JP3555191B2 - 副経路設定装置およびナビゲーション装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、副経路設定装置およびナビゲーション装置に関し、例えばナビゲーション装置の道路表示に沿わせて、その道路が渋滞道路等であることを示すための副経路を設定する装置およびその副経路設定装置を用いたナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両に搭載されるナビゲーション装置は、車両の現在位置をリアルタイムに地図上に表して運転者が所望の場所に到達するための有用な情報を与えるものである。また、目的地までの道筋を地図上に表示して迷うことなく目的地に到達できるシステムも採用されている。
【0003】
この他、FM局等から常時得られる交通情報に応じた表示もなされている。例えば、渋滞している道路が存在する場合に、FM局からはその道路の道路セグメント番号を送信して来る。車載のナビゲーション装置はそのデータを受信すると何等かの表示を地図上にして、運転者に注意を促す。運転者はその注意にしたがって必要に応じて迂回して走行することができ、効率的な運行に利便性が高い。
【0004】
如何なる道路が渋滞しているかを示す手法として、その視認性の観点から、渋滞道路の中心線から進行方向に向かって左側(左側通行の場合)に所定量移動した位置に渋滞を表示するラインを表示するのが最も望ましい。
このような表示をするために、あらかじめ道路の中心線から左側へ平行移動した渋滞表示専用のデータを保有することが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、全ての道路についてのこのような膨大なデータを、表示地図用のデータとは別にデータ・ベースとして保有しなければならないことになる。しかもこの場合、中心の道路データおよび中心の道路を左右両方向に平行移動した渋滞表示専用のデータが必要となり、通常の地図表示に必要とされる表示用データ量の3倍のデータを保有しなければならず、メモリ容量の点から問題がある。
【0006】
このような渋滞表示専用のデータを用意せずに、視認性の高い表示をするためには、中心の道路データをオンラインで変形処理することで渋滞表示データを生成する必要がある。従来の技術では、この変形処理に対応する方式には、一本の道路を形成する各線分(セグメント)を同一方向に平行移動することによって、道路そのものを平行移動するという方式がある。この方式では、道路がある程度の角度曲がっている場合、例えば90゜以上曲がっている場合は、ある線分では左側に表示されても、他の線分では元の道路と交差したり、逆に右側に表示されたりして、完全に平行移動しているとは言い難く、視認性のよい表示は得られない。
【0007】
別の方式としては、各線分をそれぞれの元の線分に対して平行移動することで道路を平行移動するという方式がある。この方式では、内側に曲がっている線分同士では、平行移動後の線分が交差するため、交差判定をして交点を計算し、線分そのものを変形しなければならず、また、外側に曲がっている線分同士では、平行移動後の線分が離れるため、平行移動後の線分に対する接続性のチェックも必要となる。この場合は浮動小数点による複雑で多くの処理計算を必要とするため、ナビゲーション装置に負担がかかるので、安価で低機能の組み込み型のナビゲーション装置には適していない。
【0008】
このような問題は渋滞表示に限らず、道路等の対象経路に沿った副経路を表示することにより対象経路を他の経路と区別し易くする場合に常に生じる問題である。
本発明は、データを増加することなく、元の経路データを用いて簡易な処理で視認性の高い表示を実現する副経路設定装置およびナビゲーション装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、図17に例示するごとく、
表示装置に表示される経路の内の所望の対象経路を他の経路と区別し易くするために、該対象経路に沿って表示される副経路の座標を設定する副経路設定装置であって、
上記対象経路を構成する区間の方位を、所定数の離散的な方位として算出する方位算出手段と、
隣接する区間の2方位の一般的な組合せにより、その各区間を各々副経路表示位置にほぼ平行移動させた場合に生じる経路の交点を求めるための交点変換値を、予め上記組合せ毎に求めることにより設定した方位−交点変換値テーブルと、
上記対象経路を構成する区間の内の隣接する区間の、上記方位算出手段により算出された2方位の組合せが生じさせる、その各区間を各々副経路表示位置にほぼ平行移動させた場合の区間の交差・分離状態を判定する交差・分離状態判定手段と、
上記交差・分離状態判定手段により、上記隣接する区間の2方位の組合せが、区間の交差を生じる組合せであると判定された場合に、上記方位−交点変換値テーブルに基づいて上記隣接する区間の2方位から上記交点変換値を求める交点変換値検出手段と、
上記交差・分離状態判定手段により、上記隣接する区間の2方位の組合せが、区間の交差を生じる組合せであると判定された場合に、上記隣接する2区間の隣接側の2つの端点の一方の座標を上記交点変換値検出手段にて求められた上記交点変換値により変換して得られた1つの座標を、副経路座標とする交点座標算出手段と、
上記交差・分離状態判定手段により、上記隣接する区間の2方位の組合せが、区間の分離を生じる組合せであると判定された場合に、上記隣接する2区間の隣接側の2つの端点の座標を副経路表示位置に移動して得られた2つの座標を、副経路座標とする分離端点座標算出手段と、
上記交差・分離状態判定手段により、上記隣接する区間の2方位の組合せが、区間の交差も分離も生じない組合せであると判定された場合に、上記隣接する2区間の隣接側の2つの端点の一方の座標を副経路表示位置に移動して得られた1つの座標を、副経路座標とする一致端点座標算出手段と、
を備えたことを特徴とする副経路設定装置である。
【0010】
請求項2記載の発明は、
上記交差・分離状態判定手段が、更に、
上記対象経路を構成する区間の内の隣接する区間の、上記方位算出手段により算出された離散的2方位の組合せが、交差または分離が生じる組み合わせであっても、上記隣接する区間の離散的でない方位の方位差が所定値以下である場合は、交差も分離も生じないと判定する請求項1記載の副経路設定装置である。
【0011】
請求項3記載の発明は、図18に例示するごとく、
請求項1または2記載の構成に加えて、更に、
上記対象経路を構成する区間の内、両側の区間との間で、各々区間を副経路表示位置にほぼ平行移動させた場合に両側で交差が生じるか否かを判定する両側交差状態判定手段と、
上記対象経路を構成する区間の長さが所定長さ以下か否かを判定する区間長判定手段と、
上記両側交差状態判定手段にて両側で交差が生じると判定された区間が、上記区間長判定手段にて所定長さ以下であると判定された場合に、該区間は、請求項1記載の構成に対しては存在しないものとする区間隠蔽手段と、
を備えた副経路設定装置である。
【0012】
請求項4記載の発明は、図19に例示するごとく、
上記分離端点座標算出手段の代わりに、
隣接する区間の2方位の一般的な組合せにより、その各区間を各々副経路表示位置にほぼ平行移動し、かつ区間長を延長した場合に生じる経路の交点を求めるための延長交点変換値を、予め上記組合せ毎に求めることにより設定した方位−延長交点変換値テーブルと、
上記交差・分離状態判定手段により、上記隣接する区間の2方位の組合せが、区間の分離を生じる組合せであると判定された場合に、上記方位−延長交点変換値テーブルに基づいて上記隣接する区間の2方位から上記延長交点変換値を求める延長交点変換値検出手段と、
上記交差・分離状態判定手段により、上記隣接する区間の2方位の組合せが、区間の分離を生じる組合せであると判定された場合に、上記隣接する2区間の隣接側の2つの端点の一方の座標を上記延長交点変換値検出手段にて求められた上記延長交点変換値により変換して得られた1つの座標を、副経路座標とする延長交点座標算出手段と、
を備えた請求項1〜3のいずれか記載の副経路設定装置である。
【0013】
請求項5記載の発明は、
表示装置に表示される経路の内の所望の対象経路を他の経路と区別し易くするために、該対象経路に沿って表示される副経路の座標を設定する副経路設定装置であって、
上記対象経路を構成する区間の方位を、所定数の離散的な方位として算出する方位算出手段と、
