JP2006349424A - 漏洩電流検出システム及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 対地絶縁抵抗に起因する漏洩電流を検出し、電線路を遮断する。
【解決手段】 被測定電線路3の接地線Nと電気的に接続されている導電材料7により負荷回路6の周囲が導電材料7によって覆われており、被測定電線路3の一方端側に形成されているプラグ1がコンセントに対して適切に接続されているかどうかを判断する接続判断装置5と、被測定電線路3に流れる対地絶縁抵抗に起因する漏洩電流Igrを検出する漏洩電流検出装置4を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、負荷回路に電源を供給する被測定電線路に発生する漏洩電流を計測する漏洩電流検出システム及び方法に関する。
日常生活の中で、電気の存在を意識することはあまりないが、周知のように、エネルギー源として、また、情報や通信を初めとする様々な分野に利用され、我々の社会にとって、なくてはならない存在となっている。
一方で、電気の利用は、便利な反面、適切な管理や使用を誤れば、大変危険な側面も兼ね備えており、電気火災や感電事故等の重大な事故を引き起こす可能性も少なくない。
例えば、その重大事故の原因の一つとして、電路や機器の絶縁不良に深く関係しているのが漏洩電流である。しかし、この漏洩電流を調べるには、大変な時間を要するうえに、停電させて絶縁不良だけの数値を絶縁抵抗計により測定する必要がある。
しかしながら、現在の社会状況では、コンピュータが社会の各方面に利用され、インテリジェントビルの普及拡大及び工場のFA(ファクトリー・オートメーション)化により、24時間連続稼働するシステムが構築されており、漏洩電流を計測するために、一時的に停電状態にすることができない状況となっている。
したがって、現在では、このような高度情報化による社会の無停電化の要請から、電路及び機器の絶縁不良管理が停電を伴う絶縁抵抗計による方法から、電気を切ることなく測定できる漏洩電流測定方法に移ってきており、漏洩電流遮断器や漏洩電流火災警報機等により漏洩電流を測定して絶縁状態を管理する通電中の予防策は種々提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
ところで、漏洩電流Iには、対地静電容量に起因する漏洩電流(Igc)と、絶縁抵抗に直接関与している対地絶縁抵抗に起因する漏洩電流(Igr)とが含まれている。上述した漏電火災等を引き起こす原因は、絶縁抵抗の存在であり、この絶縁抵抗に起因する漏洩電流(Igr)のみを正確に検出することができれば、回路の絶縁状態をチェックすることができ、漏電火災等の大惨事を避けることができる。
特開2001−215247号公報 特開2002−98729号公報
また、家電製品内部の負荷回路が漏電箇所となり、これを起因にし、最悪の場合には家電製品自体が発火し、重大な事故に繋がるおそれがある。そのため、このような最悪の事態に発展する以前に、負荷回路の異常を検知する必要がある。
しかしながら、家電製品内部では、部品が高密度に実装されており、絶縁箇所を調べるために、絶縁抵抗計等により計測を行った場合、注入する測定電圧により電子回路が影響を受けてしまう恐れがある。したがって、このような機器では、機能破壊を招く恐れがあることから、絶縁抵抗の測定自体ができない機器も多数存在する。
したがって、負荷回路の異常をいち早く検知し、ユーザに通知することが困難な場合が少なくない。
本願発明では、上述した問題に鑑みて案出されたものであり、家電製品内部の負荷回路が漏電箇所となり、当該負荷回路に供給する電源に異常が生じた場合にいち早く検知し、その旨をユーザに通知することができる漏洩電流検出システム及び方法を提供する。
本発明に係る漏洩電流検出システムは、上述の課題を解決するために、少なくとも一の接地線を含み、一方端側が電源部に接続されるプラグにより形成され、他方端側が接地線と電気的に接続されている導電材料で周囲が覆われている負荷回路に対して電源を供給する電源供給端子により形成されている被測定電線路に発生している漏洩電流を検出する漏洩電流検出装置と、被測定電線路の一方端側に形成されているプラグが電源部に対して、適切な極性で接続されていることを判断する接続判断装置とを備え、漏洩電流検出装置は、被測定電線路に流れている漏洩電流を検出する漏洩電流検出手段と、漏洩電流検出手段により検出された漏洩電流を電圧に変換する変換手段と、変換手段により変換された電圧を増幅する増幅手段と、増幅手段で増幅された電圧に含まれている高調波成分を除去する第1の高調波成分除去手段と、被測定電線路に発生している電圧を検出する電圧検出手段と、電圧検出手段で検出された電圧に含まれている高調波成分を除去する第2の高調波成分除去手段と、第1の高調波成分除去手段により高調波成分が除去された電圧の信号波形と、第2の高調波成分除去手段により高調波成分が除去された電圧の信号波形から位相差を検出する位相差検出手段と、第2の高調波成分除去手段により高調波成分が除去された電圧の信号波形に基づき、電圧検出手段で電圧を検出した電圧線路に発生している周波数を算出する周波数算出手段と、位相差検出手段により検出された位相差と、周波数算出手段で算出された周波数に基づき、被測定電線路に流れている漏洩電流の位相角度を算出する位相角度算出手段と、第1の高調波成分除去手段により高調波成分が除去された電圧の実効値を算出する実効値算出手段と、実効値算出手段で算出された実効値と、位相角度算出手段により算出された被測定電線路に流れている漏洩電流の位相角度に基づき、被測定電線路に流れている漏洩電流に含まれている対地絶縁抵抗に起因する漏洩電流成分を算出する対地絶縁抵抗漏洩電流成分算出手段と、対地絶縁抵抗漏洩電流成分算出手段で算出された被測定電線路に流れている漏洩電流に含まれている対地絶縁抵抗に起因する漏洩電流成分が、任意の値を超えたかどうかを判断する判断手段とを有している。
また、本願発明に係る漏洩電流検出方法は、上述の課題を解決するために、少なくとも一の接地線を含み、一方端側が電源部に接続されるプラグにより形成され、他方端側が接地線と電気的に接続されている導電材料で周囲が覆われている負荷回路に対して電源を供給する電源供給端子により形成されている被測定電線路に発生している漏洩電流を検出する漏洩電流検出方法において、被測定電線路に流れている漏洩電流を検出する漏洩電流検出工程と、漏洩電流検出工程により検出された漏洩電流を電圧に変換する変換工程と、変換工程により変換された電圧を増幅する増幅工程と、増幅工程で増幅された電圧に含まれている高調波成分を除去する第1の高調波成分除去工程と、被測定電線路に発生している電圧を検出する電圧検出工程と、電圧検出工程で検出された電圧に含まれている高調波成分を除去する第2の高調波成分除去工程と、第1の高調波成分除去工程により高調波成分が除去された電圧の信号波形と、第2の高調波成分除去工程により高調波成分が除去された電圧の信号波形から位相差を検出する位相差検出工程と、第2の高調波成分除去工程により高調波成分が除去された電圧の信号波形に基づき、電圧検出工程で電圧を検出した電圧線路に発生している周波数を算出する周波数算出工程と、位相差検出工程により検出された位相差と、周波数算出工程で算出された周波数に基づき、被測定電線路に流れている漏洩電流の位相角度を算出する位相角度算出工程と、第1の高調波成分除去工程により高調波成分が除去された電圧の実効値を算出する実効値算出工程と、実効値算出工程で算出された実効値と、位相角度算出工程により算出された被測定電線路に流れている漏洩電流の位相角度に基づき、被測定電線路に流れている漏洩電流に含まれている対地絶縁抵抗に起因する漏洩電流成分を算出する対地絶縁抵抗漏洩電流成分算出工程と、対地絶縁抵抗漏洩電流成分算出工程で算出された被測定電線路に流れている漏洩電流に含まれている対地絶縁抵抗に起因する漏洩電流成分が、任意の値を超えたかどうかを判断する判断工程とを備える。
本発明では、被測定電線路の接地線Nと電気的に接続されている導電材料により負荷回路の周囲が導電材料によって覆われており、被測定電線路の一方端側に形成されているプラグがコンセントに対して適切に接続されているかどうかを判断する接続判断装置と、被測定電線路に流れる対地絶縁抵抗に起因する漏洩電流Igrを正確に検出する漏洩電流検出装置を備えるので、負荷回路の漏電箇所に起因する漏洩電流Igrを正確に検出することができ、当該検出値にしたがって適切な対応を図ることにより、重大事故を回避することができる。
以下、本発明の実施の形態としての漏洩電流検出システム及び方法について説明する。
漏洩電流検出システム100は、図1に示すように、少なくとも一の接地線Nを含み、一方端側が電源部に接続されるプラグ1により形成されており、他方端側が所定の負荷回路6に対して電源を供給する電源供給端子2により形成される被測定電線路3と、被測定電線路3に発生している総合漏洩電流Iを検出する漏洩電流検出装置4と、被測定電線路3のプラグ1が電源部(コンセント)に対して、適切な極性で接続されていることを判断する接続判断装置5とを備えている。また、負荷回路6は、周囲が導電材料7で覆われており、導電材料7は、被測定電線路3の接地線Nと電気的に接続されている。なお、以下では、導電材料7と接地線Nとの接続点を接続点Aという。
また、導電材料7は、少なくとも、負荷回路6と、後述する漏洩電流検出装置4のCTセンサ部10を含むように配設される。したがって、図1に示すように、負荷回路6は、導電材料8により周囲が覆われる構成であっても良い。このような構成の場合には、導電材料8と接地線Nとは、接続点Bで接続され、CTセンサ部10は、Bの位置に配置される。
また、被測定電線路3には、図1に示すように、引き外しコイルTCにより構成されるリレーコイルRY1とリレーコイルRY2とが配設されている。なお、リレーコイルRY2は、通常はクローズ(閉)状態となっている。
また、本願発明に係る漏洩電流検出システム100は、例えば、テレビ、オーディオシステム、冷蔵庫、洗濯機等の家電製品に内蔵され、当該家電製品内部の負荷回路に漏電箇所ができた場合に、当該漏電箇所に起因する漏洩電流Igrを検出し、当該検出値にしたがって種々の動作を行うものである。
ここで、漏洩電流検出システム100の動作について説明する。漏洩電流検出システム100は、プラグ1がコンセントに接続された後、SWが押圧されると、信号発生部9からON信号が負荷回路6に供給される。負荷回路6は、供給されたON信号に応じて、リレーコイルRY1をクローズさせる。負荷回路6は、リレーコイルRY1がクローズにされることにより、被測定電線路3を経て電源が供給される。
また、信号発生部9は、負荷回路6に電源が供給されている状態で、SWが押圧されるとOFF信号を負荷回路6に供給する。負荷回路6は、供給されたOFF信号に応じて、リレーコイルRY1をオープンさせる。負荷回路6は、リレーコイルRY1がオープンにされることにより、電源が遮断される。
つぎに、漏洩電流検出装置4の構成と動作について図2を参照しながら説明する。
漏洩電流検出装置4は、被測定電線路3の全体にクランプし、被測定電線路3に流れている総合漏洩電流Iを検出するカレントトランスセンサ(以下CTセンサという。)部10と、CTセンサ部10により検出された総合漏洩電流Iを電圧に変換し、変換後の電圧(以下「変換後電圧」という。)V1を増幅する増幅部11と、増幅後の変換後電圧V1から高調波成分を除去するローパスフィルター(以下LPFという。)12と、LPF12で高調波成分が除去された変換後電圧V1を整流する全波整流部13と、被測定電線路3から電圧V2を検出する電圧検出部14と、電圧検出部14で検出された電圧V2を所定の変圧比になるように変圧する変圧器15と、変圧器15で所定の電圧値に変圧された電圧V2から高調波成分を除去するローパスフィルター(以下LPFという。)16と、LPF16で高調波成分が除去された電圧V2を整流する全波整流部17と、LPF12により高調波成分が除去された変換後電圧V1の信号波形S1と、LPF16により高調波成分が除去された電圧V2の信号波形S2とを比較する比較部18と、比較部18により比較された結果に基づき所定の演算を行う演算部19と、演算部19による演算結果に基づき位相パルス幅を測定する位相パルス幅測定部20と、LPF16により高調波成分が除去された電圧V2の信号から被測定電線路3の電圧線路に発生している電源周波数を測定する電源周波数測定部21と、位相パルス幅測定部20で測定された位相パルスと、電源周波数測定部21で測定された電源周波数から被測定電線路3に流れる総合漏洩電流Iの位相角度を算出する位相角度算出部22と、全波整流部13で整流された変換後電圧V1をデジタル信号に変換するA/D変換部23と、A/D変換部23でデジタル信号に変換された変換後電圧V1の実効値を算出する実効値算出部24と、全波整流部17で整流された電圧V2をデジタル信号に変換するA/D変換部25と、A/D変換部25でデジタル信号に変換された電圧V2の実効値を算出する実効値算出部26と、位相角度算出部22で算出された総合漏洩電流Iの位相角度と、実効値算出部24で算出された変換後電圧V1の実効値から対地絶縁抵抗に起因する漏洩電流Igrを算出する漏洩電流算出部27と、位相角度算出部22で算出された総合漏洩電流Iの位相角度と、実効値算出部26で算出された電圧V2の実効値から対地絶縁抵抗の抵抗値を算出する抵抗値算出部28と、漏洩電流算出部27で算出された漏洩電流Igrが、任意の値を超えたかどうかを判断する判断部29を備える。
CTセンサ部10は、被測定電線路3に流れている漏洩電流成分から生じる磁気を検出し、検出した磁気から電流を生成する。CTセンサ部10は、生成した電流を総合漏洩電流Iとして増幅部11に供給する。なお、CTセンサ部10により生成された総合漏洩電流Iは、対地静電容量に起因する漏洩電流Igcと、絶縁抵抗に直接関与している対地絶縁抵抗に起因する漏洩電流Igrとが含まれている。なお、漏洩電流Igcは、被測定電線路3の長さに応じて容量が増大するだけでなく、電気機器に使用されているインバータやノイズフィルター等に起因する高調波歪み電流によっても容量が増大する。
増幅部11は、CTセンサ部10から供給された総合漏洩電流Iを電圧に変換し、変換後電圧V1を所定のレベルまで増幅する。また、増幅部11は、例えば、CTセンサ部10から供給された総合漏洩電流Iが0mA〜10mAのときには、二段で増幅し、また、CTセンサ部10から供給された総合漏洩電流Iが10mA〜300mAのときには、一段で増幅する。増幅部11は、増幅後の変換後電圧V1をLPF12に供給する。LPF12は、変換後電圧V1に含まれている高調波成分を除去する。LPF12は、高調波成分が除去された変換後電圧V1を全波整流部13と比較部18に供給する。全波整流部13は、供給された変換後電圧V1を整流し、整流後の変換後電圧V1をA/D変換部23に供給する。
電圧検出部14は、被測定電線路3に電圧プローブを接続することにより、被測定電線路3(N相(接地線)とL相間)に発生している電圧を検出する。なお、電圧検出部14は、被測定電線路3の電気方式が三相3線式(デルタ結線からなる方式)の場合には、S相(接地)以外のR相とT相間の電圧を検出する。また、電圧検出部14は、被測定電線路3の電気方式が三相4線式(スター結線からなる方式)の場合には、接地線以外の相間から電圧を検出する。また、電圧検出部14は、被測定電線路3の電気方式が単相3線式の場合には、接地線を除くN相とL相間の電圧を検出する。
そして、電圧検出部14は、被測定電線路3から検出した電圧V2から基準点を求め、電圧V2を変圧器15に供給する。例えば、電圧検出部14は、被測定電線路3から検出した電圧V2の0クロスする点を基準点とする。
変圧器15は、供給された電圧V2を所定の電圧値に変圧し、変圧後の電圧VをLPF16に供給する。変圧器15は、例えば、電圧比が20:1になるように変圧を行う。LPF16は、供給された電圧V2に含まれている高調波成分を除去する。LPF16は、高調波成分を除去した電圧V2を全波整流部17と、比較部18と、電源周波数測定部21に供給する。全波整流部17は、供給された電圧V2を整流し、整流後の電圧V2をA/D変換部25に供給する。
比較部18では、LPF12から供給された変換後電圧V1の0Vクロス点をとり、方形波変換を行い、方形波変換後の信号を演算部19に供給する。また、比較部18では、LPF16から供給された電圧V2の0Vクロス点をとり、方形波変換を行い、方形波変換後の信号を演算部19に供給する。
演算部19は、比較部18から供給される信号に基づき所定の演算を行い、演算後の信号を位相パルス幅測定部20に供給する。演算部19は、例えば、EXOR(排他的論理和)回路からなっており、比較部18から供給されてきた2つの方形波変換後の信号についてEXOR演算を実行する。
位相パルス幅測定部20は、演算部19から供給される演算結果に基づき、変換後電圧V1と電圧V2の位相パルス幅を検出する。ここで、位相パルス幅測定部20の動作について説明する。
電気方式が単相の場合には、図3(a)に示すように、漏洩電流Igrの位相角θは0°、漏洩電流Igcの位相角θは90°となる。したがって、漏洩電流Igrと漏洩電流Igcの位相差は、90°(1/4サイクル)となる。また、電源が三相の場合には、図3(b)に示すように、漏洩電流Igrの位相角θは60°、漏洩電流Igcの位相角θは0°となる。したがって、漏洩電流Igrと漏洩電流Igcの位相差は、60°(1/6サイクル)となる。そこで、位相パルス幅測定部20は、電源が単相のときでも、三相のときでも対応できるように、位相パルス幅を1サイクルの1/4以下のもののみ対象とする。
ゆえに、位相パルス幅測定部20は、演算部19から供給される演算結果に基づいて算出した、1サイクルの1/4以下の位相パルス幅を位相角度算出部22に出力する。なお、電源周波数が60Hzの場合には、1サイクルが16.6msであるので、位相パルス幅は、4.15ms以下となり、また、電源周波数が50Hzの場合には、1サイクルが20msであるので、5ms以下となる。
電源周波数測定部21は、LPF16から供給された電圧V2に基づき、電源周波数を測定し、測定結果を位相角度算出部22に供給する。なお、被測定電線路3が商用電源であれば、電源周波数測定部21の測定結果は、50Hz若しくは60Hzとなる。また、電源周波数測定部21は、LPF16から供給された電圧V2に基づき、50Hz又は60Hzの何れかを判定する構成であっても良い。
位相角度算出部22は、位相パルス幅測定部20から供給された位相パルス幅Wと、電源周波数測定部21から供給された電源周波数Fに基づき、下記(1)式により被測定電線路3に流れている総合漏洩電流Iの位相角度θを算出する。
θ=360×W/F・・・(1)
位相角度算出部22は、算出した位相角度θを漏洩電流算出部27に供給する。
A/D変換部23は、全波整流部13から供給された整流後の変換後電圧V1をデジタル信号に変換し、変換後の信号を実効値算出部24に供給する。実効値算出部24は、A/D変換部23から供給された信号に基づき、下記(2)式により変換後電圧V1の実効値Iを算出する。なお、実効値算出部24に供給される信号は、被測定電線路3に流れている総合漏洩電流Iを電圧に変換した変換後電圧V1に基づくものであるので、便宜的にIとする。
Figure 2006349424
実効値算出部24は、算出した実効値Iを漏洩電流算出部27に供給する。
また、A/D変換部25は、全波整流部17から供給された整流後の電圧V2をデジタル信号に変換し、変換後の信号を実効値算出部26に供給する。実効値算出部26は、A/D変換部25から供給された信号に基づき、下記(3)式により電圧V2の実効値Vを算出する。
Figure 2006349424
実効値算出部26は、算出した実効値Vを抵抗値算出部28に供給する。
漏洩電流算出部27は、位相角度算出部22から供給された位相角度θと、実効値算出部24から供給されたIに基づき、漏洩電流Igrを算出し、算出した漏洩電流Igrを抵抗値算出部28に供給する。なお、電源が単相電源の場合には、下記(4)式により漏洩電流Igrを算出し、電源が三相電源の場合には、下記(5)式により漏洩電流Igrを算出する。
Igr=I×cosθ・・・(4)
Igr=(I×sinθ)/cos30°・・・(5)
なお、漏洩電流算出部27は、電源が単相電源であるか三相電源であるかを、ロータリースイッチの選択状態に応じて判断することとする。このロータリースイッチの選択作業は、例えば、製造段階において行われる。
抵抗値算出部28は、実効値算出部26から供給された実効値Vと、漏洩電流算出部27から供給された漏洩電流Igrに基づき、下記(6)式によりGrを算出する。
Gr=V/Igr・・・(6)
判断部29は、漏洩電流算出部27で算出された漏洩電流Igrが任意の値を超えている場合には、所定の遮断信号Sを生成し、生成した遮断信号SをリレーコイルRY2に供給する。
ここで、リレーコイルRY2とリレーコイルRY1を動作させ、電源を遮断する動作について説明する。判断部29は、漏洩電流算出部27で算出された漏洩電流Igrが任意の値を超えていると判断した場合、リレーコイルRY2を動作させてリレーコイルRY1に接続する接点を開放する。このように動作させることにより、負荷回路6への電源の供給を遮断することができる。
また、遮断スピードは、既存の漏電ブレーカに準じており、概ね2サイクル(50Hzの場合には0.04秒)〜5サイクル(50Hzの場合には0.1秒)程度である。
また、漏洩電流検出システム100は、所定の大きさで音(警告音)を出力する音出力部30を備える構成であっても良い。このような構成の場合には、判断部29は、漏洩電流算出部27で算出された漏洩電流Igrが任意の値を超えていると判断した場合、所定の信号を生成し、音出力部30に供給する。音出力部30は、判断部29から所定の信号が供給された場合には、所定の大きさの音を出力する。音出力部30から音が出力されることにより、ユーザは、機器の異常を感知することができる。
また、漏洩電流検出システム100は、情報を表示する表示部31を備える構成であっても良い。このような構成の場合には、判断部29は、漏洩電流算出部27で算出された漏洩電流Igrが任意の値を超えていると判断した場合、所定の情報を表示するように表示部31を制御する。表示部31は、判断部29の制御に応じて、所定のメッセージを表示する。表示部31に表示されているメッセージにより、ユーザは、家電製品が異常をきたしていることを知ることができる。また、例えば、漏洩電流検出システム100がテレビに搭載されている場合には、表示部31を設けずに、テレビのディスプレイに所定のメッセージをOSD(On Screen Display)により表示される構成であっても良い。
また、漏洩電流検出システム100は、所定の信号に応じて発光するLEDを備える構成であっても良い。このような構成の場合には、判断部29は、漏洩電流算出部27で算出された漏洩電流Igrが任意の値を超えていると判断した場合、所定の信号を生成し、LEDに供給する。LEDは、判断部29から供給された信号に応じて、発光又は点滅動作を行う。ユーザは、LEDの発光又は点滅動作によって、機器の異常を感知することができる。
また、漏洩電流検出システム100は、外部機器と通信を行う通信部32を備える構成であっても良い。このような構成の場合には、判断部29は、漏洩電流算出部27で算出された漏洩電流Igrが任意の値を超えていると判断した場合、通信部32を介して、外部機器に所定の信号を送信する。外部機器の操作者は、受信した信号に基づいて、漏洩電流検出システム100が搭載された機器の異常を感知することができ、機器の所有者(ユーザ)に対して、適切なアドバイスを行うことが可能となる。
また、本願発明では、被測定電線路3のプラグ1が電源部の差し込み口(コンセント)に対して、正しい極性で接続されている必要がある。ここで、接続判断装置5の構成と動作について説明する。
接続判断装置5は、プラグ1がコンセントに接続された後、被測定電線路3のN相及び/又はL相に流れる信号(電流)を読み出し、極性が正しいかどうかを判断する。接続判断装置5は、極性が正しくないと判断した場合には、リレーコイルRY2を動作させてリレーコイルRY1に接続する接点を開放する。このように動作させることにより、負荷回路6への電源の供給を遮断することができる。また、このとき、警告音を鳴らして、ユーザに警告を与え、極性が正しくなるようにプラグ1をコンセントに抜き差し換えるように促すような構成であっても良い。
また、接続判断装置5は、極性が正しくないと判断した場合、負荷回路6への電源の供給を遮断する方法ではなく、他の方法により対応を図っても良い。接続判断装置5は、極性が正しいと判断した場合には、スイッチSW1をONにし、スイッチSW2をOFFにするようにスイッチSW1とスイッチSW2を制御し、極性が正しくないと判断した場合には、スイッチSW1をOFFにし、スイッチSW2をONにするようにスイッチSW1とスイッチSW2を制御する構成であっても良い(図4)。このような構成にすることにより、極性が正しくない場合であっても、プラグ1の抜き差しを行う必要がない。
ここで、負荷回路6の漏電箇所(X点)から漏電が発生した場合の漏洩電流検出システム100の動作について説明する。漏洩電流検出システム100は、接続判断装置5によりプラグ1がコンセントに対して正しい極性で接続されていることを確認した後、漏洩電流検出装置4により被測定電線路3に漏洩電流Igrが発生しているかどうかの監視(モニタリング)を行う。
例えば、図5に示すように、負荷回路6の漏電箇所(X点)から漏電が発生した場合、漏洩電流Igrは、導電材料7に沿って流れ、接続点Aを通過してN相に流れ込む。接続点AからN相に漏洩電流Igrが流れ込むと、被測定電線路3をクランプしているCTセンサ部10を通過する負荷電流L相とN相との間の電流差に変化が生じる。漏洩電流検出装置4は、この変化(漏洩電流Igr)を正確に検出し、検出した値が任意の値を超えているかどうかを判断する。なお、図5では、漏洩電流Igrが発生する前の電流を実線で示し、漏洩電流Igrを点線で示した。
また、漏洩電流検出装置4は、任意の値を設定する設定部33を備え、漏洩電流算出部27で算出された漏洩電流Igrが、設定部33で設定された任意の値を超えているかどうかを判断部29で判断する構成であっても良い。また、このような構成の場合、設定部33は、予め定められている複数の値をロータリースイッチで選択できるような構成であっても良い。また、値は、例えば、10mAステップで設定されている。このロータリースイッチの選択作業は、例えば、製造段階で行われる。
また、漏洩電流検出装置4は、漏洩電流算出部27により算出された漏洩電流Igrを記録する記録部34を備える構成であっても良い。記録部34では、漏洩電流算出部27により算出された漏洩電流Igrを経過時間ごとに記録するので、記録部34のデータを参照することにより、漏洩電流Igrの時間的な変化の様子を把握することができる。
ここで、本願発明に係る漏洩電流検出システム100の動作について図6に示すフローチャートを用いて説明する。
ステップST1において、接続判断装置5は、プラグ1がコンセントに対して適切な極性で接続されているかどうかを判断する。プラグ1がコンセントに対して適切な極性で接続されていない場合には、ステップST2に進み、プラグ1がコンセントに対して適切な極性で接続されている場合には、ステップST3に進む。
ステップST2において、接続判断装置5は、プラグ1がコンセントに対して適切な極性で接続されるように所定の動作を行う。本工程における所定の動作については、既述したように、負荷回路6に対する電源の供給を遮断し、警告音を鳴らして、ユーザにプラグ1をコンセントに抜き差し換えてもらう構成であっても良いし、自動的に極性を反転させる構成であっても良い。
ステップST3において、漏洩電流検出装置4は、被測定電線路3に漏洩電流Igrが発生しているかどうかの監視を行う。
ステップST4において、漏洩電流検出装置4は、漏洩電流Igrを検出した場合、検出した漏洩電流Igrが設定されている任意の値を超えているかどうかを判断する。検出した漏洩電流Igrが設定されている任意値を超えていない場合には、ステップST3に戻り漏洩電流Igrの監視を続ける。また、検出した漏洩電流Igrが設定されている任意値を超えている場合には、ステップST5に進む。
ステップST5において、漏洩電流検出装置4は、負荷回路6への電源の供給を遮断する。なお、本工程では、既述したように、漏洩電流検出装置4は、例えば、漏洩電流Igrが任意値を超えていると判断した場合には、表示部31に所定の表示を行って、ユーザに機器の異常を通知するような構成であっても良い。
また、漏洩電流検出システム100は、図7に示すように、プラグ1が3Pタイプである場合には、GND線が導電材料7と電気的に接続される構成となる。
このように構成される本願発明に係る漏洩電流検出システム100では、被測定電線路3の接地線Nと電気的に接続されている導電材料7により負荷回路6の周囲が導電材料7によって覆われており、被測定電線路3の一方端側に形成されているプラグ1がコンセントに対して適切に接続されているかどうかを判断する接続判断装置5と、被測定電線路3に流れる対地絶縁抵抗に起因する漏洩電流Igrを正確に検出する漏洩電流検出装置4を備えるので、負荷回路6の漏電箇所に起因する漏洩電流Igrを正確に検出することができ、当該検出値にしたがって適切な対応を図ることにより、重大事故を回避することができる。
例えば、本発明に係る漏洩電流検出システム100は、テレビ、冷蔵庫、PC等の電化製品に適用した場合には、電化製品内の任意の負荷回路の周囲を導電材料7で囲み、当該導電材料7と被測定電線路3の接地線Nを電気的に接続し、被測定電線路3をCTセンサ部10でクランプすることにより、負荷回路の漏電箇所(対地絶縁抵抗)に起因する漏洩電流Igrの監視及び検出を行い、漏洩電流Igrの検出値に応じて所定の動作を行うことにより、電化製品の異常を早期に発見することができ、重大な事故が起こる前に電化製品に対して適切な対応を図ることができる。
また、本願発明に係る漏洩電流検出装置4は、周波数注入式のように基準点を他から持ってくるのではなく、基準点を伝送線路に発生している電圧から求めるので、被測定電線路3に流れている漏洩電流Igrを正確に測定することができる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施例に限定されるものではなく、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な変更、置換又はその同等のものを行うことができることは勿論である。
本発明に係る漏洩電流検出システムの構成を示すブロック図である。 図1に示した漏洩電流検出システムに備えられている漏洩電流検出装置の構成を示すブロック図である。 電源が単相の場合と三相の場合における漏洩電流Igrと漏洩電流Igcの位相差を示す図である。 接続判断装置の動作の説明に供する図である。 漏電箇所を介して負荷回路から被測定電線路のN相に漏洩電流Igrが流れる様子を示す図である。 漏洩電流検出システムの動作を示すフローチャートである。 本発明に係る漏電検出システムの他の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 プラグ、2 電源供給端子、3 被測定電線路、4 漏洩電流検出装置、5 接続判断装置、6 負荷回路、7 導電材料、10 カレントトランスセンサ(CTセンサ)部、11 増幅部、12,16 ローパスフィルター(LPF)、13,17 全波整流部、14 電圧検出部、15 変圧器、18 比較部、19 演算部、20 位相パルス幅測定部、21 電源周波数測定部、22 位相角度算出部、23,25 A/D変換部、24,26 実効値算出部、27 漏洩電流算出部、28 抵抗値算出部、29 判断部、30 音出力部、31 表示部、32 通信部、33 設定部、34 記録部、100 漏洩電流検出システム

Claims (12)

  1. 少なくとも一の接地線を含み、一方端側が電源部に接続されるプラグにより形成され、他方端側が上記接地線と電気的に接続されている導電材料で周囲が覆われている負荷回路に対して電源を供給する電源供給端子により形成されている被測定電線路に発生している漏洩電流を検出する漏洩電流検出装置と、
    上記被測定電線路の一方端側に形成されている上記プラグが上記電源部に対して、適切な極性で接続されていることを判断する接続判断装置とを備え、
    上記漏洩電流検出装置は、
    上記被測定電線路に流れている漏洩電流を検出する漏洩電流検出手段と、
    上記漏洩電流検出手段により検出された漏洩電流を電圧に変換する変換手段と、
    上記変換手段により変換された電圧を増幅する増幅手段と、
    上記増幅手段で増幅された電圧に含まれている高調波成分を除去する第1の高調波成分除去手段と、
    上記被測定電線路に発生している電圧を検出する電圧検出手段と、
    上記電圧検出手段で検出された電圧に含まれている高調波成分を除去する第2の高調波成分除去手段と、
    上記第1の高調波成分除去手段により高調波成分が除去された電圧の信号波形と、上記第2の高調波成分除去手段により高調波成分が除去された電圧の信号波形から位相差を検出する位相差検出手段と、
    上記第2の高調波成分除去手段により高調波成分が除去された電圧の信号波形に基づき、上記電圧検出手段で電圧を検出した電圧線路に発生している周波数を算出する周波数算出手段と、
    上記位相差検出手段により検出された位相差と、上記周波数算出手段で算出された周波数に基づき、上記被測定電線路に流れている漏洩電流の位相角度を算出する位相角度算出手段と、
    上記第1の高調波成分除去手段により高調波成分が除去された電圧の実効値を算出する実効値算出手段と、
    上記実効値算出手段で算出された実効値と、上記位相角度算出手段により算出された上記被測定電線路に流れている漏洩電流の位相角度に基づき、上記被測定電線路に流れている漏洩電流に含まれている対地絶縁抵抗に起因する漏洩電流成分を算出する対地絶縁抵抗漏洩電流成分算出手段と、
    上記対地絶縁抵抗漏洩電流成分算出手段で算出された上記被測定電線路に流れている漏洩電流に含まれている対地絶縁抵抗に起因する漏洩電流成分が、任意の値を超えたかどうかを判断する判断手段とを有していることを特徴とする漏洩電流検出システム。
  2. 上記電源供給端子から上記負荷回路へ供給される電源を遮断する遮断部を備え、
