JP3556929B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加熱用及び冷却用熱交換器を空調ユニット内に上下に並べて設け、その空調ユニットの下側に左右(車幅方向)いずれか一側から空調用の空気を導入して、該空調ユニット内を上方に向かって流通させながら、前記熱交換器によって調和空気を生成するようにした車両用空調装置(以下、縦型一体式空調装置ともいう)に関し、特に、その空調ユニットのケーシング本体部を左右に分割するようにした構造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の車両用空調装置として例えば、特開平9−123748号公報や特開平10−244820号公報に開示されるように、ヒータ及びクーラの機能を1つの空調ユニットに集約して、空調装置全体のコンパクト化を図ったものがある。このような従来の縦型一体式空調装置では、車両のインストルメントパネル内に配設した空調ユニットの内部に下方から順に、エバポレータ(冷却用熱交換器)、エアミックスダンパ、ヒータコア(加熱用熱交換器)を収容するとともに、その上方には調和空気の吹出し方向を切換える方向切換え部を備えている。
【0003】
また、前記空調ユニットの助手席側には、ブロワを内蔵した送風ユニットが配置されていて、この送風ユニットから送給される空調用の空気が空調ユニットのケーシング下側から上側に向きを変えてエバポレータを通過し、エアミックスダンパによりヒータコアとそれを迂回するバイパス通路とに分流された後に、再び混合されて調和空気となり、しかる後に、方向切換え部からダクトを介して車室内に分配供給されるようになっている。
【0004】
また、前記前者の従来例(特開平9−123748号)の図11に示すように、上述の如き構成の縦型一体式空調装置において空調ユニットのケーシング本体部、即ちヒータコアやエバポレータ、及びエアミックスダンパ等が収容される部分を左右に2分割する構造とすることも既に提案されており、このようにすることで、ケーシング本体部の部品点数を減らして、コスト低減を図ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記の如く空調ユニットの下側に左右いずれか一側から空気を導入し、そこから流れの向きを上方に変えるようにした場合、空調ユニット内を上昇する空気の流れが該空調ユニット内で左右に偏りやすく、しかも、この偏りの度合いが送風ユニットからの風量乃至風速に応じて変化する。
【0006】
また、そのような空気の流れはエバポレータやヒータコアを通過するときにフィンやチューブによって整流されることになるので、該エバポレータ及びヒータコアの両方を通過する空気の流れが相対的に偏りの少ないものとなる一方、エバポレータだけを通過するバイパス通路の流れは相対的に偏りの大きいものとなり、この結果、2つの流れが混ざり合う調和空気の温度分布が空調ユニットの左右で異なる偏ったものとなってしまう。
【0007】
しかも、前記したように、バイパス通路を流れる空気流の偏りの度合いが送風ユニットからの風量乃至風速に応じて変化するので、その風量乃至風速の変化に応じて調和空気の温度分布の偏りの度合いも変化することになる。この結果、空調装置の風量を変えたときに、車室内へ吹き出される調和空気の温度分布が車室の左右で微妙に変動し、このことが乗員に違和感を与える虞れがある。
【0008】
この点について、前記前者の従来例(特開平9−123748号)の図3等には、空調ユニットのケーシングに車両前後方向に長い配風板を一体成形して、空気の流れの偏りを矯正することが開示されているが、上述の如くケーシング本体部を左右に2分割するようにした場合、分割した各部材の型抜き上の制約から、これらの部材に車両前後方向に長い配風板を一体成形することはできないのである。
【0009】
さらにまた、ケーシング本体部を2分割するようにした場合、分割した各部材はそれぞれ非常に大きい開口部を有するものとなるから、それ自体の剛性の確保が難しくなり、2つの部材を互いに組み合わせるときにそれらの接合部同士を正確に合わせることが極めて困難な作業となる。つまり、縦型一体式空調装置において空調ユニットのケーシング本体部を左右に2分割する構造とすると、組立作業性が大幅に低下するという不具合がある。
【0010】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ケーシング本体部を車幅方向に2分割するようにした縦型一体式空調装置において、該2つの部材の分割及び合わせ構造に工夫を凝らし、簡単な構造でもって2つの部材の組み付けを容易に行えるようにするとともに、空調ユニット内で特にバイパス通路における空気流の左右の偏りを軽減して、調和空気の温度分布の均一性を改善することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明に係る車両用空調装置では、左右に分割されたケーシング本体部の2つの部材に、それぞれ、互いに対向するように延びる一対のリブを設けるとともに、このリブの先端部同士を連結し、かつ少なくともバイパス通路における空気の流れを左右に分流する機能を有する中間の部材を設けるものとした。
【0012】
具体的に、請求項1の発明では、車両のインストルメントパネル内に空調ユニットと送風ユニットとを車幅方向に並べて配設し、その送風ユニットからの空気を空調ユニットの下側へ導入して、該空調ユニット内を下側から上側に流通させるとともに、該空調ユニット内に配設した冷却用熱交換器乃至その上方に配設した加熱用熱交換器により熱交換して調和空気を生成するようにした車両用空調装置を前提とする。このものにおいて、前記空調ユニットには、前記冷却用熱交換器を通過した空気が加熱用熱交換器を迂回するように流通可能なバイパス通路と、前記冷却用熱交換器を通過した空気の流れを加熱用熱交換器乃至バイパス通路へ分配するダンパとを備え、少なくとも前記冷却用及び加熱用熱交換器、並びにダンパを収容するケーシング本体部を、車幅方向の略中央部において左右に2分割する。
【0013】
そして、前記2分割したケーシング本体部の左側部材及び右側部材には、それぞれ、上下方向の中間部からケーシング内方に向かって互いに対向するように延びる一対のリブを設ける。また、該一対のリブの先端部を互いに連結するとともに、車両の前後方向に延びて前後両端部をそれぞれケーシング本体部に係合される中間連結部材を設け、さらに、この中間連結部材に、少なくとも前記バイパス通路において空調ユニット内の空気の流れを左右に分流するように上下に延びる分流板を一体成形する構成とする。
【0014】
これに加えて、前記一対のリブを、前記中間連結部材とともに加熱用熱交換器の上方を覆って、該加熱用熱交換器を通過した空気がバイパス通路に導出される導出通路を形成するものとし、また、前記中間連結部材の分流板を、前記導出通路及びバイパス通路の連通部分から該バイパス通路の下方に延びるように配置する構成とする。
【0015】
