JP3641548B2 - 物品保管管理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の物品を収納するための容器を、物品の貸出返却を受け付ける受付部と前記容器の複数を収納する棚との間で搬送する搬送手段と、
前記棚に収納される各容器の収納位置及び各容器の物品の充填率を管理しながら、前記搬送手段の搬送作動を実行して、物品の貸出及び返却を管理する管理手段とが設けられた物品保管管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
かかる物品保管管理システムは、多数の物品を棚に集中的に収納して保管スペースの減少を図りながらも、物品の貸出及び返却の省力化を図るようにしたものである。
このようなシステムの従来例として、特開平7−285621号公報には、物品としての図書を保管管理するシステムが開示されている。そして、この図書保管管理システムでは、各容器の図書の充填率を管理しながら各図書をサイズ別に仕分けて容器に収納すべく管理することが提案されている。
尚、このように各図書をサイズ別に仕分けて容器に収納する、いわゆるサイズ別仕分け管理を行うことによって、上記公報にも記載されているように、図書のサイズに合わせた収納部を棚に設けることにより、図書の収納効率の向上を図れることになるが、これ以外にも次の利点を挙げることができる。
図書を保管する際の姿勢としては、縦姿勢が好ましいものとなるが、図書を縦姿勢で容器に収納した状態において、サイズつまり高さが大きく異なる図書が混在していると、サイズの小さな図書を容器から取出すときに大きなサイズの図書のために取り出しにくくなる等、図書が扱い難くなる不利を招く虞があるが、サイズを揃えて容器に収納させるようにすれば、図書の容器からの出し入れを行い易い状態に維持できる等の利点がある。
【0003】
各容器の図書の充填率を管理しながら各図書をサイズ別に仕分けて容器に収納すべく管理するに、上記公報に記載されているように従来では、各図書のサイズを手動操作で入力するとともに、各容器の図書の充填率を、搬送手段にて容器を搬送する途中においてセンサにて検出するようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来では、図書のサイズを手動で入力するために、サイズの入力ミスを生じる虞があり、また、搬送中に図書の充填率を検出するものであるため、充填率の検出ミスを招く虞もある。そのため、保管する図書の管理を適切に行うことが出来なくなる虞があった。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、上記従来技術の欠点を解消して、各容器の物品の充填率を的確に管理しながら、各物品をサイズ別に仕分けて容器に収納する管理を適切に行えるようにする点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明によれば、複数の物品を収納するための容器が、物品の貸出返却を受け付ける受付部と容器の複数を収納する棚との間で搬送手段によって搬送され、棚に収納される各容器の収納位置を管理しながら搬送手段を搬送作動させて、物品の貸出及び返却を管理する管理手段が、各容器の分別データと、各容器に収納される物品の識別データと、測定箇所に位置された物品のサイズを計測する計測手段から入力される計測データつまり各物品のサイズとを関連付けて記憶して、その記憶情報に基づいて、各容器の物品の充填率を管理しながら各物品をサイズ別に仕分けして容器に収納すべく管理する。
【0006】
従って、物品のサイズの実測データに基づいて各物品のサイズを判断するので、各物品のサイズを手動で入力する従来技術のように入力ミスによって誤ったサイズデータが入力されることを回避させることができ、同時に、各容器の分別データと、各容器に収納される物品の識別データと、その収納物品のサイズの実測データとを関連付けて各容器の物品の充填率を管理する、例えば、分別データから判断される容器の収納容量から各収納物品のサイズを引いて物品の充填率を求めるようにして管理するので、容器の搬送中において物品の充填率を検出する従来技術のように検出ミスを招く虞も極力回避させることができ、これにより、従来技術の欠点を解消して、各容器の物品の充填率を的確に管理しながら、各物品をサイズ別に仕分けて容器に収納する管理を適切に行うことができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、前記管理手段が、各物品を固定ロケーション用の物品とフリーロケーション用の物品とに分別して、その分別情報を各物品の前記識別データに対応付けて管理し、その識別データに基づいて固定ロケーション用の物品と分別された物品は、各容器のうちでその物品との対応関係が固定されている容器に収納させ、前記識別データに基づいてフリーロケーション用の物品と分別された物品は、各容器のうちで物品を収納する空きスペースがある容器を選択して収納させる。
従って、例えば、物品が図書の場合について例示すると、通常の単行本については収納効率等を上げるためにフリーロケーション式に収納させながら、シリーズ物や全集等の特殊本については、その各冊をまとまった状態で保管するのが望ましいので固定ロケーション式に収納させるようにすることにより、各物品を固定ロケーションに適する物品とフリーロケーションに適する物品とに分けた状態で適切に保管管理することができる。
【0007】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1において、前記管理手段が、前記測定箇所に位置する物品に設けたデータ表示部が表示する物品の識別データが入力された状態において、前記計測手段にて計測された計測データが入力されるに伴って、入力された物品の識別データと計測データとを対応付けて記憶する。
従って、物品のサイズを計測するときに、物品側のデータ表示部に表示されている物品の識別データを読み取って入力して、サイズの計測データと対応付けて記憶させるので、各物品の識別データとサイズとの関連付けを間違いなく的確に行うことができ、もって、請求項1の好適な手段が得られる。
【0008】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2において、前記測定箇所に位置された物品の前記データ表示部が表示する識別データが読取手段にて読み取られ、その読取データが前記管理手段に入力される。
従って、物品のサイズが計測されるときに、自動的にその物品の識別データも読み取られて入力されるので、例えば、作業員が手動式の読取具を操作して物品に表示された上記識別データを読み取るのに比べて、作業労力を軽減しながら、各物品の識別データとサイズとの関連付けをより的確に行うことができ、もって、請求項2の好適な手段が得られる。
【0009】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれか1項において、受付部とは別の箇所に設けられて前記計測手段を備えた計測部と棚との間でも、容器が搬送され、前記管理手段が、前記計測手段からの入力情報に基づいて計測部に搬送する容器を特定して、棚と計測部との間での容器の搬送を実行する。
従って、物品のサイズの計測データを入力すると、そのサイズの物品を収納するのに適する容器が計測部に搬送されてくるので、その容器に計測を行った物品を収納することにより、各物品をサイズ別に収納効率良く容器に適切に収納させることができ、もって、請求項1〜3のいずれか1項の好適な手段が得られる。
