JP3680528B2 - エンジンのアイドル回転学習制御装置 - Google Patents
エンジンのアイドル回転学習制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3680528B2 JP3680528B2 JP35166997A JP35166997A JP3680528B2 JP 3680528 B2 JP3680528 B2 JP 3680528B2 JP 35166997 A JP35166997 A JP 35166997A JP 35166997 A JP35166997 A JP 35166997A JP 3680528 B2 JP3680528 B2 JP 3680528B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- learning
- combustion
- value
- engine
- throttle opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D31/00—Use of speed-sensing governors to control combustion engines, not otherwise provided for
- F02D31/001—Electric control of rotation speed
- F02D31/002—Electric control of rotation speed controlling air supply
- F02D31/003—Electric control of rotation speed controlling air supply for idle speed control
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/24—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means
- F02D41/2406—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means using essentially read only memories
- F02D41/2425—Particular ways of programming the data
- F02D41/2429—Methods of calibrating or learning
- F02D41/2438—Active learning methods
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/24—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means
- F02D41/2406—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means using essentially read only memories
- F02D41/2425—Particular ways of programming the data
- F02D41/2429—Methods of calibrating or learning
- F02D41/2441—Methods of calibrating or learning characterised by the learning conditions
- F02D41/2448—Prohibition of learning
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/24—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means
- F02D41/2406—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means using essentially read only memories
- F02D41/2425—Particular ways of programming the data
- F02D41/2429—Methods of calibrating or learning
- F02D41/2451—Methods of calibrating or learning characterised by what is learned or calibrated
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/30—Controlling fuel injection
- F02D41/3011—Controlling fuel injection according to or using specific or several modes of combustion
- F02D41/3064—Controlling fuel injection according to or using specific or several modes of combustion with special control during transition between modes
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/30—Controlling fuel injection
