JP3555004B2 - メイクアップ化粧料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はメイクアップ化粧料、更に詳しくは耐水性、耐汗性が良好で化粧崩れがしにくく、化粧持続性が良好であるとともに、製品安定性に優れたメイクアップ化粧料を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
メイクアップ化粧料は、通常粉体及び油剤を主成分として構成されており、その性能としての化粧持続性は極めて重要である。従来、化粧崩れの原因として汗や水等が注目され、かかる化粧崩れを防止するために、粉体表面を金属石鹸、脂肪酸、シリコーン油等で処理したものを配合している。しかし、これらの表面処理粉体を配合したメイクアップ化粧料は、撥水性はあるものの撥油性がないため、皮脂等の油性成分による化粧崩れを防止することができなかった。かかる観点より、撥水性および撥油性の両者を有する粉体として、パーフルオロアルキルリン酸エステルアミン塩類で表面を被覆した粉体が開発された。(特開昭62−250074号公報)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記撥水・撥油性粉体と通常の油剤を配合してメイクアップ化粧料を調製した場合、種々の欠点が生じる事が判明した。すなわち、撥水・撥油性粉体は、通常の油剤との濡れ性が悪いため、プレス成型品の場合は落下等の耐衝撃性が低下する、油性製品の場合は顔料等の浮きや凝集が生じる等の問題点があった。従って、水性成分及び油性成分によって化粧崩れせず、かつ製品に顔料等の浮きや凝集が生じず、耐衝撃性の良好なメイクアップ化粧料が望まれていた

【0004】
【課題を解決するための手段】
上記実状に鑑み、本発明者らは鋭意研究の結果、フッ素化合物で表面処理した撥水・撥油性粉体と特定の環状シリコーン油とを必須成分として配合することにより、耐水性、耐汗性が良好で化粧崩れがしにくく、化粧持続性が良好であるとともに、製品安定性に優れたメイクアップ化粧料が得られる事を見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は次の(a)成分及び(b)成分
(a)フッ素化合物処理粉体
(b)下記一般式(1)
【0005】
【化2】
Figure 0003555004
【0006】
(但し、式中のRは炭素原子数1〜10のアルキル基又はフェニル基、Rは炭素原子数1〜10のフッ素置換アルキル基、mは0〜3の整数、nは1〜6の整数であり、(m+n)は3〜6の整数である。)
で表わされる環状シリコーン
を含有することを特徴とするメイクアップ化粧料を提供するものである。
以下に本発明の構成について述べる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明のメイクアップ化粧料に用いられる(a)成分の、フッ素化合物処理粉体に用いられるフッ素化合物は、粉体を処理して撥水性及び撥油性が得られるものであれば特に限定されないが、特にパーフルオロアルキル基含有エステル、パーフルオロアルキルシラン、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロアルキル基を有する重合体が好適に用いられる。
パーフルオロアルキル基含有エステルとしては、下記一般式
(RfC2mO)PO(OM)3−y
(但し、式中Rfは炭素数3〜21のパーフルオロアルキル基又はパーフルオロオキシアルキル基を示し、直鎖状あるいは分岐状であって、単一鎖長のものであっても、混合鎖長のものであってもよい。mは1〜12の整数を示し、yは1〜3の数を示す。Mは同一又は異なっても良く、水素、アルカリ金属、アンモニウム又は置換アンモニウム等を示す。)
で表されるパーフルオロアルキル基含有リン酸エステルが挙げられ、例えば、ジトリデカフルオロオクチルリン酸、ヘプタデカフルオロデシルリン酸、ジヘプタデカフルオロデシルリン酸等、及びこれらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、置換アンモニウム塩(例えば、アサヒガードAG−530(旭硝子(株)製))が挙げられる。
【0008】
パーフルオロアルキルシランとしては、下記一般式
2a+1(CHSiX
(但し、式中、aは1〜12の整数を示し、bは1〜5の整数を示し、Xは同一又は異なっても良く、アルコキシ基、ハロゲン原子又はアルキル基を示す。ただし、すべてのXがアルキル基の場合を除く)
で表わされるパーフルオロアルキルシラン(例えば、LS−160、LS−360、LS−912、LS−1080、LS−1090、LS−1465(以上、信越化学工業(株)製)、XC95−418、XC95−466、XC95−467、XC95−468、XC95−469、XC95−470、XC95−471、XC95−472(以上、東芝シリコーン(株)製))が挙げられる。
【0009】
パーフルオロポリエーテルとしては、下記一般式
(CFCF(R)CFO)(CF(R)CFO)(CF(R)O)
(式中、R、R、R、RおよびRは同一又は異なっても良く、それぞれフッ素原子、パーフルオロアルキル基又はオキシパーフルオロアルキル基を示し、p、q、及びrは分子量500〜100,000を与える0以上の整数を示す。ただし、p=q=r=0となることはない)
