JP3649660B2 - 漏洩電流探査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、低圧配線路の漏電箇所を探査し、特に活線状態において漏洩電流を検出する漏洩電流探査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の漏洩電流探査装置は特開平3−96874公報に示すものがあった。図8は前記従来の漏洩電流探査装置の構成図、図9は従来の漏洩電流探査装置の動作確認試験説明図、図10(a)、(b)は従来の漏洩電流探査装置の漏電探査説明図である。
【0003】
前記従来の漏洩電流探査装置100は、漏洩電流を検出する電流検出部(クランプ型ZCT)300と、この検出した前記漏洩電流を演算処理して表示する検出部本体500と、この検出部本体500外部に絶縁物190を介して検出部本体500に固定された導電性の部材からなり、検出部本体500内部に内蔵される試験回路270に接続される取手210とを備える構成である。この試験回路270は、低周波信号を発振する発振回路170と、この発振回路170に直列に接続される抵抗230及びスイッチ250とを備え、前記取手210にこの抵抗230、発振回路170及びスイッチ250が直列に接続されてループ回路を形成する構成である。
【0004】
以下、前記構成に基づく従来の漏洩電流探査装置100の具体的な動作について説明する。まず、漏洩電流探査装置100の動作試験時に図9に示すように電流検出部300を取手210にクランプして結合し、低周波の監視信号を発振回路170よりこの取手210に流す。この際、電流検出部300により測定される電流値を漏洩電流探査装置100自体で測定し、この測定された電流値が所定値以上検出することができるか否かを判定することにより漏洩電流探査装置100の動作確認を行うものである。
【0005】
次に、前記電流検出部300を取手210から取り外し、図10(a)に示すようにこの電流検出部300を既存の配線路700にクランプし、この電流検出部300がクランプされた配線路700の接地線900に発振器110を接続し、この発振器110から発振される監視信号を配線路700に印加し、この配線路700に流れる前記監視信号電流の大きさを前記漏洩電流探査装置100により測定する。前記発振器110は発信出力を調整して変化させ、この配線路700に印加する発振周波数を変動させることによって、この配線路700に流れる監視信号電流の大きさを変化させながら前記監視信号電流値の検出精度を求め、この検出精度を求められる範囲内で対象となる配線路700の漏洩電流を検出するものである。
【0006】
図10(b)に示すように、配線路700のB−C間に於いて絶縁劣化が発生している場合には、配線路700中の測定箇所をA→B→Cと順次変更して漏電探査を行うと、A点及びB点における監視信号の検出値は高く、C点に於ける監視信号の検出値は低下する。したがって、配線路700の任意の箇所における監視信号の測定値を知ることにより絶縁不良箇所を探査することができる。以上のように、従来の漏洩電流探査装置100は、事前にこの従来の漏洩電流探査装置100自体で従来の漏洩電流探査装置100の動作確認を行い配線路700の漏洩箇所の探査を行うものである。
【0007】
その他、従来の漏洩電流探査装置は、特開平6−27165公報や特開平10−68749公報に示すものがある。
一般的に、漏洩電流探査装置の対象となる漏洩電流については、負荷機器等が存在する配線路と大地間には静電容量成分が存在し、またコンピュータ等の電子機器に設置される電源雑音防止フィルタ等にも静電容量成分が存在し、また配線路や負荷機器等の絶縁劣化により抵抗成分も存在する。前記静電容量成分や前記抵抗成分が存在することから、配線路と大地間で漏洩電流が流れる。漏洩電流は、場合によっては火災等の重大事故の原因となる為、漏洩電流の発生を未然に防止する必要があり、漏洩電流の原因を適確かつ迅速に発見することが重要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の漏洩電流探査装置は以上のように構成されていたことから、電流検出部300又は検出部本体500に検出誤差、検出精度の差異がある場合には、予め試験回路270で動作確認を実行しても、この検出誤差又は検出精度の差異により動作確認結果自体に誤認の虞れがあり、配線路700に生じる漏洩電流を確実且つ正確に検出できないという課題を有する。
【0009】
