JP3637029B2 - 車載電子制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両用内燃機関の制御などに用いられるマイクロプロセッサを内蔵した電子制御装置、特に入出力信号などを相互交信するシリアル通信機能を備えた車載電子制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
機能分担された一対のマイクロプロセッサ間にてシリアル通信により情報交換を行う車載電子制御装置としては、例えば、特開平7−269409号公報や、特開平5−128065号公報や、特開平7−13912号公報などにその技術が開示されている。これらの内、特開平7−269409号公報に開示された技術は、燃料制御用のメインCPUからトランスミッション制御用のサブCPUにデータ送信する場合、送信側CPUの全データのSUM値を計算してこのSUM値と同一の値をデータ列の最後尾に付加して送信し、受信側のCPUが最後尾のデータを除く全データのSUM値を計算して最後尾のデータと比較することにより、受信データに異常がないかどうかをチェックするものである。
【0003】
また、特開平5−128065号公報に開示された技術は、2個のCPUにより内燃機関の制御を行うものにおいて、マスタCPUとスレーブCPUとの間にハンドシェーク線を設けておき、スレーブCPUがマスタCPUからの送信データの受信処理が完了した後、ハンドシェーク線を介して受信処理完了の信号を送り、マスタCPUはこの受信処理完了信号を受信して次のデータの送信を開始することにより、データを高速で確実に送信できるようにしたものである。
【0004】
さらに、特開平7−13912号公報に開示された技術は、CPUと、CPUを持たないシリアル通信ブロックとの間の通信に関するもので、それぞれの側にシフトレジスタを備えておき、上位ビットのシフト先を相手のシフトレジスタの下位ビットとすることにより、CPUは指令データの送信と返信データの受信とを同時に行って処理時間を短縮するようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
車載電子制御装置においては制御内容が多様化し、マイクロプロセッサの処理内容やマイクロプロセッサ間の情報通信が複雑化してきており、例えば、親局と子局とを有する制御装置においては、親局と子局相互間における多数の情報通信を如何に選択して効率的に送受信するかが課題となってきている。このような課題に対して、例えば、上記従来例の特開平7−269409号公報では、データ通信の確実性を得ることはできるものの、多数の交信情報を選択して効率的に送受信するようには構成されていない。
【0006】
また、特開平5−128065号公報に開示された技術は、受信完了信号をハンドシェーク線で送信し、マスタCPUはこれを受信した後に次の送信を行うことにより、重複や途切れのない高速通信を行うことを目的としたものであり、各マイクロプロセッサのプログラムメモリ内にはデータ交換を行うデータの種類や順序やデータ量を表すデータリストが格納されており、各種通信周期に対応したデータリストが選択されるようになっているが、多種多様な通信に対する自由度が乏しいという問題点を有している。
【0007】
さらに、特開平7−13912号公報に開示された技術では、送信側と受信側とのそれぞれの側にシフトレジスタを備え直並列変換を行うことにより指令データの送信と入力データの受信とを同時に行って処理時間を短縮するようにしているが、多数の交信情報を選択して効率的な送受信ができるようには構成されていない。
【0008】
この発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その第一の目的とするところは、親局から子局への下り通信と、子局から親局への上り通信とのデータ量が不均衡であって、その状態がマイクロプロセッサの運転状態により変動して一方の通信に渋滞が発生しても他方の通信には影響を及ぼさず、渋滞遅延している通信データに最新情報を付加できるような自由度の高い通信制御手段を得ると共に、その第二の目的とするところは、多数の不定期的な上り通信データを集約削減して通信運転状態で発生しやすい子局から親局への上り通信の渋滞を抑制することが可能な車載電子制御装置を得ようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係わる車載電子制御装置は、プログラムメモリと演算用RAMと第一の車載センサ群を接続するインタフェース回路と第一の電気負荷群を接続するインタフェース回路と親局用直並列変換器とがバス接続されたマイクロプロセッサと、親局用直並列変換器とシリアル接続された子局用直並列変換器と第二の車載センサ群を接続するインタフェース回路と第二の電気負荷群を接続するインタフェース回路とがバス接続され、第一の格納手段と第二の格納手段と異常判定手段と分配格納手段と返信パケット生成手段と返信パケット編成手段とを有する併用制御回路とを備え、第一の格納手段は子局用直並列変換器が親局用直並列変換器を介して受信したコマンドデータとアドレスデータと書込データとサムチェック照合データとを順次格納し、異常判定手段は第一の格納手段に格納されたデータに対するビット情報の欠落や混入を監視し、分配格納手段は第一の格納手段に格納されたコマンドデータが書込データを伴った書込/設定コマンドであるときに格納されたアドレスデータと書込データとに基づき指定アドレスのデバイスメモリに書込データを転送し、返信パケット生成手段は異常判定手段の判定結果とコマンドデータとに基づき返信データを選択すると共にこれをアドレスデータと組み合わせて返信情報を合成し、第二の格納手段には返信パケット生成手段により生成された返信情報が順次格納されて返信の渋滞を待避しながら先入れ先出しにて読み出され、返信パケット編成手段は第二の格納手段から読み出された返信情報に基づき子局用直並列変換器に供給される複数の返信情報を所定の順序で編成すると共に、渋滞待避していた返信情報に最新情報による加算データを生成付加して返信するようにしたものである。
【0010】
また、併用制御回路は補助マイクロプロセッサと補助プログラムメモリと補助RAMとから構成されており、補助マイクロプロセッサは第一と第二の格納手段と異常判定手段と分配格納手段と返信パケット生成手段と返信パケット編成手段とを備えており、補助プログラムメモリには補助マイクロプロセッサの各手段に対するプログラムを格納し、補助RAMを第一と第二の格納手段におけるバッファメモリ、および、補助マイクロプロセッサの演算処理用メモリとするようにしたものである。
【0011】
さらに、親局用直並列変換器から子局用直並列変換器に送信される下りシリアルデータにはデータの開始/終了判定手段とビット情報欠落・混入監視手段とコマンド識別手段とを有する出力/設定パケットと読出要求パケットとを有しており、子局用直並列変換器から親局用直並列変換器に返信される上りシリアルデータにはデータの開始/終了判定手段とビット情報欠落・混入監視手段と返信種別識別手段とを有する受信正常パケットと読出返信パケットと受信異常パケットとを有しており、出力/設定パケットには少なくとも第二の電気負荷群に対する駆動出力、または、子局用直並列変換器にバス接続された設定デバイスに対して定数設定データを送信する書込先アドレスデータと書込データとを有し、読出要求パケットには少なくとも第二の車載センサ群によるON/OFF情報を送信要求する読出先アドレスデータを有し、受信正常パケットには出力/設定パケットに対する返信データとして受信正常コードデータと予め指定されたアドレスデータとを有し、読出返信パケットには読出要求パケットに対する返信データとして予め指定されたアドレスデータとそのアドレスの読出データとを有し、受信異常パケットには出力/設定パケット、または、読出要求パケットに対する返信データとしてサムチェック異常に伴う受信異常コードデータと予め指定されたアドレスデータとを有し、下りシリアルデータによる指令とこの指令に対する上りシリアルデータによる返信との関連性が各パケットに包含されたアドレスデータにより対応付けられるようにしたものである。
【0012】
さらにまた、下りシリアルデータにはデータの開始/終了判定手段とビット情報欠落・混入監視手段とコマンド識別手段とを有する定期読出パケットを有し、上りシリアルデータにはデータの開始/終了判定手段とビット情報欠落・混入監視手段とを有する定期返信パケットを有しており、定期読出パケットは特定アドレスデータと定期読出間隔を指定する指令データを有し、定期返信パケットは第二の車載センサ群からの入力信号を順次、または、一括して返信する返信データが付加されており、定期返信パケットは指令データにより指令された時間間隔で定期的に返信すると共に、指令データが所定の数値以外のとき、または、特定数値であるときには定期返信を停止するようにしたものである。
【0013】
また、プログラムメモリと演算用RAMと第一の車載センサ群を接続するインタフェース回路と第一の電気負荷群を接続するインタフェース回路と親局用直並列変換器とがバス接続されたマイクロプロセッサと、親局用直並列変換器にシリアル接続された子局用直並列変換器と第二の車載センサ群を接続するインタフェース回路と第二の電気負荷群を接続するインタフェース回路とがバス接続され、選択データメモリを有する併用制御回路とを備え、親局用直並列変換器から子局用直並列変換器に送信される下りシリアルデータには出力/設定パケットと読出要求パケットとを有し、子局用直並列変換器から親局用直並列変換器に返信される上りシリアルデータには読出返信パケットと定期返信パケットとを有し、出力/設定パケットは少なくとも第二の電気負荷群に対する駆動出力、または、子局用直並列変換器にバス接続された設定デバイスに対する定数設定データを送信する書込先アドレスデータと書込データとを有し、読出要求パケットには少なくとも第二の車載センサ群によるON/OFF情報を送信要求する読出先アドレスデータを有し、読出返信パケットには読出要求パケットに対する返信データとして少なくとも予め指定されたアドレスの読出データを有し、定期返信パケットには少なくとも第二の車載センサ群からの入力信号を順次、または、一括して返信する返信データを有し、選択データメモリは、併用制御回路により一個または複数個の特定アドレスのメモリに格納されると共に、子局用直並列変換器が親局用直並列変換器に返信する不定期データの情報を含むメモリであって、読出返信パケットまたは定期返信パケットにより親局用直並列変換器に返信されるようにしたものである。
【0014】
さらに、定期返信パケットは返信用循環アドレス情報を包含しており、第二の車載センサ群からの入力信号に加えて選択データメモリの内容を返信用循環アドレス情報により区分しながら順次返信するようにしたものである。
さらにまた、定期返信パケットは読出依頼情報を包含しており、この読出依頼情報は併用制御回路が定期返信データの対象外となっている各データを選択してマイクロプロセッサに対して読み出し依頼するステータス情報であり、選択データメモリの内容は読出依頼情報に基づく親局用直並列変換器からの読み出し要求に対応した読出返信パケットにより親局用直並列変換器に返信されるようにしたものである。
【0015】
また、併用制御回路にはバス接続された入力異常コードメモリ、または/および、出力異常コードメモリを有しており、入力異常コードメモリは第二の車載センサ群、または/および、入力信号配線の断線や短絡異常の有無と詳細異常情報コード番号とを記憶しており、出力異常コードメモリは第二の電気負荷群、または/および、出力配線の断線や短絡異常の有無と詳細異常情報コード番号とを記憶しており、入力異常コードメモリと出力異常コードメモリの内容は選択的に選択データメモリに格納されるか、あるいは、入力異常コードメモリと出力異常コードメモリが選択データメモリとして使用されるようにしたものである。
【0016】
さらに、併用制御回路は、入力異常コードメモリと出力異常コードメモリに格納される異常情報に対する自己保持リセット手段と返信停止手段とを有すると共に、マイクロプロセッサは、受信した異常情報の確認処理手段を有しており、自己保持リセット手段は検出された入出力異常を記憶保持すると共にマイクロプロセッサに対して異常情報を返信することによりリセットし、返信停止手段は同一入出力番号に関する選択データメモリの返信回数が所定値を越えたときに該当する入出力番号に関して自己保持リセット手段によるリセット操作を停止して該当する入出力番号の異常を選択データメモリから消去し、確認処理手段は複数回の異常情報の読み出しにより異常を確定することにより、入出力異常の継続確認と確認後の返信停止とを行うようにしたものである。
【0017】
さらにまた、第二の車載センサ群にはアナログセンサ群が含まれており、アナログセンサ群からの入力が多チャンネルAD変換器によりデジタル変換され、このデジタル変換されたデータが読出返信パケット、または、定期返信パケットによりマイクロプロセッサに供給され、第一の電気負荷群と第二の電気負荷群との制御情報となるようにしたものである。
また、子局用直並列変換器にバス接続された設定デバイスを、第二の車載センサ群からのON/OFF情報に対するデジタルフィルタ、または、併用制御回路に多チャンネルAD変換器を介してバス接続されたアナログセンサ群からの入力信号に対するデジタルフィルタのフィルタ定数設定メモリとしたものである。
【0018】
