JP3713650B2 - 小型ポンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも1つあるポンプ室を形成するダイヤフラム部と弁室内に配置された弁体部とを一体に構成したダイヤフラム本体を備えた小型ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のダイヤフラム部を有する小型ポンプは、三つのポンプ室(ダイヤフラム部)を有するポンプを例とすると図12乃至図17にに示す通りである。
【0003】
これらの図において、図12は平面図、図11は図12におけるA−A断面図であり、図中1は小型直流モータ、2はモータ1の出力軸、3はカップ形に形成され底面がねじ4によりモータ1の出力軸側の面に取付けられたケース、5は出力軸2に固定されたカラー、6は出力軸2に対して所定角度傾斜し、かつその先端が出力軸2の中心軸上に存在するようにカラー5に固定された駆動軸、7は円板形に形成され120度間隔に設けられた3個の穴8を有する駆動体、9は駆動体7の中心に下方に伸びて一体に形成された筒形の支持部、10は駆動軸6と駆動体7の間の摩擦を小さくするためのスチールボールである。支持部9は駆動部6にゆるくはめ込まれており、出力軸2が回転すると駆動軸6が傾斜した状態で回転するため、駆動体7は中心に対して穴8のある周辺部が順次上下動し、いわゆる皿回し運動をする。11は図13に示すように例えば円板状部材に三つの孔12を形成しこれに三つのシリンダーを固定させた構成のシリンダー部で、円板状部材には三つのねじ孔13が形成されている。
【0004】
14は柔らかいゴムからなる円板状に形成されたダイヤフラム本体で、その平面を図14に、底面を図15に示す。15は120度間隔で本体から下方に伸びて一体に形成されたつり鐘形の3個のダイヤフラム部、16はその中心の駆動部、17は駆動部16の先端に細い頚部を介して形成された頭部、18は本体の中心部から上方に伸びる弁体部である。この弁体部は、ダイヤフラム本体14と一体に形成され、図17に拡大して示すように本体14から上方に伸び(A)のように円筒状をなしている。又、弁の開閉が容易になる等の理由から、図17(B)に示すように、円筒形状のもの夫々弁となる部分の境界にスリット18dを形成し、これによって三つのポンプ室に夫々対応する位置に夫々の弁18a、18b、18cの三つの弁を構成するようにした形状の弁体部が用いられることもある。頭部17は駆動体7の穴8を貫通して駆動体7の下面側に突出ており、これによって駆動部16は駆動体7に保持されている。ダイヤフラム本体14の各ダイヤフラム部15の中間の位置にはねじを通すための3個の穴19が形成されている。
【0005】
上記のようなダイヤフラム本体14は、三つのダイヤフラム部15、弁体部18等を一体に構成したものでゴム等の弾性材料にて形成されている。尚図示する従来例は三つのダイヤフラム部を有するが、三つに限らず一般には一つ又は複数設けられている。
【0006】
20は120度間隔で底面に3個形成された円形の凹部21を有するバルブハウジングを兼ねた蓋体で、その底面図を図16に示す。22は凹部21の中心に形成された孔、23は孔22の周囲に各6個形成された吸気孔、24は蓋体20の中心部に上方に向かって形成された弁室部、25は弁室部24の先端が細くなって形成された排気孔である。なお、図12、図16に示された26は各孔22の中間の位置にねじを通すために3個形成された孔である。27は孔26、穴19を貫通してねじ孔13にねじ込まれるねじである。このねじ込みによって、蓋体20はダイヤフラム本体14を挟んでシリンダー部11に固定され、蓋体20の凹部21とダイヤフラム部15とによって3個のポンプ室28が形成される。蓋体20は弁室部24内に共通室29が形成され、各凹部21は内方(蓋体の中心の方向)に切欠き状の溝部30が形成されてそれぞれ共通室29につながっている。従って、各ポンプ室28は共通室29に中心部で共通に連通されていることになる。なお、弁体部18は弁室部24の内周面に接触しており、この連通路を塞ぐようになっている。