前記の構成により、まず、空調ユニットのケーシング本体部として、2分割された左側及び右側部材を組み合わせるときには、その左側又は右側部材のいずれか一方に中間連結部材を組み付けて、その一方の部材の剛性を十分に確保した上で、これに対して他方の部材を組み付けることで、それぞれ大きい開口部を有する2つの部材同士を比較的、容易に組み合わせることができる。
【0016】
また、そのようにして組み合わせたケーシング本体部において、前記中間連結部材の分流板により少なくともバイパス通路における空気の流れが左右に分流されて、その流れの左右方向の偏りが抑制される。これにより、該バイパス通路における相対的に冷たい空気の流れとヒータコアを通過する相対的に暖かい空気の流れとが左右方向について略同じ程度の偏りを持つものとなり、それらが混ざり合う調和空気の温度は左右方向について略均一なものとなる。
【0017】
つまり、空調ユニットのケーシング本体部をその略中央部において左右に2つの部材に分割するようにした場合でも、中間連結部材を使用するという極めて簡単な構成でもって、左右2つの部材の組み付けを比較的容易に行うことができるようになり、その上に、該中間連結部材の分流板によって空調ユニット内の空気流の偏りを是正して、調和空気の温度分布の均一性を改善することができる。
【0018】
加えて、前記一対のリブと中間連結部材とにより加熱用熱交換器の上方を覆って、該加熱用熱交換器からの空気をバイパス通路に導出する導出通路を形成したことにより、空調ユニット内で加熱用熱交換器を通過した相対的に暖かい空気は、該熱交換器の上方に形成された導出通路からバイパス通路に導出されることになるが、その導出通路及びバイパス通路の連通部分から該バイパス通路の下方に延びるように分流板が配置されているので、バイパス通路を上昇する相対的に冷たい空気が前記の暖かい空気と混合される前に左右に分流されることになり、これにより、前記の調和空気の温度分布の均一性を改善する、という作用効果がより十分なものとなる。
【0019】
請求項2の発明では、ケーシング本体部の左側及び右側部材を互いに周縁部において接合するものとし、この接合部を略同じ仮想平面上に位置付けるとともに、中間連結部材も前記仮想平面上に位置付けるものとする。このことで、ケーシング本体部の左側及び右側部材における相互の接合部分がいずれも略同じ仮想平面上に位置することになり、2つの部材の組み付け作業がさらに容易なものとなる。
【0020】
請求項3の発明では、中間連結部材に、一対のリブの各先端部にそれぞれ係合する係合部と、組み付け時に該リブの各先端部をそれぞれ係合部に向かうように案内する案内部とを設けるものとする。
【0021】
こうすることで、ケーシング本体部の左側又は右側部材のリブに対する中間連結部材の組み付けが極めて容易なものとなり、また、その左側及び右側部材を組み合わせるときに、一方の部材に組み付けられた中間連結部材に対して他方の部材のリブが案内されて容易に組み合わされるようになるので、ケーシング本体部の組付けを一層、容易に行える。
【0022】
請求項4の発明では、中間連結部材を左右対称形状とする。すなわち、ケーシング本体部の形状が左右非対称なものであっても、その左側及び右側部材にそれぞれ設けたリブの先端部の形状は同じものとし、かつ、これに組み合わされる中間連結部材を左右対称形状とする。
【0023】
こうすることで、いわゆる左ハンドル車と右ハンドル車とで空調ユニットを左右に反転させた形状とする場合でも、ケーシング本体部の左側及び右側部材の中間に位置する中間連結部材は共通のものとなり、量産化による部品コストの低減が図られる。
【0024】
請求項5の発明では、請求項の発明における中間連結部材の分流板に、上下方向に見て略十文字状となるように左右に延びる整流フィンを設けるとともに、この整流フィンを、車両の左右いずれか一側から見て、上側ほど導出通路に近づくように傾斜させるものとする。
【0025】
このことで、バイパス通路を上昇する相対的に冷たい空気の流れは、分流板によって空調ユニットの左右方向に分けられるとともに、該分流板に設けた整流フィンによって導出通路に向かうように整流されて、その導出通路からの相対的に暖かい空気の流れに適切な角度で衝突するようになる。これにより、バイパス通路及び導出通路の両方の空気の流れを大きく乱すことなく、全体としては上方に向かう流れを維持しながら、バイパス通路の冷たい空気と導出通路からの暖かい空気とを十分に混合して、温度分布の均一な調和空気を得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0027】
図1〜図3は、本発明の実施形態に係る空調装置1の外観を示すものであり、この空調装置1は、図4に示すように、自動車(車両)の車室前方に配設されたインストルメントパネル2の内方に収容されている。この自動車は、運転席及び助手席がそれぞれ車体右側及び左側に設けられた右ハンドル車であり、前記インストルメントパネル2の奥(車体前側)には、車室とその前方のエンジンルームとを仕切るダッシュパネルP(図6にのみ示す)が設けられている。尚、この明細書では、以下、自動車の車体を基準としてその前側及び後側をそれぞれ単に前側及び後側と呼ぶとともに、車体左側及び右側をそれぞれ単に左側及び右側と呼ぶ。従って、空調装置1の正面側は、車体後側に位置するので、空調装置1の後側と呼ぶことがあり、反対に、車体前側に位置する空調装置1の裏側を空調装置1の前側と呼ぶことがある。
【0028】
前記空調装置1は、図1〜3に示すように、送風ユニット3と、該送風ユニット3からの空気を冷却した後に温度調節して、調和空気として車室へ供給する空調ユニット4と、送風ユニット3からの空気を空調ユニット4へ送る中間ダクト5(送風ダクト)とからなる。前記空調ユニット4は車幅方向の略中央部に配置される一方、送風ユニット3は該空調ユニット4から車体左側へ所定距離離間して助手席の前方に配置されている。この際、該送風ユニット3の下端部を空調ユニット4の下端部よりも上方に位置付けて、助手席乗員の足元スペースを十分に広く確保できるようにしている。
【0029】
前記送風ユニット3は、その車幅方向の略中央部において左右に2つに分割されたケーシング6を備えており、それらはファスナ等を用いて一体化されている。そのケーシング6の上側には空調装置1へ空気を取り入れるための空気取入部7が設けられる一方、下側には取り入れた空気を前記空調ユニット4へ送風するための送風部8が設けられている。空気取入部7の上部には、図示しないダクトを介して車室外の空気を取り入れるための外気取入口10と、車室内の空気を取り入れるための内気取入口11とが形成されていて、さらに、これらのうちのいずれか一方を閉状態とするとともに、他方を開状態とするように作動する内外気切換ダンパ12(図2のみに示す)が、該空気取入部7の内方に設けられている。
【0030】
詳しくは、前記空気取入部7の上部は、前後に隣接する2つの傾斜面が互いに差し掛けられた屋根のような形状をなし、車幅方向から見て略三角形の断面を有する三角屋根部とされている。この屋根部の前記前面部及び後面部にはそれぞれ前記外気取入口10及び内気取入口11が開口していて、さらに内気取入口11にはグリル13が一体成形されている。また、前記空気取入部7の側面部は、前面部及び後面部の対応する側縁同士を連繋するように設けられている。前記内外気切替ダンパ12は、各取入口10、11よりも大きい矩形状とされていて、その上縁に車幅方向に延びる軸を有し、この両端がそれぞれ前記空気取入部7の一対の側面部の上端側に支持されている。
