JP3520944B2 - 乗用車用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

乗用車用空気入りラジアルタイヤ

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JP3520944B2
JP3520944B2 JP02261096A JP2261096A JP3520944B2 JP 3520944 B2 JP3520944 B2 JP 3520944B2 JP 02261096 A JP02261096 A JP 02261096A JP 2261096 A JP2261096 A JP 2261096A JP 3520944 B2 JP3520944 B2 JP 3520944B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トレッドに設けた
ブロックに起因して発生するタイヤ騒音(特に通過騒
音)を低減するようにした乗用車用空気入りラジアルタ
イヤに関する。
【0002】
【従来の技術】乗用車用空気入りラジアルタイヤには、
ウェット性能向上のため、図4に示すようにトレッドパ
ターンのショルダー部にブロック列14を配するように
したものがある。また、タイヤ子午線断面におけるトレ
ッドプロファイル15は、一般に図5に示すように単一
または複数の連続した円弧から形成され、接地形状が概
ね平滑な複合円弧形状になっている。そのため、上記シ
ョルダー部のブロック列14がタイヤ転動時に接地する
と、そのブロック13が振動したり、またその結果路面
との間に滑りを発生してタイヤ騒音、特に通過騒音を大
きくするという問題があった。特に、この傾向は偏平率
の低いタイヤほどショルダー部の接地圧が高くなるため
顕著に現れ、特に60%以下のタイヤにおいて問題とな
っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ショ
ルダー部にブロック列を配するトレッドパターンを有
し、かつ偏平率60%以下である場合のタイヤ騒音を低
減可能にした乗用車用空気入りラジアルタイヤを提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ショルダー部にブロック列を配するトレ
ッドパターンを有し、偏平率が60%以下である乗用車
用空気入りラジアルタイヤにおいて、該タイヤの子午線
断面におけるトレッドプロファイルのショルダー部に、
該トレッドプロファイル中央域を形成する円弧の仮想延
長線から半径方向外側に突出する膨出部を形成し、該膨
出部の円弧と前記トレッドプロファイル中央域を形成す
る円弧とが交差する変曲点を前記ブロック列内に設けた
ことを特徴とするものである。
【0005】なお、ここで上記のトレッドプロファイル
中央域を形成する円弧とは、単一の円弧で形成されてい
る場合に限らず、複数の内接する円弧で形成されている
場合も含む。上記のようにトレッドプロファイルにおけ
るショルダー部に膨出部を設け、この膨出部の円弧とト
レッドプロファイル中央域の円弧とが交差する変曲点を
ショルダー部のブロック列内に位置させたことにより、
ショルダー部のブロック列の接地形状にも接地縁に変曲
点を形成する。
【0006】一方、ブロックの振動は接地縁の接線に直
交する方向に発生するので、上記のようにブロックの接
地縁に変曲点を形成することにより、この変曲点から両
側のブロックの振動方向を互いに打ち消し合うようにす
ることができる。その結果として振動量が抑制され、振
動や滑りによるタイヤ騒音を低減することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施形態にもとづ
いて本発明を具体的に説明する。図1は、本発明の乗用
車用空気入りラジアルタイヤのトレッドパターン1の半
幅を例示している。このトレッドパターン1は、ショル
ダー部に所定のピッチでラグ溝3aを設けてタイヤ周方
向に複数のブロック3からなるブロック列4を形成して
いる。上記タイヤの子午線断面におけるトレッドプロフ
ァイル5は、図2ならびに図3に示すとおり、ショルダ
ー部にトレッドプロファイル中央域を形成する円弧5a
の仮想延長線5cから半径方向外側に突出する円弧5b
の膨出部9を形成している。この膨出部9の円弧5bと
トレッドプロファイル中央域を形成する円弧5aとは、
ショルダー部に配したブロック列4の領域内で交差する
ことにより変曲点8を形成している。上記トレッドプロ
ファイル5を有するタイヤが、路面に接地したときのタ
イヤの接地形状2は、図1に示すとおり、ショルダー域
に変曲点2aを形成し、この変曲点2aは上記変曲点8
と同様にブロック列4の領域内に位置するようになって
いる。すなわち、タイヤの接地形状における変曲点2a
と、トレッドプロファイルにおける変曲点8とは、互い
に対応した関係になっている。
【0008】上述した乗用車用空気入りラジアルタイヤ
において、ブロック3が接地により変形するときの振動
方向は、接地形状2の外形接線に直交する方向である。
したがって、上記のように変曲点2aがブロック列4の
領域内に位置することにより、変曲点2aよりタイヤ内
側のブロック成分の振動方向とタイヤ外側のブロック成
分の振動方向とが互いに干渉し合うことになる。
【0009】すなわち、両ブロック成分の振動が互いに
打ち消し合うため全体の振動量が低減し、ブロックの振
動に起因する騒音を低下するようになるのである。上述
した本発明タイヤにおいて、ブロック列4の内端6から
変曲点8までの距離aは、同じくブロック列4の内端6
から幅方向接地端7までの距離dに対する比a/dを、
0.2〜0.8とするとよく、さらに好ましくは0.3
〜0.7とするのがよい。a/dが0.2未満であった
り、0.8超であったりすると、変曲点2aを境とする
いずれか一方のブロック成分の振動量が小さくなりすぎ
るため、両ブロック成分の振動方向を互いに打ち消し合
うことが難しくなり、タイヤ騒音を低下することができ
ない。また、膨出部9を形成する円弧5bの曲率半径R
2 は、トレッドプロファイル中央域を形成すると共に、
前記仮想延長線5cを延長する円弧5aの曲率半径R1
に対する比R2 /R1 にして、0.05<R2 /R1
0.15の範囲にするのがよい。0.05以下では、半
径R2 が小さくなりすぎるためショルダー部に偏摩耗を
起こしやすくなる。また0.15以上では、膨出部9の
突出量を十分に確保できなくなり、タイヤ騒音の低減効
果が期待しにくくなる。
【0010】また、膨出部9の変曲点8からタイヤ半径
方向の最大突出高さは、変曲点8からタイヤ外径までの
高さhの1/2以内にするのがよい。膨出部9を距離h
の1/2を越えてタイヤ半径方向に突出させると、偏摩
耗を起こす原因となる。上述した構成からなる本発明
は、特にショルダー部の接地圧が高くなる偏平率60%
以下のタイヤにおいて、上述したような騒音低減効果を
顕著にすることができる。
【0011】
【実施例】タイヤサイズを225/50R16(偏平率
50%)、トレッドパターンを図1、子午線断面におけ
るトレッドプロファイルを、図2のようにショルダー部
に膨出部を形成するとともに、R1 =700mm、R2
=65mmにした構成を共通にして、変曲点8の位置を
定めるa/dの値を表1のとおりそれぞれ変えた本発明
タイヤ1〜4の4種類を製作した。
【0012】また、比較のため、本発明タイヤと同一タ
イヤサイズ、同一トレッドパターンの構成とし、ショル
ダー部に膨出部を設けず、R1 =350mmのトレッド
プロファイルにした点が異なる従来タイヤを製作した。
これらの5種類のタイヤについて、それぞれ下記の試験
方法による通過騒音の測定ならびにタイヤの接地形状の
観察を行い、表1に示す結果を得た。表1の結果から、
本発明のタイヤ1〜4は、いずれもタイヤ接地形状がブ
ロック列内に変曲点を形成し、従来タイヤに比べ通過騒
音が低減していることが分かる。特に、a/dが0.2
〜0.8の範囲内にある本発明タイヤ2、3の効果が顕
著であることが分かる。
【0013】(通過騒音の測定方法)試験タイヤをJA
TMA標準リムに装着し、空気圧を200kPaとし、
2000cc乗用車に取り付け、JASO C606の
試験方法により音の強さ(エネルギー)を測定した。評
価は、従来タイヤの測定値を100とする指数で表示
し、指数値が小さいほど低騒音であることを意味する。
【0014】
【0015】
【発明の効果】上述したように、本発明は、ショルダー
部にブロック列を配するトレッドパターンを有し、偏平
率が60%以下である乗用車用空気入りラジアルタイヤ
において、トレッドプロファイルにおけるショルダー部
に膨出部を設け、この膨出部の円弧とトレッドプロファ
イル中央域を形成する円弧とが交差する変曲点をショル
ダー部のブロック列内に位置させたため、タイヤが路面
に接地したときの接地形状にもショルダー部のブロック
列内に変曲点を形成し、その変曲点から両側のブロック
成分の振動を互いに打ち消し合わせるため、振動量を低
減し、その結果としてブロックの振動や滑りによるタイ
ヤ騒音を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による乗用車用空気入りラジアルタイヤ
のトレッドパターンの半幅を接地形状と共に示す平面図
である。
【図2】図1に示すタイヤの子午線断面におけるトレッ
ドプロファイルを示す断面図である。
【図3】図2に示すトレッドプロファイルの要部を示す
拡大図である。
【図4】従来の乗用車用空気入りラジアルタイヤのトレ
ッドパターンの半幅を接地形状と共に示す平面図であ
る。
【図5】図4に示すタイヤの子午線断面におけるトレッ
ドプロファイルを示す断面図である。
【符号の説明】
1 トレッドパターン 2 タイヤの接地形状 2a、8 変曲点 4 ブロック列 5 トレッドプロファイル 5a トレッドプロファイル中央域の円弧 5b 膨出部の円弧 5c トレッドプロファイル中央域の円弧の仮想延長線 6 ブロック列内端 7 幅方向接地端 9 膨出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−164823(JP,A) 特開 昭54−70501(JP,A) 特開 昭62−295702(JP,A) 特開 平5−77608(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 11/00,11/01,11/11

