JP3717465B2 - シート分離給送装置及び該装置を備えた画像読取装置と画像形成装置 - Google Patents

シート分離給送装置及び該装置を備えた画像読取装置と画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートを分離して重送しないようにしたシート分離給送装置と、このシート分離給送装置を有してシート分離給送装置によって給送されるシートの画像を読み取る画像読取装置と、この画像読取装置を有してシート分離給送装置によって給送されるシートに画像を形成する画像形成装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、プリンタ、複写機、ファクシミリ、及びこれらの複合機等の画像形成装置は、シート束からシートを1枚ずつ分離して画像形成部に給送するシート分離給送装置を備えている。また、画像読取装置である原稿読取装置も、シート束からシートを1枚ずつ分離して画像読取部に給送するシート分離給送装置を備えている。そして、このようなシート分離給送装置としては、低速から高速までシートを高い信頼性で分離することのできる分離ローラ方式を採用したものが広く用いられている。
【0003】
この分離ローラ方式のシート分離給送装置は、シート給送方向に回転する送り回転体である送りローラと、この送りローラに所定の圧力で圧接するとともに、シート給送方向と反対方向、言い換えればシートを戻す方向に回転する分離回転体である分離ローラ(リタードローラ)との回転体対であるローラ対により、シートを1枚ずつ分離して給送するようになっている。
【0004】
通常、分離ローラは、他の搬送系を駆動しているモータの回転力をギヤあるいはベルト等の回転力伝達経路によって伝達されて回転するようになっている。この分離ローラの駆動伝達経路内には、規定負荷以上において滑りを発生させるトルクリミッタを設けてある。このトルクリミッタは、通常、送りローラとシートとの摩擦力からなる負荷によって働くようになっている。分離ローラは、トルクリミッタによって、シートに対して追従回転(連れ回り)を行い、1枚のシートを搬送するようになっている。
【0005】
一方、重なり合った複数枚のシートが、対向圧接した送りローラと分離ローラとのニップ間に進入すると、シート同士間での滑りによって送りローラに接するシートは送り方向に搬送され、分離ローラ側に接するシートは、分離ローラが逆送回転することによって戻されるようになっている。
【0006】
上述構成での、シート分離給送装置における、シート搬送とシート分離条件を満足するには、次の理論式を満足させる必要がある。
【0007】
F1 > F3> F4 > F2 (1)
F5 > F4 (2)
ここで、
F1=μ1 × N :送りローラがシートを進める力
F2=μ2 × N :シート同士が連れ合う力
F3=μ3 × N :分離ローラがシートを止める力
F4= T ÷ r :分離ローラが連れて回ってしまう力
F5=μ4 × N :送りローラが分離ローラを回す力
μ1:送りローラとシートとの摩擦係数
μ2:シートとシートとの摩擦係数
μ3:分離ローラとシートとの摩擦係数
μ4:送りローラと分離ローラとの摩擦係数
N:分離ローラの加圧力
r:分離ローラの半径
T:トルクリミッタの空転トルク
とする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のシート分離給送装置は、シートが静電気の影響を受けたり、シート同士の摩擦力が大きかったりして、F2(シート同士の連れ合う力)が大きくなり、F4(分離ローラが連れて回ってしまう力)を超えると、トルクリミッタのリミット値が一定のため、分離ローラがシート束に連れ回りして、連れ回りしたシートを分離しきれずに重送してしまうことがある。
【0009】
また、トルクリミッタのリミット値を高く設定すると、シートが重なって送られてこないで、1枚だけ送られてきた場合、分離ローラがその1枚のシートに追従して連れ回りしないで、シートを擦り、シートに傷を付けるおそれがあった。特に、シートが薄い場合には、その薄いシートを引き裂いてしまうおそれがあった。
【0010】
本発明は、分離回転体を、送り回転体を駆動する駆動モータとは別の駆動モータで駆動することによって、分離回転体の回転トルクを可変可能とし、かつ分離回転体の回転トルクが送り回転体の回転トルクより弱くなるように上限を設定することによって、摩擦係数の高いシートであっても重送シートを確実に分離して、また、薄いシートでも破損することなく搬送できるようにしたシート分離給送装置を提供することを目的としている。
【0011】
本発明は、シート分離給送装置を装置本体に備えて、シート分離給送装置から1枚ずつ確実に送られてくるシートの画像を確実に読み取る画像読取装置を提供することを目的としている。
【0012】
本発明は、シート分離給送装置を装置本体に備えて、シート分離給送装置から1枚ずつ確実に送られてくる被記録媒体に画像を確実に形成する画像形成装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のシート分離給送装置は、
複数枚のシートが載置されるシート載置手段と、
前記シート載置手段に載置したシートを給送するシート給送手段と、
前記シート給送手段のシート給送方向に前記シートを給送する送り回転体と、
前記送り回転体に対向圧接するように配置されて前記シート給送方向とは逆方向にシートを戻す逆送回転可能な分離回転体と、
前記送り回転体を駆動する第1の駆動手段と、
前記分離回転体を駆動する第2の駆動手段と、
前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
搬送されてくるシートの厚さを検知するシート厚検知手段と、を備え、
前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段とが異なる駆動手段であり、前記分離回転体の逆送回転の回転トルクが、前記送り回転体の回転トルクよりも小さく設定されて、前記分離回転体が、前記送り回転体に直接、または前記シートを1枚介在して接触しているとき、前記送り回転体に連れ回り回転し、
前記制御手段は、前記シート厚検知手段によって検知されたシートの厚さが厚い程、前記分離回転体の回転トルクが大きくなるように前記第2の駆動手段を制御するようになっている。
