JP3711084B2 - 冷蔵庫 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫に係り、より詳細には、ホームバー・ドアの回動構造を改善した冷蔵庫に関する。
【０００２】
【従来の技術】
比較的大容量の冷却室を備えるために用いられるサイド・バイ・サイド（Ｓｉｄｅ ｂｙ Ｓｉｄｅ）方式の冷蔵庫は、図６及び図７に示すように、中間隔壁により冷凍室及び冷蔵室が左右に区切られているキャビネット１１０と、キャビネット１１０の前面に配置されて冷凍室及び冷蔵室を開閉する冷凍室ドア１１２及び冷蔵室ドア１１４を有する。
【０００３】
冷蔵室ドア１１４には、冷蔵室ドア１１４を開放することなく冷蔵室内の所定の貯蔵物を出し入れするためのホームバー１２０が形成されている。ホームバー１２０の開口部１２０ａには、ホームバー・ドア１３０が開閉可能に装着されている。ホームバー・ドア１３０は、ホームバー１２０の開口部１２０ａの開放時、ほぼ水平状態に配置されるので、出した貯蔵物を置く棚としても活用される。
【０００４】
ホームバー・ドア１３０を開閉可能に回動させるヒンジ装置は、図６に示すように、一対の２段リンクアーム１４０、１４１を採用することができる。各アーム１４０、１４１の一端は相互結合され、他端は１４０ａ、１４１ａはホームバー・ドア１３０の側面とホームバー１２０の開口部１２０ａの内側面とにそれぞれ固定される。これにより、二つのアーム１４０、１４１が相互作用することによりホームバー・ドア１３０は、ホームバー１２０の開口部１２０ａを回動開閉することができる。
【０００５】
また、図７には一対の単一リンクアーム１５０が開示されている。アーム１５０は、その一端１５０ａがホームバーの開口部１２０ａの内側面に形成されたガイド孔１５１に沿って移動可能に結合され、他端は１５０ｂは、ホームバー・ドア１３０の側面に固定されている。これにより、一端１５０ａがガイド孔１５１内で移動することにより、ホームバー・ドア１３０はホームバー１２０の開口部１２０ａを回動可能に開閉する。
【０００６】
ところが、この種の従来の冷蔵庫においては、ホームバー・ドアの回動のため、リンクアームを採用しているのでホームバー・ドアの回動によるホームバー開口部の開放時、露出されたアームにより棚として役割をするホームバー・ドアの左右側の空間が狭くなるという短所がある。
【０００７】
また、ホームバー開口部の開放時、アームが外部に露出されて美観を害するという短所もある。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、ホームバー開口部の開放状態で、ホームバー・ドアの左右側の空間が狭くなることを防止し、外観美を向上させることができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明は冷却室を開閉するドアと、前記ドアに設けられて前記冷却室の内部と外部を連通させる開口部を有するホームバーと、前記ホームバーの開口部を開閉するホームバー・ドアと、を有する冷蔵庫において、前記ホームバーの開口部に結合される固定ブラケットと；前記ホームバー・ドアに結合されて前記ホームバー・ドアと共に回動する可動ブラケットと；前記可動ブラケットに設けられて前記可動ブラケットと共に回動する第１ストッパーと、前記固定ブラケットに設けられて前記ホームバー・ドアの開放時、前記第１ストッパーの回動を制限する第２ストッパーと、を備えたストッパー装置と；を含むことを特徴とする冷蔵庫により達成される。
【００１０】
ここで、前記可動ブラケットは、前記ホームバー・ドアの背面に相互所定の離隔間隔をおいて結合される一対の第１ブラケット部と、前記第１ブラケット部を連結する第２ブラケット部と、を含み、前記第１ストッパーは前記第２ブラケット部に連結されている。
【００１１】
前記第１ストッパーは、前記第２ブラケット部から折曲延長された第１延長部と、前記第１延長部から下向き折曲された第２延長部と、を含む。
【００１２】
前記ホームバー・ドアの下段部の両側には、一対の回動ピンが結合されており、前記可動ブラケットは、前記回動ピンに回動可能に結合される第１ピン孔が形成された支持片をさらに含む。
【００１３】
一方、前記固定ブラケットは、前記ホームバーの開口部の両側に結合される一対の第３ブラケット部と、前記一対の第３ブラケット部を連結する第４ブラケット部と、を含み、前記第２ストッパーは、前記第４ブラケット部に連結されている。
