JP3611739B2 - データ通信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ装置等のデータ通信装置、特に全2重通信により手順信号の送受信を行うデータ通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
今日、ファクシミリ通信が広く普及しており、企業においても企業内及び企業外とのファクシミリ通信量が増大している。このため、一般公衆網を直接利用するほかに、電話と同様に構内交換機を設け、構内交換機を介して企業内外のファクシミリ通信を行うようになってきている。
【0003】
図8に、このようなファクシミリ通信を含んだ電話・ファクシミリ通信システムを示す。本来、該通信システムは、多くの事業所群から構成されているが、ここでは、便宜上、A事業所とB事業所の構成で説明する。
【0004】
該通信システムにおいて、A事業所内の多数のファクシミリ装置(FAX)51A…及び電話機(TEL)50A…は、A事業所の構内交換機52Aに接続され、B事業所内の多数のファクシミリ装置51B…及び電話機50B…は、B事業所の構内交換機52Bに接続されている。これらA事業所及びB事業所の各構内交換機52A・52Bは、専用回線で結ばれると共に、公衆回線を介して公衆網交換機54とも接続され、公衆電話網に接続されている。また、A事業所には、構内交換機52Aに接続されることなく、公衆回線を介して公衆網交換機54に直接接続されたファクシミリ装置51Aもある。
【0005】
このような通信システムにおいて、A事業所からB事業所へファクシミリ通信するには、次の3通りの方法がある。
【0006】
(1)A事業所の構内交換機52Bに非接続のファクシミリ装置51Aから直接公衆網交換機54を介してB事業所の構内交換機52Bに送信し、構内交換機52Bを介してB事業所のファクシミリ装置51Bに送信する方法。
【0007】
(2)A事業所の構内交換機52Aに接続されているファクシミリ装置51Aから、構内交換機52Aを介し、公衆網交換機54を経由してB事業所の構内交換機52Bに送信し、構内交換機52Bを介してB事業所のファクシミリ装置51Bに送信する方法。
【0008】
(3)A事業所の構内交換機52Aに接続されているファクシミリ装置51Aから、構内交換機52Aを介して専用回線により直接B事業所の構内交換機52Bに接続されたB事業所のファクシミリ装置51Bに送信する方法。この方法では、一般公衆網を介さない。
【0009】
また、最近では、2つの回線を接続可能なファクシミリ装置が利用されている。このようなファクシミリ装置では、1つの回線を公衆回線と接続し、もう1つの回線を構内交換機を介して専用回線と接続することもできる。
【0010】
ところで、上記した構内交換機52A・52Bでは、回線(専用回線及び公衆回線)の帯域を有効に活用して通信数を増やすために、電話かファクシミリ通信かを判断し、電話であると判断すると、音声信号の帯域圧縮を行うようになっている。
【0011】
従来、構内交換機52A・52Bでは、電話かファクシミリ通信であるかの判断を、着呼側のファクシミリ装置から着呼時の応答に送出されるCED信号の有無で行っている。
【0012】
図9(a)に、CED信号にて応答する、従来のファクシミリ通信における通信シーケンス例を示す。ここで、通信モード等の設定を行うための手順信号は、半2重通信により送受信される。
【0013】
該図からわかるように、着呼側のファクシミリ装置では、まず、当該通信がファクシミリ通信であることを知らせるCED信号で応答し、その後、V.21手順のNSF信号,CSI信号,DIS信号を送出し、V.27ter 、V.29、V.17の画像伝送を実行する。
【0014】
一方、ITU−T勧告では、通信時間を短縮するために、従来半2重通信により送受信していた手順信号を、全2重通信により送受信するV.34通信が標準化されている。
【0015】
図9(b)に、手順信号を全2重通信により送受信するV.34通信の通信シーケンス例を示す。
【0016】
V.34通信の場合、着信時にV.8手順があることを示すANSam信号にて応答し、発呼側(相手機)がV.34通信機能を有している場合は、V.8手順を実行し、その後V.34の手順と画像伝送を実行する。
【0017】
一方、発呼側がV.34通信機能を持たない場合には、ANSam信号に対して何も応答してこないので、着呼側は、前述の同図(a)に示す半2重通信のV.21手順のDIS信号の送出へ移行し、V.21手順、V.27ter 、V.29、V.17の画像伝送を実行する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の技術のままでは、ファクシミリ通信が不能となったり、通信速度が遅くなって、構内交換機を介してのV.34通信が行えないといった問題がある。
【0019】
つまり、上述したように、構内交換機52A・52Bは、電話かファクシミリ通信であるかの判断を、ファクシミリ通信であることを示すCED信号の有無で行い、CED信号の有る場合は、ファクシミリ通信であるとして帯域圧縮を行わず、CED信号を検知しなかった場合は、音声信号であるとして帯域圧縮を行うようになっている。
【0020】
ところが、V.34通信機能のファクシミリ装置では、図9(b)に示すように、着信時にV.8手順のANSam信号にて応答し、CED信号は送出しないため、例えば、図8に示した通信システムにおいて、B事業所の相手先ファクシミリ装置51BがV.34通信機能を有していると、発呼側及び着呼側の各構内交換機52A・52Bは電話と誤って判断し、ファクシミリ通信であるにも係わらず帯域圧縮を行ってしまう。その結果、ファクシミリ通信が不能となったり、通信速度が遅くなってしまう。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明の記載のデータ通信装置は、上記の課題を解決するために、ファクシミリ通信において全2重通信により手順信号の送受信を行うデータ通信装置であって、通信が電話である場合には音声信号の帯域圧縮を行う一方ファクシミリ通信である場合には該帯域圧縮を行わない構内交換機を介して通信するデータ通信装置において、発呼時に、全2重通信のV.8手順に入る前に、上記構内交換機に対して当該通信がファクシミリ通信であることを認識させるための識別信号を送出する識別信号送出手段と、入力手段より入力される相手先ファクシミリ番号等の相手先情報を格納するもので、相手先ファクシミリ番号と共に当該ファクシミリ番号による通信が構内交換機を介するか否かの情報を格納する記憶手段とを備え、上記識別信号送出手段は、上記記憶手段に格納されている相手先情報を基に構内交換機を介するファクシミリ通信であるか否かを判断し、構内交換機を介するファクシミリ通信であると判断すると、上記識別信号を送出することを特徴としている。
【0022】
これによれば、発呼時、V.8手順に入る前に、当該通信がファクシミリ通信であることを示す識別信号が識別信号送出手段より送出される。したがって、たとえ着呼側のデータ通信装置が、V.34通信機能を有する装置であって、CED信号を送出せず、全2重通信のANSam信号にて応答しても、構内交換機は、発呼側の本発明のデータ通信装置から送信されるこの識別信号で、当該通信がファクシミリ通信であることを認識し、帯域圧縮を行わない。
