JP3569975B2 - 希ガス放電灯 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、バルブ内にネオンやキセノンなどの希ガスを封入してなる希ガス放電灯に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、自動車等の車両のハイマウントストップランプや、リアコンビネーションランプなどの照明装置の光源として低圧放電灯の使用が検討されている。低圧放電灯は白熱電球に比べて発光効率が高く、少ない消費電力で明るい光が得られ、しかも光源を細長く形成できるなどの利点があるので、上記車載用の照明装置に用いると有効である。
【0003】
低圧放電灯としては、けい光ランプが最も良く知られているが、けい光ランプは周囲の温度状況により水銀の蒸気圧が変化し、このため光度の変化が著しいという不具合があり、これを車載用照明装置の光源として用いるためには低温時の光度低下を補うためのヒータを付設するなどの工夫が必要であり、構造が複雑になる。これに対し、ネオン(Ne)やキセノン(Xe)などの希ガスを発光物質として封入した希ガス放電灯は、周囲の温度状況による光量の変化が少なく、この種の車載用照明装置の光源には有効である。
【0004】
希ガス放電灯のなかでも特にネオングロー放電灯は、ネオン(Ne)の発する500〜800nmの赤色系発光の高い光度スペクトルを利用したランプであり、赤色光を有効に利用できる点でハイマウントストップランプやリアコンビネーションランプ等の光源には有利である。つまり、上記ハイマウントストップランプやリアコンビネーションランプは、後続車両に警報を発するために赤色に着色された表示カバーを照明して発光させる場合が多い。したがって、光源として赤色系の光を発するネオングロー放電灯を使用すれば、この光源から出る赤色系の光と、赤色に着色された表示カバーとの組み合わせで、赤色の表示カバーを効果的に発光させることができる。また、ネオングロー放電灯自体の発光が上記したように赤色系であるから、着色なしの無色透明な表示カバーを用いてネオングロー放電灯の発光色をそのまま使用することもできるなどの利点がある。
【0005】
ところで、この種の車載用照明装置は、遠くの後続車両からはっきりと識別できる必要があるため、光源から発せられる光の光度を高くすることが要請されている。
【0006】
ネオングロー放電灯の光度を高くするには、封入されるネオンガスの封入圧を高くすることが考えられる。従来の当社のネオングロー放電灯は、定格入力12W、管長300mm、電極間距離270mm、管外径14mmの場合、ネオンガスの封入圧は10〜15Torr程度であった。
しかしながら、この程度の封入圧では希望する光度が得られず、一層の光度向上が求められている。
【0007】
ネオングロー放電灯の場合、ネオンの封入圧を高くすれば光度が高くなる。例えば20Torr以上、120Torr以下の間で高くすると光度を高くすることができることが本発明者らの実験で確認されている。また、ネオンの封入圧を高くすれば電極物質の飛散が抑止され、スパッタリングによる黒化や電極の損耗が抑えられて寿命が長くなるという利点もある。
【0008】
しかし、ネオンの封入圧を高くした場合は、始動電圧が高くなるという問題がある。すなわち、一般に、希ガス放電灯は、封入した希ガスが電離しにくいので水銀を封入した蛍光ランプに比べて始動性がよくないという傾向があり、よって始動電圧が高くなる。加えて、希ガスの封入圧を高くすると、始動がますます困難になり、始動電圧が一層高くなるという不具合が生じる。
【0009】
低圧放電灯の始動性を容易にするため、例えばラピッドスタート形蛍光ランプにおいては、バルブの内面に酸化錫などからなる導電性被膜(EC膜)を形成する手段が採用されている。バルブの内面に導電性被膜を形成すると、始動時に導電性被膜と電極との間で局部放電が誘起され、この放電がバルブ全体に成長して全面放電になり、よって始動が容易になる。
【0010】
したがって、本発明の対象とする高圧希ガス放電灯においても、バルブの内面に導電性被膜を形成することが考えられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、導電性被膜は点灯中に不純ガスを発生することがある。したがって、希ガス放電灯に用いた場合は、導電性被膜から放出された不純ガスがネオンガスに混入して色発光が阻害され、ネオン本来の発光色である赤色が変色するという問題が生じる。
【0012】
特に、光度を高くするために希ガスを高圧で封入した場合は、不純ガスがわずかに放出されても発光色に大きな影響を及ぼし、色が著しく変わるという不具合が生じる。
