JP2020017881A - 周波数信号発生装置 - Google Patents

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小林 薫
Kaoru Kobayashi
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Abstract

【課題】周波数の変更操作に際しても安定した周波数の周波数信号を発生させることが可能な周波数信号発生装置を提供する。【解決手段】周波数信号発生装置において、n個のDDS回路部11a〜11dは、第1の動作クロックに基づいて動作すると共に、出力周波数設定データをn倍した値であるDDS用周波数設定データを累積加算した値であって、所定のオフセットを有するルックアップ値をアドレスとして波形テーブル113から読み取った振幅データを出力し、第2の動作クロックに基づいて作動するシリアライザ3は前記DDS回路部11a〜11dから出力された振幅データを並べた振幅データ列を出力する。周波数設定データ生成部3は、出力周波数設定データが変更になった際に、波形テーブル113から読み出すべき振幅データのアドレスに対応する値を得るための切替用周波数設定データを各DDS回路部11a〜11dに供給する。【選択図】図7

Description

本発明は複数のDDS(Direct Digital Synthesizer)を用いて周波数信号を発生させる技術に関する。
所望の周波数の周波数信号を発生させる周波数信号発生装置には、動作クロック信号の入力タイミングに応じて波形テーブルから振幅データを読み出すことにより、周波数信号への変換用のディジタル信号を得るDDS(Direct Digital Synthesizer)を利用したものがある。
一方、近年の通信の高速化や大容量化に伴って、上述のDDSを利用した周波数信号発生装置においても高周波で周波数変動などが小さい、高品質の周波数信号を供給できる能力が求められている。
この点、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)などの標準回路を利用してDDSを構成する場合などにおいては、DDSの動作がFPGAの動作クロックの制約を受けてしまい、高周波化が図れない場合がある。
そこで、例えば特許文献1に示すように、複数個のDDSを並列に設けて互いに位相をずらして発生させたディジタル波形信号(本発明の振幅データに相当する)をシリアル出力することにより、周波数信号の高周波化を図る技術が提案されている。
特開2012−49585号公報:請求項1、段落0024〜0028、図1
このように、複数個のDDSを利用することにより、DDS側の動作クロックに制約されない高周波の周波数信号を発生させることができる。
一方で後述するように、複数個のDDSを備えた周波数信号発生装置においては、周波数を変更する操作にて急激な変動が発生し、周波数信号の品質の低下を引き起こす場合もある。
こうした問題を解決する技術は、特許文献1には何ら示されていない。
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は、周波数の変更操作に際しても安定した周波数の周波数信号を発生させることが可能な周波数信号発生装置を提供することにある。
本発明に係る周波数信号発生装置は、出力周波数設定データに対応した周波数の周波数信号を出力する周波数信号発生装置において、
1番〜n番(nは、2以上の自然数)までの番号付けがなされ、各々、共通の第1の動作クロックに基づいて動作すると共に、前記出力周波数設定データをn倍した値であるDDS用周波数設定データを累積加算して得られた値であって、隣り合う番号間で差分を取ったとき、前記出力周波数設定データ分のオフセットを有するルックアップ値を波形テーブルから前記周波数信号の振幅データを読み出すためのアドレスとして用い、前記波形テーブルから読み取った振幅データを出力するn個のDDS回路部と、
前記第1の動作クロックのn倍のクロック周波数を有する第2の動作クロックに基づいて作動し前記n個のDDS回路部から出力された振幅データが前記番号順に並べられた、前記周波数信号を得るための振幅データ列を出力するシリアライザと、
前記出力周波数設定データが変更されたとき、当該変更後の前記第1の動作クロックの1クロック分の動作の際に、変更された後の出力周波数設定データに基づき前記オフセットが設定されていたとしたならば、前記波形テーブルから次に読み出すべき振幅データのアドレスに対応するルックアップ値を得るために前記DDS用周波数設定データに替えて加算される切替用周波数設定データを、前記各DDS回路部に供給する周波数設定データ生成部と、を備えたことを特徴とする。
