JP3716575B2 - 車両のエアーバッグ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、所定の状態(たとえばシートベルト装着の有無など)に応じてエアーバッグの展開状態を可変制御するような車両のエアーバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述例の車両のエアーバッグ装置としては、例えば特開平7−277123号公報に記載の装置がある。
すなわち乗員がシートベルトを装着していない時は、装着時に対してエアーバッグの展開圧力を増大方向に変更し、エアーバッグによる乗員保護性能の向上を図ったものである。
【0003】
しかし、この従来装置によれば単にシートベルト装着の有無によってエアーバッグの展開圧力を変更するものであるから、路面勾配の相違による乗員の衝突加速度の変化および車両の衝突加速度の収束状態を加味した適切なエアーバッグ展開を行なうことができない問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、登り坂判定時におけるエアーバッグの展開開始時期が、下り坂判定時における該展開開始時期よりも遅れるように、路面勾配に応じて、登り坂判定時には、下り坂判定時よりも展開開始しきい値を大きい値に設定することで 、乗員の衝突加速度が小さくなる登坂時に対応した適切な展開開始時期と、乗員の衝突加速度が大きくなる降坂時に対応した適切な展開開始時期とが得られ、乗員の挙動とエアーバッグによる乗員保護のタイミングを合致させることができる車両のエアーバッグ装置の提供を目的とする。
【0005】
この発明は、また、登り坂判定時には、下り坂判定時よりもエアーバッグの展開圧力を小さい圧力に設定することで、乗員の衝突加速度が小さくなる登坂時に対応した適切な展開圧力を確保することができる車両のエアーバッグ装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明による車両のエアーバッグ装置は、所定の状態に応じてエアーバッグの展開状態を可変制御する車両のエアーバッグ装置であって、車両の衝突度合を検出する衝突度合検出手段と、上記衝突度合検出手段により検出された衝突度合に基づいて、該衝突度合が展開開始しきい値以上の時に、エアーバッグを展開させるエアーバッグ制御手段と、走行路面の勾配を検出する路面勾配検出手段と、
上記路面勾配検出手段からの信号を入力し、登り坂判定時におけるエアーバッグの展開開始時期が、下り坂判定時における該展開開始時期よりも遅れるように、路面勾配に応じて、登り坂判定時の上記展開開始しきい値を、下り坂判定時の上記展開開始しきい値より大きい値に設定する展開開始しきい値設定手段とを備え たものである。
【0007】
上記構成によれば、衝突度合検出手段は車両の衝突度合を検出し、エアーバッグ制御手段は、上記衝突度合検出手段により検出された衝突度合に基づいて、該衝突度合が展開開始しきい値以上の時に、エアーバッグを展開させるが、上述の展開開始しきい値設定手段は、走行路面の勾配を検出する路面勾配検出手段からの信号を入力し、登り坂判定時におけるエアーバッグの展開開始時期が、下り坂判定時における該展開開始時期よりも遅れるように、路面勾配に応じて、登り坂判定時には、下り坂判定時よりも上記展開開始しきい値を大きい値に設定する。
【0008】
この結果、乗員の衝突加速度が小さくなる登坂時に対応した適切な展開開始時期と、乗員の衝突加速度が大きくなる降坂時に対応した適切な展開開始時期とが得られ、乗員の挙動とエアーバッグによる乗員保護のタイミングを合致させることができる。
【0009】
要するに、路面勾配の差異による乗員の衝突加速度の変化および車両の衝突加速度の収束状態を加味した好適なエアーバッグ展開を行なうことができる。
【0010】
この発明による車両のエアーバッグ装置は、また、所定の状態に応じてエアーバッグの展開状態を可変制御する車両のエアーバッグ装置であって、車両の衝突度合を検出する衝突度合検出手段と、上記衝突度合検出手段により検出された衝突度合に基づいて、エアーバッグの展開圧力を制御する圧力制御手段と、走行路面の勾配を検出する路面勾配検出手段と、上記路面勾配検出手段からの信号を入力し、路面勾配に応じて、登り坂判定時には 、下り坂判定時よりも上記展開圧力を小さい圧力に設定する圧力設定手段とを備えたものである。
