JP3637891B2 - 変調信号発生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイレクトデジタルシンセサイザ方式による信号発生原理を使用した変調信号発生装置に関し、特に、任意の外部信号による変調機能を有する変調信号発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、正弦波、方形波、三角波等の各種波形の信号を発生させるダイレクトデジタルシンセサイザ(DDS)方式の信号発生原理は、従来から知られている。ここで、図4のDDS方式信号発生器について説明する。
【0003】
このDDS方式の信号発生器は、図4に示されるように、周波数レジスタ1、累積加算器2、加算結果を格納する累積加算レジスタ3、波形メモリ4、DA変換器5、ローパスフィルタ6から構成されており、これらの各構成要素は、同一クロックに同期して動作するものである。図4の信号発生器では、正弦波信号を出力する場合を示している。
【0004】
累積加算器2と累積加算レジスタ3とでアドレス演算器を構成している。累積加算器2の一方の入力端子には、周波数レジスタ1から周波数データが入力され、累積加算器2の出力は、累積加算レジスタ3を介してさらに累積加算器2の他の入力端子に入力される。波形メモリ4には、正弦波に係る波形データが記憶され、アドレス演算器で求められたアドレスデータにより、当該アドレスに記憶された波形デジタルデータが読み出される。波形メモリ4から読み出された波形デジタルデータは、DA変換器5、ローパスフィルタ6に送出されて、正弦波信号が信号発生器の出力波形信号Sとなる。
【0005】
このような構成において、累積加算器2に周波数レジスタ1から、周波数データnが与えられたとする。このとき、累積加算器2の他方の入力端子は、0であるとすると、累積加算器2は、クロックに同期してデータnを累積加算レジスタ3に出力し、累積加算レジスタ3は、そのままデータnを波形メモリ4に送出する。このデータnは、波形メモリ4の最初のアドレスとなる。一方、累積加算レジスタ3の出力は、累積加算器2の他方の入力端子にも供給されているので、その結果、累積加算器2は、次のクロックに同期して周波数データ2nを出力することになる。この様にして、累積加算器2は、これ以降、クロックに同期して、データ3n、4n…を波形メモリ4に順次送出する。これらのデータが、波形メモリ4の読み出しアドレスを指定することになり、波形メモリ4は、この指定されたアドレスに従って、波形に係るデジタルデータを発生する。波形メモリ4に、正弦波以外にも、方形波、三角波に係るデジタルデータを記憶しておけば、DDS方式信号発生器としてアナログ波形信号Sを出力することができる。
【0006】
このような構成によるDDS方式信号発生器では、周波数レジスタ1は、CPUなどから値を設定できるようになっており、DDS方式による信号発生器の周波数を決定するレジスタである。
【0007】
ところで、DDS方式の信号発生器を用いて方形波信号を発生させる場合に、一般的に、波形メモリ4に方形波の波形データを記憶させて行っており、また、発生させる方形波のデューティ比を変える場合にも、波形メモリのデータをデューティ比に従って書き換えて方形波信号を発生している。ただし、波形メモリ4のデータを書き換えるには時間を要する。そのため、特に、パルス幅変調(PWM)のように、デューティ比を比較的高速に変化させるような場合には、図4に示される波形メモリ4によるデジタルデータを用いるのではなく、累積加算レジスタ3の出力とデューティ比データとをデジタル比較して、方形波信号を出力するようにしている。
【0008】
デジタル比較によるDDS方式信号発生器の例を図5に示した。図5において、図4と同じ部分には同じ符号を付した。累積加算レジスタ3の出力をデジタルコンパレータ7の一方の端子に入力し、他方の端子には、CPU等で書き換え可能であるデューティ比設定レジスタ9の出力を入力している。そして、デジタルコンパレータ7の出力をラッチさせるPWM出力レジスタ8から方形波の出力を得るような構成をとっている。
【0009】
このような構成をとれば、累積加算レジスタ3の出力は、図6に示されるように、鋸歯状波の波形信号SRとなるため、デューティ比設定レジスタ9の出力値を変えることにより、例えば、値SD1から値SD2へと変化させると、デジタルコンパレータ7により、それぞれデューティ比D1、D2の方形波信号SSQを発生させることができる。
