JP3710930B2 - 多重表示計器 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多重表示計器に関し、詳しくは、指針によるアナログ表示と液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）による多機能表示とが可能な多重表示計器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
図４に、指針によるアナログ表示と液晶ディスプレイによるデジタル表示を可能にした多機能表示型の計器の例を示している。
【０００３】
ケース１４の奥側に設けられた導光板１５の後部にムーブメント１７が取り付けられ、導光板１５の前部にムーブメント１７の軸に取り付けられた指針１８が配置されてアナログ表示計器２０を構成している。ケース１４の上側には液晶ディスプレイユニット１０が取り付けられている。アナログ表示計器２０の前方と液晶ディスプレイユニット１０の下方の交差部分には４５度に傾斜したハーフミラー１９が配置されている。
【０００４】
バックライト１６により導光板１５の表面の目盛意匠および指針１８を照明すると、ハーフミラー１９を透過して指針１８によるアナログ表示が前方から見られる。バックライト１６を消灯すると液晶ディスプレイユニット１０の表示がハーフミラー１９に写り、液晶ディスプレイユニット１０によるデジタル表示その他の多機能表示が見られる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上記の計器は、アナログ表示計器２０と液晶ディスプレイユニット１０とを直角状に配置し、その交差部分にハーフミラー１９を取り付けているので、アナログ表示計器２０と液晶ディスプレイユニット１０が離れた位置となり、構成が全体として大型化すると共に、ハーフミラー１９を使用するため、部品数も多く構成が複雑化するいう問題がある。
【０００６】
本発明は上述の点に着目してなされたもので、アナログ表示ユニットと液晶ディスプレイユニットとがケース内にコンパクトに配置され、構成簡単で小型化された多重表示計器を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項１記載の発明は、アナログ表示ユニットと液晶ディスプレイユニットの２種類の表示手段を有する多重表示計器であって、
前記アナログ表示ユニットは、線状マークが形成された透明ディスクと、該透明ディスクを駆動する駆動手段とからなり、前記液晶ディスプレイユニットは、前記透明ディスクの後面に配置され、その液晶部に前記アナログ表示ユニットの目盛意匠及び他のデジタル意匠が表示されるように構成されており、前記線状マークは、アナログ表示時に前記透明ディスクの回転で移動して前記液晶部に表示された前記アナログ表示ユニットの目盛意匠の所定位置を表示すると共に、デジタル表示時に前記透明ディスクの回転で前記液晶部の上方部分から退避するように構成されていることを特徴とするものである。
【０００８】
このため、請求項１記載の発明では、アナログ表示は駆動手段により透明ディスクが回転してその線状マークが移動して液晶部に表示された目盛意匠の所定位置を表示する。デジタル表示は液晶ディスプレイユニットによる表示に切替えることによって表示される。このとき線状マークは透明ディスクの回転により、液晶部上から退避しており、液晶部に表示されたデジタル意匠は透明ディスクを透して視認することができる。
【０００９】
また、アナログ表示ユニットを、駆動ローラで回転する透明ディスクで構成し、この透明ディスクの裏面に液晶ディスプレイユニットを設けたので、アナログ表示の見やすさと、液晶ディスプレイによる多機能表示とを兼ね備えた多重表示計器がスペースをあまりとらず小型に構成できる。
【００１０】
また、請求項２記載の発明は、請求項１記載の多重表示計器であって、前記線状マークは、光を乱反射する微細凹凸面を備え、前記透明ディスクの外周方に配置された光源からの光により発光するようにしたことを特徴とするものである。
【００１１】
このため、請求項２記載の発明では、透明ディスクの線状マークの反射光で見やすいアナログ表示ができると共に、可動指針が不要となるため構成が簡単となる。
【００１２】
また、請求項３記載の発明は、請求項１または２記載の多重表示計器であって、前記透明ディスクの駆動手段は、該透明ディスクの外周を保持する駆動ローラおよび従動ローラと、該駆動ローラを回転制御する回転制御手段とからなることを特徴とするものである。
【００１３】