【００１４】
前記第２ストッパーは、前記第４ブラケット部から延長され、前記ホームバー・ドアの開放時、前記第１ストッパーが係止維持される水平延長部と、前記水平延長部から下向き折曲されて前記ホームバーの開口部の内側に埋入される垂直延長部と、を含む。
【００１５】
前記固定ブラケットは、前記第１ピン孔と共に前記回動ピンに結合される第２ピン孔が形成されているフランジをさらに含む。
【００１６】
前記ホームバーの開口部の上部壁にはフック係止部が設けられており、前記ホームバー・ドアには前記ホームバー・ドアの閉鎖時、前記フック係止部に係止されるレバーユニットをさらに含む。
【００１７】
前記レバーユニットは、前記ホームバー・ドアに形成されたレバー受容部に回動可能に結合されたレバー部と、前記レバー部から延長されて前記フック係止部に係止及び係止解除されるフック部を含む。
【００１８】
【発明の実施の形態】
以下、添付した図面を参照して本発明に対して詳細に説明する。
本発明による冷蔵庫は、図１及び図２に示すように、中間隔壁により左右に一対の冷却室、即ち冷凍室（図示せず）及び冷蔵室１５（図４及び図５参照）が設けられているキャビネット１０と、キャビネット１０の前面に設けられて冷凍室及び冷蔵室１５を回動開閉する冷凍室ドア１２及び冷蔵室ドア１４と、を有する。
【００１９】
冷蔵室ドア１４には冷蔵室内の一部領域と外部を相互連通させることにより、冷蔵室ドア１４を開放せずとも冷蔵室１５内の貯蔵物を出し入れするためのホームバー２０が形成されている。ホームバー２０の開口部２０ａには、上下方向に沿って回動しつつホームバー２０の開口部２０ａを開放する開放位置と閉鎖する閉鎖位置との間を移動するホームバー・ドア３０が設けられている。ホームバー・ドア３０は、ホームバー２０の開口部２０ａの開放時、ほぼ水平状態に配置されるので出した貯蔵物を内側面に置く棚としても活用される。
【００２０】
図３に示すように、ホームバー２０の開口部２０ａに結合された支持フレーム１６には、固定ブラケット５０が結合されており、ホームバー・ドア３０には可動ブラケット４０が結合されている。また、可動ブラケット４０及び固定ブラケット５０には、それぞれ第１ストッパー４５及び第２ストッパー５５を含むストッパー装置が設けられている。第１ストッパー４５は、以下の通り、ホームバー・ドア３０が開放位置に配置される時、第２ストッパー５５に係止維持される（図５参照）。
【００２１】
ホームバー・ドア３０は、前面を形成する前方カバー３２と、前方カバー３２の背面に結合され内側面が平たくて、貯蔵物を置く棚として利用される後方カバー３４と、を有する。ここで、ホームバー・ドア３０は、前方カバー３２のフレームを囲むフレーム部をさらに含むことができる。
【００２２】
前面カバー３２の背面には、ホームバー・ドア３０と共に開放位置と閉鎖位置との間を回動する可動ブラケット４０が結合されている。可動ブラケット４０は、前方カバー３２の背面両側に相互所定の離隔間隔をおいて垂直に配置される一対の第１ブラケット部４２と、前方カバー３２の背面下部に水平に配置され一対の第１ブラケット部４２を連結する第２ブラケット部４４と、を有する。
【００２３】
第１ブラケット部４２の板面には、複数の貫通孔４２ａが形成されている。また、第１ブラケット部４２の貫通孔４２ａの位置に該当する前方カバー３２の背面には複数のネジ孔（図示せず）が形成されている。これにより、ネジ４３を貫通孔４２ａに挿入してネジ孔に締結することにより、可動ブラケット４０を前方カバー３２の背面に結合させることができる。
【００２４】
第２ブラケット部４４には第１ストッパー４５が延長されている。第１ストッパー４５は、第２ブラケット部４４の板面から垂直に延長された第１延長部４５ａと、第１延長部４５ａの端部から下向き折曲された第２延長部４５ｂと、を含む。第２延長部４５ｂは、ホームバー・ドア３０の開放時、第２ストッパー５５の水平延長部５５ａに面接触されて係止維持される（図５参照）。従って、ホームバー・ドア３０は開放位置でほぼ水平状態を維持することができる。ここで、第１ブラケット部４２、第２ブラケット部４４及び第１ストッパー４５は単一材料で一体に成形されることができる。ここで、第１ストッパー４５だけを前方カバー３２に設けて構成することもできるが、第１ストッパー４５を補強するため、本実施形態のように可動ブラケット４０をさらに含むことが好ましい。また、第１ストッパー４５は、後方カバー３４に設けることもできる。