【0016】
本発明のシート分離給送装置は、前記シート厚検知手段によって検知されたシート1枚の厚さを記憶する記憶手段を備え、前記制御手段は、前記シート厚検知手段によって検知された現在シートの厚さが、前記記憶手段に記憶されたシートの厚さを超えている場合、前記分離回転体の回転トルクが大きくなるように前記第2の駆動手段を制御するようになっている。
【0017】
上記目的を達成するため、本発明のシート分離給送装置は、
複数枚のシートが載置されるシート載置手段と、
前記シート載置手段に載置したシートを給送するシート給送手段と、
前記シート給送手段のシート給送方向に前記シートを給送する送り回転体と、
前記送り回転体に対向圧接するように配置されて前記シート給送方向とは逆方
向にシートを戻す逆送回転可能な分離回転体と、
前記送り回転体を駆動する第1の駆動手段と、
前記分離回転体を駆動する第2の駆動手段と、
前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
シートのサイズを検知するシートサイズ検知手段と、を備え、
前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段とが異なる駆動手段であり、前記分離回転体の逆送回転の回転トルクが、前記送り回転体の回転トルクよりも小さく設定されて、前記分離回転体が、前記送り回転体に直接、または前記シートを1枚介在して接触しているとき、前記送り回転体に連れ回り回転し、
前記制御手段は、前記シートサイズ検知手段によって検知されたシートサイズが大きい程、前記分離回転体の回転トルクが大きくなるように前記第2の駆動手段を制御するようになっている。
【0018】
上記目的を達成するため、本発明のシート分離給送装置は、
複数枚のシートが載置されるシート載置手段と、
前記シート載置手段に載置したシートを給送するシート給送手段と、
前記シート給送手段のシート給送方向に前記シートを給送する送り回転体と、
前記送り回転体に対向圧接するように配置されて前記シート給送方向とは逆方向にシートを戻す逆送回転可能な分離回転体と、
前記送り回転体を駆動する第1の駆動手段と、
前記分離回転体を駆動する第2の駆動手段と、
前記第2の駆動手段を制御して前記分離回転体の逆送回転速度を変える制御手段と、
搬送されてくるシートの厚さを検知するシート厚検知手段と、を備え、
前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段とが異なる駆動手段であり、前記分離回転体が、前記送り回転体に直接、または前記シートを1枚介在して接触しているとき、前記送り回転体に連れ回り回転し、
前記制御手段は、前記シート厚検知手段によって検知されたシートの厚さが厚い程、前記分離回転体の逆送回転速度が速くなるように前記第2の駆動手段を制御するようになっている。
【0020】
本発明のシート分離給送装置は、前記シート厚検知手段によって検知されたシート1枚の厚さを記憶する記憶手段を備え、前記制御手段は、前記シート厚検知手段によって検知された現在シートの厚さが、前記記憶手段に記憶されたシートの厚さを超えている場合、前記分離回転体の逆送回転速度が速くなるように前記第2の駆動手段を制御するようになっている。
【0021】
上記目的を達成するため、本発明のシート分離給送装置は、
複数枚のシートが載置されるシート載置手段と、
前記シート載置手段に載置したシートを給送するシート給送手段と、
前記シート給送手段のシート給送方向に前記シートを給送する送り回転体と、
前記送り回転体に対向圧接するように配置されて前記シート給送方向とは逆方向にシートを戻す逆送回転可能な分離回転体と、
前記送り回転体を駆動する第1の駆動手段と、
前記分離回転体を駆動する第2の駆動手段と、
前記第2の駆動手段を制御して前記分離回転体の逆送回転速度を変える制御手段と、
シートのサイズを検知するシートサイズ検知手段と、を備え、
前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段とが異なる駆動手段であり、前記分離回転体が、前記送り回転体に直接、または前記シートを1枚介在して接触しているとき、前記送り回転体に連れ回り回転し、
前記制御手段は、前記シートサイズ検知手段によって検知されたシートサイズが大きい程、前記分離回転体の逆送回転速度が速くなるように前記第2の駆動手段を制御するようになっている。
【0025】
上記目的を達成するため、本発明の画像読取装置は、
画像が形成された複数枚のシートが載置されるシート載置手段と、
前記シート載置手段に載置したシートを給送するシート給送手段と、
前記シート給送手段のシート給送方向に前記シートを給送する送り回転体と、
前記送り回転体に対向圧接するように配置されて前記シート給送方向とは逆方向にシートを戻す逆送回転可能な分離回転体と、
前記送り回転体を駆動する第1の駆動手段と、
前記分離回転体を駆動する第2の駆動手段と、
前記送り回転体と前記分離回転体とによって給送される前記シートの画像を読み取る画像読取手段と、
前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
搬送されてくるシートの厚さを検知するシート厚検知手段と、を備え、
前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段とが異なる駆動手段であり、前記分離回転体の逆送回転の回転トルクが、前記送り回転体の回転トルクよりも小さく設定されて、前記分離回転体が、前記送り回転体に直接、または前記シートを1枚介在して接触しているとき、前記送り回転体に連れ回り回転し、
前記制御手段は、前記シート厚検知手段によって検知されたシートの厚さが厚い程、前記分離回転体の回転トルクが大きくなるように前記第2の駆動手段を制御するようになっている。
【0028】
本発明の画像読取装置は、前記シート厚検知手段によって検知されたシート1枚の厚さを記憶する記憶手段を備え、前記制御手段は、前記シート厚検知手段によって検知された現在シートの厚さが、前記記憶手段に記憶されたシートの厚さを超えている場合、前記分離回転体の回転トルクが大きくなるように前記第2の駆動手段を制御するようになっている。
【0029】
上記目的を達成するため、本発明の画像読取装置は、
