JP3662676B2 - 油圧ショベルの油圧回路 - Google Patents

油圧ショベルの油圧回路 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベルの油圧回路に係り、特に走行および作業用切換弁の同時操作時(走行用モータおよび作業用アクチュエータの同時駆動時)における油圧ショベル(車体)の直進性を補償する油圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、油圧ショベルの油圧回路は、例えば図4に示すように、第1のポンプ10および第2のポンプ12の吐出ライン10a、12a上に、それぞれ左右走行用モータ20、22のセンタバイパス型切換弁32、42を直接接続すると共に、その下流側に作業用アクチュエータ24(例えば、旋回用モータ24A、ブーム用シリンダ24B、アーム用シリンダ24Cおよびバケット用シリンダ24D)のセンタバイパス型切換弁34、44(34A〜34D、44A〜44C)を、それぞれパラレルライン35、45を介してパラレルに接続した第1の油圧系統30および第2の油圧系統40と、この両油圧系統30、40の間に介在する走行直進弁52とから構成されている。そして、この場合、走行用切換弁および作業用切換弁の同時操作時における油圧ショベルの直進性を確保するように構成されている。
【0003】
なお、両油圧系統30、40における参照符号36、46はそれぞれセンタバイパスラインを示す。また、合流ブロック50においては、パラレルライン35と第1のポンプ吐出ライン10aとの間に、チェック弁54およびオリフィス56が介在している。走行直進弁52は、図示の中立時では、第1のポンプ吐出ライン10aと第1の油圧系統のパラレルライン35とを接続すると共に、第2のポンプ吐出ライン12aと第2の油圧系統のセンタバイパスライン46とを接続した構成からなる。一方、左側への切換時には、第1のポンプ吐出ライン10aと第2の油圧系統のセンタバイパスライン46とを接続すると共に、第2のポンプ吐出ライン12aと第1の油圧系統のパラレルライン35とを接続した構成からなる。なお、これらの動作については後述する。
【0004】
従って、このような構成によれば、先ず走行用切換弁32、42の操作時には、第1のポンプ10および第2のポンプ12の吐出油は、それぞれ左右走行用切換弁32、42に直接供給される。すなわち、切換弁32、42をそれぞれその操作位置(イ)または(ロ)或いは(ハ)または(ニ)へ切換えると、パイロットライン14dはブロックされるが、このライン14d内におけるパイロットポンプ14からのパイロット圧力は、前記ライン14dの上流側のパイロットライン14cがタンク16へ接続されているので、上昇することなく、走行直進弁52は図示の中立位置に保持される。従って、前述したように、第1のポンプ10および第2のポンプ12からの吐出油は、それぞれの吐出ライン10a、12aを介して、直接左右の走行用切換弁32、42へ供給される。すなわち、この場合、両ポンプ10、12の吐出量が同じであれば、油圧ショベルの直進性が確保されることは明らかである。
【0005】
次に、走行用切換弁32、42および作業用切換弁34、44(の中のいずれか)の同時操作時には、第1のポンプ10の吐出油は、左右走行用切換弁32、42へ供給され、第2のポンプ12の吐出油は、作業用切換弁34、44(の中のいずれか)へ供給されると同時に、その余剰油が、さらに第1のポンプ10の吐出油に合流する。すなわち、走行中(走行用切換弁32、42の操作時)に作業用切換弁34、44(の中のいずれか)を同時操作すると、パイロットライン14cがブロックされるので、パイロットポンプ14からのパイロット圧力がオリフィス14a、14bおよびパイロットライン14dを介して走行直進弁52に作用し、そしてこれを図示の左側の位置へ切換えるので、前述したように、第1のポンプ10の吐出油は、その吐出ライン10aから直接左側走行用切換弁32へ供給されると同時に、右側走行用切換弁42へも前記走行直進弁52およびセンタバイパスライン46を介して供給される。
【0006】
