JP3594694B2 - ディーゼルエンジンの可変弁タイミング・リフト装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンの可変弁タイミング・リフト装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、エンジン、殊にディーゼルエンジンの吸気弁又は排気弁の開閉タイミング・リフトを、低速用と高速用に切換えることができる可変弁タイミング・リフト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等に使用される高速ディーゼルエンジンでは、本来始動時に必要な圧縮比と常用運転域で必要な圧縮比は異なるべきであるにも拘らず、従来はその圧縮比は始動時に必要な数値に固定されていたため、始動時以外の常用運転域においては機械損失、ポンピングロスの増大を始め、大きな燃焼加振力による振動課題のため耐久力が低下し、またこれに対応して部品剛性を増す必要性から重量が増加し、燃費の増大、ひいてはコストの上昇を招いていた。
このような問題を解決するためには、結局、ディーゼルエンジン回転数と負荷に応じて吸気弁又は排気弁のリフト、タイミングを可変とし、実圧縮比を変えることが考えられる。
【0003】
一方、ガソリンエンジンにおいては、低速回転から高速回転まで出力性能を常に最適に保つため、吸気弁又は排気弁のリフト、タイミングをエンジン回転数に応じて変更しうる例えば特開平3−33415号公報に開示されているような可変弁リフト装置が知られており、一部実用化されている。
【0004】
前記特開平3−33415号公報記載の技術は、エンジンの燃焼室に設けられたバルブの頭部に直接当接する第1のロッカアーム(低速用)と、このロッカアームの一側方および他側方にそれぞれ位置され、かつ第1ロッカアームの上面に当接する第2、第3のロッカアーム(高速用)と、回動可能に支持され、前記第1乃至第3のロッカアームの支持部が嵌挿されるとともに、第2、第3のロッカアームの支持部が嵌挿される部分に、他の部分よりも径が大きく且つ軸心が他の部分の軸心から偏心したエキセントリック大径部をそれぞれ形成したロッカシャフトと、第1、第2及び第3のロッカシャフトを駆動するための第1、第2及び第3のカムを有し、第2、第3のカムに同じプロフィールを持たせるとともに、第1のカムにこれとは異なるプロフィールをもたせたカムシャフトとを備え、上記ロッカシャフトを所定角度回転することによる上記エキセントリック大径部の回転によって上記第2、第3のロッカアームの支持部を上記第1ロッカアームの支持部に対して相対的に下方へ移動させ、これによって第2、第3のカムに対する第2、第3のロッカアームの当接をそれぞれ解除し、且つ上記第1のカムに第1のロッカアームを当接させて上記バルブを第1のカムで作動させ、上記ロッカシャフトを所定角度回転することによる上記エキセントリック大径部の回転によって上記第2、第3のロッカアームの支持部を上記第1ロッカアームの支持部に対して相対的に上方へ移動させ、これによって第1のカムに対する第1のロッカアームの当接をそれぞれ解除し、且つ上記第2、第3のロッカアームを第2、第3のカムに当接させて上記バルブを第2、第3のカムで作動させるようにしたことを特徴とする4サイクルエンジンの動弁装置に関するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特開平3−33415号公報記載の可変弁リフト装置では、「ロッカシャフトを所定角度回転することによる上記エキセントリック大径部の回転によって上記第2、第3のロッカアームの支持部を上記第1ロッカアームの支持部に対して相対的に上方へ移動させ、これによって第1のカムに対する第1のロッカアームの当接をそれぞれ解除し、且つ上記第2、第3のロッカアームを第2、第3のカムに当接させて上記バルブを第2、第3のカムで作動させるように」しているため、多シリンダエンジンで全てのロッカアームを1本のロッカシャフトにより回転するものでは、当該シリンダにおいてはロッカアームがカムのベースサークルと接触していても他の1以上のシリンダではロツカアームがカムのカム面に接してロッカシャフトに荷重となって作用しており、従って低速用カムと高速用カムの切換えをロッカアームがカムのベースサークルに接している短い時間(100分の何秒か)の間に行うことが難しい。
