JP3684602B2 - 車両用エアバッグ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は車両用エアバッグ装置のエアバッグ袋体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エアバッグ装置は車両衝突時にエアバッグを膨張させて乗員を保護する装置であり、一般にガス発生器であるインフレータと、インフレータのガスにより膨張展開するエアバッグを備えている。
【0003】
かかるエアバッグ装置としては、インストルメントパネルやステアリング等に短円筒状のインフレータを固定すると共に、インフレータ頭部を挿入する取付孔が形成されたエアバッグを上記インフレータのフランジ部とリテーナとで挟着固定する構造のものが知られている。
【0004】
このようなエアバッグ装置においては、エアバッグのインフレータ取付面を放射状に噴出するインフレータガスから保護するために、エアバッグのインフレータ取付孔の周囲に保護布と呼ばれる円形の布を重合し縫着している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記構造のエアバッグでは、運転席用のものは円形の大きな2枚の布の外周部同士を縫製してエアバッグを形成することから、この縫製部の位置がインフレータから遠くなるが、エアバッグのインフレータ取付面の側縁部にエアバッグの側面部用布を縫製する助手席用等のエアバッグにおいては、この縫製部がインフレータから比較的近くなることから、前記インフレータガスを避けるために前記保護布を所要大きくする等の配慮が試みられている。
【0006】
本発明は、上記試みをさらに発展的にとらえ、これを実現することにより、上記助手席用等エアバッグのインフレータ取付面近傍の縫製部をインフレータガスから適確に保護することを目的とすものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、上記目的に適合する本発明の車両用エアバッグの特徴は、前述の如く、エアバッグの基部にインフレータ頭部を挿入する取付孔を設けてインフレータ取付面を形成する一方、、このインフレータ取付面の側縁部にエアバッグの側面部用布を縫製したエアバッグにおいて、上記インフレータ取付面の内面に、このインフレータ取付面をインフレータガスから保護する保護布を重合すると共に、この保護布の端部を、前記インフレータ取付面と側面部用布の縫製部を越えて所要長く延出し、かつ上記縫製部のインフレータ取付面の縫製代を延出せしめて上記保護布の延出端部に重合し、両者を止着してインフレータ取付面と側面部用布の縫製部と、インフレータとの間に常に前記保護布を介在せしめた
ところにある。
【0009】
【作用】
上記本発明のエアバッグにおいては、保護布がインフレータ取付面と側面部用布の縫製部を越えるよう延出され、かつこの保護布の延出端部が、同様に延出された上記縫製部の縫製代に重合着されていることから、上記保護布端部は上記縫製部から離間することなく、常にこの縫製部とインフレータとの間に介在することになり、これにより上記縫製部はインフレータガスから適確に保護される。
【0010】
【実施例】
以下、さらに添付図面を参照して、本発明の実施例を説明する。
【0011】
図1は本発明実施例の助手席用エアバッグを示す斜視図、図2は図1のA−A線断面図であり、概略截頭四角錐状のこのエアバッグは、帯状の本体布1を筒状に縫製すると共に、この本体布1の両側部に夫々三角形状の1対の側面部用布2を縫着することにより袋状に形成されている。
【0012】
上記エアバッグの基部には、インフレータ(図示せず)の頭部が挿入される取付孔3を有する平面状のインフレータ取付面4が形成されており、このインフレータ取付面4の上記取付孔3の周囲にはボルト挿通孔5が4箇所設けられている。上記インフレータは、短円筒状のインフレータの周面に形成されたフランジ部とリング状のリテーナ(図示せず)とで、上記取付孔3の周囲をボルト締めすることにより上記インフレータ取付面4に固定される。
【0013】
また、上記インフレータ取付面4の側縁部には、図2にも示すように、前記側面部用布2の基部が縫製されている。
【0014】
そして、本発明実施例では、上記インフレータ取付面4の内面に、この取付面4をインフレータのガスから保護する保護布6が補強布8を挟むようにして重合されており、この保護布6の端部6aが、前記インフレータ取付面4と側面部用布2の縫製部7を越えて約2〜5cm程度長く延出されると共に、上記縫製部7のインフレータ取付面4の縫製代4aが、上記保護布端部6aと揃うように延出されて、図2に示す如く上記保護布端部6aと重合され、縫製9が施されている。
【0015】
上記保護布端部6aと重合着される縫製代としては、上記インフレータ取付面4のものが最も効果的であり、両者を止着する手段は、縫着以外に熱融着や接着剤によって行うことも可能である。
【0016】
