JP3659007B2 - 試験治具の検査方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント基板試験機、インサーキット試験機、論理回路試験機等のような試験機と被試験体とを電気的に接続する試験治具の配線を検査する試験治具の検査方法に関する。
【0002】
例えば、LSI等の電子回路部品や、同部品が搭載された電子回路ユニットを試験する場合、試験機と被試験体とを電気的に接続し、試験機から被試験体への試験信号の伝達および被試験体から試験機への信号の伝達を行うための試験治具を必要とする。
【0003】
この試験治具の配線に断線や短絡や誤配線などの不良があると、被試験体について、正常な試験を行うことができないことになるので、試験治具の配線を検査する必要がある。
【0004】
【従来の技術】
図31は試験機と被試験体とを電気的に接続する試験治具の概念を示す図であり、図31中、1は試験機、2は試験治具、3は被試験体である。
【0005】
試験機1において、4は被試験体3への試験信号の送信および被試験体3からの信号の受信を行う試験チャネル群、5は電源電圧を被試験体3に供給する電源装置、6、7は試験治具2との接続を図るコネクタである。
【0006】
また、試験治具2において、8、9は試験機1との接続を図るコネクタ、10は配線群、11、12は被試験体3との接続を図るコネクタであり、被試験体3において、13は回路部、14、15は試験治具2との接続を図るコネクタである。
【0007】
ところで、被試験体3には色々な種類があり、種類によって形状、コネクタの仕様およびコネクタ内の接続ピンに対する信号や電源の割り付けパターンが異なっているが、試験機1では、コネクタの仕様およびコネクタ内の接続ピンに対する信号や電源への割り付けパターンは固定とされている。
【0008】
このため、試験機1と被試験体3との間に介在させ、試験機1から被試験体3への試験信号の伝達および被試験体3から試験機1への信号の伝達を行うための試験治具2が必要となる。
【0009】
図31に示す試験治具2は、試験機1のコネクタ6、7に対応するコネクタ8、9及び被試験体3のコネクタ14、15に対応するコネクタ11、12を有し、コネクタ8、9とコネクタ11、12との間を配線群10で接続する構成とされているが、被試験体3との接続をコネクタではなく、多数のプローブで行うタイプの試験治具もある。
【0010】
従来、このような試験治具の検査方法として、マルチメータやブザーを用い、ネットリスト等の試験治具の製造情報をもとに配線の電気的導通チェックを人手で行い、作業者が良否判定を行う方法や、フライングプローバ等の配線検査装置による検査方法が採用されていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
マルチメータやブザーを用いる試験治具の検査方法は、紙ベースの情報を使用することになるので、情報の読み取りミス等により、検査もれを起こす場合があるという問題点や、短絡故障の検出が困難であり、短絡故障の検出を実行しようとすると極めて手間がかかるという問題点があった。
【0012】
また、フライングプローバ等の配線検査装置を使用する試験治具の検査方法は、配線検査装置にかけるためのデータの作成やプログラムの作成が必要であり、それらの作成に多大な手間や時間を要し、また、配線検査装置の購入、維持に多大な費用を必要とするという問題点があった。
【0013】
本発明は、かかる点に鑑み、フライングプローバ等のような特別な配線検査装置を必要とせず、試験治具の配線検査を確実、かつ、容易に行うことができる試験治具の検査方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明中、第1の発明は、電子回路を有する被試験体と、被試験体との間で信号の送受を行うことにより被試験体の試験を行う試験機とを電気的に接続する試験治具の配線を検査する試験治具の検査方法であって、試験機に試験治具を装着し、試験機を利用して試験治具の配線を検査する工程を含んでいるというものである。
【0015】
本発明中、第1の発明によれば、試験機に試験治具を装着し、試験機を利用して試験治具の配線を検査する工程を含んでいるので、制御コンピュータを使用することにより、フライングプローバ等のような特別な配線検査装置を使用する必要がなく、試験治具の配線検査を確実、かつ、容易に行うことができる。
【0016】
本発明中、第2の発明は、第1の発明において、試験機を利用して試験治具の配線を検査する工程は、試験治具の配線中、試験機内の電源に接続されている配線の電位を短絡故障を検出できる論理値に設定する工程と、試験機の試験チャネル中、試験治具の配線に接続されている受信可能な試験チャネルの出力の論理値を判定する工程とを含んでいるというものである。
【0017】
本発明中、第2の発明によれば、試験治具の配線中、試験機内の受信可能な試験チャネルに接続されている配線の電源/グラウンド短絡故障を検出することができる。
【0018】
本発明中、第3の発明は、第2の発明において、試験機内の試験チャネル中に、試験治具の配線に接続されている送信専用の試験チャネルがある場合には、試験治具の配線に接続されている送信専用の試験チャネルの出力状態をハイインピーダンス状態に設定するか、又は、試験治具の配線に接続されている送信専用の試験チャネルの出力を短絡故障を検出できる論理値と反対の論理値に設定する工程を含んでいるというものである。
【0019】
本発明中、第3の発明によれば、試験機内の送信専用の試験チャネルに接続されている試験治具の配線と、試験機内の受信可能な試験チャネルに接続されている配線との間に短絡故障が存在する場合であっても、これを隠して、試験機内の受信可能な試験チャネルに接続されている配線の電源/グラウンド短絡故障を検出することができる。
【0020】
本発明中、第4の発明は、第2の発明において、試験機内の試験チャネル中に、試験治具の送信専用とされている配線に接続されている送受可能な試験チャネルがある場合には、送受可能な試験チャネルを送信専用の試験チャネルとして扱うというものである。
【0021】
本発明中、第4の発明によれば、試験治具に被試験体に伝送すべき試験信号を増幅するバッファを備えている場合において、このバッファに接続され、送信専用とされている配線と、試験機内の受信可能な試験チャネルに接続されている配線との間に短絡故障が存在する場合であっても、これを隠して、試験機内の受信可能な試験チャネルに接続されている配線の電源/グラウンド短絡故障を検出することができる。