【0010】
さらに、予め決まった波形でPWM変調をかけた方形波信号を発生させる場合には、デューティ比レジスタ9の代わりに、変調メモリ10、及びそのデータ出力をラッチする変調波レジスタ11が使用される。図5においては、この変調を行う場合について、レジスタ11とデジタルコンパレータ7の他方の端子との接続を破線で示した。変調メモリ10には、変調波データを書き込んでおき、変調メモリ10のアドレスがカウンタ12で周期的にカウントアップされ、変調波データが読み出される。そして、読み出された変調波データは、変調波レジスタ11を介して、デジタルコンパレータ7の他方の端子に供給される。デジタルコンパレータ7は、累積加算出力レジスタ3の出力と変調波データとをデジタル比較することにより、PWM変調が実現され、PWM変調波信号が出力される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
変調信号の波形が、正弦波などの予め決められた波形であるならば、上述したように、この波形に該当する波形データを変調波データとして変調メモリ10に書き込んでおくことにより、PWM変調を行うことが可能である。しかし、任意の波形を有する外部信号によって変調をかけたい場合には、別途AD変換器(図示なし)を用意する必要がある。そのAD変換器のデジタル出力をデジタルコンパレータ7の一方の端子に入力するようにし、他方の端子に供給される累積加算レジスタ3の出力との比較により、デジタルコンパレータ7から任意のPWM変調信号を出力することが可能である。ところが、この場合では、AD変換結果とデューティ比との関係が固定的になるという欠点が生じる。
【0012】
ここで、例えば、累積加算レジスタ3の出力が16ビットの信号であるとすると、デジタルコンパレータ7の入力信号も必然的に16ビットとなる。そこで、AD変換器の分解能が8ビットであるとすると、デューティ比の全範囲にわたってPWM変調を行いたい場合には、デジタルコンパレータ7の他方の端子への入力が16ビットであることから、このビット数に合わせるため、AD変換器出力を16ビットのうちの上位8ビットに割り当て、そして、その下位8ビットには“0”等のように固定して割り当てる必要がある。
【0013】
AD変換器のアナログ入力を±1Vとすると、デューティ比は、下位8ビット分の誤差を含むが、−1Vの時に100%、0Vの時に50%、+1Vの時に0%と一意的に決まってしまう。そのため、例えば、デューティ比を20%から60%までの範囲でPWM変調させたい場合には、AD変換器の入力レベルを+0.6Vから−0.2Vにあわせる必要があり、非常に使いづらいものとなった。
【0014】
また、デジタルコンパレータ7の入力を上位16ビットの全てを使用するのではなく、8ビットの信号を、例えば、上位2ビット目から9ビット目に入力するようにすると、AD変換結果と、デューティ比との関係を変えることが可能である。しかし、このとき、最上位ビットは、0又は1のいずれかに固定される。そのため、最上位ビットが1の場合に、デューティ比の可変範囲は約50%から約100%までとなり、この場合でも、やはり、AD変換結果とデューティ比との関係が固定的になる。
【0015】
そこで、本発明は、DDS方式の信号発生を使用して、任意の外部信号による変調機能を備え、外部信号に対応して変調度を自由に設定でき、外部信号をAD変換する際の分解能を最大限に活かして変調を行うことができる変調信号発生装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するため、本発明では、DDS方式信号発生を利用した変調信号発生装置において、所定周波数有する被変調デジタル信号を、該周波数に対応したデジタルデータに基づいて生成する被変調デジタル信号生成手段と、入力された外部信号をデジタル信号に変換するAD変換手段と、前記被変調デジタル信号に対する変調度に対応した変調データがテーブル予め書き込まれている変調メモリ手段と、前記AD変換手段から出力される前記デジタル信号に基づいて前記外部信号の振幅に対応した前記変調データを前記テーブルから読み出し、該変調データの値で調整された変調波デジタル信号を出力する変調デジタル信号出力手段と、前記被変調デジタル信号を前記変調波デジタル信号で変調する変調手段とを備えた。
【0017】
そして、前記AD変換手段は、所定ビット数を有し、前記テーブルに書き込まれる前記変調度は、前記所定ビット数より大きいビット数を有する前記変調波デジタル信号に対応して、データ補間されるようにした。
