JP3618421B2 - ディジタルデータ再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク等の記録媒体に記録されているディジタルデータの再生を行うディジタルデータ再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、記録媒体に高密度記録されたディジタルデータを高い信頼性をもって復号する方法としてビタビ復号(Viterbi Algorithm)が知られている。かかるビタビ復号においては、記録媒体から読み取られた読取信号をA/D変換して得たサンプル値系列に対して、最も確からしいデータ系列を復号する。この際、読取信号の振幅値の変化推移に基づいて「1」又は「0」なる2値のデータ系列を復号するので、記録密度が高い場合、更に、読取信号のS/Nが低い場合においても信頼性の高い再生ディジタルデータが得られるのである。
【0003】
図1は、かかるビタビ復号を適用して光ディスクに高密度記録されたディジタルデータの再生を行うディジタルデータ再生装置の構成を示す図である。
かかる図1において、光ピックアップ1は、スピンドルモータ2によって回転駆動される光ディスク3に光ビームを照射する。更に、光ピックアップ1は、かかる光ディスク3からの反射光を光電変換してアナログの読取信号を得てこれをアンプ4に供給する。アンプ4は、かかる読取信号の振幅を所望に増幅した増幅読取信号pを加算器5に供給する。加算器5は、かかる増幅読取信号pと、基準中心電圧Vcとを加算して得た再生アナログ信号rをA/D変換器6に供給する。この際、かかる基準中心電圧Vcとは、A/D変換器6における変換時の基準となる中心電圧である。よって、この基準中心電圧Vcを加算することにより、増幅読取信号pは、その振幅の中心がA/D変換器6の基準中心値に合わせ込まれた再生アナログ信号rに変換されるのである。A/D変換器6は、かかる再生アナログ信号rをサンプリングクロックsのタイミング毎にディジタルのサンプル値tに変換し、これをビタビ復号器20に供給する。クロック発生回路7は、このサンプル値tによる系列の変化周期に位相同期したクロック信号を発生し、これを上述のサンプリングクロックsとしてA/D変換器6に供給する。ビタビ復号器20は、かかるA/D変換器6から順次供給されてくるサンプル値tの振幅変化に基づいて最も確からしい2値のデータ系列を復号し、これを再生ディジタルデータとして出力する。
【0004】
ここで、ディジタルデータをディスク面上にピットとして形成するような光ディスクにおいては、その情報記録時の記録条件、及びピット成形条件の変動に起因して、ディスク面上のピット長が伸びる、あるいは縮む事がある。その結果、読取信号の振幅が、A/D変換器6の基準中心電圧Vcに対して上下非対称となる、いわゆるアシンメトリと呼ばれる現象が発生する。
【0005】
図2(a)は、アシンメトリが生じていない状態、図2(b)は、アシンメトリが生じている状態での再生アナログ信号r、及びサンプル値t夫々の波形例を示す図である。
かかる図2(b)に示されるが如く、ディスク面上に形成されているピットにアシンメトリが生じていると増幅読取信号pにオフセットが生じ、再生アナログ信号rの振幅の中心Vrは、A/D変換器6における基準中心電圧Vcと一致しなくなる。この際、A/D変換器6から出力されるサンプル値tの各々は、かかるアシメトリの度合いに応じた分だけレベルシフトされてしまう。このようにレベル全体がシフトしてしまったサンプル値からでは、ビタビ復号器20の本来の復号性能が発揮されず、それ故に、データ誤り率が悪化するという問題が発生するのである。
【0006】
又、A/D変換器6前段のアナログ回路の素子値誤差や調整誤差の影響により、再生アナログ信号rに上述の如きオフセットが生じた場合においても同様の性能劣化が生じてしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる問題を解決すべくなされたものであり、読取信号にオフセットが生じてしまっても、ビタビ復号の復号性能を劣化させることなくディジタルデータの再生を行うことが可能なディジタルデータ再生装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によるディジタルデータ再生装置は、ディジタルデータが記録されている記録媒体から前記ディジタルデータの再生を行うディジタルデータ再生装置であって