【0011】
上記構成によれば、衝突度合検出手段は車両の衝突度合を検出し、圧力制御手段は、上記衝突度合検出手段により検出された衝突度合に基づいて、エアーバッグの展開圧力を制御するが、上記圧力設定手段は、走行路面の勾配を検出する路面勾配検出手段からの信号を入力し、路面勾配に応じて、登り坂判定時には、下り坂判定時よりもエアーバッグの展開圧力を小さい圧力に設定する。
【0012】
この結果、乗員の衝突加速度が小さくなる登坂時に対応した適切な展開圧力を確保することができる。
【0013】
この発明の一実施態様においては、車両の旋回を検出する旋回状態検出手段と、
下り坂判定時かつ旋回時は、登り坂判定時かつ非旋回時よりも、上記エアーバッグの展開開始時期が早くなるように、上記展開開始しきい値設定手段により設定された上記展開開始しきい値を小さく補正する補正手段とを備えたものである。
【0014】
上記構成によれば、旋回状態検出手段は車両の旋回を検出し、上述の補正手段は、下り坂判定時で、かつ旋回時には、登り坂判定時で、かつ非旋回時よりも、上記エアーバッグの展開開始時期が早くなるように、展開開始しきい値設定手段により設定された上記展開開始しきい値を小さく補正する。
【0015】
この結果、下り坂旋回時にあっては乗員の挙動が不規則になるから、乗員がエアーバッグ展開による衝撃を受けないように展開開始しきい値を小さく補正して、登り坂非旋回時に対してエアーバッグの展開開始時期を早めることができる。
【0016】
この発明の一実施態様においては、車両の旋回を検出する旋回状態検出手段と、
下り坂判定時かつ旋回時は、登り坂判定時かつ旋回時よりも、上記展開開始しきい値設定手段により設定された上記展開開始しきい値を大きく補正すると共に、上記圧力設定手段により設定された展開圧力を大きく補正する補正手段とを備えたものである。
【0017】
上記構成によれば、旋回状態検出手段は車両の旋回を検出し、上述の補正手段は、下り坂判定時で、かつ旋回時には、登り坂判定時で、かつ旋回時よりも、展開開始しきい値設定手段により設定された展開開始しきい値を大きく補正すると共に、圧力設定手段により設定された展開圧力を大きく補正する。
【0018】
この結果、乗員の衝突加速度が大となり、かつ乗員の挙動が不安定となる下り旋回時には、エアーバッグ展開開始時期およびエアーバッグ展開圧力を充分に補正して、早いタイミングおよび大きい圧力でエアーバッグを展開させることができる効果がある。
【0019】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両のエアーバッグ装置を示し、図1において、左右側部のカウルサイドパネル間に水平に張架したパイプ状のステアリングサポートメンバ1を設け、ドライバーズ側にステアリングホイール2のステアリングシャフト3を支持し、パッセンジャーズ側にエアーバッグ装置4を支持している。
【0020】
ここで、上述のカウルサイドパネルは剛性が高く、衝突時においても変形しにくいものであって、このような高剛性のカウルサイドパネルに対して取付けられた剛性の高いステアリングサポートメンバ1にエアーバッグ装置4を支持させているので、このエアーバッグ装置4は衝突時において変位することなく、確実に作動する。
【0021】
上述のエアーバッグ装置4の下方部にはブロアユニット5、クーラユニット6およびヒータユニット7からなる空気調和装置8が配設されている。
また上述のエアーバッグ装置4はステアリングサポートメンバ1に固設された固定ブラケット9,9に支承されている。
【0022】
ところで、図2に示すようにフロアパネル10にはロアレール11、アッパレール12を介してシート13が前後方向にスライド可能に取付けられている。このシート13はシートクッション14と、リクライニング可能なシートバック15と、ヘッドレスト16とを備え、上述のシートクッション14およびシートバック15に複数の圧力センサ17…を内蔵して、これら複数の圧力センサ17にて乗員の体重を検出する体重センサ18を構成している。