画像が形成された複数枚のシートが載置されるシート載置手段と、
前記シート載置手段に載置したシートを給送するシート給送手段と、
前記シート給送手段のシート給送方向に前記シートを給送する送り回転体と、
前記送り回転体に対向圧接するように配置されて前記シート給送方向とは逆方向にシートを戻す逆送回転可能な分離回転体と、
前記送り回転体を駆動する第1の駆動手段と、
前記分離回転体を駆動する第2の駆動手段と、
前記送り回転体と前記分離回転体とによって給送される前記シートの画像を読み取る画像読取手段と、
前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
シートのサイズを検知するシートサイズ検知手段と、を備え、
前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段とが異なる駆動手段であり、前記分離回転体の逆送回転の回転トルクが、前記送り回転体の回転トルクよりも小さく設定されて、前記分離回転体が、前記送り回転体に直接、または前記シートを1枚介在して接触しているとき、前記送り回転体に連れ回り回転し、
前記制御手段は、前記シートサイズ検知手段によって検知されたシートサイズが大きい程、前記分離回転体の回転トルクが大きくなるように前記第2の駆動手段を制御するようになっている。
【0033】
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、シートを分離して給送するシート分離給送装置と、前記シート分離給送装置によって給送されてくるシートに画像を形成する画像形成装手段と、を備え、前記シート分離給送装置は、上記いずれか1つのシート分離給送装置である。
【0034】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態のシート分離給送装置、及び該装置を備えた画像読取装置と画像形成装置を図に基づいて説明する。
【0035】
なお、シート分離給送装置には、例えば原稿を1枚ずつ分離して給送する原稿分離給送装置、被記録材を1枚ずつ分離して給送する被記録媒体分離給送装置等がある。
【0036】
画像読取装置には、例えば原稿読取装置がある。原稿読取装置は、上記原稿分離給送装置を構成要素の1つとして装置本体に有して、原稿分離給送装置から送られてくる原稿を読み取るようになっている。
【0037】
画像形成装置には、プリンタ、複写機、ファクシミリ、及びこれらの複合機等がある。画像形成装置は、上記被記録材分離給送装置を構成要素の1つとして装置本体に有して、被記録材分離給送装置から送られてくる被記録材に画像を形成するようになっている。画像形成装置が被記録材に形成する画像情報は、外部から送られてくる画像情報と、画像形成装置の装置本体に設けた原稿読取装置からの画像情報とがある。
【0038】
(画像読取装置)
画像読取装置の一例である原稿スルー型(シートスルー型)の原稿読取装置を図に基づいて説明する。この原稿読取装置は、シート分離給送装置の一例である原稿分離給送装置を、原稿読取装置の構成要素の1つとして原稿読取装置の装置本体に装備して、その原稿読取装置から供給される原稿を読み取るようになっている。
【0039】
図1は、本発明の画像読取装置の一例である原稿読取装置を原稿の搬送方向に沿った断面図である。
【0040】
シート載置手段である例えば原稿台2は、ユーザによってシートである例えば原稿Pの束がセットされるようになっている。原稿台2は、回動支点2aを中心にして原稿搬送方向の下流側端部が上下動できるようになっている。回動カム10は、原稿台2を上下動させるようになっている。原稿台モータ3は、回動カム10を回転させて、原稿台2を上下動させるようになっている。
【0041】
シート給送手段である例えばピックアップローラ4は、原稿台2上の原稿Pの束の内、最上位の原稿から原稿読取装置本体101の内部に送り込むようになっている。電磁ソレノイド5は、最上位の原稿に対してピックアップローラ4を接離させるようになっている。センサレバー6は、原稿の有無を検出するようになっている。
【0042】
送り回転体である例えば送りローラ7は、ピックアップローラ4によって供給された原稿を、さらに装置本体101の内部へ搬送するようになっている。なお、図1において送りローラ7は、一部分を切り欠いた形状になっているが、これは、他の構造を分かりやすくするため切り欠いた形状にしたのであって、実際は真円な形状になっている。分離回転体である例えば分離ローラ9は、原稿を搬送方向に対して逆方向に搬送するように回転力を加えられている。送りローラ7と分離ローラ9は、回転体対を構成している。
【0043】
レジスト前センサ11は、原稿の通過を検出するようになっている。レジストローラ12とレジスト従動ローラ13は、対向圧接して、シートの斜行を修正し、かつ読取ユニット23,24へ原稿を送り込むタイミングを図るようになっている。
【0044】
原稿厚検知レバー14は、搬送されてきた原稿の厚さを検知するようになっている。本実施形態における原稿読取装置100における原稿厚検知レバー14は、送りローラ7の下流側直後に設置してあるが、送りローラ7よりも上流側に設置しても構わない。レジスト電磁クラッチ16は、レジストローラ12の駆動をON/OFFするようになっている。レジスト後センサ17は、原稿の通過を検知するようになっている。
【0045】
搬送ローラ対19,20,21,22は、原稿を搬送するようになっている。第1の駆動手段である例えばメインモータ18は、不図示のギヤもしくはベルトによって、その回転力をピックアップローラ4、送りローラ7、レジストローラ12、搬送ローラ対19,20,21,22に伝えられるようになっている。
【0046】
画像読取手段である例えば読取ユニット23,24は、搬送される原稿の表面と裏面の画像情報をそれぞれ読み取るようになっている。原稿排出センサ25は、送られてきた原稿が装置本体101から排出されるのを検知するようになっている。除電部26は、原稿に帯電した静電気を除去するようになっている。積載部27は、搬送路Hから排出され原稿が積載されるようになっている。
【0047】
原稿積載トレイ30は、原稿台2に載りきらないサイズの大きな原稿を受け止めるようになっている。第2の駆動手段である例えば分離モータ31は、通常、不図示のギヤもしくはベルトを介して分離ローラ9を回転させるモータであり、本実施形態では回転制御を行いやすいDCブラシレスモータを使用している。
