JP3613045B2 - 熱溶融樹脂 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱溶融樹脂に関し、詳しくは、車体や電気機器等のパネルに装着されるワイヤハーネス等の長尺な線材束を隙間なく束ねて保持することができる熱溶融樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、車体パネルに装着されるワイヤハーネス等にあっては、室外と室内の間に亘って介装されることがあり、このような場合には、ワイヤハーネスをグロメット等を介して車体パネルに装着するようにしている。このとき、グロメットによってワイヤハーネスの外周部が防水されて室外から室に水が侵入されるのを防止することができる。
【0003】
また、ワイヤハーネスを構成する電線の間から水が侵入する可能性があり、この場合には、ホットメルトによって電線間を通して室内に水が侵入するのを防止するようにしている。
【0004】
従来のこの種のホットメルトとしては、例えば、図4(a)に示すようなものがある。図4(a)において、1はホットメルトであり、このホットメルト1は、底板2および底板2から立設された先端部にY字部3aが形成された複数の側板3から構成されている。
【0005】
そして、ホットメルト1をワイヤハーネスに取付ける場合には、図4(b)に示すように側板3の間に電線4を2本ずつ挿入してワイヤハーネス5をホットメルト1で保持した後、図5に示すようにホットメルト1を積層し、次いで、ワイヤハーネス5およびホットメルト1の外周部に2層構造の熱収縮チューブ6を巻回した後、熱収縮チューブ6およびホットメルト1を熱風によって加熱する(図5中、矢印は熱風を示す)。または、ホットメルト1、熱収縮チューブ6に磁性粉体を混入させて高周波により誘導加熱する。
【0006】
このとき、ホットメルト1が溶融して電線4の間に回り込んで図6(a)に示すように電線4間の隙間を埋めることにより、電線4間を防水するとともに、熱収縮チューブ6が収縮してワイヤハーネス5の外周部に密接する(このときの側面部を図6(b)に示す)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のホットメルト1にあっては、電線4を平面状の底板2から立設された側板3の間に挿入して加熱するようにしていたため、ホットメルト1を加熱したときに、図7に示すように、例えば3本の電線4が隣接した状態になった場合には、電線4の中心にピンホールPが生じてしまい、電線4間の隙間を埋めることができずに防止性が低下してしまうという問題があった。
【0008】
また、電線4を側板3の間に挿入しているだけであるため、ホットメルト1に衝撃が加えられたとき等に電線4が側板3間から飛び出してしまうという問題もあった。
【0009】
このような不具合を解消するために、図8(a)に示すように電線4に単体のホットメルト7を取付けて加熱するものがあるが、この場合には、電線4にホットメルト7を1個ずつ取付けなければならず作業性が悪い上に、図8(b)に示すようにホットメルト7の1つが電線4の延在方向にずれた場合には、電線4の間の隙間を埋めることができず、防水性が悪化してしまうという不具合が発生してしまった。
【0010】
そこで本発明は、複数の線材を簡単に取付けることができるようにして取付け作業の作業性を向上させることができるとともに線材が飛び出してしまうのを防止することができ、さらに、線材間に隙間が生じるのを確実に防止して防水性が低下するのを防止することができる熱溶融樹脂を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するために、複数の線材を保持して加熱されると、溶融されて線材の間に回り込むことにより、線材の間の隙間を埋めることができる熱溶融樹脂であって、ヒンジを介して互いに隣接され、それぞれ1本の電線を保持可能な複数の保持部材を有し、前記ヒンジを介して該保持部材を環状に折り曲げ可能なことを特徴としている。
【0012】
その場合、ヒンジを介して保持部材を平面状にした状態で線材を保持部材に一斉に挿通することができるため、熱溶融樹脂に線材を取付ける作業の作業性を向上させることができる。
【0013】
また、各保持部材に線材を1本取付けた後、ヒンジを介して保持部材を環状に折り曲げると、線材が保持部材から飛び出してしまうのを防止することができる上に、保持部材を介して熱溶融樹脂を隣接させることができる。この状態で熱溶融樹脂を加熱すると、線材の間に熱溶融樹脂が回り込んで線材の間を確実に埋めることができ、線材間の防水性が低下するのを防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1、2は本発明に係る熱溶融樹脂の一実施形態を示す図である。
【0016】
まず、構成を説明する。図1、2において、11は熱を加えると溶融可能な樹脂からなる熱溶融樹脂としてのホットメルトであり、このホットメルト11はR状のヒンジ12を介して隣接された複数の保持部材13を有し、この保持部材13はヒンジ12を介して環状に折り曲げ可能になっている。また、保持部材13は断面略C字形状をしており、この保持部材13は電線(線材)14を1本ずつ保持可能になっている。
【0017】
このようなホットメルト11にワイヤハーネスに取付ける場合には、図1(a)に示すように、ヒンジ12を介して保持部材13を平面状にした状態で複数の電線14を保持部材13に一斉に挿通した後、図1(b)に示すようにヒンジ12を介して保持部材13を環状に折り曲げる。
【0018】
次いで、図2に示すように電線14が束になったワイヤハーネス(線材束)15およびホットメルト11の外周部に2層構造の熱収縮チューブ16を巻回した後、熱収縮チューブ16およびホットメルト11を熱風等によって加熱する(図2中、矢印は熱風を示す)。
【0019】
このとき、ホットメルト11が溶融して電線14の間に回り込んで電線14間の隙間を埋める。
【0020】
このように本実施形態では、ヒンジ12を介して互いに隣接され、1本の電線14を保持可能な複数の保持部材13を有し、ヒンジ12を介して保持部材13を環状に折り曲げ可能なホットメルト11を設けたため、ホットメルト11に電線15を取付ける場合には、ヒンジ12を介して保持部材13を平面状にした状態で電線15を保持部材13に一斉に挿通することができ、ホットメルト11に電線15を取付ける作業の作業性を向上させることができる。
【0021】
また、各保持部材13に電線15を1本取付けた後、ヒンジ12を介して保持部材13を環状に折り曲げると、電線15が保持部材13から飛び出してしまうのを防止することができる上に、保持部材13を介してホットメルト11を隣接させることができる。この状態でホットメルト11を加熱すると、電線15の間にホットメルト11が回り込んで電線15の間を確実に埋めることができ、電線15間の防水性が低下するのを防止することができる。
【0022】
なお、本実施形態のホットメルト11はC字形状の保持部材13を隣接して設けているが、図3に示すようにホットメルト11の背面を接合して積層形状にしても良い。このようにしても上記効果を得ることができる。
【0023】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ヒンジを介して保持部材を平面状にした状態で線材を保持部材に一斉に挿通することができるため、熱溶融樹脂に線材を取付ける作業の作業性を向上させることができる。
【0024】
また、各保持部材に線材を1本取付けた後、ヒンジを介して保持部材を環状に折り曲げると、線材が保持部材から飛び出してしまうのを防止することができる上に、保持部材を介して熱溶融樹脂を隣接させることができる。この状態で熱溶融樹脂を加熱すると、線材の間に熱溶融樹脂が回り込んで線材の間を確実に埋めることができ、線材間の防水性が低下するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱溶融樹脂の一実施形態を示す図であり、(a)はその斜視図、(b)はその熱溶融樹脂を丸め込む状態を示す図である。
【図2】一実施形態の熱溶融樹脂を丸め込んでその熱溶融樹脂およびワイヤハーネスの外周部に熱収縮チューブを取付けた状態を示す図である。
【図3】熱溶融樹脂の他の形状を示す図である。
【図4】(a)は従来のホットメルトの斜視図、(b)はそのホットメルトに電線を挿入する状態を示す図である。
【図5】従来のホットメルトに熱収縮チューブを取付けた状態を示す図である。
【図6】(a)は従来のホットメルトによって電線の隙間が埋められた状態を示す図、(b)はそのホットメルトおよび熱収縮チューブが取付けられたワイヤハーネスの側面図である。
【図7】従来のホットメルトによって電線の間にピンホールが発生した状態を示す図である。
【図8】(a)は従来の他のホットメルトを電線に取付けた状態を示す図、(b)はそのホットメルトの一部が他のホットメルトに対して位置ずれした状態を示す図である。
【符号の説明】
11 ホットメルト(熱溶融樹脂)
12 ヒンジ
13 保持部材
14 電線(線材)
15 ワイヤハーネス(線材束)

Claims (1)

  1. 複数の線材を保持して加熱されると、溶融されて線材の間に回り込むことにより、線材の間の隙間を埋めることができる熱溶融樹脂であって、
    ヒンジを介して互いに隣接され、それぞれ1本の電線を保持可能な複数の保持部材を有し、前記ヒンジを介して該保持部材を環状に折り曲げ可能なことを特徴とする熱溶融樹脂
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