JP3187102B2 - 吸引制御装置 - Google Patents

吸引制御装置

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JP3187102B2
JP3187102B2 JP33713491A JP33713491A JP3187102B2 JP 3187102 B2 JP3187102 B2 JP 3187102B2 JP 33713491 A JP33713491 A JP 33713491A JP 33713491 A JP33713491 A JP 33713491A JP 3187102 B2 JP3187102 B2 JP 3187102B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体流路の断面積を縮
小するリーク量変化機構を設けた吸引制御装置に関す
る。
【0002】
【従来技術】一般に内視鏡の操作部には吸引制御装置が
設けられており、この吸引制御装置を操作して体腔内の
汚物や体液等を吸引チャンネルを通じて体腔外に吸引で
きるようになっている。従来、この種の吸引制御装置と
しては、例えば実開平1−80102号に示されるよう
に、吸引チャンネルに接続されたシリンダ内において、
吸引口と吸引チャンネルの間に設けた弁体を操作部材で
開放すると共に、シリンダ内を経由して吸引口と大気と
を連通させていたリーク用の隙間を弾性部材で閉塞する
ことによって、吸引を行なうようにするものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしこのような装
置では、弁体が開放した時、リーク用の隙間も外部に開
放している為、吸引チャンネル内を吸引されてきた汚物
や体液等がそのままの勢いでリーク用隙間から外部へ飛
散したり、術者の手・指に付着するという不具合があっ
た。これらの対策として、吸引チャンネルから、リーク
用隙間へ至る通路を屈曲させ、障壁により吸引物が飛び
出さないようにする方法が考えられるが、管路構成が複
雑となり機器の洗浄性が低下するという不具合があっ
た。
【0004】また、特願平3−25551号に示される
ように、リーク用隙間の断面積を、はじめから出来るだ
け小さく設定して吸引物が飛び出しにくくする考案も見
られるが、この方法では、充分なリーク流量が得られな
いためシリンダ内が常時過度の陰圧状態になり、弁体の
開放動作に悪影響を及ぼしたり、弁体が完全に閉まらず
に常時チャンネルから吸引しつづけるという危険な状態
になる可能性があった。
【0005】本発明は上述した点に鑑みてなされたもの
で、非吸引時に充分なリーク流路を確保しつつ、なおか
つ吸引時に、吸引物が外部に飛び出し、術者に付着した
りすることなどのない安全で確実な吸引制御装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る吸引制御装
置は、 内視鏡の吸引チャンネルに接続されるシリンダ
と、該シリンダの側壁に形成された吸引孔と、該吸引孔
と前記吸引チャンネルの間に形成された弁体と、前記シ
リンダの軸方向に所定ストローク移動可能で、前記弁体
を開閉操作すると共に、前記吸引孔と外部を連通するリ
ーク路を開閉するための操作部材と、前記弁体を介して
前記操作部材の外面と前記シリンダ内面との間で形成し
た流体流路とを備えた吸引制御装置において、前記操作
部材の押し込みストロークの初期において前記操作部材
の先端部をシリンダの先端部より突出させ、弾性体のカ
バーで前記操作部材の突出部を覆うように前記操作部材
の先端部とシリンダの先端部とを接続し、前記操作部材
の押し込みに応じて外側に向かって屈曲する屈曲部を前
記カバーに設け、前記屈曲部より前記シリンダとの接続
部側の前記カバーの部位に前記リーク路の外部とのリー
ク孔を設けると共に、前記操作部材の押し込みストロー
クの初期においては前記リーク路の断面積を少なくとも
非押し込み時よりも減少させ、前記所定ストローク移動
させた押し込み最終位置では前記リーク路を完全に閉塞
するリーク量変化機構を形成したことを特徴とする。リ
ーク孔をシリンダ側に設けたことにより吸引した液など
が仮に飛び出しても操作部材を指で押圧する術者の指に
液がつくようなことがなく、また、リーク孔が屈曲部以
外のところに設けられているので、操作部材を押し込ん
だときにカバーの屈曲によってリーク孔がふさがり、シ
リンダ内の負圧によってその状態が保持されてしまって
