JP2023075603A - シート搬送装置 - Google Patents

シート搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023075603A
JP2023075603A JP2021188604A JP2021188604A JP2023075603A JP 2023075603 A JP2023075603 A JP 2023075603A JP 2021188604 A JP2021188604 A JP 2021188604A JP 2021188604 A JP2021188604 A JP 2021188604A JP 2023075603 A JP2023075603 A JP 2023075603A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
roller
feeding
separation
pickup roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021188604A
Other languages
English (en)
Inventor
阿弓 藤田
Ayumi Fujita
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Electronics Inc
Original Assignee
Canon Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Electronics Inc filed Critical Canon Electronics Inc
Priority to JP2021188604A priority Critical patent/JP2023075603A/ja
Publication of JP2023075603A publication Critical patent/JP2023075603A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

【課題】複雑な制御や構成を使わずに、読取効率を保ちつつジャムの発生を低減する。【解決手段】複数のシートが積載されるシート積載台1と、シート積載台1に積載されたシートを給送する給送ローラ6と、給送ローラ6と対向して配置され、給送ローラ6との間にニップを形成する分離ローラ7と、給送ローラ6の上流側に配置され、シート積載台1上の一番上のシートを給送ローラ6側にピックアップするピックアップローラ4と、を備え、ピックアップローラ4でピックアップされたシートが給送ローラ6と分離ローラ7のニップ部に到達すると、ピックアップローラ4をシートの搬送方向とは逆方向に回転させることを特徴とするシート搬送装置。【選択図】図5

Description

本発明は、シートを搬送するシート搬送装置に関する。
従来、積載台に収容されたシートを複数のローラによって一枚ずつ給送するように構成された、シート搬送装置が知られている。従来のシート搬送装置においては、積載台のシートがピックアップローラによって複数枚同時に給送ローラに向けて搬送された場合、先に給送されたシートの後端が給送ローラを抜けた際に、次に給送されるシートの先端が給送ローラに当接していると、給送ローラが駆動ギアのバックラッシなどによって搬送方向と逆に回転し、シートにループが形成されてジャムが発生することがあった。
この問題を解決するために、特許文献1には、ピックアップローラと分離ローラとの間に設置されるシートの撓みを検知する撓み検知センサを備え、撓み検知センサによりシートの撓みを検知すると、原稿の搬送を中止するように制御する技術が開示されている。
特開2008-169026号公報
しかしながら、イメージスキャナ等の原稿読取装置にセットされる原稿は、プリンター等で印刷された紙などの包装された状態から開封した直後の用紙ではないため、その保存状態や扱われ方の影響を受けて、折り目や撓みが生じていることも多い。そのような原稿に対し、特許文献1に記載の技術では、実際に撓み検知センサによって検知される程度の撓みが生じない限り、搬送が中止されることはなかった。
上記を鑑み、本発明に係るシート搬送装置は、
複数のシートが積載されるシート積載台と、
前記シート積載台に積載されたシートを給送する給送ローラと、
前記給送ローラと対向して配置され、前記給送ローラとの間にニップを形成する分離ローラと、
前記給送ローラの上流側に配置され、前記シート積載台上の一番上のシートを前記給送ローラ側にピックアップするピックアップローラと
を備え、