- F02D41/3011—Controlling fuel injection according to or using specific or several modes of combustion
- F02D41/3017—Controlling fuel injection according to or using specific or several modes of combustion characterised by the mode(s) being used
- F02D41/3023—Controlling fuel injection according to or using specific or several modes of combustion characterised by the mode(s) being used a mode being the stratified charge spark-ignited mode
- F02D41/3029—Controlling fuel injection according to or using specific or several modes of combustion characterised by the mode(s) being used a mode being the stratified charge spark-ignited mode further comprising a homogeneous charge spark-ignited mode
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明はエンジンのアイドル回転学習制御装置、詳しくはエンジンの吸気開口面積が汚れ等によって経時的に変化する分を学習補正するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
スロットル部にはEGRによる吹き返しなどに伴う汚れがスロットル部に堆積し、同じだけスロットルを開いても、徐々にではあるがスロットル開口面積が減少してゆくことから、この経時的に堆積した汚れ分に相当するアイドル空気量学習値を導入し、アイドル時に実際の回転数が目標アイドル回転数に近づくようにエンジンの吸入空気量をフィードバック制御しつつ、所定の学習条件が成立したときアイドル空気量のフィードバック補正量に基づいて上記のアイドル空気量学習値を更新するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、圧縮行程の後半で燃料を直接にシリンダ内に噴射し、点火時に点火プラグの近傍に可燃混合気層を形成し、いわゆる成層燃焼により、全体的には超希薄燃焼混合気でありながら、安定した燃焼を行い、燃費や排気組成を大幅に改善するとともに、高負荷時などには高出力を発生させるため、燃料の噴射時期を吸気行程に移し、燃料と空気を予め混合しておき、理論空燃比付近の混合気による均質燃焼(この燃焼を以下、均質ストイキ燃焼という)を行うようにしたエンジンが知られている。
【0004】
こうしたエンジンでは、アイドル時を含む低回転、低負荷領域で成層燃焼を行わせているのであるが、上記従来のアイドル回転学習制御をそのままこうしたエンジンに適用したとき、成層燃焼の状態でアイドル空気量学習値が更新されることになる。
【0005】
しかしながら、成層燃焼時は、均質ストイキ燃焼時に比べてエンジンの要求空気量が多く、したがって全体の吸入空気量に対して汚れによるアイドル空気量の減少分が占める割合が小さくなるため、成層燃焼時にアイドル空気量学習値を更新したのでは、学習値の精度が低下する。
【0006】
このため、成層燃焼時に所定の条件を満たしたまま所定のディレイ時間ISCLRD2が経過したとき(つまり定常状態となったとき)、成層燃焼より均質ストイキ燃焼に強制的に切換え、その後に学習許可条件が成立したとき学習を行わせるようにしたもの(先願装置1)を先に提案した(特願平9−179681号参照)。
【0007】
この先願装置1によれば、均質ストイキ燃焼に切換えられた状態では、汚れによる吸入空気量の低下分が、全体の吸入空気量に占める割合が従来と同様に大きくなり、これによって学習値の精度を落とすことが避けられるのである。
【0008】
さて、その後の実験により先願装置1に改良点があることがわかった。これを図2で説明すると、先願装置1では、成層燃焼時に所定の条件が成立したt1のタイミングよりディレイ時間ISCLRD2が経過したとき(t2のタイミング)、均質ストイキ燃焼に切換わる(ストイキ要求フラグFRQTAS2が “0” より “1” に切換わる)。この切換による回転変動によりアイドル回転数が大きく低下したとき、回転数許容範囲の下限値NSET−NILRLを下回ったt3のタイミングで学習許可条件が不成立となり、成層燃焼へと戻される(ストイキ要求フラグFRQTAS2が “1” より “0” に切換わる)。学習許可条件の成立時でしか学習値の更新は行われないので、燃焼切換に伴う回転変動により学習許可条件の1つである回転条件(つまりアイドル回転数が回転数の許容範囲に入っていること)を満たさないと、学習値の更新を行うことができないのである。
【0009】
さらに述べると、学習許可条件の1つとして設けた回転条件は、そもそも負荷による変動を受けてアイドル回転数が許容範囲を外れるときにも学習値を更新すると、学習値の精度が低下するので、アイドル回転数が許容範囲を外れるときは負荷変動があるとみなして学習許可条件を不成立とするものであった。しかしながら、燃焼切換に伴う回転変動の場合も、回転変動だけでみれば負荷変動に伴う回転変動と区別できないため、燃焼変動によりアイドル回転数が許容範囲を外れるときにも学習許可条件が不成立になってしまうわけである。