【0023】
また乗員をシート13に拘束するシートベルト19を設け、このシートベルト19先端の係入金具20がシート13側のバックル21に係入された時(シートベルト装着時)にONとなるシートベルトスイッチ22を設けている。
さらに、インストルメントパネル23の例えば下域部には乗員のシート13に対する着座位置を検出するために乗員位置検出センサ24を配設している。このセンサ24は赤外線センサやCCDカメラ等により構成することができる。なお、該センサ24の取付け位置はインパネ下部に限定されることなく、ルーフ側に設けてもよい。
【0024】
図3はエアーバッグ装置の制御回路ブロック図を示し、エアーバッグCPU(以下単にCPUと略記する)30は、車速センサ25からの車速V、舵角センサ26からの舵角θ、スロットルセンサ27からのスロットル開度TVO、シートベルトスイッチ22からのON、OFF信号、車両間通信装置28からの路面勾配データ、乗員位置検出センサ24からの乗員位置信号、体重センサ18からの信号、加速度センサ(以下単にGセンサと略記する)29からの信号入力に基づいて、ROM31に格納されたプログラムに従って、高圧インフレータドライバ32、低圧インフレータドライバ33、警報装置34、ワーニング35、エアーバッグ37に設けられた排気バルブ36を駆動制御し、またRAM38は必要なデータやマップを記憶する。
【0025】
上述のエアーバッグ37を展開させるインフレータ39は図4に示す如く中央の仕切部39aを介して均等配置され、低圧イフンレータドライバ33により一方39bのみを作動(化学物質に着火し、ガスを発生)した時には、図5に示す低圧特性aが得られ、高圧インフレータドライバ32により両方39b,39cを作動した時には、図5に示す高圧特性bが得られるように構成している。なお図5に示す各特性a,bは前述の排気バルブ36によりエアーバッグ37排気孔の排気面積を可変調整することで、図5の矢印方向にそのタンク圧力をコントロールすることができる。
【0026】
図6は横軸に車両の衝突速度をとり、縦軸に乗員に対する影響度合(傷害程度)をとって各条件下における高圧インフレータドライバ32の作動(高圧ON)と、低圧インフレータドライバ33の作動(低圧ON)との合計4つの基準しきい値α01,α02,α03,α04を設定したもので、これらの基準しきい値α01〜α04はRAM38の所定エリアに記憶されている。
【0027】
ところで、図3で示したGセンサ29は、車両の衝突度合を検出する衝突度合検出手段である。
【0028】
また、図3のCPUは、Gセンサ29により検出された衝突度合に基づいて、該衝突度 合が展開開始しきい値以上の時に、エアーバッグ37を展開させるエアーバッグ制御手段(CPU30それ自体参照)と、
走行路面の勾配を検出する路面勾配検出手段(図8のステップS1参照)と、上記路面勾配検出手段S1からの信号を入力し、登り坂判定時におけるエアーバッグ37の展開開始時期が、下り坂判定時における該展開開始時期よりも遅れるように、路面勾配に応じて、登り坂判定時には、下り坂判定時よりも上記展開開始しきい値を大きい値に設定する展開開始しきい値設定手段(図8の各ステップS5,S6,S9,S10のうち、特にステップS5,S6参照)と、
を兼ねる。
【0029】
さらに、図3のCPU30は、Gセンサ29により検出された衝突度合に基づいて、エアーバッグ37の展開圧力を制御する圧力制御手段(CPUそれ自体参照)と、
路面勾配検出手段(ステップS1参照)からの信号を入力し、路面勾配に応じて、登り坂判定時には、下り坂判定時よりも上記展開圧力を小さい圧力に設定する圧力設定手段(図8の各ステップS5,S6,S9,S10のうち、特にステップS5,S5参照)と、
を兼ねる。
【0030】
また、この実施例では、上述のCPU30は、車両の旋回を検出する旋回状態検出手段(図8のステップS4,S8参照)と、
下り坂旋回時には、登り坂非旋回時に対して、エアーバッグ37の展開開始時期が早くなるように、展開開始しきい値設定手段(各ステップS5,S6,S9,S10参照)により設定された上記展開開始しきい値を小さく補正する補正手段(ステップS10参照)と、
