JP3704546B2 - イソチオシアン酸アリル製剤用の基剤、組成物、製造方法 - Google Patents
イソチオシアン酸アリル製剤用の基剤、組成物、製造方法 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、イソチオシアン酸アリル(以下、AITという)製剤用の基剤およびAIT組成物、ならびにAIT製剤の製造方法、AIT製剤中のAIT含量のバラツキ防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術・本発明が解決しようとする課題】
ワサビ等の成分であるAITは、優れた殺菌・防菌・防黴作用等の抗微生物作用を有しており、また人体に有害作用を示さないことから、食品類などに対する殺菌剤などとしての有用性が注目されている。
【0003】
AITはそれ自体特有の強い刺激臭を有しており、高濃度で使用した場合に食品などにその刺激臭が付着するなどといった問題点を有している。このため、できるかぎり少ない量で効果的に抗微生物作用を発揮させることが必要である。好都合にも、揮発性の高いAITから蒸発するAIT蒸気にもまた高い抗微生物効果が認められており、当該蒸気によれば少ない量で効果的に抗微生物作用を発揮させることができる。
【0004】
しかしながら、AITの揮発性は極めて高いため、AITをそのままで使用すると、被抗微生物処理物を接触せしめる雰囲気ガス中のAIT蒸気の濃度は短時間で高くなり、その効果の持続性に欠け、また被抗微生物処理物への着臭、またAIT蒸気の被抗微生物処理物への浸透による悪影響の懸念がある。
【0005】
そこで、AIT蒸気の放出速度を自由にコントロールし、被抗微生物処理物が接触する雰囲気ガス中のAIT蒸気の濃度を、被抗微生物処理物もしくは処理方法に応じて自由に制御できる製剤の開発が待望されている。就中、雰囲気ガス中のAIT濃度を長時間にわたって所望の濃度に保ちうる製剤の開発が待望されている。
【0006】
この要求を満たすAIT製剤の形態としては、使用する系に応じて使いやすいものであるとともに、加工が容易なものが好ましい。かかる観点から、従来よりAITを担体に担持させてAIT蒸気の放出速度を調節する形態のもの、AITをAIT蒸気透過性のあるフィルムで包装してなるもの、またAITをサイクロデキストリン(以下、CDという)で包接して揮発性を抑えて粉体状や粒体状にしたもの、該粉体状物等を樹脂に練込んでフィルム状に加工したもの、該粉体状物等を紙や不織布に抄き込んだり、コーティング加工した形態のもの、コアソルベーション法やスプレードライ法等の各種方法で、マイクロカプセル化して揮発性を抑えて粉体状や粒体状等にしたもの、および熱可塑性合成樹脂中に練込んでフィルム状もしくはシート状に加工したもの等が提案されている。
【0007】
しかしながら、単にAITを担体に担持させた形態のものは、AITの強い揮発性を十分に抑制することができないばかりか、他の形態への加工が容易でない。また、AITをAIT蒸気透過性フィルムで包装したものの場合は、AIT蒸気の放出速度はフィルムの厚みに依存するため、放出速度の調節が制限され、AIT蒸気を徐放的かつ安定して放出させることが困難であり、また適用可能な系も限られてしまう。また、CD包接物はCD自体が高価であること、また一定の湿度以上の系でないとAIT蒸気は放出されず、逆に湿度が高すぎるとCDのAIT包接力が弱くなって急激にAITを放出してしまい、AIT蒸気の放出速度をコントロールできないという問題点がある。
また、AITのマイクロカプセル化は、製造工程でのAIT歩留りが極めて悪く量産が困難であるため工業的生産に適さないこと、またAIT蒸気の放出にはマイクロカプセル化物を外力を加えることにより破壊しなければならず、AIT蒸気の放出速度をコントロールできない等の問題がある。
さらに、AITの熱可塑性合成樹脂中への練込みもマイクロカプセル化と同様にAITの歩留りが極めて悪く工業的生産に適さない。また、AITは多くの合成樹脂を侵す性質を有しているため、かかる合成樹脂にAITを練込んで作ったシートまたはフィルムは膨潤しているか、もしくは経時的に膨潤してくるため実用的な材料として適さない。また、AITによって侵されない合成樹脂は、AIT蒸気不透過性ゆえに、AITを練込んでもAIT蒸気をほとんど放出しないという欠点がある。