【0010】
そこで本発明は、アイドル空気量学習のための均質ストイキ燃焼への切換時より所定のディレイ期間が経過するまで、学習許可条件の一つである回転条件を無視させることにより、学習の機会が失われないようにして学習精度を高めることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、図7に示すように、アクチュエータ22により駆動されるスロットル弁21と、アクセル開度とエンジン回転数に応じたエンジントルク定常値が得られるスロットル開度基本値を演算する手段23と、前記スロットル弁部の開口面積の経時変化分に対応する学習値を格納する手段24と、アイドル回転数が目標アイドル回転数と一致するようにフィードバック補正量を算出する手段25と、このフィードバック補正量と前記学習値とで前記スロットル開度基本値を補正してスロットル開度指令値を求める手段26と、このスロットル開度指令値を前記アクチュエータ22に与える手段27と、アイドル回転数が所定の許容範囲に入っていることを回転条件として含めている学習許可条件の成立時であるかどうかを判定する手段28と、学習許可条件の成立時であることが判定されたとき前記フィードバック補正量に基づいて前記学習値を更新する手段29とを備えるエンジンのアイドル回転学習制御装置において、運転条件に応じて成層燃焼と均質ストイキ燃焼の燃焼形態を切換えるとともに、アイドル時は成層燃焼となるように燃焼制御を行う手段30と、定常状態であるかどうかを判定する手段31と、定常状態であることが判定されたとき燃焼形態を前記均質ストイキ燃焼に強制的に切換える手段32と、この切換時から所定の期間(たとえば時間)が経過するまで学習許可条件の成立時であるかどうかの判定時に学習許可条件の一つである前記回転条件を無視させ、所定の期間が経過した後には、学習許可条件の成立時であるかどうかの判定時に前記回転条件を有効とする手段33とを設けた。
【0012】
第2の発明は、図8に示すように、アクチュエータ22により駆動されるスロットル弁21と、アクセル開度とエンジン回転数に応じたエンジントルク定常値が得られるスロットル開度基本値を演算する手段23と、前記スロットル弁部の開口面積の経時変化分に対応する学習値を格納する手段24と、アイドル回転数が目標アイドル回転数と一致するようにフィードバック補正量を算出する手段25と、このフィードバック補正量と前記学習値とで前記スロットル開度基本値を補正してスロットル開度指令値を求める手段26と、このスロットル開度指令値を前記アクチュエータ22に与える手段27とを備えるエンジンのアイドル回転学習制御装置において、運転条件に応じて成層燃焼と均質ストイキ燃焼の燃焼形態を切換えるとともに、アイドル時は成層燃焼となるように燃焼制御を行う手段30と、定常状態であるかどうかを判定する手段31と、定常状態であることが判定されたとき燃焼形態を前記均質ストイキ燃焼に強制的に切換える手段32と、この切換時から所定の期間(たとえば時間)が経過するまで学習許可条件の成立時であるかどうかの判定を禁止し、所定の期間が経過した後に学習許可条件の成立時であるかどうかを判定する手段41と、学習許可条件の成立時であることが判定されたとき前記フィードバック補正量に基づいて前記学習値を更新する手段29とを設けた。
【0013】
【発明の効果】
均質ストイキ燃焼への切換に伴う回転変動を考慮し、第1の発明では燃焼切換時より所定のディレイ期間が経過するまで学習許可条件の判定時に学習許可条件の一つである回転条件を無視させ、また、第2の発明では燃焼切換時より所定のディレイ期間が経過した後に学習許可条件の成立であるかどうかを判定するようにしたので、その期間中に燃焼切換に伴う回転変動が生じても、学習許可条件が不成立となることがなく(したがって学習の機会が失われることがなく)、これによってアイドル空気量学習の学習頻度と学習精度を確保することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1において、1はエンジン本体、2は吸気管、3はコントロールユニット11からの信号により駆動される電子制御スロットル装置(主にスロットル弁3Aとこれを駆動するステップモータ3Bからなる)である。
【0015】
コントロールユニット11では、アクセル開度センサ(図示しない)からの信号をアクセル開度相当値に換算し、この値とそのときの回転数(エンジン回転数センサ12により検出)に応じたエンジントルク定常値を、所定のマップを検索することなどにより求め、この定常トルクが得られるスロットル開度基本値を演算し、このスロットル開度基本値をスロットル装置3のアクチュエータであるステップモータ3Bに与える。
【0016】
なお、スロットル弁3Aをバイパスする通路は設けられていないので、後述するアイドル回転数のフィードバック制御は、スロットル弁3Aを用いて実行することになる。
【0017】
こうしたスロットル装置3のほか、各気筒のシリンダに直接的に臨んで設けられる燃料噴射弁4、頂面に点火プラグ5位置を考慮したキャビティの形成されるピストン6、スワールコントロールバルブ(図示しない)などから構成される筒内直接燃料噴射式の火花点火エンジンでは、アイドル時を含む低回転、低負荷領域などにおいて燃料を圧縮行程の後半に噴射し、これにより圧縮上死点付近において、点火プラグ5近傍のキャビティに可燃混合気を形成し、点火プラグ5による点火に伴い燃料を成層燃焼させ、全体としては40を超える空燃比による超希薄燃焼を行う。
【0018】