また、単相の漏電ブレーカを接続して共通線で接地相の配線路を構成している場合には、配線路700の電圧相配線路と接地相配線路とを一括してクランプすることができないという課題を有する。本発明は前記課題を解消するためになされたもので、二つの電流検出手段の検出誤差の有無及び検出精度の相違にも拘わらずこの誤差を相殺して確実に漏洩電流を検出できると共に、探査作業におけるクランプの作業性を向上させることができる漏洩電流探査方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る漏洩電流探査方法は、 単相の電源電圧が一対の配線路に印加された状態で、当該一対の配線路にクランプして配線路に流れる電流を検出する二つの電流検出手段と、前記二つの電流検出手段で検出した電流値の差分を演算する差分演算部と、前記検出した二つの電流値を一致させるように前記二つの電流検出手段の検出精度を調整する調整部とを備える漏洩電流探査装置を用いて配線路の漏電電流を検出する漏洩電流探査方法であって、前記一対の配線路のうち第一の配線路に前記二つの電流検出手段をクランプした状態で、前記第一の配線路に流れる電流を検出し、前記二つの電流検出手段で検出した検出電流の差分を前記差分演算部が演算し、当該演算結果に基づいて前記調整部が前記二つの電流検出手段で検出する電流値を一致させるように前記二つの電流検出手段の検出精度を調整し、前記一方の電流検出手段を前記第一の配線路にクランプした状態を維持し、他方の電流検出手段を前記第一の配線路から取り外して前記第二の配線路にクランプし、前記二つの電流検出手段を各々異なる第一又は第二の配線路にクランプした状態で電流を検出して当該各電流の電流差分を差分演算部が演算し、当該差分演算部で演算した電流差分から、前記一対の配線路の漏洩電流を測定して前記一対の配線路の漏洩状態を検出するものである。
【0011】
このように本発明によれば、同一の電源配線路に当該二つの電流検出手段を同時にクランプして当該二つの電流検出手段から検出される各電流値の差分を差分演算部が演算し、この差分がなくなるように各電流値を一致させるように調整部で調整し、一方の電流検出手段をそのまま第一の配線路にクランプしたまま他方の電流検出手段を第二の配線路側にクランプしてその差異を検出するようにしているので、相互の誤差を相殺するように調整して一致させた状態で探査動作を行えることとなり、この相対的な検出の差異によって漏電の有無を判断することができる。また、電圧相に単相の漏電ブレーカを接続し、接地相を共通線として各配線が離れて構成されている場合においても、電圧相及び接地相に別々に電流検出手段を作業性よくクランプして、各検出された電流値の差分から漏洩電流を検出することができる。
【0012】
また、本発明に係る漏洩電流探査方法は必要に応じて、前記調整部が、前記二つの電流検出手段で検出する電流値を振幅及び/又は位相を調整することにより一致させるものである。このように本発明によれば、前記一対の配線路のうち前記第一の配線路に流れる電流を前記二つの電流検出手段で検出して当該電流値を振幅及び/又は位相について一致させるようにしているので、調整部による電流値の一致調整を緻密に実行できることとなり、漏洩電流を高精度に検出できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(本発明の第1の実施形態) 以下、本発明の第1の実施形態に係る漏洩電流探査方法の形態を図1、図2及び図3に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施形態に係る漏洩電流探査方法動作説明図、図2は本発明の第1の実施形態に係る漏洩電流探査方法を実施するための漏洩電流探査装置の概略ブロック構成図、図3(a)は本発明の第1の実施形態に係る漏洩電流探査装置を同一配線路に接続した概略図、図3(b)は本発明の第1の実施形態に係る漏洩電流探査装置を一対の配線路に接続した概略図である。
【0015】
本発明の第1の実施形態に係る漏洩電流探査方法を実行する漏洩電流探査装置1は、一対の配線路10にクランプして配線路10に流れる電流を検出する二つの電流検出部2a、2bからなる電流検出手段2と、これらの二つの電流検出部2a、2bでそれぞれ検出した検出電流を入力してこの検出電流の差分を演算処理する検出部本体3とで構成される。電流検出部2a(2b)は、分割された円環状に形成され、配線路10にクランプするクランプ部21a(21b)と、このクランプ部21a(21b)を一端に支持する取手部22a(22b)と、この取手部22a(22b)の一側端にクランプ部21a(21b)を開放自在に制御するレバー23a(23b)と、取手部22a(22b)の他端側から検出部本体3に接続されるコード24a(24b)とから構成される。
【0016】