前記ピックアップローラでピックアップされたシートが前記給送ローラと分離ローラのニップ部に到達すると、前記ピックアップローラを前記シートの搬送方向とは逆方向に回転させることを特徴とする。
本発明によれば、ピックアップローラと給送ローラ間で原稿が撓み、ジャムが発生することを防ぐことができる。
本発明の一実施形態に係る原稿搬送装置の概略構成断面図。 本発明の一実施形態に係る原稿搬送装置の構成を示す概念図。 本発明の一実施形態に係る原稿搬送装置における分離給送部を示す断面図。 本発明の一実施形態に係る原稿搬送装置における分離給送部の拡大図。 本発明の一実施形態に係る原稿搬送装置における分離給送部の制御処理のフローチャート。 従来の原稿搬送装置における分離給送部を示す断面図。 本発明の他の実施形態に係る原稿搬送装置における分離給送部を示す断面図。 本発明の他の実施形態に係る原稿搬送装置における分離給送部の制御処理のフローチャート。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る第1実施形態について、図面を用いて説明する。まず、図1、図2を用いて本実施形態の原稿搬送装置の概略構成について説明する。図1は本実施形態に係る原稿搬送装置200の概略構成を示す断面図であり、図2は本実施形態に係る原稿搬送装置200の構成を示す概念図である。
<原稿搬送装置の概略構成>
原稿搬送装置200は、原稿としてのシートを搬送し、画像読取ユニットによってシートの両面又は片面の画像を読み取ることができるシート搬送装置である。このために、原稿搬送装置200は、シート取込装置101を備える。シート取込装置101は、シート積載台1を有し、シート積載台1には、シートを複数枚積載可能である。このシート積載台1は昇降自在に構成されており、後述の制御手段によってシート積載台駆動モータ2を駆動制御することによって昇降制御される。シート検知センサ3は、シート積載台1に積載されたシートがシート取込位置にあることを検知する。シート積載検知センサ12は、シート積載台1のシート積載面1aにシートが積載されていることを検知する。シート積載台1は、シートの搬送方向に交差(本実施形態では、直交)するシートの幅方向両端に当接して、シートの幅方向位置を規制する規制板1bを有する。
本実施形態における原稿ピックアップ部のピックアップローラ4(取り込み手段)は、シート積載台1上に積載されたシートのうちの一番上のシートをシート積載台1から後述する原稿分離部へ送り出す。図2に示すピックアップローラ駆動モータ5によりピックアップローラ4を回転させる。また、ピックアップローラ4は、取込位置と取込位置よりも上方の退避位置とに、不図示の駆動手段によって移動される。ピックアップローラ4はシートを取り込むときは取込位置に移動され、シートの取り込みが終わったら退避位置に移動される。
給送ローラ6は、シートを搬送方向下流側に給送する方向に給送モータ8によって回転駆動されている。これによってシートを原稿搬送装置200の装置本体内に給送する。分離ローラ7は、シートを搬送方向上流側に押し戻す方向に回転する回転力を、不図示のトルクリミッタ(スリップクラッチ)を介して分離モータ9から常時受けている。給送ローラ6と分離ローラ7との間にシートが1枚存在するときは、上記トルクリミッタが伝達する分離ローラ7がシートを上流側に押し戻す方向の回転力の上限値より、給送ローラ6によって下流側に送られるシートと分離ローラ7との間の摩擦力によってシートが下流側に給送される方向への回転力が上回り、分離ローラ7は給送ローラ6に追従して回転する(連れ回りする)。なお、本実施形態の場合、給送ローラ6と分離ローラ7はその軸方向に2つ配置した構成を想定している。
一方、給送ローラ6と分離ローラ7との間にシートが複数枚存在するときは、分離ローラ7はシートを上流側に押し戻す方向の回転をローラ軸から受け、最も上位のシート以外が下流側に搬送されないようにする。このように給送ローラ6がシートを下流側に給送する作用と、分離ローラ7のシートを下流側に搬送されないようにする作用とによって、シートが重なって給送ローラ6と分離ローラ7とのニップ部に送り込まれたとき、最も上のシートのみが下流側に給送され、それ以外のシートは下流側に搬送されないようにされることで、重なったシートが分離給送される。このようにして、給送ローラ6と分離ローラ7とは、一対の分離ローラ対42(原稿分離部)を構成する。また、原稿分離部には複数の給送ローラ6の間に検知センサ35を設け、給送ローラ6と分離ローラ7の間のニップ部にシート先端が到着したか否かを検知するようにしている。なお、本実施形態では、分離ローラ対42を使用しているが、分離ローラ対42の代わりに分離ローラと給送ローラのどちらか一方をベルトにした、分離ベルトローラ対を使用してもよい。
また、本実施形態においては、シートの分離性能をさらに向上するために、分離ローラ7の上流側に分離パッド37を設けている。分離ローラ7によってシートが分離される前に分離パッド37がシートに当接するようにすることによってシートが分離されるようにして、より確実にシートが重送して搬送されることを防ぐことができる。本実施形態においては、原稿分離部と分離パッド37とによって分離給送部を構成している。
このように構成されたピックアップローラ4などからなる原稿ピックアップ部および給送ローラ6、分離ローラ7、分離パッド37などからなる分離給送部によって、シート積載台1に積載されたシートが1枚ずつに分離されて、原稿搬送装置200内部の搬送路に取り込まれる。取り込まれたシートは、読取ユニット14、15によって画像を読み取られたのちに、U字状に形成された搬送路内を搬送されて、装置本体上部に設けられた排出口から排出される。原稿ピックアップ部、分離給送部の詳細な構成などについては後述する。
なお、本実施形態における原稿搬送装置200の装置本体は、上部ユニット200aと下部ユニット200bとで構成されており、上部ユニット200aを下部ユニット200bに対し、排出口付近に設けられたヒンジを中心として回動させることで開閉可能である。搬送路は、その上部ユニット200aと下部ユニット200bとの間に形成されており、上部ユニット200aを上方に回動させることで、搬送路を開放可能となっている。
また、分離された原稿が通過する位置に重送検知センサ30を備えることで、原稿分離部によって原稿が一枚ずつに分離できているかどうかを検知することができる。本実施形態においては重送検知センサ30として超音波の送受信部を用いた検出装置を用いており、搬送路を跨いで配置された送受信部間における超音波の減衰量によって重送を検知することができる。
原稿分離後のシートは、搬送モータ10によって駆動される搬送ローラ17、18、20、21により原稿の画像の読み取りが行われる原稿読取位置Pまで搬送され、更にその他のローラ(原稿搬送部)によって排出口まで搬送される。また、搬送モータ10は、シートの読み取りに最適な速度や、シートの解像度等の設定に応じてシートの搬送速度を変更できるよう各ローラを駆動する。
搬送ローラ17、18で構成される搬送ローラ対、搬送ローラ20、21で構成される搬送ローラ対、搬送ローラ22、23で構成される搬送ローラ対、搬送ローラ24、25で構成される搬送ローラ対及び図1に示すさらに下流側のローラ対によって、シートが排出積載部44に搬送される。上ガイド板40と下ガイド板41との2つのガイド板は、分離ローラ対、搬送ローラ対、各搬送ローラ対及び下流側のローラ対により搬送されるシートを案内する。
レジスト前センサ32は、搬送ローラ17、18で構成される搬送ローラの上流側に配設され、搬送されるシートを検知する。レジスト後センサ34は、搬送ローラ20、21で構成される搬送ローラ対の下流側に配設され、搬送されるシートを検知する。本実施形態においては更に、搬送ローラ17、18で構成される搬送ローラ対と搬送ローラ20、21で構成される搬送ローラ対との間にレジスト中センサ33を設け、搬送ローラ17、18にシートが挟持されて搬送されていることを検知するようにしている。
レジスト後センサ34によって原稿が検知されると、制御手段としての制御装置45によって読取ユニット14、15に対し画像の読み取り指示が出され、搬送されるシートの画像が読み取られる。制御装置45は、原稿搬送装置200全体の制御を行う。このような制御装置45は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を有している。CPUは、ROMに格納された制御手順に対応するプログラムを読み出しながら各部の制御を行う。また、RAMには、作業用データや入力データが格納されており、CPUは、前述のプログラム等に基づいてRAMに収納されたデータを参照して制御を行う。読取ユニット14、15によって読み取られたシートの画像は、不図示のインターフェース部を介して情報処理装置などの外部装置に対して送信される。
<読取ユニット>
次に、読取ユニット14、15の構成について説明する。読取ユニット14、15は、図1に示すようにシートが搬送される搬送路を挟むように配置され、図2に示すように、読取ユニット14の搬送路を挟んだ対向側には押圧部材としてのプラテンローラー14aが配され、読取ユニット15の搬送路を挟んだ対向側には押圧部材としてのプラテンローラー15aが配されており、各読取ユニットのコンタクトガラス54に対して搬送路側からシートを付勢しつつシートの両面又は片面の画像を読み取る。読取ユニット14、15は搬送路を搬送されるシートにおける互いに異なる面を読み取り可能に配置されていれば良く、すなわち、読取ユニット14、15は、原稿搬送装置200の上部ユニット200aと下部ユニット200bの一方にそれぞれ設けられ、それぞれの読取ユニットに対応するプラテンローラー14a、15a(押圧部材)が、上部ユニット200aと下部ユニット200bの他方に設けられる。
