JP3700551B2 - 電動機の制御装置および電動機の起動時制御方法 - Google Patents

電動機の制御装置および電動機の起動時制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動機の制御装置および電動機の起動時制御方法に関し、詳しくは、複数の磁極の間に突極を有する回転子と三相コイルを有する固定子とを備えインバータにより駆動される電動機の制御装置およびこの電動機を、三相短絡状態としたときの相電流の立ち上がり偏差に基づいて回転子の電気角を演算する電気角演算手段を用いて起動する際の起動時制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電動機の制御装置としては、センサレス制御により同期電動機を起動する際の回転子の空転時に回転子の位置を推定して同期電動機を起動するものが提案されている(例えば、特開平11−75394号公報など)。この装置では、起動時に同期電動機を駆動するインバータ回路のスイッチング素子をオンとして同期電動機の巻線を短絡し、そのときに流れる巻線電流に基づいて回転子の位置を推定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした電動機の制御装置では、インバータ回路の作動開始と同期電動機の制御開始とのズレが生じる場合には、回転子の位置を的確に推定できない場合が生じる。電動機は、様々な機器に用いられ、その制御はその機器の駆動に応じて行なわれるのが通常である。このため、機器の制御を行なう電子制御ユニットから電動機への制御指令が出力され、これに基づいてインバータ回路におけるスイッチング素子のスイッチングの開始すると共に電動機の制御が開始される。このとき、スイッチング素子のスイッチング開始と電動機の制御の開始が同時に行なわれればよいが、指令の出力のタイミングや指令の入力のタイミングなどにより僅かではあるがズレを生じる場合がある。このような場合のうち、スイッチング素子のスイッチングが開始された後に電動機の制御が開始される場合、読み込んだ巻線電流が所望の状態における電流値とならず、その電流値に基づいて回転子の位置を推定しても的確な推定を行なうことができなくなってしまう。
【0004】
本発明の電動機の制御装置および電動機の起動時制御方法は、起動時における回転子の電気角をより正確に推定することを目的の一つとする。また、本発明の電動機の制御装置および電動機の起動時制御方法は、起動時における回転子の回転速度をより適正に推定することを目的の一つとする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明の電動機の制御装置および電動機の起動時制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
【0006】
本発明の電動機の制御装置は、
複数の磁極と該磁極の間に形成された複数の突極とを有する回転子と三相コイルを有する固定子とを備えインバータにより駆動さ れる電動機の制御装置であって、
前記三相コイルに流れる相電流を検出する相電流検出手段と、
相電流の立ち上がり偏差に基づいて前記回転子の電気角を演算する電気角演算手段と、
インバータの作動開始時と電動機の制御開始時との間に時差がある場合において、電動機の制御開始時から電動機の通常制御が開始されるまでに前記相電流検出手段により検出される相電流に基づいてインバータの作動開始時の相電流の立ち上がり偏差を形成し、前記電気角演算手段を用いて前記回転子の電気角を演算し、該演算された電気角を起動時の回転子の電気角として前記電動機を起動制御する起動時制御手段と
を備えることを要旨とする。
【0007】
この本発明の電動機の制御装置では、電動機の起動時に、電動機の通常制御が開始されるまでに相電流検出手段により検出される相電流を相電流の立ち上がり偏差とみなして電気角演算手段を用いて回転子の電気角を演算し、演算された電気角を起動時の回転子の電気角として電動機を起動制御する。こうすることにより、インバータの作動開始時と電動機の制御開始時にズレが生じる場合であっても電動機の駆動制御が開始される際の相電流の立ち上がり偏差に基づいて回転子の電気角を演算する公知の電気角演算手段を用いて回転子の電気角をより正確に推定することができる。この結果、電動機をより適正に起動することができる。
