JP3527685B2 - 光記録再生装置 - Google Patents

光記録再生装置

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JP3527685B2
JP3527685B2 JP2000134127A JP2000134127A JP3527685B2 JP 3527685 B2 JP3527685 B2 JP 3527685B2 JP 2000134127 A JP2000134127 A JP 2000134127A JP 2000134127 A JP2000134127 A JP 2000134127A JP 3527685 B2 JP3527685 B2 JP 3527685B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ間隔を変化
させることにより、記録媒体の記録層に集光された集光
スポットの球面収差を補正する機構を備えた光記録再生
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、特開平10―188
301号公報に開示されているものを例にあげ、図10
をもとに説明する。
【0003】ここでは、組み合せレンズとその組み合せ
レンズ間距離を変化させることにより、記録媒体上の集
光スポットにおける球面収差を変化させるようにした組
み合せレンズ鏡筒について開示している。
【0004】図17において、第1レンズ100は図示
しない光源側に配置されており、第2レンズ101は第
1レンズ100に対し記録媒体側に配置されている。フ
ォーカスラジアルアクチュエータ(FRアクチュエー
タ)102は第1レンズ100および第2レンズ101
をフォーカス、ラジアル方向に変位させるためのもので
ある。球面収差補正用アクチュエータ103は第2レン
ズ101をフォーカス方向に駆動することにより、第1
レンズ100と第2レンズ101の間隔を変化させ、記
録媒体104の記録層105に集光された集光スポット
の球面収差を補正する機能を有する。
【0005】光源(図示しない)から発せられた光は、
光学部品(図示しない)により組み合せレンズ106に
導かれ、記録媒体104上の記録層105に集光され
る。
【0006】レンズが複数のレンズからなる組み合わせ
レンズとされているのは、レンズの開口数を大きくした
ため、1つのレンズのみでは設計および製造が困難なた
めである。
【0007】記録媒体104の組み合せレンズ側表面か
ら記録層105までの光学的厚みに誤差がある場合、記
録層105に集光された集光スポットには球面収差が発
生する。また、レンズの開口数が大きいため、組み合せ
レンズ側表面から記録層105までの光学的厚みの誤差
に対する球面収差の発生量が、開口数の低いレンズに対
して大きくなる。そこで、レンズ間隔を変化させること
により、球面収差の発生を抑制し、さらには、2つ以上
の複数の記録層を有する記録媒体にも対応できるように
している。
【0008】なお、ここでいう光学的厚みとは光が透過
する光透過体(もしくは光透過層)の厚みと屈折率によ
って決まる厚みであり、異なる厚み(機械的な厚み)で
あっても、光透過体を透過させて集光させた集光スポッ
トの球面収差の大きさが一致する場合に、光学的厚みが
等しいとする。また、記録媒体のレンズ側表面から記録
層までの光学的厚みの誤差とは、レンズ設計時に想定し
た光透過体(もしくは光透過層)の光学的厚みと、実際
に記録媒体に情報を記録再生する際の、記録媒体の組み
合せレンズ側表面から各記録層までの光学的厚みの差の
ことである。
【0009】レンズ間隔を変化させるための駆動方式と
しては、コイルに正もしくは負の電流を流すことによ
り、電磁力を発生させ、マグネットとの間に発生する推
力により、第2レンズ101をフォーカス方向の上下方
向に変位させるボイスコイルモータと呼ばれる方式が提
案されている(例えば、特開平10−255290号公
報に開示されている)。
【0010】このようなレンズ間隔を変化させる球面収
差補正機構により、第2レンズの変位量、つまり、第1
レンズと第2レンズとの間隔を適当なものとすることに
より、記録媒体の組み合せレンズ側表面から記録層まで
の光学的厚みの誤差により発生する球面収差を補正する
ことができる。
【0011】なお、球面収差補正するものとして、特開
平5−266511号公報には、対物レンズ以外のレン
ズ間隔を変化させるものが開示されている。これを図1
8ををもとに説明する。
【0012】図18において、組み合わせ対物レンズ1
09と光源の間に平凹レンズ107と平凸レンズ108
を配置し、光記録媒体の光学的厚み(特開平5−266
511号公報では「保護層の厚さ」と表現されている)に
応じて、平凹レンズ107を光軸方向に駆動することに
より、球面収差を補正している。
【0013】また、平凸レンズ108を透過した光は複
数のレンズから構成される組み合わせ対物レンズ109
により光記録媒体の記録層に集光される。
【0014】ここでは、先の例と異なり、複数のレンズ
から構成される対物レンズ109において球面収差を補
正するのではなく、対物レンズと光源の間に配置された
他の複数のレンズ107、108のレンズ間隔を変化さ