【0023】
これにより、通信不能となったり、通信速度が遅くなるため、従来行えなかった構内交換機を介してのV.34通信が、問題なく実施可能となる。
【0024】
また、複数の回線を有するデータ通信装置も利用されているが、このようなデータ通信装置では、識別信号送出切換え手段にて一括して識別信号の送信有無を指定することができず、ファクシミリ送信の度にユーザが一々指定することが必要となる。
【0025】
これに対し、上記構成によれば、例えばタッチパネル等の入力手段を用いてユーザが相手先ファクシミリ番号と共に、当該ファクシミリ番号による通信が構内交換機を介する通信であるか否かの情報を記憶手段に登録しておくことで、識別信号送出手段が、記憶手段に格納されている情報を基に、構内交換機を介するファクシミリ通信であるか否かを判断し、構内交換機を介するファクシミリ通信である場合のみ、識別信号を送出するようになっている。
【0026】
したがって、ユーザがファクシミリ送信の度に一々識別信号の送信の有無を指定しなくとも、自動的に必要な場合のみ識別信号が送信されるので、操作性が向上する。
【0027】
本発明のデータ通信装置は、上記の課題を解決するために、ファクシミリ通信において全2重通信により手順信号の送受信を行うデータ通信装置であって、通信が電話である場合には音声信号の帯域圧縮を行う一方ファクシミリ通信である場合には該帯域圧縮を行わ ない構内交換機を介して通信するデータ通信装置において、着呼時に、全2重通信のV.8手順に入る前に、上記構内交換機に対して当該通信がファクシミリ通信であることを認識させるための識別信号を送出する識別信号送出手段と、入力手段より入力される相手先ファクシミリ番号等の相手先情報を格納するもので、相手先ファクシミリ番号と共に当該ファクシミリ番号による通信が構内交換機を介するか否かの情報を格納する記憶手段とを備え、上記識別信号送出手段は、上記記憶手段に格納されている相手先情報を基に構内交換機を介するファクシミリ通信であるか否かを判断し、構内交換機を介するファクシミリ通信であると判断すると、上記識別信号を送出することを特徴としている。
【0028】
これによれば、着呼時、V.8手順に入る前に、当該通信がファクシミリ通信であることを示す識別信号が識別信号送出手段より送出される。したがって、構内交換機は、着呼側の本発明のデータ通信装置から送信されるこの識別信号で、当該通信がファクシミリ通信であることを認識し、帯域圧縮を行わない。
【0029】
これにより、通信不能となったり、通信速度が遅くなるため、従来行えなかった構内交換機を介してのV.34通信が、問題なく実施可能となる。
【0030】
また、複数の回線を有するデータ通信装置も利用されているが、このようなデータ通信装置では、識別信号送出切換え手段にて一括して識別信号の送信有無を指定することができず、ファクシミリ送信の度にユーザが一々指定することが必要となる。
【0031】
これに対し、上記構成によれば、例えばタッチパネル等の入力手段を用いてユーザが相手先ファクシミリ番号と共に、当該ファクシミリ番号による通信が構内交換機を介する通信であるか否かの情報を記憶手段に登録しておくことで、識別信号送出手段が、記憶手段に格納されている情報を基に、構内交換機を介するファクシミリ通信であるか否かを判断し、構内交換機を介するファクシミリ通信である場合のみ、識別信号を送出するようになっている。
【0032】
したがって、ユーザがファクシミリ送信の度に一々識別信号の送信の有無を指定しなくとも、自動的に必要な場合のみ識別信号が送信されるので、操作性が向上する。
【0033】
本発明のデータ通信装置は、上記課題を解決するために、ファクシミリ通信において全2重通信により手順信号の送受信を行うデータ通信装置であって、通信が電話である場合には音声信号の帯域圧縮を行う一方ファクシミリ通信である場合には該帯域圧縮を行わない構内交換機を介して通信するデータ通信装置において、発呼時に、全2重通信のV.8手順に入る前に、上記構内交換機に対して該構内交換機が半2重通信により手順信号を送出する通信において当該通信がファクシミリ通信であると認識するために用いている信号を識別信号として送出する識別信号送出手段を有することを特徴としている。
【0034】
本発明のデータ通信装置は、上記課題を解決するために、ファクシミリ通信において全2重通信により手順信号の送受信を行うデータ通信装置であって、通信が電話である場合には音声信号の帯域圧縮を行う一方ファクシミリ通信である場合には該帯域圧縮を行わない構内交換機を介して通信するデータ通信装置において、着呼時に、全2重通信のV.8手順に入る前に、上記構内交換機に対して該構内交換機が半2重通信により手順信号を送出する通信において当該通信がファクシミリ通信であると認識するために用いている信号を識別信号として送出する識別信号送出手段を有することを特徴としている。
【0035】
本発明のデータ通信装置は、上記課題を解決するために、ファクシミリ通信において全2重通信により手順信号の送受信を行うデータ通信装置であって、通信が電話である場合には音声信号の帯域圧縮を行う一方ファクシミリ通信である場合には該帯域圧縮を行わな い構内交換機を介して通信するデータ通信装置において、発呼時及び着呼時に、全2重通信のV.8手順に入る前に、上記構内交換機に対して該構内交換機が半2重通信により手順信号を送出する通信において当該通信がファクシミリ通信であると認識するために用いている信号を識別信号として送出する識別信号送出手段を有することを特徴としている。
【0036】
そして、これらの場合にも、入力手段より入力される相手先ファクシミリ番号等の相手先情報を格納するもので、相手先ファクシミリ番号と共に当該ファクシミリ番号による通信が構内交換機を介するか否かの情報を格納する記憶手段を備え、上記識別信号送出手段は、上記記憶手段に格納されている相手先情報を基に構内交換機を介するファクシミリ通信であるか否かを判断し、構内交換機を介するファクシミリ通信であると判断すると、上記識別信号を送出するようにしてもよい。
【0037】
上記した本発明の各データ通信装置においては、上記識別信号送出手段による識別信号の送出有無を切換え可能にする識別信号送出切換え手段を備え、上記識別信号送出手段は、上記識別信号送出切換え手段が、識別信号送出有り側に切換えられているとき、識別信号を送出することを特徴とすることもできる。
【0038】
構内交換機を介す介さないに関係なく、ファクシミリ通信時に常に識別信号を送信する構成でも良いが、その場合は、識別信号が不要なときにも出力されるためにその分無駄な時間を要し、通信時間の短縮を図るといったV.34通信の目的に反することになる。したがって、構内交換機を介してのファクシミリ通信時にのみ識別信号を出力させることが望ましく、識別信号の送出有無を指定できる構成が望ましい。
【0039】
一方、データ通信装置が、必ず構内交換機を介して送信を行うように設置される場合もあり、そうすると、ユーザはファクシミリ送信の度に、識別信号の送信有りを指定しなければならず、煩わしくなる。
【0040】