上述の周波数信号発生装置は、以下の構成を備えていてもよい。
(a)前記シリアライザから出力された振幅データ列をアナログの周波数信号に変換するディジタル/アナログ変換部を備えたこと。
(b)前記周波数設定データ生成部は、外部から入力された出力周波数設定データに基づき、前記DDS用周波数設定データと切替用周波数設定データとを切り替えて前記各DDS回路部に供給すること。
(c)前記周波数設定データ生成部は、前記番号順に、下記(i)式から算出される値に相当する切替用周波数設定データを前記n個のDDS回路部に出力すること。
+(k−1)×(F−F)+F’ …(i)
但し、Aは1番目のDDS回路部の波形テーブルから最初に読み出される振幅データの初期アドレス値、kは1〜nまでの自然数、Fは変更前の出力周波数設定データ、Fは変更後の出力周波数設定データ、F’(=n×F)は変更後のDDS用周波数設定データである。
本発明によれば、出力周波数設定データが変更になった後の1クロック分の動作の際に、n個のDDS回路部に対して、周波数設定データ生成部より切替用周波数設定データを供給する。この切替用周波数設定データは、変更された後の出力周波数設定データに基づいてオフセットの設定がされていたとしたならば、波形テーブルから次に読み出すべき振幅データのアドレスに対応するルックアップ値を得ることができるように設定されているので、出力周波数設定データが変更を行っても急激な振幅の変動を生じることなく、滑らかに周波数の切り替えを実行することができる。
1つのDDS回路部を備えた周波数信号発生装置の構成例を示すブロック図である。 DDS回路部からの振幅データの出力に係る第1の説明図である。 DDS回路部からの振幅データの出力に係る第2の説明図である。 比較形態に係る周波数信号発生装置の構成例を示すブロック図である。 比較形態に係る周波数信号発生装置の動作に係るタイミングチャートである。 周波数変更時に、比較形態に係る周波数信号発生装置から出力される周波数信号の説明図である。 実施形態に係る周波数信号発生装置の構成例を示すブロック図である。 実施形態に係る周波数信号発生装置に設けられている周波数設定データ生成部の構成例である。 実施形態に係る周波数信号発生装置の動作に係るタイミングチャートである。 前記周波数設定データ生成部の作用図である。 周波数変更時に、実施形態に係る周波数信号発生装置から出力される周波数信号の説明図である。
はじめに、1個のDDS回路部11を用いて周波数信号を発生させる場合の問題点について、図1〜3を参照しながら説明する。
図1に示す周波数信号発生装置は、遅延回路112と加算部111とを含むアキュムレータ110を備える。当該アキュムレータ110に対して、後述の正弦波テーブル113のアドレスの読み出し間隔(正弦波テーブル113に記憶されている正弦波の位相)に相当する出力周波数設定データFを入力すると、DDS動作クロックの入力タイミングに合わせて遅延回路112にラッチされた値が加算部111へ出力され、出力周波数設定データが順次、累積加算されていく。
従って、遅延回路112から出力される値は、出力周波数設定データの累積加算値であり、周波数信号の波形(例えば正弦波)を記憶した正弦波テーブル(波形テーブル)113から振幅データを読み出すアドレスを特定するためのルックアップ値として用いられる。出力周波数設定データの累積加算によるルックアップ値の増大に伴い、加算部111の出力がオーバーフローした場合には、最小桁側から累積加算を継続することによって、正弦波テーブル113内の振幅データを繰り返し読み出して周波数信号に変換される振幅データ列を出力することができる。
DDS動作クロック(CL_D)に同期して順次、読み出された振幅データの列をDAC(Digital-Analog Converter)12にてアナログ変換し、フィルタ13にて不要な周波数成分を除去すると、出力周波数設定データに対応する周波数fを有する周波数信号が得られる(例えば図2(a)の「DDS1出力」の破線参照)。
ここでサンプリング定理として知られているように、周波数信号の周波数fがDDS回路部11の動作クロックの周波数fCL_Dの2分の1以下である場合は、周波数信号発生装置は設定通りに周波数fの周波数信号を出力することができる。
一方で、周波数fが動作クロックの周波数fCL_Dの2分の1より大きい場合には、図3(a)の「DDS1出力」に一点鎖線で併記してあるように、出力周波数設定データに対応する周波数fよりも低い周波数f’の周波数信号が出力されてしまう。
従って、図1に示す周波数信号発生装置から出力される周波数信号の周波数を高周波化するためには、DDS回路部11を作動させる動作クロックの周波数を更に高くする必要がある。しかしながら背景技術にて説明したように、FPGAを用いてDDS回路部11を構成する場合などにおいては、動作クロックの高周波化に制約がある。