【0048】
分離モータ31の回転トルクは、分離ローラ9が対向圧接するように設置した送りローラ7に接触しているとき、送りローラ7の回転トルクより小さくなるように設定してある。このため、分離ローラ9は、送りローラ7に直接接触しているとき、送りローラ7の回転に連れ回りするようになっている。
【0049】
図3は、原稿の厚さを検知するシート厚検知手段である例えば原稿厚検知部202の概略斜視図である。原稿厚検知部202は、原稿厚検知レバー軸303に回転自在に設けた原稿厚検知レバー14と、原稿厚検知センサ300とを備えている。原稿厚検知部202は、原稿厚検知レバー14が原稿の厚さに応じて原稿厚検知レバー軸303を中心にして回動させられる回動量を原稿厚検知センサ300が検知することによって原稿の厚さを判別するようになっている。
【0050】
原稿厚検知センサ300は、フォトインタラプタであり、スリット301から赤外線等の光を発光して、スリット302を通過してきた光を不図示の受光素子で受光し、その受光量に応じて電気信号を外部へ出力するようになっている。
【0051】
一方、原稿厚検知レバー14は、レバー軸303を回転軸として回転するように取り付けられているので、原稿が搬送されると、原稿が原稿厚検知レバー14の辺hに当たり、辺hを押し上げるので、原稿厚検知レバー軸303を中心に回転する。この動作にともない、原稿厚検知レバー14の上部は、図3の矢印g方向に回動して、スリット301から照射される光を遮断する。スリット302から入ってくる光量が減少すれば、受光素子が受ける光量も減少するため、原稿厚検知センサ300から出力される電気信号レベルが減少する。
【0052】
辺hは、原稿の厚さが厚いほど、押し上げられる量が増すため、原稿厚検知レバー14上部の矢印g方向への回転量が増えて、原稿厚検知レバー14がスリット301を遮る量も増加する。スリット302側に設置された受光素子は、照射される光量が減少すれば、その分、電気信号レベルを下げる。したがって、後述するA/D変換器を含むCPU207が、原稿厚検知部202からの、その電気信号をA/D変換器に入力することによってCPU207は電気信号レベルの差により原稿の厚さを判断することができる。
【0053】
この原稿厚検知レバー14は、原稿が重送されたときも、その厚さが増すため上記と同様な動作をするようになっている。
【0054】
図2は、本実施形態の原稿スルー型の原稿読取装置の制御ブロック図を示している。
【0055】
CPU207は、原稿スルー型画像読取装置100全体の動作を制御するようになっている。読取ユニット23,24は、CPU207からの指示により原稿の画像読取動作を行うようになっている。原稿厚検知部202は、図3に示すような構成をしており、原稿の厚さを検知するようになっている。原稿厚検知部202が検知した原稿の厚さ情報は電気信号としてCPU207に送られるようになっている。
【0056】
分離モータ制御部203は、CPU207からの命令により分離モータ31の回転方向、回転数、トルクを制御するようになっている。モータトルクの制御方法は、電流制御、電圧制御によって、自由に分離モータ31のトルクを変更するようになっている。また、分離モータ31は、内部に3相分のホール素子を有している。分離モータ31が回転することにより各相のホール素子の出力が順番に変化するようになっているため、分離モータ制御部203がこれを検知して分離モータ31の回転方向を検知することができる。分離モータ31の回転方向の情報は、分離モータ制御部203によって、CPU207に伝えられるようになっている。また、分離モータ31は、DCブラシレスモータであるのでパルス制御によって回転速度を変えることができるようになっている。
【0057】
分離モータ制御部203は、分離モータ31の回転方向を、分離ローラ9が搬送方向とは逆向きに回転するように制御するようになっている。しかし、分離ローラ9と送りローラ7との間に原稿が1枚しかないときや、原稿が無く、分離ローラ9と送りローラ7が直接接触しているときには、分離ローラ9の回転トルクが送りローラ7の回転トルクよりも小さくなるように設定してあるので、送りローラ7の回転力が分離ローラ9に伝わると、分離ローラ9は送りローラ7に連れ回りするようになっている。
【0058】
分離ローラ9の回転方向が変わったとき、不図示のギヤまたはベルトを介して接続されている分離モータ31も従動回転して逆方向に回転させられるようになっている。
【0059】
分離モータ31の回転方向が変わると、内部に設置した各相のホール素子の出力順番が変化するため、分離モータ制御部203は分離モータ31の回転方向が変わったことを知ることができ、それによって分離ローラ9が連れ回りしていることを検知することができるようになっている。
【0060】
メインモータ制御部205は、メインモータ18の駆動を制御するようになっている。本実施形態の原稿読取装置100は、原稿厚検知部202から出力される原稿厚情報の電気信号も、CPU207によって解析されて、原稿の厚さが判別されるようになっている。画像処理部208は、読取ユニット23,24で読み取られた画像情報に、A/D変換処理、シェーディング処理等の画像処理を施すようになっている。
【0061】
バッファメモリ209は、画像処理が行われた画像データを一時蓄えておくようになっている。通信部210は、バッファメモリ209から画像データを読み出し、ホストコンピュータ211に転送するようになっている。
【0062】
ホストコンピュータ211は、本実施形態の原稿スルー型の原稿読取装置100に接続してあり、原稿読取装置100に画像読取命令等を指示するようになっている。また、ホストコンピュータ211は、原稿読取装置100で読み取った画像データを記憶するようになっている。
【0063】
原稿台モータ制御部212は、原稿台2を上下動させる原稿台モータ3を制御するようになっており、原稿束の最上位の原稿が、常に、ピックアップローラ4に当接するようにしている。
【0064】
シートサイズ検知手段である例えばシートサイズ検知部214は、原稿台2に置かれた原稿のサイズを検知するようになっている。原稿台2に設置された不図示のフォトリフレクタなどのセンサを並べることによって原稿の横方向(搬送方向に対して交差する方向)のサイズを検知するようになっている。
