JP2012075473A - 内視鏡の吸引ボタン - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンダの管路内において吸引物が通る通路の径を広くするとともに、プランジャとシリンダの管路との摺動抵抗を抑える。
【解決手段】弁ガイド部材(シリンダ)24に、直管管路41と、第1錐形管路47を有する弁受け部42とを設ける。プランジャ25を、直管管路41よりも細径の本体軸部51、本体軸部51の先端部に設けられた第1錐形弁部52と、本体軸部51の後端部に設けられた第2錐形弁部53とで構成する。プランジャ25の頭部54が押圧操作されていないときは、第2錐形弁部53を第1錐形管路47の内壁に当接させて、吸引通路17と負圧源通路21との連通を遮断する。逆に頭部54が押圧操作されたときは、第1錐形弁部52をシリンダ開口35に当接させるとともに、第2錐形弁部53と第1錐形管路47との当接を解除させることにより吸引通路17と負圧源通路21とを連通させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、内視鏡挿入部の先端に開口した吸引口からの体液等の吸引を制御する内視鏡の吸引ボタンに関する。
一般に内視鏡の挿入部内には、その先端面の吸引口に通じる吸引通路が設けられている。この吸引通路は操作部に設けられた吸引ボタンに接続している。このような吸引通路としては、鉗子等の処置具の挿通や洗浄水などの噴射に使用される鉗子チャネルがよく利用されており、この鉗子チャネルの途中から分岐した吸引通路が吸引ボタンに接続している。
吸引ボタンには、吸引通路の他に、吸引ポンプ等の負圧源に通じる負圧源通路が接続している。吸引ボタンは、術者の押圧操作により吸引通路と負圧源通路とを連通して吸引口から吸引を行わせ、この押圧操作が解除されたときに吸引通路と負圧源通路との連通を遮断して吸引口からの吸引を停止させる(特許文献1ないし3参照)。
このような吸引ボタンには、図9(A),(B)に示すように、内視鏡の操作部に設けられ、先端が操作部外で開口し後端が吸引通路109に接続したシリンダ110と、シリンダ110の管路111に移動自在に収容されたプランジャ112と、プランジャ112の先端とシリンダ110の先端とを連結し、プランジャ112を図中上方向に付勢するキャップ113とで構成されるものが良く知られている。
管路111内には、負圧源通路114に連通する接続口115と、弁受け部116とが設けられている。プランジャ112は、管路111のシリンダ開口111aから突出した軸先端部117aを有する本体軸部117と、本体軸部117の外周面にその軸方向に沿って形成された連通路118、及び本体軸部117の軸後端部に設けられた弁部119を備える。キャップ113には、大気と連通する通気穴120が設けられている。
上記構成の吸引ボタンでは、図9(A)に示すように軸先端部117aが押圧操作されていない場合、弁部119が弁受け部116に当接することで吸引通路109と負圧源通路114との連通が遮断される。このとき接続口115は、連通路118及び通気穴120などを介して大気と連通する。これは吸引ポンプが常時作動しているので、負圧源通路114が大気と連通しないと、吸引ポンプのポンプ圧が増加しこれに伴い吸引ポンプに掛かる負荷が増加するためである。
一方、図9(B)に示すように、押圧操作により軸先端部117aがシリンダ開口111a内に所定量だけ押し込まれると、弁部119が弁受け部116から離れることにより、吸引通路109と負圧源通路114とが連通する。また、これと同時に、軸先端部117aに装着されたOリング121がシリンダ開口111aに圧着されて負圧源通路114と大気との連通が遮断される。これにより、吸引ポンプの吸引によって負圧源通路114、管路111、及び吸引通路109内の負圧吸引力が増加して、吸引口からの吸引が開始される。この場合、吸引口から吸引された各種の体液や固形物は吸引通路109から、プランジャ112の外周と管路111の内壁との隙間、及び連通路118を通って負圧源通路114に流入する。