隣接する区間の2方位の一般的な組合せにより、その各区間を各々副経路表示位置にほぼ平行移動させた状態でその両区間を連続させて形成するに必要な座標を求めるための座標変換値を、予め上記組合せ毎に求めることにより設定した方位−座標変換値テーブルと、
上記方位−座標変換値テーブルに基づいて上記隣接する区間の2方位から上記座標変換値を求める座標変換値検出手段と、
上記隣接する2区間の隣接側の2つの端点の一方の座標を上記座標変換値検出手段にて求められた上記座標変換値により変換して得られた1つの座標を、副経路座標とする副経路座標算出手段と、
を備えたことを特徴とする副経路設定装置である。
【0014】
請求項6記載の発明は、
上記交点座標算出手段、上記延長交点座標算出手段または上記副経路座標算出手段が、該当区間を一旦副経路表示位置にほぼ平行移動した後の該区間の端点の座標を、変換対象とする請求項1〜5のいずれか記載の副経路設定装置である。
【0015】
請求項7記載の発明は、
請求項1〜6のいずれか記載の副経路設定装置と、
上記交点座標算出手段にて求められた副経路座標、上記分離端点座標算出手段または上記延長交点座標算出手段にて求められた副経路座標、および上記一致端点座標算出手段にて求められた副経路座標を順次接続して副経路を表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置である。
【0016】
【作用及び発明の効果】
請求項1記載の発明は、
方位−交点変換値テーブルが、隣接する区間の2方位の一般的な組合せにより、その各区間を各々副経路表示位置にほぼ平行移動させた場合に生じる経路の交点を求めるための交点変換値を、予め上記組合せ毎に求めることにより設定されていることにより、副経路の算出処理に負担がかからない。
【0017】
即ち、副経路を形成する座標を求める際に、交差・分離状態判定手段が、方位算出手段にて得られた隣接区間の2方位の組合せが、その各区間を各々副経路表示位置にほぼ平行移動させた場合に、区間の交差が生じるか分離が生じるかあるいは交差も分離も生じないかを判定する。上記方位算出手段による処理は、単なる所定数の離散的な方位(例えば8方位)の特定であり、極めて簡単な処理である。また交差・分離状態判定手段による処理は、その所定数の方位の組合せで交差・分離状態が生ずるかの判定であり、交点を求めているわけではなく、極めて簡単な処理である。
【0018】
更に、実際の交点に該当する座標を求める処理はすべてが演算処理でなく、まず交点変換値検出手段が、方位−交点変換値テーブルを用いて、隣接区間の2方位から交点変換値を求めている。この交点変換値は、隣接する区間の2方位の一般的な組合せにより、その各区間を各々副経路表示位置にほぼ平行移動させた場合に生じる経路の交点を求めるための値である。したがって、実際の交点に該当する座標は、交点座標算出手段が、この交点変換値に基づいて、上記隣接する2区間の隣接側の2つの端点の一方の座標に対して簡単な変換処理(例えば加算や減算)を行うことで、交点に対応する副経路座標として得られる。
【0019】
また、区間が分離を生じる場合の副経路座標は、分離端点座標算出手段により、上記隣接する2区間の隣接側の2つの端点の座標を副経路表示位置に移動することにより、端点に対応する2つの副経路座標として得られる。
更に、区間が交差も分離も生じない場合の副経路座標は、一致端点座標算出手段により、上記隣接する2区間の隣接側の2つの端点の一方の座標を副経路表示位置に移動することにより、端点に対応する副経路座標として得られる。
【0020】
これら分離端点座標算出手段および一致端点座標算出手段の処理は単なる座標の移動処理であり、極めて簡単な処理である。したがって、全体としても、簡単な処理にて、副経路を描くための座標を生成することができ、このことにより、予め副経路パターンのためのデータを揃える必要もなく、必要に応じて対象経路の一方側に整然と連続して形成された副経路を形成することができる。
【0021】
このように、表示のためのデータをほとんど増加することなく、また処理の負担もほとんど増加することなく、視認性の良い副経路の表示が可能となる。
上記交差・分離状態判定手段は、更に、上記対象経路を構成する区間の内の隣接する区間の、上記方位算出手段により算出された離散的2方位の組合せが、交差または分離が生じる組み合わせであっても、上記隣接する区間の離散的でない方位の方位差が所定値以下である場合は、交差も分離も生じないと判定するものであってもよい。
【0022】
上記方位算出手段は、区間の方位を、所定数の離散的な方位として算出している。このため、2つの方位の間に方位を決定する境界があれば、実際の方位はほとんど差がないにもかかわらず、離散的には方位が異なると算出される場合がある。したがって、区間の2方位の離散的でない実際の方位差が所定値以下である場合は、交差が生じたとしても、その交点の位置は、区間の端点を副経路表示側に移動させた座標とほとんど差がない。したがって、方位−交点変換値テーブル、交点変換値検出手段および交点座標算出手段を用いて、交点に対応する副経路座標を求めなくとも、一致端点座標算出手段により、上記隣接する2区間の隣接側の2つの端点の一方の座標を副経路表示位置に移動することにより、端点に対応する副経路座標を求めるほうが、処理負荷的に有利である。
【0023】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の構成に加えて、更に、両側交差状態判定手段、区間長判定手段および区間隠蔽手段を備えている。ある区間が、両側の区間との間で、各々区間を副経路表示位置にほぼ平行移動させたときに両側で交差が生じる場合、即ち、ある区間に対して両側の区間が内側に曲折している場合は、その区間が所定長さ以下の短い場合には、両側の区間を副経路位置に移動させた場合には、両側の区間との交点の間隔が狭まることにより、副経路における区間の長さとしては、極めて小さくなったり、あるいは無くなってしまう。したがって、このような状態が両側交差状態判定手段および区間長判定手段にて判定されると、区間隠蔽手段は、無駄な座標の生成を防止したり、あるいは座標を簡単にするために、その区間は、請求項1または2記載の構成に対しては存在しないものとする。このことにより、副経路が見やすくなり、処理も迅速となる。
【0024】
請求項4記載の発明は、
上記分離端点座標算出手段の代わりに、方位−延長交点変換値テーブル、延長交点変換値検出手段および延長交点座標算出手段を備えている。請求項1〜3では、区間をほぼ平行移動することで分離を生じる場合は、分離端点座標算出手段にて、上記隣接する2区間の隣接側の2つの端点の座標を副経路表示位置に移動することにより、端点に対応した2つの副経路座標を得ていた。しかし、上記平行移動では区間の端点が離れるが、移動後にその区間を隣接区間側に延長することを想定すると、交点を得ることができる。したがって、この交点を副経路の座標として採用すれば、上記方位−交点変換値テーブル、交点変換値検出手段および交点座標算出手段と同様な処理で副経路の座標を得ることが可能となる。
【0025】
したがって、方位−延長交点変換値テーブルが、隣接する区間の2方位の一般的な組合せにより、その各区間を各々副経路表示位置にほぼ平行移動し、かつ区間長を延長した場合に生じる経路の交点を求めるための延長交点変換値を、予め上記組合せ毎に求めることにより設定されているとともに、延長交点変換値検出手段が、上記交差・分離状態判定手段により、上記隣接する区間の2方位の組合せが、区間の分離を生じる組合せであると判定された場合に、上記方位−延長交点変換値テーブルに基づいて上記隣接する区間の2方位から上記延長交点変換値を求め、延長交点座標算出手段が、上記交差・分離状態判定手段により、上記隣接する区間の2方位の組合せが、区間の分離を生じる組合せであると判定された場合に、上記隣接する2区間の隣接側の2つの端点の一方の座標を上記延長交点変換値検出手段にて求められた上記延長交点変換値により変換して得られた1つの座標を、副経路座標としている。
【0026】
このことにより、単純交差する場合の方位−交点変換値テーブルと延長により交差する場合の方位−延長交点変換値テーブルとを統一したり、単純交差する場合の交点変換値検出手段および交点座標算出手段と、延長交点変換値検出手段および延長交点座標算出手段との処理を共通化したりして、処理側のプログラムや各種設定値等を格納するメモリの節約が可能となり、装置の簡素化につながる。
【0027】
また、請求項5記載の発明は、座標変換値検出手段が、隣接する区間の2方位の全ての組合せについて、方位−座標変換値テーブルから座標変換値を求め、副経路座標算出手段が、隣接する2区間の隣接側の2つの端点の一方の座標を上記座標変換値検出手段にて求められた上記座標変換値により変換して得られた1つの座標を、副経路座標としている。