【0031】
前記内外気切替ダンパ12の下端側には、空気取入部7の側面部に取り付けられたアクチュエータ15の出力軸が連結されるように、該側面部を貫通する連結部(図示せず)が設けられている。また、該側面部には、アクチュエータ15をねじ等により締結するためのボス部が一体成形されている。該アクチュエータ15は、車体に配設されている空調制御部(図示せず)からの信号を受けて作動するように構成されていて、空調制御部からの信号線は、アクチュエータ15のカプラ17に結線されるようになっている。
【0032】
そして、前記アクチュエータ15によって内外気切替ダンパ12がその軸周りに回動されて、外気取入口10を全開とする位置にされると、内気取入口11が全閉となり、外気のみを取り入れる外気取入モードとなる。一方、内外気切替ダンパ12が前記の状態から逆方向に回動されて、外気取入口10を全閉とする位置にされると、内気取入口11が全開となっていわゆる内気循環モードになる。
【0033】
また、前記空気取入部7の下部にはフィルタ配設部21が設けられていて、図5に破線で示すように、取り入れた空気を濾過するためのフィルタ20が配設されている。このフィルタ配設部21の下方は送風部8であり、送風ファン23としての遠心式多翼ファンがその回転軸を上下方向に向けて配設されるとともに、該送風ファン23の周囲に渦巻き状の導風通路が形成され、さらに、送風ファン23の下方にはファン駆動モータ24が配設されている。そして、図5において矢印で示すように、送風ファン23の回転により空気取入部7の上部から空気が取り入れられて、フィルタ20を通過して送風部8に導入される。
【0034】
さらに、前記送風部8の右側壁部には、導風通路に連通するように開口部が形成されていて、この開口部に中間ダクト5の左側の端部が接続されている。この中間ダクト5は、前記送風部8から空調ユニット4の下端側へ向かって、即ち車体左側(一側)から右側(他側)へ向かって斜め下方に延びていて、その右側の端部が空調ユニット4の下端側に接続されている。詳しくは、空調ユニット4の下端側には略水平に外方に延出するダクト接続部25が設けられていて、前記の如く車体左側から右側に向かって下方に傾斜する中間ダクト5の右側の端部が、ダクト接続部25の左側の端部に接続されている。尚、前記中間ダクト5の上壁には、送風ファン23の回転数等を制御するための制御回路26が配設されていて、その上部にはカプラ27が設けられている。
【0035】
前記ダクト接続部25は、図6に示すように、空調ユニット4のケーシング30の下端側において、後述するケーシング本体部32(図に仮想線で示す)から底壁部31に亘るように設けられていて、全体として略水平に延びる三角筒状をなし、その内部に形成された通路の左側の端部が中間ダクト5内の通路の右端部に連通する一方、該通路の右側の端部は、空調ユニット4の下端部に区画される空調用空気の導入空間部S1に連通している。言い換えると、ダクト接続部25は、空調ユニット4のケーシング本体32から車体左側に延びていて、該ケーシング本体32内に配設された後述のエバポレータ33(仮想線で示す)の左側(車幅方向一側)の端部よりも左側寄りに位置する。
【0036】
また、前記ダクト接続部25内の通路の底面28は、中間ダクト5の下側壁面に連続して車幅方向に略水平に延びるとともに、車体前後方向についても略水平な平坦面からなる。そして、同図に矢印a1として示すように中間ダクト5内を斜め下向きに流れてきた空気の流れは、前記ダクト接続部25の通路の底面28に沿ってスムーズに上向きに指向されて、略水平な流れa2となって空調ユニット4の導入空間部S1へ流入する。この空気流の主流は、図に矢印a3として示すように車体右側の側壁部に衝突し、全体として上方に向かうように指向される。また、流れの一部は導入空間部S1を囲む前後の壁面に沿って折り返される。
【0037】
(空調ユニットの構成)
前記空調ユニット4は、全体として上下方向に長く、かつ前記送風ユニット3のケーシング6よりも大型の矩形箱状に形成されたケーシング30を有する。このケーシング30は、底壁部31と、その上部に配置される本体部32とに分割され、さらに、詳しくは後述するが、該ケーシング本体部32がその車幅方向の略中央部において左右に2分割されるようになっている。また、ケーシング30の内部には、図7に示すように、冷凍サイクルの一要素であるエバポレータ33(冷却用熱交換器)が配設され、このエバポレータ33の下面が導入空間部S1に臨んでいる。そして、上述したように中間ダクト5を介して導入空間部S1に導入された空気の流れは、該導入空間部S1で上方に向きを変えて、エバポレータ33を通過する。
【0038】
また、前記エバポレータ33の上方には、該エバポレータ33を通過した空気を加熱するためのヒータコア34(加熱用熱交換器)が配設されており、前記の如くエバポレータ33を通過した空気の流れは、図8に矢印で示すように、空調ユニット4内を下側から上側に向かって流通しながら、一旦、ヒータコア34又はこれを迂回するバイパス通路Cへ分配され、その後に再び合流して調和空気となり、しかる後に、空調ユニット4のケーシング30の上部に形成された吹出口50,51,52から車室に向かって送り出される。
【0039】
前記エバポレータ33は、送風ユニット3からの空気を冷却する冷却用の熱交換器であり、例えばアルミニウム等の金属薄板から形成されたチューブを互いに同方向に延びるように多数積層して、隣り合うチューブの間に、同じく金属薄板から形成された波形のフィンを介在させたものである。このエバポレータ33のチューブ内には、冷凍サイクルにより生成される低温の冷媒が循環して、該エバポレータ33を通過する空気を冷却するようになっている。すなわち、このエバポレータ33には、図示しないが、チューブの両端側にそれぞれ該チューブと連通するタンクが設けられていて、一方のタンクはチューブの積層方向の中央部分に配設された仕切板によって流入タンク部と流出タンク部とに区画されている。そして、流入タンク部に流入した冷媒は、この流入タンク部に接続された上流側チューブを介して他方のタンクに流れ、その後、この他方のタンクから下流側チューブを介して前記一方のタンクの流出タンク部に至る。
【0040】
また、前記エバポレータ33は、車幅方向に略水平に延びるように配置されているとともに、車体前後方向については車体後側ほど上方に位置するように傾斜して配設されており、さらに、チューブの延びる方向が車体前後方向に向けられている。このエバポレータ33の流入タンク部と流出タンク部とには、それぞれクーラパイプ(図示せず)が接続されていて、各クーラパイプは空調ユニット4のケーシング30における左側壁部からケーシング30外方へ延出した後、車体前方へ延びるように折り曲げられている。そのようなエバポレータ33の傾斜配置により、該エバポレータ33において発生した凝縮水は、図7に矢印wとして模式的に示すように、主にチューブに沿って車体前側に流れた後に、エバポレータの前縁部から底壁部31の上面に向かって滴下し、該底壁部31に設けられたドレン部35から車外へ排出される。