さらに、マイクロプロセッサのウォッチドッグ信号を監視するウォッチドッグタイマと、シリアルデータを監視する第一と第二の相互監視手段と、異常検出出力を記憶する異常記憶回路とを備えており、ウォッチドッグタイマはマイクロプロセッサが発生するウォッチドッグクリヤ信号を監視してクリヤ信号のパルス幅が所定値を越えたときにリセットパルスを出力してマイクロプロセッサを再起動し、第一の相互監視手段はマイクロプロセッサで実行され、併用制御回路から返信されるシリアルデータのサムチェックの異常や遅延タイムアウト異常が所定回数継続したときに異常検出出力を出力し、第二の相互監視手段は併用制御回路に包含され、マイクロプロセッサから送信されるシリアルデータのサムチェック異常が所定回数継続したときに異常検出出力を出力し、異常記憶回路はリセットパルスと第一と第二の相互監視手段が出力する異常検出出力を記憶すると共に、電源投入時にはこれらの記憶をリセットし、異常記憶回路が異常を記憶しているときには特定の電気負荷の駆動を停止すると共に、異常警報表示を動作させるようにしたものである。
【0019】
さらにまた、第一の相互監視手段は返信間隔異常検出手段を包含しており、この返信間隔異常検出手段は定期返信パケットの受信間隔が所定値を越えたときに異常検出出力を出力するようにしたものである。
また、第二の相互監視手段は受信間隔異常検出手段を包含しており、受信間隔異常検出手段は、出力/設定パケットの受信間隔が所定値を越えたときに異常検出出力を出力すると共に、受信間隔の異常を検出していないときには出力/設定パケットに対応した受信正常パケットの返信を省略する返信省略手段を備えるようにしたものである。
さらに、定期返信パケットはステータス情報を含んでおり、このステータス情報は併用制御回路の状態をマイクロプロセッサに定期的に通報すると共に、少なくとも受信間隔異常検出手段による検出結果が正常か否かの情報を含むようにしたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1ないし図4は、この発明の実施の形態1による車載電子制御装置を説明するものであり、図1は、全体構成を説明する全体ブロック図、図2は、シリアル通信のパケット構成を説明するパケット構成図、図3は、子局側の通信制御を説明する機能ブロック図、図4は、動作を説明するフローチャートである。
【0021】
図1において100aは、例えば、一枚の電子基板で構成された車載電子制御装置であり、車載電子制御装置100aには各種センサ類や、負荷群や、外部ツールなどが接続されている。外部ツール101は、製品出荷時、または、保守点検時などに車載電子制御装置100aに対して図示しないコネクタにより接続され、後述する不揮発プログラムメモリ115aに制御プログラムや制御定数などを書き込むためのものである。第一の車載センサ群102aは、例えば、回転センサやクランク角センサ、あるいは、車速センサなど、比較的高速で、また、高頻度の動作を行い、後述するマイクロプロセッサ110aに対して直接信号を取り込む必要のあるセンサ類から構成されるものである。
【0022】
第二の車載センサ群102bは、例えば、変速レバー位置を検出するセレクタスイッチやエアコンスイッチなど、比較的低頻度の動作を行い、信号取り込みの遅れがあっても問題とならないようなセンサ類から構成されるものである。第一のアナログセンサ群103aは、例えば、アクセルポジションセンサとスロットルポジションセンサ、および、エアフローセンサや気筒圧センサなど、アナログ信号を発生するセンサ類から構成されるものである。また、第二のアナログセンサ群103bは、例えば、二重系として設置されたアクセルポジションセンサとスロットルポジションセンサ、水温センサ、排気ガスの酸素濃度センサ、大気圧センサなど、アナログセンサ類から構成されるものである。
【0023】
第一の電気負荷群104aは、例えば、内燃機関の点火コイル駆動用出力や燃料噴射制御用電磁弁の駆動用出力、および、スロットル弁の開度制御用モータなど、比較的高頻度で動作させる必要があり、遅滞なく駆動出力を発生する必要のあるON/OFF動作の電気負荷から構成されるものであり、第二の電気負荷群104bは、例えば、エアコン用電磁クラッチの駆動や、表示警報出力など、比較的低頻度の動作であり、駆動出力の応答遅れがあまり問題とならないON/OFF動作の電気負荷から構成されるものである。
【0024】
105aは電源となる車載バッテリ、105bはイグニションスイッチなどの電源スイッチを示し、106aは接点106bと106cと106dとを有する電源リレー、107aは接点107bと107cとを有する負荷電源リレーであり、電源リレー106aは車載バッテリ105aから電源スイッチ105bを介して付勢され、接点106bと106cとにより第一と第二の電気負荷群104aと104bとに対する電源回路を閉成すると共に、接点106dにより車載バッテリ105aから車載電子制御装置100aに対する給電回路を閉成するように構成されている。
【0025】
なお、車載電子制御装置100aと車載バッテリ105aとの間には電源スイッチ105bが開路しているときにもスリープ給電されるように直接給電回路も備えている。また、第一と第二の電気負荷群104aと104bとの中の一部の電気負荷は、負荷電源リレー107aの接点107bと107cとを介して電源回路に接続されるように構成されている。108は異常警報表示器であり、車載電子制御装置100aから駆動され、運転者が視認しやすい位置に取付けられている。
【0026】
車載電子制御装置100aは次の各要素から構成されている。110aは、例えば、32ビットのマイクロプロセッサ、111は外部ツール101とシリアル接続されるシリアルインタフェース、112aは第一の車載センサ群102aと接続される直接入力信号用インタフェース回路、113aは第一のアナログセンサ群103aと接続される多チャンネルAD変換器、114aは第一の電気負荷群104aに接続される直接出力信号用インタフェース回路、115aはフラッシュメモリなどの不揮発プログラムメモリ、116は演算処理用のRAM、117は親局となる第一の直並列変換器、118はデータバスであり、シリアルインタフェース111、第一の直並列変換器117、AD変換器113a、入出力信号用インタフェース回路112aと114a、プログラムメモリ115a、RAM116、マイクロプロセッサ110aがデータバス118によって互いに接続され、図示しないアドレスバスまたはチップセレクト回路により指定されたものがマイクロプロセッサ110aと交信するように構成されている。
【0027】
120aは通信制御を主体とした併用制御回路、122bは第二の車載センサ群102bと接続された間接入力信号用インタフェース回路、123bは第二のアナログセンサ群103bと接続された多チャンネルAD変換器、124bは第二の電気負荷群104bに接続された間接出力信号用インタフェース回路、126aは通信制御用のバッファメモリ、127は第一の直並列変換器117に対してシリアル接続された子局となる第二の直並列変換器、128はデータバスで、第二の直並列変換器127、間接入出力信号用インタフェース回路122bと124b、AD変換器123b、バッファメモリ126a、併用制御回路120aがこのデータバス128により互いに接続されている。
【0028】
130はウォッチドッグタイマで、このウォッチドッグタイマ130はマイクロプロセッサ110aが発生するパルス列であるウォッチドッグ信号WD1を監視し、ウォッチドッグ信号のパルス幅が所定値を越えたときにリセットパルスRSTIを発生してマイクロプロセッサ110aを再起動させる。なお、マイクロプロセッサ110aは、後述する第一の異常検出出力ER1を発生するように構成されている。また、併用制御回路120aは後述する第二の異常検出出力ER2や電源リレー106aに対する駆動出力DR1、負荷電源リレー107aに対する駆動出力DR2を発生するように構成されている。
【0029】
131aはセット入力Sとリセット入力Rとを備えたフリップフロップ回路により構成された異常記憶回路であり、この異常記憶回路131aはウォッチドッグタイマ130のリセットパルスRST1や第一と第二の異常検出出力ER1とER2の動作を記憶し、異常警報表示器108を駆動する。132aはゲート素子である駆動停止手段、134は電源ユニット、135は電源検出回路、136は駆動素子、137は反転駆動素子であり、電源ユニット134は車載バッテリ105aから電源リレー106aの接点106dを介して給電される一方、直接給電もされ、車載電子制御装置100a内で使用される安定化制御電源を構成する。また、電源検出回路135は電源スイッチ105bが閉路したことを検出して異常記憶回路131aをリセットして初期化する。
【0030】
駆動素子136は駆動出力DR1により電源リレー106aを駆動し、電源スイッチ105bが開路しても、駆動出力DR1が出力停止するまでは電源リレー106aの動作を継続するようにされている。反転駆動素子137は駆動出力DR2から駆動停止手段132aを介して負荷電源リレー107aを駆動するようにされており、負荷電源リレー107aは駆動出力DR2が出力していて、異常記憶回路132aが異常記憶していないときに閉路する。従って、電源リレー106aが開路すると負荷電源リレー107aも開路するが、電源リレー106aが閉路していても負荷電源リレー107aを開路して一部の車載電気負荷に対する給電を停止することができる構成となっている。
【0031】
図2の(a)は第一の直並列変換器117(以降、単に親局と称す)から第二の直並列変換器127(以降、単に子局と称す)に対して間接出力信号や後述する設定情報を送信する場合のパケット構成を示したものである。親局から子局に送信される出力/設定パケット201aは、開始データ55Hと、コマンド10Hと、書込データと、格納先アドレスと、終了データAAHと、チェックサムデータとがフレーム1からフレーム6に格納されている。202aは併用制御回路120aが上記出力/設定パケット201aによる一連のデータを受信し、図3において後述するサムチェックを行う異常判定手段(第二の相互監視手段)であると共に、出力/設定パケット201aの正常受信間隔が所定時間を超過していないかどうかを判定する受信間隔異常検出手段である。
【0032】
203aは異常判定手段202aの判定が正常受信であったときに親局に返信される受信正常パケットであり、受信正常パケット203aは開始データ55Hと、認知データ61Hと、格納先アドレスと、終了データAAHと、チェックサムデータとの5個のフレームにより構成されている。204aは異常判定手段202aの判定が異常受信であったときに親局に返信される第一の受信異常パケットで、開始データ55Hと、非認知データ62Hと、格納先アドレスと、終了データAAHと、チェックサムデータとの5個のフレームから構成されている。
【0033】
205aは受信正常パケット203aを返信した後に、受信した間接出力信号を図示しないデバイスメモリに格納する分配格納手段である。206aは第一の受信異常パケット204aを返信した後に、異常判定手段や受信間隔異常検出手段である202aに応動して第二の異常検出出力ER2を発生する異常検出手段であるが、実際には図示しない再送確認処理の上で第二の異常検出出力ER2が発生するようにされている。
【0034】
207aは、子局が返信した受信正常パケット203a、または、第一の受信異常パケット204aを親局が受信したときのサムチェックや、受信できなかったときの返信応答のタイムアウトチェックを行う第一の相互監視手段であり、この第一の相互監視手段207aの診断結果が異常であったり、第一の受信異常パケット204aを正常受信した場合には再度出力/設定パケット201aを送信し、それでも異常が継続する場合には第一の異常検出出力ER1を発生する。
【0035】
図2の(b)は、親局から子局に対して各種データの読出要求(子局から親局への読出)をする場合のパケット構成を示したものであり、読出要求に当たっては、まず、親局から子局への読出要求パケット201bが送信される。読出要求パケット201bは、開始データ55Hと、コマンド30Hと、読出先アドレスと、終了データAAHと、チェックサムデータとの5個のフレームにより構成されている。202bは併用制御回路120aが読出要求パケット201bによる一連のデータを受信し、図3で後述するサムチェックを行う異常判定手段(第二の相互監視手段)である。
【0036】
203bは異常判定手段202bの判定が正常受信であったときに親局に返信される読出返信パケットであり、読出返信パケット203bは開始データ25Hと、読出データと、読出先アドレスと、終了データAAHと、チェックサムデータとの5個のフレームから構成されている。204bは異常判定手段202bの判定が異常受信であった時に親局に返信される第二の受信異常パケットであり、第二の受信異常パケット204bは、開始データ55Hと、非認知データ72Hと、読出先アドレスと、終了データAAHと、チェックサムデータの5個のフレームにより構成されている。205bは第二の受信異常パケット204bを返信した後に、異常判定手段202bに応動して第二の異常検出出力ER2を発生する異常検出手段であるが、実際には図示しない再送確認処理の上で異常検出出力ER2を出力する。
【0037】
206bは子局が返信した読出返信パケット203b、または、第二の受信異常パケット204bを親局が受信した時のサムチェックや、受信できなかったときの返信応答のタイムアウトチェックを行う第一の相互監視手段であり、この第一の相互監視手段の診断結果が異常であったり、第二の受信異常パケット204bを正常受信した場合には再度読出要求パケット201bを送信し、それでもなお異常が継続する場合には第一の異常検出出力ER1を出力するようになっている。なお、第一の相互監視手段206bが読出返信パケット203bを正常受信した場合には、正常読出された受信データをRAM116に格納する。
【0038】
