JP3616596B2 - 弾性クローラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ショベル、バックホー、キャリアダンプ等の土木・建設機械や、運搬車、又はトラクタ等の農業機械等の走行部として採用されるクローラ式走行装置に採用される弾性クローラ(ゴムクローラ)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、土木・建設機械の走行部として採用されるクローラ式走行装置にあっては、一般的に、進行方向前後一側に配置される駆動輪と、進行方向前後他側に配置されるアイドラと、これら駆動輪とアイドラとの間に配置される複数の転輪と、これら駆動輪、アイドラ、転輪に亘って巻き掛けられる履帯とによって主構成されている。
また、駆動輪、アイドラ、転輪は、このクローラ式走行装置が装着された機械の本機を支持するトラックフレームに取り付けられており、本機側の荷重は、転輪を介して履帯に作用し、また、履帯を周方向に回転駆動することにより、走行するように構成されている。
【0003】
このクローラ式走行装置の履帯として、ゴムクローラが採用されているものがあり、このゴムクローラは、ゴムによって無端帯状に形成されたクローラ本体と、このクローラ本体内に、クローラ周方向に間隔をおいて埋設された芯金と、クローラ内周側の左右方向中央側に、クローラ周方向に間隔をおいて設けられていて転輪等の脱輪防止を図る脱輪防止部とを備えている。
前記転輪として、左右一対の外側輪を備えていて、ゴムクローラの内周側を、脱輪防止部を跨いで転動する外つば転輪があり、この外つば転輪を採用したゴムクローラにあっては、芯金の転輪通過面が露出されていて、芯金上を転輪が転動するようにしたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記ゴムクローラにあっては、通常、駆動輪はスプロケットで形成されており、クローラ本体の、クローラ周方向で隣り合う各芯金間には、スプロケットの歯が挿入される係合孔が形成されていること等から、芯金間の間隔は、ある程度必要であり、転輪がゴムクローラの内周側を転動する際において、転輪がクローラ周方向で隣り合う一方の芯金から他方の芯金へ乗り移るときに、転輪の落ち込みがあり、これが走行振動を悪くするという問題がある。
【0005】
そこで、芯金の、転輪が転動するレール部に、クローラ周方向に突出する突出部を設け、芯金の、転輪が転動するレール部間の間隔を狭くするようにしたものがあるが、このものにあっては、突出部が片持ち状であることから、転輪が通過する際において、転輪側からの荷重により突出部が沈み込むことで転輪が下方移動し、この転輪の上下動が要因となる走行振動が生じる。
また、このレール部の突出部の沈み込みによる転輪の下方移動を少なくするようにしたものとして、突出部をレール部のクローラ周方向中央側よりも高くして、突出部上に転輪からの荷重が作用した場合に、転輪の下方移動を少なくするようにしたものがある。
【0006】
このものは、図12及び図13に示すように、芯金31は、クローラ本体32の左右方向Bに長く形成され、クローラ周方向Aに所定間隔をおいて配置されている。
芯金31の左右方向中央部には、転輪の脱輪を防止する左右一対の係合突部33が突設され、この左右係合突部33の左右方向B外方側に、転輪が転動するレール部34が設けられている。
この左右レール部34の一方は、芯金31の本体部分のクローラ周方向Aの中途部からクローラ周方向A一方に延びると共に、芯金31の本体部分からクローラ周方向A一方に突出された突出部35を備えており、左右レール部34の他方は、芯金31の本体部分のクローラ周方向Aの中途部からクローラ周方向A他方に延びると共に、芯金31の本体部分からクローラ周方向A他方に突出された突出部35を備えている。
【0007】
また、左右レール部34のレール面は、基部側から先端部に向かうにしたがって上方に移行する傾斜面とされている。