【0028】
このように、処理が2方位の組合せがいかなる組合せであっても、全て簡単な同一処理にて副経路の座標が求められている。したがって、処理側のプログラムや各種設定値等を格納するメモリの節約が可能となり、装置の簡素化につながる。
【0029】
また、上記交点座標算出手段、上記延長交点座標算出手段または上記副経路座標算出手段は、該当区間を一旦副経路表示位置にほぼ平行移動した後の該区間の端点の座標を、変換対象としてもよい。即ち、交点座標算出手段、上記延長交点座標算出手段または上記副経路座標算出手段は、区間の端点そのものを変換対象としなくても、その端点が一旦他の位置に移動したものでも良く、方位−交点変換値テーブル、方位−延長交点変換値テーブルまたは方位−座標変換値テーブルをその移動位置に適合させて作成しておけば、例えば、該当区間を一旦副経路表示位置にほぼ平行移動した後の該区間の端点の座標を変換対象としてもよい。
【0030】
上述したいずれか記載の副経路設定装置は、上記交点座標算出手段にて求められた副経路座標、上記分離端点座標算出手段または上記延長交点座標算出手段にて求められた副経路座標、および上記一致端点座標算出手段にて求められた副経路座標を順次接続して副経路を表示する表示手段とともに、ナビゲーション装置に備えられることにより、データをほとんど増加することなく、元の経路データを用いて簡易な処理で視認性の高い副経路表示を可能とするナビゲーション装置を実現できる。
【0031】
【実施例】
[実施例1]
図1は本発明の一実施例の車載用ナビゲーション装置2の全体構成を示すブロック図である。本車載用ナビゲーション装置2は、位置検出器4、地図データ入力器6、操作スイッチ群8、これらに接続された制御回路10、制御回路10に接続された外部メモリ12、および表示器14を備えている。尚、制御回路10は通常のコンピュータとして構成されており、内部には、CPU、ROM、RAM、I/Oおよびこれらの構成を接続するバスラインが備えられている。
【0032】
位置検出器4は、周知の地磁気センサ16、ジャイロスコープ18、距離センサ20、および衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS(GlobalPositioning System )のためのGPS受信機22を有している。
これらのセンサ等16,18,20,22は各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより、各々補間しながら使用するように構成されている。なお、精度によっては上述した内の一部で構成してもよく、さらには、ステアリングの回転センサ、各転動輪の車輪センサ等を用いてもよい。
【0033】
地図データ入力器6は、位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、及び地図データ、経路案内を含む各種データを入力するための装置である。媒体としては、そのデータ量からCD−ROMを用いるのが一般的であるが、メモリカード等の他の媒体を用いてもよい。
【0034】
位置検出器4、地図データ入力器6、操作スイッチ群8、制御回路10、表示器14等により、いわゆるナビゲーション装置が構成される。表示器14には、位置検出器4から入力された車両の位置情報と、地図データ入力器6より入力された地図データとを重ねて表示することができる。
【0035】
また、本車載用ナビゲーション装置2は、操作スイッチ群8により目的地を含む経由地を近い方から順次入力すると、現在位置からその目的地まで経由地を直線で結ぶことにより走行経路を形成して案内経路を表示する、いわゆる経路案内機能も備えている。操作スイッチ群8は、例えば、表示器14と一体になったタッチスイッチもしくはメカニカルなスイッチ等が用いられ、各種入力に使用される。
【0036】
更に、FM受信機24を備えて、FM局から各種交通情報、ここでは特に渋滞情報を受信している。制御回路10ではこの渋滞情報を受けて、その渋滞情報に含まれている道路番号に基づいて、表示器14上に表示された地図に該当する道路があればその道路に沿って渋滞表示を行っている。
【0037】
車載用ナビゲーション装置2の電源スイッチがオンされると、所定の初期設定の後、メニュー選択により、交通情報表示装置としての処理の中から、所望の処理が選ばれて実行される。ここで、車両の運転者がこれから走行を開始しようとして、案内経路を表示器14に表示させるために経路設定処理を選択し、操作スイッチ群8により経路を設定すると、表示器14上に現在地周辺の地図が表示される。その地図上には、設定した案内経路と車両の現在位置とが重ねて表示される。運転者はこの現在位置と案内経路とを確認しつつ目的値に向けて走行開始することになる。本車載用ナビゲーション装置2の制御回路10は、走行に応じて走行方位と走行距離とを位置検出器4にて検出して走行軌跡を求めて地図上の現在位置マークを移動する処理を行い、更に必要なタイミングで地図情報上の道路パターンと位置検出器4により得られている走行軌跡とを比較(パターンマッチング)して現在位置の表示位置を補正する処理を行う。
【0038】
これらの処理と同時に、制御回路10は、FM局からFM受信機24にて受信した渋滞情報に基づいて、上述した渋滞表示を行う処理を実行している。次にこの渋滞表示に関する処理を図2以下のフローチャートに示す。
図2は、FM受信機24がFM局から交通情報を受信した際に実行されるFM受信交通情報処理である。処理が開始されると、受信内容が分析される(ステップ1000)。受信内容に渋滞情報が含まれていれば後述する渋滞表示用データ作成処理が実行される(ステップ2000)。受信内容に渋滞情報以外の処理があれば、該当する処理が実行される(ステップ1100)。例えば、渋滞が解消されたとの受信内容であれば、ステップ2000にて設定された渋滞表示のデータの内、該当する道路の渋滞表示用データを消去する処理が、ステップ1100で行われる。
【0039】
ステップ2000,1100のいずれかの処理が終了すれば、受信内容の残りの処理があるか否かが判定され(ステップ1200)、残りの処理が存在すればステップ1000から繰り返され、処理がすべて終了すれば、ステップ1200にて否定判定されて、FM受信交通情報処理は終了する。
【0040】
次にステップ2000の渋滞表示用データ作成処理について、図3のフローチャートに基づいて説明する。
まず処理が開始されると、FM局からの渋滞情報に含まれている道路番号に基づいて、外部メモリ12の地図データ内の該当道路のデータ記載位置を検索し、その位置に記載されている該当道路を構成する新たなセグメントの座標データを取得する(ステップ2100)。
【0041】
通常、各道路については複数のセグメントが設定してある。一例として、図5に渋滞情報に含まれている1つの道路100のセグメント構成を実線で示す。この道路は交差点T00から交差点T01に向かって左側の道路である。対向する右側の道路は別の道路として別の道路番号で表されているが、ここでは、交差点T00から交差点T01に向かって左側の道路のみ説明する。この道路100はセグメントSeg00〜Seg12までの13個のセグメントから構成されている。
【0042】
したがって、ステップ2100にては、新たなセグメントとして最初にこのセグメントSeg00の座標データが取得されることになる。座標データにはセグメントの始点座標と終点座標とが存在する。図5の要部を拡大した図6にては最初のセグメントSeg00の始点P00の座標は(x00,y00)であり、終点P01の座標は(x01,y01)である。この2つの座標(x00,y00)、(x01,y01)を所定距離d分、平行移動する(ステップ2200)。即ちセグメントSeg00から直交方向左側へ所定距離移動させて、副始点Pa00の座標(xa00,ya00)および副終点Pb00の座標(xb00,yb00)を得る。平行移動による座標変換は、始点P00(x00,y00)および終点P01(x01,y01)によりセグメントSeg00の傾きが演算できるので、簡単な計算で実施できる。
【0043】
次にこのセグメントSeg00が先頭セグメントか否かが判定される(ステップ2300)。該当道路番号の処理にて最初に実施されるセグメントは先頭セグメントとして処理していることから、セグメントSeg00のごとく最初に処理されるセグメントであれば、先頭セグメントとしてステップ2300にては肯定判定される。