【0065】
以上の構成において、シート載置手段である例えば原稿台2、シート給送手段である例えばピックアップローラ4、送り回転体である例えば送りローラ7及び分離回転体である例えば分離ローラ9の回転体対、第1の駆動手段である例えばメインモータ18、第2の駆動手段である例えば分離モータ31、CPU207、分離モータ制御部203、原稿厚検知部202等は、シート分離給送装置である原稿分離給送装置102を構成している。また、CPU207、分離モータ制御部203、原稿厚検知部202は、分離モータ31の回転を制御する部分であり、制御手段の一例であるが、分離モータ制御部203、原稿厚検知部202の両方とも、あるいはいずれか一方は必ずしも必要としない。原稿分離給送装置102は、原稿読取装置100全体を制御するCPU207によって制御されるようになっているが、原稿分離給送装置102専用の不図示のCPUによって制御されるようになっていてもよい。
【0066】
次に、原稿分離給送装置102を装置本体101に構成要素の1つとして備えた原稿読取装置100の動作を説明する。
【0067】
ホストコンピュータ211から、画像読取命令が発せられると、原稿台モータ制御部212は、原稿台モータ3を駆動して、原稿台2に積載した原稿束の最上位の原稿をピックアップローラ4に圧接させる。それと同時に、メインモータ18、分離モータ31も回転を始める。このとき、分離モータ31の回転速度は、メインモータ18の回転速度に対して、自由に変更できるようにしておいてもよいし、あるいは、メインモータ18の搬送速度の変化に合わせて、追従して変わるようにしておいてもよい。
【0068】
メインモータ18、分離モータ31が回転し始めると、不図示のギヤ、もしくはベルトによってつながれた各ローラが回転を始める。ピックアップローラ4は、電磁ソレノイド5のON/OFFによって原稿に当接離間するようになっているので、電磁ソレノイド5がONになると最上位の原稿に接触して、その原稿を給送し始める。このとき、最上位の原稿の摩擦や静電気によって、搬送されている最上位の原稿に下の原稿が連れて原稿台2から送り出されて送りローラ7と分離ローラ9とのニップに進入することがある。この連れて入ってきた原稿を押し戻す働きをするのが分離ローラ9である。
【0069】
ここで、分離ローラ9の動作を図4に基づいて説明する。図4(a)は、上の原稿P1に下の原稿P2が送りローラ7と分離ローラ9とのニップに連れて入ってきたときの図である。図中矢印Aは、原稿の搬送方向を示している。このとき、送りローラ7は矢印Bの方向に、分離ローラ9が矢印Cの方向に回転している。このため、図4(a)において、上の原稿P1は送りローラ7によって搬送方向へ搬送されて、下の原稿P2は分離ローラ9によって矢印Dの方向へ押し戻される。したがって、送りローラ7と分離ローラ9は、原稿を1枚ずつに分離して搬送することができる。
【0070】
図4(b)は、送りローラ7と分離ローラ9とのニップに原稿Pが1枚だけ進入したときの状態を示す図である。また、図4(b)は、図4(a)の状態から下の原稿が押し戻されて、上の原稿1枚になったときの状態を示す図でもある。この状態では、送りローラ7の回転トルクに対して、分離ローラ9の回転トルクが弱くなるように、分離モータ制御部203が分離モータ31を制御しているため、送りローラ7の回転力が分離ローラ9に伝わり分離ローラ9が送りローラ7に連れて回る。すなわち、分離ローラ9は送りローラ7に追従回転するようになっている。また、原稿がなく、送りローラ7と分離ローラ9とが接触している場合においても、分離ローラ9は送りローラ7に追従回転するようになっている。
【0071】
原稿が搬送され、読取ユニット23,24にさしかかると、読取ユニット23,24によって、画像読取動作が開始される。読み取られた画像情報は、画像処理部208で画像処理を施されて、バッファメモリ209、通信部210を介してホストコンピュータ211に送られる。
【0072】
一方、読み取られた原稿は、搬送路Hから排出されて排出積載部27に積載される。
【0073】
以上のように本実施形態の原稿分離給送装置102は、分離ローラ9を回転させる分離モータ31を、送りローラ7を回転させるメインモータ18とは別にしたので、送りローラ7の原稿が2枚以上重なっている場合、原稿を分離する方向に分離ローラ9を確実に回転させ、分離する原稿がない場合、分離ローラ9を送りローラ7に連れ回りさせるようにしているので、原稿の搬送を邪魔したり、原稿に傷を付けたり、厚さの薄い原稿を傷付けたり、引き裂いたりするようなことがなく、原稿を確実に分離して給送することができる。
【0074】
なお、原稿は、サイズが大きいほど原稿同士の接触面積が広くなって摩擦力が大きくなる。このため、連れ入りした原稿を押し戻す力を大きくする必要があり、分離ローラの回転トルクを大きくする必要がある。原稿サイズは、シートサイズ検知部214とCPU207とで判別しても良いし、または、接続されたホストコンピュータ211に不図示の原稿サイズ設定部を備えて、ここでサイズを設定しても良い。
【0075】
原稿サイズが判別されると、原稿サイズに応じて分離モータ制御部203が分離モータ31の回転トルクを変化させる。本実施形態の原稿分離給送装置102は、分離モータ制御部203によって分離ローラ9の回転トルクを制御できるので、原稿のサイズが大きくなるにしたがって回転トルクを大きくすることができる。ただし、分離モータ31の回転トルクの上限値は、分離ローラ9が送りローラ7に連れまわりする値に制限されていなければならない。
【0076】
このように本実施形態の原稿分離給送装置102は、原稿サイズの違いによって、分離ローラ9の回転トルクを調整できるようになっているので、分離ローラ9が原稿を分離させる力が変わり、原稿サイズの違いによって発生する分離不良を改善して、原稿を確実に分離して給送することができる。
【0077】
さらに、本実施形態の原稿分離給送装置102は、原稿の厚さを検知して、その厚さに応じて、分離ローラ9の回転トルクを調整することができるようになっている。原稿の厚さは、原稿が重なって異なる場合と、原稿1枚の厚みが厚くなって他の原稿の厚みと異なる場合とがあるが、本実施形態の原稿分離給送装置102は、両方の場合に対応できるようになっている。