上述の問題点を解消するため、図4に示す比較形態に係る周波数信号発生装置は、n個(図4に示す例では4個)のDDS回路部(DDS11a〜11d)を用いて周波数信号を出力する構成となっている。
なお、図4において、図1を用いて説明した周波数信号発生装置と共通の機能を有する構成要素には、図1に示したものと共通の符号を付してある。
例えば図4に示す4個のDDS11a〜11dには、同図に向かって上段から順に1番〜4番の番号付けがなされている。以下、これらのDDS11a〜11dを、付されている番号に対応させて「DDS1−11a、DDS2−11b、DDS3−11c、DDS4−11d」とも記す。
比較形態の周波数信号発生装置に設けられている複数のDDS1−11a〜DDS4−11dは、共通の動作クロック(第1の動作クロック)CL_Dに基づき作動すると共に、共通のシリアライザ3に並列に接続されている。
シリアライザ3は第1の動作クロックの周波数fCL_Dのn倍(本例では4倍)の周波数fCL_Sを有する動作クロック(第2の動作クロック)に基づいて動作し、DDS1−11a〜DDS4−11dより並列に入力された振幅データを、上述の番号順に並べたシリアルデータの列(振幅データ列)として出力する機能を備える。
各DDS1−11a〜DDS4−11dには、出力周波数設定データFをn倍(本例では4倍)した値であるDDS用周波数設定データF’が入力され、このDDS用周波数設定データF’がアキュムレータ110にて累積加算される。
また、各DDS1−11a〜DDS4−11dの正弦波テーブル113から読み出される振幅データが互いに位相差を持つように、動作開始時における各遅延回路112には、互いにオフセットを有する初期アドレス値が設定される。
DDS1−11aに設定される初期アドレス値を第1の初期アドレス値A(例えば正弦波テーブル113の先頭アドレス値「0」)とすると、DDS2−11b〜DDS4−11dには、各々、下記(1)式を用いて算出される第2〜第n(本例ではn=4)の初期アドレス値A〜Aが設定される。
=A+(k−1)×F …(1)
但し、kは2〜nまでの自然数、Fは出力周波数設定データである。
初期値生成部2aは、外部から入力された出力周波数設定データFに基づき、各DDS1−11a〜DDS4−11dにDDS用周波数設定データF’を出力する機能、DDS1−11a〜DDS4−11dの動作開始時に遅延回路112への初期アドレス値A〜Aの設定を行う機能を有する。
以上に説明した構成を備える比較形態に係る周波数信号発生装置において、初期値生成部2aに出力周波数設定データFを入力すると、DDS用周波数設定データF’と各初期アドレス値A〜Aとが求められ、初期アドレス値A〜AがDDS1−11a〜DDS4−11dの遅延回路112に保持される。
しかる後、共通の第1の動作クロックCL_Dに同期して、DDS1−11a〜DDS4−11dのアキュムレータ110にDDS用周波数設定データF’を入力する。この結果、各初期アドレス値に対してDDS用周波数設定データF’が累積加算され、DDS1−11a〜DDS4−11dからは互いにオフセットを有する振幅データがシリアライザ3に向けて並列に出力される(図2(a)の「DDS1出力〜DDS4出力」)。
シリアライザ3は、第1の動作クロックCL_Dの4倍の周波数を有する第2の動作クロックCL_Sに同期して、DDS1−11a〜DDS4−11dから並列に入力された振幅データを、DDS1−11a→DDS2−11b→DDS3−11c→DDS4−11dの順に、振幅データ列としてシリアル出力する(図2(b))。
ここで既述の(1)式のオフセット値の設定によれば、振幅データ列中の前後に並んで出力される振幅データの正弦波テーブル113からの読み出し間隔は「F」である。従って、図4に示す周波数信号発生装置は、図1に示す周波数信号発生装置に出力周波数設定データFを入力して、アキュムレータ110をDDS動作クロックCL_Dの4倍の周波数で動作させた場合と同様の周波数信号を出力することができる。
この結果、図4の周波数信号発生装置から出力される周波数信号の周波数fがDDS回路部11の動作クロックの周波数fCL_Dの2分の1よりも大きくなった場合であっても、出力周波数設定データFに対応した周波数fの周波数信号を出力することができる(図3(b))。
図5は、上述の比較形態に係る周波数信号発生装置において、周波数信号の周波数を変更するために、出力周波数設定データの値を変更する動作に係るタイミングチャートである。
例えば、出力周波数設定データ「F=42」が入力されると、各DDS1−11a〜DDS4−11dには、DDS用周波数設定データとして「F’=42×4=168」が入力されて周波数信号発生装置が動作する(F、F’は、変更前の各設定データを示す)。