、前記記録媒体から記録情報の読み取りを行って読取信号を得るピックアップと、前記読取信号を順次サンプリングしてディジタルのサンプル値に変換するA/D変換器と、前記サンプル値による系列に基づいて前記ディジタルデータの復号を行う復号手段と、前記サンプル値を補間して補間サンプル値を得る補間手段と、前記補間サンプル値の極性に対応した極性を有する所定電圧値の極性パルス信号を発生する極性パルス発生手段と、前記極性パルス信号の平均電圧を求めこれを誤差電圧とする平均手段と、前記誤差電圧に応じた補正電圧を前記読取信号に加算することにより前記読取信号のオフセット補正を行う手段とを有する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明によるディジタルデータ再生装置は、記録媒体から読み取られた読取信号を順次サンプリングしてディジタルのサンプル値に変換して、このサンプル値の系列に基づいてディジタルデータの復号を行いつつ、上記サンプル値の極性に応じたパルス電圧を発生してこのパルス電圧の平均電圧値にて上記読取信号のオフセット補正を行う。
【0010】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明する。
図3は、本発明によるディジタルデータ再生装置の構成の一例を示す図である。
図3において、光ピックアップ1は、スピンドルモータ2によって回転駆動される光ディスク3に光ビームを照射する。更に、光ピックアップ1は、かかる光ディスク3からの反射光を光電変換して読取信号を得てこれをアンプ4に供給する。アンプ4は、かかる読取信号の振幅を所望に増幅した増幅読取信号pを加算器5に供給する。加算器5は、かかる増幅読取信号pと、補正基準中心電圧Vc’とを加算して得た再生アナログ信号rをA/D変換器6に供給する。A/D変換器6は、かかる再生アナログ信号rをサンプリングクロックsのタイミング毎にディジタルのサンプル値tに変換してこれをビタビ復号器20に供給する。
【0011】
クロック発生回路7は、このサンプル値tによる系列の変化周期に位相同期していて、かつ、記録データのビット変化タイミングと同一タイミングとなるようなサンプリングクロックsを発生し、これを上述のサンプリングクロックsとしてA/D変換器6に供給する。ビタビ復号器20は、かかるA/D変換器6から順次供給されてくるサンプル値tの振幅変化に基づいて最も確からしい2値のデータ系列を復号し、これを再生ディジタルデータとして出力する。
【0012】
極性パルス発生回路8は、上記サンプル値tの極性に応じたパルス電圧を有する極性パルス信号uを発生してこれを平均回路9に供給する。例えば、極性パルス発生回路8は、サンプル値tのMSB(Most Significant Bit)に基づいて、かかるサンプル値tが正の値であるか、あるいは負の値であるかの極性判別を行い、このサンプル値tが正の値であると判別されている期間中には、正電圧の極性パルス信号uを発生してこれを平均回路9に供給する一方、かかるサンプル値tが負の値であると判別されている期間中には、負電圧の極性パルス信号uを発生してこれを平均回路9に供給する。平均回路9は、例えばローパスフィルタからなり、かかる極性パルス信号uの平均電圧値を求めてこの平均電圧値を誤差電圧Veとして減算器10に供給する。減算器10は、A/D変換器6における基準中心電圧Vcから、この誤差電圧Veを減算して得られた電圧値を上記補正基準中心電圧Vc’として加算器5に供給する。つまり、基準中心電圧Vcから誤差電圧Veを減算することによりオフセット補正された補正基準中心電圧Vc’を得るのである。
【0013】
次に、かかる図3にて示されるディジタルデータ再生装置の動作について説明する。
図4及び図5は、光ピックアップ1が光ディスク3上に形成されている、記録データ{10001110001110001}に対応した記録ピット列をトレースした際に得られる再生アナログ信号r、サンプル値t、極性パルス信号u、及び誤差電圧Veの一例を示す図である。
【0014】
ここで、図4においては、記録ピット長が所定の長さよりも長くなってしまうというアシンメトリが生じている場合の各信号波形を示すものである。
