JP2532820B2 - 図書保管管理装置 - Google Patents

図書保管管理装置

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JP2532820B2
JP2532820B2 JP5720894A JP5720894A JP2532820B2 JP 2532820 B2 JP2532820 B2 JP 2532820B2 JP 5720894 A JP5720894 A JP 5720894A JP 5720894 A JP5720894 A JP 5720894A JP 2532820 B2 JP2532820 B2 JP 2532820B2
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遠平 田嶋
仁一 吉江
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば多量の図書を
保管する大型図書館等に使用して好適する図書保管管理
装置に係り、特にその多量の図書の書庫内における収容
効率を向上させるとともに、取り出し及び返却に要する
作業の能率向上を図るようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、近時、多量の蔵書を有す
る大規模図書館等にあっては、図書の取り出しや返却に
要する作業の能率向上を図るために、自動入出庫システ
ムが導入されてきている。この自動入出庫システムは、
利用者が貸し出しを要求した図書を書庫から取り出して
利用者カウンターまで搬送するとともに、その図書が貸
し出されたことを記録する作業や、図書が返却されたこ
とを記録しその図書を書庫まで戻して収容位置を記録す
る作業等を自動化して、図書の取り出し及び返却に要す
る作業を正確かつ迅速に実行することができるようにし
たものである。
【0003】すなわち、自動入出庫システムにおいて
は、保管されている多量の図書の管理を容易にするため
に、各図書それぞれにバーコードを付している。また、
各図書は、複数冊毎にコンテナに収容されており、書庫
に対してコンテナ単位で入出庫されるようになされてい
る。そして、図書の取り出しが要求された場合には、そ
の図書の収容されたコンテナが書庫から自動出庫され利
用者カウンターまで搬送される。図書館員は、利用者カ
ウンターに搬送されてきたコンテナの中から所望の図書
を検索して利用者に渡し、ここに、図書の貸し出しが行
なわれる。
【0004】また、図書の返却が要求された場合には、
その返却図書を収容すべきコンテナが書庫から自動出庫
され利用者カウンターに取り出される。図書館員は、利
用者カウンターに取り出されたコンテナに返却された図
書を入れた後、そのコンテナを書庫の元の位置に入庫さ
せ、ここに、図書の返却が行なわれる。
【0005】一方、現在の図書館においては、図書の保
管管理手段として殆ど例外なく分類別固定ロケーション
配架方式が採用されている。この分類別固定ロケーショ
ン配架方式は、複数の図書を、例えば『日本文学』や
『機械工学』等の各種の分野別に分類して書庫に収容し
ておく手法であって、一般の図書館では、この分類別固
定ロケーション配架方式に上述した自動入出庫システム
が組み合わされる形態となっている。
【0006】ところで、分類別固定ロケーション配架方
式による図書の保管管理を行なう場合、1つの分類の中
には種々の寸法の図書が混在するために、各分類毎に最
大寸法の図書(例えばA4版)に合わせて書棚の高さや
奥行きを設定することが必要となる。しかしながら、実
際の図書館における蔵書の約80%はA5版(A4版の
半分)以下の寸法であることから、各分類毎に最大寸法
の図書に合わせて書棚の高さや奥行きを設定するという
ことは、取りも直さず、書庫内における無駄な空間を増
大させ図書の収容効率を悪化させるという問題を招くこ
とになる。
【0007】また、分類別固定ロケーション配架方式に
よる図書の保管管理手段では、ある分類の図書を収容す
る書棚のスペースが満杯になった場合、超過した図書を
離れた別の書棚に収容したのでは分類別にしている効果
が低下することになり、また分類別の収容を維持するた
めに、他の分類の図書までも含めて書棚上で図書を全体
的にずらせることは、大変な労力と時間を費やすことに
なる。そこで、このような事態に対処するために、現在
の図書館では、各分類毎にその分類に属する図書を収容
する本来のスペースに、その数10%に及ぶ余裕スペー
スを予め設けておくようにしている。このため、なお一
層、書庫内における無駄な空間が増大し図書の収容効率
が悪化するという問題が生じることになる。
【0008】さらに、分類別固定ロケーション配架方式
による図書の保管管理手段では、図書を返却する場合、
その図書の分類に対応するコンテナを書庫から利用者カ
ウンターまで取り出す必要があるため、互いに分類の異
なる複数の図書が返却されると、1冊毎に別のコンテナ
を書庫から利用者カウンターにいちいち取り出す必要が
生じる。このため、書庫と利用者カウンターとの相互間
でコンテナを搬送する搬送機構の稼働回数が多くなり、
自動入出庫システムを導入しているにもかかわらず図書
の取り出し及び返却作業の能率向上が十分に図れないと
いう不都合も生じている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
図書の保管管理手段では、分類別固定ロケーション配架
方式を採用しているため、書庫内における無駄な空間が
増大し図書の収容効率が悪化するとともに、自動入出庫
システムを導入しているにもかかわらず図書の取り出し
及び返却作業の能率向上が十分に図れないという問題を
有している。
【0010】そこで、この発明は上記事情を考慮してな
されたもので、書庫内における図書の収容効率を向上さ
せるとともに、自動化による図書の取り出し及び返却作
業の能率も効果的に向上させ得る極めて良好な図書保管
管理装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る図書保管
管理装置は、図書の寸法別に分類された複数の棚領域を
有する書庫と、この書庫の各棚領域に収容されそれぞれ
が収容された棚領域に対応する寸法の複数の図書を収容
する複数のコンテナと、この複数のコンテナの書庫内に
おける収容位置と各コンテナに収容された複数の図書の
各図書コードとを対応させて記憶する記憶手段と、取り
出しが要求された図書の図書コードを入力することによ
り、記憶手段の記憶内容に基づいて、該要求図書が収容
されているコンテナを書庫から取り出してステーション
に移送し、要求図書が取り出されたコンテナに対する記
憶手段の記憶内容を更新する取り出し制御手段と、返却
が要求された図書の寸法情報を入力することにより、該
返却図書の寸法に対応する複数のコンテナの中から空き
のあるコンテナを書庫から取り出してステーションに取
り出し、返却図書が収容されたコンテナに対する記憶手
段の記憶内容を更新する返却制御手段とを備えるように
したものである。
【0012】
【作用】上記のような構成によれば、多量の図書をそれ
らの内容には無関係に寸法によってのみ分類し、寸法別
に書庫の異なる棚領域に収容するようにしているため、
各棚領域では、それぞれに収容される図書の寸法に応じ
て、その図書を効率的に収容することができるように、
高さや奥行きを設定することができ、図書の収容効率を
効果的に向上させることができる。また、複数のコンテ
ナの書庫内における収容位置と各コンテナに収容された
複数の図書の各図書コードとを対応させて記憶してお
き、図書の取り出し及び返却時にその記憶内容を更新す
るフリーロケーション方式を採用しているため、同一寸
法の図書ならばその寸法の図書を収容するためのコンテ
ナ内に空きのある限り任意に収容することができるの
で、書庫とステーションとの相互間でコンテナを搬送す
るための搬送機構の稼働回数を少なくすることができ、
自動化による図書の取り出し及び返却作業の能率を効果
的に向上させることができる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して詳細に説明する。図1は、この実施例で説明する
図書保管管理システムの全体的な構成を示している。す
なわち、図1において、符号11は書棚である。この書
棚11は、例えば図書館の3階の書庫内に設置されてい
る。この書棚11には、複数のコンテナ12,12,…
…が収容されている。これらコンテナ12,12,……
には、それぞれ複数の図書13,13,……が奥行き方
向に複数列に並べて収容されている。
【0014】上記書棚11の前面には、レール14に案
内されて走行するスタッカークレーン15が設置されて
いる。このスタッカークレーン15は、図書13,1
