JP3651206B2 - ランドリー機器 - Google Patents
ランドリー機器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3651206B2 JP3651206B2 JP27840997A JP27840997A JP3651206B2 JP 3651206 B2 JP3651206 B2 JP 3651206B2 JP 27840997 A JP27840997 A JP 27840997A JP 27840997 A JP27840997 A JP 27840997A JP 3651206 B2 JP3651206 B2 JP 3651206B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- laundry
- drum
- rotational speed
- cloth
- rotation speed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、略水平方向に設けた回転軸を中心に回転自在に配設した回転ドラム内で洗濯物を洗濯、または乾燥、または洗濯と乾燥を行うランドリー機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のランドリー機器は図12に示すように構成していた。以下、その構成について説明する。
【0003】
図に示すように、ドラム1は、外周部に多数の通水孔2を全面に設け、水受け槽3内に回転自在に配設している。ドラム1の回転中心に水平軸4の一端を固定し、水平軸4の他端にドラムプーリー5を固定している。モータ6は、ベルト7によりドラムプーリー5と連結し、ドラム1を回転駆動する。ドラム1の開口部に蓋8を開閉自在に設けている。
【0004】
水受け槽3は、ランドリー機器本体9よりばね体10で吊り下げ、防振ダンパー11により脱水時の振動がランドリー機器本体9に伝達されないように防振支持するとともに、脱水時の振動を低減する重り12を設けている。ヒータ13は、水受け槽3内の洗濯水を加熱するものである。制御装置14は、モータ6、ヒータ13などの動作を制御し、洗濯、すすぎ、脱水などの一連の行程を逐次制御する。
【0005】
上記構成において動作を説明すると、蓋8を開いてドラム1内に洗濯物を投入し、運転を開始すると、洗濯行程では、ドラム1はモータ6によって低速で回転駆動され、ドラム1内の洗濯物は持ち上げられて水面上に落下される。こうして洗濯行程が進行する。すすぎ行程においても洗濯行程と同様の動作を行う。脱水行程では、ドラム1は高速で回転駆動され、洗濯物は遠心脱水される。このとき、ドラム1内の洗濯物の片寄り、すなわちアンバランスが生じると、ドラム1および水受け槽3は振動するが、防振ダンパー11により振動を減衰してランドリー機器本体9に伝達されることはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の構成では、脱水行程でドラム1を高速で回転駆動する前に、ドラム1内の洗濯物をほぐす布ほぐし行程を行った後、ドラム1内の洗濯物のアンバランスを判定するアンバランス判定行程を行い、このアンバランス判定行程でアンバランスと判定すると、布ほぐし行程からやり直すようにしており、運転時間が長くなり、消費電力も高くなるという問題を有していた。
【0007】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、ドラム内の洗濯物の布質を判定して、洗濯物の布質に適したアンバランスの判定を行うようにして、振動や騒音を悪化させることなく、運転時間を短縮し、消費電力も低減することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記第1の目的を達成するために、ランドリー機器本体に弾性的に支持した水受け槽にドラムを内包し、このドラム内に洗濯物を収納して水平軸を中心にモータにより少なくとも第1の回転数と第2の回転数で回転可能とし、ドラムの回転数を検知する回転数検知手段の検知結果と洗濯物の布質を判別する布質判別手段の判別結果を制御手段に入力し、モータの回転数を制御して、ドラムを第1の回転数で駆動する布ほぐし行程と、第1の回転数から洗濯物がドラムの内面に張り付く回転数である第3の回転数に徐々に回転数を上昇させる布バランス行程と、布バランス行程の後前記第3の回転数で駆動しその時の回転数検知手段により検知した回転数変動幅で洗濯物のアンバランスを判定するアンバランス判定行程とを有し、アンバランス判定行程での回転数変動幅が所定値より大きいと判定したときに再度前記布ほぐし行程からやり直すようにする。制御手段は、布質判別手段により化繊類が多いと判断された場合には、綿類が多いと判断された場合よりも、所定値を高く設定するようにしたものである。
【0009】
これにより、化繊類が多い場合は綿類が多い場合に比べ、脱水前の含水率が低く、また脱水中の脱水量も少ないので、アンバランス判定行程から脱水行程までの洗濯物のアンバランス状態は変化しにくく、アンバランス判定が精度よくおこなえ、そしてアンバランス判定行程での所定値を高く設定しても振動や騒音が大きくなることはないので、化繊類が多い場合にアンバランス判定行程での所定値を高くして布ほぐし行程からのやり直しをしないようにすることにより、振動や騒音を悪化させることなく運転時間を短縮でき、消費電力も低減できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、洗濯物を収納し水平軸を中心に少なくとも洗濯物が持ち上げられた後に水面上に落下する回転数である第1の回転数と洗濯物が遠心脱水される第2の回転数で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包しランドリー機器本体に弾性的に支持した水受け槽と、前記ドラムを駆動するモータと、前記ドラムの回転数を検知する回転数検知手段と、洗濯物の布質を判別する布質判別手段と、前記回転数検知手段の検知結果と前記布質判別手段の判別結果を入力し前記モータの回転数を制御して、前記ドラムを第1の回転数で駆動する布ほぐし行程と、前記第1の回転数から洗濯物が前記ドラムの内面に張り付く回転数である第3の回転数に徐々に回転数を上昇させる布バランス行程と、前記布バランス行程の後前記第3の回転数で駆動しその時の前記回転数検知手段により検知した回転数変動幅で洗濯物のアンバランスを判定するアンバランス判定行程とを有し、前記アンバランス判定行程での前記回転数変動幅が所定値より大きいと判定したときに再度前記布ほぐし行程からやり直す制御手段とを備え、前記制御手段は、前記布質判別手段により化繊類が多いと判断された場合には、綿類が多いと判断された場合よりも、前記所定値を高く設定するようにしたものであり、化繊類が多い場合は綿類が多い場合に比べ、脱水前の含水率が低く、また脱水中の脱水量も少ないので、アンバランス判定行程から脱水行程までの洗濯物のアンバランス状態は変化しにくく、アンバランス判定が精度よくおこなえ、そしてアンバランス判定行程での所定値を高く設定しても振動や騒音が大きくなることはない。