【0041】
すなわち、前記図6に詳しく示すように、エバポレータ33の下面に対向する底壁部31の上面には、その前縁部に沿って車体右側から左側に向かい下向きに傾斜する排水溝部31aが形成されるとともに、左側の縁部に沿って車体後側から前側に向かい下向きに傾斜する排水溝部31bが形成され、さらに、両排水溝部31a,31bの合流する車体左側前方の隅部から底壁部31の外方に突出するドレン部35の先端部まで、通路31cが形成されている。これらの排水溝部31a,31b及び通路31cによりドレン通路が構成されており、前記の如くエバポレータ33から底壁部31の上面に滴下した凝縮水がスムーズに排出されるようになっている。
【0042】
ここで、図示の符号29は、底壁部31の上面かた突出して前記排水溝部31aに沿うように車幅方向に延びる遮風リブ(遮蔽リブ)であり、この遮風リブ29は、前記排水溝部31a及びエバポレータ33の前縁部(相対的に下側の縁部)付近を導入空間部S1から区分するように設けられている。このため、図示a1〜a3の如く導入空間部S1に空調用空気が流入しても、この空気の流れはエバポレータ33から滴下する凝縮水や排水溝部31a内の凝縮水を跳ね上げることはなく、また、反対に凝縮水が空気流を乱すこともない。さらに、導入空間部S1へ流入した空気流のうち、該導入空間部S1を囲む前側の壁面に沿って折り返された流れは、排水溝部31a内の凝縮水の流れに沿うものとなり、その排出性が一層、向上する。
【0043】
前記ヒータコア34は、前記エバポレータ33と同様に積層されたチューブ及びフィンを有するもので、該チューブ内にはエンジンからの高温の冷却水が循環して、前記チューブ及びフィンの間を通過する空気と熱交換するようになっている。このヒータコア34にも、前記エバポレータ33の各クーラパイプと同様に、エンジン冷却水を流入及び流出させる各ヒータパイプ(図示せず)が設けられていて、それぞれがケーシング30の左側壁部から外方へ延出した後に、車体前方へ延びるように形成されている。
【0044】
前記エバポレータ33とヒータコア34との間には、エバポレータ33を通過した空気の流れをヒータコア34乃至バイパス通路Cへ分配するとともに、その分配の比率を変更して調和空気の温度を調節する2つのエアミックスダンパ36、37が配設されている。すなわち、図7、8に示すように、エバポレータ33よりも上方の空調ユニット4内は、ケーシング30の内側に一体成形された区画壁39,40等により複数の空間部S2〜S5とバイパス通路Cとに区画されており、エバポレータ33を通過した空気の流れは、2つのエアミックスダンパ36、37によって、ヒータコア34を収容する空間部S3,S4とバイパス通路Cとに分配されるようになっている。
【0045】
詳しくは、空気流の上流側である下側から順番に、まず、エバポレータ33の上方にはヒータコア34との間を仕切るように下側区画壁39が設けられている。この下側区画壁39は、車幅方向から見て、車体前側(図7の左側)で略水平に延びた水平壁部と、その後端部に連続して後側ほど下方に位置するように緩やかに傾斜した緩斜壁部と、その後端部に連続して後側ほど上方に位置するように急傾斜した第1急斜壁部と、その後端部に連続して後側ほど下方に位置するように急傾斜した第2急斜壁部とからなる。
【0046】
そして、前記水平壁部及び第1急斜壁部には、それぞれ、エバポレータ33の上側空間部S2とヒータコア34の下側空間部S3とを連通させる開口部41、42が形成され、また、第2急斜壁部にはバイパス通路Cの開口部43が形成されていて、この各開口部41,42,43がエアミックスダンパ36、37により開閉されるようになっている。また、前記下側区画壁39の第1急斜壁部は、ヒータコア34の上下の空間部S3,S4とバイパス通路Cとを区画していて、同時に該ヒータコア34の後端部を支持する機能も有している。
【0047】
一方、前記ヒータコア34の上方には、該ヒータコア34の全体を覆って、その上側の空間部S4とケーシング30上部における調和空気の導出空間部S5とを区画する上側区画壁40が設けられている。この上側区画壁40は、詳しくは後述するが、ケーシング30の内方に向かって左右両側から延出する一対のリブ82,82(図10参照)からなり、この一対のリブ82,82の先端部が中間連結部材44(図7に仮想線で示す)により互いに連結されてなる。この中間連結部材44についても詳しくは後述するが、この部材44は、車体前後方向に延びていて、前後両端部がそれぞれケーシング30に係合して固定されており、該ケーシング30の剛性を高めるとともに、ヒータコア34の上側空間部S4からバイパス通路Cに亘って、ケーシング30内を左右に区分するものである。すなわち、中間連結部材44の本体部分44aは、ヒータコア34の上側空間部S4においてリブ82,82の先端部同士を連結しており、また、該本体部44aの後側に設けられた分流板部44bは、ヒータコア上側空間部S4とバイパス通路Cとが連通する部分から該バイパス通路Cを左右に区分するように上下両方向に延びている。そして、図9に模式的に示すように、バイパス通路Cを上昇する空気の流れが前記分流板部44bによって左右に分流されるようになっている。
【0048】
さらに、前記中間連結部材44の分流板部44bには、上下方向に見て略十文字状となるように左右方向に延びる整流フィン48(図7、8に実線で示す)が設けられ、この整流フィン48は、車体の左右いずれか一側から見て、上側ほど車体前側に位置するように、即ちヒータコア34に接近すすように傾斜している。この整流フィン48により、図8に矢印で示すように、バイパス通路Cの空気の流れが整流されつつ、緩やかにヒータコア上側空間部S4に向かうように指向される。
【0049】
前記2つのエアミックスダンパ36、37は、内外気切替ダンパ12と同様に各々が車幅方向に延びる軸を有し、その両端がケーシング30に支持されていて、それぞれの車体左側の軸端に対してアクチュエータ45が駆動連結されている。すなわち、該アクチュエータ45は、ケーシング30の左側壁部に配設されて、内外気切替ダンパ12のアクチュエータ15と同様にケーシングに設けられたボス部に固定されていて、同様にケーシング壁面に配設されたリンク機構46を介して、前記2つのダンパ36、37を連動させるようになっている。前側のエアミックスダンパ36は、水平壁部の開口部41を全開する位置から全閉する位置まで回動し、一方、後側のエアミックスダンパ37は、第1急斜壁部の開口部42を全開しかつ第2急斜壁部の開口部43を全閉する位置から、反対に、開口部42を全閉しかつ開口部43を全開する位置まで回動する。
【0050】