【0078】
図6(a)は、上の原稿P1に下の原稿P2が重なって送りローラ7と分離ローラ9とのニップに進入したときの重送状態を示す図である。この重送状態は、原稿表面の摩擦力が強いときや、静電気が溜まったときなどに、原稿同士が密着して、分離ローラ9が下の原稿P2を上の原稿P1から分離することができないで、下の原稿P2の移動に追従回転した場合に生じる。すなわち、分離ローラ9の回転トルクが原稿同士の密着力に負けた場合に生じる。
【0079】
そこで、本実施形態の原稿分離給送装置102は、原稿の分離動作中に原稿の厚さを検知して、原稿の重送の可能性がある場合、分離モータ31の回転トルクを徐々に大きくしていき、分離しにくい原稿であっても確実に分離することができるようになっている。
【0080】
本実施形態の原稿分離給送装置102における、原稿重送を防止する動作を、図1に示す原稿読取装置100、図2に示す原稿読取装置100の制御ブロック、及び図5に示すフローチャート等に基づいて説明する。
【0081】
装置本体101に接続されたホストコンピュータ211から、スキャン開始が指示されると、CPU207、原稿台モータ制御部212は、原稿台モータ3を始動して原稿台2を上昇傾動させる。ピックアップローラ4によって最上位の原稿が給送される(S501)。原稿の搬送が開始され、原稿の先端が送りローラ7と分離ローラ9に搬送されて両方のローラを通過する(S502)。
【0082】
このとき、連れ入りした原稿を押し戻す分離ローラ9の力が、原稿同士の密着力に負けると、分離ローラ9は、連れ入りしてきた原稿を押し戻すことができないで、送りローラ7に連れ回りしてしまう。このため、送りローラ7と分離ローラ9は、原稿を重送した状態で搬送することになって、重送を防止することができない。
【0083】
そこで、原稿先端が、送りローラ7、分離ローラ9を通過して、送りローラ7の下流側直後に設置した原稿厚検知レバー14を押し上げると、原稿厚検知部202は、図3に示したように、原稿厚検知レバー14が押し上げられた量により、原稿の厚さを検知する(S503)。原稿が重送されていると、原稿厚検知部202が検知した厚さも増す。次に、原稿厚情報の電気信号は、原稿厚検知部202からCPU207に送られる。CPU207は、この原稿厚が規定値以内か否かを判断する(S504)。この規定値は、あらかじめ設定しておいてもよいし、原稿1枚のとき検知した厚さ情報を使用しても良い。この設定値或いは厚さ情報は、CPU207内の記憶手段である例えばRAM207aに記憶されている。
【0084】
ここで、検知された厚さが規定値以内であると、CPU207は、原稿が重送されていないと判断して、分離モータの回転トルクをそのままにしておく。逆に、規定値を超えている場合には、分離ローラ9の回転トルクが足りずに、重送している原稿を分離できていないと判断し、分離モータ制御部203は分離モータ31の回転トルクを大きくする。これによって、分離ローラ9の原稿を押し戻す力が増す(S506)。ただし、分離モータ31の回転トルクは、分離ローラ9が送りローラ7の回転力に負けて、連れまわりする程度におさえなければならない(S505)。ここで、連れ入りしてきた原稿が、分離ローラ9によって押し戻されると、原稿厚検知部202で検知した原稿が薄くなり(S507)、原稿を分離できたことが分かる(図6(b)参照)。原稿分離給送装置102は、以上の動作を繰り返すことによって、より確実に原稿を分離して供給することができる。
【0085】
仮に、最初から原稿を重送しないで厚みの厚い原稿を搬送していた場合でも、上記のように分離モータ31の回転トルクが大きくなる。しかし、分離モータ31の回転トルクの上限値が、分離ローラ9が送りローラ7に連れまわりする値に制限されているため、分離ローラ9は、厚みの厚い原稿を問題なく搬送することができる。
【0086】
以上のように本実施形態の原稿分離給送装置は、原稿の厚さにより分離ローラ9のトルクを調整し、分離力を変化することで、密着している原稿を確実に分離することができる。さらに、厚さの薄い原稿を破損することなく搬送することができるようになる。
【0087】
なお、以上の実施形態の原稿給送装置は、分離ローラ9の回転トルクを変えて原稿を分離しているが、分離ローラ9が原稿を逆送する逆送回転速度を変えて原稿を分離してもよい。
【0088】
すなわち、CPU207が、原稿厚検知部202によって検知された原稿の厚さが厚い程、分離モータ制御部203を制御して、分離ローラ9の逆送回転速度を速くすることによって、原稿を確実に分離してもよい。
【0089】
この場合、原稿厚検知部202によって検知された原稿1枚の厚さをRAM207aに記憶しておいて、CPU207が、原稿厚検知部202によって検知された現在シートの厚さが、RAM207aに記憶されたシートの厚さを超えている場合、分離モータ制御部203を制御して、分離ローラ9の逆送回転速度を速くすることによって、原稿を確実に分離してもよい。厚みを考慮して分離ローラ9の逆送回転速度を変えると、厚みの薄い原稿を傷付けたり、引き裂いたりするようなことがなくなる。
【0090】
また、CPU207が、シートサイズ検知部214によって検知された原稿サイズが大きい程、分離モータ制御部203を制御して、分離ローラ9の逆送回転速度を速くすることによって、原稿を確実に分離してもよい。
【0091】
(画像形成装置)
図1に示す原稿読取装置100は、読取ユニット23,24の代わりに感光ドラム等の画像形成手段である例えば画像形成部を設け、そして、画像形成部の下流側に定着器を設けると画像形成装置である例えばプリンタになる。また、原稿分離給送装置102は、原稿を供給するようになっているが被記録媒体を供給するようにすると、被記録媒体分離給送装置として使用することができる。
【0092】
したがって、プリンタは、被記録媒体供給装置から供給された被記録媒体に、電子データに基づいて感光ドラム上に担持されたトナー像を形成して、定着器によってその被記録媒体を加熱加圧して被記録媒体に画像を形成することができる。このように、シート分離給送装置は、プリンタにも設けることができる。また、複写機、ファックス、及びこれらの複合機等にも設けることができる。
【0093】
【発明の効果】
