JP3599093B2 - 内視鏡の送気送水バルブ構造 - Google Patents

内視鏡の送気送水バルブ構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内視鏡の送気送水バルブ構造に係り、特に医療用として用いられる内視鏡において、体腔等の内部に空気と水とを切り換えて供給するための内視鏡の送気送水バルブの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
医療用の内視鏡は、その手元操作部に送気送水バルブが取り付けられ、この送気送水バルブを術者の指で操作することにより、空気と水とを切り換えて体腔内に供給するように構成されている。
【0003】
従来の送気送水バルブは、シリンダ、ピストン、及び操作部材(ボタン)等から構成されている。前記シリンダは、手元操作部の所定の位置に固定され、このシリンダにピストンが摺動自在に嵌挿され、このピストンの上部に送水ボタンが取り付けられている。このような構造の送気送水バルブによれば、術者が送気ボタンの空気リーク孔を閉塞させると、シリンダ内に供給されている空気が送気管を介して体腔内に供給される。また、送水ボタンでピストンを押下操作すると、送気が停止されるとともに、シリンダ内に供給されている水が送水管を介して体腔内に供給される。
【0004】
ところで、従来の送気送水バルブは、前記送気管に逆止弁が設けられている。この逆止弁によって、体腔内の液体が送気管を介してシリンダ内に逆流するのが防止され、前記液体によるシリンダ等の汚染が防止されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の送気送水バルブ構造は、送気管に設けられている逆止弁の弁抵抗によって送気の圧力損失が大きくなるので、その弁抵抗に打ち勝つ能力を有する空気供給源が必要になり、これによって、消費エネルギが不必要に増大していたという欠点があった。
【0006】
また、従来の送気送水バルブ構造は、送気管の洗浄時に逆止弁が邪魔になるので、送気管の洗浄が難しいという欠点があった。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、専用の逆止弁を設けることなく、かつ、送気の圧力損失を最小限に抑えて逆止弁の機能を発揮することができる内視鏡の送気送水バルブ構造を提供することを目的とする。
【0008】
【発明を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、内視鏡の手元操作部に設けられた送気送水バルブのシリンダであって、該シリンダ内に空気を供給する給気管及び水を供給する給水管と、該シリンダ内に供給された前記空気を内視鏡の挿入部先端に形成された送気送水口に導く送気管及びシリンダ内に供給された前記水を前記送気送水口に導く送水管とが接続されたシリンダと、前記シリンダに摺動自在に嵌挿され、その内部空間と前記給気管と連通させる連通口、及び前記給水管と送水管とを連通させる連通路が形成された筒状の第1ピストンと、前記第1ピストンの内側に配置され、下端部が前記第1ピストンの下端部に固定されるとともに、その内部空間が前記送気管に連通された筒状の第2ピストンと、前記第2ピストンの上端部に設けられるとともに1段押し操作及び2段押し操作可能に構成され、1段押し操作されると前記第1ピストンの内部空間と第2ピストンの内部空間とを連通させることができ、押し操作されない時には第1ピストンの内部空間と第2ピストンの内部空間とを遮断させる第1操作部材と、前記第1ピストンの上端部に連結され、前記第1操作部材の2段押し操作で押動されるとともに、第1操作部材が2段押し操作されると、第1ピストンの前記連通口が前記給気管から退避し、第1ピストンの前記連通路が前記給水管と送水管とを連通させる位置に第1ピストンを位置させる第2操作部材と、からなり、前記第1操作部材が押し操作されない時には、前記第1操作部材によって前記第1ピストンの内部空間と前記第2ピストンの内部空間とが遮断されるとともに、前記第1ピストンの連通路が前記給水管から退避されて前記給水管と前記送水管が遮断され、前記第1操作部材を1段押し操作すると、前記第1ピストンの内部空間と前記第2ピストンの内部空間とが連通され、前記第1ピストンの内部空間に供給されている前記給気管からの空気が前記第2ピストンの内部空間を介して前記送気管に導かれ、前記第1操作部材を2段押し操作すると、前記第2操作部材を介して前記第1ピストンが押動され、前記第1ピストンの連通口が前記給気管から退避して前記給気管と前記送気管とが遮断されるとともに、前記第1ピストンの連通路によって前記給水管と前記送水管とが連通されることを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、第1操作部材を1段押し操作すると、第1ピストンの内部空間と第2ピストンの内部空間とが連通するので、第1ピストンの内部空間に供給されている給気管からの空気が第2ピストンの内部空間を介して送気管に導かれる。これによって、体腔内に空気が供給される。
【0010】