【0018】
また、前記変調手段には、三角波である前記被変調デジタル信号と、前記変調波デジタル信号とを比較する比較手段を含め、前記外部信号によるPWM変調信号を出力でき、前記変調手段には、位相加算手段を含め、前記位相加算手段は、前記被変調デジタル信号と前記変調波デジタル信号とに基づいて、前記外部信号による位相変調信号を出力できるようにした。さらに、前記変調手段には、前記被変調デジタル信号の前記周波数を変える変更手段を含め、前記周波数が変化する前記被変調デジタル信号と前記変調波デジタル信号とに基づいて、前記外部信号による周波数変調信号を出力できるようにした。
【0019】
前記変調波デジタル信号を前記比較手段、前記位相加算手段又は前記変更手段に切り換え供給できる変調セレクタを備え、該変調セレクタは、前記変調手段が前記PWM変調信号、前記位相変調信号又は前記周波数変調信号を選択して出力できるように切り換えられ、前記変調手段が前記PWM変調、前記位相変調又は前記周波数変調を行わないときには、前記比較手段、前記位相加算手段又は前記変更手段に前記変調波デジタル信号として所定の設定信号を供給するようにした。
【0020】
【作用】
このような構成によれば、DDS方式を応用した変調信号発生装置において、外部信号によって変調を行う場合、外部信号をAD変換器でデジタル化したデータにより、変調メモリに書き込まれたテーブルに従って当該変調度を読み出し、そのときの変調度に応じた変調波信号に変換することができるので、外部信号の振幅を、変調度にあわせて作成する必要がなくなる。
【0021】
同様に、外部信号のレベルと変調度を自由に対応させることが可能なので、外部信号をAD変換する際の分解能を最大限に活用することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態によるDDS方式の変調信号発生装置における回路ブロックを示している。変調機能として、PWM変調、位相変調、周波数変調があるが、図1の信号発生装置では、PWM変調を例にした場合を示している。
【0023】
本実施形態におけるDDS方式の変調信号発生装置は、周波数レジスタ1、累積加算器2、累積加算レジスタ3で構成され、DDS方式の信号発生の原理を基本とした構成である。PWM変調を行う場合は、上述した従来例と同様に、累積加算レジスタ3の出力をデジタルコンパレータ7の一方の端子に入力している。そして、デジタルコンパレータ7のもう一方の端子には、デューティ比を決定するデータを入力する。図1に示した具体例では、外部入力信号を変調波データとして入力する。
【0024】
13は、外部信号をAD変換するためのAD変換器であり、そのAD変換器13の出力は変調メモリのアドレスに入力される。10は、変調メモリであり、従来の信号発生器では、変調波を格納するのに使われるメモリであるが、本実施形態では、変調メモリ10は、変調度に応じて外部信号のAD変換出力に対する最適な変調データに変換するためのデータテーブルを格納するメモリとして使用されている。
【0025】
一方、変調メモリ10のデータ出力は、そのデータをラッチするための変調波レジスタ11を介して、デジタルコンパレータ7の他方の端子に入力される。デジタルコンパレータ7の比較結果は、PWM出力レジスタ8にラッチされ、PWM変調のパルス出力として使用される。
【0026】
なお、実際には、振幅、オフセット電圧等を制御して使用することになるが、これらに関連する部分は、本発明の説明を簡単化するために省略した。
【0027】
また、予め外部信号の入力レベルと、デューティ比の可変範囲との対応を任意に変更できるように、変調メモリ10には、CPU等から書き換え可能な手段が用意される。具体的には、変調メモリ10のアドレスバス、データバスを図1の構成から分離するためのバッファ等を備えることになるが、これらは、一般的なCPU周辺回路であることと、本発明を説明するための回路ブロック図が複雑になることを考慮して、省略した。
【0028】
また、図中において、システムクロックも省略してあるが、一般的な同期回路を備えており、システムクロックが累積加算レジスタ3、変調波レジスタ11、PWM出力レジスタ8にも入力され、各レジスタはシステムクロック毎に入力データをラッチしている。AD変換器13も、システムクロックに同期したクロックでAD変換動作をするが、その分周レートは、外部入力信号にあわせて任意に設定可能である。
【0029】
