JP3667564B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関するものであり、特に、形成される画像の解像度を変化させることが可能な画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ホストコンピュータから出力される画像情報に基づいて、制御手段によって記録媒体(たとえば用紙)上に画像形成する画像形成装置をプリントエンジンと総称している。このプリントエンジンでは、用途に応じて、形成される画像の解像度を高いものと低いものとの少なくとも2種類に設定することが想定される。
【0003】
ここで、プリントエンジンとして、電子写真方式の画像形成装置が用いられるとすると、該プリントエンジンの画像形成部には、画像情報に基づいて画像を書き込む露光手段と、この露光手段によって書き込まれた画像を静電潜像として担持する感光体とが備えられている。上記露光手段では、レーザスキャンユニット(LSUと略す)から照射されたレーザ光が、所定の速度で回転するポリゴンミラー(多面体ミラー)によって反射され感光体表面上に照射されることによって画像の書き込みがなされる。
【0004】
このようなプリントエンジンにおいて、たとえば、低い解像度として通常の解像度(たとえば600dpi)を設定し、高い解像度としてはその倍の解像度(たとえば1200dpi)を設定しようとすると、通常、上記ポリゴンミラーの回転速度を制御することによって上記2種類の解像度を実現する方法が用いられる。
【0005】
また、高低の2種類の解像度を実現するための技術ではないが、上記ポリゴンミラーの回転速度を制御する技術としては、たとえば特開平7−264366号公報に開示されている画像形成装置およびその制御方法が挙げられる。この技術では、画像形成装置に対する種々の機能(たとえばコピーモード、ファックスモード、プリンタモードなど)を選択する際に、該機能に基づく画像形成開始可能な走査速度となるまでに要する準備期間を短縮することを目的としている。
【0006】
そのため、ポリゴンミラーの回転を制御するポリゴンモーターに対してポリゴンモーター速度制御回路が備えられており、このポリゴンモーター制御回路によって、ポリゴンミラーの回転速度が、選択された各機能に対応する解像度に応じた速度に切り換えられるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、プリントエンジンにおける画像形成速度が高速であれば、通常の解像度において、これに対応するポリゴンミラーの回転速度はすでに限界に達していることがほとんどである。そのため、複数の解像度として、通常よりも高い解像度を設定する場合には、ポリゴンミラーを通常以上に高速回転させることは実際には困難となっている。
【0008】
また、上記特開平7−264366号公報の技術を実際の電子写真の画像形成装置に適用した場合、ポリゴンミラーの回転速度を変化させた際に、像形成時の光量なども変化してしまう。そのため、所望の画質を有する画像が得られなくなってしまう。
【0009】
このように、高速で画像形成されるプリントエンジンでは、ポリゴンミラーの回転速度を増加させることによって、高い解像度を実現することは事実上不可能であった。
【0010】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、プリントエンジンの解像度を、たとえば通常の解像度および倍の解像度の2種類、またはそれ以上の他種類の解像度を実現しようとする際に、それぞれの解像度に応じた最適な画像形成条件を設定することによって、従来よりも高画質な画像を得ることができる画像形成装置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、通常の解像度でも倍の解像度でも、トナー濃度の制御などで発生する種々の問題を防止することができる画像形成装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる画像形成装置は、上記の課題を解決するために、表面に静電潜像を保持可能とする感光体と、感光体を所定の電位に帯電する帯電手段と、画像情報に基づいて出射される書込光を所定速度で回転する多面体ミラーで感光体表面上に反射することにより、帯電後の感光体表面に静電潜像を書き込む露光手段と、該静電潜像を現像して可視像とする現像手段とを備えている画像形成手段によって画像形成動作を実施するとともに、形成される画像の解像度を変化可能とする画像形成装置において、多面体ミラーの回転速度を上記所定速度に維持し、かつ、変化した解像度に応じて、上記画像形成動作における各種条件を変化させる制御を行う解像度制御手段を備え、上記解像度制御手段は、形成される画像濃度と基準濃度との比較によって、形成される画像濃度を基準濃度と同様となるように補正する制御を実施するとともに、上記解像度制御手段は、画像の解像度が通常である場合と、通常のA倍(ただしA>1)である場合とのそれぞれの使用頻度を検出するとともに、使用頻度の高い解像度を使用する際にのみ、形成される画像濃度と基準濃度との比較によって、上記形成される画像濃度を基準濃度と同様となるように補正する制御を実施することを特徴としている。
【0012】
上記構成によれば、解像度制御手段により画像形成動作における各種条件を変化させている。そのため、高速化したプリントエンジンの画像形成速度に対応してすでに限界近くに達している多面体ミラーの回転速度を上昇させることなく、変化した解像度(通常よりも高い解像度)の画像形成を実現することができる。それゆえ、特に高速機などにおいて、通常の解像度に比べて高い解像度の画像を形成する制御を確実に実施することができる。
【0013】
また、上記構成によれば、解像度の変化に伴って画像形成動作における各種条件も異なるため、画像の劣化が発生するおそれがあるが、解像度制御手段によって、形成される画像濃度を基準濃度と同様となるように補正する(画像の劣化も補正する)ことによって、高い解像度であってもより高画質の画像を形成することができる。
【0014】
そして、特に、上記構成によれば、通常の解像度および高い解像度のそれぞれの使用頻度を検出することによって、画像劣化補正を効率的に実施することが可能になり、画像劣化補正に消費していた時間を短縮することができる。また、画像劣化補正を上記のように使用頻度の高い解像度で実施すると、時間の短縮のみならず、トナーの消費も低減することができる。
【0015】
本発明にかかる画像形成装置は、上記構成に加えて、さらに、感光体表面の一部に形成された可視像の状態を検知し、解像度制御手段に出力する可視像検知手段を備えているとともに、上記解像度制御手段は、感光体表面の一部に複数の指標となる可視像を形成させ、可視像検出手段で検出された検出結果を用いて、上記形成される画像濃度を基準濃度と同様となるように補正することを特徴としている。
【0016】
上記構成によれば、感光体表面の一部に形成した可視像を実際に測定して、これを画像の劣化の補正に利用するので、より確実かつ正確な画像の劣化の補正を実施することができる。
【0017】
本発明にかかる画像形成装置は、上記構成に加えて、さらに、現像手段内の現像剤の濃度を検出する現像剤濃度検出手段を備えており、上記解像度制御手段は、解像度に応じた周期で、現像剤濃度を検出する制御を行うことを特徴としている。
【0018】
上記構成によれば、上記解像度制御手段により、解像度を変化させるための制御に加えて、現像装置内におけるトナー濃度を検出し、その検出結果に基づいて現像装置内のトナー濃度を安定化させる制御を実施することになる。そのため、通常よりも高い解像度であっても、より一層の高画質の画像形成を実現することができる。
【0019】
本発明にかかる画像形成装置は、上記構成に加えて、上記現像剤濃度検出手段は、現像剤濃度を高低の2値のみで出力するデジタル出力型、または、現像剤濃度を変化値として出力するアナログ出力型であることを特徴としている。
【0020】
上記構成によれば、デジタル出力型であれば、トナー濃度の調整を高低の2値の信号により制御することになるため、トナー濃度の制御方法を簡素化することができる。一方、アナログ出力型であれば、制御方法の簡素化はできないものの、変化した解像度毎に正確なトナー濃度を検出するため、さらに一層高画質の画像形成を実現することができる。
【0021】
本発明にかかる画像形成装置は、上記構成に加えて、上記現像剤濃度検出手段における検出条件は、通常の解像度における画像形成条件に設定されるとともに、上記解像度制御手段は、通常の解像度における現像剤濃度の検出結果を基準として現像剤濃度を安定させる制御を実施することを特徴としている。
【0022】
現像剤濃度検出手段における検出条件が通常の解像度における画像形成条件に設定されていると、高い解像度の場合では、得られる現像剤濃度は現像装置内における実際の現像剤濃度を表す値にはなっていない。そこで、上記構成によれば、現像剤濃度検出手段の検出条件を通常の解像度に設定し、高い解像度で画像形成する場合には、通常の解像度における現像剤濃度の検出結果を基準として現像剤濃度を安定化させる。これによって、高い解像度の場合でも、より確実に高画質の画像を形成することができる。
【0023】
本発明にかかる画像形成装置は、上記構成に加えて、上記解像度制御手段は、解像度が変化した場合には、通常の解像度における画像形成条件に基づいて現像剤濃度を安定させるために画像形成手段を慣らし動作させる制御を実施することを特徴としている。
【0024】
上記構成によれば、高い解像度で得られる現像剤濃度は正確なものではないため、通常の解像度の画像形成条件で画像形成手段を慣らし動作させ、この慣らし動作の後に現像剤濃度が安定したことを現像剤濃度検出手段で検出してから、画像形成条件を高い解像度の条件に変化させて画像形成を実施する。これによって現像手段内における現像剤濃度を確実に安定化させることができる。
【0025】
本発明にかかる画像形成装置は、上記構成に加えて、上記解像度制御手段は、上記慣らし動作を、感光体の空転時間中に実施することを特徴としている。
【0026】
上記構成によれば、通常の画像形成動作の間や、画像形成動作後の後回転時間内にトナー濃度の安定させるための画像形成動作を実施する。これによって、トナー濃度の安定のための動作を実施しても、効率的な画像形成動作を実施することができる。
【0027】
本発明にかかる画像形成装置は、上記構成に加えて、さらに、画像の解像度が通常のA倍(ただしA>1)の解像度に変化した場合には、解像度制御手段は、静電潜像の書き込み速度をA倍に変化させるとともに、書き込み時の感光体の回転速度を1/A倍に変化させる制御を実施してもよい。
【0028】
上記構成によれば、画像形成動作における各種条件として、静電潜像の書込速度および書き込み時の感光体の回転速度を選択して制御することによって、通常の解像度よりも高い解像度を実現している。その結果、多面体ミラーの回転速度を上昇させることなく、高い解像度の画像形成を容易かつ確実に実現することができる。
【0029】
本発明にかかる画像形成装置は、上記の構成に加えて、上記解像度制御手段は、さらに、書込光の光量、書き込み前に感光体に印加される帯電電圧、および現像時の現像バイアス電圧の少なくとも何れか1つを変化させる制御を実施することを特徴としている。
【0030】
上記構成によれば、所定の画質の画像を形成するためには、通常の像書き込み速度およびプロセス速度の場合と比較して、LSUによる書込光の光量、感光体の帯電電圧、および現像バイアス電圧の最適な値はそれぞれ異なっている。そのため、解像度制御手段によって上記光量・帯電電圧・現像バイアス電圧のそれぞれを最適な値に設定することにより、通常よりも高い解像度であっても高画質の画像を確実に得ることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1ないし図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本発明はこれに限定されるものではない。
【0032】
本発明にかかる画像形成装置は、画像情報に基づいて出射される書込光を所定速度で回転する多面体ミラーで感光体表面上に反射することにより、帯電後の感光体表面に静電潜像を書き込んで、該静電潜像を現像することによって画像形成するものであり、さらに、形成される画像の解像度を向上させるように変化させるとともに、変化した解像度に応じて、画像形成時の各種条件も変化させる制御を行うものである。
【0033】
本実施の形態におけるプリントエンジン(画像形成装置)100は、図2に示すように、給紙部10、用紙搬送路20、画像読取部30、画像形成部(画像形成手段)40、定着部50、排紙部60、およびCPU(制御手段)70などを備えている。画像形成部40から見て上方に画像読取部30が配置され、画像形成部40から見て下方に用紙搬送路20が配置されている。さらに、用紙搬送路20における用紙の搬送方向の上流側には給紙部10が、下流側には定着部50および排紙部60が配置されている。
【0034】
給紙部10は、画像を形成するための記録媒体、たとえば用紙を収容しており、画像形成動作時に該用紙を用紙搬送路20を介して画像形成部40に給紙する。画像読取部30は、原稿から画像情報を読み取り、図示しない画像処理部などを介して画像形成部40へ該画像情報を出力する。画像形成部40は、画像読取部30から入力された画像情報に基づいて可視像を形成し、用紙上に転写する。可視像が転写された用紙は用紙搬送路20を介して定着部50に搬送される。定着部50は、転写された可視像を用紙上に定着させる。該可視像が定着された用紙は用紙搬送路20を介して排紙部60に搬送され、排紙部60に排紙されて収容される。
【0035】
上記画像形成部40は、図3に示すように、感光体41を中心にその周囲に各部材が配置されている構成となっている。具体的には、感光体41の回転方向に沿って、上流側から、帯電装置(帯電手段)42、レーザスキャンユニット(露光手段、LSUと略す)43、現像装置(現像手段)44、転写装置45、剥離装置46、クリーニングユニット47、除電装置48などがこの順で配置されている。
【0036】
感光体41は所定の回転速度で所定方向に回転可能となっており、その表面に静電潜像を保持するようになっている。帯電装置42は、感光体41表面を所定の電位とするように帯電する。LSU43は、感光体41表面に静電潜像を書き込む像書き込み動作(露光動作)を実施するものであり、図4に示すように、光源部431、入射光学系432、ポリゴンミラー(多面体ミラー)433、走査レンズ(fθレンズ)434などを備えている。なお、LSU43による像書き込み動作については後述する。
【0037】
現像装置44は、感光体41表面の静電潜像をトナーなどを含む現像剤により現像するものであり、トナーホッパー441、トナー補給ローラ442、現像槽443、複数(本実施の形態では3つ)の撹拌ローラ444a・444b・444c、現像ローラ445、およびトナー濃度検出センサー(現像剤濃度検出手段)446などを備えている。トナーホッパー441は現像槽443から見て上方に配置されており、内部にトナーを収容している。トナー補給ローラ442はトナーホッパー441から現像槽443に対してトナーを補給する。現像槽443内に配置される複数の撹拌ローラ444a・444b・444cは、補給されたトナーをキャリアと十分に撹拌する。現像ローラ445は感光体41表面に対向する位置に配置されており、感光体41表面上の静電潜像にトナーを供給して、該静電潜像を現像して可視像とする。
【0038】
トナー濃度検出センサー446は、現像槽443内のトナー濃度を検出するものである。本発明では、トナーおよびキャリアの2成分からなっている現像剤が現像槽443内に収容されている。このうち静電潜像の現像に用いられるのはトナーのみであるので、高品位の現像を確実に実施するために現像槽443内のトナー濃度を検出する。上記現像剤のうち、キャリアは基本的に鉄を主成分とするものであるため磁力を通すが、トナーは樹脂が基本成分であるので磁力を通さない。そこで、トナー濃度検出センサー446は、現像剤の透磁率を測定して、これをトナー濃度として検出する。なお、トナー濃度の検出方法はこれに限定されるものではなく、他の方法であってもよい。
【0039】
転写装置45は、可視像を記録媒体である、たとえば用紙に転写する。剥離装置46は、可視像転写終了後の用紙を感光体41から剥離する。クリーニングユニット47は、クリーニングブレード471を備えており、転写動作の終了後に感光体41表面に残留しているトナーを除去する。除電装置48は、感光体41表面の残留電荷を除電する。
【0040】
上記画像形成部40による一連の画像形成動作について説明する。まず、所定の回転速度で回転している感光体41表面が帯電装置42に対向する位置に到達すると、該感光体41表面は該帯電装置42によって所定の電位となるように帯電される(本実施の形態では−600V)。帯電された感光体41表面は、該感光体41の回転に伴ってLSU43に対向する位置に到達する。
【0041】
LSU43は、図1にも示すように、制御手段であるCPU70に接続されており、画像読取部30が備えているCCD(Charge Coupled Device )31から得られた画像情報がCPU70を介してLSU43に入力される。本発明では、CPU70は、図1に示すように、解像度制御部(解像度制御手段)71と画像処理部(画像処理手段)72とを含んでおり、画像処理部72で画像情報をデジタル変換や色補正などの画像処理を施す一方、解像度制御部71で形成される画像の解像度が変化した場合に対応する各種条件を変化させるように制御する。この解像度制御部71の制御については後述する。
【0042】
画像処理が施された画像情報に基づいて、CPU70からの書込制御クロック周波数が図4に示す光源部431に出力される。光源部431は、たとえば半導体レーザなどの光源を備えており、上記書込制御クロック周波数に基づいて感光体41表面に静電潜像を書き込むための書込光を出射する。出射された書込光は図4に示す入射光学系432を介して、所定の回転速度で回転するポリゴンミラー433に到達し、このポリゴンミラー433で感光体41方向へ反射される。ポリゴンミラー433と感光体41との間には走査レンズ434が配置しており、この走査レンズ434を介して感光体41表面に静電潜像が書き込まれる。
【0043】
上記ポリゴンミラー433の回転は、感光体41の回転に対応するようになっている。すなわち、感光体41が所定の回転速度で回転し、感光体41表面が一定時間移動する間に、回転するポリゴンミラー433にで反射された書込光による像書き込みがなされる。つまり、感光体41の回転速度を一定とすれば、ポリゴンミラー433の回転速度によって感光体41表面に形成される静電潜像の解像度が決定される。したがって、感光体41の回転速度が一定でポリゴンミラー433の回転速度が上昇すると、静電潜像の解像度は向上するのに対し、ポリゴンミラー433の回転速度が低下すると、静電潜像の解像度も低下する。
【0044】
静電潜像が形成された感光体41表面は、該感光体41の回転に伴って現像装置44に対向する位置に到達する。現像装置44では、現像バイアス電圧の印加(本実施の形態では、−400V)により、感光体41表面上の静電潜像に現像ローラ445からトナーを供給して、該静電潜像を現像して可視像とする。
【0045】
可視像を担持している感光体41表面は、該感光体41の回転により転写装置45に対向する位置に到達する。この時点で、感光体41と転写装置45との間の用紙搬送路20には用紙が搬送されており、転写装置45によって、用紙上に上記可視像(トナー像)が転写される。転写後、感光体41表面に接触したままの状態にある用紙を剥離装置46によって剥離する。この後、可視像が転写された用紙は定着部50へ搬送され、上述したように用紙上に可視像が定着され、排紙部60に排紙される。
【0046】
一方、可視像が転写された後の感光体41表面は、再び該感光体41の回転に伴い、クリーニングユニット47に対向する位置に到達する。クリーニングユニット47は感光体41表面上に残留しているトナー(残留トナー)を除去するためのものであり、感光体41表面に接触可能に配置されるクリーニングブレード471を備えている。このクリーニングブレード471によって感光体41表面から残留トナーが除去され回収される。残留トナーが除去された感光体41表面は除電装置48によって除電される。以上の画像形成動作により一連の画像形成動作が終了する。
【0047】
なお、上記画像形成動作からわかるように、画像形成のプロセス速度とは、感光体41の回転速度に依存することになるので、以降の説明では、感光体41の回転速度をプロセス速度と表現する。また、トナー濃度検出センサー446の具体的な構成については後述する。
【0048】
上述した画像形成動作の実施に際して、画像の解像度を通常のA倍(ただしA>1)の解像度に変化させようとする。具体的には、通常の画像形成における解像度が600dpiであるとすると、たとえば、解像度をその2倍(すなわちA=2)の1200dpiに変化させようとする。このように解像度を向上させる場合には、従来、ポリゴンミラー433の回転速度を上昇させる方法が用いられていた。
【0049】
つまり、上述したように、感光体41の回転速度が一定であるとするならば、ポリゴンミラー433の回転速度を上昇させれば、LSU43による像書き込み(露光)速度が高速化され、より細かな像書き込みを実施することが可能である。上記のように解像度をA=2倍に上昇させるとするならば、ポリゴンミラー433の回転速度を2倍にすればよいことになる。
【0050】
ここで、画像形成動作のプロセス速度を、たとえば感光体41表面に一定時間当たりに形成される画像の幅と定義すれば、近年のプリントエンジンのプロセス速度は、1秒当たり170mm(170mm/s)程度の幅の画像形成が可能なレベルにまで高速化している。そのため、感光体41の回転速度に対応するポリゴンミラー433の回転速度はすでに限界近くに達していることがほとんどであり、それゆえ、通常の倍の高解像度を得るために、上記手法を採用することは実質的に困難である。
【0051】
そこで、本発明では、図1に示すように、CPU70に上記解像度制御部71を設けることにより、ポリゴンミラー433の回転速度を上記所定速度に維持するとともに、通常よりも高く変化した解像度に応じて、上記画像形成動作における各種条件を変化させる制御を行う。これによって、画像形成動作の条件を適宜制御するのみで、ポリゴンミラー433の回転速度を一定に維持しつつ、高解像度の画像を得ることができるようになる。
【0052】
上記解像度制御部71によって制御される画像形成動作の各種条件としては、静電潜像の書き込み速度(像書き込み速度)および書き込み時の感光体41の回転速度(プロセス速度)を選択することが好ましい。具体的には、解像度をA倍に向上させようとする場合には、解像度制御部71により、LSU43による像書き込み速度をA倍に変化させるとともに、プロセス速度を1/A倍に変化させる制御を実施する。
【0053】
上記の例のように、A=2倍であるとするならば、LSU43における光源部431の発光を制御する書込制御クロック周波数を倍増させて、像書き込み速度を約2倍とするとともに、プロセス速度を通常のほぼ1/2(半分)の速度とする。
【0054】
具体的には、たとえば、表1に示すように、通常(A=1)のプロセス速度が170mm/sであって書込制御クロック周波数(すなわち書き込み速度)が35MHzであるとして、このときに解像度を2倍(A=2)にするための制御を実施する。この場合、プロセス速度を1/2倍にすると85mm/sになるとともに、書込制御クロック周波数を2倍にすると70MHzとなる。
【0055】
【表1】
Figure 0003667564
【0056】
このように、画像形成動作における各種条件として、像書き込み速度および書き込み時の感光体41の回転速度を選択して制御することによって、通常の解像度よりも高い解像度を実現することができる。その結果、ポリゴンミラー433の回転数を変化させず一定とした状態で、画像の解像度を倍に高めることができる。
【0057】
ここで、上記のように像書き込み速度をA倍とするとともにプロセス速度を1/A倍とすると、所定の画質の画像を形成するためには、通常の像書き込み速度およびプロセス速度の場合と比較して、LSU43による書込光の光量、感光体41の帯電電圧(グリッドバイアス電圧)、および現像バイアス電圧の最適な値はそれぞれ異なっている。そのため、高画質の画像を得るためには、解像度制御部71によって上記光量・帯電電圧・現像バイアス電圧のそれぞれを適切な値に設定することが非常に好ましい。
【0058】
たとえば、A=2倍、すなわち、通常の倍の解像度を実現するために、像書き込み速度を2倍とするとともにプロセス速度を1/2倍とする条件で画像形成が実施されるとする。このとき、書込光の光量を一定として、つまり書込光の光量を相対光量として、感光体41の表面電位(最大−600Vとする)の変化を、通常の解像度の場合とその倍の解像度の場合とで比較すると、図5に示すように、それぞれの表面電位減衰カーブが異なる。具体的には、通常の解像度(図中実線)に比べて倍の解像度(図中破線)の方が、相対光量に対する感光体41表面電位の減衰率が高いことがわかる。これは、倍の解像度の場合、像書き込み速度は2倍となるのに対し、プロセス速度は1/2倍となっているため、感光体41に照射される単位時間当たりの光量が倍に増加したことによる。
【0059】
それゆえ、倍の解像度の画像形成動作条件で高画質の画像を得るためには、倍の解像度における表面電位減衰カーブを通常解像度の表面電位減衰カーブに近づけることが好ましいので、書込光の光量を低下させることが好ましい。このとき、LSU43による像書き込みにおいては、理論的には光量を略半分(約50%程度)に減少させればよいことになるが、実際には、他の条件により書込光の光量は減衰するので、通常の解像度の約60〜80%程度の光量に設定することがより好ましい。
【0060】
同様に、帯電装置42による帯電電圧について見てみる。帯電電圧を上記のように−600Vと一定にした場合に、画像形成動作時における、通常の解像度および倍の解像度でのそれぞれの実際の感光体41表面の電位を比較すると、表2に示すように、帯電後の表面電位は、通常の解像度では帯電電圧と同じく−600Vであるのに対し、倍の解像度では−630Vに上昇している(表2における・)。
【0061】
【表2】
Figure 0003667564
【0062】
それゆえ、倍の解像度の画像形成動作条件で高画質の画像を得るためには、倍の解像度における帯電装置42による帯電電圧を低下させることが好ましい。上記の場合では、倍の解像度における画像形成動作時の感光体41の表面電位(帯電後の表面電位)を−600Vとするためには、帯電装置42による帯電電圧を−570Vに低下させる(表2における・)。なお、上記帯電電圧および感光体41表面電位は上記数値に限定されるものではない。
【0063】
さらに、感光体41表面に担持される静電潜像を現像する際には、通常の解像度の場合に比べると、倍の解像度の場合では、現像電位に対する画像濃度、すなわち現像特性が増加している。そのため、現像バイアス電圧も最適な条件に設定するよう制御することがより好ましい。特に、帯電電圧と現像バイアス電圧との双方を良好に制御することによって、倍の解像度の画像形成時に発生するカブリと現像電位とを両方制御することが容易となり、高画質の画像形成動作をさらに安定に実施することができる。
【0064】
このように画像の解像度をA倍に向上させる場合には、図1に示すように、解像度制御部71によってLSU43、帯電装置42、および現像装置44の動作を制御することによって、書込光の光量、書き込み前に感光体41に印加される帯電電圧、および現像時の現像バイアス電圧の少なくとも何れか1つの条件を適切な値に変化させることが非常に好ましい。
【0065】
なお、本実施の形態において、通常の解像度(A=1)に対する倍の解像度(A=2)における書込光の光量、帯電電圧、および現像バイアス電圧の特に好ましい値をまとめて次の表3に示す。
【0066】
【表3】
Figure 0003667564
【0067】
〔実施の形態2〕
本発明の実施の他の形態について図6ないし図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本発明はこれに限定されるものではない。また、説明の便宜上、前記実施の形態1で使用した部材と同じ機能を有する部材には同一の番号を付記し、その説明を省略する。
【0068】
前記実施の形態1では、解像度をA倍に向上させようとする場合には、解像度制御部71により、静電潜像の書き込み速度をA倍に変化させるとともに、書き込み時の感光体41の回転速度を1/A倍に変化させる制御を実施するように、解像度の変化に合わせて画像形成条件を変化させていた。
【0069】
本実施の形態の画像形成装置では、上記画像形成条件の変化に加えて、さらに、上記解像度制御部71によって、解像度の変化により劣化した画像を補正する制御を実施する。前記実施の形態1で説明したような解像度を変化させる制御を実施すると、この解像度の変化に伴って画像形成動作における各種条件も異なるため、画像の劣化が発生するおそれがある。しかしながら、解像度制御部71によって画像の劣化も補正することによって、高い解像度であってもより高画質の画像を形成することができる。
【0070】
なお、本実施の形態も含む以下の実施の形態では、特に記載のない限り、通常の解像度と倍の解像度(A=2)の2種類の解像度を実現する例を用いて、本発明にかかる画像形成装置の動作や機能などを説明する。ただし本発明では、A>1であれば、A=2に限定されるものではないことは言うまでもない。
【0071】
解像度制御部71により制御される、劣化した画像の補正(画像劣化補正)の具体的な手法については、特に限定されるものではないが、たとえば、図6に示すように、感光体41端部の表面に複数の指標となる可視像を形成して、この指標となる可視像の濃度を可視像検出手段により検出して、CPU70にてあらかじめ設定されている基準値と比較することによって、画像劣化補正のために画像形成条件を変化する手法が好適に用いられる。
【0072】
図6では、プリントエンジン100の前側をF、後側をRで表しており、感光体41がプリントエンジン100の前側から後側に長手方向が沿うように配置されている。この場合、たとえばプリントエンジン100の後側となる感光体41の端部の表面に、3種類の濃度の異なるトナーパッチ(指標となる可視像)を形成する。ここで、画像の解像度が変化したとすると、解像度制御部71は、上記トナーパッチの濃度をたとえば光検出センサー49などの可視像検出手段で検出させ、CPU70における画像処理部72(図6では図示せず)へ出力させる。画像処理部72では、上記検出結果をあらかじめ設定されている基準値と比較する。基準値と検出結果とが異なっておれば、画像処理部72はその比較結果を解像度制御部71へ出力し、解像度制御部71は、検出結果を基準値とほぼ同等の値となるように画像形成条件を変化させて、画像劣化補正を実施する。
【0073】
上記トナーパッチによる画像劣化補正についてより具体的に説明する。解像度制御部71は、画像形成部40に対して3種類の濃度のトナーパッチを感光体41の表面上に形成させるように制御する。
【0074】
具体的には、まず、LSU43の光源部431から照射される書込光(レーザ光)の光量(レーザパワー)を一定に設定する(本実施の形態では、レーザパワーは0.25mWとする)。そして、帯電電圧および現像バイアス電圧(絶対値)を最も小さくすることによって、図6に示すように、最も薄いトナーパッチIを作成し、順に上記各電圧を上げていくことによって、中間の濃度のトナーパッチII、および最も濃い濃度のトナーパッチIII を感光体41の後側端部にそれぞれ作成する。上記各トナーパッチI〜III 形成に際する帯電電圧および現像バイアス電圧の印加の例を表4に示す。
【0075】
【表4】
Figure 0003667564
【0076】
上記トナーパッチI〜III を光検出センサー49で検出した検出結果の例を図7に示す。図7では、縦軸が検出されたセンサー出力の大きさであり、横軸は感光体41表面上のトナーパッチの位置に相当する。本実施の形態では、トナーパッチの検出は光学的に実施している(図6参照)ので、センサー出力の値が低いということは、反射光量が少ないことを示す。つまり、反射光量の少ないトナーパッチはその濃度が高いことになる。それゆえ、図7に示すように、トナーパッチIのセンサー出力が最も大きく、トナーパッチIII のセンサー出力が最も小さくなる。
【0077】
上記トナーパッチI〜III のセンサー出力は、あらかじめ設定されている基準値と比較され、画像劣化補正に用いられる。たとえば、画像劣化補正のために帯電電圧の制御する場合について説明すると、図8に示すように、上記トナーパッチI〜III のセンサー出力の値と、各トナーパッチI〜III の形成に用いられた帯電電圧との関係を得ることによって、帯電電圧の変化値を求める手法が用いられる。
【0078】
光検出センサー49のセンサー出力の値がセンサー出力電圧(単位V)として得られるので、縦軸をセンサー出力電圧(単位V)とし横軸を帯電電圧(単位−V)とする図8に示すグラフを作成し、これに上記トナーパッチI〜III の検出結果をプロットする。トナーパッチI〜III は、濃度が異なるのみで他の条件は同一であるため、図8に示すように、センサー出力電圧および帯電電圧の関係は1次式に近似して、ほぼ直線となる。
【0079】
ここで、中間の濃度を有するトナーパッチIIのセンサー出力電圧の理想的な値を基準値としてあらかじめ設定しておく。本実施の形態では、上記基準値が約1.9Vであるとする。これに対して、実際の画像形成動作によって形成されたトナーパッチI〜III のセンサー出力結果が図8の直線であるので、この直線上において、センサー出力電圧を1.9Vとなる基準点を求め、実際のトナーパッチIIの検出結果と比較する。
【0080】
本実施の形態では、センサー出力電圧が1.9Vである際の帯電電圧は約−470Vであり、これに対する実際のトナーパッチIIのセンサー出力が2.2V、帯電電圧が−470Vである。そのため、実際作成したトナーパッチIIと基準値との関係から、帯電電圧を20V分(絶対値)高く設定しなければ、基準値と同等のセンサー出力を得ることができない、すなわち基準値と同じ濃度のトナーパッチIIを得ることができないことがわかる。
【0081】
したがって、通常の解像度では、画像形成動作時の帯電電圧が−600Vであるため、帯電電圧の値を20V分高く設定する(すなわち−620V)。その結果、通常の解像度において、基準濃度の画像を形成する画像劣化補正が可能になる。同様に、倍の解像度でも、帯電電圧を20V分高く設定することによって、倍の解像度において形成される画像の濃度も基準値と同様となるように補正することができる。
【0082】
なお、上記の例では、帯電電圧のみを変化させているが、帯電電圧とともに現像バイアス電圧を変化させてもよい。たとえば、帯電電圧が−600Vであり、現像バイアス電圧が−400Vであるため、これら各電圧の値を何れも20V分高く設定する(帯電電圧が−620V、現像バイアス電圧が−420V)。その結果、通常の解像度および倍の解像度の双方において、形成される画像の濃度も基準濃度と同様となる補正をより確実に実施することができる。
【0083】
このように、解像度を変化させた際に画像劣化補正を実施するのであれば、先に通常の解像度における画像形成動作で補正を行い、その補正結果を倍の解像度における画像形成動作へフィードバックさせるとよい。このときフィードバックされる補正結果は、上記のように、変化させる条件が帯電電圧および現像バイアス電圧であれば、たとえば約20Vという定数となる。これによって、安価かつ簡素な方法で画像劣化補正が可能になる。
【0084】
ここで、上記画像劣化補正は、上述した通常の解像度における補正結果を倍の解像度にフィードバックするのではなく、各解像度それぞれにおいて補正を実施する手法であってもよい。この手法では、補正のためのトナーパッチの作成・検出・比較を各解像度毎に実施する必要があるが、解像度の違いによる微妙な画像劣化補正に対応することができるので、形成される画質をより向上させることができる。
【0085】
画像劣化補正を実施するためのトナーパッチI〜III の形成・検出・比較動作については、通常解像度と同一である。ただし、倍の解像度では、像書き込み速度が2倍かつプロセス速度が1/2倍となっているので、倍の解像度における好ましい画像形成条件は、通常の解像度における好ましい画像形成条件とは異なっている。したがって、画像劣化補正のための帯電電圧の変化量も異なってくる。本実施の形態では、通常の解像度では、約20V分帯電電圧を高く設定していたが、倍の解像度では、30V分帯電電圧を高く設定することによって、形成される画像を基準濃度に補正することができる。
【0086】
なお、実施の形態1で説明したように、倍の解像度では、像書き込み速度が向上していれば書込光の光量は低下させることが好ましい。そのため、表5に示すように、倍の解像度では、通常の解像度の場合に比べて、書込光の光量を低く設定している(0.20mW)。このように、帯電電圧および現像バイアス電圧以外に、書込光の光量を変化させることによっても、形成される画像を基準濃度に補正することができる。
【0087】
【表5】
Figure 0003667564
【0088】
したがって、解像度の向上に対応させて画像形成条件(書込光の光量、帯電電圧および現像バイアス電圧など)を変化させる場合と同様に、画像劣化補正に際しても、画像形成条件を変化させる。これによって、解像度の高い画像をほぼ劣化なしに形成することができる。このとき、画像形成条件は、書込光の光量、帯電電圧および現像バイアス電圧などの全ての条件を変化させることがより好ましいが、帯電電圧のみを変化させるように、1つの条件のみの変化でも十分に対応可能である。
【0089】
また、上記の例では、通常の解像度および倍の解像度の何れにおいても、画像劣化補正において、トナーパッチIIを基準値と比較していたが、各解像度においてそれぞれ補正を実施しているため、結果的には2種類の補正値を用いることになる。これに対して、例示しないが、通常の解像度におけるトナーパッチIIの基準値と、倍の解像度におけるトナーパッチIIの基準値とをそれぞれ別に設定しておいてもよい。すなわち、補正のためのトナーパッチIIの基準値を2種類用いてもよい。これによっても上記と同様の結果を得ることができる。
【0090】
〔実施の形態3〕
本発明の実施のさらに他の形態について図9に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本発明はこれに限定されるものではない。また、説明の便宜上、前記実施の形態1および2で使用した部材と同じ機能を有する部材には同一の番号を付記し、その説明を省略する。
【0091】
前記実施の形態1および2では、通常の解像度と倍の解像度とのそれぞれにおいて、画像劣化補正を実施していた。しかしながら、画像形成時において、通常の解像度で画像形成する頻度と倍の解像度で画像形成する頻度が大きく異なっており、何れか一方の解像度の使用頻度が大きいような場合には、一方の解像度のときのみに画像劣化補正を実施することが好ましい。これによって画像劣化補正を効率的に実施することが可能になる。
【0092】
そこで、本実施の形態では、上記解像度制御部71によって、通常の解像度および倍の解像度の使用頻度を検出し、上記画像劣化補正の制御を各解像度に応じて選択可能にしておく。これによって画像形成動作のより一層の効率化を図ることができる。
【0093】
上記使用頻度の検出による画像劣化補正の制御方法については、特に限定されるものではないが、たとえば、図9に示すような8ステップの制御が好適に実施される。
【0094】
まず、ステップ1(以下ステップをSと略す)として、プリントエンジン100を画像形成動作の準備状態とし、S2として、画像形成動作を実施させ、S3として画像形成動作を完了させる。そしてS4として、S2の画像形成動作にて使用された通常の解像度の使用回数および倍の解像度の使用回数を検出する。このときの使用回数は、解像度制御部71によって検出することができるが、使用回数を検出するための解像度使用回数検出手段を別個に設けてもよい。なお、この解像度使用回数検出手段の構成は特に限定されるものではない。
【0095】
次にS5として、画像劣化補正を実施するか否かを選択する。実施しない(NO)と選択されれば、S1に戻るが、実施する(YES)と選択されれば、S6に進み、S3で検出した、通常の解像度の使用回数と倍の解像度の使用回数とを比較する。使用回数がどちらも同じであるか、または通常の解像度の使用回数が多い場合、すなわち通常の解像度の使用頻度が高い場合には、S7に進み、画像劣化補正を通常の解像度のみで実施する。一方、S6で倍の解像度の使用回数が多い場合、すなわち倍の解像度の使用頻度が高い場合には、S8に進み、画像劣化補正を倍の解像度のみで実施する。
【0096】
このように、通常の解像度および倍の解像度のそれぞれの使用頻度を検出することによって、画像劣化補正を効率的に実施することが可能になり、画像劣化補正に消費していた時間を短縮することができる。また、画像劣化補正を上記のように使用頻度の高い解像度で実施すると、時間の短縮のみならず、トナーの消費も低減することができる。
【0097】
〔実施の形態4〕
本発明の実施の他の形態について、図3および図10に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、本発明はこれに限定されるものではない。また、説明の便宜上、前記実施の形態1、2または3に使用した部材と同じ機能を有する部材には同一の番号を付記し、その説明を省略する。
【0098】
本実施の形態では、上記解像度制御部71によって、解像度を変化させるための制御に加えて、現像装置44内におけるトナー濃度を検出し、その検出結果に基づいて現像装置44内のトナー濃度を安定化させる制御を実施する。これにより、通常よりも高い解像度であっても、より一層の高画質の画像形成を実現することができる。
【0099】
本実施の形態の画像形成装置は、図3に示すように、現像装置44にトナー濃度検出センサー(現像剤濃度検出手段)446が備えられている。このトナー濃度検出センサー446は、実施の形態1で説明した通り、良好な画質の画像を形成するために現像装置44内のトナー濃度を測定するものであり、CPU70に接続されている。トナー濃度検出センサー446の検出結果はCPU70に出力され、CPU70による画像形成動作の制御に利用される。
【0100】
本実施の形態におけるトナー濃度検出センサー446は、トナー濃度が低いまたは高いという2種類の信号のみのデジタル出力型となっている。このトナー濃度検出センサー446の構成は特に限定されるものではないが、たとえば、図10に示すように、電源電圧入力ピン、デジタル出力ピン、GND(アース)ピン、および構成要素a・b・c・dからなる回路構成を挙げることができる。構成要素aが最も入力側にあり、構成要素dが最も出力側にあり、その間に接続されている構成要素b・cは互いに並列している。
【0101】
構成要素aは電源電圧入力ピンに接続されており、抵抗R4、定電圧ダイオードZD、コンデンサC5が接続されてなっている。抵抗R4の一端は電源電圧入力ピンに接続され、他端はケーブルヘッドchを介して構成要素bの排他的OR回路OR1、構成要素cの排他的OR回路OR3、および構成要素dの排他的OR回路OR4のそれぞれが有する入力端の一方に接続されている。また、ケーブルヘッドchと抵抗R4との間の配線には、アノード側が接地されている定電圧ダイオードZDのカソード側と、一端が接地されているコンデンサC5の他端とがこの順で接続されている。
【0102】
なお、図10では、説明の便宜上、図面の構成を簡素化するためにケーブルヘッドchの入力側と出力側とを分離して記載しており、ケーブルヘッドchの入力側をch1とし、出力側のうち排他的OR回路OR1に接続されている端をch2、排他的OR回路OR3に接続されている端をch3、排他的OR回路OR4に接続されている端をch4とする。
【0103】
構成要素bは構成要素cと並列となるように接続されており、これらの上流側は構成要素cのコンデンサC1を介して接地されている。一方、下流側は、何れも構成要素dの排他的OR回路OR2の入力端に接続されている。
【0104】
構成要素bは、抵抗R1、排他的OR回路OR1、コンデンサC3・C4、抵抗R2、およびトランスTsが接続されてなっている。抵抗R1の一端は排他的OR回路OR1と構成要素eとに接続されている。排他的OR回路OR1と構成要素eとは並列して接続されている。構成要素eは、上流側からコンデンサC3、C4、および抵抗R2がこの順で接続されてなっている。さらに、コンデンサC3・C4は、トランスTsの二次コイル側と並列して接続されているとともに、これらの間は接地されている。トランスTsの一次コイル側は、抵抗R1の他端と構成要素cのコンデンサC1とに接続されている。
【0105】
したがって、上記排他的OR回路OR1の入力端の他方は抵抗R1、コンデンサC1、トランスTsに接続されていることになり、排他的OR回路OR2の入力端の一方は排他的OR回路OR1の出力端と、抵抗R2に接続されていることになり、さらに、トランスTsは構成要素eと上流側のコンデンサC1との間に接続されていることになる。
【0106】
トランスTsは一次コイル側に1つのコイルcr1を有し、二次コイル側に2つのコイルcr2・cr3を有してなっている。コイルcr2は一端がコンデンサC3の上流側に接続され、他端がコイルcr3の一端に接続されている。コイルcr3の他端は、コンデンサC4の下流側に接続されている。それゆえ、二次コイル側のコイルcr2・cr3はコンデンサC3・C4と並列に接続されることになる。
【0107】
構成要素cは、コンデンサC1・C2、排他的OR回路OR3、および抵抗R3を接続してなっている。コンデンサC1の一端は上述したように接地されており、他端は、トランスTsの一次コイル側およびコンデンサC2の一端に接続されている。コンデンサC2の他端は、排他的OR回路OR3および抵抗R3が接続されている。すなわち排他的OR回路OR3および抵抗R3は、互いに並列して接続されてなっている。
【0108】
したがって、排他的OR回路OR3の入力端の他方はコンデンサC2および抵抗R3の一端に接続され、出力端は構成要素dにおける排他的OR回路OR2の入力端の他方および抵抗R3の他端に接続されていることになる。
【0109】
構成要素dはデジタル出力ピンおよびGNDピンに接続されており、排他的OR回路OR2、抵抗R5、コンデンサC6、排他的OR回路OR4、抵抗R6、npn型トランジスタTrを接続してなっている。排他的OR回路OR2の出力端には抵抗R5の一端が接続されており、その他端は排他的OR回路OR4の入力端の他端に接続されている。なお、抵抗R5と排他的OR回路OR4との間の配線には、一端を接地したコンデンサC6の他端が接続されている。
【0110】
排他的OR回路OR4の出力端は抵抗R6の一端に接続され、抵抗R6の他端はトランジスタTrのベースに接続されている。トランジスタTrのコレクタはデジタル出力ピンに接続される一方、エミッタはGNDピンに接続されているとともに接地されている。したがって、排他的OR回路OR2、抵抗R5、排他的OR回路OR4、抵抗R6、トランジスタTrは直列に接続されていることになる。
【0111】
上記回路構成のトナー濃度検出センサー446から検出されたトナー濃度の結果は、デジタル出力ピンから出力されるが、この出力結果はトナー濃度が低い場合を示すHigh信号と、トナー濃度が高い場合を示すLow 信号の2つの信号のみとなる。そのため、トナー濃度の調整を高低の2値の信号により制御することになるため、トナー濃度の制御方法を簡素化することができる。
【0112】
ここで、通常、画像形成における各種条件、特に感光体41の回転速度(プロセス速度)が異なると、現像装置44内における現像剤の撹拌性能やトナー濃度検出センサー446の検出部を通過する現像剤の量が変化する。そのため、通常の解像度における画像形成条件と倍の解像度における画像形成の条件では、トナー濃度検出センサー446検出される検出結果がそれぞれ異なってしまう。つまり、実際のトナー濃度が同一であっても、通常の解像度および倍の解像度で画像形成される場合では、それぞれ検出されるトナー濃度が変化してしまう。
【0113】
たとえば、通常の解像度における画像形成条件でトナー濃度検出センサー446の検出条件が設定されている場合には、倍の解像度における画像形成条件で画像形成がなされた際に得られるトナー濃度検出センサー446からの出力結果は現像装置44内における実際のトナー濃度を表す値、あるいは信号とはなっていない。そこで、トナー濃度検出センサー446の検出条件が通常の解像度に設定されている場合には、倍の解像度での画像形成時には、解像度制御部71によって、トナー濃度の検出を実施しないか、検出してもその検出結果を無視するように制御する。
【0114】
つまり、トナー濃度検出センサー446における検出条件が、通常の解像度における画像形成条件に設定されていれば、通常の解像度におけるトナー濃度の検出結果を基準としてトナー濃度を安定させるように解像度制御部71により制御を実施する。
【0115】
トナー濃度検出センサー446が上記のようにデジタル出力型である場合では、倍の解像度においてはトナー濃度検出センサー446から正確なトナー濃度が得られないことになるので、現像装置44内におけるトナー濃度が安定しないおそれがある。そこで、まず、通常の解像度の画像形成条件で画像形成部40を慣らし動作させ、この慣らし動作の後にトナー濃度が安定したことをトナー濃度検出センサー446で検出してから、画像形成条件を倍の解像度の条件に変化させて画像形成を実施する。これによって1枚のみ倍の解像度で画像形成する場合には、トナー濃度が安定することになる。
【0116】
これに対して、倍の画像形成で2枚以上のマルチプリントを実施する場合には、各画像形成動作間(たとえば1枚目の画像形成動作と2枚目の画像形成動作との間)に通常の解像度で画像形成部40を慣らし動作させる。つまり倍の解像度の画像形成条件を一旦通常の解像度の条件に戻して現像装置44内のトナー濃度を安定化させた後に、再び画像形成条件を倍の解像度の条件に戻す。これによって、倍の解像度で複数枚画像形成する場合でもトナー濃度を安定させることができる。
【0117】
このように、トナー濃度の安定させるための慣らし動作を、感光体41の空転時間中に実施するように、解像度制御部71によって制御を実施することが好ましい。つまり、通常の画像形成動作の間や、画像形成動作後の後回転時間内などの非画像形成時における感光体41の空転時間中にトナー濃度の安定させるための画像形成動作を実施する。これによって、トナー濃度の安定のための動作を実施しても、効率的な画像形成動作を実施することができる。
【0118】
なお、倍の解像度で複数枚画像形成を実施する際には、1枚画像形成動作を実施する毎に通常の解像度の画像形成条件に戻す必要はなく、トナー濃度を安定化できる程度であれば、2枚毎や3枚毎に一旦通常の解像度の画像形成条件に戻すような制御であってもよい。この画像形成条件の制御については、得られる画像の濃度や画質、あるいはトナー濃度制御に要する時間などから適宜設定することが有効である。
【0119】
さらに、倍の解像度で画像形成を実施した後、さらに倍の解像度で画像形成を実施する場合には、先の画像形成動作の終了後に感光体41が後回転している間に通常の解像度の画像形成条件で慣らし動作を実施させる制御方法も挙げられる。この制御方法では、画像形成動作間に感光体41が慣性で回転している間にトナー濃度を安定させる制御が実施されるので、感光体41の慣性による回転が終了して、次の画像形成動作に入るでは、トナー濃度がすでに安定していることになる。それゆえ、より効率的にトナー濃度を安定化させることができる。
【0120】
〔実施の形態5〕
本発明の実施の他の形態について、図11および図12に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、本発明はこれに限定されるものではない。また、説明の便宜上、前記実施の形態1ないし4に使用した部材と同じ機能を有する部材には同一の番号を付記し、その説明を省略する。
【0121】
前記実施の形態4で説明したトナー濃度検出センサー446は、検出結果として、トナー濃度の高低のみを出力するデジタル出力型の構成であったが、本実施の形態では、アナログ出力型の構成、すなわち、検出したトナー濃度を高低の2値ではなく、該トナー濃度に対応して変化する値を出力する構成のトナー濃度検出センサー446について説明する。
【0122】
アナログ出力型のトナー濃度検出センサー446の構成は特に限定されるものではないが、図11に示すように、前記実施の形態4で示した構成(図10)と類似した回路構成を挙げることができる。このアナログ出力型の回路構成は、デジタル出力型における排他的OR回路(OR1〜OR4)が排他的NOR回路(NOR1〜NOR3)になっている点と、構成要素dの構成が異なっている点以外は、上記デジタル出力型の回路構成と同様である。
【0123】
アナログ出力型のトナー濃度検出センサー446における構成要素dは、排他的NOR回路NOR2の出力端が抵抗R5の一端に接続され、この抵抗R5の他端がトランジスタTrのベースに接続されてなっている。すなわち、デジタル出力型における排他的OR回路OR4に相当する回路はアナログ出力型には存在しない。
【0124】
上記トランジスタTrのコレクタはケーブルヘッドchに接続されており(図11では、ケーブルヘッドch4)、エミッタはアナログ出力ピンおよび抵抗R6に接続されている。なお、抵抗R5とトランジスタTrとの間には、一端を接地しているコンデンサC6の他端が接続されている。なお、アナログ出力ピンはCPU70に接続されている。
【0125】
上記構成のアナログ出力型のトナー濃度検出センサー446では、デジタル出力型において、出力結果をコンパレートするか否かが異なるのみであり、その他の動作などはデジタル出力型の構成と同様であるのでその説明は省略する。トナー濃度の検出結果はアナログ出力ピンからCPU70に出力されるが、このアナログ出力ピンからの出力結果は、実際のトナー濃度の数値であるので、トナー濃度が高いか低いかの判定は、CPU70にて実施する。
【0126】
本実施の形態では、通常の解像度で画像形成を実施した場合には、それに対応するトナー濃度の値が検出され、そのトナー濃度に基づいてCPU70で高低を判定する。同様に、倍の解像度で画像形成を実施した場合でも、それに対応するトナー濃度が検出されるので、通常の解像度での画像形成におけるトナー濃度とは比較できないが、倍の解像度における検出結果同士であれば、CPU70にてトナー濃度の高低を比較することができる。
【0127】
つまり、アナログ出力型のトナー濃度検出センサー446では、デジタル出力型のトナー濃度検出センサー446のように、通常の解像度における検出結果を基準とする必要がなく、各解像度における画像形成条件において、トナー濃度の高低を判定する判定値をあらかじめ設定しておくことによって、各解像度に対応したトナー濃度の検出が可能になる。したがって、それぞれの解像度の画像形成条件であっても常に安定したトナー濃度を得ることができる。
【0128】
上記判定値は実験的に得られる値を用いることが好ましい。たとえば、実際に画像形成動作を実施することによって、通常の解像度における判定値を検出し、さらに、画像形成動作を倍の解像度とすることによって、倍の解像度における判定値を検出する。
【0129】
上記実験の具体的方法としては、まず、現像槽443にトナーおよびキャリアを含む現像剤を投入し、通常の解像度における画像形成条件で3分ほど感光体41を回転させる。この約3分という時間は現像剤の帯電を安定化させるために必要な時間である。この約3分の回転後にトナー濃度検出センサー446からのアナログ出力を、通常の解像度におけるトナー濃度の判定値とする。この約3分の回転後に、倍の解像度における画像形成条件で1分ほど感光体41を回転させる。その結果、トナー濃度検出センサー446から得られたアナログ出力を、倍の解像度におけるトナー濃度の判定値とする。
【0130】
このように本実施の形態のアナログ出力型のトナー濃度検出センサー446は、通常の解像度と倍の解像度とのそれぞれにおいて、トナー濃度の判定値を設定することができるので、より正確なトナー濃度の制御が可能になる。
【0131】
図12に通常の解像度および倍の解像度におけるアナログ出力型のトナー濃度検出センサー446の出力値を示す。図12では、実線が通常の解像度におけるトナー濃度の出力であり、破線が倍の解像度におけるトナー濃度の出力値である。この結果からわかるように、通常の解像度に対して倍の解像度の出力値は若干低く、またトナー濃度の変化の周波数は倍の解像度の方が倍近く長いことがわかる。さらに、電圧リップルの大きさなども異なっている。
【0132】
それゆえ、通常の解像度でトナー濃度を検出する場合には、通常の解像度における画像形成条件に独自の所定周期に応じて検出動作が行われるが、これと全く同じ周期で、倍の解像度でトナー濃度を検出すると、周期が異なるために、正確なトナー濃度が得られなくなり、その結果、CPU70にて正確な判定ができなくなる。そのため、図12において、通常の解像度では、通常の解像度に特有の所定周期でトナー濃度を検出する(図12において黒ベタの円で示すポイント)一方、倍の解像度では、倍の解像度に特有の周期でトナー濃度を検出する(図12における黒ベタの正方形で示すポイント)。
【0133】
図12の条件では、通常の解像度に対して、トナー濃度の変化の周波数は倍の解像度の方が長くなっているので、倍の解像度におけるトナー濃度の測定は、通常の解像度におけるトナー濃度の測定に比べて2回に1回(1/2)でよいことがわかる。
【0134】
このように、アナログ出力型のトナー濃度検出センサー446を用いれば、デジタル出力型のように制御方法の簡素化はできないものの、変化した解像度毎に正確なトナー濃度を検出するため、さらに一層高画質の画像形成を実現することができる。
【0135】
なお、アナログ出力型のトナー濃度検出センサー446においても、前記実施の形態4におけるデジタル出力型と同様に、その検出条件が、通常の解像度における画像形成条件に設定されていれば、通常の解像度における現像剤濃度の検出結果を基準として現像剤濃度を安定させるように解像度制御部71により制御を実施してもよい。
【0136】
たとえば、通常の解像度における検出条件で倍の解像度におけるトナー濃度を測定した場合の関係、あるいは通常の解像度における測定値に対する倍の解像度における測定値の変化範囲を補正条件として算出しておき、これをCPU70が有する記憶手段などに記憶させて、倍の解像度で検出されたトナー濃度を上記関係に基づいて、正確なものに補正するような手法も挙げられる。
【0137】
本発明にかかる画像形成装置は、表面に静電潜像を保持可能とする感光体と、感光体を所定の電位に帯電する帯電手段と、画像情報に基づいて出射される書込光を所定速度で回転する多面体ミラーで感光体表面上に反射することにより、帯電後の感光体表面に静電潜像を書き込む露光手段と、該静電潜像を現像して可視像とする現像手段とを備えている画像形成手段によって画像形成動作を実施するとともに、形成される画像の解像度を変化可能とする画像形成装置において、多面体ミラーの回転速度を上記所定速度に維持し、かつ、変化した解像度に応じて、上記画像形成動作における各種条件を変化させる制御を行う解像度制御手段を備えている構成であってもよい。
【0138】
上記構成によれば、解像度制御手段により画像形成動作における各種条件を変化させている。そのため、高速化したプリントエンジンの画像形成速度に対応してすでに限界近くに達している多面体ミラーの回転速度を上昇させることなく、変化した解像度(通常よりも高い解像度)の画像形成を実現することができる。それゆえ、特に高速機などにおいて、通常の解像度に比べて高い解像度の画像を形成する制御を確実に実施することができる。
【0139】
本発明にかかる画像形成装置は、上記構成に加えて、さらに、画像の解像度が通常のA倍(ただしA>1)の解像度に変化した場合には、解像度制御手段は、静電潜像の書き込み速度をA倍に変化させるとともに、書き込み時の感光体の回転速度を1/A倍に変化させる制御を実施してもよい。
【0140】
上記構成によれば、画像形成動作における各種条件として、静電潜像の書込速度および書き込み時の感光体の回転速度を選択して制御することによって、通常の解像度よりも高い解像度を実現している。その結果、多面体ミラーの回転速度を上昇させることなく、高い解像度の画像形成を容易かつ確実に実現することができる。
【0141】
本発明にかかる画像形成装置は、上記構成に加えて、さらに、上記解像度制御手段は、書込光の光量、書き込み前に感光体に印加される帯電電圧、および現像時の現像バイアス電圧の少なくとも何れか1つを変化させる制御を実施してもよい。
【0142】
上記構成によれば、所定の画質の画像を形成するためには、通常の像書き込み速度およ びプロセス速度の場合と比較して、LSUによる書込光の光量、感光体の帯電電圧、および現像バイアス電圧の最適な値はそれぞれ異なっている。そのため、解像度制御手段によって上記光量・帯電電圧・現像バイアス電圧のそれぞれを最適な値に設定することにより、通常よりも高い解像度であっても高画質の画像を確実に得ることができる。
【0143】
本発明にかかる画像形成装置は、上記構成に加えて、さらに、上記解像度制御手段は、解像度の変化により劣化した画像を補正する制御も実施してもよい。
【0144】
上記構成によれば、解像度の変化に伴って画像形成動作における各種条件も異なるため、画像の劣化が発生するおそれがあるが、解像度制御手段によって画像の劣化も補正することによって、高い解像度であってもより高画質の画像を形成することができる。
【0145】
本発明にかかる画像形成装置は、上記構成に加えて、さらに、上記解像度制御手段は、画像の解像度が通常である場合と、通常のA倍である場合とのそれぞれの使用頻度を検出するとともに、使用頻度の高い解像度を使用する際にのみ、上記劣化した画像を補正する制御を実施してもよい。
【0146】
上記構成によれば、通常の解像度および高い解像度のそれぞれの使用頻度を検出することによって、画像劣化補正を効率的に実施することが可能になり、画像劣化補正に消費していた時間を短縮することができる。また、画像劣化補正を上記のように使用頻度の高い解像度で実施すると、時間の短縮のみならず、トナーの消費も低減することができる。
【0147】
本発明にかかる画像形成装置は、上記構成に加えて、さらに、感光体表面の一部に形成された可視像の状態を検知し、解像度制御手段に出力する可視像検知手段を備えているとともに、上記解像度制御手段は、感光体表面の一部に複数の指標となる可視像を形成させ、可視像検出手段で検出された検出結果を用いて画像の劣化を補正することを特徴としている。
【0148】
上記構成によれば、感光体表面の一部に形成した可視像を実際に測定して、これを画像の劣化の補正に利用するので、より確実かつ正確な画像の劣化の補正を実施することができる。
【0149】
本発明にかかる画像形成装置は、上記構成に加えて、さらに、現像手段内の現像剤の濃度を検出する現像剤濃度検出手段を備えており、上記解像度制御手段は、解像度の変化に対応させて現像剤濃度の検出を制御するとともに、得られる現像剤濃度に基づいて現像剤濃度を安定させる制御を実施することを特徴としている。
【0150】
上記構成によれば、上記解像度制御手段により、解像度を変化させるための制御に加えて、現像装置内におけるトナー濃度を検出し、その検出結果に基づいて現像装置内のトナー濃度を安定化させる制御を実施することになる。そのため、通常よりも高い解像度であっても、より一層の高画質の画像形成を実現することができる。
【0151】
本発明にかかる画像形成装置は、上記構成に加えて、さらに、上記現像剤濃度検出手段は、現像剤濃度を高低の2値のみで出力するデジタル出力型、または、現像剤濃度を変化値として出力するアナログ出力型であることを特徴としている。
【0152】
上記構成によれば、デジタル出力型であれば、トナー濃度の調整を高低の2値の信号により制御することになるため、トナー濃度の制御方法を簡素化することができる。一方、アナログ出力型であれば、制御方法の簡素化はできないものの、変化した解像度毎に正確なトナー濃度を検出するため、さらに一層高画質の画像形成を実現することができる。
【0153】
本発明にかかる画像形成装置は、上記構成に加えて、さらに、上記現像剤濃度検出手段における検出条件は、通常の解像度における画像形成条件に設定されるとともに、上記解像度制御手段は、通常の解像度における現像剤濃度の検出結果を基準として現像剤濃度を安定させる制御を実施することを特徴としている。
【0154】
現像剤濃度検出手段における検出条件が通常の解像度における画像形成条件に設定されていると、高い解像度の場合では、得られる現像剤濃度は現像装置内における実際の現像剤濃度を表す値にはなっていない。そこで、上記構成によれば、現像剤濃度検出手段の検出条件を通常の解像度に設定し、高い解像度で画像形成する場合には、通常の解像度における現像剤濃度の検出結果を基準として現像剤濃度を安定化させる。これによって、高い解像度の場合でも、より確実に高画質の画像を形成することができる。
【0155】
本発明にかかる画像形成装置は、上記構成に加えて、さらに、上記解像度制御手段は、解像度が変化した場合には、通常の解像度における画像形成条件に基づいて現像剤濃度を安定させるために画像形成手段を慣らし動作させる制御を実施することを特徴としている。
【0156】
上記構成によれば、高い解像度で得られる現像剤濃度は正確なものではないため、通常の解像度の画像形成条件で画像形成手段を慣らし動作させ、この慣らし動作の後に現像剤濃度が安定したことを現像剤濃度検出手段で検出してから、画像形成条件を高い解像度の条件に変化させて画像形成を実施する。これによって現像手段内における現像剤濃度を確実に安定化させることができる。
【0157】
本発明にかかる画像形成装置は、上記構成に加えて、さらに、上記解像度制御手段は、現像剤濃度を安定させるための動作を、感光体の空転時間中に実施することを特徴としている。
【0158】
上記構成によれば、通常の画像形成動作の間や、画像形成動作後の後回転時間内にトナー濃度の安定させるための画像形成動作を実施する。これによって、トナー濃度の安定のための動作を実施しても、効率的な画像形成動作を実施することができる。
【0159】
【発明の効果】
本発明にかかる画像形成装置は、以上のように、感光体、帯電手段、書込光を反射する多面体ミラーを有する露光手段、および現像手段とを備えている画像形成手段によって画像形成動作を実施するとともに、形成される画像の解像度を変化可能とする画像形成装置において、多面体ミラーの回転速度を上記所定速度に維持し、かつ、変化した解像度に応じて、上記画像形成動作における各種条件を変化させる制御を行う解像度制御手段を備え、上記解像度制御手段は、形成される画像濃度と基準濃度との比較によって、形成される画像濃度を基準濃度と同様となるように補正する制御を実施するとともに、上記解像度制御手段は、画像の解像度が通常である場合と、通常のA倍(ただしA>1)である場合とのそれぞれの使用頻度を検出するとともに、使用頻度の高い解像度を使用する際にのみ、形成される画像濃度と基準濃度との比較によって、上記形成される画像濃度を基準濃度と同様となるように補正する制御を実施する構成である。
【0160】
それゆえ、上記構成では、解像度制御手段により画像形成動作における各種条件を変化させるため、すでに限界近くに達している多面体ミラーの回転速度を上昇させることなく、高い解像度の画像形成を実現することができる。その結果、通常の解像度に比べて高い解像度の画像を形成する制御を確実に実施することができるという効果を奏する。
【0161】
また、上記構成では、解像度制御手段によって画像の劣化も補正することによって、高 い解像度であってもより高画質の画像を形成することができるという効果を奏する。
【0162】
さらに、上記構成では、通常の解像度および高い解像度のそれぞれの使用頻度を検出することによって、画像劣化補正を効率的に実施して画像劣化補正に消費していた時間を短縮するとともに、トナーの消費も低減することができるという効果を奏する。
【0163】
本発明にかかる画像形成装置は、上記構成に加えて、さらに、感光体表面の一部に形成された可視像の状態を検知し、解像度制御手段に出力する可視像検知手段を備えているとともに、上記解像度制御手段は、感光体表面の一部に複数の指標となる可視像を形成させ、可視像検出手段で検出された検出結果を用いて画像の劣化を補正する構成である。
【0164】
それゆえ、上記構成では、感光体表面の一部に形成した可視像を実際に測定して、これを画像の劣化の補正に利用するので、より確実かつ正確な画像の劣化の補正を実施することができるという効果を奏する。
【0165】
