JP3544116B2 - 駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、電気自動車用に開発された装置であるが、電動機出力を負荷とする装置に広く利用することができる。本発明は、出力負荷変動の大きい装置の駆動装置として利用する。本発明は、二つの電動機を組み合わせて、出力負荷の変動に合わせて多様な制御を行う駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用の動力機関は、自動車の発進時あるいは登坂時に大きい出力が必要である。このため、必要な最大負荷に合わせて機関の最大出力が決定される。電気自動車でもこれは同様である。最大出力を必要とする時間はきわめて限られた時間であるにもかかわらず、最大出力に合わせて大型の機関を搭載しなければならない。これは電気自動車でも同様である。電動機は内燃機関に比べて構造が簡単であることから、一つの自動車に二つの電動機を搭載することが可能である。
【0003】
電気自動車に、特性の異なる二つの電動機を組み合わせて使用する技術は特開平6−189415号公報に開示されたものが知られている。この従来技術は、二つの電動機の機械出力を一つに結合して負荷に供給するとともに、負荷の状態に応じて二つの電動機の分担を変更する技術である。この公報には、二つの電動機の機械出力を結合して一つの負荷に供給する機械回路、二つの電動機の軸を直列に結合する機械回路、クラッチにより連結を断続する機構、自動車の駆動軸毎に複数電動機の駆動装置を設ける機構などが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来例技術には、特性の異なる二つの電動機をどのように選択するか、二つの電動機に対する負荷分担をどのように制御するか、特に、二つの電動機が自動車に搭載されたときに、自動車の走行に応じてどのように制御するかなどの開示がない。また、二つの電動機が自動車に搭載されたときに、この電動機を一時的に発電機として利用し、制動により発生する電気エネルギを回生するための技術については開示がない。
【0005】
一方、本願出願人は、HIMRの名称で内燃機関および電動機を組み合わせたハイブリッド自動車を製造販売し、内燃機関と電動機との負荷分担の制御、電動機を一時的に発電機として制御し、制動により生じたエネルギを電気エネルギとして回生する高い技術を有する。
【0006】
本発明は、このうような背景に行われたものであって、二つの電動機を一つの負荷に結合するとき、特に二つの電動機を一つの自動車に搭載して負荷を分担させるときの合理的な電動機の仕様を提供することを目的とする。本発明は、二つの電動機の出力が一つの負荷に結合されているときに、運転中に円滑かつ合理的に負荷分担を変更する制御装置を提供することを目的とする。本発明は、二つの電動機が一つの自動車に搭載されているとき、その電動機を一時的に発電機として利用し、制動を行うとともに、制動により生じた電気エネルギを電池に回生するための装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、二つの電動機が一つの自動車に搭載された電気自動車の加速、制動および制動により生じた電気エネルギの回生を含む多様な制御を出力負荷の変動に応じて適切に行うことを特徴とする。
【0008】
すなわち、本発明は、第一の電動機と、第二の電動機と、その二つの電動機の出力を結合して一つの負荷に供給する結合手段とを備えた駆動装置において、前記第一の電動機は短時間定格高出力用であり、前記第二の電動機は長時間定格小出力用であり、出力負荷の状態にしたがって前記二つの電動機の給電配分を制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0009】
前記二つの電動機はいずれも多相誘導電動機であり、この二つの電動機に共通に設けられた電池と、この電池と前記二つの電動機との間をそれぞれ結合する二つのインバータとを備え、前記制御手段は、前記結合手段出力の回転情報、前記二つの電動機のそれぞれの回転情報および前記二つの電動機の電流情報を入力として、前記二つの電動機に供給する交流の周波数を制御する手段を含むことが望ましい。
【0010】