また、エンジンの高負荷域では燃料を吸気行程で噴射し、燃料と空気の混合を早め、燃焼室の全域を均質的な混合気で満たし、理論空燃比付近の混合気による均質燃焼(均質ストイキ燃焼)を行う。さらに、成層燃焼域と均質ストイキ燃焼域との間の中間負荷域において、成層燃焼よりも空燃比としては濃いが、理論空燃比よりは薄い希薄燃焼(均質リーン燃焼)を行い、この均質リーン燃焼時には吸気行程と圧縮行程の2回に分けて燃料を噴射する。
【0019】
なお、12はクランク角センサ、13はエアフローメータ、14は水温センサ、15はO2センサ、16はスロットルセンサである。
【0020】
さて、スロットル部にはEGRによる吹き返しなどに伴う汚れが堆積し、同じだけスロットルを開いても、経時的にスロットル開口面積が減少してゆくことから、この経時的に堆積した汚れ分に相当するアイドル空気量学習値を導入し、このアイドル空気量学習値を上記のスロットル開度基本値に加算した値をスロットル開度指令値とする一方で、アイドル時に実際の回転数が目標アイドル回転数に近づくようにエンジンの吸入空気量をフィードバック制御しつつ、所定の学習許可条件が成立したときアイドル空気量のフィードバック補正量に基づいて上記のアイドル空気量学習値を更新するものがある。
【0021】
こうした従来のアイドル空気量の学習制御をそのまま上記の筒内直接燃料噴射式火花点火エンジンに適用したとき、成層燃焼の状態でアイドル空気量学習値が更新されことになる。
【0022】
しかしながら、成層燃焼時は、均質ストイキ燃焼時に比べてエンジンの要求空気量が多く、したがって全体の吸入空気量に対して汚れによるアイドル空気量の減少分が占める割合が小さくなるため、成層燃焼時にアイドル空気量学習値を更新したのでは、学習値の精度が低下する。
【0023】
このため、先願装置1では、成層燃焼時に定常状態となったとき成層燃焼より均質ストイキ燃焼に強制的に切換え、その後に学習許可条件が成立したとき学習を行わせている。先願装置1によれば、均質ストイキ燃焼に切換えた状態では、汚れによる吸入空気量の低下分が、全体の吸入空気量に占める割合が従来と同様に大きくなり、これによって学習値の精度を落とすことが避けられるのである。
【0024】
さて、その後の実験により先願装置1に改良点があることがわかった。というのも、図2に示したように、先願装置1では、成層燃焼時に安定状態となったとき(t2のタイミング)、均質ストイキ燃焼に切換わる(ストイキ要求フラグFRQTAS2が “1” に切換わる)。この切換による回転変動によりアイドル回転数が大きく低下したとき、回転数許容範囲の下限値NSET−NILRLを下回ったt3のタイミングで学習許可条件が不成立となり、成層燃焼へと戻される(ストイキ要求フラグFRQTAS2が “0” に切換わる)。学習許可条件の成立時でしか学習値の更新は行われないので、燃焼切換に伴う回転変動により学習許可条件の1つである回転条件(アイドル回転数が回転数の許容範囲に入っていること)を満たさないと、学習値の更新を行うことができない。
【0025】
これに対処するため本発明の第1実施形態では、図3に示したように、均質ストイキ燃焼への切換時であるt2のタイミングより所定のディレイ時間TASNMSKが経過するまで(つまりt2よりt4のあいだ)、学習許可条件の成立時であるかどうかの判定に際して学習許可条件の一つである回転条件(回転数NEが所定の許容範囲に入っていること)を無視させる。
【0026】
図3の場合には、均質ストイキ燃焼への切換点であるt2の後に回転変動が生じているが(アイドル回転数が大きく低下して回転数許容範囲の下限値NSET−NILRLを下回り、その反動として今度は回転数許容範囲の上限値NSET+NILRHを上回り、その後に静定している)、こうした場合に、回転変動が落ち着く時間を目安にしてディレイ時間TASNMSKを設定することで、TASNMSKの間は、アイドル回転数が回転数許容範囲に収まってなくとも、学習許可条件が成立することになり、学習の機会が失われることがないのである。
【0027】
次に、コントロールユニット11で実行されるこの制御内容を図4にしたがって説明する。
【0028】
図4はアイドル回転学習開度TDTVOを算出するためのもので、一定時間毎(たとえば10ms毎)に実行する。
【0029】
ステップ1では定常状態かどうかをみる。次の条件、
〈1〉 暖機完了状態であること
〈2〉 無負荷状態であること(たとえばエアコンOFFかつ変速機がNレンジにありかつヘッドライト等の電気負荷がOFFであること)、
〈3〉 アイドル状態であること
〈4〉〈1〉 〜 〈3〉 がすべて成立して所定のディレイ時間ISCLRD2が経過したこと
の全てを満たすとき、定常状態であると判断し、ステップ2に進み、タイマTIMER(0に初期設定)と0を比較する。TIMER=0(つまり初回)であるときはステップ3に進み、回転数NEが所定の許可範囲にあるかどうかをみる。つまり、成層燃焼時における回転変動をみる。
【0030】
アイドル回転数NEが所定の許可範囲にあるとき(NSET−NILRL ≦ NE ≦ NSET+NILRH)に限り、ステップ4に進んで、均質ストイキ燃焼の要求を出す。詳細には、ストイキ要求フラグFRQTAS2を “1” にセットする。ここで、FRQTAS2=1は均質ストイキ燃焼の要求を、またFRQTAS2=0は成層燃焼の要求を表す。
【0031】
ステップ5では前回のジョブにおいて均質ストイキ燃焼であったかどうかみて均質ストイキ燃焼でなかった(つまり今回のジョブは成層燃焼から均質ストイキ燃焼への切換時である)とき、均質ストイキ燃焼への切換を指示する(FRQTAS2とは別のフラグが “1” なり、このフラグの指示により図示しないフローにおいて均質ストイキ燃焼へと切換えられる)。
【0032】