特開2007−185276号公報 特開昭62−189041号公報 特開平5−161599号公報
上記構成の吸引ボタンでは、プランジャ112を管路111の中心に調芯させるため、管路111の少なくとも一部の径が本体軸部117の径よりも僅かに大きくなるように形成されている。このため、プランジャ112が管路111内で移動するときに本体軸部117が管路111の内壁と摺動する。そのため、この摺動抵抗により、例えばプランジャ112に対する押圧操作が解除されたときにキャップ113の付勢力だけではプランジャ112が元の位置に戻らないといった、プランジャ112の作動不良が発生するおそれがある。
上記構成の吸引ボタンでは、プランジャ112の外周と管路111の内壁との隙間や連通路118は狭いため、大きい固形物が管路111を通過することができずに詰まってしまうおそれがある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、吸引口から吸引された体液や固形物等が通る通路の径を大きくするとともに、プランジャとシリンダとの摺動抵抗の発生を抑えることができる内視鏡の吸引ボタンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、内視鏡の操作部に設けられるとともに、内視鏡挿入部の先端に開口した吸引口に通じる吸引通路と、負圧源に接続した負圧源通路とが接続されており、前記負圧源通路と前記吸引通路との連通/遮断を切り替える内視鏡の吸引ボタンにおいて、前記操作部に設けられたシリンダであって、その一端がシリンダ開口で開放され、その他端が前記吸引通路に接続されているとともに、シリンダ管路の一部に含まれ、シリンダ他端側からシリンダ一端側に向かうに従い次第に径が狭くなる錐形管路と、前記シリンダ管路内でかつ前記錐形管路から前記シリンダ一端までの間で開口し、前記負圧源通路に通じる接続口とを有するシリンダと、前記シリンダ管路に移動自在に収容され、前記シリンダ開口から突出した軸先端部を有する本体軸部と、前記軸先端部に設けられ、前記シリンダ開口から遠ざかるのに従い次第に拡径する略錐形状を有しており、最大径が前記シリンダ開口の径よりも大きい第1弁部と、前記本体軸部の軸後端部に設けられ、前記錐形管路の内壁に沿う略錐形状の第2弁部とを有するプランジャとを備え、前記プランジャは、前記軸先端部が押圧操作されていないときに、前記第1弁部が前記シリンダ開口から離れるとともに、前記第2弁部が前記錐形管路の内壁に当接して前記負圧源通路と前記吸引通路との連通を遮断する遮断状態になり、押圧操作により前記軸先端部が前記シリンダ開口内に押し込まれたときに、前記第1弁部が前記シリンダ開口に当接するとともに、前記第2弁部が前記錐形管路の内壁から離れて前記負圧源通路と前記吸引通路とを連通する連通状態になることを特徴とする。
前記錐形管路は、前記シリンダ管路の前記シリンダ他端側の端部に設けられていることが好ましい。また、前記プランジャを前記遮断状態で維持する付勢手段を備え、前記遮断状態の前記プランジャの前記軸先端部を、前記付勢手段に抗して前記シリンダ開口に押し込むことにより、当該プランジャが前記連通状態に切り替わることが好ましい。
前記付勢手段は、前記軸先端部と前記シリンダ一端とにそれぞれ連結され、前記軸先端部の外周を囲む弾性材料からなるキャップであることが好ましい。また、前記キャップには大気と連通する通気穴が形成されており、前記負圧源通路は、前記プランジャが前記遮断状態であるときに、前記接続口、前記シリンダ管路、前記シリンダ開口、及び前記通気穴を介して大気と連通することが好ましい。