図2の(c)は、子局から親局に対して間接入力信号を送信する場合のフレーム構成を示したものであり、間接入力信号の送信に当たっては、まず親局から子局への定期読出パケット201cが送信される。定期読出パケット201cは、開始データ55Hと、コマンド10Hと、指令データ01Hと、特定アドレス#00と、終了データAAHと、チェックサムデータの6個のフレームにより構成されており、指令データ01Hは定期返信周期を指定するデータとなっている。202cは併用制御回路120aが定期読出パケット201cによる一連のデータを受信し、図3で後述するサムチェックを行う異常判定手段(第二の相互監視手段)である。
【0039】
203cは異常判定手段202cの判定が正常受信であったときに親局に返信される定期返信パケットであり、この定期返信パケット203cは、開始データ11Hと、返信データ1と、返信データ2と、返信データ3と、終了データAAHと、チェックサムデータの6個のフレームにより構成されている。204cは異常判定手段202cの判定が異常受信であったときに親局に返信される第一の受信異常パケットであり、第一の受信異常パケット204cは、開始データ55Hと、非認知データ62Hと、特定アドレス#00と、終了データAAHと、チェックサムデータの5個のフレームにより構成されている。205cは第一の受信異常パケット204cを返信した後に、異常判定手段202cに応動して第二の異常検出出力ER2を発生する異常検出手段であるが、実際には図示しない再送確認処理の上で異常検出出力ER2が出力される。
【0040】
206cは子局が返信した定期返信パケット203c、または、第一の受信異常パケット204cを親局が受信したときのサムチェックや、受信できなかったときの返信応答のタイムアウトチェックを行う第一の相互監視手段であり、この第一の相互監視手段の診断結果が異常であったり、第一の受信異常パケット204cを正常受信した場合には再度定期返信パケット203cの受信を待って、それでも異常が継続する場合には第一の異常検出出力ER1を出力する。また、第一の相互監視手段206cが定期返信パケット203cを正常受信したと判断した場合には、正常読出された返信データ1と、返信データ2と、返信データ3とを所定のアドレスのメモリに格納する。
【0041】
なお、返信データ3の下位4ビットは返信データの格納先を指定するアドレスデータとなっており、例えば、アドレス0のときには返信データ1と返信データ2とによって16点以下の第二の車載センサ群102bのON/OFF状態を返信し、アドレス1〜15のときには15点・16ビット以下の第二のアナログセンサ群103bのデジタル変換値を返信データ1(上位8ビット)と返信データ2(下位8ビット)とで返信する。また、返信データ3の上位4ビットは後述するステータス情報となっている。定期読出パケット201cの指令データ01Hは207cとして示した繰返し周期T0の間隔を指定するものであり、203dは203cから周期T0をおいて繰り返される定期返信パケットを示すものであるが、定期読出パケット201cの指令データが例えば00Hにされた場合にはこの定期返信は停止されるようになっている。
【0042】
206dは子局が返信した定期返信パケット203dを親局が受信したときのサムチェックを行う第一の相互監視手段であり、この第一の相互監視手段の診断結果が異常であったたときには再度定期返信パケット203cの受信を待って、それでも異常が継続する場合には第一の異常検出出力ER1を出力するようになっている。また、第一の相互監視手段206dが定期返信パケット203dを正常受信したと診断した場合には、正常読出された返信データ1と返信データ2と返信データ3とを所定のアドレスのメモリに格納する。なお、第一の相互監視手段206dは返信間隔異常検出手段を包含しており、この検出手段は前回の定期返信から今回の定期返信までの間隔を測定し、これが所定時間を超過している場合には第一の異常検出出力ER1を出力するようになっている。
【0043】
図3の子局側通信制御のブロック図において、親局である第一の直並列変換器117から子局の第二の直並列変換器127に送信されるシリアルデータは、1フレーム当たり8ビットの正味データに加えて、送信側の第一の直並列変換器117で付加されたスタートビットとストップビットとパリティビットとの合計11ビットのデータで構成されており、受信側ではパリティチェックを行って異常があれば受信データを破棄するが、異常が無ければ8ビットの正味データのみを抽出して各フレーム毎に順次後述する第一の格納手段300に格納する。
【0044】
300は6バイトのバッファメモリによって構成された第一の格納手段、301は受信フレーム数を計数するカウンタ、302は該カウンタの計数出力に対するデコーダ、303は受信コマンドが出力/設定コマンド10Hであったときには出力論理0、読出要求コマンド30Hであったときには出力論理1となるコマンドデコーダ、304は書込タイミング信号WRと上記コマンドデコーダ303の出力を合成する論理和素子であり、上記書込タイミング信号WRは、受信側の第二の直並列変換器127がスタートビットを検出してから10ビット目に位置するストップビットを検出する都度に論理1となるものであり、この論理和素子304の出力によってカウンタ301が駆動される。
【0045】
デコーダ302は一連の受信データを上記第一の格納手段300内の6個のバッファメモリに順次割り当てるためのものであるが、書込データを伴わない読出要求パケット201b(図2参照)を受信したときにはコマンドデコーダ303が論理出力1を発生してカウンタ301を1カウントだけ余分に駆動し、一連の受信フレームの格納先をスキップして第一の格納手段300に格納するためのものであり、第一の格納手段300における3バイト目の書込データは受信パケットが出力/設定パケット201a(図2参照)であったときに格納されるバッファメモリとなっている。
【0046】
305は加算器、306は加算結果レジスタであり、加算器305は書込タイミング信号WRと同期して受信データと上記加算結果レジスタ306の内容とを累積加算して再度加算結果レジスタ306に格納するよう構成されている。307は加算結果レジスタ306の内容と所定の比較定数レジスタ308の内容とを比較する異常判定手段、309は最終フレームの受信後に上記比較動作を実行すると共に、上記カウンタ301をリセットする遅延タイマであり、比較定数レジスタ308の内容は00Hとなっている。
【0047】
310はコマンドデコーダ303の出力論理が0(受信データが出力/設定コマンドであるとき)であって、しかも異常判定手段307の出力が比較一致(正常)であった時に出力論理1となるゲート素子、311は該ゲート素子310の出力論理が1であるときに作用して第一の格納手段300に格納されている書込先アドレスをデコードするアドレスデコーダ、312a、312b・・・はアドレスデコーダ311の出力によって択一的に選択されるデバイスメモリであり、選択されたデバイスメモリには上記第一の格納手段300に格納されている書込データが転送書込みされるようになっている。
【0048】
313はゲート素子310とアドレスデコーダ311とにより構成された分配格納手段である。なお、アドレス0のデバイスメモリ312aには前述の定期読出パケット201c(図2参照)で指令された定期返信の繰返し周期T0の値が格納され、アドレス1のデバイスメモリ312bには前述の電源リレー駆動出力DR1や負荷電源リレー駆動出力DR2などのON/OFF出力情報が合計8点格納されるようになっている。314は異常判定手段307の比較不一致出力回数を計数加算して、計数加算値が所定値を超過した時には第二の異常検出出力315を発生すると共に、異常判定手段307の比較一致出力によって計数加算値を0にリセットするよう構成されたエラーカウンタ、316はゲート素子310が論理出力1を発生する時間間隔を計時して、受信時間間隔が所定値を超過すると第二の異常検出出力315を発生する受信間隔異常検出手段である。
【0049】
317は上記異常判定手段307の比較結果が一致していたかどうかと、コマンドデコーダ303の出力が論理0(出力/設定コマンド)または論理1(読出要求コマンド)であったかに対応して図2で説明した返信パケット203aと204a(204c)、203dと204dの内の、どの形式のパケットの返信をしなければならないかを選択する返信パケット生成手段であり、返信パケット生成手段317によって生成される情報にはACKやNACKなど返信データに加えて第一の格納手段300に格納されたアドレス情報が付加されている。また、上記返信データのうち、読出要求コマンドを正常受信した時には要求コマンド30H(図2b参照)そのものを仮の返信データとして選択するよう構成されている。なお、何らかの異常により第一の格納手段300に格納されたコマンドが不明であったり、アドレスが不明であった場合には、コマンド内容(出力/設定か読出要求か)とは無関係な非認知データ(例えば82H)を返信するようにしたり、あり得ない特定アドレスで返信する代替手段を用いることができる。
【0050】
320は上記した返信パケット生成手段317によって選択合成された返信データとアドレスデータの対となるデータが順次格納されると共に、先入データを先行読出する第二の格納手段、321は返信フレーム数を計数し、6カウントで循環するリングカウンタ、322はリングカウンタ321の計数出力に対するデコーダ、323は定期返信パケット生成手段、324は定期返信間隔タイマであり、定期返信間隔タイマ324はデバイスメモリ312aに格納された指令データに基づく所定の時間毎にトリガ信号を発生して、定期返信パケット生成手段323で指定された仮返信データとアドレスデータとを第二の格納手段320に格納するようになっている。なお、上記仮返信データは定期返信パケットであることを識別する例えばFFHなどの特定コード番号であると共に、アドレスデータは定期返信するべきデータのアドレスを順次更新・繰返すようになっている。
【0051】
325は第二の格納手段320から読み出された返信データ、326は第二の格納手段320から読み出され、返信データ325と対になるアドレスデータ、327は返信データ325が定期返信データでなかったときに作用するスキップ信号発生回路、328は第二の直並列変換器127(子局)が発生する読出信号RDとスキップ信号発生回路327が発生するスキップ信号とを合成してカウンタ321を駆動する論理和素子であり、第二の直並列変換器127は返信フレームにスタートビットとパリティビットとストップビットとを付加して第一の直並列変換器117(親局)に返信すると共に、返信フレームのストップビットを検出することにより上記読出信号RDを発生する。なお、第二の直並列変換器127から第一の直並列変換器117に対する返信は、第一の直並列変換器117が受信完了信号を送信し、第二の直並列変換器127が受信完了信号を受信したことによって開始されるようになっている。
【0052】
330は返信データ325の内容とデコーダ322の出力に応動して選択トリガ信号を発生し、第一から第六までの返信フレーム331〜336を順次選択すると共に、各フレームの内容を決定するフレーム選択手段である。例えば、返信データ325の内容が図2で示した受信正常パケット203aにおけるACK・61Hであれば第一フレーム331の内容はSTX・55H、第二フレーム332の内容はACK・61H、第三フレーム333はスキップされて返信されず、第四フレーム334の内容はアドレスデータ326、第五フレーム335の内容はETX・AAH、第六フレーム336の内容は第一フレーム331から第五フレーム335のバイナリ加算値となっている。
【0053】
また、返信データ325の内容が、例えば、図2で示した読出返信パケット203bにおける仮データ30Hであれば、第一フレーム331の内容はSTX・25H、第二フレーム332の内容は読出データ、第三フレーム333はスキップされて返信されず、第四フレーム334の内容はアドレスデータ326、第五フレーム335の内容はETX・AAH、第六フレーム336の内容は第一フレーム331から第五フレーム335のバイナリ加算値となっていて、上記第二フレーム332の読出データはアドレスデコーダ337で選択されたアドレスのデバイスの内容となっている。
【0054】
返信データ325の内容が図2で示した定期返信パケット203cを指定するための特別コード番号FFHであれば、第一フレーム331の内容はSTX・11H、第二フレーム332の内容は返信データ1、第三フレーム333の内容は返信データ2、第四フレーム334の内容は返信データ3、第五フレーム335の内容はETX・AAH、第六フレーム336の内容は第一フレーム331から第五フレーム335のバイナリ加算値となっていて、上記返信データ1から返信データ3までの具体例は図6により実施の形態2において詳述する。338は上記フレーム選択手段320、第一フレーム331から第六フレーム336、アドレスデコーダ337により構成された返信パケット編成手段であり、返信パケット編成手段338によって編成された返信フレームは第二の直並列変換器127(子局)から第一の直並列変換器117(親局)に対して順次返信されるようになっている。
【0055】
なお、フレーム選択手段330は第一フレーム331から第六フレーム336のデータが整う都度、第二の直並列変換器127に対して返信要求を行って、第一の直並列変換器117からの受信完了信号があれば各フレームを順次返信すると共に、返信データ325が定期返信のための特別コード番号以外であるときには、スキップ信号発生回路327に作用して、第三フレーム333をスキップするようになっている。また、上記デコーダ322は上記リングカウンタ321の現在値によって返信フレーム番号を選択すると共に、一連のフレームの返信が完了すると上記第二の格納手段320に対して次回返信データとアドレスデータの読出指令を発生するようになっている。