兼ねる。
【0031】
加えて、上述のCPU30は、下り坂旋回時には、登り坂旋回時よりも、展開開始しきい値設定手段(各ステップS5,S6,S9,S10参照)により設定された展開開始しきい値を大きく補正(ステップS10中のα1.5がステップS6中のα1よりも大きいことを意味する)すると共に、圧力設定手段(各ステップS5,S6,S9,S10参照)により設定された展開圧力を大きく補正(ステップS10中の展開圧力アップ%がステップS6中の展開圧力ダウン%よりも大いこと、すなわち15%>10%を意味する)する補正手段(ステップS10参照)をも兼ねる。
【0032】
なお、上記各ステップS5,S6,S9,S10中おけるエアーバッグ展開開始時期補正量α2,α1,α2,α1.5の大小関係はα1<α1.5<α2に設定されている。
【0033】
このように構成した車両のエアーバッグ装置の作用を図7、図8、図9に示すフローチャートを参照して、以下に詳述する。
【0034】
まず、図7のフローチャートを参照して車速Vおよび舵角θに対応したしきい値の補正処理について説明する。
第1ステップP1で、CPU30は車速センサ25からの車速Vを入力し、次の第2ステップP2で、CPU30は舵角センサ26からの舵角θを入力する。
【0035】
次に第3ステップP3で、CPU30はシートベルトスイッチ22からの信号入力に基づいて、シートベルト19が装着されているか否かを判定し、NO判定時(シートベルト19の非装着時)には第4ステップP4に移行し、YES判定時(シートベルト装着時)には別の第6ステップP6に移行する。
【0036】
上述の第4ステップP4で、CPU30は車速Vに対応して低圧と高圧の下方補正量α1を求める。ここで、低圧の下方補正量α1は図6に示す基準しきい値α01からしきい値を図6の左方に下げてエアーバッグ37の展開開始時期を早める補正量であり、高圧の下方補正量α1は図6に示す基準しきい値α02からしきい値を図6の左方に下げてエアーバッグ37の展開開始時期を早める補正量である。上述の下方補正量α1は車速が大きい程、衝突時の衝撃度合が大きくなるので、その値α1を大きくして、エアーバッグ37を早く展開させるように設定している。またシートベルト非装着の第4ステップP4中の特性と、シートベルト装着の第6ステップP6中の特性との比較から明らかなように、シートベルト19を装着していない時(P4参照)は、シートベルト19を装着している時(P6参照)に対して下方補正量α1が大きくなるように設定している。
【0037】
次に第5ステップP5で、CPU30は舵角θに対応して低圧の下方補正量α2を求める。この低圧の下方補正量α2は図6に示す基準しきい値α01からしきい値を図6の左方に下げてエアーバッグ37の展開開始時期を早める補正量である。つまり、車両の旋回中にあっては乗員に遠心力が付加され、衝突時の乗員の挙動が遠心力に相当して不安定となるので、低圧のしきい値を下げて、エアーバッグ37を早く展開させるものである。
【0038】
一方、上述の第6ステップP6で、CPU30は車速Vに対応して低圧と高圧の下方補正量α1を求める。ここで、低圧の下方補正量α1は図6に示す基準しきい値α03からしきい値を図6の左方に下げてエアーバッグ37の展開開始時期を早める補正量であり、高圧の下方補正量α1は図6に示す基準しきい値α04からしきい値を図6の左方に下げてエアーバッグ37の展開開始時期を早める補正量である。上述の下方補正量α1は車速が大きい程、衝突時の衝撃度合が大きくなるので、その値α1を大きくして、エアーバッグ37を早く展開させるように設定していることは先の第4ステップP4と同様である。またシートベルト装着時の第6ステップP6中の特性と、シートベルト非装着の第4ステップP4中の特性との比較とから明らかなように、シートベルト19を装着している時は乗員の姿勢、挙動が比較的安定しているので、シートベルト19を装着していない時の下方補正量α1(ステップP4参照)に対してその下方補正量α1(ステップP6参照)が小さくなるように設定している。
【0039】
次に第7ステップP7で、CPU30は舵角θに対応して低圧と高圧の下方補正量α2を求める。この低圧の下方補正量α2は図6に示す基準しきい値α03,α04からしきい値を図6の左方に下げてエアーバッグ37の展開開始時期を早める補正量である。つまり、車両の旋回中にあっては乗員に遠心力が付加され、衝突時の乗員の挙動が遠心力に相当して不安定となるので、しきい値を下げて、エアーバッグ37を早く展開させるものである。
【0040】
次に第8ステップP8で、CPU30は下方補正量α1とα2を加算して補正量α0 を求め、次の第9ステップP9で、CPU30は基準しきい値α01,α02,α03またはα04(図6参照)から補正量α0 を減算して補正後のしきい値α(つまり開始しきい値)を求める。
【0041】
したがって、シートベルト19非装着の低圧ONの補正後のしきい値αはα=α01−α0 となり、シートベルト19非装着の高圧ONの補正後のしきい値αはα=α02−α0 となり、シートベルト19装着の低圧ONの補正後のしきい値αはα=α03−α0 となり、シートベルト19装着の高圧ONの補正後のしきい値αはα=α04−α0 となる。
【0042】
次に図8のフローチャートを参照して路面勾配判定および旋回判定によるエアーバッグ37の展開開始しきい値の変更処理およびエアーバッグ展開圧力の変更処理について説明する。
第1ステップS1で、CPU30は現行の路面勾配Xを判定する。この実施例ではエンジン負荷CEと、エンジン回転数Neと、車速Vとの三者により路面勾配Xを求めるが、車両間通信装置28(いわゆるナビゲーション)の路面状態情報により路面勾配Xを求めてもよく、あるいは傾斜センサまたは上下加速度センサから路面勾配Xを判定してもよい。
【0043】
次に第2ステップS2(シートベルト装着判定手段)で、CPU30はシートベルトスイッチ22からの入力信号に基づいて、シートベルト19が装着されているか否かを判定し、YES判定時(シートベルト19が装着されていて、乗員の衝突時の姿勢、挙動が比較的安定している時)には補正処理を実行しないので、リターンする一方、NO判定時(シートベルト19が装着されていない時)には次の第3ステップS3に移行する。
【0044】
この第3ステップS3(登り坂判定手段)で、CPU30は現行の路面勾配Xと登り基準値Xuとを比較して、X>Xuの時には登り坂であると判定して次の第4ステップS4に移行する一方、X≦Xuの時には別の第7ステップS7に移行する。
上述の第4ステップS4(旋回判定手段)で、CPU30は舵角センサ26からの出力に基づいて旋回中か否かを判定し、NO判定時(登り坂の非旋回時)には次の第5ステップS5に移行する一方、YES判定時(登り坂の旋回時)には別の第6ステップS6に移行する。
【0045】
上述の第5ステップS5で、CPU30は展開開始しきい値α(図7に示すフローチャートの第9ステップP9の補正後のしきい値)をα+α2に更新するプラス補正(エアーバッグ展開開始時期を遅らせる方向の補正)を実行すると共に、排気バルブ36の制御によりエアーバッグ37の展開圧力を15%低下させる。
【0046】
一方、上述の第6ステップS6では、CPU30は展開開始しきい値αをα+α1(但しα1<α2)に更新するプラス補正(エアーバッグ展開開始時期を遅らせる方向の補正)を実行すると共に、排気バルブ36の制御によりエアーバッグ37の展開圧力を10%低下させる。
【0047】
つまり、上述の第5ステップS5および第6ステップS6では登り坂(衝突時に乗員挙動のエアーバッグ37に向かう水平ベクトルが小)に対応して、エアーバッグ37の展開タイミングが遅くなる方向に補正すると共に、エアーバッグ37の展開圧力も低下させる。
【0048】
ところで、前述の第7ステップS7(下り坂判定手段)で、CPU30は現行の路面勾配Xと下り基準値Xdとを比較して、X>Xdの時(登り坂でも下り坂でもない時)には補正処理を実行しないので、リターンする一方、X<Xdの時には、下り坂であると判定して次の第8ステップS8に移行する。
【0049】
この第8ステップS8(旋回判定手段)で、CPU30は舵角センサ26からの出力に基づいて旋回中か否かを判定し、NO判定時(下り坂の非旋回時)には次の第9ステップS9に移行する一方、YES判定時(下り坂の旋回時)には別の第10ステップS10に移行する。
【0050】
上述の第9ステップS9で、CPU30は展開開始しきい値α(図7に示すフローチャートの第9ステップS9の補正後のしきい値)をα−α2に更新するマイナス補正(エアーバッグ展開開始時期を早める方向の補正)を実行すると共に、排気バルブ36の開度調整によりエアーバッグ37の展開圧力を10%上げる。
【0051】
一方、上述の第10ステップS10で、CPU30は展開開始しきい値αをα−α1.5 (但しα1.5 <α2)に更新するマイナス補正(エアーバッグ展開開始時期を早める方向の補正)を実行すると共に、排気バルブ36の開度調整によりエアーバッグ37の展開圧力を15%上げる。
【0052】
つまり、上述の第9ステップS9および第10ステップS10では下り坂(乗員の衝突加速度が大きくなる条件下)に対応して、エアーバッグ37の展開タイミングが早くなる方向に補正すると共に、エアーバッグ37の展開圧力も上昇させる。
【0053】
次に図9のフローチャートを参照して、エアーバッグ展開処理について説明する。
第1ステップU1で、CPU30はGセンサ29からのG信号を入力し、次の第2ステップU2で、CPU30はG信号を積分して衝突速度gを求める。
【0054】
次に第3ステップU3で、CPU30は求められた衝突速度gがエアーバッグ37の展開開始しきい値α(登り坂走行時、下り坂走行時にあっては図8に示す各ステップS5,S6,S9,S10での値、平地走行時にあっては図7に示す第9ステップP9での値)を超えたか否かを判定し、NO判定時(g<αの時)にはエアーバッグ37を展開しないので、リターンする一方、YES判定時(g>αの時)には次の第4ステップU4に移行し、この第4ステップU4で、CPU30はエアーバッグ37を低圧展開させた後に高圧展開させる。
【0055】
このように、上記実施例の車両のエアーバッグ装置は、所定の状態に応じてエアーバッグ37の展開状態を可変制御する車両のエアーバッグ装置であって、車両の衝突度合を検出する衝突度合検出手段(Gセンサ29参照)と、上記衝突度合検出手段(Gセンサ29)により検出された衝突度合に基づいて、該衝突度合が展開開始しきい値以上の時に、エアーバッグを展開させるエアーバッグ制御手段(CPU30参照)と、走行路面の勾配を検出する路面勾配検出手段(ステップS1参照)と、上記路面勾配検出手段S1からの信号を入力し、登り坂判定時(ステップS3のYES判定時参照)におけるエアーバッグ37の展開開始時期が、下り坂判定時(ステップS7のYES判定時参照)における該展開開始時期よりも遅れるように、路面勾配に応じて、登り坂判定時の上記展開開始しきい値を、下り坂判定時の上記展開開始しきい値より大きい値に設定する展開開始しきい値設定手段(各ステップS5,S6,S9,S10のうち特にS5,S6参照)とを備えたものである。
【0056】
この構成によれば、衝突度合検出手段(Gセンサ29)は車両の衝突度合を検出し、エアーバッグ制御手段(CPU30)は、上記衝突度合検出手段(Gセンサ29)により検出された衝突度合に基づいて、該衝突度合が展開開始しきい値以上の時に、エアーバッグ37を展開させるが、上述の展開開始しきい値設定手段(各ステップS5,S6,S9,S10)は、走行路面の勾配を検出する路面勾配検出手段(ステップS1)からの信号を入力し、登り坂判定時におけるエアーバッグ37の展開開始時期が、下り坂判定時における該展開開始時期よりも遅れるように、路面勾配Xに応じて、登り坂判定時には、下り坂判定時よりも上記展開開始しきい値を大きい値に設定する(ステップS5,S6参照)。
【0057】
この結果、乗員の衝突加速度が小さくなる登坂時に対応した適切な展開開始時期と、乗員の衝突加速度が大きくなる降坂時に対応した適切な展開開始時期とが得られ、乗員の挙動とエアーバッグによる乗員保護のタイミングを合致させることができる。
【0058】
要するに、路面勾配の差異による乗員の衝突加速度の変化および車両の衝突加速度の収束状態を加味した好適なエアーバッグ展開を行なうことができる。
【0059】
