JP3599332B1

JP3599332B1 - 表示装置

Info

Publication number: JP3599332B1
Application number: JP2004210436A
Authority: JP
Inventors: 弘治赤川; 健治霜下
Original assignee: ORION ELECTRIC CO., LTD.
Current assignee: ORION ELECTRIC CO., LTD.
Priority date: 2004-07-16
Filing date: 2004-07-16
Publication date: 2004-12-08
Anticipated expiration: 2024-07-16
Also published as: EP1617314A3; EP1617314A2; US20060011797A1; US7744045B2; JP2006030672A

Abstract

【課題】表示ユニットを固定するブラケットをバックキャビネットで覆って外観デザインの向上を図るとともに、バックキャビネットを外すことなく、スタンドの着脱を可能とする。
【解決手段】フロントキャビネット５Ａとバックキャビネット５Ｂとから成るキャビネット５内に表示ユニット１を固定する。バックキャビネット５Ｂに固定ねじ２５の頭部２５Ａの外径Ｄより径大な内径Ｄ１を有する開口孔２８を形成する。これにより、バックキャビネット５Ｂを外すことなく、緩めた固定ねじ２５を開口孔２８から外部に導出して表示ユニット１とスタンド１５との分解が可能である。
【選択図】図２

Description

本発明は、表示装置、特に液晶パネルを有する表示ユニットと、これを支持するスタンドとを着脱自在に固定するように構成した表示装置に関する。

近年、テレビジョン受像機やパソコンなどの表示装置として、ＰＤＰなどの薄型フラットパネル、例えば液晶パネルを用いた表示装置が広く普及してきている。このような液晶パネルを用いた表示装置は、据え置きとして使用する際、表示部を支持するスタンドを備えている。このようなスタンドを備えた表示装置として従来から種々の構造が提案されており、例えば、特許文献１〜４では、液晶パネルを有する表示ユニットをフロントキャビネットとバックキャビネットとで覆うことで表示部を構成するとともに、この表示部を支持するスタンドに表示部を固定するブラケットを設け、このブラケットをバックキャビネットの背面に当接させてそのバックキャビネットを介して金属製の取付カバーなどに直接的にねじ止めしてスタンドを固定するようしている。また、特許文献５には、表示部に簡易スタンドを設け、この簡易スタンドをベーススタンドに形成する中空部に挿入することによって、ベーススタンドに対して表示部を着脱自在に装着することが可能な取り外し可能なスタンドを備えたフラットディスプレイが提案されている。

特開２００１−３３２０７４号公報特開２００３−８２５２号公報特開２００３−６６８６３号公報特開２００４−１２６４５６号公報特開２００４−１１８１９１号公報

前記特許文献１〜４のように、スタンドのブラケットをバックキャビネットなどに直接又はキャビネットに内蔵する液晶パネルの取付カバーに固定する構造は、ブラケットや、これを固定する複数の固定ねじが直接外部に表れることからデザイン的に体裁が悪い面がある。また、特許文献５のように表示部側に形成する簡易スタンドをベーススタンドの中空部に挿入してベーススタンドに表示部を支持する構造では、表示部の背面に特許文献１〜４のようにブラケットや固定ねじが露出しないことから、外観的にスッキリとした構造となるが、単に簡易スタンドをベーススタンドの中空部を挿入しただけでは、ベーススタンドから表示ユニットが抜けやすい。このため、特許文献５では、中空部の内部にバネ性を持たせた係合部を固定し、これを簡易スタンドに形成する穴部に係止することによってベーススタンドに対して表示部を抜け止めするように構成しており、特許文献１〜４のように単純な固定ねじなどで固定する場合に比べ構造が複雑となる。このため、例えば、固定ねじなどの簡易な構造で表示部を簡単に固定でき、しかも、固定ねじが直接外面的に露出しないようにするには、ブラケットや固定ねじをバックキャビネットで覆うことが考えられる。しかし、このように、ブラケットや固定ねじなどの固定構造をバックキャビネットで覆った場合、例えば、壁掛けなどとして使用するために、表示部をスタンドから取り外す際、最初にバックキャビネットを外してから表示部とスタンドとを固定する固定ねじを外すといった手順が必要となり、作業性が悪くなる。さらに、この種の表示装置は、液晶パネルの色調や色補正あるいは画像の位置などといった各種の調整作業を行うが、その際、表示部にスタンドを取り付けるまでは、表示部を支持することができないため、安定した状態で液晶パネルの調整作業を行うことができない、という課題を有していた。

