JP3661816B2 - サンバイザの支持装置 - Google Patents

サンバイザの支持装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3661816B2
JP3661816B2 JP25084996A JP25084996A JP3661816B2 JP 3661816 B2 JP3661816 B2 JP 3661816B2 JP 25084996 A JP25084996 A JP 25084996A JP 25084996 A JP25084996 A JP 25084996A JP 3661816 B2 JP3661816 B2 JP 3661816B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sun visor
shaft
grommet
support device
protrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25084996A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1076844A (ja
Inventor
隆平 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nifco Inc filed Critical Nifco Inc
Priority to JP25084996A priority Critical patent/JP3661816B2/ja
Publication of JPH1076844A publication Critical patent/JPH1076844A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3661816B2 publication Critical patent/JP3661816B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用サンバイザにおいて、特に、車室天井に回動可能に取り付けるためのサンバイザの支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等に装備されるサンバイザは、図8に示する如くサンバイザ本体Sが車室天井2に対し支持装置を介して回動可能に取り付けられて、前方のフロントガラス3に沿って配置される前窓使用位置と、側方のドアガラス4に沿って配置される側窓使用位置とに回動切り換え操作される。
【0003】
図9は従来の典型的なサンバイザの支持装置例を示している。同図の支持装置は、車室天井2に対しネジ50により固定される略筒状のグロメット51と、グロメット51に回動可能に組み付けられる略L形のシャフト52とを備えている。また、シャフト52は、水平軸部52aに図8の例の如くサンバイザ本体を支持した状態で、垂直軸部52bをグロメット51に対しコイルスプリング53,スプリング受け54,ナット55などにより回動可能に支持される構造である。この場合、垂直軸部52bはグロメット51のテーパー状の支持孔51aに対応して先細に形成されていると共に、先端側に雄ねじ56を形成している。そして、この垂直軸部52bは、支持孔51aに貫通された先端側にあって、ナット55を介して装着されるスプリング受け54とグロメット51の端面側との間に配置されるコイルスプリング53の付勢力により、支持孔51aに対し食い込む方向に押圧されている。したがって、サンバイザ本体はその押圧力に抗しシャフト52を介して回動操作されて上記使用位置を切り換える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来支持装置は、シャフト52がグロメット51に対しコイルスプリング53,スプリング受け54,ナット55などを介して組み込まれるため、部品点数が多いことと、組み付け作業性に時間が係るという問題点がある。
また、従来支持装置に対しては、サンバイザ本体Sが図8に示す如く、正規の前窓使用位置から側窓使用位置に回動されて切り換えられるときの回動規制用手段を有していないため、使用者が必要以上に回動してサンバイザ本体Sをドアガラス4に衝突することもあり、そのような問題を構成簡易に改良したいという要望や、グロメット51が車室内天井2にワンタッチ操作で取り付けられるとともに、取付状態での回り止めを確実に得られるようにしたいという要望等もある。
【0005】
