JP3639816B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、排紙部で排紙できる記録紙の種類が限定されている画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シートにステイプル処理等を行うフィニッシング装置があり、主に複写機に接続されている。また、記録紙の種類を設定する設定手段を有し、複写に最適な種類の記録紙がセットされた給紙カセットを選択する自動記録紙選択機能を有する複写機が開発されている。さらに近年、設置時の占有スペースを最小限にするために、印字した記録紙の排紙トレイを、画像出力装置の筐体内に排紙トレイを持つ複写機が開発されるようになった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような様々な種類の記録紙を取り扱う際に、フィニッシング装置に排出できる記録紙の種類が問題となる。すなわち、フィニッシング装置の内部の構造によっては、腰の強い記録紙が搬送されると紙詰まりを起こす可能性がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題に鑑み、排紙部で排紙できる記録紙の種類が限定されていることに対応するため、本発明の画像形成装置は、記録紙を給紙する複数の給紙手段と、前記給紙手段から給紙された記録紙に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により画像形成された記録紙を排紙する複数の排紙手段と、前記複数の給紙手段のそれぞれにセットされた記録紙の種類を判別する第1の判別手段と、前記複数の給紙手段のそれぞれにセットされた記録紙のサイズを取得する取得手段と、前記複数の排紙手段のうち排紙すべき排紙手段を指示する指示手段と、前記複数の給紙手段のどれを使用するかを自動的に決定する自動用紙選択モードを設定するモード設定手段と、前記自動用紙選択モードが設定されている場合に、前記指示手段により指示された排紙手段と前記第1の判別手段により判別された記録紙の種類と前記取得手段により取得された記録紙のサイズとに応じて、給紙手段を選択する選択手段とを有し、前記選択手段は、前記指示手段により指示された排紙手段に排紙可能な記録紙の種類に基づいて給紙手段を選択することにある。
【0005】
【発明の実施の形態】
図1は、本実施形態の構成を示す複写機であり、リーダ部1およびプリンタ部2の構成を示す断面図である。以下、構成および動作について説明する。原稿給送装置101上に積載された原稿は、1枚づつ順次原稿台ガラス面102上に搬送される。原稿がガラス面102の所定位置へ搬送されると、スキャナ部のランプ103が点灯、かつスキャナ・ユニット104が移動して原稿を照射する。原稿の反射光は、ミラー105、106、レンズ107を介してCCDイメージ・センサー部109(以下CCDと称する)に入力される。
【0006】
図2は、上記のリーダ部1の信号処理構成を示す回路ブロック図、図3はリーダ部1及びプリンタ部2を含む複写機のブロック図であり、以下、構成および動作について説明する。CCD109に照射された原稿の反射光は、ここで光電変換され、レッド、グリーン、ブルーの各色の電気信号に変換される。CCD109からのカラー情報は、次の増幅器110R、110G、110BでA/D変換器111の入力信号レベルに合わせて増幅される。A/D変換器111からの出力信号は、シェーディング回路112に入力され、ここでランプ103の配光ムラや、CCDの感度ムラが補正される。シェーディング回路112からの信号は、Y信号・色検出回路113及び外部I/F切り替え回路119に入力される。
【0007】
Y信号生成・色検出回路113は、シェーディング回路112からの信号を下記の式で演算を行い、Y信号を得る。
Y=0.3R+0.6G+0.1B
さらに、R、G、Bの信号から7つの色に分離し各色に対する信号を出力する色検出回路を有する。Y信号生成・色検出回路113からの出力信号は、変倍・リピート回路114に入力される。スキャナ・ユニット104の走査スピードにより副走査方向の変倍を、変倍回路・リピート回路114により主走査方向の変倍を行う。また変倍・リピート回路114により複数の同一画像を出力することが可能である。輪郭・エッジ強調回路115は、変倍・リピート回路114からの信号の高周波成分を強調することによりエッジ強調および輪郭情報を得る。輪郭・エッジ強調回路115からの信号は、マーカエリア判定・輪郭生成回路116とパターン化・太らせ・マスキング・トリミング回路117に入力される。
【0008】
