JPH0896746A - ネオングロー放電灯、ネオングロー放電灯装置および照明装置 - Google Patents

ネオングロー放電灯、ネオングロー放電灯装置および照明装置

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JPH0896746A
JPH0896746A JP23365894A JP23365894A JPH0896746A JP H0896746 A JPH0896746 A JP H0896746A JP 23365894 A JP23365894 A JP 23365894A JP 23365894 A JP23365894 A JP 23365894A JP H0896746 A JPH0896746 A JP H0896746A
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JP
Japan
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discharge lamp
glow discharge
neon
neon glow
bulb
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Application number
JP23365894A
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English (en)
Inventor
Masasane Takagi
将実 高木
Naoki Tsutsui
直樹 筒井
Shigeru Senzaki
茂 千崎
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】輝度を高くするとともにスネーク現象を比較的
目立たなくし、始動性も向上させたネオングロー放電
灯、ネオングロー放電灯装置および照明装置を提供す
る。 【構成】両端部に電極が配設されたバルブと、このバル
ブの内面に形成された光拡散性の金属酸化物被膜と、上
記バルブ内にガス圧が30〜120torrで封入されたネ
オンとを具備している。 【作用】ネオンの封入ガス圧を高くしたから輝度が向上
し、バルブ内面に光拡散性の金属酸化物被膜を形成した
ので、陽光柱のスネーク現象が発生しても光拡散される
ので配光が均一化し、さらに始動電圧も低下させること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バルブ内に主としてネ
オンを封入してなるネオングロー放電灯、ネオングロー
放電灯装置および照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、自動車等の車両のハイマウントス
トップランプや、リアコンビネーションランプなどの照
明装置の光源として低圧放電灯の使用が検討されてい
る。低圧放電灯は白熱電球に比べて発光効率が高く、少
ない消費電力で明るい光が得られ、しかも光源を細長く
形成できるなどの利点があるので、上記車載用の照明装
置に用いると有効である。
【0003】低圧放電灯としては、けい光ランプが最も
良く知られているが、けい光ランプは周囲の温度状況に
より水銀の蒸気圧が変化し、このため輝度の変化が著し
い不具合があり、よって車載用照明装置の光源として用
いるためには低温時の輝度低下を補うためのヒータを付
設するなどの工夫が必要であり、よって構造が複雑にな
る。これに対し、希ガス放電灯は周囲の温度状況により
輝度が変化する割合が少なく、この種の車載用の照明装
置の光源には有効である。
【0004】希ガス放電灯の中でも特に、ネオングロー
放電灯は、ネオン(Ne)の発する700〜710nmの
赤色系発光の高い輝度スペクトルを利用したランプであ
り、赤色光を有効に利用できる点でハイマウントストッ
プランプやリアコンビネーションランプ等の光源には有
利である。
【0005】つまり、上記ハイマウントストップランプ
やリアコンビネーションランプは、後続車両に警報を発
するために赤色に着色された表示カバーを照明して発光
させる場合が多い。
【0006】したがって、光源として赤色系の光を発光
するネオングロー放電灯を使用すれば、この光源から出
る赤色系の光と、赤色に着色された表示カバーとの組み
合わせで、赤色の表示カバーを効果的に発光させること
ができる。また、ネオングロー放電灯自体の発光が上記
したように赤色系であるから、着色なしの無色透明な表
示カバーを用いてネオングロー放電灯の発光色をそのま
ま使用することも可能である。
【0007】そして、ネオングロー放電灯としては、特
開平1−93048号公報(以下、「従来例1」とい
う。)等に記載されている。図示はしないが、この放電
灯は、内径が5mm以下のバルブ内に、0.5〜20torr
のネオンを封入し、アーク長さ1cm当りの電力入力を
0.5〜2.5Wに設定したものであり、バルブ内径が
極めて細いものである。
【0008】一方、キセノンを主体とした希ガスが封入
されている希ガス放電灯は、特開平4−71155号公
報(以下、「従来例2」という。)等に記載されてい
る。この放電灯を図4を参照して説明する。
【0009】ガラスバルブ10の両端には、電極軸22
に接続された冷陰極20を有するステム22が封止され
ている。また、ガラスバルブ10の内面には、酸化アル
ミニウム、酸化マグネシウム等の電子放射物質層18が
形成され、この上に蛍光体被膜15が形成されている。
【0010】この希ガス放電灯は、キセノン自体が、青
白い光とともに紫外線をも照射するので、この紫外線に
よって上記蛍光体が励起されて発光するものである。ま
た、電子放射物質層18は、放電のきっかけとなる初期
電子を常時放出して始動開始時間の短縮化を図ったもの
である。
【0011】したがって、例えば、赤色系等の所望の蛍
光体被膜15を形成することによって、所望の可視光を
得ることができるものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
1のネオングロー放電灯は、ネオンの封入ガス圧が0.