せることにより、球面収差を補正している。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように球面収差補
正機構には電気的に駆動する方式のものが使用されてい
るが、開口数の低いレンズを使用した場合に対し、球面
収差補正機構を駆動するために消費電力が必要なため、
余分な消費電力が発生するという問題がある。さらに、
特開平10−255290号公報に開示されているよう
にボイスコイルモータのような、球面収差補正用アクチ
ュエータを組み合せレンズ鏡筒に内蔵するものの場合、
コイルに電流を流すことによりコイルが発熱し、鏡筒の
各部品が熱膨張することにより、第1レンズと第2レン
ズとの間の間隔、チルト、ディセンタが変化した結果、
良好な集光スポットが得られないという問題があった。
【0016】本発明はこのように状況を鑑みてなされた
ものであり、記録媒体の光学的な厚み誤差によって発生
する球面収差を補正する球面収差補正機構の消費電力の
低減、ならびに、記録再生時の信頼性を向上するもので
ある。また、複数の記録層を有する記録媒体と1つの記
録層を有する記録媒体を記録再生する光記録再生装置に
おいて消費電力の低減と記録媒体の記録密度を高める。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
させるためになされたものであって、本発明の第1発明
は、N層の記録層を有する記録媒体に、少なくとも1つ
のレンズから構成される2つのレンズ群を介して、光源
からの光を集光させて情報の記録再生を行う光記録再生
装置であって、各記録層に形成される集光スポットの球
面収差を補正するために、電気的駆動によりレンズ群間
隔を変化させる球面収差補正機構を備え、前記記録層
は、レンズ群側から第1の記録層、・・・、第N(N≧
2)の記録層からなり、前記第1の記録層に形成される
集光スポットの球面収差補正時のレンズ群間隔をd1、
投入電流をi1とし、前記第Nの記録層に形成される集
光スポットの球面収差補正時のレンズ群間隔をdN、投
入電流をiNとするとき、|i1|=|iN|であり、
且つ、投入電流が0のときのレンズ群間隔d3は、d3
=(d1+dN)/2であることを特徴とする光記録再
生装置である。
【0018】また、第2発明は、第1発明において、前
記レンズ群は、レンズ群間隔がd4で、光学的厚みがt
4の光透過体を透過して集光された集光スポットの球面
収差が最小となるように設定されたものであり、前記レ
ンズ群間隔d3のときに球面収差を補正しうる光学的厚
みをt3とすると、t3とt4とはほぼ一致し、且つ、
記録媒体のレンズ群側表面から光学的厚みがt3+Δt
とt3−Δtとの位置にある記録層の記録密度をほぼ等
しくすることを特徴とする光記録再生装置である。
【0019】また、第3発明は、第1または第2発明の
光記録再生装置を用いて、単層(N=1)の記録層から
なる記録媒体に情報の記録再生を行う場合、前記単層の
記録層からなる記録媒体のレンズ群側表面から記録層ま
での光学的厚みをt5とし、レンズ群間隔d3のときに
球面収差を補正しうる光学的厚みをt3とすると、t3
とt5とはほぼ一致することを特徴とする光記録再生装
置である。
【0020】また、第4発明は、第1乃至第3発明にお
いて、前記2つのレンズ群は、前記記録媒体に光源から
の光を集光させるための対物レンズからなることを特徴
とする光記録再生装置である。
【0021】また、第5発明は、第1乃至第3発明にお
いて、前記記録媒体に光源からの光を集光させるための
対物レンズをさらに備え、前記2つのレンズ群は前記光
源と対物レンズの間に配置されることを特徴とする光記
録再生装置である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図をもとに本発明について
説明する。なお、これによって本発明は限定されるもの
ではない。
【0023】ここでは、第1レンズは第1のレンズ群を
構成し、第2レンズは第2のレンズ群を構成する。ま
た、ここでは、1つのレンズから各レンズ群が構成され
ているが、複数のレンズから構成されてもよい。
【0024】図1を用いて、組み合せレンズおよびボイ
スコイルモータからなる球面収差補正機構を説明する。
【0025】組み合せレンズ1は2つのレンズからな
り、それぞれ、光源側の第1レンズ2と記録媒体側の第
2レンズ3である。第2レンズ3はマグネット4に固定
されており、マグネット4はマグネット支持体5を介し
て、板ばね6で支持されている。また、コイル7はコイ
ル支持体8に支持されている。マグネット4、板ばね
6、コイル7からなるボイスコイルモータ9により、コ
イル7に正もしくは負の電流をながすことで、第2レン
ズ3をフォーカス方向に変位させる。つまり、第1レン
ズ2と第2レンズ3の間隔を変化させることができる。
【0026】組み合せレンズ1およびボイスコイルモー
タ9とその他の支持部品等は組み合せレンズ鏡筒10の
内部に収納されている。組み合わせレンズ鏡筒10はF
Rアクチュエータ(図示しない)によって、記録媒体1
1のフォーカス・ラジアル方向に駆動される。
【0027】組み合せレンズ1は図2に示すようにレン
ズ間隔がd4であり、かつ、光学的厚みt4の光透過体