【0022】
本発明中、第5の発明は、第1の発明において、試験機を利用して試験治具の配線を検査する工程は、試験治具の被試験体との接続ピン中、試験機内の受信可能な試験チャネルに接続されている接続ピンを1個ずつ選択し、選択した接続ピンから所定論理値の信号を試験機に対して送信する工程と、試験機内の試験チャネル中、試験治具の配線に接続されている受信可能な試験チャネルの出力の論理値を判定する工程とを含んでいるというものである。
【0023】
本発明中、第5の発明によれば、試験治具の配線中、試験機内の受信可能な試験チャネルに接続されている配線の断線故障、同種配線間の短絡故障および誤配線を検出することができる。
【0024】
本発明中、第6の発明は、第の発明において、試験治具の被試験体との接続ピン中、試験機内の受信可能な試験チャネルに接続されている接続ピンを1個ずつ選択し、選択した接続ピンから所定論理値の信号を試験機に対して送信する工程は、試験機内のプローブ専用試験チャネルからプローブを介して行うというものである。
【0025】
本発明中、第7の発明は、第の発明において、試験治具の被試験体との接続ピン中、試験機内の受信可能な試験チャネルに接続されている接続ピンを1個ずつ選択し、選択した接続ピンから所定論理値の信号を試験機に対して送信する工程は、試験機内の空き試験チャネルからプローブを介して行うというものである。
【0026】
本発明中、第8の発明は、第1の発明において、試験機を利用して試験治具の配線を検査する工程は、試験機内の試験チャネル中、試験治具の配線に接続されている送信専用の試験チャネルを1個ずつ選択し、選択した送信専用の試験チャネルから所定論理値の信号を試験治具に対して送信する工程と、試験機内の試験チャネル中、試験治具の配線に接続されている受信可能な試験チャネルの出力の論理値を判定する工程とを含んでいるというものである。
【0027】
本発明中、第8の発明によれば、試験治具の配線中、試験機内の送信専用の試験チャネルに接続されている配線と、試験機内の受信可能な試験チャネルに接続されている配線との間の短絡故障を検出することができる。
【0028】
本発明中、第9の発明は、第1の発明において、試験機を利用して試験治具の配線を検査する工程は、試験機内の試験チャネル中、試験治具の配線に接続されている送信専用の複数の試験チャネルから異なる並列論理パターン信号を1パターンずつ順に試験治具に対して送信する工程と、試験治具の被試験体との接続ピン中、試験機内の送信専用の試験チャネルに接続されている接続ピンに出力される信号の論理値を判定する工程とを含んでいるというものである。
【0029】
本発明中、第9の発明によれば、試験治具の配線中、試験機内の送信専用の試験チャネルに接続されている配線の断線故障、同種配線間の短絡故障および誤配線を検出することができる。
【0030】
本発明中、第10の発明は、第1の発明において、試験機を利用して試験治具の配線を検査する工程は、試験機内の試験チャネル中、試験治具の配線に接続されている送信専用の試験チャネルから所定論理値の信号を試験治具に対して送信する工程と、試験治具の被試験体との接続ピン中、試験機内の送信専用の試験チャネルに接続されている接続ピンに出力される信号の論理値を判定する工程とを含んでいるというものである。
【0031】
本発明中、第10の発明によれば、試験治具の配線中、試験機内の送信専用の試験チャネルに接続されている配線の断線故障を検出することができる。
【0032】
本発明中、第11の発明は、第9又は第10の発明において、試験治具の被試験体との接続ピン中、試験機内の送信専用の試験チャネルに接続されている接続ピンに出力される信号の論理値を判定する工程は、試験治具の被試験体との接続ピン中、試験機内の送信専用の試験チャネルに接続されている接続ピンに出力される信号をプローブを介して試験機内のプローブ専用試験チャネル又は空き試験チャネルに伝送して行うというものである。
【0033】
本発明中、第12の発明は、第9、第10又は第11の発明において、試験機内の試験チャネル中に、試験治具の送信専用とされている配線に接続されている送受可能な試験チャネルがある場合には、送受可能な試験チャネルを送信専用の試験チャネルとして扱うというものである。
【0034】
本発明中、第12の発明によれば、試験治具に被試験体に伝送すべき試験信号を増幅するバッファを備えている場合において、このバッファに接続され、送信専用とされている配線についても、断線故障、短絡故障、誤配線を検出することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態を説明するための回路図である。図1中、20は検査対象である試験治具であり、本発明の一実施形態においては、制御コンピュータ21と、試験機22と、プローブ装置23とを用意する。
【0036】
試験機22において、24−1〜24−nは被試験体(図示せず)に対する試験信号の送信および被試験体からの信号の受信を行うことができるようにされた送受可能な試験チャネル、25−1〜25−nは試験チャネル24−1〜24−nに対応して設けられた接続ピンである。
【0037】
また、26−1〜26−mは被試験体に対して試験信号の送信のみを行うことができるようにされた送信専用の試験チャネル、27−1〜27−mは試験チャネル26−1〜26−mに対応して設けられた接続ピンである。
【0038】
また、28−1〜28−pは被試験体からの信号の受信のみを行うことができるようにされた受信専用の試験チャネル、29−1〜29−pは試験チャネル28−1〜28−pに対応して設けられた接続ピンである。
【0039】
また、30は被試験体に電源電圧を供給するための電源、31は電源30に対応して設けられた接続ピン、32は被試験体に対する試験信号の送信および被試験体からの信号の受信を行うことができるようにされた送受可能な試験チャネル、33は試験チャネル32に対応して設けられた接続ピンである。
【0040】
例えば、プリント配線板の論理機能試験機は、試験チャネルとして、一般信号用の送受可能な試験チャネルを数百チャネル、クロックやスキャンテスト入力用の送信専用の試験チャネルを数十チャネル、スキャンテスト出力用の受信専用の試験チャネルを数十チャネル有している。
【0041】
