JP3593158B2 - 錠の反転ラッチ機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、門扉等に採用するに好適な錠の反転ラッチ機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の反転ラッチ機構としては、例えば、実公平3−6773号公報に記載されたものを挙げることができる。同公報に示されたラッチ錠は、ラッチヘッド(ラッチブロック)の反転を上下一対のロッキングピースで阻止又は許容できるようにしてあるので、施錠状態における安全性が高く、また、施解錠操作がスムーズであるなどの利点はあるものの、ラッチヘッドの溝に嵌め外しされる一対のロックピースを含む作動機構が極めて複雑で、ラッチ錠全体としての製作が面倒であるという欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の錠の反転ラッチ機構は、ラッチブロックの反転を阻止させ又はその反転を自由にさせるための作動機構を改変することにより、施解錠操作の円滑さを失うことなく、全体としての構造を簡潔にすると共に、製作を楽に行えるようにしたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明の錠の反転ラッチ機構は、水平面に対する投影形状が4隅を丸めた菱形の柱状体で、上下面の少なくとも一方に抜け止めの薄い突部を形成したラッチブロックと、一面が開口した箱状体で、錠箱のフロント板の開口の裏面側にその開口を接合させた状態で錠箱内に収納され、その開口の上下方向の寸法をラッチブロックの高さよりやや大きく、幅方向の寸法を、相互に対向するラッチブロックの一対の平面の間隔よりやや大きく設定し、上記ラッチブロックを摺動かつ反転可能に収納した案内枠と、案内枠内に弾装され、ラッチブロックをフロント板から突出する方向の前方に付勢すると共に、ラッチブロックのストライクとの衝接面が案内枠の側壁内面に接合する常態角度位置方向に復元力を呈するばねと、ラッチブロックの上下面の少なくとも一方の後端に突設された係合片と、錠箱内において、扉の外部操作部材により連係部材を介して前後に変位できるように配設された摺動部材と、この前記摺動部材前方に向け付勢する戻しばねと、摺動部材に一体的に形成され、ラッチブロックが常態角度位置にあり、前方に突出しているとき、その係合片を拘束する停止片とを有することを特徴とする。
【0005】
【作用】
図1及び図2に示す扉の閉止状態では、ラッチブロック3はばね4で付勢されて突出位置にあり、扉枠(図示しない)のストライク2に係入されている。
【0006】
このとき、ハンドル等の外部操作部材から外力を加えられていない摺動部材5は、戻しばね8の付勢力によって前方に引き寄せられており、その摺動部材5に設けられた停止片50がラッチブロック3の後端部の係合片30を該ラッチブロック3と共に反転不能に拘束する。
【0007】
従って、図2に明示するように、ラッチブロック3のストライクとの衝接面31及びこの衝接面に対向する平面が案内枠13の側壁内面に接合する常態角度位置に拘束されたラッチブロック3は、外部操作部材を操作しない限り、その突出した先端部がストライク2に対し係入されたままの状態に保持される。
【0008】
扉が閉鎖された図2の常態で、外部操作部材を例えば回動操作すると、連係部材7を介して摺動部材5が後方に変位するので、摺動部材5の停止片50によるラッチブロック3の係合片30に対する拘束が解除される(図5参照)。
【0009】
ここで、図5〜図8に示すように、扉を外部操作部材等で矢印Aの方向に押し又は引くと、ラッチブロック3はその先端部の一方の斜面31がストライク2で押されることにより、中心軸線(ラッチブロック中央部の縦の軸線)の回りを回転しつつ錠箱1内に押し込まれ、もって反転する。
【0010】
すなわち、ラッチブロック3は、上記衝接面31が斜面となる反転角度位置に向け回転されることになる(図7参照)。
【0011】
そして、図8の状態から扉が更に押し引きされると、ラッチブロック3の先端がストライク2から離れるので、ラッチブロック3はばね4の弾力により逆方向に(図8で時計方向に)反転しつつ再び突出する(図9参照)。
【0012】
図9の状態は、扉が開放された状態を示すが、ここで、外部操作部材から手を放すと、停止片50は戻りばね8の付勢により摺動片5と共に距離dだけ変位し、常態と同様な前方位置に復帰する。
【0013】
次に、扉を開放状態(図9参照)から閉鎖させるには、図10及び図11に示すように、扉を矢印Bの方向に押し又は引き戻せばよく、ラッチブロック3は、その先端部の他方の斜面32がストライク2で押されることにより、ばね4の付勢力に抗して、一旦錠箱1内に押し込まれた後、ばね4の付勢力により再び突出し、当初の閉鎖状態に戻る(図2参照)。
【0014】
このとき、ラッチブロック3は図10及び図11で時計方向に回転モーメントを受け、案内枠13の側面に案内される。
【0015】
なお、扉を閉鎖させるに際してラッチブロック3を作動させるには、停止片50並びに摺動部材5は前方位置に位置させたままでもよく、換言すれば、外部操作部材を回転又は揺動操作しなくても済む。
【0016】
つまり、扉の閉鎖に際し、停止片50が前方位置又は後方位置のいずれの位置にあっても、ラッチブロック3の作動に支障を来たすことはない。
【0017】
【実施例】
以下、図面に示す実施例に基いてこの発明について説明する。
図1〜図4において、符号1は図示しない扉に固定される錠箱、11は錠箱1のフロント板、12はフロント板11の開口、13は後記のラッチブロック3を案内させるため錠箱1内に設けた箱状の案内枠、2は図示しない扉枠に固定されるストライク、21はストライク2の係入孔をそれぞれ示す。
【0018】
水平面に対する投影形状が4隅を丸めた菱形の柱状体であるラッチブロック3は、錠箱1に固設した一面が開口した箱状の案内枠13内に摺動可能かつ反転可能に装着してあり、その前半部はフロント板11の開口12を通じ錠箱1における案内枠13に対し出没できるようにしてある。
【0019】
符号31はラッチブロック3の前半部における一方の斜面、換言すればストライクと衝接する衝接面、32は同じく他方の斜面をそれぞれ示している。
【0020】
そして、ラッチブロック3は、錠箱1の案内枠13内に設けた少くも1つの圧縮ばねその他任意のばね4により、前方に向け摺動させるように付勢されると共に、一方向に向け回転(反転)して復元させるように付勢させてある。
【0021】
図示例のばね4は、単一の圧縮ばねであって、その前端をラッチブロック3の後半部にほぼ水平に設けた逃げ孔を兼ねる装着孔33で受け、後端を案内枠13の底板で受けるようにして、ラッチブロック3と案内枠13との間に装着してある。符号14は、案内枠13の底板上に設けたばねの止め片である。
【0022】
前記の装着孔33におけるばね4の受け面34は、図2に明示するようにラッチブロック3の常態の突出状態で、フロント板12とほぼ平行をなすように形成してあり、装着孔33における幅方向の一側壁(図2で下方の壁部)は切除してある。
【0023】
前記のような装着孔33の構成は、一つには、単一のばね4によってラッチブロック3に対し前方への付勢力と回転における一方側に向ける付勢力(図2で時計方向に向ける付勢力)とを付与させるために必要である。
【0024】
即ち、装着孔の受け面34が図6或いは図7に示すように傾いたとき、これらの図において下方に於けるばねの部分が上方の部分より余計に圧縮される。
【0025】
その為、ばね4の下方の部分に於ける弾力が上方の部分のそれよりも大きくなり、その弾力の差により、ラッチブロック3に時計方向の復元モーメントが生じる。
【0026】
また、上記装着孔33の他の一つの存在意義は、ラッチブロック3の反転の際に該ばね4を逃がす為にある。
【0027】
ただし、このばね4は、図示例のもののように単一のものに限るものではなく、複数設けてもよく、そのばねの種別も任意に選択し得る。
【0028】
更に、ラッチブロック3の後端部における上下両面には上下で対をなす係合片30、30を一体に又は別体のものとして突設する。係合片30は後記の停止片50との係脱において円滑に作動するように円柱状とするとよい。
【0029】
前記のようなラッチブロック3の前方への摺動の制限は、該ラッチブロック3の後半部における上下面にそれぞれ一体に突出させて形成した低い三角柱状の突部35をフロント板11の裏面に当接させることにより行うとよい。
【0030】
図1、図3及び図4において、符号5、5は錠箱1内に設けられ、扉の外部操作部材(図示しない)により連係部材7、7を介して前後に摺動可能に作動される一対の摺動部材を示す。
【0031】
各摺動部材5は例えば金属板を折り曲げて作られ、図示の実施例では、その全体の形状は略L字形となっている。図示例において、符号51は摺動部材5の前方部を形成する横片、52は同じくその後方部を形成する縦片である。
【0032】
上下一対の摺動部材5、5には、その前方部において横片51を下方又は上方に更に折り曲げて形成した停止片50、50をそれぞれ有する。
【0033】
各摺動部材5は、その横片51と錠箱1との間に設けられた任意の形式の案内手段6により、所要の範囲を前後に摺動案内される。図示例の案内手段6は横片51に設けられた長孔と錠箱1に固定されたピンとを組み合せて構成されているが、この案内手段の形式や数は任意である。
【0034】
また、各摺動部材5と錠箱1内の案内枠13等に設けた固定の取付片15との間には、引っ張りばねその他任意の戻しばね8が設けてあって、その戻しばね8によって摺動部材5は前方に向け付勢させてある。
【0035】
そして、前記の摺動部材5上の停止片50は、図1及び図2に示すように、扉が閉鎖された常態で、すなわち、ハンドル等の外部操作部材に手が触れられていない時、突出位置にあるラッチブロック3の係合片30を、該ラッチブロック3の反転の一方側(第1角度位置)に選択的に拘束する。
【0036】
すなわち、図2の状態では、扉を矢印A方向に押し又は引いたとしても、ラッチブロック3と共に回転しようとする係合片30に対し、停止片50が衝接する位置を占めているので、ラッチブロック3は反転が不能であってストライク2に対し係止状態が保持される。
【0037】
なお、図示例においては、係合片30、摺動部材5、停止片50及び戻しばね8は、作動を円滑にするためにいずれも対をなして設けてあるが、これら各部材は、必ずしも複数設ける必要はなく、それぞれ1個備えてあればよい。
【0038】
【発明の効果】
以上に説明したこの発明の錠の反転ラッチ機構によれば、ラッチブロックの係合片を選択的に拘束させるための作動機構の主要部である、停止片を有する摺動部材を前後に直線的に変位させれば、ラッチブロックの反転の拘束並びにその拘束の解除を行えるようにしたので、全体としての構造が著しく簡単で、製作を極めて容易に行える上、施解錠操作も極めて円滑に行えるなどの効果を奏する。
【0039】
殊に、作動機構において枢着部分を著しく減少させたことは、部品の製造や組立についてコストダウンを図るに極めて有利である。
【図案の簡単な説明】
【図1】この発明の錠の反転ラッチ機構の実施例を示す縦断側面図。
【図2】図1のII−IIによるその縦断部分平面図。
【図3】その縦断側面図。
【図4】図1の反転ラッチ機構における一対の摺動部材の配置関係を示す部分背面図。
【図5】扉の開放過程におけるラッチブロックの変位状態における第1段階を示す説明図。但し、本図並びに以下の図(図6〜図11)においてラッチブロックに付設したばねは、いずれの図においても簡素化するためその記載を省略した。
【図6】その第2段階を示す説明図。
【図7】その第3段階を示す説明図。
【図8】その第4段階を示す説明図。
【図9】その第5段階を示す説明図。
【図10】扉の閉鎖過程におけるラッチブロックの変位状態における第1段階を示す説明図。
【図11】その第2段階を示す説明図。
【符号の説明】
1 錠箱
11 フロント板
12 開口
13 案内枠
2 ストライク
3 ラッチブロック
30 係合片
4 ばね
5 摺動部材
50 停止片
7 連係部材
8 戻しばね

Claims (1)

  1. 水平面に対する投影形状が4隅を丸めた菱形の柱状体で、上下面の少なくとも一方に抜け止めの薄い突部を形成したラッチブロックと、一面が開口した箱状体で、錠箱のフロント板の開口の裏面側にその開口を接合させた状態で錠箱内に収納され、その開口の上下方向の寸法をラッチブロックの高さよりやや大きく、幅方向の寸法を、相互に対向するラッチブロックの一対の平面の間隔よりやや大きく設定し、上記ラッチブロックを摺動かつ反転可能に収納した案内枠と、案内枠内に弾装され、ラッチブロックをフロント板から突出する方向の前方に付勢すると共に、ラッチブロックのストライクとの衝接面が案内枠の側壁内面に接合する常態角度位置方向に復元力を呈するばねと、ラッチブロックの上下面の少なくとも一方の後端に突設された係合片と、錠箱内において、扉の外部操作部材により連係部材を介して前後に変位できるように配設された摺動部材と、この前記摺動部材前方に向け付勢する戻しばねと、摺動部材に一体的に形成され、ラッチブロックが常態角度位置にあり、前方に突出しているとき、その係合片を拘束する停止片とを有することを特徴とする錠の反転ラッチ機構。
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