JP3611302B2 - Cdma変復調装置、cdma通信システム、および、wdm・cdma共用通信システム - Google Patents

Cdma変復調装置、cdma通信システム、および、wdm・cdma共用通信システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、変復調装置およびCDMA通信システムに関し、特に、光領域において信号の拡散変調や逆拡散復調を行うCDMA(Code Division
【0002】
Multiplexing Access:符号分割多元接続)用の変復調装置およびCDMA通信システムに関する。
【0003】
また、本発明は、CDMA技術をWDM(Wavelength Division Multiplexing)通信に適用して、特に、光領域におけるWDM・CDMA共用通信システムに関する。
【0004】
【従来の技術】
光CDMA方式は、ランダムアクセスやセルフルーティング的な動作を、光スイッチなどの素子を用いること無しに、符号によってシステム的に実現可能である。このため、光LANや光交換への適用が検討されている。
【0005】
光CDMAシステムとしては、従来、図20に示すような構成が用いられている。
【0006】
この図20に示すように、光パルス光源1a〜1c、光路長差がそれぞれ△L、2△L、…、2J−1△LのJ個(J:自然数)の非対称マッハツェンダ型干渉計(本図では、J=2)を縦続接続した複数のラティス型光回路2a〜2fをスターカプラ3を介して対向させている。スターカプラを挟んだ左側、右側のラティス型光回路がそれぞれ、光パルス信号の拡散変調器、逆拡散復調器に対応している。
【0007】
ラティス型光回路2b,2e中の方向性結合器4a〜4fの結合率を0.5に設定し、繰り返し周波数f(Hz){f≦c/(2n△L)、f=1/Tc、c:光速、n:導波路の屈折率、Tc:パルス周期}、パルス幅Tpの短光パルスがラティス型光回路2bに入射した場合、Tc(=1/f)(sec)の時間フレーム中に2個の光パルス列{周期Tr(=n△L/c)}が新たに生成され、符号系列が構成される。
【0008】
この符号系列は、ラティス型光回路2b中の導波路の屈折率制御部(位相シフタ)5a,5bの位相情報を含んでいる。この符号化光パルス列をラティス型光回路2eに入射させた場合、個々の光パルスは2個の光パルスに分離された後、コヒーレントな電界成分の加算が行われる。
【0009】
ラティス型光回路2e中の位相シフタ5c,5dの設定が5a,5bに対して復号条件を満たしている場合、パルスの中央に光パワーが集中し復号が行われるが、設定が復号条件とは異なる場合には入射符号化パルスはさらに時間的に拡散され、復号は行われない。
【0010】
図21は、入射光パルス列(図21(a))、J=2の場合の拡散変調器通過後の生成符号系列(図21(b))、逆拡散復調器の設定の違いによる出力結果(図21(c):復号条件が満たされる場合、図21(d):復号条件が満たされない場合)とを示している。なお、簡単のため、入射光パルス列の内、1パルスが及ぼす影響について示した。
【0011】
図21(b)は、図20の位相シフタに、φa=φb=πの位相を与えた場合の例である。図21(c)は、図20の位相シフタにφc=φd=0の位相を与えた場合の例である。図21(d)は、図20の位相シフタにφc=π、φd=0の位相を与えた場合の例である。ただし、φa、φb、φc、φdは、それぞれ、位相シフタ5a,5b,5c,5dの位相シフト値を表している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の方法では、復号化条件が満たされた場合でも、復号光パルスの回りにサイドローブ成分が生じ、受信側でのS/N(信号対雑音)比が劣化するという欠点がある。
【0013】
また、非復号の場合、不要の光パルス列が生じ、復号信号のS/N比を劣化させる。すなわち、これは、CDMA用拡散変調器、逆拡散復調器として、それぞれ、自己相関特性と相互相関特性とが理想的な状態からずれていることを示している。
【0014】
また、符号化パターンを容易に解読でき、CDMAの最大の特徴の1つである通信の秘匿性に問題が生じる。
【0015】
これは、拡散変調器が同一の周波数成分を有するパルスを時間的に多重化するという構成のため、多重化の上限が限られ拡散比(=ビット区間(Tc)/チップ区間(Tr))を大きくできないためである。
【0016】
光パルス光源からの光パルスの周期、パルス幅をそれぞれTc、Tpとした場合、拡散比の上限は[Tc/Tp]([R]は、Rを越えない整数を示す、Rは実数)となり、典型的な値Tc=25psec,Tp=3psecの場合、8程度にとどまる。そのため、パルスの位相に0、πの符号化を施す符号化パターンは、2=256種類にとどまる。
【0017】
そこで、本発明の目的は、符号化パターン数を大きくして、復号光信号パルスの不要サイドローブ成分および非復号光信号パルスの出力レベルを低減する、すなわち、自己・相互相関特性を向上させ、かつ、秘匿性を高めることが可能な、CDMA変復調装置およびCDMA通信システムを提供することにある。
また、本発明の目的は、CDMA変復調技術を、WDM通信に適用することによって、WDM通信の波長間隔を低減し周波数利用効率を向上させることが可能な、WDM・CDMA共用通信システムを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、信号の拡散変調又は逆拡散復調を行う装置であって、複数の入出力部を有し、信号の入出力が行われる第1のアレイ導波路格子と、複数の入出力部を有し、当該入力部が前記第1のアレイ導波路格子の出力部と接続された第1のマトリクス型光スイッチと、前記第1のマトリクス型光スイッチの出力部と一端が接続され、各々長さが異なる複数の遅延線と、複数の入出力部を有し、当該入力部が前記複数の遅延線の他端と接続された第2のマトリクス型光スイッチと、複数の入出力部を有し、当該入力部が前記第2のマトリクス型光スイッチの出力部と接続され、かつ、当該出力部から前記信号が出力される第2のアレイ導波路格子とを具え、前記第1のアレイ導波路格子によって分波された前記信号のスペクトル成分が、前記第1および第2のマトリクス型光スイッチの経路と前記各々長さの異なる遅延線との組み合わせによって、各スペクトル成分のそれぞれに異なる遅延時間を付与された後、前記第2のアレイ導波路格子により合波されることによって、CDMA変復調装置を構成する。
【0019】
本発明は、信号の拡散変調又は逆拡散復調を行う装置であって、複数の入出力部を有し、信号の入出力が行われるアレイ導波路格子と、複数の入出力部を有し、当該入力部が前記アレイ導波路格子の出力部と接続された第1のマトリクス型光スイッチと、前記第1のマトリクス型光スイッチの出力部と一端が接続され、各々長さが異なる複数の遅延線と、複数の入出力部を有し、当該入力部が前記遅延線の他端と接続された第2のマトリクス型光スイッチとを具え、前記第2のマトリクス型光スイッチの出力部と、前記アレイ導波路格子の入力部若しくは出力部のいずれか一方の未接続部分とを接続し、前記アレイ導波路格子によって分波された前記信号のスペクトル成分が、前記第1および第2のマトリクス型光スイッチの経路と前記各々長さの異なる遅延線との組み合わせによって、各スペクトル成分のそれぞれに異なる遅延時間を付与された後、前記アレイ導波路格子により合波されることによって、CDMA変復調装置を構成する。
【0020】
本発明は、信号の拡散変調又は逆拡散復調を行う装置であって、複数の入出力部を有し、信号の入出力が行われるアレイ導波路格子と、複数の入出力部を有し、当該入力部が前記アレイ導波路格子の出力部と接続されたマトリクス型光スイッチと、前記マトリクス型光スイッチの出力部と一端が接続され、各々長さが異なる複数の遅延線とを具え、前記遅延線の他端と、前記マトリクス型光スイッチの入力部若しくは出力部のいずれか一方の未接続部分とを接続し、前記遅延線の他端との接続に用いられなかった前記マトリクス型光スイッチの接続部位の未接続部分と、前記アレイ導波路格子の入力部若しくは出力部のいずれか一方の未接続部分とを接続し、前記アレイ導波路格子によって分波された前記信号のスペクトル成分が、前記マトリクス型光スイッチの経路と前記各々長さの異なる遅延線との組み合わせによって、各スペクトル成分のそれぞれに異なる遅延時間を付与された後、前記アレイ導波路格子により合波されることによって、CDMA変復調装置を構成する。
【0021】
本発明は、 信号の拡散変調又は逆拡散復調を行う装置であって、複数の入出力部を有し、信号の入出力が行われるアレイ導波路格子と、複数の入出力部を有し、当該入力部が前記アレイ導波路格子の出力部と接続されたマトリクス型光スイッチと、前記マトリクス型光スイッチの出力部と一端が接続され、各々長さが異なる複数の遅延線と、前記遅延線の他端と接続された光を反射する手段とを具え、前記アレイ導波路格子によって分波された前記信号のスペクトル成分が、前記マトリクス型光スイッチの経路と前記各々長さの異なる遅延線との組み合わせおよび前記反射手段によって、各スペクトル成分のそれぞれに異なる遅延時間を付与された後、前記アレイ導波路格子により合波されることによって、CDMA変復調装置を構成する。
【0022】
本発明は、信号の拡散変調又は逆拡散復調を行う装置であって、複数の入出力部を有し、信号の入出力が行われる第1のアレイ導波路格子と、入力部が、前記第1のアレイ導波路格子の出力部と接続された複数の可変遅延線と、複数の入出力部を有し、当該入力部が前記可変遅延線の出力部と接続された第2のアレイ導波路格子とを具え、前記第1のアレイ導波路格子によって分波された前記信号のスペクトル成分が、前記複数の可変遅延線によって、各スペクトル成分のそれぞれに異なる遅延時間を付与された後、前記第2のアレイ導波路格子により合波されることによって、CDMA変復調装置を構成する。
【0023】
本発明は、信号の拡散変調又は逆拡散復調を行う装置であって、複数の入出力部を有し、信号の入出力が行われるアレイ導波路格子と、入力部が、前記アレイ導波路格子の出力部と接続された複数の可変遅延線とを具え、前記可変遅延線の出力部と前記アレイ導波路格子の入力部若しくは出力部のいずれか一方の未接続部分とを接続し、前記アレイ導波路格子によって分波された前記信号のスペクトル成分が、前記複数の可変遅延線によって、各スペクトル成分のそれぞれに異なる遅延時間を付与された後、前記アレイ導波路格子により合波されることによって、CDMA変復調装置を構成する。
【0024】
本発明は、信号の拡散変調又は逆拡散復調を行う装置であって、複数の入出力部を有し、信号の入出力が行われるアレイ導波路格子と、入力部が、前記アレイ導波路格子の出力部と接続された複数の可変遅延線と、前記可変遅延線の出力部と接続され、光を反射する手段とを具え、前記アレイ導波路格子によって分波された前記信号のスペクトル成分が、前記複数の可変遅延線と前記反射手段によって、各スペクトル成分のそれぞれに異なる遅延時間を付与された後、前記アレイ導波路格子により合波されることによって、CDMA変復調装置を構成する。
【0025】
ここで、前記光を反射する手段が1本の導波路を1箇所で近接させて結合させることによって構成するループ状導波路、或いは、グレーティング、或いは、導波路端面に金属又は誘電体多層膜を付着したものであってもよい。
【0026】
前記可変遅延線が光路長差が等しい非対称マッハツェンダ型干渉計を縦続接続したものであってもよい。
【0027】
前記可変遅延線が、少なくとも1つの光路長差は他と異なるような複数の非対称マッハツェンダ型干渉計を縦続接続してものであってもよい。
【0028】
前記非対称マッハツェンダ型干渉計の光路長差が、干渉計の個数をK(K:2以上の整数)として、最少の光路長差に対して2倍、2倍、…、2K−1倍であってもよい。
【0029】
前記可変遅延線が、合波器と分波器を備え、当該合波器と分波器との間を複数のそれぞれ長さが異なる遅延線で互いに接続し、前記複数の遅延線上にはそれぞれ光スイッチを配置したものであってもよい。
【0030】
前記可変遅延線が、第1の1本の導波路と、M本(M:2以上の整数)の導波路とをMか所の異なる位置で結合させるM個の結合率可変方向性結合器を有し、前記M本の導波路は前記第1の1本の導波路と結合した後、光合波器によって出力部分となる第2の1本の導波路にまとめられた構成をとってもよい。
【0031】
本発明は、上記いずれかのCDMA変復調装置を複数個用いて拡散変調装置および逆拡散復調装置を構成し、当該拡散変調装置と逆拡散復調装置との間に光を合分波する手段および光を伝送する手段を接続することによって、CDMA通信システムを構成する。
【0032】
前記CDMA変復調装置を任意の組み合わせで複数個用いて、前記拡散変調装置および前記逆拡散復調装置を構成してもよい。
【0033】
本発明は、上記いずれかのCDMA変復調装置を複数個用いてWDM通信の複数の信号波長それぞれに拡散変調および逆拡散復調を行い、当該拡散変調装置と逆拡散復調装置との間に光を合分波する手段および光を伝送する手段を接続することによって、WDM・CDMA共用通信システムを構成する。
【0034】
前記CDMA変復調装置を任意の組み合わせで複数個用いて、前記拡散変調装置および前記逆拡散復調装置を構成してもよい。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を、図1〜図19に基づいて説明する。
【0036】
[第1の例]
本発明の第1の実施の形態を、図1〜図5に基づいて説明する。
【0037】
本例では、第1のアレイ導波路格子と、第1のマトリクス型光スイッチと、遅延線と、第2のマトリクス型光スイッチと、第2のアレイ導波路格子とを、この順に従って接続することによって、CDMA変復調装置としての光CDMA変復調器を構成する。
【0038】
以下、具体的な構成について説明する。
【0039】
図1は、本発明に係る光CDMA変復調器の構成例を示す。なお、拡散変調器及び逆拡散復調器は、それぞれ、図1の構成を用いて別々の基板上に構成することができる。
【0040】
図1において、光CDMA変復調器1は、入力部6、スラブ導波路7a,7bと、アレイ導波路8と、これらスラブ導波路およびアレイ導波路から構成されるアレイ導波路格子9a,9bと、導波路10a〜10pと、マトリクス型光スイッチ11a,11bと、遅延線12a〜12hと、出力部13とを備える。
【0041】
アレイ導波路格子9a,9bは、それぞれ、波長分離素子、波長多重素子として機能する。導波路が並列に複数接続されている部分では、遅延線12a〜12hを除いて光路長を等しく構成する。
【0042】
(光源)
図1を拡散変調器として用いる場合、入力部6から入射させる広スペクトル帯域を有する光源としては、種々のものが考えられる。例えば、発光ダイオード(LED)、スーパールミネッセントダイオード(SLD)、光ファイバ増幅器あるいは半導体レーザ増幅器を基本構成に用いるASE光源、スーパーコンティニュアム(SC)光源、半導体あるいは光ファイバモード同期レーザなどの短光パルス光源、などが考えられる。
【0043】
そして、これらの広帯域光源を光強度変調器でデータ変調した後、入力部6に入射させる。
【0044】
(マトリクス型光スイッチ:例1)
図2は、マトリクス型光スイッチ11a,11bを、8種類の周波数成分を取り扱うことを想定して、8入力8出力(8×8)の完全非閉塞型で構成した例を示す。
【0045】
14a〜14hは入力部、15aa〜15hhは2×2光スイッチ、16a〜16hは出力部である。
【0046】
(マトリクス型光スイッチ:例2)
図3は、マトリクス型光スイッチ11a,11bを、8×8の完全非閉塞型で構成した他の例を示す。
【0047】
上記図2の構成例では、入出力ポートの選び方によって2×2光スイッチ15を通る個数が異なるため、損失のばらつきが生じる場合がある。
【0048】
すなわち、図2の構成例において、例えば、14a→16hの経路を介したスイッチングを考える場合、14a→15ah→15bh→15ch→15dh→15eh→15fh→15gh→15hh→16hの接続を行うとすると、光スイッチ15を8回通過することになる。
【0049】
また、図2の構成例において、例えば、14a→16aの経路を介したスイッチングを考える場合、14a→15ah→15ag→15af→15ae→15ad→15ac→15ab→15aa→15ba→15ca→15da→15ea→15fa→15ga→15ha→16hの接続を行うとすると、光スイッチ15を15回通過することになる。
【0050】
このように図2の構成例では、経路に応じて通過する光スイッチ15の数が異なることになる。
【0051】
これに対して、図3の構成例では、どのような経路を辿ったスイッチングを行っても、通過する光スイッチの数は、常に8となる。その結果、図3の構成は、図2の構成に比べて、各入出力ポート間での損失の均一化が図られるという利点がある。
【0052】
図4は、2×2光スイッチ15aa〜15hhの構成例を示す。
【0053】
導波路17a〜17f、方向性結合器18a,18b、導波路の屈折率制御部19を備える。
【0054】
図5(a)、(b)は、それぞれ、図4のA−A’、B−B’部分を導波路17a,17b方向から見た断面を示す。
【0055】
本例および後述する各例における光CDMA変復調器1は、石英系ガラス導波路を用いて構成される。
【0056】
まず、Si基板20a,20b上に火炎堆積法によって、SiO下部クラッド層21a,21bを堆積する。次に、GeOをドーパントとして添加したSiOガラスのコア層を堆積した後に、電気炉で透明ガラス化する。次に、必要な導波路パターンを用いてコア層をエッチングしてコア部分22a〜22dを作製する。最後に、再びSiO上部クラッド層23a,23bを堆積し、再度電気炉で透明ガラス化した後、さらに、所定の上部クラッド層上に薄膜ヒータ(熱光学効果による導波路の屈折率(位相)制御用)24および電気配線を蒸着することによって作製する。
【0057】
図4において、2本の導波路を数μmオーダで近接させて構成した方向性結合器18a,18bの長さを調整して結合率を0.5とし、導波路17c,17dの長さを等しくした場合は、対称マッハツェンダ型干渉計となり、また、導波路の屈折率制御部19の位相を0とした場合は、17a→17f,17b→17eのスイッチングが行われ、さらに、19の位相をπとした場合は、17a→17e,17b→17fのスイッチングが行われる。
【0058】
方向性結合器の他の構成例としては、対称マッハツェンダ型干渉計を1段或いは多段に縦続接続したもの、或いは多モード干渉(MMI)カプラ等が考えられる。
【0059】
上述したような構成をとることにより、広スペクトル帯域を有する光源を入射した場合、アレイ導波路格子によって分波されたスペクトル成分はマトリクス型光スイッチと長さの異なる遅延線との組み合わせによって、各波長成分は別々の遅延時間を受けて時間的に拡散されることになり、これにより、その波長の時間依存性の組み合わせを任意に設定することが可能となる。
【0060】
[第2の例]
次に、本発明の第2の実施の形態を、図6および図7に基づいて説明する。なお、前述した或いは後述する第1の例と同一部分については、その説明を省略し、同一符号を付す。
【0061】
本例では、前述した光CDMA変復調器1を任意の組み合わせで複数個使用して、拡散変調器と逆拡散復調器との間に光を合分波する手段、および、光を伝送する手段を接続することによって、光CDMA通信システム100を構成する。
【0062】
以下、具体例を挙げて説明する。
【0063】
図6は、本発明に係る光CDMA通信システム100の構成例を示す。
【0064】
本システムは、図1の構成若しくは後述する他の例の構成の光CDMA変復調器を任意の組み合わせで用いた光CDMA通信システムである。
【0065】
25a〜25cは、広スペクトル帯域光源である。26a〜26oは、導波路である。27a〜27cは、光強度変調器である。28a〜28cは、光CDMA拡散変調器である。29は、スターカプラである。30a〜30cは、光CDMA逆拡散復調器である。93a〜93cは、受光器である。
【0066】
26g〜26lは、光の伝送部分も含み、光の伝送部分としては、通常光ファイバが用いられる。
【0067】
以下、光CDMA変復調器1の動作、および、これらを用いた光CDMA通信システム100に関して順次説明する。
【0068】
ただし、入力部として広スペクトル帯域を有する光源からの光を光強度変調器でデータ変調した後、図1の入力部6に入射させる場合について考える。
【0069】
広スペクトル帯域光源25a〜25cは、簡単化のため、全て同一の中心波長およびスペクトル特性を持つと仮定する。
【0070】
また、同一の広スペクトル帯域光源を分波器で3つに分波し、それぞれの光源として用いてもよい。
【0071】
強度変調器27a〜27cでデータ変調された光は、光CDMA拡散変調器28a〜28cでそれぞれ異なった符号で拡散変調される。図1のアレイ導波路格子9aで分離されたλ〜λの各波長成分をマトリクス型光スイッチ11aを用いて別々の遅延線に割り振ることによって符号化が行われる。
【0072】
光強度変調器28a〜28c通過後の被変調信号光の周期、幅をそれぞれT,Tmであるとし(Tm≦T/8)、遅延線12a〜12hがこの順に順次Lm(Lm=cTm/n)ずつ短く配置されているとする。
【0073】
送信側の光CDMA拡散変調器28aでは、(λ,λ,λ,λ,λ,λ,λ,λ)⇔(12d,12f,12c,12g,12h,12b,12a,12e)、28bでは(λ,λ,λ,λ,λ,λ,λ,λ)⇔(12h,12d,12e,12c,12b,12g,12a,12f)の波長・遅延線対応を行う。
【0074】
これらの波長成分λ〜λは、マトリクス型光スイッチ11bを用いて所定の導波路10i〜10pに導かれ、アレイ導波路格子9bで合波され、出力部13からスターカプラ29に出射される。
【0075】
受信側の光CDMA逆拡散復調器30cでは、光CDMA拡散変調器28aの符号化にマッチング(28aでの波長による遅延時間依存性を補償するように)した(λ,λ,λ,λ,λ,λ,λ,λ)⇔(12e,12c,12f,12b,12a,12g,12h,12d)の符号化が行われるものとする。
【0076】
図7(a)は光強度変調器27a,b通過後、図7(b)(c)は拡散変調器28a,b通過後、図7(d)(e)は逆拡散復調器30c通過後の光パルス波形の様子を示す。なお、簡単化のため、光パルス列のうち1パルスが及ぼす影響について示す。
【0077】
この図7から、図6の30cでは、28aからの光パルスは復元されているが、28bからの光パルスはさらに拡散されていることがわかる。これは、波長に依存した遅延時間差によるパルス広がりが符号のマッチングにより補償され、符号の非マッチングにより遅延時間差がさらに増大するためである。
復元された光パルスは、さらに受光器93a〜93cに導かれ、データの受信が行われる。
【0078】
図1および後述する例の構成の光CDMA変復調器では、用いる波長成分をI(I:自然数、使用するアレイ導波路格子とマトリクス型光スイッチのポート数に対応)とすると、I!種類(十分に実現可能なI=8の場合、40320種類)の符号化パターンが実現可能である。
【0079】
上述したような通信システムを構成することにより、遅延時間は任意の組み合わせが可能となるため、光信号の波長成分が時間的に変化し、この波長変化の組み合わせを任意に設定可能な光CDMA方式を実現でき、これにより、符号化パターン数を大きくすることが可能となるため、光CDMA通信システムの性能を向上させることができる。
【0080】
[第3の例]
次に、本発明の第3の実施の形態を、図8に基づいて説明する。なお、前述した各例と同一部分については、その説明を省略し、同一符号を付す。
【0081】
本例では、アレイ導波路格子、第1のマトリクス型光スイッチ、遅延線、第2のマトリクス型光スイッチを、この順に従って接続し、第2のマトリクス型光スイッチの出力部とアレイ導波路格子の入力部或いは出力部のうちどちらかとを接続することによって、光CDMA変復調器を構成する。
【0082】
以下、具体例を挙げて説明する。
【0083】
図8は、光CDMA変復調器1の構成例を示す。なお、拡散変調器及び逆拡散復調器は、それぞれ図8の構成を用いて別々の基板上に構成される。
【0084】
図8において、光CDMA変復調器1は、入力部31と、アレイ導波路格子32と、導波路33a〜33pと、マトリクス型光スイッチ34a,34bと、遅延線35a〜35hと、出力部36とを備える。
【0085】
導波路33i〜33pがアレイ導波路格子32の入力のうち使用されていない部分に接続され、32の出力部のうち使用されていない1つを出力として用いる構成をとる。
【0086】
導波路が並列に複数接続されている部分では、遅延線35a〜35hを除いて光路長を等しく構成する。
【0087】
図8の構成では、アレイ導波路格子の周波数特性により、導波路33i〜33pからの光は、出力部36に集光されることを用いて、アレイ導波路格子を1つに簡略化可能であることを示す。光CDMA変復調器としての動作は、前述した第2の例と同様である。
【0088】
導波路33i〜33pがアレイ導波路格子32の出力のうち使用されていない部分に接続され、32の入力部のうち使用されていない1つを出力部として用いる構成をとっても動作は同じである。
【0089】
また、導波路33i〜33pがアレイ導波路格子32の入力部(出力部)のうち使用されている部分に方向性結合器を用いて接続され、32の出力部(入力部)のうち使用されている部分の1つを方向性結合器を用いて出力部として取り出す構成をとっても、損失は増加するものの動作は同じである。
【0090】
この場合、方向性結合器の替わりに、光サーキュレータを用いれば、損失が低減される。光CDMA変復調器としての動作は、前述した第2の例と同様である。
【0091】
[第4の例]
次に、本発明の第4の実施の形態を、図9に基づいて説明する。なお、前述した各例と同一部分については、その説明を省略し、同一符号を付す。
【0092】
本例では、アレイ導波路格子、マトリクス型光スイッチ、遅延線を、この順に従って接続し、遅延線の他端とマトリクス型光スイッチの入力部或いは出力部とを接続し、マトリクス型光スイッチでこの接続に用いられなかった側とアレイ導波路格子の入力部或いは出力部とを接続することによって、光CDMA変復調器を構成する。
【0093】
以下、具体例を挙げて説明する。
【0094】
図9は、光CDMA変復調器1の構成例を示す。なお、拡散変調器および逆拡散復調器は、それぞれ図9の構成を用いて別々の基板上に構成される。
【0095】
図9において、光CDMA変復調器1は、入力部37と、アレイ導波路格子38と、導波路39a〜39pと、マトリクス型光スイッチ40と、遅延線41a〜41hと、出力部42とを備える。
【0096】
遅延線41a〜41hの両端は、マトリクス型光スイッチ40の出力部に接続されている。
【0097】
導波路39i〜39pを用いて、マトリクス型光スイッチ40の入力のうち使用されていない部分と、アレイ導波路格子38の出力のうち使用されていない部分とを接続し、38の入力部のうち使用されていない1つを出力部として用いる構成をとる。
【0098】
導波路が並列に複数接続されている部分では、遅延線41a〜41hを除いて光路長を等しく構成する。
【0099】
図9の構成では、マトリクス型光スイッチの未使用ポートを有効に使用したこと、アレイ導波路格子の波長特性を用い導波路39i〜39Pからの光は出力部42に集光されることを用いてマトリクス型光スイッチ、アレイ導波路格子をいずれも1つに簡略化可能である。光CDMA変復調器としての動作は、前述した第2の例と同様である。
【0100】
遅延線41a〜hの他端をマトリクス型光スイッチ40の入力部に接続し、40の出力部とアレイ導波路格子38の出力部(入力部)とを使用されていないもの同士で接続し、38の入力部(出力部)のうち使用されていない1つを出力として用いる構成をとっても動作は同じである。
【0101】
また、使用されている部分に方向性結合器を用いて接続する構成をとっても、損失は増加するものの動作は同じである。
【0102】
この場合、方向性結合器の替わりに、光サーキュレータを用いれば、損失が低減される。
【0103】
[第5の例]
次に、本発明の第5の実施の形態を、図10および図11に基づいて説明する。なお、前述した各例と同一部分については、その説明を省略し、同一符号を付す。
【0104】
本例では、アレイ導波路格子、マトリクス型光スイッチ、遅延線、光を反射する手段を、この順に接続することによって、光CDMA変復調器1を構成する。
【0105】
以下、具体例を挙げて説明する。
【0106】
図10は、光CDMA変復調器1の構成例を示す。なお、拡散変調器および逆拡散復調器は、それぞれ図10の構成を用いて別々の基板上に構成される。
【0107】
図10において、光CDMA変復調器1は、入力部43と、サーキュレータ44と、導波路45a〜45iと、アレイ導波路格子46と、マトリクス型光スイッチ47と、遅延線48a〜48hと、光を反射する手段49a〜49hと、出力部50とを備える。
【0108】
(変形例1)
また、他の構成例として、図10で図11の光を反射する手段を使用して構成してもよい。この光を反射する手段としては、ループ状導波路を用いることができる。
【0109】
図11は、光を反射する手段49a〜49hの構成例である。
【0110】
光を反射する手段49a〜49hは、導波路51a〜51c(51a,51b:入出力部)と、方向性結合器52とを備える。
【0111】
方向性結合器52の結合率を0.5に設定した場合、51aから入射した光は、導波路51cを時計回り(52で反射)と反時計回り(52で透過)に進む光に1:1に分けられる。
【0112】
52で反射、透過される光は、それぞれ、0、π/2の位相変化を受け、51cで受ける位相変化は回る方向にかかわらず全く同一のため、結局、光は全て51aから出力される。
【0113】
(変形例2)
また、他の構成例として、遅延線48a〜48hの端面に、Au等の金属或いは誘電体多層膜を付着することによっても、光を反射することが可能となる。また、48a〜48hに広帯域のバルク、導波路、或いは光ファイバ、グレーティングを構成することによっても、光を反射することが可能となる。
【0114】
導波路が並列に複数接続されている部分では、遅延線48a〜48hを除いて光路長を等しく構成する。
【0115】
光は、光を反射する手段49で反射されて、入射光と同じ経路を逆に進み、導波路45aに出力される。光の取り出しは、2×2方向性結合器を用いることもできるが、損失低減のためサーキュレータ44を用い、出力部50から光を出射させる構成を用いる。
【0116】
光は、遅延線48a〜48hを2度通過するため、48a〜48hはLm/2ずつ長さを変えて配置する。光CDMA変復調器としての動作は、前述した第2の例と同様である。
【0117】
[第6の例]
次に、本発明の第6の実施の形態を、図12ないし図15に基づいて説明する。なお、前述した各例と同一部分については、その説明を省略し、同一符号を付す。
【0118】
本例では、第1のアレイ導波路格子、可変遅延線、第2のアレイ導波路格子を、この順に従って接続することによって、光CDMA変復調器を構成する。
【0119】
以下、具体例を挙げて説明する。
【0120】
図12は、光CDMA変復調器1の構成例を示す。なお、拡散変調器および逆拡散復調器は、それぞれ図12の構成を用いて別々の基板上に構成される。
【0121】
図12において、光CDMA変復調器1は、入力部53と、アレイ導波路格子54a,54bと、導波路55a〜55pと、可変遅延線56a〜56hと、出力部57とを備える。
【0122】
(変形例1)
また、他の構成例として、図12で図13の可変遅延線を使用して構成してもよい。可変遅延線としては、非対称マッハツェンダ型干渉計を縦続接続したものを用いることができる。
【0123】
図13は、可変遅延線56a〜56hの構成例を示す。
【0124】
可変遅延線56a〜56hは、入力導波路58a,58bと、2×2光スイッチ59−1〜59−N+1(N:自然数)と、非対称アーム対60a−1〜60a−N,60b−1〜60b−Nと、出力導波路61a,61bとによって構成される。
【0125】
58a,58bのいずれかが入力として用いられ、61a,61bのいずれかが出力として用いられる。非対称アーム対60の光路長差ΔLは、本例では、ΔL=2N−1cτ/nと設定する。2×2光スイッチ59のスイッチング状態を変化させることによって、様々な光路長を設定可能となるので、可変遅延線が実現される。
【0126】
なお、図13では、左から右へ干渉計の光路長差が順次長くなるように配列されているが、これに限るものではなく、どのような順番で配列しても可変遅延線としての機能は変わらない。
【0127】
また、各非対称マッハツェンダ型干渉計の光路長差を等しくする構成や、様々な光路長差を持つ干渉計を任意に組み合わせる構成も可能である。
【0128】
例として、8種類の波長成分を取り扱う場合を考える。干渉計の光路長差が全て等しい場合には、干渉計数を7とする必要があるが、2の倍数で増加させた光路長差をもつ干渉計を組み合わせた場合には、干渉計数は3に低減される。一般的に実数の倍数で増加させた光路長差を持つ干渉計を組み合わせて可変遅延線を構成することが可能であるが、波長成分間で等しい遅延時間差を与えるのは2の倍数で増加させた場合のみである。
【0129】
(変形例2)
また、他の構成例として、図12で図14の可変遅延線を使用してもよい。可変遅延線としては、合波器と分波器とを、光スイッチを備えたそれぞれ長さが異なる複数の遅延線で接続したものを用いることができる。
【0130】
図14は、図12の可変遅延線56a〜56hの他の構成例を示す。
【0131】
可変遅延線56a〜56hは、入力部62と、光分波器63と、固定遅延線64a〜64hと、導波路65a〜65xと、2×2光スイッチ66a〜66hと、光合波器67と、出力部68とによって構成される。
【0132】
固定遅延線64a〜64hの長さを予めそれぞれ変えておき、所望の光路長を得るため、2×2光スイッチ66a〜66hのいずれか1つのみをバー状態にして64a〜64hを通過した光のうち1つのみを光合波器67に導くようにする。
【0133】
他の光は、光スイッチ66がクロス状態であるため、65i〜65Pのいずれかに出射され、出力導波路68からは出射されない。このようにして可変遅延線が実現される。
【0134】
光分波器63、光合波器67としては、よく知られているように、スターカプラ、多モード干渉(MMI)カプラ、2×2の方向性結合器を多段に縦続接続する構成、2×2の対称マッハツェンダ型干渉計を多段に縦続接続する構成、Y分岐導波路を多段に縦続接続する構成等が考えられる。
【0135】
(変形例3)
また、他の構成例として、図12で図15の可変遅延線を使用してもよい。可変遅延線としては、1本の導波路にそれぞれ1箇所ずつ異なる位置で結合する複数の導波路が光合波器でまとめられた構成のものを用いることができる。
【0136】
図15は、図12の可変遅延線56a〜56hの他の構成例を示す。
【0137】
可変遅延線56a〜56hは、導波路69a〜69i(69a,69bのいずれかを入力部として使用)と、2×2光スイッチ70a〜70hと、光合波器71と、出力部72とによって構成される。
【0138】
導波路69aから光が入射するとした場合、所望の光路長を得るため、2×2光スイッチ70a〜70hのいずれか1つのみをクロス状態にして導波路69b〜69iのいずれかを通過させることによって遅延量を調節し、光合波器71に導くようにする。このようにして可変遅延線が実現される。
【0139】
ここで、図12の拡散変調器としての動作を説明する。
【0140】
アレイ導波路格子54aで分離されたλ〜λの各波長成分を、上述した構成例で示した可変遅延線56a〜56hに通す。56a〜56hの長さをそれぞれ異なる値に設定することによって、前述した第2の例と同様に符号化が行われる。
【0141】
これらの波長成分λ〜λは、アレイ導波路格子54bで合波され出力部57から出射される。出力光パルスでは、波長に依存した遅延時間差によるパルスの広がり(拡散)が生じている。
【0142】
図12の構成の逆拡散復調器としての動作は、第2の例と同様に、波長に依存した遅延時間差による光パルスの広がりをマッチングがとれた場合には元に戻るように、非マッチングの場合にはさらに拡散されるようにする。
【0143】
図12において、導波路が並列に複数接続されている部分では、可変遅延線56a〜56hを除いて光路長を等しく構成する。
【0144】
[第7の例]
次に、本発明の第7の実施の形態を、図16に基づいて説明する。なお、前述した各例と同一部分については、その説明を省略し、同一符号を付す。
【0145】
本例では、アレイ導波路格子、可変遅延線を、この順に従って接続し、可変遅延線の出力部とアレイ導波路格子の入力部或いは出力部とを1対ずつ接続することによって、光CDMA変復調器を構成する。
【0146】
以下、具体例を挙げて説明する。
【0147】
図16は、光CDMA変復調器1の構成例を示す。なお、拡散変調器および逆拡散復調器は、それぞれ図16の構成を用いて別々の基板上に構成される。
【0148】
図16において、光CDMA変復調器1は、入力部73と、アレイ導波路格子74と、導波路75a〜75pと、可変遅延線76a〜76hと、出力部77とを備える。
【0149】
遅延線76a〜76hの一端は導波路75a〜75hを通じてアレイ導波路格子74の出力に接続され、他端は導波路75i〜pを通じてアレイ導波路格子74の入力部のうち未使用のものと接続されている。アレイ導波路格子74の出力部のうち使用されていない1つを出力として用いる構成をとっている。導波路が並列に複数接続されている部分では、可変遅延線76a〜hを除いて光路長を等しく構成する。
【0150】
図16の構成では、アレイ導波路格子の波長特性を用い未使用ポートを有効に使用することによって、アレイ導波路格子数を1つに簡略化可能である。光CDMA変復調器としての動作は、前述した第2の例と同様である。
【0151】
また、他の構成例として、可変遅延線76a〜76hの他端をアレイ導波路格子74の未使用出力部に接続し、74の入力部のうち使用されていない1つを出力として用いる構成をとっても動作は同じである。さらに、使用されている部分に方向性結合器を用いて接続する構成をとっても、損失は増加するものの動作は同じである。
なお、この場合、方向性結合器を光サーキュレータに替えることによって、損失を低減できる。
【0152】
[第8の例]
次に、本発明の第8の実施の形態を、図17に基づいて説明する。なお、前述した各例と同一部分については、その説明を省略し、同一符号を付す。
【0153】
本例では、アレイ導波路格子、可変遅延線、光を反射する手段を、この順に従って接続することによって、光CDMA変復調器を構成する。
【0154】
以下、具体例を挙げて説明する。
【0155】
図17は、光CDMA変復調器1の構成例を示す。なお、拡散変調器および逆拡散復調器は、それぞれ図17の構成を用いて別々の基板上に構成される。
【0156】
図17において、光CDMA変復調器1は、入力部78と、サーキュレータ79と、導波路80a〜80qと、アレイ導波路格子81と、可変遅延線82a〜82hと、光を反射する手段83a〜83hと、出力部84とを備える。
【0157】
光は、光を反射する手段83で反射されて、入射光と同じ経路を逆に進み導波路80aに出力される。光の取り出しは、2×2方向性結合器を用いることもできるが、損失低減のため、サーキュレータ79を用い出力部84から光を出射させる構成を用いている。なお、光を反射する手段としては、ループ状導波路、金属或いは誘電体多層膜の付着、バルク、導波路、或いは光ファイバ、グレーティング等を用いることができる。
【0158】
光は、可変遅延線82a〜82hを2度通過するため、82a〜82hはLm/2ずつ長さを変えて配置する。光CDMA変復調器1としての動作は、前述した第2の例と同様である。
【0159】
また、導波路が並列に複数接続されている部分では、遅延線82a〜82hを除いて光路長を等しく構成する。
【0160】
[第9の例]
次に、本発明の第9の実施の形態を、図18および図19に基づいて説明する。なお、前述した各例と同一部分については、その説明を省略し、同一符号を付す。
【0161】
本例では、WDM通信システムにおいて、前述した光CDMA変復調器1を任意の組み合わせで複数個使用して、拡散変調装置と逆拡散変調装置との間に光を合分波する手段および光を伝送する手段を接続することによって、光WDM・CDMA共用通信システム101を構成する。
【0162】
以下、具体例を挙げて説明する。
【0163】
図18は、本発明に係わる光WDM・CDMA共用通信システム101の構成例を示す。また図19(a)、図19(b)はそれぞれ、通常の光WDM通信における波長配置、光WDM・CDMA共用通信システムにおける波長配置を示す。
【0164】
本システムは、WDM通信システムにおいて、前述した光CDMA変復調器を任意の組み合わせで用いた光WDM・CDMA共用通信システムである。
85a〜85cはそれぞれ中心波長の異なる光源、86a〜86oは導波路、87a〜87cは光強度変調器、88a〜88cは光CDMA拡散変調器、89は波長合波器、90は光ファイバ伝送路、91は波長分波器、92a〜92cは光CDMA逆拡散復調器、93a〜93cは受光器である。
【0165】
以下、光CDMA変復調器1の動作、および、これらを用いた光WDM・CDMA共用通信システム101に関して順次説明する。
【0166】
強度変調器87a〜87cでデータ変調された各波長光は、光CDMA拡散変調器88a〜88cでそれぞれ異なった符号で拡散変調される。これらの波長成分は波長合波器89で合波された後、光ファイバ伝送路90を伝搬し、受信側において波長分波器91で分波される。その後、光CDMA逆拡散復調器92a〜92cで各波長に対応した符号を用いて逆拡散復調される。
【0167】
波長合波器89、波長分波器91としては、前述のアレイ導波路格子を使用できる。その他、非対称マッハツェンダ型干渉計をツリー状に縦続接続した構成を持つマッハツェンダ型波長合分波器等も用いることができる。
通常のWDM光通信システムでは、図19(a)に示すように各波長光は、例えば波長λ’間隔で等間隔に配置されΔλ’の帯域を持つ。良好な通信品質を得るためには、(波長間のクロストークの影響により、)波長間隔はλ’より小さくできないものとする。
【0168】
例えば、図19(c)に示すように、各光の持つ帯域内の波長成分を8つに分割した後、光CDMA拡散変調器を用いて8つの波長成分に遅延時間差を与えて符号化を行う。中心波長λa、λb、λcで示される各波長光にそれぞれ異なった符号を用いて符号化を行う。光CDMA逆拡散復調器において受信波長成分に対応した符号を用いて復調を行えば、必要波長成分のみが復号され、不要波長成分はさらに拡散され影響が少なくなる。受信側ではある程度のクロストークによる影響は低減されるので、通常のWDM通信の波長間隔より波長配置を狭めても良好な通信を行うことができる。
【0169】
すなわち、光WDM・CDMA共用通信システムにおいては、光WDM伝送の各波長成分を別々のパターンで符号化および復号化し、その符号によって各波長を識別する能力を向上させることができるので、光WDM通信の波長間隔を低減し周波数利用効率を向上させることができる。
【0170】
以上各例で示した光CDMA変復調器1の導波路部分は、ガラス導波路に限らず、強誘電体導波路、半導体導波路、ポリマー導波路、および光ファイバ等を用いて実現できる。
【0171】
また、いくつかの種類の導波路を組み合わせたハイブリッド集積構成を用いて実現できる。
【0172】
導波路の屈折率を制御する位相シフタとしては、例えばポリマー導波路を用いた場合は熱光学効果を用いて屈折率変化を誘起する現象、強誘電体導波路を用いた場合は電気光学効果を用いて屈折率変化を誘起する現象、光ファイバを用いた場合は圧電素子を用いてファイバ長変化をもたらし等価的に屈折率変化を誘起する現象等が用いられる。
【0173】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、アレイ導波路格子、マトリクス型光スイッチ、遅延線を組み合わせ、或いは、アレイ導波路格子と可変遅延先とを組み合わせて、光CDMA変復調器を構成するようにしたので、光パルス中で波長が時間的に変化する拡散を生じさせることができ、これにより、この波長の時間依存性の組み合わせを任意に設定可能とすることができる。
【0174】
また、本発明によれば、遅延時間は任意の組み合わせが可能となるため、光信号の波長成分が時間的に変化し、この波長変化の組み合わせを任意に設定可能な光CDMA方式を実現でき、これにより、符号化パターン数を大きくすることが可能となるため、自己・相互相関特性と秘匿性に優れた光CDMA通信システムを実現することができる。
【0175】
また、本発明によれば、光WDM伝送の各波長成分を光CDMA変復調器を用いて別々のパターンで符号化および復号化し、その符号によって各波長を識別する能力を向上させることができるので、光WDM通信の波長間隔を低減し周波数利用効率を向上可能となる光WDM・CDMA共用通信システムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である、光CDMA変復調器の構成を示すブロック図である。
【図2】図1中のマトリクス型光スイッチの構成例を示す説明図である。
【図3】図1中のマトリクス型光スイッチの他の構成例を示す説明図である。
【図4】図2、図3中の2×2光スイッチの構成例を示す説明図である。
【図5】図4中の導波路の構成を示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態である、光CDMA通信システムの構成を示すブロック図である。
【図7】図6の光CDMA通信システムを用いた場合の入出射光パルス列を示す説明図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態である、光CDMA変復調器の構成を示す説明図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態である、光CDMA変復調器の構成を示す説明図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態である、光CDMA変復調器の構成を示すブロック図である。
【図11】図10中の光を反射する手段の構成例を示す説明図である。
【図12】本発明の第6の実施の形態である、光CDMA変復調器の構成を示すブロック図である。
【図13】図12中の可変遅延線の構成例を示すブロック図である。
【図14】図12中の可変遅延線の構成例を示すブロック図である。
【図15】図12中の可変遅延線の構成例を示すブロック図である。
【図16】本発明の第7の実施の形態である、光CDMA変復調器の構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の第8の実施の形態である、光CDMA変復調器の構成を示すブロック図である。
【図18】本発明の第9の実施の形態である、光WDM・CDMA共用通信システムの構成を示すブロック図である。
【図19】光WDM通信システムおよび図18の光WDM・CDMA共用通信システムの波長配置を示す特性図である。
【図20】従来の光CDMA変復調器及び光CDMA通信システムを示すブロック図である。
【図21】図20の光CDMA変復調器および光CDMA通信システムを用いた場合の入出射光パルス列を示す説明図である。
【符号の説明】
1 光CDMA変復調器
1a〜1c 光パルス光源。
2a〜2f ラティス型光回路
3 スターカプラ
4a〜4f 方向性結合器
5a〜5d 導波路の屈折率制御部(位相シフタ)
6 入力部
7a,7b スラブ導波路
8 アレイ導波路
9a,9b アレイ導波路格子
10a〜10p 導波路
11a,11b マトリクス型光スイッチ
12a〜12h 遅延線
13 出力部
14a〜14h 入力部
15aa〜15hh 2×2光スイッチ
16a〜16h 出力部
17a〜17f 導波路
18a,18b 方向性結合器
19 導波路の屈折率制御部
20a,20b Si基板
21a,21b SiO下部クラッド層
22a〜22d コア部分
23a,23b 上部クラッド層
24 薄膜ヒータ
25a〜25c 広スペクトル帯域光源
26a〜26o 導波路
27a〜27c 光強度変調器
28a〜28c 光CDMA拡散変調器
29 スターカプラ
30a〜30c 光CDMA逆拡散復調器
31 入力部
32 アレイ導波路格子
33a〜33p 導波路
34a,34b マトリクス型光スイッチ
35a〜35h 遅延線
36 出力部
37 入力部
38 アレイ導波路格子
39a〜39p 導波路
40 マトリクス型光スイッチ
41a〜41h 遅延線
42 出力部
43 入力部
44 光サーキュレータ
45a〜45i 導波路
46 アレイ導波路格子
47 マトリクス型光スイッチ
48a〜48h 遅延線
49a〜49h 光を反射する手段
50 出力部
51a〜51c 導波路
52 方向性結合器
53 入力部
54a,54b アレイ導波路格子
55a〜55p 導波路
56a〜56h 可変遅延線
57 出力部
58a,58b 入力導波路
59−1〜59−N+1 2×2光スイッチ
60a−1〜60a−N,60b−1〜60b−N 非対称アーム対
61a,61b 出力導波路
62 入力部
63 光分波器
64a〜64h 固定遅延線
65a〜65x 導波路
66a〜66h 2×2光スイッチ
67 光合波器
68 出力部
69a〜69i 導波路
70a〜70h 2×2光スイッチ
71 光合波器
72 出力部
73 入力部
74 アレイ導波路格子
75a〜75p 導波路
76a〜76h 可変遅延線
77 出力部
78 入力部
79 サーキュレータ
80a〜80q 導波路
81 アレイ導波路格子
82a〜82h 可変遅延線
83a〜83h 光を反射する手段
84 出力部
85a〜85c 光源
86a〜86o 導波路
87a〜87c 光強度変調器
88a〜88c 光CDMA拡散変調器
89 波長合波器
90 光ファイバ伝送路
91 波長分波器
92a〜92c 光CDMA逆拡散復調器
93a〜93c 受光器
100 光CDMA通信システム
101 光WDM・CDMA共用通信システム

Claims (19)

  1. 信号の拡散変調又は逆拡散復調を行う装置であって、
    複数の入出力部を有し、信号の入出力が行われる第1のアレイ導波路格子と、
    複数の入出力部を有し、当該入力部が前記第1のアレイ導波路格子の出力部と接続された第1のマトリクス型光スイッチと、
    前記第1のマトリクス型光スイッチの出力部と一端が接続され、各々長さが異なる複数の遅延線と、
    複数の入出力部を有し、当該入力部が前記複数の遅延線の他端と接続された第2のマトリクス型光スイッチと、
    複数の入出力部を有し、当該入力部が前記第2のマトリクス型光スイッチの出力部と接続され、かつ、当該出力部から前記信号が出力される第2のアレイ導波路格子と
    を具え、
    前記第1のアレイ導波路格子によって分波された前記信号のスペクトル成分が、前記第1および第2のマトリクス型光スイッチの経路と前記各々長さの異なる遅延線との組み合わせによって、各スペクトル成分のそれぞれに異なる遅延時間を付与された後、前記第2のアレイ導波路格子により合波されることを特徴とするCDMA変復調装置。
  2. 信号の拡散変調又は逆拡散復調を行う装置であって、
    複数の入出力部を有し、信号の入出力が行われるアレイ導波路格子と、
    複数の入出力部を有し、当該入力部が前記アレイ導波路格子の出力部と接続された第1のマトリクス型光スイッチと、
    前記第1のマトリクス型光スイッチの出力部と一端が接続され、各々長さが異なる複数の遅延線と、
    複数の入出力部を有し、当該入力部が前記遅延線の他端と接続された第2のマトリクス型光スイッチと
    を具え、
    前記第2のマトリクス型光スイッチの出力部と、前記アレイ導波路格子の入力部若しくは出力部のいずれか一方の未接続部分とを接続し、
    前記アレイ導波路格子によって分波された前記信号のスペクトル成分が、前記第1および第2のマトリクス型光スイッチの経路と前記各々長さの異なる遅延線との組み合わせによって、各スペクトル成分のそれぞれに異なる遅延時間を付与された後、前記アレイ導波路格子により合波されることを特徴とするCDMA変復調装置。
  3. 信号の拡散変調又は逆拡散復調を行う装置であって、
    複数の入出力部を有し、信号の入出力が行われるアレイ導波路格子と、
    複数の入出力部を有し、当該入力部が前記アレイ導波路格子の出力部と接続されたマトリクス型光スイッチと、
    前記マトリクス型光スイッチの出力部と一端が接続され、各々長さが異なる複数の遅延線と
    を具え、
    前記遅延線の他端と、前記マトリクス型光スイッチの入力部若しくは出力部のいずれか一方の未接続部分とを接続し、
    前記遅延線の他端との接続に用いられなかった前記マトリクス型光スイッチの接続部位の未接続部分と、前記アレイ導波路格子の入力部若しくは出力部のいずれか一方の未接続部分とを接続し、
    前記アレイ導波路格子によって分波された前記信号のスペクトル成分が、前記マトリクス型光スイッチの経路と前記各々長さの異なる遅延線との組み合わせによって、各スペクトル成分のそれぞれに異なる遅延時間を付与された後、前記アレイ導波路格子により合波されることを特徴とするCDMA変復調装置。
  4. 信号の拡散変調又は逆拡散復調を行う装置であって、
    複数の入出力部を有し、信号の入出力が行われるアレイ導波路格子と、
    複数の入出力部を有し、当該入力部が前記アレイ導波路格子の出力部と接続されたマトリクス型光スイッチと、
    前記マトリクス型光スイッチの出力部と一端が接続され、各々長さが異なる複数の遅延線と、
    前記遅延線の他端と接続された光を反射する手段と
    を具え、
    前記アレイ導波路格子によって分波された前記信号のスペクトル成分が、前記マトリクス型光スイッチの経路と前記各々長さの異なる遅延線との組み合わせおよび前記反射手段によって、各スペクトル成分のそれぞれに異なる遅延時間を付与された後、前記アレイ導波路格子により合波されることを特徴とするCDMA変復調装置。
  5. 信号の拡散変調又は逆拡散復調を行う装置であって、
    複数の入出力部を有し、信号の入出力が行われる第1のアレイ導波路格子と、
    入力部が、前記第1のアレイ導波路格子の出力部と接続された複数の可変遅延線と、
    複数の入出力部を有し、当該入力部が前記可変遅延線の出力部と接続された第2のアレイ導波路格子と
    を具え、
    前記第1のアレイ導波路格子によって分波された前記信号のスペクトル成分が、前記複数の可変遅延線によって、各スペクトル成分のそれぞれに異なる遅延時間を付与された後、前記第2のアレイ導波路格子により合波されることを特徴とするCDMA変復調装置。
  6. 信号の拡散変調又は逆拡散復調を行う装置であって、
    複数の入出力部を有し、信号の入出力が行われるアレイ導波路格子と、
    入力部が、前記アレイ導波路格子の出力部と接続された複数の可変遅延線と
    を具え、
    前記可変遅延線の出力部と前記アレイ導波路格子の入力部若しくは出力部のいずれか一方の未接続部分とを接続し、
    前記アレイ導波路格子によって分波された前記信号のスペクトル成分が、前記複数の可変遅延線によって、各スペクトル成分のそれぞれに異なる遅延時間を付与された後、前記アレイ導波路格子により合波されることを特徴とするCDMA変復調装置。
  7. 信号の拡散変調又は逆拡散復調を行う装置であって、
    複数の入出力部を有し、信号の入出力が行われるアレイ導波路格子と、
    入力部が、前記アレイ導波路格子の出力部と接続された複数の可変遅延線と、
    前記可変遅延線の出力部と接続され、光を反射する手段と
    を具え
    前記アレイ導波路格子によって分波された前記信号のスペクトル成分が、前記複数の可変遅延線と前記反射手段によって、各スペクトル成分のそれぞれに異なる遅延時間を付与された後、前記アレイ導波路格子により合波されることを特徴とするCDMA変復調装置。
  8. 前記光を反射する手段は、
    1本の導波路を1箇所で近接させて結合して形成したループ状導波路からなることを特徴とする請求項4又は7記載のCDMA変復調装置。
  9. 前記光を反射する手段は、
    グレーティングであることを特徴とする請求項4又は7記載のCDMA変復調装置。
  10. 前記光を反射する手段は、
    導波路端面に金属あるいは誘電体多層膜を付着したものであることを特徴とする請求項4又は7記載のCDMA変復調装置。
  11. 前記可変遅延線は、
    光路長差が等しい非対称マッハツェンダ型干渉計を、1個又は複数縦続接続して構成したことを特徴とする請求項5ないし10のいずれかに記載のCDMA変復調装置。
  12. 前記可変遅延線は、
    複数の非対称マッハツェンダ型干渉計を縦続接続して構成し、当該非対称マッハツェンダ型干渉計の少なくとも1つの光路長差は他と異なることを特徴とする請求項5ないし10のいずれかに記載のCDMA変復調装置。
  13. 前記非対称マッハツェンダ型干渉計の光路長差が、干渉計の個数をK(K:2以上の整数)として、最少の光路長差に対して21倍、22倍、…、2K-1倍であることを特徴とする請求項12記載のCDMA変復調装置。
  14. 前記可変遅延線は、
    合波器と分波器とを有し、
    当該合波器と分波器との間を複数の各々長さが異なる遅延線で互いに接続し、前記複数の遅延線上に各々光スイッチを配置したことを特徴とする請求項5ないし10のいずれかに記載のCDMA変復調装置。
  15. 前記可変遅延線は、
    第1の1本の導波路と、M本(M:2以上の整数)の導波路とをM箇所の異なる位置で結合させるM個の結合率可変方向性結合器とを有し、
    前記M本の導波路は、前記第1の1本の導波路と結合した後、光合波器によって出力部分となる第2の1本の導波路にまとめられた構成をとることを特徴とする請求項5ないし10のいずれかに記載のCDMA変復調装置。
  16. 請求項1ないし15のいずれかに記載のCDMA変復調装置を具え、
    当該CDMA変復調装置を複数個用いて、拡散変調装置および逆拡散復調装置を構成し、
    前記拡散変調装置および前記逆拡散復調装置との間に、光を合分波する手段、および、光を伝送する手段を具えたことを特徴とするCDMA通信システム。
  17. 前記CDMA変復調装置を任意の組み合わせで複数個用いて、前記拡散変調装置および前記逆拡散復調装置を構成したことを特徴とする請求項16記載のCDMA通信システム。
  18. WDM通信システムに、請求項1ないし15のいずれかに記載のCDMA変復調装置を具え、当該CDMA変復調装置を複数個用いて複数の信号波長それぞれに拡散変調および逆拡散復調を行い、当該拡散変調装置と逆拡散復調装置との間に光を合分波する手段および光を伝送する手段を具えたことを特徴とするWDM・CDMA共用通信システム。
  19. 前記CDMA変復調装置を任意の組み合わせで複数個用いて、前記拡散変調装置および前記逆拡散復調装置を構成したことを特徴とする請求項18記載のWDM・CDMA共用通信システム。
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