12を透過して集光された集光スポットの球面収差が最
も小さくなるように設計されている。
【0028】光透過体12は光を透過する透明な材料か
らなり、レンズの設計時に想定する記録媒体の光透過層
にあたるものである。また、これら光透過体もしくは光
透過層はカバーガラス層、もしくは、保護層と呼ばれて
いるものであり、ポリカーボネート(PC)やガラス、
UV硬化樹脂などのさまざまな種類のものがある。
【0029】組み合せレンズ1によって集光される集光
スポットの球面収差の大きさは、光透過体(もしくは光
透過層)の厚み、屈折率と組み合せレンズのレンズ間隔
によって変化する。そこで、組み合せレンズのレンズ間
隔を固定し、異なる光透過体を透過して集光された集光
スポットにおける球面収差の大きさが同じである場合
に、それらの光透過体の光学的厚みは同じであるとす
る。
【0030】また、記録媒体には光透過層、記録層、記
録層間の光透過層が存在するが、記録媒体の組み合せレ
ンズ側表面から記録媒体において集光スポットが形成さ
れている位置までの光透過層、記録層、記録層間の光透
過層をひとまとめとして光透過層とする場合もあり、以
下の説明ではこれを用いる。
【0031】次に、2つの記録層を有する記録媒体につ
いて説明する。
【0032】図3は2つの記録層のうち、記録媒体11
の組み合せレンズ側に近い第1層13に対し集光スポッ
トを形成した状態を示すものである。
【0033】なお、記録媒体11は、記録媒体11の組
み合せレンズ側から順に、光透過層20、第1層13、
記録層間に配置された光透過層21、第2層14、基板
層22から構成される。
【0034】ここでは、図2で説明した組み合せレンズ
1のレンズ間隔をd1と変化させたことにより、記録媒
体11の組み合わせレンズ側表面から、第1層13まで
の光学的厚みt1を透過し、集光したことにより集光ス
ポットに発生する球面収差を補正している。なお、記録
層上に集光スポットを位置決めする動作はFRアクチュ
エータにより行い、その集光スポットにおける球面収差
の補正を球面収差補正機構により行う。
【0035】ここで、レンズ間隔を変化させるために、
ボイスコイルモータ9に電流を投入しているが、その投
入電流は+i1(もしくは−i1)である。
【0036】図4は2つの記録層のうち、記録媒体11
の組み合せレンズ側から遠い第2層14に対し集光スポ
ットを形成した状態を示すものである。
【0037】ここでは、図2で説明した組み合せレンズ
のレンズ間隔をd2と変化させたことにより、記録媒体
11の組み合わせレンズ側表面から、第2層14までの
光学的厚みt2を透過し、集光したことにより集光スポ
ットに発生する球面収差を補正している。
【0038】ここで、レンズ間隔を変化させるために、
ボイスコイルモータ9に電流を投入しているが、その投
入電流は−i2(もしくは+i2)である。
【0039】図5は、図2で説明した組み合せレンズの
レンズ間隔をd3とした場合を示す。
【0040】ここで、 d3=(d1+d2)/2 …(1) である。
【0041】また、そのときにボイスコイルモータ7に
投入する投入電流はおおむね0となるように球面収差補
正機構を構成した。
【0042】また、レンズ間隔d3の時に補正しうる、
光透過体(もしくは光透過層)の光学的厚みはt3であ
り、図5に、記録媒体11の組み合わせレンズ側表面か
ら光学的厚みがt3の位置に、集光スポットを形成した
状態を示す。
【0043】ボイスコイルモータ7では、投入電流と被
駆動体(この場合は第2レンズ3)の変位量の関係はほ
ぼ線形関係とすることが可能であり、ここでは、ボイス
コイルモータ7もそのような設計となっている。
【0044】光透過層の光学的厚み(ここでは記録媒体
の組み合わせレンズ側表面から集光スポットが形成され
ている位置までの光学的厚み)と球面収差の関係、およ
び、球面収差の補正量と組み合せレンズにおけるレンズ
間隔との関係はおおむね線形関係となるため、球面収差
補正機構の中立点(レンズ間隔がd3である状態)にお
ける投入電流を0となるように球面収差補正機構を構成
としたことにより、図3、図4に示す状態における、ボ
イスコイルモータ7への投入電流の関係は |i1|=|i2| …(2) とすることができる。
【0045】ここで、投入電流を正もしくは負とするか
は任意に設定できる。
【0046】このような構成としたことにより、下記の
ような効果がある。
【0047】例えば、図3の状態での投入電流をおおむ
ね0となるように球面収差補正機構を構成した場合に
は、図4の状態での投入電流iは |i|=2×|i1|=2×|i2| …(3) となってしまうので、図5の状態での投入電流をおおむ
ね0となるように球面収差補正機構を構成すれば、球面
収差補正機構に投入する最大投入電流を少なくすること
ができる。
【0048】また、記録媒体11の第1層13、第2層
14に対し同じ割合だけ情報の記録再生を行うと考える
と、図3の状態での投入電流をおおむね0となるように
球面収差補正機構を構成するよりも、図5の状態での投
入電流をおおむね0となるように球面収差補正機構を構
成すれば、消費電力は1/2となり、低消費電力化が可
能である。
【0049】また、ボイスコイルモータ9と組み合せレ
ンズ1からなる球面収差補正機構の場合には、ボイスコ