上記構成によれば、識別信号の送出有無を切換え可能にする識別信号送出切換え手段が設けられており、この識別信号送出切換え手段が、識別信号送出有り側に切り換えられているとき、識別信号を送出するようになっているので、ユーザは、この識別信号送出切換え手段を操作して識別信号送出の有無を一括指定することが可能となる。
【0041】
これにより、ファクシミリ送信の度に一々識別信号の送信の有無を指定しなくとも済み、操作性が向上する。
【0042】
さらに、上記した本発明の各データ通信装置においては、CED信号にて当該通信がファクシミリ通信であることを認識する構内交換機に対しては、CED信号を上記識別信号として用いることを特徴とすることもできる。
【0043】
従来より、構内交換機は、CED信号を検出すると、当該通信がファクシミリ通信であると判断しているので、CED信号を本発明のファクシミリ通信であることを構内交換機に認識させ得る識別信号として用いることで、他の信号を識別信号とする場合に比べ、構内交換機側の構成・設定を何ら変更することなく、本発明のデータ通信装置を適用でき、効果を得ることができる。
【0044】
【発明の実施の形態】
本発明に係る実施の一形態を、図1〜図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0045】
本実施の形態では、データ通信装置として、コピー機本体に、プリンタ機能、及びファクシミリ機能が付加された、デジタル複合機を例示する。
【0046】
図1に、本実施の形態のデジタル複合機の構成を示す。
【0047】
図1に示すように、本デジタル複合機は、読取部11、記録部12、読取・記録制御部3、操作パネル10、パネル制御部2、メイン制御部1、制御用メモリ4、登録データメモリ5、画像情報メモリ6、符号/復号化制御部7、NCU8、及びモデム9を有する。
【0048】
読取部11は、原稿画像を読み取るものであり、記録部12は、画像データを画像として用紙等に記録するものである。
【0049】
読取・記録制御部3は、上記読取部11及び記録部12をメイン制御部1からの指示に従い制御するもので、コピーモードでは、読取部11にて原稿の画像を読み取らせ、読み取った画像を記録部12にて記録させる。また、プリンタモードでは、図示しないパーソナルコンピュータ等より送信されてくる画像データを記録部12にて記録させる。一方、ファクシミリモードでは、ファクシミリ送信時、読取部11にて送信原稿を読み取らせ、読み取った画像データを符号/復号化制御部7へ送る。ファクシミリ受信時は、受信した画像データを符号/復号化制御部7から受け取り、記録部12にて記録させる。
【0050】
操作パネル10は、特に図示するものではないが、テンキー等のキー群と共に、タッチパネル部を有し、ユーザが相手先のファクシミリ番号の入力や各種情報の入力に用いられる入力部としての機能と共に、ユーザに対して所定の表示を行う表示部としての機能を有するものである。
【0051】
パネル制御部2は、上記操作パネル10を制御するもので、操作者のキー入力を検出し、メイン制御部1へと伝える。また、メイン制御部1からの表示情報を基に、操作パネル10の表示部に表示させる。
【0052】
画像情報メモリ6は、メイン制御部1からの指示に従い、読取部11にて読み取られたファクシミリ送信データや、ファクシミリ受信データを格納するものである。ファクシミリ送信時、符号/復号化制御部7にて符号化されたファクシミリ送信データを格納する。また、ファクシミリ受信時は、格納されているファクシミリ受信データを符号/復号化制御部7へと送信する。さらに、画像情報メモリ6は、メイン制御部1からの指示に従い、モデム9からのデータを格納すると共に、モデム9へのデータ転送も行うようになっている。
【0053】
制御用メモリ4は、モデム9やNCU8等の周辺回路の制御時に、メイン制御部1が一次的に使用するメモリである。
【0054】
登録データメモリ5(記憶手段)は、ユーザにて操作パネル10を用いて入力された相手先ファクシミリ番号や、音量、ダイヤル信号種別などの各種登録情報を記憶するメモリである。そして、この登録データメモリ5には、相手先ファクシミリ番号と共に、当該相手先への通信が構内交換機を介するか否かを示す情報も併せて登録されるようになっている。
【0055】
符号/復号化制御部7は、メイン制御部1からの指示に従い、ファクシミリ通信で必要な画像データの符号化及び復号化を行うものであり、ファクシミリ送信時、読み取った送信データを符号化し、ファクシミリ受信時は受信データを復号化する。
【0056】
モデム9は、メイン制御部1からの指示に従い、DTMF信号の送出/検出、ファクシミリ通信時に使用する信号送出や信号受信処理等を行うもので、モデム9は、手順信号の変調復調用として、Vシリーズ勧告のV.8、V.21、V.34、また、画像信号の変調復調用として、V.27ter、V.29、V.17、V.34の機能を有する。また、モデム9は、メイン制御部1とで、本発明における識別信号送信手段を構成するもので、メイン制御部1からの指示に従い、構内交換機を介してのファクシミリ通信である場合、発呼時及び着呼時、V.8手順に入る前に、構内交換機にファクシミリ通信であることを認識させ得る識別信号、ここではCED信号を送出する。
【0057】
NCU(網制御装置)8は、電話網をデータ通信等に使用するために、その回線の端末に接続し、電話交換網の接続制御を行ったり、データ通信路への切換えを行ったりするものである。
【0058】
メイン制御部1は、上述した各ブロックへ制御信号を送信して制御するもので、デジタル複合機の制御中枢である。そして、上述したように、メイン制御部1は、上記モデム9へ制御信号を出力し、発呼時及び着呼時、V.8手順に入る前にCED信号を送出させる。さらに、ここではメイン制御部1は、ユーザにてファクシミリを送信する相手先が操作パネル10を用いて入力されると、登録データメモリ5内の登録情報を基に、当該相手先への通信が構内交換機を介するか否かを判断するようになっている。
【0059】
また、本デジタル複合機の場合、上記した画像情報メモリ6、符号/復号化制御部7、NCU8、及びモデム9はユニット化されており、オプションで該ユニットを増設することで、回線数を増加できるようになっている。
【0060】
図2に、本デジタル複合機を含んだ電話・ファクシミリ通信システムを示す。本来、該通信システムは、多くの事業所群から構成されているが、ここでは、便宜上、A事業所とB事業所の構成されているものとする。
【0061】
A事業所内の多数のファクシミリ装置(FAX)21A…と電話機(TEL)20A…、及びB事業所内の多数のファクシミリ装置21B…と電話機20B…は、何れも各事業所の各構内交換機22A・22Bに接続され、これら各構内交換機22A・22Bは、専用回線を介して接続されると共に、公衆回線を介して公衆網交換機24とも接続されている。
【0062】
そして、本デジタル複合機100は、オプションにて新たに回線2が増設されており、公衆回線を介して公衆網交換機24に接続されると共に、構内交換機22Aとも接続されている。
【0063】
次に、図3及び図4を用いて、上記通信システムにおける事業所間のファクシミリ通信での通信シーケンス例を説明する。
【0064】
図3(a)(b)は、A事業所の本デジタル複合機100から、B事業所のファクシミリ装置21Bに、各事業所の各構内交換機22A・22Bを介してファクシミリ送信した場合の通信シーケンス例であり、同図(a)はB事業所のファクシミリ装置21BがV.34通信機能を有する場合(ANSam信号有)、同図(b)はB事業所のファクシミリ装置21がV.34通信機能を持たない場合(ANSam信号無)である。
【0065】
同図(a)(b)に示すように、発呼側である本デジタル複合機100では、各構内交換機22A・22Bを介しての通信であるので、発呼時、最初の手順としてCED信号を送出する。このCED信号にて、各事業所の各構内交換機22A・22Bは、当該通信がファクシミリ通信であると判断し、帯域圧縮を行わない。
【0066】
ここで、着呼側であるB事業所のファクシミリ装置21Bが、V.34通信機能を有する装置であれば、同図(a)に示すように、着信に応答してV.8手順に入り、ANSam信号(2100Hzを15Hzで変調した信号)を送出する。
【0067】
発呼側の本デジタル複合機100は、このANSam信号を受信すると、全2重通信の手順であるV.8手順を実行し、その後、V.34手順とV.34に基づく画像信号の伝送を行う。
【0068】
すなわち、全2重通信の場合、デジタル複合機100は、着呼側からのANSam信号を受信すると、V.8変調によるCM信号を送出し、このCM信号により画像信号の伝送において実効可能な伝送モードを着呼側に通知する。
【0069】
着呼側は、CM信号を受信すると、ANSam信号の送出を停止し、V.8変調によるJM信号を送出する。着呼側は、このJM信号によって、CM信号で通知された実行可能な伝送モードの中で、着呼側が実効できる伝送モードを発呼側に通知する。
【0070】
発呼側の本デジタル複合機100は、JM信号を受信するとCM信号の送出を停止し、V.8変調のCJ信号を送出する。発呼側の本デジタル複合機100は、このCJ信号によりJM信号に基づいて決定した伝送モードを着呼側に通知する。
【0071】
着呼側は、CJ信号を受信すると、JM信号の送出を停止し、発呼側からのラインプロービング信号の受信処理へ進む。
【0072】
発呼側の本デジタル複合機100は、CJ信号の送出を停止してから所定時間経過後に、回線2の状況をチェックするためのラインプロービング信号(V.34で変調された信号)を送出する。
【0073】
着呼側は、ラインプロービング信号を受信すると、このラインプロービング信号に対する応答信号(V.34変調の信号)を送出し、この応答信号によって、以後の信号の送出レベル、振幅レベルの補正、伝送ボーレートを発呼側に通知し、発呼側からのロングトレーニング信号の受信処理へ進む。
【0074】
発呼側の本デジタル複合機100は、前記応答信号を受信すると、ラインプロービング信号の送出を停止し、送出停止から所定時間経過後にV.34変調のロングトレーニング信号を送出する。
【0075】
着呼側はこのロングトレーニング信号により、モデムの等化器の調整、タイミング検出等の処理を実行する。
【0076】
発呼側の本デジタル複合機100は、ロングトレーニング信号の送出後、所定時間経過後にV.34変調のパラメータ交換信号を送出する。
【0077】
着呼側は、パラメータ変換信号を受信すると、V.34変調のパラメータ変換応答信号を送出し、この応答信号により以降のリンク補正、ビットレートを発呼側に通知する。そして、着呼側は、パラメータ交換応答信号に続いてT.30の勧告のCSI,DIS信号をV.34変調により送出し、さらに、発呼側からT.30勧告のTS1,DCS信号を受信するまでフラグを送出する。
【0078】
発呼側の本デジタル複合機100は、CSI,DIS信号を受信するとパラメータ交換信号の送出を停止し、V.34変調によりTSI,DCS信号を送出した後、着呼側からCFR信号を受信するまでフラグを送出する。
【0079】
着呼側は、発呼側からTSI,DCS信号を受信するとフラグ送出を停止し、V.34変調によりCFR信号を送出する。
【0080】
発呼側のデジタル複合機100は、CFR信号を受信すると、フラグ送出を停止し、所定時間経過後に前の手順で設定された伝送モードにより、画像信号を送出し、着呼側は、設定された伝送モードにより画像信号の受信を行う。
【0081】
1ページの画像信号の送信後、発呼側の本デジタル複合機100は、そのままの伝送モードで次ページの画像信号を送出する場合には、画像信号の送信終了から所定時間経過後にPPS−MPS信号を送出し後、着呼側からMCF信号を受信するまでフラグを送出する。なお、伝送モードを変更して次ページの送信を行う場合は、PPS−MPS信号に代えてPPS−EOM信号を送出する。
【0082】
着呼側は、PPS−MPS信号を受信すると、MCF信号を送出した後、次のページの画像信号受信処理へ進む。
【0083】
発呼側の本デジタル複合機100は、MCF信号を受信すると、フラグ送出を停止し、所定時間経過後に、次ページの画像信号を送出する。そして、そのページが最終ページであると、そのページの画像信号の送信終了後、所定時間経過後にPPS−EOP信号を送出し後、着呼側からMCF信号を受信するまでフラグを送出する。
【0084】
そして、着呼側が、PPS−EOP信号を受信してMCF信号を送出し、発呼側の本デジタル複合機100は、このMCF信号を受信すると、フラグ送出を停止し、DCN信号を送出する。
【0085】
一方、着呼側のファクシミリ装置21BがV.34通信機能を持たない装置であれば、同図(b)に示すように、着信時にCED信号にて応答して、V.21手順によるNSF信号,CSI信号,DIS信号を順次送出する。
【0086】
ここで、発呼側である本デジタル複合機は、ANSam信号を受信しないので、相手先のファクシミリ装置はV.34通信機能を持たないと判断し、V.21手順の、NSF,CSI,DIS信号を受信した後、所定時間経過後に、V.21手順によるNSS,TSI,DCS信号を順次送出する。なお、V.34通信機能を持たない装置の通信シーケンスの説明は、広く知られているので、説明の便宜上ここでは省略する。
【0087】
また、図4(a)(b)は、B事業所のファクシミリ装置21Bから、A事業所の本デジタル複合機100に、各事業所の構内交換機22B・22Aを介してファクシミリ送信した場合の通信シーケンス例であり、同図(a)はB事業所のファクシミリ装置21BがV.34通信機能を有する場合、同図(b)はB事業所のファクシミリ装置21がV.34通信機能を持たない場合である。
【0088】
本デジタル複合機100では、同図(a)(b)に示すように、着呼時、最初の手順として、CED信号を送出し、その後、V.8手順のANSam信号にて応答する。このとき出力するCED信号にて、各事業所の各構内交換機22A・22Bは、当該通信がファクシミリ通信であると判断し、帯域圧縮を行わない。
【0089】
ここで、発呼側であるB事業所のファクシミリ装置21Bが、V.34通信機能を有する装置であれば(CM有)、同図(a)に示すように、ANSam信号の応答により相手先、つまり本デジタル複合機100はV.34通信機能を有すると判断してV.8手順によるCM信号を送信する。なお、以降の説明は、図3(a)と同じであるので、便宜上説明を省略する。
【0090】
一方、発呼側であるB事業所のファクシミリ装置21Bが、V.34通信機能を持たない装置であれば(CM無)、同図(b)に示すようにCM信号を送信することなく、V.21手順によるNSF信号,CSI信号,DIS信号を順次送出する。なお、ここでも、便宜上以降の説明を省略する。
【0091】
次に、図5〜図7のフローチャートを用いて、図2の通信システムに属する本デジタル複合機100における発呼側の制御、及び着呼側の制御を説明する。
【0092】
図5において、S1では、まず、図1に示すNCU8やモデム9等の各種回路の初期化処理を行う。
【0093】
次に、S2、S3では、発呼、あるいは着呼の何れが選択されたかを判断し、発呼が選択されるとS4に進み、着呼が選択されると図7のS41に進む。
【0094】
S4では、回線接続を行う。つまり、CMLをオンし、図1に示す操作パネル10からのキー入力に応じて相手先のファクシミリ番号を、モデム9内のDTMF信号発生器又は、NCU8内のダイヤラーを用いて指定の回線にダイヤル信号として送出する。
【0095】
S5では、タイマーT1に所定時間をセットし、S6に進む。S6では、各構内交換機22A・22Bの少なくとも何れかを介する通信であるか否かを判断する。ここでの各構内交換機22A・22Bの少なくとも何れかを介するか否かの判断は、登録データメモリ5の登録情報を基に判断する。
【0096】
そして、各構内交換機22A・22Bの何れをも介さない通信である場合は、S7をスキップしてS8に進む。一方、各構内交換機22A・22Bの少なくとも何れかを介しての通信であると判断すると、S7の処理を経て、当該通信がファクシミリ通信であることを認識させるためのCED信号を、図1に示すモデム9より送出した後、S8に進む。
【0097】
S8では、相手機(着呼側)からの信号受信を行い、S9,S10,S11にて夫々受信の有無を判断し、S9において、NSF,CSI,DIS信号(V.21手順による信号)を受信すると、図6のS21に進み、また、S10においいて、ANSam信号を受信すると、図6のS23に進み、また、S11において、タイマーT1がタイムオーバーしていないとS8に戻り、タイマーT1がタイムオーバーすると、エラーと判断して、S12の所定のエラー処理に入る。
【0098】
図6に示すS21では、DIS信号により相手機がV.8機能(V.8手順可能)を有しているか否かを判断し、V.8機能を有しているとS22に進む。一方、V.8機能を有していないとS30に進み、前述したV.21手順を行い、半2重通信にて、つまり、V.27ter 、V.29、V.17の画像伝送を行う。
【0099】
一方、S22では、V.8手順の信号であるCI信号(このCI信号によって着呼側にV.8の手順が可能であることを通知する)を送信する。S23では、ANSam信号の受信をし、ANSam信号を受信すると、S24に進みV.8手順のCM信号を送信する。同時にV.8手順のJM信号を受信し(S25)、JM信号を受信するとS29に進み、一方、JM信号を受信していないと、S26に進む。
【0100】
S26では、CM信号の送信が終了したか否かが判断され、CM信号の送信が終了するまでに、S25にてJM信号を受信しない場合は、全2重通信は不可と判断し、S27に進む。
【0101】
S27,S28にてタイマーT1がタイムオーバーするまでにNSF,CSI,DIS信号が受信されるか否かを判断し、NSF,CSI,DIS信号が受信されるとS27からS30に進み、前述したV.21手順を行い、半2重通信による手順信号の送受信を行う。また、タイマーT1がタイムオーバーすると、S12のエラー処理に入る。
【0102】
一方、S25でJM信号を受信すると、S29に進み、V.8手順のCJ信号を送信し、以後、S31に進み、全2重通信には入り、V.34手順、V.34通信の画像伝送を実行する。
【0103】
一方、図5のS3にて着呼であると判断して図7のS41に進んだ場合、S41では、回線接続を行い、CMLをオンしてS42に進む。
【0104】
S42では、各構内交換機22A・22Bの少なくとも何れかを介する通信であるか否かを判断する。この場合の判断も、登録データメモリ5に登録されている情報を基に行う。そして、各構内交換機22A・22Bの何れをも介さない通信である場合は、S44にそのまま進む。一方、各構内交換機22A・22Bの少なくとも何れかを介しての通信であると判断すると、S43の処理を経て、ファクシミリ通信であることを認識させるためのCED信号を、図1に示すモデム9より送出した後、S44に進む。
【0105】
S44では、ANSam信号の送出を開始する。S45では、V.8手順のCM信号の受信を行い、S50にてANSam信号送信終了を確認する前に、CM信号を受信すると、S46に進み、V.8手順のCM信号を送信し、CM信号を受信できずにANSam信号の受信を終了すると、S51に進む。
【0106】
S46に進むケースは、ANSam信号送信中に、CM信号を受信できたケースで、全2重通信が可能な場合であるので、S46でV.8手順のJM信号を送信し、さらにS49にてJM信号の送信終了を確認するまでにS47にてCJ信号を受信すると、ここでも、全2重通信が可能であるので、S55に進み、V.34手順、V.34の画像受信を続行する。
【0107】
一方、S48,S49にてCJ信号が受信できずにJM信号の送信が終了すると、全2重通信が不可と判断し、S49に進み、NSF,CSI,DIS信号に、V.8機能無しの情報をセットし、そのNSF,CSI,DIS信号を送出してS56に進み、前述したV.21手順を行い、V.27ter 、V.29、V.17の画像受信を行う。
【0108】
S51では、V.21手順によるNSF,CSI,DIS信号の送信を行う。ここで、DIS信号によりV.8機能有りを送信機に通知する。そしてS52にて、CI信号(V.8手順の信号)の受信の有無をチェックしてCI信号が受信されていないと、S56に進み、以後、前述したV.21手順を行い、V.27ter 、V.29、V.17の画像受信を行う。
【0109】
以上のように、本デジタル複合機100では、発呼時、全2重通信のV.8手順に入る前に、各構内交換機22A・22Bに当該通信がファクシミリ通信であることを認識させ得る識別信号を送出するようになっている。
【0110】
これにより、たとえ着呼側のファクシミリ装置が、V.34通信機能を有する装置であって、CED信号を送出せず、全2重通信のANSam信号にて応答しても、当該通信に用いられる各構内交換機22A・22Bは、この識別信号で、当該通信がファクシミリ通信であることを認識し、帯域圧縮を行わないので、従来では、通信不能となったり、通信速度が遅くなったりするため行えなかった構内交換機を介してのV.34通信が実施可能となる。
【0111】
また、本デジタル複合機100では、着呼時、全2重通信信のV.8手順に入る前に、各構内交換機22A・22Bに当該通信がファクシミリ通信であることを認識させ得る識別信号を送出するようになっている。
【0112】
これにより、当該通信に用いられる各構内交換機22A・22Bは、着呼側から送信されるこの識別信号で、当該通信がファクシミリ通信であることを認識し、帯域圧縮を行わないので、従来では、通信不能となったり、通信速度が遅くなったりするため行えなかった構内交換機を介してのV.34通信が実施可能となる。
【0113】
また、本デジタル複合機100では、従来、各構内交換機22A・22Bが、当該通信がファクシミリ通信であると判断しているCED信号を識別信号としているので、他の信号を識別信号とする場合に比べ、各構内交換機22A・22B側の構成・設定を何ら変更することなく、本発明のデータ通信装置を適用でき、効果を得ることができる。
【0114】
さらに、本デジタル複合機100では、相手先ファクシミリ番号と共に当該ファクシミリ番号による通信が各構内交換機22A・22Bを介するか否かの情報を相手先情報として登録データメモリ5に格納させておき、メイン制御部1が、格納されている相手先情報を基に、各構内交換機22A・22Bの少なくとも何れか一方でも介するファクシミリ通信であるか否かを判断し、少なくとも何れか一方の各構内交換機22A・22Bを介するファクシミリ通信であると判断すると、識別信号を送出するようになっている。
【0115】
これにより、本デジタル複合機100のように、複数の回線を有し、1台の装置で、各構内交換機22A・22Bを介するファクシミリ通信もあれば、直接、公衆回線を介して行わせるファクシミリ通信も可能であるといった場合に、ファクシミリ送信の度にユーザが一々指定することなく、自動的に必要な場合のみ識別信号が送信されるので、操作性が良い。
【0116】
なお、各構内交換機22A・22Bを介す介さないに関係なく、ファクシミリ通信時に常に識別信号を送信する構成でも良いが、その場合は、識別信号が不要なときにも出力されるためにその分無駄な時間を要してしまうため、通信時間の短縮を図るといったV.34通信の目的に一部反することとなる。
【0117】
また、本デジタル複合機100では、メイン制御部1が登録データメモリ5の情報を基に、各構内交換機22A・22Bの何れか一方でも介する通信か否かを判断する構成としたが、例えば、回線が1つであり、構内交換機を必ず介してファクシミリ通信されるように設置される装置であれば、装置本体に、識別信号送出有無を切り換える切換えスイッチ(識別信号送出切換え手段)を設けておき、この切換えスイッチが識別信号送信有り側に切換えられている場合のみ、発呼時、着呼時に識別信号を送出する構成としてもよい。
【0118】
なお、ここでは、デジタル複合機に本発明が搭載されている構成を例に説明したが、本発明は、手順信号の通信とデータの通信を行う全2重通信が可能なデータ通信装置には、全て適用できる。
【0119】
本発明のデータ通信装置は、以上のように、全2重通信により手順信号の送受信を行う データ通信装置において、発呼時、全2重通信のV.8手順に入る前に、構内交換機に当該通信がファクシミリ通信であることを認識させ得る識別信号を送出する識別信号送出手段を有することを特徴としている。
【0120】
これによれば、発呼時、V.8手順に入る前に、当該通信がファクシミリ通信であることを示す識別信号が識別信号送出手段より送出される。したがって、たとえ着呼側のデータ通信装置が、V.34通信機能を有する装置であって、CED信号を送出せず、全2重通信のANSam信号にて応答しても、構内交換機は、発呼側の本発明のデータ通信装置から送信されるこの識別信号で、当該通信がファクシミリ通信であることを認識し、帯域圧縮を行わない。
【0121】
これにより、通信不能となったり、通信速度が遅くなるため、従来行えなかった構内交換機を介してのV.34通信が、問題なく実施可能となる。
【0122】
本発明のデータ通信装置は、以上のように、全2重通信により手順信号の送受信を行うデータ通信装置において、着呼時、全2重通信のV.8手順に入る前に、構内交換機に当該通信がファクシミリ通信であることを認識させ得る識別信号を送出する識別信号送出手段を有することを特徴としている。
【0123】
これによれば、着呼時、V.8手順に入る前に、当該通信がファクシミリ通信であることを示す識別信号が識別信号送出手段より送出される。したがって、構内交換機は、着呼側の本発明のデータ通信装置から送信されるこの識別信号で、当該通信がファクシミリ通信であることを認識し、帯域圧縮を行わない。
【0124】
これにより、通信不能となったり、通信速度が遅くなるため、従来行えなかった構内交換機を介してのV.34通信が、問題なく実施可能となる。
【0125】
本発明のデータ通信装置は、上記に記載のデータ通信装置において、上記識別信号送出手段による識別信号の送出有無を切換え可能にする識別信号送出切換え手段を備え、上記識別信号送出手段は、上記識別信号送出切換え手段が、識別信号送出有り側に切り換えられているとき、識別信号を送出することを特徴としている。
【0126】
構内交換機を介す介さないに関係なく、ファクシミリ通信時に常に識別信号を送信する構成でも良いが、その場合は、識別信号が不要なときにも出力されるためにその分無駄な時間を要し、通信時間の短縮を図るといったV.34通信の目的に反することになる。したがって、構内交換機を介してのファクシミリ通信時にのみ識別信号を出力させることが望ましく、識別信号の送出有無を指定できる構成が望ましい。
【0127】
一方、データ通信装置が、必ず構内交換機を介して送信を行うように設置される場合もあり、そうすると、ユーザはファクシミリ送信の度に、識別信号の送信有りを指定しなければならず、煩わしくなる。
【0128】
上記構成によれば、識別信号の送出有無を切換え可能にする識別信号送出切換え手段が設けられており、この識別信号送出切換え手段が、識別信号送出有り側に切り換えられているとき、識別信号を送出するようになっているので、ユーザは、この識別信号送出切換え手段を操作して識別信号送出の有無を一括指定することが可能となる。
【0129】
これにより、ファクシミリ送信の度に一々識別信号の送信の有無を指定しなくとも済み、操作性が向上する。
【0130】
本発明のデータ通信装置は、上記に記載のデータ通信装置において、入力手段より入力される相手先ファクシミリ番号等の相手先情報を格納するもので、相手先ファクシミリ番号と共に当該ファクシミリ番号による通信が構内交換機を介するか否かの情報を格納する記憶手段を備え、上記識別信号送出手段は、上記記憶手段に格納されている相手先情報を基に構内交換機を介するファクシミリ通信であるか否かを判断し、構内交換機を介するファクシミリ通信であると判断すると、識別信号を送出することを特徴としている。
【0131】
最近、複数の回線を有するデータ通信装置も利用されているが、このようなデータ通信装置では、識別信号送出切換え手段にて一括して識別信号の送信有無を指定することができず、ファクシミリ送信の度にユーザが一々指定することが必要となる。
【0132】
これに対し、上記構成によれば、例えばタッチパネル等の入力手段を用いてユーザが相手先ファクシミリ番号と共に、当該ファクシミリ番号による通信が構内交換機を介する通信であるか否かの情報を記憶手段に登録しておくことで、識別信号送出手段が、記憶手段に格納されている情報を基に、構内交換機を介するファクシミリ通信であるか否かを判断し、構内交換機を介するファクシミリ通信である場合のみ、識別信号を送出するようになっている。
【0133】
したがって、ユーザがファクシミリ送信の度に一々識別信号の送信の有無を指定しなくとも、自動的に必要な場合のみ識別信号が送信されるので、操作性が向上する。
【0134】
本発明のデータ通信装置は、上記に記載のデータ通信装置において、上記識別信号がCED信号であることを特徴としている。
【0135】
従来より、構内交換機は、CED信号を検出すると、当該通信がファクシミリ通信であると判断しているので、CED信号を本発明のファクシミリ通信であることを構内交換機に認識させ得る識別信号として用いることで、他の信号を識別信号とする場合に比べ、構内交換機側の構成・設定を何ら変更することなく、本発明のデータ通信装置を適用でき、効果を得ることができる。
【0136】
【発明の効果】
本発明のデータ通信装置は、以上のように、ァクシミリ通信において全2重通信により手順信号の送受信を行うデータ通信装置であって、通信が電話である場合には音声信号の帯域圧縮を行う一方ファクシミリ通信である場合には該帯域圧縮を行わない構内交換機を介して通信するデータ通信装置において、発呼時に、全2重通信のV.8手順に入る前に、上記構内交換機に対して当該通信がファクシミリ通信であることを認識させるための識別信号を送出する識別信号送出手段と、入力手段より入力される相手先ファクシミリ番号等の相手先情報を格納するもので、相手先ファクシミリ番号と共に当該ファクシミリ番号による通信が構内交換機を介するか否かの情報を格納する記憶手段とを備え、上記識別信号送出手段は、上記記憶手段に格納されている相手先情報を基に構内交換機を介するファクシミリ通信であるか否かを判断し、構内交換機を介するファクシミリ通信であると判断すると、上記識別信号を送出する構成である。
【0137】
これにより、構内交換機は、全2重通信により手順信号の送受信を行うV.34通信であって、着呼側からCED信号にて応答されなくとも、発呼側より送信されるこの識別信号で当該通信がファクシミリ通信であることを認識して帯域圧縮を行わない。
【0138】
その結果、通信不能となったり、通信速度が遅くなるため、従来行えなかった構内交換機を介してのV.34通信が、問題なく実施可能となるという効果を奏する。
【0139】
これにより、ユーザが相手先ファクシミリ番号と共に、当該ファクシミリ番号による通信が構内交換機を介する通信であるか否かの情報を記憶手段に登録しておくことで、自動的に識別信号の必要・不要が判断されて送出されるので、複数の回線を有するデータ通信装置であって、識別信号送出切換え手段にて一括して識別信号の送信有無を指定することができない場合も、ファクシミリ送信の度に一々識別信号の送信の有無を指定しなくとも済む。
【0140】
その結果、通信時間を短縮するといったV.34通信の目的に反することなく、操作性を向上できるという効果を併せて奏する。
【0141】
本発明のデータ通信装置は、以上のように、ファクシミリ通信において全2重通信により手順信号の送受信を行うデータ通信装置であって、通信が電話である場合には音声信号の帯域圧縮を行う一方ファクシミリ通信である場合には該帯域圧縮を行わない構内交換機を介して通信するデータ通信装置において、着呼時に、全2重通信のV.8手順に入る前に、上記構内交換機に対して当該通信がファクシミリ通信であることを認識させるための識別信号を送出する識別信号送出手段と、入力手段より入力される相手先ファクシミリ番号等の相手先情報を格納するもので、相手先ファクシミリ番号と共に当該ファクシミリ番号による通信が構内交換機を介するか否かの情報を格納する記憶手段とを備え、上記識別信号送出手段は、上記記憶手段に格納されている相手先情報を基に構内交換機を介するファクシミリ通信であるか否かを判断し、構内交換機を介するファクシミリ通信であると判断すると、上記識別信号を送出する構成である。
【0142】
これにより、構内交換機は、全2重通信により通信手順信号の送受信を行うV.34通信であって、ANSam信号にて応答する構成であっても、まず、最初に送信されてくるこの識別信号でファクシミリ通信であることを認識して帯域圧縮を行わない。
【0143】
その結果、通信不能となったり、通信速度が遅くなるため、従来行えなかった構内交換機を介してのV.34通信が、問題なく実施可能となるという効果を奏する。
【0144】
これにより、ユーザが相手先ファクシミリ番号と共に、当該ファクシミリ番号による通信が構内交換機を介する通信であるか否かの情報を記憶手段に登録しておくことで、自動的に識別信号の必要・不要が判断されて送出されるので、複数の回線を有するデータ通信装置であって、識別信号送出切換え手段にて一括して識別信号の送信有無を指定することができない場合も、ファクシミリ送信の度に一々識別信号の送信の有無を指定しなくとも済む。
【0145】
その結果、通信時間を短縮するといったV.34通信の目的に反することなく、操作性を向上できるという効果を併せて奏する。
【0146】
本発明のデータ通信装置は、以上のように、ファクシミリ通信において全2重通信により手順信号の送受信を行うデータ通信装置であって、通信が電話である場合には音声信号の帯域圧縮を行う一方ファクシミリ通信である場合には該帯域圧縮を行わない構内交換機を介して通信するデータ通信装置において、発呼時に、全2重通信のV.8手順に入る前に、上記構内交換機に対して該構内交換機が半2重通信により手順信号を送出する通信において当該通信がファクシミリ通信であると認識するために用いている信号を識別信号として送出する識別信号送出手段を有する構成である。
【0147】
本発明のデータ通信装置は、以上のように、ファクシミリ通信において全2重通信により手順信号の送受信を行うデータ通信装置であって、通信が電話である場合には音声信号の帯域圧縮を行う一方ファクシミリ通信である場合には該帯域圧縮を行わない構内交換機 を介して通信するデータ通信装置において、着呼時に、全2重通信のV.8手順に入る前に、上記構内交換機に対して該構内交換機が半2重通信により手順信号を送出する通信において当該通信がファクシミリ通信であると認識するために用いている信号を識別信号として送出する識別信号送出手段を有する構成である。
【0148】
本発明のデータ通信装置は、以上のように、ファクシミリ通信において全2重通信により手順信号の送受信を行うデータ通信装置であって、通信が電話である場合には音声信号の帯域圧縮を行う一方ファクシミリ通信である場合には該帯域圧縮を行わない構内交換機を介して通信するデータ通信装置において、発呼時及び着呼時に、全2重通信のV.8手順に入る前に、上記構内交換機に対して該構内交換機が半2重通信により手順信号を送出する通信において当該通信がファクシミリ通信であると認識するために用いている信号を識別信号として送出する識別信号送出手段を有する構成である。
【0149】
そして、これらの場合にも、入力手段より入力される相手先ファクシミリ番号等の相手先情報を格納するもので、相手先ファクシミリ番号と共に当該ファクシミリ番号による通信が構内交換機を介するか否かの情報を格納する記憶手段を備え、上記識別信号送出手段は、上記記憶手段に格納されている相手先情報を基に構内交換機を介するファクシミリ通信であるか否かを判断し、構内交換機を介するファクシミリ通信であると判断すると、上記識別信号を送出するようにしてもよい。
【0150】
また、上記した本発明の各データ通信装置においては、上記識別信号送出手段による識別信号の送出有無を切換え可能にする識別信号送出切換え手段を備え、上記識別信号送出手段は、上記識別信号送出切換え手段が、識別信号送出有り側に切換えられているとき、識別信号を送出する構成とすることもできる。
【0151】
これにより、ユーザが識別信号送出切換え手段にて識別信号の送出有無を一括指定することが可能であるので、データ通信装置が必ず構内交換機を介して送信を行うように設置される場合など、ファクシミリ送信の度に一々識別信号の送信の有無を指定しなくとも済む。
【0152】
その結果、通信時間を短縮するといったV.34通信の目的に反することなく、操作性を向上できるという効果を併せて奏する。
【0153】
さらに、上記した本発明の各データ通信装置においては、CED信号にて当該通信がファクシミリ通信であることを認識する構内交換機に対しては、CED信号を上記識別信号として用いる構成とすることもできる。
【0154】
これにより、CED信号とは異なる別の信号を識別信号とする場合に比べ、従来よりある構内交換機側の構成・設定を何ら変更することなく、そのまま本発明のデータ通信装置を適用できるという効果を併せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すもので、デジタル複合機の構成を示すブロック図である。
【図2】本デジタル複合機が属する電話・ファクシミリ通信システムの説明図である。
【図3】(a)(b)共に、図2の電話・ファクシミリ通信システムにおいて、本デジタル複合機を発呼側としたファクシミリ通信の通信シーケンスを示す説明図である。
【図4】(a)(b)共に、図2の電話・ファクシミリ通信システムにおいて、本デジタル複合機を着呼側としたファクシミリ通信の通信シーケンスを示す説明図である。
【図5】本デジタル複合機におけるファクシミリ通信の制御手順を示すフローチャートである。
【図6】本デジタル複合機におけるファクシミリ通信の制御手順を示すフローチャートである。
【図7】本デジタル複合機におけるファクシミリ通信の制御手順を示すフローチャートである。
【図8】従来例における、電話・ファクシミリ通信システムの説明図である。
【図9】(a)(b)共に、図8の電話・ファクシミリ通信システムにおける、ファクシミリ通信の通信シーケンスを示す説明図である。
【符号の説明】
1 メイン制御部(識別信号送出手段)
5 登録データメモリ(記憶手段)
9 モデム(識別信号送出手段)
10 操作パネル(入力手段)
Claims (8)
- ファクシミリ通信において全2重通信により手順信号の送受信を行うデータ通信装置であって、通信が電話である場合には音声信号の帯域圧縮を行う一方ファクシミリ通信である場合には該帯域圧縮を行わない構内交換機を介して通信するデータ通信装置において、
発呼時に、全2重通信のV.8手順に入る前に、上記構内交換機に対して当該通信がファクシミリ通信であることを認識させるための識別信号を送出する識別信号送出手段と、
入力手段より入力される相手先ファクシミリ番号等の相手先情報を格納するもので、相手先ファクシミリ番号と共に当該ファクシミリ番号による通信が構内交換機を介するか否かの情報を格納する記憶手段とを備え、
上記識別信号送出手段は、上記記憶手段に格納されている相手先情報を基に構内交換機を介するファクシミリ通信であるか否かを判断し、構内交換機を介するファクシミリ通信であると判断すると、上記識別信号を送出することを特徴とするデータ通信装置。 - ファクシミリ通信において全2重通信により手順信号の送受信を行うデータ通信装置であって、通信が電話である場合には音声信号の帯域圧縮を行う一方ファクシミリ通信である場合には該帯域圧縮を行わない構内交換機を介して通信するデータ通信装置において、
着呼時に、全2重通信のV.8手順に入る前に、上記構内交換機に対して当該通信がファクシミリ通信であることを認識させるための識別信号を送出する識別信号送出手段と、
入力手段より入力される相手先ファクシミリ番号等の相手先情報を格納するもので、相手先ファクシミリ番号と共に当該ファクシミリ番号による通信が構内交換機を介するか否かの情報を格納する記憶手段とを備え、
上記識別信号送出手段は、上記記憶手段に格納されている相手先情報を基に構内交換機を介するファクシミリ通信であるか否かを判断し、構内交換機を介するファクシミリ通信であると判断すると、上記識別信号を送出することを特徴とするデータ通信装置。 - ファクシミリ通信において全2重通信により手順信号の送受信を行うデータ通信装置であって、通信が電話である場合には音声信号の帯域圧縮を行う一方ファクシミリ通信である場合には該帯域圧縮を行わない構内交換機を介して通信するデータ通信装置において、
発呼時に、全2重通信のV.8手順に入る前に、上記構内交換機に対して該構内交換機が半2重通信により手順信号を送出する通信において当該通信がファクシミリ通信であると認識するために用いている信号を識別信号として送出する識別信号送出手段を有することを特徴とするデータ通信装置。 - ファクシミリ通信において全2重通信により手順信号の送受信を行うデータ通信装置であって、通信が電話である場合には音声信号の帯域圧縮を行う一方ファクシミリ通信である場合には該帯域圧縮を行わない構内交換機を介して通信するデータ通信装置において、
着呼時に、全2重通信のV.8手順に入る前に、上記構内交換機に対して該構内交換機が半2重通信により手順信号を送出する通信において当該通信がファクシミリ通信であると認識するために用いている信号を識別信号として送出する識別信号送出手段を有することを特徴とするデータ通信装置。 - ファクシミリ通信において全2重通信により手順信号の送受信を行うデータ通信装置であって、通信が電話である場合には音声信号の帯域圧縮を行う一方ファクシミリ通信である場合には該帯域圧縮を行わない構内交換機を介して通信するデータ通信装置において、
発呼時及び着呼時に、全2重通信のV.8手順に入る前に、上記構内交換機に対して該構内交換機が半2重通信により手順信号を送出する通信において当該通信がファクシミリ通信であると認識するために用いている信号を識別信号として送出する識別信号送出手段 を有することを特徴とするデータ通信装置。 - 上記識別信号送出手段による識別信号の送出有無を切換え可能にする識別信号送出切換え手段を備え、
上記識別信号送出手段は、上記識別信号送出切換え手段が、識別信号送出有り側に切換えられているとき、識別信号を送出することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のデータ通信装置。 - 入力手段より入力される相手先ファクシミリ番号等の相手先情報を格納するもので、相手先ファクシミリ番号と共に当該ファクシミリ番号による通信が構内交換機を介するか否かの情報を格納する記憶手段を備え、
上記識別信号送出手段は、上記記憶手段に格納されている相手先情報を基に構内交換機を介するファクシミリ通信であるか否かを判断し、構内交換機を介するファクシミリ通信であると判断すると、上記識別信号を送出することを特徴とする請求項3〜5の何れか1項に記載のデータ通信装置。 - CED信号にて当該通信がファクシミリ通信であることを認識する構内交換機に対しては、CED信号を上記識別信号として用いることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のデータ通信装置。
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