マーカエリア判定・輪郭生成回路116は、原稿上の指定された色のマーカペンで書かれた部分を読みとりマーカの輪郭情報を生成し、つぎのパターン化・太らせ・マスキング・トリミング回路117でこの輪郭情報から太らせやマスキングやトリミングを行う。また、Y信号生成・色検出回路113からの色検出信号によりパターン化を行う。
【0009】
パターン化・太らせ・マスキング・トリミング回路117からの出力信号は、プリンタ部2に出力する場合は、後述する画像データセレクタ118により選択され、レーザドライバ回路119に入力され各種処理された信号を、レーザを駆動するための信号に変換する。レーザドライバ119の出力信号は、プリンタ2に入力され可視像として画像形成が行われる。
【0010】
画像メモリ120は、画像データセレクタ118により送られた画像データをCPU122の指示により画像メモリ120の指定位置に後述する方法で、記憶及び読み出しを行い、回転処理、画像をメモリ上で合成する機能を行っている。CPU回路122はリーダ部1を制御するもので、制御プログラム、エラー処理プログラムなどを記憶するROM124と各種プログラムのワークエリアや操作部123で設定された設定情報の記憶などのために利用されるRAM125と各種タイマー制御部等から構成される。尚、RAM125はバッテリーでバックアップされており、この複写機の電源が切られても、RAM125に記憶された情報は保持される。
【0011】
操作部123はリーダ部1の画像処理に対する画像編集内容、コピー枚数等の画像動作を指示する各種キー群と、操作時の内容を表示する表示部等を有している。図4は本実施形態の操作部123の詳細を示したものである。この操作部123には、各種キーと、液晶表示装置からなるドットマトリックスで構成される液晶表示部438とが配置されている。液晶表示部438は、装置の状態、コピー枚数、倍率、選択記録紙及び各種操作画面を表示する。
【0012】
また、スタートキー403は、コピーをスタートする為のキーであり、リセットキ402は設定モードを標準状態に復帰するためのキーである。またキー群405は、コピー枚数、ズーム倍率等を入力させる0〜9までのテンキーとその入力をその入力をクリアするためのクリアキーである。濃度キー407は濃度をアップダウンするためのキーであり、これにより調整される濃度は、表示エリア441に表示される。キー437は自動濃度調整機能をON/OFFするためのキーとその表示部であり、キー406は給紙カセット及びオート記録紙選択を選択するキーでこの選択状態は、液晶表示部438に表示される。キー410はそれぞれ等倍、定形縮小/拡大を設定するキーである。キー440は、ユーザの個別に設定を可能にするユーザモードキーでありこのユーザモードキーを押下することにより、後述する記録紙種類の設定を行う。
【0013】
図5、図6を用いて画像の記憶方法、読み出し方法について説明する。図5(1)は、画像メモリ120の1つの記憶容量を示したもので、本実施形態では、A3サイズの記憶ができるもので、縦4661x横6596ビットで構成される。この記憶領域が図6に示す様に画像レイアウト領域1つと画像記憶領域として、100枚分の画像が記憶できる様に構成されている。続いて図5(2)を用いて原稿画像を画像メモリ120に記憶する場合の例を示したものである。(2a)のようにおかれた原稿は、図に示す様に矢印の方向に順次読み込まれ、先ず、1ライン目が読み込まれると、(2b)に示されるように(0、0)アドレスをスタート位置にX方向のカウントアップ、Y方向のカウントアップに指定して、先ず1ライン目が読み込まれるとY方向のカウンタが(0、4661)方向に順に書き込まれる。次に2ライン目が読み込まれると、X方向のカウンタがアップされ(1、0)アドレスから(1、4661)アドレス方向に順に書き込まれる。次に3ライン目が読み込まれると、X方向のカウンタがアップされ(2、0)アドレスから(2、4661)アドレスまで書き込まれる。この様に読み込み、書き込みを繰り返して(3297、4661)まで書き込まれる。
【0014】
次に(2)を用いてメモリに書き込まれた画像データを読み出す処理を(3)(4)を用いて説明する。(3)で記憶されたデータは、(3a)に示す様に先ず、1ライン目は、(3271、0)アドレスをスタート位置に、Xカウンタを順にカウントダウン、Y方向のカウンタをアップに指定して(0、0)方向にXカウンタを順にダウンしながら読み出す。つぎにYカウンタをアップさせ、2ライン目の読み出しが行われ、(3297、1)アドレスから(0、1)の方向に読み出し、順次このように読み出す事により(3b)の画像を読み出すことができる。
【0015】