イルモータ9が組み合わせレンズ鏡筒10の内部に収納
されているため、コイル7に電流を流した場合にコイル
7が発熱するという問題があり、より低消費電力であ
り、かつ、最大投入電流が小さいことが望ましく、図5
の状態での投入電流をおおむね0となるように球面収差
補正機構を構成することにより効果が得られる。この理
由は次の通りである。
【0050】コイル7が発熱した場合、コイル支持体8
やその他の部品が熱膨張し、レンズ間隔が変化してしま
う。あらかじめ決められた大きさの投入電流をボイスコ
イルモータ7に流すことによって、記録媒体11の各記
録層に集光された集光スポットの球面収差を補正するよ
うな方法をとっている場合、熱膨張の影響によりレンズ
間隔の初期値が設計値から変化してしまうため、集光ス
ポットの球面収差が大きくなってしまい、情報の記録再
生に影響を及ぼす。特に、高い開口数の組み合せレンズ
の場合には、その影響が大きくなる。また、熱膨張の影
響が組み合せレンズ鏡筒10において不均一な場合、組
み合せレンズ間のチルト、ディセンタが発生するため、
コマ収差の原因となり、球面収差と同様に情報の記録再
生に影響を与える。
【0051】さらに望ましくは、図5の光学的厚みt3
と図2の光透過体の光学的厚みt4とが概ね一致してい
る。すなわち、レンズ間隔d3とレンズ間隔d4も概ね
一致し、さらに、光学的厚みt3+Δt、t3−Δtの
位置にある記録層の記録密度を等しくする。
【0052】この効果について図6、7を用いて説明す
る。
【0053】図6(a)および図7(a)に、光学的厚
み(記録媒体の組み合わせレンズ側表面からの光学的厚
みに相当する)と球面収差との関係(球面収差補正前、
補正後)を示す。図6(b)および図7(b)に、光学
的厚み(記録媒体の組み合わせレンズ側表面からの光学
的厚みに相当する)と球面収差を補正する際の第1レン
ズと第2レンズの間隔との関係を示す。図6(c)およ
び図7(c)に、光学的厚み(記録媒体の組み合わせレ
ンズ側表面からの光学的厚みに相当する)と球面収差を
補正する際のボイスコイルモータに投入する投入電流と
の関係を示す。
【0054】図6の特性を示す組み合せレンズは、光学
的厚みが80μm、屈折率が1.53の光透過体を透過
して集光された集光スポットの球面収差が最も小さくな
るように組み合せレンズを設計した場合についての説明
図であり、その場合のレンズ間隔は1.572mmであ
り、また、開口数は0.85とした。
【0055】図6は記録媒体の組み合わせレンズ側表面
から80μmの位置に第1層、120μmの位置に第2層
がある場合であり、その間の屈折率は1.53で一定で
あるとした。
【0056】図6(a)に示すように、球面収差補正後
に残存する球面収差は記録媒体厚みが80μmの位置で
最小であり、120μmの位置で最大である。また、図
6(b)に示すように、記録媒体厚みが120μmのと
きに球面収差を補正する場合のレンズ間の間隔は1.4
77mmである。
【0057】従って、ボイスコイルモータに投入する投
入電流が0の時に、レンズ間隔は 1.523mm=(1.572mm+1.477mm)
/2 となるように球面収差補正機構を構成した。
【0058】このように構成することにより、図6
(c)に示すように、第1層および第2層に集光された
集光スポットの球面収差を補正したときの、ボイスコイ
ルモータに投入する投入電流の値は概ね一致させること
ができる。
【0059】図7の特性を示す組み合せレンズは、光学
的厚みが100μm、屈折率が1.53の光透過体を透
過して集光された集光スポットの球面収差が最も小さく
なるように組み合せレンズを設計した場合についての説
明図であり、その場合のレンズ間隔は1.512mmで
あり、開口数は0.85とした。
【0060】図7は記録媒体の組み合わせレンズ側表面
から80μmの位置に第1層、120μmの位置に第2層
がある場合であり、その間の屈折率は1.53で一定で
あるとした。
【0061】図7(a)に示すように図5におけるレン
ズ間隔d3で補正しうる記録媒体厚みt3と、図2に示
すレンズ設計時にきまる光透過体の光学的厚みt4(こ
の場合100μm)をおおむね一致させている(すなわ
ちd3とd4も概ね一致している)。従って、球面収差
補正後に残存する球面収差の値は記録媒体厚みが100
μm付近で最小であり、80μm、120μmの位置にお
ける球面収差の大きさもおおむね一致している。
【0062】図6の場合と比較すると、図5の光学的厚
みt3と図2の光透過体の光学的厚みt4が概ね一致さ
せ、さらに、光学的厚みt3+Δt、t3−Δtの位置
(この場合Δtは20μm)に記録層があることと、光
透過層の光学的厚み(ここでは記録媒体の組み合わせレ
ンズ側表面から集光スポットが形成されている位置まで
の光学的厚み)と球面収差の関係が線形関係であること
から、それぞれの記録層に集光された集光スポットで発
生する球面収差(補正後)の最大値を小さくし、かつ、
概ね等しくできる。つまり、2つの記録層における集光
スポットのサイズも概ね一致させることができる。よっ
て、それぞれの記録層の記録密度も等しくすることが可
能であり、そうすることにより、2つの記録層に対し情
報の記録再生を行う際に、情報を記録再生する記録層を