【0008】
このように従来は、AIT蒸気の放出速度が自由にコントロールでき、かつ各種の系に対応できる実用的なAIT製剤はなかった。そこで本発明者らは、このようなAIT製剤を提供できるAIT製剤用の基剤としてシェラックが有望であることを見出した。
しかし、本発明者らは、シェラックとAITとを混練する際の加熱により、AITが揮発して製剤中のAIT含量が一定せず、バラツキが生じやすくなるという問題を見出した。このような問題は、特にAIT製剤中のAIT含量が少ない場合に顕著であり、またこの場合、加熱によってシェラックが熱硬化を起こす等の問題もあり、工業的生産には更なる工夫が必要であった。
【0009】
本発明の目的は、あらゆるAIT含量のAIT製剤の製造において過度の加熱を必要とせずに用いることができ、AIT製剤中のAIT含量が一定してバラツキを生じさせず、熱硬化も起こらないAIT製剤用の基剤およびAIT組成物を提供することにある。また本発明は、このようなAIT製剤の製造方法、ならびにAIT製剤中のAIT含量のバラツキ防止方法を提供することを目的とする。なお、本発明はこの目的自体が新規な発明である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、シェラックと後述する特定の化合物とを含有するAIT製剤用の基剤またはAIT組成物を用いることによって、製造時に過度の加熱が不必要となり、AIT製剤中のAIT含量が一定してバラツキを生ぜず、シェラックの熱硬化も起こらないことを見出し、本発明を完成するに至った。また本発明のAIT製剤用の基剤およびAIT組成物によれば、AIT製剤のAIT蒸気の放出速度をより自由にコントロールすることができ、さらに使用する化合物によってはAIT製剤の成形性を改善できることも見出した。
【0011】
即ち、本発明は以下に示す通りである。
(1) シェラックと、シェラック1重量部に対して0.2重量部の割合で混練した時の80℃における粘度を1,000〜50,000cPの範囲にせしめる化合物とを含有することを特徴とするAIT製剤用の基剤。
(2) シェラック1重量部に対して化合物を0.03〜1重量部の割合で含有してなる (1)記載のAIT製剤用の基剤。
(3) 化合物が、1塩基酸エステル、2塩基酸エステル、リン酸エステル、脂肪族多価アルコールおよびワックスからなる群から選ばれるいずれかである (1)または(2) 記載のAIT製剤用の基剤。
(4) AIT、シェラック、およびシェラック1重量部に対して0.2重量部の割合で混練した時の80℃における粘度を1,000〜50,000cPの範囲にせしめる化合物を含むことを特徴とするAIT組成物。
(5) シェラック1重量部に対して化合物を0.03〜1重量部の割合で含有してなる (4)記載のAIT組成物。
(6) 化合物が、1塩基酸エステル、2塩基酸エステル、リン酸エステル、脂肪族多価アルコールおよびワックスからなる群から選ばれるいずれかである (4)または(5) 記載のAIT組成物。
(7) AIT組成物が抗微生物、防虫、防腐、鮮度保持および保存からなる群から選ばれるいずれかの目的で用いられるものであることを特徴とする (4)〜(6) のいずれかに記載のAIT組成物。
(8) シェラック1重量部に対して0.2重量部の割合で混練した時の80℃における粘度を1,000〜50,000cPの範囲にせしめる化合物の存在下に、シェラックとAITとを混練する工程を含むことを特徴とするAIT製剤の製造方法。
(9) シェラック1重量部に対して化合物を0.03〜1重量部の割合で含有してなる (8)記載のAIT製剤の製造方法。
(10)化合物が、1塩基酸エステル、2塩基酸エステル、リン酸エステル、脂肪族多価アルコールおよびワックスからなる群から選ばれるいずれかである (8)または(9) 記載のAIT製剤の製造方法。
(11)AIT製剤の製造において、シェラック1重量部に対して0.2重量部の割合で混練した時の80℃における粘度を1,000〜50,000cPの範囲にせしめる化合物の存在下に、シェラックとAITとを混練する工程を含むことを特徴とするAIT製剤中のAIT含量のバラツキ防止方法。