【0013】
本発明はこのような事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、導電性被膜を有効に利用して始動性を向上させることができ、しかも発光色の変色が防止される希ガス放電灯を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、両端部に電極が封装されたバルブ内に発光物質として30Torr以上、120Torr以下の希ガスを封入した希ガス放電灯において、上記バルブの外面に導電性被膜を形成し、バルブ端部のバルブ内面に電極を囲って電気絶縁層を形成したことを特徴とする。
【0016】
請求項2の発明は、上記電気絶縁層は、α−アルミナ、酸化マグネシウム、酸化珪素のうちの少なくとも1種により形成されていることを特徴とする希ガス放電灯である。
【0020】
【作用】
請求項1の発明によれば、酸化錫などからなる導電性被膜(EC膜)をバルブの外面に形成したから、始動時には導電性被膜と電極との間で放電を誘発し、よって始動電圧を引き下げることができる。したがって、希ガスの封入圧が高いにも拘らず、始動性が向上し、光度が向上する。しかも、導電性被膜はバルブの外面に形成したから、不純ガスが発生しても、封入ガスに影響を及ぼすことがなく、封入ガスの発光色を変色させるなどの不具合が防止される。
さらに、バルブ端部に、電極を囲って電気絶縁層を形成したから、始動時に局部放電から全体放電に円滑に移ることができる。すなわち電気絶縁層がない場合は、電極から導電性被膜を通じて流れる電流経路のインピーダンスが小さくなり、局部放電から全体放電に移るときに電流が導電性被膜を流れてしまい、全体放電へ移り難くなる。これに対して、電極を囲って電気絶縁層を形成すると、適度な絶縁がなされ、導電性被膜側に流れる漏れ電流が小さくなり、局部放電から全体放電に円滑に移ることができる。
【0022】
なお、この場合、電気絶縁層はバルブの内面または外面のいずれに設けてもよい。
【0023】
請求項2の発明によれば、上記電気絶縁層は、α−アルミナ、酸化マグネシウム、酸化珪素のうちの少なくとも1種により形成されているから、耐熱絶縁作用に優れる。
【0027】
【実施例】
以下、本発明について、図面に示す一実施例にもとづき説明する。
図1はネオングロー放電灯を示し、符号1は細長いガラスチューブからなるバルブである。このバルブ1は内径が1.0〜10.0mmの範囲に形成されており、具体的には内径4.7mm(外径5.8mm)に形成されている。また、このバルブ1は、バルブ長が50〜1000mm、具体的には255mmとされており、このバルブ1の両端部には電極2,2が封装されている。電極2,2は冷陰極であり、例えばニッケルからなる筒形の電極本体2aに電極軸2bを接合して構成されており、電極軸2bがバルブ1の端部に形成された封止部3,3を気密に貫通して外部に導出されている。バルブ1の端部には口金4,4が被着されており、上記冷陰極2,2の電極軸2b,2bが接続されている。
【0028】
バルブ1内にはネオン(Ne)を主体とする希ガスが封入されている。希ガスは全てネオンであってもよいが、始動を良好にするために、若干のアルゴン(0.5%以下)を加えてもよい。ネオンは30〜120Torrの圧力範囲で封入されており、本例の場合は100Torrの封入圧で封入されている。
【0029】
上記バルブ1の外面には、全周に亘り導電性被膜5が形成されている。導電性被膜5は酸化錫SnO2 、アルミニウム等の導電性テープ、導電性フィルムまたは導電性塗膜にて形成されている。
【0030】
また、バルブ1の端部には、冷陰極2,2を囲むようにして電気絶縁層6,6が形成されている。上記電気絶縁層6,6は、α−アルミナα−Al2 O3 、酸化マグネシウムMgO、酸化珪素SiO2 のうちの少なくとも1種により形成されており、バルブ1の外面であってもよいが本実施例の場合はバルブ1の内面に形成されている。これら電気絶縁層6,6は、バルブ1の内端から、冷陰極2,2の先端よりも前方に所定距離Lを存して突出した領域に形成されており、このためこれら電気絶縁層6,6は冷陰極2,2を囲んでいる。
【0031】
このようなネオングロー放電灯の冷陰極2、2は、図1に示す通り、高周波発振器7に接続されており、この高周波発振器7から10kHz 以上、60kHz 以下、具体的には50kHz の高周波電力が供給されて点灯されるようになっている。
【0032】
このような構成のネオングロー放電灯は、高周波発振器7から50kHz 以上の高周波電力が供給されて点灯される。この場合、始動電圧Vs は1130Vとなり、導電性被膜5を形成しないランプに比べて始動電圧は20%程度低くなった。