変えたときに、記録媒体を回転させる回転数を変える必
要が無い。つまり、スピンドルサーボの静定時間を待つ
ためのデッドタイムが生じない。
【0063】次に、本発明の光記録再生装置に好適な記
録媒体について説明する。
【0064】図8に示す記録媒体は、1つの記録層15
を有する記録媒体16であり、記録媒体16の組み合せ
レンズ側表面から記録層15までの光学的厚みはt5で
ある。ここでは、図5に示した光学的厚みt3と概ね一
致するよう構成した。すなわち、記録層15に集光され
た集光スポットの球面収差を補正するためのレンズ間隔
もd5も、図5に示すレンズ間隔d3と概ね一致する。
【0065】このように構成したことにより、1つの記
録層15を有する記録媒体16に情報を記録再生する
際、球面収差補償機構すなわちボイスコイルモータ9に
投入する投入電流をほぼ0とすることができ、消費電力
の低減ができる。また、コイルの発熱が原因となって、
光学特性に与える影響を低減できる。
【0066】さらに望ましくは、上記の構成に加えて、
図2に示す光透過体の光学的厚みt4と、図6に示す光
学的厚み(記録媒体16の組み合わせレンズ側表面から
記録層15までの光学的厚み)t5を概ね一致するよう
に構成する。このように構成することにより、2つの記
録層を有する記録媒体11(図3に示す)に情報を記録
再生する光記録再生装置で1つの記録層を有する記録媒
体15(図8に示す)にも情報を記録再生する場合に、
1つの記録層を有する記録媒体16の記録層15に集光
された集光スポットの球面収差を最小とすることがで
き、集光スポットの大きさも小さくできる。よって、1
つの記録層15を有する記録媒体16の記録密度を向上
させることができ、また、そのような記録媒体の構成と
することにより、本発明の光記録再生装置に好適な記録
媒体となる。
【0067】以上のように、球面収差補正機構として、
光記録媒体に光源からの光束を集光する組合せレンズを
用いた場合について説明したが、球面収差補正機構は記
録媒体に光源からの光束を集光する組合せレンズ(対物
レンズ)とは別個に設けても良い。例えば、光源と対物
レンズの間に配置した複数のレンズにより球面収差を補
正することも可能である。
【0068】次に、図9〜16を用いて、光源と対物レ
ンズの間に配置した複数のレンズにより球面収差を補正
する例について説明する。
【0069】この場合、対物レンズとしては様々なもの
が使用できるが、まず、図9においては、球面収差のな
い光束が入射した場合に、光学的厚みt13−Δtと光
学的に等価な光学的厚みを持つ光透過体を透過して集光
した集光スポット、すなわち、第1層13上での集光ス
ポットの球面収差が最も小さくなるように設計されてい
る対物レンズを用いた場合について説明する。なお、第
1層と第2層の中間にあたる位置での光学的厚みをt1
3とし、第2層をt13+Δtとした。
【0070】図9において、光源23から出射された発
散光はコリメートレンズ24により平行光とされ平凹レ
ンズである第1レンズ25に入射する。第1レンズ25
により、発散光となった光は平凸レンズである第2レン
ズ26に入射する。そして、第2レンズ26を出射した
光は対物レンズ群27により記録媒体11の第1層13
ないし、第2層14に集光される。なお、対物レンズは
図示しないFRアクチュエータにより駆動されている。
また、第1層13と第2層14は、記録媒体11の対物
レンズ側表面から光学的厚みt13−Δt、t13+Δ
tの位置にある。
【0071】次に、球面収差の補正について説明する。
【0072】第1レンズ25と第2レンズ26はボイス
コイルモーターによって駆動されており、第1層13に
情報を記録/再生する場合には投入電流を+i11(も
しくは−i11)を加えて、レンズ間隔をd11とし
(図10)、第2層14に情報を記録/再生する場合に
は投入電流を−i12(もしくは+i12)を加えて、
レンズ間隔をd12とする(図11)。
【0073】ここで、 |i11|=|i12| … (4) である。
【0074】また、投入電流が0のときのレンズ間隔d
13は d13=(d11+d12)/2 … (5) である。
【0075】対物レンズ27は、球面収差のない光束が
入射した時に光学的厚みt13−Δtの光透過層を透過
して集光した集光スポットの球面収差が最も小さくなる
よう設計されているため、球面収差の補正を行う第1レ
ンズ25と第2レンズ26は、レンズ間隔をd11とし
た時に、2つのレンズを透過した光束の球面収差が最も
小さくなり、かつ、レンズ間隔をd12とした時に、第
2レンズ26から出射し、対物レンズ27により、光学
的厚みt13+Δtの光透過層を透過して集光した集光
スポット、すなわち、第2層14に集光した集光スポッ
トの球面収差が小さくなるように設計すれば良い。
【0076】このような構成の場合、先の組合せレンズ
(対物レンズ)による構成と同様に、第1レンズと第2
レンズの間隔の変化に対し、第2レンズを出射し、対物
レンズにより集光された集光スポットにおける球面収差
量が線形に変化するようにし、光透過層の光学的厚みの
誤差と球面収差の関係もおおむね線形に変化するよう
に、第1レンズ、第2レンズ、対物レンズを設計するこ