次に、前記第1操作部材を2段押し操作すると、この操作によって押動される第2操作部材を介して、第1ピストンの連通口が給気管から退避する位置に第1ピストンが位置するので、空気の供給が停止され、そして、第1ピストンの連通路が給水管と送水管とを連通させる位置に第1ピストンが位置するので、体腔内に水が供給される。これによって、空気から水に切り換えられる。即ち、第1ピストンの連通口が給気管から退避すると、この給気管に流れていた空気が水タンク側に供給され、これによって水タンク内の内圧が高まり、水タンク内の水が給水管に供給されるからである。
【0011】
ところで、前記第1操作部材を1段押し操作して空気を供給している時には、送気管内の圧力が体腔内の圧力よりも高いので、体腔内の液体が送気管を介して送気送水バルブに流れるという逆流現象は生じない。しかし、第1操作部材を押し操作しない時に、体腔内の圧力が送気管内の圧力よりも高くなると、前記逆流現象が発生する。この場合、送気管を介して逆流してきた前記液体は、第2ピストンの内部空間に流れる。しかし、この時には、第1操作部材が押し操作されていないので、第1ピストンの内部空間と第2ピストンの内部空間とは遮断されている状態にある。したがって、前記液体は、第1ピストンの内部空間に流出しないので、第1ピストンやシリンダが前記液体で汚染されることはない。要するに、本発明の送気送水バルブ構造は、第1操作部材に逆止弁の機能を持たせたので、専用の逆止弁を設けることなく、かつ、送気の圧力損失を最小限に抑えて逆止弁の機能を発揮することができる。
【0012】
前記第1操作部材としてボタンを採用すると、このボタンを1段押し操作した時に、第1ピストンの内部空間と第2ピストンの内部空間とが、ボタンに形成された連通孔を介して連通される。これにより、空気は送気管に抵抗を受けることなく流れるので、送気の圧力損失を最小限に抑えることができる。
【0013】
また、前記第1操作部材として弾性部材を採用すると、この弾性部材を押し潰した時に、弾性部材に形成されている切溝が開口するので、第1ピストンの内部空間と第2ピストンの内部空間とが、前記開口した切溝を介して連通される。これにより、空気は送気管に抵抗を受けることなく流れるので、送気の圧力損失を最小限に抑えることができる。
【0014】
また、前記第1の操作部材として、隣り合うコイル同士が密着したコイルばねを採用すると、このコイルばねを座屈させた時に、隣り合うコイル同士の隙間を介して第1ピストンの内部空間と第2ピストンの内部空間とが連通される。これにより、空気は送気管に抵抗を受けることなく流れるので、送気の圧力損失を最小限に抑えることができる。
【0015】
更に、前記第1操作部材としてシャッタ板を採用すると、このシャッタ板を押動部材によって付勢部材の付勢力に抗して押動操作した時に、第1ピストンの内部空間と第2ピストンの内部空間とを連通させる開口部が開放されるので、双方の内部空間が連通される。これにより、空気は送気管に抵抗を受けることなく流れるので、送気の圧力損失を最小限に抑えることができる。
【0016】
一方、送気管及び送水管をストレート管で構成すると、送気管及び送水管に洗浄用ブラシが挿入し易くなるので、送気管及び送水管の洗浄が簡単になる。また、送気管をシリンダ内径内の範囲において、シリンダ軸の長手平行方向に所定長さ配置すれば、シリンダから送水管に洗浄用ブラシが挿入し易くなるので、送気管の洗浄が簡単になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る内視鏡の送気送水バルブ構造の好ましい実施の形態を詳述する。
【0018】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る送気送水バルブ構造が適用された内視鏡手元操作部10の外観を示す斜視図であり、図2は手元操作部10の断面図である。
【0019】
図1、図2に示す手元操作部10の本体ケース12の上部には、第1の実施の形態の送気送水バルブを構成する送気ボタン(第1操作部材に相当)14が設けられ、この送気ボタン14に隣接して吸引ボタン16、及びシャッタボタン18が並設されている。また、本体ケース12の後端部には図1に示すように、接眼部20が設けられる。更に、本体ケース12の下部にはコネクタ22が連結され、コネクタ22には連結チューブ30が連結されている。この連結チューブ30内に図2に示す給気管24、給水管26、吸引管28、及び図示しないライトガイドケーブル等が収納されている。なお、図1上符号32は鉗子孔であり、符号34はアングルノブである。
【0020】
図2に示す前記吸引管28は、吸引ボタン16のバルブを構成するシリンダ36に接続され、このシリンダ36には吸引チューブ38が接続されている。前記吸引チューブ38は、図1に示す挿入部40に挿通され、挿入部40の先端に設けられた図示しない先端硬質部の吸引口に接続されている。また、図2の前記シリンダ36には、前記吸引管28と吸引チューブ38とを連通/遮断させる図示しないピストンが嵌挿され、このピストンの上端部に前記吸引ボタン16が取り付けられている。前記吸引ボタン16又は前記ピストンは、吸引管28と吸引チューブ38とを遮断させる方向に、図示しない付勢部材によって付勢されている。この付勢部材の付勢力に抗して吸引ボタン16が押動操作されることにより、吸引管28と吸引チューブ38とが連通される。これによって、体腔内の汚物等が先端硬質部の吸引口から吸引され、吸引チューブ38及び吸引管28を介して手元操作部10の外部に排出される。