このため、請求項３記載の発明では、透明ディスクの支持および駆動が外周部においてなされ、中央部分は全面が表示面として有効に使用できる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、図４と同一部材または同一機能のものは同一符号で示している。
【００１５】
図１および図２において、アナログ表示ユニットＡ用の透明ディスク１が、ケース１４に支持された駆動ローラ２と従動ローラ３とで３箇所で支持されている。駆動ローラ２は、ステップモータ、サーボモータ等の駆動モータ４に連結されている。透明ディスク１はケース１４の開口部１４ａから見えるようになっている。
【００１６】
駆動モータ４は図示しない制御回路により制御されて回転するようになっている。透明ディスク１の外周縁に原点マーク５が設けられ、この原点マーク５をフォトインタラプタ６で検出してその位置からの回転角を制御回路から駆動モータ４に指示することにより、駆動ローラ２は正確に所定角度回転されるようになっている。
【００１７】
透明ディスク１の外周に近接して光源７が設けられている。透明ディスク１の表面には指針計器の指針の役目をする線状マーク８が形成されている。この線状マーク８は、光を反射して発光するように構成されており、図３に示すように透明ディスク１に微細な凹凸部９を形成して光源７からの光を乱反射するようにしている。この微細な凹凸部９を形成する手段は、透明ディスク１の表面に彫り込まれた溝にビーズ状の表面を彫刻するかまたはガラスビーズを埋め込み、あるいはガラスビーズが埋め込まれている細いテープを貼り付ける等、任意の手段で構成してよい。
【００１８】
透明ディスク１の裏面には、デジタル表示、その他の多機能表示用の液晶ディスプレイユニット１０が取り付けられている。液晶ディスプレイユニット１０は、透明ディスク１側に液晶部１０ａ、その後部に制御部１０ｂを有し、液晶部１０ａにはアナログ表示の背景となる目盛１１、数字１２、文字１３等の目盛意匠及び他のデジタル意匠が表示されるようになっている。
【００１９】
制御回路からの信号で駆動モータ４が回転し、その回転角に応じて透明ディスク１が回転してその線状マーク８が移動する。線状マーク８は光源７の光により発光して、液晶部１０ａに表示された目盛意匠１１、１２の所定箇所を表示する。アナログ表示ユニットＡによる表示の種類は任意であるが、例えば、車両用計器であればスピードメータ、タコメータ等の表示を行う。このアナログ表示ユニットＡでの表示が行われているときは、液晶ディスプレイユニット１０によるデジタル表示は行われないようになっている。
【００２０】
スイッチ操作等により液晶ディスプレイユニット１０によるデジタル表示に切替えると、光源７が消灯すると共に液晶部１０ａに表示された目盛意匠１１，１２が消え液晶ディスプレイユニット１０によるデジタル表示が行われる。このとき、透明ディスク１の線状マーク８は液晶ディスプレイユニット１０による表示の邪魔にならないように、液晶部１０ａの画面外（図１の鎖線８ａの位置）に退避する。
【００２１】
液晶ディスプレイユニット１０によるデジタル表示の種類は任意であるが、例えば、車両速度のデジタル表示、あるいは各種車両情報（ソナー、ナビゲーション、ウォーニング、点検項目等）の表示を行う。アナログ表示ユニットＡから液晶ディスプレイユニット１０への切替え、あるいは液晶ディスプレイユニット１０からアナログ表示ユニットＡへの切替えは、運転者のスイッチ操作により行われる。例えば、シンプルで見やすいアナログ表示ユニットＡでスピードメータ表示を見ているとき、ナビゲーションを見ようとするときはスイッチを液晶ディスプレイユニット１０に切替えればよい。
【００２２】
以上のように、本実施の形態の多重表示計器では、アナログ表示部Ａを駆動ローラ２で回転する透明ディスク１で構成し、この透明ディスク１の裏面に液晶ディスプレイユニット１０を設けた構成としているので、アナログ表示の見やすさと、液晶ディスプレイによる多機能表示とを兼ね備えた多重表示計器がスペースをあまりとらずに実現できる。
【００２３】
また、透明ディスク１を透過しての液晶ディスプレイによるデジタル表示と透明ディスク１の線状マーク８によるアナログ表示の両者が可能となり、かつ可動指針及び文字板等が不要となるため構成が簡略化されると共に、１つのケース１４に全ての部品がコンパクトに配置され、小型化された多重表示計器が得られる。
【００２４】
【発明の効果】
以上、詳述したように、請求項１記載の発明によれば、アナログ表示ユニットを、線状マークを形成した透明ディスクと該透明ディスクを駆動する駆動手段とで構成し、この透明ディスクの裏面に液晶ディスプレイユニットを設けたので、透明ディスクと液晶ディスプレイユニットとが重ね合わされた状態でコンパクトに配置できると共に、可動指針及び文字板等が不要で部品点数が少なく、かつアナログ表示が前記線状マークと前記液晶ディスプレイユニットの液晶部に表示されるアナログ表示ユニットの目盛意匠との組み合わせで見やすく、デジタル表示が前記線状マークの前記液晶部の上方部分からの退避により見やすくなると共に、液晶部のデジタル表示による多機能化を兼ね備えた多重表示計器が構成簡単で小型に形成できる。
【００２５】
また、請求項２記載の発明によれば、透明ディスクの線状マークを光を乱反射する微細凹凸面とし、光源からの光により発光するようにしたので、請求項１記載の発明の効果に加えて、透明ディスクの線状マークの反射光で見やすいアナログ表示ができる。
【００２６】
また、請求項３記載の発明によれば、透明ディスクを外周を従動ローラおよび駆動ローラで支持したので、請求項１または２記載の発明の効果に加えて、透明ディスクは支持および駆動が外周部においてなされ、中央部分は全面が表示面として効率良く使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の多重表示計器の実施の形態を示す正面図である。
【図２】図１の側面図である。
【図３】線状マークの１例を示す断面図である。
【図４】従来の多重表示計器の断面図である。
【符号の説明】
１ 透明ディスク
２ 駆動ローラ
３ 従動ローラ
４ モータ（駆動手段）
７ 光源
８ 線状マーク
９ 微細凹凸部
１０ 液晶ディスプレイユニット
１０ａ 液晶部
１０ｂ 制御部
１１、１２、１３ 目盛意匠
１４ ケース
Ａ アナログ表示ユニット
【発明の属する技術分野】
本発明は、多重表示計器に関し、詳しくは、指針によるアナログ表示と液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）による多機能表示とが可能な多重表示計器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
図４に、指針によるアナログ表示と液晶ディスプレイによるデジタル表示を可能にした多機能表示型の計器の例を示している。
【０００３】
ケース１４の奥側に設けられた導光板１５の後部にムーブメント１７が取り付けられ、導光板１５の前部にムーブメント１７の軸に取り付けられた指針１８が配置されてアナログ表示計器２０を構成している。ケース１４の上側には液晶ディスプレイユニット１０が取り付けられている。アナログ表示計器２０の前方と液晶ディスプレイユニット１０の下方の交差部分には４５度に傾斜したハーフミラー１９が配置されている。
【０００４】
バックライト１６により導光板１５の表面の目盛意匠および指針１８を照明すると、ハーフミラー１９を透過して指針１８によるアナログ表示が前方から見られる。バックライト１６を消灯すると液晶ディスプレイユニット１０の表示がハーフミラー１９に写り、液晶ディスプレイユニット１０によるデジタル表示その他の多機能表示が見られる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上記の計器は、アナログ表示計器２０と液晶ディスプレイユニット１０とを直角状に配置し、その交差部分にハーフミラー１９を取り付けているので、アナログ表示計器２０と液晶ディスプレイユニット１０が離れた位置となり、構成が全体として大型化すると共に、ハーフミラー１９を使用するため、部品数も多く構成が複雑化するいう問題がある。
【０００６】
本発明は上述の点に着目してなされたもので、アナログ表示ユニットと液晶ディスプレイユニットとがケース内にコンパクトに配置され、構成簡単で小型化された多重表示計器を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項１記載の発明は、アナログ表示ユニットと液晶ディスプレイユニットの２種類の表示手段を有する多重表示計器であって、
前記アナログ表示ユニットは、線状マークが形成された透明ディスクと、該透明ディスクを駆動する駆動手段とからなり、前記液晶ディスプレイユニットは、前記透明ディスクの後面に配置され、その液晶部に前記アナログ表示ユニットの目盛意匠及び他のデジタル意匠が表示されるように構成されており、前記線状マークは、アナログ表示時に前記透明ディスクの回転で移動して前記液晶部に表示された前記アナログ表示ユニットの目盛意匠の所定位置を表示すると共に、デジタル表示時に前記透明ディスクの回転で前記液晶部の上方部分から退避するように構成されていることを特徴とするものである。
