JP3679876B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体(車両)に装着され、衝突時に乗員の安全を保護するエアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は従来のエアバッグを起動するエアバッグ装置の主要回路構成を示す構成図である。
1は加速度センサ/処理部で、半導体加速度センサ及びその周辺回路から構成され、加速度に応じてその出力信号がデジタル処理し易いように加工処理し、マイコン7に出力するように構成される。
【0003】
2は点火回路部で、大電流スイッチングトランジスタTrを含む半導体集積回路及びその周辺回路から構成され、マイコン7からの入力信号(dライン)に応じてトランジスタTrのスイッチON動作を行う電子スイッチ(常時OFF)であり、その出力はスクイブ3に供給される構成である。
3はスクイブで、エアバッグを急速膨張させる爆発部材及び電気的にこれを急速加熱するヒーター部、そして、該ヒーターに通電する2本のリード線等から構成され、該2本の内の1本は電力を供給する供給側(上流側)に接続され、他の1本は接地側(下流側)に接続される。
【0004】
4はダイアグノシス回路部で、コンパレータ等の半導体集積回路から構成され、本エアバッグ装置の回路や回路部材が正常であるか否かをマイコン7の指令に応じて自動的にチェックし、その結果がマイコン7で判定され、正常でない場合はランプ駆動部を介して警報ランプ6を点灯させると共に点火回路部への出力が禁止され、スクイブ3が誤って点火しないようにマイコン7が作動するように構成される。
【0005】
5はランプ駆動部で、スイッチングトランジスタ等の半導体集積回路及びその周辺回路から構成され、マイコン7からの入力信号に応じて警報ランプ6の接地側を接地するように出力される。
6は警報ランプで、ウォーニング・インジケータ・ランプの表示板(ランプフィルタ)の中にコンビネーションランプハウスと自動車用小形電球等から構成される。
【0006】
7はマイコンで、ROMやレジスタ、演算部、入出力ポート等の半導体集積回路及びその周辺回路から構成され、加速度センサ/処理部1から入力する加速度信号に基づき予め規定された条件と比較判定され、その判定結果で点火回路部2に点火信号が出力される。
8は昇圧レギュレータで、パワースイッチングトランジスタ及びそのトランジスタのON/OFF駆動用マルチバイブレータ回路とその制御回路等の半導体集積回路から構成され、イグニションスイッチS1を介してバッテリーBから供給される直流電圧をピーク値が大きい振動電圧(コイルLを流れる過渡電流による)に変換し、ダイオードDiで整流して高圧の直流電圧が出力されるように構成される。
【0007】
9はVCCレギュレータで、トランジスタと定電圧ダイオード等の半導体集積回路とその周辺回路で、入力電圧に変動があっても出力電圧が一定となるように構成され、バックアップコンデンサ10の蓄電電圧が入力され、VCCレギュレータ9で安定化された出力電圧がマイコン7に供給される。
10はバックアップコンデンサで、大容量(例えば数千μF)の電解コンデンサで構成され、搭載車の走行に先立ち、イグニションスイッチS1がONされた時の突入電流を制限する突入電流制限抵抗Rを介して前記ダイオードDiの出力電圧が充電され、衝突時に、仮にバッテリーBが外れた場合でも本エアバッグ装置が作動するような短い時間内はバックアップコンデンサ10からの蓄電電圧で本エアバッグ装置の作動エネルギーが供給されるように構成される。
【0008】
11はその他の機能部で、ダイオードやトランジスタ等のインターフェース回路から構成され、サイドエアバッグとの通信回路等の機能が構成される。
S2はセーフィングセンサスイッチで、機械的な慣性力スイッチ等で構成され、規定された加速度が本ECUに加えられた場合に規定された時間にONとなるように構成され、微小な加速度ではセーフィングセンサスイッチS2はONとならず、点火回路が衝突ではない何らかの理由により瞬時ONとなった場合(点火回路の誤動作/警報ランプの瞬時点灯等)でもスクイブ3は点火しないように、つまり、衝突による加速度信号に応じた点火信号とセーフィングセンサスイッチS2のON状態とが同時に発生した場合に限りスクイブ3が点火するように構成されるので、点火が不必要なときの誤った点火作動を防止し、走行中の安全性が確保されるように構成される。
【0009】
以上の回路構成での点火動作を説明する。
加速度センサ/処理部1から衝突により出力する加速度信号がマイコン7に入力し、予め規定された信号の時間軸に対する形状とこの入力した加速度信号とがが比較判定され、判定結果がマイコン7の出力ポートdから点火回路部2を駆動する駆動信号として出力され、点火回路部2に入力し、点火回路部2が導通されバックアップコンデンサ10に蓄電された電圧が点火回路部2を介してスクイブ3の前記上流線に印加される。
【0010】
一方、セーフィングセンサスイッチS2は、衝突によりONとなるので、スクイブ3の下流線はスイッチS2を介して接地され、バックアップコンデンサの放電電流によりスクイブ3は加熱され点火される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、現在実用化され普及途上の段階であるが、エアバッグ装置は衝突時の乗員の安全保護が目的とされているものとして、衝突時に確実なスクイブの点火が行われることは勿論のこと、非衝突時には誤った点火が発生することのないように、本装置の信頼性確保は重要であり、対応手段として回路の冗長度を増加する等の手段が講じられているが、尚、使用されている半導体装置等の部材的にも必ずしも信頼性が十分であるとは言えず、本発明はこのような信頼性の問題を改善しようとするもので、さらにエアバッグ装置の信頼性の向上を安価で如何に実現するかが課題である。