次に、図1に示された回路ブロック構成の変調信号発生装置の動作について説明する。なお、図1中において、回路ブロック間の接続線上に記入された数字は、当該線に伝送されるデータのビット数を表している。
【0030】
ここで、累積加算器2のビット数を32ビットとすると、一般的には、周波数レジスタ1も32ビットのレジスタとする。システムクロックをFclkとし、周波数レジスタ1の設定値をnとすると、DDS方式の発振原理の式から出力周波数F0は下式で表される。
【0031】
0=(n/232)・Fclk
今、仮にPWM変調のデューティ比可変範囲を20%から60%を想定し、また、AD変換器13は、コスト、変換スピードから考えて8ビットを想定する。
【0032】
図1に示した実施形態では、累積加算レジスタ3は、累積加算器2の出力における上位16ビットを用いて、従来例で説明したように、0000hからFFFFhまで直線的にデータが増加し、周波数F0で繰り返されるランプ波の波形になっている。
【0033】
AD変換器13、変調メモリ10を介して、変調波レジスタ11に外部入力信号に対応したデータが次々に現われれば、デジタルコンパレータ7からPWM変調された出力が得られる。その様子を図2に示す。図2では外部信号として三角波を入力した例を示している。累積加算レジスタ3から、周波数レジスタ1で設定された周波数の三角波SRが出力され、デジタルコンパレータ7の一方の端子に入力される。そして、変調波レジスタ11から、外部信号SEに対応した変調信号SMが出力され、デジタルコンバータ7の他方の端子に入力される。そこで、デジタルコンパレータ7は、三角波SRと変調信号SMを比較し、その比較結果をPWM出力レジスタ8に送り、PWM出力信号SPWMが出力される。図1に示した例では、外部信号SEに正弦波を入力しているので、PWM出力信号SPWMは、正弦波で変調されたパルス幅を有するパルス列になっている。
【0034】
ところで、デジタルコンパレータ7において、例えば、デューティ比に相当する変調データは0000h(0d)で100%、1000hで50%(32768d)、FFFFh(65535d)で約0%となる。
【0035】
一方、AD変換器13に入力する電圧の範囲を±1Vとする。AD変換器13は8ビットを想定しているので、代表的なAD変換器の例では、−1V入力時に00h、0V入力時80h、+1V入力時FFhとなる。
【0036】
ここで、キャリア周波数、例えば、10mHzから15MHzまでのように、広い範囲の周波数にわたり高分解能とするため、累積加算器4には、32ビットのものが使用される。このことから、累積加算レジスタ3も32ビットであるが、この上位16ビットをデジタルコンパレータ7の一方の端子に入力する。そのため、デジタルコンパレータ7のビット数は、累積加算レジスタ3のビット数に合わせざるを得ず、16ビットのものが用いられる。そうすると、変調波レジスタ11も、16ビットのもとなる。
【0037】
しかし、AD変換機13には、通常用いられている8ビットのものである。AD変換器13の出力を変調波レジスタ11の上位8ビットに直接入力した場合、下位8ビットは、00h固定と考えれば、従来例で説明したように、外部信号の方で、デューティ比20%から60%に相当する振幅になるように調整しなければならない。また、デューティ比可変の分解能も100%を8ビットで制御するので、約0.4%と固定的となる。
【0038】
そこで、本発明の実施形態のように、変調メモリ10を使用し、変調度によって予め変換テーブルを書き込んでおけば、振幅を有する外部信号で自由に変調度を変えることが可能になる。
【0039】
−1V入力時のデューティ比を20%、+1V入力時のデューティ比を60%に対応させたい場合は、予めCPU等から変調メモリ10の中に下記に従って変換テーブルを記憶させておく。変調メモリ10のアドレスは、外部信号の振幅に対応させてある。
【0040】
アドレス00hのデータは、デューティ比20%に相当する値CCCDh(52429d)とし、アドレスFFhのデータは、デューティ比60%に相当する値6666h(26214d)とする。その間のアドレスデータは、前記2値を直線補間した値で埋めておく。この様にして作成された変換テーブルの例を、表1として次に示す。なお、表1中の( )内は、10進数を表している。
Figure 0003637891