(4)では記憶されたデータは、(4b)に示す様に先ず1ライン目は(0、0)のアドレスをスタート位置にし、X方向のカウンタをアップ、Y方向のカウンタをダウンに指定して(0、4661)の方向にYカウンタを順次アップしながら読み出す。次にXカウンタをアップさせ、2ライン目の読み出しが行われ、(1、0)アドレスから(1、4661)方向に読み出し、順次この様に読み出すことにより、(4b)の読み出しをおこなうことができる。従って、(2a)に示すA4幅の原稿を(3)の方向で読み出すことで画像を回転しないで読み出すことができる。
【0016】
次に画像レイアウトについて説明する。前述したように(5a)(5b)のような個々に記憶された画像を読み出し、画像メモリ120の所望の位置に画像を書き込むことにより(5c)に示すように別々の原稿画像を画像メモリ120上で合成することができる。
【0017】
図1を参照しながらプリンタ部2の構成および動作について説明する。プリンタ部2に入力された画像信号は、露光制御部201にて変調された光信号に変換されて感光体202を照射する。照射光によって感光体202上に作られた潜像は現像器203によって現像される。上記現像像の先端とタイミングを併せて記録紙カセット214乃至217より記録紙が搬送され、転写部206において、上記現像された像が転写される。転写された像は定着部207にて記録紙に定着された後、排紙トレイ210、211、305のいずれかに排紙を行う。排紙トレイ210に排紙する場合、フラッパ240を排紙トレイ210と反対側に傾けることにより210に排紙を行う。又、排紙トレイ211に排紙を行う場合、フラッパ241を排紙トレイ211と反対側に傾けることにより排紙トレイ211での通紙を可能とする。又、排紙トレイ305にフェイスアップ状態で排紙を行う場合は、フラッパ241を排紙トレイ211側に傾けることにより、排紙トレイ305に排紙を行う。また、排紙トレイ305にフェイスダウン状態で排紙を行う場合は、フラッパ241を排紙トレイ211と反対側に傾けることにより、排紙トレイ211側に記録紙を一旦排紙トレイ211側に導いた後、スイッチバックさせ、排紙ローラ212を介して排紙トレイ305に排紙を行う。排紙トレイ305から排紙された記録紙は、フィニッシャ3に引き渡されパンチユニット301を通り、パンチ機能が働いている場合は、パンチされ、ステイプラ302に渡され、ステイプルする場合は、ステイプルされる。ステイプラを通過した記録紙は、フィニッシャの排紙トレイ305に排出される。
【0018】
尚、紙詰まりを防止するため、排紙トレイ210、211、305に排紙できる記録紙の種類は排紙トレイ毎に決められており、ROM124又はRAM125に記憶されている。具体的には、ROM124又はRAM125に、排紙トレイ211及び305には普通紙及び再生紙のみが排紙可能であることが記憶され、排紙トレイ210には普通紙、再生紙、色紙、パンチ紙、ラベル紙、厚紙、OHP紙、レターヘッド紙及び第二原図紙(薄紙)が排紙可能であることが記憶されている。このように、排紙トレイ211及び305に排紙できる記録紙の種類が制限されている。
【0019】
続いて、順次読み込む画像を1枚の記録紙の両面に出力する方法について説明する。定着部207で定着された記録紙を、一度、排紙トレイ210まで搬送後、記録紙の搬送向きを反転してフラッパ242を介して再給紙用記録紙積載部210に搬送する。次の原稿が準備されると、上記プロセスと同様にして原稿画像が読みとられるが記録紙については再給紙用記録紙積載部210より給紙されるので、同一記録紙の表面、裏面に2枚の原稿画像を出力することができる。
【0020】
次に、図7に従い、記録紙の種類の設定方法について説明する。給紙カセット214にB4サイズ、給紙カセット215にA4サイズ、給紙カセット216にA4サイズ、給紙カセット217にA4サイズの記録紙が格納されているとする。ユーザモードキー440を押下すると液晶表示部238に図7(1)に示される操作画面が表示される。キー701は、機械の動作に対し共通に設定を行うキーで、共通機能設定キーである。キー702は、コピー機能に対し設定するキーで、オート回転のON/OFFなどを設定する。キー703は、調整クリーニングに対するキーであり、ズームの調整などを設定する。キー704はタイマーに関するキーでこのキーを押下することで、日付時刻などを設定することができる。キー701を押下すると図7(2)に示される操作画面が表示される。キー706が記録紙の種類を設定するキーであり、これを押下すると、図7(3)に示される操作画面が表示される。この画面上の707−2〜707−5までのキーを押下することで、図7(4)に示される操作画面が表示され、おのおのの給紙カセットに対する記録紙の種類を設定することができる。