操作部材が復帰できなくなることを防止することができ
る。そして、リーク量変化機構により、弁が開状態にな
ると同時に、閉状態に比べ流体流路の断面積を少なくす
る。従って、非吸引時は充分なリーク流量を確保しつ
つ、吸引状態になると同時に、リーク路断面を縮少させ
ることで吸引物の外部への飛び出しによる術者への付着
を防ぐことができるとともに、弁体の開閉動作を確実に
行えるようにしている。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を具体
的に説明する。図1ないし図7は本発明の第1実施例に
係り、図1は第1実施例の吸引制御装置を備えた内視鏡
を示す斜視図、図2は吸引操作を行わない状態での第1
実施例の吸引制御装置を示す断面図、図3は吸引操作を
行なった途中の状態での第1実施例の吸引制御装置を示
す断面図、図4は吸引操作を行なった状態での第1実施
例の吸引制御装置を示す断面図、図5は非吸引時と吸引
時を拡大して示す断面図、図6はカバーを取り付けない
で使用した場合の断面図、図7はカバーを用いて弁体を
取り外す様子を示す説明図である。
【0008】図1に示すように、第1実施例を備えたこ
の内視鏡は体腔内に挿入される細長の挿入部1と、この
挿入部1の後端に設けられた握り部2と、この握り部2
の後端に設けられた操作部3と、この操作部3の後端に
設けられた接眼部4とから構成されている。この操作部
3には挿入部1の先端部側を湾曲操作するための湾曲操
作レバー5が設けられているとともに、挿入部1内に形
成された処置具チャンネルを吸引チャンネルを介して吸
引するための吸引制御装置6が設けられている。
【0009】この操作部3に取り付けられる第1実施例
の吸引制御装置6では、側部からパイプ状の口金部21
が操作部3の外部に延出されており、この口金部21の
端部の接続部22には図示しない吸引ポンプなどの吸引
装置に接続される吸引チューブ23が取り付けられる。
また、この吸引制御装置6では、吸引操作を行うための
吸引操作部13が頂部に形成され、操作部3を把持した
指で押し込むことにより、吸引操作を行えるようにして
いる。
【0010】上記口金部21をパイプ状にして、操作部
3における他の操作手段として設けられた例えばスイッ
チ24を操作するのに邪魔にならない方向に引き出すよ
うにしている。例えば、この吸引制御装置6を操作部3
に形成したと取り付け孔3a(図2参照)に取り付ける
場合、パイプ状の(吸引)口金部21が吸引制御装置6
の筒部となるシリンダ8(図2参照)の真横よりやや接
眼部4寄りに引き出されるように周方向の位置決めがさ
れている。このように設けることにより、吸引操作とス
イッチ操作を容易にできるようにしてある。
【0011】この第1実施例の吸引制御装置6は非吸引
操作時には図2に示す構造になる。図2において、7は
図示しない処置具チャンネルに連通する吸引チャンネル
であり、この吸引チャンネル7には第1実施例である吸
引制御装置6のシリンダ8が接続されている。このシリ
ンダ8には内筒9が着脱自在に嵌合しており、この内筒
9の下端部にはゴム等の弾性材からなる弁体10が設け
られている。この弁体10はほぼ円筒状でその下部には
内筒9の下端開口を閉塞するドーム状の閉塞膜10aが
設けられており、閉塞膜10aの中央部にはスリット1
1が形成されている。
【0012】また、内筒9内には棒状の操作部材12
が、この内筒9の軸方向に所定ストローク量だけ進退自
在に設けられている。この操作部材12の上方側部分で
形成したほぼ円柱状のリーク流路調整部材12aの下方
側に形成された下方部12bの断面は十字状をなしてお
り、操作部材12の上端部にはこの操作部材12の下端
部を弁体10の閉塞膜10aを押してスリット11を開
くことができるようにするための(吸引)操作部13が
設けられている。
【0013】上記下方部12bと操作部13は円柱断面
のリーク流路調整部材12aを介して連結されており、
この調整部材12aの外径は、内筒9の上部内面9aの
内径よりやや小さく形成され、この上部内面9a内側に
調整部材12aが臨む状態においても、小さいリーク流
路が形成されるようにしている。また、図3に示すよう
に操作部材12の下端部12cが、閉塞膜10aに当接
した時、調整部材12aの下端部14は、内筒9の上端
部15に近接するような位置に設けられている。
【0014】内筒9の上部内面9aと、操作部材12の
下方部12b及びリーク流路調整部材12aの両外面と