(12)シェラック1重量部に対して化合物を0.03〜1重量部の割合で含有してなる(11)記載のAIT製剤中のAIT含量のバラツキ防止方法。
(13)化合物が、1塩基酸エステル、2塩基酸エステル、リン酸エステル、脂肪族多価アルコールおよびワックスからなる群から選ばれるいずれかである(11)または(12)記載のAIT製剤中のAIT含量のバラツキ防止方法。
【0012】
本発明に使用されるシェラックとは、ビルマネム、カッチ等の豆科植物やアコウ、インドボダイジュ等の桑科植物などに寄生するラックカイガラ虫が分泌する樹脂状物質であり、通常はこれを漂白、精製して使用される。その化学組成は未解明であるが、主成分はオキシカルボン酸がラクトンとして互いに結合した天然縮合生成物であると考えられている。
【0013】
本発明に使用される化合物とは、シェラック1重量部に対して0.2重量部の割合で混練した時の80℃における粘度を1,000〜50,000cPの範囲にせしめ、AITと反応しない化合物である。
好ましくはシェラック1重量部に対して0.2重量部の割合で混練した時の80℃における粘度を1,500〜30,000cPの範囲にせしめる化合物である。
粘度が1,000cP未満であると、成型時に形態を保持できず、50,000cPを越えると、製造時の均一な混練が不可能となる。
【0014】
ここで粘度とは、B型粘度計(BH型粘度計,(株)東京計器製)を用い、80℃で測定したものである。
【0015】
本発明に用いられる化合物は、上記特性を満たしておれば特に限定されないが、例えば1塩基酸エステル、2塩基酸エステル、リン酸エステル、脂肪族多価アルコールまたはワックスが好ましい。
1塩基酸エステルとしては、例えばベンジルベンゾエート、フェニルベンゾエート等の安息香酸エステル、グリセリルトリアセテート、2−エチルヘキシルアセテート等の酢酸エステル等が挙げられる。
2塩基酸エステルとしては、例えばジメチルフタレート、ジエチルフタレート、エチルフタリルエチルグリコレート等のフタル酸エステル、ジメチルアジペート、ジブチルアジペート等のアジペート、ジメチルセバケート、ジブチルセバケート等のセバケート等が挙げられる。
リン酸エステルとしては、例えばトリブチルホスフェート、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート等が挙げられる。脂肪族多価アルコールとしては、例えばグリセリン、トリエチレングリコール等が挙げられる。
ワックスとしては、例えばロジン、みつろう等が挙げられる。
これら化合物は、2種以上を併用してもよい。
中でも、シェラックとの相溶性が良く、かつ安全性に優れるという点から、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェート、ロジン、トリエチレングリコールが好ましい。
【0016】
また、AIT蒸気の放出速度を早くするという点からは、トリエチレングリコールや2−エチルヘキシルジフェニルホスフェートが好ましく、AIT蒸気の放出速度を遅くするという点からは、ロジンが好ましい。
さらに、成形性の点からは、ロジンが好ましい。
【0017】
本発明で使用されるAITは天然由来のもの、合成によるもののいずれでもよい。さらにAIT100%からなる単剤に限らず、AIT含有組成物でもよい。食品に使用する場合は、天然物由来のものを用いることが好ましい。また、AITの合成法についても特に限定されない。
AIT含有組成物としては、AITを担体に担持させた粉末状または粒体状物等が挙げられる。ここで用いられる担体としてはAITを担持できるものであり、かつAITに対して反応性等の影響がないものであればいかなるものであってもよい。例えば、パルプ、紙、セルロース粒子、ゼオライト、アルミナ、シリカゲル、ケイ酸カルシウムなど通常使用される不活性担体が挙げられる。
【0018】
本発明のAIT製剤用の基剤は、シェラックと前記化合物を含有してなる。
本発明のAIT製剤用の基剤は、用いる化合物等によって異なるが、シェラック1重量部に対して上記化合物を0.03〜1重量部の割合で含有してなることが好ましく、より好ましくはシェラック1重量部に対して化合物を0.05〜0.3重量部の割合で含有する。