とが可能である。その時、レンズ間隔をd13とした場
合に、対物レンズ27により光学的厚みがほぼt13の
位置に集光させた集光スポットの球面収差が最も小さく
なる。
【0077】以上のような構成としたことにより、複数
のレンズからなる組合せレンズ(対物レンズ)の場合と
同様に球面収差補正機構における最大投入電流、消費電
力を低減でき、コイル等で発生する熱により球面収差補
正機構の動作が不安定になることを防止することができ
る。また、球面収差補正機構を対物レンズと別個に設け
たので、FRアクチュエータにより対物レンズを駆動す
る速度をより高速にすることが可能となる。
【0078】次に、ほぼ球面収差のない光束が入射した
場合に、光学的厚みt13と光学的に等価な光学厚みt
14(図12)の光透過体を透過して集光した集光スポ
ット、すなわち、光記録媒体において第1層13と第2
層14の中間の位置での集光スポットの球面収差が最も
小さくなるように設計されている対物レンズを用いた場
合について図13乃至15により説明する。
【0079】このような対物レンズを使用する場合の第
1レンズと第2レンズとしては、第1レンズ25と第2
レンズ26のレンズ間隔をd23とした時に、2つのレ
ンズを透過した光束の球面収差が最も小さくなり(図1
3)、かつ、レンズ間隔をd21とした時に、第2レン
ズ26から出射し、対物レンズ27により、光学的厚み
t23−Δtの光透過層を透過して集光した集光スポッ
ト、すなわち、第1層13に集光した集光スポットの球
面収差が小さくなり(図14)、かつ、レンズ間隔をd
22とした時に、第2レンズ26から出射し、対物レン
ズ27により、光学的厚みt23+Δtの光透過層を透
過して集光した集光スポット、すなわち、第2層14に
集光した集光スポットの球面収差が小さくなる(図1
5)ように設計されたものを用いる。
【0080】この場合においても、先の複数のレンズか
らなる組合せレンズ(対物レンズ)の場合と同様に、第
1レンズと第2レンズの間隔の変化に対し、対物レンズ
により集光された集光スポットの球面収差量は線形に変
化し、かつ、光記録媒体における光学的厚み誤差に対す
る球面収差量の関係も線形で変化するため、上記の条件
を満足するレンズの構成は一般的な設計により得ること
ができる。
【0081】上記のような構成とすることにより、第1
層13と第2層14に記録再生する際の集光スポットお
ける球面収差の量をほぼ同じにすることができることか
ら、集光スポットもほぼ同じ大きさにすることができる
ため、2つの記録層に対し情報の記録再生を行う際に、
情報を記録再生する層を変えた時に、記録媒体を回転さ
せる回転数を変える必要がない。つまり、スピンドルサ
ーボの静定時間を待つためのデッドタイムを減らすこと
ができる。
【0082】図16に示す記録媒体は1つの記録層15
を有する記録媒体16であり、記録媒体16の対物レン
ズ側表面から記録層15までの光学的厚みはt15であ
る。ここでは、図9もしくは図13に示した光学的厚み
t13、t23と図16の光学的厚みt15が概ね一致
するように構成した。すなわち、記録層15に集光され
た集光スポットの球面収差を補正するためのレンズ間隔
d15も、図9もしくは図13に示すレンズ間隔d1
3、d23と概ね一致する。つまり、図9もしくは図1
3の構成において、レンズ間隔をd15とした場合に、
対物レンズにより光学的厚みt15の位置に集光された
集光スポットの球面収差が補正され、その時の球面収差
補正機構への投入電流はおおむね0である。
【0083】このように構成したことにより、1つの記
録層を有する記録媒体に情報を記録再生する際、球面収
差補正機構すなわちボイスコイルモータに投入する投入
電流をほぼ0とすることができ、消費電力の低減ができ
る。また、コイルの発熱が原因となって、光学特性に与
える影響を低減できる。
【0084】さらに、望ましくは図13に示す構成によ
り、1つの記録層を有する記録媒体に対し情報を記録/
再生するのが良い。
【0085】図13に示す対物レンズは、ほぼ球面収差
のない光束が入射した時、光学的厚みt23の位置に集
光した集光スポットの球面収差が最も小さくなるように
設計されている。また、第1レンズと第2レンズは、レ
ンズ間隔をd23とした時に第2レンズを出射した光束
の球面収差が最も小さくなるように設計されている。
【0086】ここで、1つの記録層を有する記録媒体に
おいて、光学的厚みt15を光学的厚みt23と略一致
させておくことにより、2つの記録層を有する記録媒体
に情報を記録再生する光記録再生装置で、1つの記録層
を有する記録媒体に情報を記録再生する場合に、1つの
記録層を有する記録媒体の記録層に集光された集光スポ
ットの球面収差を最も小さくすることができる。すなわ
ち、集光スポットの大きさも小さくできることから、1
つの記録層を有する記録媒体の記録密度を向上させ、な
おかつ、記録再生する際の消費電力の低減も可能とな
る。
【0087】なお、第1レンズとして平凹レンズ、第2
レンズとして平凸レンズを用いた例について説明した
が、特にレンズの構成について限定はなく、第1レンズ
として平凸レンズ、第2レンズとして平凹レンズを使用
しても良い。また、平凸レンズを2つ組合わせた構成で
も良い。つまり、一般にビームエキスパンダーやリレー