【0006】
また、前記エキセントリック大径部は第2、第3のロッカアームとロッカシャフト間に設けられているので価格も高くなるばかりでなく、2個のエキセントリック大径部間及び第2、第3のロッカアームの位相を合わせることが必要であり、その組み付けに多くの時間を要する。
【0007】
更に、弁すきま調整は各ロッカアームごとに行う必要があるにも拘らず、前記特開平3−33415号公報記載の例では、第1のロッカアームと第2、第3のロッカアームがバルブ上で重なっているため、弁すきま調整ねじが設けられない。 本発明は上記問題点の解決を課題として案出されたもので、低速用カムと高速用カムの切換えが各シリンダについて円滑に且つ極く短時間で行え、また、ロッカアームの同シャフトへの組付け及び位相合わせ等が短時間に且つ容易に行うことができ、更に弁すきま調整が容易なディーゼルエンジンの可変弁タイミング・リフト装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明ディーゼルエンジンの可変弁タイミング・リフト装置は、1シリンダ当り1以上各直列に設けられた吸、排気弁に対し、2つの低速カムに挟まれて1つの高速カムが並設されたカム軸と、該カム軸と平行するロッカアーム軸に揺動自在に配設され、且つ一方の二又状の腕に備えたローラを介して前記2つの低速カムと当接し、他方の腕に備えた弁すきま調整ねじを介して前記複数の吸気弁又は排気弁に当接するローラ式低速ロッカアームと、該低速ロッカアームと隣接して前記ロッカアーム軸上に偏心ブッシュを介して揺動自在に配設され、且つ一腕に備えたローラを介して前記高速カムと当接し、他腕に備えた弁すきま調整ねじを介して低速ロッカアームの前記他腕と当接するローラ式高速ロッカアームと、該高速ロッカアームのロッカアーム軸を囲むブラケット と一体的に上方に延びるブラケットにより前記高速ロッカアーム上方に配設した支軸にアームを固定し、その先端に連結ピンを介して取付けた回動ピンの先端を、前記高速ロッカアームの中間にあけた長孔を通して前記偏心ブッシュに固定せしめ、且つエンジン回転数、負荷等に応じて出力する制御装置で制御する作動機構におけるアクチュエータのロッドに取り付けたレバーの基端を前記支軸に固定し、エンジンの低速時、前記高速ロッカアームのローラを前記高速カムより浮かすよう作動する偏心機構とから構成されたことを特徴とする。
【0009】
【作 用】
上記構成の本発明ディーゼルエンジンの可変弁タイミング・リフト装置では、ディーゼルエンジンの低速回転時は、後記制御装置によりエンジン回転数が低速であることが感知され、前記偏心機構の作動機構には出力されないから前記偏心ブッシュも回動せず、これによって前記高速ロッカアームはそのローラが高速カムに当接せず浮かせられており、前記低速ロッカアームのみが前記低速カムによつて揺動され、その先端の弁間隙調整ねじで吸気弁を小さいリフト、短いタイミングで開閉することになり、エンジンには低速運転に必要な吸気量と圧縮比が与えられる。
このとき前記高速ロッカアームでは、そのローラが高速カムより離れているので、吸気弁の低速回転運動に悪影響を及ぼすことはない。
【0010】
ディーゼルエンジンが所定高速回転になり、前記制御装置によりエンジン回転数が所定高速域に入った旨感知されれば、前記偏心機構の作動機構に出力されて偏心機構を介して偏心ブッシュが回動され、これによって高速ロッカアームのローラが高速カムに当接することになる。従って、高速カムによる高速ロッカアームの揺動が弁すきま調節ねじを介して低速ロッカアームに伝達され、該アームが高速カムによって揺動されることになる。これにより吸気弁は大きく、長く開弁し、ディーゼルエンジンに対し高速運転に必要な吸気量と圧縮比を与えることができる。なお、このとき低速カムも当然回転しているが、高速カムよりリフトが小さいので、高速ロッカアームに影響を及ぼさない。
【0011】
【実施例】