【0021】
前記給気管24、及び給水管26の各々の先端部は、送気ボタン14のバルブを構成するシリンダ42の所定の位置に接続され、このシリンダ42には送気管44及び送水管46の各々の基端部が所定の位置に接続されている。前記給気管24の基端部は、図示しないブロア等の空気供給装置に接続され、この空気供給装置が駆動されることにより、空気が給気管24を介してシリンダ42内に供給される。また、前記給水管26の基端部は、図示しない給水タンクに接続されている。そして、送水ボタン52が押下操作されると、給気管24が閉塞され、給気管24に流れていた空気が給水タンクに供給されるので、これによって給水タンク内の内圧が高まり、給水タンク内の水が給水管26を介してシリンダ42内に供給される。
【0022】
更に、前記送気管44及び送水管46は、洗浄用ブラシで洗浄し易いように所定の長さ分だけストレート管で構成されている。また、前記送気管44は、シリンダ42と同軸上に所定の長さ分だけストレート管で構成され、シリンダ42から挿入された洗浄用ブラシで洗浄し易いように構成されている。なお、送気管44は、シリンダ42の同軸上に配置する必要はなく、シリンダ42の内径内においてシリンダ42の軸と長手平行方向であればよい。
【0023】
前記送気管44及び送水管46の各々の先端部は、手元操作部10の内部において1本の送気・送水管(不図示)に連結される。この送気・送水管は、図1の挿入部40に挿通配置され、先端硬質部に形成された送気・送水口(不図示)に接続されている。
【0024】
前記送気ボタン14のバルブ構造は図3に示すように、シリンダ42、送水切換ピストン(第1ピストンに相当)48、送気切換ピストン(第2ピストンに相当)50、送気ボタン(第1操作部材に相当)14、及び送水ボタン(第2操作部材に相当)52等から構成されている。
【0025】
前記シリンダ42は、図2に示した本体ケース12の所定の位置に固定される。また、シリンダ42の外周部及び底部には、図3に示すように4つのポート54、56、58、60が形成され、前記ポート54には給気管24が接続され、前記ポート56には給水管26が接続され、前記ポート58には送気管44が接続され、そして、前記ポート60には送水管46がそれぞれ接続されている。
【0026】
前記送水切換ピストン48は筒状に形成され、前記シリンダ42に複数のOリング62、62…を介して上下方向に摺動自在及び着脱自在に嵌挿されている。また、送水切換ピストン48の下部には連通口64が形成されており、この連通口64は、送水切換ピストン48の外周に亘って溝状に形成される。この連通口64を介して送水切換ピストン48の内部空間49と前記ポート54とが図3、図4の如く連通される。これにより、給気管24から供給されてきた空気は、前記連通口64を介して前記内部空間49に吹き出される。
【0027】
送水切換ピストン48の略中央外周部には、連通溝(連通路に相当)66が全周に亘って形成されている。この連通溝66を介してポート56とポート60とが図5の如く連通されると、給水管26から供給されてきた水が、前記連通溝66を介して送水管46に供給される。
【0028】
前記送気切換ピストン50は筒状に形成されるとともに、送水切換ピストン48の内部空間49に送水切換ピストン48と同軸上に挿入配置されている。送気切換ピストン50の下端部は、送水切換ピストン48の下端部に固定され、送気切換ピストン50の上端部には、前述した送気ボタン14が嵌挿されている。
【0029】
前記送気ボタン14は図3に示すように、送気切換ピストン50の外周に配置されたスプリング68の付勢力によって上方に向けて付勢されている。また、送気ボタン14の外周部にはフランジ15が形成され、このフランジ15がキャップ70に当接されることによって、前記スプリング68の付勢力による送気ボタン14の飛び出しが防止されている。更に、前記フランジ15には空気抜き孔15Aが形成され、この空気抜き孔15Aから、前記内部空間49に吹き出された空気が外部に放出される。
【0030】
前記キャップ70は、送水ボタン52に螺合連結され、この送水ボタン52は送水切換ピストン48に螺合連結されている。また、送水ボタン52は、略筒状に形成されたボタン受け部材76にスプリング78を介して挿入配置されている。前記ボタン受け部材76には、送水切換ピストン48が貫通される開口部77が形成されるとともに、シリンダ42の上部開口部43に弾性をもって係合される爪80が形成されている。また、送水切換ピストン48の外周部にはストッパ片82が形成されている。このストッパ片82は図5に示すように、送水切換ピストン48が押し操作された時に、シリンダ42の上部開口部43の底部43Aに当接される。これによって、送水切換ピストン48の押下量が規制される。また、図3、図4に示す状態において前記ストッパ片82は、前記スプリング78の付勢力によって、ボタン受け部材76の底部76Aに押圧当接される。これによって、前記スプリング78の付勢力による送水切換ピストン48の飛び出しが防止されている。
【0031】
このような構造によって、送水切換ピストン48、送気切換ピストン50、送気ボタン14、キャップ70、送水ボタン52、及びボタン受け部材76は一体化されたボタンユニットとして取り扱われる。したがって、ボタン受け部材76(この場合、キャップ70でも送水ボタン52でもよい)を指で摘んでシリンダ42から引き抜けば、前記ボタンユニット全体を一度の引き抜き操作でシリンダ42から引き抜くことができる。これにより、シリンダ42の内部を迅速に露出させることができるので、シリンダ42の内部を直ちに洗浄することができる。
【0032】
一方、前記送気ボタン14の下部筒状部の周囲には、複数の連通孔72、72…が形成されている。前記連通孔72は送気ボタン14の押し操作によって図4、図5に示す如く、送気切換ピストン50の上部に形成された貫通孔74、74…に合わされる。これにより、送水切換ピストン48の内部空間49と送気切換ピストン50の内部空間51とが連通される。
【0033】
ところで、送気ボタン14が図3の状態(送気ボタン14が押し操作されていない状態)にある場合には、前記連通孔72は、前記貫通孔74に対して上方にズレた位置に位置される。このため、双方の内部空間49、51は遮断された状態にある。しかし、送気ボタン14が図4の状態(送気ボタン14が1段押し操作されている状態)、及び図5の状態(送気ボタン14が2段押し操作されている状態)では、前記連通孔72は、前記貫通孔74に合わされ、双方の内部空間49、51が連通される。
【0034】
送気ボタン14が1段押し操作された図4の状態において、送気ボタン14のフランジ15は、送水ボタン52の内部フランジ53に押し付けられ、これによって、空気抜き孔15Aが内部フランジ53によって閉塞される。したがって、送水切換ピストン48の内部空間49に吹き出された空気は、空気抜き孔15Aから漏れることなく、連通孔72、貫通孔74を介して送気切換ピストン50の内部空間51に導入され、ポート58から送気管44に導かれる。即ち、第1の実施の形態のバルブ構造によれば、送気ボタン14を1段押し操作することによって、空気が挿入部の先端硬質部に供給される。
【0035】
また、送気ボタン14が2段押し操作された図5の状態において、空気抜き孔15Aは、図4の状態と同様に内部フランジ53によって閉塞されるが、図5の状態では、送水切換ピストン48が送気ボタン14によって下方に押動されているため、ポート54が送水切換ピストン48の外周面によって閉塞され、そして、ポート56とポート60とが連通溝66で連通された状態にある。したがって、空気の供給が停止され、そして、給水管26からの水が連通溝66を介して送水管46に導かれる。即ち、第1の実施の形態のバルブ構造によれば、送気ボタン14を2段押し操作することによって、水が挿入部の先端硬質部に供給される。
【0036】
次に、前記の如く構成された送気ボタン14のバルブ構造の作用について説明する。
【0037】
まず、図4に示したように、送気ボタン14を術者の指90で1段押し操作すると、送水切換ピストン48の内部空間49と送気切換ピストン50の内部空間51とが連通孔72、貫通孔74を介して連通するので、前記内部空間49に供給されている給気管24からの空気が、送気切換ピストン50の内部空間51を介して送気管44に流れる。これによって、体腔内に空気を供給することができる。
【0038】
次に、図5に示したように、送気ボタン14を2段押し操作すると、この操作によって押下される送水ボタン52を介して、送水切換ピストン48の連通口64がポート54から退避する位置に、送水切換ピストン48が押下されるので、空気の供給が停止される。そして、送水切換ピストン48の連通溝66がポート56とポート60とを連通させる位置に、送水切換ピストン48が位置するので、送水管46に水が流れる。これによって、体腔内に水を供給することができる。
【0039】
ところで、送気ボタン14が押し操作されない図3の状態において、体腔内の圧力が送気管44内の圧力よりも高くなると、前記体腔内の液体が送気管44を介してシリンダ42に流れるという逆流現象が発生する。この場合、送気管44を介して逆流してきた前記液体は、送気切換ピストン50の内部空間51に流れる。しかし、この時には、送気ボタン14が押し操作されていないので、送水切換ピストン48の内部空間49と送気切換ピストン50の内部空間51とは遮断されている状態にある。
【0040】
したがって、前記液体は、送水切換ピストン48の内部空間49に流出しないので、送水切換ピストン48やシリンダ42が前記液体で汚染されることはない。要するに、第1の実施の形態のバルブ構造では、送気ボタン14が逆止弁の機能を発揮するので、専用の逆止弁が不要になり、これによって、送気の圧力損失を最小限に抑えることができる。なお、送気ボタン14には、前記逆流現象で生じた圧力によって送気切換ピストン50から外れる方向の力が加わるが、送気ボタン14はキャップ70によって支持されているので、外れることはない。これにより、双方の内部空間49、51が完全に遮断される。
【0041】
また、第1の実施の形態では、送気管44及び送水管46をストレート管で構成したので、送気管44及び送水管46に洗浄用ブラシが挿入し易くなり、送気管44及び送水管46の洗浄が簡単になる。
【0042】
図6〜図8は、第2の実施の形態のバルブ構造を示す断面図であり、図3〜図5に示した第1の実施の形態のバルブ構造と同一又は類似の部材については同一の符号を付してその説明は省略する。
【0043】
第1の実施の形態のバルブ構造に対する第2の実施の形態のバルブ構造の相違点は、送気ボタン14に代えて、袋状の弾性部材(第1操作部材に相当)92を設けた点である。
【0044】
前記弾性部材92の周囲には、弾性部材92の内部空間と連通される切溝94、94…が形成されている。この切溝94は図7、図8に示すように、弾性部材92が押し潰されると開口される特性を有しており、これによって、送水切換ピストン48の内部空間49と送気切換ピストン50の内部空間51とが連通される。
【0045】
このように構成された第2の実施の形態のバルブ構造によれば、図7に示したように、弾性部材92を術者の指90で押し潰す(1段押し操作に相当)と、切溝94、94…が開口されるので、送水切換ピストン48の内部空間49と送気切換ピストン50の内部空間51とが連通される。同時に、送水ボタン52の空気リーク孔95が術者の指90で閉塞されるので、前記内部空間49に吹き出されている給気管24からの空気は、空気リーク孔95から漏れることなく、送気切換ピストン50の内部空間51を介して送気管44に流れる。これによって、体腔内に空気を供給することができる。
【0046】
次に、図8に示したように、送水ボタン52を押下する(2段押し操作に相当)と、送水切換ピストン48の連通口64がポート54から退避する位置に送水切換ピストン48が押下されるので、空気の供給が停止される。そして、送水切換ピストン48の連通溝66がポート56とポート60とを連通させる位置に、送水切換ピストン48が位置するので、送水管46に水が流れる。これによって、体腔内に水を供給することができる。
【0047】
ところで、弾性部材92が潰されていない図6の状態において、前述した逆流現象が発生すると、逆流してきた前記液体は、送気切換ピストン50の内部空間51に流れるが、この時、弾性部材92は潰されていないので、即ち、切溝94は開口されていないので、送水切換ピストン48の内部空間49と送気切換ピストン50の内部空間51とは遮断されている状態にある。
【0048】
したがって、前記液体は、送水切換ピストン48の内部空間49に流出しない。要するに、第2の実施の形態のバルブ構造では、弾性部材92が逆止弁の機能を発揮するので、専用の逆止弁が不要になり、これによって、送気の圧力損失を最小限に抑えることができる。
【0049】
図9〜図13は、第3の実施の形態のバルブ構造を示す断面図であり、図3〜図5に示した第1の実施の形態のバルブ構造と同一又は類似の部材については同一の符号を付してその説明は省略する。
【0050】
第1の実施の形態のバルブ構造に対する第3の実施の形態のバルブ構造の相違点は、送気ボタン14に代えて、コイルばね(第1操作部材に相当)114を設けた点である。
【0051】
前記コイルばね114は、図10に示すように、送気切換ピストン50の先端に外嵌されて取り付けられ、このコイルばね114の先端に円柱状の蓋116が取り付けられている。また、コイルばね114は、隣り合うコイル同士が密着するように形成され、これによって、図9、図10に示したように、送水切換ピストン48の内部空間49と送気切換ピストン50の内部空間51とが遮断されている。また、コイルばね114は、図11〜図13に示すように圧縮されると曲げ変形して座屈し、隣り合うコイル同士の間に隙間が形成される。これによって、送水切換ピストン48の内部空間49と送気切換ピストン50の内部空間51とが前記隙間を介して連通される。
【0052】
このように構成された第3の実施の形態のバルブ構造によれば、図11、図12に示したように、蓋116を術者の指90で押下する(1段押し操作に相当)と、コイルばね114が座屈して、隣り合うコイル同士の間に隙間が形成されるので、送水切換ピストン48の内部空間49と送気切換ピストン50の内部空間51とが連通される。同時に、送水ボタン52の空気リーク孔95が術者の指90で閉塞されるので、前記内部空間49に吹き出されている給気管24からの空気は、空気リーク孔95から漏れることなく、送気切換ピストン50の内部空間51を介して送気管44に流れる。これによって、体腔内に空気を供給することができる。
【0053】
次に、図13に示したように、送水ボタン52を押下する(2段押し操作に相当)と、送水切換ピストン48の連通口64がポート54から退避する位置に送水切換ピストン48が押下されるので、空気の供給が停止される。そして、送水切換ピストン48の連通溝66がポート56とポート60とを連通させる位置に、送水切換ピストン48が位置するので、送水管46に水が流れる。これによって、体腔内に水を供給することができる。
【0054】
ところで、コイルばね114が座屈されていない図9、図10の状態において、前述した逆流現象が発生すると、逆流してきた前記液体は、送気切換ピストン50の内部空間51に流れるが、この時、コイルばね114の隣り合うコイル同士は密着しているので、送水切換ピストン48の内部空間49と送気切換ピストン50の内部空間51とは遮断されている状態にある。
【0055】
したがって、前記液体は、送水切換ピストン48の内部空間49に流出しない。要するに、第3の実施の形態のバルブ構造では、コイルばね114が逆止弁の機能を発揮するので、専用の逆止弁が不要になり、これによって、送気の圧力損失を最小限に抑えることができる。また、第3の実施の形態のバルブ構造は、コイルばね114によって弁部材を構成しているので、設計及び製造が容易である。
【0056】
なお、図9、図10は、蓋116が送気切換ピストン50と同軸上に配置された例であるが、図14に示すように、蓋116の軸117が送気切換ピストン50の軸118に対して平行にずれた位置になるように蓋116を配置してもよい。この場合、蓋116を押下操作した際にコイルばね114のコイル同士の隙間が形成され易くなり、蓋116を押下操作した際の送気動作の反応が速くなる。また、図15に示すように、蓋116の軸117と送気切換ピストン50の軸118とを所定の角度をもって配置した場合も同様に、コイルばね114のコイル同士の隙間が形成され易く、蓋116を押下操作した際の反応性が向上する。
【0057】
図16〜図19は、第4の実施の形態のバルブ構造を示す断面図であり、図3〜図5に示した第1の実施の形態のバルブ構造と同一又は類似の部材については同一の符号を付してその説明は省略する。
【0058】
第1の実施の形態のバルブ構造に対する第4の実施の形態のバルブ構造の相違点は、送気ボタン14に代えて、シャッタ板96、スプリング(付勢部材に相当)98、及びボタン(押動部材に相当)100からなる操作部材(第1操作部材に相当)を設けた点である。
【0059】
前記シャッタ板96は、送気切換ピストン50の上端部に連結された連結管102内に上下移動自在に配置されるとともに、前記スプリング98の付勢力によって上方に付勢された状態で取り付けられている。また、シャッタ板96には図17に示すように、連通孔97、97…が形成されている。図16、図17の状態において前記連通孔97は、連結管102の上面に当接されているので、閉塞された状態にある。よって、内部空間49と内部空間51とはシャッタ板96によって遮断されている。一方、シャッタ板96が図18、図19に示すようにボタン100によって押下されると、前記内部空間49と内部空間51とはシャッタ板96の連通孔97を介して連通される。
【0060】
このように構成された第4の実施の形態のバルブ構造によれば、図18に示したように、ボタン100を術者の指90で1段押し操作すると、シャッタ板96が押下されるので、前記内部空間49と内部空間51とが連通される。同時に、送水ボタン52の空気リーク孔95が術者の指90で閉塞されるので、前記内部空間49に吹き出されている給気管24からの空気は、空気リーク孔95から漏れることなく、送気切換ピストン50の内部空間51を介して送気管44に流れる。これによって、体腔内に空気を供給することができる。
【0061】
次に、図19に示したように、送水ボタン52を押下する(2段押し操作に相当)と、送水切換ピストン48の連通口64がポート54から退避する位置に送水切換ピストン48が押下されるので、空気の供給が停止される。そして、送水切換ピストン48の連通溝66がポート56とポート60とを連通させる位置に、送水切換ピストン48が位置するので、送水管46に水が流れる。これによって、体腔内に水を供給することができる。
【0062】
ところで、シャッタ板96が押下されていない図16、図17の状態において、前述した逆流現象が発生すると、逆流してきた液体は、送気切換ピストン50の内部空間51に流れるが、この時、シャッタ板96は押下されていないので、内部空間49と内部空間51とは遮断されている状態にある。
【0063】
したがって、前記液体は、内部空間51に流出しない。要するに、第4の実施の形態のバルブ構造では、シャッタ板96を有する操作部材が逆止弁の機能を発揮するので、専用の逆止弁が不要になり、これによって、送気の圧力損失を最小限に抑えることができる。
【0064】
図20〜図23は、第5の実施の形態のバルブ構造を示す断面図であり、図3〜図5に示した第1の実施の形態のバルブ構造と同一又は類似の部材については同一の符号を付してその説明は省略する。
【0065】
第1の実施の形態のバルブ構造に対する第5の実施の形態のバルブ構造の相違点は、送気ボタン14に代えて、シャッタ板104、板ばね(付勢部材に相当)106、及びボタン(押動部材に相当)108からなる操作部材(第1操作部材に相当)を設けた点である。
【0066】
前記シャッタ板104は逆L字状に形成され、送気切換ピストン50の上端部に連結された連結管110の上部に、図21に示すピン112を介して揺動自在に連結されている。また、シャッタ板104は、シャッタ板104と連結管110との間に配置された前記板ばね106の付勢力によって、連結管110の側面に形成された連通孔111を閉成する方向に付勢されている。この状態において、内部空間49と内部空間51とはシャッタ板104によって遮断されている。一方、シャッタ板104が図22、図23に示すようにボタン108によって揺動されると、シャッタ板104が前記連通孔111から退避するので、前記内部空間49と内部空間51とが連通孔111を介して連通される。
【0067】
このように構成された第5の実施の形態のバルブ構造によれば、図22に示したように、ボタン108を術者の指90で1段押し操作すると、シャッタ板104が揺動されるので、前記内部空間49と内部空間51とが連通孔111を介して連通される。同時に、送水ボタン52の空気リーク孔95が術者の指90で閉塞されるので、前記内部空間49に吹き出されている給気管24からの空気は、空気リーク孔95から漏れることなく、送気切換ピストン50の内部空間51を介して送気管44に流れる。これによって、体腔内に空気を供給することができる。
【0068】
次に、図23に示したように、送水ボタン52を押下する(2段押し操作に相当)と、送水切換ピストン48の連通口64がポート54から退避する位置に送水切換ピストン48が押下されるので、空気の供給が停止される。そして、送水切換ピストン48の連通溝66がポート56とポート60とを連通させる位置に、送水切換ピストン48が位置するので、送水管46に水が流れる。これによって、体腔内に水を供給することができる。
【0069】
ところで、シャッタ板104が揺動操作されていない図20の状態において、前述した逆流現象が発生すると、逆流してきた液体は、送気切換ピストン50の内部空間51に流れるが、この時、シャッタ板104は揺動操作されていないので、連通孔111はシャッタ板104で閉成され、内部空間49と内部空間51とは遮断されている状態にある。
【0070】
したがって、前記液体は、内部空間51に流出しない。要するに、第5の実施の形態のバルブ構造では、シャッタ板104を有する操作部材が逆止弁の機能を発揮するので、専用の逆止弁が不要になり、これによって、送気の圧力損失を最小限に抑えることができる。なお、前記板ばね106は、前記逆流現象で生じた圧力でシャッタ板104が揺動(連通孔111を開放)させないような、比較的大きいばね定数のものが使用されている。
【0071】
本実施の形態では、第1操作部材として送気ボタン14、弾性部材92、コイルばね114、シャッタ板96、104を例示したが、これに限られるものではなく、これらの第1操作部材と同様な機能を有するものであれば、如何なる構造のものでも適用することができる。
【0072】
また、本実施の形態では図1に示すように、手元操作部10に接眼部20が設けられた直視用の内視鏡について説明したが、電子内視鏡に本実施の形態の送気送水バルブ構造を適用できることはいうまでもない。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る内視鏡の送気送水バルブ構造によれば、第1操作部材に逆止弁の機能を持たせたので、専用の逆止弁が不要になり、これによって、送気の圧力損失を最小限に抑えることができる。
【0074】
また、本発明は、前記第1操作部材としてボタン、弾性部材、又はシャッタ板を採用したので、空気は送気管に抵抗を受けることなく流れるようになり、送気の圧力損失を最小限に抑えることができる。
【0075】
また、本発明は、送気管及び送水管をストレート管で構成したので、送気管及び送水管に洗浄用ブラシが挿入し易くなり、送気管及び送水管の洗浄が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る送気送水バルブ構造が適用された内視鏡手元操作部の斜視図
【図2】図1に示した内視鏡手元操作部の断面図
【図3】第1の実施の形態に係る送気送水バルブ構造を示す断面図
【図4】図3に示した送気送水バルブ構造の操作部材が1段押し操作された状態を示す断面図
【図5】図3に示した送気送水バルブ構造の操作部材が2段押し操作された状態を示す断面図
【図6】第2の実施の形態に係る送気送水バルブ構造を示す断面図
【図7】図6に示した送気送水バルブ構造の操作部材が1段押し操作された状態を示す断面図
【図8】図6に示した送気送水バルブ構造の操作部材が2段押し操作された状態を示す断面図
【図9】第3の実施の形態に係る送気送水バルブ構造を示す断面図
【図10】図9に示した送気送水バルブ構造の要部拡大断面図
【図11】図9に示した送気送水バルブ構造の操作部材が1段押し操作された状態を示す断面図
【図12】図11に示した送気送水バルブ構造の要部拡大断面図
【図13】図9に示した送気送水バルブ構造の操作部材が2段押し操作された状態を示す断面図
【図14】図10と別形状のバルブ構造を示す要部拡大断面図
【図15】図10と別形状のバルブ構造を示す要部拡大断面図
【図16】第4の実施の形態に係る送気送水バルブ構造を示す断面図
【図17】図16に示した送気送水バルブ構造の要部拡大断面図
【図18】図16に示した送気送水バルブ構造の操作部材が1段押し操作された状態を示す断面図
【図19】図16に示した送気送水バルブ構造の操作部材が2段押し操作された状態を示す断面図
【図20】第5の実施の形態に係る送気送水バルブ構造を示す断面図
【図21】図20に示した送気送水バルブ構造の要部拡大断面図
【図22】図20に示した送気送水バルブ構造の操作部材が1段押し操作された状態を示す断面図
【図23】図20に示した送気送水バルブ構造の操作部材が2段押し操作された状態を示す断面図
【符号の説明】
10…手元操作部、14…送気ボタン、26…給水管、42…シリンダ、44…送気管、46…送水管、48…送水切換ピストン、50…送気切換ピストン、52…送水ボタン、92…弾性部材、94…切溝、96、104…シャッタ板、114…コイルばね

Claims (7)

  1. 内視鏡の手元操作部に設けられた送気送水バルブのシリンダであって、該シリンダ内に空気を供給する給気管及び水を供給する給水管と、該シリンダ内に供給された前記空気を内視鏡の挿入部先端に形成された送気送水口に導く送気管及びシリンダ内に供給された前記水を前記送気送水口に導く送水管とが接続されたシリンダと、
    前記シリンダに摺動自在に嵌挿され、その内部空間と前記給気管と連通させる連通口、及び前記給水管と送水管とを連通させる連通路が形成された筒状の第1ピストンと、
    前記第1ピストンの内側に配置され、下端部が前記第1ピストンの下端部に固定されるとともに、その内部空間が前記送気管に連通された筒状の第2ピストンと、
    前記第2ピストンの上端部に設けられるとともに1段押し操作及び2段押し操作可能に構成され、1段押し操作されると前記第1ピストンの内部空間と第2ピストンの内部空間とを連通させることができ、押し操作されない時には第1ピストンの内部空間と第2ピストンの内部空間とを遮断させる第1操作部材と、
    前記第1ピストンの上端部に連結され、前記第1操作部材の2段押し操作で押動されるとともに、第1操作部材が2段押し操作されると、第1ピストンの前記連通口が前記給気管から退避し、第1ピストンの前記連通路が前記給水管と送水管とを連通させる位置に第1ピストンを位置させる第2操作部材と、からなり、
    前記第1操作部材が押し操作されない時には、前記第1操作部材によって前記第1ピストンの内部空間と前記第2ピストンの内部空間とが遮断されるとともに、前記第1ピストンの連通路が前記給水管から退避されて前記給水管と前記送水管が遮断され、
    前記第1操作部材を1段押し操作すると、前記第1ピストンの内部空間と前記第2ピストンの内部空間とが連通され、前記第1ピストンの内部空間に供給されている前記給気管からの空気が前記第2ピストンの内部空間を介して前記送気管に導かれ、
    前記第1操作部材を2段押し操作すると、前記第2操作部材を介して前記第1ピストンが押動され、前記第1ピストンの連通口が前記給気管から退避して前記給気管と前記送気管とが遮断されるとともに、前記第1ピストンの連通路によって前記給水管と前記送水管とが連通されることを特徴とする内視鏡の送気送水バルブ構造。
  2. 前記第1操作部材は、前記第1ピストンの内部空間と前記第2ピストンの内部空間とを連通させる連通孔が形成されたボタンであることを特徴とする請求項1記載の内視鏡の送気送水バルブ構造。
  3. 前記第1操作部材は、前記第1ピストンの内部空間と前記第2ピストンの内部空間とを連通させるとともに遮断させる切溝がその周囲に形成された袋状の弾性部材であり、該弾性部材の前記切溝は、弾性部材が押し潰す方向に弾性変形されると開口されて双方の前記内部空間を連通させることを特徴とする請求項1記載の内視鏡の送気送水バルブ構造。
  4. 前記第1の操作部材は、隣り合うコイル同士が密着したコイルばねであり、該コイルばねは、隣り合うコイル同士が密着することによって前記第1ピストンの内部空間と前記第2ピストンの内部空間とを遮断するとともに、圧縮して座屈させることによって前記隣り合うコイル同士の間に隙間を形成し、該隙間を介して前記第1ピストンの内部空間と前記第2ピストンの内部空間とを連通させることを特徴とする請求項1記載の内視鏡の送気送水バルブ構造。
  5. 前記第1操作部材は、前記第1ピストンの内部空間と前記第2ピストンの内部空間とを連通させる開口部に設けられ、操作されることにより前記開口部を開放又は閉成するシャッタ板と、前記開口部を閉成する方向に前記シャッタ板を付勢する付勢部材と、前記付勢部材の付勢力に抗して前記シャッタ板を前記開口部を開放する方向に押動操作する押動部材と、からなることを特徴とする請求項1記載の内視鏡の送気送水バルブ構造。
  6. 前記送気管及び前記送水管は、ストレート管であることを特徴とする請求項1記載の内視鏡の送気送水バルブ構造。
  7. 前記送気管は、前記シリンダ内径内の範囲において、該シリンダ軸の長手平行方向に所定長さ配置されていることを特徴とする請求項1記載の内視鏡の送気送水バルブ構造。
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