本発明のシート分離給送装置は、分離回転体を、送り回転体を駆動する駆動手段とは別の駆動手段で駆動することによって、分離回転体の回転トルクを送り回転体の回転トルクより弱くなるように上限を設定することによって、摩擦係数の高いシートであっても重送シートを確実に分離して、また、薄いシートでも破損することなく供給することができる。
【0094】
本発明の画像読取装置は、重送シートを確実に分離して、しかもシートを損傷しないで供給するシート分離給送装置を装置本体に備えているので、シート分離給送装置からシートが1枚ずつ確実に送られてくることになりシートの画像を確実に読み取ることができる。
【0095】
本発明の画像形成装置は、重送シートを確実に分離して、しかもシートを損傷しないで供給するシート分離給送装置を装置本体に備えているので、シート分離給送装置からシートである被記録媒体が1枚ずつ確実に送られてくることになり、被記録媒体に画像を確実に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の原稿スルー型の画像読取装置である例えば原稿読取装置の構成を示す図である
【図2】図1の原稿読取装置の制御ブロックの一例を示す図である。
【図3】原稿厚検知部の構成の一例を示す図である
【図4】本発明の実施形態のシート分離給送装置である例えば原稿分離給送装置の動作説明用の図である。
(a) 上の原稿に下の原稿が送りローラと分離ローラとのニップに連れて入ってきたときの図である。
(b) 送りローラと分離ローラとのニップに原稿が1枚だけ進入したときの状態を示す図である。
【図5】原稿読取装置の分離動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態の原稿分離給送装置における、原稿の厚み検知に基づく原稿分離動作説明用の図である。
(a) 上の原稿に下の原稿が送りローラと分離ローラとのニップに連れて入ってきたときの図である。
(b) 送りローラと分離ローラとのニップに原稿が1枚だけ進入したときの状態を示す図である。
【符号の説明】
D 矢印
H 搬送路
P 原稿(シート)
g 矢印
h 原稿厚検知レバーの辺
2 原稿台(シート載置手段)
4 ピックアップローラ(シート給送手段)
7 送りローラ(送り回転体)
9 分離ローラ(分離回転体)
14 原稿厚検知レバー
18 メインモータ(第1駆動手段)
23 読取ユニット(画像読取手段)
24 読取ユニット(画像読取手段)
30 原稿積載トレイ
31 分離モータ(第2の駆動手段)
100 原稿読取装置(画像読取装置)
101 原稿読取装置本体
102 原稿分離給送装置(シート分離給送装置)
202 原稿厚検知部(シート厚検知手段)
203 分離モータ制御部(制御手段)
205 メインモータ制御部
207 CPU(制御手段)
207a RAM(記憶手段)
208 画像処理部
214 シートサイズ検知部(シートサイズ検知手段)
300 原稿厚検知センサ
301 スリット
302 スリット
303 原稿厚検知レバー軸

Claims (10)

  1. 複数枚のシートが載置されるシート載置手段と、
    前記シート載置手段に載置したシートを給送するシート給送手段と、
    前記シート給送手段のシート給送方向に前記シートを給送する送り回転体と、
    前記送り回転体に対向圧接するように配置されて前記シート給送方向とは逆方向にシートを戻す逆送回転可能な分離回転体と、
    前記送り回転体を駆動する第1の駆動手段と、
    前記分離回転体を駆動する第2の駆動手段と、
    前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
    搬送されてくるシートの厚さを検知するシート厚検知手段と、を備え、
    前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段とが異なる駆動手段であり、前記分離回転体の逆送回転の回転トルクが、前記送り回転体の回転トルクよりも小さく設定されて、前記分離回転体が、前記送り回転体に直接、または前記シートを1枚介在して接触しているとき、前記送り回転体に連れ回り回転し、
    前記制御手段は、前記シート厚検知手段によって検知されたシートの厚さが厚い程、前記分離回転体の回転トルクが大きくなるように前記第2の駆動手段を制御することを特徴とするシート分離給送装置。
  2. 前記シート厚検知手段によって検知されたシート1枚の厚さを記憶する記憶手段を備え、
    前記制御手段は、前記シート厚検知手段によって検知された現在シートの厚さが、前記記憶手段に記憶されたシートの厚さを超えている場合、前記分離回転体の回転トルクが大きくなるように前記第2の駆動手段を制御することを特徴とする請求項に記載のシート分離給送装置。
  3. 複数枚のシートが載置されるシート載置手段と、
    前記シート載置手段に載置したシートを給送するシート給送手段と、
    前記シート給送手段のシート給送方向に前記シートを給送する送り回転体と、
    前記送り回転体に対向圧接するように配置されて前記シート給送方向とは逆方
    向にシートを戻す逆送回転可能な分離回転体と、
    前記送り回転体を駆動する第1の駆動手段と、
    前記分離回転体を駆動する第2の駆動手段と、
    前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
    シートのサイズを検知するシートサイズ検知手段と、を備え、
    前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段とが異なる駆動手段であり、前記分離回転体の逆送回転の回転トルクが、前記送り回転体の回転トルクよりも小さく設定されて、前記分離回転体が、前記送り回転体に直接、または前記シートを1枚介在して接触しているとき、前記送り回転体に連れ回り回転し、
    前記制御手段は、前記シートサイズ検知手段によって検知されたシートサイズが大きい程、前記分離回転体の回転トルクが大きくなるように前記第2の駆動手段を制御することを特徴とするシート分離給送装置。
  4. 複数枚のシートが載置されるシート載置手段と、
    前記シート載置手段に載置したシートを給送するシート給送手段と、
    前記シート給送手段のシート給送方向に前記シートを給送する送り回転体と、