【0044】
ステップ2300にて先頭セグメントであると判定されると、次にステップ2200で算出されたそのセグメントの副始点座標が渋滞表示用データを記憶するRAM領域に出力される(ステップ2900)。図6の場合は、副始点Pa00の座標は(xa00,ya00)であるので、この値が、X座標、Y座標の順で渋滞表示用データを記憶するRAM領域に格納される。
【0045】
次に、前セグメントの副始点・副終点座標および方位の記憶領域に今回のセグメントの副始点・副終点座標および方位が格納される(ステップ3000)。図6の例では、セグメントSeg00の副始点Pa00の座標(xa00,ya00)および副終点Pb00の座標(xb00,yb00)が、前セグメントの副始点・副終点座標として格納される。
【0046】
次に該当道路に対するセグメントが終了したか否かが判定される(ステップ3100)。終了していなければ再度ステップ2100の処理に戻り、新たなセグメント座標データが取得される。図6の例では、セグメントSeg01の始点P01の座標(x01,y01)および終点P02の座標(x02,y02)が取得される。なお、2番目以降のセグメントSeg01〜Seg12の始点座標は、直前のセグメントSeg00〜Seg11の終点座標と同じなので、前回の終点座標を今回の始点座標として記憶し直せば、地図データから読み込む必要はない。
【0047】
次にステップ2200にて上述のごとくセグメントSeg01の始点座標(x01,y01)および終点座標(x02,y02)を所定距離d分、平行移動して、副始点Pa01の座標(xa01,ya01)および副終点Pb01の座標(xb01,yb01)を得る。次に、先頭セグメントではないのでステップ2300にては否定判定され、交差判定処理(ステップ2350)に移る。交差判定とは、図6の点線で示したごとく、隣接するセグメントを上述したごとく平行移動させた場合に、隣接するセグメント同士が交差するか否かを判定するものである。
【0048】
交差判定処理の詳細を図4のフローチャートに示す。まず、前セグメントの方位領域番号Dr1が算出される(ステップ2351)。この算出は図8に示すように、全方位を、東・北東・北・北西・西・南西・南・南東の8領域に分けて、その領域番号0〜7を算出する処理である。
【0049】
この計算処理は、例えば、次式(1),(2)のごとく行われる。
【0050】
【数1】
Figure 0003555191
【0051】
ここで、dxnはn番目のセグメントのX成分(セグメントSeg00ならx01−x00),dynはn番目のセグメントのY成分(セグメントSeg00ならy01−y00),degはそのセグメントの角度,Drnはn番目のセグメントの方位領域番号である。なお式(2)の計算は、小数点以下は切捨てである。
【0052】
上記式(1),(2)の計算により、図6のセグメントSeg00の場合は、方位領域番号は「2」となる。
次に今回のセグメントの方位領域番号Dr2が算出される(ステップ2353)。この場合もステップ2351と同様になされる。図6のセグメントSeg01の場合は、方位領域番号は「1」となる。なお、ステップ2351の前セグメントの方位領域番号Dr1の算出は、前回の制御周期でステップ2353が実行されることにより求められているときは、上記式(1),(2)の計算を実行することなく、その前回の方位領域番号Dr2を、方位領域番号Dr1に転送するのみでよい。
【0053】
尚、セグメントの実際の方位は式(1)で求められた角度degであるが、処理や後述するテーブルを簡単化するために、ステップ2351,2353では、8領域からなる離散的な方位として算出している。
次に交差判定演算がなされる(ステップ2355)。交差判定演算は、まず次式(3)のごとく、方位差に該当する方位領域番号差Ddfが計算される。
【0054】
【数2】
Figure 0003555191
【0055】
この式(3)の計算の結果、Ddf<0である場合、次式(4)のごとく「8」を加える。
【0056】
【数3】
Figure 0003555191
【0057】
こうして、方位領域番号差Ddfが計算されると、次に、方位領域番号差Ddfに基づいて、交差するか否かが判定される(ステップ2400)。ここでは、1≦Ddf≦3の場合に、交差すると判定され、それ以外の場合に交差しないと判定される。図6のセグメントSeg00,Seg01の場合は、式(3)の計算では、Ddf=1−2=−1であり、マイナスなので、式(4)の計算がなされ、Ddf=−1+8=7となり、1≦Ddf≦3の条件から外れているので、交差しないと判定される。確かに、図6のセグメントSeg00,Seg01の場合は、点線で示すごとくそれぞれ元のセグメントSeg00,Seg01に対して直角方向に所定距離d分、左側に平行移動させても、交差を生じることなく、逆にそれぞれの端点(副終点Pb00,副始点Pa01)が離れている。
【0058】
したがって、ステップ2400にて否定判定されて、次に前セグメントの副終点座標が渋滞表示用データを記憶するRAM領域に出力される(ステップ2500)。図6の場合は、前セグメントSeg00の副終点Pb00の座標(xb00,yb00)が出力され、渋滞表示用データを記憶するRAM領域の内、前回格納された副始点Pa00の座標(xa00,ya00)の次の位置に格納される。
【0059】
次に、前セグメント方位領域番号Dr1と今回のセグメント方位領域番号Dr2とが等しいか否かが判定される(ステップ2700)。等しければステップ3000の処理に移って、前セグメントの副始点・副終点座標および方位の記憶領域に、今回のセグメントの副始点・副終点座標および方位が格納されるが、図6のセグメントSeg00,Seg01の場合のごとく、Dr1≠Dr2である場合には、ステップ2350にて求められた方位領域番号差Ddfにより、ステップ2400と同様に交差しているか否かが判定され(ステップ2800)、図6のセグメントSeg00,Seg01の場合のごとく、交差で無ければ今回のセグメントの副始点座標が渋滞表示用データを記憶するRAM領域に出力され格納される(ステップ2900)。図6の例ではセグメントSeg01の副始点Pa01の座標(xa01,ya01)が出力され格納される。
【0060】
次にステップ3000にて前セグメントの副始点・副終点座標および方位の記憶領域に、今回のセグメントの副始点・副終点座標および方位が格納され、次にセグメント終了で無ければ、ステップ3100にて否定判定されて、再度ステップ2100から処理が繰り返される。
次は新たな今回のセグメントSeg02の座標が取得される(ステップ2100)と、ステップ2200,2300の後、ステップ2351では前セグメント方位領域番号Dr1としてセグメントSeg01の方位領域番号が設定され、ステップ2353では今回のセグメント方位領域番号Dr2としてセグメントSeg02の方位領域番号が設定される。なお、セグメントSeg01とセグメントSeg02との場合は共に方位領域番号Dr1,Dr2は「1」である。したがって、次の交差判定演算(ステップ2355)の式(3)では、Ddf=0となり、式(4)は実行されず、ステップ2400において、1≦Ddf≦3の条件に当てはまらないので否定判定され、ステップ2500にて、前セグメントの副終点座標が渋滞表示用データを記憶するRAM領域に出力される。次にステップ2700にて、前セグメント方位領域番号Dr1と今回のセグメント方位領域番号Dr2とが等しいか否かが判定されるが、Dr1=Dr2であるので、ステップ2800,2900の処理はなされることなく、ステップ3000にジャンプする。そしてステップ3000の処理の後、ステップ3100にてセグメント終了でないと判定されると再度ステップ2100の処理に戻る。
【0061】
次にセグメントSeg02が前セグメントとなり、セグメントSeg03が今回のセグメントとなるが、両方位が同一なので、上述した前セグメントSeg01および今回のセグメントSeg02の組合せの場合と同じ処理がなされる。以後、前セグメントSeg04および今回のセグメントSeg05の組合せまで、同一の処理が繰り返される。
【0062】