【0056】
以上のように構成されたこの発明の実施の形態1による車載電子制御装置の通信動作を図4のフローチャートにて説明すると次の通りである。定期的に活性化されるマイクロプロセッサ110aがステップ400にて動作を開始し、ステップ401では初期化完了フラグがセットされたかどうかを判定する。この初期化フラグは後述するステップ412にて設定されるものである。初期化完了フラグがセットされていないときにはステップ402に進み、図示しない各種設定レジスタに対する初期設定が完了したかどうかを判定する。初期設定が完了していなければステップ403にて図2における出力/設定パケット201aにより図示しない設定レジスタの最初のアドレスのものに設定定数を送信する。
【0057】
続くステップ404では図2における受信正常パケット203a(ACK)または第一の受信異常パケット204a(NACK)の返信応答データのサムチェックとタイムアウトチェックを行い、返信応答があれば直ちに受信データのサムチェックを行って次のステップ405へ移行するが、所定時間の待機によっても返信が得られないときにはタイムアウト判定した上で次のステップ405へ移行する。ステップ405ではステップ404にてサムチェックエラーまたはタイムアウトエラーが発生しているか否かと、受信データがACKかNACKかを判定し、異常判定またはNACK受信判定であればステップ406にて異常が初回異常であるかどうかを判定する。ここで初回異常と判定されたときにはステップ403に戻って再度設定データの送信を行い、異常が継続して初回異常でないと判定したときにはステップ407で第一の異常検出出力ER1を出力する。
【0058】
ステップ405の判定が正常であったとき、および、ステップ407でER1を出力した後はステップ408にて動作が終了し、ステップ400に戻って再度活性化されることより再び制御動作が繰返される。ステップ400が再度活性化されたとき、まだ後述するステップ412による初期化フラグがセットされておらず、全ての設定レジスタに対する定数設定が完了していないときにはステップ401、402、403、404、405が繰り返されて残りの設定レジスタに対する定数設定が順次行われる。以上の動作を繰返し、ステップ402にて全ての設定レジスタに対する初期設定動作が完了したと判定されると、ステップ410に進むことになる。
【0059】
ステップ410では、図2に示した定期読出パケット201cが送信されたかどうかを判定し、まだ送信されていないときにはステップ411に進んで定期読出パケット201cを送信する。その後、ステップ404、405、407、408と進んで行くが、その動作はステップ403が実行した場合と同様である。ただし、ステップ406は初回異常判定であって、再送処理を行うときにはステップ411に進むことになる。上記ステップ410で定期読出パケット201cが送信済みであると判定された場合には、ステップ412に進み、初期化完了フラグが設定され、続いて動作終了のステップ408に進む。
【0060】
以上の動作により、図示しない全ての設定レジスタに対する初期設定動作が完了し、初期化完了フラグがセットされた後は動作開始のステップ400からステップ401を経由してステップ420に進むことになる。ステップ420は図2における定期返信パケット203d(初回は定期返信パケット203cまたは第一の受信異常パケット204c)を親局が受信したかどうかを判定し、受信しておればステップ421に進み、受信データのサムチェックを行う。続いてステップ422では受信データに異常があったかどうかを判定する。ここで受信データが正常であればステップ423に進み、後述するステップ428でセットされた異常フラグをリセットすると共に、返信間隔タイマ324をリセットして再起動する。
【0061】
続くステップ424では受信した定期返信パケット203cと203dの返信データ3の中に後述する読出依頼情報が含まれているかどうかを判定し、ステップ430aは読出依頼有りの判定であった時に作用して読出依頼フラグをセットする。ステップ425はステップ424にて読出依頼無しの判定であったとき、またはステップ430aに続いて作用し、受信した定期返信パケット203cと203dの返信データ1および返信データ2の内容をRAM116に格納する。ステップ420がNOの判定であったときにはステップ426に進み、ステップ423で起動された返信間隔タイマが所定時間を超過していないかどうかを判定する。すなわち、このステップは、図2の繰返し周期T0に相当する所定時間を超過していないかどうかを判定する返信間隔異常判定手段である。
【0062】
ステップ422にて異常判定があった場合にはステップ427に進み、異常判定が初回異常であるかどうかを判定し、初回異常であればステップ428に進んで異常フラグをセットする。ここでセットされた異常フラグは上記したステップ423でリセットされると共に、上記のステップ427は異常フラグがセットされているかどうかによって初回異常であるか否かを判定するものである。ステップ429はステップ426での判定が異常判定であった場合、またはステップ427が初回異常でないと判定したときに進み、第一の異常検出出力ER1を出力するものであり、出力後は動作終了のステップ408に進んで再び動作開始のステップ400を活性化する。
【0063】
ステップ426の判定が正常判定であったときにはステップ430bに進み、ステップ430aにおいて読出依頼フラグがセットされているか否かを判定し、セットされていなければステップ431に進んで、第二の電気負荷群104bに対する駆動出力信号の定期送信時期であるかどうかを判定する。ステップ431において判定がYesであればステップ432に進み、図2における出力/設定パケット201aにより図1の間接出力信号用インタフェース回路124b内のデバイスメモリへ出力情報を送信する。続いてステップ433に進み、図2における受信正常パケット203a(ACK)または第一の受信異常パケット204a(NACK)である返信応答データのサムチェックとタイムアウトチェックを行う。
【0064】
このステップ433では返信応答があれば直ちに受信データのサムチェックを行ってステップ434に進むが、所定時間を待機しても返信が得られない時にはタイムアウト判定した上でステップ434に進むものである。ステップ434ではステップ433においてサムチェックエラーまたはタイムアウトエラーが発生しているか否かと受信データがACKかNACKかを判定し、異常判定またはNACK受信判定がなされたときにはステップ435に進み、ステップ434における異常が初回異常であるかどうかを判定する。このステップで初回異常と判定された時にはステップ432に戻って再度出力データの送信が行われ、初回異常でないと判定されたときには異常が継続していることになるので、ステップ436にて第一の異常検出出力ER1を出力する。
【0065】
なお、ステップ431で定期送信時期では無いと判定したとき、またはステップ434が正常判定であったとき、および、ステップ436がER1を出力した後には動作終了のステップ408に進む。ステップ430bがYesであった場合にはステップ441に進み、図2における読出要求パケット201bを送信すると共に、ステップ430aでセットされた読出依頼フラグをリセットする。続いてステップ442に進み、図2における読出返信パケット203bまたは第二の受信異常パケット204b(NACK)である返信応答データのサムチェックとタイムアウトチェックを行う。このステップでは返信応答があれば直ちに受信データのサムチェックを行ってステップ443に進み、所定時間の待機後も返信がないときにはタイムアウト判定した上でステップ443に進む。
【0066】
ステップ443ではステップ442にてサムチェックエラーまたはタイムアウトエラーが発生しているか否かと、受信データが正常かNACKかを判定し、異常判定またはNACK受信判定がなされるとステップ444に進み、異常が初回異常であるかどうかが判定する。ここで初回異常と判定されたときにはステップ441に戻って再度読出要求パケット201bの送信が行われる。ステップ444にて初回異常でないと判定されるとステップ445に進み、第一の異常検出出力ER1を出力し、ステップ443にて正常と判定された場合にはステップ446に進んで読出情報(不定期読出データ)をRAM116に格納する。ステップ447はステップ446に続く処理工程であり、実施の形態2にて詳述する。
【0067】
以上の動作を概括的に説明すると、ステップ401からステップ412までのブロックは運転開始時の初期設定を行うためのものであり、初期設定情報の一例としては実施の形態2にて説明するフィルタ定数などがある。ステップ420からステップ429までのブロックは第二の車載センサ群102bまたは第二のアナログセンサ群103bからの間接入力信号を定期的にマイクロプロセッサ110aに送信するためのものであり、この定期送信はステップ441においてマイクロプロセッサ110aが許可することにより動作するものである。
【0068】
また、ステップ430bからステップ436までのブロックは、マイクロプロセッサ110aから第二の電気負荷群104bに対して間接出力信号を定期送信するステップである。ステップ441からステップ447まではマイクロプロセッサ110aからの読出要求に基づいてマイクロプロセッサ110aに返信される不定期返信データを扱うステップであり、子局側から自発的に不定期データを送信したいときにはステップ430aで読出依頼のフラグをセットすることによりマイクロプロセッサ110aが読出要求を行うようになる。
【0069】
以上に説明した動作を、図1の全体構成ブロック図と、図2のパケット構成図と、図3の子局側通信制御ブロック図とに基づき概括的に説明すると次の通りである。すなわち、図1のマイクロプロセッサ110aは第一と第二の車載センサ群102aと102b、および、第一と第二のアナログセンサ群103aと103bとを入力信号とし、不揮発プログラムメモリ115aに格納された制御プログラムや制御定数に基づいて第一と第二の電気負荷群104aと104bとを制御するが、第二の車載センサ群102bと第二のアナログセンサ群103bと第二の電気負荷群104bは、第一の直並列変換器117(親局)と第二の直並列変換器127(子局)とを介して間接的にマイクロプロセッサ110aとシリアル交信する。なお、図1にはアナログ出力が記載されていないが、必要に応じてメータ表示用などのDA変換器を間接出力として設けることができる。
【0070】
異常発生時において、負荷電源リレー107aにより給電が停止される電気負荷としては、例えば、給気用スロットル弁の開度制御を行うモータなどであり、電源遮断までは行わないとしても駆動の停止が望ましい電気負荷としては、例えば、車両の側方監視制御装置や自動操縦制御装置など、安全に関する補助機能的な装置類である。しかし、内燃機関の点火制御や燃料噴射制御などは、安全走行や退避走行のために可能な限り動作が可能なように配慮される。
【0071】
従って、ノイズ誤動作などによってマイクロプロセッサ110aが暴走したような場合においては、リセットパルスRST1により自動的に再起動されるが、リセットパルスRST1が発生すると異常記憶回路131aがこれを記憶しており、駆動停止手段132aによって負荷電源リレー107aなどの一部の電気負荷の駆動が停止されることになる。なお、複数回のリセットパルスRST1の発生があった場合に異常記憶回路131aに記憶動作させるようなカウンタ回路を付加しておき、異常信号が連続した場合にのみ一部の電気負荷を駆動停止することもできる。
【0072】
図3において、運転開始時の初期設定期間を除いては一般的には子局から親局への上り通信の情報量が多くなり、しかもこれに下り通信に対する応答返信も加わるために、上り通信には渋滞を生じ易い傾向がある。先入データを先行読出する第二の格納手段320はこのような渋滞が発生した場合に、未返信情報の待ち行列を作り、順次返信を行うことにより下り通信との競合を回避するためのものである。また、返信するときには返信パケット編成手段338により、その時点での最新の情報が付加されて返信されるようになっている。
【0073】
なお、定期返信パケット生成手段323による返信データは、第二の格納手段320の先頭部に優先書込みしても良いが、この実施の形態のように後段部に順次書込みするようにした場合、渋滞待機データが多い場合には実際の定期返信時期が遅れることになる。この場合、異常な遅れがあると図4に示した返信間隔異常判定手段426によって異常検出され、第一の異常検出出力ER1が動作することにより異常記憶回路131aが動作することになる。また、下り通信のデータ量が多い運転開始時には子局からの定期返信は禁止してマイクロプロセッサ110aは初期設定データを集中的に送信し、適時に読出要求パケットによって間接入力情報の読出を行うことにより、第二の格納手段320内の渋滞を抑制するように構成される。
【0074】
この発明の実施の形態1による車載電子制御装置は以上のような構成と動作とを持つので、親局から子局への下り通信と、子局から親局への上り通信とのデータ量に不均衡があって、その状態がマイクロプロセッサの運転状態により変動して一方の通信に渋滞が発生しても他方の通信には影響を及ぼさず、例えば、上り返信データが一時的に渋滞しても先入先出動作を行う第二の格納手段により下り送信が継続でき、渋滞していた返信データに対しては返信パケット編成手段によって最新の読出データを付加して返信できるなど、送受信のタイミングに対する自由度が向上して効率的にシリアル通信を行うことができるものである。
【0075】
実施の形態2.