基剤中の化合物の割合がシェラック1重量部に対して0.03重量部未満であると、粘度が高くなり、熱硬化を防ぐことが困難となる傾向があり、1重量部を越えると、一般的に成型性が悪くなる傾向がある。
【0019】
当該基剤は、例えば混練機にシェラックと該化合物とを、通常70〜100℃、好ましくは75〜85℃で加熱混練することによって調製される。
【0020】
本発明のAIT組成物は、AIT、シェラックおよび前記化合物を含有してなる。
本発明のAIT組成物におけるAIT、シェラックおよび化合物量の割合は、AITの歩留り、最終製品であるAIT製剤中のAIT含量、用いる化合物や製造条件、AIT製剤の使用目的等によって異なるが、通常シェラック1重量部に対して、AIT0.001〜0.4重量部、化合物0.03〜1重量部が好ましい。
AIT組成物中の化合物の割合がシェラック1重量部に対して0.03重量部未満であると、粘度が高くなり、熱硬化を防ぐことが困難となる傾向があり、1重量部を越えると、一般的に成型性が悪くなる傾向がある。
【0021】
また、本発明のAIT製剤用の基剤およびAIT組成物には、本発明の目的に反しない範囲において、通常使用される各種の添加剤、例えば可塑剤、着色剤、密着防止剤、付着防止剤などを含んでいてもよい。
【0022】
本発明のAIT製剤の製造方法は、前記化合物の存在下に、加熱溶融したシェラックとAITとを混練することを特徴とし、通常前記AIT製剤用の基剤またはAIT組成物を用いる。具体的には、前記AIT製剤用の基剤を、窒素雰囲気下、100℃以下、好ましくは70〜90℃、より好ましくは75〜85℃の温度で溶融させて、AITを、例えば液体の状態で、またはAITを担体に担持させた粉末状または粒体状物の状態で、これに投入し、冷却固化・成形することによってAIT製剤を調製する。
【0023】
溶融温度として100℃より高い温度を用いると、AITが揮発し、AIT製剤中のAIT含量が一定せずバラツキを生じ、またシェラックが熱硬化する傾向がある。さらに、AITの歩留りが悪化し、得られるAIT製剤のAIT蒸気の放出速度が大きくなり、さらに表面もあばた状に汚くなる傾向がある。また、冷却固化はAITの歩留りが多くなるという理由から、できるだけ早く行うことが好ましい。
【0024】
製造時における各組成の仕込み量は、AIT製剤用の基剤およびAIT組成物に記した通りであり、AITの歩留りおよび最終製品であるAIT製剤中のAIT含量を考慮して、所望のAIT蒸気の放出速度、また溶融したAIT製剤用の基剤またはAIT組成物の粘度等に応じて適宜選択される。
【0025】
最終製品であるAIT製剤中の各組成量は、用途に応じて適宜選択される。例えば、AIT製剤を弁当の抗菌、生鮮食品等の鮮度保持を目的として用いる場合は、AITが微量に、かつ速やかに放出されるものであればよく、使用する化合物によって異なるが、シェラック1重量部に対してAIT0.002〜0.02重量部、化合物0.05〜0.3重量部程度が好ましく、具体的に好ましい化合物としてはトリエチレングリコールや2−エチルヘキシルジフェニルホスフェートが挙げられる。また、洋服ダンスにおいて防虫や防黴を目的に用いる場合または防黴壁紙や防虫シート・フィルターとして用いる場合は、AITが微量に、かつ徐放的に放出されるものであればよく、シェラック1重量部に対してAIT0.05〜0.4重量部、化合物0.03〜1重量部程度が好ましく、具体的に好ましい化合物としてはロジンが挙げられる。
【0026】
また、本発明の製造方法に従って製造されるAIT製剤の形態は特に限定されず、使用目的等によって適宜選択される。例えば、板状、ブロック状、粉体状、粒体状のAIT製剤、また基材〔例えば、セロハン、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、ポリエステル、ナイロン、塩化ビニル等のプラスチック板状体(フィルムまたはシートを含む)、レーヨン、ポリプロピレン、ポリエステル、木材等の不織布、織布、紙等〕に付着または混入されてなるAIT製剤等が挙げられる。
【0027】
板状、ブロック状のAIT製剤は前述の製造方法に従って成形し、製造することができる。さらに、これを粉砕することにより、または熱溶融させたAIT組成物をノズルから吐出させることにより、粉体状、粒体状の製剤を製造することができる。
【0028】