5〜20torrと比較的低いので、輝度は向上しない。
【0013】そこで、従来例2の希ガス放電灯におい
て、赤色系の蛍光体被膜をバルブ内面に形成することに
よって赤色系を発光させることも考えられる。
【0014】ところが、赤色系の蛍光体被膜を形成する
作業工程が増加することや、蛍光体を使用するので、製
造コストが高くなる虞がある。さらに電子放射物質層
は、蛍光体被膜によって覆われる構造になるので、放電
のきっかけとなる初期電子がバルブ内に放出しにくくな
る虞もある。よって、作業工程を増加させないで、さら
にコストを低減するには、やはりネオングロー放電灯が
好ましいものである。そこで、まず、輝度を向上させる
ためには、従来例1のネオングロー放電灯において、ネ
オンの封入ガス圧を高くすることが考えられる。この場
合、例えば30torr以上にすると輝度を高くすることが
できることが本発明者らの実験で確認されている。
【0015】しかし、ネオンの封入ガス圧を高くした場
合には、発生する陽光柱が絞られて細くなり、このよう
に細くなった陽光柱はバルブ内で歪みや揺れ(スネーク
現象)を起こし、放電が不安定になる。さらに、始動電
圧が高くなる不具合も生じる。
【0016】そこで、本発明は、このような事情に基づ
きなされたもので、輝度を高くするとともにスネーク現
象を目立たないようにし、さらに始動電圧を低くしたネ
オングロー放電灯、ネオングロー放電灯装置および照明
装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、両端
部に電極が配設されたバルブと;このバルブの内面に形
成された光拡散性の金属酸化物被膜被膜と;上記バルブ
内にガス圧が30〜120torrで封入されたネオンと;
を具備している。
【0018】ここで、ネオンの封入圧が30torr未満で
あると、輝度の向上が期待できず、特に1.0torr未満
では寿命中にネオンが消失してしまう。また、ネオンの
封入圧が120torrを越えると、始動電圧が極めて高く
なり始動が困難になる。
【0019】請求項2の発明は、請求項1記載のネオン
グロー放電灯において、上記金属酸化物被膜は、酸化ア
ルミニウムまたは酸化マグネシウムで形成されている。
【0020】請求項3の発明は、請求項1記載のネオン
グロー放電灯において、放電灯はアーク長さ1cm当たり
電力入力が0.5W以下で使用される。
【0021】請求項4の発明は、請求項1記載のネオン
グロー放電灯において、上記バルブの外面には管軸方向
に沿って近接導体が設けられている。
【0022】請求項5の発明は、請求項4記載のネオン
グロー放電灯において、上記近接導体を形成する領域
は、バルブ全長以下であり、近接導体の端部が電極先端
から50mm以内にある。
【0023】請求項6の発明は、請求項4記載のネオン
グロー放電灯において、上記近接導体は、導電性テープ
で構成している。
【0024】請求項7の発明は、請求項1記載のネオン
グロー放電灯と;20KHz以上の高周波電力を供給す
ることのできる点灯回路と;を具備している。
【0025】請求項8の発明は、請求項1記載のネオン
グロー放電灯と;この放電灯が収容され、この放電灯の
管軸方向に沿って伸びるほぼ樋形状に形成された反射体
と;を具備している。
【0026】請求項9の発明は、請求項4記載のネオン
グロー放電灯と;この放電灯に形成された近接導体が反
射面に対向するように樋形状に形成された反射体と;を
具備している。
【0027】
【作用】請求項1の発明では、ネオンの封入ガス圧を高
くしたから輝度が向上し、しかもバルブ内面に光拡散性
の金属酸化物被膜を形成したので、陽光柱のスネーク現
象が発生しても放射されるネオンの赤色系が拡散されて
配光が均一化する。さらに、金属酸化物被膜により、始
動電圧を低下することができ、初期電子も常時放出して
始動開始時間の短縮化も図れる。
【0028】請求項2の発明では、金属酸化物被膜は、
酸化アルミニウムまたは酸化マグネシウムで形成されて
いるので、請求項1の作用が十分に得られる。
【0029】請求項3の発明では、上記放電灯は、アー
ク長さ1cm当たり電力入力が0.5W以下で使用される
から、電極物質の飛散が少なく、長寿命になる。
【0030】請求項4の発明では、バルブの外面に管軸
方向に沿って近接導体を密着または接近して設けたか
ら、さらに、始動電圧を引き下げることができる。ま
た、近接導体はバルブの管軸方向に沿って設けたので、
陽光柱が引き寄せられるようになり、安定する。
【0031】請求項5の発明では、近接導体を形成する
領域はバルブ全長以下であり、近接導体の端部が電極先
端から50mm以内に設定したから、確実に始動性が向上
し、かつ電極付近の陽光柱の揺れを防止する。
【0032】請求項6の発明では、近接導体を導電性テ
ープにより構成したから、構造が簡単で、組付けが容易