【0008】
こうした本発明の電動機の制御装置において、前記起動時制御手段は、前記相電流検出手段により検出される逆起電圧に基づく電流を前記相電流の立ち上がり偏差とみなして電気角を演算する手段であるものとすることもできる。
【0009】
また、本発明の電動機の制御装置において、前記起動時制御手段は、三相短絡状態に前記相電流検出手段により検出される相電流を前記相電流の立ち上がり偏差とみなして電気角を演算する手段であるものとすることもできる。
【0010】
この三相短絡状態の相電流を用いる態様の本発明の電動機の制御装置において、前記起動時制御手段は、前記三相短絡状態の最中に前記相電流検出手段により複数回に亘って検出される相電流を各々前記相電流の立ち上がり偏差とみなして複数回に亘って電気角を演算するよう制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、複数回に亘って演算された電気角のいずれかを用いることができるから、複数回に亘る相電流の検出のうちのいずれかの検出に何らかの要因により異常を生じても他の検出された相電流に基づいて回転子の電気角を演算することができる。
【0011】
この複数回に亘って相電流を検出して電気角を演算する態様の本発明の電動機の制御装置において、前記起動時制御手段は、前記複数回に亘って演算された電気角のうち最後に演算された電気角を前記起動時の回転子の電気角として制御する手段であるものとすることもできるし、前記複数回に亘って演算された電気角のうち最後に演算された電気角を含んで該最後の電気角から所定数の電気角の平均を前記起動時の回転子の電気角として制御する手段であるものとすることもできる。
【0012】
また、複数回に亘って相電流を検出して電気角を演算する態様の本発明の電動機の制御装置において、前記起動時制御手段は、前記複数回に亘って演算された電気角に基づいて前記電動機の制御開始時の電気角を推定する電気角推定手段を備え、該推定された電気角を前記起動時の回転子の電気角として制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、より適切に起動時の回転子の電気角を推定することができる。この態様の本発明の電動機の制御装置において、前記電気角推定手段は、所定のサンプリング間隔で検出される相電流の最後に検出された時刻より前記所定のサンプリング間隔経過後の時刻を前記電動機の制御開始時として電気角を推定する手段であるものとすることもできる。
【0013】
起動時制御手段が電気角推定手段を備える態様の本発明の電動機の制御装置において、前記電気角推定手段は、前記複数回に亘って演算された電気角に基づいて前記回転子の回転速度を演算し、該演算した回転速度と最後に演算した電気角とに基づいて前記電動機の制御開始時の電気角を推定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、より適切に起動時の回転子の電気角を推定することができる。
【0014】
また、複数回に亘って相電流を検出して電気角を演算する態様の本発明の電動機の制御装置において、前記起動時制御手段は、前記複数回に亘って演算された電気角に基づいて回転子の回転速度を演算し、該演算した回転速度を起動時の回転子の回転速度として制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、起動時の回転子の電気角と共に回転子の回転速度とに基づいて電動機を起動できるから、より適切に電動機を起動することができる。
【0015】
本発明の電動機の起動時制御方法は、
複数の磁極と該磁極の間に形成された複数の突極とを有する回転子と三相コイルを有する固定子とを備えインバータにより駆動される電動機を、相電流の立ち上がり偏差に基づいて前記回転子の電気角を演算する電気角演算手段を用いて起動する際の起動時制御方法であって、
(a)インバータの作動開始時と電動機の制御開始時との間に時差がある場合において、電動機の制御開始時から前記電動機の通常制御が開始されるまでに相電流を検出し、
(b)該検出した相電流に基づいてインバータの作動開始時の相電流の立ち上がり偏差を形成し、前記電気角演算手段を用いて回転子の電気角を演算し、
(c)該演算された電気角を起動時の回転子の電気角として前記電動機を起動制御する