【0012】
即ち、スクイブを点火するには数Aの大電流を流す必要があり、これを駆動する点火トランジスタの内部は消費電力の増大を招く。
また点火回路に電流を供給する昇圧レギュレータやVCCレギュレータも大電流を供給するには大電力を消費するため、例えば点火時に点火回路及び昇圧レギュレータに大きな熱エネルギーが発生する。
【0013】
従ってこのような回路をLSIで1チップ化するとLSIが熱破壊を起こす可能性があり、1チップ化することは熱的な制限により困難となる。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車両に設けられ、該車両の衝突時にスクイブを点火してエアバッグを展開させるエアバッグ装置において、前記スクイブを点火させるための点火スイッチング回路と、電源電圧を昇圧する昇圧レギュレータと、前記昇圧レギュレータからの電力をバックアップし、前記スクイブの点火時にスクイブに電力を供給するバックアップ手段と、前記スクイブの点火時において前記昇圧レギュレータの駆動を停止させる駆動停止手段とを備え、前記点火スイッチング回路と前記昇圧レギュレータとは1つの半導体チップに集積されていることを特徴とする。
【0015】
また、車両に設けられ、該車両の衝突時にスクイブを点火してエアバッグを展開させるエアバッグ装置において、前記スクイブを点火させるための点火スイッチング回路を含む点火動作手段と、電源電圧を昇圧する昇圧レギュレータを含む電源供給手段と、前記昇圧レギュレータからの電力をバックアップし、前記スクイブの点火時にスクイブに電力を供給するバックアップ手段と、前記スクイブの点火時において前記昇圧レギュレータの駆動を停止させる駆動停止手段とを備え、前記点火スイッチング回路と前記昇圧レギュレータとは1つの半導体チップに集積されていることを特徴とする。
【0016】
また、前記点火動作手段は、前記スクイブと前記電源供給手段との間に介在し、該スクイブに電力経路を供給する単一のスイッチング回路、及び前記車両の衝突時に点火信号を出力して該スイッチング回路を閉状態にさせる点火制御回路とを含むものであって、前記駆動停止手段は、前記点火信号の出力時に前記昇圧レギュレータの駆動を停止させるものであることを特徴とする。
【0017】
また、前記点火動作手段は、前記スクイブと前記電源供給手段との間に介在し、該スクイブに電力経路を供給する複数のスイッチング回路、及び前記車両の衝突時に複数の点火信号を出力してそれぞれのスイッチング回路を閉状態にさせる点火制御回路とを含むものであって、前記駆動停止手段は、前記複数の点火信号が全て出力される時に前記昇圧レギュレータの駆動を停止させるものであることを特徴とする。
【0018】
また、前記スクイブが複数設けられ、前記点火動作手段は、各スクイブと前記電源電圧供給手段との間に介在し、該スクイブに電力経路を供給する単一のスイッチング回路を有する複数の点火系、及び前記車両の衝突時に少なくとも1つの点火系における単一のスイッチング回路に点火信号を出力して該単一のスイッチング回路を閉状態にさせる点火制御回路とを含むものであって、前記駆動停止手段は、前記少なくとも1つの点火系における単一のスイッチング回路に点火信号が出力される時に前記昇圧レギュレータの駆動を停止させるものであることを特徴とする。
【0019】
また、前記スクイブが複数設けられ、前記点火動作手段は、各スクイブと前記電源電圧供給手段との間に介在し、該スクイブに電力経路を供給する複数のスイッチング回路を有する複数の点火系、及び前記車両の衝突時に少なくとも1つの点火系における前記複数のスイッチング回路に対応して、複数の点火信号をそれぞれ出力して該複数のスイッチング回路を閉状態にさせる点火制御回路とを含むものであって、前記駆動停止手段は、前記少なくとも1つの点火系における複数のスイッチング回路に対応して、前記複数の点火信号が全て出力される時に前記昇圧レギュレータの駆動を停止させるものであることを特徴とする。
【0020】
また、電源供給により駆動し、前記エアバッグ装置の異常を示すランプを点灯制御するランプ駆動手段、前記電源供給により駆動し、外部との通信制御を行う通信制御手段の少なくとも一方を含む非点火動作手段を備え、前記駆動停止手段は、前記スクイブの点火時において電源供給手段及び、前記ランプ駆動手段と前記通信制御手段の少なくとも一方の駆動を停止させてなるものであることを特徴とする。
【0021】
また、前記点火動作手段は、前記スクイブと前記電源供給手段との間に介在し、該スクイブに電力経路を供給するスイッチング回路、及び前記車両の衝突時に点火信号を出力して該スイッチング回路を閉状態にさせる点火制御回路とを含むものであって、前記電源供給手段は前記電源電圧を昇圧して、該昇圧した電源電圧を電力として前記スクイブに与える昇圧レギュレータ、及び前記電源電圧を所定電圧に維持して、該維持した所定電圧を電力として前記点火制御回路に与える電源レギュレータとを含むものであって、前記バックアップ手段は、前記昇圧レギュレータにより昇圧された電力をバックアップする第1のバックアップ手段と、前記電源レギュレータにより維持された電力をバックアップする第2のバックアップ手段とを含むものであって、前記駆動停止手段は、前記点火信号の出力時に前記昇圧レギュレータ又は/及び電源レギュレータの駆動を停止させるものであることを特徴とする。
【0022】