ここで、出力周波数設定データを「F=48」に変更する場合を考えると、DDS用周波数設定データ「F’=48×4=192」が各DDS1−11a〜11dに入力される(F、F’は、変更後の各設定データを示す)。
しかしながら、このまま周波数信号発生装置の動作を継続すると、DDS1−11a〜DDS4−11dには、既述の(1)式に基づき、変更前のFに対応した初期アドレスの設定が行われているので、変更後のFに対応したオフセットを有する振幅データを出力することができない。
そこで比較形態に係る周波数信号発生装置は、出力周波数設定データの変更のタイミングに合わせ、初期値生成部2aにて変更後の出力周波数設定データFに対応した初期アドレス値Aa1〜Aa4を算出し、各DDS1−11a〜DDS4−11dの遅延回路112に対して当該初期アドレス値の設定を行う。
これらの新たな初期アドレス値Aa1〜Aa4に対してDDS用周波数設定データF’を累積加算していくことにより、変更後の出力周波数設定データFに対応したオフセットを有する振幅データを読み出すことができる。
上述のように比較形態に係る周波数信号発生装置は、各アキュムレータ110内の遅延回路112に保持されているデータの値を新たな初期アドレス値Aa1〜Aa4にリセットした後、変更後の出力周波数設定データFに基づく動作を開始する。
このため、出力周波数設定データの実行タイミングによっては、図6に示すように出力周波数の振幅が急激に変動し、周波数信号のスペクトルが広がってしまう要因ともなる。
本実施の形態に係る周波数信号発生装置は、出力周波数設定データの変更時における上述の課題を解決するための構成を備えている。
以下、図7、8を参照しながら、本実施の形態に係る周波数信号発生装置の構成について説明する。
図7は、実施の形態に係る周波数信号発生装置の全体構成を示すブロック図である。図7において、比較形態に係る周波数信号発生装置と共通の構成要素には、図4に示したものと共通の符号を付してある。
実施形態に係る周波数信号発生装置は、比較形態に係る周波数信号発生装置に設けられていた初期値生成部2aに替えて、周波数設定データ生成部2を備える。周波数設定データ生成部2は、出力周波数設定データFが変更になったとき、変更後の出力周波数設定データFに基づき(1)式の初期アドレス値Aa1〜Aa4の算出を行う際に用いたオフセットが設定されていたとしたならば正弦波テーブル113から次に読み出すべき振幅データのアドレスに対応するルックアップ値を得るための切替用周波数設定データFa1〜Fa4を出力する。この点、出力周波数設定データFの変更時には、各遅延回路112の初期アドレス値A〜Aをリセットする比較形態に係る周波数信号発生装置とは動作が異なる。
図8は、周波数設定データ生成部2の構成例を示す回路図である。周波数設定データ生成部2は、既述のDDS用周波数設定データF’と、下記(2)式を用いて算出される切替用周波数設定データFa1〜Fa4とを切り替えて出力する機能を有する。
ak=A+(k−1)×(F−F)+F’ …(2)
但し、Aは1番目のDDS1−11aの正弦波テーブル113から最初に読み出される振幅データの初期アドレス値(本例ではA=0)、kは1〜n(本例ではn=4)までの自然数、Fは変更前の出力周波数設定データ、Fは変更後の出力周波数設定データ、F’(=n×F)は変更後のDDS用周波数設定データである。
周波数設定データ生成部2は、通常時においては外部から入力された出力周波数設定データFからDDS用周波数設定データF’(本例ではF×4)を算出し、各DDS1−11a〜DDS4−11dのアキュムレータ110へと出力する。
また、この動作と並行して、出力周波数設定データFの1、2、3倍値をメモリ25内に格納しておく。
そして、出力周波数設定データFの変更(F→F)があった場合には、例えば変更直後の1クロック分の動作の際に、DDS用周波数設定データF’に替えて切替用周波数設定データFa1〜Fa4を出力する。
初期アドレス値Ab1が「0」の場合、DDS1−11aに出力されるFa1はFの4倍値であるF’がそのまま出力され、演算内容は通常のDDS用周波数設定データF’の出力時と変わらない。
これに対してDDS2−11bに出力されるFa2は、加算器211にて、変更後の出力周波数設定データFと、メモリ25に格納してあった変更前の出力周波数設定データFとの差分値を取り、加算器212にて当該差分値にDDS用周波数設定データF’(=F×4)が加算される。この値がMUX213にてDDS用周波数設定データF’と切り替えて出力される。