ことを要旨とする。
【0016】
この本発明の電動機の起動時制御方法によれば、インバータの作動開始時と電動機の制御開始時にズレが生じる場合であっても相電流の立ち上がり偏差に基づいて回転子の電気角を演算する公知の電気角演算手段を用いて回転子の電気角をより正確に推定することができる。この結果、電動機をより適正に起動することができる。
【0017】
こうした本発明の電動機の起動時制御方法において、前記ステップ(b)は、三相短絡状態で複数回に亘って相電流を検出し、該複数回に亘って検出された相電流を各々前記相電流の立ち上がり偏差とみなして複数回に亘って電気角を演算するステップであるものとすることもできる。こうすれば、三相短絡状態に複数回に亘って演算された電気角のいずれかを用いることができるから、複数回に亘る相電流の検出のうちのいずれかの検出に何らかの要因により異常を生じても他の検出された相電流に基づいて回転子の電気角を演算することができる。
【0018】
この複数回に亘って相電流を検出して電気角を演算する態様の本発明の電動機の起動時制御方法において、前記ステップ(c)は、前記複数回に亘って演算された電気角のうち最後に演算された電気角を前記起動時の回転子の電気角として制御するステップであるものとすることもできるし、前記複数回に亘って演算された電気角のうち最後に演算された電気角を含んで該最後の電気角から所定数の電気角の平均を前記起動時の回転子の電気角として制御するステップであるものとすることもできる。
【0019】
また、複数回に亘って相電流を検出して電気角を演算する態様の本発明の電動機の起動時制御方法において、前記ステップ(c)は、前記複数回に亘って演算された電気角に基づいて前記電動機の制御開始時の電気角を推定し、該推定された電気角を前記起動時の回転子の電気角として制御するステップであるものとすることもできる。こうすれば、より適切に起動時の回転子の電気角を推定することができる。
【0020】
さらに、複数回に亘って相電流を検出して電気角を演算する態様の本発明の電動機の起動時制御方法において、前記ステップ(c)は、前記複数回に亘って演算された電気角に基づいて回転子の回転速度を演算し、該演算した回転速度を起動時の回転子の回転速度として前記起動時の回転子の電気角と共に用いて前記電動機を起動制御するステップであるものとすることもできる。こうすれば、起動時の回転子の電気角と共に回転子の回転速度とに基づいて電動機を起動できるから、より適切に電動機を起動することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例であるモータの制御装置20の構成の概略を示す構成図である。実施例のモータの制御装置20は、図示するように、同期電動機として構成されたモータ10に接続されており、モータ10を搭載する機器の動作に基づいてモータ10の制御開始信号や電流指令Iq*などを出力する上位電子制御ユニット(以下、上位ECUという)22と、モータ10の運転制御を行なう運転制御部24と、運転制御部24から渡されるモータ10の各相の電流偏差ΔIu,ΔIv,ΔIwに基づいてモータ10の回転子の電気角θを推定する電気角推定部26と、運転制御部24から出力される相電圧Vu,Vv,Vwに基づいてPWM制御による擬似的な三相交流をモータ10に印加するインバータ部28とを備える。
【0022】
モータ10は、図2のモータ10の端面図に示すように、12個のティース32により12個のスロット34が形成された固定子30と、この固定子30の中心に回転自在に軸支された回転子40とを備える。固定子30は、無方向性電磁鋼板を打ち抜いたステータ31を複数積層して構成されており、スロット34には固定子30に回転磁界を発生させる三相のコイル36が巻回されている。回転子40も無方向性電磁鋼板を打ち抜いたロータ41を複数積層して構成されており、直交する位置に厚み方向に磁化された4個の永久磁石42が貼付されている。また、回転子40の4個の永久磁石42の間には、4個の突極44が形成されている。こうして構成されたモータ10には、突極44を挟んで隣り合う2個の永久磁石42によってロータ41およびステータ31を貫く磁路Mdが形成されると共に、固定子30の三相コイル36に回転磁界を発生させる励磁電流を流すことによって永久磁石42を挟んで隣接する突極44およびロータ41,ステータ31を貫く磁路Mqが形成される。なお、永久磁石42により形成される磁束が回転子40を径方向に貫く軸をd軸と呼び、固定子30の三相コイル36により形成される磁束が回転子40を径方向に貫く軸をq軸と呼ぶ。この極数4のモータ10では、両軸は電気的には90度の角度をなしている。