本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、表示部を固定するブラケットをバックキャビネットで覆って外観デザインの向上を図るとともに、バックキャビネットを取り外すことなく、スタンドが着脱可能であり、また、液晶パネルの調整作業を行う際、表示部を安定した状態で自立させることが可能な表示装置を提供することを目的とする。

本発明の請求項１の表示装置は、前面に液晶パネルを有する表示ユニットと、前記液晶パネルの表示窓を備えたフロントキャビネットとバックキャビネットとを有して前記表示ユニットを内蔵する表示部と、この表示部を支持するスタンドとを備えた表示装置において、前記表示ユニットの下方には延出した取付ブラケットを設け、前記スタンドには前記取付ブラケットと固定するための支持ブラケットを設け、その支持ブラケットと取付ブラケットとを固定部材で固定するとともに、少なくとも前記取付ブラケットを前記バックキャビネットで覆い、このバックキャビネットに前記固定部材が貫通可能な開口孔を形成したことを特徴とする。

請求項１の構成により、バックキャビネットで取付ブラケットが覆われ、取付ブラケットが直接外部に露出しない。また、液晶パネルを内蔵した表示部と、これを支持するスタンドとの固定に際し、バックキャビネットに形成する開口孔から固定部材を表示部内に挿入し、バックキャビネットの外方から固定部材を締め付けてスタンドと表示ユニットを含む表示部とを固定することが可能となる。一方、表示部を壁掛けとして使用する場合、バックキャビネットの開口孔から固定部材を緩めて開口孔から取り外す。これにより、バックキャビネットを取り外すことなく、表示ユニットを組付けた表示部をスタンドから取り外すことが可能となる。

本発明の請求項２の表示装置は、請求項１記載の表示装置において、前記取付ブラケットを前記フロントキャビネット側に固定したことを特徴とする。

請求項２の構成により、フロントキャビネット側に固定した取付ブラケットとスタンドに設けた支持ブラケットとを固定することによって表示ユニットを組付けた表示部とスタンドとが固定される。

本発明の請求項３の表示装置は、請求項１記載の表示装置において、前記固定部材が固定ねじによって構成され、前記開口孔の内径を前記固定ねじの頭部より径大に形成したことを特徴とする。

請求項３の構成により、バックキャビネットを装着した状態のまま、スタンドの支持ブラケットと表示ユニット側の取付ブラケットとを固定する固定ねじをバックキャビネットの外面側から締め付けることができ、また、表示部とスタンドを分解する際、緩めた固定ねじを開口孔から外部に取り出すことが可能となる。

本発明の請求項４の表示装置は、請求項１〜３の何れか１項に記載の表示装置において、前記取付ブラケットに対して前記支持ブラケットの高さ方向並びに幅方向の位置決めを成す位置決め手段を設けたことを特徴とする。

請求項４の構成により、支持ブラケットと取付ブラケットを固定する際、位置決め手段によって、取付ブラケットに対して支持ブラケットが位置決めされる。

本発明の請求項５の表示装置は、請求項４記載の表示装置において、前記取付ブラケット又は支持ブラケットの少なくとも何れか一方に一対の案内レールを形成し、この案内レール間に前記取付ブラケット又は支持ブラケットの何れか他方を挿入して支持ブラケットを幅方向に位置決めするとともに、前記取付ブラケットに切り起しを形成し、この切り起しに前記支持ブラケットの上端縁を突き当てて該支持ブラケットを高さ方向に位置決するように構成したことを特徴とする。