3,……の出庫時に、書棚11から所望のコンテナ12
を取り出して出庫用ラックステーション16に搬送す
る。この出庫用ラックステーション16に移送されたコ
ンテナ12は、搬送コンベア17を介してコンテナ搬出
口18に搬送された後、図示しない垂直搬送機を介し
て、2階向コンテナ搬入口19または1階向コンテナ搬
入口20に搬送される。
【0015】そして、2階向コンテナ搬入口19に搬送
されたコンテナ12は、搬送コンベア21を介して、利
用者カウンターである2階ステーション22に搬送され
る。また、1階向コンテナ搬入口20に搬送されたコン
テナ12は、搬送コンベア23を介して、利用者カウン
ターである1階ステーション24または25に搬送され
る。
【0016】一方、1階ステーション24または25に
あるコンテナ12は、搬送コンベア26を介して1階向
コンテナ搬出口27に搬送される。また、2階ステーシ
ョン22にあるコンテナ12は、搬送コンベア28を介
して2階向コンテナ搬出口29に搬送される。このよう
に、1階向コンテナ搬出口27または2階向コンテナ搬
出口29に搬送されたコンテナ12は、図示しない垂直
搬送機を介して3階のコンテナ搬入口30に搬送され
る。このコンテナ搬入口30に搬送されたコンテナ12
は、搬送コンベア31を介して入庫用ラックステーショ
ン32に搬送された後、スタッカークレーン15により
書棚11に入庫される。
【0017】図2は、上記2階ステーション22の詳細
を示している。なお、1階ステーション24,25につ
いては、2階ステーション22と同様な構成であるた
め、その説明を省略する。2階ステーション22には、
カウンター台33と、このカウンター台33に沿って配
設された2つのコンテナ支持部34,35とが装備され
ている。
【0018】そして、上記搬送コンベア21を介して2
階ステーション22に搬送されてきたコンテナ12は、
いずれか一方のコンテナ支持部34または35に選択的
に支持される。この場合、いずれのコンテナ支持部34
または35に支持されたコンテナ12も、選択的に搬送
コンベア28を介して2階向コンテナ搬出口29に搬送
することができる。
【0019】また、上記カウンター台33上には、図書
館員が図書13,13,……の入出庫に関する種々の操
作を行なうための操作ユニット36と、図書13,1
3,……に付されたバーコードを読み取るためのバーコ
ードリーダ37とが配設されている。さらに、コンテナ
支持部34,35の背面側となる壁38,39には、そ
れぞれコンテナ支持部34,35に支持されたコンテナ
12の中から、取り出すべき図書13の図書名や図書番
号等を指示するための表示器40,41が設置されてい
る。
【0020】そして、上記コンテナ支持部34,35
は、コンテナ12の底面周縁部を支持する略枠状の支持
台34a,35aを有している。すなわち、コンテナ1
2は、その底面周縁部が支持台34a,35a上に搭載
されることによって、コンテナ支持部34,35に支持
されるもので、支持された状態でコンテナ12の底面の
大部分は露出されることになる。
【0021】ここで、コンテナ12には、図3に示すよ
うに、6つのサブコンテナ42,42,……が収容され
ている。これら各サブコンテナ42,42,……内に
は、それぞれにバーコードラベル13aの付された複数
の図書13,13,……が、厚み方向に1列に並んで収
容されるようになっている。また、各サブコンテナ4
2,42,……それぞれにも、図4に示すように、バー
コードラベル42aが付されている。なお、各コンテナ
12,12,……自体にも、図示しないがそれぞれバー
コードラベルが付されている。
【0022】ここにおいて、コンテナ12の底面には、
図5(a)に点線で示すように、各サブコンテナ42,
42,……に対応する位置にそれぞれ開口部12a,1
2a,……が形成されている。すなわち、各サブコンテ
ナ42,42,……は、それらの底面周縁部が開口部1
2a,12a,……の縁部に支持されてコンテナ12内
に収容されるもので、支持された状態で各サブコンテナ
42,42,……の底面の大部分も露出されることにな
る。
【0023】また、上記コンテナ支持部34内には、図
5(b)に示すように、支持台34aに支持されたコン
テナ12の底面と対向し、コンテナ12に形成された6
つの開口部12a,12a,……を選択的に挿通し得る
リフト板34bが用意されている。そして、コンテナ支
持部34内には、支持台34aに支持されたコンテナ1
2の長手方向の両端部に対応する位置に、コンテナ12
の短手方向に沿って互いに平行となるように、2本のス
クリューシャフト34c,34dが設置されている。こ
れらスクリューシャフト34c,34dには、支持台3
4aに支持されたコンテナ12の長手方向に沿うよう
に、ラックギヤ34eの両端部が螺合されている。
【0024】このため、ラックギヤ34eは、モータ3
4fの回転力により、伝達機構34gを介して両スクリ
ューシャフト34c,34dが同時にその軸心回りに回
転されることで、図中矢印a,b方向に平行移動され
る。また、このラックギヤ34eには、その長手方向つ
まり図中矢印c,d方向にスライド自在となるように、
上記リフト板34bが支持されている。
【0025】すなわち、上記リフト板34bは、図5
(c)に示すように、ラックギヤ34eにスライド自在
に支持された支持ユニット34hに支持されている。こ
の支持ユニット34hは、ラックギヤ34eの歯部34
iに噛合されるギヤ34jに、モータ34kの回転力が
伝達されることにより、ラックギヤ34eに沿って移動
される。
【0026】この支持ユニット34hには、リフト板3
4bの両端部をそれぞれ支持する一対のシリンダ機構3
4l,34mが設置されている。これら、シリンダ機構
34l,34mは、リフト板34bを図中実線で示す位
置から二点鎖線で示す位置まで上昇させたり、逆に図中
二点鎖線で示す位置から実線で示す位置まで下降させる
ことができるようになされている。
【0027】そして、リフト板34bは、図5(b)に
示す矢印a,b及びc,d方向にそれぞれ移動されるこ
とにより、図5(d)に示すように、支持台34aに支
持されたコンテナ12の所望の開口部12a,12a,
……に選択的に対向させることができる。このため、例
えばリフト板34bを所定の開口部12aに対向する位
置に移動させ、その位置でリフト板34bを上昇させる
と、リフト板34bが開口部12aを挿通して、その位
置にあるサブコンテナ42が持ち上げられるようになさ
れている。
【0028】なお、上記コンテナ支持部35について
も、コンテナ支持部34と同様な構成で同様な動作を行
なっている。そして、このような構成のコンテナ支持部
34,35は、1階ステーション24,25にもそれぞ
れ設置されている。
【0029】次に、図6は、上記のような図書の保管管
理システムに使用される制御システムを示している。す
なわち、図6において、符号43は中央処理装置であ
る。この中央処理装置43は、例えばマイクロプロセッ
サ等を内蔵している。そして、この中央処理装置43に
は、バスライン44を介して無停電電源装置45が接続
されている。
【0030】また、この中央処理装置43には、バスラ
イン44からファイルアダプタ46を経て、フロッピー
ディスク47と、システムの制御プログラムの記憶され
たハードディスク48及びカートリッジテープ49とが
接続されている。さらに、この中央処理装置43には、
バスライン44からファイルアダプタ50を経て、図書
情報の記憶されたハードディスク51が接続されてい
る。また、この中央処理装置43には、バスライン44
からファイルアダプタ52を経て、バックアップ情報の
記憶されたハードディスク53が接続されている。
【0031】一方、上記中央処理装置43には、バスラ
イン44からシリアルインターフェースアダプタ54を
経て、統括制御盤55と定置式検出器56とが接続され
ている。この統括制御盤55は、詳細は後述するが、前
記スタッカークレーン15,垂直搬送機,搬送コンベア
17,21,23,26,28,31及びコンテナ支持
部34,35等の動作を統括的に制御するもので、コン
テナ12の位置を検出する定置式検出器56の検出結果
に基づいて制御動作を行なっている。
【0032】また、上記中央処理装置43には、バスラ
イン44からシリアルインターフェースアダプタ57を
経て、コンソール58,ディスプレイ59,バーコード
リーダ60(これらは図2に示した操作ユニット36,
バーコードリーダ37及び表示器40,41等に相当)
及びシリアルプリンタ61が接続されている。これらコ
ンソール58,ディスプレイ59,バーコードリーダ6
0及びシリアルプリンタ61は、2階ステーション22
に設置されている。
【0033】さらに、上記中央処理装置43には、バス
