JP2002311061A - 電力用処理装置 - Google Patents

電力用処理装置

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JP2002311061A
JP2002311061A JP2001114725A JP2001114725A JP2002311061A JP 2002311061 A JP2002311061 A JP 2002311061A JP 2001114725 A JP2001114725 A JP 2001114725A JP 2001114725 A JP2001114725 A JP 2001114725A JP 2002311061 A JP2002311061 A JP 2002311061A
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electric power
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JP2001114725A
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Takanori Tsunoda
孝典 角田
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型,軽量かつ安価で大電流検出時の鉄心飽
和現象のない構成により、電力系統の母線や電力機器の
電線等の導体を通流する交流の電流,電圧を検出してそ
の交流の状態監視又は電力系統,電力機器の保護計測を
精度よく行う。 【解決手段】 導体1が貫通した空心コイルからなる電
流センサ14と、導体1と基準電位点との間に分圧用の
コンデンサ15,抵抗16を直列に接続して形成された
電圧センサ17と、センサ14の出力信号から電流の微
分信号を抽出し、センサ17の出力信号から電圧の微分
信号を抽出する手段と、両微分信号を電流,電圧の検出
信号とし、両微分信号に基づいて状態監視又は保護計測
を行う手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統や電力機
器の電源監視又は保護計測に用いられる電力用処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電力用処理装置の1例で
ある小電力形保護計測装置は、図5に示す変成器入力に
形成される。
【0003】この変成器入力の保護計測装置は、主回路
に、電力系統の母線やGIS等の電気機器の電線等の導
体1が貫通した環状鉄心入りの計器用変流器(CT)か
らなる電流センサ2を有するとともに、導体1と基準電
位点としての接地点との間に1次巻線を設けた計器用変
圧器(PT)からなる電圧センサ3を有する。
【0004】そして、導体1を60Hz又は50Hzの商用
交流が通流する場合、電流センサ2はその電流を検出
し、検出電流波形の定常時5A又は1Aのアナログの電
流検出信号aiを出力し、電圧センサ3は導体1の電圧
を検出し、2次巻線から検出電圧波形の定常時110V
のアナログの電圧検出信号avを検出する。
【0005】これらの検出信号ai、avは、コンピュ
ータ構成の本体装置(保護・計測ユニット)4に設けら
れた補助変流器(AuxCT)5,補助変圧器(Aux
PT)6を通り、高周波数のデジタル処理の折返し雑音
を防止するローパスフィルタ(LPF)7,8を介して
信号選択用のマルチプレクサ9に供給される。
【0006】このマルチプレクサ9は、商用交流の基本
波周波数の適当な逓信周波数のタイミングクロックによ
り動作し、検出信号ai,avを交互に選択してA/D
変換器10に出力する。
【0007】そして、A/D変換器10は前記タイミン
グ信号に基づき、検出信号ai,avそれぞれを、例え
ば商用交流の1サイクル当たりN個のデジタルデータd
i,dvにA/D変換してCPU11に送る。
【0008】このCPU11は、計測部12の計測処理
プログラムに基づき、データdi,dvのフーリエ演算
の波形解析を実行し、導体1を通流する商用交流の基本
波の電流,電圧又は、基本波の電圧,電流及び高調波の
電流,電圧を波形分離して抽出し、抽出した電流,電圧
の振幅,位相の変化から、地絡,短絡の系統事故等の有
無を監視して検出し、電力系統,電気機器の保護計測を
行う。
【0009】そして、系統事故等が発生し、導体1を通
流する商用交流の電流,電圧が異常になると、CPU1
1の制御により、保護部13から変電所やGIS等の電
力機器の遮断器(CB)にトリップ指令を出力し、この
遮断器を開放して電力系統,電力機器を保護する。
【0010】同時に、計測部12から伝送装置(図示せ
ず)を介して有人の中央監視所等に遮断器の開放通知等
を送り、保護動作の発生を報知する。
【0011】なお、導体1を通流する交流の状態監視の
みを行う場合は、CPU11により系統事故等の異常の
有無を検出して導体1を通流する交流の状態を監視し、
監視結果等を前記の中央監視所等に送る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のこの種の電
力用処理装置の場合、電流センサ2,電圧センサ3が、
いわゆる鉄心入りの大型,大重量で高価なCT,PTそ
れぞれからなる。
【0013】しかも、センサ2,3の検出信号ai,a
vは、CT,PTの規格上、5A又は1A(定常時)の
電流信号,110V(定常時)の電圧信号であり、導体
1を通流する電流,電圧の情報を本体装置4に送る信号
としては、いずれも必要以上に大電流,大電圧の信号で
あり、補助変流器5,補助変圧器6を用いて後段の信号
処理に適合するように信号レベルを調整する必要があ
る。
【0014】さらに、電流センサ2については、導体1
を通流する電流が定常時の数十倍もの事故電流領域の大
電流のときにも、鉄心の飽和現象が発生しないように、
鉄心を十分に大きくして前記の飽和現象を極力抑制する
必要もある。
【0015】そのため、従来装置においては、小型化,
軽量化及びコストダウンを図ることができない問題点が
ある。
【0016】本発明は、小型,軽量,安価で大電流検出
時の鉄心飽和現象を発生することなく、導体を通流する
交流の電流,電圧の検出に基づき、前記交流の状態監視
又は電力系統,電力機器の保護計測が行えるようにする
ことを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明の電力用処理装置は、請求項1の場合、電
力系統の母線,電力機器の電線等の導体が貫通した空心
コイルからなる電流センサと、導体と基準電位点との間
に分圧用のコンデンサ,抵抗を直列に接続して形成され
た電圧センサと、電流センサの出力信号から導体を通流
する電流の微分信号を抽出し、電圧センサの出力信号か
ら導体の電圧の微分信号を抽出する手段と、両微分信号
を導体の電流,電圧の検出信号とし、両微分信号に基づ
いて導体を通流する交流の状態監視又は電力系統,電力
機器の保護計測を行う手段とを備える。
【0018】この場合、電力センサは空心コイルからな
り、電圧センサは分圧用のコンデンサ,抵抗の直列回路
からなり、いずれも従来のCT,PTのような鉄心入り
の大型,大重量の構成でなく、小型,軽量で安価であ
り、出力信号が信号処理に適したレベルであり、補助変
流器や補助変圧器を用した信号レベルの調整も不要であ
る。
【0019】しかも、電流センサに鉄心のない空心コイ
ルを用いるため、導体を通流する電流が大電流になる事
故電流領域においても、従来の鉄心の飽和現象が生じる
こともない。
【0020】そして、電流センサが電流の微分信号を出
力し、電圧センサが電圧の微分信号を出力するため、両
センサにより、導体を通流する交流の電流,電圧が、共
に、本来の検出振幅のω倍(ωは電流,電圧の角周波
数)の振幅、かつ、等しく90°移相した微分波形で検
出される。
【0021】そのため、両微分信号を、導体を通流する
交流の電流,電圧の検出信号として扱い、両微分信号の
振幅,位相の変化から前記交流の短絡,地絡の系統事故
等の有無を検出し、前記交流の状態監視又は電力系統,
電力機器の保護計測を行うことができる。
【0022】したがって、従来のCT,PTを電流セン
サ,電圧センサとする場合に比して極めて小型,軽量か
つ安価な構成で、鉄心の飽和現象の問題を生じることも
なく、導体を通流する交流についての状態監視又は電力
系統,電力機器の保護計測が精度よく行える。
【0023】つぎに、請求項2の場合は、両センサの出
力信号から抽出された導体の電流,電圧の微分信号に、
導体を通流する交流の周波数変動に基づく振幅変動の補
正を施し、補正後の両微分信号を、前記の電流,電圧の
検出信号として、導体を通流する交流の状態監視又は電
力系統,電力機器の保護計測を行う。
【0024】この場合、導体を通流する交流の周波数が
何らかの原因で変動し、この変動に伴って導体の電流,
電圧の微分信号の振幅が変動しても、この振幅変動が補
正され、補正後の両微分信号の振幅,位相に基づき、請
求項1の場合より一層精度よく、導体を通流する交流の
状態監視又は前記の保護計測が行われる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の1形態につき、図
1〜図3を参照して説明する。この形態にあっては、図
1に示すように、従来のCTの電流センサ2の代わりに
空心コイルの電流センサ14が用いられ、このセンサ1
4を導体1が貫通する。
【0026】そして、センサ14の空心コイルは、一次
導体貫通タイプのロゴスキーCTを形成し、その出力
は、導体1を通流する商用交流の60Hz又は50Hzの基
本波電流(一次電流)のアナログの微分信号Aiにな
る。
【0027】このとき、ロゴスキーCTは、鉄心がな
く、軽量,小型かつ安価であり、しかも、導体1を事故
電流のような定常電流の数十倍もの大電流が通流して
も、磁気飽和が発生せず、その上、二次回路の開放によ
る異常な高電圧が発生しない。
【0028】また、電流センサ14の空心コイルの周波
数特性は、例えば図2の実線に示すようになり、導体1
を通流する商用交流の60Hz又は50Hzの角周波数ω0
(=2πf0,f0は基本波周波数)の領域を含だ広い周
波数範囲において、出力信号(微分信号Ai)のレベル
(振幅)が線形変化する。
【0029】したがって、電流センサ14は従来の電流
センサ2より軽量,小型かつ安価に形成され、大電流に
対しても磁気飽和することなく、導体1を通流する商用
交流の電流を検出してその微分信号Aiを出力する。
【0030】つぎに、従来のPTの電圧センサ3は設け
られず、導体1と基準電位点である接地点との間に、分
圧用のコンデンサ15,抵抗16を直列接続した電圧セ
ンサ17が設けられる。
【0031】このとき、コンデンサ15の容量をC,抵
抗16の抵抗値をRとすると、抵抗16は、前記の角周
波数ω0において、(1/ω0・c)≫Rの低抵抗値のシ
ャント抵抗を形成し、導体1の商用交流の電圧がコンデ
ンサ15,抵抗16により微分され、それらの接続点か
ら、前記の商用交流の電圧の微分信号Avを出力する。
【0032】そして、コンデンサ15,抵抗16のCR
分圧回路の周波数特性は、例えば図3の実線に示すよう
になり、空心コイルの周波数特性と同様、導体1を通流
する商用交流の角周波数ω0 の領域を含む広い周波数範
囲において、出力信号(微分信号Av)のレベルが線形
変化する。
【0033】したがって、電圧センサ17は、コンデン
サ15,抵抗16の微分回路により、従来のPTを用い
た電圧センサ3より軽量,小型かつ安価に形成され、電
流センサ14の電流の微分信号Aiと同様の商用交流の
電圧の微分信号Avを出力する。
【0034】そして、両センサ14,17の出力信号
は、従来のCT,PTのセンサ2,3の出力信号のよう
な大きな電流,電圧の信号でなく、導体1を通流する商
用交流の電流,電圧の情報信号として適当なレベル,例
えば数mV〜数Vの電圧信号である。
【0035】そのため、両センサ14,17の出力信号
は、従来装置の補助変流器5,補助変圧器6のような補
助変成器を介することなく、従来の本体装置4のローパ
スフィルタ7,8に対応するコンピュータ構成の本体装
置18のローパスフィルタ19,20に直接供給され、
デジタル処理の折返し雑音が除去される。
【0036】さらに、ローパスフィルタ19,20を通
った両センサ14,17の出力信号は、従来のマルチプ
レクサ9に対応するマルチプレクサ21に供給され、こ
のマルチプレクサ21は、PLL発振器等により形成さ
れた商用交流の基本波周波数(60Hz又は50Hz)の逓
信周波数のタイミング信号に基づき、センサ14,17
の出力信号を交互に選択してA/D変換器22に送る。
【0037】そして、A/D変換器22により、センサ
14,17の出力信号それぞれを、商用交流の1サイク
ル当りN個のデジタルデータDi,Dvに変換する。
【0038】さらに、CPU23が計測部24の計測プ
ログラムに基づき、センサ14,17の出力信号から微
分信号Ai,Avを抽出する手段を形成し、従来装置の
CPU11と同様、データDi,Dvのフーリエ演算の
波形解析を行ってデータDi,Dvに含まれた微分信号
Ai,Avをデジタル的に波形分離して抽出する。
【0039】このとき、導体1を通流する商用交流の基
本波の電圧をV,電流をIとし、それらの角周波数をω
とすると、電圧VはV=Vm・sinω・t,電流Iは
I=Im・sin(ωt+α),(Vm,Imは最大振
幅,αは電圧Vに対する電流Iの位相差)であり、抽出
された微分信号Ai,AvはAi=dI/dt=Im・
ω・cos(ωt+2),Av=dV/dt=Vm・ω
・cosωtになる。
【0040】そして、抽出された微分信号Ai,Avは
元の電流I,電圧Vに対して、振幅Vm,Imをω倍し
て共に90°移相した信号であり、振幅は元のω倍にな
るが、位相は変わらず、換言すれば、電圧I,Vが共に
微分されてω倍の振幅で検出される。
【0041】そのため、CPU23は抽出された微分信
号Ai,Avを電流I,電圧Vの検出信号とし、両微分
信号Ai,Avに基づいて商用交流の状態監視又は保護
計測を行う手段を形成する。
【0042】具体的には、CPU23が前記の計測プロ
グラムに基づき、抽出された微分信号Ai,Avを元の
電流I,電圧Vの検出信号とみなし、それらの振幅Im
・ω,Vm・ω及び位相ωの変化から、導体1を通流す
る商用交流の短絡,地絡の系統事故等の有無を監視,検
出し、商用交流の状態監視を行う。
【0043】このとき、微分信号Ai,Avの振幅,位
相をそのまま監視してもよいが、導体1を通流する商用
交流の周波数が何らかの原因で変動すると、微分信号A
i,AvのIm・ω,Vm・ωの振幅がその周波数変動
の影響を受けて変動し、誤検出を生じるおそれがあるた
め、この形態にあっては、図示省略した補助の電圧セン
サ等により導体1を通流する商用交流の電圧Vを計測
し、その周波数が60Hz又は50Hzの本来の基本波周波
数f0 からΔf変動すると、抽出した微分信号Ai,A
vの振幅を、f0/(f0+Δf)倍して補正する。
【0044】そして、CPU23は補正後の微分信号A
i,Avの振幅,位相の変化に基づき、商用交流の周波
数変動に伴う誤検出を防止して精度よく、商用交流の状
態監視を行う。
【0045】さらに、保護計測を行うこの形態にあって
は、導体1を通流する商用交流の系統事故等が発生する
と、CPU23は、前記の状態監視に基づき、従来装置
のCPU11と同様、保護部25から変圧所やGIS等
の電力機器の遮断器にトリップ指令を出力し、電力系統
や電力機器を保護し、同時に、計測部24から伝送装置
(図示せず)を介して有人の中央監視所等に通断器の開
放通知等を送り、保護動作の発生を報知する。
【0046】したがって、この形態の場合、電流センサ
14,電圧センサ15が、鉄心のない空心コイル,CR
分圧回路により、小型,軽量かつ安価に形成され、しか
も、電流センサ14に大電流検出による飽和現象が発生
することもない。
【0047】そして、両センサ14,15が導体1を通
流する商用交流の電流,電圧を、同一波形次元の微分信
号Ai,Avで検出し、両微分信号Ai,Avを商用交
流の電流,電圧の検出信号として、電力系統,電力機器
の保護計測を精度よく行うため、従来の補助変流器5,
補助変圧器6等を設ける必要がない。
【0048】そのため、主回路側が従来装置より著しく
小型,軽量かつ安価になり、小型化,軽量化及びコスト
ダウンを図った構成により、極めて精度よく、電力系
統,電力機器の保護計測を行うことができる。
【0049】なお、導体1を通流する商用交流の状態監
視のみを行う場合は、本体装置18の保護部25を省
き、計測部24から有人の中央監視所等に監視結果の情
報及び系統事故等が発生したときの通報等を行えばよ
い。
【0050】また、前記形態では基準電位点を接地点と
したが、基準電位点は接地点に限られるものではない。
【0051】さらに、導体1を通流する交流は商用交流
に限られるものでなく、いわゆる自家発電交流等であっ
てもよい。
【0052】そして、例えば3相交流の状態監視又は保
護計測を行う場合は、相毎に図1の構成のものを設けれ
ばよい。
【0053】ところで、従来の電流センサ2,電圧セン
サ3の不都合を解消するため、図4に示すように構成す
ることも考えられる。
【0054】図4の場合、導体1を通流する商用交流の
電流検出に、電流センサ14と同様の空心コイルからな
る電流センサ26が使用され、このセンサ26により導
体1を通流する商用交流の電流が微分検出される。
【0055】一方、導体1を通流する商用交流の電圧
は、導体1と接地点との間に分圧用の2個のコンデンサ
27,28を直列接続して形成された電圧センサ29に
より、いわゆるコンデンサ分圧方式で分圧して検出され
る。
【0056】そして、センサ26,29はCT,PTの
ような鉄心がなく、小型,軽量であり、しかも、電流セ
ンサ26は大電流検出時の飽和現象が発生しないため、
従来の電流センサ2,電圧センサ3の不都合は解消され
る。
【0057】しかし、電流センサ26の出力信号が電流
の微分信号になるのに対して、電圧センサ29の出力信
号が電圧の検出信号そのものになり、異なる波形次元の
信号になることから、電流センサ26は入力部30の積
分器31により積分され、電圧の検出信号と同じ次元の
電流の検出信号に変換される。
【0058】さらに、この電流の検出信号及びセンサ2
9の電圧の検出信号を、電流センサ2,電圧センサ3の
出力信号と同様の電流信号,電圧信号にして本体装置4
に供給するため、積分器31を介した電流センサ26の
出力信号は入力部30の増幅器32により電力増幅さ
れ、電圧センサ29の出力信号は入力部33の増幅器3
4により電力増幅される。そして、本体装置4により、
従来と同様にして状態監視又は保護計測が行われる。
【0059】したがって、この図4の構成の場合、電流
センサ26,電圧センサ29の小型化及び軽量化は図ら
れるが、電力増幅を行う入力部30,33が必要にな
り、しかも、本体装置4に補助変流器5,補助変圧器6
を設ける必要があり、図1の構成の場合のように著しく
小型,軽量にして十分なコストダウンを図ることはでき
ない。
【0060】そして、本発明は、種々の電力系統や電力
機器の電流状態の監視又は保護計測に適用することがで
きる。
【0061】
【発明の効果】本発明は、以下に記載する効果を奏す
る。電力センサ14が空心コイルからなり、電圧センサ
17が分圧用のコンデンサ15,抵抗16の直列回路か
らなり、いずれも従来のCT,PTのような鉄心入りの
大型,大重量の構成でなく、小型,軽量で安価であり、
しかも、両センサ14,17の出力信号は信号処理に適
したレベルであり、補助変流器や補助変圧器を用した信
号レベルの調整も不要である。
【0062】さらに、電流センサ14に鉄心のない空心
コイルを用いたため、事故電流領域の大電流検出時にお
いても、従来の鉄心飽和現象が生じることもない。
【0063】そして、センサ14,17により、導体1
を通流する交流の電流,電圧を、共に微分信号で検出し
たため、両微分信号を、導体1を通流する交流の電流,
電圧の検出信号として扱い、両微分信号の振幅,位相の
変化から前記交流の短絡,地絡の事故等の有無を検出
し、前記交流の状態監視又は電力系統,電力機器の保護
計測を行うことができる。
【0064】したがって、従来のCT,PTを電流セン
サ,電圧センサとする場合に比して極めて小型,軽量か
つ安価な構成で、鉄心飽和現象の問題を生じることもな
く、前記交流の状態監視又は電力系統,電力機器の保護
計測を精度よく行うことができる。
【0065】つぎに、請求項2の場合は、導体を通流す
る交流の周波数が何らかの原因で変動し、この変動に伴
って導体の電流,電圧の微分信号の振幅が変動しても、
この振幅変動が補正され、補正後の両微分信号の振幅,
位相に基づき、請求項1の場合より一層精度よく、前記
交流の状態監視又は電力系統,電力機器の保護計測を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の1形態のブロック結線図であ
る。
【図2】図1の電流センサを形成する空心コイルの周波
数特性図である。
【図3】図1の電圧センサを形成するCR分圧回路の周
波数特性図である。
【図4】空心コイルの電流センサとコンデンサ分圧方式
の電圧センサとを用いた装置のブロック結線図である。
【図5】従来装置のブロック結線図である。
【符号の説明】
1 導体 2,14,26 電流センサ 3,17,29 電圧センサ 4,18 本体装置 15,16 分圧用のコンデンサ,抵抗

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統の母線,電力機器の電線等の導
    体を通流する交流の電流,電圧の検出に基づき、前記交
    流の状態監視又は前記電力系統,前記電力機器の保護計
    測を行う電力用処理装置において、 前記導体が貫通した空心コイルからなる電流センサと、 前記導体と基準電位点との間に分圧用のコンデンサ,抵
    抗を直列に接続して形成された電圧センサと、 前記電流センサの出力信号から前記電流の微分信号を抽
    出し、前記電圧センサの出力信号から前記電圧の微分信
    号を抽出する手段と、 前記両微分信号を前記電流,前記電圧の検出信号とし、
    前記両微分信号に基づいて前記状態監視又は前記保護計
    測を行う手段とを備えた電力用処理装置。
  2. 【請求項2】 両センサの出力信号から抽出された電
    流,電圧の微分信号に、導体を通流する交流の周波数変
    動に基づく振幅変動の補正を施し、 補正後の前記両微分信号を、前記交流の電流,電圧の検
    出信号として、前記交流の状態監視又は電力系統,電力
    機器の保護計測を行うようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の電力用処理装置。
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