このものにあっては、転輪がクローラ周方向Aで隣り合う芯金31間を乗り移る際において、転輪がレール部34の突出部35に乗り上がって突出部35が沈み込んでも、転輪の下方移動がないように図ったものであるが、左右レール部34の一方は、登り坂となり、他方のレール部34は下り坂となっているので、転輪が芯金31上を転動する際において、転輪側から芯金31に作用する荷重は、当初は転輪の左右一方の外側輪から作用する荷重が大きく、転輪が芯金31上を転動するにつれて、他方の外側輪から作用する荷重が大きくなるように移動する。
【0008】
したがって、この図12及び図13に示すものにあっては、転輪側から作用する荷重の左右方向における移動が芯金31上で起こることとなり、芯金31は硬質で剛性が高いことから、転輪側から作用する荷重の左右方向の移動が芯金31上で起こると、走行振動が大となるという問題がある。
また、このものにあっては、転輪の一方の外側輪が、クローラ周方向Aで隣り合う一方の芯金31のレール部34の突出部35から他方の芯金31に乗り移り、転輪の他方の外側輪が、一方の芯金31から他方の芯金31のレール部34の突出部35に乗り移る際にも、前述した転輪側からの荷重の、左右方向の移動がある。
【0009】
したがって、この図12及び図13に示すものにあっては、芯金31上と、芯金31間とで、転輪側からの荷重の左右移動があり、転輪がゴムクローラの内周側を転動する際において、転輪側から作用する荷重の左右方向の移動が頻繁に行われ、走行振動を悪くしている。
本発明は、前記問題点に鑑みて、芯金上を転輪が転動するように構成されている弾性クローラにおいて、走行振動を低減し、乗り心地の向上を図った弾性クローラを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明が技術的課題を解決するために講じた技術的手段は、弾性体によって無端帯状に形成されたクローラ本体と、このクローラ本体内に、クローラ周方向に間隔をおいて埋設された芯金と、クローラ内周側の左右方向中央側に、クローラ周方向に間隔をおいて設けられていて転輪の脱輪を防止する脱輪防止部とを備え、前記脱輪防止部の左右両側の、芯金上面側に、転輪が転動するレール部が設けられた弾性クローラにおいて、
前記左右のレール部は、左右一方が、芯金本体からクローラ周方向前後両側に突出する突出部を備えた長レール部とされ、左右他方が、芯金本体のクローラ周方向幅と略同じ長さの短レール部とされ、前記長レール部の突出部は、該長レール部のクローラ周方向中央部及び短レール部よりも一段高く形成されており、これら長レール部と短レール部とは、クローラ周方向に関して交互に配置されていることを特徴とする。
【0011】
また、長レール部のレール面の、突出部からクローラ周方向中央側に至る部分が、突出部からクローラ周方向中央側に向けてクローラ外周側に移行する緩やかな傾斜面とされているのがよい。
また、傾斜面が、直線状又は湾曲状とされているのがよい。
また、短レール部のレール面の高さを、長レール部のレール面の、クローラ周方向中央側の高さと略同じ高さとするのがよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図2において、1は、土木・建設機械や運搬車又は農業機械等の走行部として採用されるクローラ式走行装置であり、このクローラ式走行装置1は、進行方向(図2の左右方向)前後一側に配置された駆動輪(スプロケット)2と、進行方向前後他側に配置されたアイドラ3と、これら駆動輪2とアイドラ3との間に配置された複数個の転輪4とをトラックフレーム5の左右両側のサイドフレームに左右方向(図2の紙面貫通方向)の軸心廻りに回転自在に支持すると共に、これら駆動輪2,アイドラ3及び転輪4に亘ってエンドレス状の弾性クローラ6を巻き掛けて主構成されており、このクローラ式走行装置1を採用した機械の、本機側からの重量等の荷重は転輪4を介して弾性クローラ6に作用し、駆動輪2を回転駆動することにより弾性クローラ6を周方向Aに循環回走させることで進行する。
【0013】
前記弾性クローラ6は、図1及び図3に示すように、ゴム様弾性体(ゴム、樹脂等)によってエンドレスの帯状に形成されたクローラ本体8と、このクローラ本体8内に、クローラ周方向Aに間隔をおいて埋設された芯金9と、クローラ内周側Cの左右方向B(クローラ幅方向)中央側に、クローラ周方向Aに間隔をおいて設けられていて転輪4等の脱輪(弾性クローラ6の外れ)を防止する脱輪防止部10(脱輪防止ガイドともいう)とを備えている。
前記転輪4は、左右一対の外側輪4Aを有する外つば転輪が採用され、脱輪防止部10を跨いで弾性クローラ6の内周側Cを転動する。
【0014】
クローラ本体8内には、スチールコード等の抗張力コードからなる抗張体11がクローラ周方向A全周に亘って埋設され、クローラ本体8の左右方向B中央部で且つクローラ周方向Aで隣り合う芯金9間に、駆動輪2の歯を芯金に噛み合わせるべく、該歯が挿入される係合孔13が形成されている。
また、クローラ本体8の外周側Dには、ラグ12が一体的に設けられており、このラグ12は、弾性クローラ6の左右両側に配置され、左右一方のラグ12と、他方のラグ12とは、クローラ周方向Aに位置ずれさせて配置されていて、千鳥状に配置されている。
【0015】
図1、図3〜図5に示すように、芯金9は、左右方向Bに長く形成されており、そのクローラ内周側Cの左右方向B中央側に、左右一対の係合突部14が設けられ、この左右の係合突部14が脱輪防止部10とされている。
また、この左右係合突部14の左右方向B両外側方の芯金9上面側には、転輪4(の外側輪4A)が転動するレール部15,16が設けられている。
この左右のレール部15,16は、左右一方が、芯金9の本体からクローラ周方向A前後両側に突出する突出部17を備えた長レール部15とされ、左右他方が、芯金9の本体のクローラ周方向A幅と略同じ長さに形成された短レール部16とされている
前記長レール部15の突出部17は、該長レール部15のクローラ周方向中央部及び短レール部16よりも一段高く形成されており、これら長レール部15と短レール部16とは、クローラ周方向Aに関して交互に配置されている(したがって、長レール部15は、クローラ周方向Aに関して千鳥状に配置されている)。
【0016】
図5は、弾性クローラ6が転輪4下を回走する部分であって、平坦路面上で弾性クローラ6が直線状となる部分における、クローラ周方向Aで隣り合う一対の芯金9の側面を示しており、この図5において、長レール部15の上面(レール面)は、突出部17では、クローラ周方向Aに沿う平坦面とされ、クローラ周方向A前後の突出部17間の部分18では、下方に凹む湾曲状(R状)に形成されていて、長レール部15のレール面の、突出部17からクローラ周方向A中央側に至る部分が、突出部17からクローラ周方向A中央側に向けてクローラ外周側に移行する緩やかな傾斜面19とされていて、転輪4がスムーズに移りゆく(転動する)ように構成されている。
【0017】
この長レール部15のレール面の、突出部17の高さH1(芯金9のクローラ外周側D端面からの距離)と、長レール部15のレール面の、クローラ周方向A中央部の高さH2との差は、クローラ式走行装置1が採用される機械の重量が3ton以下のクラスでは、0.5〜1.0mm(適用範囲:0.5〜2.0mm)で、3ton以上のクラスでは、0.5〜2.0mm(適用範囲:0.5〜3.0mm)とされる。
また、短レール部16は、クローラ周方向Aに沿う平坦面とされ、この短レール部16の高さH3は、長レール部15のレール面の、クローラ周方向A中央部の高さH2とは、略同高さ(H3とH2との差が、0〜0.5mm)に形成されている。
【0018】
前記構成の芯金9を備えた弾性クローラ6にあっては、該弾性クローラ6が駆動輪2によって駆動されて回走すると、転輪4が左右のレール部15,16上を転動する。
この転輪4が、クローラ周方向Aで隣り合う一方の芯金9から他方の芯金9に乗り移る際において、転輪4の左右一方の外側輪4Aが、長レール部15のクローラ周方向A中央側から突出部17に乗り上がると共に、左右他方の外側輪4Aが短レール部16から長レール部15の突出部17に乗り上げる。
【0019】
このとき、転輪4側からの荷重により、突出部17が沈み込んでも、突出部17が長レール部15のクローラ周方向A中央部及び短レール部16よりも一段高く形成されているので、転輪4の下方移動が少なく(又は無く)、転輪4はクローラ周方向Aに略直線的に芯金9間を乗り移り、これにより、突出部17を備えたものであっても、走行振動の低減が図れ、乗り心地の向上が図れる。
また、転輪4が芯金9間を乗り移る際にあっては、転輪4側から芯金9に作用する荷重は、乗り移りの初期にあっては、転輪4の、短レール部16から長レール部15の突出部17へと乗り上げる側の外側輪4Aからの荷重よりも、転輪4の、長レール部15のクローラ周方向A中央側から突出部17に乗り上がる側の外側輪4Aからの荷重の方が大きく、転輪4が一方の芯金9から他方の芯金9に乗り移るにつれて、逆に、転輪4の、長レール部15のクローラ周方向A中央側から突出部17に乗り上がる側の外側輪4Aからの荷重よりも、転輪4の、短レール部16から長レール部15の突出部17へと乗り上げる側の外側輪4Aからの荷重の方が大きくなるように、左右方向一方から他方への荷重移動がある。
【0020】
この転輪4側からの荷重の、左右方向の移動は、芯金9間で行われる(すなわち、突出部17が弾性体からなるクローラ本体8で弾性的に支えられている部分で行われる)ので、該左右方向の荷重移動が走行振動に影響を及ぼさず、また、芯金9の本体側では、前述した転輪4側からの荷重の、左右方向の荷重移動がないので、走行振動は低い。
芯金9は硬質で剛性が高いことから、前記荷重移動が芯金9本体上で行われると、走行振動の要因となる。
【0021】
なお、本発明では、長レール部15のクローラ周方向中央部よりも一段高い突出部17を備えた長レール部15が、クローラ周方向Aに関して千鳥状に配置されているので、この長レール部15の千鳥配置に合わせて、ラグ12の千鳥配置を考慮することにより、弾性クローラ6の、転輪転動部分のクローラ周方向Aの剛性差を平準化させるような、長レール部15とラグ12との配置構成とすることが可能である。
図6に示すものは、芯金9の他の例を示しており、長レール部15のレール面のクローラ周方向A中央部分20が、クローラ周方向Aに沿う平坦面とされ、この中央部分20から突出部17に至る部分21が、突出部17からクローラ周方向A中央側に向けてクローラ外周側Dに移行する緩やかな直線状の平坦面からなる傾斜面19とされているものである。
【0022】
図7及び図8は、開示例に係る弾性クローラ6を示しており、この弾性クローラ6の芯金9は、図9〜図11に示すように、左右のレール部23の一方に、クローラ周方向A一方にのみ突出する突出部24が設けられ、左右のレール部23の他方に、クローラ周方向A他方にのみ突出する突出部24が設けられているものであり、この開示例に係る弾性クローラ6は、このように構成された芯金25がクローラ周方向Aに並設されているものである。
また、この芯金9のレール面は、突出部24では、クローラ周方向Aに沿う平坦面とされ、この突出部24から、芯金9本体側のクローラ周方向A中央側に至る部分が、突出部24からクローラ周方向A中央側に向けてクローラ外周側に移行する緩やかな傾斜面19とされていて、突出部24が芯金9本体側よりも一段高くなっており、図10に示すものは、傾斜面19が、下方に凹む湾曲状の傾斜面に形成されたものを開示し、図11に示すものは、傾斜面19が、直線状の傾斜面とされたものを開示している。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、芯金上の、転輪が転動する左右のレール部は、左右一方が、芯金本体からクローラ周方向前後両側に突出する突出部を備えた長レール部とされ、左右他方が、芯金本体のクローラ周方向幅と略同じ長さの短レール部とされ、前記長レール部の突出部は、該長レール部のクローラ周方向中央部及び短レール部よりも一段高く形成され、これら長レール部と短レール部とは、クローラ周方向に関して交互に配置されていることから、左右一対の外側輪を有する外つば転輪が芯金上面側のレール部を転動し、クローラ周方向に隣り合う一方の芯金から他方の芯金に乗り移る際において、転輪の左右一方の外側輪が、長レール部のクローラ周方向中央側から突出部に乗り上がると共に、左右他方の外側輪が短レール部から長レール部の突出部に乗り上げ、このとき、転輪側からの荷重により、突出部が沈み込んでも、突出部が長レール部のクローラ周方向中央部及び短レール部よりも一段高く形成されているので、転輪の下方移動が少なく(又は無く)、転輪はクローラ周方向に略直線的に芯金間を乗り移り、これにより、走行振動の低減が図れ、乗り心地の向上が図れる。
【0024】
また、本発明では、転輪が芯金間を乗り移る際にあっては、転輪側から芯金に作用する荷重は、左右方向一方から他方への荷重移動があるが、この転輪側からの荷重の、左右方向の移動は、芯金間の、突出部が弾性体からなるクローラ本体で弾性的に支えられている部分で行われるので、該左右方向の荷重移動が走行振動に影響を及ぼさない。
また、芯金は硬質で剛性が高いことから、前記荷重移動が芯金本体上で行われると、走行振動の要因となるが、本発明にあっては、芯金の左右レール部の一方が長レール部とされ、左右他方が短レール部とされているので、芯金の本体側では、前述した転輪側からの荷重の、左右方向の移動がない。
【0025】
したがって、芯金の左右レール部の一方が長レール部で、他方が短レール部で、これらがクローラ周方向に関して交互に配置されているので、転輪側からの荷重の左右移動は常に芯金本体間で行われ、走行振動は低い。
【図面の簡単な説明】
【図1】弾性クローラの、内周側からみた平面図である。
【図2】クローラ式走行装置の側面図である。
【図3】弾性クローラの、幅方向に沿う面で切断した断面図である。
【図4】芯金の平面図である。
【図5】クローラ周方向で隣り合う一対の芯金の側面図である。
【図6】他の実施の形態を示す芯金の側面図である。
【図7】開示例に係る弾性クローラの、内周側からみた平面図である。
【図8】開示例に係る芯金の平面図である。
【図9】開示例に係る芯金の側面図である。
【図10】開示例に係る芯金の側面図である。
【図11】開示例に係る弾性クローラの、内周側からみた平面図である。
【図12】従来の芯金の斜視図である。
【図13】従来の弾性クローラの、内周側からみた平面図である。
【符号の説明】
4 転輪
8 クローラ本体
9 芯金
10 脱輪防止部
15 長レール部
16 短レール部
17 突出部
19 傾斜面
A クローラ周方向
C クローラ内周側
H2 長レール部のレール面の、クローラ周方向中央側の高さ
H3 短レール部のレール面の高さ

Claims (2)

  1. 弾性体によって無端帯状に形成されたクローラ本体と、このクローラ本体内に、クローラ周方向に間隔をおいて埋設された芯金と、クローラ内周側の左右方向中央側に、クローラ周方向に間隔をおいて設けられていて転輪の脱輪を防止する脱輪防止部とを備え、前記脱輪防止部の左右両側の、芯金上面側に、転輪が転動するレール部が設けられた弾性クローラにおいて、
    前記左右のレール部は、左右一方が、芯金本体からクローラ周方向前後両側に突出する突出部を備えた長レール部とされ、左右他方が、芯金本体のクローラ周方向幅と略同じ長さの短レール部とされ、前記長レール部のクローラ周方向前後各突出部は、クローラ周方向に沿う平坦面とされていると共に該長レール部のクローラ周方向中央部及び短レール部よりも一段高く形成されており、長レール部のレール面の、前後の突出部からクローラ周方向中央側に至る部分が、突出部からクローラ周方向中央側に向けてクローラ外周側に移行する傾斜面とされており、短レール部のレール面の高さが、長レール部のレール面の、クローラ周方向中央側の高さと略同じ高さとされており、これら長レール部と短レール部とは、クローラ周方向に関して交互に配置されていることを特徴とする弾性クローラ。
  2. 前記傾斜面が、直線状又は湾曲状とされていることを特徴とする請求項1に記載の弾性クローラ。
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