ここでは、給紙カセット214を、普通紙に設定したとする。同様にして給紙カセット215を色紙、給紙カセット216を再生紙、給紙カセット217を普通紙に設定したとする。707−6は記録紙種類の優先順位を設定するキーである。このキー707−6を押下すると図7(5)に示す画面を表示する。この画面において各記録紙の種類の自動給紙選択における優先順位をテンキー405を用いて設定することができる。ここでは、優先順位を普通紙が1、再生紙が2、色紙が3、厚紙を4と設定したとする。またキー707−7は記録紙がなくなった場合に給紙カセット変更を行うかどうかを設定するためのものである。以上の設定はRAM125に記憶される。
【0021】
図7(8)に示す操作画面は、専用トレイの設定のための画面である。排紙トレイ305に対応するのがトレイAであり、排紙トレイ210に対応するのがトレイBであり、排紙トレイ211に対応するのがトレイCである。ここでは、コピーモードでは、トレイA(排紙トレイ305)とトレイB(排紙トレイ210)に排紙する設定となっている。また、ファクシミリモードではトレイB(排紙トレイ210)に、プリンタモードではトレイC(排紙トレイ211)に排紙する設定となっている。このモード別の排紙トレイの設定に関する情報はRAM125に記憶される。
【0022】
次に記録紙の種類の設定を用いた動作を図8〜図11のフローチャートを用いて説明する。以下のフローチャートを実行するためのプログラムはROM124に記憶され、CPU122により読み出されて実行される。先ず、図1に示す原稿給送装置101の原稿トレイ上に設置された図示せぬ原稿検知センサにより原稿があるかどうか判断する(8−1)。この時、原稿台トレイ上に原稿がない場合は、図示せぬ原稿台上のサイズ検知センサで検知されたサイズをRAM125から読み取る(8−4)。原稿給送装置101に原稿がある場合は原稿を給送し(8−2)、原稿ガイドの幅と原稿台ガラスに搬送した原稿の長さに基づいて原稿サイズを検知する(8−3)。ここでは、原稿のガイド幅が297mmで原稿を搬送した長さが210mmであるので、原稿サイズがA4であると検知する。
【0023】
次に、原稿A4に最適な記録紙を選択する。まず、全給紙カセットのサイズを取得し(8−5)。自動給紙選択の対象となる給紙カセットが存在するか判別する(8−6)。ここでは、給紙カセット214〜217における記録紙のサイズがそれぞれB4、A4、A4、A4であるので、まず給紙カセット215、216、217が自動記録紙選択の対象となる。この中で実際に記録紙があるかどうかを検知する(8−6)。各給紙カセットとも記録紙が入っているので選択対象とする(8−7)。記録紙がなかった場合は、給紙対象から除外する(8−8)。この判別を全ての給紙カセットに対して行う(8−9)。ここで、もし給紙対象となる給紙カセットがない場合は(8−10)、操作部123に最適記録紙がないことを表示し(8−19)、動作を終了する。
【0024】
次に、図7(8)の画面で設定されRAM125に記憶された排紙トレイを参照して、排紙すべき排紙トレイを決定し、その排紙トレイに排紙できる記録紙タイプをROM124又はRAM125から読み取る(8−11)。コピーモードでステイプル処理が設定されている場合、排紙すべき排紙トレイは排紙トレイ305と決定される。排紙トレイ305に排紙できる記録紙の種類は普通紙及び再生紙である。
【0025】
次に、給紙カセット215、216、217における記録紙の種類をRAM125から読み取る。ここでは、給紙カセット215が色紙、給紙カセット216が再生紙、給紙カセット217が普通紙とする。この時、各給紙カセットの記録紙種類が、排紙トレイ305の排出可能な記録紙の種類と一致するか判断する(8−12)。給紙カセット215は色紙であるため、選択対象外となる(8−14)。給紙カセット216、217はこの条件に合致する(8−13)。全ての対象給紙カセットについての判別が終わったら(8−15)、給紙カセットにおける記録紙の種類と指定された排紙トレイに排紙可能な記録紙の種類に基づいて、選択可能な給紙カセットがあるか否か判別する(8−16)。ここで、給紙対象となる給紙カセットがない場合は、最適記録紙がないことを操作部123に表示し(8−19)、動作を終了する。
【0026】
次に、各給紙カセットの記録紙の種類に設定された優先順位をRAM125から読み取る(8−17)。ここでは、給紙カセット216が再生紙であるため優先度2、給紙カセット217が普通紙であるため優先度1である。この中で優先度が一番高い給紙カセット217を最適な給紙カセットとして選出し(8−18)、コピーを開始する(8−20)。このように排紙すべき排紙トレイに排紙可能な記録紙の種類の情報に基づいて給紙カセットを自動的に選択する。