でリーク流路16が形成されている。このリーク流路1
6の実質的な断面積は図2に示す状態に対し、図3に示
すように調整部材12aの下端部14が内筒9の上端部
15に近接した場合から図4に至る直前までの間、ほぼ
1/2以下となるように設定してある。
【0015】また、内筒9の上端部15の近傍に設けた
凹部にはカバー17の下端が係入され、このカバー17
の上端は操作部材12の操作部13に隣接する円柱に接
するように取り付けられる。このカバー17はゴム等の
弾性材で中央部が膨らんだ円筒形状に成形され、円筒の
軸方向に弾性を有する。つまり、操作部材12は、内筒
9に対し、このカバー17の弾性力により(図4に示す
操作部材12を下方に移動した後に)定位置、つまり図
2に示す状態に戻すことができるように付勢されてい
る。
【0016】このカバー17には大気を吸引するための
リーク孔18が、下端寄りに形成されている。図2に示
すようにリーク流路16が確保された状態、つまり吸引
操作(操作部13を押し込む操作)を行わない場合で
は、上記リーク孔18はリーク流路16を介して口金部
21と連通する状態となる。
【0017】また、内筒9の側部には吸引路19を形成
する口金部21の基端部が一体的に形成されている。こ
の口金部21の先端の接続部22は図示しない吸引ポン
プが吸引チューブ(図1参照)を介して接続されるよう
になっており、(リーク流路16を閉じる吸引操作を行
った時)吸引ポンプの吸引力で体腔内の汚物や体液等を
吸引できるようになっている(図4の状態)。なお、口
金部21の基端部はシリンダ8に形成された切欠部に係
合している。
【0018】この実施例では、図2に示すように吸引操
作を行わない場合では、十分なリーク流路16を確保
し、図3に示すように吸引操作を行う途中で、弁体10
のスリット11を開く直前にはリーク流路調整部材12
aの拡径の部分(下端部14より上方部分)でリーク流
路16の断面積を、例えば1/2以下に小さくするよう
に保ち、その後、図4に示すように弁体10のスリット
11が開いた状態では、リーク流路16を閉じるように
設定してある。
【0019】つまり、吸引操作を行った際の操作部材1
2の押し込みストロークの初期などの少なくとも終期前
で、リーク流路16の実質的な断面積を少なくとも非押
し込み時よりも減少させ、所定ストローク移動させた押
し込み最終位置ではリーク流路16を完全に閉塞するリ
ーク量変化機構を形成し、このリーク量変化機構によ
り、弁体10が開状態になる時には、少なくとも閉状態
に比べリーク流路16の実質的な断面積を小さくする。
【0020】従って、非吸引時は充分なリーク流量を確
保しつつ、吸引状態になる時には、リーク流路16の実
質的な断面積が縮少していることで、吸引状態になった
際における吸引チャンネル7を経て吸引された吸引物の
外部への飛び出しによる術者への付着を有効に防止でき
るとともに、弁体10の開閉動作を確実に行えるように
している。
【0021】次にこの実施例の作用を説明する。上記の
ような構成において、非吸引時(図2)は口金部21を
経て内筒9内に与えられる吸引圧により、外気がリーク
孔18から充分な断面積を有するリーク流路16を経て
吸引される。次に体腔内の汚物や体液等を吸引する場合
は、操作部13を押し、カバー17の弾性力に抗して操
作部材12を下方に押し込む。すると図3に示すように
操作部材12の下端部12cが閉塞膜10aに当接し、
弁体10のスリット11を押し開こうとする時、リーク
流路調整部材12aの下端部14が内筒9の上端部15
に近接し、リーク流路16の断面積は急激に減少する。
【0022】この為、内筒9の圧力は、この時、最も低
い状態になる。さらに操作部13を押し込むことによ
り、図4に示す如く、操作部材12の下端部12cが弁
体10のスリット11を押し拡げ、吸引チャンネル7と
内筒9内部を連通させ汚物、体液を吸引し始めると共
に、カバー17に内筒9の上端部15が当接することに
よりリーク流路16は完全に閉塞される。又、操作部1
3を押すことをやめ、指を放すとカバー17の弾性力で
操作部材12は、押し込みによる移動と反対方向、つま
り上方に移動され、図2に示す非吸引状態に復帰する。
【0023】従って、この第1実施例によれば、弁体1
0が開放され、汚物の吸引が開始されると殆ど同時に、
リーク流路16を急激に狭める為、汚物がリーク流路1
6を経由して、外部に飛び出すことを有効に防止でき
る。また、リーク孔18をカバー17の下寄りに設けた
ことにより、カバー17の操作によって塞がれない位置
になるし、仮に吸引した液などが飛び出しても、指に付
くことを防止できる。
【0024】又、非吸引時は、充分な断面積のリーク流
路16を確保している為、内筒9内部が過度の陰圧にな
ることがなく、弁体10の開閉操作がスムーズかつ確実
に行なわれる。又、リーク流路16を複雑な形状にする
必要がない為、この吸引制御装置6が設けられた機器の
洗浄性が良い。さらに、弁体10の開放直前に内筒内9
の陰圧を高めることが出来る為、吸引開始時の動作の立
ち上がりが早く、レスポンスの良い吸引を行なうことが
できる。
【0025】又、この実施例では、図5に示すように弁
体10におけるシリンダ8の内壁に接する外周面に凸部
8cを設けてある。(図5の左半分は非吸引時、右半分
は吸引時を示す。)一方、シリンダ8の内周面は化学研
磨などにより、表面を滑らかに処理してある。上記凸部
8cを設けることにより、シリンダ8との摩擦を小さく
し、吸引操作後における弁体10を吸引操作を行わない
状態(つまり図2に示す状態)に確実にもどすことがで
きるようにしている。
【0026】又、シリンダ8の内面を滑らかにしている
ので、摩擦力をより小さくでき弁体10のスリット11
の開閉をより確実に行うことができる。この凸部8cを
設けない場合には、吸引操作後にも摩擦力で、スリット
11が開いたままとなってしまうことがあるのを防止し
ている。又、操作部材12の下方部12bには凸部26
が設けられ、一方、シリンダ8の下端側には、この凸部
26と係合するテーパ状に細径にした係合部8dが設け
てあり、凸部26が係合部8dに当接した位置から下方
に操作部材12が移動するのを規制する規制手段を形成
している。
【0027】この図5の右半分に示すようにカバー17
が取り付けられた状態では、凸部26が係合部8dに当
接する状態になる前にカバー17に内筒9の上端部15
が当接するので、凸部26が係合部8dに当接すること
は起こらない。しかし、この装置6は分解することがで
きる構造であるので、洗浄などした後カバー17を装着
しないで組み立てることも起こり得る。
【0028】この場合に、規制手段が形成されてない状
態で、操作部13を一度押し込むと、リーク路16が塞
がれた状態に保持されることになるため、常時吸引状態
になり、危険な状態となる。これに対し、この規制手段
が形成されていると、図6に示すようにこの規制手段に
よってリーク路16が塞がれる前に凸部26が係合部8
dに当接して移動が規制される。このため、リークした
状態での吸引状態に設定できるので危険な状態になるこ
とを防止できる。
【0029】尚、図5の点線で示すように、操作部材1
2の下端側に、内筒9の下端に係合する凸部27を設け
て、この操作部材12を引き抜こうとした場合、凸部2
7が内筒9の下端に引っかかって分解できない構造にし
ても良い。つまり、使い捨てのディスポーザル製品の場
合、分解して再使用されるのを防ぐような構造にしても
良い。また、この実施例では図5に示すように円柱状の
リーク調整部12aの側面に(カバー17の)抜け止め
用凸部28を設け、この凸部28と操作部13との間の
スペースにカバー17の収納凹部を形成している。この
円柱状のリーク調整部12aの側面に近接して内筒9の
頂部側を形成している。
【0030】つまり、図5の一点鎖線で示すようにリー
ク調整部12aの側面から離間して内筒9の頂部側を形
成すると、この頂部で対向する位置のカバー部分を押す
などしてカバー17を所定の収納凹部に収納しようとす
る場合、押される位置がカバー17の内周側端部から離
れた位置となるため、カバー17の内周側端部が抜け止
め用凸部28を乗り越えられないことがあるのに対し、
近接して設けるとカバー17の内周側端部に近い位置が
おされるので、確実にカバー17の内周側端部を収納凹
部に収納できる。
【0031】尚、吸引制御装置6を分解する場合、弁体
10はゴムで小さく、内筒10から外すことが困難にな
ることがある。この場合、図7に示すようにゴム製のカ
バー17を弁体10の下側から嵌め込み(カバー17の
一方の開口は弁体10の外径より小さい)、その後に摘
みとるとカバー17と共に内筒10を取り外すことが容
易にできる。なお、押し込みストロークの初期でリーク
量を減少するのに限定されるものでなく、少なくとも押
し込みストロークの最終位置よりも以前にリーク量を減
少するようにしたものでも良い。