【0010】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれか1項において、寸法が大小に異なる複数種の容器が、その寸法の異なる複数の容器の夫々に対応するように棚側に備えた各収納部に収納され、前記管理手段が、各容器の物品の充填率の管理を、各容器の大きさ情報に基づいて実行する。
従って、寸法が大小に異なる複数種の容器を、例えば棚側の同じ収納部ではなく、各容器用の収納部に収納させて収納効率を上げるようにしながら、各容器の物品の充填率を各容器の大きさに応じて適切に管理することができ、もって、請求項1〜4のいずれか1項の好適な手段が得られる。
【0011】
請求項6に記載の発明によれば、請求項5において、管理手段が、物品のサイズに応じて、その物品を収納する容器の大きさを選択して物品を収納させるように管理する。
従って、寸法が異なる複数種の容器に、その容器寸法に合ったサイズの物品を適切に収納させて収納効率を上げることができ、もって、請求項5の好適な手段が得られる。
【0012】
請求項7に記載の発明によれば、請求項1〜6のいずれか1項において、計測手段にて、直方体状の物品のサイズとして、高さと、幅と、厚さとが計測され、前記管理手段が、上記物品の高さと幅のうちの大きい方を基準にして、物品を収納する容器の大きさを選択して物品を収納させるように管理する。
従って、容器内で物品を厚さ方向に重ねて収納させる場合に、物品の高さと幅のうちの大きい方を基準にして、物品を収納する容器の大きさを選択することにより、物品サイズに適した収納形態で、しかも、選択した容器よりも物品が大きいために収納できないというような不都合を適切に回避させることができ、もって、請求項1〜6のいずれか1項の好適な手段が得られる。
【0014】
請求項8に記載の発明によれば、請求項1〜7のいずれか1項において、前記管理手段が、各別の存在として管理する物品としての図書の複数を一冊に綴じたときには、その一冊の図書として、前記計測手段にてサイズを計測した計測データに基づいて、各容器の物品の充填率を管理する。
従って、革ジャケットや雑誌の合冊等のように、始めは各別の存在物である図書の複数を綴じて1冊の図書とするような場合には、その綴じた1冊の図書を通常の書籍のように取り扱うことにより、上記合冊した図書を他の書籍と区別せずに、各容器の図書の充填率を適切に管理することができ、もって、請求項1〜7のいずれか1項の好適な手段が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、物品としての図書の貸出や返却を受け付ける受付部Kと、複数の図書を収納するための容器Yの複数を収納する棚Rと、図書のサイズを計測して入力するために受付部Kとは別の箇所に設けた計測部としても機能する作業ステーションSと、受付部Kと棚Rとの間や、作業ステーションSと棚Rとの間で容器Yを搬送する搬送手段TPと、棚Rに収納される各容器Yの収納位置及び各容器Yの図書の充填率を管理しながら、搬送手段TPの搬送作動を実行して、図書の貸出及び返却を管理する管理手段P(図12参照)とが設けられて、物品としての図書を保管管理する図書保管管理システムが構成されている。
【0016】
本実施形態の図書保管管理システムは、受付部Kおいて使用者と図書館員との間で図書の受け渡しが行われる、いわゆる閉架式の図書保管部であり、そして、使用者が出入り可能な状態で棚に図書を保管する、いわゆる開架式の図書保管部をも備える図書館内に設置されているものとして説明する。すなわち、前記棚Rや作業ステーションSが、図書館を構成する建物の地下に設置され、前記受付部Kが建物の1階に設けられている。
【0017】
本実施形態においては、基本的には、A4、A5、B5、B6の夫々のサイズの書籍類、A2サイズの新聞類、及び、その他の異形サイズの書物類を、図書として扱うようになっている。
そして、容器Yとしては、寸法が大小に異なる複数種が設けられ、具体的には、図9及び図10に示すように、棚Rに収納した状態において、棚横幅方向に沿う幅Lや高さHが大小に異なり、棚奥行き方向に沿う幅Wが同じに形成された、大型容器YLと小型容器YSとの2種が用意されている。尚、各容器Yには、各容器Yを分別するための容器ナンバーをバーコードとして表示するバーコード表示体BCが装着されている。ちなみに、このバーコード表示体BCには、容器ナンバーが数字にて目視可能に記載されている。
前記大型容器YLには、基本的には、A2サイズの新聞類(図9(イ)参照)や、A4サイズ及びB5サイズの書籍類(図9(ロ)参照)が収納され、小型容器YSには、基本的には、A5サイズ及びB6サイズの書籍類(図10(イ)(ロ)参照)や、その他異形サイズの書物類(図10(ハ)参照)が収納されることになる。
【0018】
各容器Yに収納される図書については、上述の充填率の管理、つまり、各容器Yの図書の充填率が管理される。このため、各容器Yへの書籍、新聞、及び書物類の収納形態も定義されて、その充填率が管理される。具体的に説明すると、大型容器YLでは、新聞を順次積み重ねて収納する平置き形態(図9(イ)参照)や、A4やB5の書籍を縦姿勢で2列に並べる縦置き形態(図9(ロ)参照)が選択され、叉、小型容器YSでは、A4やB5の書籍を横向きの縦姿勢で 1列に並べる横置き形態(図10(イ)参照)と、A5やB6の書籍を縦姿勢で 2列に並べる縦置き形態(図10(ロ)参照)と、書物類を順次積み重ねて収納する平置き形態(図10(ハ)参照)が選択される。尚、書籍を縦姿勢で2列に並べる縦置き形態を選択して書籍を収納する場合には、間仕切りMが容器Yの中央にセットされるようになっている。
そして、各収納形態において、新聞、書籍、及び書物類の並び方向での最大寸法、つまり図書を収納可能な最大寸法が予め設定され、その最大寸法から図書の厚みを順次減算して求められる空き寸法が小さいほど充填率が高いものとなり、本実施形態では、前記空き寸法を空きスペースと呼称する。
【0019】
図1、図6及び図8に示すように、前記棚Rは、前記のように寸法の異なる複数の容器の容器YL,YSの夫々に対応する収納部を備えている。つまり、大型容器YLを収納する大型容器用の収納部としての棚部RLと、小型容器YSを収納する小型容器用の収納部としての棚部RSとを備えている。
大型容器用の棚部RL及び小型容器用の棚部RSの夫々は、前記容器Yの収納部40を長手方向及び上下方向に備えるラック部分1L及び1Sを、棚奥行き方向に複数並べて備えている。そして、複数のラック部分1L及び1Sのうちの両端の間に位置するラック部分が、棚奥行き方向に駆動移動自在に構成され、隣接するラック部分の間にスタッカークレーン2の移動通路Tが選択的に形成されるようになっている。また、スタッカークレーン2を載せて搬送するトラバーサ3が、棚Rの一端部に沿って走行するように設けられている。尚、図示しないが、スタッカークレーン2には、棚の収納部40との間で容器Yを出し入れするための容器移載用のシングル式のフォークが備えられている。
そして、前記ラック部分1L、1Sの収納部40は、図11に示すように、左右一対の容器支持部40Aにて容器Yを支持するように構成されている。
【0020】
図1〜図5に示すように、前記受付部Kは、使用者との間で図書館員が図書の受け渡しを行うサービスカウンターK1、そのサービスカウンターK1に隣接して設けられて、図書の搬送のための中継を行うサービスステーションT1、リファレンスカウンターK2、及び、そのリファレンスカウンターK2に隣接して設けられて、サービスステーションK2と同様に、図書の搬送のための中継を行うリファレンスステーションT2を備えている。