表1のような変換テーブルを作成し、変調メモリ10に予め書き込み記憶しておけば、デューティ比20%から60%までを8ビットの分解能で、外部信号によるPWM変調を実現することができる。その時の分解能も、20%から60%までの40%分を8ビットで制御できるため、約0.16%の分解能となる。
【0041】
図1の実施形態では、変調メモリ10に格納する変換テーブルのデータにおいて、デューティ比20%と60%の間のデータを直線補間した値としたが、補間式を変えることにより、対数的な変化をさせ、或いは、任意の相関関係を持つ変換データを作成することも可能である。
【0042】
また、図1の実施形態では、DDS方式信号発生原理を利用したPWM変調の場合を中心に説明してきたが、DDS方式で信号発生させる場合、位相変調や、周波数変調においても応用可能である。そこで、図3に、先に説明した図1のPWM変調機能に加えて、位相変調機能、周波数変調機能を切り換えて各種変調を実行できる他の実施形態を示した。なお、図3中において、図1と同様に、回路ブロック間の接続線上に記入された数字は、当該線に伝送されるデータのビット数を表している。
【0043】
図3に示した変調信号発生装置においては、PWM変調機能、位相変調機能、周波数変調機能を切り換えて実行できる構成としているが、外部信号SEに対応する変調度の変調波信号を生成する回路ブロック、即ち、AD変換器13、変調メモリ10、変調波レジスタ11は、各変調を実行する際に共用されている。
【0044】
また、周波数変調機能を実行する構成として、図4に示されたDDS方式信号発生回路を利用し、周波数レジスタ1と累積加算器2との間に、周波数加算器14と周波数加算レジスタ15が挿入されている。周波数加算器14の一方の入力端子には、周波数レジスタ1の出力を、そして、その他方の入力端子には、変調波レジスタ11からの変調波信号がそれぞれ入力されることにより、周波数変調信号SFMを信号発生回路の出力とすることができる。
【0045】
さらに、位相変調機能を実行する構成として、図4に示されたDDS方式信号発生回路を利用し、累積加算レジスタ3と波形メモリ4との間に、位相加算器16と位相加算レジスタ17が挿入されている。位相加算器16の一方の入力端子には、累積加算レジスタ3の出力を、そして、その他方の入力端子には、変調波レジスタ11からの変調波信号がそれぞれ入力されることにより、位相変調信号SPを信号発生回路の出力とすることができる。
【0046】
そして、PWM変調機能、位相変調機能、周波数変調機能の各々の実行するための構成に切り換えるために、PWMセレクタSW1、位相変調セレクタSW2、周波数変調セレクタSW3が備えられている。
【0047】
なお、図3では、図1に示した変調信号発生装置及び図4に示したDDS方式信号発生器と同様な部分には同じ符号を付した。
【0048】
次に、先ず、図3の変調信号発生装置におけるPWM変調機能を実行する場合について説明する。周波数レジスタ1、累積加算器2、累積加算レジスタ3、波形メモリ4、DA変換器5、ローパスフィルタ6はそれぞれ、従来例として説明した図4のDDS式信号発生器のものと同様の働きをしている部分である。また、AD変換器13、変調メモリ10、変調波レジスタ11、デジタルコンパレータ7、PWM出力レジスタ8は、図1に示した本実施形態で説明したPWM変調の動作を実行し、外部信号SEによるPWM変調信号SPWMを出力する。
【0049】
外部信号SEによるPWM変調の場合と、デューティ比固定の変調の場合とを考慮して、接点a1及びa2を有するPWMセレクタSW1が接続されている。接点a1は、変調波レジスタ11に接続され、接点a2は、デューティ比設定レジスタ9に接続されている。ここで、外部信号SEによるPWM変調をOFFする場合には、図3に示されるように、PWMセレクタSW1のスイッチを接点a2側にして、デジタルコンパレータ7にデューティ比設定レジスタ9が選ばれるようにする。デューティ比設定レジスタ9は、CPU等から所定値に設定されており、PWM出力レジスタ8の出力のデューティ比は、デューティ比設定レジスタ9で設定された値で固定となる。
【0050】
図1の変調波信号発生装置では、変調メモリ10と変調波レジスタ11に16ビットのものを使用したが、図3の変調信号発生装置では、PWM変調機能の他に、周波数変調機能をも実現するため、32ビットの周波数加算器14に周波数変調セレクタSW3を介して変調波レジスタ11の外部信号SEによる変調データを供給する関係から、変調メモリ10と変調波レジスタ11には、32ビットのものを使用している。AD変換器13は、8ビットであるので、変調メモリ10には、表1と同様に、8ビットのAD変換データを32ビットの変調データに変換できるテーブルを作成し、書き込んでおけばよい。
