JP3608549B2 - 自動二輪車の吸気ダクト装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車の吸気ダクト装置に係り、特に、空気の取入れ効率を向上させ、組立工数や部品点数の低減を図った自動二輪車の吸気ダクト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動二輪車において、車体の前頭部を流線形のフロントカウリングで覆い、走行時における空気抵抗の低減と外観の向上を図った車種がある。さらに、このような車種において、エアクリーナーやエアボックス等の吸気装置からパイプ状の吸気ダクトを前方に延ばし、この吸気ダクトの先端を上記フロントカウリングの前面等に形成した走行風導入口に繋いだ吸気ダクト装置を備えたものがある。このような吸気ダクト装置によれば、自動二輪車の走行時に前方から吹きつける向かい風が吸気ダクト内に取り入れられて吸気装置に送られ、これによってエンジンへの吸入空気の充填効率が大幅に向上するのでエンジン出力を増大させることができる。
【0003】
このような吸気ダクト装置では、その吸気ダクトの先端をフロントカウリングの表面よりも前方に突出させるのが望ましい。こうすることにより、走行中に吸気ダクトに流れ込む気流に対し、フロントカウリングの表面を流れる気流が干渉しにくくなるため、吸気ダクトの先端を突出させない場合に比べ、空気を効率よく吸気ダクト内に取り入れて吸入空気の充填効率を向上させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
自動二輪車の吸気ダクト装置において、吸気ダクトは一般に合成樹脂成型により製造されるので、その長手方向に成型金型のパーティングラインができる。また、特にブロー成型による場合はパーティングラインの他に部分的な肉厚の偏りが発生しやすい。そして、このような吸気ダクトを、その先端がフロントカウリングの表面よりも前方に突出させるようにして設けると、吸気ダクトの前端開口部からパーティングラインや偏肉が見えてしまい、美的外観が非常に悪くなる。
【0005】
このため、一般には吸気ダクトとは別体の短いダクト延長部材を外観良く製造し、このダクト延長部材を吸気ダクトの先端に連結し、ダクト延長部材の部分のみをカウリングの走行風導入口から前方に突出させるという手法で美的外観の劣化を回避しているが、このダクト延長部材では、カウリングの走行風導入口に対してスクリュー(ビス)等の多数の専用締結部材で固定させる必要があった。
【0006】
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、吸気装置内に空気を効率よく取り入れて空気の吸入効果を向上させるとともに、美的外観を向上させ、商品性を高めた自動二輪車の吸気ダクト装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る自動二輪車の吸気ダクト装置は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、車体フレームにエンジンが懸架され、このエンジンを冷却するラジエーターを備え、前記車体フレームの前半と前記エンジンをフロントカウリングにて覆い、燃料タンクの下方に吸気装置としてのエアボックスを配設し、このエアボックスの前部に前記吸気ダクト装置を配設し、この吸気ダクト装置は、走行時に車両前方から吹きつける向かい風を前記エンジンの吸気装置に導くとともに前記フロントカウリングの表面より車両進行方向前方側に先端を突出させた自動二輪車の吸気ダクト装置において、
前記フロントカウリングを、ウィンドスクリーンと前照灯とを備えるカウリングボディと他のカウリング構成部材から構成し、前記吸気ダクト装置の先端を、前輪回転中心の上部のカウリングボディ下方に位置させるとともに前記エアボックスを前記吸気ダクト装置の先端より地上面からの高さが高い位置とし、さらに、前記吸気ダクト装置は、段差部を有する成形品のダクト延長部材を吸気ダクトの先端に連結配置する一方、その連結位置を走行風導入口よりも内側で外部から隠蔽された箇所としたものである。
【0008】