【0032】図8は本発明の第2実施例の吸引制御装置
31を示す。この図8において中心線の左側の断面は吸
引時、右側の断面は非吸引時の構造を示す。この吸引制
御装置31は筒状のシリンダ32と操作部材33の2体
からなり、シリンダ32は操作部3の本体に嵌入され、
接着して取り付けられる。又、シリンダ32の下端の口
金部32aには吸引チャンネル34を形成するチューブ
に接続される。又、このシリンダ32の側部には吸引装
置に通じる吸引孔35が形成されている。
【0033】上記操作部材33は頂部に形成された操作
部36と、この操作部36の基端側の筒部が嵌合して取
り付けられる第1の内管37と、この第1の内管37の
他端側が嵌合して取り付けられる第2の内管38とから
なる。
【0034】第1の内管37にはリーク流路調整部材と
して機能する第1の弾性部材39が凸部に隣接する凹部
に環装して取り付けられ、この凸部に隣接してコイルば
ね40が環装されている。この凸部にコイルばね40の
一端が当接し他端はシリンダ32のテーパ状の段部32
bで位置決めされたばね受け部材41に当接し、このコ
イルばね40によって、第1の内管37に形成した凸部
が上方に付勢され、従って操作部材33が上方に付勢さ
れるようになっている。
【0035】第2の内管38の下端近傍に形成した凹部
には第2の弾性部材43が環装されている。この第2の
弾性部材43は非吸引操作時はシリンダ32内面に形成
した凸部44に当接し、この凸部44より上部側に形成
された吸引孔35はリーク流路45と連通する状態であ
り、図8の左側に示すように吸引操作時は凸部44と離
れた状態となって吸引孔35は吸引チャンネル34と連
通する状態になる。
【0036】つまり、この第2の弾性部材43は吸引孔
35と吸引チャンネル34とを連通あるいは遮断する弁
体を形成している。尚、この吸引操作時にはリーク流路
45は閉じられるようにしてある。なお、ばね受け部材
41には、非吸引時に吸引孔35とリーク流路45とを
連通するための孔または溝が形成してある。
【0037】一方、リーク流路調整部材として機能する
第1の弾性部材39の外径は、シリンダ32の上部側内
面46の内径より僅かに小さく設定されており、その下
端部39aは第2の弾性部材43が凸部44から離れる
と同時に、上部側内面46の上段部46aに近接し、リ
ーク流路45の実質的断面積を小さくする。
【0038】この上部側内面46は、テーパ状にされた
下段部46bを経てその下側のより小さい内径の下部内
面47へと連続したシリンダ内面を形成している。従っ
て、操作部36が押し込まれて、図8の左側に示すよう
に第1の弾性部材39が下段部46bに当接すると、シ
リンダ32の内面47、46、操作部材33、操作部3
6の筒部に形成した縦溝で形成されたリーク流路45が
完全に遮断されることになる。
【0039】次にこの実施例の作用を説明する。上記の
構成において、非吸引時は、リーク流路45を経て、外
気がシリンダ32内に吸引され、吸引孔35より、図示
しない外部の吸引装置へ吸引される。次に吸引チャンネ
ルより吸引を行なう場合は、操作部36を押し、コイル
ばね40に抗して弾性部材43をシリンダ内凸部44よ
り引き離す。このとき同時にリーク流路調整部材を形成
する第1の弾性部材39の下端部39aが、上部側内面
46の上段部46aに近接し、従ってこれらの間の空隙
で形成されるリーク流路45の断面積を急激に激少させ
る。
【0040】さらに押し込むことにより、図8の左断面
に示す如く、弾性部材43は充分に凸部44から離れ、
吸引管路を確保すると共に、第1の弾性部材39は上部
側内面46の下段部46bに衝止しリーク流路45を完
全に閉塞する。
【0041】この実施例は第1実施例とほぼ同じ効果を
有する。上述した各実施例では、弁を開く直前にリーク
流路の断面積をほぼ1/2以下に小さくして、弁が開き
始めた瞬間における吸引チャンネルとリーク流路とが連
通した瞬間における吸引物がリーク流路を経て、リーク
孔から外部に飛び出すのを実質的に防止するリーク量変
化機構を形成した。
【0042】このように押し込みストローク中にある程
度リーク流路を確保していると、術者が不用意に操作部
を押してしまっても、操作部材が完全に最終位置まで、
押し込まれない限りはリーク流路が吸引路に連通してい
るので、内視鏡先端から強力な吸引を行ってしまうこと
がない。それによって安全性を確保することができる。
【0043】なお、吸引装置による吸引力とか内視鏡の