【００２５】
後方カバー３４の下端には、相互離隔間隔をおいて対向する一対の回動ピン３４ａが形成されている。一対の回動ピン３４ａと対応するように、可動ブラケット４０の第１ブラケット部４２には回動ピン３４ａに回動可能に結合される第１ピン孔４２ｂが形成された支持片４６が延長されている。第１ピン孔４２ｂは、後述する固定ブラケット５０のフランジ５６に形成された第２ピン孔５２ｂと共に回動ピン３４ａに挿入される。これにより、ホームバー・ドア３０は、一対の回動ピン３４ａを基準として上下方向に沿って回動することができる。
【００２６】
この時、回動ピン３４ａにより上下方向に沿って回動するホームバー・ドア３０をホームバー２０の開口部２０ａに係止及び係止解除させる手段が必要である。これにより、ホームバー・ドア３０とホームバー２０の開口部２０ａに設けられた支持フレーム１６との間にはレバーユニット６０が設けられている。
【００２７】
レバーユニット６０は、一対のヒンジピン６０ｃが結合され、前方カバー３２に形成されたレバー受容部３２ａに配置されるレバー部６０ａと；レバー部６０ａの上側から延長されて後方カバー３４に形成されたレバー通過孔３４ｂを通じてホームバー２０の開口部２０ａに設けられた支持フレーム１６のフック係止部１６ａに配置されるフック部６０ｂと；を有する。
【００２８】
前方カバー３２の上部に設けられてレバーユニット６０のレバー部６０ａが配置されるレバー受容部３２ａの両側面にはレバーユニット６０に結合された一対のヒンジピン６０ｃの挿入されるヒンジ孔３２ｂが形成されている。
【００２９】
フック部６０ｂは、支持フレーム１６のフック係止部１６ａに係止及び係止解除される。これにより、レバーユニット６０のフック部６０ｂがフック係止部１６ａに係止維持されたホームバー・ドア３０の閉鎖位置でレバー部６０ａを回動させてフック部６０ｂがフック係止部１６ａから離脱されれば、ホームバー・ドア３０は下部に設けられた一対の回動ピン３４ａを基準として下向き回動しつつ開放位置に配置される。
【００３０】
一方、固定ブラケット５０は、支持フレーム１６の両側面に結合される一対の第３ブラケット部５２と、一対の第３ブラケット部５２の下部を連結する第４ブラケット部５４と、一対の第３ブラケット部５２から下向き延長された一対のフランジ５６と、を有する。
【００３１】
第３ブラケット部５２は、複数の貫通孔５２ａが形成されており、これに対応するように支持フレーム１６にはネジ孔（図示せず）が形成されている。これにより、ネジ５３を貫通孔５２ａに挿入してネジ孔に締結することにより固定ブラケット５０を支持フレームに結合させることができる。
【００３２】
フランジ５６には、可動ブラケット４０の支持片４６に形成された第１ピン孔４２ｂと共に回動ピン３４ａに結合される第２ピン孔５２ｂが形成されている。
【００３３】
第４ブラケット部５４の中央領域には、第２ストッパー５５が一体に延長されている。第２ストッパー５５は、ホームバー・ドア３０の開放時、第１ストッパー４５の第１延長部４５ｂが面接触されて係止維持される水平延長部５５ａと、水平延長部５５ａの端部から下向き延長されてホームバー２０の開口部２０ａの内側に埋入される垂直延長部５５ｂと、を含む。垂直延長部５５ｂは、第２ストッパー５５の補強のため設けられる。従って、図４及び図５に示すように、比較的その長さを長く形成して冷蔵室ドア１２の内部に配置後、充填される発泡剤８０により固定されることがさらに効果的である。ここで、第２ストッパー５５だけを固定ブラケット５０に設ける構成も可能であるが、第２ストッパー５５の補強のため、本実施形態のように固定ブラケット５０をさらに設けることが有利である。
【００３４】
このような構成を有する冷蔵庫のホームバー・ドア３０が閉鎖位置から開放位置に回動する作動に対して説明すれば、次の通りである。
【００３５】
図４は、ホームバー・ドア３０が閉鎖位置に置かれた状態を示している。この状態では、可動ブラケット４０に形成された第１ストッパー４５の第２延長部４５ｂと固定ブラケット５０に形成された第２ストッパー５５の垂直延長部５５ａは相互離隔される。また、レバーユニット６０のフック部６０ｂは、ホームバー２０の開口部２０ａに設けられた支持フレーム１６のフック係止部１６ａに係止されている。
【００３６】