さらに、前記二つのインバータは、それぞれ前記電池と前記二つの電動機との間を電気エネルギが双方向に伝達される双方向形であり、前記制御手段は、前記二つの電動機の少なくとも一方について磁界の回転速度を機械的回転速度より小さく制御することにより前記結合手段の出力側の機械エネルギを電気エネルギとして前記電池に回生するように制御する手段と、前記二つの電動機の温度を入力する手段とを含み、前記二つの電動機と前記結合手段との間にそれぞれクラッチを備え、前記制御手段に前記給電配分に連動してこのクラッチを制御する手段を含むことが望ましい。
【0011】
本発明では、第一の電動機を短時間定格高出力用とし、第二の電動機を長時間定格小出力用とすることにより、電動機全体を小型化することができる。特に、一つの自動車にこのような短時間定格高出力用電動機、および長時間定格小出力用電動機を搭載することにより、電動機全体の重量を小さくすることができる。すなわち、通常の自動車の走行状態では、大部分の時間は定常走行状態にあり、このときに必要な出力は最大定格の5〜20%程度である。一方、発進および加速を必要とする時間は、一般にきわめて短い時間であり、全体の機関運転時間の10%以下とすることができる。したがって、二つの電動機を組み合わせて利用するならば、長時間定格の電動機はきわめて小さい出力のもので十分である。また高出力の電動機は短時間定格のもので十分である。
【0012】
一方、電気自動車用の電動機は回転速度のレンジが広いことが必要である。一般に交流電動機は有効なエネルギを取り出すことができる回転速度のレンジが狭い。しかし、三相誘導電動機を利用し、電池から得られる直流エネルギをインバータにより三相交流に変換して、これを三相誘導電動機に供給することにより、広い回転速度のレンジで高い能率で電動機を動作させることができる。すなわち、インバータの変換周波数をコンピュータ制御してその三相交流周波数を電動機の回転速度の近辺に合わせて、スリップ率を制御することにより効率的な制御を行うことができる。
【0013】
すなわち、電機子の機械的な回転速度をω、電動機の電磁的な回転速度をωとするとき、スリップ率sは、
s=(ω−ω)/ω
であり、スリップ率sを正とするとき三相誘導機は電動機として作用し、負とするとき三相誘導機は発電機として作用する。一般にスリップ率sの値は数%であるときに出力を高い能率で利用することができる。
【0014】
したがって、電動機の機械的な回転速度ωを回転センサにより検出し、この回転センサの出力を基準に、電磁的な回転速度ωの制御を行うことにより、回転速度の広いレンジで電動機出力を高い能率で取り出すことができる。また、機械的な回転速度ωの情報にしたがってスリップ率を制御することにより、加速、減速あるいは巡行速度の制御を行うことができる。さらに、スリップ率の符号を制御することにより発電機として作用させ、回生制動を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
【0016】
【実施例】
次に、本発明実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明実施例の要部の構成を示す図である。
【0017】
本発明実施例は、第一の電動機1と、第二の電動機2と、この第一の電動機1および第二の電動機2の出力を結合して一つの負荷に供給する結合手段3とが備えられ、第一の電動機1は短時間定格高出力用であり、第二の電動機2は長時間定格小出力用であり、さらに、出力負荷の状態にしたがって第一の電動機1および第二の電動機2の給電配分を制御する制御手段4が備えられる。
【0018】
第一の電動機1および第二の電動機2にはいずれも多相(三相)誘導電動機が用いられ、この第一の電動機1および第二の電動機2に共通に設けられた直流の高圧電池(300V)5と、この高圧電池5と第一の電動機1および第二の電動機2との間をそれぞれ結合する第一のインバータ11および第二のインバータ12とが備えられる。制御手段4には、結合手段3の出力の回転情報、第一の電動機1および第二の電動機2のそれぞれの回転情報および第一の電動機1と第二の電動機2との電流情報を入力として、第一の電動機1および第二の電動機2に供給する交流の周波数(電動機の電磁的な回転速度)を制御する手段が含まれる。
【0019】
ここで、第一の電動機1および第二の電動機2は三相誘導電動機を用いる例を示すが、これらは誘導電動機にかぎらず、広く交流電動機を用いて本発明を実施することができる。
【0020】
第一のインバータ11および第二のインバータ12は、それぞれ高圧電池5と第一の電動機1および第二の電動機2との間を電気エネルギが双方向に伝達される双方向形であり、制御手段4には、第一の電動機1および第二の電動機2の少なくとも一方について磁界の回転速度を機械的回転速度より小さく制御することにより結合手段3の出力側の機械エネルギを電気エネルギとして高圧電池5に回生するように制御する手段と、第一の電動機1および第二の電動機2それぞれに備えられた温度センサ6および7からの出力を入力する手段とが含まれる。
【0021】
さらに、第一の電動機1および第二の電動機2と結合手段3との間にそれぞれ第一のクラッチ21および第二のクラッチ22が備えられ、第一のクラッチ21と結合手段3とは第一の動力軸23により結合され、第二のクラッチ22と結合手段3とは第二の動力軸24により結合される。制御手段4には、第一の電動機1および第二の電動機2への給電配分に連動してこの第一のクラッチ21および第二のクラッチ22を制御する手段が含まれる。
【0022】
結合手段3には、差動装置30を介して駆動輪31に第一の電動機1および第二の電動機2の出力を供給する出力軸32が直結され、駆動輪31にはそれぞれ車輪回転速度センサ13が備えられる。
【0023】
第一の電動機1および第二の電動機2には回転速度センサ8および9が備えられ、第一のクラッチ21および第二のクラッチ22にはクラッチの接断動作を行うクラッチ・アクチュエータ14および15が備えられる。また、出力軸32には車速センサ16が備えられる。
【0024】
高圧電池5には、充放電電流を検出する電流センサ17と、第一のインバータ11および第二のインバータ12の出力電圧を検出する電圧検出回路18とが備えられる。
【0025】
図2は本発明実施例における結合手段の内部構造の一例を示す図である。結合手段3には、第一のクラッチ21を介して第一の電動機1の動力を伝達する第一の動力軸23に直結された第一の動力軸側かさ歯車33と、この第一の動力軸側かさ歯車33に歯合された第一の動力軸側中間かさ歯車34と、この第一の動力軸側中間かさ歯車34に直結された第一の出力軸側中間かさ歯車35と、出力軸32に直結されこの第一の出力軸側中間かさ歯車35に歯合された主かさ歯車36と、第二のクラッチ22を介して第二の電動機2の動力を伝達する第二の動力軸24に直結された第二の動力軸側かさ歯車37と、この第二の動力軸側かさ歯車37に歯合された第二の動力軸側中間かさ歯車38と、この第二の動力軸側中間かさ歯車38に直結され主かさ歯車36に歯合された第二の出力軸側中間かさ歯車39とが備えられる。
【0026】
図3は本発明実施例における第一の電動機および第二の電動機の出力特性の一例を示す図である。横軸は電動機の回転速度(N)であり、縦軸はこの回転速度(N)に対する電動機のトルク(T)である。図中実線は短時間定格高出力用の第一の電動機1の出力特性であり、破線は長時間定格小出力用の第二の電動機2の出力特性である。回転速度の低速域および高速域を区分する境界値をNとし、この回転速度Nを下回る領域が低回転速度域であり、回転速度Nを越える領域が高回転速度域である。
【0027】
ここで、本発明実施例の動作について説明する。制御手段4は図外の操作スイッチから発進操作を受けると、第一のインバータ11を制御して高圧電池5に蓄積された直流エネルギを三相交流に変換し、この交流エネルギを第一の電動機1に供給する。第一の電動機1はこの交流エネルギの供給により電動機として回転駆動する。
【0028】
電機子の機械的な回転速度をω、電動機の電磁的な回転速度をωとすると、スリップ率sは、
s=(ω−ω)/ω
により求められる。制御手段4が回転速度センサ8の出力を取込み、ω>ωになるように制御し、スリップ率sを正にすることによって電動機として回転駆動することができる。
【0029】
制御手段4は、この第一の電動機1の回転駆動にともなって、クラッチ・アクチュエータ14に制御信号を送出し、第一のクラッチ21を接状態にする。これにより、第一の電動機1の駆動力は第一の動力軸23から結合手段3に伝達される。
【0030】