この際、アンプ4から出力される増幅読取信号pは、全体的に負側にオフセットされたものとなり、それ故に、再生アナログ信号rも、A/D変換器6における基準中心電圧Vcに対して負側にオフセットされたものとなる。よって、かかるオフセットの量に応じた分だけ、極性パルス信号uが負電圧(−1ボルト)となる期間は、正電圧(+1ボルト)となる期間よりも長くなる。従って、平均回路9は、かかるオフセット量に応じた値を有する負の誤差電圧Veを減算器10に供給することになる。この際、減算器10にて得られる補正基準中心電圧Vc’は、かかる誤差電圧Veの絶対値の分だけ基準中心電圧Vcよりも高くなる。よって、図4の如く、基準中心電圧Vcに対して負側にオフセットされてしまった再生アナログ信号rは、上記誤差電圧Veの絶対値の分だけ正側にレベルシフトされる。つまり、かかる再生アナログ信号rの振幅の中心は、A/D変換器6における基準中心電圧Vcと等しくなるようにオフセット補正されるのである。
【0015】
一方、図5においては、記録ピット長が所定の長さよりも短くなってしまうというアシンメトリが生じている場合の各信号波形を示すものである。
この際、アンプ4から出力される増幅読取信号pは、全体的に正側にオフセットされたものとなり、それ故に、再生アナログ信号rもA/D変換器6における基準中心電圧Vcに対して正側にオフセットされたものとなる。よって、このオフセット量に応じた分だけ、極性パルス信号uが正電圧(+1ボルト)となる期間は、負電圧(−1ボルト)となる期間よりも長くなる。従って、平均回路9は、かかるオフセット量に応じた値を有する正の誤差電圧Veを減算器10に供給することになる。この際、減算器10にて得られる補正基準中心電圧Vc’は、かかる誤差電圧Veの絶対値の分だけ基準中心電圧Vcよりも低くなる。よって、図5に示されるが如き、正側にオフセットされてしまった再生アナログ信号rは、上記誤差電圧Veの絶対値の分だけ負側にレベルシフトされるので、その振幅の中心は、A/D変換器6における基準中心電圧Vcと等しくなるのである。
【0016】
以上の如く、かかるディジタルデータ再生装置によれば、例え、増幅読取信号pの信号レベルにオフセットが生じても、極性パルス発生回路8、平均回路9及び減算器10からなる補正回路により、再生アナログ信号rの振幅の中心が常にA/D変換器6における基準中心電圧Vcと等しくなるようにオフセット補正されるのである。
【0017】
尚、上記実施例においては、図4及び図5にて示されるように、記録データのビット変化タイミングと同一タイミングにてサンプリングされたサンプル値tに基づいて誤差電圧Veを求めるようにしているが、記録データのビット中央部のタイミングにて得られたサンプル値によっても同様に誤差電圧Veを求めることが可能である。
【0018】
図6は、かかる記録データのビット中央部のタイミングと同一タイミングにて、サンプリングクロックsを発生するというクロック発生回路7’が設けられている、本発明の他の実施例によるディジタルデータ再生装置の構成を示す図である。
図6において、光ピックアップ1は、スピンドルモータ2によって回転駆動される光ディスク3に光ビームを照射する。更に、光ピックアップ1は、かかる光ディスク3からの反射光を光電変換して読取信号を得てこれをアンプ4に供給する。アンプ4は、かかる読取信号の振幅を所望に増幅した増幅読取信号pを加算器5に供給する。加算器5は、かかる増幅読取信号pと、補正基準中心電圧Vc’とを加算して得た再生アナログ信号rをA/D変換器6に供給する。A/D変換器6は、かかる再生アナログ信号rをサンプリングクロックsのタイミング毎にディジタルのサンプル値tに変換してこれをビタビ復号器20に供給する。
【0019】
クロック発生回路7’は、このサンプル値tによる系列の変化周期に位相同期していて、かつ、記録データのビット中央部と同一タイミングとなるようなサンプリングクロックsを発生し、これを上述のサンプリングクロックsとしてA/D変換器6に供給する。ビタビ復号器20は、かかるA/D変換器6から順次供給されてくるサンプル値tの振幅変化に基づいて最も確からしい2値のデータ系列を復号し、これを再生ディジタルデータとして出力する。
【0020】
補間サンプル値生成回路10は、連続する2つのサンプル値tの平均値を求め、これをサンプル値tの中間サンプル時点における補間サンプル値t’として得る。