【0033】
また、ランプ電圧VL は600V、ランプ電流IL は20mAである。なお、ランプ電流IL を1mA〜100mAの範囲で変更することにより、調光が可能である。
【0034】
このようなネオングロー放電灯は、特にランプ電流が比較的大きな15〜20mAの時、前記した従来の場合に比べて光度が1.5倍程度に向上することが確認された。これは、ネオンの封入圧を高くしたためである。
【0035】
ネオンの封入圧が30Torr未満であると、光度の向上が期待できず、また、ナオンの封入圧が120Torrを越えると始動電圧が極めて高くなり、始動が困難になる。したがって、ネオンの封入圧は30〜120Torrの範囲がよい。
【0036】
そして、このネオングロー放電灯は、ネオンの封入圧を高くしたことにより陽光柱が絞られて細くなるにも拘らず、本実施例ではバルブ1の径を細くしてあるから、陽光柱の歪みや揺れ(スネーク)が防止される。このため放電が安定する。
【0037】
バルブの内径が1.0mm未満であると、ランプが小さくなり過ぎて光源として使用できる分野が限られ、強度も低くなる。10.0mmを越えると、細く絞られた陽光柱がスネーク現象を生じ、放電が不安定になる。このため、バルブの内径は1.0〜10.0mmの範囲がよい。
【0038】
また、このネオングロー放電灯は、高周波発振器7から10kHz 以上、60kHz 以下の高周波電力が供給されて点灯するから、ちらつきを生じない。
【0039】
そして、ネオンの封入圧が高いから寿命中のネオンの消失が防止され、寿命特性が向上する。また、電極物質の飛散が少なくなり、このことからも、寿命特性が向上する。よって、10000時間以上の寿命が得られる。
【0040】
一方、封入ガス圧を高くすると、始動電圧が高くなるが、本実施例ではバルブ1の外面に、導電性被膜5を形成したから、始動時に一方の電極2と導電性被膜5の端部との間で局部的に放電が誘発され、この放電が他方の電極まで成長するようになり、導電性被膜5が両電極2,2間の全面放電を促すようになる。よって、始動を容易にし、始動電圧を引き下げることができる。
【0041】
また、導電性被膜5にリード線などを簡単に接続することができ、このリード線を通じてアース等の電位を与えることができ、さらにシールド効果もあり、ランプから放出される高周波ノイズを遮断することもできる。
【0042】
この場合、導電性被膜5はバルブ1の外面に形成したから、例え導電性被膜5から不純ガスが放出されても、バルブ1内にネオンに混入することがなく、したがってネオンの発光色を阻害することはなく、変色を防止することができる。
【0043】
また、導電性被膜5はバルブ1の外面に形成したから、導電性被膜5にリード線などを簡単に接続することができ、このリード線を通じてアース等の電位を与えることができ、さらにシールド効果もあり、ランプから放出される高周波ノイズを遮断することもできる。
【0044】
そして、バルブ1の端部内面には、冷陰極2,2を囲むようにしてα−アルミナ、酸化マグネシウム、酸化珪素などからなる電気絶縁層6,6が形成されているから、始動を確実に誘発させることができる。
【0045】
すなわち電気絶縁層のない場合は、冷陰極2,2から導電性被膜5を通じて流れる電流経路のインピーダンスが小さくなり、局部放電から全体放電に移るときに電流が導電性被膜5を流れてしまい、全体放電へと移り難くなる。これに対して、冷陰極2,2を囲って電気絶縁層6,6を形成すると、冷陰極2,2と導電性被膜5との間で適度な絶縁がなされるから導電性被膜5側に流れる漏れ電流が小さくなり、局部放電から全体放電に円滑に移ることができる。
【0046】
この場合、電気絶縁層6,6は、冷陰極2,2の先端よりも前方に所定距離Lを存して突出した領域に形成されており、このためこれら電気絶縁層6,6は冷陰極2,2を囲んでおり、良好な絶縁作用を奏する。
【0047】
なお、上記離間Lは5〜15mmがよく、離間Lが5mm未満であると、始動時に導電性被膜5を通じて流れる電流経路のインピーダンスが小さくなり、冷陰極2,2と導電性被膜5との間に発生する局部放電が全面放電に移ろうとする時に電流が導電性被膜5を通じて漏れてしまい、全面放電へ移行し難くなる。また、上記距離Lが15mmを越えると、局部放電の距離が長くなり、始動電圧が高くなる。
【0048】
また、高周波点灯のネオングロー放電灯の場合、始動電圧は高周波の周波数にも影響を受ける。本発明者らの実験によれば、点灯周波数を10kHz 以上、60kHz 以下に規制すると、始動電圧Vsを1.5kV以下に引き下げられることが確認されている。