また、前記点火動作手段は、前記スクイブと前記電源供給手段との間に介在し、該スクイブに電力経路を供給するスイッチング回路、及び前記車両の衝突時に点火信号を出力して該スイッチング回路を閉状態にさせる点火制御回路とを含むものであって、前記スイッチング回路に、所定以上の電流が流れたことを検出する電流検出手段を備え、前記駆動停止手段は、前記電流検出手段により所定以上の電流が検出され、且つ前記スクイブの点火時のみ前記電源供給手段の駆動を停止させるものであることを特徴とする。
【0023】
また、前記点火動作手段は、前記スクイブと前記電源供給手段との間に介在し、該スクイブに電力経路を供給するスイッチング回路、及び前記車両の衝突時に点火信号を出力して該スイッチング回路を閉状態にさせる点火制御回路とを含むものであって、外部から入力される禁止信号を検出する禁止信号検出手段と、前記禁止信号検出手段により前記禁止信号が検出された時には、前記駆動停止手段の動作を禁止する禁止手段とを備えたことを特徴とする。
【0024】
【実施例】
次に、本発明の第1の実施例について説明する。
図1は本発明の第1実施例の回路構成を示す構成図である。
尚、図10に示した構成と同様の回路構成については、同一の番号を付し、詳細な説明は省略する。
【0025】
同図の鎖線内はエアバッグの起動を制御する電子制御ユニット(ECU)の内部回路を示し、鎖線外の自動車に搭載されるバッテリーBと車の走行中は常にONとなるイグニションスイッチS1、インスツルメントパネル等に取り付けられる警報ランプ6、エアバッグ本体に仕込まれた爆発部材(スクイブ)3の起爆リード線とが該ECUに図示せぬコネクタを介して電気的に接続される。
【0026】
該ECUは図示の各ブロックのような電子部材等が耐熱性プリント基板上に搭載され、防塵と放熱、車両への取り付け部材等を兼ねた筐体に収容される。
該電子部材は後述する半導体の自己発熱による信頼性の保護のために前記筐体を介して放熱される。
8は昇圧レギュレータで、パワースイッチングトランジスタ及びそのトランジスタのON/OFF駆動用マルチバイブレータ回路とその制御回路等を含む半導体集積回路(LSI)から構成される。
【0027】
ラインaは該スイッチングトランジスタを駆動する駆動用マルチバイブレータ回路等へバッテリーBからの直流が供給される。
ラインbはコイルLに接続され、また、該パワースイッチングトランジスタを介して該トランジスタがON時に接地され、OFF時に開放される構成であり、該マルチバイブレータの動作中はコイルLの電流がスイッチイングされた過渡電流で生じた振動電圧がこのbラインに発生し、ダイオードDiで該振動電圧が整流され、そして、この整流された脈流出力はコンデンサC1で該振動電圧のピーク値近くの値に平滑され前記直流供給電圧よりも高い出力電圧(例えば15V乃至25V程度)が得られる。
【0028】
前記パワースイッチングトランジスタのスイッチング動作中はターンON時のコレクタの熱損失により発熱を伴うので熱伝導や熱対流が良好となるようなプリント基板上に配置される。
ラインcはこの平滑された直流電圧が昇圧レギュレータ8内の制御回路に入力し、基準電圧と比較され、例えば該マルチバイブレータの振動周期やデューティ比が制御されることにより、ラインc上の電圧が一定に保持され、この電圧により抵抗Rを介してバックアップコンデンサ10を充電するように構成される。
【0029】
S3は昇圧レギュレータ8の電源電流を遮断するのを目的とする充電停止スイッチで、例えばスイッチングトランジスタ等で構成され、常時はON状態であり、マイコン7の点火信号出力ラインdから入力する点火信号が充電停止スイッチS3のON/OFFをH又はLレベルで制御する制御端子に入力された時にONとなるように構成される。
【0030】
また、充電停止スイッチS3は昇圧レギュレータ8を構成する前記半導体集積回路(LSI)に含めることも可能である。
尚、本ECUの構成の中で昇圧レギュレータ8及び点火回路部2、ランプ駆動部5、VCCレギュレータ9、その他の機能部11の各半導体回路等は1つの半導体チップに集積され、所謂ワンチップLSIとして構成される。
【0031】
本実施例では、このようなLSIの信頼性に影響を及ぼすLSIの動作中の温度を可及的に低下させることを目的に構成された回路であり、次のような動作が行われる。
加速度センサ/処理部1から衝突により出力される加速度信号がマイコン7に入力され、マイコン7の予め規定された点火信号出力条件と該加速度信号とが比較判定され、判定結果がマイコン7の出力ポートdから点火回路部2を駆動する点火信号として出力され、点火回路部2に入力し、点火回路部2が導通されバックアップコンデンサ10に蓄電された電圧が点火回路部2を介してスクイブ3に印加される。
【0032】
また、セーフィングセンサスイッチS2は、衝突によりONとなるので、スクイブ3はバックアップコンデンサの放電電流により加熱され点火される。
ここで、マイコン7の出力ポートdから出力する前記点火信号の一部は充電停止スイッチS3のスイッチ動作制御端子に入力し、前記点火信号に応じて充電停止スイッチS3がOFFされ、昇圧レギュレータ8の動作が停止されるので、充電が停止され、昇圧レギュレータ8の発熱が停止される。
【0033】
一方、この時点で、これまで充電されたバックアップコンデンサ10の蓄電電圧は点火回路部2内のスイッチングトランジスタTrに大電流を流し、スクイブ3を点火するための放電が行われるが、該トランジスタTrが発熱されることになる。
従って、ECU内の最大発熱時点となる点火信号の発生時点では、前記ワンチップLSIの内部発熱は昇圧レギュレータ8の発熱の停止分が軽減される。
【0034】