また、上述した課題を解決するため、本発明に係る自動二輪車の吸気ダクト装置は、請求項2に記載したように、前記吸気ダクト装置は、前記吸気ダクトとダクト延長部材との間に吸気ネットを配設したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明に係る自動二輪車の吸気ダクト装置の一実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0010】
図1は、本発明に係る吸気ダクト装置が適用された自動二輪車の左側面図であり、図2は図1に示す自動二輪車の正面図である。この自動二輪車1は、オンロードにおける高速走行用として車体の前頭部が流線形のフロントカウリング2で覆われており、走行時における空気抵抗の低減と外観の向上が図られている。
【0011】
自動二輪車1の車体フレーム3は、前頭部に位置するヘッドパイプ4から左右一対の太いメインパイプ5が後斜め下方に延びてフレームボディ6に繋がり、フレームボディ6の上部からリヤフレーム7が後方に延びた構成となっている。そして、ヘッドパイプ4にはフロントフォーク8が左右回動自在に軸支され、その下端に前輪9が支持される一方、フレームボディ6に車幅方向に架設されたピボット軸11には後方に延びるスイングアーム12が上下揺動可能に軸支され、その後端に後輪13が支持される。
【0012】
また、車体フレーム3のメインパイプ5からフレームボディ6にかけて図示しないエンジンが懸架され、このエンジンの動力がチェーン14によって後輪13に伝達されるようになっている。さらに、メインパイプ5の上部には燃料タンク15が載置され、リヤフレーム7上には運転者用のライダーシート16と同乗車用のピリオンシート17が前後に設置される。このライダーシート16およびピリオンシート17の下部周囲とリヤフレームは合成樹脂製のリヤカウリング18で覆われる。なお、符号19で示す部材は排気マフラであり、符号20で示す部材はエンジン冷却用のラジエーターである。
【0013】
ところで、燃料タンク15の車幅方向中央部には下方から上方に湾入する図示しない凹部が形成されており、この凹部の中に吸気装置22としてのエアボックス22a(またはエアクリーナー)が設けられている。このエアボックス22aの下面からは、エンジンの気筒数分の吸気パイプ23が下方に延び、エンジンに設けられたキャブレタあるいは燃料噴射装置等の混合気供給装置(非図示)に繋がる。また、エアボックス22aの前部には、本発明に係る左右一対の吸気ダクト装置24が繋がる。
【0014】
図3は、吸気ダクト装置24の第1実施形態を示す分解斜視図であり、図4は図1のIV−IV線に沿う吸気ダクト装置24の横断面図である。図1および図3に示すように、吸気ダクト装置24は合成樹脂で成型された管状の吸気ダクト25を備えている。この吸気ダクト25の後端にはゴム等の可撓性材料で柔軟に形成されたダクトジョイント26が接続され、このダクトジョイント26の後端とエアボックス22aとが、車体フレーム3のメインパイプ5に形成されたダクト穴(非図示)を挟むようにして連結される。
【0015】
一方、吸気ダクト25の先端には、図4および図6にも示すような別体のダクト延長部材27が吸気ネット28を介して連結される。例えば、吸気ネット28は吸気ダクト25の先端部外周に形成された段差部31に密に嵌合され、この吸気ネット28の先端部外周に形成された段差部32にダクト延長部材27が密に嵌合される。なお、吸気ネット28を省いて吸気ダクト25の段差部31にダクト延長部材27を直接嵌合するようにしてもよい。
【0016】
そして、ダクト延長部材27が、フロントカウリング2に形成された左右一対の走行風導入口33に挿入され、フロントカウリング2の表面よりも前方に突出するように固定されて前方に向けて開口する。このダクト延長部材27は合成樹脂成型品であるが、成型金型のパーティングラインが自動二輪車1の外観に表れないように外観良く製造する必要がある。
【0017】
例えば、ダクト延長部材27の前半部分27f(図6参照)は、走行風導入口33よりも前方に突出して外部に露呈するが、後半部分27rは走行風導入口33よりも内側に隠蔽されて外部からは見えないため、この後半部分27rにおいてパーティングラインが周方向に形成されるようにダクト延長部材27の金型構造を考慮すればよい。
【0018】
このような吸気ダクト装置24を設けたことにより、自動二輪車1の走行時に前方から吹きつける向かい風がダクト延長部材27と吸気ネット28と吸気ダクト25とダクトジョイント26を経てエアボックス22aに導かれ、その過給効果によりエンジンへの吸入空気の充填効率が大幅に向上してエンジン出力が増大する。しかも、ダクト延長部材27がフロントカウリング2の表面よりも前方に突出しているため、走行中にダクト延長部材27の中に流れ込む気流に対し、フロントカウリング2の表面を流れる気流が干渉しにくくなり、空気を効率よく吸気ダクト25内に取り入れることができる。
【0019】
また、外観良く製造されたダクト延長部材27の部分のみが走行風導入口33から前方に突出する構造であるため、ダクト延長部材27を設けずに吸気ダクト25自体の先端を走行風導入口33から突出させた場合に比べ、吸気ダクト25の長手方向に形成される成型金型のパーティングラインや部分的な肉厚の偏りが外部から見えにくくなり、美的外観が大きく向上する。
【0020】
ところで、フロントカウリング2は、フロントフォーク8の上部から車体フレーム3の前半とエンジンまでを覆うような形状に造形されており、合成樹脂成型された複数のカウリング構成部材から組み立てられている。例えば、図1に示すように、フロントカウリング2の前頭部に位置するカウリングボディ35の両側下部に左右一対のカウリングサイド36が繋がり、これら左右両側のカウリングサイド36の下端にカウリングアンダ37が連結され、図3に示すように左右両側のカウリングサイド36の内側には小形のサイドインナーパネル38が固定される構造となっている。サイドインナーパネル38は、自動二輪車1の走行時に前方から吹きつける向かい風をラジエーター20へ導く導風板として機能するものである。
【0021】
これらのカウリング構成部材35,36,37,38は、互いにスクリュー(ビス)等の締結部材により固定されて一体化される。なお、カウリングボディ35には透明なウィンドスクリーン40がスクリュー等で固定されるとともに、前照灯42、方向指示灯43、リヤビューミラ44等の部品が取り付けられる。
【0022】
前述の走行風導入口33は、カウリングサイド36とサイドインナーパネル38との間の合わせ目に設けられている。即ち、図3に示すように、カウリングサイド36の前縁には正面視で略「コ」の字形の湾入部46が形成されており、この部分に平板状のサイドインナーパネル38の前縁38aが合わせられることにより、走行風導入口33が形作られる。なお、走行風導入口33を他のカウリング構成部材、例えばカウリングボディ35とカウリングサイド36との間の合わせ目等に設けてもよい。
【0023】
サイドインナーパネル38には3つの筒状の締結部47,48,49が一体に成型されており、これらの締結部47,48,49が、カウリングサイド36に一体に成型された3つの締結ボス50,51,52に、それぞれスクリュー53で締結される。その際、吸気ダクト25の上下の輪郭部に一体成型された締結片54,55(図1にも表示)が、サイドインナーパネル38の2つの締結部47,48とカウリングサイド36の締結ボス50,51との間に挟まれて共締めされる。
【0024】
一方、走行風導入口33が形成される部分の内周面、即ちカウリングサイド36の湾入部46の内周面と、サイドインナーパネル38の前縁38a付近には、それぞれ上下一対の嵌合凸部57,58が、互いに向き合うように一体成型されている。これらの嵌合凸部57,58は、例えば短い円筒形に造形されている。
【0025】
他方、ダクト延長部材27の後半部分27rの外周面には、上記嵌合凸部57,58を嵌合可能な嵌合凹部59,60が形成されている。つまり、この嵌合凹部59,60は、嵌合凸部57,58の位置に合うようにダクト延長部材27の後半部分27rの両側縦壁面に上下に2つずつ刻設されている。なお、この嵌合凹部59,60は単なる貫通穴状に形成してもよい。
【0026】
そして、カウリングサイド36とサイドインナーパネル38の嵌合凸部57,58を、ダクト延長部材27の嵌合凹部59,60に嵌合させることにより、カウリングサイド36とサイドインナーパネル38に挟まれるようにしてダクト延長部材27が走行風導入口33に固定される。
【0027】