図により本発明の一実施例を説明すると、本発明可変弁タイミング・リフト装置が適用される多気筒ディーゼルエンジンの、複数のシリンダ1に面するシリンダヘッド(図示せず)には、燃料噴射ノズル2を挟んでブリッジ3、4で連結された一対の吸気弁5、5’及び一対の排気弁6、6’が各々後記カム軸10及びロッカアーム軸13と直角且つ直列に配設され、図示しない吸気ポートの吸気口及び排気ポートの排気口を開閉するよう構成されている。
前記吸気弁5、5’は(以下排気弁6、6’も吸気弁5、5’と同様に構成されるので、吸気弁5、5’及びそれに関連する部分について説明する)、通常の如くシリンダヘッドを上下に貫通して設けられた案内筒7内に摺動自在に挿通されており、その上端に設けたリテーナ8とシリンダヘツド間に介装された弁ばね9によって前記吸気口を閉じる方向へ付勢されている。
前記吸気弁5、5’は、エンジンの回転数に応じて切換えられる後記低速カム及び高速カムによってこれも後記のロッカアームを介して駆動され、前記吸気口を開閉する。
10はシリンダヘッド上で図示しないクランク軸に平行に配設され、1シリンダごとに2個の低速カム11と該カム11間に配設された1個の高速カム12が並設されたカム軸であり、該カム軸10と平行してロッカアーム軸13を配設して吸気弁用ロッカアーム14及び排気弁6、6’を駆動する排気弁用ロッカアーム15を支承している。
【0012】
前記吸気弁用ロッカアーム14は、ローラ式低速ロッカアーム16とローラ式高速ロッカアーム17とから構成され、前記ローラ式低速ロッカアーム16は図1に示す如く二又状となっており、その中央部が前記ロッカアーム軸13に揺動自在に配設され、且つ一端側の2つの腕16a端部に備えたローラ18が前記低速カム11と常時当接し、他端16b先端が弁すきま調整ねじ19を介して前記吸気弁5、5’のブリッジ3の上端に当接するよう構成され、一方、ローラ式高速ロッカアーム17は、前記低速ロッカアーム16の2つの腕16a、16a間において前記ロッカアーム軸13上に、該軸13に遊嵌した偏心ブッシュ20を介して揺動自在に配設され、且つ一端17a先端に備えたローラ21が前記高速カム12と必要時当接し、他端17b先端が弁すきま調整ねじ22を介して低速ロッカアーム16の前記他端16b付近と当接するよう構成されている。
なお、前記高速ロッカアーム17の他端17b付近と低速ロッカアーム16の他端16bの間には、低速回転時の高速ロッカアーム17の遊びを抑え、且つ高速回転時に高速ロッカアーム17から低速ロッカアーム16への動作の切替を衝撃なく円滑にするためにロストモーション機構(図示せず)を介装するとよい。具体的には前記高速ロッカアーム17の他端17bと低速ロッカアーム16の他端16bcとの間に小ばねを脱出しないように介装する。
【0013】
本発明における低速カム11と高速カム12の切換え機構、即ち高速ロッカアーム17の偏心機構23は次のように構成されている。
即ち、図2〜図5に示すように、前記ロッカアーム14のロッカアーム軸13を囲むブラケット24と一体的に上方に延びるブラケット25を設け、該ブラケット25により前記ロッカアーム14上方にて前記ロッカアーム軸13と平行に支軸26を配設し、該支軸26に固定したアーム27の先端に連結ピン28を介して回動ピン29を取付け、該回動ピン29の先端を、図1、図2に示す前記高速ロッカアーム17の穴17aを通して前記偏心ブッシュ20に固定せしめている。
30は偏心機構23の作動機構で、先端に例えばエアシリンダの如きアクチュエータ31のロッド31aを取り付けたレバー32の基端を、調整板33とともに前記回動軸26に固定するとともに、前記調整板33の左右端に位置調節ねじ35a、35bを取り付けたものである。なお、34a、34bは前記調整ねじ35a、35bのストッパである。
前記アクチュエータ31は、例えば電磁弁を介してエアタンク(いずれも図示せず)に接続し、該電磁弁をエンジン回転数、負荷等に応じて出力する制御装置で開閉制御することにより作動せしめるものである。
【0014】