本実施例によれば、衝突時には不要の昇圧レギュレータの動作を停止させる停止回路を追加することにより、LSIの内部発熱を軽減させ、装置の寸法や重量を変更することなく、僅かの追加コストでエアバッグ専用のLSIの信頼性を一層高めることが可能となる。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。
【0035】
本実施例ではエアバッグ装置の製造上又は移動体への装着上の不正常な事態(例えば点火出力リード端子の電源側又は接地側への短絡等)の想定に基づき、これに対応する回路を備えたECUであり、このECUに用いられるエアバッグ専用の第1実施例と同様の各機能部を集積するLSIの信頼性を向上する回路構成に特徴がある。
【0036】
図2は第2実施例の回路構成を示す構成図である。
尚、図1に示した構成と同様の回路構成については、同一の番号を付し、詳細な説明は省略する。
2は点火回路部で、図1に示す点火回路部2が本図では更に誤った動作(衝突が起こらないのにスクイブ3が点火される)を減少させるように、2系統の大電流スイッチングトランジスタTr1とTr2を有し、入力は各々のトランジスタに分別された点火信号がマイコン7の点火信号出力ポートd及びポートeから入力され、一方、出力は前記入力に応じて大電流スイッチングトランジスタTr1とTr2に分別された2個の電子スイッチで構成され、スクイブ3との接続はセーフィングセンサスイッチS2からトランジスタTr1を経由し、スクイブ3の一方のリード線(上流線)、そして、スクイブ3の他方のリード線(下流線)からトランジスタTr2を経由し、接地される。
【0037】
7はマイコンで、ROMやレジスタ、演算部、入出力ポート等の半導体集積回路及びその周辺回路から構成され、加速度センサ/処理部1から入力する加速度信号に基づき予め規定された条件と比較判定され、その判定結果で点火回路部2に2系統の点火回路をON駆動する点火信号が出力される。
21は同時性検出部で、AND回路等から構成され2系統の信号入力端子を備え、この両端子に同時に入力信号が与えられると出力信号が出力され、両端子のいずれか1つに入力信号が与えられた場合は出力されないように構成され、マイコン7の出力ポートd及びポートeに接続され、同時性検出部21の出力は充電停止スイッチS3の制御端子に接続される。
【0038】
以上の構成による本実施例の動作を説明する。
加速度センサ/処理部1から衝突により出力する加速度信号がマイコン7に入力され、マイコン7の予め規定された点火信号出力条件と該加速度信号とが比較判定され、判定結果がマイコン7の出力ポートd及びポートeから点火回路部2の前記2系統の入力端子に入力され、この入力が同時(いづれか一方ではなく)であれば点火回路部2の各トランジスタTr1、Tr2が導通されバックアップコンデンサ10に蓄電された電圧が点火回路部2を介してスクイブ3に印加され、スクイブ3が点火される(セーフィングセンサスイッチS2の作動は第1実施例と同様で説明を省略)。
【0039】
そして、マイコン7の出力ポートd及びポートeに出力された前記点火信号の各一部は同時性検出部21に入力され、この入力が同時(いづれか一方ではなく)であれば、同時性検出部21から充電を停止する停止信号が充電停止スイッチS3の制御端子に出力され、この点火信号に応じて充電停止スイッチS3がOFFされ、昇圧レギュレータ8の動作が停止されるので、充電が停止され、昇圧レギュレータ8の発熱が停止される。
【0040】
従って、この時点で第1実施例と同様に昇圧レギュレータの温度を低減することができるので、本実施例のエアバッグ専用LSIの信頼性を向上することが可能である。
次に、本発明の第3の実施例について説明する。
本実施例では2個のエアバッグを作動させるエアバッグ装置で、第1実施例の変形であり、これに対応する回路を備えたECUに用いられるエアバッグ専用の第1実施例と同様な各機能部を集積するLSIの信頼性を向上する回路構成に特徴がある。
【0041】
図3は第3実施例の回路構成を示す構成図である。
尚、図1及び図2に示した構成と同様の回路構成については、同一の番号を付し、詳細な説明は省略する。
2は点火回路部、そして4はダイアグノシス回路部で、各々同一の回路を2つ宛に備えられる。
【0042】
7はマイコンで、2つの系統の出力ポートd及びポートeが備えられ、衝突時には各ポートからの点火信号が各点火回路部2に対応して出力されるように構成される。
31は最小数検出部で、OR回路等から構成され2系統の信号入力端子を備え、この両端子のいづれか1つか又は両端子に同時に入力信号が与えられると出力信号が出力され、両端子のいずれにも入力信号が与えられない場合は出力されないように構成され、マイコン7の出力ポートd及びポートeに接続され、最小数検出部31の出力は充電停止スイッチS3の制御端子に接続される。
【0043】
以上の構成による本実施例の動作を説明する。
加速度センサ/処理部1から衝突により出力する加速度信号がマイコン7に入力され、マイコン7の予め規定された点火信号出力条件と該加速度信号とが比較判定され、判定結果がマイコン7の出力ポートd又は/及びポートeから点火回路部2の前記2系統の入力端子に点火信号が入力され、この入力に応じて各点火回路部2の各トランジスタTr1、Tr2が導通されバックアップコンデンサ10に蓄電された電圧が点火回路部2を介してスクイブ3に印加され、スクイブ3が点火される(セーフィングセンサスイッチS2の作動は第1実施例と同様で説明を省略)。
【0044】
そして、マイコン7の出力ポートd又は/及びポートeに出力された前記点火信号の各一部は最小数検出部31に入力され、この入力がいづれか一方/又は同時であれば、最小数検出部31から充電を停止する停止信号が充電停止スイッチS3の制御端子に出力され、前記点火信号に応じて充電停止スイッチS3がOFFされ、昇圧レギュレータ8の動作が停止されるので、充電が停止され、昇圧レギュレータ8の発熱が停止される。
【0045】
従って、この時点で第1実施例と同様に昇圧レギュレータの温度を低減することができるので、本実施例のエアバッグ専用LSIの信頼性を向上することが可能である。
次に、本発明の第4の実施例について説明する。
本実施例では2個のエアバッグを作動させるエアバッグ装置で、第2実施例及び第3実施例の変形であり、これに対応する回路を備えたECUに用いられるエアバッグ専用の第1実施例と同様の各機能部を集積するLSIの信頼性を向上する回路構成に特徴がある。
【0046】
図4は第4実施例の回路構成を示す構成図である。
尚、図1乃至図3に示した構成と同様の回路構成については、同一の番号を付し、詳細な説明は省略する。
2は点火回路部で、図2に示した点火回路部2と同一の回路を2つ宛に備えられる。
【0047】
つまり、本例では点火回路2は一対の信号入力端子を2組及び一対の出力端子が2組備えられる〔大電流トランジスタTr1、Tr2とで一対の(2個)の電子スイッチが構成され、他の大電流トランジスタTr3、Tr4とで一対の(2個)の電子スイッチが構成される〕。
7はマイコンで、4つの系統の出力ポートd、e、f、gの各ポートが備えられ、且つ出力ポートdとポートeは一対(1つのスクイブ3を作動させるための)となり、また、出力ポートfとポートgは一対(他の1つのスクイブ3を作動させるための)となるように構成される。
【0048】
42は同時性検出部で、図2に示した同時性検出部21のAND回路等と同一の回路を2つ宛に備えられる。
そして、各同時性検出部42の各々の入力端子はマイコン7から出力される前記一対の出力ポート(d/e)及び他の一対の出力ポート(f/g)に接続される。
【0049】
また、各同時性検出部42の各出力端子はラインh及びラインiを経て最小数検出部31の各入力端子に接続される。
以上の構成による本実施例の動作を説明する。
加速度センサ/処理部1から衝突により出力する加速度信号がマイコン7に入力され、マイコン7の予め規定された点火信号出力条件と該加速度信号とが比較判定され、判定結果がマイコン7の出力ポートd及びポートeから点火回路部2の前記1対の入力端子(Tr1/Tr2)に点火信号が入力され、また、マイコン7の出力ポートf及びポートgから点火回路部2の他の前記1対(Tr3/Tr4)の各々の入力端子に点火信号が入力されこの入力に応じて各点火回路部2の各トランジスタTr1/Tr2及びトランジスタTr3/Tr4が導通されバックアップコンデンサ10に蓄電された電圧が点火回路部2を介して各スクイブ3に印加され、各スクイブ3が点火される(セーフィングセンサスイッチS2の作動は第1実施例と同様で説明を省略)。
【0050】
そして、マイコン7の出力ポートd又は/及びポートeに出力された前記点火信号の各一部は最小数検出部31に入力され、この入力がいづれか一方/又は同時であれば、最小数検出部31から充電を停止する停止信号が充電停止スイッチS3の制御端子に出力され、前記点火信号に応じて充電停止スイッチS3がOFFされ、昇圧レギュレータ8の動作が停止されるので、充電が停止され、昇圧レギュレータ8の発熱が停止される。
【0051】
従って、この時点で第1実施例と同様に昇圧レギュレータの温度を低減することができるので、本実施例のエアバッグ専用LSIの信頼性を向上することが可能である。
次に、本発明の第5の実施例について説明する。
本実施例では衝突時に第1実施例の昇圧レギュレータ8の動作が停止されると共に後述するスクイブを点火するのに直接関係しない機能部の動作も停止され、それらの回路からの発熱を停止するように構成され、これに対応する回路を備えたECUに用いられるエアバッグ専用の第1実施例と同様の各機能部を集積するLSIの信頼性を向上する回路構成に特徴がある。
【0052】
図5は第5実施例の回路構成を示す構成図である。
尚、図1乃至図4に示した構成と同様の回路構成については、同一の番号を付し、詳細な説明は省略する。
51はその他の機能部(A)で、ダイオードやトランジスタ等のインターフェース回路から構成され、例えば、本ECUに内蔵された加速度センサ以外にECUの外部に設けられる外部加速度センサからの加速度信号等を受入れる機能が備えられる。
【0053】
S4及びS5は電子スイッチで、S3と同様にスイッチングトランジスタとその周辺回路が用いられ常時はスイッチONの動作として構成され、スイッチのON/OFF動作をH又はLレベルで制御する制御端子が備えられる。
以上の構成による本実施例の動作を説明する。
加速度センサ/処理部1から衝突により出力する加速度信号がマイコン7に入力され、マイコン7の予め規定された点火信号出力条件と該加速度信号とが比較判定され、判定結果がマイコン7の出力ポートdから点火回路部2を駆動する点火信号として出力され、点火回路部2に入力し、点火回路部2が導通されバックアップコンデンサ10に蓄電された電圧が点火回路部2を介してスクイブ3に印加される。
【0054】
一方、マイコン7の出力ポートdから出力する前記点火信号の一部は充電停止スイッチS3及び電子スイッチS4、S5の各スイッチ動作を制御する前記制御端子に入力し、前記点火信号に応じて充電停止スイッチS3及び電子スイッチS4、S5がOFFされ、昇圧レギュレータ8及びランプ駆動部5、その他の機能部(A)51の各動作が停止されるので、昇圧レギュレータ8及びランプ駆動部5、その他の機能部(A)の発熱が停止される。
【0055】