本発明は、以上のような問題点と要望を全て充足可能な支持装置を提供するものである。その目的は、部品点数が少なく、しかも組み付け性に優れたサンバイザの支持装置を得ることにある。他の目的は、サンバイザ本体を異なる使用態様に回動操作するときに必要以上に回動することを防止する回動規制手段を構成簡易に付与することにある。更に他の目的は、以下に説明する内容の中で順次明らかにして行く。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、図1から図7に例示する如く、車室天井2に取り付けられる略筒状グロメット5と、略L形のシャフト6とを有し、サンバイザ本体Sがシャフト6の水平軸部15に支持されると共に、シャフト6の垂直軸部16をグロメット5に対し回動可能に支持するサンバイザの支持装置において、前記シャフト6の垂直軸部16に装着されて、グロメット5に回動可能に保持されるピン部材7と、圧接用の突起部8aを有して、ピン部材7の外周に突起部8aを張り出した状態に取り付けられる板バネ8と、グロメット5の入口側内周に設けられて、シャフト6をピン部材7を介して回動する過程で板バネ8の突起部8aが圧接する弧状溝部9aおよび突起部8aと係合する回動規制用凹部9bを少なくとも有しているカム溝9、とを備えていることを要部としている。
以上の本発明は次の態様がより好ましい。
(1)弧状溝部9aの回動規制用凹部9bと接近する部分に直線溝部9cを有しており、板バネ8の突起部8aが直線溝部9cで圧接力を増大すると共に、回動規制用凹部9bに係合することによりその圧接力を減少する構成である。
(2)グロメット5は、筒状胴部10の入口側外周にフランジ部11を形成しており、胴部10に設けられた弾性係止片12とフランジ部11に設けられた一対の回動規制軸14a,14bとを有し、車室天井2に設けられた取付孔2aに弾性係止片12を介して抜け止めされると共に、一対の回動規制軸14a,14bを車室天井2に設けられた各貫通孔2bにそれぞれ挿通することにより回り止めされる構成である。
【0007】
これによれば、サンバイザの支持装置はグロメット5,シャフト6,ピン部材7,板バネ8の4点のみであり、また、組み立て操作は従来の如くネジ部を形成したり、螺合操作がなく、実施形態に例示する如くピン部材7をシャフト6の垂直軸部16に圧入などにより装着すると共に、板バネ8をピン部材7に引っ掛けなどにより装着した後、グロメット5に対しシャフト6の垂直軸部16をピン部材7および板バネ8を介して押し込める。そして、使用状態において、サンバイザ本体Sがシャフト6を介して回動されるが、この過程では板バネ8の突起部8aが弧状溝部9aに圧接し、ガタ付きなく回動され、最終回動位置に達すると回動規制用凹部9bに弾性的に係合する。この係合時において、突起部8aが回動規制用凹部9bに落ち込むときにクリック音を発する。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1乃至図7は本発明に係るサンバイザの支持装置例を示すもので、図1は装置構成部材の外観を示し、図2は仮組立状態での装置側面図、図3は図2のA−A線に沿う断面図、図4は図3のB−B線に沿って矢印方向に見た断面図、図5は図2の状態で上側から見た図、図6は板バネの作用を示す図、図7は使用状態を示す断面図である。
【0009】
図1乃至図7において、この形態例の支持装置1は、図8に例示した如く遮光板であるサンバイザ本体Sを車室天井2に対し回動可能に取り付け、サンバイザ本体Sを前方のフロントガラス3に沿って配置される前窓使用位置と、側方のドアガラス4に沿って配置される側窓使用位置とに回動切り換え操作するためのものである。その装置構造は、車室天井2に取り付けられるグロメット5と、グロメット5にピン部材7および板バネ8を介して回動可能に保持されるシャフト6とからなり、従来装置に対し主として部品点数の削減と同時に組み付け性を改良した点、回動範囲を規制可能にすると共に切り換え操作性を改良した点を特長としている。以下、装置構成を説明した後、要部作動について詳述する。
【0010】
(構成部材)グロメット5は、図2等に示す如く概略筒状に形成された樹脂成形体であり、胴部10の入口側外周に設けられたフランジ部11を有している。胴部10は、径大胴部分10aと中間胴部分10bと先端側の傾斜胴部分10cとからなり、径大胴部分10aの入口側外周にフランジ部11を一体化している。
【0011】
径大胴部分10aには、図4等に示す如く入口側内周にカム溝9が設けられると共に、このカム溝9の一部から中間胴部分10bの外側に通じる一対の切欠穴9dがカム溝9を2等分する位置に設けられている。カム溝9は、弧状溝部9aと、回動規制用凹部9bと、直線溝部9cとを単位とし、両切欠穴9dを結ぶ線の両側に対称に設けられている。また、弧状溝部9aは、片側の切欠部9dに連続していると共に比較的長い円弧として形成されている。回動規制用凹部9bは後述する板バネ8の突起部8aと係合可能な大きさに形成されている。直線溝部9cは凹部9bに連続した直線として形成されており、凹部9bに接近した箇所が胴部中心線に最も近くなるよう設定されている。
なお、カム溝9は、弧状溝部9aと、回動規制用凹部9bと、直線溝部9cとを単位として構成されるが、この例では凹部9bの他方側(直線溝部9c側と異なる側)にも直線溝部9eと短い弧状溝部9fを有している。
【0012】
中間胴部分10bには、図2や図4等に示す如く前記各切欠穴9dに対応して弾性係止片12が設けられている。各弾性係止片12は、中間部を上向きにしたコ形スリット12aにより中間胴部分10bおよび径大胴部分10aの下端面から分離されていると共に、上に行くほど外側に張り出す傾斜片となっている。また、弾性係止片12の先端側には切欠穴9dに対向して爪部12bが形成されている。一方、傾斜胴部分10cは、先端側が径小孔に設定され、図5等に示す如く周囲4等分する箇所に上下方向のスリット13aを設けることにより、各スリット13a間に形成された4個の弾性係止部13から構成されている。
【0013】
これに対し、フランジ部11は楕円状をなし、入口側に筒内径よりも大きな嵌合用凹部11aを形成していると共に、裏面側にあって各切欠穴9dに対応する外側(径大胴部分10aの外側)に突設した回動規制軸14aと回動規制軸14bとを有している。各回動規制軸14a,14bは、径大胴部分10aよりも高く突出し、また両者はその長さが同じくし、径が異なっている。
【0014】
また、上記シャフト6は金属製であり、水平軸部15と、グロメット5に対しピン部材7および板バネ8を介して回動可能に保持される垂直軸部16とからなり、全体が略L形になっている。
垂直軸部16の先端側は、図3や図5に示す如く径小首部16aが設けられると共に、その径小首部16aよりも端部側16bが断面略蒲鉾形に形成されている。なお、水平軸部15には、サンバイザ本体Sが水平軸部16に対し図7の如く下向き位置から、水平軸部15を支点として車室天井2側へ回動可能に取り付けられる。また、図8の実線に示す如く前窓使用位置において、その水平軸部15の先端側が車室天井2側に下設されたフックFに着脱可能に保持されると共に、想像線に示す側窓使用位置に切り換える際にフックFとの係合が解除される。これらは従来と同様なためその細部説明を省略する。
【0015】
前記板バネ8は、金属片をプレス成形したものであり、略中間に折り曲げられた突起部8aが形成され、その両側片部分を略U形に湾曲すると共に更に各端を外側へ折り曲げて係止端部8bを形成した形状をなしている。
【0016】
これに対し、ピン部材7は、垂直軸部16を圧入可能な筒状の樹脂成形体であり、フランジ部11の凹部11aに嵌合する鍔部17と、板バネ8用の取付部18と、グロメット5に対する係合部19とを一体に有している。この内径7aは、鍔部17から取付部18を過ぎて略中間まで断面円径であるが、その略中間から先端側を断面蒲鉾状に形成されており、垂直軸部16を圧入した状態で不容易に回転しないようになっている。
なお、このような、ピン部材7は、樹脂成形時にシャフト6の垂直軸部16をインサートして一体化するようにしてもよい。
【0017】
取付部18は、鍔部17の下側外周に設けられており、鍔部17の端面と径大部18aとの間を板バネ8の板幅相当の隙間つまり径小首部18bに形成し、その径小首部18bの周囲を4等分するリブ20a,20b,20c,20dの内、3個を利用して板バネ8を装着する構成である。詳細すると、各リブ20a,20b,20c,20dは90度の間隔で設けられている。この内、前記各切欠穴9dに対応するリブ20aおよびリブ20cは、径小首部18b,鍔部17,径大部18aとに連結されている。リブ20bおよびリブ20dは、鍔部17と径大部18aとに連結されているが、径小首部18bとの間に隙間20eを形成している。
【0018】
係合部19は、筒中間部から先端側を次第に細くなる弧状溝部に形成し、その弧状溝部の先端側に周設された仮止め用の第1係合部21と、第1係合部21に対向して手前に周設された本止め用の第2係合部22とを有している。
第1係合部21は、先端に行くほど細くなる弧状溝部21aと共に、この弧状溝部21aと第2の係合部22との間に形成された周回溝21bからなっている。第2の係合部22は、周回溝21bの手前に位置して第1の係合部21よりも径大に設けられている。
【0019】
次に、以上の各部材の組立手順例およびその作動について説明する。