このような状態で、図５に示すように、ホームバー・ドア３０を開放位置に回動させるためには、ホームバー・ドア３０の板面に露出されたレバーユニット６０のレバー部６０ａを図４の“Ａ”方向に回動させてレバーユニット６０のフック部６０ｂをフック係止部１６ａから離脱させる（図４の“Ｂ”参照）。これにより、ホームバー・ドア３０は、その下部に設けられた一対の回動ピン３４ａを基準として自体荷重により下向き回動する（図５の“Ｃ”参照）。
【００３７】
ホームバー・ドア３０がほぼ水平状態になる開放位置に配置されれば、ホームバー・ドア３０と共に回動する可動ブラケット４０に設けられた第１ストッパー４５の第２延長部４５ｂが固定ブラケット５０に設けられた第２ストッパー５５の水平延長部５５ａに面接触されつつ係止維持される（図５の“Ｄ”参照）。これにより、ホームバー・ドア３０は開放位置でストップされる。この状態でユーザーはホームバー２０の開口部２０ａを通じて冷蔵室１５内の貯蔵物の入り出し或いは水平方向に配置されたホームバー・ドア３０の内側面を棚のように使用することができる。
【００３８】
以上のように、本発明は、ホームバー・ドア３０とホームバー２０の開口部２０ａに可動ブラケット４０及び固定ブラケット５０をそれぞれ設け、各ブラケットにストッパー装置を設けることによりホームバー２０の回動構造を改善した。従って、ホームバー２０の開口部２０ａの開放時、ホームバー・ドア３０の左右空間が狭くなることを防止するだけでなく、従来技術でのアーム１４０、１５０（図６及び図７参照）を除去することにより外観美を向上させることができる。
【００３９】
前述した実施形態ではホームバーの開口部に別途の支持フレームを設けることに対して説明したが、これは本発明の一つの実施形態に過ぎず、別途の支持フレームを設けなくても本発明の目的を達成することができる。
【００４０】
【発明の効果】
前述したように、本発明によると、ホームバーの開口部の開放時、ホームバー・ドアの左右側の空間が狭くなることを防止し、また外観美を向上させることができる冷蔵庫を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図１】 図１は本発明によるホームバー・ドアの設けられた冷蔵庫の斜視図である。
【図２】 図１に示すホームバー・ドアの開放状態の冷蔵庫の斜視図である。
【図３】 図１に示すホームバー領域の概略分解斜視図である。
【図４】 ホームドアの作動状態を示した断面図である。
【図５】 ホームドアの作動状態を示した断面図である。
【図６】 従来のホームバードアの設けられた冷蔵庫の斜視図である。
【図７】 従来のホームバードアの設けられた冷蔵庫の斜視図である。
【符号の説明】
１０ キャビネット
１２ 冷蔵室ドア
２０ ホームバー
３０ ホームバードア
４０ 可動ブラケット
５０ 固定ブラケット
６０ レバーユニット
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫に係り、より詳細には、ホームバー・ドアの回動構造を改善した冷蔵庫に関する。
【０００２】
【従来の技術】
比較的大容量の冷却室を備えるために用いられるサイド・バイ・サイド（Ｓｉｄｅ ｂｙ Ｓｉｄｅ）方式の冷蔵庫は、図６及び図７に示すように、中間隔壁により冷凍室及び冷蔵室が左右に区切られているキャビネット１１０と、キャビネット１１０の前面に配置されて冷凍室及び冷蔵室を開閉する冷凍室ドア１１２及び冷蔵室ドア１１４を有する。
【０００３】
冷蔵室ドア１１４には、冷蔵室ドア１１４を開放することなく冷蔵室内の所定の貯蔵物を出し入れするためのホームバー１２０が形成されている。ホームバー１２０の開口部１２０ａには、ホームバー・ドア１３０が開閉可能に装着されている。ホームバー・ドア１３０は、ホームバー１２０の開口部１２０ａの開放時、ほぼ水平状態に配置されるので、出した貯蔵物を置く棚としても活用される。
【０００４】
ホームバー・ドア１３０を開閉可能に回動させるヒンジ装置は、図６に示すように、一対の２段リンクアーム１４０、１４１を採用することができる。各アーム１４０、１４１の一端は相互結合され、他端は１４０ａ、１４１ａはホームバー・ドア１３０の側面とホームバー１２０の開口部１２０ａの内側面とにそれぞれ固定される。これにより、二つのアーム１４０、１４１が相互作用することによりホームバー・ドア１３０は、ホームバー１２０の開口部１２０ａを回動開閉することができる。