【０００８】
このため、請求項１記載の発明では、アナログ表示は駆動手段により透明ディスクが回転してその線状マークが移動して液晶部に表示された目盛意匠の所定位置を表示する。デジタル表示は液晶ディスプレイユニットによる表示に切替えることによって表示される。このとき線状マークは透明ディスクの回転により、液晶部上から退避しており、液晶部に表示されたデジタル意匠は透明ディスクを透して視認することができる。
【０００９】
また、アナログ表示ユニットを、駆動ローラで回転する透明ディスクで構成し、この透明ディスクの裏面に液晶ディスプレイユニットを設けたので、アナログ表示の見やすさと、液晶ディスプレイによる多機能表示とを兼ね備えた多重表示計器がスペースをあまりとらず小型に構成できる。
【００１０】
また、請求項２記載の発明は、請求項１記載の多重表示計器であって、前記線状マークは、光を乱反射する微細凹凸面を備え、前記透明ディスクの外周方に配置された光源からの光により発光するようにしたことを特徴とするものである。
【００１１】
このため、請求項２記載の発明では、透明ディスクの線状マークの反射光で見やすいアナログ表示ができると共に、可動指針が不要となるため構成が簡単となる。
【００１２】
また、請求項３記載の発明は、請求項１または２記載の多重表示計器であって、前記透明ディスクの駆動手段は、該透明ディスクの外周を保持する駆動ローラおよび従動ローラと、該駆動ローラを回転制御する回転制御手段とからなることを特徴とするものである。
【００１３】
このため、請求項３記載の発明では、透明ディスクの支持および駆動が外周部においてなされ、中央部分は全面が表示面として有効に使用できる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、図４と同一部材または同一機能のものは同一符号で示している。
【００１５】
図１および図２において、アナログ表示ユニットＡ用の透明ディスク１が、ケース１４に支持された駆動ローラ２と従動ローラ３とで３箇所で支持されている。駆動ローラ２は、ステップモータ、サーボモータ等の駆動モータ４に連結されている。透明ディスク１はケース１４の開口部１４ａから見えるようになっている。
【００１６】
駆動モータ４は図示しない制御回路により制御されて回転するようになっている。透明ディスク１の外周縁に原点マーク５が設けられ、この原点マーク５をフォトインタラプタ６で検出してその位置からの回転角を制御回路から駆動モータ４に指示することにより、駆動ローラ２は正確に所定角度回転されるようになっている。
【００１７】
透明ディスク１の外周に近接して光源７が設けられている。透明ディスク１の表面には指針計器の指針の役目をする線状マーク８が形成されている。この線状マーク８は、光を反射して発光するように構成されており、図３に示すように透明ディスク１に微細な凹凸部９を形成して光源７からの光を乱反射するようにしている。この微細な凹凸部９を形成する手段は、透明ディスク１の表面に彫り込まれた溝にビーズ状の表面を彫刻するかまたはガラスビーズを埋め込み、あるいはガラスビーズが埋め込まれている細いテープを貼り付ける等、任意の手段で構成してよい。
【００１８】
透明ディスク１の裏面には、デジタル表示、その他の多機能表示用の液晶ディスプレイユニット１０が取り付けられている。液晶ディスプレイユニット１０は、透明ディスク１側に液晶部１０ａ、その後部に制御部１０ｂを有し、液晶部１０ａにはアナログ表示の背景となる目盛１１、数字１２、文字１３等の目盛意匠及び他のデジタル意匠が表示されるようになっている。
【００１９】
制御回路からの信号で駆動モータ４が回転し、その回転角に応じて透明ディスク１が回転してその線状マーク８が移動する。線状マーク８は光源７の光により発光して、液晶部１０ａに表示された目盛意匠１１、１２の所定箇所を表示する。アナログ表示ユニットＡによる表示の種類は任意であるが、例えば、車両用計器であればスピードメータ、タコメータ等の表示を行う。このアナログ表示ユニットＡでの表示が行われているときは、液晶ディスプレイユニット１０によるデジタル表示は行われないようになっている。
【００２０】
スイッチ操作等により液晶ディスプレイユニット１０によるデジタル表示に切替えると、光源７が消灯すると共に液晶部１０ａに表示された目盛意匠１１，１２が消え液晶ディスプレイユニット１０によるデジタル表示が行われる。このとき、透明ディスク１の線状マーク８は液晶ディスプレイユニット１０による表示の邪魔にならないように、液晶部１０ａの画面外（図１の鎖線８ａの位置）に退避する。
【００２１】
