JP3648514B2 - 測量機の合焦調節装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の技術分野】
本発明は、基準位置を含む同一水平面内の位置を視準するオートレベル等の測量機に搭載される合焦調節装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】
オートレベルは、基本的に、視準望遠鏡と、水平補償光学系とからなる。視準望遠鏡を略水平にセットして基準位置を視準すると、視準望遠鏡の光軸が完全に水平面内に位置していなくても、水平補償光学系により視準線が水平になる。視準望遠鏡を光軸に直交する鉛直軸を中心に回動させ、別の視準点を視準すると、その視準点は、基準位置を含む水平面内に位置している。
【0003】
このようなオートレベルでは、測量用標尺等の視準物体の距離に拘わらず明確な物体像を観察するため、焦点調節レンズが備えられている。すなわち、視準望遠鏡は、物体側から順に、対物レンズ、焦点調節レンズ及び接眼レンズからなり、この焦点調節レンズは、物体距離に応じて該物体像をレチクル上に結像させるべく位置調節され、レチクル上の像が接眼レンズを介して観察される。
【0004】
ところで、視準望遠鏡による物体距離範囲を例えば0.2m〜∞とし、焦点調節レンズを凹レンズとすると、焦点調節レンズの移動距離は30mm前後となる。焦点調節レンズは、通常回転ノブの回転操作によって駆動されるが、回転ノブの回転角に対して物体像の移動量(つまり焦点調節レンズの移動量)を小さく設定すると、回転角に比してレチクル上の像の滞留時間が長い代わりにレンズの移動に時間がかかる。逆に回転ノブの回転角に比して物体像の移動量を大きくすると、回転角に比してレチクル上の像の滞留時間が短くなり、ときには物体像がレチクルを過ぎてしまうため、再調整のための時間を要する。また物体が遠距離にあるときには、回転ノブを僅かに回転させるだけで、焦点調節が可能であるのに、物体が比較的近距離にあるときには、回転ノブを回転させてもなかなか物体像がレチクル上に移動しないという現象が生じる。さらに、視準物体が前ピンなのか後ピンなのかの判断ができないため、合焦方向と逆方向に回転ノブを回転させてしまうこともある。
【0005】
そこで、合焦調整(ピント調整)を自動で行なうオートレベルが考えられるが、その場合、合焦調整を必要に応じて手動または自動で行なうことができしかも手動と自動の切換えを簡単かつ確実に行なうことができる構造が望ましい。
【0006】
【発明の目的】
本発明は、オートレベル等の測量機に関する上記問題意識に基づき、合焦調整を手動でも自動でも行なうことができるとともに、この手動調整と自動調整の切換えを簡単かつ確実に行なうことが可能な測量機の合焦調節装置を提供することを目的とする。
本発明はさらに、手動調整と自動調整の切換え時に、視準用望遠鏡が意に反して回転して視準中の物体が視野から外れる等の不具合を回避できる構造の測量機の合焦調節装置を提供することを目的とする。
【0007】
【発明の概要】
上記目的を達成するための本発明は、物体側から順に、視準対物レンズと;焦点調節レンズと;レチクルと;を備え、この焦点調節レンズは、視準物体距離に応じて該物体像を上記レチクル上に結像させるべく位置調節可能である測量機の合焦調節装置において、上記焦点調節レンズを光軸方向に駆動するための駆動力を供給するモータと;上記レチクル上の物体像の合焦状態を検出しその出力に基づき該モータの回転を制御する合焦制御手段と;上記焦点調節レンズとモータとの間に介在され、このモータの回転を受けたとき回転し上記焦点調節レンズを光軸方向に駆動する回転軸部材と;この回転軸部材の軸と一致する軸を備え、軸方向に移動可能な略筒状の合焦調整ノブと;この合焦調整ノブを軸方向の一方に移動させたとき、上記合焦調整ノブと回転軸部材との連係を断ち、上記モータと回転軸部材とを連係させて、上記合焦制御手段による焦点調節レンズの駆動制御を可能とする自動調整用クラッチと;上記合焦調整ノブを軸方向の他方に移動させたとき、上記モータと回転軸部材との連係を断ち、該合焦調整ノブと上記回転軸部材とを連係させて、この合焦調整ノブによる手動調整を可能とする手動調整用クラッチと;上記合焦調整ノブを、その軸回りの回転を規制しつつ、その軸方向に直線移動させる合焦調整ノブ移動手段と;を備えたことを特徴としている。
【0008】
この構成によれば、自動による合焦調整と手動による合焦調整を択一的に行なうことができ、しかも両調整状態の切換えを、合焦調整ノブの軸方向移動によって簡単かつ確実に行なうことができる。さらに、合焦調整ノブを軸方向に移動させる合焦調整ノブ移動手段を備えているので、手動調整状態と自動調整状態の切換え時に、視準中の物体が意に反して視野から外れたり、折角合わせた物体に対するピントがずれたりする不具合を回避することができる。
【0009】
上記合焦調整ノブ移動手段は、合焦調整ノブに対する相対回転を可能にかつ軸方向移動を規制された筒状の回転切換部材と、この回転切換部材の回転を合焦調整ノブの軸方向移動に変換する直進運動変換機構とを備えているのが実際的である。