【0049】
以上の理由から、光度を高めるためにネオンを30Torr以上、120Torr以下の範囲の高い圧力で封入したネオングロー放電灯では、バルブ10の外面に導電性被膜5を形成し、冷陰極2,2を囲んで電気絶縁層6,6を形成し、しかも点灯周波数を10kHz 以上、60kHz 以下、具体的には50kHz にすれば、封入ガス圧を高くしたにも拘らず、導電性被膜5が始動放電を誘発して全面放電を促し、よって始動を容易にし、始動電圧を引き下げることができる。
【0050】
図4および図5は、図1に示すネオングロー放電灯を、反射体10と組み合わせて構成した照明装置の構成を示す。この照明装置は、車載用のハイマウントストップランプやリアコンビネーションランプなどに適用して有効である。
【0051】
反射体10は、例えばアルミプレートをプレス加工して形成したもので、断面が楕円の一部形状、すなわちほぼU字形に近似しており、ネオングロー放電灯のバルブ軸に沿う長尺な形状をなしており、バルブ1と同等の長さを有し、したがって全体がほぼ樋形状をなしている。上記ネオングロー放電灯は、この反射体10に収容されている。
【0052】
なお、反射体10の前面開口部には、透光性ガラスや合成樹脂からなる表示カバー11が取付けられている。この場合、表示カバー11は赤色に着色されて赤色に発光することが望ましい。
【0053】
このような構成の照明装置は、ネオングロー放電灯から放出される光が直接、または反射体10の反射面12で反射されて、表示カバー11を照射する。このため、表示カバー11は背面から照らされる光により全面が光る。この場合、ネオングロー放電灯から放出される光は赤色系であり、表示カバー11も赤色系に着色しておけば、前方に向けて赤色を面発光するようになる。そして、本発明のネオングロー放電灯から放出される光は光度が高いので、表示カバー11の光度も高くなり、遠方からの視認性が向上する。
【0054】
なお、表示カバー11は、赤色に着色した透光性のものに限らず、無色透明な表示カバーを用いてネオングロー放電灯から放出される赤系の発光のみで表示するものであっても実施可能である。
【0055】
また、本発明は、ネオングロー放電灯に限らず、キセノンランプ等のような他の希ガス放電灯であっても実施可能である。
そして、電極は冷陰極に限らず、小形の熱陰極であっても実施可能である。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明によれば、導電性被膜(EC膜)をバルブの外面に形成したから、始動時には導電性被膜と電極との間で放電を誘発し、よって始動電圧を引き下げることができる。したがって、希ガスの封入圧が高いにも拘らず、始動性が向上し、光度が向上する。しかも、導電性被膜はバルブの外面に形成したから、不純ガスが発生しても、封入ガスに影響を及ぼすことがなく、封入ガスの発光色を変色させるなどの不具合が防止される。
さらに、バルブ端部に、電極を囲って電気絶縁層を形成したから、始動時に局部放電から全体放電に円滑に移ることができる。すなわち電気絶縁層がない場合は、電極から導電性被膜を通じて流れる電流経路のインピーダンスが小さくなり、局部放電から全体放電に移るときに電流が導電性被膜を流れてしまい、全体放電へ移り難くなる。これに対して、電極を囲って電気絶縁層を形成すると、適度な絶縁がなされ、導電性被膜側に流れる漏れ電流が小さくなり、局部放電から全体放電に円滑に移ることができる。
【0058】
請求項2の発明によれば、上記電気絶縁層は、α−アルミナ、酸化マグネシウム、酸化珪素のうちの少なくとも1種により形成されているから、耐熱絶縁作用に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すネオングロー放電灯の断面図。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図。
【図3】同実施例のネオングロー放電灯の端部を拡大して示す断面図。
【図4】上記ネオングロー放電灯を反射体に組み込んで構成した照明装置の分解した斜視図。
【図5】
その組み付け状態の断面図。
【符号の説明】
1…バルブ 2…冷陰極
3…封止部 4…口金
5…導電性被膜 6…電気絶縁層
7…高周波発振器
10…反射体 11…表示カバー
12…反射面
【産業上の利用分野】
本発明は、バルブ内にネオンやキセノンなどの希ガスを封入してなる希ガス放電灯に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、自動車等の車両のハイマウントストップランプや、リアコンビネーションランプなどの照明装置の光源として低圧放電灯の使用が検討されている。低圧放電灯は白熱電球に比べて発光効率が高く、少ない消費電力で明るい光が得られ、しかも光源を細長く形成できるなどの利点があるので、上記車載用の照明装置に用いると有効である。
【0003】
低圧放電灯としては、けい光ランプが最も良く知られているが、けい光ランプは周囲の温度状況により水銀の蒸気圧が変化し、このため光度の変化が著しいという不具合があり、これを車載用照明装置の光源として用いるためには低温時の光度低下を補うためのヒータを付設するなどの工夫が必要であり、構造が複雑になる。これに対し、ネオン(Ne)やキセノン(Xe)などの希ガスを発光物質として封入した希ガス放電灯は、周囲の温度状況による光量の変化が少なく、この種の車載用照明装置の光源には有効である。
【0004】
希ガス放電灯のなかでも特にネオングロー放電灯は、ネオン(Ne)の発する500〜800nmの赤色系発光の高い光度スペクトルを利用したランプであり、赤色光を有効に利用できる点でハイマウントストップランプやリアコンビネーションランプ等の光源には有利である。つまり、上記ハイマウントストップランプやリアコンビネーションランプは、後続車両に警報を発するために赤色に着色された表示カバーを照明して発光させる場合が多い。したがって、光源として赤色系の光を発するネオングロー放電灯を使用すれば、この光源から出る赤色系の光と、赤色に着色された表示カバーとの組み合わせで、赤色の表示カバーを効果的に発光させることができる。また、ネオングロー放電灯自体の発光が上記したように赤色系であるから、着色なしの無色透明な表示カバーを用いてネオングロー放電灯の発光色をそのまま使用することもできるなどの利点がある。
【0005】
ところで、この種の車載用照明装置は、遠くの後続車両からはっきりと識別できる必要があるため、光源から発せられる光の光度を高くすることが要請されている。
【0006】
ネオングロー放電灯の光度を高くするには、封入されるネオンガスの封入圧を高くすることが考えられる。従来の当社のネオングロー放電灯は、定格入力12W、管長300mm、電極間距離270mm、管外径14mmの場合、ネオンガスの封入圧は10〜15Torr程度であった。
しかしながら、この程度の封入圧では希望する光度が得られず、一層の光度向上が求められている。
【0007】
ネオングロー放電灯の場合、ネオンの封入圧を高くすれば光度が高くなる。例えば20Torr以上、120Torr以下の間で高くすると光度を高くすることができることが本発明者らの実験で確認されている。また、ネオンの封入圧を高くすれば電極物質の飛散が抑止され、スパッタリングによる黒化や電極の損耗が抑えられて寿命が長くなるという利点もある。
【0008】
しかし、ネオンの封入圧を高くした場合は、始動電圧が高くなるという問題がある。すなわち、一般に、希ガス放電灯は、封入した希ガスが電離しにくいので水銀を封入した蛍光ランプに比べて始動性がよくないという傾向があり、よって始動電圧が高くなる。加えて、希ガスの封入圧を高くすると、始動がますます困難になり、始動電圧が一層高くなるという不具合が生じる。
【0009】
低圧放電灯の始動性を容易にするため、例えばラピッドスタート形蛍光ランプにおいては、バルブの内面に酸化錫などからなる導電性被膜(EC膜)を形成する手段が採用されている。バルブの内面に導電性被膜を形成すると、始動時に導電性被膜と電極との間で局部放電が誘起され、この放電がバルブ全体に成長して全面放電になり、よって始動が容易になる。
【0010】
したがって、本発明の対象とする高圧希ガス放電灯においても、バルブの内面に導電性被膜を形成することが考えられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、導電性被膜は点灯中に不純ガスを発生することがある。したがって、希ガス放電灯に用いた場合は、導電性被膜から放出された不純ガスがネオンガスに混入して色発光が阻害され、ネオン本来の発光色である赤色が変色するという問題が生じる。
【0012】
特に、光度を高くするために希ガスを高圧で封入した場合は、不純ガスがわずかに放出されても発光色に大きな影響を及ぼし、色が著しく変わるという不具合が生じる。
【0013】
本発明はこのような事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、導電性被膜を有効に利用して始動性を向上させることができ、しかも発光色の変色が防止される希ガス放電灯を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、両端部に電極が封装されたバルブ内に発光物質として30Torr以上、120Torr以下の希ガスを封入した希ガス放電灯において、上記バルブの外面に導電性被膜を形成し、バルブ端部のバルブ内面に電極を囲って電気絶縁層を形成したことを特徴とする。
【0016】
請求項2の発明は、上記電気絶縁層は、α−アルミナ、酸化マグネシウム、酸化珪素のうちの少なくとも1種により形成されていることを特徴とする希ガス放電灯である。
【0020】
【作用】
請求項1の発明によれば、酸化錫などからなる導電性被膜(EC膜)をバルブの外面に形成したから、始動時には導電性被膜と電極との間で放電を誘発し、よって始動電圧を引き下げることができる。したがって、希ガスの封入圧が高いにも拘らず、始動性が向上し、光度が向上する。しかも、導電性被膜はバルブの外面に形成したから、不純ガスが発生しても、封入ガスに影響を及ぼすことがなく、封入ガスの発光色を変色させるなどの不具合が防止される。
さらに、バルブ端部に、電極を囲って電気絶縁層を形成したから、始動時に局部放電から全体放電に円滑に移ることができる。すなわち電気絶縁層がない場合は、電極から導電性被膜を通じて流れる電流経路のインピーダンスが小さくなり、局部放電から全体放電に移るときに電流が導電性被膜を流れてしまい、全体放電へ移り難くなる。これに対して、電極を囲って電気絶縁層を形成すると、適度な絶縁がなされ、導電性被膜側に流れる漏れ電流が小さくなり、局部放電から全体放電に円滑に移ることができる。
【0022】
なお、この場合、電気絶縁層はバルブの内面または外面のいずれに設けてもよい。
【0023】
請求項2の発明によれば、上記電気絶縁層は、α−アルミナ、酸化マグネシウム、酸化珪素のうちの少なくとも1種により形成されているから、耐熱絶縁作用に優れる。
【0027】
【実施例】
以下、本発明について、図面に示す一実施例にもとづき説明する。
図1はネオングロー放電灯を示し、符号1は細長いガラスチューブからなるバルブである。このバルブ1は内径が1.0〜10.0mmの範囲に形成されており、具体的には内径4.7mm(外径5.8mm)に形成されている。また、このバルブ1は、バルブ長が50〜1000mm、具体的には255mmとされており、このバルブ1の両端部には電極2,2が封装されている。電極2,2は冷陰極であり、例えばニッケルからなる筒形の電極本体2aに電極軸2bを接合して構成されており、電極軸2bがバルブ1の端部に形成された封止部3,3を気密に貫通して外部に導出されている。バルブ1の端部には口金4,4が被着されており、上記冷陰極2,2の電極軸2b,2bが接続されている。
【0028】
バルブ1内にはネオン(Ne)を主体とする希ガスが封入されている。希ガスは全てネオンであってもよいが、始動を良好にするために、若干のアルゴン(0.5%以下)を加えてもよい。ネオンは30〜120Torrの圧力範囲で封入されており、本例の場合は100Torrの封入圧で封入されている。
【0029】
上記バルブ1の外面には、全周に亘り導電性被膜5が形成されている。導電性被膜5は酸化錫SnO2 、アルミニウム等の導電性テープ、導電性フィルムまたは導電性塗膜にて形成されている。
【0030】
また、バルブ1の端部には、冷陰極2,2を囲むようにして電気絶縁層6,6が形成されている。上記電気絶縁層6,6は、α−アルミナα−Al2 O3 、酸化マグネシウムMgO、酸化珪素SiO2 のうちの少なくとも1種により形成されており、バルブ1の外面であってもよいが本実施例の場合はバルブ1の内面に形成されている。これら電気絶縁層6,6は、バルブ1の内端から、冷陰極2,2の先端よりも前方に所定距離Lを存して突出した領域に形成されており、このためこれら電気絶縁層6,6は冷陰極2,2を囲んでいる。
【0031】
このようなネオングロー放電灯の冷陰極2、2は、図1に示す通り、高周波発振器7に接続されており、この高周波発振器7から10kHz 以上、60kHz 以下、具体的には50kHz の高周波電力が供給されて点灯されるようになっている。
【0032】
このような構成のネオングロー放電灯は、高周波発振器7から50kHz 以上の高周波電力が供給されて点灯される。この場合、始動電圧Vs は1130Vとなり、導電性被膜5を形成しないランプに比べて始動電圧は20%程度低くなった。
【0033】
また、ランプ電圧VL は600V、ランプ電流IL は20mAである。なお、ランプ電流IL を1mA〜100mAの範囲で変更することにより、調光が可能である。
【0034】
このようなネオングロー放電灯は、特にランプ電流が比較的大きな15〜20mAの時、前記した従来の場合に比べて光度が1.5倍程度に向上することが確認された。これは、ネオンの封入圧を高くしたためである。
【0035】
ネオンの封入圧が30Torr未満であると、光度の向上が期待できず、また、ナオンの封入圧が120Torrを越えると始動電圧が極めて高くなり、始動が困難になる。したがって、ネオンの封入圧は30〜120Torrの範囲がよい。
【0036】
そして、このネオングロー放電灯は、ネオンの封入圧を高くしたことにより陽光柱が絞られて細くなるにも拘らず、本実施例ではバルブ1の径を細くしてあるから、陽光柱の歪みや揺れ(スネーク)が防止される。このため放電が安定する。
【0037】
バルブの内径が1.0mm未満であると、ランプが小さくなり過ぎて光源として使用できる分野が限られ、強度も低くなる。10.0mmを越えると、細く絞られた陽光柱がスネーク現象を生じ、放電が不安定になる。このため、バルブの内径は1.0〜10.0mmの範囲がよい。
【0038】
また、このネオングロー放電灯は、高周波発振器7から10kHz 以上、60kHz 以下の高周波電力が供給されて点灯するから、ちらつきを生じない。
【0039】
そして、ネオンの封入圧が高いから寿命中のネオンの消失が防止され、寿命特性が向上する。また、電極物質の飛散が少なくなり、このことからも、寿命特性が向上する。よって、10000時間以上の寿命が得られる。
【0040】
一方、封入ガス圧を高くすると、始動電圧が高くなるが、本実施例ではバルブ1の外面に、導電性被膜5を形成したから、始動時に一方の電極2と導電性被膜5の端部との間で局部的に放電が誘発され、この放電が他方の電極まで成長するようになり、導電性被膜5が両電極2,2間の全面放電を促すようになる。よって、始動を容易にし、始動電圧を引き下げることができる。
【0041】
また、導電性被膜5にリード線などを簡単に接続することができ、このリード線を通じてアース等の電位を与えることができ、さらにシールド効果もあり、ランプから放出される高周波ノイズを遮断することもできる。
【0042】
この場合、導電性被膜5はバルブ1の外面に形成したから、例え導電性被膜5から不純ガスが放出されても、バルブ1内にネオンに混入することがなく、したがってネオンの発光色を阻害することはなく、変色を防止することができる。
【0043】
また、導電性被膜5はバルブ1の外面に形成したから、導電性被膜5にリード線などを簡単に接続することができ、このリード線を通じてアース等の電位を与えることができ、さらにシールド効果もあり、ランプから放出される高周波ノイズを遮断することもできる。
【0044】
そして、バルブ1の端部内面には、冷陰極2,2を囲むようにしてα−アルミナ、酸化マグネシウム、酸化珪素などからなる電気絶縁層6,6が形成されているから、始動を確実に誘発させることができる。
【0045】
すなわち電気絶縁層のない場合は、冷陰極2,2から導電性被膜5を通じて流れる電流経路のインピーダンスが小さくなり、局部放電から全体放電に移るときに電流が導電性被膜5を流れてしまい、全体放電へと移り難くなる。これに対して、冷陰極2,2を囲って電気絶縁層6,6を形成すると、冷陰極2,2と導電性被膜5との間で適度な絶縁がなされるから導電性被膜5側に流れる漏れ電流が小さくなり、局部放電から全体放電に円滑に移ることができる。
【0046】
この場合、電気絶縁層6,6は、冷陰極2,2の先端よりも前方に所定距離Lを存して突出した領域に形成されており、このためこれら電気絶縁層6,6は冷陰極2,2を囲んでおり、良好な絶縁作用を奏する。
【0047】
なお、上記離間Lは5〜15mmがよく、離間Lが5mm未満であると、始動時に導電性被膜5を通じて流れる電流経路のインピーダンスが小さくなり、冷陰極2,2と導電性被膜5との間に発生する局部放電が全面放電に移ろうとする時に電流が導電性被膜5を通じて漏れてしまい、全面放電へ移行し難くなる。また、上記距離Lが15mmを越えると、局部放電の距離が長くなり、始動電圧が高くなる。
【0048】
また、高周波点灯のネオングロー放電灯の場合、始動電圧は高周波の周波数にも影響を受ける。本発明者らの実験によれば、点灯周波数を10kHz 以上、60kHz 以下に規制すると、始動電圧Vsを1.5kV以下に引き下げられることが確認されている。
【0049】
以上の理由から、光度を高めるためにネオンを30Torr以上、120Torr以下の範囲の高い圧力で封入したネオングロー放電灯では、バルブ10の外面に導電性被膜5を形成し、冷陰極2,2を囲んで電気絶縁層6,6を形成し、しかも点灯周波数を10kHz 以上、60kHz 以下、具体的には50kHz にすれば、封入ガス圧を高くしたにも拘らず、導電性被膜5が始動放電を誘発して全面放電を促し、よって始動を容易にし、始動電圧を引き下げることができる。
【0050】
図4および図5は、図1に示すネオングロー放電灯を、反射体10と組み合わせて構成した照明装置の構成を示す。この照明装置は、車載用のハイマウントストップランプやリアコンビネーションランプなどに適用して有効である。
【0051】
反射体10は、例えばアルミプレートをプレス加工して形成したもので、断面が楕円の一部形状、すなわちほぼU字形に近似しており、ネオングロー放電灯のバルブ軸に沿う長尺な形状をなしており、バルブ1と同等の長さを有し、したがって全体がほぼ樋形状をなしている。上記ネオングロー放電灯は、この反射体10に収容されている。
【0052】
なお、反射体10の前面開口部には、透光性ガラスや合成樹脂からなる表示カバー11が取付けられている。この場合、表示カバー11は赤色に着色されて赤色に発光することが望ましい。
【0053】
このような構成の照明装置は、ネオングロー放電灯から放出される光が直接、または反射体10の反射面12で反射されて、表示カバー11を照射する。このため、表示カバー11は背面から照らされる光により全面が光る。この場合、ネオングロー放電灯から放出される光は赤色系であり、表示カバー11も赤色系に着色しておけば、前方に向けて赤色を面発光するようになる。そして、本発明のネオングロー放電灯から放出される光は光度が高いので、表示カバー11の光度も高くなり、遠方からの視認性が向上する。
【0054】
なお、表示カバー11は、赤色に着色した透光性のものに限らず、無色透明な表示カバーを用いてネオングロー放電灯から放出される赤系の発光のみで表示するものであっても実施可能である。
【0055】
また、本発明は、ネオングロー放電灯に限らず、キセノンランプ等のような他の希ガス放電灯であっても実施可能である。
そして、電極は冷陰極に限らず、小形の熱陰極であっても実施可能である。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明によれば、導電性被膜(EC膜)をバルブの外面に形成したから、始動時には導電性被膜と電極との間で放電を誘発し、よって始動電圧を引き下げることができる。したがって、希ガスの封入圧が高いにも拘らず、始動性が向上し、光度が向上する。しかも、導電性被膜はバルブの外面に形成したから、不純ガスが発生しても、封入ガスに影響を及ぼすことがなく、封入ガスの発光色を変色させるなどの不具合が防止される。
さらに、バルブ端部に、電極を囲って電気絶縁層を形成したから、始動時に局部放電から全体放電に円滑に移ることができる。すなわち電気絶縁層がない場合は、電極から導電性被膜を通じて流れる電流経路のインピーダンスが小さくなり、局部放電から全体放電に移るときに電流が導電性被膜を流れてしまい、全体放電へ移り難くなる。これに対して、電極を囲って電気絶縁層を形成すると、適度な絶縁がなされ、導電性被膜側に流れる漏れ電流が小さくなり、局部放電から全体放電に円滑に移ることができる。
【0058】
請求項2の発明によれば、上記電気絶縁層は、α−アルミナ、酸化マグネシウム、酸化珪素のうちの少なくとも1種により形成されているから、耐熱絶縁作用に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すネオングロー放電灯の断面図。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図。
【図3】同実施例のネオングロー放電灯の端部を拡大して示す断面図。
【図4】上記ネオングロー放電灯を反射体に組み込んで構成した照明装置の分解した斜視図。
【図5】
その組み付け状態の断面図。
【符号の説明】
1…バルブ 2…冷陰極
3…封止部 4…口金
5…導電性被膜 6…電気絶縁層
7…高周波発振器
10…反射体 11…表示カバー
12…反射面
Claims (2)
- 両端部に電極が封装されたバルブ内に発光物質として30Torr以上、120Torr以下の希ガスを封入した希ガス放電灯において、
上記バルブの外面に導電性被膜を形成し、バルブ端部のバルブ内面に電極を囲って電気絶縁層を形成したことを特徴とする希ガス放電灯。 - 上記電気絶縁層は、α−アルミナ、酸化マグネシウム、酸化珪素のうちの少なくとも1種により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の希ガス放電灯。
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