レンズと呼ばれる構成が使用可能であり、レンズ間隔を
変化させることにより球面収差量が変化する構成であれ
ば良い。
【0088】上記では、レンズ間隔を変化させる球面収
差補償機構としてボイスコイルモータを用いて説明した
が、圧電素子等の電気的に駆動することによりレンズ間
隔を変化させる機構でも同様の効果を奏する。
【0089】また、コリメートレンズと光源との間隔を
球面収差補正機構により変化させる構成も可能であり、
その場合には、コリメートレンズの焦点距離とコリメー
トレンズと光源の間隔を一致する状態を球面収差補正機
構の中立点とすればよい。
【0090】また、組み合せレンズは2つのレンズから
なるものについて説明したが、それぞれのレンズが複数
のレンズからなる2つのレンズ群のレンズ間隔を変化さ
せることにより球面収差を補償する場合においても同様
の効果を奏する。
【0091】また、レンズとしては屈折効果によるレン
ズだけでなく、回折効果を利用したレンズであっても良
い。
【0092】また、2つの記録層を持つ記録媒体につい
て説明したが、さらに多くの複数の記録層を有する記録
媒体においても同様の効果を奏する。
【0093】また、複数の記録層を有する記録媒体とし
て、組み合せレンズ側から順に、光透過層、複数の記録
層および記録層間に配置された光透過層、基板層が配列
されたものについて説明したが、例えば、2つの、この
ような記録媒体を貼り合せた、貼り合せディスクと呼ば
れるものであっても同様の効果を奏する。但し、その場
合には、記録媒体のそれぞれ両側から記録再生する必要
がある。また、1つの記録層を有する記録媒体について
も同様である。
【0094】また、記録層としては再生専用のもの、追
記型のもの、記録再生が可能なもののいずれにおいても
同様の効果を奏する。
【0095】なお、記録媒体のレンズ側表面から記録層
までの光学的厚みは、屈折率と、記録媒体のレンズ側表
面から記録層までの厚み(例えば、対物レンズを各層に
フォーカシングすることなどで測定される厚み)の値に
より定義することが可能であり、記録媒体の作成におい
ては、それらの値もある範囲を有する。つまり、本発明
の1つの記録層を有する記録媒体の記録層、および、複
数の記録層を有する記録媒体の第1層、・・・、第N層
も、ある屈折率と記録媒体のレンズ側表面から記録層ま
での厚みの範囲内に存在することになる。つまり、光学
的厚みはある範囲内にあるということが言える。
【0096】以下に、このような場合について説明する
と、まず、本発明でいう複数の記録層を有する記録媒体
の光学的厚みとは、第1層が定義づけられている屈折率
と記録媒体のレンズ側表面から記録層までの厚みの範囲
の、ある屈折率n1と厚みs1を仮定し、対物レンズま
たはそれ以外の組み合せレンズによる集光スポットをこ
の屈折率n1、厚みs1の記録層に形成したときのレン
ズ間隔をd1とし、第N層が定義づけられている屈折率
と記録媒体のレンズ側表面から記録層までの厚みの範囲
の屈折率n2と厚みs2を仮定し、対物レンズまたはそ
れ以外の組み合せレンズによる集光スポットをこの屈折
率n2、厚みs2の記録層に形成したときのレンズ間隔
をd2とした場合に、このd1とd2の差が最も大きく
なるような屈折率n1、厚みs1および屈折率n2、厚
みs2からなる第1層および第N層の光学的厚みである
とする。
【0097】また、記録層と隣接する記録層の間には光
透過層が存在するが、記録媒体のレンズ側表面から第1
層までの間の光学的厚みと、記録層間の光透過層の光学
的厚み(屈折率、厚み)は異なることもあるが、その場
合は、記録媒体のレンズ側表面から第1層までの光学的
厚みと、記録層間の光透過層の光学的厚みを組み合せ、
上述の考えに基づいてレンズ間隔d1、d2を決定すれ
ばよい。
【0098】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、集光
スポットにおける球面収差を補正するための消費電力を
低減できる。
【0099】また、球面収差を補正するさいの消費電力
を低減でき、かつ、記録媒体の回転制御等のシステムに
与える負担を軽減することができる。
【0100】また、複数の記録層および1つの記録層を
有する記録媒体を記録再生する際の、球面収差補正機構
における消費電力を低減でき、記録密度を向上させるこ
とができる。
【0101】また、対物レンズをより高速に駆動するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の球面収差補正機構についての説明図
である。
【図2】本願発明の組み合せレンズについての説明図で
ある。
【図3】本願発明の組み合せレンズと複数の記録層に記
録再生する場合の説明図である。
【図4】本願発明の組み合せレンズと複数の記録層に記
録再生する場合の説明図である。
【図5】本願発明の組み合せレンズと複数の記録層に記
録再生する場合の説明図である。
【図6】本願発明の組み合せレンズの設計時の光透過層
の厚みを第1層とした場合の説明図である。
【図7】本願発明の組み合せレンズの設計時の光透過層
の厚みを第1層と第2層の間の厚みとした場合の説明図
である。
【図8】本願発明の1つの記録層を有する記録媒体の説
明図である。
【図9】本願発明の光源と対物レンズの間に配置された
複数のレンズにより球面収差を補正する構成の説明図で
ある。
【図10】本願発明の光源と対物レンズの間に配置され
た複数のレンズにより球面収差を補正する構成の説明図
である。
【図11】本願発明の光源と対物レンズの間に配置され
た複数のレンズにより球面収差を補正する構成の説明図
である。
【図12】本願発明の対物レンズの説明図である。
【図13】本願発明の光源と対物レンズの間に配置され
た複数のレンズにより球面収差を補正する構成の説明図
である。
【図14】本願発明の光源と対物レンズの間に配置され
た複数のレンズにより球面収差を補正する構成の説明図
である。
【図15】本願発明の光源と対物レンズの間に配置され
た複数のレンズにより球面収差を補正する構成の説明図
である。
【図16】本願発明の1つの記録層を有する記録媒体の
説明図である。
【図17】従来の技術における組み合せレンズについて
の説明図である。
【図18】従来の技術における球面収差補正機構の説明
図である。
【符号の説明】
1 組み合わせレンズ 2 第1レンズ 3 第2レンズ 4 マグネット 7 コイル 5 マグネット支持体 6 板ばね 7 第1レンズ支持体 8 コイル支持体 9 ボイスコイルモータ 10 組み合せレンズ鏡筒 11 記録媒体 12 光透過体 13 第1層 14 第2層 15 記録層 16 記録媒体 20 光透過層 21 光透過層 22 基板層 23 光源 24 コリメートレンズ 25 第1レンズ 26 第2レンズ 27 対物レンズ 100 第1レンズ 101 第2レンズ 102 FRアクチュエータ 103 球面収差補正用アクチュエータ 104 記録媒体 105 記録層 106 組み合せレンズ 107 平凹レンズ 108 平凸レンズ 109 対物レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−251645(JP,A) 特開 平9−251662(JP,A) 特開 平10−134387(JP,A) 特開2000−331362(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/135

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N層の記録層を有する記録媒体に、少な
    くとも1つのレンズから構成される2つのレンズ群を介
    して、光源からの光を集光させて情報の記録再生を行う
    光記録再生装置であって、 各記録層に形成される集光スポットの球面収差を補正す
    るために、電気的駆動によりレンズ群間隔を変化させる
    球面収差補正機構を備え、 前記記録層は、レンズ群側から第1の記録層、・・・、
    第N(N≧2)の記録層からなり、 前記第1の記録層に形成される集光スポットの球面収差
    補正時のレンズ群間隔をd1、投入電流をi1とし、 前記第Nの記録層に形成される集光スポットの球面収差
    補正時のレンズ群間隔をdN、投入電流をiNとすると
    き、 |i1|=|iN| であり、 且つ、投入電流が0のときのレンズ群間隔d3は、 d3=(d1+dN)/2 であることを特徴とする光記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の光記録再生装置にお
    いて、 前記レンズ群は、レンズ群間隔がd4で、光学的厚みが
    t4の光透過体を透過して集光された集光スポットの球
    面収差が最小となるように設定されたものであり、 前記レンズ群間隔d3のときに球面収差を補正しうる光
    学的厚みをt3とすると、t3とt4とはほぼ一致し、 且つ、記録媒体のレンズ群側表面から光学的厚みがt3
    +Δtとt3−Δtとの位置にある記録層の記録密度を
    ほぼ等しくすることを特徴とする光記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1または2記載の光記録再生
    装置を用いて、単層(N=1)の記録層からなる記録媒
    体に情報の記録再生を行う場合、 前記単層の記録層からなる記録媒体のレンズ群側表面か
    ら記録層までの光学的厚みをt5とし、レンズ群間隔d
    3のときに球面収差を補正しうる光学的厚みをt3とす
    ると、 t3とt5とはほぼ一致することを特徴とする光記録再
    生装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1乃至3記載の光記録再生装
    置において、 前記2つのレンズ群は、前記記録媒体に光源からの光を
    集光させるための対物レンズからなることを特徴とする
    光記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1乃至3記載の光記録再生装
    置において、 前記記録媒体に光源からの光を集光させるための対物レ
    ンズをさらに備え、 前記2つのレンズ群は前記光源と対物レンズの間に配置
    されることを特徴とする光記録再生装置。
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