JP3570584B2 - キィーボードスイッチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は例えばパーソナルコンピュータのキィーボード或はワードプロセッサのキィーボード等に利用することができるキィーボードスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にキィーボードスイッチの支持機構は、例えば筒体同士の係合によって構成される垂直摺動機構が採られている。垂直摺動機構によればキィートップの端に押下操作力を与えた場合、垂直摺動機構に片寄った操作力が与えられるため、摺動がしぶり円滑な摺動が阻害され、操作感が悪くなる欠点がある。
【0003】
この欠点を解消するために、本出願人は先に「特願平7−209683号、特願平7−210515号、特願平7−212168号」等によりパンタグラフ機構によってキィートップを支持する構造のキィーボードスイッチを提案した。
パンタグラフ機構によってキィートップを支持する構造にすることにより、キィートップの端を押下操作しても、キィートップは水平な姿勢を維持して押下され、感触のよい操作感が得られる。
【0004】
図3に先に提案したパンタグラフ機構によってキィートップを上下動させる構造としたキィーボードスイッチの一例を示す。図中1はキィーボードを構成する基板を示す。基板1の上面にメンブレンシート2が積層される。メンブレンシート2は図4に示すように、2枚の絶縁シート2A,2Bがスペーサ2Cにより所定の間隔を保持して積層合体され、その対向面に導電パターン2D,2Eが形成される。この導電パターン2D,2Eによって接点を構成し、上部から上側の絶縁シート2Aを押圧することにより導電パターン2Dと2Eを接触させ接点信号を発信させる。
【0005】
3はメンブレンシート2の上面に積層したハウジングを示す。ハウンジング3にはメンブレンシート2の接点形成部分と対向して孔4(図4参照)が形成され、この孔4の部分に、例えばシリコンゴムのような弾性材で形成したドーム状体5を配置する。ドーム状体5は図4に断面で示すように上下方向に屈曲することができるスカート部分5Aと、このスカート部分5Aの上部に付した押釦部5Bとによって構成される。なお、5Cは空気抜き用の切欠を示す。
【0006】
6及び7は一対のリンク部材を示す。リンク部材6及び7は図5に示すように、リンク部材6は中央部分にドーム状体5を押圧する押圧部6Aを有し、外側の面に他方のリンク部材7に形成した軸7Aと係合する孔6Bとを具備して構成される。リンク部材7の軸7Aがリンク部材6に形成した孔6Bに係合し、X字状に組み合わされる。
【0007】
リンク部材6にはその両端部に外向きに軸6Cと6Dが突設される。リンク部材7には一端側に軸7Bが差し渡されて形成され、他端側に軸7Cが外向きに突設される。
軸7Bは図3に示すようにキィートップ8の裏面に設けられた一対の軸受部8Aに係合し、軸6Dはハウジング3に形成した一対の軸受部3Aに係合し、これら軸7Bと6Dは回転自在に支持される。これに対し軸6Cはキィートップ8の裏側に形成した一対の摺動溝8Bに係合し、軸7Cはハウジング3に形成した一対の摺動溝3Bに係合され、軸7Cは摺動溝3Bによって直線状に案内される。
つまり、ハウジング3のキィートップ8の装着側の面に、軸7Cの直径よりわずかに大きい程度の間隔を保持して一対の天井板3Cが設けられ、これら一対の天井板3Cとハウジング3との間に形成される間隙によって摺動溝3Bを形成する。摺動溝3Bの軸線は軸受部3Aに軸支される軸6Dの軸線と直交する向の線と平行して配置され、この摺動溝3Bの軸線方向に軸7Cを摺動させて案内する。
キィートップ8の非押下状態ではリンク部材6に形成した押圧部6Aがドーム状体5の押釦部5Bの頂面と係合し、ドーム状体5の弾性によってリンク部材6と7は立ち上がった状態、つまりキィートップ8が上死点位置に保持される。
【0008】
キィートップ8を押下操作すると、リンク部材6と7はハウジング3の面に近づく方向に変位する。このときリンク部材6に形成した押圧部6Aがドーム状体5を押しつぶし、押釦部5Bでメンブレンシート2の接点部を押圧し、接点信号を発信させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
リンク部材7に形成した軸7Cはハウジング3に形成した摺動溝3Bに係合させる。軸7Cを互いに向き合って配置された摺動溝3Bに係合させるには図5Bに示すようにリンク部材7を内向に湾曲させて軸7Cの先端を摺動溝3Bを構成するための天井板3C(図6)の内側を通過させて摺動溝3Bに挿入しなければならない。
【0010】
リンク部材7を内向に湾曲させる場合、リンク部材7を弾性限界範囲以上に折曲げ、いわゆる白化現象を発生させてしまうため、リンク部材7の強度を著しく低下させてしまう事故が起きるおそれがある。特にキィーを小形化した場合はリンク部材7の寸法が短かくなるため、軸7Cを天井板3Cの突出量D以上に湾曲させようとすると、リンク部材7を破損させてしまうおそれがある。
【0011】
この発明の目的はリンク部材7に形成した軸7Cをハウジング3に形成した摺動溝3Bに挿入して組立てる際に、リンク部材の湾曲量を小さくし、リンク部材の破損事故の発生を軽減しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明では基板となるハウジングに一対の軸受部と、この軸受部に軸支される軸の軸線と直交する向の線と平行した一対の第1摺動溝とが形成され、キィートップの背面にも一対の軸受部と、この軸受部に軸支される軸の軸線と直交する向の線と平行した一対の第2摺動溝とが形成され、これら各一対の軸受部と第1摺動溝及び第2摺動溝にX字状に組立てられた一対のリンク部材の各一端に形成した軸を係合させてパンタグラフ機構を構成し、このパンタグラフ機構によって上記キィートップを水平姿勢に維持して上下動させるキィーボードスイッチにおいて、上記ハウジングの上記キィートップ装着側の面に上記ハウジングの面から間隔を保持して一対の天井板が取付けられ、これら一対の天井板と上記ハウジングの間に形成された間隙によって上記一対の第1摺動溝が形成され、上記一対の 天井板の互に向き合う側面は互いに平行な部分と、これら平行な部分とそれぞれ連続し、上記軸受部から離れるに従って漸次間隔が大きくなる切欠部分とを有する構造としたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1に示す実施例を用いてこの発明の実施の形態を詳細に説明する。
この発明では、パンタグラフ機構によってキィートップ8を上下動自在に支持する構造のキィーボードスイッチにおいて、図1に示すように、ハウジング3のキィートップ8の装着側の面に、軸7Cの直径よりわずかに大きい間隔を保持して一対の天井板3Cを設け、この一対の天井板3Cとハウジング3の面との間に形成される間隙によって互いに平行した一対の摺動溝3Bを形成する。この一対の摺動溝3Bを構成する一対の天井板3Cの互いに向き合う側面は互いに平行な部分と、これら平行な部分とそれぞれ連続し軸受部3Aから離れるに従って漸次間隔L(図1参照)が大きくなる切欠部分3Dとを具備する構造とした点を特徴とするものである。
【0014】
この切欠部分3Dを設けておくことにより、リンク部材7の軸7Cを摺動溝3Bに挿入して組立てる際に、天井板3Cの対向間隔Lが漸次大きくなる向の傾斜が与えられた切欠部分3Dを通じて軸7Cを天井板3Cの裏側に通過させることにより、軸7Cは図2に示すように天井板3Cの対向間隔Lより大きい対向間隔部分を通過させることができるからリンク部材7を大きく湾曲させなくても軸7Cを天井板3Cの裏側に通過させることができる。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によればハウジング3に形成した摺動溝3Bに、リンク部材7の軸7Cを挿入するための切欠部分3Dを天井板3Cの角に形成したから、この切欠部分3Dを通じてリンク部材7の軸7Cを天井板3Cの裏側に挿入することにより、リンク部材7を大きく湾曲させることなく軸7Cを摺動溝3Bに挿入することができる。
【0016】
この結果、リンク部材7を弾性限界範囲以上に湾曲させてしまう事故の発生を抑えることができる。またキィートップを小形化し、これに伴なってリンク部材7の寸法が短かくなっても、リンク部材7を大きく変形することなく摺動溝3Bに軸7Cを挿入することができるから、小形化したリンク部材も破損することなく、ハウジング3に装着することができる。また自動組立装置によって組立を自動化する場合も容易に組立を実行させることができる利点が得られる。
【0017】
結果、この発明によれば組立を容易に行なうことができ、その効果は製造上は元より、実用上においても頗る大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明で提案した実施形態を説明するための斜視図。
【図2】この発明の要部の組立状態を説明するための拡大平面図。
【図3】従来の技術を説明するための断面図。
【図4】図3に示した実施例に用いたメンブレンシートと、ドーム状体の構造の一例を示す断面図。
【図5】パンタグラフ機構を構成するリンク部材の構造を説明するための分解斜視図。
【図6】従来のハウジングの構造を説明するための斜視図。
【符号の説明】
1 基板
2 メンブレンシート
3 ハウジング
3A 軸受部
3B 摺動溝
3C 天井板
3D 切欠部分
4 孔
5 ドーム状体
6,7 リンク部材
6C,7C 軸
8 キィートップ
8C 開口部
8D 壁面
Claims (1)
- 基板となるハウジングに一対の軸受部と、この軸受部に軸支される軸の軸線と直交する向の線と平行した一対の第1摺動溝とが形成され、キィートップの背面にも一対の軸受部と、この軸受部に軸支される軸の軸線と直交する向の線と平行した一対の第2摺動溝とが形成され、これら各一対の軸受部と第1摺動溝及び第2摺動溝にX字状に組立てられた一対のリンク部材の各一端に形成した軸を係合させてパンタグラフ機構を構成し、このパンタグラフ機構によって上記キィートップを水平姿勢に維持して上下動させるキィーボードスイッチにおいて、
上記ハウジングの上記キィートップ装着側の面に上記ハウジングの面から間隔を保持して一対の天井板が取付けられ、これら一対の天井板と上記ハウジングの間に形成された間隙によって上記一対の第1摺動溝が形成され、上記一対の天井板の互に向き合う側面は互いに平行な部分と、これら平行な部分とそれぞれ連続し、上記軸受部から離れるに従って対向間隔が漸次大きくなる切欠部分とを有することを特徴とするキィーボードスイッチ。
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