(仮組立要領)通常は、板バネ8およびピン部材7付きシャフト6がグロメット5に仮組み付けされた状態で一体ものとして車体組立ラインに搬送される。仮組み付け操作では、先ず、ピン部材7がシャフト6に取り付けられる。ここでは、垂直軸部16をピン部材7の内径7aに押し込め操作することにより、ピン部材7がシャフト6に一体化される。ピン部材7の位置だしは、上記した内径7aの断面蒲鉾形状と垂直軸部16の断面蒲鉾形状との係合でなされるようになっている。その後、板バネ8がピン部材7に組み付けられる。この場合、板バネ8は、図1の如く取付部18の外側から、突起部8aの内側にリブ20aを挟み込むと共に、図6の如く両係止端部8bを対応するリブ20bおよびリブ20dの隙間20eに差し込むことにより不動状態に取り付けられる。この取付状態では、突起部8aが径大部18aよりも外側へ突出し、また突起部8aと各係止端部8bとの間の板バネ部分がリブ20aとリブ20bないしはリブ20aとリブ20dとの間に配置される。
【0020】
その後、図1等に示す如く垂直軸部16がグロメット5の入口側開口内に板バネ8付きピン部材7を介して挿入されると、第1係合部21が4個の弾性係止部13に当たるまで落ち込む。続いて、垂直軸部16を下方向へ押すと、各弾性係止部13がスリット13aの存在により拡径する方向へ押し広げられて、弧状溝部21aの挿入を許容すると共に、各弾性係止部13の先端が周回溝21bに係合する。この状態では、シャフト6がグロメット5に対し第1係合部21と弾性係止部13との係合により抜け止めされる。また、シャフト6は、図2から図4に示す如く凹部11aに対し鍔部17が未だ嵌合しておらず、板バネ8もカム溝9に未だ達していないためグロメット5に対し任意に回動される。
なお、サンバイザ本体Sは、以上の仮組立の前工程あるいは仮組立後に水平軸部15に従来と同様に取り付けられる。
【0021】
(本組立要領)仮組立状態にある支持装置1は、車室天井2に対し取り付ける際、あるいは取り付けた後にグロメット5に対しシャフト6を正規の状態に位置だしつまり本組立される。なお、車室天井2は、図7に示す如くパネル23の室内側に内装天井材24を取り付けた構造となっている。支持装置1の取付箇所には、取付孔2aと、取付孔2aの両側に位置する貫通孔2bとがパネル23および内装天井材24に形成されている。また、内装天井材24には取付孔2aを中心として径大胴部分10aと対応する大きさの切欠穴2cが形成されている。
【0022】
そして、本組立では、グロメット5に対しシャフト6の垂直軸部16を押し込め操作する。この場合、例えば、シャフト6を多少回動しつつ図4に示す如く板バネ8の中間突起部8aが比較的長い弧状溝部9a,9a同士の間にある切欠穴9dに対応するよう位置だしした後、押し込める。すると、各弾性係止部13がスリット13aの存在により拡径する方向へ押し広げられて、第2係合部22の通過を許容し、第2係合部22を通過すると同時に各弾性係止部13が元の状態に縮径して係合する。この状態では、図7に示す如く凹部11aに対し鍔部17が嵌合していると共に、図6に示す如く板バネ8が切欠穴9dを含むカム溝9内に位置している。また、第2係合部22と弾性係止部13との係合により、垂直軸部16がグロメット5に対し抜け止めされると共に、図6(a)に示す回動範囲θ1(切欠穴9bと一方の回動規制凹部9bとの範囲)および回動範囲θ2(切欠穴9bと他方の回動規制凹部9bとの範囲)において回動されるようになっている。
【0023】
なお、この回動範囲θ1又はθ2は、この例ではそれぞれ110度であり、サンバイザ本体Sが図8に示す前窓使用位置と側窓使用位置とに切り換えられる回転角に対応している。また、回動範囲θ1と共に回動範囲θ2を設定した理由は、この支持装置1が図8に示す如くフロントガラス3の両側に配置される各サンバイザ本体Sに共に兼用できるようにしたためである。
【0024】
また、前記垂直軸部16は、第2係合部22と弾性係止部13とが一旦係合すると、グロメット5から不用意に抜けなくなる。ところが、グロメット5がシャフト6と共に車室天井2に取り付けられた後、例えばメンテナンス等によって、サンバイザ本体Sと共にシャフト6をグロメット5から外したい場合もある。そのような要望を満たす構成例としては、例えば、第2係合部22の張り出した外周部分にスリット13aに対応した切欠部を設けておき、その各切欠部とスリット13aとを対応させた状態で、シャフト6の垂直軸部16を比較的弱い力でも引き抜くことができるようにすることが好ましい。
【0025】
(車室天井への組み込み)以上の支持装置1を車室天井2に取り付ける場合は、取付孔2aに対しピン部材7の先端を対応させると共に、両貫通孔2bに対し回動規制軸14a,14bを対応させてから、グロメット5またはシャフト6を車室天井2側に押圧操作する。すると、中間胴部分10bに設けられた弾性係止片12が取付孔2aの孔縁に当接した後、更に押圧されると、弾性係止片12が内側に縮径しつつ取付孔2aを通過し、通過し終えるとパネル23の裏面側で元の状態に拡径して、抜け止めされる。この抜け止め状態では、回動規制軸14a,14bが各貫通孔2bに差し込まれているためグロメット5自体の回転も確実に阻止されるのである。