極性パルス発生回路8は、上記補間サンプル値t’の極性に応じたパルス電圧を有する極性パルス信号uを発生してこれを平均回路9に供給する。例えば、極性パルス発生回路8は、補間サンプル値t’のMSBに基づいて、かかる補間サンプル値t’が正の値であるか、あるいは負の値であるかの極性判別を行い、この補間サンプル値t’が正の値であると判別されている期間中には、正電圧の極性パルス信号uを発生してこれを平均回路9に供給する一方、かかる補間サンプル値t’が負の値であると判別されている期間中には、負電圧の極性パルス信号uを発生してこれを平均回路9に供給する。平均回路9は、例えばローパスフィルタからなり、かかる極性パルス信号uの平均電圧値を求めてこの平均電圧値を誤差電圧Veとして減算器10に供給する。減算器10は、A/D変換器6における基準中心電圧Vcから、この誤差電圧Veを減算して得られた電圧値を上記補正基準中心電圧Vc’として加算器5に供給する。つまり、基準中心電圧Vcから誤差電圧Veを減算することにより、オフセット補正された補正基準中心電圧Vc’を得る。
【0021】
図7は、かかる図6にて示されるディジタルデータ再生装置の光ピックアップ1が、光ディスク3上に形成されている、記録データ{10001110001110001}に対応した記録ピット列をトレースした際に得られる再生アナログ信号r、サンプル値t、補間サンプル値t’、極性パルス信号u及び誤差電圧Ve各々を示す図である。尚、かかる図7においては、記録ピット長が所定の長さよりも長くなってしまうというアシンメトリが生じている場合の各信号波形を示している。
【0022】
ここで、図7に示されるが如きアシンメトリが生じている場合において、図3に示される装置と同様に、サンプル値tに基づいて誤差電圧Veを求めると、かかるサンプル値tが正の値である期間と、負の値である期間は共に3クロック期間であることから、その平均値としての誤差電圧Veは0となってしまう。つまり、アシンメトリが生じているにも拘わらず、基準中心電圧Vcに対する補正が為されないのである。
【0023】
そこで、上記図6に示されるディジタルデータ再生装置においては、補間サンプル値生成回路10により、連続する2つのサンプル値t同士の中間時点における補間サンプル値t’を求め、この補間サンプル値t’の極性変化に応じて図7に示されるが如き極性パルス信号uを得るようにしているのである。
かかる構成によれば、記録データのビット中央部にてサンプリングを行うようにしてあるA/D変換器6及びクロック発生回路7’が適用されているディジタルデータ再生装置においても、基準中心電圧Vcに対する補正が実施されるのである。
【0024】
又、上記実施例にて示したディジタルデータ再生装置においては、ドロップアウトが生じると、長期間にわたり再生アナログ信号の信号レベルが正又は負の値のいずれか一方に固定されてしまう。この際、かかるドロップアウト期間中に、誤った誤差電圧Veが蓄積されることになる。よって、かかるドロップアウトが終了して正常動作に復帰した直後において、この蓄積された誤差電圧Veによる誤ったレベル補正が実施されてしまうという問題が発生する。
【0025】
図8は、かかるドロップアウトを補償する為のドロップアウト補償回路11を設けるようにした本発明の他の実施例によるディジタルデータ再生装置の構成を示す図である。
尚、かかる図8に示されている装置は、上記図3に示されている装置に、このドロップアウト補償回路11を設けただけのものであり、他の機能モジュールの動作は上述した図3の装置のものと同一である。
【0026】
ドロップアウト補償回路11は、先ず、サンプル値tのMSBのビット反転間隔を監視することにより、ドロップアウトが発生しているか否かの検出を行う。この際、かかるサンプル値tのMSBのビット反転間隔が所定時間内に収まっている時、すなわちドロップアウトが発生していない場合には、かかるサンプル値tのMSBに対応したパルス信号MSB’を極性パルス発生回路8に供給する。一方、所定時間が経過しても上記のビット反転が生じなかった時、すなわちドロップアウトが検出された場合には、パルスデューティ50%にて論理1及び論理0状態を繰り返すパルス信号をパルス信号MSB’として極性パルス発生回路8に供給する。
【0027】
図9は、かかるドロップアウト補償回路11の回路構成、図10は、かかるドロップアウト補償回路11の動作の一例を示す図である。