ライン44からシリアルインターフェースアダプタ62
を経て、ディスプレイ63,バーコードリーダ64,シ
リアルプリンタ65及びバーコードプリンタ66が接続
されている。これらディスプレイ63,バーコードリー
ダ64,シリアルプリンタ65及びバーコードプリンタ
66は、1階ステーション24,25にそれぞれ設置さ
れている。
【0034】ここで、図7は、上記統括制御盤55の詳
細な構成を示している。すなわち、前記バスライン44
は、入出力回路67を介して制御回路68に接続され
る。この制御回路68は、各制御対象であるスタッカー
クレーン15,垂直搬送機(図7では符号69で示
す),搬送コンベア17,21,23,26,28,3
1及びコンテナ支持部34,35毎に、それぞれ入出力
回路70,71,72,73及び駆動回路74,75,
76,77を介して制御信号を生成して送出するように
している。
【0035】この場合、スタッカークレーン15,垂直
搬送機69,搬送コンベア17,21,23,26,2
8,31及びコンテナ支持部34,35に設けられ、そ
れぞれがコンテナ12の位置を検出する定置式検出器5
6a,56b,56c,56dからの出力信号は、それ
ぞれ対応する入出力回路70,71,72,73に供給
されて、制御信号の生成に供されている。バーコードリ
ーダ60,64の各出力は、入出力回路67に供給され
て統括制御盤55の駆動、つまりスタッカークレーン1
5,垂直搬送機69,搬送コンベア17,21,23,
26,28,31及びコンテナ支持部34,35の駆動
に供される。
【0036】ここで、この保管管理システムは、多量の
図書13,13,……をそれらの内容には無関係に、寸
法(例えばA4版,B5版,A5版,B6版等で厚さは
不問)のみによって分類しており、1つのコンテナ12
には同一寸法の図書13,13,……のみが収容される
ようになっている。換言すれば、例えばA4版の図書1
3を収容するコンテナ12,B5版の図書13を収容す
るコンテナ12,A5版の図書13を収容するコンテナ
12,B6版の図書13を収容するコンテナ12等が用
意されており、それぞれのコンテナ12,12,……
は、収容する図書13の寸法に応じて分類されて書棚1
1に収容されている。
【0037】この場合、どの寸法の図書13を収容する
コンテナ12,12,……も、スタッカークレーン1
5,垂直搬送機69及び搬送コンベア17,21,2
3,26,28,31等で自動搬送されることを考慮す
ると、その平面寸法がある一定の幅内に収められている
こと、望ましくは、どの寸法の図書13を収容するコン
テナ12,12,……も、その平面寸法が略同一である
ことが要求される。
【0038】そこで、この要求を満足するために、コン
テナ12内への図書13の収容形態として、図8
(a),(b)に示す2通りの手段が採用されている。
まず、図8(a)に示す収容形態は、既に説明したよう
にコンテナ12内に6つのサブコンテナ42,42,…
…を収容するようにしたもので、A4版またはB5版の
図書13を収容するのに対応している。また、図8
(b)に示す収容形態は、コンテナ12内に9つのサブ
コンテナ42,42,……を収容するようにしたもの
で、A5版またはB6版の図書13を収容するのに対応
している。
【0039】すなわち、図9(a)に示すように、A5
版の図書13は、148mm×210mmの寸法であ
り、奥行き方向に3列に並べると、コンテナ12の幅W
A5は、WA5=148×3+αA5となる。また、図9
(b)に示すように、B6版の図書13は、128mm
×182mmの寸法であり、奥行き方向に3列に並べる
と、コンテナ12の幅WB6は、WB6=128×3+αB6
となる。
【0040】さらに、図9(c)に示すように、A4版
の図書13は、210mm×297mmの寸法であり、
奥行き方向に2列に並べると、コンテナ12の幅W
A4は、WA4=210×2+αA4となる。また、図9
(d)に示すように、B5版の図書13は、182mm
×257mmの寸法であり、奥行き方向に2列に並べる
と、コンテナ12の幅WB5は、WB5=182×2+αB5
となる。
【0041】ただし、αA5,αB6,αA4及びαB5は、コ
ンテナ12及びサブコンテナ42,42,……の厚み
や、コンテナ12,サブコンテナ42,42,……及び
図書13,13,……相互間の隙間等を考慮して設定さ
れる値である。
【0042】このため、αA5,αB6,αA4及びαB5の値
を適切に選定すれば、A5版及びB6版の図書13を奥
行き方向に3列に並べ、A4版及びB5版の図書13を
奥行き方向に2列に並べることによって、どの寸法の図
書13を収容するコンテナ12も、その幅W方向の寸法
を自動搬送されることに対応する一定の幅内に収めるこ
とができる。
【0043】なお、コンテナ12の奥行き方向、つまり
収容された図書13,13,……の厚み方向の長さにつ
いては、収容する図書13,13,……の冊数が規制さ
れるだけであるため、各寸法の図書13を収容するコン
テナ12相互間で寸法を揃えることは容易に可能であ
る。
【0044】また、9つのサブコンテナ42,42,…
…を収容するコンテナ12には、図10に点線で示すよ
うに、各サブコンテナ42,42,……に対応する位置
にそれぞれ開口部12a,12a,……が形成されてお
り、前述したリフト板34bが選択的に挿通されるよう
になされている。つまり、9つのサブコンテナ42,4
2,……を収容するコンテナ12が、2階ステーション
22や1階ステーション24,25のコンテナ支持部3
4,35に搬送された場合にも、所望のサブコンテナ4
2を持ち上げることが可能になっている。
【0045】そして、上記のように、A4版,B5版,
A5版及びB6版の図書13をそれぞれ収容した各コン
テナ12,12,……は、収容している図書13,1
3,……の寸法別に分類されて書棚11に収容されてい
る。すなわち、書棚11には、図11(a),(b)に
示すように、B5版の図書を収容したコンテナ12が収
容される棚領域11aと、B6版の図書を収容したコン
テナ12が収容される棚領域11bと、A4版の図書を
収容したコンテナ12が収容される棚領域11cと、A
5版の図書を収容したコンテナ12が収容される棚領域
11dとが設定されている。
【0046】これらの各棚領域11a,11b,11
c,11dにおいて、1つ1つのコンテナ12が収容さ
れる各棚小間11a1,11b1,11c1,11d1は、その
幅が図9(a)〜(d)に示した4種類のコンテナ12
がいずれも収容可能な共通の長さに設定されている。ま
た、各棚小間11a1,11b1,11c1,11d1の高さ
は、コンテナ12に収容された図書13の高さに対応さ
せて、それぞれ異なる高さHB5,HB6,HA4,HA5に設
定されている。
【0047】具体的に言えば、A5版の図書13を収容
したコンテナ12を収容する棚領域11dの棚小間11
d1の高さHA5は、図12(a)に示すように、A5版の
図書13の高さが210mmであるから、HA5=210
+hA5となる。また、B6版の図書13を収容したコン
テナ12を収容する棚領域11bの棚小間11b1の高さ
B6は、図12(b)に示すように、B6版の図書13
の高さが182mmであるから、HB6=182+hB6
なる。
【0048】さらに、A4版の図書13を収容したコン
テナ12を収容する棚領域11cの棚小間11c1の高さ
A4は、図12(c)に示すように、A4版の図書13
の高さが297mmであるから、HA4=297+hA4
なる。また、B5版の図書13を収容したコンテナ12
を収容する棚領域11aの棚小間11a1の高さHB5は、
図12(d)に示すように、B5版の図書13の高さが
257mmであるから、HB5=257+hB5となる。
【0049】ただし、hA5,hB6,hA4及びhB5は、コ
ンテナ12及びサブコンテナ42,42,……の厚み
や、コンテナ12下面と図書13,13,……の上部と
の隙間等を考慮して設定される値である。
【0050】このため、hA5,hB6,hA4及びhB5の値
を適切に選定することにより、各棚小間11a1,1
b1,11c1,11d1の高さHA5,HB6,HA4,H
B5を、コンテナ12に収容された図書13の高さに対応
させて無駄な空間の生じない高さにそれぞれ設定するこ
とができ、書庫内における図書13の収容効率を向上さ
せることができる。
【0051】なお、どの寸法の図書13を収容したコン
テナ12も、書棚11上における収容位置は固定されて
おり、書棚11から取り出されたコンテナ12は書棚1
1の同じ位置に戻されるようになっている。
【0052】上記のような構成となされた図書保管管理
システムにおいて、以下、その動作を説明する。まず、
図13及び図14は、図書13の返却動作を説明するた