種類などに応じて、上記リーク量変化機構の機能を変え
るようにしても良い。例えば、吸引装置による吸引力が
大きい場合には弁が開く前のリーク量を殆ど0にするよ
うにしても良いし、完全に0にしても良い。また、例え
ば図2に示す第1実施例において、リーク流路調整部材
12a部分にリングなどを着脱自在で環装し、このリン
グの外径を変えることによって、その内視鏡に適したリ
ーク量変化機構を形成するようにしても良い。図8に示
す第2実施例では第1の弾性部材39を交換することに
よって、リーク量を変更できる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、内
視鏡の吸引チャンネルに連通したチャンバを形成するシ
リンダと、このシリンダ側壁に開口した吸引口と、吸引
口と吸引チャンネルの間に設けられた弁体と、前記シリ
ンダの軸方向に所定ストローク移動可能で、前記弁体を
開閉操作すると共に、前記吸引孔と外部を連通するリー
ク路を開閉するための操作部材と、前記弁体を介して前
記操作部材の外面と前記シリンダ内面との間で形成した
流体流路とを備え、前記操作部材の押し込みストローク
の少なくとも最終位置以前においてはリーク流路の断面
積を非押し込み時よりも減少させ、前記所定ストローク
移動させた押し込み最終位置では前記リーク路を完全に
閉塞するリーク量変化機構を形成しているので、このリ
ーク量変化機構により、弁が開状態になる時には、閉状
態に比べ流体流路の断面積を少なくする。従って、非吸
引時は充分なリーク流量を確保しつつ、吸引状態になる
時には、リーク流路断面を縮少させることで吸引物の外
部への飛び出しによる術者への付着を防ぐことができる
とともに、弁体の開閉動作を確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を備えた内視鏡の斜視図。
【図2】吸引操作を行わない状態での第1実施例の吸引
制御装置を示す断面図。
【図3】吸引操作を行なった途中の状態での第1実施例
を示す断面図。
【図4】吸引操作を行なった状態での第1実施例を示す
断面図。
【図5】非吸引時と吸引時を拡大して示す断面図。
【図6】カバーを取り付けないで使用した場合の断面
図。
【図7】カバーを用いて弁体を取り外す様子を示す説明
図。
【図8】本発明の第2実施例の吸引制御装置を示す断面
図。
【符号の説明】
1…挿入部 2…握り部 3…操作部 6…吸引制御装置 7…吸引チャンネル 8…シリンダ 9…内筒 10…弁体 11…スリット 12…操作部材 12a…リーク流路調整部材 13…(吸引)操作部 14…下端部 16…リーク流路 17…カバー 18…リーク孔 21…(吸引)口金部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 - 1/32 G02B 23/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡の吸引チャンネルに接続される
    シリンダと、該シリンダの側壁に形成された吸引孔と、
    該吸引孔と前記吸引チャンネルの間に形成された弁体
    と、前記シリンダの軸方向に所定ストローク移動可能
    で、前記弁体を開閉操作すると共に、前記吸引孔と外部
    を連通するリーク路を開閉するための操作部材と、前記
    弁体を介して前記操作部材の外面と前記シリンダ内面と
    の間で形成した流体流路とを備えた吸引制御装置におい
    て、前記操作部材の押し込みストロークの初期において前記
    操作部材の先端部をシリンダの先端部より突出させ、弾
    性体のカバーで前記操作部材の突出部を覆うように前記
    操作部材の先端部とシリンダの先端部とを接続し、前記
    操作部材の押し込みに応じて外側に向かって屈曲する屈
    曲部を前記カバーに設け、前記屈曲部より前記シリンダ
    との接続部側の前記カバーの部位に前記リーク路の外部
    とのリーク孔を設けると共に、 前記操作部材の押し込みストロークの初期においては前
    記リーク路の断面積を少なくとも非押し込み時よりも減
    少させ、前記所定ストローク移動させた押し込み最終位
    置では前記リーク路を完全に閉塞するリーク量変化機構
    を形成したことを特徴とする吸引制御装置。
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