【0023】
上位ECU22は、図示しないCPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、図示しないが、処理プログラムが記憶されたROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートなどを備える。上位ECU22は、実施例のモータの制御装置20が搭載される機器、例えば車両や船舶,航空機など全体の運転をコントロールしており、機器の動作に基づいてモータ10から要求されるトルクを出力するための電流指令Iq*を運転制御部24に出力する。また、上位ECU22は、モータ10の起動時の際に運転制御部24への制御開始信号やインバータ部28へのスイッチング開始信号も出力する。更に、上位ECU22は、必要に応じてインバータ部28のスイッチング素子のスイッチングを停止するシャットダウン信号を出力する。
【0024】
運転制御部24は、電流センサ52〜56により検出されるモータ10の三相コイル36に流れる相電流Iu,Iv,Iwと後述する電圧指令値Vd,Vqとを電気角推定部26に渡すと共に、電気角推定部26により推定されるモータ10の回転子40の電気角θと相電流Iu,Iv,Iwと上位ECU22からの電流指令Iq*とから三相の目標電圧Vu,Vv,Vwを演算してインバータ部28に出力する。運転制御部24における目標電圧Vu,Vv,Vwの演算には、推定された電気角θを用いて相電流Iu,Iv,Iwを三相/二相変換してdq座標軸上の電流Id,Iqを求め、求めた電流Iqと電流指令Iq*との偏差から電圧指令値Vd,Vqを計算し、この電圧指令値Vd,Vqを二相/三相変換して目標電圧Vu,Vv,Vwを求める公知のdq変換法を用いた。このdq変換法は本発明の中核をなさないから、これ以上の詳細な説明については省略する。なお、dq変換法の詳細な説明は、例えば特開平8−308286号公報に記載されている。なお、実施例のモータの制御装置20では、3つの電流センサ52〜56を備え相電流Iu,Iv,Iwを検出するものとしたが、三相のうち二相の電流を検出し残りの一相については計算により求めることができるから、3つの電流センサを備え二相の電流を検出するものとしてもよい。
【0025】
電気角推定部26は、相電流Iu,Iv,Iwとdq座標軸上の電圧指令値Vd,Vqとから、内部に記憶しているモータ10のモデルの電流IdM、IqMと回転子40の角速度αとを演算すると共にモデルにおける回転子の電気角θMを推定する。具体的には、次式(1)により演算される。なお、処理が離散的に行なわれる関係で現在の値を示す場合には、各変数名の後にサフィックス(n+1)を付けて表示した。
【0026】
【数1】
Figure 0003700551
【0027】
式(1)中、Ldはモータ10のd軸インダクタンスであり、Lqはq軸インダクタンスである。これらは、電気角によって変動するからサフィックス(n)が異なれば、本来異なる値となるが、実施例ではLd,Lqは三相コイル36に流れる電流から求められるインダクタンスのうち最高のインダクタンスをLqとし、最低のインダクタンスをLdとして計算に用いた。上述の式(1)によりモデルの電気角θMとモデルの角速度αMが演算される根拠については、特開平8−308286に詳述されているから、ここでは省略する。
【0028】
電気角推定部26は、こうして演算により求めたモデルの電気角θMをモータ10の回転子40の電気角θと推定して運転制御部24に出力する。
【0029】
運転制御部24と電気角推定部26は、図1では個々のブロックとして示したが、ハード構成としては図示しないCPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に処理プログラムを記憶したROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートなどを備えている。したがって、運転制御部24と電気角推定部26は、CPUによりROMに記憶された処理プログラムが実行されたときに、前述の機能ブロックとして機能する。