【0027】
次に、図9を参照して、最適として選択した給紙カセットが紙なしになったときの給紙カセットの自動切り換えについて説明する。ここでは、給紙カセット214にB4が、給紙カセット215にはA4が、給紙カセット216にはA4が、給紙カセット217にはA4の記録紙が入っていたとする。操作部7−3において各給紙カセットの記録紙の種類を給紙カセット214は普通紙、 給紙カセット215は色紙、給紙カセット216は普通紙、給紙カセット217は普通紙と設定したとする。
【0028】
A4サイズの原稿を100枚コピーするとして、給紙カセット214に100枚、給紙カセット215に20枚、給紙カセット216に50枚、給紙カセット217に100枚の記録紙が入っている状態でコピーが開始されたとする。先ず、コピーが開始されると(9−1)、コピーが終了したか判別し(9−2)、終了していない場合は、現在給紙中の給紙カセットに記録紙があるかどうか判別する(9−5)。ある場合はコピー動作を続行し、ない場合は前述のステップ8−6〜8−9で得た情報に基づいて、選択可能な給紙カセットが他にあるか判別する(9−6)。ここで、もし給紙対象となる給紙カセットがない場合は、操作部123に最適記録紙がないことを表示し(9−20)、動作を終了する。
【0029】
次に、図7(8)の画面で設定されRAM125に記憶された排紙トレイを参照して、排紙すべき排紙トレイを決定し、その排紙トレイに排紙できる記録紙タイプをROM124又はRAM125から読み取る(9−7)。ここでは、排紙すべき排紙トレイは排紙トレイ305であり、排紙トレイ305は排紙できる記録紙の種類が普通紙及び再生紙である。
【0030】
次に、給紙カセット215、216、217における記録紙の種類をRAM125から読み取る。ここでは、給紙カセット215が色紙、給紙カセット216が普通紙、給紙カセット217が普通紙とする。この時、各給紙カセットの記録紙種類が、排紙トレイ305の排出可能な記録紙の種類と一致するか判断する(9−8)。給紙カセット215は色紙であるため、選択対象外となる(9−10)。給紙カセット216、217はこの条件に合致する(9−9)。全ての対象給紙カセットについての判別が終わったら(9−11)、給紙カセットにおける記録紙の種類と指定された排紙トレイに排紙可能な記録紙の種類に基づいて、選択可能な給紙カセットがあるか否か判別する(9−12)。ここで、給紙対象となる給紙カセットがない場合は、最適記録紙がないことを操作部123に表示し(9−20)、動作を終了する。ここでは、給紙カセット216、217を給紙対象の給紙カセットとする。
【0031】
次に、各給紙カセットの記録紙の種類に設定された優先順位をRAM125から読み取る(9−13)。ここでは、給紙カセット216が普通紙であるため優先度1、給紙カセット217が普通紙であるため優先度1である。この中で給紙カセット216の方が、図1に示すように搬送パスが短いため、給紙カセット216を最適な給紙カセットとして選出し(9−14)、コピーを開始する(9−15)。
【0032】
この時、給紙カセットは給紙カセット216でA4サイズ、記録紙種類は、普通紙として記憶する。コピーを開始すると、給紙カセット216から20枚給紙する。20枚給紙後、給紙カセット216には記録紙がなくなったため(9−17)、他の給紙カセットで給紙できるものがないか探す(9−18)。A4サイズで記録紙の入っている給紙カセットは給紙カセット215と給紙カセット217である。この時、給紙カセット215の記録紙の種類は色紙、給紙カセット217は普通紙であり、現在給紙している記録紙の種類は普通紙であるので、給紙カセット217を選択(9−19)し、給紙を続ける。給紙カセット217から50枚給紙後、給紙カセット217も記録紙がなくなる。
【0033】
次に、A4サイズの給紙カセットは給紙カセット215である。現在給紙している記録紙種類は普通紙であるので、色紙がセットされている給紙カセット215の記録紙種類とは合致しない(9−18)。給紙カセット215は色紙であるので、これを給紙すると紙詰まりの原因になるため、給紙動作を止め操作部123にA4の普通紙がなくなったことを表示する(9−20)