本実施例によれば、衝突時のスクイブ点火時以後はもはや不要の昇圧レギュレータ回路及びランプ駆動回路、その他の機能回路の各動作を制御する各電子スイッチを追加することにより、LSIの内部発熱を軽減させ、装置の寸法や重量を変更することなく、僅かの追加コストでエアバッグ専用のLSIの信頼性を更に高めることが可能となる。
【0056】
次に、本発明の第6の実施例について説明する。
本実施例では衝突時に第5実施例の昇圧レギュレータ8及びスクイブを点火するのに直接関係しない機能部の動作の停止に加え、更に、VCCレギュレータ9の動作が停止されるように構成され、それらの回路からの発熱が停止されるように構成され、これに対応する回路を備えたECUに用いられるエアバッグ専用の第1実施例と同様の各機能部を集積するLSIの信頼性を向上する回路構成に特徴がある。
【0057】
図6は第6実施例の回路構成を示す構成図である。
尚、図1乃至図5に示した構成と同様の回路構成については、同一の番号を付し、詳細な説明は省略する。
61はバックアップコンデンサ(A)で、大容量の電解コンデンサで構成され、VCCレギュレータ9から出力される安定化電圧で充電/蓄電され、マイコン7及びその他の機能部(A)51への直流電源として電圧が供給される。
【0058】
S6は充電停止スイッチ(第2の充電停止手段)で、S3と同様にスイッチングトランジスタとその周辺回路が用いられ常時はスイッチONの動作として構成され、スイッチのON/OFF動作をH又はLレベルで制御する制御端子が備えられる。
以上の構成による本実施例の動作を説明する。
【0059】
加速度センサ/処理部1から衝突により出力する加速度信号がマイコン7に入力され、マイコン7の予め規定された点火信号出力条件と該加速度信号とが比較判定され、判定結果がマイコン7の出力ポートdから点火回路部2を駆動する点火信号として出力され、点火回路部2に入力し、点火回路部2が導通されバックアップコンデンサ10に蓄電された電圧が点火回路部2を介してスクイブ3に印加される。
【0060】
一方、マイコン7の出力ポートdから出力する前記点火信号の一部は充電停止スイッチS3、S6及び電子スイッチS4、S5の各スイッチ動作を制御する前記制御端子に入力し、前記点火信号に応じて充電停止スイッチS3、S6及び電子スイッチS4、S5がOFFされ、昇圧レギュレータ8及びVCCレギュレータ9、ランプ駆動部5、その他の機能部(A)51の各動作が停止されるので、昇圧レギュレータ8及びVCCレギュレータ9、ランプ駆動部5、その他の機能部(A)の発熱が停止される。
【0061】
本実施例によれば、衝突時のスクイブ点火時以後はもはや不要の昇圧レギュレータ回路及びVCCレギュレータ回路、ランプ駆動回路、その他の機能回路の各動作を制御する各電子スイッチ及びバックアップコンデンサ(A)を追加することにより、LSIの内部発熱を軽減させ、僅かの追加コストでエアバッグ専用のLSIの信頼性を更に高めることが可能となる。
【0062】
次に、本発明の第7の実施例について説明する。
本実施例では、点火回路部2を構成するLSIが温度検知部を備え、規定され温度が該温度検知部で検知され、且つ、点火回路部へ入力する点火信号が入力した時に限定して昇圧レギュレータの動作が停止され、これに対応する回路を備えたECUであり、このECUに用いられるエアバッグ専用の第1実施例と同様の各機能部を集積するLSIの信頼性を向上する回路構成に特徴がある。
【0063】
図7は第7実施例の回路構成を示す構成図である。
尚、図1乃至図6に示した構成と同様の回路構成については、同一の番号を付し、詳細な説明は省略する。
71は温度検知部で、前記LSIの内部に形成された半導体ダイオードとその周辺回路から構成され、温度検知部71から規定された範囲の高い温度が検出される時、温度信号がラインhを経由して同時性検出部21の一方の入力端子に出力される。
【0064】
また、同時性検出部21の他方の入力端子はマイコン7の出力ポートdから衝突が判断されて出力される点火信号の一部が入力されるように構成される。
そして、前記温度信号と該点火信号とが同時性検出部21の両入力端子に同時に入力される場合には、同時性検出部21から充電を停止する停止信号が充電停止スイッチS3のON/OFF制御端子に出力され、昇圧レギュレータ8の昇圧スイッチング動作が停止されるので、昇圧レギュレータ8の発熱が停止される。
【0065】
本実施例によれば、本ECUの周囲温度が低くLSIの熱破壊等の問題が起きる可能性が低い場合は充電を停止する停止信号が出力されないように構成され、むやみに回路動作が停止してしまうのを防止できるため、例えば軽負荷である前記LSIの試験を容易にする試験性が向上される。
また、衝突時のスクイブ点火時以後はもはや不要の昇圧レギュレータ回路の動作を制御する電子スイッチ及び温度検知回路を追加することにより、LSIの内部発熱を軽減させ、装置の寸法や重量を変更することなく、僅かの追加コストでエアバッグ専用のLSIの信頼性を更に高めることが可能となる。
【0066】
次に、本発明の第8の実施例について説明する。
本実施例では、点火回路部2を構成するLSIが電流検知部を備え、規定され電流が該電流検知部で検知され、且つ、点火回路部へ入力する点火信号が入力した時に限定して昇圧レギュレータの動作が停止され、これに対応する回路を備えたECUであり、このECUに用いられるエアバッグ専用の第1実施例と同様の各機能部を集積するLSIの信頼性を向上する回路構成に特徴がある。
【0067】
図8は第8実施例の回路構成を示す構成図である。
尚、図1乃至図7に示した構成と同様の回路構成については、同一の番号を付し、詳細な説明は省略する。