めのフローチャートである。図書13の返却動作は、利
用者が返却する図書13を、例えば2階ステーション2
2の図書館員に渡すことから開始(ステップS1)され
る。まず、2階ステーション22の図書館員は、ステッ
プS2で、コンソール58を操作して、返却図書13を
入庫するための指示を中央処理装置43に入力する。次
に、図書館員は、ステップS3で、コンソール58を操
作して、返却する図書13の寸法(B5版,B6版,A
4版またはA5版等)を中央処理装置43に入力する。
【0053】すると、中央処理装置43は、ステップS
4で、入力された寸法の図書13を収容している棚領域
11a,11b,11cまたは11dの中から空きのあ
るコンテナ12を検索し、ステップS5で、その空きコ
ンテナ12の収容位置(ロケーション)を示すデータを
統括制御盤55に出力する。統括制御盤55は、ステッ
プS6で、スタッカークレーン15,垂直搬送機69及
び搬送コンベア17,21等を制御することにより、そ
の空きコンテナ12を書棚11から2階ステーション2
2の例えばコンテナ支持部34に搬送し、その支持台3
4aに支持させる。
【0054】そして、中央処理装置43は、ステップS
7で、統括制御盤55を介してコンテナ支持部34を制
御することにより、リフト板34bをコンテナ12内の
空きのあるサブコンテナ42に対応する位置に移動さ
せ、ステップS8で、リフト板34bを上昇させて空き
サブコンテナ42を持ち上げる。その後、図書館員は、
ステップS9で、返却すべき図書13に付されたバーコ
ードをバーコードリーダ60で読み取り、そのデータを
中央処理装置43に入力する。すると、中央処理装置4
3は、ステップS10で、入力されたバーコードデータ
に基づいて、その返却図書13の寸法が、現在コンテナ
支持部34に取り出されているコンテナ12に適合して
いるか否かを判別する。
【0055】ここで、返却図書13の寸法がコンテナ1
2に適合していると判断された場合(YES)、図書館
員は、その返却図書13を上昇されているサブコンテナ
42に返却した後、ステップS11で、返却すべき図書
13がもうないか否かを判別する。そして、返却図書1
3がないと判断された場合(YES)、図書館員は、ス
テップS12で、コンソール58を操作して、返却完了
の指示を中央処理装置43に入力する。その後、中央処
理装置43は、ステップS13で、統括制御盤55を介
してコンテナ支持部34を制御することにより、リフト
板34bを下降させ、上昇されていたサブコンテナ42
をコンテナ12内に収容する。
【0056】次に、中央処理装置43は、ステップS1
4で、既に読み取られている返却図書13のバーコード
から得られたその図書固有の図書コードと、コンテナ支
持部34に取り出されているコンテナ12のバーコード
から得られたそのコンテナ12固有のコンテナ番号と、
図書13が返却されたサブコンテナ42のバーコードか
ら得られたそのサブコンテナ42固有のサブコンテナ番
号とを組み合わせ、その組み合わせたデータを在庫ファ
イルとして例えば図示しないメモリ等に登録する。
【0057】そして、中央処理装置43は、ステップS
15で、登録内容を確認した後、統括制御盤55を介し
てスタッカークレーン15,垂直搬送機69,搬送コン
ベア28,31等を制御することにより、2階ステーシ
ョン22のコンテナ12を書棚11の元の位置に戻し、
ここに、図書13の返却作業が終了(ステップS16)
される。
【0058】次に、上記ステップS10で返却図書13
の寸法がコンテナ12に適合していないと判断された場
合(NO)、中央処理装置43は、ステップS17で、
2階ステーション22のコンテナ支持部34に対応する
表示器40に、返却する図書13の寸法がコンテナ支持
部34に支持されているコンテナ12に適合しない旨の
メッセージを表示する。その後、図書館員は、ステップ
S18で、コンテナ支持部34に支持されているコンテ
ナ12に適合する寸法の返却図書13があるか否かを判
別し、あると判断された場合(YES)、ステップS9
の処理に移行される。
【0059】また、ステップS18でコンテナ支持部3
4に支持されているコンテナ12に適合する寸法の返却
図書13がないと判断された場合(NO)、図書館員
は、ステップS3の処理に移行され、返却図書13の寸
法を中央処理装置43に再入力する。
【0060】次に、上記ステップS11で返却すべき図
書13がまだあると判断された場合(NO)、図書館員
は、ステップS19で、現在上昇されているサブコンテ
ナ42が満杯か否かを判別し、満杯でないと判断された
場合(NO)、ステップS9の処理に移行される。ま
た、現在上昇されているサブコンテナ42が満杯である
と判断された場合(YES)、図書館員は、ステップS
20で、現在コンテナ支持部34に支持されているコン
テナ12の中の、上昇されていない他のサブコンテナ4
2,42,……の中に、空きのあるサブコンテナ42が
あるか否かを判別し、ないと判断された場合(NO)、
ステップS12の処理に移行される。
【0061】一方、空きのあるサブコンテナ42がある
と判断された場合(YES)、中央処理装置43は、ス
テップS21で、統括制御盤55を介してコンテナ支持
部34を制御することにより、リフト板34bを下降さ
せ、上昇されていたサブコンテナ42をコンテナ12内
に収容する。その後、中央処理装置43は、ステップS
22で、統括制御盤55を介してコンテナ支持部34を
制御することにより、リフト板34bをコンテナ12内
の空きのあるサブコンテナ42に対応する位置に移動さ
せ、リフト板34bを上昇させて空きサブコンテナ42
を持ち上げ、ステップS9の処理に移行される。
【0062】次に、図15,図16及び図17は、図書
13の取り出し動作を説明するためのフローチャートで
ある。図書13の取り出し動作は、利用者が取り出しを
要求する図書13を、例えば2階ステーション22の図
書館員に伝えることから開始(ステップS23)され
る。このとき、図書館員は、コンソール58を操作する
ことにより、取り出し要求された図書13の図書コード
を中央処理装置43に入力する。
【0063】すると、中央処理装置43は、ステップS
24で、図書コードを受信して上述した在庫ファイルを
検索し、ステップS25で、入力された図書コードが在
庫ファイルに登録されているか否かを判別する。そし
て、登録されていないと判断された場合(NO)、中央
処理装置43は、ステップS26で、要求された図書1
3が書棚11に保管されていない旨を所定の表示装置に
表示させるとともに、その情報を例えば中央処理装置4
3を制御する図示しないホストコンピュータ等に送出
し、終了(ステップS27)される。
【0064】また、入力された図書コードが在庫ファイ
ルに登録されていると判断された場合(YES)、中央
処理装置43は、ステップS28で、その図書コードの
図書13を収容しているコンテナ12のコンテナ番号
と、そのコンテナ12内で要求された図書13を収容し
ているサブコンテナ42のサブコンテナ番号とを在庫フ
ァイルから検索し、検索されたコンテナ番号とサブコン
テナ番号とを統括制御盤55に送出する。
【0065】すると、統括制御盤55は、ステップS2
9で、スタッカークレーン15,垂直搬送機69及び搬
送コンベア17,21等を制御することにより、入力さ
れたコンテナ番号に対応するコンテナ12を、書棚11
から2階ステーション22の例えばコンテナ支持部34
に搬送し、その支持台34aに支持させる。そして、中
央処理装置43は、ステップS30で、統括制御盤55
を介してコンテナ支持部34を制御することにより、リ
フト板34bをコンテナ12内の要求図書13の収容さ
れているサブコンテナ42に対応する位置に移動させ、
リフト板34bを上昇させてそのサブコンテナ42を持
ち上げる。
【0066】その後、中央処理装置43は、ステップS
31で、2階ステーション22のコンテナ支持部34に
対応する表示器40に、現在上昇されているサブコンテ
ナ42の中にある要求された図書13の図書名や図書コ
ードを表示させる。すると、図書館員は、ステップS3
2で、リフト板34bによってコンテナ12内で持ち上
げられているサブコンテナ42の中から、表示器40に
表示された図書名または図書コードの図書13を検索し
て取り出し、取り出した図書13に付されたバーコード
をバーコードリーダ60で読み取る。
【0067】そして、中央処理装置43は、ステップS
33で、読み取ったバーコードの内容から取り出した図
書13が要求された図書13に一致するか否かを判別
し、一致しないと判断された場合(NO)、ステップS
34で、表示器40に取り出し誤りが生じた旨を示すメ
ッセージを表示させる。また、取り出した図書13が要