前記プランジャが前記連通状態に切り替えられたときに、前記シリンダ開口が前記第1弁部により塞がれることで、前記負圧源通路と大気との連通が遮断されることが好ましい。また、前記負圧源通路は、前記シリンダ管路に対し直交して接続されることが好ましい。前記負圧源は吸引ポンプであることが好ましい。
本発明の内視鏡の吸引ボタンは、シリンダ管路よりも細径の軸本体部と、この軸本体部の両端部にそれぞれ設けられた略錐形状の第1及び第2弁部とを有するプランジャを備え、非押圧操作時には第2弁部をシリンダ管路に設けた弁受け部に当接させて吸引通路と負圧源通路との連通を遮断し、押圧操作時には第1弁部をシリンダ開口に当接させるとともに、第2弁部と弁受け部との当接を解除させることにより吸引通路と負圧源通路とを連通させるので、プランジャが移動する際にシリンダ内壁と摺動することが防止される。これにより、両者の摺動抵抗の発生を抑えることができる。
また、本体軸部の径を、例えばシリンダ管路の内径の1/3以下にするなど十分に小さくすることができるので、シリンダ管路内で吸引物の通る通路の径が大きくすることができ、大きい吸引物がシリンダ管路内で詰まることが防止される。
内視鏡の吸引機構の概略図である。 吸引OFF時の吸引ボタンの断面図である。 吸引ON時の吸引ボタンの断面図である。 弁ガイド部材の断面図である。 (A)、(B)ともにプランジャの斜視図である。 (A)は吸引OFF時のキャップの斜視図、(B)は吸引ON時のキャップの斜視図である。 吸引OFF時の吸引ボタンの断面を拡大した拡大図である。 吸引ON時の吸引ボタンの断面を拡大した拡大図である。 従来の吸引ボタンの断面図であり、(A)が吸引OFF時、(B)が吸引ON時を示している。
図1に示すように、内視鏡10は、例えば気管に挿入する気管支鏡であり、気管内に挿入される挿入部11と、挿入部11の後端部分に連設された操作部12と、図示しないプロセッサ装置や光源装置などに接続されるユニバーサルコード13とを備えている。
挿入部11には、鉗子等の処置具を挿入するための鉗子チャネル14が設けられている。この鉗子チャネル14の一端は、挿入部11の先端面に設けられた吸引/鉗子口(以下、単に吸引口という)15に接続し、他端は操作部12に設けられた鉗子入口16に接続している。この鉗子入口16は、処置具を挿入するとき以外は鉗子栓(図示せず)により閉塞されている。なお、鉗子入口16にシリンジ(図示せず)を接続し、このシリンジから生理食塩水等の洗浄水を注入した場合には、この洗浄水は鉗子チャネル14を通って吸引口15から噴出する。
また、挿入部の先端には、吸引口15の他に、観察窓や照明窓(図示せず)が設けられている。観察窓の奥には固体撮像素子(図示せず)などが取り付けられている。照明窓の奥には光ファイバケーブル(図示せず)が配置されている。固体撮像素子の信号線や光ファイバケーブルは、挿入部11やユニーバルコード13などを経て、上述のプロセッサ装置、光源装置にそれぞれ接続される。
鉗子チャネル14は、吸引口15から血液等の体液や体内汚物等の固形物などを吸引するための経路として用いられる。操作部12内には、鉗子チャネル14から分岐した吸引通路17が設けられている。この吸引通路17は、操作部12に設けられた吸引ボタン18に接続している。
吸引ボタン18は、吸引通路17の他に操作部12外において、吸引ポンプ(負圧源)20に通じる負圧源通路21に接続している。吸引ボタン18は、押圧操作またはその押圧操作の解除により、吸引通路17と負圧源通路21との連通/遮断を切り替える。吸引ポンプ20は、内視鏡検査中は吸引を常時行う。
吸引OFF時の状態を示す図2、及び吸引ON時の状態を示す図3において、吸引ボタン18は、大別して操作部12に固定された弁ガイド部材(シリンダ)24と、この弁ガイド部材24内に収容されたプランジャ25と、弁ガイド部材24及びプランジャ25を連結するキャップ26とで構成される。なお、以下の説明では、図中上方側を先端側、図中下方側を後端側という。