結合手段3では、第一の動力軸23からの駆動力を第一の動力軸側かさ歯車33が第一の動力軸側中間かさ歯車34に伝達する。この第一の動力軸側中間かさ歯車34は第一の出力軸側中間かさ歯車35に直結されているので、第一の出力軸側中間かさ歯車35および第一の動力軸側中間かさ歯車34に伝達された駆動力は主かさ歯車36に伝達され出力軸32が回転駆動される。出力軸32に伝達された駆動力は差動装置30を介して駆動輪31に伝達される。
【0031】
このとき、制御手段4は、第二のインバータ12から第二の電動機2への電源供給を停止し、かつ第二のクラッチ22を断状態にする。これにより、主かさ歯車36の回転によって第二の出力軸側中間かさ歯車39、第二の動力軸側中間かさ歯車38および第二の動力軸側かさ歯車37は空転状態となり出力軸32には影響を与えない。
【0032】
このようにして発進が行われ車両が走行状態にあるときに、図外の操作手段(例えばアクセル・ペダル)が操作され加速が指示されると、制御手段4は、第一の電動機1に備えられた回転速度センサ8の出力を取込み、その回転速度が図3に示すNを越えて高回転速度域に達していれば、第一のインバータ11を制御して高圧電池5から第一の電動機1への電源供給を遮断するとともに、クラッチ・アクチュエータ14に制御信号を送出して第一のクラッチ21を断状態にする。
【0033】
同時に、制御手段4は、第二のインバータ12を制御して、高圧電池5に蓄積された直流エネルギを交流エネルギに変換し、この交流エネルギを第二の電動機2に供給する。これにより、第二の電動機2は電動機として回転駆動する。この第二の電動機2も第一の電動機1同様に電機子の機械的な回転速度ωと電動機の電磁的な回転速度ωとのスリップ率sが正に制御されることによって電動機として回転駆動する。
【0034】
第二の電動機2の駆動力は第二のクラッチ22を介して第二の動力軸24に直結された第二の動力軸側かさ歯車37に伝達され、次いで、この第二の動力軸側かさ歯車37に歯合された第二の動力軸側中間かさ歯車38に伝達される。第二の動力軸側中間かさ歯車38と第二の出力軸側中間かさ歯車39とは直結されているので、伝達された第二の電動機2の駆動力は第二の出力軸側中間かさ歯車39に歯合された主かさ歯車36に伝達され、出力軸32が回転駆動される。出力軸32に伝達された駆動力は差動装置30を介して駆動輪31に伝達される。
【0035】
第二の電動機2による駆動力の伝達時には、第一の電動機1への電源供給が遮断され、かつ第一のクラッチ21が断状態にあるので、主かさ歯車36の回転によって第一の出力軸側中間かさ歯車35、第一の動力軸側中間かさ歯車34および第一の動力軸側かさ歯車33は空転状態となり出力軸32には影響を与えない。
【0036】
制御手段4は、回転速度センサ8および9の出力、車速センサ16の出力を取込み、車両が低回転速度域で走行しているか、あるいは高回転速度域で走行しているかを監視する。登り坂にかかり負荷が増加し、高回転速度域から低回転速度域に移行したときには、第二のインバータ12から第二の電動機2への電源供給を停止するとともに、第二のクラッチ22を断状態にし、同時に、第一のインバータ11から第一の電動機1への電源供給を開始するとともに、第一のクラッチ21を接状態にする。
【0037】
この切り替えにより、図3に示すように、低回転速度域で出力トルクの大きい第一の電動機1による駆動が行われて車両の走行が維持される。さらに大きな駆動力を必要とする場合には、第一のインバータ11および第二のインバータ12を制御して、第一の電動機1および第二の電動機2に電源を供給し出力軸32に同時に駆動力を与える。この制御は、低回転速度域に閾値を設定し、この閾値を下回った場合に同時駆動するようにプログラムしておくことにより行うことができる。
【0038】
制御手段4は、車両が高回転速度域で第二の電動機2により走行している状態で、図外の制動手段(例えば電気ブレーキスイッチ)が操作され減速のための制動が行われたときには、第二のインバータ12を制御して第二の電動機2の電機子の機械的回転速度ωよりも電磁的な回転速度ωを大きくし、スリップ率を負にして発電機として作用させる。これにより、電気的制動が行われ車両は減速する。この電気的制動により発生した交流エネルギは第二のインバータ12により直流エネルギに変換され高圧電池5に回生される。
【0039】
車両が低回転速度域で第一の電動機1により走行している状態で制動操作が行われた場合も、制御手段4は、同様に、第一のインバータを制御して第一の電動機1の電機子の機械的回転速度ωよりも電磁的な回転速度ωを大きくし、スリップ率を負にして発電機として作用させ、電気的制動により車両を減速させる。この電気的制動により発生した交流エネルギは第一のインバータ11により直流エネルギに変換され高圧電池5に回生される。
【0040】
また、制御手段4は、第一の電動機1および第二の電動機2の温度センサ6および7の出力を取込み温度上昇を監視する。温度が所定値を越えて上昇したときには図外の警報手段から警報を発生し処置を促す。
【0041】
このように、第一の電動機1および第二の電動機2に三相誘導電動機を用い、第一の電動機1を短時間定格高出力用とし、第二の電動機2を長時間定格小出力用とすることにより、回転速度のレンジが拡大され、車両を効率よくかつ経済的に運行することを実現することができる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、二つの電動機の出力が一つの負荷に結合されているときに、運転中の負荷分担を円滑かつ合理的に変更することができ、かつ制動時に発生する電気エネルギを効率的に電池に回生することができる。さらに、電動機全体を小型化することができ、これにより、重量を小さくすることが可能となり、車両を経済的に運行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の要部の構成を示す図。
【図2】本発明実施例における結合手段の内部構造の一例を示す図。
【図3】本発明実施例における第一の電動機および第二の電動機の出力特性の一例を示す図。
【符号の説明】
1 第一の電動機
2 第二の電動機
3 結合手段
4 制御手段
5 高圧電池
6、7 温度センサ
8、9 回転速度センサ
11 第一のインバータ
12 第二のインバータ
13 車輪回転速度センサ
14、15 クラッチ・アクチュエータ
16 車速センサ
17 電流センサ
18 電圧検出回路
21 第一のクラッチ
22 第二のクラッチ
23 第一の動力軸
24 第二の動力軸
30 差動装置
31 駆動輪
32 出力軸
33 第一の動力軸側かさ歯車
34 第一の動力軸側中間かさ歯車
35 第一の出力軸側中間かさ歯車
36 主かさ歯車
37 第二の動力軸側かさ歯車
38 第二の動力軸側中間かさ歯車
39 第二の出力軸側中間かさ歯車

Claims (2)

  1. 第一の電動機と、第二の電動機と、その二つの電動機の出力を結合して一つの負荷に供給する結合手段とを備えた駆動装置において、
    前記二つの電動機はいずれも多相誘導電動機であり、この二つの電動機に共通に設けられた電池と、この電池と前記二つの電動機との間をそれぞれ結合する二つのインバータとを備え、
    前記二つのインバータは、それぞれ前記電池と前記二つの電動機との間を電気エネルギが双方向に伝達される双方向形であり、
    前記第一の電動機は短時間定格高出力用であり、前記第二の電動機は長時間定格小出力用であり、出力負荷の状態にしたがって前記二つの電動機の給電配分を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記結合手段出力の回転情報、前記二つの電動機のそれぞれの回転情報および前記二つの電動機の電流情報を入力とし、高速回転速度域では、前記第二の電動機のみを駆動させ、低速回転速度域では、前記第一の電動機を駆動させ、高速回転速度域から低速回転速度域および低速回転速度域から高速回転速度域へ移行したときに前記二つの電動機への電源供給を切替え、回転速度が低速回転域の所定の閾値を下回ったときには前記二つの電動機を同時に駆動させる制御を行うとともに、制動時に、前記高速回転速度域では、第二の電動機の磁界の回転速度を機械的回転速度より小さく制御し、低速回転速度域では、前記第一の電動機の磁界の回転速度を機械的回転速度より小さく制御して前記結合手段の出力側の機械エネルギを電気エネルギとして前記電池に回生するように制御する手段を含む
    ことを特徴とする駆動装置。
  2. 前記二つの電動機と前記結合手段との間にそれぞれクラッチを備え、前記制御手段に前記給電配分に連動してこのクラッチを制御する手段を含む請求項1記載の駆動装置。
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