【0010】
さらに、上記直進運動変換機構は、測量機本体に固定された固定部材に設けた、合焦調整ノブの軸方向に延びる直進案内溝;回転切換部材に固定された移動部材に設けた、該軸方向に対して傾斜するリード溝;及び、合焦調整ノブと軸方向に一体に移動可能で、上記直進案内溝とリード溝にともに嵌まる被案内部材;を備えているのが実際的である。
【0011】
合焦調整ノブの外周部には軸方向と直交する周方向溝が備えられ、該合焦調整ノブの外周には筒状部材が相対回転可能に嵌合しており、上記被案内部材は、この筒状部材にねじ部を螺入させかつ該筒状部材の内径側に突出する先端部を上記周方向溝に摺動可能に嵌合させた直進キーねじであるのが好ましい。
【0012】
また合焦調整ノブ及び回転軸部材の軸方向が、視準対物レンズと焦点調節レンズとを備えた視準光学系の光軸と略直交していれば、合焦調整ノブを測量機の長手方向の略中央部に配置することにより重心を測量機の略中心に位置させることが可能となる。これにより、合焦調整ノブの操作時に、測量機の重心から外れた部分に操作力が作用することが少なくなるため、測量機を水平に支持しやすくなる。さらに、焦点調節レンズが該視準光学系の光軸と略平行に設けたラックを備え、回転軸部材がこのラックと噛み合うピニオンを備えていれば、合焦調整ノブの回転力を焦点調節レンズに伝える機構を簡単な構成によって実現できるとともに、操作性を向上させることができる
さらに、自動調整用クラッチと手動調整用クラッチのうちの少なくとも一方が摩擦クラッチからなると、クラッチが完全に接合されるまでのタイムラグを極めて小さくすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下図示実施形態について本発明を説明する。図10、図11は本発明を適用したオートレベル(測量機)の実施形態を示し、図8はこのオートレベル内の光学系とオートフォーカス制御系を概略的に示す。このオートレベル10はTTL方式のAF系を組み込んだもので、その視準用望遠鏡は、図8の左方に位置する測量用標尺(物体)B側から順に、正の視準対物レンズ11、負の焦点調節レンズ12、周知の水平補償光学系13、分岐光学素子(ハーフミラー)18、レチクル板14、及び正の接眼レンズ15を有している。これらの構成要素を有する本視準用望遠鏡は、倍率が例えば24倍に設定され、回転テーブル17上に固定した鏡筒部材19に支持されている(図10、図11)。回転テーブル17は、鉛直にセットされるべき鉛直軸17Xを中心に回動可能に構成されていて、同一水平面内の任意の距離にある物体を視準することができる。対物レンズ11と焦点調節レンズ12を備えた視準光学系の光軸Oは、鉛直軸17Xと直交する。
【0014】
オートレベル10はまた、焦点調節レンズ12を光軸O方向に移動させる案内部材22と、この案内部材22に設けた光軸Oと平行なラック22aと、このラック22aに噛み合うピニオン部25a(図1、図2)を有する回転軸部材25とを有している。この回転軸部材25を自動または手動で回転させることにより、焦点調節レンズ12を光軸O方向に駆動して測量用標尺Bの合焦状態の調整(合焦調整)を行なうことができる。
【0015】
さらにオートレベル10は、回転軸部材25を回転させるためのレンズ駆動モータ42と、この駆動モータ42の回転を該回転軸部材25に伝えるための減速機構41と、この減速機構41の特定のギヤの回転数に基づき焦点調節レンズ12の位置情報を、所定ビットのパルス信号として出力するエンコーダ40とを有している。
【0016】
分岐光学素子18は、対物レンズ11からレチクル板14に至る光路を分岐させるもので、この結果形成された分岐光学系中には、レチクル板14の共役面14Cが設けられている。この共役面14Cにおける合焦状態は、焦点検出センサ部21で受光された受光信号に基づき、AF制御部49の合焦状態検出部48が検出する。
【0017】
上記焦点検出センサ部21は、共役面14Cの近傍に置いたラインセンサで受光した受光信号を合焦状態検出部48に出力するもので、具体的構成は種々知られている。図9は、その一例の原理を示すもので、共役面14Cの後方に、集光レンズ21a、一対のセパレータレンズ21b、及び、各セパレータレンズ21bの後方にそれぞれ位置するCCD等の一対のラインセンサ21cが配置されている。このラインセンサ21cは、地表に垂直に立てた測量用標尺(スタッフ)Bを視準するとき、該測量用標尺Bと直交する位置関係で設けるのが良い。これによれば、測量用標尺Bとラインセンサ21cの方向が一致することがないので、確実にAF機能を得ることができる。
【0018】
この一対のラインセンサ21cに対する物体像の入射位置は、測量用標尺Bの像が共役面14C上に正確に結像しているとき(合焦)、共役面14Cより前方に結像しているとき(前ピン)、及び共役面14Cより後方に結像しているとき(後ピン)とでそれぞれ異なり、かつ、合焦位置からのずれ量も、一対のラインセンサ21c上への物体像の結像位置によって判断できる。すなわち、一対のラインセンサ21cの出力を受けた合焦状態検出部48は、この出力をプリアンプ(図示せず)で増幅した後、演算回路(図示せず)で演算することにより、合焦、非合焦、前ピン、後ピン、デフォーカス量を検出し、その検出データをCPU47に出力する。
【0019】
AF制御部49は、上記CPU47と合焦状態検出部48の他に、モータドライバ45とエンコーダパルス検出部46とRAM50とを備えている。
【0020】
CPU47は、合焦状態検出部48から受けたデフォーカス量のデータに基づき、共役面14C上の物体像のピントを合わせる方向に焦点調節レンズ12を駆動するべく、モータドライバ45を介してレンズ駆動モータ42に駆動信号を出力する。このレンズ駆動モータ42の回転は、減速機構41、回転軸部材25、ラック22aを介して案内部材22に伝達されるとともに、エンコーダ40を介してパルスデータとしてエンコーダパルス検出部46に出力される。このエンコーダパルス検出部46はこのパルスデータに基づき、焦点調節レンズ12の位置を、焦点調節レンズ12により視準物体Bをレチクル14上に結像させたときの物体距離を示す信号として、CPU47にフィードバックする。
【0021】
次に、本発明の特徴である、合焦調整を自動または手動に切換えることが可能な合焦調節装置について説明する。
【0022】
この合焦調節装置は、上記減速機構41を有している。この減速機構41は、図7に示すように、オートレベル10本体の所定位置に固定された支持プレート26aと26bの間に、軸24、72、70、67、65、61、59によりそれぞれ回転可能に支持された伝達ギヤ28、ギヤ73、71、69、66、62、60を有している。支持プレート26aには、その回転軸に固定したピニオン57を支持プレート26b側に突出させた状態で上記レンズ駆動モータ42が固定されている(図5参照)。このピニオン57はギヤ60の大径歯面60aに噛み合い、この大径歯面60aは、ギヤ62と同軸に軸61によって支持された回転検出ギヤ63に噛み合い、この回転検出ギヤ63を介してエンコーダ40にレンズ駆動モータ42の回転を伝達する。
【0023】
また、大径歯面60aと同軸の小径歯面60bは、ギヤ62の大径歯面62aに噛み合い、この大径歯面62aと同軸の小径歯面62bは、ギヤ66の大径歯面66aに噛み合い、この大径歯面66aと同軸の小径歯面66bは、ギヤ69の大径歯面69aに噛み合っている。さらに、この大径歯面69aと同軸の小径歯面69bは、ギヤ71の大径歯面71aに噛み合い、この大径歯面71aと同軸の小径歯面71bは、ギヤ73の大径歯面73aに噛み合い、この大径歯面73aと同軸の小径歯面73bは、伝達ギヤ28に噛み合っている。
【0024】
上記支持プレート26aの伝達ギヤ28に隣接する位置には、図1に示すように、嵌合孔27に小径部31cを嵌合させた軸受部材31(図3参照)が、そのフランジ部31aに挿通されたボルトにより固定されている。この軸受部材31には、視準対物レンズ11と焦点調節レンズ12を有する視準光学系の光軸Oと略直交する軸受孔31bが形成されている。上記回転軸部材25は、この軸受孔31bに回転軸部25bを回転自在に嵌合させ、軸Aを上記視準光学系の光軸Oと直交させている。また回転軸部材25は、軸受孔31bより大径のピニオン部25aを、ワッシャ53を挟んで軸受部材31の前端部に当接させている。
【0025】
また、軸受部材31の軸受孔31bから支持プレート26aの裏面側に突出する小径軸部25cには、円筒形状のクラッチ軸32が回転軸部材25と軸を一致させ、中空部32dを嵌合させた状態で固定されている。このクラッチ軸32は、前端部(図1の左端部)を軸受部材31の後端部にワッシャ54を介して当接させて、軸方向移動を規制されている。クラッチ軸32はまた、前端部外周の回転対称位置に設けた一対の自動クラッチ溝32a(図3参照)と、この自動クラッチ溝32aに続く大径部32bと、この大径部32bに続く小径部32cとを有している。クラッチ軸32の後端部(図1の右端部)には、前端部外周の回転対称位置に一対の手動クラッチ段部52aを有する円筒状のクラッチ部材52(図3参照)が嵌合されてねじ止めされている。
【0026】
さらに大径部32bの外周には、円筒状のクラッチ部材33(図3参照)が同軸にかつ摺動自在に嵌合されている。このクラッチ部材33は、自動クラッチ溝32aと係脱し該クラッチ溝32aとで自動調整用クラッチを構成する、回転対称位置に設けた一対の自動クラッチ歯33aを有する。このクラッチ部材33は、自動クラッチ歯33aの後方に、圧縮スプリング39の移動付勢力を受ける段部を有している。また小径部32cの外周には、円筒状のクラッチ部材51が同軸にかつ摺動自在に嵌合されている。このクラッチ部材51は、手動クラッチ段部52aと係脱し該クラッチ段部52aとで手動調整用クラッチを構成する、回転対称位置に設けた一対の手動クラッチ歯51aを有する。このクラッチ部材51は、手動クラッチ歯51aの前方に、圧縮スプリング38の移動付勢力を受ける段部を有している。
【0027】
クラッチ部材33の外周には、自動クラッチ溝32aと自動クラッチ歯33aの外周を覆うように嵌合された環状部材35が固定ねじ34で固定されている。この環状部材35の外周には、上記伝達ギヤ28に噛み合う外周ギヤ35aが形成されている。この外周ギヤ35aは、環状部材35が図2に示す手動調整位置に移動したときと、図1に示す自動調整位置に移動したときのいずれにおいても、伝達ギヤ28との噛み合いを維持する。
【0028】
またクラッチ軸32の外周には、後端部に摘み部材23を一体に有する略筒状の合焦調整ノブ36(図3参照)が、環状部材35とクラッチ部材51とクラッチ部材52を覆うように嵌合されている。この合焦調整ノブ36は、内周側に突出して小径部32cに摺接し、クラッチ部材33と51を離隔する内周フランジ36aを有している。この内周フランジ36aの前壁と後壁にはそれぞれ上記圧縮スプリング39と38が弾接している。合焦調整ノブ36はさらに、環状部材35を前方に突出させ、後方移動時には内周縁部を固定ねじ34に当接させる内周フランジ36hと、クラッチ部材52を摺動自在に嵌合する中空部36eとを有している。
【0029】
合焦調整ノブ36はまた、固定プレート26に固定した板ばねクリック部材44の先端部のクリック爪44aを係合させる、隣り合う2つの手動用外周溝36fと自動用外周溝36g、及び防水用のOリング37を嵌着させる2つの嵌合溝36bとを有している。自動用外周溝36gは、周方向において少なくとも1つ形成された係合孔76を有している。また支持プレート26a、26bには、合焦調整ノブ36を略中央部分まで覆い、その内周側をOリング37に密接させて減速機構41及び合焦調整ノブ36内部を防水する環状防水部材(図示せず)が固定されている。合焦調整ノブ36内周側の手動クラッチ歯51aと対応する位置には、該一対の手動クラッチ歯51aを後方に突出させ、クラッチ部材51のクラッチ軸32に対する相対回転を規制し、手動クラッチ歯51aの所定量以上の後方突出を規制する孔55aを備えた円板部材55が固定されている(図3参照)。上記手動用外周溝36f、自動用外周溝36g、板ばねクリック部材44及びクリック爪44aによりクリックストップ機構が構成されている。
【0030】
オートレベル10は、上記構成の合焦調整ノブ36が図1の自動調整位置に移動されたときAF制御部49とレンズ駆動モータ42への電源供給を行ない、該ノブ36が図2の手動調整位置に移動されたときAF制御部49とレンズ駆動モータ42への電源供給を停止する切換スイッチ(図示せず)を有している。
【0031】
上記構成のオートレベル10は従って、垂直に立てた測量用標尺Bからの物体光を、視準対物レンズ11、焦点調節レンズ12、水平補償光学系13及び分岐光学素子18を通して共役面14C上に結像させることができる。この場合、視準望遠鏡の光軸が完全に水平面内に位置していなくても、水平補償光学系13によって視準線が実用上問題のない精度で水平とされるため、視準望遠鏡を光軸に直交する鉛直軸17Xを中心に回動させ、別の視準点を視準すると、その視準点は、基準位置を含む水平面内に位置している。測量作業員は、この状態において接眼レンズ15を覗き込み、共役面14Cに結像される物体像を観察する。
【0032】
この場合、合焦調整ノブ36が図1の自動調整位置に移動されて自動制御に切換えられていれば、分岐光学素子18で分岐された物体光が共役面14Cを通って焦点検出センサ部21に入射されると、ラインセンサ21cで受光した受光信号に基づいて合焦状態検出部48が、測量用標尺Bの像に関するデフォーカス量を演算して、合焦状態即ち合焦、非合焦、前ピン、後ピンを検出する。そしてこの検出データがCPU47に入力されると、該CPU47はモータドライバ45を介してレンズ駆動部9にレンズ駆動信号を出力し、レンズ駆動モータ42を回転駆動する。
【0033】
すると、このレンズ駆動モータ42の回転は、減速機構41の各ギヤを介して伝達ギヤ28に伝えられ、環状部材35の外周ギヤ35aを介してクラッチ部材33に伝えられる。これにより、自動クラッチ溝32aに噛み合った自動クラッチ歯33aからクラッチ軸32に回転が伝えられるため、このクラッチ軸32を固定した回転軸部材25がピニオン部25aとともに回転される。よって、このピニオン部25aの回転をラック22aに受けた案内部材22が光軸O方向に移動され、焦点調節レンズ12が合焦方向に駆動される。このとき、エンコーダパルス検出部46が、レンズ駆動モータ42の回転を受けたエンコーダ40からのパルスデータに基づき、焦点調節レンズ12の位置を物体距離信号としてCPU47にフィードバックするため、該CPU47はレンズ駆動モータ42を介して焦点調節レンズ12を適正な位置で停止させる。
【0034】
この自動合焦制御時には、図1のように、手動クラッチ歯51aが手動クラッチ段部52aから離反しており、クラッチ軸32の回転が合焦調整ノブ36側には伝達されない。このため、図示しない防水部材の内周においてOリング37が回転することはない。よって、Oリング37等の防水用シール部の寿命を延ばすことができるとともに、レンズ駆動モータ42に低トルクのものを用いることが可能となり、消費電力を少なくすることができる。また、自動合焦制御している間に合焦調整ノブ36に外力が加わったとしても、合焦動作に対する影響を極めて小さくすることができる。
【0035】
また、上記自動合焦制御時には、板ばねクリック部材44のクリック爪44aが外周溝36gに係合しているため、回転軸部材25の回転駆動時の振動によって合焦調整ノブ36(摘み部材23)が回転しようとしても、クリック爪44aの周方向端部が係合孔76に係合することにより回転を規制される。このようにクリック爪44aは、自動合焦調整時において、合焦調整ノブ36の軸方向での位置決め機能と回転止め機能を備える。
【0036】
他方、自動調整から手動調整に切換えるべく摘み部材23を引っ張ると、合焦調整ノブ36が軸Aに沿って図1の右方に移動されるため、切換スイッチ(図示せず)が切換えられてAF制御部49とレンズ駆動モータ42への電源供給が停止されるとともに、クリック爪44aが今度は手動外周溝36f側に係合する。同時に、固定ねじ34が内周フランジ36hによって同図右方に牽引されるため、環状部材35が圧縮スプリング39に抗してクラッチ部材33を伴い同方向に移動する。
【0037】
これにより、自動クラッチ歯33aが自動クラッチ溝32aから離反して自動調整用クラッチが解除され、これに代えて手動調整用クラッチを係合させるべく手動クラッチ歯51aが手動クラッチ段部52a側に弾接される。このとき、手動クラッチ歯51aと手動クラッチ段部52aとは必ずしも対向する位置にあるとは限らない。しかし、両者が対向せず、手動用クラッチ歯51aがクラッチ部材52の手動クラッチ段部52a以外の部分に弾接した状態であっても、摘み部材23の操作により合焦調整ノブ36が回転され始めると、手動用クラッチ歯51aに対する手動クラッチ段部52aの相対位置が変わり、手動調整用クラッチは図2に示されるように支障なく係合される。
【0038】
測量作業者が摘み部材23を操作して合焦調整ノブ36を回転させると、この回転は、円板部材55により該合焦調整ノブ36に対する相対回転を規制されたクラッチ部材51からクラッチ部材52に伝えられる。よって、該クラッチ部材52に固定されたクラッチ軸32を介して回転軸部材25が回転されるため、ピニオン部25aからラック22aを介して案内部材22に直線運動として伝達され、焦点調節レンズ12が光軸O方向に駆動される。測量作業者は、接眼レンズ15を覗きながら摘み部材23を適宜回転調整して、物体Bの像をレチクル板14上に合焦させる。
【0039】
このような手動調整状態から再び上記自動調整状態に戻すべく摘み部材23を図2の左方に押すと、自動用クラッチ歯33aが、上記手動調整位置へのクラッチ部材51の移動時と同様に、自動用クラッチ溝32aに対する回転位置に拘わらず、圧縮スプリング39の弾性によって軸方向に支障なく移動する。よって、合焦調整ノブ36を、自動用クラッチ歯33aの自動用クラッチ溝32aに対する回転位置に無関係に同方向に移動させることができる。この自動用クラッチ歯33aの移動時に、クラッチ部材51がその手動クラッチ歯51aを、合焦調整ノブ36と一体に移動する円板部材55により手動クラッチ段部52aから離脱させられるため、手動調整用クラッチが解除される。
【0040】
この状態において、AF制御部49による合焦制御が開始されると、レンズ駆動モータ42の回転が伝達ギヤ28から外周ギヤ35aと自動用クラッチ歯33aに伝えられる。たとえこの時点で自動用クラッチ歯33aが自動用クラッチ溝32aに係合していなくても、この自動用クラッチ歯33aが回転し始めると自動用クラッチ溝32aに対する相対位置が変わるため、両者の回転位置が合った時点で自動用クラッチ歯33aが自動用クラッチ溝32aに係合する。これにより、レンズ駆動モータ42の回転が、自動用クラッチ溝32a、回転軸部材25を介して案内部材22に直線運動として伝えられる。
【0041】
上述のように、自動調整用クラッチ及び手動調整用クラッチの切換えは、圧縮スプリング39、38の存在により、合焦調整ノブ36を、クラッチ部材33、51の回転角度位置と無関係に切換えの可動ストローク分だけ軸方向に移動させることができる。よって、自動調整状態と手動調整状態の切換え操作を、極めて円滑に行なうことができる。
【0042】
また、これらの自動調整用クラッチと手動調整用クラッチは、ともに軸A上に配列されこの軸A上で各部材を移動させて係合、非係合に切換わるため、クラッチに要するスペースを小さくし、装置のコンパクト化に寄与する。
【0043】
さらに、合焦調整ノブ36及び回転軸部材25の軸方向が、視準対物レンズ11と焦点調節レンズ12とを備えた視準光学系の光軸Oと略直交しているから、合焦調整ノブ36をオートレベル10の長手方向の略中央部に配置することにより、重心を該オートレベル10の略中心に位置させることが可能となる。これにより、合焦調整ノブ36の操作時に、オートレベル10の重心から外れた部分に操作力が作用することが少なくなるため、該オートレベル10を水平に支持しやすくなる。さらに、焦点調節レンズ12が視準光学系の光軸Oと略平行に設けたラック22aを備え、回転軸部材25がこのラック22aと噛み合うピニオン部25aを備えているため、合焦調整ノブ36の回転力を焦点調節レンズ12に伝える機構を簡単な構成によって実現でき、操作性を向上させることができる。
【0044】
なお、本実施形態では、自動調整用クラッチと手動調整用クラッチを双方とも機械式クラッチとして構成したが、両調整用クラッチのうちの少なくとも一方を摩擦クラッチに代えれば、回転伝達時のタイムラグをより小さくし、接続しようとした瞬間から回転を伝達することが可能となる。
【0045】
また、上記実施形態では、合焦調整ノブ36(回転軸部材25)の軸Aと視準光学系の光軸Oとを直交させたが、本発明はこのような構成に限られない。すなわち、ピニオン部25aとラック22aの関係を他の連係手段に置き換えて、軸Aと光軸Oとを直交以外の関係とすることも可能である。
【0046】
次に、図12と図13により、本発明を適用した合焦調節装置の第2の実施形態を説明する。図12はこの合焦調節装置の自動調整状態を示し、図13は手動調整状態を示す。同図中、上記第1の実施形態中で説明した部材と同じ機能を有する部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0047】
この第2実施形態は、次の点で上記第1実施形態と異なる。すなわち、第1実施形態の合焦調節装置は、摘み部材23を手で把持して合焦調整ノブ36を軸方向にスライドさせて自動調整と手動調整を切換える構成であるため、この切換え時に、回転板17上の鏡筒部材19を回転させるような力が働く可能性がある。その場合には、該鏡筒部材19上の視準用望遠鏡が意に反して回転して、視準中の物体が視野から外れることとなる。また、この切換え時に合焦調整ノブ36を回転させてしまうと、折角合わせた物体に対するピントがずれることになるが、この合焦調整ノブ36を全く回転させずに手で自動調整位置と手動調節位置とに切換えることは実際には難しい。
【0048】
そこで第2実施形態では、この問題を解消するため、図1、図2の構成を有する合焦調節装置に、合焦調整ノブ36を軸方向に移動させるための合焦調整ノブ移動機構を設けた。この合焦調整ノブ移動機構90は、図12に示すように、合焦調整ノブ36の外周に相対回転可能に嵌合された第1筒状部材83と、この第1筒状部材83の外周に嵌合した第2筒状部材(移動部材)84とを有している。合焦調整ノブ36の外周部には、軸A方向と直交する周方向溝36iが設けられている。第1筒状部材83は、径方向に貫通したねじ孔83bを備え、合焦調整ノブ36の外周所定位置に位置した該ねじ孔83bに直進キーねじ88を螺入されている。この直進キーねじ88は、第1筒状部材83の内径側に突出した先端部を上記周方向溝36iに摺動可能に嵌入させている。これにより、合焦調整ノブ36は、第1筒状部材83と軸A方向に一体に移動可能にかつ該第1筒状部材83に対する相対回転が可能に構成されている。
【0049】
第2筒状部材84の外周部には、オートレベル10の本体側(測量機本体側)に固定した筒状支持部材85が、その内周面を上記第2筒状部材84の外周面に摺動自在に接触させて位置している。この回転筒部材84の外周部に設けた周方向溝84aに嵌着した環状シール部材87により、筒状支持部材85と第2筒状部材84間の水密が保持されている。
【0050】
第2筒状部材84の外周側に、回転切換部材86が回転自在に嵌合されている。この回転切換部材86の内周面に設けた雌ねじ部86aが、第2筒状部材84の外周端部に設けた雄ねじ部84cに螺合し、これにより該回転切換部材86と第2筒状部材84が、軸Aを中心に一体的に回転可能かつ軸A方向に一体に移動可能に結合されている。この第2筒状部材84の外周部に形成した外周フランジ84eが筒状支持部材85の内周端部に当接し、回転切換部材86の内周段部86bが筒状支持部材85の軸方向後端部(図12の右端部)に当接している。これにより、回転切換部材86は、合焦調整ノブ36に対する相対回転が可能で軸A方向の移動を規制された状態にされている。よって、回転切換部材86が回転操作されると、第2筒状部材84が該回転切換部材86とともに軸Aを中心に回転することとなる。
【0051】
オートレベル本体に固定した筒状支持部材(固定部材)85には、合焦調整ノブ36に対する軸方向位置を定められた直進キーねじ88を摺動自在に嵌合させる、軸Aと略平行に延びる直進案内溝85bが形成されている。この直進案内溝85bは、少なくとも回転切換部材86の回転操作によって軸方向に移動する直進キーねじ(被案内部材)88の移動距離分を満たす長さに形成されている。また第2筒状部材84には、軸Aに対して一定角度で傾斜されかつ径方向に貫通されたリード溝84f(図14参照)が設けられている。上記直進キーねじ88は、該リード溝84fと直進案内溝85bに連続して摺動可能に嵌入している。これらの直進案内溝85bとリード溝84fと直進キーねじ88により、合焦調整ノブ36を軸A方向に進退させる直進運動変換機構が構成されている。
【0052】
また、回転軸部材25には軸方向に嵌挿孔25dが形成され、この嵌挿孔25dに、尖った先端部を有する軸82が摺動自在に嵌挿されている。この軸82は、嵌挿孔25d内に縮設した圧縮ばね81によって軸方向前方(同図左方)に常時移動付勢されており、その先端部を案内部材22のラック22aの周辺部に当接させて、ピニオン部25aの回転時のガタを防いでいる。
【0053】
以上の構成を有する合焦調節装置によると、例えば図12の状態で、回転切換部材86を軸Aを中心に手動切換方向に回転操作すると、直進案内溝85bとリード溝84fにともに嵌合した直進キーねじ88が、これら直進案内溝85bとリード溝84fの関係によって軸Aの同図右方に移動される。これにより、第1筒状部材83と合焦調整ノブ36が同方向に一体に移動され、図示しない切換スイッチが切換えられてAF制御部49とレンズ駆動モータ42への電源供給が停止される。同時に、固定ねじ34が内周フランジ36hによって同図右方に牽引されるため、環状部材35がクラッチ部材33を伴って同方向に移動する。そして、各部が上記第1実施形態の装置と同様に作動して、自動調整用クラッチが解除され、代わりに手動調整用クラッチが係合される(図13参照)。合焦調整ノブ36は、軸Aを中心とした回転移動を直進案内溝85bによって規制された直進キーねじ88を周方向溝36iに摺動自在に係合させ、この直進キーねじ88に対する回転がフリーとなっているため、上記手動調整状態において軸Aを中心に適宜の方向に回転操作される。
【0054】
また、図13の状態で、回転切換部材86を軸Aを中心に自動切換方向に回転操作すると、直進キーねじ88が、直進案内溝85bとリード溝84fの関係によって軸Aの同図左方に移動される。これにより、第1筒状部材83とともに合焦調整ノブ36が同方向に移動され、上記切換スイッチが切換えられてAF制御部49とレンズ駆動モータ42への電源供給が開始される。同時に、合焦調整ノブ36とともに同図左方に移動する円板部材55が、クラッチ部材51を同方向に移動させて手動クラッチ歯51aを手動クラッチ段部52aから離脱させるため、手動調整用クラッチが解除される。さらにクラッチ部材33が、合焦調整ノブ36の同図左方の移動により、圧縮スプリング39の移動付勢力に準じて同方向に移動し、その自動クラッチ歯33aを自動クラッチ歯32aに係合させる。これにより、自動調整用クラッチが係合される(図12参照)。
【0055】
このように、第2実施形態の合焦調節装置によれば、摘み部材23を軸方向に手で直接進退させて合焦調整ノブ36を軸方向移動させるのではなく、回転切換部材86の回転操作によって間接的に行なうことができる。したがって、手動調整状態と自動調整状態の切換え時に、回転板17上の鏡筒部材19を回転させるような力が働く可能性が極めて低くなり、また合焦調整ノブ36が意に反して回転する虞れがなくなる。よって、鏡筒部材19上の視準用望遠鏡が意に反して回転して視準中の物体が視野から外れたり、折角合わせた物体に対するピントがずれたりする不具合を回避することができる。
【0056】
【発明の効果】
以上のように本発明の合焦調節装置によれば、自動による合焦調整と手動による合焦調整を択一的に行なうことができ、しかも該両調整状態の切換えを、合焦調整ノブの軸方向移動によって簡単かつ確実に行なうことができる。
【0057】
さらに、合焦調整ノブ移動機構を具備しているので、手動調整状態と自動調整状態の切換え時に、視準中の物体が意に反して視野から外れたり、折角合わせた物体に対するピントがずれたりする不具合を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した合焦調節装置の第1実施形態を示す断面図である。
【図2】同合焦調節装置の要部の手動調整状態を示す断面図である。
【図3】同合焦調節装置の各部品を示す分解斜視図である。
【図4】同合焦調節装置の減速機構及びレンズ駆動モータを示す正面図である。
【図5】同合焦調節装置のレンズ駆動モータの回転軸付近を示す拡大図である。
【図6】同合焦調節装置の減速機構を一方の支持プレートを透視して示す側面図である。
【図7】同合焦調節装置の減速機構及びレンズ駆動モータを示す一部展開した断面図である。
【図8】本発明を適用したオートレベルの視準用望遠鏡とオートフォーカス制御系を示す図である。
【図9】同オートフォーカス制御系における焦点検出系の原理を示す図である。
【図10】本発明を適用したオートレベルを示す正面図である。
【図11】同オートレベルを示す平面図である。
【図12】本発明を適用した合焦調節装置の第2実施形態を示す断面図である。
【図13】同合焦調節装置の要部の手動調整状態を示す断面図である。
【図14】同合焦調節装置の要部を示す平面図である。
【符号の説明】
10 オートレベル(測量機)
11 視準対物レンズ
12 焦点調節レンズ
14 レチクル板(レチクル)
21 焦点検出センサ部(合焦制御手段)
22 案内部材
22a ラック
23 摘み部材
25 回転軸部材
25a ピニオン部
28 伝達ギヤ
32 クラッチ軸
32a 自動用クラッチ溝(第1係合クラッチ部)
33 51 52 クラッチ部材
33a 自動用クラッチ歯(第1係合クラッチ歯)
36 合焦調整ノブ
36f 手動用外周溝
36g 自動用外周溝
38 39 圧縮スプリング
42 レンズ駆動モータ(モータ)
44 板ばねクリック部材
44a クリック爪
49 AF制御部(合焦制御手段)
51a 手動用クラッチ歯(第2係合クラッチ歯)
52a 手動クラッチ段部(第2係合クラッチ部)
76 係合孔
83 第1筒状部材(筒状部材)
84 第2筒状部材
84f リード溝
85 筒状支持部材
85b 直進案内溝
86 回転切換部材
88 直進キーねじ(被案内部材)
A 軸
B 測量用標尺(物体)
O 光軸

Claims (8)

  1. 物体側から順に、視準対物レンズと;焦点調節レンズと;レチクルと;を備え、この焦点調節レンズは、視準物体距離に応じて該物体像を上記レチクル上に結像させるべく位置調節可能である測量機の合焦調節装置において、
    上記焦点調節レンズを光軸方向に駆動するための駆動力を供給するモータと;
    上記レチクル上の物体像の合焦状態を検出しその出力に基づき該モータの回転を制御する合焦制御手段と;
    上記焦点調節レンズとモータとの間に介在され、このモータの回転を受けたとき回転し上記焦点調節レンズを光軸方向に駆動する回転軸部材と;
    この回転軸部材の軸と一致する軸を備え、軸方向に移動可能な略筒状の合焦調整ノブと;
    この合焦調整ノブを軸方向の一方に移動させたとき、上記合焦調整ノブと回転軸部材との連係を断ち、上記モータと回転軸部材とを連係させて、上記合焦制御手段による焦点調節レンズの駆動制御を可能とする自動調整用クラッチと;
    上記合焦調整ノブを軸方向の他方に移動させたとき、上記モータと回転軸部材との連係を断ち、該合焦調整ノブと上記回転軸部材とを連係させて、この合焦調整ノブによる手動調整を可能とする手動調整用クラッチと;
    上記合焦調整ノブを、その軸回りの回転を規制しつつ、その軸方向に直線移動させる合焦調整ノブ移動手段と;
    を備えたことを特徴とする測量機の合焦調節装置。
  2. 請求項1において、上記合焦調整ノブ移動手段は、合焦調整ノブに対する相対回転を可能にかつ軸方向移動を規制された筒状の回転切換部材と、この回転切換部材の回転を合焦調整ノブの軸方向移動に変換する直進運動変換機構とを備えている測量機の合焦調節装置。
  3. 請求項2において、上記直進運動変換機構は、
    測量機本体に固定された固定部材に設けた、合焦調整ノブの軸方向に延びる直進案内溝;
    回転切換部材に固定された移動部材に設けた、該軸方向に対して傾斜するリード溝;及び、
    合焦調整ノブと軸方向に一体に移動可能で、上記直進案内溝とリード溝にともに嵌まる被案内部材;
    を備えている測量機の合焦調節装置。
  4. 請求項3において、合焦調整ノブの外周部には軸方向と直交する周方向溝が備えられ、該合焦調整ノブの外周には筒状部材が相対回転可能に嵌合しており、上記被案内部材は、この筒状部材にねじ部を螺入させかつ該筒状部材の内径側に突出する先端部を上記周方向溝に摺動可能に嵌合させた直進キーねじである測量機の合焦調節装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、上記合焦調整ノブ及び回転軸部材の軸方向は、上記視準対物レンズと焦点調節レンズとを備えた視準光学系の光軸と略直交し、該焦点調節レンズは該視準光学系の光軸と略平行に設けたラックを備え、該回転軸部材はこのラックと噛み合うピニオンを備えている測量機の合焦調節装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、上記自動調整用クラッチは、合焦調整ノブが軸方向の一方に移動したとき係合し、他方に移動したとき係合を解除する第1係合クラッチ部と第1係合クラッチ歯を備え、
    上記手動調整用クラッチは、合焦調整ノブが軸方向の他方に移動したとき係合し、一方に移動したとき係合を解除する第2係合クラッチ部と第2係合クラッチ歯を備えている測量機の合焦調節装置。
  7. 請求項6において、上記第1、第2の係合クラッチ歯はそれぞれ、スプリングにより第1、第2の係合クラッチ部に向けて移動付勢されている測量機の合焦調節装置。
  8. 請求項1〜5のいずれか1項において、上記自動調整用クラッチと手動調整用クラッチのうちの少なくとも一方は摩擦クラッチからなる測量機の合焦調節装置。
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