    前記送り回転体に対向圧接するように配置されて前記シート給送方向とは逆方向にシートを戻す逆送回転可能な分離回転体と、
    前記送り回転体を駆動する第1の駆動手段と、
    前記分離回転体を駆動する第2の駆動手段と、
    前記第2の駆動手段を制御して前記分離回転体の逆送回転速度を変える制御手段と、
    搬送されてくるシートの厚さを検知するシート厚検知手段と、を備え、
    前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段とが異なる駆動手段であり、前記分離回転体が、前記送り回転体に直接、または前記シートを1枚介在して接触しているとき、前記送り回転体に連れ回り回転し、
    前記制御手段は、前記シート厚検知手段によって検知されたシートの厚さが厚い程、前記分離回転体の逆送回転速度が速くなるように前記第2の駆動手段を制御することを特徴とするシート分離給送装置。
  5. 前記シート厚検知手段によって検知されたシート1枚の厚さを記憶する記憶手段を備え、
    前記制御手段は、前記シート厚検知手段によって検知された現在シートの厚さが、前記記憶手段に記憶されたシートの厚さを超えている場合、前記分離回転体の逆送回転速度が速くなるように前記第2の駆動手段を制御することを特徴とする請求項に記載のシート分離給送装置。
  6. 複数枚のシートが載置されるシート載置手段と、
    前記シート載置手段に載置したシートを給送するシート給送手段と、
    前記シート給送手段のシート給送方向に前記シートを給送する送り回転体と、
    前記送り回転体に対向圧接するように配置されて前記シート給送方向とは逆方向にシートを戻す逆送回転可能な分離回転体と、
    前記送り回転体を駆動する第1の駆動手段と、
    前記分離回転体を駆動する第2の駆動手段と、
    前記第2の駆動手段を制御して前記分離回転体の逆送回転速度を変える制御手段と、
    シートのサイズを検知するシートサイズ検知手段と、を備え、
    前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段とが異なる駆動手段であり、前記分離回転体が、前記送り回転体に直接、または前記シートを1枚介在して接触しているとき、前記送り回転体に連れ回り回転し、
    前記制御手段は、前記シートサイズ検知手段によって検知されたシートサイズが大きい程、前記分離回転体の逆送回転速度が速くなるように前記第2の駆動手段を制御することを特徴とするシート分離給送装置。
  7. 画像が形成された複数枚のシートが載置されるシート載置手段と、
    前記シート載置手段に載置したシートを給送するシート給送手段と、
    前記シート給送手段のシート給送方向に前記シートを給送する送り回転体と、
    前記送り回転体に対向圧接するように配置されて前記シート給送方向とは逆方向にシートを戻す逆送回転可能な分離回転体と、
    前記送り回転体を駆動する第1の駆動手段と、
    前記分離回転体を駆動する第2の駆動手段と、
    前記送り回転体と前記分離回転体とによって給送される前記シートの画像を読み取る画像読取手段と、
    前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
    搬送されてくるシートの厚さを検知するシート厚検知手段と、を備え、
    前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段とが異なる駆動手段であり、前記分離回転体の逆送回転の回転トルクが、前記送り回転体の回転トルクよりも小さく設定されて、前記分離回転体が、前記送り回転体に直接、または前記シートを1枚介在して接触しているとき、前記送り回転体に連れ回り回転し、
    前記制御手段は、前記シート厚検知手段によって検知されたシートの厚さが厚い程、前記分離回転体の回転トルクが大きくなるように前記第2の駆動手段を制御することを特徴とする画像読取装置。
  8. 前記シート厚検知手段によって検知されたシート1枚の厚さを記憶する記憶手段を備え、
    前記制御手段は、前記シート厚検知手段によって検知された現在シートの厚さが、前記記憶手段に記憶されたシートの厚さを超えている場合、前記分離回転体の回転トルクが大きくなるように前記第2の駆動手段を制御することを特徴とする請求項に記載の画像読取装置。
  9. 画像が形成された複数枚のシートが載置されるシート載置手段と、
    前記シート載置手段に載置したシートを給送するシート給送手段と、
    前記シート給送手段のシート給送方向に前記シートを給送する送り回転体と、
    前記送り回転体に対向圧接するように配置されて前記シート給送方向とは逆方向にシートを戻す逆送回転可能な分離回転体と、
    前記送り回転体を駆動する第1の駆動手段と、
    前記分離回転体を駆動する第2の駆動手段と、
    前記送り回転体と前記分離回転体とによって給送される前記シートの画像を読み取る画像読取手段と、
    前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
    シートのサイズを検知するシートサイズ検知手段と、を備え、
    前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段とが異なる駆動手段であり、前記分離回転体の逆送回転の回転トルクが、前記送り回転体の回転トルクよりも小さく設定されて、前記分離回転体が、前記送り回転体に直接、または前記シートを1枚介在して接触しているとき、前記送り回転体に連れ回り回転し、
    前記制御手段は、前記シートサイズ検知手段によって検知されたシートサイズが大きい程、前記分離回転体の回転トルクが大きくなるように前記第2の駆動手段を制御することを特徴とする画像読取装置。
  10. シートを分離して給送するシート分離給送装置と、
    前記シート分離給送装置によって給送されてくるシートに画像を形成する画像形成装手段と、を備え、
    前記シート分離給送装置は、請求項1乃至のいずれか1項に記載のシート分離給送装置であることを特徴とする画像形成装置。
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