次に、前セグメントSeg05および今回のセグメントSeg06の組合せに至った場合には、ステップ2100,2200,2300の後の交差判定処理(ステップ2350)のステップ2351,2353にて、前セグメントSeg05の方位領域番号Dr1=0、今回のセグメントSeg06の方位領域番号Dr2=1と算出される。次にステップ2355の式(3)にて、方位領域番号差Ddf=1−0=1と計算される。方位領域番号差Ddf>0であるので、式(4)は実行されず、次にステップ2400にて交差か否かが判定される。Ddf=1であり、1≦Ddf≦3の条件に当てはまるので、ステップ2400にては肯定判定されて、次に方位−交点変換値テーブルを参照して交点変換値を求める(ステップ2550)。方位−交点変換値テーブルの一例を図9に示す。この交点変換値は、前セグメントの終点座標を変換して交点を求めるためのものであり、上記所定距離dが表示器14上の表示で3ドット分、対象道路の左側に表示される場合を想定して設定された値である。交点変換値は座標形式(Δx,Δy)で示してあり、ΔxがX成分の変換値、ΔyがY成分の変換値である。以下、他のテーブルにおいても同じである。
【0063】
図7に示す隣接するセグメントSeg05,Seg06の組合せの場合には、セグメントSeg05の方位領域番号Dr1=0、セグメントSeg06の方位領域番号Dr2=1であるので、図9のテーブルから、交点変換値として(−2,−3)が得られる。次に前セグメントSeg05の終点(今回のセグメントSeg06の始点と同じ)P06の座標(x06,y06)に対して、交点変換値(−2,−3)の加算による変換が次式(5),(6)のごとく行われ、交点Pc05の座標(xc05,yc05)が求められる(ステップ2570)。
【0064】
【数4】
Figure 0003555191
【0065】
次にこうして得られた交点の座標が、渋滞表示用データを記憶するRAM領域に出力される(ステップ2600)。次にステップ2700にてはDr1≠Dr2であるので否定判定され、ステップ2800ではステップ2350の処理で交差していると判定されているので肯定判定されて、ステップ3000,3100の処理に移る。ステップ3100にて否定判定されれば、再度ステップ2100が開始される。
【0066】
次に図7に示すごとく、隣接するセグメントSeg06,Seg07の組合せとなるが、セグメントSeg06の方位領域番号Dr1=1、セグメントSeg07の方位領域番号Dr2=2であるので、図9のテーブルから、交点変換値として(−3,−2)が得られる(ステップ2550)。
【0067】
次に前セグメントSeg06の終点P07の座標(x07,y07)に対して、交点変換値(−3,−2)の加算による変換が式(5),(6)と同様に行われ、交点Pc06の座標(xc06,yc06)が求められる(ステップ2570)。そしてこの交点Pc06の座標(xc06,yc06)がステップ2600にて渋滞表示用データを記憶するRAM領域に出力される。
【0068】
次に隣接する組合せは、セグメントSeg07,Seg08の組合せとなるが、セグメントSeg07の方位領域番号Dr1=2、セグメントSeg08の方位領域番号Dr2=3であるので、図9のテーブルから、交点変換値として(−3,2)が得られる(ステップ2550)。
【0069】
次に前セグメントSeg07の終点P08の座標(x08,y08)に対して、交点変換値(−3,2)の加算による変換が式(5),(6)と同様に行われ、交点Pc07の座標(xc07,yc07)が求められる(ステップ2570)。そしてこの交点Pc07の座標(xc07,yc07)がステップ2600にて渋滞表示用データを記憶するRAM領域に出力される。
【0070】
以後、ステップ2400にて交差していると判定された場合は、上述のごとく、交差している隣接セグメントの方位の組合せに基づいて図9の方位−交点変換値テーブルから交点変換値を求め(ステップ2550)、その交点変換値により前セグメントの終点の座標を変換処理して交点を求め(ステップ2570)、その交点座標が渋滞表示用の座標データとして出力される(ステップ2600)。尚、図9のテーブルにて数値の記載が無い部分は、ステップ2400にては交差と判定されない組合せである。
【0071】
また、前述したごとく、交差していない場合の内、隣接するセグメントが同一方位の組合せである場合は、ステップ2500にて前セグメントの副終点のみが渋滞表示用の座標データとして出力される。更に、交差せずかつ隣接するセグメントが同一方位の組合せでない場合は、ステップ2500の前セグメントの副終点座標出力処理とステップ2900の今回のセグメントの副始点座標出力処理とが実行されて、前セグメントの副終点と今回のセグメントの副始点との両方が順次、渋滞表示用の座標データとして出力される。
【0072】
このようにして処理が進行し、前セグメントとしてのセグメントSeg11と今回のセグメントとしての最後のセグメントSeg12との組合せとなった場合、セグメントSeg11の方位領域番号Dr1=2、セグメントSeg12の方位領域番号Dr2=1であり、Ddf=7であり、1≦Ddf≦3の条件に当てはまらないので、交差していない場合でかつ隣接するセグメントが同一方位の組合せでない場合の処理が、上述のごとく実施された後、ステップ3100に至ると、セグメントは終了であることから肯定判定されて、今回のセグメントSeg12の副終点の座標が渋滞表示用の座標データとして出力される(ステップ3200)。
【0073】
このようにして、一つの渋滞道路の渋滞表示用の座標出力が終了する。次に他の渋滞道路が存在するか否かが判定され(ステップ3300)、処理すべき他の渋滞道路が存在すれば、再度ステップ2100に戻り、その道路のセグメントについて、最初から上述した処理を繰り返して、渋滞表示用の座標出力がなされることになる。
【0074】
図5の道路100を処理した結果、白丸で示す渋滞表示用座標データが得られ、この座標データを図示しない表示処理にて接続すれば、一点鎖線でしめすごとくに、渋滞表示が、対象とする道路100にほぼ等距離間隔で左側に沿って表示されることになり、見やすい表示がなされる。
【0075】
更に、ステップ2351,2353の方位領域番号算出処理は、単なる方位の特定であり、極めて簡単な処理である。またステップ2355の交差判定演算は、その方位の組合せで交差するか否かの判定であり、交点を求めているわけではないので、極めて簡単な処理である。
【0076】
更に、ステップ2550,2570の交点座標を求める処理はすべて演算処理でなく、まずステップ2550で、方位−交点変換値テーブルを用いて、隣接セグメントの2方位の組合せから交点変換値を求めている。このテーブルは、隣接するセグメントの2方位の一般的な組合せにより、その各セグメントを各々渋滞表示位置にほぼ平行移動させた場合に生じるセグメントの交点を得るための交点変換値を求めるテーブルであり、予め設定されているものである。更に、簡単で小さいテーブルであるのでテーブルのためのメモリも極めて小さくて済む。
【0077】
実際の交点に該当する座標は、この交点変換値に基づいて、上記隣接する2セグメントの隣接側の2つの端点の一方、本実施例では前セグメントの終点の座標に対して、上記式(5),(6)のように簡単な変換処理を行うことで得ることができる。こうして、視認性のよい渋滞表示が、ナビゲーション装置に負担をかけること無く、かつメモリ容量の増加もほとんど無く実現できる。
【0078】
本実施例において、ステップ2351,2353が方位算出手段としての処理に該当し、ステップ2355,2400,2700,2800が交差・分離状態判定手段としての処理に該当し、ステップ2550が交点変換値検出手段としての処理に該当し、ステップ2570,2600が交点座標算出手段としての処理に該当し、ステップ2200,2500,2900が分離端点座標算出手段としての処理に該当し、ステップ2200,2500が一致端点座標算出手段としての処理に該当する。
【0079】
[実施例2]
図10に実施例2の交差判定処理を示す。ステップ2351,2353,2355の処理は図4に示す実施例1の交差判定処理と同じであるので説明は省略する。ステップ2351,2353にて、式(1),(2)により、前セグメントの方位領域番号Dr1と今回のセグメントの方位領域番号Dr2とが算出された後、式(1)で算出された前セグメントの角度degと今回のセグメントの角度degとの差の絶対値が所定角度差Δdeg以下か否かが判定される(ステップ2354)。ここで角度degは前述したごとく、セグメント方位の離散化前の実際の詳細な方位を表している。
【0080】
前セグメントの角度degと今回のセグメントの角度degとの差の絶対値が所定角度差Δdeg以下であれば、前セグメントの方位と今回のセグメントの方位とは同一であると判定され(ステップ2356)、交差判定処理を終了する。したがって、以後のステップ2400の処理では否定判定されてステップ2500が実行され、ステップ2700の処理では肯定判定されてステップ2900の処理はなされない。