ここに、試験チャネル24−1〜24−n、26−1〜26−m、32の送信部は、論理0(Lレベル)又は論理1(Hレベル)の信号を送信することができるように構成されているが、論理0の送信信号と論理1の送信信号とが短絡した場合には、論理0の送信信号の方が強く、論理1の送信信号が出力された配線は、論理0の送信信号が出力された状態となる。
【0042】
また、試験チャネル24−1〜24−n、28−1〜28−p、32の受信部は、受信信号が論理0であるか論理1であるかを識別することができるように構成されているが、受信信号が無い場合には、論理1の受信信号が受信された場合と同様の状態となるように構成されている。
【0043】
したがって、本発明の一実施形態においては、後述するように、試験治具20の配線検査を行うための試験信号として論理0の信号を使用することになる。
【0044】
また、試験治具20において、34−1〜34−n、37−1〜37−m、40−1〜40−p、43は試験機22に接続される接続ピンである。
【0045】
また、35−1〜35−n、38−1〜38−m、41−1〜41−p、44は接続ピン34−1〜34−n、37−1〜37−m、40−1〜40−p、43に接続された配線である。
【0046】
また、36−1〜36−n、39−1〜39−m、42−1〜42−p、45は配線35−1〜35−n、38−1〜38−m、41−1〜41−p、44が接続された被試験体との接続ピンである。
【0047】
また、プローブ装置23において、46はケーブル、47はケーブル46の一端に接続されたプローブ、48はケーブル46の他端に設けられた試験機22との接続ピンである。
【0048】
このように、検査対象たる試験治具20に対して、制御コンピュータ21と、試験機22と、プローブ装置23とを用意し、図2に示すように、試験治具20およびプローブ装置23を試験機22に装着する場合には、表1に示すような検査1〜検査4を実行することができる。
【0049】
なお、この例は、試験チャネル32が空きチャネルとなっている例であるが、プローブ機能を備えている試験機、プローブ専用試験チャネルを備えている試験機を使用する場合には、試験機に備えられているプローブを使用することができる。
【0050】
【表1】
Figure 0003659007
【0051】
ここに、検査1は、試験治具20の配線35−1〜35−n、38−1〜38−m、41−1〜41−p、44のうち、受信可能な試験チャネル24−1〜24−n、28−1〜28−pに接続されている配線(以下、受信可能配線という)35−1〜35−n、41−1〜41−pの電源/グラウンド短絡故障を検査するものである。
【0052】
また、検査2は、受信可能配線35−1〜35−n、41−1〜41−pの断線故障、受信可能配線間の短絡故障および誤配線を検査するものである。
【0053】
また、検査3は、試験治具20の配線35−1〜35−n、38−1〜38−m、41−1〜41−p、44のうち、送信専用の試験チャネル26−1〜26−mに接続されている配線(以下、送信専用配線という)38−1〜38−mと受信可能配線35−1〜35−n、41−1〜41−pとの間の短絡故障を検査するものである。
【0054】
また、検査4は、送信専用配線38−1〜38−mの電源/グラウンド短絡故障、断線故障、送信専用配線間の短絡故障および誤配線を検査するものである。
【0055】
図3は本発明の一実施形態の内容を概略的に示すフローチャートであり、本発明の一実施形態は、検査1〜検査4を図3に示すような手順で行うというものである。
【0056】
即ち、本発明の一実施形態においては、まず、作業者は、図2に示すように、試験機22の接続ピン25−1〜25−n、27−1〜27−m、29−1〜29−p、31に試験治具20の接続ピン34−1〜34−n、37−1〜37−m、40−1〜40−p、43を接続し、試験治具20を試験機22に装着する(ステップS1)。
【0057】
続いて、同じく、図2に示すように、作業者は、試験機22の接続ピン33にプローブ装置23の接続ピン48を接続して、プローブ装置23を試験機22に装着し(ステップS2)、制御コンピュータ21に検査開始の指示を与える(ステップS3)。
【0058】
制御コンピュータ21に対する検査開始の指示(ステップS3)は、例えば、図4に示すように、検査実行コマンド名、配線情報ファイル名(試験治具20の配線情報[ネットリスト]のファイル名)、プローブ接続チャネル番号(プローブ装置23を接続した試験チャネルのチャネル番号[本発明の一実施形態の場合は、試験チャネル32のチャネル番号])を入力することにより行うことができる。
【0059】
ここに、制御コンピュータ21は、検査開始指示を受けると、試験治具20の配線情報の読み込みを行い(ステップS4)、検査の種類に応じて検査対象配線の決定を行う(ステップS5)。
【0060】
なお、配線情報の読み込み(ステップS4)は、配線情報のファイル情報を読出し、全ての配線の試験チャネルおよび被試験体側の接続ピン名を求めることにより行われる。
【0061】
図5は配線情報例を示す図であり、1行で1配線分の情報が記述されるが、各行のレコード形式は、図6に示すように、「被試験体の接続ピン名/試験機との接続ピン名、試験チャネル番号」を記述することにより行われる。
【0062】
例えば、図5に示す配線情報例において、2行目に示す「LA01−01」は被試験体の接続ピン名であり、「LA01」はコネクタ名、「01」はコネクタLA01内のピン番号である。また、「EX1」は試験機22との接続ピン名、「1」は試験チャネル番号を示している。
【0063】
制御コンピュータ21において、検査対象配線の決定(ステップS5)が行われると、検査の種類からして、プローブ47を試験治具20の接続ピンにコンタクトさせる必要があるか否かが判断され(ステップS6)、プローブ47を試験治具20の接続ピンにコンタクトさせる必要がない場合(検査1又は検査3を行う場合)には、制御コンピュータ21は、試験機22に検査の種類に応じた試験信号の送受を行わせることになる(ステップS9)。
【0064】
これに対して、プローブ47を試験治具20の接続ピンにコンタクトさせる必要がある場合(検査2又は検査4を行う場合)には、制御コンピュータ21は、プローブ47のコンタクト指示を出すことになる(ステップS7)。
【0065】
プローブ47のコンタクト指示は、試験治具20の被試験体との接続ピン名と、プローブ47をコンタクトする旨のメッセージを表示装置面に表示することにより行われる。
【0066】