一方、第2のポンプ12の吐出油は、その吐出ライン10aから直接パラレルライン45へ供給されると同時に、第1の油圧系統のパラレルライン35へも前記走行直進弁52を介して供給される。すなわち、前記吐出油は、作業用切換弁34、44へ供給され、しかもその余剰油がチェック弁54およびオリフィス56を介して、さらにポンプ吐出ライン10aへ供給される。すなわち、前記余剰油は、第1のポンプ10の吐出油中に合流する。これにより、油圧ショベルの直進性が確保され、しかもこの場合、第2のポンプ12の余剰油が、第1のポンプ10の吐出油中に合流することから、油圧ショベルの走行速度も可及的に高速に維持される。なお、合流ブロック50は、実際的には、アーム用シリンダ24Cおよびブーム用シリンダ24Bの増速制御用連通ライン58a、58b、58cを形成するために設けられている。
【0007】
因みに、作業用切換弁34、44(のみ)の操作時には、第1のポンプ10および第2のポンプ12の吐出油は、作業用切換弁34、44のみに供給される。すなわち、前記吐出油は、油圧ショベルの走行には、何等関与しないことは明らかである。
【0008】
このように、この種の油圧回路によれば、走行用切換弁のみの単独操作時においては勿論のこと、これと作業用切換弁との同時操作時においても、油圧ショベルの直進性が確保される。しかも、前記同時操作時においては、第1のポンプおよび第2のポンプの吐出油が、合流することから、前記直進速度を可及的に高速に設定することができる。しかも、この場合、さらに前記同時操作時点における走行速度減少度の減少から、運転者への減速ショックも緩和することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の油圧ショベルの油圧回路は、なお次に述べるような難点を有していた。
【0010】
すなわち、前記従来の油圧回路においては、前述したように、走行用切換弁のみの単独操作時においては勿論のこと、これと作業用切換弁との同時操作時においても、油圧ショベルの直進性は確保される。しかるに、この同時操作時における直進速度は、第1のポンプおよび第2のポンプの吐出油が合流することから、可及的に高速に設定されるものの、作業用切換弁の操作によって変動を生じていた。
【0011】
すなわち、前記従来の油圧回路においては、油圧ショベルの走行中に作業用アクチュエータを駆動すると、この油圧ショベルの走行速度は、作業用アクチュエータの起動、停止およびその間の駆動負荷に応じて増減速変動していた。このため、運転者への増減速ショックが発生するばかりでなく、アクチュエータの作業性も低下するという大きな難点を有していた。
【0012】
そこで、本発明の目的は、走行用切換弁および作業用切換弁の同時操作時、例えば油圧ショベルの走行中に作業用アクチュエータを駆動させる時に、油圧ショベルの走行速度を変動させることなく、しかも直進性を損なうこともなく、一定に保持することができる油圧ショベルの油圧回路を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明に係る油圧ショベルの油圧回路は、第1のポンプおよび第2のポンプの吐出ライン上にそれぞれ左右走行用モータのセンタバイパス型切換弁を直接接続すると共に、その下流側に作業用アクチュエータのセンタバイパス型切換弁をパラレルに接続した第1の油圧系統および第2の油圧系統と、この両油圧系統の間に走行直進弁を介在した油圧回路とからなり、走行用切換弁の操作時には第1のポンプおよび第2のポンプの吐出油をそれぞれ前記左右走行用切換弁に供給し、作業用切換弁の操作時には第1のポンプおよび第2のポンプの吐出油を作業用切換弁に供給し、一方走行および作業用切換弁の同時操作時には第1のポンプの吐出油は左右走行用切換弁に供給し、第2のポンプの吐出油は作業用切換弁に供給すると同時に、その余剰油を更に前記第1のポンプの吐出油に合流するように構成した油圧ショベルの油圧回路において、
油圧ショベルの走行独立モード時に作動する走行独立弁を設け、一方第1の油圧系統および第2の油圧系統にはそれぞれそのセンタバイパスラインの最下流側に前記走行独立モード時に作動する第1のセレクタ弁および第2のセレクタ弁を設けると共に、その上流側をそれぞれ第1のサイドバイパスラインおよび第2のサイドバイパスラインを介して前記走行独立弁に接続し、前記走行独立モード時における走行および作業用切換弁の操作時には、第1のポンプの吐出油は左右走行用切換弁に供給し、第2のポンプの吐出油は作業用切換弁に供給するように構成することを特徴とする。