求された図書13に一致すると判断された場合(YE
S)、中央処理装置43は、ステップS35で、表示器
40に取り出した図書13が要求された図書13に一致
している旨を示すメッセージを表示させるとともに、在
庫ファイルの内容を更新する。
【0068】その後、中央処理装置43は、ステップS
36で、現在上昇されているサブコンテナ42の中に、
他に取り出しの要求されている図書13があるか否かを
判別する。他に取り出しが要求されている図書13がな
いと判断された場合(NO)、中央処理装置43は、ス
テップS37で、現在コンテナ支持部34に支持されて
いるコンテナ12の中の、上昇されていない他のサブコ
ンテナ42,42,……の中に、取り出しの要求されて
いる図書13があるか否かを判別する。
【0069】そして、上昇されていない他のサブコンテ
ナ42,42,……の中に、取り出しの要求されている
図書13があると判断された場合(YES)、中央処理
装置43は、ステップS38で、統括制御盤55を介し
てコンテナ支持部34を制御することにより、リフト板
34bを下降させ、上昇されていたサブコンテナ42を
コンテナ12内に収容する。
【0070】その後、中央処理装置43は、ステップS
39で、統括制御盤55を介してコンテナ支持部34を
制御することにより、リフト板34bをコンテナ12内
の取り出しの要求されている図書13が収容されている
サブコンテナ42に対応する位置に移動させ、リフト板
34bを上昇させてサブコンテナ42を持ち上げる。そ
して、上記ステップS34,S39の後、または上記ス
テップS36で現在上昇されているサブコンテナ42の
中に、他に取り出しの要求されている図書13があると
判断された場合(YES)、中央処理装置43は、ステ
ップS31の処理に移行する。
【0071】また、上記ステップS37で上昇されてい
ない他のサブコンテナ42,42,……の中にも、取り
出しの要求されている図書13がないと判断された場合
(NO)、図書館員は、ステップS40で、返却すべき
図書13があるか否かを判別し、返却図書13があると
判断された場合(YES)、ステップS41で、その返
却図書13の寸法が、現在コンテナ支持部34に支持さ
れているコンテナ12に適合しているか否かを判別す
る。
【0072】ここで、返却図書13の寸法がコンテナ1
2に適合していると判断された場合(YES)、図書館
員は、ステップS42で、コンソール58を操作するこ
とにより、中央処理装置43に返却モードに切り替える
ことを指示する。そして、図書館員は、ステップS43
で、返却すべき図書13に付されたバーコードをバーコ
ードリーダ60で読み取り、そのデータを中央処理装置
43に入力する。すると、中央処理装置43は、ステッ
プS44で、入力されたバーコードデータに基づいて、
その返却図書13の寸法が、現在コンテナ支持部34に
取り出されているコンテナ12に適合しているか否かを
判別する。
【0073】そして、返却図書13の寸法がコンテナ1
2に適合していると判断された場合(YES)、図書館
員は、ステップS45で、その返却図書13を上昇され
ているサブコンテナ42に返却した後、ステップS46
で、返却すべき図書13がもうないか否かを判別し、あ
ると判断された場合(NO)、ステップS43の処理に
移行する。また、返却図書13がないと判断された場合
(YES)、図書館員は、ステップS47で、コンソー
ル58を操作して、返却完了の指示を中央処理装置43
に入力する。その後、中央処理装置43は、ステップS
48で、統括制御盤55を介してコンテナ支持部34を
制御することにより、リフト板34bを下降させ、上昇
されていたサブコンテナ42をコンテナ12内に収容す
る。
【0074】次に、中央処理装置43は、ステップS4
9で、既に読み取られている返却図書13のバーコード
から得られたその図書固有の図書コードと、コンテナ支
持部34に取り出されているコンテナ12のバーコード
から得られたそのコンテナ12固有のコンテナ番号と、
図書13が返却されたサブコンテナ42のバーコードか
ら得られたそのサブコンテナ42固有のサブコンテナ番
号とを組み合わせ、その組み合わせたデータを在庫ファ
イルに登録する。
【0075】そして、中央処理装置43は、ステップS
50で、登録内容を確認した後、統括制御盤55を介し
てスタッカークレーン15,垂直搬送機69,搬送コン
ベア28,31等を制御することにより、2階ステーシ
ョン22のコンテナ12を書棚11の元の位置に戻し、
終了(ステップS27)される。
【0076】また、上記ステップS44で返却図書13
の寸法がコンテナ12に適合していないと判断された場
合(NO)、中央処理装置43は、ステップS51で、
2階ステーション22のコンテナ支持部34に対応する
表示器40に、返却する図書13の寸法がコンテナ支持
部34に支持されているコンテナ12に適合しない旨の
メッセージを表示する。
【0077】そして、図書館員は、ステップS52で、
コンソール59を操作して、返却完了の指示を中央処理
装置43に入力する。その後、中央処理装置43は、ス
テップS53で、統括制御盤55を介してコンテナ支持
部34を制御することにより、リフト板34bを下降さ
せ、上昇されていたサブコンテナ42をコンテナ12内
に収容する。そして、中央処理装置43は、ステップS
54で、統括制御盤55を介してスタッカークレーン1
5,垂直搬送機69,搬送コンベア28,31等を制御
することにより、2階ステーション22のコンテナ12
を書棚11の元の位置に戻し、終了(ステップS27)
される。
【0078】また、上記ステップS40で返却図書13
がないと判断された場合(NO)、または上記ステップ
S41で返却図書13の寸法が現在コンテナ支持部34
に取り出されているコンテナ12に適合していないと判
断された場合(NO)には、図書館員は、いずれもステ
ップS52の処理に移行する。
【0079】以上に説明した実施例のような構成及び動
作を有する図書保管管理システムによれば、まず、多量
の図書13,13,……を、それらの内容には無関係に
寸法によってのみ分類し、寸法別に書棚11上の異なる
棚領域11a,11b,11c,11dに収容するよう
にしている。このため、各棚領域11a,11b,11
c,11dでは、それぞれに収容される図書13の寸法
に応じて、その図書13を効率的に収容することができ
るように、高さや奥行きを設定することができる。した
がって、従来の分類別固定ロケーション配架方式のよう
に、書庫内で無駄な空間が生じることがなくなり、図書
13の収容効率を効果的に向上させることができる。
【0080】また、同一寸法の図書13ならば、その寸
法の図書13を収容するためのコンテナ12内に任意に
返却することができる、いわゆるフリーロケーション方
式を採用している。このため、例えば2階ステーション
22にコンテナ12を取り出した場合、そのコンテナ1
2に収容可能な寸法の返却図書13があれば、その図書
13をコンテナ12内に空きのある限り収容することが
できる。したがって、スタッカークレーン15,垂直搬
送機69及び搬送コンベア17,21,23,26,2
8,31等の各種搬送機構の稼働回数も必然的に少なく
なり、自動化による図書13の取り出し及び返却作業の
能率も効果的に向上させることができるようになる。
【0081】さらに、取り出しが要求された図書13を
収容するコンテナ12を、書棚11から取り出し2階ス
テーション22のコンテナ支持部34に搬送して支持さ
せた状態で、コンテナ内12の要求図書13の収容され
たサブコンテナ42を上昇させ、要求図書13を含むサ
ブコンテナ42を他のサブコンテナ42,42,……よ
りも高い位置まで持ち上げるようにしたので、持ち上げ
られたサブコンテナ42に収容された図書13,13,
……の背表紙が図書館員に見易い状態となり、コンテナ
12からの要求図書13の検索及び取り出し作業を容易
化することができる。
【0082】ここで、上記の実施例では、1つのコンテ
ナ12内に、6つのサブコンテナ42,42,……を収
容した場合と、9つのサブコンテナ42,42,……を
収容した場合とについて説明したが、これに限らず、例
えば図18に示すように、コンテナ12の平面寸法や中
に収容するサブコンテナ42の数は、必要に応じて適宜
設定すればよいものである。
【0083】さらに、コンテナ12内における複数の図
書13,13,……の収容形態としては、図19
(a),(b)に示すように、コンテナ12の幅Wつま
り短手方向に沿って図書13を厚み方向に1列に並べた
ものを、コンテナ12の奥行きDつまり長手方向に沿っ
て複数列に並べることも可能である。このような収容形
態とした場合、図19(a)に示すように、A4版の図
書13をコンテナ12の奥行き方向Dに沿って5列に並