また、基材へ付着されてなるAIT製剤は、例えば熱溶融させたAIT組成物を基材表面上に塗布、浸漬することなどによって作成できる。
プラスチック板状の基材に混入されてなるAIT製剤は、その原料樹脂中に粉末状、粒体状のAIT製剤を練込んだものをプラスチック板状体に成形することによって製造することができる。また、紙、不織布、織布などの基材に混入されてなるAIT製剤は、紙、不織布、織布などを構成する繊維中に上記粉体状物、粒体状物が練込まれているものが例示され、紙、不織布、織布などを構成する繊維、接着剤中にあらかじめ粉体状、粒体状のAIT製剤を練込んでおき、該繊維を用いて紙、不織布などを作成することによって調製できる。
【0029】
以上のように、前記化合物の存在下にシェラックとAITとを混練する工程を含むAIT製剤の製造方法を用いることによって、該化合物を使用しない場合よりも低温で混練可能となるため、過度の加熱を必要とせずにAIT製剤を製造することができる。従って、製造時にAITが揮発し、AIT製剤中のAIT含量が一定せずにバラツキが生じる、またシェラックが熱硬化する等の問題を回避できる。
【0030】
また、AIT製剤中のAIT含量のバラツキ防止方法は、AIT製剤の製造において、上記化合物の存在下に、シェラックとAITとを混練する工程を含むことを特徴とし、前記製造方法に準じて行われる。
【0031】
本発明のAIT製剤用の基剤またはAIT組成物を用いたAIT製剤によれば、AIT蒸気の放出速度を制御することができ、その制御態様により徐放的・持続的に抗微生物作用、鮮度保持作用、防虫作用等を発揮させることができる。
AIT製剤から放出されるAIT蒸気の速度は、例えば仕込みのAIT量、化合物の種類およびその量、製造条件(溶融温度、冷却温度およびその時間等)等により調節することができる。通常、AITの仕込み量が多い程AIT蒸気の放出速度が早くなり、少ない程AIT蒸気の放出速度が遅く、持続的に放出される傾向にある。さらに、前記したような化合物を用いることによっても、AIT蒸気の放出速度を早くまたは遅くすることができる。
これにより、様々なAIT蒸気の放出速度を有する様々な態様のAIT製剤を作成することができる。
【0032】
さらに、前記したロジン等の化合物を用いれば、AIT含量が多いAIT製剤等の成形性を改善することができる。
【0033】
本発明のAIT組成物は、抗微生物、防虫、鮮度保持、防腐または保存等を目的として用いることができる。すなわち、本発明のAIT組成物は、例えば好気性菌や嫌気性菌等に対する殺菌、静菌作用等、黴に対する殺黴、静黴、防黴作用等を有し、食品の他に有害微生物の増繁殖が問題となっている各種の物品に対するAIT製剤へ好適に用いられる。また、本発明のAIT組成物は、食品等の腐敗や醗酵の防止等に有効な保存剤、また皮革製品、書籍および美術品(特に、古美術品)の保存剤にも有用である。さらに、本発明のAIT組成物は、害虫を死滅もしくは忌避させる作用をも有しており、建材、農産物、衣料品等に対する防虫剤にも有用である。
抗微生物の対象となる微生物としては、例えばカビ、酵母等の真菌、ブドウ球菌、大腸菌、サルモネラ菌、ビブリオなどの細菌、藻、その他有害微生物が包含される。
【0034】
本発明のAIT組成物が対象とする処理物としては、有害微生物の増繁殖が問題となっている各種の物品、例えば畜産加工品、水産加工品、農産物、調理食品、食品加工物、飼料、包装材料、建築材料等、鮮度の劣化が問題となる農産物、生花、水産物等、および害虫による影響が問題となる建築材料、農産物、食品材料、衣料品等が挙げられる。
【0035】
【実施例】
以下、実施例、比較例および実験例によって本発明をより詳細に説明する。
【0036】
実施例1
シェラック79重量部、トリエチレングリコール(シェラック1重量部に対して0.2重量部の割合で混練した時の80℃における粘度:7,500cP)20重量部およびAIT1重量部をAIT組成物とした。まず、シェラックとトリエチレングリコールとをニーダー(PNV−1H、入江商会製、以下同じ)にて80℃、1時間、窒素雰囲気下で溶融し、これにAITを加え、さらに80℃で15分間、加熱混練した。これを、20μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に塗工厚20μmとなるようにコーティングしてフィルム状のAIT製剤を得た。