前記サービスカウンターK1と前記リファレンスカウンターK2とは、基本的には同じ作業が行えるものであるが、通常は主として、サービスカウンターK1が使用される。そして、サービスカウンターK1の作業量が多過ぎるときに作業の援助を行う場合や、サービスカウンターK1やサービスステーションT1のメンテナンス作業を行うときに作業を継続する場合等において、リファレンスカウンターK2やリファレンスステーションT2が使用される。
【0021】
前記搬送手段TPについて説明すると、前記建物の地下に設けた作業ステーションSに対応させて、図1及び図6に示すように、コの字状の作業ステーション形成用のコンベヤ5が設置されて、スタッカークレーン2が、このコンベヤ5に対して容器Yの移載、つまり容器Yの搬出を行うようになっている。また、トラバーサ3には、それを作業用ステーションSに対応する位置に位置させたときに、作業ステーション形成用のコンベヤ5から搬出される容器Yを受け取る受け継ぎコンベヤ3Aが設けられ、スタッカークレーン2が、この受け継ぎコンベヤ3Aに対して容器Yの移載、つまり容器Yの搬入を行うようになっている。
【0022】
建物の地下から一階のサービスステーションT1の近くに向けて、垂直搬送用の高速リフター6が設置されている。図8にも示すように、この高速リフター6の地下に対応する部分であって上下中間部には、棚Rへの入庫用コンベヤ7と棚Rからの出庫用コンベヤ8とが設置されている。これら入庫用コンベヤ 7及び出庫用コンベヤ8に対して、スタッカークレーン2が容器Yの移載を行うようになっている。
【0023】
図1及び図2に示すように、前記高速リフター6の一階に対応する部分には、ロの字状のサービスステーション形成用のコンベヤ4が接続されている。このコンベヤ4には、容器Yの向きを変更するターンコンベヤ部4Aを備えている。
【0024】
図1及び図8に示すように、前記高速リフター6の地下に対応する部分であって上端部には、第1中継コンベヤ9が設けられている。この第1中継コンベヤ9は、軌道式搬送台車10との間で容器Yを移載する、搬出用コンベヤ部9A及び搬入用コンベヤ部9Bとを備えている。
前記軌道式搬送台車10は、前記リファレンスステーションT2の下方側に位置させて設けた第2中継コンベヤ11と、前記高速リフター6に接続する前記第1中継コンベヤ9との間での搬送を行う。第2中継コンベヤ11は、第1中継コンベヤ9と同様に、軌道式搬送台車10との間で容器Yを移載する搬出用コンベヤ部11A及び搬入用コンベヤ部11Bを備えている。
図4にも示すように、前記第2中継コンベヤ11と前記リファレンスステーションT2に対応させて設けたリファレンスステーション形成用のコンベヤ12との間に、垂直搬送用のリフター13が設置されている。
【0025】
叉、図3、図5、及び図7に示すように、開架式の図書保管部と本閉架式の図書保管部との間での図書の搬送、サービスカウンターK1とサービスステーションT1との間での図書の搬送、リファレンスカウンターK2とリファレンスステーションT2との間の搬送、及び、新規に図書館に入庫した図書の搬送等、図書館内での図書の運搬に用いる手押し式の台車Dが多数設けられている。
【0026】
前記管理手段Pについて説明する。図12に示すように、図書館の全体の図書の保管情報等を管理するホストコントローラP1と、前記建物の地下に設置されて、図書保管管理システムの全体を管理するシステムコントローラP2とが、通信可能に接続され、この両コントローラP1,P2にて管理手段Pが構成されている。
前記ホストコントローラP1には、前記サービスカウンターK1に設置される第1端末21、前記リファレンスカウンターK2に設置される第2端末22、前記作業ステーションSに設置される第3端末23、図書館の管理室等に設置される第4端末24、利用者のサービスフロアに設置される第5端末25等の多数の端末が接続される。
【0027】
第4端末24は、図書館に新規に入庫される図書の書名等、新規に入庫される図書に関連する情報をホストコントローラP1に入力して、図書館において管理する図書として登録するのに利用されるとともに、その入庫する図書を識別する識別データ(本実施形態では図書ナンバー)を表示するデータ表示部としてのバーコード表示体Bを発行する発行機24Aを備えている。このバーコード表示体Bには、図書ナンバーがバーコードとして表示され、加えて、図書ナンバーが数字にて目視可能に記載されるようになっている。そして、発行されたバーコード表示体Bは、入庫される図書に貼付等により装着される(図18参照)。
叉、バーコード表示体Bが装着された図書、すなわち、ホストコントローラP1に登録された図書は、前記台車Dを用いて諸々の箇所に搬送される。そして、本閉架式保管部において保管管理する場合には、地下の作業ステーションSに運搬される。尚、作業ステーションSでの作業については、「初期登録作業」として後述する。
【0028】
第5端末25は、利用者が借りたい図書を検索する目的で利用され、借りる目的の図書の情報、すなわち図書の名前や図書を識別する図書ナンバー等の諸々の情報を印字した貸出要求書を出力するプリンター25Aを備えている。この貸出要求書は、本閉架式保管部に保管されている図書を借りる場合には、前記サービスカウンターK1において、図書館員に渡されることになる。
【0029】
第1〜第3端末21〜23は、図書館に保管管理されている図書の検索や、図書の貸出状況等、ホストコントローラP1の管理情報を検索したり、登録されている図書の貸出や返却の情報や、登録済の図書の登録を除去する情報等、ホストコントローラP1に各種の情報を入力するために使用されるものであって、第1及び第2端末21,22には、前記図書に装着されたバーコード表示体Bを読み取るバーコードリーダBRや、各種の情報を出力するプリンターRTを備えている。
【0030】
前記システムコントローラP2は、前記第1及び第2端末と同様に、図書館に保管管理されている図書の検索や、図書の貸出状況等、ホストコントローラP1の管理情報を検索したり、登録されている図書の貸出や返却の情報や、登録済の図書の登録を除去する情報等、ホストコントローラP1に各種の情報を入力するためにも使用されるものであって、前記第 1及び第2端末と同様に、バーコードリーダBRやプリンターRTを備えているが、その使用目的に加えて、本閉架式保管部つまり本図書保管管理システムの運用の全体を管理している。
【0031】
説明を加えると、このシステムコントローラP2には、サービスステーションT1に設置される第1設定器U1、リファレンスステーションT2に設置される第2設定器U2、前記作業ステーションSに設置される第3設定器U3、前記作業ステーションSに設置されて、後述の測定箇所に位置された図書のサイズを計測する計測手段として用いる計測器J、前記作業ステーションSの近くに設置されて、搬送手段TPの作動状況をモニタリングするために用いるモニタリング用端末U4、スタッカークレーン2やトラバーサ3を備えた移動棚として構成された棚Rの作動を管理する棚管理コントローラU5、及び、搬送手段TPの作動を管理する搬送用コントローラU6が接続されている。尚、前記搬送用コントローラU6は、高速リフター6やコンベヤ類の夫々に対応して設置される多数のコントローラから構成されるものである。
【0032】
前記第1〜第3設定器U1〜U3の夫々は、容器Yのバーコード表示体BCや図書のバーコード表示体Bを読み取るバーコードリーダーCRを備えており、そのバーコードリーダCRを用いて、図書を入出庫する容器Yを特定する情報や、入出庫する図書を特定する情報を入力することができるようになっている。
【0033】
前記計測器Jは、図13にも示すように、図書の測定箇所として用いる矩形状の載置台30と、載置台30の角部に立設されたL字状の位置決め体31とを備えると共に、超音波センサ等を利用した厚さ検出センサ32、並びに、超音波センサ等を利用した幅検出用のサイズ検出センサ33及び高さ検出用のサイズ検出センサ34を備えている。そして、図書の角部を位置決め体31に当てつけた状態で図書を載置台30に載置することにより、厚さ検出センサ32が、自己の設置位置から図書の上面までの距離を測ることにより図書の厚さを計測し、サイズ検出センサ33及び34が、自己の設置位置から図書の側面までの距離を測ることにより図書の幅と高さとを計測する。つまり、計測器Jは、直方体状の物品である図書のサイズとして、高さ、幅、及び厚さを計測して、その計測データを前記システムコントローラP2に入力するように構成されている。
ここで、上記図書として、例えば雑誌のように各別の存在として管理する図書の複数を一冊に綴じたときには、その綴じたものを一冊の図書として、計測器Jにてサイズを計測した計測データをシステムコントローラP2に入力する。
【0034】
そして、前記システムコントローラP2即ち管理手段Pは、各容器Yの分別データ(バーコード表示体BCの表示データ)と、各容器Yに収納される図書の識別データ(バーコード表示体Bの表示データ)と、各図書のサイズ(高さ、幅、厚さの計測データ)とを関連付けて記憶して、その記憶情報に基づいて、各容器Yの図書の充填率を管理しながら各図書をサイズ別に仕分けして容器Yに収納すべく管理するように構成されている。尚、前記雑誌等を綴じた場合については、システムコントローラP2は、その一冊の図書としての計測データに基づいて、各容器Yの物品の充填率を管理する。
また、前記管理手段Pが、図書を固定ロケーション用の図書とフリーロケーション用の図書とに分別して、その分別情報を各図書のバーコード表示体Bが表示する前記識別データと対応付けて管理するように構成され、且つ、前記識別データに基づいて固定ロケーション用の図書と分別された図書については、各容器Yのうちでその図書との対応関係が固定されている容器Yに収納させ、前記識別データに基づいてフリーロケーション用の図書と分別された図書については、各容器Yのうちで図書を収納する空きスペースがある容器Yを選択して収納させるように構成されている。
【0035】
ここで、図書の厚さ等のサイズの計測は、基本的には、ホストコントローラP1にて登録処理された図書のうちで、閉架式の本図書保管管理システムでの管理が指定された図書を対象として行われるものであって、後記する「初期登録作業」にて説明するように、バーコードリーダーCRにて計測対象の図書の識別情報を入力する等、先ず計測対象の図書を識別する図書ナンバーを入力して、計測対象の図書を特定したのちに実際の計測を開始する順序で行われる。
つまり、前記システムコントローラP2は、前記載置台30に位置する図書の識別データ(図書ナンバー)が入力された状態において、前記計測器Jにて計測された計測データが入力されるに伴って、入力された前記識別データ(図書ナンバー)と前記計測データとを対応付けて記憶するように構成されている。
【0036】
さらに、前記システムコントローラP2は、寸法の異なる2種の容器YL,YSが使用されることから、各容器Yの図書の充填率の管理を、各容器YL,YSの大きさ情報に基づいて実行するように構成されている。つまり、通常の書籍の場合を例に説明すると、大型容器YLではA4やB5の書籍を縦姿勢で2列に並べる縦置き形態(図9(ロ)参照)であるので、その並び方向での最大収納寸法から収納されているA4やB5の書籍の厚さの合計を引いた空き寸法によって、充填率を管理する。又、小型容器YSでは、A4やB5の書籍を横向きの縦姿勢で1列に並べる横置き形態(図10(イ)参照)か、A5やB6の書籍を縦姿勢で2列に並べる縦置き形態(図10(ロ)参照)かのいずれかであるので、収納されている書籍がA4やB5であれば横置き形態と判断し、収納されている書籍がA5やB6であれば縦置き形態と判断して、各場合における並び方向での最大収納寸法から収納されているA4やB5(又は、A5やB6)の書籍の厚さの合計を引いた空き寸法によって、充填率を管理する。
そのため、システムコントローラP2は、A4,A5,B5,B6等の図書のサイズに応じて、つまり、前記計測した図書の高さと幅のうちの大きい方を基準にして、その図書を収納する容器Yの大きさを選択して物品を収納すべく管理するように構成されている。具体的には、A4サイズとB5サイズの場合には、大型容器YLと小型容器YSのいずれかが選択され、A5サイズとB6サイズの場合には、小型容器YSが選択される。
【0037】
以下、本図書保管管理システムの作業について説明する。
本システムの作業としては、入庫作業として、「通常入庫作業」と「空きスペース指定入庫作業」とがあり、出庫作業として、「通常の出庫作業」と「相乗り入庫作業」とがあり、その他の作業として、「詰替え作業」、「蔵書点検作業」、「リロケーション」、「初期登録作業」等の作業があり、次に各作業について説明する。
尚、これらの作業のいずれを実行するかの選択は、第1〜第3端末21〜23や第1〜第3設定器U1〜U2にて行うことになる。また、これらの作業は、各所で行えるものであるが、以下の説明においては、主として実行する箇所を特定して説明する。
【0038】
[通常入庫作業]
通常入庫作業は、主として、サービスカウンターK1を用いて行われるものであって、図12に示すように、先ず、サービスカウンターK1の第1端末21が備えるバーコードリーダーBRにて、利用者から返却された返却図書のバーコード表示体Bを読み取って、返却する図書の識別情報、つまり図書ナンバーを入力する。
次に、返却する図書を必要に合わせて台車Dに載せて、サービスステーションT1に運搬する。第1設定器U1にて「通常入庫」を設定したのち、バーコードリーダCRにて、返却図書のバーコード表示体Bを読み取って、返却する図書の識別情報、つまり図書ナンバーを入力する。複数の図書がある場合には、複数の図書の図書ナンバーを順次入力する。その図書ナンバーの入力が終了すれば、設定を入力する。
この設定の入力に伴って、システムコントローラP2が、設定された図書を収納可能な容器Yを検索して、検索した容器YをサービスステーションT1に搬出する作業指令を棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に指令することになる。ここで、フリーロケーション用に分別された通常の単行本は、例えば棚Rの出口側(図6でトラバーサ3側)近くで短時間で搬出できる位置の小型容器YSが検索される。固定ロケーション用に分別されたシリーズ物や全集等の特殊本については、各冊が順次登録されるのに応じて決められた容器Yが検索される。従って、上記容器Yに収納されたシリーズ物等のうちの1冊が貸出のために出庫された後、返却されたときに入庫する容器は、元の容器になる。そして、棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6が、指令された容器Yを搬出するために作動して、対象とする容器YがサービスステーションT1に搬送される。
容器Yが到着すると、バーコードリーダCRを用いて容器Yのバーコード表示体BCを読み取る等により、容器Yの識別情報を入力する。そして、返却する図書のバーコード表示体BをバーコードリーダCRにて読み取って、その容器Yに図書を収納することを入力した後、図書を容器Yに収納する。その容器Yに収納可能な図書の全てを収納すると、完了を入力する。
完了が入力されるに伴い、システムコントローラP2は、図書の収納が完了した容器Yを棚Rに搬入すべく、棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に指令することになる。そして、棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6が、指令された容器Yを棚Rに搬入するために作動して、対象とする容器Yが棚Rに搬入される。
このとき、システムコントローラP2は、入庫が指令された図書が残存するか否かを判断して、残存する場合には、その残存する図書を収納する容器Yを上述と同様に検索することになる。その後は手順は、上記と同様である。
【0039】
[空スペース指定入庫作業]
この空スペース指定入庫作業は、上記通常入庫作業と同様に、サービスカウンターK1の第1端末が備えるバーコードリーダーBRにて、返却図書のバーコード表示体Bを読み取って、返却する図書の図書ナンバーを入力する。そして、図書ナンバーの入力が終了した返却する図書を、必要に合わせて台車Dに載せてサービスステーションT1に運搬する。
次に、第1設定器U1にて「空きスペース指定入庫」を設定した後、引き続いて、図14に示す第1設定器U1の表示画面に表示された内容に基づいて、必要事項を入力する。すなわち、入庫する図書のサイズから判断して、容器Yのタイプの選択を入力し、希望する空きスペース、及び、必要とする容器数を入力し、設定完了を設定ボタンの操作により入力する。ここで、空きスペースとして、平置容器の場合は、空容器から30cmまでの範囲で選択でき、横置1列容器の場合は、空容器から60cmまでの範囲で選択でき、縦置2列容器の場合は、空容器から120cmまでの範囲で選択できる。
ちなみに、上記表示画面において、スペースの選択の横側には、各スペースに対応して現在存在する容器数が表示される。
【0040】
上記入力に伴って、システムコントローラP2が、設定された容器Yを検索して、検索した容器YをサービスステーションT1に搬出する作業指令を棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に指令することになり、指令された容器YがサービスステーションT1に搬送される。ここで、入力された条件に合う容器Yが複数ある場合には、例えば棚Rの出口側(トラバーサ3側)近くの容器Yが検索される。
容器Yが到着すると、「通常入庫作業」と同様に、バーコードリーダーCRを用いて容器Yのバーコード表示体BCを読み取る等により、容器Yの識別情報を入力する。そして、返却する図書のバーコード表示体BをバーコードリーダCRにて読み取った後、図書を容器Yに収納する。その容器Yに収納可能な図書の全てを収納すると、完了を入力する。
完了が入力されるに伴い、システムコントローラP2が、図書の収納が完了した容器Yを棚Rに搬入すべく、棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に作業を指令することになり、容器Yが棚Rに搬入される。
このとき、システムコントローラP2は、指令された容器Yが残存するか否かを判断して、残存する場合には、その残存する容器Yを上述と同様に検索することになり、その後の手順は、上記と同様である。
【0041】
[通常の出庫作業]
通常の出庫作業は、前述した貸出要求書がサービスカウンターK1にて図書館員に渡されることによっておこなわれる。図書館員は、第1設定器U1にて「通常出庫」を設定した後、貸出要求書に記載された図書ナンバーを入力する。複数の図書がある場合には、全ての図書について図書ナンバーを入力することは勿論である。尚、例示はしないが、図書の識別情報が入力されるに伴って、その入力された図書の図書ナンバー及び図書名、その図書を収納する容器を識別する容器ナンバー等の容器Yの識別情報、並びに、図書のタイプが、第1設定器U1の表示画面に表示される。
図書の識別情報の入力が完了すると、設定を入力する。
【0042】
設定の入力に伴って、システムコントローラP2が、入力された図書を収納する容器Yの収納位置を検索して、検索した容器YをサービスステーションT1に搬出する作業指令を棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に指令することになる。そして、棚コントローラU5や搬送用コントローラU6が、指令された容器Yを搬出するために作動して、対象とする容器YがサービスステーションT1に搬送される。
容器Yが到着すると、バーコードリーダCRを用いて容器Yのバーコード表示体BCを読み取る等により、容器Yの識別情報を入力する。その入力に伴って、例示はしないが、その容器Yから取り出す図書の図書ナンバー、及び、図書名が第1設定器U1の表示画面に表示される。
表示された図書を容器Yから取り出して、その図書のバーコード表示体BをバーコードリーダCRにて読み取ると、表示されている図書のうちでバーコードを読み取られた図書に対応する部分が、赤色等他の部分と異なる色に変化して、取り出された図書であることが明示される。
【0043】
その容器Yについての全ての図書の取り出しが完了すると、完了を入力する。完了が入力されるに伴い、システムコントローラP2が、図書の取り出しが完了した容器Yを棚Rに搬入すべく、棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に指令することになり、容器Yが棚Rに搬入される。
このとき、システムコントローラP2は、指令された容器Yが残存するか否かを判断して、残存する場合には、その残存する容器Yを上述と同様に検索することになり、その後の手順は、上記と同様である。
図書館員は、貸出要求書に記載された全ての図書の取り出しが完了すると、それらの図書のうちの一つの図書に貸出要求書を挟む。そして、必要に応じて、取り出した図書を台車Dに載せて、サービスカウンターK1に運んで利用者に手渡すことになる。
【0044】
[相乗り入庫作業]
この相乗り入庫作業は、上述の「通常の出庫作業」を行う際に、利用者から返却された図書であって、出庫された容器Yに収納可能な図書がある場合には、その容器Yに図書を収納して入庫するものであり、上記した「通常の出庫作業」において、その容器Yについての全ての図書の取り出しが完了したときに、上述した「完了を入力」する代わりに、「相乗り入庫」を設定することにより、開始される。
そして、この相乗り入庫作業は、通常の入庫作業と同様に、入庫する図書のバーコード表示体BをバーコードリーダCRにて読み取って、表示画面に表示された図書名を確認しながら、容器Yに図書を収納する。全ての図書の収納が完了すると、設定を入力する。
設定が入力されるに伴い、システムコントローラP2が、作業が完了した容器Yを棚Rに搬入すべく、棚コントローラU5や搬送用コントローラU6に作業を指令することになり、容器Yが棚Rに搬入される。
このとき、システムコントローラP2は、出庫のために指令された容器Yが残存するか否かを判断して、残存する場合には、その残存する容器Yを上述と同様に検索することになり、その後の手順は上記と同様である。
図書館員は、貸出要求書に記載された全ての図書の取り出しが完了すると、それらの図書のうちの一つの図書に貸出要求書を挟む。そして、必要に応じて、取り出した図書を台車Dに載せて、サービスカウンターK1に運んで利用者に手渡すことになる。
【0045】
[詰替え作業]
この詰替え作業は、空の容器Yを作成するために、図書の詰替えにより容器Yの充填率を高めるように図書の詰替えを行うものであり、主として、作業ステーションSにて行われる。
すなわち、作業ステーションSに設けた第3設定器U3にて「詰替え」を設定したのち、引き続いて、図15に示す第3設定器U3の表示画面に表示された内容に基づいて、必要事項を入力する。
先ず出庫設定方法を選択する。この出庫設定方法としては、出庫する容器Yの総数を指定する出庫容器数設定と、詰替え作業によって作成する容器数を指定する作成空容器数設定とがあり、これらのいずれかを選択する。ちなみに、出庫容器数設定の場合には、詰替え作業の結果として、作成される空の容器数はわからないものであるが、作業量を把握し易いものである。
次に容器Yのタイプの選択を行い、引き続き容器数を入力して、設定を入力する。ちなみに、容器Yのタイプが選択された時点で、その容器Yのタイプの現在の充填率を含めた全体の状態が表示されるようになっており、容器数の設定の目安となるようになっている。
【0046】
上記の設定が入力されるに伴って、システムコントローラP2が、設定された容器Yを検索して、検索した容器Yを作業ステーションSに搬出する作業指令を棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に指令することになり、指令された容器Yが作業ステーションSに搬送される。
容器Yが到着すると、バーコードリーダCRを用いて容器Yのバーコード表示体BCを読み取る等により、容器Yの識別情報を入力する。この情報の入力に伴って、第3設定器U3の表示画面に、その容器Yに現在収納されている図書のすべてについて、その図書ナンバーと図書名が表示される。
次に行う作業は、その容器Yを空にするために図書を取り出す取出し作業と、その容器Yを満杯にするために図書を収納する収納作業とがあり、取り出した図書が存在する状態であれば、いずれをも任意に選択できるものであるが、先ず取出し作業について説明する。
【0047】
取出し作業は、容器Yの識別情報を入力したあと、引き続き、図書を容器Yから取出して、その図書のバーコード表示体BをバーコードリーダーBRにて読み取ることによって行われる。この読み取りに伴い、表示画面に表示されている図書の情報のうちでバーコードを読み取られた図書に対応する部分が、赤色等他の部分と異なる色に変化して、取り出された図書であることが明示される。
その容器Yから全ての図書を取出した後、設定を入力するに伴って、システムコントローラP2が、全ての図書が取出されて空となった容器Yを棚Rに搬入すべく、棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に作業を指令することになり、容器Yが棚Rに搬入される。
引き続いて、システムコントローラP2は、作業ステーションSに次に搬送する容器Yを検索して、上述と同様に、検索した容器Yを作業ステーションSに搬出する作業指令を棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に指令することになり、指令された容器Yが作業ステーションSに搬送される。
【0048】
収納作業は、上述した容器Yの識別情報を入力したあと、先ず、第3設定器U3にて入庫を設定処理する。この入庫の設定に引き続き、容器Yのバーコード表示体BCをバーコードリーダーCRにて読み取って、図書を収納する容器Yを確定する。次に、収納する図書のバーコード表示体BをバーコードリーダーBRにて読み取ることによって、収納する図書を確定した後、その図書を容器Yに収納する。このようにして、容器Yが満杯になるまで順次図書を収納することになり、容器Yが満杯になると、完了を入力する。
完了が入力されるに伴い、システムコントローラP2が、作業が完了した容器Yを棚Rに搬入すべく、棚コントローラU5や搬送用コントローラU6に作業を指令することになり、容器Yが棚Rに搬入される。
このとき、システムコントローラP2は、出庫すべき容器Yが残存するか否かを判断して、残存する場合には、その残存する容器Yを上述と同様に検索することになり、その後の手順は上記と同様である。
【0049】
以上の説明の如く、詰替え作業は、基本的には取出し作業を実行したのち、その取出し作業にて取出した図書を、収納作業にて容器Yに収納する手順で行われれる。
ちなみに、本実施形態では、棚Rを移動棚形式に構成している関係上、この詰替え作業にて扱う容器Yとしては、棚Rの各ラック部分1L及び1Sのうちで、空きスペースの多い容器Yが多く存在するラック部分を優先して選択して、そのラック部分の容器Yを集中して入出庫することが望ましいものであり、また、そのように選択されたラック部分1L及び1Sに収納される容器Yのうちでは、出庫実績が無い容器Yを出庫実績がある容器Yより優先し、且つ、出庫実績が無い場合やある場合の夫々において、空きスペースが多い容器Yほど優先する方が望ましいものであり、本実施形態においては、システムコントローラP2が上記優先関係に基づいて出庫する容器Yを選択するようになっている。
【0050】
[蔵書点検作業]
この蔵書点検作業は、容器Yに収納されている図書が、システムコントローラP2が記憶している通りであるか否かを検査するためのものであり、主として、作業ステーションSにて行われる。
すなわち、作業ステーションSに設けた第3設定器U3にて「蔵書点検」を設定したのち、引き続いて、図16に示す第3設定器U3の表示画面に表示された内容に基づいて、必要事項を入力する。
先ず容器Yのタイプを選択する。次に、選択した容器Yのタイプ、つまり大型容器YL叉は小型容器YSに対応する棚部RL叉はRSのうちで、作業対象とするラック部分1L叉は1Sを選択すると共に、点検する容器数をテンキーより入力し、最後に設定を入力する。
尚、各棚部RL及びRSの各ラック部分1L及び1Sは、並び順にアイル番号が付されており、図16においては、このアイル番号が表示されるようになっている。
【0051】
設定の入力に伴って、システムコントローラP2が、設定された容器Yを検索して、検索した容器Yを作業ステーションSに搬出する作業指令を棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に指令することになり、指令された容器Yが作業ステーションSに搬送される。
容器Yが到着すると、バーコードリーダCRを用いて容器Yのバーコード表示体BCを読み取る等により、容器Yの識別情報を入力する。この情報の入力に伴って、第3設定器U3の表示画面に、その容器Yに現在収納されている図書のすべてについて、その図書ナンバーと図書名が表示される。
この表示が行われた時点で、容器Y内の図書の全てを台車Dに移し替える等により、容器Yから一旦取出す。そして、取出しが完了すれば、今度は、取出した図書のバーコード表示体BをバーコードリーダCRにて読み取り、再び収納する図書を確定する情報を入力したのち、図書を容器Yに収納することになる。
上記の読み取りに伴い、表示画面に表示されている図書の情報のうちでバーコードを読み取られた図書に対応する部分が、赤色等他の部分と異なる色に変化して、以前に収納されていて再び収納される図書であることが明示される。従って、バーコードを読み取っても表示が変化しない場合には、システムコントローラP2が、図書の収納を正しく管理していない図書である。このような図書に対する処理としては、第3設定器U3にて、入庫を指令して容器Yに収納するか、削除を設定して別途処理することになる。
【0052】
このようにして、その容器Yから取出した全ての図書を容器Yに収納する作業を行うことになる。そして、全ての図書の収納作業が終了した時点では、表示画面に表示されている図書の情報の全てが、赤色等他の部分と異なる色に変化するはずであるが、変化しない図書部分が存在する場合もある。このような場合は、システムコントローラP2が、容器Yに収納されていない図書を収納されているものとして記憶する図書の情報であり、削除の設定を行うことになる。
一つの容器Yに対する作業の完了に伴って、完了を入力すると、システムコントローラP2が、蔵書点検が終了した容器Yを棚Rに搬入すべく、棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に指令することになり、容器Yが棚Rに搬入される。
このとき、システムコントローラP2は、作業ステーションSに次に搬送する容器Yが残存するか否かを判断して、残存する場合には次の容器Yを検索して、上述と同様に、検索した容器Yを作業ステーションSに搬出する作業指令を棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に指令することになり、指令された容器Yが作業ステーションSに搬送される。その後の手順は、上記と同様である。
【0053】
[リロケーション]
このリロケーション作業は、半年または1年などの設定期間内において、入出庫の実績の無い容器Yを、棚Rの奥側に配置替えすることを目的とするものであり、作業用ステーションSの第3設定器U3から「リロケーション」が設定されると、配置替え作業が開始される。
すなわち、システムコントローラP2は、記憶管理している容器Yの出庫実績に基づいて、上記設定期間内において出庫の実績の無い容器Yと、それが収納されている棚内の位置とを検索する。次に、その出庫実績の無い容器Yよりも棚Rの奥側に位置する容器Yのうちで、出庫実績のある容器Yを検索して、その出庫実績のある容器Yを、棚R内に予め設けた仮置き収納部に移動させる。そして、次に出庫実績の無い容器Yを、出庫実績がある容器Yが収納されていた収納部4に収納し、最後に出庫実績がある容器Yを出庫実績の無い容器Yが収納されていた収納部4に収納する。
以上の手順で、容器Yの配置替えが行われることになる。
【0054】
[初期登録作業]
この初期登録作業は、上述した如く、ホストコントローラP1にて登録処理された図書のうちで、閉架式の本図書保管管理システムでの管理が指定された図書を対象として行われるものであって、主として作業ステーションSにて実行される。
すなわち、作業用ステーションSの第3設定器U3から「初期登録」が設定されると、初期登録作業が開始されることになり、そして、図17に示す第3設定器U3の表示画面に表示された内容に基づいて、必要事項を入力しながら作業を進めることになる。
図17に示す表示画面には、ホストコントローラP1からシステムコントローラP2を経由して、第3設定器U3に通信された「登録対象となる図書の情報」が表示されている。叉、第4端末24の説明のときに記載した如く、登録対象となる図書が台車Dに載せられて作業ステーションSに予め搬送されている。
作業者は、登録対象とする図書の情報を入力する。この入力方法は、表示画面内からマウスのクリック等により登録対象の図書を直接選択する、登録対象とする図書のバーコード表示体BをバーコードリーダCRにて読み取る、又は、図書の図書ナンバーを表示画面のテンキーを用いて入力する、のうちのいずれかによって行う。
登録対象の図書が選択されるに伴い、表示画面に表示されている表示されている図書の情報のうちで選択された図書に対応する部分が、反転表示状態に変化して、図書の選択が正しく行われたことが確認できる。
【0055】
次に、登録対象の図書を計測器Jの計測箇所にセットし、表示画面のサイズ読み込みボタンを用いて、計測器Jの計測の開始を指示する。計測器Jの計測が終了すると、その計測結果及び登録日が表示される。つまり、図書の高さ及び幅、並びに厚さが表示されると共に、登録日が表示され、高さ及び幅から求まる図書のタイプ(A4、B5等)が併せて表示される。
ちなみに、計測を失敗したときなどにおいては、表示画面のサイズ入力/ 変更を指定することにより、登録データを修正できるようになっている。
このようにして図書の登録を順次行なうことになり、そして、図書の登録を終了するときには、表示画面の設定完了を指定する。
【0056】
設定完了が入力されるに伴って、システムコントローラP2は、登録された図書を収納する容器Yを検索して、検索した容器Yを作業ステーションSに搬出する作業指令を棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に指令することになる。そして、棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6が、指令された容器Yを搬出するために作動して、対象とする容器Yが作業ステーションSに搬送される。
容器Yが到着すると、バーコードリーダCRを用いて容器Yのバーコード表示体BCを読み取る等により、容器Yの識別情報を入力する。そして、その容器Yに収納する図書のバーコード表示体BをバーコードリーダCRにて読み取って、その容器Yに図書を収納することを入力した後、図書を容器Yに収納する。その容器Yに収納可能な図書の全てを収納すると、完了を入力する。
【0057】
完了が入力されるに伴い、システムコントローラP2は、図書の収納が完了した容器Yを棚Rに搬入すべく、棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6に指令することになる。そして、棚管理コントローラU5や搬送用コントローラU6が、指令された容器Yを棚Rに搬入するために作動して、対象とする容器Yが棚Rに搬入される。
このとき、システムコントローラP2は、初期登録済で入庫前の図書、つまり入庫を必要とする図書が残存するか否かを判断して、残存する場合には、その残存する図書を収納する容器Yを上述と同様に検索することになる。その後は手順は、上記と同様である。
以上より、システムコントローラP2は、計測器Jからの入力情報に基づいて作業ステーションSに搬送する容器Yを特定して、棚Rと作業ステーションSとの間での容器Yの搬送を実行するように構成されている。
【0058】
[別の実施形態]
以下、別の実施形態について列挙する。
上記実施形態では、物品として図書の場合について説明したが、図書以外の各種物品(例えば、CDカセットや、テープカセット等)でもよい。
【0059】
上記実施形態では、物品のサイズを計測する計測手段Jが、超音波式のセンサを用いて計測したが、これ以外に、例えば、測定箇所に位置した物品の3次元の各方向に移動するアームが物品の表面に接当して各方向の寸法を測定する接触式のセンサを用いて計測してもよい。ここで、計測手段Jが設けられる計測部Sは、上記実施形態のような地下の作業ステーションSに限らず、他の場所(建物の1階の事務室等)でもよい。
又、上記計測部Sにおいて物品のサイズを計測するときに、同時に、図18、図19に示すように、前記データ表示部(バーコード表示体B)に表示された識別データを読取るようにしてもよい。つまり、この形態では、上記バーコード表示体Bが表示する識別データを読取る読取り手段としてのバーコードリーダー35が、前記測定箇所に位置された物品(図書bk)のバーコード表示体Bが表示する識別データを読み取って、その読取データを前記管理手段P(システムコントローラP2)に入力するように設けられている。ここで、上記バーコード表示体Bは、直方体形状の物品(図書bk)の1つの角部から所定位置に設定してあるので、そのバーコード表示体Bが下側に位置する状態で物品(図書bk)の上記角部を位置決め体31の角部に当てつけて載置台30に載置すると、載置台30側に設けたバーコードリーダー35が下方側からバーコード表示体Bの表示データを自動的に読み取るように構成されている。