【0081】
ステップ2354にて否定判定されれば、以後実施例1と同様な処理が行われる。
本実施例は、ステップ2354の判定により、実施例1の処理では離散的な方位を決定しているために、実際はわずかな方位差でも方位が異なると判定されてしまうのを避けることができる。したがって一層整然とした視認性の良い渋滞表示が可能となる。
【0082】
本実施例において、ステップ2355,2400,2700,2800に加えて、ステップ2354,2356が交差・分離状態判定手段としての処理に該当する。
[実施例3]
図11に実施例3のセグメントデータ取得処理を示す。このセグメントデータ取得処理は、実施例1または実施例2のステップ2100の代わりに用いられる処理である。他の処理は実施例1または実施例2の処理と同じであるので説明は省略する。
【0083】
まず、セグメント隠蔽許可フラグFがリセットされる(ステップ2105)。前記ステップ2100と同様に、新たなセグメント座標データ取得処理が行われる(ステップ2110)。次に、前記ステップ2300と同様に、このセグメントが先頭セグメントでないか否かが判定される(ステップ2120)。先頭で無ければ次にこのセグメントが末尾セグメントでないか否かが判定される(ステップ2130)。末尾セグメントとは、その道路の最後に存在するセグメント、図5で言えばセグメントSeg12が該当する。
【0084】
末尾セグメントでも無ければ、ステップ2110にて取得された今回のセグメント座標データの次のセグメント座標データが取得される(ステップ2140)。
次に、実施例1の式(1),(2)のごとく、前セグメントの方位領域番号Drn−1を算出し(ステップ2150)、今回のセグメントの方位領域番号Drnを算出し(ステップ2160)、次のセグメントの方位領域番号Drn+1を算出する(ステップ2170)。
【0085】
次に、この3つの方位領域番号Drn−1,Drn,Drn+1を用いて、両側交差判定演算が行われる(ステップ2180)。この演算処理は、今回のセグメントが、前セグメントに対しても、更に次のセグメントに対しても前記ステップ2355,2400で言う交差状態にあるか否かを判定するために、2つの方位領域番号差Ddfを求める処理である。即ち、上記3つの方位領域番号Drn−1,Drn,Drn+1の内、前セグメントと今回のセグメントとの2つの方位領域番号Drn−1,Drnにより、前記ステップ2355と同じ処理を行い、更に今回のセグメントと次のセグメントとの2つの方位領域番号Drn,Drn+1により、前記ステップ2355と同じ処理を行い、2つの方位領域番号差Ddfを求める。
【0086】
次に、この2つの方位領域番号差Ddfを評価して今回のセグメントの両側で交差状態となるか否かが判定される(ステップ2190)。2つの方位領域番号差Ddfが共に、1≦Ddf≦3の条件を満足する場合に、両側で交差すると判定され、それ以外の場合に両側では交差しないと判定される。
【0087】
ステップ2190にて両側交差であると判定された場合は、今回のセグメントの長さSLがその始点および終点の座標から求められる(ステップ2191)。次にこのセグメント長SLが短いことを表す所定長さL0以下か否かが判定される(ステップ2192)。所定長さL0以下であれば、次にセグメント隠蔽許可フラグFがセットされているが否かが判定され(ステップ2193)、セットされていればセグメント隠蔽許可フラグFをリセットして(ステップ2195)、再度ステップ2110に戻り、新たなセグメント座標データを取得する。この場合は、ステップ2140にて取得した次のセグメントと同じセグメントが対象なので、新たに外部メモリ12から取得すること無く、ステップ2140で取得したデータをそのまま利用すれば良い。
【0088】
図11の処理を抜けてステップ2200の処理に移る条件は、ステップ2120またはステップ2130にて肯定判定されるか、ステップ2190にて両側交差ではないと判定されるか、ステップ2190にて両側交差であると判定されてもステップ2192にてSL>L0と判定されるか、あるいはステップ2193にてセグメント隠蔽許可フラグFがリセットされていると判定される場合であり、それぞれ、ステップ2196にてセグメント隠蔽許可フラグFをセットした後ステップ2200に移る。
【0089】
ステップ2193にてセグメント隠蔽許可フラグFがセットされていると判定されると、ステップ2195にてセグメント隠蔽許可フラグFをリセットした後、ステップ2110の処理に戻り、新たなセグメント、即ち今回のセグメントが、一つ進むことになる。即ち、両側で交差するセグメントであり、かつ所定長さL0以下のセグメントであると判定された場合は、そのセグメントはステップ2200以下の処理においては、存在しないものとして遮蔽されることになる。
【0090】
あるセグメントが、両側のセグメントとの間で、各々セグメントを渋滞表示位置にほぼ平行移動させたときに両側で交差が生じる場合、即ち、あるセグメントに対して両側のセグメントが内側に曲折している場合は、そのセグメントが所定長さL0以下の短い場合には、両側のセグメントを渋滞表示位置に移動させた場合には、両側のセグメントとの交点の間隔が狭まることにより、渋滞表示におけるセグメントの長さとしては、極めて小さくなったり、あるいは無くなってしまう。したがって、このような状態がステップ2180,2190,2191,2192にて判定されると、無駄な座標の生成を防止したり、あるいは座標を簡単にするために、そのセグメントは、以下のステップ2200の処理に対しては存在しないものとする。このことにより、渋滞表示が見やすくなり、処理も迅速となる。
【0091】
ただし、このようなセグメントが連続した場合に、連続して遮蔽されると、渋滞表示が異常となるので、セグメント隠蔽許可フラグFをステップ2195にてリセットし、ステップ2196にてセットすることにより連続して遮蔽されるのを防止している。
【0092】
本実施例において、ステップ2140,2150,2160,2170,2180,2190が両側交差状態判定手段としての処理に該当し、ステップ2191,2192が区間長判定手段としての処理に該当し、ステップ2190およびステップ2192にて肯定判定された場合にステップ2193,2195を介してステップ2110に戻る処理が区間隠蔽手段としての処理に該当する。
【0093】
[実施例4]
図12に実施例4の渋滞表示用データ作成処理を示す。図12のフローチャートは、図3のステップ2200の後からステップ3000の前までの、一部のみ示しているが、前後の処理については図12と同じである。また他の処理は実施例1、実施例2または実施例3の処理と同じであるので説明は省略する。
【0094】
まずステップ2200の次に先頭セグメントか否かが判定される(ステップ4100)。この判定は図3のステップ2300の処理と同じである。先頭セグメントであれば、今回のセグメントの副始点座標が出力される(ステップ4110)。この処理は図3のステップ2900と同じである。この後、ステップ3000の処理に移る。
【0095】
ステップ4100にて先頭セグメントではないと判定されると、次に交差・分離状態判定処理(ステップ4200)が実行される。この処理は図3のステップ2350の処理と同じである。
次に、交差・分離状態判定が行われる(ステップ4300)。この処理は、ステップ4200にて求められた方位領域番号差Ddfが、1≦Ddf≦3の場合に交差すると判定され、5≦Ddf≦7の場合に分離すると判定され、Ddf=0の場合にはその他(交差でも分離でも無い)と判定される。通常、Ddf=4となるような急角度で曲がる道路は存在しないので、Ddf=4となった場合は、エラーとして直ちにステップ2100の処理に戻るようにしても良い。
【0096】
ステップ4300にて、交差状態であると判定されると、方位−交点変換値テーブルを参照して交点変換値を求め(ステップ4120)、交点の座標が求められ(ステップ4130)、こうして得られた交点の座標が、渋滞表示用データを記憶するRAM領域に出力され(ステップ4140)、ステップ3000へ移行する。これらステップ4120,4130,4140の処理は、図3のステップ2550,2570,2600と各々同じ処理である。
【0097】
ステップ4300にてその他と判定されると、前セグメントの副終点座標が渋滞表示用データを記憶するRAM領域に出力され(ステップ4150)、ステップ3000へ移行する。この処理は図3のステップ2500と同じである。