操作部12の筐体28には略管状の弁ケーシング27が固定されており、弁ガイド部材24を操作部12に連結する。弁ケーシング27は、その先端部が筐体28の外側に突出し、その後端部が筐体28の内側に突出した状態で筐体28に固定されている。弁ケーシング27内には、その軸方向に長く延びた管路31が形成されている。弁ケーシング27の後端部には、吸引通路17に接続する吸引接続口32が設けられており、この吸引接続口32を介して管路31と吸引通路17とが連通する。また、管路31の先端側の開口には弁ガイド部材24が連結される。
弁ガイド部材24は、その後端部が弁ケーシング27の先端側の開口に嵌合して連結されている。弁ガイド部材24の先端部には、プランジャ25の軸先端部を突出させるための第1シリンダ開口35(図4参照)が開口している。
シリンダ先端の端面(以下、シリンダ端面という、図4参照)24a上でかつ第1シリンダ開口35の周縁部には、キャップ26と連結する円筒部37が設けられている。この円筒部37の先端の外周面にはフランジ38が形成されている。このフランジ38の底面と、円筒部37の外周面と、シリンダ端面24aとにより、キャップ26が連結する略環状のシリンダ用キャップ取付溝39(図4参照)が形成されている。
図4に示すように、弁ガイド部材24内には、管路31と同軸に延び、先端が第1シリンダ開口35として開放されている直管状の直管管路41と、この直管管路41の後端に接続した管状の弁受け部42とが形成されている。
弁ガイド部材24における直管管路41の側方に位置する部分には、負圧源通路21に接続する接続パイプ44が設けられている。この接続パイプ44は、直管管路41に対して略直交する方向に長く延びており、負圧源通路21の一部を構成している。直管管路41の内壁には、接続パイプ44に通じる接続口45が開口している。
弁受け部42は、その後端が第2シリンダ開口46として開放されている。この弁受け部42には、第2シリンダ開口46から第1シリンダ開口35に向かう方向に沿って、第1錐形管路47と第2錐形管路48とが形成されている。第1錐形管路47は、本発明の錐形管路に相当するものであり、第1シリンダ開口35に向かうのに従って次第に径が狭くなる。第2錐形管路48は、第1シリンダ開口35に向かうに従って次第に径が広くなる形状を有しており、第1錐形管路47の先端と直管管路41の後端とを接続する。
図2と図3と図5(A),(B)において、プランジャ25は、弁ガイド部材24にその軸方向に移動自在に収容されており、押圧操作または押圧解除により吸引通路17と負圧源通路21との連通/遮断を切り替える。
プランジャ25は、直管管路41内に収納され、その軸方向に長く延びた略円柱状の本体軸部51と、本体軸部51の軸先端部に設けられた第1錐形弁部(第1弁部)52と、本体軸部51の軸後端部に設けられた第2錐形弁部(第2弁部)53と、軸先端部の第1錐形弁部52よりも先端側に設けられた略円板形状の頭部54とからなる。
本体軸部51は、直管管路41の内径よりも十分に細い径、例えば直管管路41の内径の1/3以下に形成されている。第1錐形弁部52は、第1シリンダ開口35の略前方に位置し、この第1シリンダ開口35から遠ざかるのに従い次第に拡径する略錐形状を有している。また、第1錐形弁部52の最大径は、第1シリンダ開口35(直管管路41)の径よりも大きくなるように形成されている。なお、第1シリンダ開口35の開口周縁部は、第1錐形弁部52の傾斜面に沿うように切り欠かれている。
第2錐形弁部53は、第1錐形管路47よりも管路31側に位置し、この第1錐形管路47の内壁に沿う略錐形状を有している。この第2錐形弁部53の最大径は、第1錐形管路47の最小径よりも大きくなるように形成されている。