    上記判断手段は、上記対地絶縁抵抗漏洩電流成分算出手段で算出された上記被測定電線路に流れている漏洩電流に含まれている対地絶縁抵抗に起因する漏洩電流成分が、任意の値を超えたと判断した場合には、上記電源供給端子から上記負荷回路へ供給される電源を遮断するように上記遮断部を制御することを特徴とする請求項1記載の漏洩電流検出システム。
  3. 上記接続判断装置は、上記プラグが上記電源部に対して、適切な極性で接続されていないと判断した場合には、上記電源供給端子から上記負荷回路へ供給される電源を遮断するように上記遮断部を制御することを特徴とする請求項2記載の漏洩電流検出システム。
  4. 所定の大きさで音を出力する音出力部を備え、
    上記判断手段は、上記対地絶縁抵抗漏洩電流成分算出手段で算出された上記被測定電線路に流れている漏洩電流に含まれている対地絶縁抵抗に起因する漏洩電流成分が、任意の値を超えたと判断した場合には、音を出力するように上記音出力部を制御することを特徴とする請求項1記載の漏洩電流検出システム。
  5. 上記接続判断装置は、上記プラグが上記電源部に対して、適切な極性で接続されていないと判断した場合には、音を出力するように上記音出力部を制御することを特徴とする請求項4記載の漏洩電流検出システム。
  6. 情報を表示する表示部を備え、
    上記判断手段は、上記対地絶縁抵抗漏洩電流成分算出手段で算出された上記被測定電線路に流れている漏洩電流に含まれている対地絶縁抵抗に起因する漏洩電流成分が、任意の値を超えたと判断した場合には、所定の情報を表示するように上記表示部することを特徴とする請求項1記載の漏洩電流検出システム。
  7. 外部機器と通信を行う通信部を備え、
    上記判断手段は、上記対地絶縁抵抗漏洩電流成分算出手段で算出された上記被測定電線路に流れている漏洩電流に含まれている対地絶縁抵抗に起因する漏洩電流成分が、任意の値を超えたと判断した場合には、上記通信部に所定の信号を送信することを特徴とする請求項1記載の漏洩電流検出システム。
  8. 上記任意の値を設定する設定手段を備えることを特徴とする請求項1記載の漏洩電流検出システム。
  9. 上記接続判断装置は、上記プラグが上記電源部に対して、適切な極性で接続されていないと判断した場合には、適切な極性となるように極性を反転させることを特徴とする請求項1記載の漏洩電流検出システム。
  10. 上記対地絶縁抵抗漏洩電流成分算出手段により算出された上記漏洩電流成分を記録する記録手段を備えることを特徴とする請求項1記載の漏洩電流検出システム。
  11. 上記漏洩電流検出手段は、接地線路を含む被測定電線路をクランプし、上記被測定電線路に流れている漏洩電流を検出することを特徴とする請求項1記載の漏洩電流検出システム。
  12. 少なくとも一の接地線を含み、一方端側が電源部に接続されるプラグにより形成され、他方端側が上記接地線と電気的に接続されている導電材料で周囲が覆われている負荷回路に対して電源を供給する電源供給端子により形成されている被測定電線路に発生している漏洩電流を検出する漏洩電流検出方法において、
    上記被測定電線路に流れている漏洩電流を検出する漏洩電流検出工程と、
    上記漏洩電流検出工程により検出された漏洩電流を電圧に変換する変換工程と、
    上記変換工程により変換された電圧を増幅する増幅工程と、
    上記増幅工程で増幅された電圧に含まれている高調波成分を除去する第1の高調波成分除去工程と、
    上記被測定電線路に発生している電圧を検出する電圧検出工程と、
    上記電圧検出工程で検出された電圧に含まれている高調波成分を除去する第2の高調波成分除去工程と、
    上記第1の高調波成分除去工程により高調波成分が除去された電圧の信号波形と、上記第2の高調波成分除去工程により高調波成分が除去された電圧の信号波形から位相差を検出する位相差検出工程と、
    上記第2の高調波成分除去工程により高調波成分が除去された電圧の信号波形に基づき、上記電圧検出工程で電圧を検出した電圧線路に発生している周波数を算出する周波数算出工程と、
    上記位相差検出工程により検出された位相差と、上記周波数算出工程で算出された周波数に基づき、上記被測定電線路に流れている漏洩電流の位相角度を算出する位相角度算出工程と、
    上記第1の高調波成分除去工程により高調波成分が除去された電圧の実効値を算出する実効値算出工程と、
    上記実効値算出工程で算出された実効値と、上記位相角度算出工程により算出された上記被測定電線路に流れている漏洩電流の位相角度に基づき、上記被測定電線路に流れている漏洩電流に含まれている対地絶縁抵抗に起因する漏洩電流成分を算出する対地絶縁抵抗漏洩電流成分算出工程と、
    上記対地絶縁抵抗漏洩電流成分算出工程で算出された上記被測定電線路に流れている漏洩電流に含まれている対地絶縁抵抗に起因する漏洩電流成分が、任意の値を超えたかどうかを判断する判断工程とを備えることを特徴とする漏洩電流検出方法。
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