また、所定の状態に応じてエアーバッグ37の展開状態を可変制御する車両のエアーバ ッグ装置であって、車両の衝突度合を検出する衝突度合検出手段(Gセンサ29参照)と、上記衝突度合検出手段(Gセンサ29)により検出された衝突度合に基づいて、エアーバッグ37の展開圧力を制御する圧力制御手段(CPU30参照)と、走行路面の勾配を検出する路面勾配検出手段(ステップS1参照)と、上記路面勾配検出手段S1からの信号を入力し、路面勾配Xに応じて、登り坂判定時(ステップS3のYES判定参照)には、下り坂判定時(ステップS7のYES判定参照)よりも上記展開圧力を小さい圧力に設定する圧力設定手段(各ステップS5,S6,S9,S10のうち特にS5,S6参照)とを備えたものである。
【0060】
この構成によれば、衝突度合検出手段(Gセンサ29)は車両の衝突度合を検出し、圧力制御手段(CPU30)は、上記衝突度合検出手段(Gセンサ29)により検出された衝突度合に基づいて、エアーバッグ37の展開圧力を制御するが、上記圧力設定手段(各ステップS5,S6,S9,S10)は、走行路面の勾配を検出する路面勾配検出手段(ステップS1)からの信号を入力し、路面勾配Xに応じて、登り坂判定時には、下り坂判定時よりもエアーバッグの展開圧力を小さい圧力に設定する(ステップS5,S6参照)。
【0061】
この結果、乗員の衝突加速度が小さくなる登坂時に対応した適切な展開圧力を確保することができる。
【0062】
さらに、車両の旋回を検出する旋回状態検出手段(ステップS4,S8参照)と、下り坂判定時かつ旋回時は、登り坂判定時かつ非旋回時よりも、上記エアーバッグ37の展開開始時期が早くなるように、上記展開開始しきい値設定手段(各ステップS5,S6,S9,S10参照)により設定された上記展開開始しきい値を小さく補正する補正手段とを備えたものである。
【0063】
この構成によれば、旋回状態検出手段(ステップS4,S8参照)は車両の旋回を検出し、上述の補正手段(ステップS10参照)は、下り坂判定時で、かつ旋回時(ステップS8のYES判定参照)には、登り坂判定時で、かつ非旋回時(ステップS4のNO判定参照)よりも、上記エアーバッグ37の展開開始時期が早くなるように、展開開始しきい値設定手段(各ステップS5,S6,S9,S10)により設定された上記展開開始しきい値を小さく補正する。
【0064】
この結果、下り坂旋回時にあっては乗員の挙動が不規則になるから、乗員がエアーバッグ展開による衝撃を受けないように展開開始しきい値を小さく補正して、登り坂非旋回時に対してエアーバッグ37の展開開始時期を早めることができる。
【0065】
さらにまた、車両の旋回を検出する旋回状態検出手段(ステップS4,S8参照)と、下り坂判定時かつ旋回時(ステップS8のYES判定参照)は、登り坂判定時かつ旋回時(ステップS4のYES判定参照)よりも、上記展開開始しきい値設定手段(各ステップS5,S6,S9,S10参照)により設定された上記展開開始しきい値を大きく補正(ステップS10中のα1.5がステップS6中のα1よりも大きい事を意味する)すると共に、上記圧力設定手段(各ステップS5,S6,S9,S10参照)により設定された展開圧力を大きく補正する補正手段(ステップS10参照)とを備えたものである。
【0066】
この構成によれば、旋回状態検出手段(ステップS4,S8)は車両の旋回を検出し、上述の補正手段(ステップS10)は、下り坂判定時で、かつ旋回時には、登り坂判定時で、かつ旋回時よりも、展開開始しきい値設定手段(各ステップS5,S6,S9,S10)により設定された展開開始しきい値を大きく補正(α1.5>α1を意味する)すると共に、圧力設定手段(各ステップS5,S6,S9,S10)により設定された展開圧 力を大きく補正(15%>10%を意味する)する。
【0067】
この結果、乗員の衝突加速度が大となり、かつ乗員の挙動が不安定となる下り旋回時には、エアーバッグ展開開始時期およびエアーバッグ展開圧力を充分に補正して、早いタイミングおよび大きい圧力でエアーバッグを展開させることができる効果がある。
【0068】
なお、図8に示すフローチャートにおいてはシートベルト装着時に補正(プラス補正)を実行しない処理を例示したが、シートベルト19の非装着時に対してシートベルト19の装着時には小さい値(小さい補正量)にて補正を実行すべく構成してもよい。