上記構成の本発明ディーゼルエンジンの可変弁タイミング・リフト装置では、エンジンの低速回転時は、前記制御装置によりエンジン回転数が低速であることが感知され、前記電磁弁には出力されないから、アクチュエータ31のロッド31aが実線の位置にあり、回動ピン29は図2の位置(図3の実線位置)にある。従って、偏心ブッシュ20は図6、図7に示す位置にあり、これによって高速ロッカアーム17はそのローラ21が高速カム12に当接せず浮かせられている。これによって、低速ロッカアーム16のみがカム軸10の低速カム11によつてローラ18を介してロッカアーム軸13を中心に揺動され、その先端の弁間隙調整ねじ19でブリッジ3を経て吸気弁5、5’を本実施例では図10のAに示す小さいリフトL1で開閉することになり、エンジンには低速運転に必要な吸気量と圧縮比が与えられる。
このとき高速ロッカアーム17では、そのローラ21が高速カム12より離れているので、吸気弁5、5’の低速回転運動に悪影響を及ぼすことはない。
【0015】
ディーゼルエンジンが所定高速回転になり、前記制御装置によりエンジン回転数が所定高速域に入った旨感知されれば、前記電磁弁が開かれて圧縮エアがアクチュエータ31のロッド31aを図5における仮想線位置に引込める。これにより支軸26が図5のように回動されて回動ピン29が図3の仮想線位置まで回動され、偏心ブッシュ20は図8、図9に示す位置となり、高速ロッカアーム17のローラ21が高速カム12に当接することになる。従って、高速カム12によるローラ21を介しての高速ロッカアーム17の揺動が弁すきま調節ねじ22を介して低速ロッカアーム16に伝達され、該アーム16が高速カム12によって揺動されることになる。これにより吸気弁5、5’は本実施例では図10のBに示す如く大きく(L2)開弁し、ディーゼルエンジンに対し高速運転に必要な吸気量と圧縮比を与えることができる。なお、このとき低速カム11も当然回転しているが、高速カム12よりリフトが小さいので、高速ロッカアーム17に影響を及ぼさない。
なお、上記実施例において、ディーゼルエンジンに対する要求性能に応じて低速カム11、高速カム12のプロフィールを変化させることにより、高速回転時に図11及び図12に例示するような弁リフト・タイミング特性B’、B”を得ることも可能である。
【0016】
【発明の効果】
本発明に係るディーゼルエンジンの可変弁タイミング・リフト装置は、1シリンダ当り1以上各直列に設けられた吸、排気弁に対し、2つの低速カムに挟まれて1つの高速カムが並設されたカム軸と、該カム軸と平行するロッカアーム軸に揺動自在に配設され、且つ一方の二又状の腕に備えたローラを介して前記2つの低速カムと当接し、他方の腕に備えた弁すきま調整ねじを介して前記複数の吸気弁又は排気弁に当接するローラ式低速ロッカアームと、該低速ロッカアームと隣接して前記ロッカアーム軸上に偏心ブッシュを介して揺動自在に配設され、且つ一腕に備えたローラを介して前記高速カムと当接し、他腕に備えた弁すきま調整ねじを介して低速ロッカアームの前記他腕と当接するローラ式高速ロッカアームと、該高速ロッカアームのロッカアーム軸を囲むブラケットと一体的に上方に延びるブラケットにより前記高速ロッカアーム上方に配設した支軸にアームを固定し、その先端に連結ピンを介して取付けた回動ピンの先端を、前記高速ロッカアームの中間にあけた長孔を通して前記偏心ブッシュに固定せしめ、且つエンジン回転数、負荷等に応じて出力する制御装置で制御する作動機構におけるアクチュエータのロッドに取り付けたレバーの基端を前記支軸に固定し、エンジンの低速時、前記高速ロッカアームのローラを前記高速カムより浮かすよう作動する偏心機構とから構成されたことを特徴とするので、ディーゼルエンジンにおいてエンジンの回転数と負荷に応じて吸気弁又は排気弁のリフト、タイミングを可変とし、実圧縮比を変えることができ、これによってディーゼルエンジンの常用運転域における機械損失、ポンピングロスの増大及び大きな燃焼加振力による振動過大を避けることができるばかりでなく、高速ロッカアームのみを作動してそのローラを前記高速カムより浮かせる偏心機構としたことにより、低速用カムと高速用カムの切換えが各シリンダについて円滑に且つ極く短時間で行うことができ、また、ローラ式高速ロッカアームのみ偏心ブッシュを介してロッカアーム軸上に揺動自在に配設したことにより、高速ロッカアームの同シャフトへの組付け及び位相合わせ等が短時間に且つ容易に行うことができ、更に高速ロッカアームの前記他端を低速ロッカアームの他端側にずらせて当接させ、この両ロッカアームの他端に各々弁すきま調整ねじを設けたことにより、弁すきま調整が容易且つ確実になし得るエンジンの可変弁タイミング・リフト装置を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディーゼルエンジンの可変弁タイミング・リフト装置付近の平面図
【図2】本発明に係るディーゼルエンジンの可変弁タイミング・リフト装置付近の正面略図で一部を断面とした図
【図3】本発明に係るディーゼルエンジンの可変弁タイミング・リフト装置における偏心機構の正面略図
【図4】本発明に係るディーゼルエンジンの可変弁タイミング・リフト装置における偏心機構の側面略図
【図5】本発明に係るディーゼルエンジンの可変弁タイミング・リフト装置における偏心機構のアクチュエータ付近の正面略図
【図6】本発明に係るディーゼルエンジンの可変弁タイミング・リフト装置のエンジン低速回転時における低速ロッカアーム及び高速ロッカアームの一姿勢を示す説明図
【図7】本発明に係るディーゼルエンジンの可変弁タイミング・リフト装置のエンジン低速回転時における低速ロッカアームの作動と高速ロッカアームの姿勢を示す説明図
【図8】本発明に係るディーゼルエンジンの可変弁タイミング・リフト装置のエンジン高速回転時における低速ロッカアーム及び高速ロッカアームの一姿勢を示す説明図
【図9】本発明に係るディーゼルエンジンの可変弁タイミング・リフト装置のエンジン高速回転時における高速ロッカアームの作動と低速ロッカアームの姿勢を示す説明図
【図10】本発明に係るディーゼルエンジンの可変弁タイミング・リフト装置による弁リフト特性図の一例
【図11】本発明に係るディーゼルエンジンの可変弁タイミング・リフト装置による弁リフト特性図の他の例
【図12】本発明に係るディーゼルエンジンの可変弁タイミング・リフト装置による弁リフト特性図の更に他の例。
1;シリンダ
2;燃料噴射弁
3、4;ブリッジ
5、5’;吸気弁
6、6’;排気弁
7;案内筒
8;リテーナ
9;弁ばね
10;カム軸
11;低速カム
12;高速カム
13;ロッカアーム軸
14;吸気弁用ロッカアーム
15;排気弁用ロッカアーム
16;低速ロッカアーム
17;高速ロッカアーム
18、21;ローラ
19、22;弁スキマ調整ねじ
20;偏心ブッシュ
23;偏心機構
24、25;ブラケット
26;支軸
27;アーム
28;ピン
29;回動ピン
30;偏心機構の作動機構
31;アクチュエータ
32;レバー
33;調整板
34a、34b;ストッパ
35a、35b;位置調節ねじ。

Claims (2)

  1. 1シリンダ当り1以上各直列に設けられた吸、排気弁に対し、2つの低速カムに挟まれて1つの高速カムが並設されたカム軸と、該カム軸と平行するロッカアーム軸に揺動自在に配設され、且つ一方の二又状の腕に備えたローラを介して前記2つの低速カムと当接し、他方の腕に備えた弁すきま調整ねじを介して前記複数の吸気弁又は排気弁に当接するローラ式低速ロッカアームと、該低速ロッカアームと隣接して前記ロッカアーム軸上に偏心ブッシュを介して揺動自在に配設され、且つ一腕に備えたローラを介して前記高速カムと当接し、他腕に備えた弁すきま調整ねじを介して低速ロッカアームの前記他腕と当接するローラ式高速ロッカアームと、該高速ロッカアームのロッカアーム軸を囲むブラケットと一体的に上方に延びるブラケットにより前記高速ロッカアーム上方に配設した支軸にアームを固定し、その先端に連結ピンを介して取付けた回動ピンの先端を、前記高速ロッカアームの中間にあけた長孔を通して前記偏心ブッシュに固定せしめ、且つエンジン回転数、負荷等に応じて出力する制御装置で制御する作動機構におけるアクチュエータのロッドに取り付けたレバーの基端を前記支軸に固定し、エンジンの低速時、前記高速ロッカアームのローラを前記高速カムより浮かすよう作動する偏心機構とから構成したことを特徴とするディーゼルエンジンの可変弁タイミング・リフト装置。
  2. 前記高速ロッカアーム及び低速ロッカアームの各他腕間にロストモーション機構を介設したことを特徴とする請求項1記載のディーゼルエンジンの可変弁タイミング・リフト装置。
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