81は電流検知部で、前記LSIの内部に形成されたトランジスタとその周辺回路から構成され、電流検知部81により、点火トランジスタTrに所定以上の電流が流れたことが検出されると、電流信号がラインhを経由して同時性検出部21の一方の入力端子に出力される。
【0068】
また、同時性検出部21の他方の入力端子はマイコン7の出力ポートdから衝突が判断されて出力される点火信号の一部が入力されるように構成される。
そして、前記電流信号と該点火信号とが同時性検出部21の両入力端子に同時に入力される場合には、同時性検出部21から充電を停止する停止信号が充電停止スイッチS3のON/OFF制御端子に出力され、昇圧レギュレータ8の昇圧スイッチング動作が停止されるので、昇圧レギュレータ8の発熱が停止される。
【0069】
本実施例によれば、前記LSIを小電流での回路チェック時等でLSIの熱破壊等の問題が起きる可能性が低い場合は充電を停止する停止信号が出力されないように構成され、むやみに回路動作を停止してしまうのを防止できるため、例えば軽負荷である前記LSIの試験を容易にする試験性が向上される。
また、衝突時のスクイブ点火時以後はもはや不要の昇圧レギュレータ回路の動作を制御する電子スイッチ及び電流検知回路を追加することにより、LSIの内部発熱を軽減させ、装置の寸法や重量を変更することなく、僅かの追加コストでエアバッグ専用のLSIの信頼性を更に高めることが可能となる。
【0070】
次に、本発明の第9の実施例について説明する。
図9は第9実施例の回路構成を示す構成図である。
尚、図1乃至図8に示した構成と同様の回路構成については、同一の番号を付し、詳細な説明は省略する。
同時性検出部21の一方の入力端子はマイコン7の出力ポートdに接続され、同時性検出部21の他方の入力端子は充電を停止する停止信号が同時性検出部21から出力するのを禁止する禁止信号(ハイレベル)が、外部から使用者により選択的に入力されるように試験用コネクタ回路等(図示せず)に接続される。
【0071】
そして、前記LSIを試験する場合、加速度センサ/処理部1から疑似衝突信号をマイコン7に伝え、マイコン7から出力する疑似点火信号と図示せぬ試験手段から出力する前記禁止信号とが同時又は非同時(試験のプログラムに応じ)のタイミングが選択されて同時性検出部12に入力される。
このタイミング選択で、昇圧レギュレータ8の動作が継続又は停止され、前記LSI内の点火トランジスタTrの温度上昇がない状態での試験が行われる。
【0072】
本実施例によれば、前記LSIを小電流での回路チェックが行われるので、LSIの熱破壊等の問題が起きる可能性が低減可能となる。
また禁止信号を出力することにより、むやみに回路動作が停止してしまうのを防止できるため、例えば軽負荷である前記LSIの試験を容易にする試験性が向上される。
【0073】
尚、以上の実施例では昇圧レギュレータの駆動停止を中心に説明したが、特にこれに限らず、点火動作に影響なく、且つ発熱要素を持つ回路であれば適用可能である。
【0074】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、僅かな部材コストの追加により、特にスクイブの点火時にLSIの自己発熱が低減されるので、信頼性が一層高いエアバッグ装置を提供でき統合化LSIの実現が可能である。
また、LSIの試験性も向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の回路構成を示す構成図。
【図2】本発明の第2実施例の回路構成を示す構成図。
【図3】本発明の第3実施例の回路構成を示す構成図。
【図4】本発明の第4実施例の回路構成を示す構成図。
【図5】本発明の第5実施例の回路構成を示す構成図。
【図6】本発明の第6実施例の回路構成を示す構成図。
【図7】本発明の第7実施例の回路構成を示す構成図。
【図8】本発明の第8実施例の回路構成を示す構成図。
【図9】本発明の第9実施例の回路構成を示す構成図。
【図10】従来の回路構成を示す構成図。
【符号の説明】
1・・・・・加速度センサ/処理部
2・・・・・点火回路部
3・・・・・スクイブ
4・・・・・ダイアグノシス回路部
5・・・・・ランプ駆動部
6・・・・・警報ランプ
7・・・・・マイコン
8・・・・・昇圧レギュレータ
9・・・・・VCCレギュレータ
10・・・・バックアップコンデンサ
11・・・・その他の機能部
21・・・・同時性検出部
31・・・・最小数検出部
41・・・・点火回路部
42・・・・同時性検出部
51・・・・その他の機能部(A)
61・・・・バックアップコンデンサ(A)
71・・・・温度検知部
81・・・・電流検知部
S1・・・・イグニションスイッチ
S2・・・・セーフィングセンサスイッチ
S3・・・・充電停止スイッチ
S4・・・・電子スイッチ
S5・・・・電子スイッチ
S6・・・・充電停止スイッチ

Claims (10)

  1. 車両に設けられ、該車両の衝突時にスクイブを点火してエアバッグを展開させるエアバッグ装置において、
    前記スクイブを点火させるための点火スイッチング回路と、
    電源電圧を昇圧する昇圧レギュレータと、
    前記昇圧レギュレータからの電力をバックアップし、前記スクイブの点火時にスクイブに電力を供給するバックアップ手段と、
    前記スクイブの点火時において前記昇圧レギュレータの駆動を停止させる駆動停止手段とを備え、
    前記点火スイッチング回路と前記昇圧レギュレータとは1つの半導体チップに集積されていることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 車両に設けられ、該車両の衝突時にスクイブを点火してエアバッグを展開させるエアバッグ装置において、