【0014】
この場合、前記第1の油圧系統のセレクタ弁は、走行独立モード時に走行用切換弁の最大操作信号圧力で切換えられてセンタバイパスラインを閉止し、第2の油圧系統のセレクタ弁は、走行独立モード時に作業用切換弁の最大操作信号圧力で切換えられてセンタバイパスラインを閉止し、走行独立弁は、走行独立モード時に走行独立信号圧力で切換えられて第1のポンプの吐出ラインを第1のサイドバイパスラインに接続すると共に、第1の油圧系統のパラレルラインを第2のサイドバイパスラインに接続した構成とすることができる。
【0015】
また、前記走行直進弁は、その中立時には、第1のポンプの吐出ラインを第1の油圧系統のパラレルラインに接続すると共に、第2のポンプの吐出ラインを第2の油圧系統の走行用切換弁供給ラインおよびセンタバイパスラインに接続し、一方切換時には、第1のポンプの吐出ラインを第2の油圧系統の前記走行用切換弁供給ラインに接続すると共に、第2のポンプの吐出ラインを第1の油圧系統の前記パラレルラインに接続し、さらに第2の油圧系統の前記センタバイパスラインをブロックするように構成すると共に、前記走行独立信号で中立時の位置から切換時の位置に切換えられるように構成することができる。
【0016】
さらに、前記第2の油圧系統の走行用切換弁供給ラインとセンタバイパスラインとの間をチェック弁を介在して接続し、走行直進弁が、その中立時には、第1のポンプの吐出ラインを第1の油圧系統のパラレルラインに接続すると共に第2のポンプの吐出ラインを第2の油圧系統のセンタバイパスラインに接続し、一方切換時には、第1のポンプの吐出ラインを第2の油圧系統の前記走行用切換弁供給ラインに接続すると共に第2のポンプの吐出ラインを第1の油圧系統の前記パラレルラインに接続し、さらに第2の油圧系統の前記センタバイパスラインをブロックするように構成することができる。
【0017】
本発明においては、運転者が、油圧ショベルの走行独立モードを設定した上で切換弁を操作すると、第1のポンプの吐出油は左右走行用切換弁へ同量づつ供給され、一方第2のポンプの吐出油は作業用切換弁へのみ供給される。
【0018】
すなわち、本発明によれば、油圧ショベルの走行中に作業用アクチュエータを駆動しても、油圧ショベルの走行速度は、運転者の所望により、一定に保持することができる。換言すれば、運転者への増減速ショックやアクチュエータ作業性の低下等を防止することができる。
【0019】
【実施例】
次に、本発明に係る油圧ショベルの油圧回路の実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、説明の便宜上、図4に示す従来の構成と同一の構成部分には同一の参照符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0020】
図1において、先ず本発明に係る油圧ショベルの油圧回路は、基本的には、前記従来の構成(図4)と同一である。従って、重複するが、理解を容易にするため、再び簡単に説明する。本発明の油圧回路は、基本的には、第1のポンプ10および第2のポンプ12の吐出ライン10a、12a上に、それぞれ左右走行用モータ20、22のセンタバイパス型切換弁32、42を直接接続して構成する。そして、その下流側には、作業用アクチュエータ24(24A、…24D)のセンタバイパス型切換弁34、44(34A〜34D、44A〜44C)をそれぞれパラレルライン35、45を介して、パラレルに接続した第1の油圧系統30および第2の油圧系統40と、この両油圧系統30、40の間に走行直進弁52を介在した油圧回路とから構成する。
【0021】
なお、走行直進弁52は、図示の中立位置(なお、この場合、後述する走行独立弁60の図示の中立位置)において、第1のポンプ吐出ライン10aと第1の油圧系統のパラレルライン35とを接続すると共に、第2のポンプ吐出ライン12aと第2の油圧系統のセンタバイパスライン46とを接続する構成からなる。一方、左側位置への切換時には、第1のポンプ吐出ライン10aと第2の油圧系統のセンタバイパスライン46とを接続すると共に、第2のポンプ吐出ライン12aと第1の油圧系統のパラレルライン35とを接続する構成からなる。
【0022】