【0030】
インバータ部28は、6個のスイッチング素子を備え、運転制御部24からの目標電圧Vu,Vv,Vwに基づいてPWM制御による6個のスイッチング素子のスイッチングにより擬似的な三相交流をモータ10に印加する。
【0031】
次に、こうして構成された実施例のモータの制御装置20の動作、特にモータ10の起動時の動作について説明する。図3は、運転制御部24および電気角推定部26のハード構成としてのマイクロプロセッサにより実行される起動時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、上位ECU22から運転制御部24に制御開始信号が出力されたときに実行される。なお、この際、上位ECU22からはインバータ部28に向けてスイッチング開始信号が出力されており、インバータ部28は、このスイッチング開始信号の入力を受けて6個のスイッチング素子のスイッチング操作により三相短絡状態とする。
【0032】
起動時制御ルーチンが実行されると、運転制御部24および電気角推定部26として機能するマイクロプロセッサのCPUは、まず、初期値として値0が与えられているカウンタmをインクリメントし(ステップS100)、電流センサ52〜56により検出される相電流Iu,Iv,Iwを読み込む処理を実行する(ステップS102)。そして、前回の相電流Iu,Iv,Iwを値0として上述の式(1)に基づいて電気角θ(m)を計算する(ステップS104)。上述の式(1)の適用では、前回の値との差分を加味して電気角θを計算するから、ここでは前回の相電流Iu,Iv,Iwを値0としてその差分が今回の相電流Iu,Iv,Iwとなるようにするのである。
【0033】
次に、カウンタmが値1であるかを判定し(ステップS106)、カウンタmが値1のときにはステップS100の処理に戻り、カウンタmが値1でないときには計算した電気角θ(m)と前回ステップS104の処理で計算した電気角θ(m−1)とサンプリング時間ΔTとを用いて次式(2)により回転子の回転数N(m−1)を計算する(ステップS108)。式(2)中、kは極数により定まる定数である。
【0034】
N(m−1)=k・{θ(m)−θ(m−1)}/ΔT (2)
【0035】
そして、カウンタmがM+1に等しいか否かを判定し(ステップS110)、カウンタmがM+1に等しくないときにはステップS100の処理に戻る。ここで、Mは運転制御部24によりモータ10の通常制御を開始するまでに繰り返し電気角θと回転数Nとを計算する回数として設定されるものであり、値1以上の如何なる整数値を用いてもよい。カウンタmがM+1に等しいときには、M回繰り返し計算した回転数Nm(m=1〜M)の平均を計算して起動時の回転子40の回転数Nとして設定すると共に(ステップS112)、最後に計算した電気角θ(M+1)を起動時の回転子40の電気角θとして設定し(ステップS114)、この設定した起動時の電気角θと回転数Nとを用いてモータ10の通常制御を開始して(ステップS116)、本ルーチンを終了する。
【0036】
図4は、図3に例示した起動時処理ルーチンにより起動時の電気角θと回転数Nとを設定する際の様子を説明する説明図である。この図4では、回転子40が回転している最中に上位ECU22からインバータ部28に向けて出力されたスイッチング開始信号に基づいて時間t1にインバータ部28が三相短絡状態とし、同じく上位ECU22から運転制御部24に向けて出力された制御開始信号に基づいて時間t2に運転制御部24による制御が開始され、時間t3にモータ10の通常制御(図4ではゼロトルク指令に基づく制御)が開始された場合を示している。前述したように、インバータ部28へのスイッチング開始信号と運転制御部24への制御開始信号とは共に上位ECU22から出力されるが、その出力のタイミングや運転制御部24やインバータ部28の内部ロジックにより実際に開始される時間が若干必要となるため、インバータ部28によるスイッチング開始と運転制御部24による制御の開始が同時に行なわれない場合が生じる。インバータ部28によるスイッチング開始と運転制御部24による制御開始が同時の時間t1で行なわれれば、時間t1の相電流Iu,Iv,Iwと時間t3の相電流Iu,Iv,Iw、即ち三相短絡時の相電流Iu,Iv,Iwの立ち上がり偏差を用いて起動時の電気角θを適正に推定することができる(この内容の詳細は、出願人による特許出願の公開公報である特開平8−308286号公報や特開平7−177788号公報に記載されている)。