第1錐形弁部52と頭部54の間には、キャップ26を連結するためのプランジャ用キャップ取付溝55が形成されている。頭部54は、吸引ON時に術者からの押圧操作を受ける。
プランジャ25は、頭部54が押圧操作されていない場合、第1錐形弁部52が第1シリンダ開口35から離れるとともに、第2錐形弁部53が第1錐形管路47の内壁に当接して第2シリンダ開口46を塞ぐことにより、吸引通路17と負圧源通路21との連通を遮断する遮断状態になる。
また、プランジャ25は、頭部54に対する押圧操作により軸先端部が第1シリンダ開口35内に所定量押し込まれたときに、第1錐形弁部52が第1シリンダ開口35の周縁部に当接してこの第1シリンダ開口35を塞ぐとともに、第2錐形弁部53が第1錐形管路47から離れて第2シリンダ開口46を開放することにより、吸引通路17と負圧源通路21とを連通する連通状態になる。なお、ここでいう所定量とは、第1錐形弁部52が第1シリンダ開口35の周縁部に当接してさらなる押し込みが規制されるまでの押し込み量である。
図2及び図3において、キャップ26は、例えばゴムなどの弾性材料で形成されている。キャップ26は、頭部54に連結される略円板状の蓋部58と、蓋部58と頭部54と円筒部37を囲む略筒形状を有し、円筒部37に連結されるスカート部59とが一体形成されてなる。
図6(A),(B)に示すように、蓋部58の上面には、頭部54が嵌合する嵌合穴60が形成されている。この嵌合穴60の底部の中心には、プランジャ25が貫通する貫通穴61が形成されている。この蓋部58における、貫通穴61の内壁を構成する第1環状凸部62(図2及び図3参照)は、上述のプランジャ用キャップ取付溝55に嵌合する。これにより、蓋部58とプランジャ25とが連結する。
スカート部59は、その先端部が蓋部58の外周と一体化しており、後端部にはその内側に向かって突出した第2環状凸部63(図2及び図3参照)が設けられている。第2環状凸部63は、シリンダ用キャップ取付溝39に嵌合する。これにより、円筒部37が第2環状凸部63に嵌合した状態で連結される(図2、図3参照)。また、スカート部59には、大気と連通する通気穴64が形成されている。
図2及び図3に戻って、キャップ26は、プランジャ25を図中上方向に向けて付勢することで、このプランジャ25を遮断状態で維持する。蓋部58は、頭部54に対する押圧操作に伴い、円筒部37に向けて移動する。スカート部59は、押圧操作による蓋部58の移動に伴い、プランジャ25の径方向に拡径するとともにその軸方向に収縮(以下、適宜弾性変形という)する。弾性変形したスカート部59は、頭部54に対する押圧操作が解除されたときに弾性復元力により元の形状に復元する。
次に、上記構成の吸引ボタン18の作用について説明を行う。内視鏡検査時には、吸引ポンプ20による吸引が常時行われる。吸引を行わない吸引OFF時には、図7に示すように、キャップ26によりプランジャ25が遮断状態で維持されるので、第2錐形弁部53が第1錐形管路47の内壁に押し付けられた状態となる。第2錐形弁部53の外周壁は第1錐形管路47の内壁にフィットする形状であるので、第2錐形弁部53は、第1錐形管路47の内壁に隙間なく密着する。これにより、第2シリンダ開口46が塞がれるため、吸引通路17と負圧源通路21との連通が遮断(図中、2点鎖線で表示)されて、吸引口15からの吸引が停止した状態となる。このとき、第2錐形弁部53及び第1錐形管路47の円錐面同士が密着することで、プランジャ25を直管管路41の中心軸に調芯させることができる。
この際に、第1錐形弁部52は第1シリンダ開口35の前方(図中上方)に離れているので、第1シリンダ開口35は開放されている。このため、負圧源通路21が接続口45、直管管路41、第1シリンダ開口35を介して通気穴64と連通する(図中、実線で表示)。これにより、負圧源通路21が大気と連通するため、吸引ポンプ20に負荷がかかることが防止される。