DDS3−11cに出力されるFa3は、倍算器221にて、出力周波数設定データFの2倍値を求め、加算器222にて、倍算器221及びメモリ25から取得した変更前後の出力周波数設定データF、Fの2倍値同士の差分値を得た後、加算器223にて当該差分値にDDS用周波数設定データF’が加算される。この値がMUX224にてDDS用周波数設定データF’と切り替えて出力される。
DDS4−11dに出力されるFa4は、倍算器231にて、出力周波数設定データFの3倍値を求め、加算器232にて、倍算器231及びメモリ25から取得した変更前後の出力周波数設定データF、Fの3倍値同士の差分値を得た後、加算器233にて当該差分値にDDS用周波数設定データF’が加算される。この値がMUX234にてDDS用周波数設定データF’と切り替えて出力される。
MUX213、224、234からのDDS用周波数設定データF’と切替用周波数設定データFa1〜Fa4とでの出力の切り替えは切替制御部26により実行される。
上述の構成を備える実施形態に係る周波数信号発生装置の作用について、図9〜11を参照しながら説明する。
例えば、出力周波数設定データ「F=42」にて動作を開始する場合について考える。図9に示すように、周波数信号発生装置の動作開始時には、イネーブル信号をオフにして周波数設定データ生成部2をオフラインとし、別途、各DDS1−11a〜DDS4−11dの遅延回路112に、第1の初期アドレス値「Ab1=0」、及び既述の(1)式に基づいて算出した第2〜第4の初期アドレス値「Ab2=42、Ab3=84、Ab4=126」を保持させる。
次いで、周波数設定データ生成部2のイネーブル信号をオンにすると、図10(a)に示すように周波数設定データ生成部2からDDS1−11a〜DDS4−11dにDDS用周波数設定データF’が出力される。
そして、第1の動作クロックの1クロック目にて各遅延回路112に保持されている初期アドレス値が出力された後、次のクロック以降はDDS用周波数設定データF’の累積加算値が出力される。この結果、既述の比較形態に係る周波数信号発生装置と同様の作用により、出力周波数設定データFに対応した周波数の周波数信号を出力することができる(図2(b)、9)。
こうして、周波数信号の出力を継続した後、図9に示すようにあるタイミングにて出力周波数設定データが「F=48」に変更されたとする。この場合には、例えば出力周波数設定データの変更を受け付けた後の次の1クロック分の動作のタイミングにて、図10(b)に示すように、周波数設定データ生成部2はDDS1−11a〜DDS4−11dに対して切替用周波数設定データFa1〜Fa4出力する。
既述のように、周波数設定データ生成部2は(2)式の演算を実行できるように構成されている。(2)式は、1つ前の動作時においてDDS1−11aのアキュムレータ110から出力されたルックアップ値に変更後のDDS用周波数設定データF’を加算した値、及び当該DDS1−11aのルックアップ値に対し、変更後の出力周波数設定データFに基づいてオフセットを設定したDDS2−11b〜DDS4−11dのルックアップ値と理解することができる。
これは、1つ前のクロックから変更後の出力周波数設定データFに基づきオフセットが設定されていたとしたならば、次に正弦波テーブル113から読み出すべき振幅データのアドレスに対応するルックアップ値を得るための切替用周波数設定データFa1〜Fa4に相当している。
そこで、当該Fa1〜Fa4の計算を行った1クロック分の動作においては、これまでのFの累積加算値にFa1〜Fa4を加算し、こうして得られたルックアップ値を用いて正弦波テーブル113内の振幅データを読み出す。
そして、次のクロック以降の動作では、周波数設定データ生成部2は図10(a)を用いて説明した場合と同様の動作を実行して、DDS1−11a〜DDS4−11dに対して変更後のDDS用周波数設定データF’を出力し、各アキュムレータ110にてDDS用周波数設定データF’の累積加算を行い、ルックアップ値を得て正弦波テーブル113の振幅データを順次、読み出していく。
上述の動作により、実施形態に係る周波数信号発生装置は、出力周波数設定データの変更をどのタイミングで実行しても、図11に示すように出力周波数の振幅の急激な変動が発生することなく、滑らかに周波数の切り替えを実行して、安定した周波数信号の出力を継続する。
本実施の形態に係る周波数信号発生装置によれば以下の効果がある。出力周波数設定データが変更(F→F)になった後の1クロック分の動作の際に、n個(本例ではn=4)のDDS1−11a〜DDS4−11dに対して、周波数設定データ生成部2より切替用周波数設定データFa1〜Fa4を供給する。この切替用周波数設定データFa1〜Fa4は、変更された後の出力周波数設定データFに基づいてオフセットの設定がされていたとしたならば、正弦波テーブル113から次に読み出すべき振幅データのアドレスに対応するルックアップ値を得ることができるように設定されているので、出力周波数設定データの変更を行っても急激な振幅の変動を生じることなく、滑らかに周波数の切り替えを実行することができる。