しかし、インバータ部28によるスイッチング開始と運転制御部24による制御開始が同時に行なわれない図4に例示する場合には、時間t1でインバータ部28によるスイッチングが開始され三相短絡状態とされることにより時間t2には逆起電圧に基づく電流(逆起相当電流)が流れていおり、時間t2の相電流Iu,Iv,Iwと時間t3の相電流Iu,Iv,Iwは三相短絡時の相電流Iu,Iv,Iwの立ち上がり偏差を形成しないこととなり、これらから起動時の電気角θを適正に推定することができない。図3に例示する起動制御ルーチンでは、この不都合を解消するために、ステップS104の電気角θの計算処理で前回の相電流Iu,Iv,Iwを値0として検出した相電流Iu,Iv,Iwとにより三相短絡時の相電流Iu,Iv,Iwの立ち上がり偏差を形成するようにしている。更に、実施例のモータの制御装置20では、図4に示すように、運転制御部24による制御開始の時間t2から通常制御が開始される時間t3までにM+1回に亘って相電流Iu,Iv,Iwを検出して電気角θを計算すると共に連続して計算した電気角θを用いてM回に亘って回転数Nを計算し、最後に計算した電気角θ(M+1)を起動時の電気角θとすると共にM回計算した回転数Nの平均を起動時の回転数Nとすることにより、より適正に起動時の電気角θと回転数Nとを設定することができる。図3の起動時処理ルーチンでは、M+1回に亘って計算した電気角θの適否を検証していないが、前後に計算した電気角θと回転数Nから推定される値を用いて計算の適否を検証するものとすることができる。この場合、更に最後に計算した電気角θ(M+1)が不適なときにはその前に計算した電気角θ(M)を用いるものとすることもできる。こうすれば、より適正な起動時の電気角θを推定することができる。
【0037】
以上説明した実施例のモータの制御装置20によれば、起動時のモータ10の回転子40の電気角θと回転数Nとをより正確に推定することができる。この結果、センサレス制御におけるモータ10の起動をより適正に行なうことができる。
【0038】
実施例のモータの制御装置20では、通常制御を開始するまでにM+1回に亘って電気角θを計算し、最後に計算した電気角θ(M+1)を起動時の電気角θとして設定したが、図5の変形例の起動時制御ルーチンのステップS114bに示すように、M+1回に亘って計算した電気角θの平均を起動時の電気角θとして設定するものとしてもよい。こうすれば、最後の電気角θ(M+1)の計算の適否を検証しなくても適正な電気角θを推定することができる。
【0039】
また、図6の変形例の起動時制御ルーチンのステップS114cに示すように、M+1回に亘って計算した電気角θのうち最後に計算したものから所定個の平均を起動時の電気角θとして設定するものとしてもよい。こうすれば、最後の電気角θ(M+1)の計算の適否を検証しなくても適正な電気角θを推定することができると共にM+1回に亘って計算した電気角θの平均を起動時の電気角θとして設定する場合に比してより適正な電気角θを設定することができる。
【0040】
あるいは、図7の変形例の起動時制御ルーチンのステップS114dに示すように、M+1回に亘って計算した電気角θのうち最後に計算したものから所定個の電気角θと対応して計算された回転数Nmとから1サンプル時間後の電気角θ(M+2)を推定し、これを起動時の電気角θとして設定するものとしてもよい。こうすれば、電気角θの計算に要する時間も考慮されるから、通常制御が開始される際の電気角θをより適正に推定することができる。なお、図7の変形例の起動時制御ルーチンでは、1サンプル時間後の電気角(M+2)を起動時の電気角θとして設定したが、最後の相電流Iu,Iv,Iwのサンプリングから通常制御が開始されるまでの時間が設定されているときには、通常制御が開始される時の電気角θを推定するものとすることもできる。こうすれば更に適正な電気角θを推定することができる。
【0041】
実施例のモータの制御装置20では、M回に亘って計算した回転数Nの平均を起動時の回転数Nとしたが、最後に計算した回転数N(M)を起動時の回転数としたり、最後に計算した回転数N(M)から所定個の平均を起動時の回転数Nとしたり、最後に計算した回転数N(M)から所定個の回転数を用いて1サンプリング時間後や所定時間後の回転数N(M+1)を推定すると共に推定した回転数N(M+1)を起動時の回転数Nとするものとしてもよい。