したがって、車室天井2への取付操作は、止めネジ方式に比して短時間で行えると共に、長期使用した場合にもガタ付きなどが生じ難いものとなる。
【0026】
(シャフトの作動)このような支持装置1を用いた場合は、サンバイザ本体Sの使用状態において、サンバイザ本体Sがシャフト6を介して図8に示す前窓使用位置と側窓使用位置との範囲に回動される。図6(a),(b)はその場合の板バネ8とカム溝9との作動を示している。なお、図6(a)はサンバイザ本体Sが前窓使用位置に配置されている状態で、図6(b)はサンバイザ本体Sが側窓使用位置に配置されている状態での要部断面を示している。
【0027】
先ず、サンバイザ本体Sが前窓使用位置に配置されているときは、図8を用いて上述した如くサンバイザ本体Sの先端側において車室天井2側に設けられたフックFに引っ掛けられてサンバイザ本体Sの回動が位置規制されている。この状態においては、板バネ8の突起部8aが図6(a)の実線で示す如く切欠穴9dに位置していて、そのバネないしは付勢作用を発揮していない。そして、前記フックFの係合を外して、サンバイザ本体Sを回動する過程においては、図6(a)の想像線で示す如く板バネ8の突起部8aが弧状溝部9aに圧接しつつ回動される。この結果、垂直軸部16が板バネ8の適度なバネないしは付勢圧を受けてガタ付きなく回動される。そして、図6(b)の想像線で示す如く最終回動位置(側窓使用位置)に達する直前で、突起部8aが直線溝部9cに強く圧接してバネ応力を蓄え、その状態で回動規制用凹部9bに弾性的に係合する。すると、その係合時には、突起部8aが直線溝部9cにてバネないしは付勢圧を増大した直後に、回動規制用凹部9bに落ち込むことから、クリック音を発する。したがって、使用者は、前記落ち込むときの感触に加えて、前記リック音により最終回動位置を判断することができる。
なお、前窓使用位置へ回動する場合には、サンバイザ本体Sをその方向へ回動すると、突起部8bが凹部9bとの係合を脱して、図6(b)の想像線の位置から図6(a)の状態へと切り換えられる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明のサンバイザーの支持装置は次のような効果を有している。
▲1▼、装置構成部品はグロメット,シャフト,ピン部材,板バネの4点と少なく、部品管理や取り扱い性に優れている。また、組み立て操作は、従来の如くネジ部を形成したり、螺合操作がなく、実施形態に例示する如くピン部材をシャフトの垂直軸部に圧入などにより装着すると共に、板バネをピン部材に引っ掛けなどにより装着した後、グロメットに対しシャフトの垂直軸部をピン部材および板バネを介して押し込め操作するだけなので迅速に行え、組み付け性に優れている。よって、本発明は製造費および組立て工数を低減できる。
▲2▼、作用的には、使用状態において、サンバイザ本体が必要に応じシャフトを介して回動される。この過程では板バネの突起部が弧状溝部に圧接し、ガタ付きなく回動されると共に、最終回動位置(側窓使用位置)に達すると回動規制用凹部に弾性的に係合する。この係合時において、突起部が回動規制用凹部に落ち込むときにクリック音を発する。
▲3▼、したがって、使用者は、前記落ち込むときの感触に加えて、前記リック音により最終回動位置を判断できることから、従来の如く必要以上に回動することを構成簡易に防止でき、商品価値を向上できる。なお、請求項2の場合には前記クリック音がより的確に得られる。また、請求項3の場合には車室天井側への取り付け操作をワンタッチで行え、各回動規制軸によって確実に回り止めされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサンバイザの支持装置例の構成部品を示す概略分解斜視図である。
【図2】前記サンバイザの支持装置を仮組み付け状態で示す側面図である。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図3のB−B線に沿う断面図である。
【図5】前記サンバイザの支持装置を図2の状態で上側から見た図である。
【図6】前記サンバイザの支持装置の作用を示す要部拡大断面図である。
【図7】前記サンバイザの支持装置を車室天井に取り付けた状態で示す断面図である。
【図8】車両用サンバイザを使用状態で示す説明用の模式図である。
【図9】サンバイザの支持装置の従来例として示す要部断面図である。
【符号の説明】
2 車室天井
2a 取付孔
2b 貫通孔
3 フロントガラス(サンバイザ本体の前窓使用位置)
4 ドアガラス(サンバイザ本体の側窓使用位置)
5 グロメット
6 シャフト
7 ピン部材
8 板バネ
8a 突起部
9 カム溝
9a 弧状溝部
9b 回動規制用凹部
9c 直線溝部
10 筒状胴部
11 フランジ部
12 弾性係止片
14a,14b 回動規制軸
S サンバイザ本体