検出部本体3は、図2に示すように、二つの電流検出部2a、2bから二つの検出電流が入力され、この二つの検出電流を各々電圧に変換する電流/電圧変換部4a、4bと、変換された二つの変換電圧を一致するように調整する調整値が設定され、この調整値に基づいて二つの変換電圧をそれぞれ補正する調整部5a、5bと、この調整部5a、5bで補正された二つの変換電圧を演算処理して差分を出力する差分演算部6と、この差分演算部6から出力した差分電圧を増幅する増幅部7と、この増幅部7で増幅された変換電圧をさらにアナログ値からデジタル値に変換する出力A/D変換部8とを備える構成である。調整部5a、5bは、前記ケース3aの外側面に配設された操作部を回動させることにより前記調整値が設定され、この調整値により二つの電流検出部2a、2bから入力される検出電流を補正することにより、それぞれ二つの電流検出部2a、2bの検出精度を調整する構成である。
【0017】
以下、前記構成に基づく本実施形態の具体的な動作について説明する。まず、図3(a)に示すように、電圧相と接地相との一対からなる配線路10のうちの電圧相配線路10aにこの二つの電流検出部2a、2bを同時にクランプしてこの電圧相配線路10aに流れる電流がこの二つの電流検出部2a、2bによってそれぞれ検出される。この検出電流が検出部本体3に入力されて二つの検出電流が各々電圧に変換され、変換された二つの変換電圧がそれぞれ調整部5a、5bを介して差分演算部6に入力して演算処理されて上記二つの変換電圧の差分が出力され、この差分電圧が増幅されさらにA/D変換されて出力される。
【0018】
電圧相配線路10aにこの二つの電流検出部2a、2bを同時にクランプしているときの前記差分の出力結果に基づいてこの差分値がゼロとなるように調整部5a、5bを調整する。すなわち、それぞれ二つの電流検出部2a、2bで検出する検出電流を一致させるように調整部5a、5bの調整値が設定される。このとき調整値が設定されるのは、調整部5aだけであっても調整部5bだけであってもよく、また調整部5aと調整部5b両方に同一又は異なる調整値が設定されて二つの電流検出部2a、2bで検出する検出電流を一致させてもよい。
【0019】
次に、図3(b)に示すように、一方の電流検出部2aを電圧相配線路10aにクランプした状態を維持し、他方の電流検出部2bを電圧相配線路10aから取り外して接地相配線路10bにクランプし、二つの電流検出部2a、2bを各々異なる電圧相配線路10aと接地相配線路10bとにクランプした状態で電圧相配線路10aと接地相配線路10bとに流れる各電流がこの二つの電流検出部2a、2bによってそれぞれ検出される。この二つの電流検出部2a、2bによってそれぞれ検出された検出電流が、検出部本体3に入力されて二つの検出電流が各々電圧に変換され、変換された二つの変換電圧がそれぞれ調整部5a、5bの調整値で補正されて差分演算部6に入力され、この差分演算部6で演算処理されて二つの変換電圧の差分が出力され、この差分が増幅されさらにA/D変換されて出力されるものである。この差分値が一対の電圧相配線路10aと接地相配線路10bとの電流値の差分であり、この電流値の差分が判明することによってこの一対の電圧相と接地相からなる配線路10の漏洩状態を検出する。
【0020】
本発明の第1の実施形態に係るこの漏洩電流探査方法は、電圧相に単相の漏電ブレーカを接続し、接地相を共通線として各配線が離れて構成されている場合においても、電圧相及び接地相に別々に電流検出部2a、2bを作業性よくクランプして、各検出された電流値の差分から漏洩電流を検出することができる。
(本発明の第2の実施形態)以下、本発明の第2の実施形態に係る漏洩電流探査方法を実行する漏洩電流探査装置の形態を図4及び図5に基づいて説明する。図4は本発明の第2の実施形態に係る漏洩電流探査方法を実行する漏洩電流探査装置の形態図、図5は本発明の第2の実施形態に係る漏洩電流探査装置の概略ブロック構成図である。
【0021】
本発明の第2の実施形態に係る漏洩電流探査方法を実行する漏洩電流探査装置1は、検出部本体3が図4及び図5に示すように本発明の第1の実施例の検出部本体3の構成を異にし、前記調整部5a、5bに換え、振幅調整部51a、51bと位相調整部52a、52bとを備える構成である。以下、前記構成に基づく本実施形態の具体的な動作について説明する。電圧相と接地相との一対からなる配線路10のうちの電圧相配線路10aにこの二つの電流検出部2a、2bを同時にクランプしてこの電圧相配線路10aに流れる電流がこの二つの電流検出部2a、2bによってそれぞれ検出される。この二つの電流検出部2a、2bによってそれぞれ検出された検出電流が検出部本体3内に入力され、差分演算部6によって二つの電流検出部2a、2bにそれぞれ検出された検出電流の差分が出力A/D変換部8から出力されるまでは本発明の第1の実施形態の動作と全く同様である。
【0022】