【0042】
実施例のモータの制御装置20では、起動時の電気角θと回転数Nとを設定するものとしたが、回転数センサなどを備えている場合など起動時の回転数Nの推定が不要な場合には、起動時の回転数Nを設定しないものとしてもよい。この場合、複数回に亘って相電流Iu,Iv,Iwを検出して複数回に亘って電気角θを計算するものとしてもよいし、1回のみ相電流Iu,Iv,Iwを検出して電気角θを計算するものとしても差し支えない。
【0043】
実施例のモータの制御装置20では、モータ10の回転子40が回転している状態の時に起動するものとして起動時の電気角θと回転数Nとを推定したが、モータ10の回転子40が回転していない状態の時に起動する際にも適用できるのは勿論である。
【0044】
実施例のモータの制御装置20では、上位ECU22からインバータ部28にスイッチング開始信号が出力されると共に運転制御部24に制御開始信号が出力されるものとしたが、運転制御部24からインバータ部28にスイッチング開始信号を出力するものとしてもよい。この場合でも、インバータ部28がスイッチング開始信号に伴ってスイッチングを開始するタイミングと運転制御部24により相電流Iu,Iv,Iwをサンプリングするタイミングとがズレることが多いから、実施例で説明した起動時の電気角θと回転数Nの推定手法は有効に適用することができる。
【0045】
実施例のモータの制御装置20では、上述の式(1)によりモデルの電気角θMと角速度αMとを計算し、計算したモデルの電気角θMをモータ10の回転子40の電気角θとして推定したが、他の手法、例えば特開平7−177788号公報に記載された区間判定法による電気角θの推定法などの公知の電気角θの推定法を用いて推定するものとしてもよい。
【0046】
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるモータの制御装置20の構成の概略を示す構成図である。
【図2】 モータ10の固定子30と回転子40との関係を例示する端面図である。
【図3】 運転制御部24および電気角推定部26のハード構成としてのマイクロプロセッサにより実行される起動時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図4】 起動時の電気角θと回転数Nとを設定する際の様子を説明する説明図である。
【図5】 変形例の起動時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図6】 変形例の起動時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図7】 変形例の起動時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 モータ、20 モータの制御装置、22 上位電子制御ユニット、24運転制御部、26 電気角推定部、28 インバータ部、30 固定子、31ステータ、32 ティース、34 スロット、36 三相コイル、40 回転子、41 ロータ、42 永久磁石、44 突極、52〜56 電流センサ。

Claims (16)

  1. 複数の磁極と該磁極の間に形成された複数の突極とを有する回転子と三相コイルを有する固定子とを備えインバータにより駆動される電動機の制御装置であって、
    前記三相コイルに流れる相電流を検出する相電流検出手段と、
    相電流の立ち上がり偏差に基づいて前記回転子の電気角を演算する電気角演算手段と、
    インバータの作動開始時と電動機の制御開始時との間に時差がある場合において、電動機の制御開始時から電動機の通常制御が開始されるまでに前記相電流検出手段により検出される相電流に基づいてインバータの作動開始時の相電流の立ち上がり偏差を形成し、前記電気角演算手段を用いて前記回転子の電気角を演算し、該演算された電気角を起動時の回転子の電気角として前記電動機を起動制御する起動時制御手段と
    を備える電動機の制御装置。
  2. 前記起動時制御手段は、前記相電流検出手段により検出される逆起電圧に基づく電流を前記相電流の立ち上がり偏差とみなして電気角を演算する手段である請求項1記載の電動機の制御装置。