【０００５】
また、図７には一対の単一リンクアーム１５０が開示されている。アーム１５０は、その一端１５０ａがホームバーの開口部１２０ａの内側面に形成されたガイド孔１５１に沿って移動可能に結合され、他端は１５０ｂは、ホームバー・ドア１３０の側面に固定されている。これにより、一端１５０ａがガイド孔１５１内で移動することにより、ホームバー・ドア１３０はホームバー１２０の開口部１２０ａを回動可能に開閉する。
【０００６】
ところが、この種の従来の冷蔵庫においては、ホームバー・ドアの回動のため、リンクアームを採用しているのでホームバー・ドアの回動によるホームバー開口部の開放時、露出されたアームにより棚として役割をするホームバー・ドアの左右側の空間が狭くなるという短所がある。
【０００７】
また、ホームバー開口部の開放時、アームが外部に露出されて美観を害するという短所もある。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、ホームバー開口部の開放状態で、ホームバー・ドアの左右側の空間が狭くなることを防止し、外観美を向上させることができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明は冷却室を開閉するドアと、前記ドアに設けられて前記冷却室の内部と外部を連通させる開口部を有するホームバーと、前記ホームバーの開口部を開閉するホームバー・ドアと、を有する冷蔵庫において、前記ホームバーの開口部に結合される固定ブラケットと；前記ホームバー・ドアに結合されて前記ホームバー・ドアと共に回動する可動ブラケットと；前記可動ブラケットに設けられて前記可動ブラケットと共に回動する第１ストッパーと、前記固定ブラケットに設けられて前記ホームバー・ドアの開放時、前記第１ストッパーの回動を制限する第２ストッパーと、を備えたストッパー装置と；を含むことを特徴とする冷蔵庫により達成される。
【００１０】
ここで、前記可動ブラケットは、前記ホームバー・ドアの背面に相互所定の離隔間隔をおいて結合される一対の第１ブラケット部と、前記第１ブラケット部を連結する第２ブラケット部と、を含み、前記第１ストッパーは前記第２ブラケット部に連結されている。
【００１１】
前記第１ストッパーは、前記第２ブラケット部から折曲延長された第１延長部と、前記第１延長部から下向き折曲された第２延長部と、を含む。
【００１２】
前記ホームバー・ドアの下段部の両側には、一対の回動ピンが結合されており、前記可動ブラケットは、前記回動ピンに回動可能に結合される第１ピン孔が形成された支持片をさらに含む。
【００１３】
一方、前記固定ブラケットは、前記ホームバーの開口部の両側に結合される一対の第３ブラケット部と、前記一対の第３ブラケット部を連結する第４ブラケット部と、を含み、前記第２ストッパーは、前記第４ブラケット部に連結されている。
【００１４】
前記第２ストッパーは、前記第４ブラケット部から延長され、前記ホームバー・ドアの開放時、前記第１ストッパーが係止維持される水平延長部と、前記水平延長部から下向き折曲されて前記ホームバーの開口部の内側に埋入される垂直延長部と、を含む。
【００１５】
前記固定ブラケットは、前記第１ピン孔と共に前記回動ピンに結合される第２ピン孔が形成されているフランジをさらに含む。
【００１６】
前記ホームバーの開口部の上部壁にはフック係止部が設けられており、前記ホームバー・ドアには前記ホームバー・ドアの閉鎖時、前記フック係止部に係止されるレバーユニットをさらに含む。
【００１７】
前記レバーユニットは、前記ホームバー・ドアに形成されたレバー受容部に回動可能に結合されたレバー部と、前記レバー部から延長されて前記フック係止部に係止及び係止解除されるフック部を含む。
【００１８】
【発明の実施の形態】
以下、添付した図面を参照して本発明に対して詳細に説明する。
本発明による冷蔵庫は、図１及び図２に示すように、中間隔壁により左右に一対の冷却室、即ち冷凍室（図示せず）及び冷蔵室１５（図４及び図５参照）が設けられているキャビネット１０と、キャビネット１０の前面に設けられて冷凍室及び冷蔵室１５を回動開閉する冷凍室ドア１２及び冷蔵室ドア１４と、を有する。
【００１９】