全体の組立手順としては、まず吸気ダクト25に吸気ネット28とダクト延長部材27を嵌合し、次にダクト延長部材27の嵌合凹部59,60をカウリングサイド36とサイドインナーパネル38の嵌合凸部57,58に嵌め込みながら吸気ダクト25とカウリングサイド36とサイドインナーパネル38を重ね合わせ、最後にスクリュー53で3部材25(締結片54,55),36,38を共締めする。
【0028】
この吸気ダクト装置24によれば、フロントカウリング2の構成部材であるカウリングサイド36とサイドインナーパネル38の組立と同時に、ダクト延長部材27をフロントカウリング2の走行風導入口33に固定することができる。ダクト延長部材27の固定には専用のスクリュー等を用いる必要が一切ないため、極めて少ない部品点数と僅かな組立工数により、ダクト延長部材27を走行風導入口33に確実に固定することができる。
【0029】
図5は、本発明に係る自動二輪車の吸気ダクト装置の第2実施形態を示している。
【0030】
この吸気ダクト装置64において、吸気ダクト65の先端に吸気ネット66を介して連結されるダクト延長部材67は、図7に示すように、その前半部分67fと後半部分67rの長さが、第1実施形態のダクト延長部材27の場合よりも長めに形成されている。また、吸気ネット66先端の段差部68の長さや、カウリングサイド69とサイドインナーパネル70の嵌合凸部71,72から走行風導入口73までの長さも第1実施形態の場合より長目に設定されている。
【0031】
このため、吸気ネット66先端の段差部68に嵌合されるダクト延長部材67は、吸気ダクト65と吸気ネット66と走行風導入口73の位置に対し、前後方向に数センチ程度スライドすることができ、このスライドによって走行風導入口73からのダクト延長部材67の突出量が変化する。
【0032】
一方、ダクト延長部材67の後半部分67rの外周面には、上下一対の嵌合凹部が、ダクト延長部材67のスライド方向に沿って複数、例えば3組形成されている。そして、これら3組の嵌合凹部74a,74b,74cのうちの任意のものを選択してカウリングサイド69とサイドインナーパネル70の嵌合凸部71,72に嵌合させることが可能になっている。
【0033】
この吸気ダクト装置64によれば、フロントカウリングの表面(走行風導入口73)からのダクト延長部材67の突出量を3段階に変化させることができる。ダクト延長部材67の突出量は、嵌合凸部71,72に嵌合凹部74aを嵌合させた時に最短になり、嵌合凹部74cを嵌合させた時に最長になる。したがって、ダクト延長部材67の突出量を自動二輪車1の走行条件に合わせて設定することができる。
【0034】
図8〜図10は、本発明に係る自動二輪車の吸気ダクト装置の第3実施形態を示している。
【0035】
この吸気ダクト装置におけるダクト延長部材79は、そのスライド量が第2実施形態の場合よりもさらに長く設定されている。また、このダクト延長部材79の後半部分79rの外周面には、ダクト延長部材79のスライド方向に沿ってより多数(例えば8組)の円形の嵌合凹部80が互いに重なり合うようにして連続的に形成されている。
【0036】
一方、カウリングサイド(非図示)とサイドインナーパネル81(図9参照)に形成される嵌合凸部82の形状は、スリット83の入った短い円筒形に造形されている。スリット83の形成方向は、ダクト延長部材79のスライド方向(嵌合凹部80の配列方向)に沿わされている。この嵌合凸部82は、多数設けられた嵌合凹部80のいずれかに嵌合される。
【0037】
このように、多数の嵌合凹部80を連続的に形成したことにより、走行風導入口からのダクト延長部材79の突出量をより細く設定変更することができる。しかも、ダクト延長部材79の突出量を変更する際には、手でダクト延長部材79を掴んで走行風導入口に対し引き出すか押し込むようにすれば、図10に示すようにスリット83の入った嵌合凸部82が撓んで各嵌合凹部80の間を移動するため、カウリングサイドとサイドインナーパネル81を分解することなく速やかにダクト延長部材79の突出量を変更することができる。
【0038】
なお、この第3実施形態の変形例として、図示はしないが、例えば嵌合凹部をダクト延長部材のスライド方向に沿う直線溝状に形成するとともに、ダクト延長部材と走行風導入口との間の嵌合しろをきつめに設定し、摩擦力でダクト延長部材が走行風導入口の内部に保持されるようにし、ダクト延長部材の突出量を無段階に設定変更できるようにしてもよい。
【0039】
また、前記第1〜第3の実施形態において、各嵌合凸部57,58,71,72,82を嵌合凹部として形成し、各嵌合凹部59,60,74a,74b,74c,80を嵌合凸部として形成してもよい。
【0040】
このように、自動二輪車の吸気ダクト装置は、前記ダクト延長部材を前記吸気ダクトおよび前記走行風導入口の位置に対して自動二輪車の前後方向にスライド可能に設けるとともに、前記嵌合凹部をダクト延長部材のスライド方向に沿って複数設けたため、走行風導入口からのダクト延長部材の突出量を変化させて自動二輪車の走行条件に合わせて設定することができる。
【0041】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係る自動二輪車の吸気ダクト装置においては、吸気ダクト装置をフロントカウリング表面より前方に突出させて吸気装置への空気の吸入効率を向上させ、フロントカウリング前方から空気を能率よく効率的に取り入れることができ、吸気ダクト装置ひいては自動二輪車の美的外観を損なわずに、商品性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吸気ダクト装置が適用された自動二輪車の左側面図。
【図2】図1に示す自動二輪車の正面図。
【図3】本発明の第1実施形態を示す吸気ダクト装置の分解斜視図。
【図4】図1のIV−IV線に沿う吸気ダクト装置の横断面図。
【図5】本発明の第2実施形態を示す吸気ダクト装置の横断面図。
【図6】本発明の第1実施形態におけるダクト延長部材の斜視図。
【図7】本発明の第2実施形態におけるダクト延長部材の斜視図。
【図8】本発明の第3実施形態におけるダクト延長部材の斜視図。
【図9】本発明の第3実施形態におけるサイドインナーパネルの嵌合凸部の拡大図。
【図10】本発明の第3実施形態における嵌合凸部と嵌合凹部の嵌合状態を示す側面図。
【符号の説明】
1 自動二輪車
2 フロントカウリング
3 車体フレーム
4 ヘッドパイプ
5 メインパイプ(メインフレーム)
6 フレームボディ
8 フロントフォーク
9 前輪
12 スイングアーム
13 後輪
15 燃料タンク
20 ラジエーター
22 吸気装置
22a エアボックス
24 吸気ダクト装置
25 吸気ダクト
26 ダクトジョイント
27 ダクト延長部材
28 吸気ネット
33 走行風導入口
35 カウリングボディ(カウリング構成部材)
36 カウリングサイド(カウリング構成部材)
38 サイドインナーパネル(カウリング構成部材)
40 ウィンドスクリーン
42 前照灯

Claims (2)

  1. 車体フレームにエンジンが懸架され、このエンジンを冷却するラジエーターを備え、前記車体フレームの前半と前記エンジンをフロントカウリングにて覆い、燃料タンクの下方に吸気装置としてのエアボックスを配設し、このエアボックスの前部に前記吸気ダクト装置を配設し、この吸気ダクト装置は、走行時に車両前方から吹きつける向かい風を前記エンジンの吸気装置に導くとともに前記フロントカウリングの表面より車両進行方向前方側に先端を突出させた自動二輪車の吸気ダクト装置において、
    前記フロントカウリングを、ウィンドスクリーンと前照灯とを備えるカウリングボディと他のカウリング構成部材から構成し、前記吸気ダクト装置の先端を、前輪回転中心の上部のカウリングボディ下方に位置させるとともに前記エアボックスを前記吸気ダクト装置の先端より地上面からの高さが高い位置とし、さらに、前記吸気ダクト装置は、段差部を有する成形品のダクト延長部材を吸気ダクトの先端に連結配置する一方、その連結位置を走行風導入口よりも内側で外部から隠蔽された箇所としたことを特徴とする自動二輪車の吸気ダクト装置。
  2. 前記吸気ダクト装置は、前記吸気ダクトとダクト延長部材との間に吸気ネットを配設したことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車の吸気ダクト装置。
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