である。
【0033】請求項7の発明では、上記ネオングロー放
電灯を20KHz 以上の高周波電力で点灯するから、電
極近傍の陽光柱が安定し、ちらつきが防止される。
【0034】請求項8の発明では、上記ネオングロー放
電灯を、管軸方向に沿って伸びるほぼ樋形状に形成され
た反射体に収容して照明装置を構成したから、輝度の高
い照明装置を提供できる。
【0035】請求項9の発明では、近接導体を反射体の
反射面に対向させて、放電灯を配設したので、近接導体
が前方に照射される光を遮断する割合が少ない。
【0036】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0037】図1は、ネオングロー放電灯を示し、図に
おいて、1は細長いガラスチューブからなるバルブであ
る。このバルブ1は、内径が1.0〜10.0mmの範囲
に形成されている。つまり、バルブの内径が1.0mm未
満であると、ランプが小さくなり過ぎて光源として使用
できる分野が限られ、強度も低くなる。10.0mmを越
えると、細く絞られた陽光柱がスネーク現象を生じ、放
電が不安定になる。このため、バルブの内径が1.0〜
10.0mmの範囲がよい。
【0038】具体的には、内径4.8mm(外径5.8m
m)に形成されている。また、このバルブ1は、バルブ
全長が50〜1000mm、具体的には300mmとされて
おり、このバルブ1の両端部には電極2,2が配設され
ている。
【0039】さらに、このバルブ1の内面には、例えば
酸化アルミニウム(α−アルミナ)または酸化マグネシ
ウムまたは酸化亜鉛または酸化鉛等で形成された光拡散
性の金属酸化物被膜1aが設けられている。なお、これ
らは、電気絶縁性の高いものである。
【0040】電極2,2は、冷陰極であり、例えば、ニ
ッケルからなる筒形の電極本体2aに電極軸2bを接合
して構成されており、電極軸2bがバルブ1の端部に形
成された封止部3,3を気密に貫通して外部に導出され
ている。
【0041】なお、バルブ1の端部には口金4,4が被
着されており、上記冷陰極2,2の電極軸2b,2bが
接続されている。このような冷陰極2,2は互いに27
0mmの電極間距離を存して対向配置されている。
【0042】バルブ1内には、主としてネオン(Ne)
が封入されている。全てネオンとしてもよいが、始動性
を良好にするために、若干のアルゴン(0.5%以下)
を加えてもよい。ネオンは30〜120torrの圧力範囲
で封入されており、本実施例の場合は60torrの封入ガ
ス圧で封入されている。
【0043】上記ネオングロー放電灯は、定格入力12
Wとされており、アーク長さ1cm当たりの電力入力が
0.5W以下とされている。上記実施例の場合は12W
÷27cm=0.444W/cmである。
【0044】したがって、ネオンの封入ガス圧を高くし
たから輝度が向上し、しかもバルブ1内面に光拡散性の
金属酸化物被膜1aを形成したので、陽光柱のスネーク
現象が発生しても放射されるネオンの赤色系が拡散され
て配光が均一になった。
【0045】また、金属酸化物被膜により、被膜が形成
されていないものと比較して始動電圧を低下することが
できた。さらに、始動開始時間の短縮化が図れた。
【0046】次に、上記ネオングロー放電灯のバルブ1
の外面に、管軸方向に沿って長尺をなす近接導体5を密
着または接近して設けた。
【0047】この場合、近接導体5は、バルブ1の外面
に、幅5mm程度のアルミニウムの粘着テープからなる導
電性テープを接着して構成されている。そして、導電性
テープからなる近接導体5を貼着する範囲は、最大がバ
ルブ長さに相当し、最小は近接導体5の端部が電極2,
2の先端から軸方向に50mmを越えて離れることがな
い。具体的には、近接導体5は、端部が電極2,2の先
端から5mm離れた位置となるように配置されている。
【0048】したがって、始動時に一方の電極2と近接
導体5との間で陽光柱を誘発させ、この陽光柱を他方の
電極まで成長させるようになり、近接導体5が両電極
2,2間の放電を促すことから、始動を容易にし、金属
酸化物被膜1aのみを形成した場合と比較して始動電圧
を引き下げることができた。
【0049】なお、近接導体5はアルミニウムの粘着テ
ープからなる導電性テープを用いることには限らず、バ
ルブ1の外面に導電性塗料を塗布する、ワイヤを添設さ
せるなどの手段であってもよく、また近接導体5はバル
ブ1の外面に密着していることには限らず、若干離れて
いてもよい。
【0050】さらに、ネオングロー放電灯は、図1に示
す通り、点灯回路である高周波発振器7に接続されてネ
オングロー放電灯装置を構成する。そして、この高周波
発振器7から20KHz以上の高周波電力が供給されて
点灯されるようになっており、ちらつきを生じない。
【0051】この場合、始動電圧Vsは、1.5〜2.