図9において、フリップフロップF1及びエクスクルーシブオアゲートEX1からなるビット反転検出回路は、サンプル値tにおけるMSBのビット反転を検出する度に検出パルスEGを発生し、これをカウンタC1及びSRフリップフロップF2各々に供給する。カウンタC1は、かかる検出パルスEGが供給されると、そのカウント値を0にリセットしてから、サンプリングクロックsのクロックパルス数をカウントする。この際、カウンタC1は、かかるサンプリングクロックsのクロックパルス数を8クロックカウントする度に、その論理値が反転する8パルス検出信号Qを発生する。更に、カウンタC1は、かかるサンプリングクロックsのクロックパルス数を16クロックカウントする間に、かかる検出パルスEGが供給されず、そのカウント値がリセットされない場合には、16パルス検出信号Q16を発生してこれをSRフリップフロップF2に供給する。
【0028】
SRフリップフロップF2は、かかる16パルス検出信号Q16が供給された場合には、これをドロップアウト発生と判断して論理1なるドロップアウト検出信号DOを、ゲートG1〜G3からなるセレクタS1に供給する。一方、SRフリップフロップF2は、上記検出パルスEGが供給された場合にはドロップアウト無しと判断して論理0なるドロップアウト検出信号DOを、かかるセレクタS1に供給する。
【0029】
セレクタS1は、かかるドロップアウト検出信号DOの論理が0である場合には、サンプル値tのMSBをそのままパルス信号MSB’として極性パルス発生回路8に供給する一方、ドロップアウト検出信号DOの論理が1である場合、すなわちドロップアウトが発生していると判断された場合には、上記8パルス検出信号Qをパルス信号MSB’として極性パルス発生回路8に供給する。
【0030】
以上の如く、かかる図9にて示されるドロップアウト補償回路11においては、コンパクトディスク(以下、CDと称する)等の如きEFM変調符号が採用されている光ディスクでは、その記録データの最大ビット反転間隔が11Tに制限されていることに着目して、16クロック期間以上にわたりビット反転が生じなかった場合にこれをドロップアウトと判断するようにしたのである。この間、かかるドロップアウト補償回路11は、図10に示されるが如きパルスデューティ50%にて論理1及び論理0状態を繰り返すパルス信号をパルス信号MSB’として極性パルス発生回路8に供給するのである。
【0031】
よって、この際、極性パルス発生回路8は、パルスデューティ50%にて、+1ボルトである状態と−1ボルトである状態とを交互に繰り返すという発振状態の極性パルス信号uを発生し、これを平均回路9に供給するのである。ここで、パルスデューティ50%となっている極性パルス信号uの平均電圧は0ボルトであるので、この際、平均回路9から出力される誤差電圧Veは0となる。
【0032】
つまり、ドロップアウトが発生していない場合には、サンプル値tにおけるMSBの反転間隔に応じた誤差電圧Veが得られる一方、ドロップアウトが発生している期間中は、0ボルトに固定された誤差電圧Veが得られることになるのである。
従って、かかるドロップアウト補償回路11によれば、ドロップアウト期間中に誤った誤差電圧Veが蓄積されることが防止されるので、かかるドロップアウトからの復帰直後においても正常に補正動作が実施されるのである。
【0033】
又、ディジタルデータ再生装置自体の起動時(フォーカスサーボ、トラッキングサーボ及びスピンドルサーボ等の各種サーボ動作の整定前の時点)、及び特殊再生時(トラックジャンプ、トラックサーチ等の動作時)には、かかるドロップアウトよりも長い期間に亘って、再生アナログ信号の反転動作が起こらなくなる。この際、上述した如きドロップアウト補償回路11によるドロップアウト発生時の動作が実施されてしまうと回路が誤動作する可能性がある。
【0034】
図11は、かかる点に鑑みて為された本発明の他の実施例によるディジタルデータ再生装置の構成を示す図である。
尚、かかる図11に示されている装置は、上記図8に示されている装置に、同期検出回路12を設けたものであり、他の機能モジュールの動作はかかる図8に示されるている装置のものと同一である。
【0035】
図11において、同期検出回路12は、ビタビ復号にて復号された再生ディジタルデータから同期信号の検出を行って同期検出信号をドロップアウト補償回路11に供給する。ドロップアウト補償回路11は、かかる同期検出信号が安定に得られている場合にのみ、前述した如きドロップアウト補償動作を実行する。
つまり、かかる図11に示されているディジタルデータ再生装置では、ディジタルデータ再生装置自体の起動時、及び特殊再生時の如き、同期信号が安定して得られない状況下においてはドロップアウト補償回路11の動作を停止させるようにしているのである。
【0036】
【発明の効果】
以上の如く、本発明によるディジタルデータ再生装置は、記録媒体から読み取られた読取信号を順次サンプリングしてディジタルのサンプル値に変換して、このサンプル値の系列に基づいてディジタルデータの復号を行いつつ、上記サンプル値の極性に応じたパルス電圧を発生してこのパルス電圧の平均電圧値にて上記読取信号のオフセット補正を行う構成としている。
【0037】
よって、本発明によれば、記録媒体から読み取られた読取信号にオフセットが生じてしまっても、このオフセットに応じた分だけかかる読取信号をレベルシフトさせるべくオフセット補正が為されるので、ビタビ復号における復号性能を劣化させることなく、高精度なディジタルデータ再生が実現されるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のディジタルデータ再生装置の構成を示す図である。
【図2】再生アナログ信号r及びサンプル値tの波形例を示す図である。
【図3】本発明によるディジタルデータ再生装置の構成を示す図である。
【図4】本発明のディジタルデータ再生装置による動作波形の一例を示す図である。
【図5】本発明のディジタルデータ再生装置による動作波形の一例を示す図である。
【図6】本発明の他の実施例によるディジタルデータ再生装置の構成を示す図である。
【図7】本発明の他の実施例によるディジタルデータ再生装置の動作波形の一例を示す図である。
【図8】本発明の他の実施例によるディジタルデータ再生装置の構成を示す図である。
【図9】ドロップアウト補償回路11の回路構成を示す図である。
【図10】ドロップアウト補償回路11の動作波形を示す図である。
【図11】本発明の他の実施例によるディジタルデータ再生装置の構成を示す図である。
【主要部分の符号の説明】
5 加算器
6 A/D変換器
8 極性パルス発生回路
9 平均回路
10 減算器
11 ドロップアウト補償回路

Claims (5)

  1. ディジタルデータが記録されている記録媒体から前記ディジタルデータの再生を行うディジタルデータ再生装置であって、
    前記記録媒体から記録情報の読み取りを行って読取信号を得るピックアップと、前記読取信号を順次サンプリングしてディジタルのサンプル値に変換するA/D変換器と、
    前記サンプル値による系列に基づいて前記ディジタルデータの復号を行う復号手段と、
    前記サンプル値の極性に対応した極性を有する所定電圧値の極性パルス信号を発生する極性パルス発生手段と、
    前記極性パルス信号の平均電圧を求めこれを誤差電圧とする平均手段と、
    前記誤差電圧に応じた補正電圧を前記読取信号に加算することにより前記読取信号のオフセット補正を行う手段とを有することを特徴とするディジタルデータ再生装置。
  2. ディジタルデータが記録されている記録媒体から前記ディジタルデータの再生を行うディジタルデータ再生装置であって、
    前記記録媒体から記録情報の読み取りを行って読取信号を得るピックアップと、 前記読取信号を順次サンプリングしてディジタルのサンプル値に変換するA/D変換器と、
    前記サンプル値による系列に基づいて前記ディジタルデータの復号を行う復号手段と、
    前記サンプル値を補間して補間サンプル値を得る補間手段と、
    前記補間サンプル値の極性に対応した極性を有する所定電圧値の極性パルス信号を発生する極性パルス発生手段と、
    前記極性パルス信号の平均電圧を求めこれを誤差電圧とする平均手段と、
    前記誤差電圧に応じた補正電圧を前記読取信号に加算することにより前記読取信号のオフセット補正を行う手段とを有することを特徴とするディジタルデータ再生装置。
  3. 前記補正電圧は、前記A/D変換器における基準電圧から前記誤差電圧を減算したものであることを特徴する請求項1又は2記載のディジタルデータ再生装置。
  4. ドロップアウトの検出を行うドロップアウト検出手段を備え、前記極性パルス発生手段は、前記ドロップアウト検出手段にてドロップアウトの発生が検出された場合にはパルスデューティ50%のパルス信号を前記極性パルス信号として発生することを特徴とする請求項1又は2記載のディジタルデータ再生装置。
  5. 前記ドロップアウト検出手段は、前記ディジタルデータ再生装置自体の起動時、又は特殊再生動作時においてはドロップアウト検出動作を停止することを特徴とする請求項4記載のディジタルデータ再生装置。
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