このような読取ユニット14、15を有する原稿搬送装置200は、搬送ローラ20、21などによってシート(原稿)を搬送し、画像の読み取りを行う。具体的には、搬送されてくるシートを、読取ユニット14、15が有する光源により照射し、ロッドレンズアレイ等により原稿からの反射光をラインイメージセンサー50のセンサ面に集光する。その後、ラインイメージセンサー50により集光した反射光を光電変換して制御装置45に出力し、制御装置45がラインイメージセンサー50の出力信号を基に原稿画像データを生成する。なお、光電変換された画像データに対し画像処理や種々の変換を行ってから制御装置45に出力しても良い。
<分離給送部>
本実施形態における分離給送部を図3から図5を用いて説明する。図3には、分離給送部、シート積載台1および原稿ピックアップ部の断面図を示している。シート積載台1に積載されたシートは、ピックアップローラ4によって給送ローラ6に向けて取り込まれ、給送ローラ6と分離ローラ7との間のニップ部において1枚に分離されたシートがさらに下流側に向けて搬送されて装置本体内に給紙される。このとき、分離パッド37が給送ローラ6と分離ローラ7との間のニップよりも上流側においてシートに当接することで、ニップに進入する前のシートを分離することができる。本実施形態においては、給送ローラ6と分離ローラ7とのニップ部の搬送方向における中央部分が、給送ローラ6のローラ軸の中心よりもやや搬送方向の下流側に位置するように、分離ローラ7が若干下流側に配置されている。そして、分離パッド37は、給送ローラ6のローラ軸6a(図4参照)の中心よりも上流側から給送ローラ6の中心側に向けて延在するように配置されている。また、ピックアップローラ4は給送ローラ6と分離ローラ7とのニップ部に最小サイズのシート先端が到達した際に、最小サイズのシート後端がピックアップローラ4から抜けない位置に配置されている。
なお、以下の説明においては、給送ローラ6や分離ローラ7の回転中心となるローラ軸が延びる方向を搬送されるシートの幅方向(左右方向)として説明する。
図4には、給送ローラ6と分離ローラ7と分離パッド37で構成される原稿分離部と、ピックアップローラ4で構成される原稿ピックアップ部の拡大図を示している。なお、図3、図4ともに、主要な構成以外は省略して図示している。上述したように、分離ローラ7はローラ軸7aとの間にトルクリミッタを介して取り付けられている。このトルクリミッタは、分離ローラ7のローラ軸7aから駆動力を受け取る内輪と、内輪に対して一定の束縛力を持ち一定以上の回転力が加わると滑るよう束縛しているコイルばねと、コイルばねと連結されてトルクリミッタの周囲を覆うよう構成される外輪の3つの部材から構成される。分離ローラ7のローラ軸7aと分離ローラ表面との負荷の差が一定以上となるとトルクリミッタの内輪とコイルばねとが滑ることで分離ローラ表面への負荷が制限される。静止状態から負荷をかけたとき、コイルばねと内輪とが滑るまでに、コイルばねの伸縮により内輪と外輪との間に一定量の回転差が生じ、負荷から解放されるとこの回転差の分だけコイルばねの反発力によって負荷方向と反対側に外輪が戻ろうとする戻り作用を生じる。
この戻ろうとする負荷を、分離ローラ7と接圧する給送ローラ6が受けることとなり、給送ローラ6の駆動力を伝達するギアのバックラッシの分だけ給送ローラ6は逆回転する。このとき、給送ローラ6にシートが当接していて、シートに摩擦が及ぼされる状態であると、シートにループが形成され、ジャムの発生の要因となり得る。この時の原稿の状態を図4における点線で示している。それに対し本実施形態においては、図5のフローチャートに示す制御方法を実行し、シートがニップ部に到達するとピックアップローラ4を一定時間に亘って逆回転させる。この構成によれば、上述したバックラッシの分だけシートが戻される状況であっても、ループの形成が回避でき、上述したトルクリミッタ7aの戻り作用によるジャムの発生を低減できる。なお逆回転とは、シートの搬送させる方向を正回転としたときに、それとは逆方向への回転のことである。