冷蔵室ドア１４には冷蔵室内の一部領域と外部を相互連通させることにより、冷蔵室ドア１４を開放せずとも冷蔵室１５内の貯蔵物を出し入れするためのホームバー２０が形成されている。ホームバー２０の開口部２０ａには、上下方向に沿って回動しつつホームバー２０の開口部２０ａを開放する開放位置と閉鎖する閉鎖位置との間を移動するホームバー・ドア３０が設けられている。ホームバー・ドア３０は、ホームバー２０の開口部２０ａの開放時、ほぼ水平状態に配置されるので出した貯蔵物を内側面に置く棚としても活用される。
【００２０】
図３に示すように、ホームバー２０の開口部２０ａに結合された支持フレーム１６には、固定ブラケット５０が結合されており、ホームバー・ドア３０には可動ブラケット４０が結合されている。また、可動ブラケット４０及び固定ブラケット５０には、それぞれ第１ストッパー４５及び第２ストッパー５５を含むストッパー装置が設けられている。第１ストッパー４５は、以下の通り、ホームバー・ドア３０が開放位置に配置される時、第２ストッパー５５に係止維持される（図５参照）。
【００２１】
ホームバー・ドア３０は、前面を形成する前方カバー３２と、前方カバー３２の背面に結合され内側面が平たくて、貯蔵物を置く棚として利用される後方カバー３４と、を有する。ここで、ホームバー・ドア３０は、前方カバー３２のフレームを囲むフレーム部をさらに含むことができる。
【００２２】
前面カバー３２の背面には、ホームバー・ドア３０と共に開放位置と閉鎖位置との間を回動する可動ブラケット４０が結合されている。可動ブラケット４０は、前方カバー３２の背面両側に相互所定の離隔間隔をおいて垂直に配置される一対の第１ブラケット部４２と、前方カバー３２の背面下部に水平に配置され一対の第１ブラケット部４２を連結する第２ブラケット部４４と、を有する。
【００２３】
第１ブラケット部４２の板面には、複数の貫通孔４２ａが形成されている。また、第１ブラケット部４２の貫通孔４２ａの位置に該当する前方カバー３２の背面には複数のネジ孔（図示せず）が形成されている。これにより、ネジ４３を貫通孔４２ａに挿入してネジ孔に締結することにより、可動ブラケット４０を前方カバー３２の背面に結合させることができる。
【００２４】
第２ブラケット部４４には第１ストッパー４５が延長されている。第１ストッパー４５は、第２ブラケット部４４の板面から垂直に延長された第１延長部４５ａと、第１延長部４５ａの端部から下向き折曲された第２延長部４５ｂと、を含む。第２延長部４５ｂは、ホームバー・ドア３０の開放時、第２ストッパー５５の水平延長部５５ａに面接触されて係止維持される（図５参照）。従って、ホームバー・ドア３０は開放位置でほぼ水平状態を維持することができる。ここで、第１ブラケット部４２、第２ブラケット部４４及び第１ストッパー４５は単一材料で一体に成形されることができる。ここで、第１ストッパー４５だけを前方カバー３２に設けて構成することもできるが、第１ストッパー４５を補強するため、本実施形態のように可動ブラケット４０をさらに含むことが好ましい。また、第１ストッパー４５は、後方カバー３４に設けることもできる。
【００２５】
後方カバー３４の下端には、相互離隔間隔をおいて対向する一対の回動ピン３４ａが形成されている。一対の回動ピン３４ａと対応するように、可動ブラケット４０の第１ブラケット部４２には回動ピン３４ａに回動可能に結合される第１ピン孔４２ｂが形成された支持片４６が延長されている。第１ピン孔４２ｂは、後述する固定ブラケット５０のフランジ５６に形成された第２ピン孔５２ｂと共に回動ピン３４ａに挿入される。これにより、ホームバー・ドア３０は、一対の回動ピン３４ａを基準として上下方向に沿って回動することができる。
【００２６】
この時、回動ピン３４ａにより上下方向に沿って回動するホームバー・ドア３０をホームバー２０の開口部２０ａに係止及び係止解除させる手段が必要である。これにより、ホームバー・ドア３０とホームバー２０の開口部２０ａに設けられた支持フレーム１６との間にはレバーユニット６０が設けられている。
【００２７】
レバーユニット６０は、一対のヒンジピン６０ｃが結合され、前方カバー３２に形成されたレバー受容部３２ａに配置されるレバー部６０ａと；レバー部６０ａの上側から延長されて後方カバー３４に形成されたレバー通過孔３４ｂを通じてホームバー２０の開口部２０ａに設けられた支持フレーム１６のフック係止部１６ａに配置されるフック部６０ｂと；を有する。
【００２８】
前方カバー３２の上部に設けられてレバーユニット６０のレバー部６０ａが配置されるレバー受容部３２ａの両側面にはレバーユニット６０に結合された一対のヒンジピン６０ｃの挿入されるヒンジ孔３２ｂが形成されている。