液晶ディスプレイユニット１０によるデジタル表示の種類は任意であるが、例えば、車両速度のデジタル表示、あるいは各種車両情報（ソナー、ナビゲーション、ウォーニング、点検項目等）の表示を行う。アナログ表示ユニットＡから液晶ディスプレイユニット１０への切替え、あるいは液晶ディスプレイユニット１０からアナログ表示ユニットＡへの切替えは、運転者のスイッチ操作により行われる。例えば、シンプルで見やすいアナログ表示ユニットＡでスピードメータ表示を見ているとき、ナビゲーションを見ようとするときはスイッチを液晶ディスプレイユニット１０に切替えればよい。
【００２２】
以上のように、本実施の形態の多重表示計器では、アナログ表示部Ａを駆動ローラ２で回転する透明ディスク１で構成し、この透明ディスク１の裏面に液晶ディスプレイユニット１０を設けた構成としているので、アナログ表示の見やすさと、液晶ディスプレイによる多機能表示とを兼ね備えた多重表示計器がスペースをあまりとらずに実現できる。
【００２３】
また、透明ディスク１を透過しての液晶ディスプレイによるデジタル表示と透明ディスク１の線状マーク８によるアナログ表示の両者が可能となり、かつ可動指針及び文字板等が不要となるため構成が簡略化されると共に、１つのケース１４に全ての部品がコンパクトに配置され、小型化された多重表示計器が得られる。
【００２４】
【発明の効果】
以上、詳述したように、請求項１記載の発明によれば、アナログ表示ユニットを、線状マークを形成した透明ディスクと該透明ディスクを駆動する駆動手段とで構成し、この透明ディスクの裏面に液晶ディスプレイユニットを設けたので、透明ディスクと液晶ディスプレイユニットとが重ね合わされた状態でコンパクトに配置できると共に、可動指針及び文字板等が不要で部品点数が少なく、かつアナログ表示が前記線状マークと前記液晶ディスプレイユニットの液晶部に表示されるアナログ表示ユニットの目盛意匠との組み合わせで見やすく、デジタル表示が前記線状マークの前記液晶部の上方部分からの退避により見やすくなると共に、液晶部のデジタル表示による多機能化を兼ね備えた多重表示計器が構成簡単で小型に形成できる。
【００２５】
また、請求項２記載の発明によれば、透明ディスクの線状マークを光を乱反射する微細凹凸面とし、光源からの光により発光するようにしたので、請求項１記載の発明の効果に加えて、透明ディスクの線状マークの反射光で見やすいアナログ表示ができる。
【００２６】
また、請求項３記載の発明によれば、透明ディスクを外周を従動ローラおよび駆動ローラで支持したので、請求項１または２記載の発明の効果に加えて、透明ディスクは支持および駆動が外周部においてなされ、中央部分は全面が表示面として効率良く使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の多重表示計器の実施の形態を示す正面図である。
【図２】図１の側面図である。
【図３】線状マークの１例を示す断面図である。
【図４】従来の多重表示計器の断面図である。
【符号の説明】
１ 透明ディスク
２ 駆動ローラ
３ 従動ローラ
４ モータ（駆動手段）
７ 光源
８ 線状マーク
９ 微細凹凸部
１０ 液晶ディスプレイユニット
１０ａ 液晶部
１０ｂ 制御部
１１、１２、１３ 目盛意匠
１４ ケース
Ａ アナログ表示ユニット
Claims (3)
- アナログ表示ユニットと液晶ディスプレイユニットの２種類の表示手段を有する多重表示計器であって、
前記アナログ表示ユニットは、線状マークが形成された透明ディスクと、該透明ディスクを駆動する駆動手段とからなり、前記液晶ディスプレイユニットは、前記透明ディスクの後面に配置され、その液晶部に前記アナログ表示ユニットの目盛意匠及び他のデジタル意匠が表示されるように構成されており、前記線状マークは、アナログ表示時に前記透明ディスクの回転で移動して前記液晶部に表示された前記アナログ表示ユニットの目盛意匠の所定位置を表示すると共に、デジタル表示時に前記透明ディスクの回転で前記液晶部の上方部分から退避するように構成されていることを特徴とする多重表示計器。 - 前記線状マークは、光を乱反射する微細凹凸面を備え、前記透明ディスクの外周方に配置された光源からの光により発光するようにしたことを特徴とする請求項１記載の多重表示計器。
- 前記透明ディスクの駆動手段は、該透明ディスクの外周を保持する駆動ローラおよび従動ローラと、該駆動ローラを回転制御する回転制御手段とからなることを特徴とする請求項１または２記載の多重表示計器。
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