図5ないし図8は、この発明の実施の形態2における車載電子制御装置を説明するもので、図5は全体構成を説明する全体ブロック図、図6は定期返信データの割付図、図7は補助マイクロプロセッサの動作を説明するフローチャート、図8は動作を説明するタイムチャートであり、図5の全体ブロック図には上記の実施の形態1にて説明した図1と同一部分には同一符号が付与されており、図5については図1との相違点を中心に説明する。
【0076】
図5において、100bは例えば一枚の電子基板で構成された車載電子制御装置であり、電子基板上にはマイクロプロセッサ110bと、フラッシュメモリ等の不揮発プログラムメモリ115bと、補助マイクロプロセッサ120bと、間接入力信号用インタフェース回路122bに設けられた入力フィルタ用のフィルタ定数メモリ122a(設定デバイス)と、間接入力信号に対応して設けられた入力異常コードメモリ122cと、多チャンネルAD変換器123bの入力部に設けられたアナログ入力フィルタ用のフィルタ定数メモリ123a(設定デバイス)と、アナログ入力信号に対応して設けられたアナログ入力異常コードメモリ123cと、並列接続された間接出力信号用インタフェース回路124bに対応して設けられた出力異常コードメモリ124cと、補助プログラムメモリ125と、補助RAM126bと、図6aにて後述するステータスメモリ129aと、図6bにて後述する選択データメモリ129bなどが搭載されている。
【0077】
上記の入力異常コードメモリ122cや123cは第二の車載センサ群102bまたは第二のアナログセンサ群103bのセンサ自体や入力信号配線の断線や短絡異常の有無と詳細異常情報コード番号とを記憶するメモリであり、出力異常コードメモリ124cは第二の電気負荷群104bまたはその出力配線の断線や短絡異常の有無と詳細異常情報コード番号を記憶するメモリである。また、上記したフィルタ定数メモリ122a、123aに格納されるフィルタ定数は親局側のプログラムメモリ115bに格納されており、初期設定にて設定されるものである。WD2は補助マイクロプロセッサ120bが発生するパルス列であるウォッチドッグクリヤ信号、RST2はマイクロプロセッサ110bがウォッチドッグクリヤ信号WD2のパルス幅を監視して、このパルス幅が所定値以上の時に補助マイクロプロセッサ120bを再起動するリセットパルスである。
【0078】
電子基板上に設けられた異常記憶回路131bはセット入力Sとリセット入力Rを備えたフリップフロップ回路によって構成されており、この異常記憶回路131bはリセットパルスRST1とRST2や、第一と第二の異常検出出力ER1とER2の動作を記憶して異常警報表示器108を駆動する。132bはゲート素子である駆動停止手段であり、反転駆動素子137は補助マイクロプロセッサ120bが発生する駆動出力DR2から上記駆動停止手段132bを介して負荷電源リレー107aを駆動するように構成されており、負荷電源リレー107aは駆動出力DR2が発生していて異常記憶回路132bが異常記憶していないときに作動するようになっている。なお、補助マイクロプロセッサ120bは駆動出力DR1を発生して電源リレー106aの動作保持を行うと共に、図7にて後述する第二の異常検出出力ER2を発生する。すなわち、補助マイクロプロセッサ120bと補助プログラムメモリ125と補助RAM126bとで実施の形態1における併用制御回路120aを構成する。
【0079】
図6の(a)と(b)とは、図5における定期返信データの割付図を示したものである。図6の(a)において、上記したステータスメモリ129aは、ビットb0からビットb7で構成されており、その内の下位4ビットは定期返信データのアドレスを表している。下位4ビットの内容が0H(Hは16進数の意味)のときには、図2の定期返信パケット203cと203dとにおける返信データ1と返信データ2に対して16点以下の第二の車載センサ群102bのON/OFF状態が格納されることを意味している。下位4ビットの内容が1〜FH(Hは16進数の意味)の時には、図2の定期返信パケット203cと203dとにおける返信データ1と返信データ2に対して15点以下の第二のアナログセンサ群103bのデジタル変換値が格納されることを意味している。また、上記ステータスメモリ129aの内容は定期返信パケットにおける返信データ3としてそのまま返信されるものである。
【0080】
ステータスメモリ129aの上位4ビットの内、ビットb7は図7で後述する受信間隔異常検出手段715によって受信間隔異常が検出されているかどうかを表現するフラグビット、ビットb6は選択データメモリ129bに異常コードが書込まれているかどうかを表現するフラグビットとなっており、マイクロプロセッサ110bに対する読出依頼を行う時にはビットb6を論理1に活性化するようになっている。
【0081】
図6bにおいて、選択データメモリ129bの下位2ビットは入出力の断線や短絡異常に対するコード番号であり、例えば、断線異常ならばビットb0が論理1となり、短絡異常ならばビットb1が論理1となるものである。選択データメモリ129bの上位6ビットは第二の車載センサ群102bや第二のアナログセンサ群103bや第二の電気負荷群104bの入出力番号(アドレス)を示している。なお、選択データメモリ129bには正常から異常に変化した入出力の番号と異常コードが格納されるようになっていると共に、選択データメモリ129bのアドレスは例えばFFHとなっている。また、同時に複数の入出力異常が発生した場合には、図示しない先入先出テーブルに一時格納しておいて、順次全ての異常データの返信が行われるようになっている。
【0082】
このように構成されたこの発明の実施の形態2による車載電子制御装置の補助マイクロプロセッサ120bの動作を図7のフローチャートにより説明すると次の通りである。定期的に活性化される補助マイクロプロセッサ120bがステップ700にて動作を開始し、ステップ701にて入出力異常コードメモリ122cと123cと124cとに対して異常コードが新たに書込まれたかどうかを判定する。ステップ701にて判定がYesであればステップ702に進み、この異常コードを記憶保持する。続くステップ703では選択データメモリ129bに図6(b)で示した通り異常発生した入出力番号と異常コードを格納すると共に、ステータスメモリ129aのビットb6による読出依頼を設定する。ステップ701での判定がNOであったとき、または、ステップ703に続いてステップ704に進み、図示しない制御信号線により送信要求が出されているかどうかを判定する。
【0083】
ステップ704にて送信要求があったときにはステップ705に進み、親局に対して図示しない制御信号線によって送信許諾(READY)を行い、続いてステップ706にて親局から受信した一連の受信データを格納する。このステップ706は図3における第一の格納手段300に対する格納動作に相当する。続くステップ707ではステップ706にて受信した一連の受信データのサムチェックを行うが、このステップは図3における異常判定手段307に相当するものである。次に、ステップ710に進んで受信データに異常があったかどうかを判定し、正常であればステップ711にて後述するステップ720で計数駆動されていた異常計数カウンタをリセットする。続くステップ712ではステップ706での受信データが読出要求パケットであったか出力/設定パケットであったかを判定し、読出要求の判定であったときにはステップ713において読出要求コマンド30Hとアドレスとを一時記憶する。
【0084】
ステップ712にて出力/設定の判定であったときにはステップ714に進んでACK・61Hとアドレスを一時記憶し、次にステップ715に進んで図示しない受信間隔タイマが所定時間を超過したかどうかを判定する。ここで時間超過の判定であったときにはステップ716にて、第二の異常検出出力ER2をセットすると共に、ステータスメモリ129aのビットb7を論理1にセットする。ステップ715にて時間超過でないと判定されたとき、または、ステップ716でのセット後にはステップ717に進み、図示しない受信間隔タイマをリセットして再起動し、続くステップ718ではステップ706で得られた書込みデータを指定されたアドレスのデバイスメモリに格納する。このステップは図3における分配格納手段に相当している。
【0085】
ステップ710にて異常判定がなされたときにはステップ720に進み、図示しない異常計数カウンタを駆動し、続くステップ721において異常計数カウンタの現在値が所定値を超過していないかどうかを判定する。この判定が過大判定であったときにはステップ722に進み、第二の異常検出出力ER2を出力し、ステップ721にてカウンタが所定値未満であったとき、または、ステップ722でのER2出力後はステップ723に進み、NACK・82Hとアドレスを一時記憶する。ステップ724はステップ713と714と723とにより構成されたブロックであり、このブロックは図3における第二の格納手段320に相当するものである。
【0086】
また、ステップ725はステップ710と712とにより構成されたブロックであり、このブロックは図3における返信パケット生成手段317に相当するものである。なお、この実施の形態では読出要求、または、出力/設定パケットに対応したNACK返信コードを分離していないが、図3に示す通り62Hまたは72Hで分離することも可能である。ステップ726は動作終了のステップで、このステップにおいて上記動作開始のステップ700が再度活性化されることにより、再び制御動作が繰返されるようになっている。
【0087】
ステップ730はステップ704の判定がNOのときに進み、図2の定期読出パケット201cを受信して定期返信が許可されているかどうかを判定する。ここでの判定がYesであったときにはステップ713に進み、定期返信の時期になっているかどうかを判定し、定期返信の時期になっておればステップ732に進み、図6aの返信データ1から返信データ3によって第二の車載センサ群102bや第二のアナログセンサ群103bによる間接入力情報やステータス情報やアドレス情報を返信する。ステップ733では返信データのアドレスを歩進し、動作終了のステップ726へ移行するが、このステップ733では返信アドレスが一巡すると自動的に最初のアドレスに復帰するようになっている。
【0088】
ステップ730およびステップ731での判定がNOであって定期返信が不許可であったり定期返信時期ではない場合にはステップ740に進み、上記した第二の格納手段724に格納された各種返信データとアドレスデータを先入先出の原則で読み出し、続くステップ741では第二の格納手段724内に何らかの返信データが格納されているかどうかを判定する。返信データがあった場合にはステップ742に進み、ステップ740で読み出された返信データがステップ713で格納された読出要求であったかどうかを判定する。ここでYesの判定であった場合にはステップ743に進み、指定されたアドレスのデバイスに関する読出データを該当アドレスと共に返信する。
【0089】
続くステップ744ではステップ743で返信されたデータが入出力異常発生に伴う読出依頼に対応した選択データメモリ129bの返信であったかどうかを判定し、この判定がYesであったときにはステップ745に進み、選択データの内容が同一入出力番号のものであったかどうか、その回数が所定回数以下であるかどうかを判定する。ここでの判定がYesであればステップ746に進み、返信の対象となっている入出力異常コードメモリ122cと123cと124cの内容やステータスメモリ129aのビットb6や選択データメモリ129bの内容をリセットし、判定がNOであればステップ747に進んで返信の対象となっている入出力異常コードメモリ122cや123cや124cの内容はリセットしないが、ステータスメモリ129aのビットb6や選択データメモリ129bの内容をリセットする。また、ステップ744の判定がNOであったりステップ746と747の動作完了後は動作終了ステップ726から動作開始ステップ700に復帰する。
【0090】
ステップ742が読出要求でなかったときにはステップ705に進み、上記のステップ740で読み出された返信データがステップ714で格納されたACKかステップ724で格納されたNACKかを判定する。この判定がACKであったときにはステップ751に進んで、定期返信が許可されているかどうかを判定し、許可されていなければステップ752にて認知データACKと該当アドレスとを返信する。ステップ705での判定がNACKであったときにはステップ753に進み、非認知データNACKと該当アドレスとを返信する。ステップ741がNO判定のときやステップ751がYes判定のとき、および、ステップ752や753の終了時には動作を終了し、開始ステップ700に戻る。なお、ステップ754はステップ743と752と753とで構成されたブロックで、このブロックは図3における返信パケット編成手段338に相当する。また、ステップ755はステップ750と751とで構成されるブロックであり、このブロックは受信正常パケットの返信省略手段となっている。
【0091】
以上の動作を概括的に説明すると、ステップ701、702、703とステップ744、745、746は図8で後述する入出力異常処理に関するステップである。ステップ704〜724は第一の格納手段であるステップ706と返信パケット生成手段であるステップ725と第二の格納手段であるステップ724による仮返信データとアドレスの一時格納と、指定アドレスのデバイスに対する書込データの分配格納を行うものである。ステップ730〜733は間接入力データを定期返信するものであり、間接入力データが多い用途ではステップ733により順次アドレスが更新されて定期返信される。ステップ740〜753は第二の格納手段であるステップ724に一時格納された仮返信データとアドレスを先入先出の原則で読み出し、返信パケット編成手段であるステップ754により実際に返信するステップであるが、定期返信中の出力/設定コマンドに対するACK返信は省略され、そのかわりに正常受信間隔が所定時間を超過するとステップ716によりステータス異常が設定され、該ステータス情報はステップ732により定期返信される。
【0092】
図8のタイムチャートに基づき以上の動作を補足説明すると、図の(a)は図5における第二の車載センサ群102b、第二のアナログセンサ群103b、第二の電気負荷群104bの内のいずれかの入出力に断線または短絡などの異常が発生した場合の波形の一例を示したもので、図の800にて示した部分は短時間異常を示し、801にて示した部分は長時間異常が発生した場合を示している。図の(b)は図5における入出力異常コードメモリ122c、123c、124cの記憶状態を示す波形であり、810の部分は上記異常波形800の立上がりでセットされ、後述の読出返信波形860によりリセットされる。
【0093】
同様に、811の部分は異常波形801の立上がりによりセットされ、後述の読出返信波形861によりリセットされるが、波形801が論理「H」レベルを維持しているために直ちに再セットされて波形812が発生する。ただし、2度目の読出返信波形862に対しては波形812はリセットされずに論理「H」を維持しており、リセット波形813は発生しないようにされている。なお、波形810、811、812のセット動作は図7のフローチャートにおけるステップ702において行われ、波形810、811のリセット動作は図7のステップ746にて行われるものであり、リセット波形813が発生しないのは図7のステップ745の所定回数が2以下の場合に相当している。
【0094】
図8の(c)はステータスメモリ129aのビットb6(図6a参照)の論理レベルを示したものであり、波形820、821は上記(b)の波形810、811と連動して論理レベルが「H」となるが、波形822は波形812の立上がりと連動して論理レベル「H」にセットされ、読出返信波形862によりリセットされる。同様に図8(d)は選択データメモリ129b(図6b参照)に異常コードと入出力番号の書込みがなされているかどうかを示す波形であり、波形830、831、832の部分は上記(c)の波形820、821、822と同一波形になる。なお、波形820、821、822や波形830、831、832の立上がりは図7のステップ703でセットされ、ステップ746、または、747でリセットされるが、波形812がリセットされないので、入出力異常コードメモリ122c、123c、124cは正常状態から異常状態に変化せず、波形822と波形823はリセットされたままとなる。
【0095】
図8の(e)は定期返信の波形を示すものであり、図7のステップ732を実行する期間を論理「H」として示したものである。図8の(f)の読出要求波形850、851、852は、(e)の定期返信の840、841、842、843を受信した親局が定期返信データ内のステータスメモリ129aのビットb6を監視し、b6が論理1(波形820、821、822)の時に子局に送信する読出要求コマンドであり、図8(g)の読出返信波形860、861、862は該読出要求コマンドに対応して図7のステップ743で返信データを返信している期間を示したものである。
【0096】
以上の動作を概括的に説明すると、波形800のような短時間の異常検出であっても、親局に対して確実に異常発生が返信できるように入出力異常コードメモリ122c、123c、124cが自己保持・リセットされ、返信回数が所定値を超過すると図7のステップ745によってリセットが行われないようになっている。また、波形801のような継続的な異常発生に対しては、波形812によって一度リセットした上で引続き波形812を発生させることにより確認検出することができるようになっている。
【0097】
確認検出された後は入出力異常コードメモリ122c、123c、124cは電源遮断されるまでセットされたままとなり、波形813によりリセットされたり、波形801の立下がりによってリセットされることはない。図7のステップ701は入出力異常コードメモリ122c、123c、124cが異常なしから異常ありに変化したかどうかを判定するようになっており、波形812のように異常発生が確定すると、同一入出力番号のものに関しては再度ステップ701がYesになることはない。しかし、他の入出力番号のものに新たに異常が発生するとステップ701がYesの判定となり、上述の動作によって異常状態を返信することになる。
【0098】
以上のフローチャートとタイムチャートの説明を踏まえ、図5について図1との相違点を中心に概括的に作用動作を説明すると、図5において、マイクロプロセッサ110bは第一と第二の車載センサ群102aと102bおよび第一と第二のアナログセンサ群103aと103bを入力信号とし、不揮発プログラムメモリ115bに格納された制御プログラムや制御定数に基づいて第一と第二の車載電気負荷群104aと104bとを制御するが、第二の車載センサ群102bと第二のアナログセンサ群103bと第二の車載電気負荷群104bは第一と第二の直並列変換器117と127とを介して間接的にマイクロプロセッサ110bとシリアル交信するようになっている。
【0099】
第二の車載センサ群102bと第二のアナログセンサ群103bとには、運転開始時にプログラムメモリ115bからシリアル送信されるフィルタ定数メモリ122aと123aとが設けられていると共に、入出力異常コードメモリ122cと123cと124cとの内容は選択データメモリ129bを介してマイクロプロセッサ110bに返信されるようになっているが、マイクロプロセッサ110bの基本的な動作は図4のフローチャートで示したとおりである。なお、読出依頼に基づく選択データメモリ129b内のデータは、図4(実施の形態1)のステップ446で読出格納されるものであるが、ステップ447は入出力異常判定を行うための確認処理手段となっていて、このステップでは図8(a)の波形800のような短時間異常や、波形801のような継続的異常に対して返信回数が所定値を超過したときに当該入出力番号の異常を確定するものであり、図7のステップ745によって返信停止されても当該番号の入出力異常として確定しておくためのものである。
【0100】
実施の形態3.
図9は、この発明の実施形態3による車載電子制御装置を説明するもので、定期返信データの割付を示したものである。図9の(a)はステータスメモリ129cを示すもので、ステータスメモリ129cはビットb0からビットb7により構成されており、その内の下位6ビットは定期返信データの循環アドレスを表している。また、ステータスメモリ129cのビットb7は、図7のステップ715にて説明した受信間隔異常検出手段により受信間隔異常が検出されているかどうかを表現するフラグビットとなっている。なお、上記ステータスメモリ129cの内容は定期返信パケット203c、203d(図2参照)における返信データ3としてそのまま返信されるものである。
【0101】
図9(b)は選択データメモリ129dを示すもので、選択データメモリ129dの下位2ビットは入出力の断線や短絡異常に対するコード番号であり、例えば、断線異常ならばビットb0が論理1となり、短絡異常ならばビットb1が論理1となるものである。また、上位6ビットは第二の車載センサ群102bや第二のアナログセンサ群103bや第二の電気負荷群104bの入出力番号(アドレス)を示すものである。
【0102】
なお、選択データメモリ129dには正常から異常に変化した入出力の番号と異常コードが格納されるようになっており、同時に複数の異常が発生した場合には第二の選択データメモリ129eに対して入出力番号と異常コードが格納できるようになっている。さらに多くの入出力異常が同時発生した時には、図示しない先入先出テーブルを用いて順次全ての返信が行われる。親局が読出要求コマンドによって選択データメモリの内容を読み出すときには、例えば、選択データメモリ129dや129eのアドレスとしてFEHやFFHを指定して読み出しすることができる。
【0103】
図9(c)は定期返信データマップを示すもので、返信データ1と返信データ2とは図2の定期返信パケット203cや203dに示したものである。返信データ3の下位6ビットの内容が0H(Hは16進数の意味)の時には、16点以下の第二の車載センサ群102bのON/OFF状態が返信されることを意味している。返信データ3の下位6ビットの内容が1H(Hは16進数の意味)の時には、15点以下の第二のアナログセンサ群103bの内、1番目のデジタル変換値(分解能は16ビット以下)が返信されることを意味している。返信データ3の下位6ビットの内容が2Hの時には、第一の選択データメモリ129dと第二の選択データメモリ129eの内容が返信されることを意味している。以下同様に15番目のデジタル変換値が返信され、返信用循環アドレスは2CHから0Hに復帰して循環するようになっている。
【0104】
なお、ステータスメモリ129cのビットb6を入出力異常発生フラグとし、入出力異常が発生していない(異常無しから有りに変化したものがない)ときにはb6の値を論理0にして置くことにより、返信用循環アドレス2H、5H、8H、・・・・、2CHの全てをスキップするような返信省略手段を用いることもできる。
【0105】
実施の形態4.
図10は、この発明の実施形態4による車載電子制御装置を説明するもので、定期返信データの割付図を示したものであり、この実施の形態においては、入出力異常コードメモリ122cと123cと124cとに代わって選択データメモリ129gと129hと129iそのものが入出力異常コードメモリを兼ねるようにしたものである。図10の(a)はステータスメモリ129fを示し、ステータスメモリ129fはビットb0からビットb7で構成されており、その内の下位4ビットは定期返信データのアドレスを表している。
【0106】
下位4ビットの内容が0H(Hは16進数の意味)の時には、図2の定期返信パケット203cや203dにおける返信データ1と返信データ2とに対して、16点以下の第二の車載センサ群102bのON/OFF状態が格納されることを意味している。下位4ビットの内容が1〜FH(Hは16進数の意味)のときには、図2の定期返信パケット203cや203dにおける返信データ1と返信データ2に対して、15点以下の第二のアナログセンサ群103dのデジタル変換値が格納されることを意味している。また、上記ステータスメモリ129fの内容は定期返信パケットにおける返信データ3としてそのまま返信されるものである。
【0107】
ステータスメモリ129fの上位4ビットの内、ビットb7は図7のステップ715で説明した受信間隔異常検出手段により受信間隔異常が検出されているかどうかを表現するフラグビット、ビットb6は選択データメモリ129gに異常コードが書込まれたかどうかを表現するフラグビット、ビットb5は選択データメモリ129hに異常コードが書込まれたかどうかを表現するフラグビット、ビットb4は選択データメモリ129iに異常コードが書込まれたかどうかを表現するフラグビットとなっており、マイクロプロセッサ110bに対する読出依頼を行う時にはビットb6〜ビットb4のいずれか一つまたは複数を論理1に活性化するようになっている。
【0108】
なお、複数のフラグビットが論理「1」となった場合には順次読み取りが行われ、読み出し要求に伴う返信によりフラグビットはリセットされるようになっている。また、フラグビットb6〜b4が論理「1」になるのは、選択データメモリ129g、129h、129iの中のどれかのビットが0から1に変化した場合である。
【0109】
図10の(b)において、特定アドレス#FDHが与えられた選択データメモリ129gの下位2ビットは異常番号1の断線や短絡異常に対するコード番号であり、例えば、断線異常ならばビットb0が論理1となり、短絡異常ならばビットb1が論理1となるものである。選択データメモリ129gの続く2ビットは異常番号2の断線や短絡異常に対するコード番号であり、例えば、断線異常ならばビットb2が論理1となり、短絡異常ならばビットb3が論理1となるものである。
【0110】
以下同様に、選択データメモリ129gの上位2ビットは異常番号4の断線や短絡異常に対するコード番号であり、例えば、断線異常ならばビットb6が論理1となり、短絡異常ならばビットb7が論理1となるものである。特定アドレス#FEHが与えられた選択データメモリ129hや、特定アドレス#FFHが与えられた選択データメモリ129iについても同様であり、この実施の形態では3個の選択データメモリ129gと129hと129iとにより12点の異常情報が格納されるようになっている。なお、これらの異常番号1〜12は第二の車載センサ群102bや第二のアナログセンサ群103bや第二の電気負荷群104bの中から安全上必要とされた12点以下の入出力を抽出し、抽出された入出力に対して1〜12の番号を割り付けるものである。
【0111】
以上、実施の形態1〜実施の形態4にて各実施の形態を説明したが、これらの実施の形態において次のようにすることができる。すなわち、実施の形態1および実施の形態2においては、併用制御回路120aが第二の車載センサ群102bや第二のアナログセンサ群103bからの入力情報を親局側のマイクロプロセッサ110aに送信したり、該マイクロプロセッサ110aによる制御出力を第二の電気負荷群104bに送信する場合について説明したが、併用制御回路120aの機能分担を強化して、一部の電気負荷の制御を併用制御回路120a側で実行することもできる。
【0112】
また、各通信パケットに設けられた開始・終了判定手段としてのデータフレームを省略して、親局・子局間に接続された制御線を用いて開始・終了の判定を行うようにすることもできる。例えば、親局から子局に対して書込制御信号線と読出制御信号線とを設け、出力/設定コマンドに替わって書込制御信号線の論理レベルを「H」にすることにより書込データ・格納先アドレスデータ・チェックサムデータの送信開始と終了を指示することができる。また、読出要求コマンドに替わって読出制御信号線の論理レベルを「H」にすることにより読出先アドレスデータ・チェックサムデータの送信開始と終了とを指示することができる。
【0113】
さらに、電気負荷の断線や短絡検出に関しては次のような公知技術を用いることができる。すなわち、電気負荷に直列接続された開閉素子を導通駆動したときの負荷電流が過大であれば負荷短絡と判定し、開閉素子を遮断したときの開閉素子間電圧が過少であれば負荷断線と判定する。また、誘導性電気負荷の場合には直列開閉素子による電流遮断時の誘導サージ電圧が所定値以上あるかどうかにより、負荷の短絡または断線を検出することができ、この場合には短絡と断線の区分が付けられないため、例えば異常コードのb0とb1とを共に論理1にしておくことになる。可変抵抗によるアナログ信号に関しては、入力端子間にプルアップまたはプルダウン抵抗を設けたり、可変抵抗の両端に直列抵抗を接続しておくことにより、信号配線の混触や断線を検出したり、アナログ信号の急変を検出して異常判定を行ったり、二重系設置された一対の可変抵抗出力の相対比較によって異常検出を行うことができる。
【0114】
また、セレクタースイッチのように複数のスイッチのどれか一つが選択的に動作する場合、全てのスイッチがOFFしたことによって断線異常とし、複数の入力が同時動作したことによって短絡異常と判定することができるが、このような簡易判定手段による判定結果は複数のスイッチを一つのグループとして判定するものであって、個別に判定することはできない。入出力の異常検出としては、安全上重要なものや、容易に異常判定できるものなどに限定され、全ての入出力に適用する必要はない。
【0115】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明の車載電子制御装置において、請求項1に記載の発明によれば、親局用直並列変換器が接続されたマイクロプロセッサと、親局用直並列変換器とシリアル接続された子局用直並列変換器が接続された併用制御回路とを有しており、親局から子局に対する下り送信を格納する第一の格納手段と、この格納されたデータを監視する異常判定手段と、第一の格納手段に格納されたコマンドデータが書込/設定コマンドであるときにデバイスメモリに転送する分配格納手段と、マイクロプロセッサに対する上り返信情報を生成する返信パケット生成手段と、返信情報を順次格納して渋滞を待避しながら先入れ先出しにて読み出す第二の格納手段と、読み出した複数の返信情報を編成しながら最新情報を付加して返信する返信パケット編成手段とを備えるようにしたので、上り通信が一時的に渋滞しても先入れ先出し動作を行う第二の格納手段により下り通信が遅滞なく継続できると共に、渋滞していた返信データには最新の読み出し情報が付加されて返信することができ、送受信のタイミングに対する自由度が向上して効率的なシリアル通信ができるものである。
【0116】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1において併用制御回路は補助マイクロプロセッサと補助プログラムメモリと補助RAMとから構成されるようにしたので、制御の一部を補助マイクロプロセッサにより分担させてメインマイクロプロセッサの負担を軽減させることができ、シリアル通信を効率化することができるものである。
【0117】
さらに、請求項3に記載の発明によれば、親局から子局に送信される下りシリアルデータには出力/設定パケットと読出要求パケットとを有しており、子局用直並列変換器から親局用直並列変換器に返信される上りシリアルデータには受信正常パケットと読出返信パケットと受信異常パケットとを備えるようにし、下りシリアルデータによる指令とこの指令に対する上りシリアルデータによる返信との関連性が各パケットに包含されたアドレスデータにより対応付けられるようにしたので、授受確認を行いながら双方向の送受信が行えると共に、初期設定を行うために下り通信の多い運転開始時には出力/設定パケットを多用し、不定期的に読出要求パケットと読出返信パケットとにより上り返信データを得るようにして上り返信の頻度を抑制し、運転開始時などにおける通信を効率的に行うことができるものである。
【0118】
さらにまた、請求項4に記載の発明によれば、親局から子局に送信される下りシリアルデータには定期読出パケットを有し、子局から親局に返信される上りシリアルデータには定期返信パケットを有しており、定期返信パケットは指令データにより指令された時間間隔で定期的に返信するようにしたので、上り返信データの多い通常運転時にはマイクロプロセッサが定期読出パケットをその都度送信することなく定期返信パケットによる返信が可能となり、下り送信データの削減とこれに伴う上り応答返信の削減ができ、通信を効率的に行うことができるものである。
【0119】
また、請求項5に記載の発明によれば、親局用直並列変換器がバス接続されたマイクロプロセッサと、親局用直並列変換器にシリアル接続された子局用直並列変換器がバス接続され、選択データメモリを有する併用制御回路とを備え、親局用直並列変換器から子局用直並列変換器に送信される下りシリアルデータには出力/設定パケットと読出要求パケットとを有し、子局から親局に返信される上りシリアルデータには読出返信パケットと定期返信パケットとを有し、選択データメモリは、併用制御回路により特定アドレスのメモリに格納されると共に、子局が親局に返信する不定期データの情報を含み、読出返信パケットまたは定期返信パケットにより親局に返信されるようにしたので、マイクロプロセッサは出力/設定パケットによる定期的な下り通信と、読出要求パケットによる不定期な通信とで情報の相互交換ができ、併用制御回路は定期返信パケットによる定期的な情報返信を行うと共に、併用制御回路側の判断で多数の不定期データを選択データメモリに格納して逐次更新しながら返信することができ、無駄な情報を常時返信することなく効率的な通信を行うことができるものである。
【0120】
さらに、請求項6に記載の発明によれば、定期返信パケットは返信用循環アドレス情報を包含しており、選択データメモリの内容を返信用循環アドレス情報により区分しながら順次返信するようにしたので、併用制御回路は選択データメモリの内容を更新することにより様々な返信データをマイクロプロセッサ側に返信することができ、また、返信用循環アドレス情報のアドレス量を多くして低頻度返信データと複数回の高頻度返信データとを混合配置したテーブルアドレスとすることにより、急ぐ返信データはより早く返信できるようにすることが可能になるものである。
【0121】
さらにまた、請求項7に記載の発明によれば、定期返信パケットは読出依頼情報を包含しており、選択データメモリの内容は読出依頼情報に基づく親局用直並列変換器からの読み出し要求に対応した読出返信パケットにより親局用直並列変換器に返信されるようにしたので、定期返信データが多いときには読出依頼を行うことにより速やかに選択データメモリの内容を返信することができるものである。
【0122】
また、請求項8に記載の発明によれば、併用制御回路にはバス接続された入力異常コードメモリ、または/および、出力異常コードメモリを有しており、入力異常コードメモリと出力異常コードメモリの内容は選択的に選択データメモリに格納されるか、あるいは、入力異常コードメモリと出力異常コードメモリが選択データメモリとして使用されるようにしたので、限られた選択データメモリを用いて多数の入出力異常情報を適時に返信することができるものである。
【0123】
さらに、請求項9に記載の発明によれば、併用制御回路は、入出力異常コードメモリに格納される異常情報に対する自己保持リセット手段と返信停止手段とを有すると共に、マイクロプロセッサは、受信した異常情報の確認処理手段を有しており、自己保持リセット手段は検出された入出力異常を記憶保持すると共にマイクロプロセッサに対して異常情報を返信することによりリセットし、返信停止手段は同一入出力番号に関する選択データメモリの返信回数が所定値を越えたときに該当する入出力番号に関して自己保持リセット手段によるリセット操作を停止して該当する入出力番号の異常を選択データメモリから消去し、確認処理手段は複数回の異常情報の読み出しにより異常を確定することにより、入出力異常の継続確認と確認後の返信停止とを行うようにしたので、入出力の一時的な異常や継続的な異常に対して確実に異常検出ができると共に、異常確定後の入出力異常情報は選択データメモリから返信されないようにし、上り返信データを確実に削減することができるものである。
【0124】
さらにまた、請求項10に記載の発明によれば、第二の車載センサ群にはアナログセンサ群が含まれており、アナログセンサ群からの入力が多チャンネルAD変換器によりデジタル変換され、このデジタル変換されたデータが読出返信パケット、または、定期返信パケットによりマイクロプロセッサに供給されるようにしたので、併用制御回路側で扱う入力情報を多くしてマイクロプロセッサの入出力ピン数が過大になるのを抑制し、高性能で安価なシステムを構築することができるものである。
【0125】
また、請求項11に記載の発明によれば、子局用直並列変換器にバス接続された設定デバイスを、第二の車載センサ群からのON/OFF情報に対するデジタルフィルタ、または、併用制御回路に多チャンネルAD変換器を介してバス接続されたアナログセンサ群からの入力信号に対するデジタルフィルタのフィルタ定数設定メモリとしたので、フィルタ用コンデンサを小型化することができ、フィルタ定数をソフトウエア上で変更可能となるのでハードウエアの標準化が可能となるものである。また、フィルタ定数は入出力情報の少ない運転開始時に集中的に送信して設定することができるものである。
【0126】
さらに、請求項12に記載の発明によれば、マイクロプロセッサのウォッチドッグ信号を監視するウォッチドッグタイマと、親局子局間のシリアルデータを監視する第一と第二の相互監視手段と、ウォッチドッグタイマのリセットパルスと第一と第二の相互監視手段が出力する異常検出出力を記憶し、電源投入時にはこれらの記憶をリセットする異常記憶回路とを備えており、異常記憶回路が異常を記憶しているときには特定の電気負荷の駆動を停止すると共に、異常警報表示を動作させるようにしたので、一時的なノイズ誤動作などによるマイクロプロセッサの暴走に対してはマイクロプロセッサを直ちに再起動させると共に、その他の異常に対してはマイクロプロセッサの運転を継続して燃料噴射や点火の出力を継続し、内燃機関を停止させないようにすることができる一方、異常発生時には一時的な異常であっても補助的な電気負荷の駆動を停止し、警報表示すると共に、一時的な異常に対しては内燃機関の再起動により回復させることができ、安全性と利便性とを満たすことができるものである。
【0127】
さらにまた、請求項13に記載の発明によれば、第一の相互監視手段は返信間隔異常検出手段を包含しており、この返信間隔異常検出手段は定期返信パケットの受信間隔が所定値を越えたときに異常検出出力を出力するようにしたので、マイクロプロセッサによる併用制御回路の暴走監視など監視機能を強化することができるものである。
【0128】
また、請求項14に記載の発明によれば、第二の相互監視手段は受信間隔異常検出手段を包含しており、受信間隔異常検出手段は、出力/設定パケットの受信間隔が所定値を越えたときに異常検出出力を出力すると共に、受信間隔の異常を検出していないときには出力/設定パケットに対応した受信正常パケットの返信を省略する返信省略手段を備えるようにしたので、併用制御回路によるマイクロプロセッサの監視機能を強化することができると共に、正常通信時においては上り返信情報を削減でき、効率的な通信を行うことができるものである。
【0129】
さらに、請求項15に記載の発明によれば、定期返信パケットはステータス情報を含んでおり、このステータス情報は併用制御回路の状態をマイクロプロセッサに定期的に通報すると共に、少なくとも受信間隔異常検出手段による検出結果が正常か否かの情報を含むようにしたので、正常通信時の上り返信情報を削減省略してもマイクロプロセッサはステータス情報により間接的に併用制御回路における正常受信を認知することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による車載電子制御装置の全体ブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による車載電子制御装置の通信用パケット構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による車載電子制御装置の子局側の機能ブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による車載電子制御装置の動作を説明するフローチャートである。
【図5】 この発明の実施の形態2による車載電子制御装置の全体ブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による車載電子制御装置の定期返信データの割付図である。
【図7】 この発明の実施の形態2による車載電子制御装置の動作を説明するフローチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態2による車載電子制御装置の動作を説明するタイムチャートである。
【図9】 この発明の実施の形態3による車載電子制御装置の定期返信データの割付図である。
【図10】 この発明の実施の形態4による車載電子制御装置の定期返信データの割付図である。
【符号の説明】
100a、100b 車載電子制御装置、102a 第一の車載センサ群、
102b 第二の車載センサ群、103a 第一のアナログセンサ群、
103b 第二のアナログセンサ群、104a 第一の電気負荷群、
104b 第二の電気負荷群、106a 電源リレー、
107a 負荷電源リレー、108 異常警報表示器、
110a、110b マイクロプロセッサ、
111 シリアルインタフェース、
112a、122b 入力信号用インタフェース回路、
113a、123b AD変換器、
114a、124b 出力信号用インタフェース回路、
115a、115b 不揮発プログラムメモリ、116 RAM、
117 第一の直並列変換器(親局)、118、128 データバス、
120a 併用制御回路、120b 補助マイクロプロセッサ、
122a、123a フィルタ定数メモリ、
122c、123c、124c 入力異常コードメモリ、
125 補助プログラムメモリ、126b 補助RAM、
126a バッファメモリ、127 第二の直並列変換器(子局)、
129a ステータスメモリ、129b 選択データメモリ、
130 ウォッチドッグタイマ、131a 異常記憶回路、
132a 駆動停止手段、134 電源ユニット、135 電源検出回路、
136 駆動素子、137 反転駆動素子、
201a 出力/設定パケット、201b 読出要求パケット、
201c 定期読出パケット、202a 受信間隔異常検出手段、
202b、202c 第二の相互監視手段、
203a 受信正常パケット、203b 読出返信パケット、
204a、204b、204c 受信異常パケット
205a 分配格納手段、205b、206a 異常検出手段、
207a、206b、206c、206d 第一の相互監視手段、
203c 定期返信パケット、
300 第一の格納手段、301 カウンタ、302、322 デコーダ、
303 コマンドデコーダ、304、328 論理和素子、
305 加算器、306 加算結果レジスタ、307 異常判定手段、
308 比較定数レジスタ、309 遅延タイマ、310 ゲート素子、
311 アドレスデコーダ、312a、312b デバイスメモリ、
313 分配格納手段、314 エラーカウンタ、315 異常検出出力、
316 受信間隔異常検出手段、317 返信パケット生成手段、
320 第二の格納手段、321 リングカウンタ、
323 定期返信パケット生成手段、3124 定期返信間隔タイマ、
325 返信データ、326 アドレスデータ、
327 スキップ信号発生回路、330 フレーム選択手段、
338 返信パケット編成手段。

Claims (15)

  1. プログラムメモリと演算用RAMと第一の車載センサ群を接続するインタフェース回路と第一の電気負荷群を接続するインタフェース回路と親局用直並列変換器とがバス接続されたマイクロプロセッサ、前記親局用直並列変換器とシリアル接続された子局用直並列変換器と第二の車載センサ群を接続するインタフェース回路と第二の電気負荷群を接続するインタフェース回路とがバス接続され、第一の格納手段と第二の格納手段と異常判定手段と分配格納手段と返信パケット生成手段と返信パケット編成手段とを有する併用制御回路を備え、前記第一の格納手段は前記子局用直並列変換器が前記親局用直並列変換器を介して受信したコマンドデータとアドレスデータと書込データとサムチェック照合データとを順次格納し、前記異常判定手段は前記第一の格納手段に格納されたデータに対するビット情報の欠落や混入を監視し、前記分配格納手段は前記第一の格納手段に格納された前記コマンドデータが書込データを伴った書込/設定コマンドであるときに格納された前記アドレスデータと前記書込データとに基づき指定アドレスのデバイスメモリに前記書込データを転送し、前記返信パケット生成手段は前記異常判定手段の判定結果と前記コマンドデータとに基づき返信データを選択すると共にこれを前記アドレスデータと組み合わせて返信情報を合成し、前記第二の格納手段には前記返信パケット生成手段により生成された前記返信情報が順次格納されて返信の渋滞を待避しながら先入れ先出しにて読み出され、前記返信パケット編成手段は前記第二の格納手段から読み出された前記返信情報に基づき前記子局用直並列変換器に供給される複数の前記返信情報を所定の順序で編成すると共に、渋滞待避していた前記返信情報に最新情報による加算データを生成付加して返信するようにしたことを特徴とする車載電子制御装置。
  2. 前記併用制御回路は補助マイクロプロセッサと補助プログラムメモリと補助RAMとから構成されており、前記補助マイクロプロセッサは前記第一と第二の格納手段と前記異常判定手段と前記分配格納手段と前記返信パケット生成手段と前記返信パケット編成手段とを備えており、前記補助プログラムメモリには前記補助マイクロプロセッサの各手段に対するプログラムを格納し、前記補助RAMを前記第一と第二の格納手段におけるバッファメモリ、および、前記補助マイクロプロセッサの演算処理用メモリとしたことを特徴とする請求項1に記載の車載電子制御装置。
  3. 前記親局用直並列変換器から前記子局用直並列変換器に送信される下りシリアルデータにはデータの開始/終了判定手段とビット情報欠落・混入監視手段とコマンド識別手段とを有する出力/設定パケットと読出要求パケットとを有しており、前記子局用直並列変換器から前記親局用直並列変換器に返信される上りシリアルデータにはデータの開始/終了判定手段とビット情報欠落・混入監視手段と返信種別識別手段とを有する受信正常パケットと読出返信パケットと受信異常パケットとを有しており、前記出力/設定パケットには少なくとも前記第二の電気負荷群に対する駆動出力、または、前記子局用直並列変換器にバス接続された設定デバイスに対して定数設定データを送信する書込先アドレスデータと書込データとを有し、前記読出要求パケットには少なくとも前記第二の車載センサ群によるON/OFF情報を送信要求する読出先アドレスデータを有し、前記受信正常パケットには前記出力/設定パケットに対する返信データとして受信正常コードデータと予め指定されたアドレスデータとを有し、前記読出返信パケットには前記読出要求パケットに対する返信データとして予め指定されたアドレスデータとそのアドレスの読出データとを有し、前記受信異常パケットには前記出力/設定パケット、または、前記読出要求パケットに対する返信データとしてサムチェック異常に伴う受信異常コードデータと予め指定されたアドレスデータとを有し、前記下りシリアルデータによる指令とこの指令に対する前記上りシリアルデータによる返信との関連性が各パケットに包含されたアドレスデータにより対応付けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車載電子制御装置。
  4. 前記下りシリアルデータにはデータの開始/終了判定手段とビット情報欠落・混入監視手段とコマンド識別手段とを有する定期読出パケットを有し、前記上りシリアルデータにはデータの開始/終了判定手段とビット情報欠落・混入監視手段とを有する定期返信パケットを有しており、前記定期読出パケットは特定アドレスデータと定期読出間隔を指定する指令データを有し、前記定期返信パケットは前記第二の車載センサ群からの入力信号を順次、または、一括して返信する返信データが付加されており、前記定期返信パケットは前記指令データにより指令された時間間隔で定期的に返信すると共に、前記指令データが所定の数値以外のとき、または、特定数値であるときには定期返信を停止することを特徴とする請求項3に記載の車載電子制御装置。
  5. プログラムメモリと演算用RAMと第一の車載センサ群を接続するインタフェース回路と第一の電気負荷群を接続するインタフェース回路と親局用直並列変換器とがバス接続されたマイクロプロセッサ、前記親局用直並列変換器にシリアル接続された子局用直並列変換器と第二の車載センサ群を接続するインタフェース回路と第二の電気負荷群を接続するインタフェース回路とがバス接続され、選択データメモリを有する併用制御回路を備え、前記親局用直並列変換器から前記子局用直並列変換器に送信される下りシリアルデータには出力/設定パケットと読出要求パケットとを有し、前記子局用直並列変換器から前記親局用直並列変換器に返信される上りシリアルデータには読出返信パケットと定期返信パケットとを有しており、前記出力/設定パケットは少なくとも前記第二の電気負荷群に対する駆動出力、または、前記子局用直並列変換器にバス接続された設定デバイスに対する定数設定データを送信する書込先アドレスデータと書込データとを有し、前記読出要求パケットには少なくとも前記第二の車載センサ群によるON/OFF情報を送信要求する読出先アドレスデータを有し、前記読出返信パケットには前記読出要求パケットに対する返信データとして少なくとも予め指定されたアドレスの読出データを有し、前記定期返信パケットには少なくとも前記第二の車載センサ群からの入力信号を順次、または、一括して返信する返信データを有し、前記選択データメモリは、前記併用制御回路により一個または複数個の特定アドレスのメモリに格納されると共に、前記子局用直並列変換器が前記親局用直並列変換器に返信する不定期データの情報を含むメモリであって、前記読出返信パケットまたは前記定期返信パケットにより前記親局用直並列変換器に返信されるようにしたことを特徴とする車載電子制御装置。
  6. 前記定期返信パケットは返信用循環アドレス情報を包含しており、前記第二の車載センサ群からの入力信号に加えて前記選択データメモリの内容を前記返信用循環アドレス情報により区分しながら順次返信するように構成したことを特徴とする請求項5に記載の車載電子制御装置。
  7. 前記定期返信パケットは読出依頼情報を包含しており、この読出依頼情報は前記併用制御回路が定期返信データの対象外となっている各データを選択して前記マイクロプロセッサに対して読み出し依頼するステータス情報であり、前記選択データメモリの内容は前記読出依頼情報に基づく前記親局用直並列変換器からの読み出し要求に対応した読出返信パケットにより前記親局用直並列変換器に返信されることを特徴とする請求項5に記載の車載電子制御装置。
  8. 前記併用制御回路にバス接続された入力異常コードメモリ、または/および、出力異常コードメモリを有しており、前記入力異常コードメモリは前記第二の車載センサ群、または/および、入力信号配線の断線や短絡異常の有無と詳細異常情報コード番号とを記憶しており、前記出力異常コードメモリは前記第二の電気負荷群、または/および、出力配線の断線や短絡異常の有無と詳細異常情報コード番号とを記憶しており、前記入力異常コードメモリと前記出力異常コードメモリの内容は選択的に前記選択データメモリに格納されるか、あるいは、前記入力異常コードメモリと前記出力異常コードメモリが前記選択データメモリとして使用されるようにしたことを特徴とする請求項5に記載の車載電子制御装置。
  9. 前記併用制御回路は、前記入力異常コードメモリと前記出力異常コードメモリに格納される異常情報に対する自己保持リセット手段と返信停止手段とを有すると共に、前記マイクロプロセッサは、受信した異常情報の確認処理手段を有しており、前記自己保持リセット手段は検出された入出力異常を記憶保持すると共に前記マイクロプロセッサに対して異常情報を返信することによりリセットし、前記返信停止手段は同一入出力番号に関する前記選択データメモリの返信回数が所定値を越えたときに該当する入出力番号に関して前記自己保持リセット手段によるリセット操作を停止して該当する入出力番号の異常を前記選択データメモリから消去し、前記確認処理手段は複数回の異常情報の読み出しにより異常を確定することにより、入出力異常の継続確認と確認後の返信停止とを行うことを特徴とする請求項8に記載の車載電子制御装置。
  10. 前記第二の車載センサ群にはアナログセンサ群が含まれており、前記アナログセンサ群からの入力が多チャンネルAD変換器によりデジタル変換され、このデジタル変換されたデータが前記読出返信パケット、または、定期返信パケットにより前記マイクロプロセッサに供給され、前記第一の電気負荷群と前記第二の電気負荷群との制御情報となることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の車載電子制御装置。
  11. 前記子局用直並列変換器にバス接続された前記設定デバイスは、前記第二の車載センサ群からのON/OFF情報に対するデジタルフィルタ、または、前記併用制御回路に多チャンネルAD変換器を介してバス接続されたアナログセンサ群からの入力信号に対するデジタルフィルタのフィルタ定数設定メモリであることを特徴とする請求項3または請求項5に記載の車載電子制御装置。
  12. 前記マイクロプロセッサのウォッチドッグ信号を監視するウォッチドッグタイマと、シリアルデータを監視する第一と第二の相互監視手段と、異常検出出力を記憶する異常記憶回路とを備えており、前記ウォッチドッグタイマは前記マイクロプロセッサが発生するウォッチドッグクリヤ信号を監視してクリヤ信号のパルス幅が所定値を越えたときにリセットパルスを出力して前記マイクロプロセッサを再起動し、前記第一の相互監視手段は前記マイクロプロセッサで実行され、前記併用制御回路から返信されるシリアルデータのサムチェックの異常や遅延タイムアウト異常が所定回数継続したときに異常検出出力を出力し、前記第二の相互監視手段は前記併用制御回路に包含され、前記マイクロプロセッサから送信されるシリアルデータのサムチェック異常が所定回数継続したときに異常検出出力を出力し、前記異常記憶回路は前記リセットパルスと前記第一と第二の相互監視手段が出力する前記異常検出出力を記憶すると共に、電源投入時にはこれらの記憶をリセットし、前記異常記憶回路が異常を記憶しているときには特定の電気負荷の駆動を停止すると共に、異常警報表示を動作させることを特徴とする請求項1または請求項5に記載の車載電子制御装置。
  13. 前記第一の相互監視手段は返信間隔異常検出手段を包含しており、この返信間隔異常検出手段は前記定期返信パケットの受信間隔が所定値を越えたときに異常検出出力を出力することを特徴とする請求項12に記載の車載電子制御装置。
  14. 前記第二の相互監視手段は受信間隔異常検出手段を包含しており、この受信間隔異常検出手段は、前記出力/設定パケットの受信間隔が所定値を越えたときに異常検出出力を出力すると共に、受信間隔の異常を検出していないときには前記出力/設定パケットに対応した受信正常パケットの返信を省略する返信省略手段を備えていることを特徴とする請求項12に記載の車載電子制御装置。
  15. 前記定期返信パケットはステータス情報を含んでおり、このステータス情報は前記併用制御回路の状態を前記マイクロプロセッサに定期的に通報すると共に、少なくとも前記受信間隔異常検出手段による検出結果が正常か否かの情報を含むものであることを特徴とする請求項13または請求項14に記載の車載電子制御装置。
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