で表されるパーフルオロポリエーテル(例えば、FOMBLIN HC−04,同HC−25、同HC−R(以上、モンテフルオス社製)、デムナムS−20、同S−65、同S−100、同S−200(以上、ダイキン工業(株)製))等が挙げられる。
【0010】
パーフルオロアルキル基を有する重合体としては、例えばパーフルオロアルキル基を有するアクリレート又はメタアクリレートの単独重合体;パーフルオロアルキル基を有するアクリレート又はメタアクリレートとアクリル酸エステル、無水マレイン酸、クロロプレン、ブタジエン、メチルビニルケトン等の重合し得る化合物との共重合体;下記化学式
CFClCF(CF)(CFCONHCOOCH=CH
H(CF10CHOCOCH=CH
CFCl(CF10CHOCOC(CH)=CH
で表されるパーフルオロアルキル基を有する重合可能な化合物の重合体又は共重合体、又はこれら重合体と塩化ビニル、酢酸ビニル、フッ化ビニル、エチレン、ハロゲン化ビニリデン、アクリロニトリル、スチレン、α−メチルスチレン、P−メチルスチレン、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、メチロール化ジアセトンアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、ビニルアルキルエーテル、ハロゲン化アルキルビニルエーテル、イソプレン、グリシジルアクリレートなどのポリフルオロアルキル基を有さない重合可能な化合物の1種又は2種以上との共重合体などが挙げられる。
【0011】
また、処理される粉体としては、通常用いられるものでれば形状も球状、板状、針状等特に限定されないが、例えば無機粉体としては、タルク、カオリン、マイカ、合成マイカ、セリサイト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、無水ケイ酸、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、一酸化チタン、チッ化硼素、酸化クロム、コンジョウ、群青、酸化鉄雲母、酸化鉄雲母チタン、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス等が挙げられ、有機粉体としては、ナイロン粉末、ポリエチレン粉末、ポリスチレン粉末、シリコーン粉末、メチルメタアクリレート、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロース、タール系色素及びそのレーキ色素等、又、これらの粉体を複合化したものが挙げられる。
【0012】
これらの粉体をフッ素化合物で処理するには、特に制限されないが、例えば、フッ素化合物をアセトン、トルエン等の有機溶媒に加熱溶解せしめ、その中に粉体を加え、攪拌後溶媒を留去して粉体上にフッ素化合物をコーティングし、場合によっては更に焼き付け処理をする方法や、フッ素化合物にアルキルリン酸エステル・ジエタノールアミン塩を用いる場合は、粉体の1種又は2種以上の混合物に水を加えてスラリー状態とし、一方アルキルリン酸エステル・ジエタノールアミン塩を水に加え攪拌して0.1〜5重量%(以下、単に「%」で示す)のエマルジョン状態としたものを、前記スラリーに徐々に注加・混合した後酸性とし、常温又は高温静置などによってエマルジョンを破壊して洗浄、濾過、乾燥すればよい。また本発明の効果を損なわない範囲で、フッ素化合物以外のシリコーン、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックスなどの他のコーティング剤で前処理又は同時に処理してもよい。なお、フッ素化合物の処理量は、その種類によっても異なるが、撥水性又は使用感において粉体の0.1〜50%、特に0.5〜20%が好ましい。
本発明において、(a)成分のフッ素化合物処理粉体は1種又は2種以上を用いることができ、全組成中に好ましくは、0.1〜95%配合される。
【0013】
本発明に用いられる(b)成分の環状シリコーンとしては、前記一般式(1)で表される環状シリコーンで、具体的には下記の化学式(2)〜(9)が挙げられる。
【0014】
【化3】
Figure 0003555004
【0015】
【化4】
Figure 0003555004
【0016】
【化5】
Figure 0003555004
【0017】
【化6】
Figure 0003555004
【0018】
【化7】
Figure 0003555004
【0019】
【化8】
Figure 0003555004
【0020】
【化9】
Figure 0003555004
【0021】
【化10】
Figure 0003555004
【0022】
(b)成分の環状シリコーンは、本発明のメイクアップ化粧料中により好ましくは1〜40%、更に好ましくは、5〜30%の範囲で配合される。配合量がこの範囲であれば化粧持続性、製品安定性において特に良好なものが得られる。また、これらの環状シリコーンは必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。
【0023】
本発明のメイクアップ化粧料には、上記した必須成分の他に通常の化粧料に使用される成分、例えば炭化水素、高級脂肪酸エステル、動植物油脂、シリコーン油、フッ素系油等の油性成分や、水溶性高分子、アルコール類、水等の水性成分、界面活性剤、紫外線吸収剤、保湿剤、酸化防止剤、美容成分、防腐剤、香料などを本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。また、本発明の効果を損なわない範囲であれば、前記粉体を未処理であるいは前記フッ素化合物以外の処理剤、例えば、シリコーン系油剤、金属石鹸、ロウ、油脂、炭化水素等の1種又は2種以上を用いて表面処理を施したものを適宜配合することができる。
【0024】
油性成分としては、必須成分のほかに、化粧品一般に使用される固形油、半固形油、液体油、揮発性油等が使用できる。動物油、植物油、鉱物油、合成油を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、親油性界面活性剤等が挙げられる。具体的には、固体パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ミツロウ、モクロウ、ゲイロウ、ポリエチレンワックス、流動パラフィン、スクワラン、ポリブテン、ワセリン、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、マカデミアンナッツ油、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、液状ラノリン、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ポリイソステアリン酸ジグリセリル、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベへニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ラウリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型メチルフェニルポリシロキサン、パーフルオロオクタン、パーフルオロデカン、パーフルオロポリエーテル、フッ素変性シリコーン等のフッ素系油剤、グリセリンモノステアレート、ソルビタントリステアレート等が挙げられる。
【0025】
水性成分としては、水に可溶な成分であれば何れでもよく、例えば、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、ソルビトール、マルチトール、ショ糖、でんぷん糖、ラクチトール等の糖類、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アルキル化カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性高分子、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、乳酸ナトリウム等の塩類、アロエベラ、ウィッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液等及び水が挙げられる。
【0026】
界面活性剤としては、例えば、非イオン界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸及びそれらの無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用できる。例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。
【0027】
紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン等が挙げられ、PABA系としては、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸−2−エチルヘキシル、パラジヒドロキシプロピル安息香酸エチル等が挙げられ、ケイ皮酸系としては、p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、4−メトキシケイ皮酸−2−エトキシエチル等が挙げられ、サリチル酸系としては、サリチル酸−2−エチルヘキシル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ホモメンチル等が挙げられ、その他、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられる。
【0028】
保湿剤としては、例えばタンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等が挙げられる。酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等が挙げられる。美容成分としては、例えばビタミン類、消炎剤、生薬等が挙げられる。防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸アルキル、フェノキシエタノール等が挙げらる。
【0029】
本発明のメイクアップ化粧料の形態としては、スティック状、皿状、打粉状等が挙げられ、ファンデーション、口紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、下地クリーム等に用いることができる。
【0030】
【実施例】
次に実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0031】
実施例1〜6および比較例1〜2:スティック状口紅
表1に示す処方の、スティック状口紅を調製し、化粧持ち、製品安定性(顔料ムラ、成型性)について下記の方法により評価した。その結果も併せて表1に示す。
【0032】
【表1】
Figure 0003555004
【0033】
*1:前記化学式(2)の環状シリコーン
*2:前記化学式(3)の環状シリコーン
*3:FL−100(信越化学工業(株)製)5%処理
*4:アサヒガードAG−530(旭硝子(株)製)5%処理
*5:FOMBLIN HC−04(モンテフルオス社製)5%処理
(製造方法)
A、成分(1)〜(12)を均一に加熱溶解する。
B、Aに成分(13)〜(25)を加えて均一混合し、その後、成分(26)を添加し均一混合する。
C、口紅容器に充填して口紅を得る。
【0034】
(評価方法)
1.化粧持ち
各試料について、化粧歴10年以上の女性50名をパネルとする使用テストを行ない、化粧持ちについて良いとした人数により、以下の基準に従い評価した。
【0035】
Figure 0003555004
【0036】
2.製品安定性(顔料ムラ、成型性)
各試料それぞれ10本ずつについて外観を目視観察し、顔料ムラ及び成型性を評価した。
顔料ムラについては(1)絶対評価基準を用いて5段階に評価し、(2)各試料の平均点を4段階評価基準を用いて評価した。
【0037】
<基準>
(1)絶対評価基準
5点:顔料ムラが全くない
4点:顔料ムラがほとんど無い
3点:顔料ムラがややある
2点:顔料ムラがある
1点:顔料ムラが著しい
(2)5段階評価基準
◎:4.5点以上
○:3.5〜4.5点未満
△:2.5〜3.5点未満
×:2.5点未満
【0038】
成型性については、成型できるものからできないものまでの良品の数を、以下の基準に従い評価した。
Figure 0003555004
【0039】
表1の結果から明らかな如く、本発明の実施例1〜6のスティック状口紅は、比較例1〜2のスティック状口紅に比べて、化粧持ち、成型性に優れ、顔料ムラもなく、また、使用感も良好であった。
【0040】
Figure 0003555004
(製法)
A.成分(1)〜(7)を混合粉砕する。
B.成分(8)〜(15)を均一混合する。
C.AにBを加え、均一にした後、更に粉砕し、皿にプレス成型する。
以上のようにして得られた本発明品は、化粧持ち、顔料分散性、プレス成型性に優れていると共に、使用感も良好なパウダーファンデーションであった。
【0041】
Figure 0003555004
(製法)
A.成分(8)〜(14)を均一に加熱溶解する。
B.Aに成分(1)〜(7)を加えて均一混合する。
C.Bに成分(15)〜(18)を加えて、所定の容器に充填する。
以上のようにして得られた本発明品は、化粧持ち、顔料分散性に優れていると共に、使用感も良好な油性ファンデーションであった。
【0042】
Figure 0003555004
(製法)
A.成分(1)〜(8)を均一に加熱溶解する。
B.Aに成分(9)を加えて均一混合する。
C.Bに成分(10)〜(13)を加えて、所定の容器に充填する。
以上のようにして得られた本発明品は、化粧持ち、顔料分散性に優れていると共に、使用感も良好なアイライナーであった。
【0043】
Figure 0003555004
(製法)
A.成分(1)〜(6)を混合粉砕する。
B.成分(7)〜(16)を均一混合する。
C.AにBを加え、均一にした後、更に粉砕し、皿にプレス成型する。
以上のようにして得られた本発明品は、化粧持ち、顔料分散性、プレス成型性に優れていると共に、使用感も良好なアイシャドウであった。
【0044】
【発明の効果】
本発明のメイクアップ化粧料は、フッ素化合物で表面処理した撥水・撥油性粉体と特定の環状シリコーン油とを必須成分として配合することにより、耐水性、耐汗性が良好で化粧崩れがしにくく、化粧持続性が良好である等の化粧持ち及び製品安定性に優れていると共に使用感も良好な化粧料である。

Claims (2)

  1. 次の(a)成分及び(b)成分;
    (a)フッ素化合物処理粉体
    (b)一般式(1)
    Figure 0003555004
    (但し、式中のRは炭素原子数1〜10のアルキル基又はフェニル基、Rは炭素原子数1〜10のフッ素置換アルキル基、mは0〜3の整数、nは1〜6の整数であり、(m+n)は3〜6の整数である。)
    で表わされる環状シリコーン
    を含有することを特徴とするメイクアップ化粧料。
  2. (a)成分を0.1〜95重量%、(b)成分を1〜40重量%含有することを特徴とする請求項1記載のメイクアップ化粧料。
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