Claims (3)

  1. 車室天井に取り付けられる略筒状グロメットと、略L形のシャフトとを有し、サンバイザ本体が前記シャフトの水平軸部に支持されると共に、前記シャフトの垂直軸部を前記グロメットに対し回動可能に支持するサンバイザの支持装置において、
    前記シャフトの垂直軸部に装着されて、前記グロメットに回動可能に保持されるピン部材と、
    圧接用の突起部を有して、前記ピン部材の外周に前記突起部を張り出した状態に取り付けられる板バネと、
    前記グロメットの入口側内周に設けられて、前記シャフトを前記ピン部材を介して回動する過程で前記板バネの突起部が圧接する弧状溝部および前記突起部と係合する回動規制用凹部を少なくとも有しているカム溝、
    とを備えていることを特徴とするサンバイザの支持装置。
  2. 前記弧状溝部の前記回動規制用凹部と接近する部分に直線溝部を有しており、前記板バネの突起部が前記直線溝部で圧接力を増大すると共に、前記回動規制用凹部に係合することによりその圧接力を減少する請求項1に記載のサンバイザの支持装置。
  3. 前記グロメットは、筒状胴部の入口側外周にフランジ部を形成しており、前記胴部に設けられた弾性係止片と前記フランジ部に設けられた一対の回動規制軸とを有し、前記車室天井に設けられた取付孔に前記弾性係止片を介して抜け止めされると共に、前記一対の回動規制軸を前記車室天井に設けられた各貫通孔にそれぞれ挿通することにより回り止めされる請求項1に記載のサンバイザの支持装置。
JP25084996A 1996-09-03 1996-09-03 サンバイザの支持装置 Expired - Fee Related JP3661816B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25084996A JP3661816B2 (ja) 1996-09-03 1996-09-03 サンバイザの支持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25084996A JP3661816B2 (ja) 1996-09-03 1996-09-03 サンバイザの支持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1076844A JPH1076844A (ja) 1998-03-24
JP3661816B2 true JP3661816B2 (ja) 2005-06-22