なお、インフレータ取付面4の縫製代4aと保護布6の端部6aとを縫製する場合は、保護布6は上記インフレータ取付面4に側面部用布2よりも先に取着されることから、工程順的にも他の縫製代と縫着するより有利であり、また、その時点では側面部用布2がないためミシン掛けがし易いこと等から、エアバッグ製造工程面での簡素化を図ることが可能である。
【0017】
しかして、上記本発明実施例のエアバッグにおいては、保護布6がインフレータ取付面4と側面部用布2の縫製部7を越えるよう延出され、かつこの保護布6の延出端部6aが、同様に延出された上記インフレータ取付面4の縫製代4aに重合・縫着されていることから、図2に示す如く上記保護布端部6aは上記縫製部7から離間することなく、常にこの縫製部7とインフレータとの間に、図示の如く立設し又は覆い被さるように介在することになり、これにより上記縫製部7は上記インフレータから噴出するガスから適確に保護される。
【0018】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明の構成は助手席以外のエアバッグに採用することも可能である。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の車両用エアバッグは、エアバッグのインフレータ取付面の内面に、このインフレータ取付面をインフレータガスから保護する保護布を重合すると共に、この保護布の端部を、前記インフレータ取付面と側面部用布の縫製部を越えて所要長く延出し、かつ上記縫製部のインフレータ取付面の縫製代を延出せしめて上記保護布の延出端部に重合し、両者を止着して、上記縫製部を越えるよう延出された保護布の延出端部が、同様に延出された上記縫製部のインフレータ取付面の縫製代に重合着されて上記保護布端部が上記縫製部から離間することなく、常にこの縫製部とインフレータとの間に介在されることから、上記縫製部をインフレータガスから隔離し、これを適確に保護せしめると共に、インフレータ取付面の縫製代と保護布の端部とを縫製するため、保護布は上記インフレータ取付面に側面部用布よりも先に取着されることとなり、工程順的にも他の縫製代と縫着するより有利であり、また、その時点では側面部用布がないためミシン掛けがし易いこと等から、エアバッグ製造工程面での簡素化を図ることが可能であるとの顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の助手席用エアバッグを示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 本体布
2 側面部用布
2a 側面部用布の縫製代
3 取付孔
4 インフレータ取付面
4a インフレータ取付面の縫製代
5 ボルト挿通孔
6 保護布
6a 保護布の端部
7 縫製部
8 補強布
9 縫製部
Claims (1)
- エアバッグの基部にインフレータ頭部を挿入する取付孔を設けてインフレータ取付面を形成する一方、このインフレータ取付面の側縁部にエアバッグの側面部用布を縫製した車両用エアバッグにおいて、上記インフレータ取付面の内面に、このインフレータ取付面をインフレータガスから保護する保護布を重合すると共に、この保護布の端部を、前記インフレータ取付面と側面部用布の縫製部を越えて所要長く延出し、かつ上記縫製部のインフレータ取付面の縫製代を延出せしめて上記保護布の延出端部に重合し両者を止着してインフレータ取付面と側面部用布の縫製部と、インフレータとの間に常に前記保護布を介在せしめたことを特徴とする車両用エアバッグ。
Priority Applications (1)
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JP33154994A JP3684602B2 (ja) | 1994-12-08 | 1994-12-08 | 車両用エアバッグ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP33154994A JP3684602B2 (ja) | 1994-12-08 | 1994-12-08 | 車両用エアバッグ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08156732A JPH08156732A (ja) | 1996-06-18 |
JP3684602B2 true JP3684602B2 (ja) | 2005-08-17 |
Family
ID=18244915
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP33154994A Expired - Fee Related JP3684602B2 (ja) | 1994-12-08 | 1994-12-08 | 車両用エアバッグ |
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-
1994
- 1994-12-08 JP JP33154994A patent/JP3684602B2/ja not_active Expired - Fee Related
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