ステップ4300にて、分離状態であると判定されると、方位−延長交点変換値テーブルを参照して延長交点変換値を求める(ステップ4400)。方位−延長交点変換値テーブルの一例を図14に示す。この延長交点変換値は、前セグメントの終点座標を変換して交点を求めるためのものであり、上記所定距離dが表示器14上の表示で3ドット分、対象道路の左側に表示される場合を想定して設定された値である。
【0098】
前述した図6と同じセグメント配置の場合の処理を図13にて説明する。隣接するセグメントSeg00,Seg01の組合せの場合には、セグメントSeg00の方位領域番号Dr1=2、セグメントSeg01の方位領域番号Dr2=1、方位領域番号差Ddf=1−2+8=7であるので、図14のテーブルから、延長交点変換値として(−3,−2)が得られる。
【0099】
次に前セグメントSeg00の終点P01の座標(x01,y01)に対して、延長交点変換値(−3,−2)の加算による変換が次式(7),(8)のごとく行われ、延長交点Pd00の座標(xd00,yd00)が求められる(ステップ4500)。
【0100】
【数5】
Figure 0003555191
【0101】
次にこうして得られた延長交点の座標が、渋滞表示用データを記憶するRAM領域に出力され(ステップ4600)、ステップ3000に移行する。
次の隣接するセグメントSeg01,Seg02の組合せとなるが、セグメントSeg01の方位領域番号Dr1=1、セグメントSeg02の方位領域番号Dr2=1、方位領域番号差Ddf=1−1=0であるので、この場合は、「その他」と判定されてステップ4150が実行される。即ち、前セグメントの副終点Pb01の座標(xb01,yb01)が渋滞表示用データを記憶するRAM領域に出力される。
【0102】
本実施例は、このように分離状態でも、方位−延長交点変換値テーブルを参照して延長交点変換値を求め、その延長交点変換値にて前セグメントの終点座標を変換して渋滞表示用データとして出力できる。このことにより、単純交差する場合の方位−交点変換値テーブル(図9)と延長により交差する場合の方位−延長交点変換値テーブル(図14)とを統一したり、テーブルから変換値を求める処理(ステップ4120とステップ4400)、交点(延長交点)算出処理(ステップ4130とステップ4500)、および交点(延長交点)出力処理(ステップ4140とステップ4600)との処理を共通化したりして、処理側のプログラムや各種設定値等を格納するメモリの節約が可能となり、装置の簡素化につながる。
【0103】
本実施例において、ステップ4400が延長交点変換値検出手段としての処理に該当し、ステップ4500,4600が延長交点座標算出手段としての処理に該当する。
[実施例5]
図15に実施例5の渋滞表示用データ作成処理を示す。図15のフローチャートは、図3のステップ2100の後からステップ3000の前までの、一部のみ示している。この他のステップで異なる点は、ステップ3000が前セグメントの方位として今回のセグメントの方位を設定し、ステップ3200が、今回のセグメントの副終点を算出しその副終点を渋滞表示用の座標データとして出力する点である。その他のステップの処理については図12と同じである。また他の処理は実施例1、実施例2または実施例3の処理と同じであるので説明は省略する。
【0104】
まずステップ2100の次に先頭セグメントか否かが判定される(ステップ5100)。この判定は図3のステップ2300の処理と同じである。先頭セグメントであれば、今回のセグメントの副始点座標が算出され出力される(ステップ5110)。この後、ステップ3000の処理に移る。
【0105】
ステップ5100にて先頭セグメントではないと判定されると、次にステップ5120にて、前記式(1),(2)により前セグメントの方位領域番号Dr1が算出され、ステップ5130にて、前記式(1),(2)により今回のセグメントの方位領域番号Dr2が算出される。この処理はステップ2351,2353と同じである。
【0106】
次に、上記前セグメントの方位領域番号Dr1と今回のセグメントの方位領域番号Dr2との組合せから、図16に示す方位−座標変換値テーブルを参照して座標変換値を求める(ステップ5140)。この方位−座標変換値テーブルは、図9の方位−交点変換値テーブルと図14の方位−延長交点変換値テーブルとを一つにまとめ、更に交差でも分離でもない状態、即ち隣接するセグメントの方位が同一である場合の座標変換値も加えて、一つのテーブルとしたものである。
【0107】
次に前セグメントの終点の座標に、式(5),(6)のごとく座標変換値を加算して渋滞表示用の座標を算出し(ステップ5150)、渋滞表示用データが格納されているRAM領域に出力する(ステップ5160)。
本実施例では、隣接セグメントの方位の組合せが、交差か分離かあるいはその両者でもないかといった判定をすることなく、隣接するセグメントの2方位から、方位−座標変換値テーブルに基づいて座標変換値を求めて、渋滞表示用の座標データが出力できる。したがって、隣接するセグメントのいかなる方位の組合せでも、同一の処理を行えば良く、処理側のプログラムや各種設定値等を格納するメモリの節約が可能となり、装置の簡素化につながる。
【0108】
本実施例において、ステップ5120,5130が方位算出手段としての処理に該当し、ステップ5140が座標変換値検出手段としての処理に該当し、ステップ5150,5160が副経路座標算出手段としての処理に該当する。
[その他]
8方位に対応して、始点・終点から副始点・副終点を求めるための座標変換値を予めテーブルとして設定しておくことにより、ステップ2200での副始点・副終点の算出は、該当セグメントの方位に基づき座標変換値を求め、その座標変換値により始点・終点を変換して、副始点・副終点を求めてもよい。この場合、ステップ2351,2353の方位計算は、ステップ2200の前に持って来る。
【0109】
図3に示すステップ3200の最後のセグメントの副終点の座標が渋滞表示用の座標データとして出力された後に、その最後のセグメントの方位領域番号Dr2または角度degを参照して、その最後のセグメントの傾きに適合した矢印を、最後のセグメントの最終端に設けるデータを、渋滞表示用の座標データの最後に出力して付加しても良い。運転者にとって渋滞道路の方向がより視認し易くなる。
【0110】
また、隣接に限らず2セグメントを組合せて、その方位(角度)差の絶対値の最大値が90゜未満の場合は、道路全体として90゜以上曲がっていないと判断できる。したがって、このような判断を渋滞表示用データ作成処理(図3,12,15)の各渋滞道路処理の最初に実行し、上記方位(角度)差の絶対値の最大値が90゜未満であると判定された場合は、全てのセグメントは同一方位として、渋滞表示用データ作成処理(図3,12,15)の他のステップを実施しても良い。このようにすると、渋滞表示の視認性はほとんど変わらないが、特に図3,図12の例ではステップ2500またはステップ4150の処理のみで渋滞表示用の座標が得られ、処理が迅速になる。
【0111】
上述した方位−交点変換値テーブル、方位−延長交点変換値テーブルあるいは方位−座標変換値テーブルは、ドットで表される表示器14による表示であるので離散的な位置でしか表示できない。このため、理論的な変換値よりも実際には見た目から適宜修正した変換値が用いられるのが好ましい。
【0112】
上記各実施例では、前セグメントの終点を、方位−交点変換値テーブル、方位−延長交点変換値テーブルあるいは方位−座標変換値テーブルから得られた変換値にて変換して渋滞表示用の座標を求めていたが、方位−交点変換値テーブル、方位−延長交点変換値テーブルあるいは方位−座標変換値テーブルを、今回のセグメントの始点の変換用に作成しておけば、今回のセグメントの始点を変換値で変換しても良い。
【0113】
また、終点や始点でなく、副終点や副始点を変換するための方位−交点変換値テーブル、方位−延長交点変換値テーブルあるいは方位−座標変換値テーブルを作成しておいて、副終点や副始点を変換して渋滞表示用の座標を求めても良い。
上記各実施例では方位を8つの領域に分割したが、表示器14の解像度が高ければ、方位領域を更に細分化してもよい。例えば、16領域あるいは32領域等に分割しても良い。細分化すればそれだけ一層視認性の高い渋滞表示が得られ易くなる。このように細分化した場合、隣接するセグメントの方位差が小さい場合は、同一の方位であるとして、渋滞表示用データ作成処理(図3,12,15)を実行しても良い。