Family

ID=17213928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25084996A Expired - Fee Related JP3661816B2 (ja) 1996-09-03 1996-09-03 サンバイザの支持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3661816B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002054616A (ja) * 2000-08-08 2002-02-20 Neoex Lab Inc 留具及びその止着方法
JP2006036181A (ja) * 2004-06-25 2006-02-09 Kyowa Sangyo Kk 車両用サンバイザ
JP4998074B2 (ja) * 2007-05-08 2012-08-15 トヨタ紡織株式会社 サンシェード装置
WO2019049306A1 (ja) * 2017-09-08 2019-03-14 河西工業株式会社 自動車用サンバイザの取付け構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1076844A (ja) 1998-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8245357B2 (en) Assist grip
JP2014131910A (ja) スライドオンロッド式バイザ用チャネル
JP3661816B2 (ja) サンバイザの支持装置
JP3727378B2 (ja) 車両用レバースイッチ
JPH10162694A (ja) 車両用レバースイッチの構造
JP3310610B2 (ja) 貫通スリーブ
JP2006306323A (ja) 操作ダイヤル装置及びベンチレータ
KR101481916B1 (ko) 자동차용 에어벤트 다이얼
JPH117332A (ja) ダイヤルシャフトの回転位置決め装置
JP2584390B2 (ja) 自動車用空気吹出し装置のダイヤル取付構造
JP3071748B2 (ja) パチンコ遊技機の遊技盤固定装置
KR20180012355A (ko) 자동차 글로브박스용 스토퍼
JP2605319Y2 (ja) ドアハンドル装置
JP2001221221A (ja) 化粧プラグ取付け構造
JP3217233B2 (ja) 自動車用前照灯
JP2500668B2 (ja) 電子機器の開閉構造
JP3553205B2 (ja) 車両用サンバイザの取付構造
JPH0814647A (ja) ダンパ開閉装置
JP3182390B2 (ja) 調理機器の操作つまみ部の飾りリングの取り付け構造
JP3013146B2 (ja) 自動車用前照灯
KR200364871Y1 (ko) 힌지 구조
JPH09315147A (ja) 車両用サンバイザの軸受構造
JPH07228202A (ja) 車両用フィニッシャにおける取付構造
JP2001213164A (ja) 軸受け体及びそれを用いた車両用サンバイザ
JPH06143977A (ja) ヒータコントロールシャフトの節度部構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050316

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090401

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100401

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110401

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120401

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130401

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130401

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130401

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130401

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees