JP3707323B2 - ステアリングホイールにおけるオーナメントの取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車に用いられるステアリングホイールに係り、詳しくは、スポーク部芯金に対するスイッチあるいは各種の操作ボタンを装着可能なオーナメントの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ステアリングホイールは、円環状のリング部と、同リング部の中央に配設されるパッド部と、リング部からステアリングホイールの中央に向かって延びる複数本のスポーク部とを有する。
【0003】
又、前記スポーク部には、オーナメントが装着されているものもあり、そのオーナメントの表面に設けた各種のスイッチを操作することにより、車両空調装置の電源をON・OFFしたり、ラジオやプレーヤーをON・OFFしたりすることができるようになっている。
【0004】
前記オーナメントの取付構造は、金属製のスポーク部芯金に対し2箇所に取付台座を一体形成し、一方、オーナメントの樹脂材よりなるフレームの側壁には脚部を2箇所に一体形成し、両脚部の下端部に水平にそれぞれ湾曲形成された一対の被取付板部を前記各取付台座に当接して二本のボルトにより二箇所で締め付け固定するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のオーナメントの取付構造は、2箇所においてボルトにより締め付け固定される構成となっていたので、前記オーナメントの表面に設けたスイッチを操作すると、オーナメントは前記被取付板部を中心に脚部が弾性変形して下方に変位され、動き易くなる。この問題を解消するため、オーナメントのフレームを樹脂成形する際に板金よりなる補強プレートをインサート成形し、剛性を高める必要があった。従って、部品点数が多くなり製造及び組付作業が面倒で、コストダウンを図ることができないという問題があった。
【0006】
この発明の目的は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、板金等による補強をしなくてもオーナメントの装着状態における剛性を高めることができるステアリングホイールにおけるオーナメントの取付構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、円環状のリング部と、該リング部からその中心方向に向かって延びる複数本のスポーク部と、前記リング部の中央部に位置するパッド部とを備え、前記スポーク部に対しスイッチ等を装着可能なオーナメントをボルトを含む締結手段により締結してなるステアリングホイールにおいて、前記スポーク部はスポーク部芯金と、それを被覆する被覆体とからなり、前記スポーク部芯金に対しオーナメントのフレームを支持する支持手段を前記締結手段と離隔した位置に設け、前記支持手段はスポーク部芯金に設けた係合凸部又は係合凹部と、オーナメントのフレームに設けられ、かつ前記係合凸部又は係合凹部に係合される係合凹部又は係合凸部であり、前記支持手段はスポーク部芯金及びオーナメントのフレームに対し締結手段を挟むように二箇所に設けられ、前記一方の支持手段は、スポーク部芯金に形成された支柱と、その支柱の上端部に構成された係合凸部と、オーナメントのフレームに対し外側方に膨出形成された第1延出部と、該第1延出部に設けられ、かつ前記係合凸部を嵌入し得る係合凹部としての係合孔とにより構成され、前記他方の支持手段は、スポーク部芯金の外周又は該外周にモールド成型した被覆体に形成された係合凸部としての支持台座部と、オーナメントのフレームに張り出し形成された第2延出部と、該第2延出部の下面側に設けられ、かつ前記支持台座部に嵌合される係合凹部とにより構成されていることを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記スポーク部芯金に取り付けられた前記パッド部を構成する取付プレートには、前記オーナメントのフレームに形成された第1及び第2延出部と対応するように第1及び第2押圧板部を膨出形成し、前記フレームの第1及び第2延出部を前記支持手段と第1及び第2押圧板部との間で挟着保持していることを要旨とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記第1及び第2延出部の上面には、第1及び第2押圧板部を位置規制する位置規制凹部が設けられていることを要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、円環状のリング部と、該リング部からその中心方向に向かって延びる複数本のスポーク部と、前記リング部の中央部に位置するパッド部とを備え、前記スポーク部に対しスイッチ等を装着可能なオーナメントをボルトを含む締結手段により締結してなるステアリングホイールにおいて、前記スポーク部はスポーク部芯金と、それを被覆する被覆体とからなり、前記スポーク部芯金に対しオーナメントのフレームを支持する支持手段を前記締結手段と離隔した位置に設け、前記オーナメントのフレームには、第1及び第2延出部を膨出形成し、前記スポーク部芯金に取り付けられた前記パッド部を構成する取付プレートには、前記フレームの第1及び第2延出部と対応するように第1及び第2押圧板部を膨出形成し、前記フレームの第1及び第2延出部を前記支持手段と第1及び第2押圧板部との間で挟着保持していることを要旨とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項4において、前記支持手段はスポーク部芯金及びオーナメントのフレームに対し締結手段を挟むように二箇所に設けられていることを要旨とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図9に示すように、ステアリングホイールWは、円還状のリング部11と、リング部11の中央に配置されたパッド部12と、リング部11及びパッド部12を接続する、即ち、リング部11からその中心方向に向かって延びる4本のスポーク部13と、さらにパッド部12の左右両側近傍に配設された一対のオーナメント14とから構成されている。前記両オーナメント14には例えば車両空調装置やラジオの電源等のスイッチ15が設けられている。
【0014】
図6、7に示すように、リング部11は、アルミニウム合金等の軽量なダイカスト金属からなるリング部芯金16と、それを被覆する被覆体17aとにより構成されている。スポーク部13は、アルミニウム合金等の軽量なダイカスト金属からなるスポーク部芯金18と、それを被覆する被覆体17bとにより構成されている。4本のスポーク部芯金18の中心部はボス部19により一体的に連結されている。前記被覆体17a、17bは、軟質合成樹脂材(例えば発泡ポリウレタン)により一体的に形成されている。前記ボス部19はステアリングシャフト20の上端部に設けたセレーション21に対し同期回転可能に嵌合され、ナット22により固定されている。
【0015】
次に、図1,2,5〜7に基づいてスポーク部芯金18に対するオーナメント14の取付構造について説明する。
図2はリング部11及びスポーク部13のみの平面を示す。同図において、前記右側の一対のスポーク部芯金18,18の間には連結芯金23が一体的に連結形成されている。上側に位置する一方のスポーク部芯金18には取付台座24が一体形成され、取付台座24の上面には位置決めピン25が立設されている。前記連結芯金23には取付台座26が一体形成され、その上面には位置決めピン27が立設されている。
【0016】
図3はオーナメント14の平面を、図4はオーナメント14の右側面を示す。前記オーナメント14の本体であるフレーム31は、硬質合成樹脂材(例えばエポキシ樹脂)により一体的に形成されている。このフレーム31の側壁32には、分解斜視図を表す図5に示すように、前記取付台座24、26と対応するように一対の脚部33,34が一体に形成され、両脚部33,34の下端部には孔35a,36aを有する被取付板部35,36が外側方に一体に湾曲形成されている。又、前記被取付板部35,36には、前記位置決めピン25,27と対応するように孔37a,38aを有する膨出部37,38が一体に形成されている。
【0017】
従って、図5においてフレーム31をスポーク部芯金18,18へ向かって下降させ、フレーム31側の膨出部37の孔37aに位置決めピン25が係合され、かつ膨出部38の孔38aに位置決めピン27が係合されるように被取付板部35,36を取付台座24,26の上面に載置する。この状態で、ボルト43を孔35aから取付台座24のネジ孔24aに螺合し、ボルト44を孔36aから取付台座26のネジ孔26aに螺合すると、オーナメント14がスポーク部芯金18及び連結芯金23に締め付け固定される。
【0018】
この実施形態では、前記取付台座24,26、脚部33,34、被取付板部35,36及びボルト43,44等によりスポーク部芯金18に対するオーナメント14の締結手段を構成している。
【0019】
前記フレーム31の側壁32の下端部には第1延出部45が一体に外側方に湾曲形成され、その一部には上下に貫通する平面四角形状をなす係合凹部としての係合孔46が形成されている。この係合孔46は下端ほど大径となるテーバ状に形成されている。この係合孔46と対応するように前記スポーク部芯金18の上面には支柱47が一体形成され、その上端部には四角柱状をなす係合凸部としての位置規制ピン48が一体形成されている。この位置規制ピン48は係合孔46に嵌入されて、フレーム31に外力が作用したときその変位を規制する。
【0020】
前記第1延出部45の両端部には一対の位置規制リブ49が一体に上方に形成され、両位置規制リブ49,49の間に形成された位置規制凹部50に後述するパッド部12側の取付プレート63に一体形成した第1押圧板部66が係合されるようにしている。そして、第1延出部45を支柱47と第1押圧板部66との間に挟着保持し、フレーム31に外力が作用したときその変位を阻止する。
【0021】
一方、フレーム31の他端部側には第2延出部51が一体に形成され、その下面の両端部には位置規制リブ52,53が下向きに形成され、両位置規制リブ52,53の間に係合凹部54が形成されている。一方、前記スポーク部芯金18のリング部11寄り端部には、被覆体55が合成樹脂材によりモールド形成され、この被覆体55の途中には支持台座部56が一体に形成されている。前記フレーム31の取付状態においては、支持台座部56の支持面56aに第2延出部51の下面が接触し位置規制リブ52、53が支持台座部56の左右両側面を挟持し、フレーム31に外力が作用したときその変位を規制する。
【0022】
前記第2延出部51の上面には位置規制凹部58が形成され、後述するパッド部12の取付プレート63に一体形成した第2押圧板部67が係合され、第2延出部51を支持台座部56と第2押圧板部67との間に挟着保持し、フレーム31に外力が作用したときその変位を規制する。
【0023】
次に、スポーク部芯金18,18及び連結芯金23に装着されたパッド部12の取付構造及びパッド部12自体の概略構成について説明する。
図5,6に示すように前記連結芯金23には、取付ブラケット61が一体に形成され、取付ブラケット61の背面には図示しないホルダーを介してボルト62が回動操作可能に装着され、取付ブラケット61に形成した孔61aからボルト62を斜め上方に突出し得るようになっている。
【0024】
前記パッド部12は、その底面を表す図8に示すように前記取付ブラケット61,61の傾斜面に接触して支持される左右一対の取付プレート63,63を備え、両取付プレート63,63には図6に示すように、前記取付ブラケット61の傾斜面に接触される傾斜板64が一体に折り曲げ形成されている。そして、前記傾斜板64、64には、前記ボルト62、62が螺合されるナット65、65が予め溶接により連結されている。前記取付プレート63、63には前述したように第1及び第2押圧板部66,67が一体に形成され、前記位置規制凹部50、58に係合されるようにしている。
【0025】
前記取付プレート63、63には、図7に示すようにフローティング機構71、71を介して一つの取付プレート72が装着され、この取付プレート72にはインフレータ73が取り付けられている。又、取付プレート72にはエアバック74が装着され、前記フローティング機構71、71を構成する複数(この実施形態では4本)の支持ピン75〜75にはカバー部76が装着されている。前記取付プレート63と取付プレート72との間には図示しない警笛ホーンが装着されている。
【0026】
次に、前記のように構成したステアリングホイールWのオーナメント14について、その組み付け方法を説明する。
図2、5はリング部11及びスポーク部13の右側部分を示し、パッド部12とオーナメント14が取り外された状態を示す。
【0027】
この状態において、オーナメント14を取付台座24,26、位置決めピン25,27、位置規制ピン48、支持台座部56に向かって移動し、位置決めピン25,27を孔37a,38aに挿入し、位置規制ピン48を係合孔46に係合し、支持台座部56に係合凹部54を係合する。この状態において図1に示すように被取付板部35,36をボルト43,44により取付台座24,26に締め付け固定する。
【0028】
次に、パッド部12をステアリングホイールWの中央部に向かって移動し、取付プレート63,63に一体形成した傾斜板64,64を取付ブラケット61,61の斜面に当接し、ナット65,65にボルト62,62を対応させる。この状態において取付プレート63,63に一体形成した第1押圧板部66は位置規制凹部50に係合され、第2押圧板部67は位置規制凹部58に係合される。この状態でボルト62,62をナット65,65に螺合して取付ブラケット61,61に取付プレート63,63を締め付け固定する。これによって、フレーム31の第1延出部45が支柱47と第1押圧板部66との間で挟着保持されるとともに、第2延出部51が支持台座部56と第2押圧板部67との間で挟着保持される。
【0029】
次に、前記のように構成したステアリングホイールWについて、その効果を構成とともに列記する。
(1)前記実施形態では、スポーク部芯金18の取付台座24,26に対し二本のボルト43,44の締め付けによる2箇所でのフレーム31の締結手段を採用する。これに加えて、フレーム31の他の2箇所を支持手段を構成する第1延出部45、支柱47、支持台座部56、第2延出部51、係合凹部54等により支持するようにした。このため、オーナメント14の装着状態においてフレーム31のスイッチ15が操作されて外力が横向き(図1,5の矢印参照)に作用した場合、フレーム31の脚部33,34の弾性変形を防止してフレーム31を所定位置に保持することができ、フレーム31の装着状態での剛性を高めることができる。このため、フレーム31に別途板金等の補強手段を設ける必要がなく、部品点数を少なくして製造及び組み付け作業を容易に行うことができる。
【0030】
(2)前記実施形態では、支柱47、位置規制ピン48に支持された第1延出部45と支持台座部56に支持された第2延出部51を取付プレート63に設けた第1押圧板部66と第2押圧板部67により挟着保持するようにした。このため、第1及び第2延出部45,51の上下方向の浮き上がりを阻止して、フレーム31を安定して支持することができる。
【0031】
又、前記第1及び第2延出部45,51の押圧は、取付プレート63の側部に一体形成した第1及び第2押圧板部66,67により行うので、部品点数を増加することはなく、製造及び組み付けを容易に行うことが可能となる。
【0032】
(3)前記実施形態では、前記第1及び第2延出部45、51の上面に対し、第1及び第2押圧板部66、67を位置規制する位置規制凹部50、58を設けたので、オーナメント14が外力を受けたときその変位をより確実に阻止することができる。
【0033】
(4)前記実施形態では、前記係合孔46の形状を下端ほど大径となるテーパー形状としたので、位置規制ピン48の嵌入作業を容易に行うことができる。
なお、前記実施形態は、以下のように変形して具体化することもできる。
【0034】
○前記各実施形態では、4本のスポーク部13を有するステアリングホイールWに具体化した事例を記載したが、2本、3本あるいは5本以上のスポーク部13を有するタイプに具体化してもよい。
【0035】
○前記実施形態では、フローティング機構71を備えたパッド部12について具体化したが、フローティング機構71を省略したパッド部12に具体化したり、パッド部12のカバー部76の外周縁によりオーナメント14のフレーム31を下方に押圧する構造のステアリングホイールに具体化したりしてもよい。
【0036】
○エアバック装置等を省略したステアリングホイールに具体化してもよい。
○前記実施形態では、スポーク部芯金18を構成する素材としてアルミニウム合金(アルミダイカスト)を用いたが、他の金属を用いてもよい。例えば、鉄、マグネシウムあるいはそれらの合金を用いて構成してもよい。
【0037】
○前記実施形態では、パッド部12の取付プレート63に設けた第1及び第2押圧板部66,67により第1及び第2延出部45,51を押圧するようにしたが、これを省略してもよい。
【0038】
○前記実施形態では、スポーク部芯金18に被覆体55を設け、それに支持台座部56を形成したが、スポーク部芯金18に支持台座部56を直接形成してもよい。
【0039】
○図示しないが、支柱47の上端部に係合凹部を設け、フレーム31の下端縁に側壁32の下端縁に前記係合凹部に係合される係合凸部を設けてもよい。又、被覆体55の支持台座部56に係合凹部を設け、該係合凹部に係合される係合凸部をフレーム31に設けてもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1〜5に記載の発明は、オーナメントの装着状態での剛性を向上することができるとともに、板金等の補強を不要にして部品点数を少なくし製造及び組み付け作業を容易に行うことができる。
【0042】
請求項1記載の発明は、2つの支持手段の支持構造を簡素化することができる。
請求項2、4記載の発明は、パッド部を構成する取付プレートに形成された第1及び第2押圧板部により第1及び第2延出部を挟着するので、オーナメントの装着状態での剛性をさらに向上することができる。
【0043】
請求項3記載の発明は、第1及び第2延出部の位置規制を確実に行い、オーナメントの装着状態での剛性をさらに向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 スポーク部にオーナメントを装着した状態を示す平面図。
【図2】 スポーク部とリング部のみを示す平面図。
【図3】 オーナメントのみの平面図。
【図4】 オーナメントのみの側面図。
【図5】 スポーク部、オーナメント及びパッド部を構成する取付プレートの拡大分解斜視図。
【図6】 ステアリングホイールの中央部縦断面図。
【図7】 ステアリングホイールの部分縦断面図。
【図8】 パッド部の底面図。
【図9】 ステアリングホイールの正面図。
【符号の説明】
14…オーナメント、24,26…締結手段を構成する取付台座、35,36…被取付板部、43,44…締結手段を構成するボルト、46…係合凹部としての係合孔、47…支柱、48…係合凸部としての位置規制ピン、49…位置規制リブ、50…位置規制凹部、45,51…第1及び第2延出部、54…係合凹部、56…係合凸部としての支持台座部、58…位置規制凹部、63…取付プレート、66,67…第1及び第2押圧板部。
Claims (5)
- 円環状のリング部と、該リング部からその中心方向に向かって延びる複数本のスポーク部と、前記リング部の中央部に位置するパッド部とを備え、前記スポーク部に対しスイッチ等を装着可能なオーナメントをボルトを含む締結手段により締結してなるステアリングホイールにおいて、
前記スポーク部はスポーク部芯金と、それを被覆する被覆体とからなり、前記スポーク部芯金に対しオーナメントのフレームを支持する支持手段を前記締結手段と離隔した位置に設け、
前記支持手段はスポーク部芯金に設けた係合凸部又は係合凹部と、オーナメントのフレームに設けられ、かつ前記係合凸部又は係合凹部に係合される係合凹部又は係合凸部であり、
前記支持手段はスポーク部芯金及びオーナメントのフレームに対し締結手段を挟むように二箇所に設けられ、
前記一方の支持手段は、スポーク部芯金に形成された支柱と、その支柱の上端部に構成された係合凸部と、オーナメントのフレームに対し外側方に膨出形成された第1延出部と、該第1延出部に設けられ、かつ前記係合凸部を嵌入し得る係合凹部としての係合孔とにより構成され、前記他方の支持手段は、スポーク部芯金の外周又は該外周にモールド成型した被覆体に形成された係合凸部としての支持台座部と、オーナメントのフレームに張り出し形成された第2延出部と、該第2延出部の下面側に設けられ、かつ前記支持台座部に嵌合される係合凹部とにより構成されていることを特徴とするステアリングホイールにおけるオーナメントの取付構造。 - 請求項1において、前記スポーク部芯金に取り付けられた前記パッド部を構成する取付プレートには、前記オーナメントのフレームに形成された第1及び第2延出部と対応するように第1及び第2押圧板部を膨出形成し、前記フレームの第1及び第2延出部を前記支持手段と第1及び第2押圧板部との間で挟着保持しているステアリングホイールにおけるオーナメントの取付構造。
- 請求項2において、前記第1及び第2延出部の上面には、第1及び第2押圧板部を位置規制する位置規制凹部が設けられているステアリングホイールにおけるオーナメントの取付構造。
- 円環状のリング部と、該リング部からその中心方向に向かって延びる複数本のスポーク部と、前記リング部の中央部に位置するパッド部とを備え、前記スポーク部に対しスイッチ等を装着可能なオーナメントをボルトを含む締結手段により締結してなるステアリングホイールにおいて、
前記スポーク部はスポーク部芯金と、それを被覆する被覆体とからなり、前記スポーク部芯金に対しオーナメントのフレームを支持する支持手段を前記締結手段と離隔した位置に設け、
前記オーナメントのフレームには、第1及び第2延出部を膨出形成し、前記スポーク部芯金に取り付けられた前記パッド部を構成する取付プレートには、前記フレームの第1及び第2延出部と対応するように第1及び第2押圧板部を膨出形成し、前記フレームの第1及び第2延出部を前記支持手段と第1及び第2押圧板部との間で挟着保持していることを特徴とするステアリングホイールにおけるオーナメントの取付構造。 - 請求項4において、前記支持手段はスポーク部芯金及びオーナメントのフレームに対し締結手段を挟むように二箇所に設けられているステアリングホイールにおけるオーナメントの取付構造。
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