請求項５の構成により、支持ブラケットと取付ブラケットを固定する際、支持ブラケットは、案内レールの内側に沿って左右方向に位置決めされた状態で取付ブラケットに案内されるとともに、支持ブラケットの上端縁に取付ブラケットに形成する切り起しが突き当たって支持ブラケットが高さ方向に位置決めされる。

本発明の請求項６の表示装置は、請求項１〜５の何れか１項に記載の表示装置において、支持ブラケットをスタンドに枢着し、該スタンドに対する表示部の前後方向の取り付け角度を調整可能としたことを特徴とする。

請求項６の構成により、支持ブラケットに固定した表示部を前後方向に傾けることによって、液晶パネルの角度を調整することが可能となる。

本発明の請求項７の表示装置は、請求項１記載の表示装置において、前記バックキャビネットと前記取付ブラケットとの間に支持ブラケットが挿入し得る隙間を有して取付ブラケットと近接する段差凹部を形成し、この段差凹部に前記開口孔を形成するとともに、この段差部を覆う化粧カバーを設けたことを特徴とする。

請求項７の構成により、段差凹部と取付ブラケットとの隙間から支持ブラケットが挿入し、段差凹部に形成する開口孔から固定ねじなどの固定部材を挿入して支持ブラケットと取付ブラケットとを固定する。この場合、段差凹部が支持ブラケットと近接しているから、開口孔を通して固定部材を挿通する孔や固定部材を螺着するねじ孔などを確認することが可能である。また、段差凹部を化粧カバーで覆うことによって、開口孔やその開口孔から視認可能な固定手段を外観的に目隠しすることができる。

本発明の請求項１の表示装置によれば、前面に液晶パネルを有する表示ユニットと、前記液晶パネルの表示窓を備えたフロントキャビネットとバックキャビネットとを有して前記表示ユニットを内蔵する表示部と、この表示部を支持するスタンドとを備えた表示装置において、前記フロントキャビネット側に取付ブラケットを固定し、前記スタンドには前記取付ブラケットと固定するための支持ブラケットを設け、その支持ブラケットと取付ブラケットとを固定部材で固定するとともに、少なくとも前記取付ブラケットを前記バックキャビネットで覆い、このバックキャビネットに前記固定部材が貫通可能な開口孔を形成したものであるから、取付ブラケットが外部に露出しないから外観的にも体裁のよく、デザイン性に優れるとともに、バックキャビネットを固定した状態のまま、スタンドと表示ユニットを含む表示部とを簡単に固定することができ、また、スタンドと表示部とを分解する際、バックキャビネットを取り外す必要もないから、組付け作業を効率的に行うことができる。

本発明の請求項２の表示装置によれば、請求項１記載の表示装置において、前記取付ブラケットを前記フロントキャビネット側に固定したものであるから、フロントキャビネット側に固定された取付ブラケットをスタンドに設けた支持ブラケットに固定することによって表示ユニットを組付けた表示部とスタンドとを簡単に固定することができる。

本発明の請求項３の表示装置によれば、請求項１記載の表示装置において、前記固定部材が固定ねじによって構成され、前記開口孔の内径を前記固定ねじの頭部より径大に形成したものであるから、バックキャビネットを装着した状態のまま、バックキャビネットの外側から支持ブラケットと取付ブラケットを固定する固定ねじを締め付けることができるとともに、スタンドから表示部を取り外す際、開口孔から緩めた固定ねじを簡単に取り出すことができる。

本発明の請求項４の表示装置によれば、請求項１〜３の何れか１項に記載の表示装置において、前記取付ブラケットに対して前記支持ブラケットの高さ方向並びに幅方向の位置決めを成す位置決め手段を設けたものであるから、液晶パネルの画像や色調を調整する際、表示ユニットを組付けた表示部に支持ブラケットを挿入するだけで取付ブラケットに対して支持ブラケットが位置決め保持され、簡単に自立させることができるから、調整作業も容易に行うことができる。

本発明の請求項５の表示装置によれば、請求項４記載の表示装置において、前記取付ブラケット又は支持ブラケットの少なくとも何れか一方に一対の案内レールを形成し、この案内レール間に前記取付ブラケット又は支持ブラケットの何れか他方を挿入して支持ブラケットを幅方向に位置決めするとともに、前記取付ブラケットに切り起しを形成し、この切り起しに前記支持ブラケットの上端縁を突き当てて該支持ブラケットを高さ方向に位置決するように構成したものであるから、支持ブラケットが取付ブラケットの案内レールによって幅方向に位置決めされ、さらに、支持ブラケットが取付ブラケットの切り起しに突き当たって高さ方向に位置決めされるので、スタンドに対して表示部を簡単に仮止めすることができる。

本発明の請求項６の表示装置によれば、請求項１〜５の何れか１項に記載の表示装置において、支持ブラケットをスタンドに枢着し、該スタンドに対する表示部の前後方向の取り付け角度を調整可能としたものであるから、使用者の見やすいように表示部の角度を簡単に調整することができる。

本発明の請求項７の表示装置によれば、請求項１記載の表示装置において、前記バックキャビネットと前記取付ブラケットとの間に支持ブラケットが挿入し得る隙間を有して取付ブラケットと近接する段差凹部を形成し、この段差凹部に前記開口孔を形成するとともに、この段差部を覆う化粧カバーを設けたものであるから、開口孔から固定ねじなどを挿通するための支持ブラケットの挿通孔や取付ブラケットに形成するねじ孔などをバックキャビネットの外面側から容易に確認することができ、固定部材の締め付け作業を容易に行える。しかも、段差凹部は最終的に化粧カバーで覆われ、この化粧カバーによって開口孔やその開口孔を通して視認される固定手段を目隠しすることができ、デザイン的にもスッキリとした外観となり、意匠性にも優れる。

以下、添付図面を参酌しながら、本発明を実施するための最良の形態としての実施例を説明する。図１〜図６は、本発明の一実施例を示し、同図において１は、表示ユニットであり、液晶パネル２と、この液晶パネル２を後述するキャビネットに固定するための金属製の取付カバー３とで構成されている。前記液晶パネル２は、図示しない液晶表示素子本体と、この液晶表示素子本体の背面からその外周側を覆う金属製のパネル固定枠２Ａを備え、このパネル固定枠２Ａを前記取付カバー３に複数のねじ（図示せず）によって固定している。この液晶パネル２を組み込むキャビネット５は、前後に分割したフロントキャビネット５Ａとバックキャビネット５Ｂとに分割され、フロントキャビネット５Ａに液晶パネル２の表示窓６が形成され、このフロントキャビネット５Ａとバックキャビネット５Ｂとは図５に示すように、ねじ８によって固定されるとともに、バックキャビネット５Ｂの中央上部にハンドル９がねじ８Ａによって固定されている。このように、キャビネット５に表示ユニット１を固定して表示部１Ａを構成している。

１０は平板状の金属製板材からなり、全体としてプレート状に形成された取付ブラケットである。この取付ブラケット１０は、下部が前記取付カバー３から突出するように、ねじ１１によって取付カバー３の下部中央に固定され、前記取付カバー３から下方に突出した取付ブラケット１０の下端側がフロントキャビネット５Ａに一体形成する取り付けボス部１２にねじ１１Ａによって固定されている。また、前記バックキャビネット５Ｂの下部には段差凹部１３が形成され、その底部１３Ａが前記取付ブラケット１０を介して前記フロントキャビネット５Ａに突設したボス部２１に前記ねじ８によって固定されている。このねじ８を挿通する部分として、段差凹部１３からさらに内側に突出する凹部１４が形成され、この凹部１４によって前記取付ブラケット１０と段差凹部１３との間に後述する支持ブラケット１８が挿入可能な隙間Ｓが形成されている。