次に、図10を用いて排紙トレイの記録紙が満載となったときの排紙トレイ切り替えについて説明する。排紙トレイ210、305が選択され、給紙カセット215の第二原図(薄紙)を選択し、出力部数は999枚であり、500枚排紙している状態である。排紙トレイ305は記録紙が500枚積載されたところで満載を検知する(10−1)。そのため、次に排紙続行可能な排紙トレイを探す(10−2)。排紙トレイ210、305が選択されており、排紙トレイ305に排紙可能な記録紙の種類を判断する(10−3)。排紙トレイ305は、普通紙及び再生紙のみが排紙可能であり、排紙トレイ210に排紙している第二原図(薄紙)は排紙トレイ305には排紙できない。そのため、排紙トレイ305に変更して排紙することは不可能と判断し(10−4)、給紙をやめ、操作部123に排紙トレイが一杯であることを表示し(10−7)、ユーザに排紙トレイ210の記録紙を取り除いてもらうまで動作を中断する。
【0034】
ところが、給紙カセット215に普通紙が入っている場合に、排紙トレイ210、305が選択される場合もある。この場合について説明する。出力部数999枚であり、給紙カセット215には普通紙がセットされ、500枚コピーしている状態である。排紙トレイ305は500枚で満載を検知する。そのため次に排紙続行可能な排紙トレイを探す。排紙トレイ210、305が選択されており、排紙トレイ305に排紙可能な記録紙の種類を判断する。排紙トレイ305は、普通紙、再生紙のみが排紙可能であり、排紙トレイ210に排紙している普通紙は排紙トレイ305に排紙することが可能である。そのため、排紙トレイ305に変更して排紙し(10−5)、残り499枚を排紙して動作を終了する。
【0035】
次に、ステイプル装置、パンチ穴開け装置が接続された場合の動作について図11を参照して説明する。図1に示すようにステイプル装置、パンチ穴あけ装置は、排紙トレイ305に接続されるフィニッシング装置3である。給紙カセット214にはB4が、給紙カセット215にはA4が、給紙カセット216にはA4が、給紙カセット217にはA4の記録紙が入っていたとする。操作部123において各給紙カセットの記録紙の種類を給紙カセット214は普通紙を、給紙カセット215は厚紙を、給紙カセット216は普通紙を、給紙カセット217は普通紙と設定したとする。原稿A4の原稿を100枚コピーするとして、給紙カセット215が選択され、パンチ穴開けを行う設定がなされたとする。
【0036】
まず、パンチ穴あけ装置に排紙できる記録紙の種類を確認する(11−10)。パンチ穴あけ装置は排紙トレイ305に接続されるため、排紙トレイ305に排紙できる記録紙の種類は、普通紙、再生紙である。選択された給紙カセット215は厚紙であるため、排紙トレイ305には排紙することができない。そのため操作部123に「この記録紙タイプではパンチできません」の表示を行い(11−11)、動作を可能としない。
【0037】
また、排紙トレイ305について記録紙の種類に制限を持たずにフィニッシング装置が記録紙の種類に対して制限を持つ場合もある。この場合についても同様であり、排紙トレイ305の制限の代わりに、フィニッシング装置の排紙記録紙種類の制限を適用し、フィニッシング装置3が厚紙を排紙できなければ、「この記録紙タイプではパンチできません」と表示する。
【0038】
次にステイプル装置、パンチ穴あけ装置が接続された場合に、給紙カセットを自動選択する場合について図12を参照して説明する。先ず、図1に示す原稿給送装置101の原稿トレイ上に設置された図示せぬ原稿検知センサにより原稿があるかどうか判断する。この時、原稿台トレイ上に原稿がない場合は、図示せぬ原稿台上のサイズ検知センサで検知されたサイズをRAM125から読み取る。原稿給送装置101に原稿がある場合は原稿を給送し、原稿ガイドの幅と原稿台ガラスに搬送した原稿の長さに基づいて原稿サイズを検知する。ここでは、原稿のガイド幅が297mmで原稿を搬送した長さが210mmであるので、原稿サイズがA4であると検知する(12−1)。
【0039】
次に、原稿A4に最適な記録紙を選択する。まず、全給紙カセットのサイズを取得し(12−2)。自動給紙選択の対象となる給紙カセットが存在するか判別する(12−3)。ここでは、給紙カセット214〜217における記録紙のサイズがそれぞれB4、A4、A4、A4であるので、まず給紙カセット215、216、217が自動記録紙選択の対象となる。この中で実際に記録紙があるかどうかを検知する(12−3)。各給紙カセットとも記録紙が入っているので選択対象とする(12−4)。記録紙がなかった場合は、給紙対象から除外する(12−5)。この判別を全ての給紙カセットに対して行う(12−6)。ここで、もし給紙対象となる給紙カセットがない場合は(12−7)、操作部123に最適記録紙がないことを表示し(12−25)、動作を終了する。
【0040】