そして、図7に実線で示すように、前側のエアミックスダンパ36が開口部41を全閉するときには、後側のエアミックスダンパ37が開口部42を全閉しかつ開口部43を全開し、このとき、エバポレータ33を通過した空気の全てがバイパス通路Cに流通するようになる。反対に、前側のエアミックスダンパ36が開口部41を全開するときには、後側のエアミックスダンパ37は開口部42を全開しかつ開口部43を全閉し、このときには、エバポレータ33を通過した空気の全てが空間部S3を介してヒータコア34に導かれるようになる。また、図8に示すように、エアミックスダンパ36,37がそれぞれ前記2つの状態の中間の位置にあれば、そのダンパ36,37の位置に応じて、エバポレータ33を通過した空気の流れがヒータコア34及びバイパス通路Cに分配される。
【0051】
そのようにして一旦、ヒータコア34及びバイパス通路Cに分配された空気の流れは、同図に矢印で示すように、バイパス通路Cにおいて相対的に冷たい空気がスムースに上昇する一方、ヒータコア34を通過した相対的に暖かい空気はその上側の空間部S4で大きく車体後側に曲げられて、バイパス通路Cに導出される。言い換えると、ヒータコア34の上側空間部S4は、該ヒータコア34の上方を覆ってこれを通過した空気をバイパス通路Cに導出する導出通路としての機能を有する。
【0052】
ここで、前記ヒータコア上側空間部S4からバイパス通路Cに亘って中間連結部材44が配置されていて、該中間連結部材44の分流板部44bによりバイパス通路Cが左右に区分されているので、図9に模式的に示すように、バイパス通路Cを上昇する相対的に冷たい空気の流れは、ヒータコア上側空間部S4から導出される暖かい空気の流れと出会う前に空調ユニット4の左右方向に分流されることになる。このことで、バイパス通路Cにおける空気流の左右方向の偏りが軽減されるとともに、該バイパス通路Cにおける空気流の左右方向の偏りとヒータコア34を通過する空気流の左右方向の偏りとが略同じ程度のものとなり、従って、それらが混ざり合う調和空気の温度分布は、空調ユニット4の左右方向について概略、均一化される。
【0053】
また、前記中間連結部材44の分流板部44bに設けられた整流フィン48によって、バイパス通路Cを上昇する相対的に暖かい空気の流れがヒータコア上側空間部S4に向かうように曲げられて、この空間部S4からバイパス通路Cの流れに合流する相対的に暖かい空気の流れに対して適切な角度で衝突するようになる。このことで、全体として上方に向かう空気の流れを大きく乱すことなく維持しながら、バイパス通路Cの冷たい空気とヒータコア34からの暖かい空気とを十分に混合して、温度分布の均一な調和空気を得ることができる。
【0054】
尚、図3及び図5に示すように、前記エアミックスダンパ36、37のアクチュエータ45にも、前記内外気切替ダンパ12のアクチュエータ15と同様に、空調制御部からの配線が結線されるカプラ49が付設されている。また、図示しないが、前記エバポレータ33及びヒータコア34にはそれぞれ温度状態を検出するセンサが付設されていて、これら各センサの信号線は、空調ユニット4の左側壁部を貫通して延びて、前記空調制御部に接続されるようになっている。
【0055】
そして、上述の如く、空調用空気をエバポレータ33乃至ヒータコア34との間で熱交換して得られた調和空気は、ケーシング30上部の導出空間部S5から複数のダクトに分配されて、車室内に供給される。すなわち、空調ユニット4のケーシング30の上部には、車体後側の傾斜した部分にベント吹出口50,50,…が形成されるとともに、その前側の略水平な部分にデフロスト吹出口51,51が形成されている。また、該ケーシング30の上部における左側壁部及び右側壁部には、それぞれフット吹出口52(図7に右側のもののみ示す)が形成されている。
【0056】
前記ベント吹出口50,50,…には、それぞれ図示しないダクトの一端部が接続され、この各ダクトの他端部がインストルメントパネル2上のベントグリル53,53,…(図4参照)に接続されており、これにより、各ベント吹出口50から送り出された調和空気は、前記ベントグリル53,53,…から主に乗員の上半身へ向かって吹き出される。一方、前記デフロスト吹出口51,51は、前記ベント吹出口50と同様に、それぞれダクト(図示せず)を介してインストルメントパネル2のデフロストグリル54,54に接続されており、これにより、各デフロスト吹出口51から送り出された調和空気は、フロントウインドの内面に向かって吹き出される。また、前記左右のフット吹出口52,52には、それぞれ下方へ延びるダクト56、57の上端部が接続され、この両ダクト56、57の下端側には、インストルメントパネル2の下側において運転席乗員及び助手席乗員の足元近傍に開口する開口部55(図2にのみ示す)が設けられていて、そこから調和空気を乗員の足元に向かって吹き出すようになっている。
【0057】
尚、前記フット吹出口52,52に接続されたダクト56、57のうち、運転席側のダクト56は、ケーシング30の右側壁部から後側の壁部に回り込むように、該ケーシング30と一体的に設けられていて、比較的大きい断面積を有し、後席乗員への調和空気も一緒に通過する後席用との兼用のダクトとされている。そして、この兼用のダクト56の下端部は、ケーシング30の底壁部31に一体成形された接続部58,58に接続されて、この接続部を介して、図示しないフロアダクトの端部に接続される。
【0058】
前記ケーシング30上部の導出空間部S5には、前記吹出口50、51、52を開閉して調和空気の吹出方向を変更する2つの吹出方向切替ダンパ60、61が、前記エアミックスダンパ36、37と同様に設けられていて、これらは空調ユニット4のケーシング30における左側壁部に配設されたリンク機構62及び該左側壁部のボス部に固定されたアクチュエータ63により作動されるようになっている。
【0059】
前記吹出方向切替ダンパ60、61のうちの前側のものは、デフロスト吹出口51,51を開閉するデフロストダンパ60であり、また、後側のものは、ベント吹出口50,50,…を開閉するベントダンパ61である。それぞれのダンパ60、61は前記リンク機構62により連動するようになっており、前記アクチュエータ63によって駆動されることで、それぞれが各吹出モードに対応した開度に制御される。すなわち、この空調ユニット4は、2つのダンパ60、61の開閉状態によって、主に前記ベント吹出口50,50,…から調和空気を送り出すベントモード、主に前記デフロスト吹出口51,51から調和空気を送り出すデフロストモード、主に前記フット吹出口52,52から調和空気を送り出すフットモード、前記ベント及びフットの各吹出口50,52から調和空気を送り出すバイレベルモード等の種々の吹出モードに切り替えられるようになっている。また、前記吹出方向切替ダンパ60,61のアクチュエータ63も前記内外気切替ダンパ12のアクチュエータ15と同様に、空調制御部の信号線が結線されるカプラ65(図3及び図5にのみ示す)が備えられている。
【0060】
尚、上述の如き構成の空調装置1を自動車のダッシュパネルPに取り付けるために、前記送風ユニット3には、送風部8の左右両側にそれぞれ取付脚68,68が設けられ、また、前記フィルタ配設部21の右側から車体右側に向かって斜めに突出する取付脚69が設けられている。一方、空調ユニット4の取付部は、ケーシング30の底壁部31に一体成形された取付脚70と、ケーシング30上部の左右両側にそれぞれ設けられた一対の取付脚71,71とからなる。