１５は前記表示部１Ａを支持するスタンドであり、支持ベース１６と、この支持ベース１６に立設した中空状の支柱部１７とで構成され、この支柱部１７の内部に前記取付ブラケット１０を固定するための支持ブラケット１８が枢着軸１８Ａによって前後方向に傾動可能に枢着されている。この支持ブラケット１８は前記取付ブラケット１０と同様、金属製であって、全体としてプレート状を成し、その両側には一対のフランジ部１９が折曲されている。また、前記取付ブラケット１０には、前記取付ブラケット１０のフランジ部１９を両側から挟みつけて前記支持ブラケット１８を幅方向に位置決めするための位置決め手段として、取付ブラケット１０の両側をフランジ状に折曲して一対の案内レール２０を一体形成している。さらに、前記取付ブラケット１０には図４に示すように、切り起し４０が形成され、この切り起し４０に支持ブラケット１８の上端縁を突き当てることによって高さ方向に位置決めする位置決め手段を構成している。なお、前記支持ブラケット１８には前記凹部１４との干渉を避けるための半円状の切り欠き２２が形成されている。そして、前記位置決め手段たる案内レール２０、切り起し４０によって取付ブラケット１０に対して支持ブラケット１８を位置決めした状態で固定部材として４本の固定ねじ２５によって取付ブラケット１０と支持ブラケット１８とを固定している。この固定ねじ２５は前記取付ブラケット１０に形成するねじ孔２６に螺着され、このねじ孔２６に対応して前記支持ブラケット１８に固定ねじ２５のねじ部を挿通する挿通孔２７が形成され、前記バックキャビネット５Ｂの段差凹部１３には固定ねじ２５の頭部２５Ａが挿通可能な開口孔２８が形成されている。すなわち、図２で示すように、開口孔２８の内径Ｄ１は固定ねじ２５の頭部２５Ａの外形Ｄより径大に形成され、バックキャビネット５Ｂの外方側からキャビネット５Ｂの内部に位置する取付ブラケット１０と支持ブラケット１８を固定ねじ２５によって固定することが可能である。なお、前記段差凹部１３には、化粧カバー３０が装着され、この化粧カバー３０に形成する係止爪３１を段差凹部１３に形成する係止孔３２に係止する。このようにして、化粧カバー３０で段差凹部１３が覆うことによって、前記開口孔２８を目隠しするようにしている。

以上の構成される本実施例において、その組付手順について説明する。まず、液晶パネル２のパネル固定枠２Ａと取付カバー３とをねじ（図示しない）によって固定するとともに、取付カバー３の下部中央に取付ブラケット１０をねじ１１によって固定する。こうして液晶パネル２と取付ブラケット１０とを固定した取付カバー３を複数のねじ４によってフロントキャビネット５Ａに固定する。次にフロントキャビネット５Ａとバックキャビネット５Ｂとをねじ８で固定することによって、表示ユニット１をキャビネット５内に固定する。また、バックキャビネット５Ｂにはハンドル９をねじ８Ａによって固定するものであるが、ハンドル９の固定はフロントキャビネット５Ａとバックキャビネット５Ｂを固定する前でも、フロントキャビネット５Ａとバックキャビネット５Ｂを固定した後でも可能である。こうして、フロントキャビネット５Ａとバックキャビネット５Ｂとを固定した後、バックキャビネット５Ｂと取付ブラケット１０との隙間Ｓからスタンド１５に固定した支持ブラケット１８を挿入する。この時、支持ブラケット１８は、取付ブラケット１０の両側に形成する案内レール２０の内側に沿って支持ブラケット１８の両側に折曲するフランジ部１９が案内される。これにより、支持ブラケット１８が左右方向に位置決めされた状態で取付ブラケット１０に案内され、支持ブラケット１８の挿入に伴って、支持ブラケット１８の上端縁が取付ブラケット１０に形成する切り起し４０に突き当たって支持ブラケット１８が高さ方向に位置決めされる。これにより、バックキャビネット５Ｂに形成する開口孔２８と支持ブラケット１８に形成する挿通孔２７及び取付ブラケット１０のねじ孔２６の位置が一致する。そして、バックキャビネット５Ｂの開口孔２８から支持ブラケット１８の挿通孔２７に固定ねじ２５を通して取付ブラケット１０のねじ孔２６に固定ねじ２５を螺着して取付ブラケット１０と支持ブラケット１８とを固定する。こうして表示ユニット１を内蔵したキャビネット５にスタンド１５を固定した後、化粧カバー３０に形成する係止爪３１をバックキャビネット５Ｂの段差凹部１３に形成する係止孔３２に係止して段差凹部１３を化粧カバー３０で覆うことによって組立作業が完了する。このようにして組み立てた表示部１Ａを据え置きとして使用する場合、スタンド１５によって支持し、壁掛けとして使用する場合、ねじ８Ａを緩めてバックキャビネット５Ｂからハンドル９を取り外すとともに、一旦、化粧カバー３０を引っ張ってバックキャビネット５Ｂの段差凹部１３から化粧カバー３０を取り外す。そして、バックキャビネット５Ｂの開口孔２８から図示しない工具を挿し入れて固定ねじ２５を緩めて開口孔２８から固定ねじ２５を取り外すことによって、バックキャビネット５Ｂを取り外すことなく、表示ユニット１を組付けたキャビネット５とスタンド１５とを簡単に分解することができる。こうして、ハンドル９とスタンド１５を取り外したキャビネット５は、バックキャビネット５Ｂに形成する引っ掛け孔（図示せず）を壁面に設けたフックなどに引っ掛けて壁掛けとして使用する。

以上のように、本実施例においては、バックキャビネット５Ｂで取付ブラケット１０を覆った状態でスタンド１５を簡単に着脱することができる。すなわち、バックキャビネット５Ｂにスタンド１５と取付ブラケット１０とを固定するための固定ねじ２５の頭部２５Ａより径大な開口孔２８を形成することによって、スタンド１５を着脱する際、開口孔２８から支持ブラケット１８と取付ブラケット１０とを固定する固定ねじ２５を挿入することができ、また、緩めた固定ねじ２５を開口孔２８から外部に抜き取ることが可能となる。しかも、取付ブラケット１０はバックキャビネット５Ｂによって覆われ直接、外部に露出しないから外観的にも体裁がよい。また、組み立て作業時において、液晶パネル２の画像や色調を調整する際、表示ユニット１を組付けた表示部１Ａにスタンド１５に固定する支持ブラケット１８を挿入するだけで簡単に自立させることができるから、調整作業も効率的である。すなわち、支持ブラケット１８は取付ブラケット１０とバックキャビネット５Ｂの隙間Ｓから挿入することによって、取付ブラケット１０の両側に形成する案内レール２０によって幅方向に位置決めされ、さらに、支持ブラケット１８の上端部が取付ブラケット１０に形成する切り起し４０に突き当たって高さ方向の位置決めが成されるから、スタンド１５に対して表示部１Ａを簡単に仮止めすることができる。さらに、前記支持ブラケット１８を位置決めする案内レール２０及び切り起し４０によってバックキャビネット５Ｂに形成する開口孔２８と支持ブラケット１８に形成する挿通孔２７及び取付ブラケット１０のねじ孔２６の位置を簡単に位置合わせすることができるから、スタンド１５の組付け作業も容易である。また、バックキャビネット５Ｂには取付ブラケット１０との間に支持ブラケット１８が挿入し得る隙間Ｓを有して取付ブラケット１０と近接する段差凹部１３を形成しているから開口孔２８から支持ブラケット１８の挿通孔２７及び取付ブラケット１０のねじ孔２６に固定ねじ２５を挿入する際、これらの挿通孔２７及びねじ孔２６の位置をバックキャビネット５Ｂの外側から直接、確認することができ、固定ねじ２５の締め付け作業も容易である。また、段差凹部１３は最終的に化粧カバー３０で覆われ、この化粧カバー３０によって開口孔２８やその開口孔２８を通して視認可能な固定ねじ２５を目隠しすることができ、デザイン的にもスッキリとした外観となり、意匠性にも優れる。また、キャビネット５を固定する支持ブラケット１８は、枢着軸１８Ａによってスタンド１５に対して前後方向に傾動可能に枢着され、この支持ブラケット１８に固定される表示部１Ａの角度調整が可能である。これにより、使用者の見やすい角度に表示部１Ａを簡単に調整することができる。

以上、本発明の一実施例について詳述したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば前記実施例では、取付ブラケット１０に支持ブラケット１８の位置決めする案内レール２０を設けた例を示したが、支持ブラケット１８側に案内レール２０を形成して取付ブラケット１０を案内するように構成してもよく、また、位置決め手段として案内レールに限らず適宜選定すればよい。また、支持ブラケット１８と取付ブラケット１０とを固定する固定部材として固定ねじに限らずボルトやあるいはボルトとナットなどでもよく、要は支持ブラケット１８と取付ブラケット１０とを固定する固定部材がバックキャビネット５Ｂに形成する開口孔２８から挿通可能であればよい。

本発明の一実施例を示す全体断面図である。同上、支持ブラケットの固定状態を示す拡大断面図である。同上、取付ブラケットの固定状態を示す拡大断面図である。同上、支持ブラケットと取付ブラケットの固定状態示す背面図である。同上、化粧カバーを外した状態の背面図である。同上、バックキャビネットを外した状態の背面図である。

符号の説明

１表示ユニット
１Ａ表示部
２表示パネル
５キャビネット
５Ａフロントキャビネット
５Ｂバックキャビネット
６表示窓
１０取付ブラケット
１３段差凹部
１５スタンド
２０案内レール（位置決め手段）
２５固定ねじ（固定部材）
２５Ａ頭部
２８開口孔
３０化粧カバー
４０切り起し（位置決め手段）

Claims

前面に液晶パネルを有する表示ユニットと、前記液晶パネルの表示窓を備えたフロントキャビネットとバックキャビネットとを有して前記表示ユニットを内蔵する表示部と、この表示部を支持するスタンドとを備えた表示装置において、前記表示ユニットの下方には延出した取付ブラケットを設け、前記スタンドには前記取付ブラケットと固定するための支持ブラケットを設け、その支持ブラケットと取付ブラケットとを固定部材で固定するとともに、少なくとも前記取付ブラケットを前記バックキャビネットで覆い、このバックキャビネットに前記固定部材が貫通可能な開口孔を形成したことを特徴とする表示装置。
前記取付ブラケットを前記フロントキャビネット側に固定したことを特徴とする請求項１記載の表示装置。
前記固定部材が固定ねじによって構成され、前記開口孔の内径を前記固定ねじの頭部より径大に形成したことを特徴とする請求項１記載の表示装置。
前記取付ブラケットに対して前記支持ブラケットの高さ方向並びに幅方向の位置決めを成す位置決め手段を設けたことを特徴とする請求項１〜３の何れか１項に記載の表示装置。
前記取付ブラケット又は支持ブラケットの少なくとも何れか一方に一対の案内レールを形成し、この案内レール間に前記取付ブラケット又は支持ブラケットの何れか他方を挿入して支持ブラケットを幅方向に位置決めするとともに、前記取付ブラケットに切り起しを形成し、この切り起しに前記支持ブラケットの上端縁を突き当てて該支持ブラケットを高さ方向に位置決するように構成したことを特徴とする請求項４記載の表示装置。
支持ブラケットをスタンドに枢着し、該スタンドに対する表示部の前後方向の取り付け角度を調整可能としたことを特徴とする請求項１〜５の何れか１項に記載の表示装置。
前記バックキャビネットと前記取付ブラケットとの間に支持ブラケットが挿入し得る隙間を有して取付ブラケットと近接する段差凹部を形成し、この段差凹部に前記開口孔を形成するとともに、この段差部を覆う化粧カバーを設けたことを特徴とする請求項１項に記載の表示装置。