次に、図7(8)の画面で設定されRAM125に記憶された排紙トレイを参照して、排紙すべき排紙トレイを決定し、その排紙トレイに排紙できる記録紙タイプをROM124又はRAM125から読み取る(12−8)。排紙すべきトレイとして排紙トレイ210と設定されている。ところが、排紙トレイ305にフィニッシング装置3が接続されており、排紙トレイ210に排出するとフィニッシングができない。そのため排紙トレイを305に変更する(12−30)。排紙トレイ305に排出可能な記録紙の種類は普通紙及び再生紙である。そのため排紙可能が記録紙タイプとして普通紙及び再生紙を記憶する。
【0041】
次に、給紙カセット215、216、217の記録紙の種類をRAM125から読み取る。給紙カセット215が色紙、給紙カセット216が再生紙、給紙カセット217が普通紙である。この時、各給紙カセットの記録紙種類が、前記排紙トレイ3の排出可能な記録紙の種類と一致するか判断する(12−9)。このとき、給紙カセット215は色紙であるため、選択対象外となる(12−11)。給紙カセット216、217はこの条件にいずれも合致する。ここで給紙対象となる給紙カセットがない場合は、操作部123に最適記録紙がないことを表示し(12−25)、動作を終了する。
【0042】
次に、各給紙カセットの記録紙の種類に設定された優先順位をRAM125から読み取る(12−18)。今給紙カセット216が再生紙であるため優先度2、給紙カセット217が普通紙であるため優先度1である。この中で優先度が一番高い給紙カセット217を最適な給紙カセットとして選出し(12−19)、コピーを開始する。
【0043】
また排紙トレイ305について記録紙の種類に制限を持たずにフィニッシング装置3が記録紙の種類に対して制限を持つ場合もある。この場合についても同様であり、排紙トレイ305の制限の代わりに、フィニッシング装置3の排紙記録紙種類の制限を適用し(12−12)、フィニッシング装置が色紙を排紙できなければ、普通紙を選択する(12−14)。
【0044】
さらに、フィニッシング中に、今給紙を行っている給紙カセットの記録紙がなくなった場合に。フィニッシング後の仕上がりを考慮し、フィニッシング装置および排紙トレイに通紙可能な記録紙には限定されているため、記録紙の種類の同じものが給紙可能かを判断する。給紙をしている記録紙の種類は、普通紙であるため、普通紙に相当する給紙カセットは存在しない。そのためこの場合は給紙を停止し、操作部123に記録紙がないことを表示する。
【0045】
以上、記録紙の種類を普通紙、再生紙、色紙について述べてきたが、これに限定されるものではない。また、パンチ穴開けを行うフィニッシングの場合に厚紙を選択しないことを述べたが、この例に限定するものではなく、ステイプルを行う場合に、不具合を生ずるOHP紙や、第二原図紙の場合も選択されない。フィニッシングを行う場合に不具合を生じる記録紙の種類は選択を行わない。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、記録紙を給紙する複数の給紙手段と、前記給紙手段から給紙された記録紙に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により画像形成された記録紙を排紙する複数の排紙手段と、前記複数の給紙手段のそれぞれにセットされた記録紙の種類を判別する第1の判別手段と、前記複数の給紙手段のそれぞれにセットされた記録紙のサイズを取得する取得手段と、前記複数の排紙手段のうち排紙すべき排紙手段を指示する指示手段と、前記複数の給紙手段のどれを使用するかを自動的に決定する自動用紙選択モードを設定するモード設定手段と、前記自動用紙選択モードが設定されている場合に、前記指示手段により指示された排紙手段と前記第1の判別手段により判別された記録紙の種類と前記取得手段により取得された記録紙のサイズとに応じて、給紙手段を選択する選択手段とを有し、前記選択手段は、前記指示手段により指示された排紙手段に排紙可能な記録紙の種類に基づいて給紙手段を選択するので、選択した排紙手段に適応した種類の記録紙を収納した給紙手段が自動的に選択され、選択した排紙手段で紙詰まりが生じることを未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の全体図である。
【図2】リーダ部1のブロック図である。
【図3】画像形成装置のブロック図である。
【図4】操作部123の外観図である。
【図5】画像の記憶方法及び読み出し方法の説明図である。
【図6】画像メモリ120の説明図である。
【図7】操作部123における各操作画面の図である。
【図8】本発明の実施形態の給紙カセット自動選択のフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態の給紙カセットが紙なしになったときの給紙カセットの自動切り換えのフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態の排紙トレイが満載となったときの排紙トレイ切り替えのフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態のフィニッシング装置3が接続されている場合のフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態のフィニッシング装置3が接続されている場合の給紙カセットの自動選択のフローチャートである。
【符号の説明】
1 リーダ部
2 プリンタ部
3 フィニッシング装置
101 原稿給送装置
102 原稿台ガラス
214〜217 給紙カセット
240、241 フラッパ
210、211 排紙トレイ
305 排紙トレイ
Claims (8)
- 記録紙を給紙する複数の給紙手段と、
前記給紙手段から給紙された記録紙に画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段により画像形成された記録紙を排紙する複数の排紙手段と、
前記複数の給紙手段のそれぞれにセットされた記録紙の種類を判別する第1の判別手段と、
前記複数の給紙手段のそれぞれにセットされた記録紙のサイズを取得する取得手段と、
前記複数の排紙手段のうち排紙すべき排紙手段を指示する指示手段と、
前記複数の給紙手段のどれを使用するかを自動的に決定する自動用紙選択モードを設定するモード設定手段と、
前記自動用紙選択モードが設定されている場合に、前記指示手段により指示された排紙手段と前記第1の判別手段より判別された記録紙の種類と前記取得手段により取得された記録紙のサイズとに応じて、給紙手段を選択する選択手段と、を有し、前記選択手段は、前記指示手段により指示された排紙手段に排紙可能な記録紙の種類に基づいて給紙手段を選択することを特徴とする画像形成装置。 - 前記複数の排紙手段のそれぞれに排紙可能な記録紙の種類の情報を記憶する記憶手段を有し、
前記選択手段は、前記記憶手段に記憶された情報に基づいて、前記指示手段で指示された排紙手段に排紙可能な種類の記録紙がセットされた給紙手段を選択することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記指示手段で指示された排紙手段に排紙可能な種類の記録紙がセットされた給紙手段がないことに応じて、最適な記録紙がないことを表示する表示手段を有することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 記録紙の種類の優先順位を設定する設定手段を有し、
前記選択手段は、前記設定手段により設定された優先順位に基づいて給紙手段を選択することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。 - 前記複数の給紙手段のそれぞれにセットされた記録紙の種類を設定する設定手段を有し、
前記第1の判別手段は、前記設定手段による設定に応じて記録紙の種類を判別することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 画像形成すべき画像のサイズを判別する第2の判別手段を有し、
前記選択手段は、前記第2の判別手段により判別された画像のサイズとに基づいて給紙手段を選択することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置はコピーモード、ファクシミリモード及びプリンタモードの少なくとも2つのモードを実行可能であり、
前記モードにおいて画像形成された記録紙を排紙すべき排紙手段を設定する設定手段を有し、
前記指示手段は、前記設定手段による設定に応じて排紙手段を指示することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記排紙手段に排紙された記録紙が満載になったことを検知する満載検知手段と、
前記満載検知手段で満載が検知された場合に、給紙中の記録紙の種類を排出可能な他の排紙手段があれば該他の排出手段へ切り替え、給紙中の記録紙の種類を排出可能な他の排紙手段がなければ記録紙の給紙を中止させ、警告を行う制御手段と、
を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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