本発明にかかる画像形成装置は、上記構成に加えて、さらに、現像手段内の現像剤の濃度を検出する現像剤濃度検出手段を備えており、上記解像度制御手段は、解像度の変化に対応させて現像剤濃度の検出を制御するとともに、得られる現像剤濃度に基づいて現像剤濃度を安定させる制御を実施する構成である。
【0166】
それゆえ、上記構成では、現像装置内におけるトナー濃度を検出し、その検出結果に基づいて現像装置内のトナー濃度を安定化させる制御を実施することになるため、通常よりも高い解像度であっても、より一層の高画質の画像形成を実現することができるという効果を奏する。
【0167】
本発明にかかる画像形成装置は、上記構成に加えて、さらに、上記現像剤濃度検出手段は、現像剤濃度を高低の2値のみで出力するデジタル出力型、または、現像剤濃度を変化値として出力するアナログ出力型である構成である。
【0168】
それゆえ、上記構成では、デジタル出力型であれば、トナー濃度の調整を高低の2値の信号により制御することになるため、トナー濃度の制御方法を簡素化することができるという効果を奏する。一方、アナログ出力型であれば、変化した解像度毎に正確なトナー濃度を検出するため、さらに一層高画質の画像形成を実現することができるという効果を奏する。
【0169】
本発明にかかる画像形成装置は、上記構成に加えて、さらに、上記現像剤濃度検出手段における検出条件は、通常の解像度における画像形成条件に設定されるとともに、上記解像度制御手段は、通常の解像度における現像剤濃度の検出結果を基準として現像剤濃度を安定させる制御を実施する構成である。
【0170】
それゆえ、上記構成では、高い解像度で画像形成する場合には、通常の解像度における現像剤濃度の検出結果を基準として現像剤濃度を安定化させるため、高い解像度の場合でも、より確実に高画質の画像を形成することができるという効果を奏する。
【0171】
本発明にかかる画像形成装置は、上記構成に加えて、さらに、上記解像度制御手段は、解像度が変化した場合には、通常の解像度における画像形成条件に基づいて現像剤濃度を安定させるために画像形成手段を慣らし動作させる制御を実施する構成である。
【0172】
それゆえ、上記構成では、通常の解像度の画像形成条件で画像形成手段を慣らし動作させ、この慣らし動作の後に現像剤濃度が安定したことを現像剤濃度検出手段で検出してから、画像形成条件を高い解像度の条件に変化させて画像形成を実施するので、現像手段内における現像剤濃度を確実に安定化させることができるという効果を奏する。
【0173】
本発明にかかる画像形成装置は、上記構成に加えて、さらに、上記解像度制御手段は、現像剤濃度を安定させるための動作を、感光体の空転時間中に実施する構成である。
【0174】
それゆえ、上記構成では、通常の画像形成動作の間や、画像形成動作後の後回転時間内にトナー濃度の安定させるための画像形成動作を実施するので、効率的な画像形成動作を実施することができるという効果を奏する。
【0175】
本発明にかかる画像形成装置は、上記構成に加えて、さらに、画像の解像度が通常のA倍(ただしA>1)の解像度に変化した場合には、解像度制御手段は、静電潜像の書き込み速度をA倍に変化させるとともに、書き込み時の感光体の回転速度を1/A倍に変化させる制御を実施する構成である。
【0176】
それゆえ、上記構成では、画像形成動作における各種条件として、静電潜像の書込速度および書き込み時の感光体の回転速度を選択して制御することによって、多面体ミラーの回転速度を上昇させることなく、高い解像度の画像形成を容易に実現することができるという効果を奏する。
【0177】
本発明にかかる画像形成装置は、上記構成に加えて、さらに、上記解像度制御手段は、書込光の光量、書き込み前に感光体に印加される帯電電圧、および現像時の現像バイアス電圧の少なくとも何れか1つを変化させる制御を実施する構成である。
【0178】
それゆえ、上記構成では、解像度制御手段によって上記光量・帯電電圧・現像バイアス電圧のそれぞれを最適な値に設定することにより、通常よりも高い解像度であっても高画質の画像を確実に得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態にかかる画像形成装置における画像形成部およびCPUの関係を示すブロック図である。
【図2】 図1に示す画像形成部および制御部を備える画像形成装置の構成を示す概略断面図である。
【図3】 図1に示す画像形成部の構成を示す概略側面図である。
【図4】 図3に示す画像形成部が備えるLSUの構成を示す模式図である。
【図5】 図2に示す画像形成部における通常の解像度および倍の解像度における感光体表面電位と像書き込みに用いられる書込光の相対光量との関係の一例を示すグラフである。
【図6】 本発明の実施の他の形態において、画像劣化補正に用いられるトナーパッチの形成状態を示す模式図である。
【図7】 図6に示すトナーパッチを光検出センサーで検出した検出結果の一例を示すグラフである。
【図8】 図7のトナーパッチの検出結果に基づいて各トナーパッチのセンサー出力電圧と帯電電圧との関係を示すグラフである。
【図9】 本発明の実施のさらに他の形態において、画像劣化補正を実施するための制御の一例を示すフローチャートである。
【図10】 本発明の実施のさらに他の形態において、現像装置内のトナー濃度を検出するトナー濃度検出センサーの一例を示す回路図である。
【図11】 図10に示すトナー濃度検出センサーの他の例を示す回路図である。
【図12】 図11に示すトナー濃度検出センサーによって検出される、通常の解像度および倍の解像度の検出結果を示すグラフである。
【符号の説明】
40 画像形成部(画像形成手段)
41 感光体
42 帯電装置(帯電手段)
43 レーザスキャンユニット(LSU、露光手段)
44 現像装置(現像手段)
49 光検出センサー(可視像検出手段)
70 CPU(制御手段)
71 解像度制御部(解像度制御部)
72 画像処理部(画像処理手段)
433 ポリゴンミラー(多面体ミラー)
446 トナー濃度検出センサー(現像剤濃度検出手段)

Claims (9)

  1. 表面に静電潜像を保持可能とする感光体と、感光体を所定の電位に帯電する帯電手段と、画像情報に基づいて出射される書込光を所定速度で回転する多面体ミラーで感光体表面上に反射することにより、帯電後の感光体表面に静電潜像を書き込む露光手段と、該静電潜像を現像して可視像とする現像手段とを備えている画像形成手段によって画像形成動作を実施するとともに、形成される画像の解像度を変化可能とする画像形成装置において、
    多面体ミラーの回転速度を上記所定速度に維持し、かつ、変化した解像度に応じて、上記画像形成動作における各種条件を変化させる制御を行う解像度制御手段を備え、
    上記解像度制御手段は、形成される画像濃度と基準濃度との比較によって、形成される画像濃度を基準濃度と同様となるように補正する制御を実施するとともに、
    上記解像度制御手段は、画像の解像度が通常である場合と、通常のA倍(ただしA>1)である場合とのそれぞれの使用頻度を検出するとともに、
    使用頻度の高い解像度を使用する際にのみ、形成される画像濃度と基準濃度との比較によって、上記形成される画像濃度を基準濃度と同様となるように補正する制御を実施することを特徴とする画像形成装置。
  2. さらに、感光体表面の一部に形成された可視像の状態を検知し、解像度制御手段に出力する可視像検知手段を備えているとともに、
    上記解像度制御手段は、感光体表面の一部に複数の指標となる可視像を形成させ、可視像検出手段で検出された検出結果を用いて、上記形成される画像濃度を基準濃度と同様となるように補正することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. さらに、現像手段内の現像剤の濃度を検出する現像剤濃度検出手段を備えており、
    上記解像度制御手段は、解像度に応じた周期で、現像剤濃度を検出する制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 上記現像剤濃度検出手段は、現像剤濃度を高低の2値のみで出力するデジタル出力型、または、現像剤濃度を変化値として出力するアナログ出力型であることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 上記現像剤濃度検出手段における検出条件は、通常の解像度における画像形成条件に設定されるとともに、
    上記解像度制御手段は、通常の解像度における現像剤濃度の検出結果を基準として現像剤濃度を安定させる制御を実施することを特徴とする請求項3または4記載の画像形成装置。
  6. 上記解像度制御手段は、解像度が変化した場合には、通常の解像度における画像形成条件に基づいて現像剤濃度を安定させるために画像形成手段を慣らし動作させる制御を実施することを特徴とする請求項3、4、または5記載の画像形成装置。
  7. 上記解像度制御手段は、上記慣らし動作を、感光体の空転時間中に実施することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 画像の解像度が通常のA倍(ただしA>1)の解像度に変化した場合には、解像度制御手段は、静電潜像の書き込み速度をA倍に変化させるとともに、書き込み時の感光体の回転速度を1/A倍に変化させる制御を実施することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 上記解像度制御手段は、さらに、書込光の光量、書き込み前に感光体に印加される帯電電圧、および現像時の現像バイアス電圧の少なくとも何れか1つを変化させる制御を実施することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
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