実施形態では、シリアライザ3に対して4個のDDS1−11a〜DDS4−11dを並列に接続して周波数信号を出力する場合に説明したが、周波数信号発生装置に設けることが可能なDDS回路部11の数は4個に限定されない。例えば、8個や16個のDDS回路部11をシリアライザ3に対して並列に接続し、出力周波数設定データの変更時には、周波数設定データ生成部2からこれらのDDS回路部11に切替用周波数設定データを供給してもよいことは勿論である。
ここで、本例の周波数信号発生装置は、アナログの周波数信号を出力するように構成する場合に限定されず、シリアライザ3からディジタルの振幅データ列をシリアル出力する構成としてもよい。
また波形テーブルは、必要に応じて正弦波を記憶した正弦波テーブル113に替えてのこぎり波を記憶した波形テーブルを用いてもよい。
さらには、周波数設定データ生成部2に替えて、DDS用周波数設定データF’を算出する回路と、切替用周波数設定データF〜Fとを算出する回路を別々に構成してもよい。
この他、切替用周波数設定データは、図8に示した周波数設定データ生成部2のようにハードにより算出する場合に限られない。例えば、出力周波数設定データの変更操作の受付時にコンピュータなどを用いて(2)式の計算を予め行い、切替用周波数設定データを算出しておいてもよい。そして、出力周波数設定データの変更直後の1クロック分の動作時には、変更後のDDS用周波数設定データの供給を行う前に、切替用周波数設定データを各DDS回路部11に供給することにより、図9に示すタイミングチャートを実現してもよい。
11 DDS回路部
11a〜11d
DDS1〜DDS4
110 アキュムレータ
113 正弦波テーブル
12 DAC
13 フィルタ
2 周波数設定データ生成部
3 シリアライザ

Claims (4)

  1. 出力周波数設定データに対応した周波数の周波数信号を出力する周波数信号発生装置において、
    1番〜n番(nは、2以上の自然数)までの番号付けがなされ、各々、共通の第1の動作クロックに基づいて動作すると共に、前記出力周波数設定データをn倍した値であるDDS用周波数設定データを累積加算して得られた値であって、隣り合う番号間で差分を取ったとき、前記出力周波数設定データ分のオフセットを有するルックアップ値を波形テーブルから前記周波数信号の振幅データを読み出すためのアドレスとして用い、前記波形テーブルから読み取った振幅データを出力するn個のDDS回路部と、
    前記第1の動作クロックのn倍のクロック周波数を有する第2の動作クロックに基づいて作動し前記n個のDDS回路部から出力された振幅データが前記番号順に並べられた、前記周波数信号を得るための振幅データ列を出力するシリアライザと、
    前記出力周波数設定データが変更されたとき、当該変更後の前記第1の動作クロックの1クロック分の動作の際に、変更された後の出力周波数設定データに基づき前記オフセットが設定されていたとしたならば、前記波形テーブルから次に読み出すべき振幅データのアドレスに対応するルックアップ値を得るために前記DDS用周波数設定データに替えて加算される切替用周波数設定データを、前記各DDS回路部に供給する周波数設定データ生成部と、を備えたことを特徴とする周波数信号発生装置。
  2. 前記シリアライザから出力された振幅データ列をアナログの周波数信号に変換するディジタル/アナログ変換部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の周波数信号発生装置。
  3. 前記周波数設定データ生成部は、外部から入力された出力周波数設定データに基づき、前記DDS用周波数設定データと切替用周波数設定データとを切り替えて前記各DDS回路部に供給することを特徴とする請求項1または2に記載の周波数信号発生装置。
  4. 前記周波数設定データ生成部は、前記番号順に、下記(i)式から算出される値に相当する切替用周波数設定データを前記n個のDDS回路部に出力することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の周波数信号発生装置。
    +(k−1)×(F−F)+F’ …(i)
    但し、Aは1番目のDDS回路部の波形テーブルから最初に読み出される振幅データの初期アドレス値、kは1〜nまでの自然数、Fは変更前の出力周波数設定データ、Fは変更後の出力周波数設定データ、F’(=n×F)は変更後のDDS用周波数設定データである。
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