【0051】
次いで、図3に示されるDDS方式の変調信号発生装置において位相変調機能を実行する場合には、累積加算レジスタ3と波形メモリ4の間に、16ビットの位相加算器16と16ビットの位相加算レジスタ17を追加される。そこで、16ビットによる位相加算器16の一方の端子には、累積加算レジスタ3の出力が入力され、さらに、位相変調セレクタSW2の接点b1に切り換えることにより、その他方の端子には、変調波レジスタ11の16ビットのデータを入力する。そうすると、位相加算器16は、累積加算レジスタ3の出力と変調波レジスタ11の出力とを加算して、位相変調を行う。そして、外部信号SEによる位相変調信号SPが出力される。
【0052】
また、位相変調をOFFにする場合には、位相変調セレクタSW2を接地されている接点b2に切り換え、全ビット“0”固定とすることにより、累積加算レジスタ3の値と位相加算器16の出力は、同じになって位相変調をOFFの状態にすることが出きる。この様に、位相変調セレクタSW2を接点b1又は接点b2に切り換えることにより、外部信号による位相変調か又は位相変調OFFとを選択できる。外部信号SEの入力レベルと、位相変調度との関係は予めCPU等から変調メモリ10に変換テーブルを書き込んでおくことで自由に設定できる。なお、位相変調を行うときには、周波数変調をOFFにしておく。
【0053】
さらに、図3のDDS方式の変調信号発生装置において、周波数変調機能を実行する場合には、周波数レジスタ1と累積加算器2の間に、32ビットの周波数加算器14と周波数加算レジスタ15を追加挿入されることで実現可能となる。この場合でも、周波数変調をON又はOFFするためには、接点c1及び接点c2を有する周波数変調セレクタSW3が必要である。周波数変調をOFFにする場合には、周波数変調セレクタSW3を接地されている接点c2に切り換え、全ビット“0”を選択する。この場合、周波数加算レジスタ15の値は、周波数レジスタ1の値と同じになり、その周波数は固定される。周波数変調をONにする場合には、周波数変調セレクタSW3を接点c1に切り換え、変調波レジスタ11の出力を周波数加算器14の他方の端子に入力するようにする。接点c1側が選択されることにより、外部信号SEによる周波数変調信号SFMが出力可能となる。この周波数変調機能を実行するときには、位相変調セレクタSW2を接点b2に切り換えて、位相変調機能をOFFにしておく。
【0054】
図3に示した変調信号発生装置の場合、周波数加算器14は、32ビットで構成されているので、変調メモリ10、変調波レジスタ11、周波数変調セレクタSW3は、それそれ32ビット数が必要になる。しかし、図3には明示していないが、変調メモリ10からのデータ読み出しレートをAD変換器13の変換レートの2倍にし、変調メモリ10からの出力データを2ワードで1データに組み立てる回路を周波数変調セレクタSW3と、周波数加算器14との間に設けることにより、各部分のビット数を16ビットに節約可能である。変調度と外部入力信号のレベルとの関係は、CPU等で作成された変換テーブルを変調メモリ10に予め書き込み記憶しておくことにより、自由に設定できる。
【0055】
なお、図3では、図1と同様に変調メモリ10のデータを予めCPU等から書き換えられる手段を有しているが、この手段については、説明を簡単化するため、図では省略されている。
【0056】
さらに、図3では、図1と同様に、システムクロックも省略している。図3に示されるものにおいても、システムクロックは、周波数加算レジスタ15、累積加算レジスタ3、位相加算レジスタ17、DA変換器5、変調波レジスタ11、PWM出力レジスタ8に入力されており、一般的な同期回路を備えている。また、AD変換器13にも、システムクロックに同期した分周クロックが入力され、分周レート等は、入力する外部信号の周波数等に応じて任意に選択可能である。
【0057】