【0061】
(ケーシング本体部の組み付け)
次に、前記空調ユニット4のケーシング本体部32の分割及び組み合わせ構造について、図10〜12に基づいて説明する。
【0062】
上述したように、空調ユニット4のケーシング30は、全体として上下方向に長い矩形箱状のものであり、エバポレータ33やヒータコア34に加えて、エアミックスダンパ36、37や吹出方向切替ダンパ60、61をも収容する大型のケーシング本体部32と、その下端開口を封止する底壁部31とからなる。そして、そのように大型のケーシング本体部32が車幅方向の略中央部において車体左側の左側ケーシング部材80と、車体右側の右側ケーシング部材81とに2分割されている。この左側及び右側ケーシング部材80,81は、互いに周縁部において接合されるようになっていて、該接合部分にそれぞれ溝部及び凸条部が形成され、この溝部及び凸条部が互いに係合するいんろう構造のものである。
【0063】
しかしながら、そのように、大型のケーシング本体部32を左右に2分割しているため、左側及び右側ケーシング部材80,81がそれぞれ非常に大きい開口部を有するものとなり、それ自体では十分な剛性を確保することが困難になる。このため、2つのケーシング部材80,81を互いに組み合わせるときに、それらの周縁部同士を正確に合わせることが難しくなり、組み付け作業性が低下する虞れがあった。
【0064】
これに対し、この実施形態では、前記左側及び右側ケーシング部材80,81に、互いに対向するように延びる複数のリブ82,83を設けるとともに、その先端部同士を連結しかつケーシング部材80,81の前端から後端に亘って延びる中間連結部材44を設けて、該各ケーシング部材80,81の剛性を高め、それらの組み付けを容易に行えるようにしている。
【0065】
具体的には、図10に示すように、前記左側及び右側ケーシング部材80,81の内面には、それぞれ、上下方向の中間部分から互いに対向するように延びる3つのリブ82,83,84(右側ケーシング部材81のもののみ図示する)が設けられていて、それらが互いに組み合わされるようになっている。すなわち、3つのリブ82,83,84の内で最も上位に位置するリブ82は、その先端縁同士が中間連結部材44の本体部44bにより連結されて、該中間連結部材44とともにヒータコア34の上方の上側区画壁40を構成する。このリブ82の上面には、斜め上方に向かって傾斜して延びる突片82aが設けられている。また、前記リブ82よりも下方に位置する2つのリブ83,84は、一体的に下側隔壁部39を構成するものである。
【0066】
尚、前記各リブ82,83,84の先端における複数の所定箇所には、リブ本体の厚みよりもやや大きな直径を有する円形の受け部85,85,…が設けられている。これは、ケーシング部材80,81を成形後にプリイジェクタピンによって型から取り外すときに、該ピンの先端により押圧される部分であり、この受け部85,85,…を設けたことで、リブ82〜84の型離れが良好なものとなり、作業性が向上する。
【0067】
一方、前記中間連結部材44は、図11に詳細を示すように、前後方向に長い略矩形板状の本体部44aと、その正面側の端部(図(b)の右側の端部、即ち車体後側の端部)に連続する略三角形状の分流板部44bとからなる左右対称形状のものである。図12にも示すように、前記本体部44aの上縁に沿って左右両側にそれぞれ延びる延出壁部86、86が設けられ、この各延出壁部86の先端に溝部86a(係合部:図12にのみ示す)が形成されていて、それぞれ、リブ82の先端部に沿って形成された凸条部(図示せず)に係合されるようになっている。
【0068】
また、前記延出壁部86の下側には、所定位置で本体部44aから左右両側にそれぞれ延びて延出壁部86よりも外方まで突出する複数の突起部87,87,…が設けられている。この各突起部87は、本体部44aの側面から延出壁部86の下面に沿って延びていて、該延出壁部86の先端から離れてさらに外方に延びる上縁部には、先端に向かって下側に傾斜する傾斜部87aが形成されている。この傾斜部87aは、中間連結部材44とリブ82とを組み付けるときに、該リブ82の先端の凸条部を延出壁部86先端の溝部86aに向かうように案内する案内部となる。尚、図示しないが、ケーシング部材80,81のリブ82の先端側にも同様の傾斜部を有する複数の突起部が設けられている。
【0069】
さらに、前記延出壁部86の上側には、ケーシング部材80,81のリブ82の突片82aに対応するように斜め上方に突出する突片88が形成され、この突片88の側部にも前記延出壁部86と同様に溝部88aが形成されていて、リブ82の突片82aの側部に形成された突状部と係合するようになっている。
【0070】
さらにまた、前記本体部44aの下側で分流板部44bに連係する部分には、その部分の湾曲形状に沿って、前記した上側の延出壁部86と同様に左右に延出する湾曲形状の延出壁部89が設けられている。図示しないが、その延出壁部89の先端にもそれぞれ溝部(係合部)が形成されていて、ケーシング部材80,81のリブ83の先端の凸条部に係合するようになっている。また、前記延出壁部89の上面に沿うようにして、前記した突起部87と同様の形状及び機能を有する突起部90(案内部)が設けられている。
【0071】
加えて、中間連結部材44の前後両端部、即ち本体部44aの背面側の端部(図(b)の左側の端部、即ち車体前側の端部)と分流板部44bの正面側の端部(図(b)の右側の端部、即ち車体後側の端部)とには、それぞれ、ケーシング部材80,81の周縁部に係合して固定される係合固定部91,92が設けられている。この係合固定部91,92は、それぞれ、2つのケーシング部材80,81の周縁部により挟み込まれる凸条部及び突部からなり、さらに、その各凸条部の下端近傍には、それぞれ、前記した突起部87,90と同様に、組み付け時に案内部としての機能を有する突起部93,94が設けられている。
【0072】
このような構成により、左側及び右側ケーシング部材80,81を互いに組み付けるときには、まず、いずれか一方のケーシング部材(以下、右側の部材81を例に説明する)に対して中間連結部材44を組み付ける。すなわち、中間連結部材44の本体部44a前端の係合固定部91をケーシング部材81の前側の周縁部に係合させる一方、分流板部44b後端の係合固定部92をケーシング部材81の後側の周縁部に係合させ、さらに、中間連結部材44の延出壁部86、89とケーシング部材81のリブ82,83とを互いに係合させる。この際、延出壁部86、89とリブ82,83とにそれぞれ設けられた複数の突起部87,…,90,…により、該延出壁部86,89の溝部に対してリブ82,83の先端が案内されて、容易に係合されるので、ケーシング部材81への中間連結部材44の組み付けを極めて容易に行える。
【0073】