べ、図19(b)に示すように、A5版の図書13をコ
ンテナ12の奥行き方向Dに沿って7列に並べると、A
4版の図書13を収容したコンテナ12とA5版の図書
13を収容したコンテナ12との平面寸法を略同じにす
ることができる。
【0084】また、上記実施例では、書棚11と2階及
び1階ステーション22,24,25との間のコンテナ
12の搬送に、スタッカークレーン15の他に垂直搬送
機69や搬送コンベア17,21,23,26,28,
31等を用いる大規模な図書館について説明したが、こ
れに限らず、例えば書棚と利用者カウンターとの間のコ
ンテナの搬送をスタッカークレーンのみで行なうような
小規模な図書館にも、この発明が適用可能であることは
言うまでもないことである。
【0085】次に、図20は、この発明の他の実施例を
示している。すなわち、図20において、符号78は例
えば図書館の地階の書庫内に設置された書棚群で、互い
に一定間隔をあけて対向するように設置された複数対
(図示の場合は3対)の書棚(78a,78b)、(7
8c,78d)、(78e,78f)から構成されてい
る。これら各書棚78a〜78fには、それぞれに複数
の図書(図20では図示せず)が収容された複数のコン
テナ79,79,……が収容されている。
【0086】ここで、上記書棚78a,78b相互間に
は、スタッカークレーン80が設置されている。このス
タッカークレーン80は、書棚78a,78b相互間に
形成された空間内を移動し、いずれかの書棚78a,7
8bから所望のコンテナ79を取り出して出庫用ラック
ステーション81に移送する。この出庫用ラックステー
ション81に移送されたコンテナ79は、搬送コンベア
82を介してコンテナ搬出口83に搬送された後、垂直
搬送機構84を介して、1階向コンテナ搬入口85また
は2階向コンテナ搬入口86に搬送される。
【0087】このうち、1階向コンテナ搬入口85に搬
送されたコンテナ79は、搬送コンベア87を介して利
用者カウンターである1階ステーション88のコンテナ
受入部88aに搬送される。また、2階向コンテナ搬入
口86に搬送されたコンテナ79は、搬送コンベア89
を介して利用者カウンターである2階ステーション90
のコンテナ受入部90aに搬送される。
【0088】一方、1階ステーション88のコンテナ受
入部88aに搬送されたコンテナ79は、コンテナ排出
部88bに移送され、搬送コンベア91を介して1階向
コンテナ搬出口92に搬送される。また、2階ステーシ
ョン90のコンテナ受入部90aに搬送されたコンテナ
79は、コンテナ排出部90bに移送され、搬送コンベ
ア93を介して2階向コンテナ搬出口94に搬送され
る。そして、1階向コンテナ搬出口92または2階向コ
ンテナ搬出口94に搬送されたコンテナ79は、垂直搬
送機構95を介して地階のコンテナ搬入口96に搬送さ
れ、搬送コンベア97を介して入庫用ラックステーショ
ン98に移送された後、スタッカークレーン80により
書棚78aまたは78bに入庫される。
【0089】なお、他の書棚78c,78d相互間及び
書棚78e,78f相互間にも、それぞれスタッカーク
レーン(図示せず)が設置されている。そして、上記と
略同様の動作により、各書棚78c〜78fと1階また
は2階ステーション88,90との間で、コンテナ79
を搬送することができる。
【0090】ここで、上記コンテナ79内には、図21
に示すように、複数の図書99,99,……が、互いに
背表紙99aを外側に向けるようにして、厚み方向に2
列に並んで収容されるようになっている。なお、コンテ
ナ79は、その側面にバーコードラベル79aが付され
ており、書棚78a,78b上における収容位置が固定
されているものとする。また、各図書99,99,……
にも、それぞれ固有のバーコードが付されている。
【0091】そして、この実施例で説明する図書の自動
入出庫システムにおいても、多量の図書99,99,…
…は、それらの内容には無関係に、寸法(例えばA4
版,B5版,A5版以下等で厚さは不問)のみによって
分類されており、1つのコンテナ79内には同一寸法の
図書99,99,……のみが収容されるようになってい
る。ただし、上述した実施例では、図9で説明したよう
に、図書13,13,……を厚み方向に一列に収容した
サブコンテナ42を、収容する図書13の寸法に応じて
2列または3列になるように、コンテナ12内に収容す
ることにより、どの寸法の図書13を収容するコンテナ
12も、その幅Wがほぼ等しくなるようにしている。
【0092】これに対し、ここで説明する実施例では、
サブコンテナをなくし、どの寸法の図書99,99,…
…を収容するコンテナ79も、図書99,99,……を
厚み方向に2列に並べて収容するようにしている。この
ため、図21に示すように、コンテナ79の長さをL,
幅をW,高さをHとすると、A4版の図書99を収容す
るコンテナ79の大きさは、L=600mm,W=50
9mm,H=313mmとなり、B5版の図書99を収
容するコンテナ79の大きさは、L=600mm,W=
453mm,H=277mmとなり、A5版以下の図書
99を収容するコンテナ79の大きさは、L=600m
m,W=385mm,H=230mmとなる。つまり、
3種類の大きさのコンテナ79が書棚群78と1階及び
2階ステーション88,90との間を搬送されることに
なる。
【0093】そして、それぞれの大きさのコンテナ7
9,79,……は、収容する図書99の寸法に応じて分
類されて書棚群11に収容されている。すなわち、例え
ば書棚78aについて言えば、図22に示すように、出
庫用及び入庫用ラックステーション81,98に近い側
から、奥側に向かって、A4版の図書99を収容したコ
ンテナ79が収容される棚領域78A4と、B5版の図書
99を収容したコンテナ79が収容される棚領域78B5
と、A5版以下の図書99を収容したコンテナ79が収
容される棚領域78A5とに順次分類されている。なお、
このような棚領域78A4,78B5,78A5の分類は、他
の書棚78b〜78fについても同様に行なわれてい
る。
【0094】なお、この実施例で説明する図書の自動入
出庫システムの制御については、先の実施例における図
6で説明した制御システムが適用される。ただし、統括
制御盤55の入出力回路67には、コンテナ79に付さ
れたバーコードラベル79aを読み取る図示しないバー
コードリーダや、1階及び2階ステーション88,90
に設置されたバーコードリーダの出力が供給される。ま
た、統括制御盤55の入出力回路73及び駆動回路77
は、1階及び2階ステーション88,90のコンテナ受
入部88a,90aにあるコンテナ79を、コンテナ排
出部88b,90bに移送するための図示しない移送機
構を制御することになる。
【0095】上記のような構成となされた自動入出庫シ
ステムにおいて、以下、その動作を説明する。まず、図
23は、図書99の返却動作を説明するためのフローチ
ャートである。図書99の返却動作は、利用者が返却す
る図書99を、例えば1階ステーション88の図書館員
に渡すことから開始(ステップS55)される。まず、
1階ステーション88の図書館員は、ステップS56
で、返却図書99を入庫するための指示を中央処理装置
43に入力する。この場合、図書館員は、返却する図書
99の寸法(A4版,B5版またはA5版以下等)も中
央処理装置43に入力する。
【0096】すると、中央処理装置43は、例えば書棚
78aのうち、入力された寸法の図書99を収容してい
る棚領域78A4,78B5または78A5の中から空きのあ
るコンテナ79を検索し、その空きコンテナ79の収容
位置(ロケーション)を示すデータを統括制御盤55に
出力する。このため、統括制御盤55は、ステップS5
7で、スタッカークレーン80をその空きコンテナ79
の収容位置に移動させ、ステップS58で、空きコンテ
ナ79を出庫用ラックステーション81に取り出し、搬
送コンベア82上に送り出すように制御する。
【0097】その後、統括制御盤55は、ステップS5
9で、垂直搬送機構84及び搬送コンベア87を制御す
ることにより、コンテナ79を1階ステーション88ま
で搬送し、そのコンテナ排出部88bに保持させる。な
お、空きコンテナ79が搬送コンベア82で搬送されて
いるときに、そのコンテナ79に付されたバーコードラ
ベル79aが図示しないによって自動的に読み取られて
いる。
【0098】その後、図書館員は、ステップS60で、
返却すべき図書99に付されたバーコードをバーコード
リーダで読み取り、その図書99をコンテナ79内に収
容する。そして、図書館員は、ステップS61で、返却
完了の指示を中央処理装置43に入力する。
【0099】次に、図書館員は、ステップS62で、返
却すべき図書99がまだあるか否かを判別する。そし