また、図6に示す従来の原稿搬送装置では分離給送部で一枚ずつシートを分離する際に、ピックアップローラ4の駆動を切っていたとしても、先行するシートS1がまだピックアップローラ4に当接しているため、ピックアップローラ4はシートS1に連れ回りしている。そのため、先行するシートS1の後端がピックアップローラ4から抜けて、後続のシートS2がピックアップローラ4に当接すると、連れ回りする、あるいはその惰性で回転するピックアップローラ4によってシートS2が原稿分離部へ押し込まれようとする。シートS2の先端は、分離ローラ7によってニップ部に保持されているため、連れ回りするピックアップローラ4によって原稿分離部へ給送されてしまうと、ピックアップローラ4と分離ローラ7との間にループが形成されてしまうなどの状態に至る。この状態で後続のシートS2が給送ローラ6によって給送されてしまうことで、ジャムが発生することがあった。この場合でも、本実施形態によれば、ループの形成が回避でき、ジャムの発生を防ぐことができる。
原稿分離部と原稿ピックアップ部のシート搬送に関わる具体的な処理について図5を参照して説明する。図5は原稿分離部と原稿ピックアップ部の搬送制御に関わる処理のフローチャートである。シート積載台1にはシート束が積載され、最上面のシートは取込位置まで上昇している状態とする。まず分離モータ9を分離ローラ7の保持状態にする(S101)。これにより分離ローラ7のトルクリミッタ内輪は固定される。
次に給送モータ8を駆動させて給送ローラ6を回転させる(S102)。さらに、シート積載台1にあるシートを取り込むべくピックアップローラ4を取込位置まで下降させる(S103)。
ピックアップローラ4が取込位置まで下降されると、ピックアップローラ駆動モータ5を駆動させてピックアップローラ4を回転させる(S104)。このとき、ピックアップローラ4の回転方向は搬送方向(正回転)とする。
シート先端が分離給送部に到達したとき(S105でYes)、ピックアップローラ駆動モータ5を逆回転し、ピックアップローラ4を搬送方向とは逆に回転させる(逆回転)(S106)。このときの回転速度は、正回転の速度よりも遅くする。ピックアップローラ4がシートに与える搬送方向と逆向きの力が給送ローラ6によって搬送方向に給送する力よりも大きくなると、シートの不送りを発生させる可能性があるため、逆回転の速度を正回転の速度よりも遅くする必要がある。より好ましくは、ほぼ停止している状態に近い程度の低速度であるとシートに掛かる負荷を小さくすることができる。シート先端が分離給送部に到達したか否かは複数の給送ローラ6の間に設けられた検知センサ35の検知結果(シート有/無)によって判断することが好ましいが、検知センサ35を設けずに、レジスト前センサ32の検知結果によって判断しても良い。
一定時間経過後、ピックアップローラ駆動モータ5を停止させ(S107)、ピックアップローラ4を退避位置へ上昇させる(S108)。S107における一定時間とは、最小サイズのシートにおいてシート先端が検知センサ35に到達してからシート後端が給送ローラ6と分離ローラ7の間のニップ部を抜けるまでに必要な時間、もしくは予めシートのループが解除される程度の時間が分かっている場合には、そのどちらか長い方とする。また、予めシートのループが解除される程度の時間が分かっているかどうかに関わらず、ループが解除されたか否かについては、ピックアップローラ4と分離ローラ7の間に設けた撓み検知センサ36の検知結果によって判断しても良い。撓み検知センサ36を設けた場合の原稿搬送装置や制御方法に関しては後述の第2の実施形態で説明する。なお、S107とS108とは順序が入れ替わっても良く、ピックアップローラ4を退避位置へ上昇してから、或いは、上昇させながら回転を停止しても良い。なお、逆回転させ続けるのではなく、停止または退避させることで、ピックアップローラ4によってシートが搬送方向上流側に戻されすぎるのを防止することができる。
その後、給送ローラ6による給送を継続し、給送されるシート先端が搬送ローラ17、18に到達したことをレジスト中センサ33またはレジスト後センサ34で検知したら(S109でYes)給送モータ8を停止させる(S110)。ここまでがシート1枚に対するピックアップローラ4による取り込み動作である。なお、2枚目以降はシートの後端(先行シートの後端)がレジスト前センサ32を抜けてから一定時間経ったら、シート先端が分離給送部に到達しているか否かを検知センサ35(あるいはレジスト前センサ32)によって判定する。到達している場合は、給送モータ8を駆動し、給送ローラ6を回転させてから、ピックアップローラ4を取込位置まで下降させ、上述したS106からS110までの動作を繰り返す。一方、到達していない場合は、上述したS102からS110までの動作を繰り返すことで複数枚のシート搬送時に対するピックアップローラ4による取り込み動作となる。
この制御方法によれば、原稿の搬送が頻繁に止まって読取効率が低下することはなく、図6を用いて説明した従来技術におけるループの形成が回避できるため、ジャムの発生を防ぐことができる。
なお、本実施形態では、ピックアップローラ4を取込位置と退避位置との間で移動する構成にしたが、ピックアップローラ4は常に取込位置に固定しておいても良い。本実施の形態でピックアップローラ4を退避位置へ移動する代わりにピックアップローラ4の押圧力を弱くし、ピックアップローラ4を取込位置へ移動する代わりに押圧力を強くしても良い。この方法によれば、ピックアップローラ4が退避位置から取込位置までの移動にかかる時間を省略しつつ、同様の効果を得ることができる。押圧力の調整は、ピックアップローラ4を移動する駆動源により行えばよい。
なお、本実施形態ではシート先端が分離給送部に到達したときにピックアップローラ4を逆回転する制御にしたが、シートの先端がレジスト前センサ32を抜けたらピックアップローラ4を逆回転する制御にしても良い。この構成によればシート先端が分離給送部に到達したか否かを判断する検知センサ35を別途設ける必要がないので、コストの増大を招かずに本発明の効果を得ることができる。
(他の実施形態)
図7は本発明の他の実施形態に係る原稿搬送装置における分離給送部の拡大図である。図1の原稿搬送装置と同様の構成については同じ符号を付して説明を割愛し、以下、異なる構成について説明する。なお、図7においては主要な構成以外は省略して図示している。
<分離給送部>
図7には、分離給送部、シート積載台1および原稿ピックアップ部の断面図を示している。図3と異なるのは、ピックアップローラ4と分離ローラ7との間の位置に、撓み検知センサ36を備えていることである。撓み検知センサ36は、自重で鉛直方向上方から下方側に垂れ下がるように設けられたレバー式のセンサである。図7(a)が通常状態、図7(b)がシートにループが発生した状態を示す。本実施形態においては、レバーがピックアップローラ4と分離ローラ7との間にできるループによって図中矢印方向に持ち上げられる動きを不図示のフォトインタラプタで検出し、シートの撓みを検知する構成になっている。なお、本実施形態では接触式センサを用いたが、非接触式の反射型光学センサ等を用いてもよい。
原稿分離部と原稿ピックアップ部のシート搬送に関わる具体的な処理について図8を参照して説明する。図8(a)は原稿分離部と原稿ピックアップ部の搬送制御に関わる処理のフローチャートである。S201からS205までの制御はS101からS105の制御と同じため説明は省略する。
検知センサ35またはレジスト前センサ32の検知結果によりシート先端が分離給送部に到達したと判断すると(S205でYes)、ピックアップローラ駆動モータ5を停止する(S206)。ピックアップローラ駆動モータ5を停止するのと同時もしくは停止後に、撓み検知センサ36によるシートの撓みの有無の検知を開始する。
その後、給送されるシート先端が搬送ローラ17、18に到達したことをレジスト中センサ33またはレジスト後センサ34で検知するまで給送ローラ6による給送を継続する(S207)。シート先端が搬送ローラ17、18に到達したら(S207でYes)、給送モータ8を停止させる(S208)。
次に、給送されるシート後端が分離給送部を通過するまで搬送ローラ17、18によるシートの搬送を継続し(S209)、シート後端が分離給送部を通過すると(S209でYes)、シート積載台1に原稿があるかどうかを、シート積載検知センサ12を用いて検知する。
シート積載台1にシートが載置されていない場合(S210でNo)には、先に給送されているシートを搬送し、取り込み動作を終了する。
シート積載台1にシートが載置されている場合(S210でYes)には、給送モータ8の駆動を開始して(S211)、所定時間が経過するのを待ち(S211でYes)、後続のシート先端が分離給送部に到達するかどうかを検知する(S213)。
後続のシート先端が分離給送部に到達したことを検知センサ35またはレジスト前センサ32によって検知した場合には、そのままS207に戻り搬送制御を継続する。所定時間経過後も後続のシート先端が分離給送部に到達しない場合(S213でNo)には、ピックアップローラ駆動モータ5の駆動を再開し(S214)、S207に戻る。
ここまでが原稿分離部と原稿ピックアップ部のシート搬送に関わる具体的な処理の例であるが、これに限られず、シート積載台1に積載されたシートを順次給送可能なものであれば種々の制御が適用可能である。
ここで、S207からS214の制御において、図8(b)に示す撓み検知動作が同時に実行されている。図8(b)に示すように、シートの撓みを撓み検知センサ36が検知した場合(S307でYes)、ピックアップローラ駆動モータ5を逆転駆動し、ピックアップローラ4を搬送方向とは逆に回転させる(逆回転)(S308)。このときの回転速度は、正回転の速度よりも遅くする。所定時間経過後(S309でYes)、再び撓み検知センサ36でシートの撓みを検知した場合(S310でYes)、給送不良が発生したと判断し、給送動作を停止する。ここでの所定時間は撓み検知センサ36がない場合(第1実施形態)の逆転時間より長くする。時間を長く設定することで、確実にシートのループを解除しループが原因のジャムの発生を防ぐことができる。