ステップ7ではさらに今回のジョブにおいて均質ストイキ燃焼への切換指示が出ていることを確かめてステップ8に進み、タイマTIMERをインクリメントする。タイマTIMERは均質ストイキ燃焼への切換時からの経過時間を計測するためのものである。
【0033】
タイマTIMERのインクリメントにより次回にはステップ2よりステップ3を飛ばして、ステップ4の操作を実行したあと、ステップ5で前回のジョブにおいて均質ストイキ燃焼の要求が出ているかどうかみる。このときは、前回のジョブにおいて均質ストイキ燃焼の要求が出ている(つまり均質ストイキ燃焼の要求継続時)ので、ステップ9に進み、タイマTIMERと所定の時間TASNSK(たとえば5秒程度)とを比較する。TIMER < TASNSKである間はステップ8の操作を繰り返し、やがてTIMER ≧ TASNSKになると、ステップ10に進み、次回の学習時に備えるためタイマTIMER=0としたあとステップ11以降のアイドル空気量学習に進む。つまり、均質ストイキ燃焼への切換時より所定のディレイ時間TASNSKが経過するまでは、アイドル空気量学習学習に進ませないようにしている。言い換えると、この期間中は、燃焼切換に伴って回転変動が生じても学習許可条件が成立したかどうかを判定しないので、学習許可条件が不成立となることはない。
【0034】
ステップ11では学習許可条件が成立しているかどうかみる。ここで、学習許可条件には、
〈5〉 アイドル回転数のフィードバック制御中であること、
〈6〉 変速機がNレンジにあること、
〈7〉 ヒータファンスイッチ、エアコンスイッチ、電気負荷スイッチがすべてOFFであること
〈8〉 回転数NEが所定の許容範囲にあること、
〈9〉 車速がゼロであること
〈10〉〈5〉 〜 〈9〉 がすべて成立して所定のディレイ時間TASLRD2が経過したこと
などがあり、これらの全てを満たすときが学習許可条件の成立時である。
【0035】
前述したように、均質ストイキ燃焼への切換時より所定のディレイ時間TASNSKが経過するまでの期間中は、学習許可条件が成立したかどうかを判定しないのであるから、本発明における〈8〉の回転条件は、燃焼切換に伴う回転変動についても対処していた先願装置1と相違して、均質ストイキ燃焼時に負荷変化に伴う回転変動が生じたときだけに対処する、言い換えると燃焼切換に伴う回転変動に対処しない(無視する)ものとなる。なお、〈8〉の回転条件はステップ3の回転条件とも同じである。
【0036】
学習許可条件の成立時は、ステップ12に進み、アイドル空気量学習値QTASEEPを算出する。詳細には、アイドル回転数のフィードバック制御により、実際の回転数NEと目標アイドル回転数NSETとの差分に応じてアイドル空気量のフィードバック補正量QFBIを求めているが、このアイドル空気量のフィードバック補正量を所定数サンプリングしたタイミングで、それら所定数のフィードバック補正量の平均値を計算し、その平均値QFBIAVEと、その平均値を計算したタイミングでのアイドル空気量学習値との加重平均値を新たなアイドル空気量学習値として更新する。なお、簡単には平均値QFBIAVEをそのまま新たなアイドル空気量学習値として更新してもかまわない(図示の場合)。このアイドル空気量学習値QTASEEPは、たとえばエンジン停止時にメモリ(たとえばフラッシュメモリ)に保存する。
【0037】
このようにしてアイドル空気量学習値を更新した後は、そのアイドル空気量学習値に対して、ステップ13において流量面積変換係数CCONVA#を乗算することによりスロットル開口面積学習値ATASLNへと変換する。
【0038】
さらにステップ14ではこのスロットル開口面積学習値ATASLNを所定のテーブルを用いてスロットル開度に換算する。
【0039】
このスロットル開度への換算方法については先願装置2(本願とほぼ同時期に提出)によりすでに開示している。この換算方法そのものは本願発明と関係しないので、図5を参照して簡単に説明すると、図5において、図示の曲線は初期状態での流量特性である。
【0040】
▲1▼ 学習値の更新時のスロットル開度をTVOMとすると、このTVOMから垂直に立ち上げた直線と曲線との交点のスロットル開口面積(つまり学習値更新時のスロットル開口面積)AAMを得る。
【0041】
▲2▼ 学習値更新時のスロットル開口面積AAMからATASLNだけ差し引いた値を初期相当開口面積AAIとして求める。
【0042】
▲3▼ この初期相当開口面積AAIより水平に引いた直線と曲線との交点のスロットル開度を初期相当スロットル開度TVOIとして求める。
【0043】
▲4▼ TVOMからTVOIを差し引いた値がスロットル開口面積学習値ATASLNに対応するスロットル開度であり、これをアイドル回転学習開度TASDTVOとして求める。
【0044】
このようにして求めたアイドル回転学習開度TDTVOは、アクセル開度と回転数に応じて定まる上記のスロットル開度基本値に加算することで、最終的なスロットル開度指令値を得る。
【0045】
従来装置における学習値による補正方法が図6中段のように破線特性を上方に平行移動させるものであったのに対して、先願装置2での学習値による補正方法は、図6下段に示したように、破線特性を左方向に平行移動させるものである。言い換えると、従来装置が空気量(つまり開口面積)を補正する方式であるのに対して、先願装置2はスロットル開度を補正する方式となる。従来装置と先願装置2を比較すれば、先願装置2のほうが、A点(学習点)より離れても、初期状態での流量からのズレが小さく抑えられているのがわかる。なお、図6はイメージ図である。
【0046】