【0069】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の衝突度合検出手段は、実施例のGセンサ29に対応し、
以下同様に、
エアーバッグ制御手段は、CPU30に対応し、
路面勾配検出手段は、ステップs1に対応し、
展開開始しきい値設定手段は、各ステップS5,S6,S9,S10に対応し、
圧力制御手段は、CPU30に対応し、
圧力設定手段は、各ステップS5,S6,S9,S10に対応し、
旋回状態検出手段は、各ステップS4,S8に対応し、
補正手段は、ステップS10に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては助手席側に設けられたエアーバッグ装置を例示したが、ステアリングホイール部に設けられた運転席側のエアーバッグ装置に適用してもよいことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車両のエアーバッグ装置を含む車室内前部の斜視図。
【図2】 センサは位置構造を示す概略側面図。
【図3】 エアーバッグ装置の制御回路ブロック図。
【図4】 インフレータ分割構造を示す説明図。
【図5】 時間に対するタンク圧力の変化を示す特性図。
【図6】 各条件下における基準しきい値設定を示す特性図。
【図7】 車速および舵角に対応した展開しきい値の補正処理を示すフローチャート。
【図8】 路面勾配判定および旋回判定による展開しきい値、展開圧力の補正処理を示すフローチャート。
【図9】 エアーバッグ展開処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
29…Gセンサ(衝突度合検出手段)
30…CPU(エアーバッグ制御手段、圧力制御手段)
37…エアーバッグ
S1…路面勾配検出手段
S4,S8…旋回状態検出手段
S5,S6,S9,S10…展開開始しきい値設定手段(圧力設定手段)
S10…補正手段
Claims (4)
- 所定の状態に応じてエアーバッグの展開状態を可変制御する車両のエアーバッグ装置であって、
車両の衝突度合を検出する衝突度合検出手段と、
上記衝突度合検出手段により検出された衝突度合に基づいて、該衝突度合が展開開始しきい値以上の時に、エアーバッグを展開させるエアーバッグ制御手段と、
走行路面の勾配を検出する路面勾配検出手段と、
上記路面勾配検出手段からの信号を入力し、登り坂判定時におけるエアーバッグの展開開始時期が、下り坂判定時における該展開開始時期よりも遅れるように、路面勾配に応じて、登り坂判定時の上記展開開始しきい値を、下り坂判定時の上記展開開始しきい値より大きい値に設定する展開開始しきい値設定手段とを備えた
車両のエアーバッグ装置。 - 所定の状態に応じてエアーバッグの展開状態を可変制御する車両のエアーバッグ装置であって、
車両の衝突度合を検出する衝突度合検出手段と、
上記衝突度合検出手段により検出された衝突度合に基づいて、エアーバッグの展開圧力を制御する圧力制御手段と、
走行路面の勾配を検出する路面勾配検出手段と、
上記路面勾配検出手段からの信号を入力し、路面勾配に応じて、登り坂判定時には、下り坂判定時よりも上記展開圧力を小さい圧力に設定する圧力設定手段とを備えた
車両のエアーバッグ装置。 - 車両の旋回を検出する旋回状態検出手段と、
下り坂判定時かつ旋回時は、登り坂判定時かつ非旋回時よりも、上記エアーバッグの展開開始時期が早くなるように、上記展開開始しきい値設定手段により設定された上記展開開始しきい値を小さく補正する補正手段とを備えた
請求項1記載の車両のエアーバッグ装置。 - 車両の旋回を検出する旋回状態検出手段と、
下り坂判定時かつ旋回時は、登り坂判定時かつ旋回時よりも、上記展開開始しきい値設定手段により設定された上記展開開始しきい値を大きく補正すると共に、
上記圧力設定手段により設定された展開圧力を大きく補正する補正手段とを備えた
請求項1または2記載の車両のエアーバッグ装置。
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