以上、本実施例では撓み検知センサ36でシートの撓みが検知されたか否かによって制御を分けている。撓み検知センサ36を設けることでループが解除するまで確実にピックアップローラ4を逆回転することができるため、ループ形成によるジャムの発生を回避できる。また、必要なときのみピックアップローラ4を逆回転させればよいため、上記実施形態よりも所定の時間内に処理できる枚数が多くなる(スループットを向上できる)。
なお、上述した撓み検知センサ36の撓み検知動作においてピックアップローラ4を逆回転させる時間である所定時間は、給送ローラ6が回転しているかどうかによって変更しても良く、この時のピックアップローラ4を逆回転させる速度を変更しても良い。一例としては、ループができて給送ローラ6が回転している時は、給送ローラ6が停止しているときに比べてジャムが発生しやすい。そのため、給送ローラ6が回転している時のピックアップローラ4の逆転速度を給送ローラ6が停止している時の逆転速度よりも速くすることが好ましく、さらに、所定時間を短くして、ループが解消されたかどうかの判断(S310)が早く実行されるようにすることが好ましい。
また、この実施例においては、給送動作の開始後はピックアップローラ4を下降させたままであるが、ピックアップローラ4によりシートをピックアップしない場合に都度上昇させるように制御しても良い。本実施例においては、撓み検知センサ36によってシートの撓みを検知するとピックアップローラ4を逆転させるため、ピックアップローラ4を上昇させずにシート先端のループを解除することができ、スループットを向上することができる。
以上、本発明のシート搬送装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、以上説明した各実施形態を適宜変更することや、組み合わせて適用することが可能である。
例えば、搬送されるシートのサイズが指定されている場合など、シートのサイズが予め決まっていれば、給送ローラ6の速度で送られるシートの後端がピックアップローラ4を抜けてから分離給送部のニップ部に到達するまでの間だけピックアップローラ4を逆回転させることが好ましく、それによりシートS2が給送ローラ6と逆転するピックアップローラ4とによって互いに逆向きに引っ張られて損傷するのを防ぐことができる。この場合、シートの後端がピックアップローラ4を抜けるタイミングは、シートの先端がレジスト前センサ32や検知センサ35に到達してから、そこからピックアップローラ4の接触位置までの長さをシートの長さから差し引いた残りの部分がピックアップローラ4によって給送されるのにかかる時間の経過後であり、装置ごとに予め算出しておけばよい。
1 シート積載台
4 ピックアップローラ
6 給送ローラ
7 分離ローラ
8 レバー
14、15 読取ユニット
35 検知センサ
36 撓み検知センサ
37 分離パッド

Claims (5)

  1. 複数のシートが積載されるシート積載台と、
    前記シート積載台に積載されたシートを給送する給送ローラと、
    前記給送ローラと対向して配置され、前記給送ローラとの間にニップを形成する分離ローラと、
    前記給送ローラの上流側に配置され、前記シート積載台上の一番上のシートを前記給送ローラ側にピックアップするピックアップローラと
    を備え、
    前記ピックアップローラでピックアップされたシートが前記給送ローラと分離ローラのニップ部に到達すると、前記ピックアップローラを前記シートの搬送方向とは逆方向に回転させることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記給送ローラの下流側に、シートの有無を検知する検知センサを備え、
    前記検知センサでシート有を検知したら、前記ピックアップローラを前記シートの搬送方向とは逆方向に回転させ、
    前記逆方向の回転速度は前記搬送方向の回転速度よりも遅いことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記ピックアップローラと前記分離ローラとの間にシートの撓みを検知する撓み検知センサを備え、
    前記ピックアップローラを、前記撓み検知センサが前記シートの撓みを検知しなくなるまで前記逆方向に回転させ、その後停止させることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  4. 前記ピックアップローラの駆動を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は前記ピックアップローラを前記逆方向に回転させ、ある一定時間経過したら前記ピックアップローラを停止させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のシート搬送装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のシート搬送装置を備え、原稿から画像を読み取る画像読取部を有することを特徴とする画像読取装置。
JP2021188604A 2021-11-19 2021-11-19 シート搬送装置 Pending JP2023075603A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021188604A JP2023075603A (ja) 2021-11-19 2021-11-19 シート搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021188604A JP2023075603A (ja) 2021-11-19 2021-11-19 シート搬送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023075603A true JP2023075603A (ja) 2023-05-31

Family

ID=86542395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021188604A Pending JP2023075603A (ja) 2021-11-19 2021-11-19 シート搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023075603A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7905484B2 (en) Sheet feeding apparatus
US6547235B2 (en) Sheet sorting apparatus and automatic document feeder apparatus including the same
JP5321146B2 (ja) 原稿送り装置及び画像形成装置
US6260840B1 (en) Sheet feeding apparatus, image forming apparatus having the same and image reading apparatus having the same
JPH0986705A (ja) 自動給紙装置
JP5587461B2 (ja) シート給送装置、スキャナ、プリンタ、ファクシミリ、及び複写機
TWI680932B (zh) 媒體饋送裝置及圖像讀取裝置
JP2012001301A (ja) 自動原稿搬送装置およびこれを備えた画像形成装置
US20040140606A1 (en) Original transport apparatus, original transport method and image reading apparatus
JP5262844B2 (ja) 原稿送り装置及び画像形成装置
JP2023075603A (ja) シート搬送装置
US10202249B2 (en) Sheet feeding device, image reading device, and image forming apparatus
JP2005035739A (ja) 原稿読取装置
JP4871974B2 (ja) シート給紙装置
JP3998520B2 (ja) 原稿給紙装置
US11560283B2 (en) Sheet feeding apparatus, image reading apparatus, and image forming apparatus
JP3717465B2 (ja) シート分離給送装置及び該装置を備えた画像読取装置と画像形成装置
JP2004210488A (ja) 読取装置
JP7143143B2 (ja) シート給送装置、シート給送装置の制御方法、及びプログラム
JP2002120956A (ja) 用紙自動給送装置および原稿読取装置並びに画像形成装置
JP4227546B2 (ja) シート給送装置
JP7292787B2 (ja) シート給送装置、シート給送装置の制御方法、及びプログラム
JP3208675B2 (ja) 給紙装置
JP2001199582A (ja) 画像処理装置におけるシート材の供給機構
JP2935581B2 (ja) 再給紙装置