そのように中間連結部材44が組み付けられることで、右側ケーシング部材81の剛性が高められ、特に、左側ケーシング部材80と接合される開口部周縁の剛性が十分に確保される。しかも、右側ケーシング部材81の周縁部は略同じ仮想平面上に位置し、さらに、中間連結部材44もその仮想平面上に位置することになる。そして、そのようにして中間連結部材44を組み付けた右側ケーシング部材81に対して、左側ケーシング部材80を組み合わせる。この際、前記の如く右側ケーシング部材81に組み付けた中間連結部材44を目標として、これに対して左側ケーシング部材80のリブ82,83を組み合わせるようにすれば、該リブ82の先端部及び中間連結部材44の延出壁部86等に設けられた複数の突起部87,…,90,…により、該延出壁部86,89の溝部に対してリブ82,83の先端が案内されて、係合されることになる。このことで、成型時等にリブやケーシング部材80,81に歪みが生じていても、それらを容易に組み合わせることができる。
【0074】
つまり、いずれも大きい開口部を有する2つのケーシング部材80,81に対して、それぞれ、互いに対をなすリブ82,83を設けるとともに、これらのリブの82,83先端部同士を中間連結部材44により案内して連結するという簡単な構成でもって、両部材80,81を容易かつ確実に組み合わせることができるものである。
【0075】
(空調用空気の流れ)
次に、上述の如き構成の空調装置1における空調用空気の流れについて説明すると、まず、全体としては図5に矢印で示すように、送風ユニット3から送り出された空気の流れは、中間ダクト5内を車幅方向に左側から右側に向かって斜め下向きに流れて、ダクト接続部25に至り、図6や図9に示すように、ダクト接続部25内の通路に沿ってスムーズに上向きに指向されて、大略、水平な流れとなって空調ユニット4の導入空間部S1に流入する。
【0076】
このように、導入空間部S1への空気の流れが略水平になるので、その流れが空調ユニット4の底壁部31上面に激しく衝突することはなく、強い乱れの発生や凝縮水の跳ね上げが防止される。しかも、凝縮水の滴下するエバポレータ33の前縁部が遮風リブ29により導入空間部S1から遮蔽されているので、この凝縮水によって空気の流れが乱されることもない。
【0077】
また、そのように略水平に導入空間部S1へ流入した空気流の主流は、図9に白抜きの太い矢印で示すように、導入空間部S1に臨む車体右側の側壁部に衝突してから、上方に曲げられるようになるが、一方で、前記ダクト接続部25の通路の底面28によって上方に指向される空気流の一部は、同図に破線の太い矢印で示すように直接にエバポレータ33に向かうようになり、この流れが、前記の如く導入空間部S1内で上方に向かう主流と合流することで、エバポレータ33における空気流の左右方向の偏りがさらに軽減される。
【0078】
つまり、左右方向に斜めに延びる中間ダクト5と導入空間部S1との間に略水平なダクト接続部25を設けたことによって、中間ダクト25から空調ユニット下端の導入空間部に導入される空気流の乱れが抑えられて、送風効率が向上し、さらに、そこから上方に向かう空気流の左右方向の偏りが軽減されるので、エバポレータ33における流れ分布の均一度合いを向上することができる。さらに、導入空間部S1における凝縮水の跳ね上げも防止できる。
【0079】
そして、エバポレータ33を通過した空気の流れは、例えば図8に矢印で示すように、エアミックスダンパ36,37の開度に応じて、ヒータコア34及びバイパス通路Cに分配されることになるが、このときにバイパス通路Cを上昇する相対的に冷たい空気の流れは、図9に矢印で示すように、中間連結部材44の分流板部44bにより左右に分流されて、その流れの左右方向の偏りがさらに軽減される。また、前記図8に示すように、バイパス通路Cを上昇する空気の流れは、整流フィン48により導かれて、ヒータコア34に近づくように向けられる。
【0080】
一方、ヒータコア34を通過した相対的に暖かい空気の流れは、図8に矢印で示すように、ヒータコア上側空間部S4からバイパス通路Cに導出され、ここで、前記の如く整流フィン48により導かれた冷たい空気の流れと適切な角度でもって衝突し、十分に混合されて温度分布の均一な調和空気となり、しかる後に、導出空間部S5を経て、ダクト50,51,52,…から車室内へと送り出される。ところで、前記したようにバイパス通路Cにおける冷たい空気の流れの偏りが十分に小さくされていて、その偏りの度合いがヒータコア34からの暖かい空気の流れと略同じ程度のものとなっているので、それらの空気が混ざり合う調和空気の温度状態は空調ユニット4の左右方向について略均一なものとなる。
【0081】
したがって、この実施形態に係る車両用空調装置1によると、まず、空調ユニット4のケーシング本体部32をその略中央部において左右に分割し、それぞれ大きな開口部を有する2つのケーシング部材80,81からなるものとしたので、部品点数の削減によりコストの削減が図られる。その際、左側及び右側ケーシング部材80,81の周縁部を略同じ仮想平面上に位置付けるとともに、2つの部材80,81の組付けを案内する機能を有する中間連結部材44を設けて、この中間連結部材44も前記仮想平面上に位置付けるようにしたので、2つの部材80,81の組み合わせ作業を極めて容易に行える。
【0082】
また、この実施形態に係る空調装置1では、中間ダクト5に沿って車幅方向の一側から空調ユニット4下端の導入空間部S1に流入する空気の流れを、該中間ダクト5の通路と導入空間部S1との間に設けたダクト接続部25によって、エバポレータ33の下方位置よりも手前で上方に指向させるようにしたので、この空気流の主流を略水平に導入空間部S1に導入して、送風効率を向上させながら、該導入空間部S1から上方に向かってエバポレータ33を通過する空気流の偏りを軽減することができ、このことで、熱交換効率を向上できる。
【0083】
しかも、エバポレータ33を前後方向に傾斜させてその前縁部付近から凝縮水を滴下させるようにし、かつ、その前縁部付近を遮風リブ29により導入空間部S1の空気流から遮蔽するようにしたので、エバポレータ33への凝縮水の跳ね上げを防止し、そのことによっても熱交換効率を向上できる。
【0084】
さらに、この実施形態の空調装置1では、前記の如くエバポレータ33を通過する空気流の左右方向の偏りを軽減した上で、ケーシング本体部32の略中央部に設けた中間連結部材44の分流板部44bにより、特にバイパス通路Cを上昇する空気の流れを左右に分流することによって、この流れの左右方向の偏りをさらに小さくすることができ、このことによっても、熱交換効率を向上できるとともに、空調ユニット4おける調和空気の左右方向の温度分布を略均一なものとすることができる。従って、空調ユニット4からダクトを介して車室内に供給される調和空気の温度状態が左右で略同じものとなり、風量の変更等に伴う変動も解消されて、良好な使用感が得られる。
【0085】
尚、上述した実施形態では、右ハンドル車に搭載する仕様の空調装置1について説明しているが、本発明に係る空調装置1は左ハンドル車にも適用できる。この場合には、送風ユニット3を車体右側の助手席前方に配置して、前記実施形態と同様に、中間ダクト5により空調ユニット4に接続するようにすればよいが、この際、送風ユニット3や空調ユニット4の形状は、前記実施形態のものを左右に反転させた形状となる。そして、そのように左右に反転させた空調ユニット4のケーシング本体部32を前記実施形態と同様に左側及び右側部材に2分割して、それぞれの周縁部の形状やリブの形状を前記実施形態のものと同じにすれば、中間連結部材44自体は左右対称形状なので、この中間連結部材44は、右ハンドル車用の仕様と左ハンドル車用の仕様とで共通に用いることができ、このことで、量産化による部品コストの低減が図られる。