て、返却する図書99がまだあると判断された場合(Y
ES)、図書館員は、ステップS63で、現在1階ステ
ーション88のコンテナ排出部88bに保持されている
コンテナ79に空きスペースがあるか否かを判別し、空
きスペースがあると判断された場合(YES)、ステッ
プS60の処理に戻って図書99の返却作業を実行す
る。
【0100】また、ステップS63でコンテナ79に空
きスペースがないと判断された場合(NO)、またはス
テップS62で返却する図書99がもうないと判断され
た場合(NO)、図書館員は、ステップS64で、現在
1階ステーション88のコンテナ排出部88bに保持さ
れているコンテナ79に対する返却作業完了の指示を中
央処理装置43に入力する。
【0101】このとき、中央処理装置43は、既に読み
取られている返却図書99のバーコードから得られたそ
の図書固有の図書コードと、コンテナ排出部88bに保
持されているコンテナ79のバーコードラベル79aか
ら得られたそのコンテナ79固有のコンテナ番号とを組
み合わせ、その組み合わせたデータを在庫ファイルとし
て例えば前記ハードディスク51等に登録する。
【0102】次に、中央処理装置43は、ステップS6
5で、統括制御盤55を介して搬送コンベア91,垂直
搬送機構95,搬送コンベア97等を制御することによ
り、1階ステーション88のコンテナ79を入庫用ラッ
クステーション98まで搬送する。その後、中央処理装
置43は、ステップS66で、統括制御盤55を介して
スタッカークレーン80を制御することにより、入庫用
ラックステーション98上のコンテナ79を書棚78a
の元の位置に戻し、ここに、図書99の返却作業が終了
(ステップS67)される。
【0103】次に、図24及び図25は、図書99の取
り出し動作を説明するためのフローチャートである。す
なわち、図書99の取り出し動作は、利用者が取り出し
を要求する図書99を、例えば1階ステーション88の
図書館員に伝えることから開始(ステップS68)され
る。このとき、1階ステーション88の図書館員は、ス
テップS69で、図書99を出庫するための指示を中央
処理装置43に入力する。この場合、図書館員は、取り
出し要求された図書99の図書コードを中央処理装置4
3に入力する。
【0104】すると、中央処理装置43は、図書コード
を受信して上述した在庫ファイルを検索し、取り出し要
求された図書99の収容されたコンテナ79の収容位置
(ロケーション)を示すデータを統括制御盤55に出力
する。このため、統括制御盤55は、ステップS70
で、スタッカークレーン80をそのコンテナ79の収容
位置に移動させ、ステップS71で、コンテナ79を出
庫用ラックステーション81に取り出し、搬送コンベア
82上に送り出すように制御する。
【0105】その後、中央処理装置43は、ステップS
72で、統括制御盤55を介して垂直搬送機構84及び
搬送コンベア87を制御することにより、コンテナ79
を1階ステーション88まで搬送し、そのコンテナ排出
部88bに保持させる。なお、コンテナ79が搬送コン
ベア82で搬送されているときに、そのコンテナ79に
付されたバーコードラベル79aがバーコードリーダに
よって、自動的に読み取られている。
【0106】次に、中央処理装置43は、ステップS7
3で、1階ステーション88に設置された図示しない表
示装置に、取り出し要求された図書99の図書名または
図書コードを表示させる。すると、図書館員は、ステッ
プS74で、コンテナ排出部88bに保持されたコンテ
ナ79の中から、表示装置に表示された図書名または図
書コードの図書99を検索して取り出し、取り出した図
書99に付されたバーコードをバーコードリーダで読み
取る。
【0107】そして、中央処理装置43は、ステップS
75で、読み取ったバーコードの内容から取り出した図
書99が要求された図書99であるか否かを判別する。
そして、要求された図書99でないと判断された場合
(NO)、その判断結果が表示装置に表示されるので、
図書館員は、ステップS76で、取り出した図書99を
コンテナ79内に戻し、ステップS77で、再度、コン
テナ排出部88bに保持されたコンテナ79の中から、
表示装置に表示された図書名または図書コードの図書9
9を検索して取り出し、ステップS78で、取り出した
図書99に付されたバーコードをバーコードリーダで読
み取る。
【0108】その後、中央処理装置43は、ステップS
79で、読み取ったバーコードの内容から取り出した図
書99が要求された図書99であるか否かを判別する。
そして、要求された図書99でないと判断された場合
(NO)、その判断結果が表示装置に表示されるので、
図書館員は、ステップS80で、取り出した図書99を
コンテナ79内に戻し、ステップS81で、現在コンテ
ナ排出部88bに保持されているコンテナ79の中から
他に取り出すべき図書99があるか否かを判別する。
【0109】そして、他に取り出すべき図書99がある
と判断された場合(YES)、図書館員は、ステップS
77の処理に戻って図書99の取り出し作業を実行す
る。また、ステップS81で現在コンテナ排出部88b
に保持されているコンテナ79の中から他に取り出すべ
き図書99がないと判断された場合(NO)、図書館員
は、ステップS82で、現在1階ステーション88のコ
ンテナ排出部88bに保持されているコンテナ79に
は、取り出し要求された図書99が存在しない旨の指示
を中央処理装置43に入力する。
【0110】ここで、ステップS82の後、またはステ
ップS75,S79により取り出した図書99が要求さ
れた図書99であると判断された場合(YES)、図書
館員は、ステップS83で、再び現在コンテナ排出部8
8bに保持されているコンテナ79の中から他に取り出
すべき図書99があるか否かを判別し、他に取り出すべ
き図書99があると判断された場合(YES)、ステッ
プS73の処理に戻される。
【0111】また、ステップS73で現在コンテナ排出
部88bに保持されているコンテナ79の中から他に取
り出すべき図書99がないと判断された場合(NO)、
図書館員は、ステップS84で、現在1階ステーション
88のコンテナ排出部88bに保持されているコンテナ
79に対する取り出し作業完了の指示を中央処理装置4
3に入力する。このとき、中央処理装置43は、取り出
した図書99のバーコードから得られたその図書固有の
図書コードに基づいて、在庫ファイルの内容を更新す
る。
【0112】次に、中央処理装置43は、ステップS8
5で、統括制御盤55を介して搬送コンベア91,垂直
搬送機構95,搬送コンベア97等を制御することによ
り、1階ステーション88のコンテナ79を入庫用ラッ
クステーション98まで搬送する。その後、中央処理装
置43は、ステップS86で、統括制御盤55を介して
スタッカークレーン80を制御することにより、入庫用
ラックステーション98上のコンテナ79を書棚78a
の元の位置に戻し、ここに、図書99の取り出し作業が
終了(ステップS87)される。
【0113】したがって、上記実施例のような構成によ
れば、まず、多量の図書99,99,……を、それらの
内容には無関係に寸法によってのみ分類し、寸法別に書
棚群78の異なる棚領域78A4,78B5,78A5に収容
するようにしている。このため、各棚領域78A4,78
B5,78A5では、それぞれに収容される図書99の寸法
に応じて、その図書99を効率的に収容することができ
るように、高さや奥行きを設定することができる。した
がって、従来の分類別固定ロケーション配架方式のよう
に、書庫内で無駄な空間が生じることがなくなり、図書
32の収容効率を効果的に向上させることができる。
【0114】また、同一寸法の図書99ならば、その寸
法の図書99を収容するためのコンテナ79内に任意に
返却することができる、いわゆるフリーロケーション方
式を採用している。このため、例えば1階ステーション
88にコンテナ79を取り出した場合、そのコンテナ7
9に収容可能な寸法の返却図書99があれば、その図書
99をコンテナ79内に空きのある限り収容することが
できる。したがって、スタッカークレーン80,垂直搬
送機構84,95及び搬送コンベア82,87,89,
91,93,97等の各種搬送機構の稼働回数を必然的
に少なくすることができ、自動化による図書99の取り
出し及び返却作業の能率も効果的に向上させることがで
きるようになる。
【0115】ここで、上記実施例では、図22に示した
ように、1つの書棚78aを出庫用及び入庫用ラックス
テーション81,98に近い側から奥側に向かって、A
4版の図書99を収容したコンテナ79が収容される棚
領域78A4と、B5版の図書99を収容したコンテナ7
9が収容される棚領域78B5と、A5版以下の図書99
を収容したコンテナ79が収容される棚領域78A5とに