【0037】
実施例2
シェラック79重量部、ロジン(シェラック1重量部に対して0.2重量部の割合で混練した時の80℃における粘度:28,000cP)20重量部およびAIT1重量部をAIT組成物とした。まず、シェラックとロジンとをニーダーにて80℃、2時間、窒素雰囲気下で溶融し、これにAITを加え、さらに80℃で15分間、加熱混練した。その後、室温で24時間冷却してブロック状とし、さらに粉砕機にて粉砕し、平均粒径500μmの粒体状のAIT製剤を得た。
【0038】
実施例3
トリエチレングリコールをベンジルベンゾエート(シェラック1重量部に対して0.2重量部の割合で混練した時の80℃における粘度:2,000cP)に代えた以外は実施例1と同様にしてAIT製剤を得た。
【0039】
実施例4
シェラック60重量部、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェート(シェラック1重量部に対して0.2重量部の割合で混練した時の80℃における粘度:6,300cP)30重量部およびAIT10重量部をAIT組成物とした。まず、シェラックと2−エチルヘキシルジフェニルホスフェートとをニーダーにて80℃、1時間、窒素雰囲気下で溶融し、これにAITを加え、さらに80℃で15分間、加熱混練した。これを、12μmのPETフィルム上に塗工厚20μmとなるようにコーティングしてフィルム状のAIT製剤を得た。
【0040】
実施例5
2−エチルヘキシルジフェニルホスフェートをジメチルアジペート(シェラック1重量部に対して0.2重量部の割合で混練した時の80℃における粘度:12,000cP)に代えた以外は実施例4と同様にしてAIT製剤を得た。
【0041】
実施例6
シェラック75重量部、ロジン20重量部およびAIT5重量部をAIT組成物とした。まず、シェラックとロジンとをニーダーにて80℃、1時間、窒素雰囲気下で溶融し、これにAITを加え、さらに80℃で15分間、加熱混練した。その後、室温で24時間冷却してブロック状とし、さらに粉砕機にて粉砕し、平均粒径500μmの粒体状のAIT製剤を得た。
【0042】
実施例7
ロジンをジブチルセバケート(シェラック1重量部に対して0.2重量部の割合で混練した時の80℃における粘度:8,700cP)に代えた以外は実施例6と同様にしてAIT製剤を得た。
【0043】
実施例8
ロジンをトリエチレングリコールに代えた以外は実施例6と同様にしてAIT製剤を得た。
【0044】
実施例9
シェラック45重量部、ロジン40重量部およびAIT15重量部をAIT組成物とした。まず、シェラックとロジンとをニーダーにて80℃、1時間、窒素雰囲気下で溶融し、これにAITを加え、さらに80℃で15分間、加熱混練した。その後、室温で24時間冷却してブロック状のAIT製剤を得た。
【0045】
実施例10
12μmのPETフィルムの代わりにポリプロピレン製不織布(坪量15g)を用いた以外は実施例4と同様にしてAIT製剤を得た。
【0046】
比較例1
シェラック99重量部およびAIT1重量部をAIT組成物とした。まず、シェラックとAITをニーダーに入れ、95℃、15分間、窒素雰囲気下で加熱混練した。これを、20μmのPETフィルム上に塗工厚20μmとなるようにコーティングしてAIT製剤を得た。
【0047】
比較例2
シェラック99重量部およびAIT1重量部をAIT組成物とした。まず、シェラックとAITをニーダーに入れ、95℃、15分間、窒素雰囲気下で加熱混練した。その後、室温で24時間冷却してブロック状とし、さらに粉砕機にて粉砕し、平均粒径500μmの粒体状のAIT製剤を得た。
【0048】
比較例3
トリエチレングリコールをエタノール(シェラック1重量部に対して0.2重量部の割合で混練した時の80℃における粘度:800cP)に代えた以外は実施例2と同様にして加熱混練した後、室温で24時間冷却したが、固化しなかった。
【0049】
比較例4
ロジンをゼオライト(シェラック1重量部に対して0.2重量部の割合で混練した時の80℃における粘度:55,000cP)に代えた以外は実施例2と同様にして加熱混練したが、混練中にシェラックの熱硬化が起こり、均一な混練は困難となった。
【0050】
比較例5
シェラック85重量部およびAIT15重量部をAIT組成物とした。まず、シェラックとAITをニーダーに入れ、80℃、1時間、窒素雰囲気下で加熱混練した。その後、室温で24時間冷却したが、固化しなかった。
【0051】
実験例1:AIT含量のバラツキ
上記実施例1〜3および比較例1〜4について、AIT組成物におけるAIT含量と、AIT製剤成型後のAIT含量を比較した。AIT製剤中のAIT含量は、試料をジクロロメタンで抽出後、ガスクロマトグラフィーにより測定した。結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】
表1から分かるように、実施例のAIT製剤中のAIT含量は、比較例と比べてバラツキが少なく、またロスも少ないものであった。
【0054】
実験例2:熱硬化の有無
実施例1〜2、比較例1および4のAIT組成物を、表2に示す温度で、2時間混練したときの熱硬化の有無を目視にて確認した。ここで、熱硬化有りとは、流動性が無くなり、均一な混練が不可能となる状態であり、熱硬化無しとは、流動性が保たれ、均一な混練が可能な状態である。結果を表2に示す。
【0055】
【表2】
【0056】
実験例3:AITの放出試験
実施例4〜5で調製したAIT製剤(20cm×30cm)を、3枚づつ、20℃×65%RHの恒温恒湿に放置した。各々から、一定日数経過毎に10cm×10cmを切り出して、そのサンプル断片に含有されるAITをジクロロメタンで抽出し、ガスクロマトグラフィーによる分析で残存AIT量を算出し、それぞれの平均値(n=3)を求めた。
実施例6〜8で調製したAIT製剤は、1gづつを同じ条件下に放置しておき、一定日数経過毎に0.05gづつを取り出して、AITをジクロロメタンで抽出してガスクロマトグラフィーで残存AIT量を測定し、それぞれの平均値(n=3)を求めた。
結果を図1および図2に示す。
【0057】
図1および図2から分かるように、使用する化合物を選択することによって、AITの放出速度を制御することができる。
【0058】
実験例4:成型性
実施例9および比較例5において加熱混練した組成物を、1cm×1cm×1cmのマスに流し込み、室温で24時間冷却した後、マスから取り出し、形態を目視にて観察した。その結果、実施例9は1cm×1cm×1cmのブロック状であったが、比較例5は固化せず、その形態を保ち得なかった。
【0059】
実験例5:抗微生物作用
実施例4で得られたAIT製剤フィルムを、総量6mgのAITを含有するように切断して試料を調製した。また、デソキシコレート寒天培地をいれたシャーレを準備して、培地表面に大腸菌の希釈液を塗布した物を被験材料とした。
弁当箱に被験材料(シャーレ)を置き、試料を該シャーレの上に置き、弁当箱を施蓋後25℃下で24時間培養した。
コントロールとしてAIT製剤を置かない被験材料で同様に実験を行った。培養から24時間後の結果を表3に示す。
【0060】
【表3】
【0061】
実験例6:防黴作用
▲1▼畳敷き
実施例10で得られたAIT製剤(不織布)を畳(大きさ20cm×20cm、岡山民芸品)と合板の間に敷き、30℃×90%RH中に放置した。コントロールとして未加工の不織布を使用したものを用意した。放置後、3カ月後並びに6カ月後に黴の発生を観察した。その結果を表4に示す。
【0062】
【表4】
【0063】
▲2▼台所防黴シート
流し台を想定し、合板を用いて箱(50×50×50cm)を2個作成した。実施例10で得られたAIT製剤(不織布)を一方の箱の底面に敷いた。またコントロールとして他方の箱に未加工の不織布を用いた。底面、各側面および天面に黴をPDA培地(日水製)の表面に塗布したシャーレを貼りつけて室温(25℃前後)高湿(約95%RH)下で保存した。最長2カ月間、1週間毎に黴の発育度合いを観察した。その結果を表5に示す。
【0064】
【表5】
【0065】
▲3▼塗料への練込み
実施例6で得られた粒体状のAIT製剤をアクリル系の水性塗料に1%の割合で混合したものを被験材料とした。黴抵抗性試験をJIS Z 2911に準じて行った。コントロールとして無添加の塗料を用いた。その結果を表6に示す。
【0066】
【表6】
【0067】
実験例7:防虫作用
シャーレにヤケヒョウダニを10匹入れ、通気性のある不織布で蓋を施した。容量約20リットルのデシケーター中に、該シャーレ並びに実施例9で調製した粒体状のAIT製剤1gを不織布で包装したものを入れた。コントロールとしてヤケヒョウダニ入りシャーレのみを入れたデシケーターを用いた。24時間後にそれぞれのヤケヒョウダニの生存を観察した。その結果を表7に示す。
【0068】
【表7】
【0069】
実験例8:鮮度保持作用
イチゴを2ケース(各30個入り)用意し、一方のケースは実施例1で作成したフィルム状のAIT製剤でケースごと包み、コントロールとして他方は未処理のポリプロピレンフィルムで同様に包んだ。これらを約20℃で保存して、イチゴの変化を観察した。その結果を表8に示す。
【0070】
【表8】
【0071】
【発明の効果】
本発明によれば、あらゆるAIT含量のAIT製剤の製造に用いることができ、AIT製剤中のAIT含量が一定してバラツキを生じさせず、シェラックの熱硬化も起こらないAIT製剤用の基剤およびAIT組成物を提供できる。
また、本発明のAIT製剤用の基剤およびAIT組成物によれば、AIT製剤のAIT蒸気の放出速度をより自由にコントロールすることができ、さらに用いる化合物を選択することによってAIT製剤の成形性をも改善できる。
さらに、本発明に用いられるシェラックは、従来から食品分野や医療品分野において広く安全に使用されてきた天然樹脂であるから、本発明のAIT組成物は食品用等の用途に好適に使用し得る。さらにシェラックには生分解性があり、環境問題が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例4〜5で得られたAIT製剤中のAIT残存量の経時変化を示す図である。
【図2】実施例6〜8で得られたAIT製剤中のAIT残存量の経時変化を示す図である。
Claims (5)
- シェラックと、シェラック1重量部に対して0.2重量部の割合で混練した時の80℃における粘度を1,000〜50,000cPの範囲にせしめる1塩基酸エステル、2塩基酸エステル、リン酸エステル、脂肪族多価アルコールおよびワックスからなる群から選ばれるいずれかの化合物とを含有し、シェラック1重量部に対して当該化合物を0.03〜1重量部の割合で混練した混練物よりなることを特徴とする、イソチオシアン酸アリル製剤用の基剤。
- イソチオシアン酸アリル、シェラック、およびシェラック1重量部に対して0.2重量部の割合で混練した時の80℃における粘度を1,000〜50,000cPの範囲にせしめる1塩基酸エステル、2塩基酸エステル、リン酸エステル、脂肪族多価アルコールおよびワックスからなる群から選ばれるいずれかの化合物を混練した混練物であって、前記化合物をシェラック1重量部に対して0.03〜1重量部の割合で含むことを特徴とするイソチオシアン酸アリル組成物。
- イソチオシアン酸アリル組成物が抗微生物、防虫、防腐、鮮度保持および保存からなる群から選ばれるいずれかの目的で用いられるものであることを特徴とする請求項2に記載のイソチオシアン酸アリル組成物。
- シェラック1重量部に対して0.2重量部の割合で混練した時の80℃における粘度を1,000〜50,000cPの範囲にせしめる1塩基酸エステル、2塩基酸エステル、リン酸エステル、脂肪族多価アルコールおよびワックスからなる群から選ばれるいずれかの化合物が、シェラック1重量部に対して0.03〜1重量部の割合で存在する条件下、シェラックとイソチオシアン酸アリルとを混練する工程を含むことを特徴とするイソチオシアン酸アリル製剤の製造方法。
- イソチオシアン酸アリル製剤の製造において、シェラック1重量部に対して0.2重量部の割合で混練した時の80℃における粘度を1,000〜50,000cPの範囲にせしめる1塩基酸エステル、2塩基酸エステル、リン酸エステル、脂肪族多価アルコールおよびワックスからなる群から選ばれるいずれかの化合物が、シェラック1重量部に対して0.03〜1重量部の割合で存在する条件下、シェラックとイソチオシアン酸アリルとを混練する工程を含むことを特徴とするイソチオシアン酸アリル製剤中のイソチオシアン酸アリル含量のバラツキ防止方法。
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