【0086】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明に係る車両用空調装置によると、冷却用及び加熱用熱交換器を空調ユニット内に上下方向に並べて配置した縦型一体式の空調装置において、両方の熱交換器等が収容されるケーシング本体部をその略中央部において左右に2分割し、その分割した2つの部材に、互いに対向するように延びる一対のリブを設け、このリブの先端部同士を中間連結部材により連結するとともに、この中間連結部材に一体成形した分流板により、加熱用熱交換器をバイパスする冷たい空気の流れを、加熱用熱交換器からの暖かい空気と混合される前に左右に分流するようにしたので、極めて簡単な構成でもって、左右2つの部材によるケーシング本体部の組み付けを容易に行うことができるようになり、かつ、空調ユニット内の空気流の偏りを是正して調和空気の温度分布の均一性を改善することができる。
【0087】
請求項2の発明によると、ケーシング本体部の左側及び右側部材が互いに接合される周縁の部分を略同じ仮想平面上に位置付けるとともに、中間連結部材も該仮想平面上に位置付けることで、左側及び右側部材の組み合わせ作業がさらに容易に行える。
【0088】
請求項3の発明によると、中間連結部材に設けた係合部と案内部とによって、ケーシング本体部の左側又は右側部材に対する中間連結部材の組み付けと、こうして中間連結部材を組み付けた部材に対する他方の部材の組み付けとがさらに容易に行える。
【0089】
請求項4の発明によると、中間連結部材を左右対称形状とすることで、いわゆる左ハンドル車と右ハンドル車とで空調ユニットを左右に反転させた形状とする場合でも、中間連結部材を共通のものとして、量産化により部品コストを低減できる。
【0090】
請求項5の発明によると、中間連結部材の分流板に設けた整流フィンにより、バイパス通路の空気流を導出通路からの空気流に適切な角度で衝突させて、効果的に混合させることにより、全体として上方に向かう良好な流れを維持しながら、調和空気の温度分布の均一性をさらに向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る空調装置の外観を示す正面左側からの斜視図である。
【図2】空調装置の外観を示す正面右側からの斜視図である。
【図3】空調装置の外観を示す正面図である。
【図4】インストルメントパネル内の空調装置のレイアウトを示す説明図である。
【図5】空調装置の全体構成を示す図3相当図である。
【図6】空調ユニット下端の導入空間部の構成を示す説明図である。
【図7】空調ユニットの内部構造を示す縦断面図である。
【図8】空調ユニット内の空気の流れを車幅方向に見て示す図7相当図である。
【図9】空調ユニットにおける空気の流れを前後方向に見て示す説明図である。
【図10】空調ユニットのケーシング本体部の組み合わせ構造を示す説明図である。
【図11】中間連結部材の正面図(a)、側面図(b)及び下面図(c)である。
【図12】図11のXII-XII 線における断面図である。
【符号の説明】
1 空調装置
2 インストルメントパネル
3 送風ユニット
4 空調ユニット
5 中間ダクト
30 空調ユニットケーシング
32 ケーシング本体羽b
33 エバポレータ(冷却用熱交換器)
34 ヒータコア(加熱用熱交換器)
36、37 エアミックスダンパ
44 中間連結部材
44b 分流板部
48 整流フィン
80,81 ケーシング部材
82 リブ
86a,88a 溝部(係合部)
87,90 突起部(案内部)
C バイパス通路
S4 ヒータコア上側空間部(導出通路)

Claims (5)

  1. 車両のインストルメントパネル内に空調ユニットと送風ユニットとを車幅方向に並べて配設し、その送風ユニットからの空気を空調ユニットの下側へ導入して、該空調ユニット内を下側から上側に流通させるとともに、該空調ユニット内に配設した冷却用熱交換器乃至その上方に配設した加熱用熱交換器により熱交換して、調和空気を生成するようにした車両用空調装置において、
    前記空調ユニットには、
    前記冷却用熱交換器を通過した空気が加熱用熱交換器を迂回するように流通可能なバイパス通路と、
    前記冷却用熱交換器を通過した空気の流れを加熱用熱交換器乃至バイパス通路へ分配するダンパとを備え、
    少なくとも前記冷却用及び加熱用熱交換器、並びにダンパを収容するケーシング本体部が、車幅方向の略中央部において左右に2分割されており、
    前記2分割されたケーシング本体部の左側部材及び右側部材には、それぞれ、上下方向の中間部からケーシング内方に向かって互いに対向するように延びる一対のリブが設けられ、
    前記一対のリブの先端部を互いに連結するとともに、車両の前後方向に延びて前後両端部がそれぞれケーシング本体部に係合される中間連結部材が設けられ、
    前記中間連結部材には、少なくとも前記バイパス通路において空調ユニット内の空気の流れを左右に分流するように上下に延びる分流板が一体成形されており、
    さらに、前記一対のリブは、前記中間連結部材とともに加熱用熱交換器の上方を覆って、該加熱用熱交換器を通過した空気がバイパス通路に導出される導出通路を形成するものであり、
    前記中間連結部材の分流板は、前記導出通路及びバイパス通路の連通部分から該バイパス通路の下方に延びるように配置されている
    ことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1において、
    ケーシング本体部の左側及び右側部材は、互いに周縁部において接合されるものであり、この接合部が略同じ仮想平面上に位置するとともに、
    中間連結部材は、前記仮想平面上に位置付けられていることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項1において、
    中間連結部材には、一対のリブの各先端部にそれぞれ係合する係合部と、組み付け時に該リブの各先端部をそれぞれ係合部に向かうように案内する案内部とが設けられていることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項1において、
    中間連結部材が左右対称形状とされていることを特徴とする車両用空調装置。
  5. 請求項1において、
    中間連結部材の分流板には、上下方向に見て略十文字状となるように左右に延びる整流フィンが設けられ、
    前記整流フィンは、車両の左右いずれか一側から見て、上側ほど導出通路に近づくように傾斜していることを特徴とする車両用空調装置
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