0KVであり、ランプ電圧VLは600V、ランプ電流
ILは20mAとなる。なお、ランプ電流ILは1mA
〜100mAの範囲で変更することにより、調光が可能
である。
【0052】特に、ランプ電流ILが比較的大きな15
〜20mAの時、前記した従来の場合に比べて輝度が
1.5倍程度に向上することが確認された。これは、ネ
オンの封入ガス圧を高くしたためである。
【0053】そして、ネオンの封入ガス圧が高いから寿
命中のネオンの消失が防止され寿命特性が向上する。ま
た、アーク長さ1cm当たりの電力入力を0.5W以下に
したから、電極の負荷が小さくなり、電極物質の飛散が
少なくなる。これからも寿命特性が向上し、10000
時間以上の寿命が得られる。
【0054】図3および図4は、図1に示すネオングロ
ー放電灯を、反射体10と組み合わせて構成した照明装
置の構成を示す。この照明装置は、車載用のハイマウン
トストップランプやリアコンビネーションランプなどに
適用して有効である。
【0055】反射体10は、例えばアルミプレートをプ
レス加工して形成したもので、断面が楕円の一部形状、
すなわちほぼU字形に近似しており、ネオングロー放電
灯のバルブ軸に沿う長尺な形状をなしており、バルブ1
と同等の長さを有し、したがって全体がほぼ樋形状をな
している。上記ネオングロー放電灯は、この反射体10
の焦点位置にバルブ1の中心軸が一致、または近接する
ようにして、反射体10に収容されている。そして、反
射体10の前面開口部には、透光性ガラスや合成樹脂か
らなる表示カバー11が取付けられている。なお、表示
カバー11は赤色に着色されて赤色に発光することが望
ましい。
【0056】上記ネオングロー放電灯のバルブ1に近接
導体5を貼着する場合は、この近接導体5は、反射体1
0の開口部と反対側のバルブ1の外面、すなわち反射体
10の奥と対向するバルブ1の外面に形成してある。
【0057】この照明装置は、ネオングロー放電灯から
放出される光が直接、または反射体10の反射面12で
反射されて、表示カバー11を照射する。このため、表
示カバー11は背面から照らされるため全面が光る。こ
の場合、ネオングロー放電灯から放出される光は赤色系
であり、表示カバー11も赤色系に着色しておけば、前
方に向けて赤色を面発光するようになる。そして、本発
明のネオングロー放電灯から放出される光は輝度が高い
ので、表示カバー11の輝度も高くなり、遠方からの視
認性が向上する。
【0058】この場合、バルブ1に取着される近接導体
5は、反射体10の開口部と反対側のバルブ1の外面に
形成してあり、前方に向かう光りの邪魔になる割合が少
なくなる。なお、近接導体5をアルミテープのような反
射性の部材で形成すると、後に向かう光を反射するか
ら、光の有効利用が可能になる。
【0059】なお、表示カバー11は赤色に着色した透
光性のものに限らず、無色透明な表示カバーを用いてネ
オングロー放電灯から放出される赤系の発光のみで表示
するものであっても実施可能である。また、電極は冷陰
極に限らず、小形の熱陰極であっても実施可能である。
【0060】
【発明の効果】請求項1の発明では、ネオンの封入ガス
圧を高くしたから輝度が向上し、しかもバルブ内面に光
拡散性の金属酸化物被膜を形成したので、陽光柱のスネ
ーク現象が発生しても放射されるネオンの赤色系が拡散
されて配光が均一化する。さらに、金属酸化物被膜によ
り、始動電圧を低下することができ、初期電子も常時放
出して始動開始時間の短縮化も図れる。
【0061】請求項2の発明では、金属酸化物被膜は、
酸化アルミニウムまたは酸化マグネシウムで形成されて
いるので、請求項1の効果が十分に得られる。
【0062】請求項3の発明では、上記放電灯は、アー
ク長さ1cm当たり電力入力が0.5W以下で使用される
から、電極物質の飛散が少なく、長寿命になる。
【0063】請求項4の発明では、バルブの外面に管軸
方向に沿って近接導体を密着または接近して設けたか
ら、さらに、始動電圧を引き下げることができる。ま
た、近接導体はバルブの管軸方向に沿って設けたので、
陽光柱が引き寄せられるようになり、安定する。
【0064】請求項5の発明では、近接導体を形成する
領域はバルブ全長以下であり、近接導体の端部が電極先
端から50mm以内に設定したから、確実に始動性が向上
し、かつ電極付近の陽光柱の揺れを防止する。
【0065】請求項6の発明では、近接導体を導電性テ
ープにより構成したから、構造が簡単で、組付けが容易
である。
【0066】請求項7の発明では、上記ネオングロー放
電灯を20KHz 以上の高周波電力で点灯するから、電