    前記スクイブを点火させるための点火スイッチング回路を含む点火動作手段と、
    電源電圧を昇圧する昇圧レギュレータを含む電源供給手段と、
    前記昇圧レギュレータからの電力をバックアップし、前記スクイブの点火時にスクイブに電力を供給するバックアップ手段と、
    前記スクイブの点火時において前記昇圧レギュレータの駆動を停止させる駆動停止手段とを備え、
    前記点火スイッチング回路と前記昇圧レギュレータとは1つの半導体チップに集積されていることを特徴とするエアバッグ装置。
  3. 前記点火動作手段は、前記スクイブと前記電源供給手段との間に介在し、該スクイブに電力経路を供給する単一のスイッチング回路、及び前記車両の衝突時に点火信号を出力して該スイッチング回路を閉状態にさせる点火制御回路とを含むものであって、
    前記駆動停止手段は、前記点火信号の出力時に前記昇圧レギュレータの駆動を停止させるものであることを特徴とする請求項2記載のエアバッグ装置。
  4. 前記点火動作手段は、前記スクイブと前記電源供給手段との間に介在し、該スクイブに電力経路を供給する複数のスイッチング回路、及び前記車両の衝突時に複数の点火信号を出力してそれぞれのスイッチング回路を閉状態にさせる点火制御回路とを含むものであって、
    前記駆動停止手段は、前記複数の点火信号が全て出力される時に前記昇圧レギュレータの駆動を停止させるものであることを特徴とする請求項2記載のエアバッグ装置。
  5. 前記スクイブが複数設けられ、前記点火動作手段は、各スクイブと前記電源電圧供給手段との間に介在し、該スクイブに電力経路を供給する単一のスイッチング回路を有する複数の点火系、及び前記車両の衝突時に少なくとも1つの点火系における単一のスイッチング回路に点火信号を出力して該単一のスイッチング回路を閉状態にさせる点火制御回路とを含むものであって、
    前記駆動停止手段は、前記少なくとも1つの点火系における単一のスイッチング回路に点火信号が出力される時に前記昇圧レギュレータの駆動を停止させるものであることを特徴とする請求項2記載のエアバッグ装置。
  6. 前記スクイブが複数設けられ、前記点火動作手段は、各スクイブと前記電源電圧供給手段との間に介在し、該スクイブに電力経路を供給する複数のスイッチング回路を有する複数の点火系、及び前記車両の衝突時に少なくとも1つの点火系における前記複数のスイッチング回路に対応して、複数の点火信号をそれぞれ出力して該複数のスイッチング回路を閉状態にさせる点火制御回路とを含むものであって、
    前記駆動停止手段は、前記少なくとも1つの点火系における複数のスイッチング回路に対応して、前記複数の点火信号が全て出力される時に前記昇圧レギュレータの駆動を停止させるものであることを特徴とする請求項2記載のエアバッグ装置。
  7. 電源供給により駆動し、前記エアバッグ装置の異常を示すランプを点灯制御するランプ駆動手段、前記電源供給により駆動し、外部との通信制御を行う通信制御手段の少なくとも一方を含む非点火動作手段を備え、
    前記駆動停止手段は、前記スクイブの点火時において電源供給手段及び、前記ランプ駆動手段と前記通信制御手段の少なくとも一方の駆動を停止させてなるものであることを特徴とする請求項2記載のエアバッグ装置。
  8. 前記点火動作手段は、前記スクイブと前記電源供給手段との間に介在し、該スクイブに電力経路を供給するスイッチング回路、及び前記車両の衝突時に点火信号を出力して該スイッチング回路を閉状態にさせる点火制御回路とを含むものであって、
    前記電源供給手段は前記電源電圧を昇圧して、該昇圧した電源電圧を電力として前記スクイブに与える昇圧レギュレータ、及び前記電源電圧を所定電圧に維持して、該維持した所定電圧を電力として前記点火制御回路に与える電源レギュレータとを含むものであって、
    前記バックアップ手段は、前記昇圧レギュレータにより昇圧された電力をバックアップする第1のバックアップ手段と、
    前記電源レギュレータにより維持された電力をバックアップする第2のバックアップ手段とを含むものであって、
    前記駆動停止手段は、前記点火信号の出力時に前記昇圧レギュレータ又は/及び電源レギュレータの駆動を停止させるものであることを特徴とする請求項2記載のエアバッグ装置。
  9. 前記点火動作手段は、前記スクイブと前記電源供給手段との間に介在し、該スクイブに電力経路を供給するスイッチング回路、及び前記車両の衝突時に点火信号を出力して該スイッチング回路を閉状態にさせる点火制御回路とを含むものであって、
    前記スイッチング回路に、所定以上の電流が流れたことを検出する電流検出手段を備え、
    前記駆動停止手段は、前記電流検出手段により所定以上の電流が検出され、且つ前記スクイブの点火時のみ前記電源供給手段の駆動を停止させるものであることを特徴とする請求項2記載のエアバッグ装置。
  10. 前記点火動作手段は、前記スクイブと前記電源供給手段との間に介在し、該スクイブに電力経路を供給するスイッチング回路、及び前記車両の衝突時に点火信号を出力して該スイッチング回路を閉状態にさせる点火制御回路とを含むものであって、
    外部から入力される禁止信号を検出する禁止信号検出手段と、
    前記禁止信号検出手段により前記禁止信号が検出された時には、前記駆動停止手段の動作を禁止する禁止手段とを備えたことを特徴とする請求項2記載のエアバッグ装置。
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