順次分類するようにしてる。
【0116】しかしながら、書棚群78を、収容される
図書99,99,……の寸法別に複数の棚領域78A4
78B5,78A5に分類する形態としては、例えば図26
に示すように、書棚78a,78b及び78c,78d
をA5版の図書99を収容したコンテナ79が収容され
る棚領域78A5とし、書棚78e,78fをB5版の図
書99を収容したコンテナ79が収容される棚領域78
B5とし、書棚78g,78hをA4版の図書99を収容
したコンテナ79が収容される棚領域78A4とするとい
うように、書棚78a〜78h毎に区分けすることがで
きる。
【0117】また、他の分類形態としては、図27に示
すように、書棚毎に区分けする手法と1つの書棚を長手
方向に区分けする手法とを、併用するようにしてもよ
い。さらに、図20で示した実施例では、コンテナ79
内における図書99の収容効率を高めるために、1つの
コンテナ79内に図書99を厚み方向に2列に収容する
ようにしているが、図書館の規模によっては、1つのコ
ンテナ79内に図書99を厚み方向に1列に収容するこ
とも可能である。この場合、図21にならって、コンテ
ナ79の長さをL,幅をW,高さをHとすると、A4版
の図書99を収容するコンテナ79の大きさは、L=6
00mm,W=270mm,H=313mmとなり、B
5版の図書99を収容するコンテナ79の大きさは、L
=600mm,W=240mm,H=277mmとな
り、A5版以下の図書99を収容するコンテナ79の大
きさは、L=600mm,W=206mm,H=230
mmとなる。なお、この発明は上記各実施例に限定され
るものではなく、この外その要旨を逸脱しない範囲で種
々変形して実施することができる。
【0118】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
書庫内における図書の収容効率を向上させるとともに、
自動化による図書の取り出し及び返却作業の能率も効果
的に向上させ得る極めて良好な図書保管管理装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る図書保管管理装置の一実施例を
示す概略図。
【図2】同実施例における2階ステーションの詳細な構
成を示す斜視図。
【図3】同実施例におけるコンテナとサブコンテナとの
関係を示す斜視図。
【図4】同サブコンテナの詳細を示す斜視図。
【図5】同コンテナ及びコンテナ支持部の詳細な構成を
示す図。
【図6】同実施例における制御システムを示すブロック
構成図。
【図7】同制御システムの統括制御盤の詳細を示すブロ
ック構成図。
【図8】同コンテナ内における図書の寸法別の収容形態
を示す斜視図。
【図9】同コンテナ内における図書の寸法別の収容形態
を示す側面図。
【図10】同コンテナの他の例を示す平面図。
【図11】同実施例における書棚を示す図。
【図12】同書棚の詳細な寸法を示す図。
【図13】同実施例の図書返却時の動作を説明するため
のフローチャート。
【図14】同実施例の図書返却時の動作を説明するため
のフローチャート。
【図15】同実施例の図書取り出し時の動作を説明する
ためのフローチャート。
【図16】同実施例の図書取り出し時の動作を説明する
ためのフローチャート。
【図17】同実施例の図書取り出し時の動作を説明する
ためのフローチャート。
【図18】同コンテナとサブコンテナとの種々の関係を
示す平面図。
【図19】同コンテナ内の図書の他の収容形態を示す斜
視図。
【図20】この発明の他の実施例を示す概略図。
【図21】同実施例におけるコンテナの詳細な構成を示
す斜視図。
【図22】同実施例において図書の寸法別に書棚を分類
する一例を示す図。
【図23】同実施例における図書返却時の動作を説明す
るためのフローチャート。
【図24】同実施例における図書取り出し時の動作を説
明するためのフローチャート。
【図25】同実施例における図書取り出し時の動作を説
明するためのフローチャート。
【図26】同実施例において図書の寸法別に書棚群を分
類する他の例を示す図。
【図27】同実施例において図書の寸法別に書棚群を分
類するさらに他の例を示す図。
【符号の説明】
11…書棚、12…コンテナ、13…図書、14…レー
ル、15…スタッカークレーン、16…出庫用ラックス
テーション、17…搬送コンベア、18…コンテナ搬出
口、19…2階向コンテナ搬入口、20…1階向コンテ
ナ搬入口、21…搬送コンベア、22…2階ステーショ
ン、23…搬送コンベア、24,25…1階ステーショ
ン、26…搬送コンベア、27…1階向コンテナ搬出
口、28…搬送コンベア、29…2階向コンテナ搬出
口、30…コンテナ搬入口、31…搬送コンベア、32
…入庫用ラックステーション、33…カウンター台、3
4,35…コンテナ支持部、36…操作ユニット、37
…バーコードリーダ、38,39…壁、40,41…表
示器、42…サブコンテナ、43…中央処理装置、44
…バスライン、45…無停電電源装置、46…ファイル
アダプタ、47…フロッピーディスク、48…ハードデ
ィスク、49…カートリッジテープ、50…ファイルア
ダプタ、51…ハードディスク、52…ファイルアダプ
タ、53…ハードディスク、54…シリアルインターフ
ェースアダプタ、55…統括制御盤、56…定置式検出
器、57…シリアルインターフェースアダプタ、58…
コンソール、59…ディスプレイ、60…バーコードリ
ーダ、61…シリアルプリンタ、62…シリアルインタ
ーフェースアダプタ、63…ディスプレイ、64…バー
コードリーダ、65…シリアルプリンタ、66…バーコ
ードプリンタ、67…入出力回路、68…制御回路、6
9…垂直搬送機、70〜73…入出力回路、74〜77
…駆動回路、78…書棚群、79…コンテナ、80…ス
タッカークレーン、81…出庫用ラックステーション、
82…搬送コンベア、83…コンテナ搬出口、84…垂
直搬送機構、85…1階向コンテナ搬入口、86…2階
向コンテナ搬入口、87…搬送コンベア、88…1階ス
テーション、89…搬送コンベア、90…2階ステーシ
ョン、91…搬送コンベア、92…1階向コンテナ搬出
口、93…搬送コンベア、94…2階向コンテナ搬出
口、95…垂直搬送機構、96…コンテナ搬入口、97
…搬送コンベア、98…入庫用ラックステーション、9
9…図書。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図書の寸法別に分類された複数の棚領域
    を有する書庫と、この書庫の各棚領域に収容されそれぞ
    れが収容された棚領域に対応する寸法の複数の図書を収
    容する複数のコンテナと、この複数のコンテナの前記書
    庫内における収容位置と各コンテナに収容された複数の
    図書の各図書コードとを対応させて記憶する記憶手段
    と、取り出しが要求された図書の図書コードを入力する
    ことにより、前記記憶手段の記憶内容に基づいて、該要
    求図書が収容されているコンテナを前記書庫から取り出
    してステーションに移送し、前記要求図書が取り出され
    たコンテナに対する前記記憶手段の記憶内容を更新する
    取り出し制御手段と、返却が要求された図書の寸法情報
    を入力することにより、該返却図書の寸法に対応する複
    数の前記コンテナの中から空きのあるコンテナを前記書
    庫から取り出して前記ステーションに取り出し、前記返
    却図書が収容されたコンテナに対する前記記憶手段の記
    憶内容を更新する返却制御手段とを具備してなることを
    特徴とする図書保管管理装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のコンテナは、収容される図書
    の寸法に応じてそれぞれ大きさの異なる複数種類が用意
    されることを特徴とする請求項1記載の図書保管管理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記書庫の複数の棚領域は、それぞれが
    同一寸法の前記コンテナを専用に収容する形状に構成さ
    れることを特徴とする請求項2記載の図書保管管理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記書庫は複数の書棚を有し、各書棚そ
    れぞれが複数の棚領域に区分けされることを特徴とする
    請求項3記載の図書保管管理装置。
  5. 【請求項5】 前記書庫は複数の書棚を有し、各書棚単
    位で複数の棚領域に区分けされることを特徴とする請求
    項3記載の図書保管管理装置。
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