  3. 前記起動時制御手段は、三相短絡状態に前記相電流検出手段により検出される相電流を前記相電流の立ち上がり偏差とみなして電気角を演算する手段である請求項1または2記載の電動機の制御装置。
  4. 前記起動時制御手段は、前記三相短絡状態の最中に前記相電流検出手段により複数回に亘って検出される相電流を各々前記相電流の立ち上がり偏差とみなして複数回に亘って電気角を演算するよう制御する手段である請求項3記載の電動機の制御装置。
  5. 前記起動時制御手段は、前記複数回に亘って演算された電気角のうち最後に演算された電気角を前記起動時の回転子の電気角として制御する手段である請求項4記載の電動機の制御装置。
  6. 前記起動時制御手段は、前記複数回に亘って演算された電気角のうち最後に演算された電気角を含んで該最後の電気角から所定数の電気角の平均を前記起動時の回転子の電気角として制御する手段である請求項4記載の電動機の制御装置。
  7. 前記起動時制御手段は、前記複数回に亘って演算された電気角に基づいて前記電動機の制御開始時の電気角を推定する電気角推定手段を備え、該推定された電気角を前記起動時の回転子の電気角として制御する手段である請求項4記載の電動機の制御装置。
  8. 前記電気角推定手段は、所定のサンプリング間隔で検出される相電流の最後に検出された時刻より前記所定のサンプリング間隔経過後の時刻を前記電動機の制御開始時として電気角を推定する手段である請求項7記載の電動機の制御装置。
  9. 前記電気角推定手段は、前記複数回に亘って演算された電気角に基づいて前記回転子の回転速度を演算し、該演算した回転速度と最後に演算した電気角とに基づいて前記電動機の制御開始時の電気角を推定する手段である請求項7または8記載の電動機の制御装置。
  10. 前記起動時制御手段は、前記複数回に亘って演算された電気角に基づいて回転子の回転速度を演算し、該演算した回転速度を起動時の回転子の回転速度として制御する手段である請求項4ないし9いずれか記載の電動機の制御装置。
  11. 複数の磁極と該磁極の間に形成された複数の突極とを有する回転子と三相コイルを有する固定子とを備えインバータにより駆動される電動機を、相電流の立ち上がり偏差に基づいて前記回転子の電気角を演算する電気角演算手段を用いて起動する際の起動時制御方法であって、
    (a)インバータの作動開始時と電動機の制御開始時との間に時差がある場合において、電動機の制御開始時から前記電動機の通常制御が開始されるまでに相電流を検出し、
    (b)該検出した相電流に基づいてインバータの作動開始時の相電流の立ち上がり偏差を形成し、前記電気角演算手段を用いて回転子の電気角を演算し、
    (c)該演算された電気角を起動時の回転子の電気角として前記電動機を起動制御する
    電動機の起動時制御方法。
  12. 前記ステップ(b)は、三相短絡状態で複数回に亘って相電流を検出し、該複数回に亘って検出された相電流を各々前記相電流の立ち上がり偏差とみなして複数回に亘って電気角を演算するステップである請求項11記載の電動機の起動時制御方法。
  13. 前記ステップ(c)は、前記複数回に亘って演算された電気角のうち最後に演算された電気角を前記起動時の回転子の電気角として制御するステップである請求項12記載の電動機の起動時制御方法。
  14. 前記ステップ(c)は、前記複数回に亘って演算された電気角のうち最後に演算された電気角を含んで該最後の電気角から所定数の電気角の平均を前記起動時の回転子の電気角として制御するステップである請求項12記載の電動機の起動時制御方法。
  15. 前記ステップ(c)は、前記複数回に亘って演算された電気角に基づいて前記電動機の制御開始時の電気角を推定し、該推定された電気角を前記起動時の回転子の電気角として制御するステップである請求項12記載の電動機の起動時制御方法。
  16. 前記ステップ(c)は、前記複数回に亘って演算された電気角に基づいて回転子の回転速度を演算し、該演算した回転速度を起動時の回転子の回転速度として前記起動時の回転子の電気角と共に用いて前記電動機を起動制御するステップである請求項12ないし15いずれか記載の電動機の起動時制御方法。
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