図3を参照して説明してきた他の実施形態による変調信号発生装置では、全ての各種変調機能を搭載しなくても、例えば、位相変調機能又は周波数変調機能だけを搭載するシステムが考えられることは言うまでもない。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のDDS方式の変調信号発生装置において、PWM変調機能、位相変調機能、周波数変調機能等の各種変調機能を切り換え実行できるようにして、外部信号による各種変調を行いたい場合、外部信号が入力されるAD変換器の出力に変調メモリを追加し、その変調メモリに、予めCPU等から、変調度に応じて外部信号との関係を対応付け、外部信号の振幅から変調波データヘの変換を行う変換テーブルを書き込み記憶しておくようにしたので、外部信号をAD変換するAD変換器の能力を最大に活かした状態で各種変調を行うことができるという性能上の利点が生じる。また、使用する外部信号の振幅について、変調度にあわせて調整する必要がないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をPWM変調に適用した一実施形態による信号発生器の回路ブロック構成を示す図である。
【図2】図1の信号発生器におけるPWM変調の波形を示した図である。
【図3】本発明をPWM変調、位相変調、周波数変調に適用した他の実施形態による信号発生器の回路構成を示す図である。
【図4】DDS方式による従来の信号発生器に係る回路ブロック構成を示す図である。
【図5】PWM変調に適用した従来の信号発生器の回路ブロック構成を示す図である。
【図6】PWM変調の原理を表す波形図である。
【符号の説明】
1…周波数レジスタ
2…累積加算器
3…累積加算レジスタ
4…波形メモリ
5…DA変換器
6…ローパスフィルタ
7…デジタルコンパレータ
8…PWM出力レジスタ
9…デューティ比設定レジスタ
10…変調メモリ
11…変調波レジスタ
12…カウンタ
13…AD変換器
14…周波数加算器
15…周波数加算レジスタ
16…位相加算器
17…位相加算レジスタ

Claims (7)

  1. 所定周波数有する被変調デジタル信号を、該周波数に対応したデジタルデータに基づいて生成する被変調デジタル信号生成手段と、
    入力された外部信号をデジタル信号に変換するAD変換手段と、
    前記被変調デジタル信号に対する変調度に対応した変調データがテーブル予め書き込まれている変調メモリ手段と、
    前記AD変換手段から出力される前記デジタル信号に基づいて前記外部信号の振幅に応じた前記変調データを前記テーブルから読み出し、該変調データの値で調整された変調波デジタル信号を出力する変調デジタル信号出力手段と、
    前記被変調デジタル信号を前記変調波デジタル信号で変調する変調手段と
    を有する変調信号発生装置。
  2. 前記AD変換手段は、所定ビット数を有し、
    前記テーブルに書き込まれる前記変調データは、前記所定ビット数より大きいビット数を有する前記変調波デジタル信号に対応して、データ補間されていることを特徴とする請求項1に記載の変調信号発生装置。
  3. 前記変調手段は、三角波である前記被変調デジタル信号と、前記変調波デジタル信号とを比較する比較手段を含み、前記外部信号によるPWM変調信号を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の変調信号発生装置。
  4. 前記変調手段は、位相加算手段を含み、
    前記位相加算手段は、前記被変調デジタル信号と前記変調波デジタル信号とに基づいて、前記外部信号による位相変調信号を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の変調信号発生装置。
  5. 前記変調手段は、前記被変調デジタル信号の前記周波数を変える変更手段を含み、前記周波数が変化する前記被変調デジタル信号と前記変調波デジタル信号とに基づいて、前記外部信号による周波数変調信号を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の変調信号発生装置。
  6. 前記変調波デジタル信号を前記比較手段、前記位相加算手段又は前記変更手段に切り換え供給できる変調セレクタを有し、
    前記変調セレクタは、前記変調手段が前記PWM変調信号、前記位相変調信号又は前記周波数変調信号を選択して出力できるように切り換えられることを特徴とする請求項3乃至5に記載の変調信号発生装置。
  7. 前記変調セレクタは、前記変調手段が前記PWM変調、前記位相変調又は前記周波数変調を行わないときには、前記比較手段、前記位相加算手段又は前記変更手段に前記変調波デジタル信号として所定の設定信号を供給することを特徴とする請求項6に記載の変調信号発生装置。
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