吸引を行う場合には、図8に示すように、頭部54が押圧操作されて、プランジャ25の軸先端部が第1シリンダ開口35内に押し込まれるとともに、キャップ26のスカート部59が弾性変形して、第1錐形弁部52が第1シリンダ開口35に嵌合する。これにより、プランジャ25が遮断状態から連通状態に切り替わり、第2錐形弁部53が第1錐形管路47の内壁から第2シリンダ開口46の前方(図中下方)に離れることで、第2シリンダ開口46が開放される。このとき第1錐形弁部52の円錐面が第1シリンダ開口35に密着することで、プランジャ25を直管管路41の中心軸に調芯させることができる。
第2シリンダ開口46が開放されたときに、第1シリンダ開口35は第1錐形弁部52により塞がれるので、負圧源通路21と通気穴64(大気)との連通は遮断される(図中2点鎖線で表示)。これにより、負圧源通路21内及びこれに通じる各管路内の負圧吸引力が増加して、吸引口15から各種体液や固形物(以下、吸引物という)が吸引される。吸引物は、吸引通路17、吸引接続口32、及び管路31を経た後、図中の実線で示すように、第1錐形管路47、第2錐形管路48、及び負圧源通路21を通って内視鏡10の外部に排出される。
吸引を停止する場合には、頭部54に対する押圧操作を解除することにより、スカート部59の復元力によってプランジャ25が遮断状態に切り替わるため、上述の図7で説明したように吸引口15からの吸引が停止される。
以下、吸引を行う場合には押圧操作によりプランジャ25を連通状態に切り替え、逆に吸引を停止する場合には押圧操作を解除してプランジャ25を遮断状態に切り替える。この際に、プランジャ25の本体軸部51の径が直管管路41の内径よりも十分に小さく形成(例えば直管管路41の内径の1/3以下に形成)されているので、プランジャ25が連通状態と遮断状態のいずれか一方から他方に切り替わる際に、本体軸部51は直管管路41の内壁と摺動することなく移動する。これにより、プランジャ25と弁ガイド部材24の管路内壁との摺動抵抗の発生を抑えることができる。その結果、押圧操作が解除されたときにキャップ26の付勢力だけでプランジャ25が遮断状態に戻らないといった作動不良の発生が防止される。
また、本体軸部51の径を小さくすることで、直管管路41内で吸引物の通る通路の径が大きくなるので、大きい吸引物が直管管路41内で詰まることが防止される。なお、本体軸部51を細径にした場合でも、プランジャ25は、遮断状態時には第2錐形弁部53により直管管路41の中心軸に調芯され、連通状態時には第1錐形弁部52により直管管路41の中心軸に調芯されるので、遮断状態時や連通状態時にプランジャ25のガタツキや各シリンダ開口35,46の閉塞不良が発生することはない。
上記実施形態では、弁受け部42が弁ガイド部材24の第2シリンダ開口46側の端部に設けられているが、弁ガイド部材24の直管管路41内の任意の位置に設けられていてもよい。この場合は、接続口45を弁受け部42と第1シリンダ開口35との間に位置するように設ける。
上記実施形態では、第1及び第2錐形弁部52,53がそれぞれ第1シリンダ開口35の周縁部、第1錐形管路47の内壁に直接当接するが、第1錐形弁部52と第1シリンダ開口35との間、第2錐形弁部53と第1錐形管路47との間にそれぞれOリングなどの各種シール部材を装着してもよい。
上記実施形態では、キャップ26のスカート部59の弾性復元力により、プランジャ25を遮断状態で維持しているが、例えば、蓋部62と弁ガイド部材24の先端面との間にコイルバネ等を装着して、このコイルバネの付勢力によりプランジャ25を遮断状態で維持してもよい。
上記実施形態では、気管に挿入する内視鏡10に設けられた吸引ボタン18を例に挙げて説明を行ったが、例えば大腸に挿入される大腸内視鏡等の各種内視鏡に設けられている吸引ON/OFF切替用の吸引ボタンにも本発明を適用することができる。
10 内視鏡
15 吸引口
17 吸引通路
18 吸引ボタン
20 吸引ポンプ
21 負圧源通路
24 弁ガイド部材
25 プランジャ
26 キャップ
35 第1シリンダ開口
41 直管管路
42 弁受け部
45 接続口
46 第2シリンダ開口
47 第1錐形管路
51 本体軸部
52 第1錐形弁部
53 第2錐形弁部

Claims (8)

  1. 内視鏡の操作部に設けられるとともに、内視鏡挿入部の先端に開口した吸引口に通じる吸引通路と、負圧源に接続した負圧源通路とが接続されており、前記負圧源通路と前記吸引通路との連通/遮断を切り替える内視鏡の吸引ボタンにおいて、
    前記操作部に設けられたシリンダであって、その一端がシリンダ開口で開放され、その他端が前記吸引通路に接続されているとともに、シリンダ管路の一部に含まれ、シリンダ他端側からシリンダ一端側に向かうに従い次第に径が狭くなる錐形管路と、前記シリンダ管路内でかつ前記錐形管路から前記シリンダ一端までの間で開口し、前記負圧源通路に通じる接続口とを有するシリンダと、
    前記シリンダ管路に移動自在に収容され、前記シリンダ開口から突出した軸先端部を有する本体軸部と、前記軸先端部に設けられ、前記シリンダ開口から遠ざかるのに従い次第に拡径する略錐形状を有しており、最大径が前記シリンダ開口の径よりも大きい第1弁部と、前記本体軸部の軸後端部に設けられ、前記錐形管路の内壁に沿う略錐形状の第2弁部とを有するプランジャとを備え、
    前記プランジャは、前記軸先端部が押圧操作されていないときに、前記第1弁部が前記シリンダ開口から離れるとともに、前記第2弁部が前記錐形管路の内壁に当接して前記負圧源通路と前記吸引通路との連通を遮断する遮断状態になり、押圧操作により前記軸先端部が前記シリンダ開口内に押し込まれたときに、前記第1弁部が前記シリンダ開口に当接するとともに、前記第2弁部が前記錐形管路の内壁から離れて前記負圧源通路と前記吸引通路とを連通する連通状態になることを特徴とする内視鏡の吸引ボタン。
  2. 前記錐形管路は、前記シリンダ管路の前記シリンダ他端側の端部に設けられていることを特徴とする請求項1記載の内視鏡の吸引ボタン。
  3. 前記プランジャを前記遮断状態で維持する付勢手段を備え、
    前記遮断状態の前記プランジャの前記軸先端部を、前記付勢手段に抗して前記シリンダ開口に押し込むことにより、当該プランジャが前記連通状態に切り替わることを特徴とする請求項1または2記載の内視鏡の吸引ボタン。
  4. 前記付勢手段は、前記軸先端部と前記シリンダ一端とにそれぞれ連結され、前記軸先端部の外周を囲む弾性材料からなるキャップであることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載の内視鏡の吸引ボタン。
  5. 前記キャップには大気と連通する通気穴が形成されており、
    前記負圧源通路は、前記プランジャが前記遮断状態であるときに、前記接続口、前記シリンダ管路、前記シリンダ開口、及び前記通気穴を介して大気と連通することを特徴とする請求項4記載の内視鏡の吸引ボタン。
  6. 前記プランジャが前記連通状態に切り替えられたときに、前記シリンダ開口が前記第1弁部により塞がれることで、前記負圧源通路と大気との連通が遮断されることを特徴とする請求項5記載の内視鏡の吸引ボタン。
  7. 前記負圧源通路は、前記シリンダ管路に対し直交して接続されることを特徴とする請求項1ないし6いずれか1項記載の内視鏡の吸引ボタン。
  8. 前記負圧源は吸引ポンプであることを特徴とする請求項1ないし7いずれか1項記載の吸引ボタン。
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