【0060】
寸法が大小に異なる複数種の容器Yを設ける場合に、2種類ではなく、3種類以上でもよく、あるいは、逆に、1種類でもよい。
更に、容器Yの別形態として、搬送用の大きめの容器が、複数のサブ容器を格納できるようにし、そのサブ容器の中に、管理する物品(図書等)を収納させるように構成してもよい。
【0061】
上記実施形態では、寸法が異なる容器の夫々に対応させて、棚R側に、各容器用の収納部40を設けたが、棚の簡素化のために、同じ収納部に寸法が異なる容器を収納するようにしてもよい。
上記実施形態では、棚Rを、並置したラック部分を並び方向に移動させてスタッカークレーン2用の通路を形成する移動ラック式に構成したが、各ラック部分に対してスタッカークレーン2用の通路が固定して形成されている固定ラック式でもよい。又、棚のラック部分を、上下あるいは水平方向に回転させて、固定位置の物品出し入れ部に移動させる回転ラック式でもよい。
又、上記実施形態では、棚Rの各収納部40に1個の容器Yを収納させるとともに、スタッカークレーン2側に容器移載用のシングル式のフォークを備えるようにしたが、これ以外に、各収納部40の奥行き方向に2個の容器Yを並べて収納させるとともに、スタッカークレーン2側に、手前側と奥側の2個の容器を移載できるダブル式のフォークを備えるようにしてもよい。
【0062】
上記実施形態では、各容器Yの分別データや、各物品の識別データを表示させるために、各容器Yや各物品にバーコード表示体BC,Bを設け、そのバーコード表示体BC,BをバーコードリーダーCR,BRにて読み取るようにしたが、バーコードではなく、ICチップ(ICカード)式の表示体を各容器Yや各物品に設けて、その表示情報を通信により読み取るようにしてもよい。
【0063】
上記実施形態では、各物品の棚Rでの収納位置を適宜変更させる、いわゆるフリーロケーション式の収納形態を用いたが、フリーロケーション式ではなく、例えばCDカセットやテープカセット等の物品について、各物品の棚Rにおける収納位置を固定する固定ロケーション式の収納形態を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図書保管管理システムの全体を示す斜視図
【図2】受付部の一部を示す平面図
【図3】受付部の全体を示す斜視図
【図4】別の受付部の一部を示す平面図
【図5】別の受付部の全体を示す斜視図
【図6】棚と作業ステーションを示す平面図
【図7】作業ステーションを示す斜視図
【図8】棚と搬送手段を示す平面図
【図9】容器の収納形態を示す斜視図
【図10】別の容器の収納形態を示す斜視図
【図11】棚の収納部の正面図
【図12】制御構成のブロック図
【図13】計測手段の計測状態を示す斜視図
【図14】表示画面を示す図
【図15】表示画面を示す図
【図16】表示画面を示す図
【図17】表示画面を示す図
【図18】別実施形態の計測状態を示す要部透視下面図
【図19】別実施形態の計測状態を示す全体側面図
【符号の説明】
35 読取り手段
B データ表示部
J 計測手段
K 受付部
P 管理手段
R 棚
RL 収納部
RS 収納部
S 計測部
TP 搬送手段
Y 容器
Claims (8)
- 複数の物品を収納するための容器を、物品の貸出返却を受け付ける受付部と前記容器の複数を収納する棚との間で搬送する搬送手段と、
前記棚に収納される各容器の収納位置及び各容器の物品の充填率を管理し、前記搬送手段の搬送作動を実行して、物品の貸出及び返却を管理する管理手段とが設けられた物品保管管理システムであって、
前記管理手段が、
各容器の分別データと、各容器に収納される物品の識別データと、各物品のサイズとを関連付けて記憶して、
その記憶情報に基づいて、各容器の物品の充填率を管理し、各物品をサイズ別に仕分けして容器に収納すべく前記搬送手段の搬送作動を制御するように構成され、
測定箇所に位置された物品のサイズを計測して、その計測データを前記管理手段に入力する計測手段が設けられ、
前記管理手段が、
前記各物品を固定ロケーション用の物品とフリーロケーション用の物品とに分別して、その分別情報を各物品の前記識別データに対応付けて管理するように構成され、
且つ、前記識別データに基づいて前記固定ロケーション用の物品と分別された物品については、前記各容器のうちでその物品との対応関係が固定されている容器に収納させ、前記識別データに基づいて前記フリーロケーション用の物品と分別された物品については、前記各容器のうちで前記物品を収納する空きスペースがある容器を選択して収納させるように構成されている物品保管管理システム。 - 前記識別データを表示するデータ表示部が、前記物品に設けられ、
前記管理手段が、前記測定箇所に位置する物品の識別データが入力された状態において、前記計測手段にて計測された計測データが入力されるに伴って、入力された前記識別データと前記計測データとを対応付けて記憶するように構成されている請求項1記載の物品保管管理システム。 - 前記データ表示部に表示された識別データを読取る読取り手段が、前記測定箇所に位置された物品の前記データ表示部が表示する識別データを読み取って、その読取データを前記管理手段に入力するように設けられている請求項2記載の物品保管管理システム。
- 前記受付部とは別の箇所に、前記計測手段を備えた計測部が設けられ、
前記搬送手段が、前記計測部と前記棚との間での搬送をも行えるように構成され、
前記管理手段が、前記計測手段からの入力情報に基づいて前記計測部に搬送する容器を特定して、前記棚と前記計測部との間での容器の搬送を実行するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の物品保管管理システム。 - 前記容器として、寸法が大小に異なる複数種が設けられ、
前記棚が、寸法の異なる複数の容器の夫々に対応する収納部を備え、
前記管理手段が、各容器の物品の充填率の管理を、各容器の大きさ情報に基づいて実行するように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の物品保管管理システム。 - 前記管理手段が、前記物品のサイズに応じて、その物品を収納する容器の大きさを選択して物品を収納すべく管理するように構成されている請求項5記載の物品保管管理システム。
- 前記物品が直方体状であり、前記計測手段が、物品のサイズとして、高さ、幅、及び、厚さを計測するように構成され、
前記管理手段が、高さと幅のうちの大きい方を基準にして、物品を収納する容器の大きさを選択して物品を収納すべく管理するように構成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の物品保管管理システム。 - 前記物品が図書であり、
前記管理手段が、各別の存在として管理する図書の複数を一冊に綴じたときには、その 一冊の図書として、前記計測手段にてサイズを計測した計測データに基づいて、各容器の物品の充填率を管理するように構成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の物品保管管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11858998A JP3641548B2 (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 物品保管管理システム |
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