本発明によれば、化繊類が多い場合にアンバランス判定行程での所定値を高くして布ほぐし行程からのやり直しをしないようにすることにより、振動や騒音を悪化させることなく運転時間を短縮でき、消費電力も低減できる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、洗濯物を収納し水平軸を中心に少なくとも洗濯物が持ち上げられた後に水面上に落下する回転数である第1の回転数と洗濯物が遠心脱水される第2の回転数で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包しランドリー機器本体に弾性的に支持した水受け槽と、前記ドラムを駆動するモータと、前記ドラムの回転数を検知する回転数検知手段と、洗濯物の布質を判別する布質判別手段と、前記回転数検知手段の検知結果と前記布質判別手段の判別結果を入力し前記モータの回転数を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記ドラムを前記第1の回転数で駆動する布ほぐし行程と、前記第1の回転数から洗濯物が前記ドラムの内面に張り付く回転数である第3の回転数に徐々に回転数を上昇させる布バランス行程と、前記布バランス行程の後前記第3の回転数より高く前記第 2の回転数より低い第4の回転数で駆動する第1の予備脱水行程と、前記第1の予備脱水行程の後、前記第3の回転数で駆動して洗濯物のアンバランスを判定するアンバランス判定行程とを順次行うようにし、前記布質判別手段により化繊類が多いと判断された場合には、第1の予備脱水行程を行わないようにしたものであり、第1の予備脱水行程は、次のアンバランス判定行程での判定精度を向上するために洗濯物をドラム内に強固に張り付けるのが目的であるが、化繊類が多い場合は綿類が多い場合に比べ、脱水前の含水率が低くまた脱水中の脱水量も少ないので、アンバランス判定行程から脱水行程までの洗濯物のアンバランス状態は変化しにくく、第1の予備脱水行程がなくてもアンバランス判定が精度良くおこなえる。本発明によれば、化繊類が多い場合に第1の予備脱水行程を行わないようにすることにより、振動や騒音を悪化させることなく運転時間を短縮でき、消費電力も低減できる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、洗濯物を収納し水平軸を中心に少なくとも洗濯物が持ち上げられた後に水面上に落下する回転数である第1の回転数と洗濯物が遠心脱水される第2の回転数で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包しランドリー機器本体に弾性的に支持した水受け槽と、前記ドラムを駆動するモータと、前記ドラムの回転数を検知する回転数検知手段と、前記ドラムに熱風を供給する熱風供給手段と、洗濯物の布質を判別する布質判別手段と、前記回転数検知手段の検知結果と前記布質判別手段の判別結果を入力し前記モータ、前記熱風供給手段などの動作を制御して、洗濯物を洗い、すすぎ、脱水する洗濯行程と洗濯物を乾燥する乾燥行程とを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記洗濯行程に続いて乾燥行程を行うとき、前記第2の回転数で駆動する洗濯行程の最終脱水の前に、前記ドラムを前記第1の回転数で駆動する布ほぐし行程と、前記第1の回転数から洗濯物が前記ドラムの内面に張り付く回転数である第3の回転数に徐々に回転数を上昇させる布バランス行程と、前記第3の回転数で駆動して洗濯物のアンバランスを判定するアンバランス判定行程と、前記アンバランス判定行程の後前記第3の回転数より高く前記第2の回転数より低い第5の回転数で駆動する第2の予備脱水行程とで構成されたサイクルを複数回行うようにし、前記布質判別手段により化繊類が多いと判断された場合には、綿類が多いと判断された場合よりも、前記サイクルの実行回数を少なくするようにしたものであり、洗濯に続いて乾燥運転する場合、洗濯行程の最終脱水でいきなり第2の回転数で脱水すると、洗濯物に強い遠心力が働いてドラム内に強固に張り付いてしまい、これが乾燥行程になってもはがれ落ちず乾燥できなくなるので、この問題を解決するために、第2の予備脱水を複数回行うようにするが、化繊類が多い場合は、脱水前の含水率が低いので、洗濯物に働く遠心力は弱く、ドラム内に強固に張り付くことはなく、第2の予備脱水の回数を減らせる。本発明によれば、化繊類が多い場合に第2の予備脱水の回数を減らすことにより、乾燥性能を低下させることなく、洗濯運転時間を短縮でき、消費電力も低減できる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、上記請求項1〜3に記載の発明において、運転コースなどを設定する入力設定手段を備え、布質判別手段は、前記入力設定手段で設定された内容により洗濯物の布質を判別するようにしたものであり、たとえば、化繊を洗って乾燥させるための「化繊コース」を入力設定手段として設け、使用者に設定してもらうようにすることにより、洗濯物が化繊であることを確実に判別できる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、上記請求項1〜3に記載の発明において、水受け槽内の水位を検知する水位検知手段と、洗濯物の量を検知する洗濯物量検知手段とを備え、布質判別手段は、前記洗濯物量検知手段の検知結果と前記水位検知手段で検知された水位の洗濯中の変動量とにより洗濯物の布質を判別するようにしたものであり、簡単な構成で精度良く布質を判別することが可能となり、しかも洗濯行程の当初に布質を判別できて、化繊が多めの洗濯物である場合に洗濯時間および乾燥時間を大幅に短縮できる。
【0015】
請求項6に記載の発明は、上記請求項1〜3に記載の発明において、布質判別手段は、給水前の洗濯物が乾いた状態と洗い後の濡れた状態とでの所定の回転数からの惰性回転時間の比により洗濯物の布質を判別するようにしたものであり、簡単な構成で精度よく布質を判別することが可能となり、しかも洗濯行程の当初に布質を判別できて、化繊が多めの洗濯物である場合に洗濯時間および乾燥時間を大幅に短縮できる。
【0016】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0017】