このように、本実施形態では、均質ストイキ燃焼への切換に伴う回転変動を考慮し、燃焼切換後の所定ディレイ時間は、学習許可条件が成立したかどうかの判定に進ませないようにしたので、その期間中に燃焼切換に伴う回転変動が生じても、先願装置1と相違して、学習許可条件が不成立となることがなく(したがって学習の機会が失われることがなく)、これによってアイドル空気量学習の学習頻度と学習精度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の制御システム図である。
【図2】先願装置1による燃焼切換時の作用を説明するための波形図である。
【図3】本発明による燃焼切換時の作用を説明するための波形図である。
【図4】アイドル回転学習開度TDTVOの演算を説明するためのフローチャートである。
【図5】スロットル開口面積学習値ATASLNをスロットル開度へと換算する手順を説明するための特性図である。
【図6】スロットル開度に対する流量特性の変化を示す特性図である。
【図7】第1の発明のクレーム対応図である。
【図8】 第2の発明のクレーム対応図である。
【符号の説明】
3 スロットル装置
4 燃料噴射弁
11 コントロールユニット
Claims (3)
- アクチュエータにより駆動されるスロットル弁と、
アクセル開度とエンジン回転数に応じたエンジントルク定常値が得られるスロットル開度基本値を演算する手段と、
前記スロットル弁部の開口面積の経時変化分に対応する学習値を格納する手段と、
アイドル回転数が目標アイドル回転数と一致するようにフィードバック補正量を算出する手段と、
このフィードバック補正量と前記学習値とで前記スロットル開度基本値を補正してスロットル開度指令値を求める手段と、
このスロットル開度指令値を前記アクチュエータに与える手段と、
アイドル回転数が所定の許容範囲に入っていることを回転条件として含めている学習許可条件の成立時であるかどうかを判定する手段と、
学習許可条件の成立時であることが判定されたとき前記フィードバック補正量に基づいて前記学習値を更新する手段と、
を備えるエンジンのアイドル回転学習制御装置において、
運転条件に応じて成層燃焼と均質ストイキ燃焼の燃焼形態を切換えるとともに、アイドル時は成層燃焼となるように燃焼制御を行う手段と、
定常状態であるかどうかを判定する手段と、
定常状態であることが判定されたとき燃焼形態を前記均質ストイキ燃焼に強制的に切換える手段と、
この切換時から所定の期間が経過するまで学習許可条件の成立時であるかどうかの判定時に学習許可条件の一つである前記回転条件を無視させ、所定の期間が経過した後には、学習許可条件の成立時であるかどうかの判定時に前記回転条件を有効とする手段と、
を設けたことを特徴とするエンジンのアイドル回転学習制御装置。 - アクチュエータにより駆動されるスロットル弁と、
アクセル開度とエンジン回転数に応じたエンジントルク定常値が得られるスロットル開度基本値を演算する手段と、
前記スロットル弁部の開口面積の経時変化分に対応する学習値を格納する手段と、
アイドル回転数が目標アイドル回転数と一致するようにフィードバック補正量を算出する手段と、
このフィードバック補正量と前記学習値とで前記スロットル開度基本値を補正してスロットル開度指令値を求める手段と、
このスロットル開度指令値を前記アクチュエータに与える手段と、
を備えるエンジンのアイドル回転学習制御装置において、
運転条件に応じて成層燃焼と均質ストイキ燃焼の燃焼形態を切換えるとともに、アイドル時は成層燃焼となるように燃焼制御を行う手段と、
定常状態であるかどうかを判定する手段と、
定常状態であることが判定されたとき燃焼形態を前記均質ストイキ燃焼に強制的に切換える手段と、
この切換時から所定の期間が経過するまで学習許可条件の成立時であるかどうかの判定を禁止し、所定の期間が経過した後に学習許可条件の成立時であるかどうかを判定する手段と、
学習許可条件の成立時であることが判定されたとき前記フィードバック補正量に基づいて前記学習値を更新する手段と、
を設けたことを特徴とするエンジンのアイドル回転学習制御装置。 - 前記運転許可条件には、アイドル回転数が所定の許容範囲に入っていることを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のエンジンのアイドル回転学習制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35166997A JP3680528B2 (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | エンジンのアイドル回転学習制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35166997A JP3680528B2 (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | エンジンのアイドル回転学習制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11182305A JPH11182305A (ja) | 1999-07-06 |
JP3680528B2 true JP3680528B2 (ja) | 2005-08-10 |
Family
ID=18418828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35166997A Expired - Lifetime JP3680528B2 (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | エンジンのアイドル回転学習制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3680528B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4251109B2 (ja) | 2004-04-27 | 2009-04-08 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
JP4453566B2 (ja) | 2005-02-04 | 2010-04-21 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
JP2009221881A (ja) * | 2008-03-13 | 2009-10-01 | Yanmar Co Ltd | エンジン |
-
1997
- 1997-12-19 JP JP35166997A patent/JP3680528B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11182305A (ja) | 1999-07-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6024069A (en) | Controller for an internal combustion engine | |
JP3680500B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP3815006B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP3536606B2 (ja) | 直噴火花点火式内燃機関の燃料噴射制御装置 | |
JPH1122609A (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP3680492B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP3971004B2 (ja) | 内燃機関の燃焼切換制御装置 | |
JPH10339215A (ja) | エンジンのegr制御装置 | |
US6379280B1 (en) | Control system for internal combustion engine | |
JP3654010B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP3445500B2 (ja) | 電制スロットル式内燃機関のアイドル回転学習制御装置 | |
JPH10339148A (ja) | エンジンの吸気制御装置 | |
JP3680528B2 (ja) | エンジンのアイドル回転学習制御装置 | |
JP3805574B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP3595112B2 (ja) | エンジンのアイドル回転学習制御装置 | |
JP3491019B2 (ja) | 電制スロットル式内燃機関のアイドル回転学習制御装置 | |
JP3767202B2 (ja) | エンジンの制御装置 | |
JP3546742B2 (ja) | 内燃機関の吸入空気量制御装置 | |
JP2004124899A (ja) | エンジンの制御装置 | |
JP3514072B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP3507321B2 (ja) | エンジンのアイドル回転学習制御装置 | |
JP3875384B2 (ja) | エンジンのアイドル回転学習制御装置 | |
JP3775100B2 (ja) | エンジンの制御装置 | |
JP3569633B2 (ja) | 内燃機関のアイドル回転学習制御装置 | |
JP2004138078A (ja) | エンジンのアイドル回転学習制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040302 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040427 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050426 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050509 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080527 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090527 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090527 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100527 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100527 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110527 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130527 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527 Year of fee payment: 9 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |