JP3632372B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Record Information Processing For Printing (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Digital Computer Display Output (AREA)
  • Printers Characterized By Their Purpose (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置の画像表示装置に関し、特にテープ印刷装置等の小型で安価な情報処理装置における画像表示装置のように、表示する画像の規模に対して小さな表示画面を有する画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の小型で安価な情報処理装置においては、その装置内で扱える画像データの規模が一般的なパソコン等に比べて小さかったため、その表示装置に表示する表示画像も小さくて済んでいたが、最近では、技術の進歩に伴って、小型・安価でありながら、膨大な画像データ等を扱える情報処理装置も出現し、表示装置としても規模の大きな画像をも表示できることが要求されるようになってきている。
【0003】
一方、この種の情報処理装置における表示装置の表示画面のサイズやドット数は、その小型、安価の制約の下で抑えられている。そこで、本願出願人は、表示する画像データの規模に対して小さな表示画面を使用しても画像データの全体のイメージを把握しやすいように、表示する画像を縮小して全体を表示する画像表示装置を、テープ印刷装置における表示装置として、提案している(特開平6−115224号公報、特開平7−125374号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般に、この種の表示画面の解像度は、印刷される画像等の解像度より低く、同等のサイズでも少ないドット数となっているので、画像データのドットを間引いて表示する必要があり、画像イメージがくずれすい傾向がある。例えば、上述のようなテープ印刷装置において、キャラクタ画像(単位画像:文字、数字、記号、図形等を含む概念である。)を配置して、24mm幅のテープに印刷可能な幅方向256ドット程度の印刷画像データ(基礎画像データ)を作成しても、同程度(約3cm)の小さなサイズの表示画面では通常64ドット程度の解像度しかないため、個々の単位画像がくずれて視認しにくく、この256ドット程度が、64ドット程度(3cm程度)の小さな表示画面で個々の単位画像の内容等を視認できる限界となっている(図43〜44参照)。
【0005】
これに対し、上述のようなテープ印刷装置においては、印刷対象物として幅広のテープが使用される傾向があり、幅広テープ対応の512ドットや1024ドット程度の基礎画像データを縮小して表示したのでは、その個々の単位画像の内容ばかりでなく配置等も把握できなくなる(図45参照)。このような問題は、テープの幅が広くなるにつれて、すなわち印刷可能な画像データの規模がさらに大きくかつ多様化されるにつれて、ますます顕著になるものと予想される。また、テープ印刷装置以外にも、例えば、小型の***作成装置において、比較的大型の***面を有する***を作成するための画像データを視認するなど、他の小型で安価な情報処理装置の画像表示装置としても、共通の課題になる可能性が予想される。
【0006】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、本発明の課題は、表示する画像の規模に対して小さな表示画面を使用しても、その画像を構成する任意の箇所の単位画像の内容や配置等を、比較的簡易な操作で容易に視認可能な、利便性の高い画像表示装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
発明の画像表示装置は、種々の指令およびデータを入力するための入力手段と、表示画面を有する表示手段と、ドットマトリクスから成る基礎画像データの一部または全部を記憶する基礎画像記憶手段と、前記入力手段からの指令に基づいて、前記基礎画像データのうちの表示範囲の画像データを、表示画像データに変換して前記表示画面に表示させる表示制御手段と、を備え、前記入力手段は、上下左右の4方向のうちのいずれかを進行方向として、前記表示範囲を前記基礎画像データ上の前記進行方向に自動的に連続してスクロールさせるオートスクロール処理の開始指令を入力するための開始指令手段と、前記オートスクロール処理中に、前記基礎画像データと前記表示画像データとの大きさの比率を変更する比率変更指令処理変更指令として入力可能な変更指令手段と、を有し、前記表示制御手段は、前記開始指令を入力したときに、前記オートスクロール処理を開始するとともに、前記処理変更指令を入力したときに、その入力された処理変更指令に従って、前記表示画像データを変更して前記表示画面に表示させることを特徴とする。
【0008】
この画像表示装置では、開始指令を入力することにより、基礎画像データ上の上下左右のいずれかを進行方向として、表示範囲をオートスクロールさせることができる。また、処理変更指令を入力することにより、オートスクロール処理における処理内容を変更できる。この場合、基礎画像データ上の表示範囲の画像データから表示画像データへの変換には、従来と同様に、単なる画像の抽出または拡大/縮小または縮小時の各単位画像の略記号への置き換え等が含まれる。そして、オートスクロールしながらスクロール方向の単位画像(例えば各キャラクタ画像)の内容や配置等を連続して容易に視認できる。また、処理変更指令として、オートスクロール処理中に比率変更指令を入力すれば、スクロールしながら基礎画像データと表示画像データとの大きさ(解像度)の比率を変更でき、このため、オートスクロール処理を一時停止してから、表示比率を変更後、再開(停止を解除)するような煩わしい操作をすることなく、表示比率を変更でき、また、例えば全体把握のために縮小されたサイズでスクロールしておき、詳細に確認したい箇所に近づいてから拡大して詳細を確認したりするなどが可能になる。したがって、この画像表示装置では、表示する画像の規模に対して小さな表示画面を使用しても、その画像を構成する単位画像の内容や配置等を、比較的簡易な操作で容易に視認できる。
【0009】
また、上述した各画像表示装置において、前記変更指令手段は、前記比率を段階的または連続的に任意に変更可能なズームキーを有することが、好ましい。
【0010】
この画像表示装置では、比率を段階的または連続的に任意に変更可能なズームキーを有するので、そのズームキーを利用して容易に比率の変更指令を入力できる。
【0011】
また、上述した各画像表示装置において、前記表示制御手段は、前記オートスクロール処理を、前記開始指令を入力した時点の前記表示範囲から開始することが、好ましい。この画像表示装置では、開始指令を入力した時点の表示範囲からオートスクロール処理を開始するので、例えば、カーソル等で任意の開始位置までスクロールしておいてから、開始指令を入力するようにすれば、その任意の表示範囲からのオートスクロール処理を行うことができ、これにより、任意の箇所からの画像の視認を容易に行うことができ、画像表示装置としての利便性をさらに高めることができる。
【0012】
また、上述した各画像表示装置において、前記入力手段は、前記オートスクロール処理の前記基礎画像データ上の開始位置を指定するための開始位置指定手段をさらに有することが、好ましい。この画像表示装置では、オートスクロール処理の開始位置を指定できるので、開始位置を指定してから、開始指令を入力するようにすれば、その任意の表示範囲からのオートスクロール処理を行うことができ、これにより、任意の箇所からの画像の視認を容易に行うことができ、画像表示装置としての利便性をさらに高めることができる。
【0013】
また、上述した各画像表示装置において、前記表示制御手段は、前記オートスクロール処理を、前記基礎画像データの終端まで行って終了することが、好ましい。
【0014】
この画像表示装置では、オートスクロール処理を、基礎画像データの終端まで行って終了するので、特に終了位置を指定しないでもオートスクロール処理の開始指令を入力することができ、また、自動的に終了するので手間がかからない。すなわち、より利便性の高い画像表示装置とすることができる。
【0015】
また、上述した各画像表示装置において、前記入力手段は、前記オートスクロール処理の前記基礎画像データ上の終了位置を指定するための終了位置指定手段をさらに有することが、好ましい。
【0016】
この画像表示装置では、オートスクロール処理の終了位置を指定できるので、終了位置を指定してから、開始指令を入力するようにすれば、その終了位置でオートスクロール処理を終了させることができる。これにより、必要な範囲のみを容易に視認することができ、余分な処理時間を削減できるとともに、自動的に終了するので手間がかからない。すなわち、より利便性の高い画像表示装置とすることができる。
【0017】
また、上述した各画像表示装置において、前記表示制御手段は、前記オートスクロール処理を、前記基礎画像データの終端と始端とを連結して循環させて行うことが、好ましい。
【0018】
この画像表示装置では、オートスクロール処理を、基礎画像データの終端と始端とを連結して循環させて行うので、基礎画像データのどこからオートスクロールを開始しても、そのスクロール方向の全範囲において画像の視認ができるとともに、前回に視認し損なった部分があっても、特に他の処理を行うことなく、再度の視認を容易に行うことができ、より利便性の高い画像表示装置とすることができる。また、装置を販売のために店頭に陳列する場合など、ユーザにアピールし続けるようなディスプレイ効果等を演出させることもできる。
【0019】
また、上述した各画像表示装置において、前記入力手段からのデータを基礎データとして記憶する基礎データ記憶手段と、種々のデータの入力に応じて、対応する単位画像データを出力する単位画像生成手段と、前記基礎データの入力に応じて前記単位画像生成手段から出力された単位画像データを、前記基礎画像記憶手段内の前記基礎画像データの領域上に配置して、前記基礎画像データの一部または全部を作成する基礎画像作成手段と、をさらに備えることが、好ましい。
【0020】
この画像表示装置では、入力手段からのデータを基礎データとして記憶する基礎データ記憶手段と、対応する単位画像データを出力する単位画像生成手段と、基礎画像データの一部または全部を作成する基礎画像作成手段と、をさらに備えることにより、基礎画像記憶手段に予め記憶された基礎画像データばかりでなく、新たな基礎画像データを生成することができる。また、基礎データを記憶して、それに応じて基礎画像データを生成するので、いつでも任意の範囲の基礎画像データを作成できる。すなわち、画像の入力装置としての機能をも兼ね備えた、より利便性の高い画像表示装置とすることができる。
【0021】
また、上述した各画像表示装置において、前記オートスクロール処理中の任意の時点において、前記基礎画像データのうちの、前記任意の時点の表示範囲およびその表示範囲から所定単位時間後までにスクロールにより移動可能な範囲を含むスクロール範囲の画像データを、スクロール画像データとして記憶するスクロール画像記憶手段をさらに備え、前記表示制御手段は、前記オートスクロール処理中に、前記スクロール画像データのうちの前記表示範囲の画像データを変換して、前記任意の時点の表示画像データとして前記表示画面に表示させるとともに、前記任意の時点のスクロール画像データを前記基礎画像記憶手段から読み出して、前記任意の時点までに前記スクロール画像記憶手段に記憶させることが、好ましい。
【0022】
この画像表示装置では、任意の時点の表示範囲および所定単位時間後までにスクロール可能な範囲のスクロール画像データを、基礎画像記憶手段とは別に記憶し、スクロール画像データの表示範囲を表示画像データに変換しているので、基礎画像記憶手段が他の資源等によりアクセスされてビジー状態でも、所定単位時間後までのオートスクロール処理を行える。また、上述の画像表示装置のように入力装置を兼ねるような場合には、スクロール画像記憶手段からの画像データによりスクロール表示を行うのと、基礎画像データを作成して基礎画像記憶手段に記憶する処理とを並行して行えるので、処理時間を短縮できる。
【0023】
また、上述した各画像表示装置において、前記入力手段からのデータを基礎データとして記憶する基礎データ記憶手段と、種々のデータの入力に応じて、対応する単位画像データを出力する単位画像生成手段と、前記オートスクロール処理中の任意の時点において、前記基礎画像データのうちの、前記任意の時点の表示範囲およびその表示範囲から所定単位時間後までにスクロールにより移動可能な範囲を含むスクロール範囲の画像データを、スクロール画像データとして記憶するスクロール画像記憶手段と、前記基礎データの入力に応じて前記単位画像生成手段から出力された単位画像データを、前記基礎画像記憶手段内の前記基礎画像データの領域上に配置して、前記任意の時点のスクロール画像データを、前記任意の時点より前記所定単位時間前までに作成する基礎画像作成手段と、をさらに備え、前記表示制御手段は、前記オートスクロール処理中に、前記スクロール画像データのうちの前記表示範囲の画像データを変換して、前記任意の時点の表示画像データとして前記表示画面に表示させるとともに、前記任意の時点のスクロール画像データを前記基礎画像記憶手段から読み出して、前記任意の時点までに前記スクロール画像記憶手段に記憶させることが、好ましい。
【0024】
一般に、表示画面が小さければ、任意の時点において必要とされる表示画像データは小さくて済むので、その元になる基礎画像データも、全体としてはいかに大きくとも、その時点では小さな表示範囲に対応する分だけあれば良い。また、入力装置として、入力するデータを変更しながらその表示画面上で基礎画像データの編集等を行う場合、データを変更する度に基礎画像データ全体を作り直すより、表示範囲の周辺のみ変更する方が表示のための処理時間が短くて済む。この画像表示装置では、上述したのと同様のスクロール画像記憶手段と基礎画像作成手段を備えるので、上述の利点を兼ね備え、さらに、その基礎画像作成手段が、任意の時点から所定単位時間後までの表示に必要な基礎画像データを、その任意の時点より所定単位時間前までに作成するので、それをスクロール画像データとして、その任意の時点までにスクロール画像記憶手段に記憶させることにより、その任意の時点から所定単位時間後までのスムーズなスクロール処理を維持しつつ、各時点で用意しておく基礎画像データを、その各時点から所定単位時間の2倍の時間内でスクロール移動可能な範囲に絞ることができ、これにより、基礎画像データの記憶領域を節約でき、かつ、その作成・変更のための処理時間を短縮できる。
【0025】
また、上述した各画像表示装置において、前記基礎画像データが、印刷対象物に印刷するための印刷画像データであることが、好ましい。
【0026】
この画像表示装置は、印刷対象物に印刷するための印刷画像データを基礎画像データとして表示できるので、印刷装置の画像表示装置として適用できる。
【0027】
また、上述の画像表示装置において、前記印刷対象物が、テープ状であることが、好ましい。
【0028】
この画像表示装置は、印刷対象物がテープ状であるテープ印刷装置の画像表示装置として適用できる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像表示装置をテープ印刷用のインクジェットプリンタに適用した実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0030】
図1は、本実施形態のインクジェットプリンタ(テープ印刷装置)1の外観斜視図を示し、図2はそのプリンタ部2の概略斜視図を示している。このインクジェットプリンタ1は、いわゆるラベルプリンタ、ラベルワープロ等と呼ばれるものである。
【0031】
両図に示すように、装着部4に装着されたテープカートリッジ3から、剥離紙付きの印刷用のテープTを送り出して、そのテープTにインクジェットヘッド7を用いてカラー印刷を行う形式のものである。テープTには、背景色が種々異なるテープ幅6mm〜100mm程度の各種のものが用意されており、これら各種のテープTは、それぞれテープカートリッジ3に収容された状態で提供され、テープ幅に応じて幅方向24ドット〜1024ドット程度の解像度の印刷画像が印刷される。
【0032】
以下、インクジェットプリンタ1の具体的な構成について説明する。図1に示すように、このインクジェットプリンタ1は、全体として薄い直方体形状の本体ケーシング90を有しており、上面の手前側部分に、キーボード102を、上面の奥右側部分に、液晶表示部17を備えている。このキーボード102と液晶表示部17については、後述の制御部200(図5参照)とともに、本発明に係る画像表示装置の主要部を構成するので、制御系の説明において後述する。
【0033】
一方、同図に示すように、本体ケーシング90の後面側中央上端位置に、印刷後のテープTを外部に排出するためのテープ排出口91が形成され、その下側には、テープカートリッジ3の交換を行うための開閉蓋92が設けられ、上面中央には、インクカートリッジ8を交換するための開閉蓋93が配置されている。本体ケーシング90の内部には、電源ユニット、ニッカド電池等の電池等(図示せず)が搭載されている。また、内部後側部分には、図2に示すプリンタ部2が構成されている。
【0034】
図2に示すように、プリンタ部2は、テープカートリッジ3が着脱可能に装着された装着部4と、テープTに印字を行うインクジェットヘッド7と、インクを供給するためのインクカートリッジ8と、インクカートリッジ8を着脱可能に装着し、インクジェットヘッド7とともにテープTの幅方向に往復移動させるためのキャリッジ9を有している。
【0035】
キャリッジ9には、キャリッジモータ(以下「CRモータ」と略称する)94の正逆回転に伴って正逆走行するタイミングベルト95が連結されており、キャリッジガイド軸96に案内されてテープTの幅方向に往復移動する。この場合、キャリッジ9から突設した遮光板97が、フォトインタラプタなどから成る位置検出センサ98に臨むと、インクジェットヘッド7がホーム位置(図示せず)にあることを検出して、ゼロ点補正等の位置補正を行うようになっている(図5参照)。
【0036】
このホーム位置は、インクジェットヘッド7の待機位置であるとともに、印刷のための基準位置となっており、この基準位置からCRモータ94を所定のステップ数だけ回転させることにより、キャリッジ9をテープTの印刷範囲の幅方向の各位置に精度良く移動させ、これと同期してインクジェットヘッド7を駆動することにより、テープTの表面に所望の印刷が行われる。さらに、プリンタ部2は、インクジェットヘッド7のインクノズルを塞ぐとともに、必要に応じてポンプモータ99(図5参照)によりクリーニング処理等を行うヘッドキャップ機構11を備えている。
【0037】
図3に示すように、インクジェットヘッド7は、全体として直方体形状のヘッドケース701を有し、その前壁表面に半導体製造技術で構成した多数のインクノズル(図示せず)が形成されている。裏面側には、4個のヘッド針706(706ー1、706ー2、706ー3、706−4)が突出しており、インクカートリッジ8の4個のインクタンク83(83−1、83−2、83−3、83−4)に貯留されているイエロー、シアン、マゼンタ、ブラック(黒)の各色のインクが、インク供給口831に差し込まれたインクフィルタカートリッジ707およびその内側のヘッド針706を経由して供給され、各色に対応したインクノズルから、インク液滴が吐出される。
【0038】
また、インクジェットヘッド7の左右両側に形成された取付け部708の部分が、ビス止め等によってキャリッジ9に固着される。また、仮想線で示すように、裏面に開いているスリット702を通して、配線用のフレキシブルケーブル709が、前側のインクジェットヘッド7本体に接続され、他端側は、インクジェットヘッド7の駆動回路281(図5参照)に接続されている。このケーブル709を介してインクジェットヘッド7が電気的に駆動されて、インクの吐出動作が行なわれる。
【0039】
図4は、テープカートリッジ3の断面構成を示している。テープカートリッジ3は、直方体形状のカートリッジケース31を有し、その内部中央に、テープTが巻き取られたテープロール32が配置されている。前壁33の下側の送出口35の内側には、左右一対のテープ押さえローラ36が配置され、内側に取り付けられた板ばね37のばね力に抗して支持されている。また、前壁33の内側には、インク吸収材を充填した廃インク回収部38が区画形成され、その一部は、一対の回収窓39からインクジェットヘッド7側に露出している。
【0040】
図2に示すように、テープTの送り機構60は、送りローラ61と、左側壁に取り付けたられた紙送りモータ(以下「PFモータ」という)62と、外側面に回転自在に支持されてPFモータ62の出力を送りローラ61に伝達する減速歯車列63を備えている。図4に示すように、テープTは、送りローラ61によって上方に送られ、前壁33の中程の印刷位置において、インクジェットヘッド7によって印刷される。テープTの印刷された部分は、前壁33と上ガイド壁34の間の送り通路に沿って送られ、図2に示すように、斜め後方に向けて延びる一対の案内板54、55および排出ローラ56によって、本体ケーシング90のテープ排出口91から排出される(図1参照)。
【0041】
次に、図5を参照して、インクジェットプリンタ1における制御系の基本的な構成を説明する。制御系は、基本的に、制御部200、キーボード102、位置検出センサ98、プリンタ駆動回路280、液晶駆動回路290、および液晶表示部17を備えている。
【0042】
位置検出センサ98は、前述のように、インクジェットヘッド7がホーム位置に達したことを検出し、その検出信号を制御部200に入力する。また、プリンタ駆動回路280は、プリンタ部2のインクジェットヘッド7を駆動するヘッド駆動回路281と、CRモータ94、PFモータ62およびポンプモータ99を駆動するモータ駆動回路282を備え、制御部200から出力される制御信号に基づいて、その指示に従ってプリンタ部2内の各部を制御する。同様に、液晶駆動回路290は、制御部200の指示に従って液晶表示部17を制御する。
【0043】
液晶表示部17は、約4cm×6cmの長方形の形状の内側に、64ドット×96ドットの表示画像データGCを表示可能な表示画面18を有し(図1参照)、ユーザがキーボード102からデータを入力して印刷画像データ(基礎画像データ)GDを作成・編集したり、キーボード102から各種指令・選択指示を入力したり、後述のオートスクロール処理等において印刷画像データGDを視認したりする際などに用いられる。
【0044】
キーボード102には、アルファベットキーや記号キー等を含む文字キー群103、各種の動作モードなどを指定するための機能キー群104などが配列されている。機能キー群104には、(いずれも図示しない)電源キー105、印刷動作を指示するための印刷キー106、テキスト入力時のデータ確定や改行および選択画面における各種モードの選択指示のための選択キー107、印刷画像データGDの印刷色を指定するための色指定キー108、色設定キー109、並びに、それぞれ上(「↑」)、下(「↓」)、左(「←」)、右(「→」)方向へのカーソル移動や表示画面18の表示範囲を移動させるための4個のカーソルキー110(110U、110D、110L、110R:以下、「カーソル「↑」キー110U」等という)が含まれる。
【0045】
この機能キー群104には、さらに、各種指示を取り消すための取消キー111、各種処理を途中で中止するための中止(ストップ)キー112、種々の環境設定メニューを選択するための環境設定キー113、テキスト入力画面や選択画面と印刷画像データGDの表示画面(イメージ画面)とを相互に切り換えるためのイメージキー114、後述のオートスクロール処理を開始するためのオートスクロールキー115、オートスクロール処理等の継続処理を途中で停止する停止(ポーズ)キー116、その停止を解除してそのときの状態から処理を再開する再開(リスタート)キー117、並びに、印刷画像データGDとイメージ画面に表示する表示画像データGCとの大きさの比率を変更するための比率変更(ズーム)キー118が含まれる。
【0046】
なお、当然ながら、一般的なキーボードと同様に、これらのキー入力は、各キー入力毎に個別にキーを設けて入力しても良いし、シフトキー等と組み合わせてより少ない数のキーを用いて入力しても良い。ここでは、理解を容易にするために上記の分だけキーがあるものとして説明する。
【0047】
図5に示すように、キーボード102は、上述のような種々の指令およびデータを制御部200に入力する。
【0048】
制御部200は、CPU210、ROM220、キャラクタジェネレータROM(以下、「CG−ROM」という)230、RAM240、入力インターフェイス250、出力インターフェイス260を備え、互いに内部バス270により接続されている。
【0049】
ROM220は、CPU210で処理する制御プログラム等の他、色変換テーブル221や文字修飾テーブル222などを記憶している。CG−ROM230は、インクジェットプリンタ1に用意されている文字、記号、図形等のフォントデータを記憶していて、文字等を特定するコードデータが与えられたときに、対応するフォントデータを出力する。
【0050】
RAM240は、スタティックRAM241およびダイナミックRAM242を有している。このスタティックRAM241は、電源キー105の操作により電源がオフにされても、記憶したデータを保持しておくようにバックアップ回路(図示せず)によって電源の供給を受けているので、主にバックアップが必要なデータ等を記憶しており、電源オフ時にも保持しておきたい各種レジスタ群243や、ユーザがキーボード102から入力した文字等のテキストデータを記憶するテキストメモリ244などの領域を有し、制御処理のための作業領域として使用される。
【0051】
ダイナミックRAM240は、各種の処理結果の画像データ等を一時記憶するためのバッファであり、後述の展開画像データバッファ245、スクロール画像データバッファ246、表示画像データバッファ247の他、色変換バッファなどの各種変換バッファ248などが含まれる。
【0052】
入力インターフェイス250は、キーボード102や位置検出センサ98と接続され、キーボード102からの各種指令や入力データ、位置検出センサ98からの位置検出信号などを、内部バス270に取り込むための回路であり、出力インターフェイス260は、CPU210等から内部バス270に出力されたデータや制御信号を、プリンタ駆動回路280や液晶駆動回路290に出力する回路である。
【0053】
そして、CPU210は、上記の構成により、ROM220内の制御プログラムに従って、入力インターフェイス250を介してキーボード102からの各種指令や各種データ、位置検出センサ98からの位置検出信号を入力し、CG−ROM230からのフォントデータ、RAM240内の各種データ等を処理し、出力インターフェイス260を介してプリンタ駆動回路280や液晶駆動回路290に制御信号を出力することにより、印刷の位置制御や表示画面18の表示制御等を行うとともに、インクジェットヘッド7を制御して所定の印刷条件でテープTにカラー印刷するなど、インクジェットプリンタ1全体を制御している。
【0054】
次に、インクジェットプリンタ1の制御全体の処理フローについて、図6を参照して説明する。電源オン等により処理が開始すると、同図に示すように、まず、インクジェットプリンタ1を、前回の電源オフ時の状態に戻すために、退避していた各制御フラグを復旧するなどの初期設定を行い(S1)、次に、前回の表示画面を初期画面として表示する(S2)。
【0055】
図6のその後の処理、すなわちキー入力か否かの判断分岐(S3)および各種割込処理(S4)は、概念的に示した処理である。実際には、インクジェットプリンタ1では、初期画面表示(S2)が終了すると、キー入力割込を許可し、キー入力割込が発生するまでは、そのままの状態を維持し(S3:No)、何らかのキー入力割込が発生すると(S3:Yes)、それぞれの割込処理に移行して(S4)、その割込処理が終了すると、再度、その状態を維持する(S3:No)。
【0056】
次に、本発明の特徴となるオートスクロール処理について、図7を参照して説明する。図6の上述の状態(キー割込許可を維持した状態)において、オートスクロールキー115を押しながら、4個のカーソルキー110(110U、110D、110L,110R)のいずれかを押すと、オートスクロールキー入力割込が発生し、そのカーソルキーの種類(方向)(例えば、カーソル「→」キー110Rが押されたときには「右」)を、フラグ等により記憶(例えば、右方向フラグRFに1をセット)した上で、図7に示すオートスクロール処理(S10)を起動する。ここで、例えば、上方向の場合、上方向フラグUF=1、下方向の場合、下方向フラグDF=1、左方向の場合、左方向フラグLF=1となる。以下では、右方向フラグRF=1として説明する。
【0057】
オートスクロール処理(S10)が起動されると、図7に示すように、まず、一般割込処理が多重化して暴走する(データ化け等が発生する)などの危険を避けるために、電源オフ等の緊急割込以外の一般割込許可フラグをオフ(割込禁止)にして(S11)、次に、オートスクロール開始準備処理を行って、印刷画像データGDの開始位置におけるイメージ画面を表示する(S12)。この処理(S12)の詳細は後述(図8)するので、ここでは、現状のイメージ画面(図6の初期設定(S1)で復帰したイメージ画面)を表示したものとして説明する。
【0058】
開始位置における印刷画像データGDの表示範囲がイメージ画面に表示されると(S12)、次に、停止(ポーズ)フラグPFがオンか否か(PF=1か0か)を判別する(S13)。オートスクロール処理(S10)が起動された直後には、ポーズフラグPF=0なので(S13:No)、次に、指定方向スクロール更新処理を行う(S14)。この処理(S14)についても、詳細は後述(図21)するので、ここでは、上述のように、右方向フラグRF=1により、所定の単位ドットライン数分だけ右側にスクロールしたイメージ画面を表示したものとして説明する。
【0059】
所定のドットライン数分だけのスクロール更新処理(S14)が終了すると、次に、エラーフラグERRFがオンか否か(ERRF=1か0か)を判別し(S16)、エラーが発生しているとき(S16:Yes)には、所定のエラー表示を行った(S17)後、各フラグをリセットし(S18)、一般割込許可フラグをオン(許可)に戻して(S19)、処理を終了し(S30)、再度、図6のキー割込許可を維持した状態に戻す。
【0060】
一方、エラーが発生していないとき(S16:No)、または前述のポーズフラグPFがオン(PF=1)のとき(S13:Yes)には、次に、オートスクロール割込が発生してから現在の処理までの間に、後述の処理変更指令キーのいずれかの入力があったか否かを判別し(S20)、処理変更指令キー入力があったとき(S20:Yes)には、その入力が中止(ストップ)キー112のキー入力か否かを判別する(S21)。
【0061】
ストップキー入力があったとき(S21:Yes)には、エラーが発生したときと同様に、オートスクロール処理(S10)をその時点で終了させるために、次に、各フラグをリセットし(S18)、一般割込許可フラグをオン(許可)に戻して(S19)、処理を終了し(S30)、再度、図6のキー割込許可を維持した状態に戻す。
【0062】
なお、オートスクロール処理(S10)開始前の表示状態をRAM240等のメモリに記憶しておき、処理変更指令キーとして取消キー111がキー入力された場合に、オートスクロール処理(S10)開始前の状態に強制的に戻すこともできる。この場合、誤操作等により起動された他の機能キー入力等による処理を取消す場合の取消キー111の機能と整合性がとれ、ユーザにとってさらに利便性が向上する。
【0063】
一方、ストップキー入力ではなかったとき(S21:No)には、次に、処理変更指令キー処理を行う(S22)。この処理(S22)についても、詳細は後述(図36)するので、ここでは、とりあえず、ポーズキー116のキー入力により、ポーズフラグPFがオン(PF=1)になったものとして説明する。
【0064】
処理変更指令キー処理(S22)が終了すると、または前述の処理変更指令キー入力がなかったとき(S20:No)には、次に、循環フラグRTFがオンか否か(RTF=1か0か)を判別する(S24)。
【0065】
循環フラグRTFがオンのとき(S24:Yes)には、印刷画像データGDの終端と始端とを連結して、オートスクロール処理(S10)を循環して行うので、何らかの終了イベント、例えば、前述のストップキー112や取消キー111のキー入力、電源キー105等による緊急割込処理、機械的な故障等によりエラーが発生した場合のエラーフラグオン等がない限り、次に、前述のポーズフラグPF=1か0かの判別処理(S13)〜循環フラグRTF=1か0かの判別処理(S24)のループ処理を行う。
【0066】
一方、循環フラグRTFがオフ(RTF=0)のとき(S24:No)には、次に、終了位置EPまで到達したか否かを判別する(S25)。この場合、オートスクロール開始準備処理(S12)以前に終了位置EPが指定されている場合には、その終了位置EP(図16〜17の画面T37〜T40、図19の画面T46〜T48参照)が、表示画面18(イメージ画面)内に表示されたか否か、すなわち表示画像データGCに含まれるように変化したか否かを判別する(S25)。
【0067】
また、終了位置EPが特に指定されていない場合には、印刷画像データGDの終端位置(上下の終端(=始端)位置GPv、左右の終端(=始端)位置GPh:例えば図12(a)参照)を終了位置EPとして、その終了位置EPが、表示画像データGCに含まれるように変化したか否かを判別する(S25)。
【0068】
イメージ画面に終了位置EPが表示されたとき(S25:Yes)には、次に、各フラグをリセットし(S18)、一般割込許可フラグをオン(許可)に戻して(S19)、処理を終了し(S30)、再度、図6のキー割込許可を維持した状態に戻す。
【0069】
一方、終端位置EPまで至っていないとき(S25:No)には、循環フラグオン(S24:Yes)の場合と同様に継続してオートスクロール処理(S10)を行うので、次に、前述のポーズフラグPF=1か0かの判別処理(S13)〜終了位置EPまで到達したか否かの判別処理(S25)のループ処理を行う。
【0070】
次に、オートスクロール開始準備処理(S12)について、図8〜20を参照して説明する。図7の一般割込許可フラグオフ(S11)が終了して、本処理(S12)が起動すると、図8に示すように、まず、表示画面18に「設定変更有?」の表示をするとともに、設定変更をするか否かのキー入力を促す(画面T59:以下、表示画面18の表示状態を画面Txxで表現し、参照番号としてはTxxのみで示す。)。
【0071】
「設定変更有?」か否かのキー入力(T59)が終了すると、次に、設定変更有りか否かを判別し(S121)、設定変更がないとき(S121:No)には、次に、後述(図20)するオートスクロール開始/終了位置設定処理(S124)を行った後、処理を終了して(S125)、図7の次の処理、すなわち前述のポーズフラグPF=1か0かの判別処理(S13)に移行する。
【0072】
一方、設定変更有りのとき(S121:Yes)には、次に、後述(図13)するオートスクロール開始時倍率(比率)設定/変更処理(S122)、続いて、後述(図19)するオートスクロール開始/終了位置変更処理(S123)を行った後、次に、オートスクロール開始/終了位置設定処理(S124)を行い、処理を終了して(S125)、図7の次の処理(S13)に移行する。
【0073】
インクジェットプリンタ1では、印刷画像データGDの大きさ(実際には画像データとしての解像度:ドット数:幅方向最大1024ドット)と表示画面18にイメージ画面表示として表示する表示画像データGCの大きさ(実際には表示する解像度:幅方向最大64ドット、長さ方向最大96ドット)との倍率(比率)を3通りの方法で、設定変更できる。
【0074】
そこで、まず最初に、第1の環境設定画面において設定/変更する方法について、図9〜12を参照して以下に説明し、続いて、第2のオートスクロール開始時において設定変更する方法、すなわちオートスクロール開始時倍率(比率)設定/変更処理(S122)について、図13を参照して説明し、第3のオートスクロール処理中に変更する方法については、処理変更指令キー処理(S22)の説明において後述(図36)する。
【0075】
まず、図6のキー入力待ち(S3:No)の状態で、環境設定キー113を押すと、図9に示すように、環境設定キー入力割込が発生して、環境項目選択の画面T1が表示される(T1)。割込後の最初の状態では、前回の環境設定で選択した項目、例えば、表示濃度の項目が選択表示(実際には反転表示、図中は網掛けで示す。)されている(T1)。
【0076】
この状態(T1)で、カーソル「↓」キー110Dまたはカーソル「↑」キー110Uを操作すると、それに合わせて、選択可能な項目(選択枝)、例えば▲1▼パスワード、▲2▼表示濃度、▲3▼イメージ、▲4▼レジューム、▲5▼実行?、などの選択枝のうちのいずれかが選択表示されるので、▲3▼イメージの選択枝を選択表示(T2)してから選択キー107を押すと、▲3▼イメージの選択枝の下位階層の選択画面、すなわちイメージ設定の画面が表示される(T3)。
【0077】
イメージ設定の画面(T3)では、選択枝として▲1▼倍率、▲2▼開始位置、▲3▼終了位置、……などが表示されるので、倍率設定の場合には、▲1▼倍率を選択表示(T3)して選択キー107を押すと、▲1▼倍率の選択枝の下位階層の選択画面、すなわちイメージ倍率の画面が表示される(T4)。
【0078】
この状態(T4)では、幅方向24〜1024ドットの解像度の印刷画像データGDをどの程度の解像度で表示するか、すなわち縮小して表示する場合であれば、どの程度にドットを間引けば良いか等を選択する。この場合、選択枝としては、……、▲1▼2/1(2倍)、▲2▼1/1、▲3▼1/2、▲4▼1/4、▲5▼1/6、▲6▼1/8、▲7▼1/12、▲8▼1/16、……等があり、例えば、幅方向256ドットの印刷画像データGD(図12(a)参照)の全幅を64ドットの表示画面18内に納める場合(図12(d)の画面T22等参照)には、▲4▼1/4を選択する。
【0079】
ここでは、例えば、▲4▼1/4を選択表示(T5)して選択キー107を押すと、倍率の設定を終了して、環境項目選択の画面に戻り、▲3▼イメージの次の選択枝▲4▼レジュームが選択表示される(T6)。次に、▲5▼実行?の選択枝を選択表示(T7)して選択キー107を押すと、環境設定の処理を終了して、割込発生前の、例えば、テキスト入力画面等の表示画面に戻り、処理状態としては、図6のキー入力待ち(S3:No)の状態に戻る。
【0080】
図12(a)は、幅方向256ドットの解像度を有する印刷画像データGDの例を示したものであり、この印刷画像データGDの一部を同図(b)に示す64ドット×96ドットの表示画面18にイメージ画面として表示し、その表示範囲を右オートスクロールさせると、その表示範囲と印刷画像データGDとの関係は、上述の倍率設定で設定した倍率によって、同図(c)〜(e)のようになる。
【0081】
以下、図12(c)等と同様の図(図18等)において、印刷画像データGDの点線で囲まれた範囲は、確認(視認)中および未確認の範囲を示し、確認済みの範囲は削除して示す。例えば、図12(c)は、左中央の開始位置から倍率(比率)1/2の場合の右オートスクロール処理を開始した直後の表示(T20)とそのまま途中まで処理を進めた時点での表示(T21)を示し、同様に、同図(d)は、倍率1/4の場合の開始直後(T22)および途中(T23)の、同図(e)は、倍率1/6の場合の開始直後(T24)および途中(T25)の表示を示している。
【0082】
インクジェットプリンタ1では、テキスト入力画面や図9で前述の選択画面を表示した状態において、イメージキー114を押すと、図5の説明で前述のように、その時点におけるイメージ画面と相互に切り換えることができる。例えば、倍率変更前のイメージ画面が図12の画面T20(倍率1/2に相当)の場合に、図9の画面T4以前の状態で、イメージキー114を押すと、同図の右側に点線画面で示すように、そのときのイメージ画面(T20)を表示させることができ、再度、イメージキー114を押すことにより、元の画面に戻すことができる。
【0083】
また、イメージ倍率を、例えば、1/4に変更(T5)してから同様にイメージキー114を押すと、その倍率におけるイメージ画面(T22)が表示される。これらのイメージ画面(T20またはT22)が表示されているときには、カーソルキー110U、110D、110L、110R等によるイメージ画面上の通常の操作もできる。すなわち、設定しようとする倍率のイメージ画面を確認しながら設定変更ができる。ただし、図9の画面T7において、実行?を選択して選択キー107による実行処理をしないで、取消キー111などによって、環境設定キー入力割込以前の状態に戻った場合には、処理が確定しないので、イメージ画面は元の画面T20となる。
【0084】
なお、環境設定画面における倍率の設定/変更の方法としては、他の方法を採用することもできる。例えば、図10に示すように、図9のイメージ設定の画面T3の倍率の選択枝の代わりに、表示画面18にイメージ画面として表示するサイズを直接選択できるようにしても良い。この場合、イメージ設定の画面(T8)では、選択枝として▲1▼サイズ、▲2▼開始位置、▲3▼終了位置、……などが表示されるので、▲1▼サイズを選択表示(T8)して選択キー107を押すと、▲1▼サイズの選択枝の下位階層の選択画面、すなわちイメージサイズの画面が表示される(T9)。
【0085】
この状態(T9)では、幅方向24〜1024ドットの解像度の印刷画像データGDをどの程度の解像度で表示するかについての選択枝として、……、▲1▼32ドット(図9で前述の2/1(2倍)相当)、▲2▼64ドット(1/1相当)、▲3▼128ドット(1/2相当)、▲4▼256ドット(1/4相当)、▲5▼384ドット(1/6)、▲6▼512ドット(1/8)、▲7▼768ドット(1/12)、▲8▼1024ドット(1/16)、……等がある。
【0086】
この場合、例えば、幅方向256ドットの印刷画像データGDに対して、▲4▼256ドット(1/4相当)を選択(T10)し、また、幅方向64ドットの印刷画像GDに対して、▲2▼64ドット(1/1相当)を選択するなど、サイズを直接指定すれば、表示画面18の全幅(64ドット)を利用した表示とすることができる。
【0087】
また、ユーザが上述のような画像データに関するドット数の知識を持たなくても、表示画面18の全幅を利用できるように、図10のイメージサイズの選択枝としてテープ幅の選択枝を設けておき、テープ幅を入力できるようにしても良い。この場合、例えば、図11に示すように、テープ幅を選択表示(T11)して選択キー107を押すと、下位階層の選択画面、すなわち、イメージ幅の画面が表示され、選択枝として、各テープ幅の選択枝が表示される(T12)。
【0088】
図11の場合、例えば、▲1▼6mm、▲2▼9mm、▲3▼12mm、▲4▼18mm、▲5▼24mm、▲6▼36mm、▲7▼48mm、▲8▼64mm、▲9▼72mm、(10)96mm、…… などの選択枝を用意しておくことにより、▲1▼6mmを選択したときは、倍率を1/1にして64ドット幅の印刷画像データGDまでの全幅を表示可能とし、▲5▼24mmを選択したとき(T12)は、倍率を1/4として256ドット幅の印刷画像データGDまでの全幅を表示可能とし、同様に、(10)96mmを選択したときは、倍率を1/16として1024ドット幅の印刷画像データGDまでの全幅を表示可能にするなど、テープ幅に応じた処理ができる。
【0089】
次に、図8のオートスクロール開始時倍率(比率)設定/変更処理(S122)について、図13を参照して説明する。図8の設定変更有りか否かの判別(S121)により設定変更が有ることが判別され(S121:Yes)、本処理(S122)が起動すると、図13(a)に示すように、まず、「倍率変更有り?」の表示をするとともに、倍率変更をするか否かのキー入力を促す(T13)。
【0090】
「倍率変更有?」か否かのキー入力(T13)が終了すると、次に、倍率変更有りか否かを判別し(S1221)、倍率変更がないとき(S1221:No)には、そのまま処理を終了して(S1223)、図8の次の処理、すなわちオートスクロール開始/終了位置設定処理(S123)に移行する。
【0091】
一方、倍率変更有りのとき(S121:Yes)には、前述の図9の画面T4と同様のイメージ倍率の画面を表示する(T14)ので、図9の場合と同様に選択表示(T15:T5と同じ)〜選択キー107の入力〜イメージ画面倍率変更(S1222)の後、処理を終了する(S1223)。
【0092】
なお、上述のオートスクロール開始時倍率設定/変更処理(S122)は、図13(b)に示すように、表示サイズを直接選択できるようにしても良い。すなわち、図13(a)のイメージ倍率の画面T14、T15の代わりに、図10の画面T9、T10と同様のイメージサイズの画面T16、T17を表示することもできる。この場合、例えば、環境設定画面において、図10で前述のような方法を採用する場合には、同じ画面を使用できるなど、整合性の上で好ましい。
【0093】
インクジェットプリンタ1では、印刷画像データGD上のオートスクロール処理の開始位置SPや終了位置EPを、大きくは2通りの方法で設定/変更できる。そこで、まず最初に、第1の環境設定画面において設定/変更する方法について、図14〜18を参照して以下に説明し、続いて、第2のオートスクロール開始時において設定変更する方法、すなわちオートスクロール開始/終了位置変更処理(S123)について、図19を参照して説明する。
【0094】
まず、図6のキー入力待ち(S3:No)の状態で、倍率変更の場合と同様に環境設定キー113を押すと、前述のように、環境設定キー入力割込が発生して、環境項目選択の画面が表示され、▲3▼イメージの選択枝を選択表示してから(図9のT1〜T2)選択キー107を押すと、▲3▼イメージの選択枝の下位階層の選択画面、すなわちイメージ設定の画面が表示される(図14のT3:図9と同じ)。
【0095】
図14に示すように、イメージ設定の画面(T3)では、選択枝として▲1▼倍率、▲2▼開始位置、▲3▼終了位置、……などが表示されるので、まず、開始位置設定の場合には、▲2▼開始位置を選択表示(T30)して選択キー107を押すと、▲2▼開始位置の選択枝の下位階層の選択画面、すなわち表示開始位置の画面が表示される(T31)。
【0096】
この状態(T31)では、印刷画像データGD上のどの点を基点として表示画像データGCの開始位置の設定を行うかを選択する。この場合、選択枝としては、まず、印刷画像データGDの左辺を表示画面18の左右の中心線に合わせてその左辺の各点を基点とする▲1▼左上端、▲2▼左中央、および、▲3▼左下端がある。
【0097】
ここで、▲1▼左上端を選択したときには、左上端の点Plu(図18(a)参照)を表示画面18の中心線の上端に合わせて開始位置SPとする(図18(c)の画面T52参照)。▲2▼左中央を選択したとき(T31)には、左中央の点Plcを表示画面18全体の中心に合わせて開始位置SPとする(図18(b)の画面T50参照)。▲3▼左下端を選択したときには、左下端の点Pldを中心線の下端に合わせる開始位置SPとする(図18(d)の画面T54参照)。
【0098】
さらに、選択枝として、印刷画像データGDの左右の中心線と表示画面18の中心線を合わせ、中央上端の点Pccを画面上端に合わせて基点とする▲4▼中央上端、中心同士を合わせる▲5▼中心、および、中央下端の点Pcdを画面下端に合わせて基点とする▲6▼中央下端がある(図18(a)参照)。
【0099】
またさらに、印刷画像データGDの右辺の各点を基点として表示画面18の左右中心線に合わせ、すなわち右上端の点Pruを画面上端に合わせて基点とする▲7▼右上端、右中央の点Prcを画面中心に合わせる▲8▼右中央、および、右下端の点Prdを画面下端に合わせて基点とする▲9▼右下端がある(T32:図18(a9参照)。そしてさらに、図15で後述の(10)指定位置も選択枝となる。
【0100】
図14に示すように、これらの選択枝のうちのいづれかを選択表示して、例えば▲9▼右下端を選択表示(T32)して選択キー107を押すと、後述の開始指定フラグSPFをオン(SPF=1)にした後、開始位置SPの設定を終了して、環境項目選択の画面に戻る(T6:図9と同じ)。次に、▲5▼実行?の選択枝を選択表示(図9のT7)して選択キー107を押すと、環境設定の処理を終了して、割込発生前のテキスト入力画面等の表示画面に戻り、処理状態としては、図6のキー入力待ち(S3:No)の状態に戻る。
【0101】
ただし、上述の場合、図15(a)に示すように、選択枝として(10)指定位置を選択表示(T33)して選択キー107を押すと、開始座標の入力画面が表示される(T34)。この状態(T34)では、所定の基点(例えば、左上端の点Plu)を座標の(0、0)の点として、その基点からの開始位置SPまでの座標をドット数を単位として入力することができる。この場合、例えば、基点Pluに対する座標として[x:000000dot、y:000000dot](座標(0、0))を入力すると(T34)、図14で前述の▲1▼左上端を選択したときと同じ開始位置SPとなる(図18(c)の画面T52参照)。
【0102】
なお、上述の表示開始位置の画面T33で(10)指定位置を選択したときの下位階層の選択画面を、図15(b)に示すように、開始位置SPの始端からの比率を入力する画面T35としても良い。この場合、例えば、基点を左上端の点Pluとし、開始位置SPの表示画像データGCの左上端の点を、基点Pluから印刷画像データGD上の何%移動させた点に合わせるかを入力でき、これにより、例えば、開始位置SPとして[x:040(%)、y:020(%)]を入力する(T35)など、印刷画像データGDの全体のドット数が不明でも、「この周辺の表示範囲を開始位置としたい」などの感覚的な指定が可能となる。
【0103】
以下の説明では、理解を容易にするため、感覚的に理解し易い図15(b)側のような選択画面を、主に使用して説明する。例えば、上述のx=40%、y=20%の例を図18の印刷画像データGDの場合に適用すれば、図18(b)の画面T51に示すような表示範囲が開始位置SPとなる。
【0104】
次に、イメージ設定の画面(図14のT3〜T30)で、図16に示すように、選択枝として▲3▼終了位置を選択表示(T36)して選択キー107を押すと、▲3▼終了位置の選択枝の下位階層の選択画面、すなわち表示終了位置の画面が表示される(T37)。
【0105】
この状態(T37)では、印刷画像データGD上のどの位置でオートスクロール処理を終了するかを選択でき、選択枝としては、まず、印刷画像データGDの終端を終了位置EPとする▲1▼終端がある。
【0106】
これを選択すると、後述のように、例えば、上下のオートスクロール処理の場合には、上下の終端(=始端)位置GPvをy(上下)側の座標とする点(図18参照)がイメージ画面内に表示されたとき、すなわち表示画像データGCに含まれるように変化したときにオートスクロール処理を終了する。また、左右のオートスクロール処理の場合には、左右の終端(=始端)位置GPhをx(左右)側の座標とする点が、表示画像データGCに含まれるように変化したときに終了する。
【0107】
なお、インクジェットプリンタ1では、印刷画像データGDをその内部処理や視認の利便性を考慮して、始端と終端を連結した循環画像データとして扱っている(詳細は後述する(図30〜31))ので、上下の終端位置と始端位置はy=GPvの座標で一致し、左右の終端位置と始端位置はx=GPhの座標で一致している(図12、図18、図31等参照)。
【0108】
このため、例えば、右オートスクロール処理における開始位置SPを左中央(図14の画面T31等参照)とし、かつ終了位置EPを終端とすると、最初から終端(=始端)位置が表示画像データGCに含まれることになるので、このような指定の場合には、次に、終了位置EPが出現したとき、すなわち表示画像データGCに含まれるように「変化したとき」に終了するようにしている。
【0109】
また、図16に示すように、表示終了位置の画面T37では、終了位置EPの選択枝として、印刷画像データGDを循環してオートスクロールする▲2▼循環を選択できる。これを選択すると、図7で前述の循環フラグRTFがオン(RTF=1)となるので、何らかの終了イベント(ストップキー112のキー入力等)があるまで、図7のオートスクロール処理(S10)を継続処理する。
【0110】
上述の表示終了位置の画面T37において、▲1▼終端や▲2▼循環を選択表示して選択キー107を押すと、後述の終了指定フラグEPFをオン(EPF=1)にした後、終了位置EPの設定を終了して、環境項目選択の画面に戻り(T6)、次に、▲5▼実行?の選択枝を選択表示(図9のT7)して選択キー107を押すと、環境設定の処理を終了して、割込発生前の表示画面、かつ、図6のキー入力待ち(S3:No)の状態に戻る。
【0111】
ただし、上述の場合、図17(a)に示すように、選択枝として(10)指定位置を選択して(T38)、終了座標の入力画面を表示する選択方法(T39)においては、所定の基点(例えば、左上端の点Plu)を座標の(0、0)の点として、その基点からの終了位置EPまでの座標をドット数を単位として入力することができる。
【0112】
また、同図(b)に示すように、図15(b)と同様に、(10)指定位置を選択したときの下位階層の選択画面を、終了位置EPの終端からの比率を入力する画面T40としても良い。この場合、開始位置SPの場合と同様に、例えば、終了位置EPとして[x:020(%)、y:050(%)]を入力する(T40)など、印刷画像データGDの全体のドット数が不明でも、終了位置EPの感覚的(直感的)な指定が可能となる。
【0113】
以下の説明では、理解を容易にするため、感覚的に理解し易い図17(b)側のような選択画面を、主に使用して説明する。例えば、上述のx=20%の例を図18の印刷画像データGDの場合に適用すれば、図18(b)の画面T56に示すように後端からx=20%の点が表示範囲に含まれるように変化したときの表示位置が終了位置EPとなる。
【0114】
このため、インクジェットプリンタ1では、開始位置SPが仮に図18の画面T51の位置の場合(図15(b)の画面T35:x=40%の場合)に上記のような終了位置EP(後ろからx=20%:およそ、大文字「え」の後端が表示される)を設定して右オートスクロール処理を開始したときには、最初から終了位置EPが表示(T51)されているので、前述のように、一巡してから次の終了位置EPが表示されたとき(表示されるように変化したとき)の画面T56の状態で終了する。
【0115】
なお、上述のような最初から終了位置EPが表示されている場合の処理は、本発明の趣旨の範囲で適宜変更が可能である。
【0116】
また、上述の例では図18のような右オートスクロール処理を想定したため、開始位置SPを指定位置としたとき(図15の場合)に、印刷画像データGDの左上端の点Pluを所定の基点として、表示画像データGCの左上端の点と合わせた例を説明したが、例えば、右方向と上方向のオートスクロール処理のときには左上端の点Pluを基点とし、左方向と下方向のときには右下端の点Prdを基点とするなど、スクロール方向によって基点とする点を変更しても良い。
【0117】
もちろん、右方向のときには左上端の点Plu、上方向のときには右上端の点Pru、左方向のときには右下端の点Prd、下方向のときには左下端の点Pldをそれぞれの基点にするなど、適宜変更できることは言うまでもない。。
【0118】
次に、図8のオートスクロール開始/終了位置変更処理(S123)について、図19を参照して説明する。図8のオートスクロール開始時倍率(比率)設定/変更処理(S122)が終了して、本処理(S123)が起動すると、図19に示すように、まず、「開始位置変更?」か否かを問う表示をするとともに、開始位置変更をするか否かのキー入力を促し(T41)、そのキー入力が終了すると、次に、開始位置変更有りか否かを判別し(S1231)、開始位置変更がないとき(S1231:No)には、終了位置変更の最初の処理(T45)に移行する。
【0119】
一方、開始位置変更有りのとき(S1231:Yes)には、次に、開始指定フラグSPFをオン(SPF=1)にした(S1232)後、前述の図14または図15の画面T31と同様の表示開始位置の選択画面を表示する(T42)。ここでは、以下、前述の図15と同様に、指定位置を選択する場合を想定して、説明する。
【0120】
指定位置を選択表示(T43:図15のT33と同じ)して選択キー107を押すと、開始比率の入力画面が表示されるので(T44:図15のT35と同じ)、図15と同様に、開始位置SPとして[x:040(%)、y:020(%)]を入力すると、次に、終了位置変更の最初の処理(T45)に移行する。
【0121】
終了位置変更処理では、まず、「終了位置変更?」か否かを問う表示をするとともに、終了位置変更をするか否かのキー入力を促し(T45)、そのキー入力が終了すると、次に、終了位置変更有りか否かを判別し(S1233)、終了位置変更がないとき(S1233:No)には、そのまま処理(S123)を終了して(S1238)、図8の次の処理、すなわちオートスクロール開始/終了位置設定処理(S124)に移行する。
【0122】
一方、図19に示すように、終了位置変更有りのとき(S1233:Yes)には、次に、終了指定フラグEPFをオン(EPF=1)にした(S1234)後、前述の図16の画面T37と同様の表示終了位置の選択画面を表示する(T46)。ここでは、以下、前述の図17と同様に、指定位置を選択する場合を想定して、説明する。
【0123】
指定位置を選択表示(T47:図17のT38と同じ)して選択キー107を押すと、終了比率の入力画面が表示されるので(T48:図15のT35と同じ)、図17と同様に、終了位置EPとして[x:020(%)、y:050(%)]を入力すると、次に、循環指定か否かの判別を行う(S1235)。
【0124】
ここで、循環を指定したとき(S1235:Yes)には、次に、循環フラグRTFをオン(RTF=1)にする(S1236)が、ここでは、指定位置を選択する場合を想定し、循環を指定していない(S1235:No)ので、次に、循環フラグRTFをオフ(RTF=0)にした(S1237)後、オートスクロール開始/終了位置変更処理(S123)を終了して(S1238)、図8の次の処理(S124)に移行する。
【0125】
次に、図8のオートスクロール開始/終了位置設定処理(S124)について、図20を参照して説明する。図8のオートスクロール開始/終了位置変更処理(S123)が終了すると、または前述の設定変更がないとき(S121:No)には、次に、オートスクロール開始/終了位置設定処理(S124)が起動され、図20に示すように、まず、開始位置指定有りか否か(開始指定フラグSPF=1か0か)を判別する(S1241)。
【0126】
ここで、開始指定フラグSPF=1となるのは、上述のオートスクロール開始/終了変更処理(S123)で開始位置SPを指定したときばかりでなく、図14〜15で前述の環境設定キー113により環境項目選択の画面で開始位置SPを指定したとき、すなわち図7のオートスクロール処理(S10)を起動する前に指定したときにも開始指定フラグSPF=1となる。
【0127】
開始位置SPが指定されていないとき(S1241:No)には、その時点でのイメージ画面、すなわち図7のオートスクロール処理(S10)が起動される前にイメージキー114を押せば表示されたはずのイメージ画面の表示画像データGCを、開始位置SPのときの印刷画像データGDの表示範囲として(S1242)、そのイメージ画面を表示する(S1244)。
【0128】
一方、開始位置SPが指定されているとき(S1241:Yes)には、上述してきた開始位置SPの指定に従って、開始位置SPにおけるイメージ画面の表示画像データGCを設定し(S1243)、そのイメージ画面を表示する(S1244)。
【0129】
開始位置SPにおけるイメージ画面の表示(S1244)が終了すると、図20に示すように、次に、終了位置指定有りか否か(終了指定フラグEPF=1か0か)を判別する(S1245)。
【0130】
ここでも、終了指定フラグEPF=1となるのは、オートスクロール開始/終了変更処理(S123)で指定したときばかりでなく、図16〜17で前述の環境項目選択の画面において、図7のオートスクロール処理(S10)を起動する前に指定したときにも終了指定フラグEPF=1となる。また、循環フラグRTFがオン(RTF=1)のときには、図7で前述(S24)のように、終了位置EPが指定されていても循環フラグRTF=1の方が優先される。
【0131】
図20に示すように、終了位置EPが指定されていないとき(S1245:No)には、前述の図16の画面T37や図19の画面T46で終端が選択されたものとしてデフォルトの終了位置EPを設定し(S1246)、終了位置EPが指定されているとき(S1245:Yes)には、上述してきた終了位置EPの指定に従って設定した(S1247)後、本処理(S124)を終了する(S1248)。
【0132】
図20のオートスクロール開始/終了位置設定処理(S124)を終了すると、次に、図8の処理に戻り、オートスクロール開始準備処理(S12)を終了して(S125)、図7の次の処理、すなわち前述のポーズフラグPF=1か0かの判別処理(S13)に移行する。
【0133】
その後は、図7を参照して前述のように、循環フラグRTF=1のとき(S24:Yes)には、何らかの終了イベントがない限り、ポーズフラグPF=1か0かの判別処理(S13)〜循環フラグRTF=1か0かの判別処理(S24)のループ処理を行い、循環フラグRTF=0のとき(S24:No)には、終了位置EPに到達するまで(S25:Yesとなるまで)、ポーズフラグPF=1か0かの判別処理(S13)〜終了位置EPまで到達したか否かの判別処理(S25)のループ処理を行う。
【0134】
上述のように、インクジェットプリンタ1では、オートスクロール処理における印刷画像データ(基礎画像データ)GDの表示範囲の開始位置SPや終了位置EPを任意にかつ自由自在に設定することができる。また、指定をしなかったときには、印刷画像データGDの表示の開始位置SPは現時点におけるイメージ画面の表示範囲に設定され、終了位置EPは印刷画像データGDの終端を表示する表示範囲となる。
【0135】
すなわち、まず、開始位置SPの指定をしないとき(SPF=0)には、オートスクロールキー115を押しながら4個のカーソルキー110のいずれかを押すことにより、オートスクロールキー入力をした時点(割込が発生した時点:オートスクロール処理の開始指令を入力した時点)の表示範囲からオートスクロール処理を開始する。
【0136】
したがって、例えば、カーソルキー110等で任意の開始位置SPまでスクロールしておいてから、オートスクロールキー入力(開始指令の入力)をすれば、その任意の表示範囲からのオートスクロール処理を行うことができ、これにより、任意の箇所からの印刷画像データの視認を容易に行うことができ、この結果、印刷画像データGDを確認(視認)するための表示機能、すなわちインクジェットプリンタ1を画像表示装置として見たときの、利便性を高めることができる。
【0137】
一方、開始位置SPの指定ができるので、指定をしてから(SPF=1)、オートスクロールキー入力によりオートスクロール処理を起動すれば、その任意の表示範囲からのオートスクロール処理を行うことができ、これにより、任意の箇所からの画像の視認を容易に行うことができ、画像表示装置としての利便性をさらに高めることができる。
【0138】
また、終了位置EPの指定をしないとき(EPF=0)には、終了位置EPは印刷画像データGDの終端を表示する表示範囲となる。すなわち、オートスクロール処理を、印刷画像データ(基礎画像データ)GDの終端(上下の場合y=GPv、左右の場合x=GPh:図12、図18、図31等参照)まで行って終了するので、特に終了位置を指定しないでもオートスクロール処理を開始させる(開始指令を入力する)ことができ、また、自動的に終了するので手間がかからない。すなわち、より利便性の高い画像表示装置とすることができる。
【0139】
一方、終了位置EPの指定ができるので、指定をしてから(EPF=1)、オートスクロール処理を起動すれば(開始指令を入力すれば)、その終了位置EPでオートスクロール処理を終了させることができ、これにより、必要な範囲のみを容易に視認することができる。例えば、図19の画面T44およびT48の設定を図12(a)の印刷画像データGDに適用すると、同図の仮想線内の範囲を視認できる。この結果、余分な処理時間を削減できるとともに、自動的に終了するので手間がかからない。すなわち、より利便性の高い画像表示装置とすることができる。
【0140】
また、終了位置EPの指定の他、循環を指定することができ、循環を指定してから(RTF=1)、オートスクロール処理を起動すれば、オートスクロール処理を、印刷画像データ(基礎画像データ)GDの終端と始端とを連結して循環させて行うので、印刷画像データGDのどこからオートスクロール処理を開始しても、そのスクロール方向の全範囲において印刷画像データGDの視認ができるとともに、前回に視認し損なった部分があっても、特に他の処理を行うことなく、再度の視認を容易に行うことができ、より利便性の高い画像表示装置とすることができる。また、例えば、インクジェットプリンタ1を販売のために店頭に陳列する場合に、宣伝用の印刷画像データGDを循環表示させて、ユーザにアピールし続けるようなディスプレイ効果等を演出させることもできる。
【0141】
次に、図7の指定方向スクロール更新処理(S14)について、図21〜35を参照して説明する。図7でポーズフラグPF=0と判別され(S13:No)、本処理(S14)が起動すると、図21に示すように、まず、上方向か否か、すなわち上方向フラグUFがオンか否か(UF=1か0か)を判別し(S141)、上方向フラグUF=1のとき(S141:Yes)には、次に、上スクロール更新処理(S142)を行って、本処理(S14)を終了し(S150)、図7の次の処理、すなわち前述のエラーフラグERRF=1か0かの判別処理(S16)に移行する。
【0142】
一方、上方向フラグUF=0のとき(S141:No)には、次に下方向か否か、すなわち下方向フラグDFがオンか否か(DF=1か0か)を判別する(S143)。
【0143】
以下、同様に、各指定方向フラグDF、LF、RFがオンか否か(DF、LF、RF=1か0か)をそれぞれ判別し(S143、S145、S147)、オンのとき(S143:Yes、S145:Yes、S147:Yes)には、次に、それぞれ各指定方向のスクロール更新処理(S144、S146、S148)を行って、処理(S14)を終了し(S150)、図7の次の処理(S16)に移行する。
【0144】
一方、各指定方向フラグDF、LF、RFがオフのとき(S143:No、S145:No、S147:No)には、次の指定方向フラグがオンか否かを判別して、全ての指定方向フラグがオフのとき(S143、S145、S147:No、すなわちUF=DF=LF=RF=0のとき)には、エラーフラグERRFをオン(ERRF=1)にして、処理(S14)を終了し(S150)、図7の次の処理(S16)に移行する。
【0145】
この場合、図7で前述のように、エラーが発生している(ERRF=1)ので、次に、所定のエラー表示を行った(S17)後、各フラグをリセットし(S18)、一般割込を許可してから(S19)、オートスクロール処理(S10)を終了し(S30)、再度、図6のキー割込許可を維持した状態に戻す。
【0146】
上述の上下左右の各スクロール更新処理(S142、S144、S146、S148)について説明する前に、インクジェットプリンタ1において印刷対象となる印刷画像データGDの作成方法、および、イメージ画面での表示対象となる表示画像データGCの作成方法について、以下、図22〜31を参照して説明する。
【0147】
図5で前述のように、インクジェットプリンタ1では、制御部200のスタティックRAM241内に、ユーザが入力した文字等のテキストデータ(基礎データ)を記憶するためのテキストメモリ(基礎データ記憶手段)244の領域を有し、このスタティックRAM241は、電源オフ時にもバックアップ回路により電源の供給を受けている。また、この制御部200は、文字等を特定するコードデータの入力に応じてフォントデータを出力するCG−ROM230(単位画像生成手段)を有している。
【0148】
このため、インクジェットプリンタ1では、制御部200において、R0M220内の制御プログラムに従って、CPU210によりテキストメモリ244からユーザが入力したテキストデータを読み出し、CG−ROM230からそのテキストデータに対応するフォントデータを出力させ、RAM240内の領域に展開することにより、新たな印刷画像データ(基礎画像データ)GDを作成できるようになっている。
【0149】
すなわち、このインクジェットプリンタ1では、予め記憶された印刷画像データ(基礎画像データ)GDばかりでなく、新たな印刷画像データGDを生成することができる。また、ユーザが入力したテキストデータ(基礎データ)を記憶しておいて、それに応じて印刷画像データ(基礎画像データ)GDを生成するので、いつでも任意の範囲の印刷画像データGDを作成できる。
【0150】
そこで、以下では、まず、前述の図12(a)や図18(a)で示したような印刷画像データ(基礎画像データ)GDを、RAM240内の領域に作成した場合を想定して、イメージ画面での表示対象となる表示画像データGCの作成方法について説明する。
【0151】
RAM240内に、図22の上段に示す大きさの印刷画像データGDを作成した場合を想定する。同図に示すように、まず、印刷画像データGDの一部の画像データを展開画像データGAとして、RAM240内の展開画像データバッファ245に抽出し(元の領域から読み出して別領域に再記憶し)、その展開画像データGAのうちの一部の画像データ(図中の一点鎖線の範囲の画像データ)gbをスクロール画像データGBとして、スクロール画像データバッファ246に抽出する。
【0152】
さらに、そのスクロール画像データGBの一部の画像データ(図中の点線の範囲の画像データ)gcに対して、図9〜13で前述の倍率(比率)になるように拡大/縮小の処理を施し、または必要なら略記号化(図12(d)、(e)を参照)の処理を施して、表示画像データGCとして表示画像データバッファ247に記憶する。そして、この表示画像データGCを表示画面18(図1、図5参照)にイメージ画面表示として表示する。
【0153】
この場合、表示画面18が前述のように64ドット×96ドットの解像度を有することから、図22に示すように、表示画像データGCとしては幅方向M=64ドット、長さ方向L=96ドットを必要とする(図中の点Pは表示画像データGCの中心点を示す)。このため、例えば、倍率(比率)ZMの設定を比率ZM=1/16(1024ドットを64ドットに縮小する場合に相当)とすると、元になる画像データgcとしては、幅方向M×Km(Kmは幅方向の縮小率:ここではKm=1/ZM=16)=1024ドット、長さ方向L×Kl(Klは長さ方向の縮小率:ここではKl=1/ZM=16)=1536ドットを必要とする。
【0154】
ここで、表示範囲を右下にスクロールする場合(例えば、右オートスクロール処理中に、後述の処理変更指令を入力して表示範囲を下方向に移動した場合、または逆に下オートスクロール処理中に右方向に表示範囲を移動した場合など)では、図23(a)に示すように、元の表示範囲の(表示画像データGCに対応する)画像データgcを画像データgc1、移動後の画像データgcを画像データgc2とすると、印刷画像データGDから新たな画像データの抽出をしないでスクロール画像データGBで対応するためには、スクロール画像データGBとして同図(b)の領域分の大きさが必要となる。
【0155】
例えば、所定単位時間の間に、表示画像データGCをnlドットライン分(例えば、nl=1)だけ右方向に、かつ、nmドットライン分(例えば、nm=1)だけ下方向に、スクロールする場合、同図(b)に示すように、スクロール画像データGBとしては、移動前の画像データgc1、すなわち(M×Km)ドット×(L×Kl)ドットの画像データgc1に加え、その右側にNlドットライン(Nl=nl×Kl:例えばNl=1×16=16ドットライン:以下、ドットラインを単に「ライン」という。)分の画像データ、および、下側にNmライン(Nm=nm×Km:例えばNm=1×16=16)分の画像データが必要になる。
【0156】
逆に言えば、右方向と下方向のスクロールしか有り得ない場合には、スクロール画像データGBとして、同図(b)の(M×Km+Nm)ドット×(L×Kl+Nl)ドットの画像データがあれば、印刷画像データGDから新たな画像データの抽出をしないで、上述の所定単位時間後までのスクロール処理を行える。
【0157】
これはまた、同図(c)に示すように、画像データgcを抽出する範囲を変えずに、スクロール画像データGB内の画像データを左上にずらし、すなわち移動(スクロール)させて、スクロール後の同範囲の画像データgcを表示画像データGCに変換(前述の拡大/縮小または略記号化等)しても良い。この場合、表示画像データGCとしては右下にスクロールした画像データとなる。
【0158】
また、この場合、左上に同図の▲1▼の範囲の画像データを追い出した分だけ、▲2▼の範囲が空き領域になるので、ここに次の所定単位時間後までにスクロール可能な範囲の新たな画像データを、印刷画像データGDから抽出すれば、以下、同様のことを繰り返すことができる。
【0159】
図24は、上述の右下スクロール処理における印刷画像データGDとスクロール画像データGBと表示画像データGCとの関係を示したものである。同図に示すように、任意の時点から所定単位時間後までに、表示画像データGCを右下にスクロールする場合、その所定単位時間後までに、その表示画像データGCのスクロールと逆方向にそのスクロール分だけ、すなわち左方向にNlライン、上方向にNmラインだけ、スクロール画像データGB内の画像データを移動させれば良い。
【0160】
そして、その所定単位時間後までに、左上に追い出した▲1▼の範囲の画像データの分だけ、印刷画像データGDから新たな画像データを抽出して▲2▼の範囲の画像データとすれば、以下、同様に繰り返すことができる。
【0161】
図23〜24で上述した例では、右方向と下方向のスクロールのみを考慮したが、インクジェットプリンタ1では、上下左右の4方向にスクロールができる。このため、図25(a)に示すように、右下にスクロールしたときの表示画像データGCに対応する範囲の画像データgc2ばかりでなく、左上にスクロールしたときの画像データgc3、右上の画像データgc4、左下の画像データgc5にも対応できるように、同図(b)に示す領域分の画像データをスクロール画像データGBとして、上述の任意の時点までにスクロール画像データバッファ246に準備するようにしている。
【0162】
なお、同図(b)の上方向のスクロール範囲のライン数Nmu、下方向のライン数Nmd、左方向のライン数Nll、右方向のライン数Nlrは、それぞれ異なる値の仕様とすることもできるが、以下の説明では、理解を容易にするため、表示画像データGCは所定単位時間内にNcライン分だけ(上下左右に)スクロール可能とし、そのライン数Ncに相当するスクロール画像データGBのライン数を(上下左右に同じ値の)Nbとして説明する。
【0163】
また、上下、すなわちテープTの幅方向は、テープTとしての幅方向の最大値である1024ドット固定として、上下方向のスクロールは画像データgcの読み出しアドレスの変更(抽出範囲の変更)によって行い、左右のスクロールに対してのみ、内部の画像データを移動させて、上述の▲1▼追い出し、▲2▼追加を行うこともできるが、これも、以下の説明では、より適用範囲が広く、かつ理解し易い、全方向スクロール可能なスクロール画像データGBを準備するものとして、説明する。
【0164】
なお、図22〜25で上述した例では、印刷画像データGDの一部の画像データを展開画像データGAとして、RAM240内の展開画像データバッファ245に抽出し、その展開画像データGAのうちの一部の画像データgbを、そのまま(拡大/縮小等しないで)スクロール画像データGBとして、スクロール画像データバッファ246に抽出し、そのスクロール画像データGBの一部の画像データgcに対して、拡大/縮小または略記号化等の処理を施して、表示画像データGCとした。
【0165】
しかし、上記の場合、図26に示すように、印刷画像データGDから上記の画像データgbより広い範囲の、すなわち大きな画像データgbcを読み出し、その画像データgbcに対して、縮小または略記号化等の処理を施して、スクロール画像データGBとすることもできる。この場合、表示画像データGCに対応する部分は、同図に示すように、スクロール画像データGB上では同様に画像データgcであるが、印刷画像データGD上では、より広い範囲のより大きな画像データgccに相当することになる。
【0166】
また、同様に、図27に示すように、印刷画像データGDから上記の画像データgbより狭い範囲の小さな画像データgbeを読み出し、その画像データgbeに対して、拡大処理を施して、スクロール画像データGBとすることもできる。この場合も、表示画像データGCに対応する部分は、スクロール画像データGB上では画像データgcだが、印刷画像データGD上では、より狭い範囲の小さな画像データgceに相当する。
【0167】
また、上述の図26や図27の場合、拡大や縮小を表示画像データGCの中心点Pを基点としたが、例えば、左上端の点などの他の点を基点とすることもできる。また、印刷画像データGDからスクロール画像データGBの間と、スクロール画像データGBから表示画像データGCとの間との両方で、拡大/縮小や略記号化をするようにしても良いし、さらに、それらを切り換えられるようにすれば、拡大/縮小の比率ZM等の幅が広がり、さらに便利になる。
【0168】
また、図26や図27の場合のように拡大/縮小を行っても、図24の印刷画像データGDの一部の範囲の画像データgb、gcが、上述の画像データgbc、gccや画像データgbe,gceとなるだけで、スクロール画像データGBと表示画像データGCとの関係は変わらない。すなわち所定単位時間後までは新たな画像データを抽出することなく、スクロール処理を行え、その所定単位時間後までに次の画像データを補充すれば、以下、同様に繰り返すことができる。
【0169】
上述のように、インクジェットプリンタ1では、任意の時点の表示範囲および所定単位時間後までにスクロール可能な範囲のスクロール画像データGBを、印刷画像データ(基礎画像データ)GDとは別にスクロール画像データバッファ246(スクロール画像記憶手段)に記憶し、スクロール画像データGBから表示画像データGCを得ている。このため、例えば、基礎画像データの記憶領域(基礎画像記憶手段)が他の資源等によりアクセスされてビジー状態でも、所定単位時間後までのスクロール処理を行うことができる。
【0170】
また、スクロール画像データバッファ246(スクロール画像記憶手段)からの画像データgcによりスクロール表示を行うのと、印刷画像データ(基礎画像データ)GDを作成して記憶する処理とを、時分割処理等により並行して行うこともできるので、処理時間を短縮できる。
【0171】
なお、一般に、表示画面が小さければ、任意の時点において必要とされる表示画像データは小さくて済むので、その元になる基礎画像データも、全体としてはいかに大きくとも、その時点では小さな表示範囲に対応する分だけあれば良い。また、入力装置として、入力するデータを変更しながらその表示画面上で基礎画像データの編集等を行う場合、データを変更する度に基礎画像データ全体を作り直すより、表示範囲の周辺のみ変更する方が表示のための処理時間が短くて済む。
【0172】
すなわち、インクジェットプリンタ1においても、前述のように、表示画面18が小さいので、任意の時点において必要とされる表示画像データGCは小さくて良く、その元になる印刷画像データ(基礎画像データ)GDも、その時点では小さな表示画像データGCに対応する分だけあれば良い。また、テキストメモリ244内のテキストデータを変更しながら、表示画面18上で印刷画像データ(基礎画像データ)GDの編集等を行う場合、印刷画像データGD全体を作り直すより、表示画像データGCの周辺のみ変更する方が表示のための処理時間が短くて済む。
【0173】
例えば、図28(a)に示すように、図24と同様の右下スクロール処理を行う場合、図23で前述の画像データgc(移動前gc1、移動後gc2)とスクロール画像データGBとの関係と同様に、展開画像データGAとしては、画像データgb(移動前gb1、移動後gb2)の移動(右下へのスクロール)を開始する任意の時点で、移動前後の画像データgb1、gb2を必要とする(図28(b)参照)。
【0174】
すなわち、上記の任意の時点では、表示画像データGCを所定単位時間後までスクロールするための、画像データgb1に対応するスクロール画像データGBが必要であり、所定単位時間後には、さらにその時点から所定単位時間後まで表示画像データGCをスクロールするための、画像データgb2に対応するスクロール画像データGBが必要となるので、所定単位時間後まで、印刷画像データGDから新たな画像データを抽出しないで対応するためには、上記の任意の時点で、画像データgb1と画像データgb2とを含む展開画像データGAが必要になる。
【0175】
逆に言えば、右方向と下方向のスクロールしか有り得ない場合には、図28(b)の展開画像データGAがあれば、上述の所定単位時間後まで、印刷画像データGDから新たな画像データを抽出しないで対応できる。すなわち図23(c)で前述のように、所定単位時間後までにスクロール画像データGBとして▲2▼の範囲の画像データが必要になっても、それを供給することができる。そしてこの関係を、図25(b)のスクロール画像データGBと同様に、4方向の全てに対応できるように適用すると、図28(c)に示す領域分の大きさの展開画像データGAがあれば良いことになる。
【0176】
ところで、前述のように、インクジェットプリンタ1では、ユーザが入力したテキストデータ(基礎データ)を記憶しておいて、それに応じて印刷画像データ(基礎画像データ)GDを作成するので、いつでも任意の範囲の印刷画像データGDを作成できる。言い換えれば、全体の印刷画像データGDを作成してからその一部を展開画像データGAとして抽出しなくても、必要な範囲のみを展開画像データGAとして、テキストデータから直接作成すれば良い。
【0177】
そこで、インクジェットプリンタ1では、テキストメモリ244内のテキストデータのうちの必要な分だけを読み出し、対応するフォントデータをCG−ROM230から出力させ、展開画像データバッファ245上に展開して、図29(a)に示す(図28(c)と同じ)展開画像データGAを、上述の任意の時間までに準備するようにしている。
【0178】
そして、上述の任意の時点で展開画像データGAが図29(a)の状態のときに、表示画像データGCを所定単位時間後までに右スクロールすると、それに対応する画像データgcやそれを次のスクロール範囲で含む画像データgbが、同図(b)のように、移動するので、その所定単位時間後までに同図の不要となる▲1▼の範囲の画像データを廃棄して、▲2▼の範囲の画像データをテキストデータから展開して新たに作成する。
【0179】
インクジェットプリンタ1の展開画像データバッファ245は、上下左右にアドレスを循環させる循環バッファの構成になっていて、例えば、図29(b)の横方向(テープTの長さ方向)に2つ示している点Plは、アドレスポインタ上、横方向に同じ点を示している。
【0180】
すなわち、展開画像データバッファ245は、図30(a)に示すように、構成されている。この場合、上下方向(テープTの幅方向)に2つ示している点Pmは、アドレスポインタ上の同じ点(アドレス)を示し、左右方向に2つ示している点Plも同様である。
【0181】
ここで、例えば、画像データgbを上に移動させたときには、同図(b)に示すように、▲1▼の範囲の画像データを廃棄して▲2▼の範囲の画像データを新たに作成するが、▲1▼の範囲も▲2▼の範囲もアドレスPmを基準として同じアドレスに相当するので、実際には、▲1▼の範囲に▲2▼の範囲の画像データを上書きするだけである。この場合、必要な領域は、展開画像データGAに必要最低限の領域ですむので、記憶領域を節約できる。
【0182】
なお、上述の場合、展開画像データバッファ245として、展開画像データGAに必要な分の領域しか確保しないで循環させる例を示したが、展開画像データGAの周辺に予備領域を確保した上で循環させることもできる。
【0183】
例えば、図28(c)において、画像データgcの長さ方向L×Kl=1536ドット、スクロール範囲のライン数Nl=Nb=16ドットとしたとき、展開画像データGAの長さ方向が(1536+4×16=)1600となるので、10ビットでアドレス表現できる2048ドット分の領域を確保しておいて、予備領域を448ドット分とすれば、10ビットの(0000000000)b〜(1111111111)bを使用して、最終アドレスの(1111111111)bの次のアドレスを(0000000000)bとできるので、アドレスポインタのアドレス管理等がやり易くなるなど、別の利点が生じる。
【0184】
また、前述のように、このインクジェットプリンタ1で作成する印刷画像データGDの幅方向のドット数の最大は、1024ドットなので、幅方向は1024ドット分の領域を確保しておき、9ビットの(000000000)b〜(111111111)bでアドレス表現しておいても良い。
【0185】
この場合、例えば、前述の比率ZM=1/16のときは、図28(c)の上下のスクロール範囲の4×Nm=4×Nb=4×16=64ドット分の画像データが作成できないことになるが、もともと最大1024ドットなので、ブランク表示で対応できる。その他の比率ZM、例えば、比率ZM=1/12のときには、表示画像データGCに対応する画像データgcの幅方向M×Km=64×12=768ドット、スクロールライン数Nm=Nb=12ドットとしたとき、展開画像データGAの幅方向(768+4×12=)816ドットとなるので、予備領域として1024−816=208ドット分確保できる。
【0186】
なお、スクロール画像データバッファ246としても、上述の展開画像データバッファ245と同様の循環バッファを採用することができる。この場合、図23(c)で採用した内部の画像データを逆方向にずらす方法よりも、図29(b)の展開画像データGAと同様に、表示画像データGCの範囲の画像データgcの読み出しのアドレスをスクロールさせる方法の方が便利となる。
【0187】
このスクロール画像データGBの作成方法、特に新たに必要になる画像データの補充方法と、表示画像データGCに対応する画像データgcの抽出(読み出し)の方法に関しては、上述のように、2つの方法がある。
【0188】
すなわちスクロール方向と逆方向に内部の画像データをずらして、空いた領域に新たな画像データを補充し、表示画像データGCに対応する画像データgcを同じ(アドレス)範囲から読み出す第1の方法と、表示画像データGCに対応する画像データgcを読み出す範囲(アドレス)と新たな画像データを補充する範囲の双方をずらしていく(循環させる)第2の方法とがある。これらについては、右スクロールを例にとって、前者の方法を図32〜33を参照して、後者の方法を図34〜35を参照して後述する。
【0189】
ところで、前述のように、インクジェットプリンタ1では、印刷画像データGDを終端と始端を連結した循環画像データとして扱っているので、実際には全体を作成しない印刷画像データGDと展開画像データGAとの関係を、以下、図31を参照して説明しておく。
【0190】
図31に示すように、仮想的に作成される印刷画像データGDの全体に対して、例えば、右オートスクロール処理をした場合、展開画像データGAとして作成する範囲は、同図(a)に示すように、右方向にスクロールされる。ここで、左右の終端位置の座標をx=GPhとすると、終端までスクロールしていってはみ出す部分(循環していなければ空白になる部分)に相当する展開画像データGAの領域に、同図(b)に示すように、印刷画像データGDの始端側の画像データを展開すれば、仮想的な印刷画像データGDは循環画像データとなる。この場合、左右の終端位置と始端位置はx=GPhの座標で一致することになる。
【0191】
同様に、下オートスクロール処理をした場合、上下の終端位置の座標をy=GPvとすると、終端までスクロールしていってはみ出す部分(循環していなければ空白になる部分)に相当する展開画像データGAの領域に、同図(c)に示すように、始端側の画像データを展開すれば、仮想的な印刷画像データGDは循環画像データとなる。この場合、上下の終端位置と始端位置はy=GPvの座標で一致することになる。
【0192】
なお、上述の図31(a)において、印刷画像データGDの幅方向のドット数が小さいために、上下の終端位置GPv間が展開画像データバッファ245の領域に納まる場合、または意識的に最大ドット数の1024ドット分を展開画像データGAの領域として確保した場合には、同図(c)で上述のような上下のスクロールで新たな画像データを準備する必要がないのはいうまでもない。
【0193】
また、これらの場合、テープTに実際に印刷する際にも、印刷画像データGDを展開画像データGAとして始端側から準備すれば、印刷用の画像データとしてそのまま使用できるので、印刷画像データGD全体を別の領域等に作成する必要はなくなる。
【0194】
また、印刷画像データGDの幅方向が展開画像データGAとして全て同時に用意できなくても、例えば、展開画像データGAを印刷画像データGAの左上端から左下端に至るように下スクロールしながら最初の左端のドットラインを、印刷用に出力し、次にその右隣のドットラインについて同様にしながら、次々と、右側に移動して各ドットラインを出力することにより、印刷画像データGD全体を別の領域等に作成することなく、全体を印刷することもできる。
【0195】
次に、図21の各指定方向のスクロール更新処理について、右スクロール更新処理(S148)を例にとって、図32〜35を参照して説明する。まず、前述のように、スクロール画像データGB内で、スクロール方向と逆方向に内部の画像データをずらし、空いた領域に新たな画像データを補充して、表示画像データGCに対応する画像データgcを同じ(アドレス)範囲から読み出す第1の方法について、図32〜33を参照して説明する。
【0196】
図21で右方向フラグRF=1と判別され(S147:Yes)、本処理(S148)が起動すると、図32および図33の両図に示すように、
▲1▼ まず、表示画像データGCをNcライン分、すなわち所定単位時間内でのスクロール可能範囲分だけ左に移動する(S14811)とともに、その表示画像データGCのNcライン分に相当するNbライン分だけ、スクロール画像データGBを左に移動する(S14812)。これらはどちらを先に処理しても良いし、時分割等により並行して処理しても良い(S1481)。
【0197】
▲2▼ 次に、スクロール画像データGBのNbライン分をリードして、表示のための拡大/縮小または略記号化の処理をしながら表示画像データGCの空領域にライトする(S14821)とともに、展開画像データGAのNbライン分をリードして、スクロール画像データGBの空領域にライトする(S14822)。これらもどちらを先に処理しても良いし、時分割等により並行して処理しても良い(S1481)。
【0198】
この場合、スクロール画像データGB内で、スクロール方向(ここでは右方向)と逆方向(ここでは左方向)に内部の画像データをずらし、空いた領域に新たな画像データを補充して、表示画像データGCに対応する画像データgcを同じ(アドレス)範囲から読み出すことになる。
【0199】
▲3▼ 次に、展開画像データGAの空領域(不要になった領域:図29参照)に、テキストメモリ244内のテキストデータのうちの必要な分だけを読み出し、対応するフォントデータをCG−ROM230から出力させ、展開画像データバッファ245上に新たな単位画像データとして展開して、次の印刷画像データGDの範囲に適合した展開画像データGAとした(S1483)後、処理(S148)を終了する(S1485)。
【0200】
上記の場合、任意の時点から所定単位時間後までに表示画像データGCとしてスクロール可能な範囲の画像データgbは、その任意の時点では、すでにスクロール画像データGB内に用意されているので、所定単位時間後までに表示画像データGCをNcライン分左に移動した(S14811)直後に、スクロール画像データGBから空領域に画像データを補充できる(S14821)。
【0201】
また、そのスクロール画像データGBとして次の所定単位時間後までに必要な画像データも、その任意の時点では、すでに展開画像データGA内に用意されているので、スクロール画像データGBをNbライン分左に移動した(S14812)直後に、展開画像データGAから空領域に補充できる(S14822)。
【0202】
そして、スクロール画像データGBへの画像データの補充が終了した直後には、新たに必要になる範囲の画像データを展開画像データGAとして用意する(S1483)ので、上記の所定単位時間後を新たな任意の時間としても、同様に対応できる。すなわち、上述した図32および図33の処理を繰り返すことができる。
【0203】
逆にいえば、任意の時点から所定単位時間後までの表示に必要な印刷画像データGDを、その任意の時点より所定単位時間前までに展開画像データGAとして作成し、それをその任意の時点までにスクロール画像データGBに補充することになる。これにより、その任意の時点から所定単位時間後までの表示画像データGCのスクロール可能範囲に対応できるスクロール画像データGBが、その任意の時点までに用意される。そしてこの処理を繰り返すことにより、全ての任意の時点におけるスクロール処理に対応している。
【0204】
次に、スクロール画像データGB内の表示画像データGCに対応する画像データgcを読み出す範囲(アドレス)と新たな画像データを補充する範囲の双方をずらしていく(循環させる)第2の方法について、図34〜35を参照して説明する。
【0205】
図21で右方向フラグRF=1と判別され(S147:Yes)、本処理(S148)が起動すると、図34および図35の両図に示すように、
▲1▼ まず、表示画像データGCをNcライン分だけ左に移動する(S14841:図32のS14811と同じ)とともに、そのNcライン分に相当するNbライン分だけ、スクロール画像データGB上の画像データgcを読み出すリードポインタ(の値)を右に移動する(S14842)。これらもどちらを先に処理しても良いし、時分割等により並行して処理しても良い(S1484)。
【0206】
次の▲2▼(S1482)以降は、図32と同様に処理して終了する(S1485)。ただし、この場合、スクロール画像データバッファ246も展開画像データバッファ245と同様の循環バッファの構成になっていて、図35のスクロール画像データGBの空領域はスクロールにより不要になった領域に相当する。これにより、スクロール画像データGB内の表示画像データGCに対応する画像データgcを読み出す範囲(アドレス)と新たな画像データを補充する範囲の双方をずらしていく(循環させる)ことになる。
【0207】
上記の図34および図35の場合も、任意の時点から所定単位時間後までに表示画像データGCとしてスクロール可能な範囲の画像データgbは、その任意の時点では、すでにスクロール画像データGB内に用意され、そのスクロール画像データGBとして次の所定単位時間後までに必要な画像データも、その任意の時点では、すでに展開画像データGA内に用意されている。そして、スクロール画像データGBへの画像データの補充が終了した直後には、新たに必要になる範囲の画像データを展開画像データGAとして用意している。
【0208】
すなわち、上記の図34および図35の場合も、図32および図33の場合と同様に、上記の所定単位時間後を新たな任意の時間としても、同様に対応でき、同様の処理を繰り返すことができる。
【0209】
次に、図21の各指定方向のスクロール更新処理において、例えば、上スクロール更新処理(S142)は、図32〜35で上述の右スクロール更新処理(S148)における「左に移動」を「下に移動」および「右に移動」を「上に移動」に代えることにより、同様に処理できる。同様に、下スクロール更新処理(S144)は、「左に移動」を「上に移動」および「右に移動」を「下に移動」に代えれば、同様に処理できる。左スクロール更新処理(S146)は、右スクロール更新処理(S148)の各方向を逆にすれば、同様に処理できる。
【0210】
上述のように、インクジェットプリンタ1では、任意の時点から所定単位時間後までの表示に必要な印刷画像データ(基礎画像データ)GDを、その任意の時点より所定単位時間前までに展開画像データGAとして展開画像データバッファ(基礎画像記憶手段)245に作成して用意する。
【0211】
したがって、それをスクロール画像データGBとして、その任意の時点までにスクロール画像データバッファ(スクロール画像記憶手段)246に記憶させることにより、その任意の時点から所定単位時間後までのスムーズなスクロール処理を維持できる。
【0212】
また、各時点で用意しておく印刷画像データ(基礎画像データ)GDを、その各時点から所定単位時間の2倍の時間内でスクロール移動可能な範囲に絞ることができるので、印刷画像データ(基礎画像データ)GDの記憶領域を節約でき、かつ、その作成・変更のための処理時間を短縮できる。
【0213】
次に、図7の処理変更指令キー処理(S22)について、図36〜38を参照して説明する。図7において上述の指定方向スクロール処理(S14)が終了してエラーが発生していないとき(S16:No)には、処理変更指令キーの入力があったか否かを判別し(S20)、処理変更指令キー入力有り(S20:Yes)かつストップキー入力ではなかったとき(S21:No)に、本処理(S22)が起動し、図36に示すように、まず、入力キー判別を行う(S221)。
【0214】
この入力キー判別(S221)によって、判別された入力キーの種類によって、そのキーに対応する種々の処理を行った後、処理を終了して(S236)、図7の次の処理、すなわち循環フラグRTF=1か0かの判別処理(S24)に移行する。
【0215】
まず、入力キーが停止(ポーズ)キー116のとき(S222:Yes)には、ポーズフラグPFをオン(PF=1)にする(S223)ので、図7の処理に戻ったときに、前述のポーズフラグPF=1か0かの判別処理(S13)でポーズフラグPF=1と判別し(S13:Yes)、これにより、指定方向スクロール更新処理(S14)やエラーフラグオンか否かの判別処理(S16)をバイパスして、次の処理変更指令キーの入力有りか否かの判別処理(S20)を行う。すなわち、ポーズフラグPF=1を解除しない限り、指定方向スクロール更新処理(S14)は再開されず、停止状態となる。
【0216】
ただし、この場合、処理変更指令キーの入力有りか否かの判別処理(S20)以降の処理は行うので、ストップキー112の入力があったとき(S20、S21:Yes)には、オートスクロール処理を終了して(S18、S19、S30)、図6に戻る。また、処理変更指令キー入力有り(S20:Yes)かつストップキー入力ではなかったとき(S21:No)には、再度、処理変更指令キー処理(S22)を起動する。
【0217】
したがって、ポーズフラグオン(PF=1)の状態においても、処理変更指令キーによる処理変更は受け付けられる。これにより、例えば、オートスクロール処理を停止して、その時点での表示範囲の画像に対して、後述(S228〜S235)のカーソルキー110等によりオートスクロール方向と直交する方向や逆行する方向へ表示範囲を変更してその範囲の単位画像を視認するなどの、他の処理を行うことができる。
【0218】
次に、図36に示すように、入力キーが再開(リスタート)キー117のとき(S224:Yes)には、上記のポーズフラグを解除(オフ)、すなわちポーズフラグPF=0にする(S225)ので、図7の処理に戻ったときに、ポーズフラグPF=0と判別し(S13:No)、これにより、指定方向スクロール更新処理(S14)を再開する。
【0219】
次に、入力キーが比率変更(ズーム)キー118のとき(S226:Yes)には、次に、ズーム(ZM)更新処理(S227)を行う。この処理(S227)が、図8〜13で前述した第1(図9〜12参照)および第2(図8および図13参照)の比率変更方法と同様の処理が可能な第3の方法に該当する。
【0220】
図7のオートスクロール処理中にズームキー118を押すと、ズームキー118を押す度に、拡大した表示画像データGCを表示画面18に表示する。例えば、図12で前述の右オートスクロール処理中に、同図(e)の画面T24の状態(比率ZM=1/6の状態)でズームキー118を連続して2回押すと、1回目に画面T22の状態(比率ZM=1/4)になり、2回目に画面T20の状態(比率ZM=1/2)となる。
【0221】
すなわち、この場合、図7および図36において、ズームキー118のキー入力(S20:Yes、S21:No、S226:Yes)〜ZM更新処理(S227)〜指定方向スクロール更新処理(S14)〜ズームキー入力(S226:Yes)〜ZM更新処理(S227)〜指定方向スクロール更新処理(S14)のように、ZM更新処理(S227)と指定方向スクロール更新処理(S14)が交互に行われることになる。
【0222】
したがって、インクジェットプリンタ1では、前述の第1および第2の比率変更方法により、オートスクロール開始時以前(図8〜19参照)に、印刷画像データ(基礎画像データ)GDと表示画像データGCとの大きさ(解像度)の比率ZMを変更できるとともに、オートスクロール処理中にズームキー118のキー入力(比率変更指令を入力)することにより(図36参照)、スクロールしながら比率変更ができる。
【0223】
なお、図9で前述のように、比率ZMとしては2/1(2倍)〜1/16等の範囲があるので、上記の場合、さらにズームキー118を押していくことにより、ZM=1/2→1/1→2/1→1/16→1/12→1/8→1/6と変化させることができる。
【0224】
また、上記の方法以外に、例えば、ズームキー118を入力してからまたはそれと同時に他のキーを入力することにより、拡大/縮小の選択をできるようにすることもできる、この場合の他のキーとしては、例えば、数字の「1」のキー入力が「拡大」、「2」が縮小、あるいは「A」のキーが「拡大」、「B」が「縮小」、等の他、下記の役割と区別できるようにした上で、4個のカーソルキー110を使用するなど、種々の方法が可能である。
【0225】
この方法の場合、「拡大」側のキーを押す度に、例えば、ZM=1/2→1/1→2/1→1/16→1/12→1/8→1/6と変化させることができ、逆に「縮小」側のキーを押す度に、例えば、ZM=1/6→1/8→1/12→1/16→2/1→1/1のように変化させることができる。
【0226】
次に、入力キーが4個のカーソルキー110のいずれかであるとき(S228、S230、S232、または、S234)には、それぞれの指示する方向に適合する方向へのスクロール更新処理を行う(S229、S231、S233、または、S235)。
【0227】
この場合のスクロール更新処理は、図7のオートスクロール処理(S10)が全体で自動的に連続してスクロール更新処理(S14)を行うのに対して、いわば手動のスクロール更新処理となるが、オートスクロール処理中にこれらの手動のスクロール処理指令(表示範囲移動指令)をキー入力することにより、全体としてスクロール処理を合成した処理となる。
【0228】
自動的に連続するか否かが異なるだけでスクロール更新処理として原理的には同じなので、処理フローとしては、図21〜35で前述のスクロール更新処理を同一のサブルーチンとして使用できる。ここでは、図23および図24で前述の例に合わせて、全体では右オートスクロール処理中に、カーソル「↓」キー110Dを入力した場合について、説明しておく。
【0229】
図36でカーソル「↓」キー110Dのキー入力と判別され(S230:Yes)、下スクロール更新処理(S231:図21のS144と同じ)が起動すると、図37に示すように、
▲1▼ まず、表示画像データGCをNcライン分だけ上に移動するとともに、
スクロール画像データGBをNcライン分に相当するNbライン分だけ、上に移動する。
▲2▼ 次に、スクロール画像データGBのNbライン分をリードして、表示のための拡大/縮小または略記号化の処理をしながら表示画像データGCの空領域にライトするとともに、展開画像データGAのNbライン分をリードして、スクロール画像データGBの空領域にライトする(S14822)。
▲3▼ 次に、テキストデータのうちの必要な分だけを読み出し、対応するフォントデータを展開画像データGAの空領域に新たな単位画像データとして展開して、次の印刷画像データGDの範囲に適合した展開画像データGAとした後、処理を終了する。
【0230】
なお、上記の方法は、図33で前述した方法と同様であるが、図35と同様に画像データgcを読み出す範囲(アドレス)と新たな画像データを補充する範囲の双方をずらしていく(循環させる)方法でもできることはいうまでもない。
【0231】
また、図36の処理(S231)では、カーソル「↓」キー110Dが押されたことをフラグ等により記憶するだけにしておいて、指定方向スクロール更新処理(S14)で同時に行うこともできる。この場合のスクロール更新処理は、図23、24および図28(a)〜(b)に示した右下スクロール処理となり、図32や図34と同様の処理フローで処理できる。
【0232】
図7のオートスクロール処理中に4個のカーソルキー110のいずれかを押すと、図36および図37で上述の処理により、オートスクロール処理中でありながら、その時点の表示範囲を上下左右いずれかの方向に移動(スクロール)させることができる。
【0233】
例えば、図38((a)、(b)および(c)の▲1▼は図12と同じ)に示すように、右オートスクロール処理中に、同図(c)の画面T61(図12の画面T20と同じ)の状態(ZM=1/2の状態)から右オートスクロール処理中(T62)に、カーソル「↓」キー110Dを押すと、表示範囲が下に移動して、下側の小さなサイズの文字を順に視認することができるようになる。
【0234】
さらにこの状態のまま(T63)で小さなサイズの最後の文字「そ」を視認してから、カーソル「↑」キー110Uを押して、上側の大きなサイズの文字全体が視認できるようにして、この状態のまま(T64)で大きなサイズの最後の文字「そ」を視認できる。
【0235】
前述のように、表示画面18では、64ドット×96ドットの表示画像データGCを表示できる。しかし、従来の機能しかない場合、24mm幅のテープに印刷可能な幅方向256ドット程度の印刷画像データ(基礎画像データ)GDが、このサイズ(解像度)で個々の単位画像の内容等を視認できる限界となっている(図43〜44参照)。まして、印刷対象物として幅広のテープTが使用される傾向があり、幅広テープ対応の512ドットや1024ドット程度の印刷画像データ(基礎画像データ)GDを縮小して表示したのでは、その個々の単位画像の内容ばかりでなく配置等も把握できなくなる(図45参照)。
【0236】
逆に、各文字等の単位画像を視認できるように、比率ZMを大きくした場合には、小さな表示画面18には全体が入らないので、表示範囲に入った単位画像の内容は視認できるものの、全体の配置の要所となる(見たい場所の)単位画像の内容や配置等を視認することはできない。
【0237】
上記のような問題点に対し、図38で上述のように、このインクジェットプリンタ(画像表示装置)1では、最低限、各文字等の単位画像を視認できるような比率ZMでオートスクロール処理を行いながら、表示範囲を移動させることにより、全体の配置の要所となる(見たい場所の)単位画像、例えば、図38で上述の小さなサイズの最後の文字「そ」や、大きなサイズの最後の文字「そ」などの、内容や配置等を容易に視認できる。
【0238】
なお、上述の例では、カーソル「↓」キー110Dやカーソル「↑」キー110Uをキー入力した場合について説明したが、例えば、右オートスクロール処理中にカーソル「→」キー110Rをキー入力することにより、オートスクロールのスクロール処理を加速したり、カーソル「←」キー110Lをキー入力することにより、スクロール処理を減速させたり逆行させたりして時間を稼ぎながら詳細に視認したりするなど、種々の操作が可能になる。
【0239】
もちろん、右方向とは別の方向にオートスクロールをする場合にも、同様な操作ができることや、時間を稼ぐという意味では、前述のポーズキー116の入力が有効であることは、いうまでもない。
【0240】
また、縦書や横書のキャラクタ画像(単位画像)をテープTの長さ方向や幅方向に並べたキャラクタ列画像などの、種々の単位画像の向きや配列方向を混在させた組み合わせで印刷できるようにした場合(図42参照)、印刷画像データGD全体のイメージばかりでなく、ユーザの注目する箇所(キャラクタ列等)におけるキャラクタ画像(単位画像)の向きや配列方向等をも詳細に確認(視認)する必要がある。まして、このような単位画像の向きや配列方向等の視認の必要性は、テープTの幅が広くなるにつれて、すなわち印刷画像データGDの規模が大きくかつ多様化されるにつれて、ますます顕著になるものと予想される。
【0241】
このインクジェットプリンタ1では、上記のような、すなわち縦書や横書等が混在した印刷画像データGDに対しても、小さな表示画面18を使用して、その画像を構成する単位画像の内容、向き、配置、配列方向等を、比較的簡易な操作で容易に視認できる。
【0242】
例えば、図42に示すように、テープTの送り方向(図中の「←」の方向)に対して、種々の印刷画像データの例Ga、Gb、Gc、Gd、Gh、Gv、およびGmのうち、印刷画像データGmを例にとると、この印刷画像データGmは、縦方向に横書した「縦型よこ書」のフォームで「〒 100」の画像が作成され、「縦書」のフォームで「千代田区〜太郎 様」の画像が作成されている。
【0243】
このような複数の配列方向等が混在した印刷画像データGmのような場合、視認する方向もその配列方向等に沿っていた方が視認しやすい。図42の上記の印刷画像データGmを、視認対象の印刷画像データ(基礎画像データ)GDとした場合、例えば、図39に示すように、最初、印刷画像データGDの左下端を表示させて(T66)、上オートスクロール処理により「〒 100」の画像を確認し(T67)、左上端まで行った状態(T68)で上オートスクロール処理を終了する。
【0244】
もちろん、この終了条件は、前述の終了位置指定で行っても良いし、循環するようにしておいてストップキー112で終了させても良い。そして、この状態(T68)から右オートスクロール処理を開始して、「千代田区」の先頭が表示された時点で、カーソル「↓」キー110Dにより表示範囲を少し下に移動させ(T69)、「千代田区霞が関3−4−3」と「特許庁 出願課 御中」とを同時に視認できる。
【0245】
上記の図39の例は、直交する2方向、すなわち、テープTの長さ方向と幅方向に単位画像の配列方向が混在している場合を示しており、この例からも明らかなように、インクジェットプリンタ1では、その直交する2方向のオートスクロール処理を、それらの配列方向に沿って選択できるので、その画像を構成する単位画像の内容、向き、配置、配列方向等を、比較的簡易な操作で容易に視認できる。
【0246】
同様に、例えば、図42の「見出し/横」のフォームで作成された印刷画像データGbを、視認対象の印刷画像データ(基礎画像データ)GDとした場合、最初に左上端を表示して上半分の画像を視認できるようにしておいて、右オートスクロール処理により上の「交通費」を視認し、次に、右下端を表示して下半分の画像を視認できるようにして、左オートスクロール処理により下の(180°回転した、すなわち点対象の)「交通費」を視認できる。
【0247】
この場合は、逆方向の2方向の例であり、単位画像が逆方向に配列されたキャラクタ列等の画像が混在していても、インクジェットプリンタ1では、その逆方向の2方向のオートスクロール処理を、それらの配列方向に沿って選択できるので、点対象の(キャラクタ列等の)画像等を構成する単位画像の内容、向き、配置、配列方向等をも、比較的簡易な操作で容易に視認できる。
【0248】
さらに、図40〜41は、幅広のテープTに印刷する印刷画像データGDを視認する例を示していて、同図(a)に示すように、図18で前述のものを点対象に合体させたものであり、この印刷画像データGDはテープTの幅方向に512ドットの解像度を有する。
【0249】
この場合、例えば、図40(b)の画面T70のように、最初に左上端を表示して右オートスクロール処理(T70〜T72)を行い、上方の一部の画像、すなわち上半分の小文字の「12345」と「ABCDEFGHI」と一部を除く大文字の「あいうえお」を視認できる。
【0250】
そこで、次に、下オートスクロール処理(T72〜T74)を行い、さらに左オートスクロール処理(T74〜T76)を行えば、右側の一部の画像、すなわち上の大文字の「え」の一部、「お」の残り、下半分の小文字の「12345」と「ABCDEFGHI」と一部を除く大文字の「あいうえお」を視認できる。
【0251】
なお、上記の場合、同図の▲3▼では、上半分の画像のうち、大文字の「あいうえお」の下の一部と、その下の小文字の「アイウ」が視認できていない。
【0252】
このような場合には、例えば、画面T70の状態で、ポーズキー116、リスタートキー117およびカーソルキー110を操作して、表示範囲を少し上下させ、大文字の「あい」の下端を確認し、右オートスクロール処理がさらに進んだ画面T71の状態で、小文字の「アイウ」までを確認してからさらに右オートスクロール処理を再開し、画面T72の状態で、表示範囲を少し下に移動(スクロール)して残る大文字の「えお」の一部を確認すれば、その時点で上半分の画像の視認が全て完了する。下半分についても同様である。
【0253】
また、上述した画面T75の状態でストップキー112により中止して、上オートスクロール処理を行って、視認の順番を変更したり(T77)、同様に、画面T73の状態で中止して、左オートスクロール処理を行ったり(T78)しても良い。このように、インクジェットプリンタ1では、4方向のオートスクロール処理と、その処理内容を処理変更指令により変更することにより、印刷画像データGDの画像の視認を、比較的簡易な操作で自由自在に行うことができる。
【0254】
以上に詳述したように、インクジェットプリンタ1(画像表示装置)では、オートスクロールキー115を押しながら、4個のカーソルキー110のいずれかを押すことにより(開始指令を選択して入力することにより)、印刷画像データ(基礎画像データ)GD上の上下左右の4方向に、表示範囲をオートスクロールさせることができる。また、オートスクロールなので、開始指令のみを入力してやれば、カーソル等の他のスクロール手段を押下し続けるなどの煩わしい操作が不要になる。
【0255】
この場合、図22等で前述のように、印刷画像データ(基礎画像データ)GD上の表示範囲の画像データgcから表示画像データGCへの変換には、従来と同様に、単なる画像の抽出または拡大/縮小または縮小時の各単位画像の略記号への置き換え等が含まれる。
【0256】
これにより、少なくとも各単位画像の向きが判別できる程度の(解像度の)表示画像データGCを表示することによって、例えば、右方向の右オートスクロール処理を行えば、印刷画像データ(基礎画像データ)GD上の左側から右側の方向に並んだ単位画像(例えば横書や縦書のキャラクタ列画像などの各キャラクタ画像)の内容、向き、配置、配列方向等を連続して容易に視認できる。同様に、下方向の下オートスクロールを行えば、上から下への(横書または縦書等の)単位画像の視認ができ、上方向や左方向等も同様である。
【0257】
また、直交する2方向、すなわち、テープTの長さ方向と幅方向に単位画像の配列方向が混在しても、その直交する2方向のオートスクロール処理を、それらの配列方向に沿って選択でき、さらに、単位画像の配列方向が逆方向に混在していても、その逆方向の2方向のオートスクロール処理を、それらの配列方向に沿って選択できるので、印刷画像データGDを構成する単位画像の内容、向き、配置、配列方向等をも、比較的簡易な操作で容易に視認できる。
【0258】
また、インクジェットプリンタ(画像表示装置)1では、ポーズキー116、リスタートキー117、ズームキー118、および4個のカーソルキー110等をキー入力(処理変更指令を入力)することにより、オートスクロール処理における処理内容を変更でき、これにより、印刷画像データGDの画像の視認を、比較的簡易な操作でさらに容易に、すなわち自由自在に行うことができる。
【0259】
なお、上述した実施形態では、本発明に係る画像表示装置をインクジェット方式のテープ印刷装置に適用したが、インクジェット方式に限らず、サーマル・ヘッドの発熱体によってインクを昇華させる昇華型熱転写方式、溶融型熱転写方式などにも適用できる。また、テープカートリッジから供給するテープとしても、剥離紙付きのテープばかりでなく、同様に市販されている転写テープ、アイロン転写テープなどの剥離紙のないものでも良いことはいうまでもない。
【0260】
さらに、テープ印刷装置以外にも、例えば、小型の***作成装置において、比較的大型の***面を有する***を作成するための画像データを確認するなど、他の小型で安価な情報処理装置の画像表示装置としても、適用できる。その他、本発明を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
【0261】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像表示装置によれば、表示する画像の規模に対して小さな表示画面を使用しても、その画像を構成する任意の箇所の単位画像の内容や配置等を、比較的簡易な操作で容易に視認できる、などの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェットプリンタの外観斜視図である。
【図2】図1のインクジェットプリンタに内蔵されたプリンタ部の駆動機構ユニットの概略斜視図である。
【図3】図1のインクジェットプリンタに搭載されているインクジェットヘッドと、そこに接続される着脱可能なインクカートリッジのみを取り出して示す概略斜視図である。
【図4】図1のインクジェットプリンタのテープカートリッジおよびその装着部分を示す図であり、(A)はその概略断面図であり、(B)はその前壁を示す説明図である。
【図5】図1のインクジェットプリンタにおける制御系の構成を示すブロック図である。
【図6】図1のインクジェットプリンタにおける制御全体の処理フローを示すフローチャートである。
【図7】図1のインクジェットプリンタにおけるオートスクロール処理のフローチャートである。
【図8】図7のオートスクロール開始準備処理のフローチャートである。
【図9】環境設定画面において印刷画像データと表示画像データとの比率を変更する方法の説明図である。
【図10】別の方法の例を示す、図9と同様の図である。
【図11】さらに別の方法の例を示す、図9と同様の図である。
【図12】幅方向256ドットの解像度を有する印刷画像データに対して右オートスクロール処理を行った例を示す図である。
【図13】図8のオートスクロール開始時倍率(比率)設定/変更処理の処理フローを示す図である。
【図14】環境設定画面においてオートスクロール開始位置を変更する方法の説明図である。
【図15】別の方法の例を示す、図14と同様の図である。
【図16】環境設定画面においてオートスクロール終了位置を変更する方法の説明図である。
【図17】別の方法の例を示す、図16と同様の図である。
【図18】印刷画像データに対して、開始位置を変更したときの右オートスクロール処理の例を示す図である。
【図19】図8のオートスクロール開始/終了位置変更処理の処理フローを示す図である。
【図20】図8のオートスクロール開始/終了位置設定処理の処理フローを示す図である。
【図21】図7の指定方向スクロール更新処理のフローチャートである。
【図22】図1のインクジェットプリンタにおける印刷画像データ、スクロール画像データおよび表示画像データの作成方法の説明図である。
【図23】図22の表示画像データを右下にスクロールする場合のスクロール画像データを示す説明図である。
【図24】図23の右下スクロール処理における印刷画像データ、スクロール画像データおよび表示画像データの関係を示す説明図である。
【図25】図22の表示画像データを上下左右にスクロールする場合のスクロール画像データを示す説明図である。
【図26】印刷画像データからスクロール画像データを作成する間に、縮小または略記号化の処理を施す場合の、図22と同様の図である。
【図27】印刷画像データからスクロール画像データを作成する間に、拡大処理を施す場合の、図22と同様の図である。
【図28】図22の表示画像データを上下左右にスクロールする場合の展開画像データを示す説明図である。
【図29】必要な範囲の印刷画像データを展開画像データとして作成する場合の画像データの更新処理を示す説明図である。
【図30】図29の展開画像データを、上下左右にアドレスを循環させる循環バッファ上に作成する場合の画像データの更新処理を示す説明図である。
【図31】印刷画像データを循環画像データとして扱い、かつ実際には全体を同時には作成しない場合の、印刷画像データと展開画像データとの関係を示す説明図である。
【図32】図21の右スクロール更新処理のフローチャートである。
【図33】図32に対応する印刷画像データ、スクロール画像データおよび表示画像データの関係を示す説明図である。
【図34】別の処理方法の例を示す、図32と同様の図である。
【図35】図34に対応する、図33と同様の図である。
【図36】図7の処理変更指令キー処理のフローチャートである。
【図37】図36の右スクロール更新処理に対応する、図33と同様の図である。
【図38】図12と同じ印刷画像データに対して右オートスクロール処理中に、カーソルキーによる表示範囲移動指令を入力した場合の例を示す図である。
【図39】図42の印刷画像データの1つを視認対象として視認する例を示す説明図である。
【図40】図18の印刷画像データを点対象に合体させた幅方向512ドットの解像度を有する、幅広のテープTに印刷する印刷画像データを視認する例を示す説明図である。
【図41】図40の続きの説明図である。
【図42】縦書や横書のキャラクタ画像をテープの長さ方向や幅方向に並べたキャラクタ列画像などの、種々の単位画像の向きや配列方向を混在させた組み合わせで印刷できるようにした場合の印刷画像データの例を示す図である。
【図43】従来の機能により、幅方向256ドットの解像度を有する印刷画像データに対して右オートスクロール処理を行った例を示す図である。
【図44】図43と同様の図である。
【図45】幅方向512ドットの場合の図43と同様の図である。
【符号の説明】
1・・・インクジェットプリンタ(画像表示装置)
17・・・液晶表示部(表示手段)
18・・・表示画面
102・・・キーボード(入力手段)
200・・・制御部(表示制御手段)
210・・・CPU(表示制御手段、基礎画像作成手段)
230・・・CG−ROM(単位画像生成手段)
240・・・RAM(基礎画像記憶手段、基礎データ記憶手段、スクロール画像記憶手段)
GA・・・展開画像データ(基礎画像データ)
GB・・・スクロール画像データ
gb・・・スクロール範囲の画像データ
GC・・・表示画像データ
gc・・・表示範囲の画像データ
GD・・・印刷画像データ(基礎画像データ)
T・・・テープ(印刷対象物)

Claims (11)

  1. 種々の指令およびデータを入力するための入力手段と、
    表示画面を有する表示手段と、
    ドットマトリクスから成る基礎画像データの一部または全部を記憶する基礎画像記憶手段と、
    前記入力手段からの指令に基づいて、前記基礎画像データのうちの表示範囲の画像データを、表示画像データに変換して前記表示画面に表示させる表示制御手段と、
    を備え、
    前記入力手段は、
    上下左右の4方向のうちのいずれかを進行方向として、前記表示範囲を前記基礎画像データ上の前記進行方向に自動的に連続してスクロールさせるオートスクロール処理の開始指令を入力するための開始指令手段と、
    前記オートスクロール処理中に、前記基礎画像データと前記表示画像データとの大きさの比率を変更する比率変更指令処理変更指令として入力可能な変更指令手段と、
    を有し、
    前記表示制御手段は、
    前記開始指令を入力したときに、前記オートスクロール処理を開始するとともに、
    前記処理変更指令を入力したときに、その入力された処理変更指令に従って、前記表示画像データを変更して前記表示画面に表示させることを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記変更指令手段は、前記比率を段階的または連続的に任意に変更可能なズームキーを有することを特徴とする、請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記入力手段は、前記オートスクロール処理の前記基礎画像データ上の開始位置を指定するための開始位置指定手段をさらに有することを特徴とする、請求項1または2に記載の画像表示装置。
  4. 前記表示制御手段は、前記オートスクロール処理を、前記基礎画像データの終端まで行って終了することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像表示装置。
  5. 前記入力手段は、前記オートスクロール処理の前記基礎画像データ上の終了位置を指定するための終了位置指定手段をさらに有することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像表示装置。
  6. 前記表示制御手段は、前記オートスクロール処理を、前記基礎画像データの終端と始端とを連結して循環させて行うことを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像表示装置。
  7. 前記入力手段からのデータを基礎データとして記憶する基礎データ記憶手段と、
    種々のデータの入力に応じて、対応する単位画像データを出力する単位画像生成手段と、
    前記基礎データの入力に応じて前記単位画像生成手段から出力された単位画像データを、前記基礎画像記憶手段内の前記基礎画像データの領域上に配置して、前記基礎画像データの一部または全部を作成する基礎画像作成手段と、
    をさらに備えることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の画像表示装置。
  8. 前記オートスクロール処理中の任意の時点において、前記基礎画像データのうちの、前記任意の時点の表示範囲およびその表示範囲から所定単位時間後までにスクロールにより移動可能な範囲を含むスクロール範囲の画像データを、スクロール画像データとして記憶するスクロール画像記憶手段をさらに備え、
    前記表示制御手段は、
    前記オートスクロール処理中に、前記スクロール画像データのうちの前記表示範囲の画像データを変換して、前記任意の時点の表示画像データとして前記表示画面に表示させるとともに、
    前記任意の時点のスクロール画像データを前記基礎画像記憶手段から読み出して、前記任意の時点までに前記スクロール画像記憶手段に記憶させることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載の画像表示装置。
  9. 前記入力手段からのデータを基礎データとして記憶する基礎データ記憶手段と、
    種々のデータの入力に応じて、対応する単位画像データを出力する単位画像生成手段と、
    前記オートスクロール処理中の任意の時点において、前記基礎画像データのうちの、前記任意の時点の表示範囲およびその表示範囲から所定単位時間後までにスクロールにより移動可能な範囲を含むスクロール範囲の画像データを、スクロール画像データとして記憶するスクロール画像記憶手段と、
    前記基礎データの入力に応じて前記単位画像生成手段から出力された単位画像データを、前記基礎画像記憶手段内の前記基礎画像データの領域上に配置して、前記任意の時点のスクロール画像データを、前記任意の時点より前記所定単位時間前までに作成する基礎画像作成手段と、
    をさらに備え、
    前記表示制御手段は、
    前記オートスクロール処理中に、前記スクロール画像データのうちの前記表示範囲の画像データを変換して、前記任意の時点の表示画像データとして前記表示画面に表示させるとともに、
    前記任意の時点のスクロール画像データを前記基礎画像記憶手段から読み出して、前記任意の時点までに前記スクロール画像記憶手段に記憶させることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の画像表示装置。
  10. 前記基礎画像データが、印刷対象物に印刷するための印刷画像データであることを特徴とする、請求項1ないし9のいずれかに記載の画像表示装置。
  11. 前記印刷対象物が、テープ状であることを特徴とする、請求項10に記載の画像表示装置。
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