従って、このような構成によれば、その動作において、前述した従来の場合と同様に、先ず走行用切換弁32、42(のみ)の操作時には、第1のポンプ10および第2のポンプ12の吐出油は、それぞれ左右走行用切換弁32、42(のみ)へ直接供給される。また、作業用切換弁34、44(のみ)の操作時には、第1のポンプ10および第2のポンプ12の吐出油は、作業用切換弁34、44(のみ)へ供給される。
【0023】
一方、走行用切換弁32、42および作業用切換弁34、44の同時操作時には、第1のポンプ10の吐出油は、左右走行用切換弁32、42へ供給され、第2のポンプ12の吐出油は、作業用切換弁34、44へ供給されると同時に、その余剰油が更に第1のポンプ10の吐出油と合流する。すなわち、この種の油圧回路によれば、走行用切換弁の単独操作時においては勿論のこと、これと作業用切換弁との同時操作時においても、油圧ショベルの直進性が確保される。しかも、この同時操作時においては、さらに前記直進速度を可及的に高速に設定し得る利点も発揮される。
【0024】
しかるに、この従来の油圧回路は、前述のような特徴を有するにも拘らず、反面、油圧ショベルの走行中に作業用アクチュエータを駆動すると、このアクチュエータの負荷変動に対応して、走行速度が変動する欠点を有している。このため、本発明の目的は、この難点を克服することを意図するものであることも前述した通りである。
【0025】
すなわち、本発明においては、前記構成において、さらに合流ブロック50には、油圧ショベルの走行中を規定する走行独立モード時に作動する走行独立弁60を設ける。一方、第1の油圧系統30および第2の油圧系統40には、それぞれそのセンタバイパスライン36、46の最下流側に、走行独立モード時に作動する第1のセレクタ弁37および第2のセレクタ弁47を設けると共に、その上流側36a、46aを、それぞれ第1のサイドバイパスライン38および第2のサイドバイパスライン48を介して走行独立弁60に接続する。これにより、走行独立モード時における走行用切換弁32、42および作業用切換弁34、44の操作時には、第1のポンプ10の吐出油を左右走行用切換弁32、42に供給し、第2のポンプ12の吐出油は作業用切換弁34、44に供給するように構成する。
【0026】
すなわち、走行独立弁60は、電磁弁62およびパイロットライン62aを介して、図示の中立位置(なお、この中立位置では、チェック弁60aおよびオリフィス60bを介して第1の油圧系統のパラレルライン35と第1のポンプ吐出ライン10aとは接続されている)から、左側の作動位置へ切換える(走行独立モードに設定される)ことができる。また、この切換に際しては、走行直進弁52も、シャトル弁64およびパイロットライン62bを介して、図示の中立位置から左側作動位置へ切換えられる。さらに、第1のセレクタ弁37および第2のセレクタ弁47も、それぞれ走行用切換弁32、42の最高信号圧力および作業用切換弁34、44の最高信号圧力を出力する手段38、48を介して、図示の開成位置から左側閉止位置へとそれぞれ切換えられる。
【0027】
従って、このような走行独立モード時に、走行用切換弁32、42を操作すると、作業用切換弁34、44の位置の如何に拘らず、第1のポンプ吐出ライン10aと第2のセンタバイパスライン46との間、および第1の油圧系統のセンタバイパスライン36および第2の油圧系統のセンタバイパスライン46とが、共にブロックされることにより、第1のポンプ10の吐出油は、前記左右両走行用切換弁32、42へ直接半分づつ供給される。
【0028】
一方、第2のポンプ12の吐出油は、作業用切換弁34、44へ供給され、第1のポンプ10の吐出ライン10aへは合流しない。
【0029】
このように、本発明の油圧回路においては、運転者の所望により(回路を走行独立モードに設定することにより)、走行用切換弁および作業用切換弁の同時操作時にも(油圧ショベルの走行中に作業用アクチュエータを駆動しても)、油圧ショベルの走行速度を変動することなく(勿論、直進性を損なうことなく)、一定に保持することが可能となる。
【0030】
なお、このような構成において、若し仮に、走行独立モード時に、第1の油圧系統30の走行用切換弁32(左走行用モータ20)だけを操作して、油圧ショベルを操舵しようとすると、この場合には、第2の油圧系統40の走行用切換弁42は中立位置にあり、従って第1のポンプ10からの吐出油は、第1のポンプ吐出ライン10a、走行直進弁52、第2のセンタバイパスライン46aおよびタンクライン59を介して、そのままタンク16へ排出される。従って、前記左走行用モータ20は駆動しない。このため、本発明においては、下記の手段が付加されている。
【0031】
すなわち、図2において、走行直進弁52は、その中立時(図示の位置)には、第1のポンプ10の吐出ライン10aを、第1の油圧系統30のパラレルライン35に接続すると共に、第2のポンプ12の吐出ライン12aを、第2の油圧系統40の走行用切換弁供給ライン49およびセンタバイパスライン46に接続する。一方、左側位置への切換時には、第1のポンプ10の吐出ライン10aを、第2の油圧系統40の前記走行用切換弁供給ライン49に接続すると共に、第2のポンプ12の吐出ライン12aを、第1の油圧系統30の前記パラレルライン35に接続し、さらに第2の油圧系統40の前記センタバイパスライン46を、ブロックするように構成されている。
【0032】
このような構成によれば、走行独立モードでかつ走行直進弁52の左側切換時に、左側走行用切換弁32だけを操作しても、第1のポンプ吐出ライン10aは、第2のセンタバイパスライン46には接続されないので、第1のポンプ10の吐出油が左側走行用モータ20(走行用切換弁32)へ供給されることは明らかである。
【0033】
また、図3に示す実施例においては、第2の油圧系統40の走行用切換弁供給ライン49と、センタバイパスライン46との間を、チェック弁49aを介して接続したものである。これにより、走行直進弁52が、その中立時には、第1のポンプ10の吐出ライン10aを、第1の油圧系統30のパラレルライン35に接続すると共に、第2のポンプ12の吐出ライン12aを、第2の油圧系統40のセンタバイパスライン46に接続する。一方、切換時には、第1のポンプ10の吐出ライン10aを、第2の油圧系統40の前記走行用切換弁供給ライン49に接続すると共に、第2のポンプ12の吐出ライン12aを、第1の油圧系統30の前記パラレルライン35に接続し、さらに第2の油圧系統40の前記センタバイパスライン46をブロックするように構成されている。すなわち、この実施例においても、前記実施例(図2)におけると実質的に同様の作用が発揮されることは明らかである。
【0034】
以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、その精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更が可能である。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る油圧ショベルの油圧回路は、第1の油圧系統および第2の油圧系統と、この両油圧系統の間に走行直進弁を介在した油圧回路において、油圧ショベルの走行独立モード時に作動する走行独立弁を設け、一方第1の油圧系統および第2の油圧系統にはそれぞれそのセンタバイパスラインの最下流側に前記走行独立モード時に作動する第1のセレクタ弁および第2のセレクタ弁を設けると共に、その上流側をそれぞれ第1のサイドバイパスラインおよび第2のサイドバイパスラインを介して前記走行独立弁に接続し、前記走行独立モード時における走行および作業用切換弁の操作時には、第1のポンプの吐出油は左右走行用切換弁に供給し、第2のポンプの吐出油は作業用切換弁に供給するように構成したことにより、油圧ショベルを走行独立モードにすれば、第1のポンプの吐出油を左右走行用切換弁のみに供給し、一方第2のポンプの吐出油は作業用切換弁のみに供給することができる。
【0036】
すなわち、本発明によれば、油圧ショベルの走行中に作業用アクチュエータを駆動しても、油圧ショベルの走行速度は、一定に保持することができる。換言すれば、運転者に対する増減速ショックやアクチュエータ作業性の低下等を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る油圧ショベルの油圧回路の一実施例を示す回路図である。
【図2】本発明に係る油圧ショベルの油圧回路の別の実施例を示す回路図である。
【図3】本発明に係る油圧ショベルの油圧回路のさらに別の実施例を示す回路図である。
【図4】従来の油圧ショベルの油圧回路を示す回路図である。
【符号の説明】
10 第1のポンプ
10a 第1のポンプ吐出ライン
12 第2のポンプ
12a 第2のポンプ吐出ライン
14 パイロットポンプ
16 タンク
20,22 走行用モータ
24A〜24D 作業用アクチュエータ
30 第1の油圧系統
32 第1の走行用切換弁
34A〜34D 作業用切換弁
35 第1の油圧系統のパラレルライン
36 第1の油圧系統のセンタバイパスライン
37 第1のセレクタ弁
38 第1のサイドバイパスライン
40 第2の油圧系統
42 第1の走行用切換弁
44A〜44D 作業用切換弁
45 第2の油圧系統のパラレルライン
46 第2の油圧系統のセンタバイパスライン
47 第2のセレクタ弁
48 第2のサイドバイパスライン
49 走行用切換弁供給ライン
49a チェック弁
50 合流ブロック
52 走行直進弁
60 走行独立弁
62 電磁弁
64 シャトル弁

Claims (4)

  1. 第1のポンプおよび第2のポンプの吐出ライン上にそれぞれ左右走行用モータのセンタバイパス型切換弁を直接接続すると共に、その下流側に作業用アクチュエータのセンタバイパス型切換弁をパラレルに接続した第1の油圧系統および第2の油圧系統と、この両油圧系統の間に走行直進弁を介在した油圧回路とからなり、走行用切換弁の操作時には第1のポンプおよび第2のポンプの吐出油をそれぞれ前記左右走行用切換弁に供給し、作業用切換弁の操作時には第1のポンプおよび第2のポンプの吐出油を作業用切換弁に供給し、一方走行および作業用切換弁の同時操作時には第1のポンプの吐出油は左右走行用切換弁に供給し、第2のポンプの吐出油は作業用切換弁に供給すると同時に、その余剰油を更に前記第1のポンプの吐出油に合流するように構成した油圧ショベルの油圧回路において、
    油圧ショベルの走行独立モード時に作動する走行独立弁を設け、一方第1の油圧系統および第2の油圧系統にはそれぞれそのセンタバイパスラインの最下流側に前記走行独立モード時に作動する第1のセレクタ弁および第2のセレクタ弁を設けると共に、その上流側をそれぞれ第1のサイドバイパスラインおよび第2のサイドバイパスラインを介して前記走行独立弁に接続し、前記走行独立モード時における走行および作業用切換弁の操作時には、第1のポンプの吐出油は左右走行用切換弁に供給し、第2のポンプの吐出油は作業用切換弁に供給するように構成することを特徴とする油圧ショベルの油圧回路。
  2. 第1の油圧系統のセレクタ弁は、走行独立モード時に走行用切換弁の最大操作信号圧力で切換えられてセンタバイパスラインを閉止し、第2の油圧系統のセレクタ弁は、走行独立モード時に作業用切換弁の最大操作信号圧力で切換えられてセンタバイパスラインを閉止し、走行独立弁は、走行独立モード時に走行独立信号圧力で切換えられて第1のポンプの吐出ラインを第1のサイドバイパスラインに接続すると共に、第1の油圧系統のパラレルラインを第2のサイドバイパスラインに接続してなる請求項1記載の油圧ショベルの油圧回路。
  3. 走行直進弁は、その中立時には、第1のポンプの吐出ラインを第1の油圧系統のパラレルラインに接続すると共に、第2のポンプの吐出ラインを第2の油圧系統の走行用切換弁供給ラインおよびセンタバイパスラインに接続し、一方切換時には、第1のポンプの吐出ラインを第2の油圧系統の前記走行用切換弁供給ラインに接続すると共に、第2のポンプの吐出ラインを第1の油圧系統の前記パラレルラインに接続し、さらに第2の油圧系統の前記センタバイパスラインをブロックするように構成すると共に、前記走行独立信号で中立時の位置から切換時の位置に切換えられるように構成してなる請求項1記載の油圧ショベルの油圧回路。
  4. 第2の油圧系統の走行用切換弁供給ラインとセンタバイパスラインとの間をチェック弁を介在して接続し、走行直進弁が、その中立時には、第1のポンプの吐出ラインを第1の油圧系統のパラレルラインに接続すると共に第2のポンプの吐出ラインを第2の油圧系統のセンタバイパスラインに接続し、一方切換時には、第1のポンプの吐出ラインを第2の油圧系統の前記走行用切換弁供給ラインに接続すると共に第2のポンプの吐出ラインを第1の油圧系統の前記パラレルラインに接続し、さらに第2の油圧系統の前記センタバイパスラインをブロックするように構成してなる請求項1記載の油圧ショベルの油圧回路。
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