【００２９】
フック部６０ｂは、支持フレーム１６のフック係止部１６ａに係止及び係止解除される。これにより、レバーユニット６０のフック部６０ｂがフック係止部１６ａに係止維持されたホームバー・ドア３０の閉鎖位置でレバー部６０ａを回動させてフック部６０ｂがフック係止部１６ａから離脱されれば、ホームバー・ドア３０は下部に設けられた一対の回動ピン３４ａを基準として下向き回動しつつ開放位置に配置される。
【００３０】
一方、固定ブラケット５０は、支持フレーム１６の両側面に結合される一対の第３ブラケット部５２と、一対の第３ブラケット部５２の下部を連結する第４ブラケット部５４と、一対の第３ブラケット部５２から下向き延長された一対のフランジ５６と、を有する。
【００３１】
第３ブラケット部５２は、複数の貫通孔５２ａが形成されており、これに対応するように支持フレーム１６にはネジ孔（図示せず）が形成されている。これにより、ネジ５３を貫通孔５２ａに挿入してネジ孔に締結することにより固定ブラケット５０を支持フレームに結合させることができる。
【００３２】
フランジ５６には、可動ブラケット４０の支持片４６に形成された第１ピン孔４２ｂと共に回動ピン３４ａに結合される第２ピン孔５２ｂが形成されている。
【００３３】
第４ブラケット部５４の中央領域には、第２ストッパー５５が一体に延長されている。第２ストッパー５５は、ホームバー・ドア３０の開放時、第１ストッパー４５の第１延長部４５ｂが面接触されて係止維持される水平延長部５５ａと、水平延長部５５ａの端部から下向き延長されてホームバー２０の開口部２０ａの内側に埋入される垂直延長部５５ｂと、を含む。垂直延長部５５ｂは、第２ストッパー５５の補強のため設けられる。従って、図４及び図５に示すように、比較的その長さを長く形成して冷蔵室ドア１２の内部に配置後、充填される発泡剤８０により固定されることがさらに効果的である。ここで、第２ストッパー５５だけを固定ブラケット５０に設ける構成も可能であるが、第２ストッパー５５の補強のため、本実施形態のように固定ブラケット５０をさらに設けることが有利である。
【００３４】
このような構成を有する冷蔵庫のホームバー・ドア３０が閉鎖位置から開放位置に回動する作動に対して説明すれば、次の通りである。
【００３５】
図４は、ホームバー・ドア３０が閉鎖位置に置かれた状態を示している。この状態では、可動ブラケット４０に形成された第１ストッパー４５の第２延長部４５ｂと固定ブラケット５０に形成された第２ストッパー５５の垂直延長部５５ａは相互離隔される。また、レバーユニット６０のフック部６０ｂは、ホームバー２０の開口部２０ａに設けられた支持フレーム１６のフック係止部１６ａに係止されている。
【００３６】
このような状態で、図５に示すように、ホームバー・ドア３０を開放位置に回動させるためには、ホームバー・ドア３０の板面に露出されたレバーユニット６０のレバー部６０ａを図４の“Ａ”方向に回動させてレバーユニット６０のフック部６０ｂをフック係止部１６ａから離脱させる（図４の“Ｂ”参照）。これにより、ホームバー・ドア３０は、その下部に設けられた一対の回動ピン３４ａを基準として自体荷重により下向き回動する（図５の“Ｃ”参照）。
【００３７】
ホームバー・ドア３０がほぼ水平状態になる開放位置に配置されれば、ホームバー・ドア３０と共に回動する可動ブラケット４０に設けられた第１ストッパー４５の第２延長部４５ｂが固定ブラケット５０に設けられた第２ストッパー５５の水平延長部５５ａに面接触されつつ係止維持される（図５の“Ｄ”参照）。これにより、ホームバー・ドア３０は開放位置でストップされる。この状態でユーザーはホームバー２０の開口部２０ａを通じて冷蔵室１５内の貯蔵物の入り出し或いは水平方向に配置されたホームバー・ドア３０の内側面を棚のように使用することができる。
【００３８】
以上のように、本発明は、ホームバー・ドア３０とホームバー２０の開口部２０ａに可動ブラケット４０及び固定ブラケット５０をそれぞれ設け、各ブラケットにストッパー装置を設けることによりホームバー２０の回動構造を改善した。従って、ホームバー２０の開口部２０ａの開放時、ホームバー・ドア３０の左右空間が狭くなることを防止するだけでなく、従来技術でのアーム１４０、１５０（図６及び図７参照）を除去することにより外観美を向上させることができる。
【００３９】