【0114】
なお、上記ステップ2500,2600,2900,3200、ステップ4110,4140,4150,4600、あるいはステップ5110,5160にて出力され出力順に順次格納された渋滞表示用の座標は、制御回路10内で行われる表示器14に対する表示処理(表示手段に該当)により、道路地図上に重ねて表示され、視認性の高い渋滞表示が可能となる。
【0115】
上記各実施例では、副経路を利用して渋滞表示を行っていたが、渋滞以外の状態を表示するのにも副経路を利用できる。例えば、片側工事区間や走行速度規制区間等である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の車載用ナビゲーション装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】FM受信交通情報処理のフローチャートである。
【図3】渋滞表示用データ作成処理のフローチャートである。
【図4】交差判定処理のフローチャートである。
【図5】道路のセグメント構造および渋滞表示の例の説明図である。
【図6】分離するセグメントの組合せに対する処理説明図である。
【図7】交差するセグメントの組合せに対する処理説明図である。
【図8】離散的に設定した方位領域の説明図である。
【図9】方位−交点変換値テーブルの構成説明図である。
【図10】実施例2の交差判定処理のフローチャートである。
【図11】実施例3のセグメントデータ取得処理のフローチャートである。
【図12】実施例4の渋滞表示用データ作成処理の一部のフローチャートである。
【図13】分離するセグメントの組合せに対する延長交点設定処理の説明図である。
【図14】方位−延長交点変換値テーブルの構成説明図である。
【図15】実施例5の渋滞表示用データ作成処理の一部のフローチャートである。
【図16】方位−座標変換値テーブルの構成説明図である。
【図17】請求項1記載の発明の基本的構成例示図である。
【図18】請求項3記載の発明の基本的構成例示図である。
【図19】請求項4記載の発明の基本的構成例示図である。
【符号の説明】
2…車載用ナビゲーション装置 4…位置検出器
6…地図データ入力器 8…操作スイッチ群
10…制御回路 12…外部メモリ 14…表示器
16…地磁気センサ 18…ジャイロスコープ
20…距離センサ 22…GPS受信機 24…FM受信機
100…道路

Claims (7)

  1. 表示装置に表示される経路の内の所望の対象経路を他の経路と区別し易くするために、該対象経路に沿って表示される副経路の座標を設定する副経路設定装置であって、
    上記対象経路を構成する区間の方位を、所定数の離散的な方位として算出する方位算出手段と、
    隣接する区間の2方位の一般的な組合せにより、その各区間を各々副経路表示位置にほぼ平行移動させた場合に生じる経路の交点を求めるための交点変換値を、予め上記組合せ毎に求めることにより設定した方位−交点変換値テーブルと、上記対象経路を構成する区間の内の隣接する区間の、上記方位算出手段により算出された2方位の組合せが生じさせる、その各区間を各々副経路表示位置にほぼ平行移動させた場合の区間の交差・分離状態を判定する交差・分離状態判定手段と、
    上記交差・分離状態判定手段により、上記隣接する区間の2方位の組合せが、区間の交差を生じる組合せであると判定された場合に、上記方位−交点変換値テーブルに基づいて上記隣接する区間の2方位から上記交点変換値を求める交点変換値検出手段と、
    上記交差・分離状態判定手段により、上記隣接する区間の2方位の組合せが、区間の交差を生じる組合せであると判定された場合に、上記隣接する2区間の隣接側の2つの端点の一方の座標を上記交点変換値検出手段にて求められた上記交点変換値により変換して得られた1つの座標を、副経路座標とする交点座標算出手段と、
    上記交差・分離状態判定手段により、上記隣接する区間の2方位の組合せが、区間の分離を生じる組合せであると判定された場合に、上記隣接する2区間の隣接側の2つの端点の座標を副経路表示位置に移動して得られた2つの座標を、副経路座標とする分離端点座標算出手段と、
    上記交差・分離状態判定手段により、上記隣接する区間の2方位の組合せが、区間の交差も分離も生じない組合せであると判定された場合に、上記隣接する2区間の隣接側の2つの端点の一方の座標を副経路表示位置に移動して得られた1つの座標を、副経路座標とする一致端点座標算出手段と、
    を備えたことを特徴とする副経路設定装置。
  2. 上記交差・分離状態判定手段が、更に、
    上記対象経路を構成する区間の内の隣接する区間の、上記方位算出手段により算出された離散的2方位の組合せが、交差または分離が生じる組み合わせであっても、上記隣接する区間の離散的でない方位の方位差が所定値以下である場合は、交差も分離も生じないと判定する請求項1記載の副経路設定装置。
  3. 請求項1または2記載の構成に加えて、更に、
    上記対象経路を構成する区間の内、両側の区間との間で、各々区間を副経路表示位置にほぼ平行移動させた場合に両側で交差が生じるか否かを判定する両側交差状態判定手段と、
    上記対象経路を構成する区間の長さが所定長さ以下か否かを判定する区間長判定手段と、
    上記両側交差状態判定手段にて両側で交差が生じると判定された区間が、上記区間長判定手段にて所定長さ以下であると判定された場合に、該区間は、請求項1記載の構成に対しては存在しないものとする区間隠蔽手段と、
    を備えた副経路設定装置。
  4. 上記分離端点座標算出手段の代わりに、
    隣接する区間の2方位の一般的な組合せにより、その各区間を各々副経路表示位置にほぼ平行移動し、かつ区間長を延長した場合に生じる経路の交点を求めるための延長交点変換値を、予め上記組合せ毎に求めることにより設定した方位−延長交点変換値テーブルと、
    上記交差・分離状態判定手段により、上記隣接する区間の2方位の組合せが、区間の分離を生じる組合せであると判定された場合に、上記方位−延長交点変換値テーブルに基づいて上記隣接する区間の2方位から上記延長交点変換値を求める延長交点変換値検出手段と、
    上記交差・分離状態判定手段により、上記隣接する区間の2方位の組合せが、区間の分離を生じる組合せであると判定された場合に、上記隣接する2区間の隣接側の2つの端点の一方の座標を上記延長交点変換値検出手段にて求められた上記延長交点変換値により変換して得られた1つの座標を、副経路座標とする延長交点座標算出手段と、
    を備えた請求項1〜3のいずれか記載の副経路設定装置。
  5. 表示装置に表示される経路の内の所望の対象経路を他の経路と区別し易くするために、該対象経路に沿って表示される副経路の座標を設定する副経路設定装置であって、
    上記対象経路を構成する区間の方位を、所定数の離散的な方位として算出する方位算出手段と、
    隣接する区間の2方位の一般的な組合せにより、その各区間を各々副経路表示位置にほぼ平行移動させた状態でその両区間を連続させて形成するに必要な座標を求めるための座標変換値を、予め上記組合せ毎に求めることにより設定した方位−座標変換値テーブルと、
    上記方位−座標変換値テーブルに基づいて上記隣接する区間の2方位から上記座標変換値を求める座標変換値検出手段と、
    上記隣接する2区間の隣接側の2つの端点の一方の座標を上記座標変換値検出手段にて求められた上記座標変換値により変換して得られた1つの座標を、副経路座標とする副経路座標算出手段と、
    を備えたことを特徴とする副経路設定装置。
  6. 上記交点座標算出手段、上記延長交点座標算出手段または上記副経路座標算出手段が、該当区間を一旦副経路表示位置にほぼ平行移動した後の該区間の端点の座標を、変換対象とする請求項1〜5のいずれか記載の副経路設定装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか記載の副経路設定装置と、
    上記交点座標算出手段にて求められた副経路座標、上記分離端点座標算出手段または上記延長交点座標算出手段にて求められた副経路座標、および上記一致端点座標算出手段にて求められた副経路座標を順次接続して副経路を表示する表示手段と、
    を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
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