【0007】
31は柔らかいゴムからなる傘形の弁体、32は弁体31の中心に上方に伸びて一体に形成された支持柱、33は支持柱32の先端に形成されたこれより太い頭部である。弁体31は吸気孔23を十分に覆うような大きさに形成されており、支持柱32が孔22を貫通して頭部33が外側に出て蓋体20に抜けないように取り付けられている。
【0008】
次に、このように構成された小型ポンプの動作について説明する。モータ1が通電されて出力軸2が回転すると駆動軸6も回転し、これにより駆動体7が皿まわし運動をして各ダイヤフラム部15の駆動部16は120度の位相差で上下方向に振動する。このダイヤフラム部のピストン運動で、ポンプ室28は容積が周期的に変化する。駆動部16が下方に移動して容積が増えるときは、ポンプ室28は減圧されて弁体部18は弁室部24に密着して閉じ、反対に弁体31は開いて吸気孔23から空気が流入する。次に、駆動部16が上方に移動して容積が減るときは、ポンプ室28は増圧されて弁体31は蓋体20に密着して閉じ、反対に弁体部18はこのポンプ室28の溝部30を塞いでいる部分が開いてポンプ室28の空気は溝部30、共通室29を通って排気孔25から排出される。
【0009】
この小型ポンプは、三つのダイヤフラム部が一定の位相差をもって夫々上記の運動を繰り返すことにより夫々別々の吸気孔23より空気を吸入し、共通の弁室29を通り排出口25より排出され、これによりポンプ作用をする。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べた小型ポンプの弁体部18は、構造上この弁体部18を拡大して示した図18(A)における矢印a方向へ倒れる変形は比較的容易であるがその逆方向である矢印b方向へは変形しにくく、矢印a方向へ倒れた状態では、矢印b方向への力は弱い。
【0011】
このような理由から、ポンプ作用が行なわれた時、ダイヤフラム部の容積の縮小によりポンプ室から気体が供給されると気体の圧力により、弁体部18は矢印a方向に変形して弁が開くが、ダイヤフラム部の容積の拡大により吸引されても溝幅が狭いこともあって、矢印b方向への変形は十分でない。その結果閉じるべき弁が確実に閉じずにここから空気がポンプ室方向に逆流することになり、これが空気の洩れとなる。上述のような欠点は、図17(B)に示すようなスリットを設けて各ポンプ室に対応して各々弁を構成するようにした構造の弁体部とした場合、特に顕著になる。
【0012】
又、ポンプ作用により一つのダイヤフラム部が空気を供給する状態から反転し又他のダイヤフラム部を空気を供給する状態になった時に前者のダイヤフラム部側の弁が完全に閉じていない場合、後者のダイヤフラム部により供給された空気の一部が洩れることにより正常な空気の供給が若干阻害されることになる。
【0013】
又、ポンプ作用を停止した場合も、前述の矢印a方向に倒れた弁が完全に戻らずに弁が若干開いた状態のままとなり、供給した空気が開いた弁からポンプ室内に逆流して洩れの原因となる。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の小型ポンプは、夫々ポンプ室を形成する少なくとも一つのダイヤフラム部とダイヤフラム部とほとんど接する位置に設けられた弁体部とを一体に形成した弾性材料よりなるダイヤフラム本体を有していて、ダイヤフラム本体がシリンダー部および吐出口へ通ずる弁室を有するバルブハウジングとにて形成されている空間内に収納され、バルブハウジングにはダイヤフラム部のポンプ室と弁室とを連通する溝を有しており、ダイヤフラム本体のバルブハウジング側とは反対側の面とシリンダー部のバルブハウジング側の面とが少なくとも弁体部において接する状態にて保持され、シリンダー部のダイヤフラム本体の弁体部において接する面内に凸部を形成したことを特徴としている。
【0015】
このようにシリンダー部に凸部を設けることにより、この凸部がダイヤフラム本体を押圧しこれによりダイヤフラム本体の弁体部に図1に示す矢印b方向への力が働くようにして、ポンプ作用停止時等には確実に弁を閉じるようにした。
【0016】
又、本発明の小型ポンプは、シリンダー部の代わりにダイヤフラム本体のシリンダーと接する面に同様の凸部を設けたことを特徴とする。
【0017】
これによって、シリンダー部に凸部を設けたときと同様の作用、つまりダイヤフラム本体の弁体部に矢印b方向の力が働くようにした。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の小型ポンプの実施の形態について説明する。本発明の小型ポンプの基本構成は図1に示す通りで、図11乃至17に示す従来の小型ポンプと基本的に同じ又は類似のものであって、前述のようにシリンダー部又はダイヤフラム本体に凸部を設けたものである。
【0019】
図1は本発明の小型ポンプの一例を示す断面図で、1はモーター、2は回転軸、3は駆動部を収納するケース、5はカラー、6は駆動軸、7は駆動体、11はシリンダー部、14はダイヤフラム本体、15はダイヤフラム部、18は弁体部、25は吐出口、29は弁室であり、これらは図11に示す従来の小型ポンプと実質上同じである。又39は蓋体、40は、図11における蓋体20と類似の構造のバルブハウジングである。
【0020】
本発明の小型ポンプは、上述の構成のポンプで、更にシリンダー部11の複数の各シリンダーが円周上に配置されるように一体に固定する部材のバルブハウジング40の側の面に凸部42を有することを特徴としている。
【0021】
図2は本発明の小型ポンプで用いられるシリンダー部11を示す図で(A)は平面図、(B)はB−B断面図である。この図において、41はシリンダー、42はシリンダー部11のバルブハウジング側の面11a上に形成した凸部である。
【0022】
このような構成のシリンダー部11を図1に示すように他の各部品と組み合わせ固定することにより本発明の小型ポンプが形成される。このように組み立てられた小型ポンプは図1に示すようにダイヤフラム本体14の弁体部18の下面(弁体部の底部外面)18eを前記シリンダー部11の凸部42が押圧することになり、これにより弁体部18にはその吐出口25側が開く方向の力(円筒部分の外側への力)が常に加わることとなる。
【0023】
これにより、小型ポンプを作動させることにより弁が開く方向である弁体部18がその内側へ倒れた場合も、ポンプ作用が停止すれば前述の外側への力により弁は戻されて確実に閉じることになる。このような内側への倒れを元に戻す働きは、図17(B)に示すスリットを形成した形状の弁体においても十分得られ、この形状の弁体部においても弁は確実に閉じる。したがって、ポンプ作用中の一つのダイヤフラム部の運動によるそのポンプ室の容積の縮小による空気の送り出し後、逆に容積の拡大時には、弁は確実に閉じると同時に他のダイヤフラム部による空気送り出しが行なわれ、空気の送り出しは連続して良好に行なわれ、空気洩れが生ずることがない。
【0024】
又、ポンプ作用を停止した場合も、前述の弁体部18の底面18eを押圧することによるその先端を広げる方法への力により弁体部18は駆動前の状態に確実に戻り、弁は完全に閉じしたがって空気洩れは生じない。
【0025】
図3は、第1の実施の形態の他の構成の要部(シリンダー部)を示す図である。この図3も図2と同様(A)はシリンダー部11の平面図、(B)はそのB−B線断面図である。これら図に示すように、この実施の形態では、シリンダー部11のバルブハウジング側の面11a上で各シリンダーの周辺部近傍で特に弁体部の弁と弁の間(ここで弁体部の弁とは図18(A)の場合弁室から各ポンプ室に通ずる位置で弁としての働きをする箇所で図12、図17におけるバルブハウジングにおける溝30が形成されている位置に接する箇所又図18(B)の弁体部の場合、各弁18a、18b、18cをいう)に近い位置から放射状に伸びる凸部43つまり弁体部の弁の両端付近つまり前記溝30の両側付近よりシリンダーの周辺に沿って伸びる凸部43を形成したもので、この実施の形態のようにポンプ室が三つの場合、隣接するシリンダー同士が共通した凸部となり、図示する構成になる。この凸部43を設けることにより、図2に示す実施の形態と同様の力が弁体部に働き、したがって同様に停止時等に弁を完全に閉じることになる。
【0026】
図4は、シリンダー部11の表面11aに凸部42と凸部43の両方共設けた構成にしたもので、凸部を設けることによる効果は一層大である。
【0027】
図5に示す第2の実施の形態は、凸部をダイヤフラム本体側に設けたものである。つまり、図5の(A)はダイヤフラム本体14の底面図で、(B)はB−B線断面図である。
【0028】
図5に示すように、ダイヤフラム本体14の弁体部18の底部外面(底部の駆動部側の面)に凸部44を形成したものである。
【0029】
この実施の形態では、シリンダー部11のバルブハウジング側の面11aは平面でよい。この図5のようなダイヤフラム本体を用いて図1のように小型ポンプを組み立てた時、ダイヤフラム本体14の底面とシリンダー部11の表面11aとが接し、これにより凸部44がシリンダー部の表面11aにて押圧されて、図2に示すシリンダー部を用いた小型ポンプと全く同じ作用をダイヤフラム本体が受け、弁体部18には同様の力が働き、したがって図2のものと同じ作用効果を奏することになる。
【0030】
図6は、図5と同様にダイヤフラム本体に凸部を設けた第2の実施の形態の他の例である。これら図において、45がダイヤフラム本体14の底面に設けた凸部であって、各ダイヤフラム部15の間に長い形状の凸部を設けたもので図3に示す凸部43と同様の形状の凸部45をダイヤフラム本体の底面(シリンダー部11の側の面)に設けたものである。つまり、ダイヤフラム本体14のシリンダー部11の側の面で、弁体部18の底部外面で前記バルブハウジングに形成された溝の両側付近からダイヤフラム部15の外周付近に沿って伸びる凸部45を設けたものである。これによって、図3に示す実施の形態における場合と、同様の作用効果を奏するものである。
【0031】
図7は凸部44と凸部45の両方をダイヤフラム本体底部外面に設けたもので、これにより一層効果的である。
【0032】
尚図5、図6、図7に示す構成のダイヤフラム本体は、ダイヤフラム本体と同じ材質により凸部44、45等を一体に成形することが望ましい。しかしダイヤフラム本体と同じ材質又は異なる材質による凸部のみを形成し、これをダイヤフラム本体底面に接着剤による接着等の手段により固定してもよい。
【0033】
図8は、本発明で用いる凸部の各種形状を示す例で、(A)は円形状、(B)は三角形(四角形等の他の多角形でもよい)、(C)はドーナツ形、(D)は長方形状、(E)は楕円形である。
【0034】
尚、図1に示す本発明の小型ポンプは、バルブハウジング20の更に外側に蓋体40を取り付けた構造であるが、図11に示す従来例のような構造の小型ポンプのシリンダー部11やダイヤフラム本体14に凸部を設けたものでもよい。又、図1や図9や図11等のようなダイヤフラム本体を用いた小型ポンプ(本発明と基本構成が同じ小型ポンプ)であれば、いずれの構造のポンプでも本発明の適用は可能である。
【0035】
以上述べた本発明の小型ポンプは、ダイヤフラム部(ポンプ室)が三つのタイプの小型ポンプであるが、ダイヤフラム部が四つ以上あるいは一つ又は二つのポンプにも本発明を適用できる。例えばダイヤフラム部が四つの場合は、ダイヤフラム部本体の中央を中心とする円の円周上に等間隔にダイヤフラム部を配置したもので、シリンダー部又はダイヤフラム部本体の中央に凸部を設けることにより本発明の目的を達成し得る。又四つのダイヤフラム部を有するタイプの小型ポンプの場合も、各ダイヤフラム部の間で、シリンダー又はダイヤフラム本体に凸部を設けたものも本発明の目的を達成し得る。更に中央およびダイヤフラム部の間の両方に凸部を設けてもよい。
【0036】
又、二つのダイヤフラム部を有する小型ポンプの場合、ダイヤフラム本体の中心を通る直線上にこの中心から等距離の位置に夫々ダイヤフラム部が形成される。この小型ポンプの場合、両ダイヤフラム部の中心付近に凸部を設けるか、シリンダー部のバルブハウジング側の面で弁体部の弁の両端付近つまり前記溝30の両側付近よりシリンダー周辺近傍に沿って伸びる方向あるいはダイヤフラム本体のシリンダー部の側の面で弁体部の底部外面の前記溝の両側位置付近からダイヤフラム部の周辺近傍に沿って伸びる凸部を設けることにより本発明の目的を達成し得る。
0037
図9は、一つのダイヤフラム部よりなる小型ポンプに本発明を適用した実施の形態を示す図である。
0038
図において、1はモータ、2はモータ1の出力軸、3はケース、5はカラー、6は駆動軸で、これらは図1に示す三つのポンプ室を有するポンプと同じである。又50は駆動体、51はポンプ室54を構成するダイヤフラム部52とダイヤフラム部52に近接した位置に設けられた弁体部53とを一体にしたダイヤフラム本体、55はシリンダー部、56は吐出口57を有するバルブハウジングである。又58はシリンダー部55に設けられた凸部、59は蓋体である。
0039
この実施の形態は、一つのポンプ室を有する小型ポンプであって、一つのダイヤフラム部52が一つのシリンダーを有するシリンダー部55のシリンダー内に配置されるようにダイヤフラム本体51がシリンダー部55とバルブハウジング56とにより保持される構成になっている。
0040
このポンプにおいてモータ1の回転によりその出力軸2を回転させると、カラー5と駆動軸6により駆動体50の図9において左側の部分が上下動してダイヤフラム部52の容積が変化してポンプ作用を行なう。
0041
この実施の形態のポンプは、図1の実施例と同様にシリンダー部55の中央部分つまりダイヤフラム本体51の弁体部53と接する部分に凸部58を有することを特徴としている。このポンプは、凸部58を有することにより、弁体部の底面中心部分が押圧され、弁体部の先の部分が広くなる方向への力が働き、したがって図1に示す実施の形態のポンプと同様に弁の開閉が正常に行なわれ、ポンプ作動中あるいは停止時の空気洩れを防止し得る。
0042
尚、凸部58はシリンダー部ではなく、ダイヤフラム本体51の同じ位置つまりダイヤフラム本体51の弁体部53の中央でシリンダー部側に設けても良い。
0043
又一つのポンプ室よりなる本発明の小型ポンプの場合も、第1、第2の実施の形態の凸部に相当する位置に凸部を設けても本発明の目的を達成し得る。
0044
図10は、本発明の小型ポンプで、一つのポンプ室を有するポンプの弁体部付近の断面図である。この小型ポンプの場合、弁体部53は筒状とする必要はなく、弁室を構成する部分内に弁60をダイヤフラム本体51に一体に形成しこの弁体部の弁60に関してダイヤフラム部52とは反対側の箇所の外面に凸部61を形成すればよい。尚11はシリンダー部、20は蓋体である。
0045
又ダイヤフラム本体を設けた凸部61の代わりに、これに対応するシリンダー側に凸部を形成し、ダイヤフラム本体51のシリンダー側の面を平面にしてもよい。
0046
以上の一つのポンプ室の場合も、ダイヤフラム本体の形状は変わるが、凸部を設ける位置は、複数のポンプ室を有するポンプと実質上同じである。したがって、本発明において弁体部の底部外面とは、図10の凸部61が形成された部分とその周辺部分を指すものとする。
0047
以上各実施の形態において述べたように、本発明のシリンダー付近又はダイヤフラム部付近に設ける凸部はポンプ室の数に関係なく弁体部の底部外面のバルブハウジングの溝の両側付近よりシリンダーの周辺又はダイヤフラム部の周辺に沿って伸びる凸部であればよい。しかし、ポンプ室の数が3以上であれば、隣接するポンプ室が比較的接近して形成されるため、図3、図6等のように隣接する部分は共通の一つの凸部で十分目的を達成し得る。
0048
【発明の効果】
本発明の小型ポンプは、従来のポンプのシリンダー部又はダイヤフラム本体に凸部を形成するという簡単な構成で、ポンプ作用時における弁の開閉および停止時における弁の閉塞を確実なものとし、良好なポンプ作用お行ない得ると共に空気洩れが解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の小型ポンプの断面図
【図2】 本発明の第1の実施の形態の小型ポンプで用いるシリンダー部の構成を示す図
【図3】 前記第1の実施の形態のシリンダー部の他の構成を示す図
【図4】 前記第1の実施の形態のシリンダー部の更に他の構成を示す図
【図5】 本発明の第2の実施の形態の小型ポンプにて用いるダイヤフラム本体の構成を示す図
【図6】 本発明の第2の実施の形態の小ダイヤフラム本体の他の構成を示す図
【図7】 本発明の第2の実施の形態の小ダイヤフラム本体の更に他の構成を示す図
【図8】 本発明で用いる凸部の形状の各例を示す図
【図9】 本発明の小型ポンプで、一つのポンプ室よりなる小型ポンプの構成を示す図
【図10】 本発明の一つのポンプ室のポンプのダイヤフラム本体に形成する凸部の位置等を示す図
【図11】 従来の小型ポンプの構成を示す図
【図12】 前記従来の小型ポンプの平面図
【図13】 前記従来の小型ポンプのシリンダー部の平面図
【図14】 前記従来の小型ポンプのダイヤフラム部本体の平面図
【図15】 前記従来の小型ポンプのダイヤフラム部本体の底面図
【図16】 前記従来の小型ポンプの蓋体の底面図
【図17】 前記従来の小型ポンプの弁体部を拡大して示した図
【符号の説明】
11,55 シリンダー部
14,51 ダイヤフラム本体
15,52 ダイヤフラム部
18,53 弁体部
40,56 バルブハウジング
41 シリンダー
42,43,44,45,59,61 凸部

Claims (6)

  1. ポンプ室を形成する少なくとも一つのダイヤフラム部と前記のダイヤフラム部に近接して配置された少なくとも1つの弁をもつ弁体部とを一体に形成したダイヤフラム本体と、前記ダイヤフラム部が夫々位置する少なくとも一つのシリンダーを有するシリンダー部と、吐出口へ通ずる弁室又は通路および前記ポンプ室と前記弁室とを連通する溝を有するバルブハウジングとを有し、前記ダイヤフラム本体が前記シリンダー部のシリンダーにダイヤフラム部を又前記バルブハウジングの弁室内に前記弁体部が配置されるようにシリンダー部とバルブハウジング内に収納され、前記ダイヤフラム部の容積を変化させてポンプ作用を行なうポンプで、前記ダイヤフラム本体の少なくとも弁体部と前記バルブハウジングの弁室の壁とが接するように配置され、少なくとも前記ダヤフラム本体の弁体部の底部外面と前記シリンダー部とが接しており、シリンダー部の前記底部外面と接する面に凸部を設けたことを特徴とする小型ポンプ。
  2. 前記シリンダー部がシリンダーの少なくとも周辺部分において前記ダイヤフラム本体と接しており、このダイヤフラム本体と接する部分に前記弁体部で前記バルブハウジングに形成された溝の両側位置近傍より夫々前記シリンダー周辺近傍に沿って伸びる凸部を更に設けたことを特徴とする請求項1の小型ポンプ。
  3. ポンプ室を形成する少なくとも一つのダイヤフラム部と前記のダイヤフラム部に近接して配置された少なくとも1つの弁をもつ弁体部とを一体に形成したダイヤフラム本体と、前記ダイヤフラム部が夫々位置する少なくとも一つのシリンダーを有するシリンダー部と、吐出口へ通ずる弁室又は通路および前記ポンプ室と前記弁室とを連通する溝を有するバルブハウジングとを有し、前記ダイヤフラム本体が前記シリンダー部のシリンダーにダイヤフラム部を又前記バルブハウジングの弁室内に前記弁体部が配置されるようにシリンダー部とバルブハウジング内に収納され、前記ダイヤフラム部の容積を変化させてポンプ作用を行なうポンプで、前記シリンダー部がシリンダーの少なくとも周辺部分において前記ダイヤフラム本体と接しており、このダイヤフラム本体と接する部分に前記弁体部の底部外面と接する部分で前記バルブハウジングに形成された溝の両端位置近傍より前記シリンダー周辺近傍に沿って夫々伸びる凸部を設けたことを特徴とする小型ポンプ。
  4. ポンプ室を形成する少なくとも一つのダイヤフラム部と前記のダイヤフラム部に近接して配置された少なくとも1つの弁をもつ弁体部とを一体に形成したダイヤフラム本体と、前記ダイヤフラム部が夫々位置する少なくとも一つのシリンダーを有するシリンダー部と、吐出口へ通ずる弁室又は通路および前記ポンプ室と前記弁室とを連通する溝を有するバルブハウジングとを有し、前記ダイヤフラム本体が前記シリンダー部のシリンダーにダイヤフラム部を又前記バルブハウジングの弁室内に前記弁体部が配置されるようにシリンダー部とバルブハウジング内に収納され、前記ダイヤフラム部の容積を変化させてポンプ作用を行なうポンプで、少なくとも前記ダヤフラム本体の弁体部の底部外面と前記シリンダー部とが接しており、前記ダイヤフラム本体の弁体部の底部外面上に凸部を設けたことを特徴とする小型ポンプ。
  5. 前記ダイヤフラム本体が少なくとも前記ダイヤフラム部の周辺部分において前記シリンダー部と接しており、前記ダイヤフラム本体の弁体部の底部外面で前記バルブハウジングに形成された溝の両側近傍より前記ダイヤフラム部の周辺近傍に沿って夫々伸びる凸部を更に設けたことを特徴とする請求項4の小型ポンプ。
  6. ポンプ室を形成する少なくとも一つのダイヤフラム部と前記のダイヤフラム部に近接して配置された少なくとも1つの弁をもつ弁体部とを一体に形成したダイヤフラム本体と、前記ダイヤフラム部が夫々位置する少なくとも一つのシリンダーを有するシリンダー部と、吐出口へ通ずる弁室又は通路および前記ダイヤフラム部に形成された前記ポンプ室と前記弁室とを連通する溝を有するバルブハウジングとを有し、前記ダイヤフラム本体が前記シリンダー部のシリンダーにダイヤフラム部を又前記バルブハウジングの弁室内に前記弁体部が配置されるようにシリンダー部とバルブハウジング内に収納され、前記ダイヤフラム部の容積を変化させてポンプ作用を行なうポンプで、前記ダイヤフラム本体が少なくとも前記ダイヤフラム部の周辺部分において前記シリンダー部と接しており、前記ダイヤフラム本体の弁体部の底部外面で前記バルブハウジングに形成された溝の両側近傍より前記ダイヤフラム部の周辺近傍に沿って伸びる凸部を設けたことを特徴とする小型ポンプ。
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