(実施例1)
図1および図2に示すように、第1のモータ(モータ)15は、ドラム1を第1の回転数N1(たとえば、53r/min)で回転させて、洗濯またはすすぎをするものであり、第2のモータ(モータ)16は、ドラム1を第2の回転数N2(たとえば、1000r/min)で回転させて脱水する。これら第1のモータ15および第2のモータ16は、インダクションモータで構成し、それぞれベルト17、18を介して従動プーリー19に連結している。
【0018】
従動プーリー19は、2種の減速比を有しており、第1のモータ15をベルト17を介して減速比が大きい従動プーリー19aと連結し、第2のモータ16をベルト18を介して減速比が小さい従動プーリー19bと連結し、ドラム1の回転中心に一端を固定した水平軸4の他端に固定している。
【0019】
送風ファン20は、乾燥用ヒータ21とともに温風供給手段22を構成するもので、ファンモータ23により駆動され、一端を熱交換器24を通してドラム1に連通し、他端を送風ダクト25を通してドラム1に連通している。
【0020】
制御装置26は、第1のモータ15、第2のモータ16などを制御するもので、図3に示すように構成している。制御手段27は、マイクロコンピュータで構成し、双方向性サイリスタなどで構成したスイッチング手段28を介して、洗濯用ヒータ13、第1のモータ15、第2のモータ16、乾燥用ヒータ21、ファンモータ23、給水弁29、排水ポンプ30などを制御し、洗濯、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程を逐次制御する。洗濯用ヒータ13は、水受け槽3内の洗濯水を加熱し、給水弁29は洗濯のために水受け槽3内に給水するとともに乾燥時には熱交換器24に給水し、排水ポンプ30は水受け槽3内の洗濯水を排水するものである。
【0021】
入力設定手段31は、使用者が必要な設定コース、動作のスタートなどを入力するもので、制御手段27に入力している。表示手段32は、入力設定手段31による設定内容、動作状態などを表示する。水位検知手段33は、水受け槽3内の水位を検知し、水温検知手段34は、水受け槽3内の水温を検知して、それぞれ制御手段27に入力している。回転数検知手段35は、第1のモータ15の回転数を検知することでドラム1の回転数を検知し、制御手段27に入力している。
【0022】
洗濯物量検知手段36は回転数検知手段35で検知されたドラム1の回転数を入力してドラム1内の洗濯物量を検知し、制御手段27に入力している。布質判別手段37は入力設定手段31や水位検知手段33、回転数検知手段35からのデータを入力して布質を判別し、その判別結果を制御手段27に入力している。記憶手段38は、一連の制御に必要なデータなどを記憶している。なお、39は電源スイッチ、40は商用電源である。
【0023】
入力設定手段31は、図4に示すように、「洗濯行程と乾燥行程とを運転」、「洗濯行程を運転」、「乾燥行程を運転」を設定する洗濯・乾燥設定スイッチ31aと、洗濯行程での異なる洗い時間、すすぎ回数、脱水時間を有する「標準コース」、「スピーディーコース」、「毛布コース」、「化繊コース」などを設定するコース設定スイッチ31bと、動作のスタート・一時停止を入力するスタート・一時停止スイッチ31cと、洗い時間、すすぎ回数、脱水時間、乾燥時間をそれぞれ個別に設定する洗いスイッチ31d、すすぎスイッチ31e、脱水スイッチ31f、乾燥スイッチ31gとで構成している。
【0024】
表示手段32は、洗濯・乾燥設定スイッチ31aにより設定された行程と動作状態を表示する行程表示ランプ32aと、コース設定スイッチ31bにより設定されたコースを表示するコース表示ランプ32bと、洗いスイッチ31d、すすぎスイッチ31e、脱水スイッチ31f、乾燥スイッチ31gにより個別に設定された洗い時間、すすぎ回数、脱水時間、乾燥時間を表示する洗い時間表示ランプ32c、すすぎ回数表示ランプ32d、脱水時間表示ランプ32e、乾燥時間表示ランプ32fと、運転終了までの残時間を表示する残時間表示ランプ32gとで構成している。
【0025】
上記構成において動作を説明すると、蓋8を開いてドラム1内に洗濯物を投入し、電源スイッチ39をオンし、入力設定手段31の洗濯・乾燥設定スイッチ31aにより「洗濯行程」を運転するよう設定し、また洗濯物の種類に応じてコース設定スイッチ31bにより「標準コース」や「化繊コース」などを設定して、スタート・一時停止スイッチ31cを操作して運転を開始すると、給水弁29が動作して水受け槽3内に給水し、水位検知手段33により所定の水位を検知すると給水を停止し、第1のモータ15を駆動する。洗濯時には、洗濯物に水が含まれるため補給水しながら、ドラム1は第1のモータ15によって回転数N1で所定の時限(たとえば20秒オン3秒オフ)毎に左右反転され、ドラム1内の洗濯物は持ち上げられて水面上に落下されて洗濯を行う。
【0026】
このとき、布質判別手段37はコース設定スイッチ31bで設定されたコースにより布質を判別し、「標準コース」であれば通常の衣類、「化繊コース」であれば化繊多めと判別するようにしている。そして、ドラム1の回転数N1は(表1)に示すように、コースにより変えるようにしている。
【0027】
【表1】
【0028】
このように本実施例によれば、通常の衣類を洗濯するための「標準コース」であれば53r/min、化繊を洗濯するための「化繊コース」であれば45r/minで洗濯するので、洗濯物の布質に関係なく、持ち上げられた後に水面上に落下されて、たたき洗い状態となり、所定の洗浄効果が得られる。
【0029】
なお、本実施例では、第1のモータ15および第2のモータ16は、インダクションモータ2つで構成しているが、整流子モータなど1つであってもよい。
【0030】
(実施例2)
図3における制御手段27は、スタート・一時停止スイッチ31cを操作して運転を開始すると、給水弁29を動作させて水受け槽3内に給水し、水位検知手段33により所定の水位(たとえば、ドラム内水位が50mm)を検知すると給水を停止し、第1のモータ15を駆動して洗濯を開始する。洗濯時には洗濯物に水が含まれるため、(表2)に示すように、コース毎に決められた水位まで補給水しながら第1のモータ15を駆動する。
【0031】
【表2】
【0032】
このように本実施例によれば、通常の衣類を洗濯するための「標準コース」であれば、ドラム内水位が50mmになるように、化繊を洗濯するための「化繊コース」であれば、ドラム内水位が150mmになるように補給水しながら洗濯するので、洗濯物が化繊であってもドラム1内に張り付くことなく、洗濯物が浸水した状態で洗濯でき、所定の洗浄効果が得られる。
【0033】
(実施例3)