極近傍の陽光柱が安定し、ちらつきが防止される。
【0067】請求項8の発明では、上記ネオングロー放
電灯を、管軸方向に沿って伸びるほぼ樋形状に形成され
た反射体に収容して照明装置を構成したから、輝度の高
い照明装置を提供できる。
【0068】請求項9の発明では、近接導体を反射体の
反射面に対向させて、放電灯を配設したので、近接導体
が前方に照射される光を遮断する割合が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すネオングロー放電灯の
側面図。
【図2】上記ネオングロー放電灯を反射体に組み込んで
構成する照明装置の分解した斜視図。
【図3】照明装置の組み付け状態の断面図。
【図4】従来例2を示す希ガス放電灯の縦断面図。
【符号の説明】
1…バルブ 2…冷陰極 3…封止部 4…口金 5…近接導体 10…反射体 11…表示カバー 12…反射面
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01J 61/68 V

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端部に電極が配設されたバルブと;この
    バルブの内面に形成された光拡散性の金属酸化物被膜
    と;上記バルブ内に封入ガス圧が30〜120torrで封
    入されたネオンと;を具備していることを特徴とするネ
    オングロー放電灯。
  2. 【請求項2】上記金属酸化物被膜は、酸化アルミニウム
    または酸化マグネシウムで形成されていることを特徴と
    する請求項1記載のネオングロー放電灯。
  3. 【請求項3】上記放電灯はアーク長さ1cm当たり電力入
    力が0.5W以下で使用されることを特徴とする請求項
    1記載のネオングロー放電灯。
  4. 【請求項4】上記バルブの外面には管軸方向に沿って近
    接導体が設けられていることを特徴とする請求項1記載
    のネオングロー放電灯。
  5. 【請求項5】上記近接導体を形成する領域は、バルブ全
    長以下であり、近接導体の端部が電極先端から50mm以
    内にあることを特徴とする請求項4記載のネオングロー
    放電灯。
  6. 【請求項6】上記近接導体は導電性テープであることを
    特徴とする請求項4記載のネオングロー放電灯。
  7. 【請求項7】請求項1記載のネオングロー放電灯と;2
    0KHz以上の高周波電力を供給することのできる点灯
    回路と;を具備していることを特徴とするネオングロー
    放電灯装置。
  8. 【請求項8】請求項1記載のネオングロー放電灯と;こ
    の放電灯が収容され、この放電灯の管軸方向に沿って伸
    びるほぼ樋形状に形成された反射体と;を具備している
    ことを特徴とする照明装置。
  9. 【請求項9】請求項4記載のネオングロー放電灯と;こ
    の放電灯に形成された近接導体が反射面に対向するよう
    に樋形状に形成された反射体と;を具備していることを
    特徴とする照明装置。
JP23365894A 1994-09-28 1994-09-28 ネオングロー放電灯、ネオングロー放電灯装置および照明装置 Pending JPH0896746A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997048122A1 (en) * 1996-06-13 1997-12-18 Central Research Laboratories Limited Glow discharge apparatus
FR2882611A1 (fr) * 2005-02-28 2006-09-01 Clarence Bouvant Tube d'eclairage de type au neon pour l'eclairage decoratif et/ou informatif

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6242868B1 (en) 1996-06-13 2001-06-05 Central Research Laboratories Limited Glow discharge apparatus having direct production of visible light from neon or xenon
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