前述した実施形態ではホームバーの開口部に別途の支持フレームを設けることに対して説明したが、これは本発明の一つの実施形態に過ぎず、別途の支持フレームを設けなくても本発明の目的を達成することができる。
【００４０】
【発明の効果】
前述したように、本発明によると、ホームバーの開口部の開放時、ホームバー・ドアの左右側の空間が狭くなることを防止し、また外観美を向上させることができる冷蔵庫を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図１】 図１は本発明によるホームバー・ドアの設けられた冷蔵庫の斜視図である。
【図２】 図１に示すホームバー・ドアの開放状態の冷蔵庫の斜視図である。
【図３】 図１に示すホームバー領域の概略分解斜視図である。
【図４】 ホームドアの作動状態を示した断面図である。
【図５】 ホームドアの作動状態を示した断面図である。
【図６】 従来のホームバードアの設けられた冷蔵庫の斜視図である。
【図７】 従来のホームバードアの設けられた冷蔵庫の斜視図である。
【符号の説明】
１０ キャビネット
１２ 冷蔵室ドア
２０ ホームバー
３０ ホームバードア
４０ 可動ブラケット
５０ 固定ブラケット
６０ レバーユニット
Claims (9)
- 冷却室を開閉するドアと、前記ドアに設けられて前記冷却室の内部と外部を連通させる開口部を有するホームバーと、前記ホームバーの開口部を開閉するホームバー・ドアと、を有する冷蔵庫において、
前記ホームバーの開口部に結合される固定ブラケットと；
前記ホームバー・ドアに結合されて前記ホームバー・ドアと共に回動する可動ブラケットと；
前記可動ブラケットに設けられて前記可動ブラケットと共に回動し前記ホームバー・ドアが閉鎖位置にあるとき下向きに延長されている延長部を有する第１ストッパーと、
前記固定ブラケットに設けられており、水平方向に延長されて前記ホームバー・ドアの開放時に前記延長部と接触して前記第１ストッパーの回動を制限する水平延長部を含む第２ストッパーと、を含み、
前記ホームバー・ドアの開放時、前記第２ストッパーは前記開口部の下側内部で前記第１ストッパーの回動を制限し、もって該第１及び第２ストッパーは外観上見えなくなっていることを特徴とする冷蔵庫。 - 前記可動ブラケットは、前記ホームバー・ドアの背面に相互所定の離隔間隔をおいて結合される一対の第１ブラケット部と、前記第１ブラケット部を連結する第２ブラケット部と、を含み、前記第１ストッパーは前記第２ブラケット部に連結されていることを特徴とする請求項１に記載の冷蔵庫
- 前記第１ストッパーは、前記第２ブラケット部と前記延長部とを連結する他の延長部をさらに含み、前記他の延長部は前記第２ブラケット部から折曲延長されており、前記延長部は前記他の延長部から折曲されていることを特徴とする請求項２に記載の冷蔵庫。
- 前記ホームバー・ドアの下段部両側には、一対の回動ピンが結合されており、前記可動ブラケットは、前記回動ピンに回動可能に結合される第１ピン孔が形成された支持片をさらに含むことを特徴とする請求項３に記載の冷蔵庫。
- 前記固定ブラケットは、前記ホームバーの開口部の両側に結合される一対の第３ブラケット部と、前記一対の第３ブラケット部を連結する第４ブラケット部と、を含み、前記第２ストッパーは、前記第４ブラケット部に連結されていることを特徴とする請求項１又は２に記載の冷蔵庫。
- 前記水平延長部は前記第４ブラケット部から延長されており、前記第２ストッパーは前記水平延長部から下向き折曲されて前記ホームバーの開口部の内側に埋入される垂直延長部と、を含むことを特徴とする請求項５に記載の冷蔵庫。
- 前記固定ブラケットは、前記第１ピン孔と共に前記回動ピンに結合される第２ピン孔が形成されているフランジをさらに含むことを特徴とする請求項５に記載の冷蔵庫。
- 前記ホームバーの開口部の上部壁にはフック係止部が設けられており、前記ホームバー・ドアには前記ホームバー・ドアの閉鎖時、前記フック係止部に係止されるレバーユニットをさらに含むことを特徴とする請求項１に記載の冷蔵庫。
- 前記レバーユニットは、前記ホームバー・ドアに形成されたレバー受容部に回動可能に結合されたレバー部と、前記レバー部から延長されて前記フック係止部に係止及び係止解除されるフック部を含むことを特徴とする請求項８に記載の冷蔵庫。
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