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ショルダー部にブロック列を配するトレ
    ッドパターンを有し、偏平率が60%以下である乗用車
    用空気入りラジアルタイヤにおいて、該タイヤの子午線
    断面におけるトレッドプロファイルのショルダー部に、
    該トレッドプロファイル中央域を形成する円弧の仮想延
    長線より半径方向外側に突出する膨出部を形成し、該膨
    出部の円弧と前記トレッドプロファイル中央域を形成す
    る円弧とが交差する変曲点を前記ブロック列内に設けた
    乗用車用空気入りラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記ブロック列内側から前記変曲点まで
    の距離aの前記ブロック列内側から幅方向接地端までの
    距離dに対する比a/dが、0.2〜0.8である請求
    項1に記載の乗用車用空気入りラジアルタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記膨出部を形成する円弧の曲率半径R
    2 の前記トレッドプロファイル中央域を形成すると共
    に、前記仮想延長線を延長する円弧の曲率半径R1 に対
    する比R2 /R1 が、0.05<R2 /R1 <0.15
    である請求項1または2に記載の乗用車用空気入りラジ
    アルタイヤ。
  4. 【請求項4】 前記膨出部の前記変曲点からタイヤ半径
    方向の最大突出高さが、前記変曲点からタイヤ外径まで
    の高さhの1/2以内である請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の乗用車用空気入りラジアルタイヤ。
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