図3における制御手段27は、ドラム1を第2の回転数N2で駆動する脱水行程の前に、図5に示すように、ドラム1を第1の回転数N1で駆動する布ほぐし行程と、第1の回転数N1から第3の回転数N3(たとえば、100r/min)に徐々に回転数を上昇させる布バランス行程と、布バランス行程の後、脱水可能な第4の回転数N4(たとえば、200r/min)で駆動する第1の予備脱水行程と、第1の予備脱水行程後に第3の回転数N3で駆動し洗濯物のアンバランスを検知し判定するアンバランス判定行程とを経て脱水行程に入るようにしている。
【0034】
布ほぐし行程でのドラム1の回転方向を布バランス行程以降の回転方向と逆方向にし、第3の回転数N3は、洗濯物がドラム1の内壁に張り付く回転数とし、第1の予備脱水行程の第4の回転数N4は、水受け槽3などの振動共振点に対応する回転数より低い回転数とし、第4の回転数N4は第2のモータ16で駆動するようにしている。
【0035】
アンバランス判定行程では、まず、回転数検知手段35により第1のモータ15の回転数を検知し、この検知結果により第1のモータ15を第3の回転数N3に制御し、その後、このときのスイッチング手段28の導通角を固定して第1のモータ15を駆動する。この固定導通角により駆動するときの第1のモータ15の回転数変動幅でドラム1内の洗濯物の状態を判定し、回転数変動幅が所定値より小さいときは脱水行程に進み、回転数変動幅が大きいときは、ドラム1内の洗濯物がアンバランス状態であると判定し、ドラム1を一旦停止させた後に布ほぐし行程からやり直すようにしている。
【0036】
この布ほぐし行程から脱水行程までの一連の動作において、脱水時間、アンバランスと判定する回転数変動幅、第1の予備脱水の有無の3項目について、(表3)に示すように、コース毎に変えるようにしている。
【0037】
【表3】
【0038】
このように本実施例によれば、通常の衣類を洗濯するための「標準コース」であれば脱水時間5分、化繊を洗濯するための「化繊コース」であれば脱水時間1分とするので、洗濯物が化繊である場合は、所定の脱水性能を維持しつつ脱水運転時間を短縮でき、そして洗濯時間が短縮できて消費電力も低減できる。
【0039】
また、アンバランス判定行程でのアンバランスと判定する回転数変動幅を「標準コース」であれば5r/min、「化繊コース」であれば10r/minとすることでも、洗濯物が化繊である場合に、振動や騒音を悪化させることなく運転時間を短縮でき、消費電力も低減できる。
【0040】
また、第1の予備脱水行程を「標準コース」であれば有り、「化繊コース」であれば無しとすることでも、洗濯物が化繊である場合に、振動や騒音を悪化させることなく運転時間を短縮でき、消費電力も低減できる。
【0041】
(実施例4)
図3における制御手段27は、ドラム1を第2の回転数N2で駆動する脱水行程において、脱水回転数N2を(表4)に示すように、コース毎に変えるようにしている。
【0042】
【表4】
【0043】
このように本実施例によれば、通常の衣類を洗濯するための「標準コース」であれば脱水回転数を1000r/min、化繊を洗濯するための「化繊コース」であれば脱水回転数を600r/minとするので、所定の脱水性能を維持しつつ脱水時のドラム回転数を低くでき、ドラム内の洗濯物がアンバランスであっても振動や騒音を低減することができる。
【0044】
(実施例5)
図3における制御手段27は、図6に示すように、洗濯行程に続いて乾燥行程を実行できるようにしている。洗い行程の後、中間脱水と給水とすすぎを1サイクルとして、3サイクルのためすすぎを行うようにし、そして第2の予備脱水を行った後に最終脱水を行い、乾燥行程を行うようにしている。
【0045】
ここで、第2の予備脱水は、図7に示すように、布ほぐし行程、布バランス行程、アンバランス判定行程、予備脱水行程を1サイクルとして、3サイクル行うようにしており、また、予備脱水でのドラム1の回転数は、1回目がN5(たとえば、400r/min)、2回目がN6(たとえば、500r/min)、3回目がN7(たとえば、600r/min)とすることにより、予備脱水のたびに洗濯物をドラム1の内壁から剥離するとともに、洗濯物の含水率を徐々に低減することができ、最終脱水終了時には洗濯物を簡単に剥離することができ、乾燥行程で洗濯物がドラム1の内壁に張り付いたままということなく、しわがなくふんわりと乾燥することができる。
【0046】
なお、それぞれのサイクルの中でのアンバランス判定行程で、洗濯物がアンバランスであると判定されたときは、そのサイクルの布ほぐし行程にもどるようにして、確実に予備脱水を行うようにしている。
【0047】
また、図3における布質判別手段37は、洗濯物の布質を、綿多め、普通、化繊多めの3段階に判別するようにし、制御手段27は、布質判別結果により(表5)に示すパターンで第2の予備脱水を行うようにしている。
【0048】
【表5】
【0049】
このように本実施例によれば、綿類が多い場合にはドラム1の回転数がN5、N6、N7の第2の予備脱水を3回行うことにより、洗濯物をドラム1の内壁から剥離するとともに洗濯物の含水率を徐々に低減することができ、最終脱水終了時には洗濯物を簡単に剥離することができ、乾燥行程で洗濯物がドラム1の内壁に張り付いたままということなく確実に乾燥することができる。
【0050】
逆に、化繊類が多い場合は、脱水前の含水率が低いので第2の予備脱水が1回でも最終脱水終了時には洗濯物を簡単に剥離することができ、しかも洗濯運転時間を短縮できて消費電力も低減できる。
【0051】
(実施例6)
図3における布質判別手段37は、洗濯物の布質を、綿多め、普通、化繊多めの3段階に判別するようにし、また、図3における洗濯物量検知手段36は、洗濯開始時の洗濯物が乾いた状態で、回転数検知手段35の出力を入力し、ドラム1を第2のモータ16で洗濯物がドラム1の内壁に張り付く回転数(たとえば、600r/min)で駆動し、第2のモータ16を遮断した後、ドラム1の惰性回転数の変化(たとえば、500r/minから6秒後の回転数の変化)でドラム1内の洗濯物の量を検知するようにしている。
【0052】
このとき、ドラム1の惰性回転数の変化は、ベルト17、18のテンション、周囲温度などにより変化するため、第2のモータ16で駆動したときのドラム1の立ち上がりの回転数の変化(たとえば、200r/minから3秒後の回転数の変化)で補正するようにしている。すなわち、ベルト17、18のテンションが高いと、第2のモータ16を遮断した後のドラム1の惰性回転数の変化が大きく、立ち上がりの回転数の変化が小さい。また、周囲温度が低いと、第2のモータ16を遮断した後のドラム1の惰性回転数の変化が大きく、立ち上がりの回転数の変化が小さい。したがって、立ち上がりの回転数の変化と惰性回転数の変化の両方を調べることで、ベルト17、18のテンションと周囲温度の影響を補正することができる。
【0053】
さらに、第2のモータ16で駆動したときのドラム1の立ち上がりの回転数の変化は、商用電源40の電圧により変化するため、商用電源40の電圧を検知する電圧検知手段(図示せず)の出力により補正するようにしている。すなわち、商用電源40の電圧が高いと、立ち上がりの回転数の変化が大きくなる。したがって、電圧検知手段の出力により補正することができる。
【0054】
制御手段27は、洗濯物量検知手段36での検知結果と布質判別手段37での判別結果を入力して、乾燥行程を制御する。すなわち、乾燥用ヒータ21をオン、オフ制御して熱風供給手段22の供給能力を制御するものであり、(表6)に示すように、布質判別結果により、乾燥用ヒータ21を常にオンする場合から30秒オン、30秒オフの間欠動作する場合に分けている。
【0055】
【表6】
【0056】
また、乾燥時間は、洗濯物量検知結果と布質判別結果により、(表7)に示すようにしている。
【0057】
【表7】
【0058】
このように本実施例によれば、化繊類が多いと判定された場合には、乾燥用ヒータ21を30秒オン、30秒オフの間欠運転とすることにより、熱風温度を下げることができ、衣類にやさしい乾燥がおこなえるとともに、消費電力も低減できる。
【0059】
また、洗濯物量検知手段36で検知された布量に基づき基本的な乾燥時間を定め、さらに布質判別手段で化繊類が多いと判定された場合には、基本的な乾燥時間を短くするようにして消費電力を低減することができる。
【0060】
なお、本実施例では、熱風供給手段の供給能力を変える方法として、乾燥用ヒータ21をオン、オフするようにしたが、これは乾燥用ヒータ21を複数に分割してオンする数を制御するようにしてもよく、またファンモータ23の回転数を制御するようにしてもよい。
【0061】
(実施例7)
図3における布質判別手段37は、洗濯物量検知手段36で検知される布量と水位検知手段33で検知されるドラム1内の水位を入力し、洗濯物の布質を、綿多め、化繊多めと判別するようにしている。制御手段27は、スタート・一時停止スイッチ31cを操作して運転を開始すると、給水弁29を動作させて水受け槽3内に給水し、図8に示すように、水位検知手段33により所定の水位(たとえば、hi)を検知すると給水を停止し、第1のモータ15を駆動して、たとえば20秒オン3秒オフの時限で正転反転を行い洗濯する。
【0062】
このとき、洗濯物は徐々に吸水するために水位は下がるが、この水位の低下量は洗濯物の量と質により変わる。また、回転の起動時と停止時には、負圧が加わったり洗濯物に吸水された水が滴下したりして、多少変動する。そこで、洗濯物量が多い場合と少ない場合とに分けて、正転反転を1回行った後のドラム1内の水位により洗濯物の布質を判別するようにしている。
【0063】
図8は洗濯物量が多い場合の洗濯開始時の水位低下を示しており、t13時点でのドラム1内の水位は、曲線aで示す化繊多めの場合がhaで、曲線bで示す綿類多めの場合がhbであり、ha>hbである。したがって、水位haと水位hbの中間にしきい値を設定すれば、化繊多めか綿類多めかの判別が可能となる。
【0064】
また、図9は洗濯物量が少ない場合を示しており、曲線cは化繊多めの場合であり、曲線dは綿類多めの場合である。洗濯物量が多い場合と同様に、hcとhdの中間にしきい値を設定すれば、化繊多めか綿類多めかの判別が可能となる。
【0065】
このように本実施例によれば、簡単な構成で精度良く布質を判別することが可能となり、しかも洗濯行程の当初に布質を判別できて、化繊が多めの洗濯物である場合に洗濯時間および乾燥時間を大幅に短縮できる。
【0066】
なお、本実施例では、正転反転を1回行った後のドラム1内の水位により洗濯物の布質を判別するようにしたが、初期のドラム1内の水位をhiよりも高く設定して、複数回正転反転を行ってから布質を判別するようにしてもよい。
【0067】
(実施例8)
図3における布質判別手段37は、回転数検知手段35で検知されるドラム1の回転数を入力し、洗濯物が乾いた状態と濡れた状態での第5の回転数N5(たとえば500r/min)からの惰性回転時間の比により、洗濯物の布質を、綿多め、化繊多めと判別するようにしている。
【0068】
図10に示すように、制御手段27は、スタート・一時停止スイッチ31cを操作して運転を開始すると、ドラム1を第2のモータ16で洗濯物がドラム1の内壁に張り付く回転数(たとえば、600r/min)で駆動する洗濯物量検知を行う。つづいて給水、洗い、排水をおこなった後に、ドラム1の回転数がたとえば1000r/minの中間脱水1をおこなうようにしている。
【0069】
ここで、洗濯物量検知の段階では洗濯物は乾いており、中間脱水1の段階では濡れているので、第2のモータ16をオフした後のドラム回転数は、図11に示すように、洗濯物量検知での回転数変化は曲線aに示すようになり、中間脱水1での回転数変化は曲線bに示すようになる。
【0070】
それぞれ第2のモータ16をオフした後に、第5の回転数N5からドラム1が停止するまでの惰性回転時間を測定し、図11に示すように、洗濯物量検知の段階での惰性回転時間をta、中間脱水1の段階での惰性回転時間をtbとする。化繊類は脱水率が高く綿類は脱水率が低いので、綿類の方が脱水後の残水率が高くなり、惰性回転時間も長くなる。すなわち、tb/taの値が大きいほど綿類が多いと判定する。
【0071】
このように本実施例によれば、簡単な構成で精度良く布質を判別することが可能となり、しかも洗濯行程の当初に布質を判別できて、化繊が多めの洗濯物である場合に洗濯時間および乾燥時間を大幅に短縮できる。
【0072】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1に記載の発明によれば、洗濯物を収納し水平軸を中心に少なくとも洗濯物が持ち上げられた後に水面上に落下する回転数である第1の回転数と洗濯物が遠心脱水される第2の回転数で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包しランドリー機器本体に弾性的に支持した水受け槽と、前記ドラムを駆動するモータと、前記ドラムの回転数を検知する回転数検知手段と、洗濯物の布質を判別する布質判別手段と、前記回転数検知手段の検知結果と前記布質判別手段の判別結果を入力し前記モータの回転数を制御して、前記ドラムを第1の回転数で駆動する布ほぐし行程と、前記第1の回転数から洗濯物が前記ドラムの内面に張り付く回転数である第3の回転数に徐々に回転数を上昇させる布バランス行程と、前記布バランス行程の後前記第3の回転数で駆動しその時の前記回転数検知手段により検知した回転数変動幅で洗濯物のアンバランスを判定するアンバランス判定行程とを有し、前記アンバランス判定行程での前記回転数変動幅が所定値より大きいと判定したときに再度前記布ほぐし行程からやり直す制御手段とを備え、前記制御手段は、前記布質判別手段により化繊類が多いと判断された場合には、綿類が多いと判断された場合よりも、前記所定値を高く設定するようにしたから、振動や騒音を悪化させることなく運転時間を短縮でき、消費電力も低減できる。
【0073】
また、請求項2に記載の発明によれば、洗濯物を収納し水平軸を中心に少なくとも洗濯物が持ち上げられた後に水面上に落下する回転数である第1の回転数と洗濯物が遠心脱水される第2の回転数で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包しランドリー機器本体に弾性的に支持した水受け槽と、前記ドラムを駆動するモータと、前記ドラムの回転数を検知する回転数検知手段と、洗濯物の布質を判別する布質判別手段と、前記回転数検知手段の検知結果と前記布質判別手段の判別結果を入力し前記モータの回転数を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記ドラムを前記第1の回転数で駆動する布ほぐし行程と、前記第1の回転数から洗濯物が前記ドラムの内面に張り付く回転数である第3の回転数に徐々に回転数を上昇させる布バランス行程と、前記布バランス行程の後前記第3の回転数より高く前記第2の回転数より低い第4の回転数で駆動する第1の予備脱水行程と、前記第1の予備脱水行程の後、前記第3の回転数で駆動して洗濯物のアンバランスを判定するアンバランス判定行程とを順次行うようにし、前記布質判別手段により化繊類が多いと判断された場合には、第1の予備脱水行程を行わないようにしたから、振動や騒音を悪化させることなく運転時間を短縮でき、消費電力も低減できる。
【0074】
また、請求項3に記載の発明によれば、洗濯物を収納し水平軸を中心に少なくとも洗濯物が持ち上げられた後に水面上に落下する回転数である第1の回転数と洗濯物が遠心脱水される第2の回転数で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包しランドリー機器本体に弾性的に支持した水受け槽と、前記ドラムを駆動するモータと、前記ドラムの回転数を検知する回転数検知手段と、前記ドラムに熱風を供給する熱風供給手段と、洗濯物の布質を判別する布質判別手段と、前記回転数検知手段の検知結果と前記布質判別手段の判別結果を入力し前記モータ、前記熱風供給手段などの動作を制御して、洗濯物を洗い、すすぎ、脱水する洗濯行程と洗濯物を乾燥する乾燥行程とを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記洗濯行程に続いて乾燥行程を行うとき、前記第2の回転数で駆動する洗濯行程の最終脱水の前に、前記ドラムを前記第1の回転数で駆動する布ほぐし行程と、前記第1の回転数から洗濯物が前記ドラムの内面に張り付く回転数である第3の回転数に徐々に回転数を上昇させる布バランス行程と、前記第3の回転数で駆動して洗濯物のアンバランスを判定するアンバランス判定行程と、前記アンバランス判定行程の後前記第3の回転数より高く前記第2の回転数より低い第5の回転数で駆動する第2の予備脱水行程とで構成されたサイクルを複数回行うようにし、前記布質判別手段により化繊類が多いと判断された場合には、綿類が多いと判断された場合よりも、前記サイクルの実行回数を少なくするようにしたから、乾燥性能を低下させることなく、洗濯運転時間を短縮でき、消費電力も低減できる。
【0075】
また、請求項4に記載の発明によれば、運転コースなどを設定するための入力設定手段を備え、布質判別手段は、前記入力設定手段で設定された内容により洗濯物の布質を判別するようにしたから、たとえば、化繊を洗って乾燥させるための「化繊コース」を入力設定手段として設け、使用者に設定してもらうようにすることにより、洗濯物が化繊であることを確実に判別できる。
【0076】
また、請求項5に記載の発明によれば、水受け槽内の水位を検知する水位検知手段と、洗濯物の量を検知する洗濯物量検知手段とを備え、布質判別手段は、前記洗濯物量検知手段の検知結果と前記水位検知手段で検知された水位の洗濯中の変動量とにより洗濯物の布質を判別するようにしたから、簡単な構成で精度良く布質を判別することが可能となり、しかも洗濯行程の当初に布質を判別できて、化繊が多めの洗濯物である場合に洗濯時間および乾燥時間を大幅に短縮できる。
【0077】
また、請求項6に記載の発明によれば、布質判別手段は、給水前の洗濯物が乾いた状態と洗い後の濡れた状態とでの所定の回転数からの惰性回転時間の比により洗濯物の布質を判別するようにしたから、簡単な構成で精度良く布質を判別することが可能となり、しかも洗濯行程の当初に布質を判別できて、化繊が多めの洗濯物である場合に洗濯時間および乾燥時間を大幅に短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例のランドリー機器の断面図
【図2】 同ランドリー機器の一部切欠した斜視図
【図3】 同ランドリー機器のブロック回路図
【図4】 同ランドリー機器の操作表示部の正面図
【図5】 本発明の第3の実施例のランドリー機器の要部動作タイムチャート
【図6】 本発明の第5の実施例のランドリー機器のシーケンス説明図
【図7】 同ランドリー機器のシーケンスの要部詳細説明図
【図8】 本発明の第7の実施例のランドリー機器の洗濯物量が多いときの特性図
【図9】 同ランドリー機器の洗濯物量が少ないときの特性図
【図10】 本発明の第8の実施例のランドリー機器のシーケンスの要部説明図
【図11】 同ランドリー機器の洗濯物量検知時のドラム回転数の特性図
【図12】 従来のランドリー機器の断面図
【符号の説明】
1 ドラム
3 水受け槽
4 水平軸
9 ランドリー機器本体
15 第1のモータ(モータ)
16 第2のモータ(モータ)
27 制御手段
35 回転数検知手段
37 布質判別手段
Claims (6)
- 洗濯物を収納し水平軸を中心に少なくとも洗濯物が持ち上げられた後に水面上に落下する回転数である第1の回転数と洗濯物が遠心脱水される第2の回転数で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包しランドリー機器本体に弾性的に支持した水受け槽と、前記ドラムを駆動するモータと、前記ドラムの回転数を検知する回転数検知手段と、洗濯物の布質を判別する布質判別手段と、前記回転数検知手段の検知結果と前記布質判別手段の判別結果を入力し前記モータの回転数を制御して、前記ドラムを第1の回転数で駆動する布ほぐし行程と、前記第1の回転数から洗濯物が前記ドラムの内面に張り付く回転数である第3の回転数に徐々に回転数を上昇させる布バランス行程と、前記布バランス行程の後前記第3の回転数で駆動しその時の前記回転数検知手段により検知した回転数変動幅で洗濯物のアンバランスを判定するアンバランス判定行程とを有し、前記アンバランス判定行程での前記回転数変動幅が所定値より大きいと判定したときに再度前記布ほぐし行程からやり直す制御手段とを備え、前記制御手段は、前記布質判別手段により化繊類が多いと判断された場合には、綿類が多いと判断された場合よりも、前記所定値を高く設定するようにしたランドリー機器。
- 洗濯物を収納し水平軸を中心に少なくとも洗濯物が持ち上げられた後に水面上に落下する回転数である第1の回転数と洗濯物が遠心脱水される第2の回転数で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包しランドリー機器本体に弾性的に支持した水受け槽と、前記ドラムを駆動するモータと、前記ドラムの回転数を検知する回転数検知手段と、洗濯物の布質を判別する布質判別手段と、前記回転数検知手段の検知結果と前記布質判別手段の判別結果を入力し前記モータの回転数を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記ドラムを前記第1の回転数で駆動する布ほぐし行程と、前記第1の回転数から洗濯物が前記ドラムの内面に張り付く回転数である第3の回転数に徐々に回転数を上昇させる布バランス行程と、前記布バランス行程の後前記第3の回転数より高く前記第2の回転数より低い第4の回転数で駆動する第1の予備脱水行程と、前記第1の予備脱水行程の後、前記第3の回転数で駆動して洗濯物のアンバランスを判定するアンバランス判定行程とを順次行うようにし、前記布質判別手段により化繊類が多いと判断された場合には、第1の予備脱水行程を行わないようにしたランドリー機器。
- 洗濯物を収納し水平軸を中心に少なくとも洗濯物が持ち上げられた後に水面上に落下する回転数である第1の回転数と洗濯物が遠心脱水される第2の回転数で回転可能なドラムと、前記ドラムを内包しランドリー機器本体に弾性的に支持した水受け槽と、前記ドラムを駆動するモータと、前記ドラムの回転数を検知する回転数検知手段と、前記ドラムに熱風を供給する熱風供給手段と、洗濯物の布質を判別する布質判別手段と、前記回転数検知手段の検知結果と前記布質判別手段の判別結果を入力し前記モータ、前記熱風供給手段などの動作を制御して、洗濯物を洗い、すすぎ、脱水する洗濯行程と洗濯物を乾燥する乾燥行程とを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記洗濯行程に続いて乾燥行程を行うとき、前記第2の回転数で駆動する洗濯行程の最終脱水の前に、前記ドラムを前記第1の回転数で駆動する布ほぐし行程と、前記第1の回転数から洗濯物が前記ドラムの内面に張り付く回転数である第3の回転数に徐々に回転数を上昇させる布バランス行程と、前記第3の回転数で駆動して洗濯物のアンバランスを判定するアンバランス判定行程と、前記アンバランス判定行程の後前記第3の回転数より高く前記第2の回転数より低い第5の回転数で駆動する第2の予備脱水行程とで構成されたサイクルを複数回行うようにし、前記布質判別手段により化繊類が多いと判断された場合には、綿類が多いと判断された場合よりも、前記サイクルの実行回数を少なくするようにしたランドリー機器。
- 運転コースなどを設定するための入力設定手段を備え、布質判別手段は、前記入力設定手段で設定された内容により洗濯物の布質を判別するようにした請求項1〜3のいずれか1項に記載のランドリー機器。
- 水受け槽内の水位を検知する水位検知手段と、洗濯物の量を検知する洗濯物量検知手段とを備え、布質判別手段は、前記洗濯物量検知手段の検知結果と前記水位検知手段で検知された水位の洗濯中の変動量とにより洗濯物の布質を判別するようにした請求項1〜3のいずれか1項に記載のランドリー機器。
- 布質判別手段は、給水前の洗濯物が乾いた状態と洗い後の濡れた状態とでの所定の回転数からの惰性回転時間の比により洗濯物の布質を判別するようにした請求項1〜3のいずれか1項に記載のランドリー機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27840997A JP3651206B2 (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | ランドリー機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27840997A JP3651206B2 (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | ランドリー機器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11114278A JPH11114278A (ja) | 1999-04-27 |
JP3651206B2 true JP3651206B2 (ja) | 2005-05-25 |
Family
ID=17596950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27840997A Expired - Fee Related JP3651206B2 (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | ランドリー機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3651206B2 (ja) |
Families Citing this family (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002292194A (ja) * | 2001-03-29 | 2002-10-08 | Tosei Denki Kk | 回転式洗濯脱液乾燥機、および回転ドラムによる遠心脱液方法 |
JP4714028B2 (ja) * | 2006-01-13 | 2011-06-29 | 株式会社東芝 | 洗濯乾燥機 |
JP5426283B2 (ja) * | 2009-09-03 | 2014-02-26 | 株式会社東芝 | ドラム式洗濯乾燥機 |
JP5677825B2 (ja) * | 2010-12-20 | 2015-02-25 | シャープ株式会社 | 洗濯乾燥機 |
WO2013011604A1 (ja) * | 2011-07-15 | 2013-01-24 | パナソニック株式会社 | ドラム式洗濯機 |
CN103906871B (zh) * | 2011-09-02 | 2016-06-01 | 松下电器产业株式会社 | 滚筒式洗衣机 |
JP5768214B2 (ja) * | 2011-09-05 | 2015-08-26 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 洗濯機 |
JP2013085788A (ja) * | 2011-10-20 | 2013-05-13 | Panasonic Corp | ドラム式洗濯乾燥機およびそのプログラム |
JP5879484B2 (ja) * | 2011-10-20 | 2016-03-08 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | ドラム式洗濯機およびそのプログラム |
JP2013085789A (ja) * | 2011-10-20 | 2013-05-13 | Panasonic Corp | ドラム式洗濯機およびそのプログラム |
JP5879485B2 (ja) * | 2011-10-20 | 2016-03-08 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | ドラム式洗濯機およびそのプログラム |
JP2013146348A (ja) * | 2012-01-18 | 2013-08-01 | Sharp Corp | 洗濯乾燥機及び乾燥機 |
JP2016077622A (ja) * | 2014-10-17 | 2016-05-16 | 株式会社ダスキン | 最適回転洗濯方法及び最適回転洗濯装置 |
CN106939494B (zh) * | 2017-05-16 | 2023-05-23 | 江苏新安电器有限公司 | 一种滚筒洗衣机的带水脱水检测装置及其检测方法 |
CN111155278B (zh) * | 2018-10-22 | 2023-06-16 | 青岛海尔洗衣机有限公司 | 衣物材质检测方法和洗衣机控制方法 |
JP2021164550A (ja) * | 2020-04-07 | 2021-10-14 | 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 | 洗濯機 |
CN112941807B (zh) * | 2021-01-29 | 2022-10-28 | 珠海格力电器股份有限公司 | 识别衣物材质的方法、装置与计算机可读存储介质 |
-
1997
- 1997-10-13 JP JP27840997A patent/JP3651206B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11114278A (ja) | 1999-04-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3651206B2 (ja) | ランドリー機器 | |
US20060230544A1 (en) | Drum type washing machine and controlling method thereof | |
KR100345013B1 (ko) | 세탁기 | |
JP2007185357A (ja) | 洗濯乾燥機 | |
JPH10127979A (ja) | ドラム式乾燥洗濯機 | |
JP3536566B2 (ja) | 洗濯機 | |
KR20050105731A (ko) | 드럼세탁기 및 그 제어방법 | |
JPH10211387A (ja) | 洗濯機 | |
JP2004230063A (ja) | 洗濯機 | |
JP2012170675A (ja) | ドラム式洗濯機 | |
JP2017023614A (ja) | ドラム式洗濯機 | |
JP3536565B2 (ja) | 洗濯機 | |
JPH10201988A (ja) | 洗濯機 | |
JP5169965B2 (ja) | ドラム式洗濯機 | |
KR20210053708A (ko) | 세탁기 및 배수펌프 구동을 이용한 세탁기의 탈수 제어 방법 | |
JP2846723B2 (ja) | 洗濯機 | |
JPH10201990A (ja) | 洗濯機 | |
JPH10295978A (ja) | ドラム式洗濯機 | |
JPH11156081A (ja) | ドラム式洗濯機 | |
JPH10305189A (ja) | 遠心脱水装置 | |
JPH10235066A (ja) | ランドリー機器 | |
JPH10272285A (ja) | 洗濯機 | |
JP2013056276A (ja) | 洗濯機 | |
JP3629883B2 (ja) | 洗濯機 | |
JP3691282B2 (ja) | 洗濯機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040816 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040831 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041027 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050201 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050214 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080304 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090304 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100304 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110304 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110304 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120304 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130304 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130304 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |