JP4556780B2 - 光導波路装置及び光符号分割多重通信システム - Google Patents

光導波路装置及び光符号分割多重通信システム Download PDF

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Description

本発明は、光パルス信号を符号化する光符号装置又は符号化パルス列から光パルス信号を復号する光復号装置として用いることができる光導波路装置、及び、この光導波路装置を用いた光符号分割多重通信システムに関するものである。
本発明の背景技術として、例えば、以下の文献がある。
外林秀之、「光符号分割多重ネットワーク」、応用物理、第71巻、第7号、2002、pp.853−859 Koichi Takiguchi et al., "Encoder/decoder on planar lightwave circuit for time−spreading/wavelength−hopping optical CDMA", OFC 2002, pp.77−79, TuK8, March 2002 Naoya Wada et al., "A 10Gb/s Optical Code Division Multiplexing Using 8−Chip Optical Bipolar Code and Coherent Detection" Journal of Lightwave Technology, Vol.17, No.10, October 1999, pp.1758−1765 瀧口浩一、「平面光波回路の光機能デバイスへの展開」、応用物理、第72巻、第11号、2003、pp.1387−1392 水波徹、「光ファイバー回折格子」、応用物理、第67巻、第9号、1998、pp.1029−1034
非特許文献1に示されるように、光符号分割多重(OCDM)は、光時分割多重(OTDM)や波長分割多重(WDM)と異なる新しい光信号多重伝送方式である。OCDMは、送信側で光信号のチャンネルごとに光信号を異なる符号で変調し、受信側で同一の符号をカギとして光信号を復号して多重分離する方式である。
OCDM伝送方式のキーとなる装置として、光符号装置と光復号装置がある。光符号方式には、非特許文献2に示されるような、時間と波長の領域を使った2次元符号の時間拡散/波長ホップ方式と、非特許文献3に示されるような、時間領域に拡散した光パルス列の光の位相を符号に用いた位相シフトキーイング(PSK)方式があり、それぞれについて、石英系平面導波回路(PLC)の光符号装置を使ったOCDMの実験の報告がされている。非特許文献3に示される符号方式においては、符号長‘8’の2値位相符号(バイポーラコード)が使われており、ここで使われている光符号装置は光パルス列の発生と各パルスの位相を制御している。この光符号装置は、PLC技術を用いて製造され、非特許文献4に示されるようなトランスバーサル型光フィルタと同じ構成を有している。
図1は、入力光パルス101から符号長‘4’の2値位相符号の符号化パルス列を生成する符号化、及び符号化パルス列から光パルス121を再生する復号の原理を説明するための図である。図1に示されるように、光パルス101を光符号装置201に入力すると、例えば、4つの光パルス(ここでは、符号化パルス列と呼ぶ)111〜114が時間差をもって生じる。このことを、入力光パルス101が拡散されたとも言う。ここでは、4つの光パルス111〜114は、それぞれ相対的に[0,0,π,0]の光位相となる。図1において、光位相がシフトしていない光パルス(位相0の光パルス)を実線で描き、光位相が相対的にπだけシフトした光パルス(位相πの光パルス)を破線で描く。この符号化パルス列の光パルス111〜114が光ケーブル202を経由して光復号装置203に入力すると、光パルス111〜114のそれぞれに対して4個の光パルス111a〜111d,112a〜112d,113a〜113d,114a〜114dが時間差をもって生じる(すなわち、合計16個の光パルス111a〜111d,112a〜112d,113a〜113d,114a〜114dが生じる)。
図1に示される光復号装置203は、左から2番目(時間的に見れば最後から2番目)の光パルスの光位相がπだけシフトするように構成されており、光復号装置203で反射された光パルスは、それぞれ相対的に[0,π,0,0]又は[π,0,π,π]の光位相となる。光復号装置203から出力された16個の光パルス111a〜111d,112a〜112d,113a〜113d,114a〜114dのいくつかは重なり、重なり合った光パルスが同相の場合は強め合い、異相の場合は打ち消し合う。図1に示されるように、光符号装置201と光復号装置203の符号が同じ場合、特定の時間で同相の4個の光パルス111d,112c,113b,114aが重なり強め合い、その他の時間においては同相と異相の光パルスが重なり打ち消し合いが生じるため、特定の時間に高い強度のピークを持つ光パルス121が生じる。また、光符号装置と光復号装置の符号が異なる場合は特定の時間で同相のパルスが4つ重なることがないので、特定の時間に高い強度のピークを持つ光パルスは生じない。
図2(a)及び(b)は、従来の光符号装置201(又は光復号装置203)とそのタップ部211の構成を概略的に示す図である。図2(a)に示される光符号装置201は、PLCのトランスバーサル型光フィルタの光符号装置であり、入力光パルスのパワ(power)分割をする複数のタップ部(結合率可変カプラー)211〜211(nは所定の正の整数)と、複数の熱光学位相シフト部212〜212と、合成部213と、これら構成を図示のように接続する光導波路とから構成されている。図2(a)において、各タップ部間の光導波路(長さD)は遅延付与部214を構成している。生成されるパルス列における各光パルス間の時間差は、遅延付与部214により決定される。生成されるパルス列における各光パルスの位相は、位相シフト部212〜212の薄膜ヒータ(図示せず)により制御される。したがって、この光符号装置は、光パルスの位相を制御することが可能であり、また符号を自在に変化させることが可能である。
また、図2(b)に示されるように、タップ部211(kは1以上n以下の整数)は、入力部220から入力される光パルスを2つに分割する方向性結合器221と、この方向性結合器221に接続された光導波路222,223と、これら光導波路222,223に隣接配置された薄膜ヒータ224,225と、光導波路222,223に接続された方向性結合器226とから構成される。光パルスの分岐比は、2つの薄膜ヒータ224,225により光の位相を変えて調整する。タップ部211の入力部220に、入力光パルスE又は前段のタップ部211k−1の出力のいずれかが入力されると、分割された光パルスEが出力部227から次段のタップ部211k+1に与えられ、分割された光パルスEが出力部228から位相シフト部212に与えられる。
しかしながら、上記光符号装置がPLCである場合に、1つの遅延付与部に約5mm(25psの遅延時間を付与する場合)の長さが必要となり、符号長‘16’の場合には約75mm(=5mm×15)の光導波路長が必要となり、光符号装置のサイズが大きくなるという問題がある。
また、上記光符号装置においては、タップ部211〜211の2つの薄膜ヒータ224,225及び位相シフト部212〜212の薄膜ヒータを調整する必要があり、調整箇所の数が多く、調整が複雑になるという問題がある。
さらに、上記光符号装置がPLCである場合には、0.01〜0.07dB/cmの光導波路伝搬損を生じるため、遅延付与部214において光損失が発生してタップ部211〜211から出力される光チップパルスの強度が弱まる。光パルスを分割して光チップパルスを生成する際に、タップ部211〜211において生成される各光チップパルスの強度を揃えることも可能であるが、強度を揃える調整を実行すると、光チップパルスの位相も変化するため、後段のタップ部又は位相シフト部を再調整する必要が生じるという問題もある。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、小型化が実現でき且つ調整の容易な光導波路装置、及び、この光導波路装置を用いた光符号分割多重通信システムを提供することである。
本発明の光導波路装置は、第1の入出力部と複数の第2の入出力部とを具備し、前記第1の入出力部に入力された第1の波長の光パルスを複数の光チップパルスに分割する分波を行って前記複数の第2の入出力部から出力し、前記複数の第2の入出力部に入力された複数の光チップパルスを合成する合波を行って前記第1の入出力部から出力する分波合波部と、前記複数の第2の入出力部に接続された複数の位相シフト用光導波路と、前記複数の位相シフト用光導波路の一つ以上に備えられ、前記位相シフト用光導波路を通過する光チップパルスの位相をπ又は0に変更させる位相制御手段とを具備する位相シフト部と、前記複数の位相シフト用光導波路に接続され、それぞれが所定の長さを持つ複数の遅延用光導波路と、前記複数の遅延用光導波路のそれぞれに備えられ、前記複数の遅延用光導波路のそれぞれに入力された光チップパルスを反射して前記複数の遅延用光導波路から出力させる複数の反射器とを具備する遅延反射部とを有し、前記複数の遅延用光導波路の前記所定の長さはそれぞれ、遅延時間差を一定にするように異なる長さに設定されており、前記分波合波部によって分波された複数の光チップパルスが、前記分波合波部の前記複数の第2の入出力部から前記位相シフト部を通過して前記遅延反射部に入力され、前記遅延反射部で反射され、前記位相シフト部を通過して前記分波合波部の前記複数の第2の入出力部に入力されるように構成したことを特徴としている。
本発明の光符号分割多重通信システムは、入力光パルスから符号化パルス列を生成する光符号装置と、前記符号化パルス列から前記入力光パルスの自己相関波形を生成する光復号装置とを有し、前記光符号装置及び前記光復号装置が、前記光導波路装置であることを特徴としている。
また、本発明の他の光符号分割多重通信システムは、入力光パルスから符号化パルス列を生成する光符号装置を複数備え、前記複数の光符号装置のそれぞれで生成された符号化パルス列を合波する符号分割多重合波器を備えた光符号多重分割装置と、前記合波された符号化パルス列から前記複数の光符号装置の中のいずれかの入力光パルスの自己相関波形を生成する光復号装置とを有し、前記複数の光符号装置及び前記光復号装置が、前記光導波路装置であることを特徴としている。また、前記光符号多重分割装置を異なる複数の波長チャンネル毎に複数備え、前記複数の光符号多重分割装置のそれぞれから出力される前記波長チャンネルごとの符号化パルス列を合波する波長分割多重合波器をさらに備えることもできる。
本発明によれば、入力光パルスを分波して生成された光チップパルスを、反射器を備えた遅延反射部の遅延用光導波路を往復させることによって遅延させているので、遅延反射部の遅延用光導波路を短くすることができ、その結果、光導波路装置のサイズの小型化が実現できるという効果がある。
また、本発明によれば、光導波路装置の調整箇所が位相シフト部の位相制御手段の調整だけであるので、調整が容易になるという効果がある。
<第1の実施形態>
図3は、本発明の第1実施形態に係る光導波路装置である光符号装置(又は光復号装置)の構成を概略的に示す平面図である。第1の実施形態に係る光符号装置は、石英系平面光導波路回路(PLC)技術を用いて製造することができ、光信号の分波合波部300と、位相シフト部400と、遅延反射部500の3つの部分から構成されている。
図3に示されるように、分波合波部300は、第1の入出力部Aと、複数の第2の入出力部B〜B16(符号B〜B15は図示していない。)とを有している。分波合波部300は、第1の入出力部A側を幹の光導波路とし、第2の入出力部B〜B16側を2本の枝の光導波路とする対称Y分岐光導波路311,321〜322,331〜334,341〜348を4段に接続した構造を有する。第1の入出力部Aに入力された光パルスは、Y分岐光導波路によって分岐を繰り返し、16個の光チップパルスに分波されて第2の入出力部B〜B16から出力される。また、第2の入出力部B〜B16に入力された16個の光チップパルスは、合波されて第1の入出力部Aから出力される。なお、分波合波部300は、第1の入出力部Aから1つの入力光パルスのパワを均等に複数分割でき、且つ、第2の入出力部B〜B16から入力された複数の光チップパルスを合波することができる構成であれば、図3に示される構成以外の構成を採用してもよい。また、分波合波部300によって生成される光チップパルスの数は、16に限定されず、16より少なくすることもでき、また、16より多くすることもできる。
また、図3に示されるように、位相シフト部400は、分波合波部300の第2の入出力部B〜B16に接続された位相シフト用光導波路C〜C16(符号C〜C15は図示していない。)と、位相シフト用光導波路C〜C16のそれぞれに備えられ、位相シフト用光導波路C〜C16を通過する光チップパルスの位相を変更させる位相制御手段としての薄膜ヒータD〜D16(符号D〜D15は図示していない。)とを有している。薄膜ヒータD〜D16は、位相シフト用光導波路C〜C16のそれぞれに隣接配置された加熱手段であり、加熱によって位相シフト用光導波路C〜C16を通過する光チップパルスの位相を所定量シフトさせる。薄膜ヒータD〜D16のそれぞれは、図示しない駆動制御回路によって独立にオン又はオフに切り替えられ、オンにしたときに、位相シフト用光導波路C〜C16を往路と復路の2回通過する光チップパルスの位相量をπだけシフトさせる加熱強度に設定されている。なお、通常は、図3に示されるように、位相シフト用光導波路C〜C16のそれぞれに薄膜ヒータD〜D16を備えた構成を有するが、本発明は、薄膜ヒータの数が位相シフト用光導波路の数より少ない態様(例えば、複数の位相シフト用光導波路の中に、薄膜ヒータを備えていない位相シフト用光導波路が有る態様)をも含む。
遅延反射部500は、位相シフト部400の位相シフト用光導波路C〜C16に接続され、それぞれが所定の長さを持つ遅延用光導波路E〜E16(符号E〜E15は図示していない。)と、遅延用光導波路E〜E16のそれぞれの端部に備えられ、遅延用光導波路E〜E16のそれぞれに入力された光チップパルスを反射して遅延用光導波路E〜E16から出力させる反射器F〜F16(符号F〜F15は図示していない。)とを有している。遅延用光導波路E〜E16のそれぞれの長さは、要求される遅延時間に応じて異なる値に設定している。反射器F〜F16は、特定の波長の光を反射し、この特定の波長以外の波長の光を通過させる回折格子とすることができる。なお、反射器F〜F16を、回折格子以外の反射構造としてもよい。
以上の構成において、分波合波部300の第1の入出力部Aに入力された光パルスは、16個のチップパルスに分波されて第2の入出力部B〜B16から出力される。第2の入出力部B〜B16から出力された光チップパルスはそれぞれ、位相シフト部400の位相シフト用光導波路C〜C16を通過して遅延反射部500の遅延用光導波路E〜E16に入力され、反射器F〜F16で反射され、遅延用光導波路E〜E16を逆方向に進んで、位相シフト部400の位相シフト用光導波路C〜C16に戻され、分波合波部300の第2の入出力部B〜B16に入力される。第2の入出力部B〜B16に入力された光チップパルスのいくつかは、位相シフト部400により位相シフトされており、第2の入出力部B〜B16に入力された光チップパルスは、遅延反射部500によって遅延されている。第2の入出力部B〜B16に入力された光チップパルスは、合波されて符号化パルス列として第1の入出力部Aから出力される。
次に、第1の実施形態に係る光符号化装置をより詳細に説明する。図4(a)及び(b)は、分波合波部300の構造と機能を説明するための図である。分波合波部300は、分波器と合波器を兼ね備えた機能を有しており、図4(a)は分波器としての機能を説明するためのものであり、図4(b)は合波器としての機能を説明するためのものである。分波合波部300の光導波路は、合成石英ガラス基板に形成され、光導波路(例えば、SiO−GeO)の断面積は約7μm×7μmであり、比屈折率差は約0.7%である。
図5(a)及び(b)は、位相シフト部400の一部を概略的に示す平面図、及びそのS5b−S5b線断面図である。図5(a)及び/又は図5(b)に示されるように、位相シフト部400は、位相シフト用光導波路402(図5(a)又は(b)において、符号C,Ci+1,Ci+2をも付す。)上に薄膜ヒータ404(図5(a)又は(b)において、符号D,Di+1,Di+2をも付す。)を備えた構造を有している。なお、iは正の整数である。例えば、位相シフト部400は、合成石英ガラスの基板401上に、厚さ約7μmの光導波路(コア)402と、厚さ約1〜2μmのSiOのクラッド層403を形成した構造を有している。薄膜ヒータ404は、例えば、光導波路パターン上に形成されたニクロム蒸着膜からなる。図4(a)に示される分波合波部300で分波された各光チップパルスは、位相シフト部400で光信号の位相制御がされる。位相シフト部400は、石英系光導波路の熱光学特性を利用して光位相を制御する。
図6(a)及び(b)は、図3の遅延反射部500の一部を概略的に示す平面図、及びそのS6b−S6b線断面図である。図6(a)及び(b)に示されるように、遅延反射部500は、分波された各光チップパルスを遅延させる部分である遅延用光導波路502(図6(a)又は(b)において符号Eをも付す。)と反射させる部分である反射器503(図6(a)又は(b)において符号Fをも付す。)とを有し、分波された各光チップパルス毎に遅延時間を異ならせるように、遅延用光導波路Eの長さを異なる長さにしている。第1の実施形態においては、各光チップパルスが遅延用光導波路E〜E16を往復することによって遅延時間差を持たせている。反射器F〜F16は、遅延時間差に応じた位置の光導波路中(すなわち、それぞれ長さの異なる遅延用光導波路E〜E16の端部)に配置されている。遅延時間差を25psとする場合には、各遅延用光導波路の反射器が置かれる位置差は約2.55mmとする。最大の遅延時間差が375psである場合には、光導波路長は約38.25mmとなる。光導波路の群屈折率が約1.47であるので、No.1〜16(図3に示す番号)の反射器E〜E16の相対的な位置は、No.1の反射器Eの位置を基準にして、以下の表1に示される値になる。
Figure 0004556780
図6(a)及び(b)に示されるように、反射器E〜E16は、非特許文献5に示されている位相マスク法を用いて、UVレーザで光導波路に回折格子(グレーティング)を形成することによって形成することができる。回折格子の屈折率変調構造は、ブラッグ反射の式
λ=2×neff×Λ
に従うものである。ここで、Λは、回折格子の屈折率変調周期であり、第1の実施形態においては、約536nmとした。また、neffは、約1.45である。よって、反射波長λは、約1.55μmとなる。また、回折格子構造の長さは、2.5mmとした。各反射器E〜E16は、相対反射器反射率が表1のようになるように作製されている。
第1の実施形態の光導波路は、0.02dB/cmの光導波路伝搬損失がある。反射器E〜E16の回折格子の屈折率変調を調整して、反射率を光導波路伝搬が長いほど高くすれば、出力光パルスのパワを均一にすることができる。No.16の反射器の位置を基準にした相対反射器反射率(dB)は、表1のようになる。
また、位相シフト部400の薄膜ヒータF〜F16がすべてオフのとき、反射された光信号の位相が揃うように、光導波路は光波長以下の光路長が調整されている。使われている石英系光導波路には、まわりのクラッドより屈折率を上げるために、GeOが含まれている。UVレーザの照射により、光導波路の屈折率を、約10−4程度まで変化させることができ、光路長の微調整ができる。
次に、第1の実施形態に係る光符装置の動作をより詳細に説明する。波長1.55μmの光パルスPを入力すると、分波合波部300は、光パルスPを16の均等なパワの光チップパルスQ〜Q16に(図4(a)に示す。)に分波する。分波合波部300は、分波器の機能と合波器の機能を兼ね備えており、第1の実施形態においては、光導波路を16に分割している場合を説明する。入出力部Aから入射した一つの光パルスは、均一なパワで16分波され、出力部B〜B16に出力されるように設計されている。
各分波された光チップパルスQ〜Q16は、位相シフト部400で各々光信号の位相制御がされる。石英系光導波路は、熱により屈折率が変化し、温度が上がると屈折率が大きくなり、光学路長が長くなる。使われた石英系光導波路の屈折率の熱光学特性は、波長1.55μmの光信号において約8×10−6/℃であり、約1mmの光導波路を50℃温度変化させると光学路長が約388nm長くなる。位相シフト部400においては、光導波路C〜C16上の薄膜ヒータD〜D16のいずれかに選択的に電流を流すことによって、光導波路長1mmに渡って約50℃温度が上昇するように構成している。石英系光導波路は、薄膜ヒータの熱により屈折率が大きくなり、光路長が、他の薄膜ヒータがオンになっていない光導波路より相対的に長くなる。このとき、光路長は、388nm伸び、これは光信号波長の1/4に相当する。光信号パルスが、ここを通過することにより、他の薄膜ヒータがオンになっていない光導波路を通過する光信号に比べて遅れ、各々の光導波路を通る光信号の位相に差がπ/2生じている。
光信号遅延部500においては、各分波された信号は遅延用光導波路E〜E16を導波し、反射器F〜F16により反射される。反射器F〜F16の位置が異なる(すなわち、遅延用光導波路E〜E16の長さが異なる)ため光導波路伝搬損は光導波路No.(図3に示す。)が大きいほど大きくなる。このため、第1の実施形態においては、出力光パルスのパワ差が小さくなるように(すなわち、パワが均等になるように)するため、光導波路No.が大きい反射器F〜F16ほど反射率を大きくしている。各光導波路の伝搬時間差は、表1の遅延時間(ps)になるように設定されているので、25psごとの遅延差で位相シフト部400に各光チップパルスが戻る。
位相シフト部400においては、信号パルスが薄膜ヒータD〜D16がオンである位相シフト用光導波路C〜C16を通過することにより、他の薄膜ヒータD〜D16がオンになっていない光導波路C〜C16を通過する光チップパルス(光信号)に比べて遅れ、往路における光チップパルスの位相差π/2と復路における光チップパルスの位相差π/2の合計であるπの位相差が生じる。図4(b)は合波の機能を示す。16分波された光チップパルスは位相シフト部400と遅延用光導波路E〜E16を通り、反射器F〜F16で戻され、再び遅延用光導波路E〜E16と位相シフト部400を通って、分波合波部300の第2の入出力部B〜B16に入力される。各光チップパルスQ〜Q16は、遅延時間差を持って入力され、第1の入出力部Aにおいては光パルス列Rが形成される。このように、各光導波路からの出力光パルスは遅延時間差と光位相差を持って、合波される。その結果、No.1〜16(図3)までの光導波路を通過する各光チップパルスは、25ps間隔で並んだ光パルスからなる光パルス列(位相シフト部400によって符号化されているので、「符号化パルス列」とも言う。)が形成される。
例えば、第1の実施形態に係る光符号装置によって符号化パルス列
(0001111010110010)
を生成するためには、各光チップパルスの合波時に各光チップパルスの相対的な光位相がそれぞれNo.1〜16で
(000ππππ0π0ππ00π0)
となるように、No.4、5、6、7、9、11、12、15の位相シフト用光導波路E、E、E、E、E、E11、E12、E15上の薄膜ヒータF、F、F、F、F、F11、F12、F15をオンにする。位相シフト部400における光チップパルスの位相調整は光導波路ごとの個別調整であるので、予め位相シフトπに対応する薄膜ヒータへの供給電流量を調べてデータとして保持しておくことによって、薄膜ヒータのオン又はオフだけで、位相量π又は0を設定できる。
また、第1の実施形態に係る光復号装置の符号化パルス列
(0100110101111000)
を再生するためには、各光チップパルスの合波時に各光チップパルスの相対的な光位相がそれぞれNo.1〜16で
(0π00ππ0π0ππππ000)
となるように、位相シフト用光導波路上の薄膜ヒータの温度調整をする。
図7は、第1の実施形態に係る光符号装置及び光復号装置を用いた波形観測系600の構成を示す図である。図7に示される波形観測系は、パルス光源601と、光サーキュレータ602と、光符号装置603と、光サーキュレータ604と、光復号装置605と、光サーキュレータ602の出力を観測する光オシロスコープ606と、光サーキュレータ604の出力を観測する光オシロスコープ607とから構成される。光符号装置603及び光復号装置605は、図3から図6(a),(b)までにおいて説明した本発明の光導波路装置の構造を有する。
図8(a)及び(b)は、図7に示される波形観測系600において観測された波形を示すものであり、図8(a)は、光符号装置の出力を光オシロスコープ606で観測したときの波形を示す図であり、図8(b)は、光復号装置から出力される自己相関波形をオシロスコープ607で観測したときの波形を示す図である。
以上に説明したように、第1の実施形態によれば、入力光パルスPを分波して生成された光チップパルスQ〜Q16を、反射器F〜F16を備えた遅延反射部500の遅延用光導波路E〜E16を往復させることによって遅延させているので、遅延反射部500の遅延用光導波路E〜E16を短くすることができ、その結果、光導波路装置のサイズの小型化が実現できる。
また、第1の実施形態によれば、光導波路装置の調整が位相シフト部400の位相制御手段である薄膜ヒータD〜D16の調整だけであるので、調整が容易になる。
なお、上記説明においては、反射器F〜F16として、光導波路にブラッグ回折格子を形成した構造を説明したが、何らかの手段で光信号を反射するすことができる反射器構造であれば、他の構造を採用してもよい。
<第2の実施形態>
図9は、本発明の第2の実施形態に係る光符号分割多重通信システムの構成を概略的に示す図である。図9に示される光符号分割多重通信システムは、WDM/OCDM伝送を実現できるシステムであり、WDMに3波長、OCDMに3チャンネルを用いる場合を示している。ただし、本発明は、図9に示される態様に限定されるものではなく、WDMに用いる波長数及びOCDMに用いるチャンネル数は、他の数であってもよい。
第2の実施形態に係る光符号分割多重通信システムは、波長λ,λ,λの波長チャンネル毎に設けられた光符号多重分割(OCDM)装置710,720,730と、OCDM装置710,720,730のそれぞれから出力される波長チャンネルごとの符号化パルス列を合波する波長分割多重(WDM)合波器740と、光ケーブル750と、光復号装置801と、受信機(RX)802とから構成されている。
波長λの光信号を出力するOCDM装置710は、送信機(TX)711〜713と、送信機711〜713から出力される光パルスを符号化する光符号装置714〜716と、光符号装置714〜716で生成される符号化パルス列を合波するOCDM合波器717とから構成されている。また、波長λの光信号を出力するOCDM装置720は、送信機(TX)721〜723と、送信機721〜723から出力される光パルスを符号化する光符号装置724〜726と、光符号装置724〜726で生成される符号化パルス列を合波するOCDM合波器727とから構成されている。また、波長λの光信号を出力するOCDM装置730は、送信機(TX)731〜733と、送信機731〜733から出力される光パルスを符号化する光符号装置734〜736と、光符号装置734〜736で生成される符号化パルス列を合波するOCDM合波器737とから構成されている。OCDM合波器717,727,737は、異なるチャンネルの異なる符号を持つ符号化光パルス信号を合波する。
図10は、図9の送信機(TX)の構成を概略的に示すブロック図である。図10に示されるように、送信機711(他の送信機も同様)は、パルス光源、例えば、分布帰還形半導体レーザ(DFB−LD)761と、DFB−LD761から出力される連続波光を光パルス列に変換する光パルス変調器762と、光データ変調器763と、変調電気信号発生部764とを備えている。光データ変調器763は、変調電気信号発生部764から出力される電気信号に基づいて、光パルス変調器762から出力された光パルス列を変調して出力する。光データ変調器763は、光パルス列を電気パルス信号によって、光パルス信号に変換する。光パルス列は、光パルス変調器762によって電気パルス信号を反映したRZ(Return−to−Zero)フォーマットに強度変調され、光パルス信号として生成される。各チャンネルの送信機(TX)の構成は同じであるが、各チャンネル毎に備える光符号装置に設定されている光位相符号が異なる。光位相符号は、チャンネルごとに相違するものが設定され、これによって、チャンネルごとに独立して光パルス信号を送信できる
光符号装置714〜716,724〜726,734〜736のそれぞれは、第1の実施形態において説明された光符号装置である。光符号装置714〜716は、遅延反射部の反射器の反射波長をλにしており、光符号装置724〜726は、遅延反射部の反射器の反射波長をλにしており、光符号装置734〜736は、遅延反射部の反射器の反射波長をλにしている。また、光符号装置714〜716,724〜726,734〜736のそれぞれは、位相シフト部(図3の符号400)によって設定される光位相符号を異なる符号としている。
送信機711〜713から出力された各光パルスは、光符号装置714〜716で符号化されて、OCDM合波器717で合波される。送信機721〜723から出力された各光パルスは、光符号装置724〜726で符号化されて、OCDM合波器727で合波される。送信機731〜733から出力された各光パルスは、光符号装置734〜736で符号化されて、OCDM合波器737で合波される。OCDM合波器717,727,737から出力される波長λ,λ,λの光信号は、WDM合波器740で合波され、光ケーブル750を通して送信される。WDM合波器740は、異なるチャンネルの異なる波長と符号を持つ符号化光パルス信号を合波して、チャンネル多重信号として伝送する。
光ケーブル750を通して送信された光信号は、光復号装置801に供給される。光復号装置801は、第1の実施形態において説明された光復号装置である。光復号装置801は、遅延反射部の反射器の反射波長としてλ,λ,λのいずれかを設定している。また、光復号装置801は、光符号装置714〜716,724〜726,734〜736のいずれかに対応する光位相符号を位相シフト部(図3の符号400)に設定している。光復号装置801は、対応する光位相符号を有する光符号装置の入力光パルスの自己相関波形を生成する。光復号装置は、符号化光パルス信号を、特定のチャンネルの波長と特定のチャンネルの光符号装置に設定されている光位相符号と同一の符号を用いて復号化する。その結果、光復号装置においては、特定波長の光パルス信号の自己相関波形成分、及び、その他のチャンネルの光パルス信号の相互相関波形成分を含む再生光パルス信号が生成される。
すなわち、光復号装置801において、特定チャンネルの光パルス信号の自己相関波形成分のみが抽出される。自己相関波形成分は、受信機802によって電気信号に変換されて、特定チャンネルの受信信号が生成される。この受信信号の波形は、送信機が備えている変調電気信号発生部から出力される電気パルス信号を反映した信号である。こうして、特定のチャンネルを通じて送信される電気パルス信号は、受信機によって受信信号として受信される。
受信機802は、光復号装置801で生成された光信号に対応する電気信号を出力する。
WDM伝送を利用して場合、従来のシステムにおいては、光復号装置の前段で、バンドパスフィルタを用いて、波長多重された送信信号から特定の波長の光信号を抽出していたが、第2の実施形態に係る光符号分割多重システムにおいては、第1の実施形態に係る光導波路装置を、光符号装置714〜716,724〜726,734〜736及び光復号装置801としているので、特定の波長の信号だけ復号動作をするための波長フィルタを備える必要がない。このため、第2の実施形態に係る光符号分割多重システムは、波長分割多重(WDM)伝送と光符号分割多重伝送(OCDM)の両方を適用するシステムに好適である。
第2の実施形態に係る光分割多重通信システムは、第1の実施形態に係る光符号装置を利用して実現される。したがって、第2の実施形態に係る光分割多重通信システムによれば、反射器に特定の波長を反射する回折格子を設けることにより、OCDMシステムとWDMシステムを用いる多重伝送において、光信号の特定の波長を選択して復号することが可能となる。すなわち、第1の実施形態に係る光符号装置を利用して、WDM/OCDM伝送装置を構成すれば、各WDMチャンネルの伝送容量を保持したまま、OCDM伝送方法により多重数の増加を容易に実現できる。
なお、上記説明においては、第1の実施形態に係る光導波路装置を、WDM/OCDMを複合した伝送システムに適用した場合を説明したが、WDM/OCDMを複合していないOCDM伝送システム又はWDM伝送システムに適用してもよい。
入力光パルスから2値位相符号の符号化パルス列を生成する符号化、及び符号化パルス列から光パルスを再生する復号の原理を説明するための図である。 (a)及び(b)は、従来の光符号装置(又は光復号装置)とそのタップ部の構成を概略的に示す図である。 本発明の第1実施形態に係る光導波路装置である光符号装置(又は光復号装置)の構成を概略的に示す平面図である。 (a)及び(b)は、図3の分波合波部の構造と機能を説明するための図である。 (a)及び(b)は、図3の位相シフト部の一部を概略的に示す平面図及び断面図である。 (a)及び(b)は、図3の遅延反射部の一部を概略的に示す平面図及び断面図である。 第1の実施形態に係る光導波路装置を光符号装置及び光復号装置として用いた波形観測系の構成を示す図である。 (a)及び(b)は、図7に示される波形観測系において観測された波形を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る光符号分割多重通信システムの構成を概略的に示す図である。 図9の送信機の構成を概略的に示すブロック図である。
符号の説明
300 分波合波部、
311,321〜322,331〜334,341〜348 対称Y分岐路、
400 位相シフト部、
401 基板、
402 位相シフト用光導波路、
403 クラッド、
404 薄膜ヒータ、
500 遅延反射部、
501 基板、
502 遅延用光導波路、
503 回折格子(グレーティング)、
504 クラッド、
601 パルス光源、
602,604 光サーキュレータ、
603 光符号装置、
605 光復号装置、
606,607 光オシロスコープ、
710,720,730 OCDM装置、
711〜713,721〜723,731〜733 送信機(TX)、
714〜716、724〜726,734〜736 光符号装置、
717,727,737 OCDM合波器、
740 WDM合波器、
750 光ケーブル、
801 光復号装置、
802 受信機(RX)、
分波合波部の第1の入出力部、
〜B16 分波合波部の第2の入出力部、
〜C16 位相シフト用光導波路、
〜D16 薄膜ヒータ、
〜E16 遅延用光導波路、
〜F16 反射器、
入力光パルス、
〜Q16 光チップパルス、
符号化パルス列。

Claims (11)

  1. 第1の入出力部と複数の第2の入出力部とを具備し、前記第1の入出力部に入力された第1の波長の光パルスを複数の光チップパルスに分割する分波を行って前記複数の第2の入出力部から出力し、前記複数の第2の入出力部に入力された複数の光チップパルスを合成する合波を行って前記第1の入出力部から出力する分波合波部と、
    前記複数の第2の入出力部に接続された複数の位相シフト用光導波路と、前記複数の位相シフト用光導波路の一つ以上に備えられ、前記位相シフト用光導波路を通過する光チップパルスの位相をπ又は0に変更させる位相制御手段とを具備する位相シフト部と、
    前記複数の位相シフト用光導波路に接続され、それぞれが所定の長さを持つ複数の遅延用光導波路と、前記複数の遅延用光導波路のそれぞれに備えられ、前記複数の遅延用光導波路のそれぞれに入力された光チップパルスを反射して前記複数の遅延用光導波路から出力させる複数の反射器とを具備する遅延反射部と
    を有し、
    前記複数の遅延用光導波路の前記所定の長さはそれぞれ、遅延時間差を一定にするように異なる長さに設定されており、
    前記分波合波部によって分波された複数の光チップパルスが、前記分波合波部の前記複数の第2の入出力部から前記位相シフト部を通過して前記遅延反射部に入力され、前記遅延反射部で反射され、前記位相シフト部を通過して前記分波合波部の前記複数の第2の入出力部に入力されるように構成した
    ことを特徴とする光導波路装置。
  2. 前記分波合波部が、
    前記第1の入出力部側を第1の光導波路とし、前記第2の入出力部側を第2及び第3の光導波路とする対称Y分岐光導波路を多段に接続した構造を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光導波路装置。
  3. 前記位相制御手段が、前記複数の位相シフト用光導波路のそれぞれに隣接して備えられた加熱手段を有し、
    前記加熱手段による加熱によって前記位相シフト用光導波路を通過する光チップパルスの位相を所定量シフトさせる
    ことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の光導波路装置。
  4. 前記加熱手段が前記複数の位相シフト用光導波路のそれぞれに備えられ、前記加熱手段のそれぞれを、独立にオン又はオフに切り替えられることを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の光導波路装置。
  5. 光チップパルスが前記位相シフト用光導波路を2回通過する間に前記位相制御手段により変更される位相量が、πに設定されていることを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の光導波路装置。
  6. 前記複数の反射器が、特定の波長の光を反射し、前記特定の波長以外の波長の光を通過させる回折格子を有することを特徴とする請求項1からまでのいずれかに記載の光導波路装置。
  7. 前記遅延用光導波路からの出力光パルスのパワを均一にするように、前記複数の反射器の反射率、対応する前記遅延用光導波路の長さが長いほど高く設定したことを特徴とする請求項1からまでのいずれかに記載の光導波路装置。
  8. 前記光導波路装置が、光符号装置又は光復号装置のいずれかであることを特徴とする請求項1からまでのいずれかに記載の光導波路装置。
  9. 入力光パルスから符号化パルス列を生成する光符号装置と、
    前記符号化パルス列から前記入力光パルスの自己相関波形を生成する光復号装置と
    を有し、
    前記光符号装置及び前記光復号装置が、前記請求項1からまでのいずれか1項に記載の光導波路装置である
    ことを特徴とする光符号分割多重通信システム。
  10. それぞれが異なる波長の入力光パルスから異なる波長の符号化パルス列を生成する光符号装置を複数備え、前記複数の光符号装置のそれぞれで生成された符号化パルス列を合波する符号分割多重合波器を備えた光符号多重分割装置と、
    前記合波された符号化パルス列から前記複数の光符号装置の中のいずれかの入力光パルスの自己相関波形を生成する光復号装置と
    を有し、
    前記複数の光符号装置及び前記光復号装置が、前記請求項1からまでのいずれか1項に記載の光導波路装置である
    ことを特徴とする光符号分割多重通信システム。
  11. 前記光符号多重分割装置を異なる複数の波長チャンネル毎に複数備え、
    前記複数の光符号多重分割装置のそれぞれから出力される前記波長チャンネルごとの符号化パルス列を合波する波長分割多重合波器をさらに有する
    ことを特徴とする請求項10に記載の光符号分割多重通信システム。
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