電圧相配線路10aにこの二つの電流検出部2a、2bを同時にクランプしているときに、振幅調整部51a、51b及び位相調整部52a、52bは、二つの電流検出部2a、2bで各々検出され、検出電流の振幅及び位相の差がゼロとなるように振幅調整値及び位相調整値を設定する。このとき振幅調整値を設定するのは、振幅調整部51aと振幅調整部51bとのいずれか一方又は双方であってもよく、位相調整値を設定するのは、位相調整部52aと位相調整部52bとのいずれか一方又は双方であってもよい。
【0023】
次に、一方の電流検出部2aを電圧相配線路10aにクランプした状態を維持し、他方の電流検出部2bを電圧相配線路10aから取り外して接地相配線路10bにクランプし、二つの電流検出部2a、2bを各々異なる電圧相配線路10aと接地相配線路10bとにクランプした状態で電圧相配線路10aと接地相配線路10bとに流れる各電流を二つの電流検出部2a、2bによってそれぞれ検出する。この検出された各電流が検出部本体3に入力し、出力A/D変換部8から検出電流を振幅調整部51a、51bが振幅調整値に基づいて振幅を補正し、さらに位相調整部52a、52bが位相調整値に基づいて位相を補正する。この各々補正された検出電流が差分演算部6により差分が出力され、電流値の差分が判明することによってこの電圧相と接地相との一対からなる配線路10の漏洩状態を検出する動作まで本発明の第1の実施形態と同様である。
【0024】
本発明の第2の実施形態に係る漏洩電流探査方法を実行する漏洩電流探査装置は、電圧相配線路10aにこの二つの電流検出部2a、2bを同時にクランプしているときにこのこの二つの電流検出部2a、2bで検出する電流値を一致させるように振幅調整部51a、51bと位相調整部52a、52bとを調整するので、本発明の第1の実施例のように調整部5a、5bだけを調整するときよりもより厳密に二つの電流検出部2a、2bで検出する電流値を一致させることができ、これにより、より正確に電圧相と接地相との一対からなる配線路10の漏洩電流値を検出することができる。
【0025】
(本発明の第3の実施形態)以下、本発明の第3の実施形態に係る漏洩電流探査方法を実行する漏洩電流探査装置の形態を図6及び図7に基づいて説明する。図6は本発明の第3の実施形態に係る漏洩電流探査装置の形態図、図7は本発明の第3の実施形態に係る漏洩電流探査装置の概略ブロック構成図である。
【0026】
本発明の第3の実施形態に係る漏洩電流探査方法を実行する漏洩電流探査装置1は、検出部本体3が図6及び図7に示すように本発明の第2の実施例の検出部本体3の構成に加え、検出部本体3に、二つの電流検出部2a、2bによってそれぞれ検出された検出電流を表示する電流表示部9a、9bと、二つの電流検出部2a、2bによってそれぞれ検出された検出電流の差分を表示する差分表示部11とを備える構成である。
【0027】
電流表示部9a、9bは、二つの電流検出部2a、2bによってそれぞれ検出された検出電流が、検出部本体3に入力されて二つの検出電流がそれぞれ電圧に変換され、変換された二つの変換電圧がそれぞれ振幅調整部51a、51bと位相調整部52a、52bを介して調整され、この調整された変換電圧がそれぞれ増幅部7a、7bで増幅され、出力A/D変換部8a、8bからデジタル信号としてそれぞれ出力されることにより、二つの電流検出部2a、2bでそれぞれ検出された検出電流を表示するものである。差分表示部11は、二つの電流検出部2a、2bによってそれぞれ検出された検出電流が検出部本体3内に入力され、差分演算部6によって二つの電流検出部2a、2bにそれぞれ検出された検出電流の差分が出力A/D変換部8からデジタル信号として出力されることにより、二つの電流検出部2a、2bにそれぞれ検出された検出電流値の差分を表示するものである。
【0028】
本発明の第3の実施形態に係る漏洩電流探査方法を実行する漏洩電流探査装置は、二つの電流検出部2a、2bにそれぞれ検出された検出電流値及びその検出電流値の差分値を視認することができ、この表示された差分値に基づいて調整部5a、5bにおける調整が正確且つ簡易に行えることとなり、電圧相と接地相との一対からなる配線路10における漏洩電流の検出をより確実に実行できる。ここでは、電流検出用クランプの向きを各々同一方向にクランプすることで説明したが、片方のクランプの向きを逆にした場合、差分演算部6の演算は加算演算を行うことになる。
【0029】
【発明の効果】
以上のように本発明においては、同一の電源配線路に当該二つの電流検出手段を同時にクランプして当該二つの電流検出手段から検出される各電流値の差分を差分演算部が演算し、この差分がなくなるように各電流値を一致させるように調整部で調整し、一方の電流検出手段をそのまま第一の配線路にクランプしたまま他方の電流検出手段を第二の配線路側にクランプしてその差異を検出するようにしているので、相互の誤差を相殺するように調整して一致させた状態で探査動作を行えることとなり、この相対的な検出の差異によって漏電の有無を判断することができるという効果を有し、電圧相に単相の漏電ブレーカを接続し、接地相を共通線として各配線が離れて構成されている場合においても、電圧相及び接地相に別々に電流検出手段を作業性よくクランプして、各検出された電流値の差分から漏洩電流を検出することができるという効果を有する。
【0030】
また、本発明においては、前記一対の配線路のうち前記第一の配線路に流れる電流を前記二つの電流検出手段で検出して当該電流値を振幅及び/又は位相について一致させるようにしているので、調整部による電流値の一致調整を緻密に実行できることとなり、漏洩電流を高精度に検出できるという効果を有する
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る漏洩電流探査方法動作説明図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る漏洩電流探査方法を実行する漏洩電流探査装置の概略ブロック構成図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る漏洩電流探査装置を同一配線路に接続した概略図(a)及び本発明の第1の実施形態に係る漏洩電流探査装置を一対の配線路に接続した概略図(b)である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る漏洩電流探査方法を実行する漏洩電流探査装置の形態図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る漏洩電流探査装置の概略ブロック構成図である
【図6】本発明の第3の実施形態に係る漏洩電流探査方法を実行する漏洩電流探査装置の形態図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る漏洩電流探査装置の概略ブロック構成図である。
【図8】従来の漏洩電流探査装置の動作確認試験説明図である。
【図9】従来の漏洩電流探査装置の動作確認試験説明図である。
【図10】従来の漏洩電流探査装置の漏電探査説明図(a)、(b)である。
【符号の説明】
1、100 漏洩電流探査装置
2 電流検出手段
2a、2b、300 電流検出部
21a、21b クランプ部
22a、22b 取手部
23a、23b レバー
24a、24b コード
3、500 検出部本体
3b ケース
4a、4b 電流/電圧変換部
5a、5b 調整部
51a、51b 振幅調整部
52a、52b 位相調整部
6 差分演算部
7、7a、7b 増幅部
8、8a、8b 出力A/D変換部
9a、9b 電流表示部
10、700 配線路
10a 電圧相配線路
10b 接地相配線路
11 差分表示部
110 発振器
170 発信回路
190 絶縁物
210 取手
230 抵抗
250 スイッチ
270 試験回路
900 接地線

Claims (2)

  1. 単相の電源電圧が一対の配線路に印加された状態で、当該一対の配線路にクランプして配線路に流れる電流を検出する二つの電流検出手段と、
    前記二つの電流検出手段で検出した電流値の差分を演算する差分演算部と、
    前記検出した二つの電流値を一致させるように前記二つの電流検出手段の検出精度を調整する調整部とを備える漏洩電流探査装置を用いて配線路の漏電電流を検出する漏洩電流探査方法であって、
    前記一対の配線路のうち第一の配線路に前記二つの電流検出手段をクランプした状態で、前記第一の配線路に流れる電流を検出し、
    前記二つの電流検出手段で検出した検出電流の差分を前記差分演算部が演算し、
    当該演算結果に基づいて前記調整部が前記二つの電流検出手段で検出する電流値を一致させるように前記二つの電流検出手段の検出精度を調整し、
    前記一方の電流検出手段を前記第一の配線路にクランプした状態を維持し、他方の電流検出手段を前記第一の配線路から取り外して前記第二の配線路にクランプし、
    前記二つの電流検出手段を各々異なる第一又は第二の配線路にクランプした状態で電流を検出して当該各電流の電流差分を差分演算部が演算し、
    当該差分演算部で演算した電流差分から、前記一対の配線路の漏洩電流を測定して前記一対の配線路の漏洩状態を検出することを
    特徴とする漏洩電流探査方法
  2. 前記請求項1に記載した漏洩電流探査方法において、
    前記調整部が、前記二つの電流検出手段で検出する電流値を振幅及び/又は位相を調整することにより一致させることを
    特徴とする漏洩電流探査方法
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