図7はプローブ47のコンタクト指示のメッセージ例を示す図であり、図7中、「contact to」はプローブ47をコンタクトする旨のメッセージ、「JA33-01」はプローブ47をコンタクトすべき接続ピン名であり、「JA33」はコネクタ名、「01」はコネクタJA33内のピン名である。また、「(129)」は、これから検査する配線がチャネル番号129の試験チャネルに接続されているべき配線であることを示している。
【0067】
制御コンピュータ21は、プローブ47のコンタクト指示を出した後、プローブ47が指示した接続ピンにコンタクトされたか否かを確認し(ステップS8)、コンタクトされた場合には、試験機22に対して検査の種類に応じた試験信号の送受を行わせることになる(ステップS9)。
【0068】
試験信号の送信は、試験チャネル26−1〜26−mから直接又は試験チャネル32からプローブ装置23を介して試験治具20に対して試験信号の送出を行うことにより行われ、試験信号の受信は、試験治具20から出力される試験信号を試験チャネル24−1〜24−n、28−1〜28−pで直接受信するか又はプローブ装置23を介して試験チャネル32で受信することにより行われる。
【0069】
試験機22において、試験信号の送受(ステップS9)が終了すると、制御コンピュータ21で検査対象配線の故障の解析が行われ(ステップS10)、故障解析結果が通知される(ステップS11)。
【0070】
そして、作業者からの検査を続行するか否かの指示を待ち、検査を終了するか否かを判断し(ステップS12)、作業者から検査を続行する場合の指示があった時は、ステップS5に戻り、作業者から検査終了の指示があった時は、試験を終了させることになる。
【0071】
なお、故障解析(ステップS10)は、試験信号の送受結果を解析し、故障の有無を調べることにより行われ、故障を検出した場合には、故障個所の特定と故障モードが分類され、故障解析結果の通知(ステップS11)は、表示装置面に故障解析結果を表示することにより行われる。
【0072】
図8は故障解析結果の通知例を示す図であり、図8中、「Test2 : wiring verify check」は試験項目を示し、「contact to JA33-11(138)」はプローブ47をチャネル番号138の試験チャネルに接続されているべきコネクタJA33の接続ピン11にコンタクトさせる指示を示し、「OK」は検査した配線に故障がなかったことを示している。
【0073】
また、「contact to JA33-12 (139)」はプローブ47をチャネル番号139の試験チャネルに接続されているべきコネクタJA33の接続ピン12にコンタクトさせる指示を示し、「OK」は検査した配線に故障がなかったことを示している。
【0074】
また、「contact to JA33-13 (140)」はプローブ47をチャネル番号140の試験チャネルに接続されているべきコネクタJA33の接続ピン13にコンタクトさせる指示を示し、「NG」は検査した配線に故障があったことを示している。
【0075】
そして、「Shorted JA34-45 (441)」はプローブ47をコンタクトさせた接続ピン(コネクタJA33の接続ピン13)に接続されている配線と、チャネル番号441の試験チャネルとコネクタJA34の接続ピン45とを接続している配線との間に短絡故障が存在していることを示している。
【0076】
また、「contact to JA33-14 (141)」はプローブ47をチャネル番号141の試験チャネルに接続されているべきコネクタJA33の接続ピン14にコンタクトさせる指示を示し、「NG」は検査した配線に故障があったことを示している。
【0077】
そして、「Unexpect JA33-15 (142)」はプローブ47をコンタクトさせた接続ピン(コネクタJA33の接続ピン15)がチャネル番号142の試験チャネルに接続されており、コネクタJA33の接続ピン15に接続されるべき配線と誤配線されていることを示している。
【0078】
図9は検査1(試験治具20の受信可能配線35−1〜35−n、41−1〜41−pの電源/グラウンド短絡故障の検査)の手順を示すフローチャート、図10〜図12は検査1を説明するための回路図である。
【0079】
検査1を実行する場合には、まず、試験機22の電源30の出力を論理0とするか、又は、接続ピン31を接地して、図10に示すように、接続ピン31に論理0が出力される状態とする(ステップN1−1)。
【0080】
次に、送信専用の試験チャネル26−1〜26−mの出力状態をハイインピーダンス状態とするか、又は、図10に示すように、送信専用の試験チャネル26−1〜26−mの出力を論理1に設定する(ステップN1−2)。
【0081】
次に、送受可能な試験チャネル24−1〜24−nおよび受信専用の試験チャネル28−1〜28−pを受信状態に設定し(ステップN1−3)、試験チャネル24−1〜24−n、28−1〜28−pの受信信号の論理値を判定する(ステップN1−4)。
【0082】
ここに、受信可能配線35−1〜35−n、41−1〜41−pが配線44と短絡していなければ、図11に示すように、試験チャネル24−1〜24−n、28−1〜28−pの受信信号は、全て論理1となる。
【0083】
これに対して、受信可能配線35−1〜35−n、41−1〜41−pの中に配線44又はグラウンドと短絡しているものがあると、配線44又はグラウンドに短絡している受信可能配線に接続されている試験チャネルの受信信号は論理0となる。
【0084】
例えば、図12に示すように、試験チャネル24−1の受信信号=論理0、試験チャネル24−2〜24−n、28−1〜28−pの受信信号=論理1の場合には、受信可能配線34−1は配線44に短絡していることになる。
【0085】
このように、検査1を実行する場合には、試験治具20の受信可能配線35−1〜35−n、41−1〜41−pの電源/グラウンド短絡故障を検出することができる。
【0086】
また、図13は検査2(受信可能配線35−1〜35−n、41−1〜41−pの断線故障、受信可能配線間の短絡故障および誤配線の検査)の手順を示すフローチャート、図14〜図17は検査2を説明するための回路図である。
【0087】
検査2を実行する場合には、まず、送受可能な試験チャネル24−1〜24−nおよび受信専用の試験チャネル28−1〜28−pを受信状態とし(ステップN2−1)、プローブ47を試験治具20の接続ピン36−1〜36−n、42−1〜42−pの中の指示された接続ピンにコンタクトさせる(ステップN2−2)。
【0088】
そして、試験チャネル32から論理0の信号を送信し(ステップN2−3)、試験チャネル24−1〜24−n、28−1〜28−pの受信信号の論理値を判定する(ステップN2−4)。以下、検査を終了させない限り、プローブ47をコンタクトさせるべき接続ピンを変えながら、ステップN2−2〜N2−4を繰り返す。
【0089】
ここに、プローブ47をコンタクトさせた接続ピンに接続されている受信可能配線に接続されている試験チャネルのみでプローブ47からの送信信号を受信した場合には、その受信可能配線には、断線故障、受信可能配線間の短絡故障、誤配線は存在しないと判断することができる。
【0090】
例えば、図14に示すように、プローブ47を接続ピン36−1にコンタクトさせて、試験チャネル32から論理0の信号を送信した場合、試験チャネル24−1の受信信号=論理0、試験チャネル24−2〜24−n、28−1〜28−pの受信信号=論理1であった場合には、受信可能配線35−1には、断線故障、受信可能配線間の短絡故障、誤配線は存在しないと判断することができる。
【0091】
これに対して、試験チャネル24−2〜24−n、28−1〜28−pのいずれにおいても、プローブ47からの送信信号が受信されなかった場合には、コンタクトさせた接続ピンに接続されている受信可能配線に断線故障があると判断することができる。
【0092】
例えば、図15に示すように、プローブ47を接続ピン36−1にコンタクトさせて、試験チャネル32から論理0の信号を送信した場合、試験チャネル24−1〜24−n、28−1〜28−pの受信信号=論理1であった場合、受信可能配線35−1に断線故障が存在すると判断することができる。
【0093】
また、プローブ47をコンタクトさせた接続ピンに接続されている受信可能配線に接続されている試験チャネルと、他の試験チャネルとで同時にプローブ47からの送信信号を受信した場合には、プローブ47をコンタクトさせた接続ピンに接続されている受信可能配線と、送信信号を受信した他の試験チャネルに接続されている受信可能配線との間に短絡故障が存在すると判断することができる。
【0094】
例えば、図16に示すように、プローブ47を接続ピン36−1にコンタクトさせて、試験チャネル32から論理0の信号を送信した場合、試験チャネル24−1、28−1の受信信号=論理0、試験チャネル24−2〜24−n、28−2〜28−pの受信信号=論理1であった場合には、受信可能配線35−1、41−1間に短絡故障が存在すると判断することができる。
【0095】
また、プローブ47をコンタクトさせた接続ピンに接続されているべき配線に接続されている試験チャネルでは送信信号が受信されず、他の試験チャネルでプローブ47からの送信信号を受信した場合には、受信可能配線に誤りがあると判断することができる。
【0096】
例えば、図17に示すように、プローブ47を接続ピン36−1にコンタクトして、試験チャネル32から論理0の信号を送信した場合、試験チャネル24−1の受信信号=論理1、試験チャネル24−2の受信信号=論理0、試験チャネル24−3(図示せず)〜24−n、28−1〜28−pの受信信号=論理1であった場合には、配線35−1、35−2は、誤配線されていると判断することができる。
【0097】
このように、検査2を実行する場合には、試験治具20の受信可能配線35−1〜35−n、41−1〜41−pの断線故障、受信可能配線間の短絡故障および誤配線を検出することができる。
【0098】
また、図18は検査3(送信専用配線38−1〜38−mと受信可能配線35−1〜35−n、41−1〜41−pとの間の短絡故障の検査)の手順を示すフローチャート、図19、図20は検査3を説明するための回路図である。
【0099】
検査3を実行する場合には、まず、送受可能な試験チャネル24−1〜24−nおよび受信専用の試験チャネル28−1〜28−pを受信状態とする(ステップN3−1)。
【0100】
次に、プローブ47をコンタクトさせない状態で、送信専用の試験チャネル26−1〜26−mの中の1個の試験チャネルの出力を論理0とし、他の試験チャネルの出力を論理1とする(ステップN3−2)。
【0101】
そして、試験チャネル24−1〜24−n、28−1〜28−pの受信信号の論理値を判定する(ステップN3−3)。以下、検査を終了させない限り、論理を出力させる試験チャネルを変えながら、ステップN3−2、N3−3を繰り返す。
【0102】
ここに、試験チャネル26−1〜26−mの中の1個の試験チャネルの出力を論理0、他の試験チャネルの出力を論理1とした場合において、試験チャネル24−1〜24−n、28−1〜28−pの受信信号=論理1であった場合には、論理1を送信した試験チャネルに接続されている送信専用配線と受信可能配線35−1〜35−n、41−1〜41−pとの間に短絡故障は存在しないと判断することができる。
【0103】
たとえば、図19に示すように、試験チャネル26−1の送信信号=論理0、試験チャネル26−2〜26−mの送信信号=論理1とした場合、試験チャネル24−1〜24−n、28−1〜28−pの受信信号=論理1であった場合には、送信専用配線38−1と受信可能配線35−1〜35−n、41−1〜41−pとの間には短絡故障は存在しないと判断することができる。
【0104】
これに対して、試験チャネル26−1〜26−mの中の1個の試験チャネルの出力を論理0、他の試験チャネルの出力を論理1とした場合において、試験チャネル24−1〜24−n、28−1〜28−pの受信信号のいずれかが論理0であった場合には、論理0の信号を送信した送信専用配線と、論理0の信号を受信した試験チャネルに接続されている受信可能配線との間に短絡故障が存在すると判断することができる。
【0105】
例えば、図20に示すように、試験チャネル26−1の送信信号=論理0、試験チャネル26−2〜26−mの送信信号=論理1とした場合、試験チャネル24−1の受信信号=論理0、試験チャネル24−2〜24−n、28−1〜28−pの受信信号=論理1であった場合には、送信専用配線38−1と受信可能配線35−1との間に短絡故障が存在すると判断することができる。
【0106】
このように、検査3を実行する場合には、試験治具20の送信専用配線38−1〜38−mと受信可能な配線35−1〜35−n、41−1〜41−pとの間の短絡故障を検出することができる。
【0107】
また、図21は検査4(送信専用配線38−1〜38−mの電源/グラウンド短絡故障、断線故障、送信専用配線間の短絡故障および誤配線の検査)の手順を示すフローチャート、図22〜図26は検査4を説明するための回路図である。
【0108】
検査4を実行する場合には、試験チャネル32を受信状態とし(ステップN4−1)、続いて、電源30の出力を論理0とし(ステップN4−2)、プローブ47を接続ピン39−1〜39−mの中の指示された接続ピンにコンタクトする(ステップN4−3)。
【0109】
次に、試験チャネル26−1〜26−mから表2に示すような第1パターン〜第mパターンの試験信号を順に送信する。即ち、試験チャネル26−1、26−2、・・・26−mからそれぞれ信号[0111・・・1]、[1011・・・1]、・・・[1111・・・0]を同時に送信する(ステップN4−4)。
【0110】
そして、試験チャネル32の受信信号の論理値を判定する(ステップN4−5)。以下、検査を終了させない限り、プローブ47をコンタクトさせる接続ピンを変えながら、ステップN4−3〜N4−5を繰り返す。
【0111】
【表2】
Figure 0003659007
【0112】
ここに、試験チャネル26−1〜26−mから表2に示すような第1パターン〜第mパターンを順に送信した場合において、試験チャネル32の受信信号がプローブ47をコンタクトさせた接続ピンに期待される受信信号であった場合には、プローブ47をコンタクトさせた送信専用配線には、電源/グラウンド短絡故障、断線故障、送信専用配線間の短絡故障および誤配線は存在しないと判断することができる。
【0113】
例えば、図22に示すように、プローブ47を接続ピン39−1にコンタクトさせた場合において、試験チャネル32の受信信号が[0111・・・1]であった場合には、送信専用配線38−1には、電源/グラウンド短絡故障、断線故障、送信専用配線間の短絡故障および誤配線は存在しないと判断することができる。
【0114】
これに対して、試験チャネル32の受信信号が全ビットを論理0とする信号[0000・・・0]であった場合には、プローブ47をコンタクトさせた接続ピンに接続されている送信専用配線は、配線44又はグラウンドに短絡していると判断することができる。
【0115】
例えば、図23に示すように、プローブ47を接続ピン39−1にコンタクトさせた場合、試験チャネル32の受信信号が[0000・・・0]であった場合には、送信専用配線38−1には電源/グラウンド短絡故障が存在すると判断することができる。
【0116】
また、試験チャネル32の受信信号が全ビットを論理1とする信号[1111・・・1]であった場合には、プローブ47をコンタクトさせた接続ピンに接続されている送信専用配線に断線故障が存在すると判断することができる。
【0117】
例えば、図24に示すように、プローブ47を接続ピン39−1にコンタクトさせた場合、試験チャネル32の受信信号=[1111・・・1]であった場合には、送信専用配線38−1に断線故障が存在すると判断することができる。
【0118】
また、試験チャネル32の受信信号の中の期待されたビットと期待されないビットに論理0が含まれていた場合には、プローブ47をコンタクトさせた接続ピンに接続されている送信専用配線は、期待されないビットに論理0を含む試験信号を出力する試験チャネルに接続されている送信専用配線と短絡故障していると判断することができる。
【0119】
例えば、図25に示すように、プローブ47を接続ピン39−1にコンタクトさせた場合において、試験チャネル32の受信信号=[0011・・・1]であった場合には、送信専用配線38−1、38−2間に短絡故障が存在すると判断することができる。
【0120】
また、試験チャネル32の受信信号が、プローブ47をコンタクトさせた接続ピンに接続されている試験チャネル以外の試験チャネルから送信された試験信号であった場合には、プローブ47をコンタクトさせた接続ピンに接続されている送信専用配線と、受信した試験信号を送信した試験チャネルに接続されている送信専用配線とが誤配線されていると判断することができる。
【0121】
例えば、図26に示すように、プローブ47を接続ピン39−1にコンタクトさせた場合、試験チャネル32の受信信号=[1011・・・1]であった場合には、送信専用配線38−1、38−2は、誤配線されていると判断することができる。
【0122】
このように、検査4を実行する場合には、試験治具20の送信専用配線38−1〜38−mの電源/グラウンド短絡故障、断線故障、送信専用配線間の短絡故障および誤配線を検出することができる。
【0123】
なお、送信専用配線38−1〜38−mの断線故障の検査は、図27に示す手順で行うこともできる。即ち、まず、試験チャネル32を受信状態とし(ステップN5−1)、試験チャネル26−1〜26−mから論理0の送信信号が送出されるように設定する(ステップN5−2)。
【0124】
次に、プローブ47を接続ピン39−1〜39−mの中の指示された接続ピンにコンタクトさせ(ステップN5−3)、試験チャネル32の受信信号の論理値を判定する(ステップN5−4)。以下、検査を終了させない限り、プローブ47をコンタクトさせる接続ピンを変えながら、ステップN5−3、N5−4を繰り返す。
【0125】
ここに、試験チャネル32の受信信号が論理0であった場合には、プローブ47をコンタクトさせた接続ピンに接続されている送信専用配線に断線故障は存在しないと判断することができる。
【0126】
例えば、図28に示すように、プローブ47を接続ピン39−1にコンタクトさせた場合、試験チャネル32の受信信号が論理0であった場合には、送信専用配線38−1に断線故障は存在しないと判断することができる。
【0127】
これに対して、試験チャネル32の受信信号が論理1であった場合には、プローブ47をコンタクトさせた接続ピンに接続されている送信専用配線に断線故障が存在すると判断することができる。
【0128】
例えば、図29に示すように、プローブ47を接続ピン39−1にコンタクトさせた場合、試験チャネル32の受信信号が論理1であった場合には、送信専用配線38−1に断線故障が存在すると判断することができる。
【0129】
このように、図27に示す手順を実行することによっても、送信専用配線38−1〜38−mの断線故障の検出を行うことができる。
【0130】
なお、図30(A)に示すように、試験治具20の配線50、51がドライバ(バッファ)52を介在させている場合において、配線50が試験機22内の送受可能な試験チャネル53に接続された場合には、送受可能な試験チャネル53を送信専用の試験チャネルとして扱うことで、配線50、51を送信専用配線として検査することができる。
【0131】
これに対して、図30(B)に示すように、試験治具20の配線54、55がレシーバ(レベル変換回路)56を介在させている場合において、配線55が試験機22内の送受可能な試験チャネル57に接続された場合には、試験チャネル57をそのまま送受可能な試験チャネルとして扱うことができ、配線54、55を受信可能配線として検査することができる。
【0132】
以上のように、本発明の一実施形態によれば、試験治具20について、▲1▼受信可能配線35−1〜35−n、41−1〜41−pの電源/グラウンド短絡故障、▲2▼受信可能配線35−1〜35−n、41−1〜41−pの断線故障、受信可能配線間の短絡故障および誤配線、▲3▼送信専用配線38−1〜38−mと受信可能配線35−1〜35−n、41−1〜41−pとの間の短絡故障、▲4▼送信専用配線38−1〜38−mの断線故障、送信専用配線間の短絡故障および誤配線を検出することができるので、試験治具20の不良による被試験体の試験時の障害を防止することができる。
【0133】
しかも、本発明の一実施形態によれば、試験治具20を使用する試験機22を使用して検査を行うとしているので、プローブ装置23を容易すれば足り、フライングプローバ等の特別な配線検査装置を必要としない。
【0134】
また、試験治具20の配線情報を使用して試験治具20の検査を行うとしているので、プローブ47のコンタクト指示を確実に行うことができ、検査もれを防止し、試験治具20の検査を確実に行うことができる。また、プローブ47のコンタクト指示を制御コンピュータ21により行うとしているので、試験治具20の検査を容易に行うことができる。
【0135】
また、試験機22内に送信専用の試験チャネルおよび受信専用の試験チャネルが存在する場合であっても試験治具20の検査を行うことができるので、試験治具20に内蔵させたバッファやレシーバにより試験信号の送受方向が限定された場合でも試験治具20の検査を行うことができる。
【0136】
なお、本発明の一実施形態においては、プローブ47を作業者が扱うようにした場合について説明したが、自動プローバを使用するように構成しても良く、このようにする場合には、試験治具20の検査をより容易に行うことができる。
【0137】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、試験機に試験治具を装着し、試験機を利用して試験治具の配線を検査するとしているので、制御コンピュータを使用することにより、フライングプローバ等のような特別な配線検査装置を必要とせず、試験治具の配線検査を確実、かつ、容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を説明するための回路図である。
【図2】本発明の一実施形態を説明するための回路図である。
【図3】本発明の一実施形態の内容を概略的に示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態を説明するための図である。
【図5】本発明の一実施形態で使用される配線情報例を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態で使用される配線情報例で使用される各行のレコード形式を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態で使用されるプローブのコンタクト指示のメッセージ例を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態で使用される故障解析結果の通知例を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態で行われる検査1の手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態で行われる検査1を説明するための回路図である。
【図11】本発明の一実施形態で行われる検査1を説明するための回路図である。
【図12】本発明の一実施形態で行われる検査1を説明するための回路図である。
【図13】本発明の一実施形態で行われる検査2の手順を示すフローチャートである。
【図14】本発明の一実施形態で行われる検査2を説明するための回路図である。
【図15】本発明の一実施形態で行われる検査2を説明するための回路図である。
【図16】本発明の一実施形態で行われる検査2を説明するための回路図である。
【図17】本発明の一実施形態で行われる検査2を説明するための回路図である。
【図18】本発明の一実施形態で行われる検査3の手順を示すフローチャートである。
【図19】本発明の一実施形態で行われる検査3を説明するための回路図である。
【図20】本発明の一実施形態で行われる検査3を説明するための回路図である。
【図21】本発明の一実施形態で行われる検査4の手順を示すフローチャートである。
【図22】本発明の一実施形態で行われる検査4を説明するための回路図である。
【図23】本発明の一実施形態で行われる検査4を説明するための回路図である。
【図24】本発明の一実施形態で行われる検査4を説明するための回路図である。
【図25】本発明の一実施形態で行われる検査4を説明するための回路図である。
【図26】本発明の一実施形態で行われる検査4を説明するための回路図である。
【図27】試験治具の送信専用配線の断線故障検査の他の方法を示すフローチャートである。
【図28】試験治具の送信専用配線の断線故障検査の他の方法を説明するための回路図である。
【図29】試験治具の送信専用配線の断線故障検査の他の方法を説明するための回路図である。
【図30】本発明の一実施形態を説明するための回路図である。
【図31】試験機と被試験体とを電気的に接続する試験治具の概念を示す図である。
【符号の説明】
24−1〜24−n 送受可能な試験チャネル
26−1〜26−m 送信専用の試験チャネル
28−1〜28−p 受信専用の試験チャネル
32 送受可能な試験チャネル

Claims (11)

  1. 電子回路を有する被試験体と、前記被試験体との間で信号の送受を行うことにより前記被試験体の試験を行う試験機とを電気的に接続する試験治具の配線を検査する試験治具の検査方法であって、
    前記試験機に前記試験治具を装着し、前記試験機を利用して前記試験治具の配線を検査する工程を含み、
    前記試験機を利用して前記試験治具の配線を検査する工程は、
    前記試験治具の配線中、前記試験機内の電源に接続されている配線の電位を短絡故障を検出できる論理値に設定する工程と、
    前記試験機内の試験チャネル中、前記試験治具の配線に接続されている受信可能な試験チャネルの出力の論理値を判定する工程とを含んでいる
    ことを特徴とする試験治具の検査方法。
  2. 前記試験機内の試験チャネル中に、前記試験治具の配線に接続されている送信専用の試験チャネルがある場合には、前記試験治具の配線に接続されている送信専用の試験チャネルの出力状態をハイインピーダンス状態に設定するか、又は、前記試験治具の配線に接続されている送信専用の試験チャネルの出力を前記短絡故障を検出できる論理値と反対の論理値に設定する工程を含んでいる
    ことを特徴とする請求項1記載の試験治具の検査方法。
  3. 前記試験機内の試験チャネル中に、前記試験治具の送信専用とされている配線に接続されている送受可能な試験チャネルがある場合には、前記送受可能な試験チャネルを送信専用の試験チャネルとして扱う
    ことを特徴とする請求項1記載の試験治具の検査方法。
  4. 電子回路を有する被試験体と、前記被試験体との間で信号の送受を行うことにより前記被試験体の試験を行う試験機とを電気的に接続する試験治具の配線を検査する試験治具の検査方法であって、
    前記試験機に前記試験治具を装着し、前記試験機を利用して前記試験治具の配線を検査する工程を含み、
    前記試験機を利用して前記試験治具の配線を検査する工程は、
    前記試験治具の前記被試験体との接続ピン中、前記試験機内の受信可能な試験チャネルに接続されている接続ピンを1個ずつ選択し、選択した接続ピンから所定論理値の信号を前記試験機に対して送信する工程と、
    前記試験機内の試験チャネル中、前記試験治具の配線に接続されている受信可能な試験チャネルの出力の論理値を判定する工程とを含んでいる
    ことを特徴とする試験治具の検査方法。
  5. 前記試験治具の前記被試験体との接続ピン中、前記試験機内の受信可能な試験チャネルに接続されている接続ピンを1個ずつ選択し、選択した接続ピンから所定論理値の信号を前記試験機に対して送信する工程は、
    前記試験機内のプローブ専用試験チャネルからプローブを介して行う
    ことを特徴とする請求項4記載の試験治具の検査方法。
  6. 前記試験治具の前記被試験体との接続ピン中、前記試験機内の受信可能な試験チャネルに接続されている接続ピンを1個ずつ選択し、選択した接続ピンから所定論理値の信号を前記試験機に対して送信する工程は、
    前記試験機内の空き試験チャネルからプローブを介して行う
    ことを特徴とする請求項4記載の試験治具の検査方法。
  7. 電子回路を有する被試験体と、前記被試験体との間で信号の送受を行うことにより前記被試験体の試験を行う試験機とを電気的に接続する試験治具の配線を検査する試験治具の検査方法であって、
    前記試験機に前記試験治具を装着し、前記試験機を利用して前記試験治具の配線を検査する工程を含み、
    前記試験機を利用して前記試験治具の配線を検査する工程は、
    前記試験機内の試験チャネル中、前記試験治具の配線に接続されている送信専用の試験チャネルを1個ずつ選択し、選択した送信専用の試験チャネルから所定論理値の信号を前記試験治具に対して送信する工程と、
    前記試験機内の試験チャネル中、前記試験治具の配線に接続されている受信可能な試験チャネルの出力の論理値を判定する工程とを含んでいる
    ことを特徴とする試験治具の検査方法。
  8. 電子回路を有する被試験体と、前記被試験体との間で信号の送受を行うことにより前記被試験体の試験を行う試験機とを電気的に接続する試験治具の配線を検査する試験治具の検査方法であって、
    前記試験機に前記試験治具を装着し、前記試験機を利用して前記試験治具の配線を検査する工程を含み、
    前記試験機を利用して前記試験治具の配線を検査する工程は、
    前記試験機内の試験チャネル中、前記試験治具の配線に接続されている送信専用の複数の試験チャネルから異なる並列論理パターン信号を1パターンずつ順に前記試験治具に対して送信する工程と、
    前記試験治具の前記被試験体との接続ピン中、前記試験機内の送信専用の試験チャネルに接続されている接続ピンに出力される信号の論理値を判定する工程とを含んでいる
    ことを特徴とする試験治具の検査方法。
  9. 電子回路を有する被試験体と、前記被試験体との間で信号の送受を行うことにより前記被試験体の試験を行う試験機とを電気的に接続する試験治具の配線を検査する試験治具の検査方法であって、
    前記試験機に前記試験治具を装着し、前記試験機を利用して前記試験治具の配線を検査する工程を含み、
    前記試験機を利用して前記試験治具の配線を検査する工程は、
    前記試験機内の試験チャネル中、前記試験治具の配線に接続されている送信専用の試験チャネルから所定論理値の信号を前記試験治具に対して送信する工程と、
    前記試験治具の前記被試験体との接続ピン中、前記試験機内の送信専用の試験チャネルに接続されている接続ピンに出力される信号の論理値を判定する工程とを含んでいる
    ことを特徴とする試験治具の検査方法。
  10. 前記試験治具の前記被試験体との接続ピン中、前記試験機内の送信専用の試験チャネルに接続されている接続ピンに出力される信号の論理値を判定する工程は、
    前記試験治具の前記被試験体との接続ピン中、前記試験機内の送信専用の試験チャネルに接続されている接続ピンに出力される信号をプローブを介して前記試験機内のプローブ専用試験チャネル又は空き試験チャネルに伝送して行う
    ことを特徴とする請求項8又は9記載の試験治具の検査方法。
  11. 前記試験機内の試験チャネル中に、前記試験治具の送信専用とされている配線に接続されている送受可能な試験チャネルがある場合には、前記送受可能な試験チャネルを送信専用の試験チャネルとして扱う
    ことを特徴とする請求項8、9又は10記載の試験治具の検査方法。
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